特許第6338311号(P6338311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6338311ショートメッセージ送信サーバ、ショートメッセージ送信システム、ショートメッセージ送信方法およびショートメッセージ送信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6338311
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】ショートメッセージ送信サーバ、ショートメッセージ送信システム、ショートメッセージ送信方法およびショートメッセージ送信プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20180528BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20180528BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20180528BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20180528BHJP
   H04W 4/14 20090101ALI20180528BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   H04M1/00 R
   H04M11/00 302
   H04W76/02 130
   H04W4/14
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-213260(P2017-213260)
(22)【出願日】2017年11月2日
【審査請求日】2017年11月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517386527
【氏名又は名称】株式会社KYUBIZ JAPAN
(74)【代理人】
【識別番号】100131853
【弁理士】
【氏名又は名称】澤邉 由美子
(72)【発明者】
【氏名】ウェストファル アレックサンドル
【審査官】 小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−046084(JP,A)
【文献】 特許第6167394(JP,B2)
【文献】 特開2003−244325(JP,A)
【文献】 特開2016−136769(JP,A)
【文献】 特開2003−167833(JP,A)
【文献】 特開2017−021453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 1/00
H04M 11/00
H04W 4/14
H04W 76/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の操作する携帯端末装置に対しショートメッセージを送信するショートメッセージ送信サーバであって、
前記携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段と、
前記確認情報記憶手段に記憶する前記携帯端末装置の電話番号を宛先とし、前記ショートメッセージ送信サーバに着信する電話番号を含むショートメッセージである通知ショートメッセージを生成する通知ショートメッセージ生成手段と、
前記通知ショートメッセージ生成手段によって生成した前記通知ショートメッセージを前記宛先に送信する通知ショートメッセージ送信手段と、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得手段と、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得手段と、
前記確認情報取得手段によって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断手段と、
前記確認情報判断手段によって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成手段と、
前記確認ショートメッセージ生成手段によって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とするショートメッセージ送信サーバ。
【請求項2】
前記確認情報取得手段は、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた確認情報を確認要求サーバに問合せすること、を特徴とする請求項1に記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項3】
利用者の操作する携帯端末装置に対しショートメッセージを送信するショートメッセージ送信サーバであって、
前記携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段と、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得手段と、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得手段と、
前記確認情報取得手段によって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断手段と、
前記確認情報判断手段によって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がある旨、および、確認ショートメッセージを送信する旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答し、
