(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
互いに隣接されている、二つ以上の前記サブ画素各々に具備された前記タッチラインは、前記タッチラインが具備されたサブ画素に配置されている画素電極の外郭に沿って、四角形形状で配置された単位タッチラインを含む、請求項1に記載の液晶表示パネル。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルは、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示装置(Field Emission Display、FED)プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)、電界発光表示装置(Electroluminescent Display、ELD)、電気泳動表示装置(Electrophoretic Display、EPD)などのような表示装置に設けられ、ユーザーが表示装置を見ながら指やペンなどで画面を直接に接触して情報を入力できるようにする、入力装置の一種である。
【0003】
タッチパネルを有する表示装置を製造する方法には、映像を出力するパネルとタッチの有無を感知するタッチパネルが別途に製造された後に合着されるアドオン(Add‐On)方式、及びタッチパネルが映像を出力するパネルに内蔵されるインセル(in‐cell)方式などが含まれる。
【0004】
前記表示装置のうち、特に、液晶表示装置を構成する液晶表示パネルは、TN(Twisted Nematic)モード又はIPS(In Plane Switching)モードを利用して形成されることができる。
【0005】
特に、TNモードを利用した液晶表示パネルでは、上部基板と下部基板の間に、ツイスト(Twist)できるように配列された液晶が、上部基板と下部基板に印加される垂直電界により制御されることによって、前記液晶を透過する光の量が制御される。この場合、前記液晶表示パネルの下部基板には、スイッチングトランジスタ及び画素電極が形成され、前記液晶表示パネルの上部基板には、ブラックマトリックス、カラーフィルター、オーバーコーティング層、共通電極及びカラムスペーサーが形成される。
【0006】
前記インセル方式が適用され、前記IPSモードを利用する液晶表示パネルでは、前記下部基板にタッチ電極が形成される。
【0007】
しかし、前記TNモードを利用する液晶表示パネルでは、前記スイッチングトランジスタ及び前記画素電極が形成されている前記下部基板に、タッチ電極が形成されることが難しい。
【0008】
例えば、前記下部基板にタッチ電極が形成され、前記TNモードを利用した液晶表示パネルの上部基板をユーザーがタッチすると、前記下部基板に配置された前記タッチ電極に印加されたタッチ駆動信号による電界が、前記上部基板に形成された前記共通電極によって遮断される。
【0009】
したがって、前記下部基板に前記タッチパネルが具備されたインセル方式を利用して、前記TNモードを利用する液晶表示パネルは、具現されることが難しい。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る液晶表示装置の構成を示す例示図であり、
図2は、本発明に係る液晶表示パネルの断面を示す例示図である。
【0018】
本発明に係る液晶表示装置は、
図1及び
図2に示すように、タッチ電極TEが具備された液晶表示パネル100、前記液晶表示パネル100を駆動するパネル駆動部200、300、400及び前記タッチ電極TEから受信された感知信号を利用して、前記液晶表示パネル100のタッチの有無を判断するタッチ感知部600を含む。
【0019】
前記液晶表示パネル100は、前記タッチ電極TE、画素電極が具備されたサブ画素及び複数のスイッチングトランジスタが具備されたTFT基板120、前記サブ画素に対応されるカラーフィルター112及び共通電極113が具備されたCF基板110、及び前記TFT基板120と前記CF基板110の間に具備されて、液晶が注入される液晶層130を含む。
【0020】