前記確認情報判断手段によって前記利用者に確認すべき情報がないと判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がない旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答する自動音声応答手段と、
前記自動音声応答手段によって前記利用者に確認すべき情報がある旨を自動音声で応答した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成手段と、
前記確認ショートメッセージ生成手段によって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信手段と、
を備えることを特徴とするショートメッセージ送信サーバ。
【請求項4】
前記自動音声応答手段は、前記携帯端末装置から発信したコールセンターへの通話から接続されること、を特徴とする請求項3に記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項5】
前記確認情報判断手段は、前記確認情報の有無によって前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項6】
前記確認情報は、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた支払い金額と、前記支払い金額が支払い済みか未払いかである情報を含むこと、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項7】
前記確認情報は、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた契約情報と前記契約情報を確認したか未確認かである情報を含むこと、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項8】
前記確認ショートメッセージ生成手段は、前記確認ショートメッセージに加えて、オプトアウトメッセージを生成し、
前記確認ショートメッセージ送信手段は、前記確認ショートメッセージに加えて、オプトアウトメッセージを送信すること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項9】
前記ショートメッセージは、SMS(Short Message Service)、MMS(Multimedia
Messaging Service)、RCS(Rich Communication Service)を用いて送信されること、を特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のショートメッセージ送信サーバ。
【請求項10】
用者の操作する携帯端末装置と、前記携帯端末装置に対しショートメッセージを送信するショートメッセージ送信サーバと、をネットワークを介して接続するショートメッセージ送信システムにおいて、
前記ショートメッセージ送信サーバは、
前記携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段と、
前記確認情報記憶手段に記憶する前記携帯端末装置の電話番号を宛先とし、前記ショートメッセージ送信サーバに着信する電話番号を含むショートメッセージである通知ショートメッセージを生成する通知ショートメッセージ生成手段と、
前記通知ショートメッセージ生成手段によって生成した前記通知ショートメッセージを前記宛先に送信する通知ショートメッセージ送信手段と、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得手段と、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得手段と、
前記確認情報取得手段によって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断手段と、
前記確認情報判断手段によって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成手段と、
前記確認ショートメッセージ生成手段によって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信手段と、を備え、
前記携帯端末装置は、
前記確認ショートメッセージを前記ショートメッセージ送信サーバから受信する確認ショートメッセージ受信手段と、
前記確認ショートメッセージ受信手段によって受信した前記確認ショートメッセージに含まれる前記URLの指示を受付けるURL受付手段と、
前記URL受付手段によって前記URLの指示を受付けた場合、前記URLを指示した旨を前記ショートメッセージ送信サーバに送信するURL指示送信手段と、を備え、
前記ショートメッセージ送信サーバは、
前記URLを指示した旨を前記携帯端末装置から受信するURL指示受信手段と、
前記URLを指示した旨を指示情報として前記携帯端末装置の電話番号に対応付けて前記確認情報記憶手段に格納する格納手段と、
を備えることを特徴とするショートメッセージ送信システム。
【請求項11】
前記携帯端末装置は、
前記URL受付手段に代えて、または加えて、前記URLで処理を実行するURL処理実行手段と、
前記URL処理実行手段によって前記URLで処理を実行した場合、前記URLで実行した処理が完了した旨を前記ショートメッセージ送信サーバに送信するURL処理送信手段と、を備え、
前記ショートメッセージ送信サーバは、
前記URLで実行した処理が完了した旨を前記携帯端末装置から受信するURL処理受信手段、を備え、
前記格納手段が、前記URLで実行した処理が完了した旨を完了情報として前記携帯端末装置の電話番号に対応付けて前記確認情報記憶手段に格納すること、を特徴とする請求項10に記載のショートメッセージ送信システム。
【請求項12】
利用者の操作する携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段、を備えるショートメッセージ送信サーバによって実行されるショートメッセージ送信方法であって
前記確認情報記憶手段に記憶する前記携帯端末装置の電話番号を宛先とし、前記ショートメッセージ送信サーバに着信する電話番号を含むショートメッセージである通知ショートメッセージを生成する通知ショートメッセージ生成ステップと、
前記通知ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記通知ショートメッセージを前記宛先に送信する通知ショートメッセージ送信ステップと、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得ステップと、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得ステップと、
前記確認情報取得ステップによって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断ステップと、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成ステップと、
前記確認ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信ステップと、
を含むことを特徴とするショートメッセージ送信方法。
【請求項13】
利用者の操作する携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段、を備えるショートメッセージ送信サーバによって実行されるショートメッセージ送信方法であって
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得ステップと、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得ステップと、
前記確認情報取得ステップによって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断ステップと、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がある旨、および、確認ショートメッセージを送信する旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答し、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報がないと判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がない旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答する自動音声応答ステップと、
前記自動音声応答ステップによって前記利用者に確認すべき情報がある旨を自動音声で応答した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成ステップと、
前記確認ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信ステップと、
を含むことを特徴とするショートメッセージ送信方法。
【請求項14】
利用者の操作する携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段、を備えるコンピュータに、
前記確認情報記憶手段に記憶する前記携帯端末装置の電話番号を宛先とし、ショートメッセージ送信サーバに着信する電話番号を含むショートメッセージである通知ショートメッセージを生成する通知ショートメッセージ生成ステップと、
前記通知ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記通知ショートメッセージを前記宛先に送信する通知ショートメッセージ送信ステップと、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得ステップと、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得ステップと、
前記確認情報取得ステップによって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断ステップと、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成ステップと、
前記確認ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信ステップと、
を実行させることを特徴とするショートメッセージ送信プログラム。
【請求項15】
利用者の操作する携帯端末装置の電話番号と、前記利用者の応答状況を含む確認情報と、確認処理実行ページのURLと、を対応付けて記憶する確認情報記憶手段、を備えるコンピュータに、
前記携帯端末装置による着信から前記携帯端末装置の電話番号を取得する利用者電話番号取得ステップと、
前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記確認情報および前記URLを前記確認情報記憶手段から取得する確認情報取得ステップと、
前記確認情報取得ステップによって取得した前記確認情報に含まれる前記利用者の応答状況に基づき前記利用者に確認すべき情報があるか否かを判断する確認情報判断ステップと、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がある旨、および、確認ショートメッセージを送信する旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答し、
前記確認情報判断ステップによって前記利用者に確認すべき情報がないと判断した場合に、前記利用者に確認すべき情報がない旨を前記携帯端末装置に自動音声で応答する自動音声応答ステップと、