前記タッチ電極TE各々は、一つの水平ラインに具備されて互いに隣接されている、少なくとも二つ以上のサブ画素に共通的に連結されているタッチライン(図示せず)及び、前記TFT基板120に具備されたデータラインDLと重畳するように配置され、前記データラインDLに沿って隣接されている少なくとも二つ以上の前記タッチラインと電気的に連結されて、前記タッチ感知部600と連結されているタッチ電極ラインTELを含む。
【0021】
特に、本発明に係る液晶表示装置においては、前記TFT基板120が外部と接するように、
図2に示すように、前記TFT基板120が前記CF基板110の上段に配置される。この場合、前記CF基板110の下段には、前記液晶表示パネル100に光を照射するバックライトユニットが配置される。
【0022】
第1に、前記タッチ電極TEは、タッチパネル500を構成する。本発明に適用される前記タッチパネル500は、静電容量方式を利用して、前記液晶表示パネル100を構成する前記TFT基板120と一体で具備される。
【0023】
前記タッチパネル500は、ミューチュアル方式又はセルフキャップ方式から構成されることができる。
【0024】
前記ミューチュアル方式を利用する前記タッチパネル500は、タッチ駆動信号が順次供給される駆動電極及び、前記タッチ駆動信号によって生成された感知信号を前記タッチ感知部600に転送する受信電極を含む。前記タッチ電極TEは、前記駆動電極及び前記受信電極を含む。
【0025】
前記セルフキャップ方式を利用する前記タッチパネル500は、前記タッチ駆動信号を受信し、前記感知信号を前記タッチ感知部600に転送する、前記タッチ電極TEを含む。
【0026】
以下では、説明の便宜上、前記セルフキャップ方式を利用するタッチパネルが、本発明の一例として説明される。前記セルフキャップ方式を利用する前記タッチ液晶表示パネル500を構成する前記タッチ電極TEの具体的な構成及び機能は、以下、
図3〜
図7を参照して詳細に説明する。
【0027】
第2に、前記液晶表示パネル100は映像を出力する。前記液晶表示パネル100には、複数のサブ画素と、前記タッチパネル500が配置される。
【0028】
前記液晶表示パネル100は、前記TFT基板120と前記CF基板110が、液晶層130を介在して接合されて製造される。
【0029】
前記TFT基板120と前記CF基板110は、プラスチック(Plastic)、メタル(Metal)、そして/又は、同類のもので構成されたベース基板121、111を含む。
【0030】
特に、本発明に係る液晶表示パネルは、TN(Twisted Nematic)モードを利用している。したがって、前記TFT基板120に具備されている画素電極と、前記CF基板110に具備されている共通電極によって、前記液晶層130に注入された液晶が駆動されて、前記液晶での透過率の変化によって映像が出力されることができる。
【0031】
先ず、前記TFT基板120を構成するベース基板121には、データライン(DL1 to DLd)、前記データライン(DL1 to DLd)と交差されるゲートライン(GL1 to GLg)及び前記サブ画素が具備される。
【0032】
前記サブ画素各々には、前記ゲートラインと前記データラインに連結されているスイッチングトランジスタ及び前記スイッチングトランジスタと連結されて、前記データラインから前記スイッチングトランジスタを通じてデータ電圧の供給を受ける画素電極が具備される。
【0033】
特に、前記TFT基板120には、前記タッチパネル500を構成する前記タッチ電極TEが具備される。
【0034】
また、本発明に係る液晶表示装置においては、前記TFT基板120が外部と接するように、
図2に示すように、前記TFT基板120が前記CF基板110の上段に配置される。
【0035】
この場合、前記タッチ電極TEが、前記共通電極113の上段に配置されるため、前記タッチ電極TEで印加されたタッチ駆動信号による電界が、前記共通電極113によって遮断されない。したがって、前記タッチ電極TEを利用して、タッチが感知されることができる。
【0036】
前記サブ画素の大きさは、一つの前記タッチ電極TEの大きさより小さい。一般的に、タッチ感知に利用される指またはペンなどの面積が、前記サブ画素の大きさより非常に大きいため、一つの前記タッチ電極TEは、少なくとも二つ以上の前記サブ画素にわたって形成される。前記タッチ電極TEが形成される前記サブ画素の数は、多様に変更されることができる。