前記自動音声応答ステップによって前記利用者に確認すべき情報がある旨を自動音声で応答した場合に、前記携帯端末装置の電話番号に対応付けられた前記URLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成する確認ショートメッセージ生成ステップと、
前記確認ショートメッセージ生成ステップによって生成した前記確認ショートメッセージを前記携帯端末装置の電話番号を宛先として送信する確認ショートメッセージ送信ステップと、
を実行させることを特徴とするショートメッセージ送信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートメッセージ送信サーバ、ショートメッセージ送信システム、ショートメッセージ送信方法およびショートメッセージ送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの移動体通信端末に対しメールサービスやショートメッセージサービス(以下、SMSという)を利用して各種料金や商品購入の決済等の重要な処理を求めることが多くなってきた。しかしながら、メールやショートメッセージは詐欺などでも使用されることがあるため、利用者に不信感を抱かれ、正当な支払い要求であっても、決済の完了率は低く利用が進まない状況があった。
【0003】
SMSを利用した技術として、SMSから利用者のモバイル端末に認証コードを含むショートメッセージを受付けた後に認証コードをSMSに返信し、モバイル端末から返信された認証コードとSMSが送信した認証コードとが一致するか否かを判断することによって処理の安全性を向上させる技術を開示している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2014−524622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した公報では、支払いを求めるシステム側の安全性は向上するものの、そもそも利用者がショートメッセージの内容を信頼しショートメッセージに対し応答すること、さらに処理の完了率を向上することが難しいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、利用者がショートメッセージの内容に対し応答しやすくすることができるショートメッセージ送信サーバ、ショートメッセージ送信システム、ショートメッセージ送信方法およびショートメッセージ送信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明では、確認情報記憶手段に記憶する携帯端末装置の電話番号を宛先とし、ショートメッセージ送信サーバに着信する電話番号を含むショートメッセージである通知ショートメッセージを生成し、生成した通知ショートメッセージを宛先に送信し、携帯端末装置による着信から携帯端末装置の電話番号を取得し、携帯端末装置の電話番号に対応付けられた確認情報およびURLを確認情報記憶手段から取得し、取得した確認情報に含まれる利用者の応答状況に基づき利用者に確認すべき情報があるか否かを判断し、利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、携帯端末装置の電話番号に対応付けられたURLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成し、生成した確認ショートメッセージを携帯端末装置の電話番号を宛先として送信することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、携帯端末装置による着信から携帯端末装置の電話番号を取得し、携帯端末装置の電話番号に対応付けられた確認情報およびURLを確認情報記憶手段から取得し、取得した確認情報に含まれる利用者の応答状況に基づき利用者に確認すべき情報があるか否かを判断し、利用者に確認すべき情報があると判断した場合に、利用者に確認すべき情報がある旨、および、確認ショートメッセージを送信する旨を携帯端末装置に自動音声で応答し、利用者に確認すべき情報がないと判断した場合に、利用者に確認すべき情報がない旨を携帯端末装置に自動音声で応答し、利用者に確認すべき情報がある旨を自動音声で応答した場合に、携帯端末装置の電話番号に対応付けられたURLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成し、生成した確認ショートメッセージを携帯端末装置の電話番号を宛先として送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、利用者は自身が発信した通話の電話番号に対応付けられた確認情報を確認したうえで確認処理を実行するウェブページのURLを含むショートメッセージを受け取ることになるため、利用者がショートメッセージの内容に対し応答しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施例にかかるショートメッセージ送信システム10の構成図である。
図2】確認情報記憶部110のデータ構成の一例を示す説明図である。
図3】電話番号記憶部120のデータ構成の一例を示す説明図である。
図4】ショートメッセージ送信システム10が実行するショートメッセージ送信処理手順を示すフローチャートである。
図5】ショートメッセージ送信システム10が実行するショートメッセージ送信処理手順を示すフローチャートである。
図6】通知ショートメッセージの一例を示す説明図である。
図7】確認ショートメッセージの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を説明する。なお以下の説明は実施の形態の一例であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0011】