【0037】
前記TFT基板120の上段面には、上部偏光フィルム(2P)が付着されることができる。
【0038】
次に、前記CF基板110を構成するベース基板111にはレッドカラーフィルター、グリーンカラーフィルター、ブルーカラーフィルターのような多様な色のカラーフィルター112が具備される。
【0039】
前記カラーフィルター112上段には、前記共通電極113が具備される。
【0040】
前記CF基板110の下段面には、下部偏光フィルム(1P)が付着されることができる。
【0041】
第3、前記パネル駆動部は、制御部400、ゲートドライバー200及びデータドライバー300を含む。
【0042】
先ず、前記制御部400は、外部システム(図示せず)から供給される垂直同期信号、水平同期信号及びクロックを利用して、前記ゲートドライバー200を制御するためのゲート制御信号GCSと、前記データドライバー300を制御するためのデータ制御信号DCSを出力する。
【0043】
また、前記制御部400は、前記外部システムから入力される入力映像データをサンプリングした後にこれを再整列し、再整列されたデジタル映像データを前記データドライバー300に供給する。
【0044】
また、前記制御部400は、前記タッチ感知部600を制御するためのタッチ制御信号を生成して、前記タッチ感知部600に転送することができる。
【0045】
次に、前記データドライバー300は、前記制御部400から入力された前記映像データを前記データ電圧に変換して、前記ゲートラインに前記スキャンパルスが供給される1水平期間ごとに1水平ライン分のデータ電圧を前記データラインに供給する。例えば、前記データドライバー300は、ガンマ電圧発生部(図示せず)から供給されるガンマ電圧を利用して、前記映像データをデータ電圧に変換した後、前記データ電圧を前記データラインに出力させる。
【0046】
最後に、前記ゲートドライバー200は、前記制御部400から入力される前記ゲート制御信号に応答して、前記液晶表示パネル100の前記ゲートライン(GL1 to GLg)にゲートパルスを順次的に供給する。これによって前記ゲートパルスが入力される各々のサブ画素に形成されているスイッチングトランジスタがターンオンされ、各サブ画素に映像が出力されることができる。
【0047】
前記ゲートドライバー200は、前記液晶表示パネル100と独立されるように形成され、多様な方式で前記液晶表示パネル100と電気的に連結されることができる形態に構成されることができるが、前記液晶表示パネル100内に実装されるゲートインパネル(Gate In Panel:GIP)方式で構成されることもできる。
【0048】
前記の説明では、前記データドライバー300、前記ゲートドライバー200及び前記制御部400が独立的に構成されたものとして説明されたが、前記データドライバー300又は前記ゲートドライバー200のうち、少なくともいずれか一つは、前記制御部400に構成されることもできる。
【0049】
。
第4、前記タッチ感知部600は、前記タッチパネル500から受信される感知信号を利用して、前記タッチパネル500でのタッチの有無及びタッチ位置を感知する。
【0050】
例えば、前記タッチ感知部600は、前記タッチパネル500に形成されている前記タッチ電極TEに順次的に前記タッチ駆動信号を供給した後、前記タッチ電極TEを通じて受信される前記感知信号を利用して、前記タッチパネル500でのタッチの有無及びタッチ座標を判断することができる。
【0051】
前記タッチパネル500が上述したように、セルフキャップ方式を利用して構成されているため、前記タッチ感知部600も前記セルフキャップ方式を利用して構成される。
【0052】
前記タッチ感知部600は、
図1に示されたように、前記タッチ電極ライン(1‐1TEL to p‐gTEL)を通じて前記タッチ電極TEと連結される。
【0053】
図3は、本発明に係る液晶表示装置に適用される液晶表示パネル及びタッチ感知部の構成を示す例示図である。
【0054】
セルフキャップ(Self Cap)方式を利用している本発明に係る液晶表示装置では、
図3に示されたように、各々のタッチ電極TE510と連結されているタッチ電極ラインTEL520が前記タッチ感知部600と連結されている。したがって、前記タッチ電極ラインTEL520の数は、前記タッチパネル500の横方向に配置されているタッチ電極TE510の数(q)及び前記タッチパネル500の縦方向に配置されているタッチ電極TE510の数(p)の積(=pxq)に対応される。
【0055】
複数の前記タッチ電極TE510各々は、前記液晶表示パネル100に形成された複数のサブ画素にわたって形成されることができる。
【0056】
複数の前記タッチ電極ラインTEL520各々は、前記タッチ電極TE510と1対1で連結されており、その端は、前記タッチ感知部600と連結されている。
【0057】
本発明に適用される前記タッチパネル500を構成する前記タッチ電極TE510は、上述されたように、静電容量方式を利用するものであって、前記液晶表示パネル100に内蔵されている。
【0058】
前記タッチ感知部600は、前記タッチ感知モードにおいて、前記タッチ駆動信号を前記タッチ電極510に供給し、前記タッチ電極510から受信されたアナログ感知信号をデジタル信号に変換して、タッチの有無及びタッチ位置を判断する。
【0059】
しかし、前記タッチ感知部600は、前記タッチ電極510から受信されたアナログ感知信号をデジタル信号に変換する機能だけ奏することもできる。この場合、前記タッチの有無及び前記タッチ位置は、前記制御部400又は別途の構成要素で判断されることができる。
【0060】
前記タッチ感知部600は、現在、セルフキャップ方式を利用する表示装置に適用されるタッチ感知部と同じく構成されることができる。
【0061】
図4は、本発明に係る液晶表示パネルの平面を示す例示図であり、
図5は、
図4に示された液晶表示パネルのうち、X領域を拡大した例示図であり、
図6は、
図5に示されたM‐M´ラインに沿って切断された断面を示す例示図である。
【0062】
本発明に係る液晶表示パネルは、
図2〜
図6に示されたように、タッチ電極(1‐1TE to p‐qTE)、画素電極PXが具備されたサブ画素SPX、及び複数のスイッチングトランジスタTswが具備されたTFT基板120、前記サブ画素SPXに対応されるカラーフィルター112及び共通電極113が具備されたCF基板110、及び前記TFT基板120と前記CF基板110の間に具備されて、液晶が注入される液晶層130を含む。
【0063】
ここで、前記タッチ電極(1‐1TE to p‐qTE)各々は、一つの水平ラインに具備されて互いに隣接されている、少なくとも二つ以上のサブ画素SPXに共通的に連結されているタッチラインTL及び前記TFT基板120に具備されたデータラインDLと重畳するように配置されており、前記データラインDLに沿って隣接されている、少なくとも二つ以上の前記タッチラインTLと電気的に連結されているタッチ電極ラインTELを含む。
【0064】
第1に、
図3に示されたように、前記タッチパネル500の横方向に配置されているタッチ電極TE510の数がqで、前記タッチパネル500の縦方向に配置されているタッチ電極TE510の数がpである場合、前記タッチパネル500には、pxq個のタッチ電極(1‐1TE to p‐qTE)が具備される。
【0065】
この場合、
図4に示された前記液晶表示パネル100において、左側上段に配置されるタッチ電極は、第1‐1タッチ電極(1‐1TE)とし、右側下段に配置されるタッチ電極は、第p‐qタッチ電極(p‐qTE)とする。
図4に示されたタッチ電極の総個数は、pxq個である。
【0066】
第2に、前記TFT基板120には前記タッチパネルが具備され、前記TFT基板120には前記サブ画素SPが配置され、前記サブ画素SPX各々には前記画素電極PXが具備される。前記画素電極PX各々にはスイッチングトランジスタTswが具備される。
【0067】
第3に、前記CF基板110には、前記カラーフィルター112及び前記共通電極113が具備される。前記共通電極113は、一つの板で構成されることができる。
【0068】