図1は、本実施例にかかるショートメッセージ送信システム10の構成図である。図1に示すように、ショートメッセージ送信システム10は、ショートメッセージ送信サーバ(以下、SM送信サーバという)100と、複数の確認要求サーバ200−1〜nと、携帯端末装置300とを、ネットワークNを介して互いに通信可能に接続する。ネットワークNは、一部または全部が有線あるいは無線であり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、移動体通信網等の通信ネットワークである。
【0012】
SM送信サーバ100は、ショートメッセージを携帯端末装置300との間で送受信するとともに、携帯端末装置300からの着信に対し自動音声で応答する。SM送信サーバ100は、確認要求サーバ200−1〜nとの間でデータを送受信する。
【0013】
SM送信サーバ100の構成について説明する。SM送信サーバ100は、確認情報記憶部110、電話番号記憶部120、通知制御部101、確認実行ページ取得部102、通知ショートメッセージ生成部(以下、通知SM生成部という)103、利用者電話番号取得部104、自動音声応答部105、確認情報取得部106、確認情報判断部107、確認ショートメッセージ生成部(以下、確認SM生成部という)108を備える。
【0014】
図2は、確認情報記憶部110のデータ構成の一例を示す説明図である。確認情報記憶部110は、利用者に対する確認すべき事項に関連する情報を記憶する。図2では、一例として、利用者ごとの支払いに関する情報を記憶する。利用者ごとの支払いに関する情報を記憶する場合は、確認情報記憶部110は、確認者名と、宛先と、確認情報として、氏名と、支払い内容と、支払い金額と、支払い済みか未払いかの情報と、ウェブページを指示したか否かの情報と、その他の情報とを対応付けて記憶する。
【0015】
ここで、確認者名は、SM送信サーバ100に対し利用者それぞれの確認情報を確認するためのショートメッセージの送信を依頼する企業や個人等の名称や確認者コード等であり、確認者を識別できる情報であればどのような情報でもよい。宛先は、確認者である企業等が確認情報を確認しようとする利用者の携帯端末装置300に送信するショートメッセージの宛先、すなわち携帯端末装置300の電話番号である。氏名は、携帯端末装置300の利用者の氏名である。支払い内容は、例えば***料金等の支払いの具体的内容である。支払い金額は、利用者が支払うべき各種料金や購入商品等の金額である。
【0016】
支払い済みか未払いかの情報は、利用者が既に支払いを済ませたか否かの情報であり、確認処理を実行したか否かを管理する。このような情報を管理することにより二重支払いも防止することができる。ウェブページを指示したか否かの情報は、確認要求サーバ200が求める処理(例えば決済処理)を実行するウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を指示したか否かを示す。このような情報を取得し格納するによって利用者が処理を認識し指示したか否かの証拠を保全することができる。その他の情報として、支払い対象や購入日時、購入場所等を記憶してもよい。
【0017】
図3は、電話番号記憶部120のデータ構成の一例を示す説明図である。電話番号記憶部120は、確認者名ごとの電話番号を記憶する。電話番号記憶部120は、確認者名と、電話番号と、その他の情報とを対応付けて記憶する。ここで、電話番号は、利用者がショートメッセージで通知された内容を確認するために利用者の携帯端末装置300が発信する電話番号であり、確認者ごとに異なる電話番号を記憶する。
【0018】
通信制御部101は、確認要求サーバ200から送信されたショートメッセージの宛先(電話番号)と宛先ごとの確認情報と確認者名を受信し確認情報記憶部110に格納する。通信制御部101は、ショートメッセージを宛先である携帯端末装置300に送信する。通信制御部101は、携帯端末装置300から発信された音声通話を着信し、携帯端末装置300に対し音声応答する。
【0019】
確認実行ページ取得部102は、利用者それぞれの確認情報に対応した確認実行ページを取得し確認情報記憶部110に格納する。例えば利用者の確認情報が支払い情報である場合は、図示しない決済サーバに利用者ごとの決済ページの生成をリクエストし、決済サーバが生成した利用者ごとの決済ページのURLをネットワークNを介して取得し確認情報記憶部110に格納する。
【0020】
通知SM生成部103は、確認情報記憶部110に記憶する宛先(電話番号)と確認情報からショートメッセージ(以下、通知ショートメッセージという)を生成する。通知ショートメッセージは、利用者に確認情報(例えば支払い情報)を通知するものであり、確認情報記憶部110に記憶する確認情報を定型フォーマットで成形してメッセージを生成する。
【0021】
利用者電話番号取得部104は、通信制御部101に着信した携帯端末装置300の通話信号から携帯端末装置300の電話番号を取得する。
【0022】
自動音声応答部105は、携帯端末装置300から発信され着信した音声通話に対し応答手順を定義したプログラム(いわゆるコールフロー)に従い、携帯端末装置300に対し音声によって応答する。
【0023】
確認情報取得部106は、利用者電話番号取得部104によって取得した電話番号(宛先)に対応付けられた確認情報を確認情報記憶部110から取得する。
【0024】
確認情報判断部107は、確認情報取得部106によって取得した確認情報に基づき利用者に通知すべき情報が存在するか否かを判断する。
【0025】
確認SM生成部108は、確認情報判断部107によって利用者に通知すべき情報が存在すると判断した場合は、確認情報に基づいた処理を実行させるためのショートメッセージ(以下、確認ショートメッセージという)を生成する。
【0026】
確認要求サーバ200−1〜nは、種々の確認情報に対する利用者による対応を求める企業や個人等(いわゆる確認者)が操作する複数のサーバである(以下、確認要求サーバ200−1〜nのうちの1つを確認要求サーバ200と記す)。具体的には、利用者それぞれの確認情報に対する処理を利用者に実行させるためのショートメッセージを利用者に送信することをSM送信サーバ100に依頼する。確認要求サーバ200は、利用者に関する確認情報を記憶する確認情報記憶部210を備える。確認情報記憶部210のデータ構成の一例は、図2に示す確認情報記憶部110のデータ構成の確認者名を除いたものとなる。また確認要求サーバ200には、それぞれの操作者を識別するための確認者名が付されている。
【0027】
携帯端末装置300は、利用者が操作する、スマートフォン、携帯電話、その他の装置であり、ショートメッセージの送受信が可能で、かつ音声通話が可能であれば、どのような情報処理装置でもよい。
【0028】
上述のように構成されたショートメッセージ送信システム10のSM送信サーバ100、確認要求サーバ200、携帯端末装置300で実行するショートメッセージ送信処理について説明する。図4図5は、ショートメッセージ送信システム10が実行するショートメッセージ送信処理手順を示すフローチャートである。
【0029】
まず確認要求サーバ200は、SM送信サーバ100にショートメッセージによる確認を依頼する確認情報を確認情報記憶部210から取得し、利用者に通知するショートメッセージの宛先(電話番号)と確認情報と確認者名をSM送信サーバ100に送信する(ステップS401)。このとき、確認処理が完了している宛先(電話番号)と確認情報は除いて送信する。例えば、“支払済・未払い”の項目が“支払済”である確認情報はSM送信サーバ100に送信しない。なお複数の宛先と確認情報を一度に送信してもよい。
【0030】
SM送信サーバ100の通信制御部101は、ショートメッセージの宛先(電話番号)と確認情報と確認者名を確認要求サーバ200から受信する(ステップS402)。通信制御部101は、ショートメッセージの宛先(電話番号)と確認情報を確認者名とともに確認情報記憶部110に格納する(ステップS403)。確認実行ページ取得部102は、確認情報に対応した確認実行ページのURLを取得する(ステップS404)。具体的には、確認情報が支払い情報である場合は、図示しない決済サーバに確認情報ごとの決済ページの生成をリクエストし、決済サーバが生成した利用者ごとの決済ページのURLを取得する。確認実行ページ取得部102は、取得した確認実行ページのURLを宛先に対応付けて確認情報記憶部110に格納する(ステップS405)。
【0031】
通知SM生成部103は、確認情報記憶部110から確認情報を取得する(ステップS406)。通知SM生成部103は、確認情報の確認者名に対応付けられた電話番号を電話番号記憶部120から取得する(ステップS407)。通知SM生成部103は、電話番号と確認情報を含む通知ショートメッセージを生成する(ステップS408)。図6は、通知ショートメッセージの一例を示す説明図である。図6に示す通知ショートメッセージ例は、利用者に対する**料金の支払いを通知するメッセージである。確認情報の一例である、利用者名、支払い内容、支払い金額、利用者が確認ショートメッセージを受取るために電話する電話番号、確認者名である会社名から定型フォーマットに従い、図6に示すような通知メッセージを生成する。ショートメッセージで送信可能な文字数に収まれば、その他の情報を加えてもよく、また上記確認情報のすべてを含まなくてもよい。通信制御部101は、宛先(電話番号)に通知ショートメッセージを送信する(ステップS409)。
【0032】
携帯端末装置300は、通知ショートメッセージをSM送信サーバ100から受信する(ステップS410)。携帯端末装置300は、利用者の指示により通知ショートメッセージに含まれた電話番号に発信する(ステップS411)。
【0033】
SM送信サーバ100の通信制御部101は、携帯端末装置300から発信された音声通話を着信する(ステップS412)。利用者電話番号取得部104は、携帯端末装置300の通話から電話番号を取得する(ステップS413)。通信制御部101は、通話を自動音声応答部105に接続する(ステップS414)。確認情報取得部106は、電話番号に対応付けられた確認情報を確認情報記憶部110から取得する(ステップS415)。
【0034】
確認情報判断部107は、利用者に対し確認情報を確認する必要があるか否かを判断する(ステップS416)。例えば、自動音声応答の電話番号に発信した利用者に対し支払いに関する情報を通知する必要があるか否かを判断する場合は、利用者の電話番号に対応付けられた確認情報が存在するか否かを判断し、さらに支払い済みか未払いかを判断する。
【0035】
確認情報判断部107は利用者に対し確認情報を確認する必要がないと判断した場合(ステップS416:No)、自動音声応答部105は確認不要である旨を音声で応答する(ステップS417)。確認情報判断部107は、利用者に対し確認情報を確認する必要があると判断した場合(ステップS416:Yes)、自動音声応答部105は確認必要である旨と確認ショートメッセージを送信する旨を音声で応答する(ステップS418)。
【0036】
携帯端末装置300は、SM送信サーバ100から自動音声で応答された確認に関する音声を出力する(ステップS419)。
【0037】
SM送信サーバ100の確認SM生成部108は、確認ショートメッセージを生成する(ステップS420)。確認ショートメッセージには、確認処理ページのURLと確認情報を含む。図7は、確認ショートメッセージの一例を示す説明図である。図7に示すショートメッセージは、利用者に対する**料金の支払い処理を実行するウェブページのURLであるhttp://xxx.lu/ABCDE2(またはhttps://xxx.lu/ABCDE2)を含む。ウェブページのURLは、**料金の決済サーバの決済用ページを示す。利用者名、支払い内容、支払い金額、ウェブページのURL、会社名を定型フォーマットに従い、確認ショートメッセージを生成する。通信制御部101は、確認ショートメッセージを宛先(電話番号)に送信する(ステップS421)。