第4に、前記タッチ電極(1‐1TE to p‐qTE)各々は、前記タッチラインTL及び前記タッチ電極ラインTELを含む。
【0069】
この場合、前記タッチラインTLは、一つの水平ラインに具備されて互いに隣接されている、少なくとも二つ以上のサブ画素SPXに共通的に連結されている。前記水平ラインは、
図4及び
図5において、ゲートラインGLと並んだラインを意味する。
【0070】
互いに異なるタッチ電極TEに具備されるタッチラインTLは、互いに分離されている。
【0071】
また、同一のタッチ電極TEに具備されるタッチラインTLは、前記タッチ電極ラインTELを通じて、電気的に互いに連結される。
【0072】
前記タッチ電極ラインTELは、前記TFT基板120に具備された前記データラインDLと重畳するように配置され、前記データラインDLに沿って隣接されている、少なくとも二つ以上の前記タッチラインTLと電気的に連結される。
【0073】
例えば、
図4において、一つの前記タッチ電極は、一つの水平ラインに隣接されている6個のサブ画素に具備される。また、
図4において、一つの前記タッチ電極は、二つの水平ラインに形成されている二つの前記タッチラインTLを含む。二つの前記タッチラインTLは、前記データラインDLに重畳するように配置される前記タッチ電極ラインTELを通じて、電気的に互いに連結される。
【0074】
前記タッチ電極ラインTELは、前記データラインDLと重畳するように配置されることができる。特に、前記タッチ電極ラインTELは、前記タッチ電極が具備されたサブ画素のうち、いずれか一つのレッドサブ画素Rに連結されるデータラインと重畳するように配置されることができる。
【0075】
例えば、前記第1‐1タッチ電極(1‐1TE)は、第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)及び二つの前記タッチラインTLを含む。
【0076】
前記第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)は、
図5に示されたように、二つの前記タッチラインTLと、第1‐1タッチ電極コンタクトホール(1‐1TE_CTH)を通じて電気的に連結されている。
【0077】
前記第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)は、
図5及び
図6に示されたように、第1データライン(DL1)と重畳するように前記TFT基板120に配置される。
【0078】
第5に、互いに隣接されている、少なくとも二つ以上の前記サブ画素各々に具備された前記タッチラインTLは、隣接されているサブ画素SPXに延長されているメインタッチラインMTL及び前記メインタッチラインMTLから分岐された単位タッチラインUTLを含む。この場合、互いに異なるタッチ電極が形成されており、互いに隣接されているサブ画素各々に具備されている前記メインタッチラインMTLは、互いに連結されない。
【0079】
前記単位タッチラインUTLは、前記サブ画素SPX各々に具備された前記画素電極PXの外郭に沿って具備される。
【0080】
更に説明すると、互いに隣接されている、少なくとも二つ以上の前記サブ画素SPX各々に具備された前記タッチラインTLは、前記タッチラインTLに具備されたサブ画素SPXに配置されている画素電極PXの外郭に沿って四角形形状で配置される。
【0081】
例えば、
図5に示されたように、前記第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)と連結されているタッチラインTLのうち、レッドサブ画素Rに具備されたタッチラインは、隣接されたサブ画素SPXに延長されているメインタッチラインMTL及び前記メインタッチラインMTLから分岐された単位タッチラインUTLを含む。
【0082】
この場合、前記単位タッチラインUTLは、前記画素電極PXの外郭に沿って四角形形状で前記単位画素SPXに配置される。
【0083】
上述されたように構成されることによって、前記タッチ電極TEは、前記画素電極の駆動に影響を及ぼさないことができ、また、前記画素電極の周辺に光が漏れることを防止することができる。
【0084】
第6に、前記TFT基板120の構成を、