【0038】
携帯端末装置300は、確認ショートメッセージをSM送信サーバ100から受信する(ステップS422)。携帯端末装置300は、確認ショートメッセージに含まれたウェブページのURLの指示を受付ける(ステップS423)。携帯端末装置300は、ウェブページのURLの指示をSM送信サーバ100に送信する(ステップS424)。
【0039】
SM送信サーバ100の通信制御部101は、ウェブページのURLの指示を受信する(ステップS425)。通信制御部101は、ウェブページの指示を確認情報記憶部110に格納する(ステップS426)。
【0040】
携帯端末装置300は、ウェブページから確認処理を実行する(ステップS427)。確認処理が**料金の支払いである場合は、ウェブページは確認処理サーバの決済ページであるため、決済ページに必要事項を入力することによって**料金の支払いが完了する。また必要事項を初回や事前に決済サーバに記憶させている場合はウェブページでの確認のみで支払いを完了させることもできる。携帯端末装置300は、確認処理の完了を図示しない確認処理サーバから受信する(ステップS428)。携帯端末装置300は、確認処理の完了をSM送信サーバ100に送信する(ステップS429)。携帯端末装置300は、確認処理の完了を表示する(ステップS430)。
【0041】
SM送信サーバ100の通信制御部101は、確認処理の完了を携帯端末装置300から受信する(ステップS431)。通信制御部101は、確認処理の完了を確認情報記憶部110に格納する(ステップS432)。通信制御部101は、確認情報記憶部110に記憶した宛先(電話番号)と確認情報、より具体的には宛先に対応付けられたウェブページの指示および確認処理の完了を確認者名に対応する確認要求サーバ200に送信する(ステップS433)。なお確認要求サーバ200への確認情報の送信は、所定期間ごとにまとめて送信してもよい。
【0042】
確認要求サーバ200は、宛先(電話番号)と確認情報をSM送信サーバ100から受信する(ステップS434)。確認要求サーバ200は、宛先に対応付けて確認情報を確認情報記憶部210に格納する(ステップS435)。
【0043】
このように、様々な確認処理にSMSのショートメッセージを利用することによって宛先が電話番号であることから、携帯電話サービスを提供する通信事業者(キャリア)を変更しても電話番号は変更しないことが多いため、確認情報を確実に利用者に届けることができる。一連の確認処理に郵送等のアナログな手続きを必要とせずネット上の処理で完結するため、手続きを簡便に完了することができる。また利用者にとっても、詐欺メールや詐欺メッセージと異なり、利用者の電話番号に対応する確認情報を自動音声応答で確認することができるため、利用者が安心して確認処理を実行することができる。なお上述した実施例では、SMSを用いた処理として説明したが、SMSだけでなく、宛先が電話番号であるMMS(Multimedia Messaging Service)やRCS(Rich Communication Service)、その他のサービスであってもよい。
【0044】
上述した実施例の具体例としては、電話料金や公共料金等の支払いや商品購入・サービス購入等での支払いへの利用が考えられる。また保険会社等の契約約款の変更等利用者に変更内容の確認を依頼する場合に利用してもよい。利用者が確認処理ページを指示した際に、確認処理ページを指示したことがSMS送信サーバ100に通知され確認情報記憶部110に格納され、さらに確認要求サーバ200に送信されるため、利用者が内容を確認したか否かのエビデンスも取ることができる。さらに、決済等の確認処理が完了した場合もSMS送信サーバ100に通知され確認情報記憶部110に格納され、さらに確認要求サーバ200に送信されるため、利用者が処理を実行したか否かを管理することができる。なおウェブページを指示した旨や確認処理が完了した旨を格納する際に、格納日時等をさらに記憶してもよい。
【0045】
他の実施例として、SM送信サーバ100から通知ショートメッセージを携帯端末装置300に送信する処理(図4のステップS401〜ステップS410)を実行することに代えて、利用者が電話料金や公共料金等の支払いや商品購入・サービス購入等のためのウェブページに示された電話番号を携帯端末装置300から発信してもよい。その後の処理は、ステップS411以降と同様となる。これにより、SM送信サーバ100から送信されたショートメッセージがきっかけではなく確認処理が利用者のアクションから開始されるため、利用者はより安心して処理を進めることができる。
【0046】
また他の実施例として、オペレータとの通話から自動音声応答に接続してもよい。その後の必要な処理を自動音声応答で対応することができる。具体的には、利用者の電話番号を引き継いだうえでステップS414に接続する。これにより、オペレータを介する業務フローにおいても上記処理を利用することができる。
【0047】
上述した実施例では、利用者ごとの確認情報を確認要求サーバ200からSM送信サーバ100に送信し確認情報記憶部110に格納したうえで(ステップS401〜ステップS403)、電話番号を取得した際に、電話番号に対応付けられた確認情報を確認情報記憶部110から取得する(ステップS415)処理を実行しているが、それに代えて、電話番号を取得した際に(ステップS413)、電話番号に対応付けられた確認情報を確認要求サーバ200に問合せ、確認要求サーバ200の情報記憶部210から確認情報を取得し、SM送信サーバ100に送信してもよい。
【0048】
またステップS408で通知ショートメッセージを生成する場合、通知内容にこのような利用者への通知ショートメッセージの送信を停止するオプトアウトの内容を加えたショートメッセージを生成してもよい。ショートメッセージは、キャリアや携帯端末装置300の機種によって文字数が送信可能な最大文字数が異なるため、通知ショートメッセージにオプトアウトの内容を加えたショートメッセージが最大文字数に収まれば、1つのメッセージで送信し、文字数が送信可能な最大文字数に収まらない場合には、2つのメッセージに分けて送信する。オプトアウトのメッセージには、オプトアウトを可能にするURLを記述し、利用者がそのURLを指示してオプトアウトを実行するほか、オプトアウトを可能にする電話番号を記述し、利用者がその電話番号に発信した場合には、自動音声で応答し、利用者の電話番号を送信不可リストに登録することにより、オプトアウトを実行する。
【0049】
ショートメッセージを2つに分けて送信する場合は、利用者の電話番号から1つめのショートメッセージを受信した旨が情報端末装置300から送信された後に、2つめのオプトアウトのメッセージを送信してもよい。また自動音声応答において依頼された場合にオプトアウトのショートメッセージを送信するようにしてもよい。
【0050】
他の実施例として、予め利用者との間で定めた認証コード(例えば4桁の数字)を確認情報記憶部110に格納しておき、自動音声応答に接続した場合に利用者に要求してもよい。これにより、確認要求サーバ200で対象としている利用者が携帯端末装置300を操作する利用者と同一人物であることをより確実に確認することができ、セキュリティが向上する。また利用者が認証コードを忘れ、3回を超えて間違った場合には処理を中断したり、オペレータの対応に切り替える処理としてもよい。
【0051】
なお上述したショートメッセージは、SMPP(Short Message Peer-to-Peer)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、HTTP等の通信プロトコルを用いて、中間サーバを経由し、または中間サーバを経由せずに、宛先に対応するキャリアのショートメッセージサーバから宛先の携帯端末装置300に送信される。
【0052】
上述した実施例では、ウェブページのURLをそのままショートメッセージに記述したが、URLの文字数が多い場合は、短縮URLを生成し、生成した短縮URLをショートメッセージに記述してもよい。
【0053】
また、ショートメッセージの宛先の携帯端末装置300が、物理的な移動体通信網を自社で持たず他の事業者から借りて通信サービスを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者))を利用している場合でも、上述した処理を実行することができる。
【0054】
上述した実施例にかかるSM送信サーバ100、確認要求サーバ200、携帯端末装置300のハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置、通信制御装置等を備えた通常のコンピュータであり、ROMやRAM、HDD等に記憶されたプログラムをCPUが読み出し動作させることによって、上述した構成や機能を実現する。
【0055】
SM送信サーバ100、確認要求サーバ200、携帯端末装置300で動作するプログラムは、インターネット等のネットワークNに接続されたコンピュータ上に格納しておき、ネットワークN経由でダウンロードさせることにより提供したり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD、USBメモリ、SDカード等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録し提供してもよい。また、上述した機能や処理を実現するプログラムは、API(Application Programming Interface)やSaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという利用形態で提供してもよい。
【0056】
なお、本発明は、上述した実施例そのままに限定されるものではなく、必ずしも物理的に図示のように構成されている必要はない。また、本発明は、実施例で説明した構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じ、任意の単位で機能的または物理的に分割、統合、入替、変形または削除して構成することができる。
【符号の説明】
【0057】
N…ネットワーク、10…ショートメッセージ送信システム、100…SM送信サーバ、101…通信制御部、102…確認実行ページ取得部
、103…通知SM生成部、104…利用者電話番号取得部、105…自動音声応答部、106…確認情報取得部、107…確認情報判断部、108…確認SM生成部、110…確認情報記憶部、110…電話番号記憶部、200…確認要求サーバ、210…確認情報記憶部、300…携帯端末装置
【要約】
【課題】利用者がショートメッセージの内容に対し応答しやすくすることができるショートメッセージ送信サーバ等を提供する。
【解決手段】利用者電話番号取得部104は利用者の操作する携帯端末装置300による着信から携帯端末装置300の電話番号を取得し、確認情報取得部106は携帯端末装置300の電話番号に対応付けられた確認情報および確認処理実行ページのURLを確認情報記憶部110から取得し、確認情報判断部107は確認情報に基づき利用者に確認すべき情報があるか否かを判断し、確認SM生成部108は確認すべき情報があると判断した場合に、携帯端末装置300の電話番号に対応付けられたURLを含むショートメッセージである確認ショートメッセージを生成し、通信制御部101は確認ショートメッセージを携帯端末装置300の電話番号を宛先として送信する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7