図6を参照して説明すると、次の通りである。
【0085】
前記TFT基板120は、ベース基板121、前記ベース基板121に具備された前記タッチ電極ラインTEL、前記タッチ電極ラインTEL上段に具備される第1保護膜122、前記第1保護膜122上段に具備される前記タッチラインTL、前記タッチラインTL上段に具備されるゲート絶縁膜123、前記ゲート絶縁膜123上段に具備されて、前記タッチ電極ラインTELと重畳するように具備されるデータラインDL、前記データラインDL上段に具備される第2保護膜124及び前記第2保護膜124上段に具備される前記画素電極PXを含む。
【0086】
ここで、前記タッチラインTLは、前記第1保護膜122に形成された前記タッチ電極コンタクトホール(TE_CTH)を通じて前記タッチ電極ラインTELと電気的に連結される。
【0087】
例えば、
図6には、前記第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)が前記第1‐1タッチ電極コンタクトホール(1‐1TE_CTH)を通じて前記タッチ電極TLと連結されており、前記第1‐1タッチ電極ライン(1‐1TEL)が、第1データライン(DL1)と重畳している。
【0088】
前記第1保護膜122、前記ゲート絶縁膜123、前記第2保護膜124は、多様な種類の無機物質または有機物質で構成されることができる。
【0089】
以下では、
図7を参照して、本発明に係る液晶表示装置の基本的な動作方法が説明される。
【0090】
図7は、本発明に係る液晶表示装置において、タッチ駆動信号がタッチ電極に印加されるタイミングを示す例示図である。
【0091】
セルフキャップ(Self Cap)方式及びTNモードを利用している本発明に係る液晶表示装置は、
図3に示されたように、各々のタッチ電極510と連結されているタッチ電極ライン520が前記タッチ感知部600と連結されている。
【0092】
横方向のタッチ電極510の数がqで、縦方向のタッチ電極510の数がpである場合、総pxq個の前記タッチ電極ラインが、前記タッチ感知部600と連結されている。
【0093】
本発明に係る液晶表示装置では、前記タッチ駆動信号が供給される前記タッチ電極510が、前記液晶表示パネル100の内部に内蔵されているため、映像出力とタッチ感知が同時に駆動されることができない。したがって、垂直同期信号(Vsync)によって決められる1フレーム期間は、
図7に示されたように、映像出力期間(display)と、タッチ感知期間(Touch)に区分される。前記液晶表示パネルを通じて映像が出力される期間が前記映像出力期間であり、タッチが感知される期間が前記タッチ感知期間である。
【0094】
しかし、1フレーム期間に、複数の映像出力期間と複数のタッチ感知期間が少なくとも二回以上ずつ反復されることもできる。
【0095】
前記映像出力期間(display)に、前記共通電極113には共通電圧が供給され、前記画素電極PXには前記データラインを通じてデータ電圧が供給される。
【0096】
この場合、前記タッチ電極TEには、共通電圧が供給されることもできる。このために、前記タッチ感知部600には、前記タッチ感知期間には前記タッチ駆動信号を前記タッチ電極に供給し、前記映像出力期間には前記共通電圧を前記タッチ電極に供給するスイッチがさらに具備されることができる。
【0097】
前記タッチ電極TEは、前記CF基板110の下段に具備され、前記液晶表示パネル100に光を照射する前記バックライトユニットから転送される光を遮断する機能を奏する。
【0098】
例えば、前記タッチ電極TEは、
図5及び
図6に示されたように、前記データライン及び前記ゲートラインと並んだ方向に配置される。この場合、前記データライン及び前記ゲートラインは、未図示されたブラックマトリックスと重畳し、したがって、前記データライン及び前記ゲートラインに照射された光を前記TFT基板120を通じて外部に放出されない。
【0099】
しかし、前記データライン、前記ゲートライン及び前記ブラックマトリックスによって、光が完全に遮断されることはない。この場合、前記データライン及び前記ゲートラインと並んで具備される前記タッチ電極TEにより、追加的に光が遮断されることができる。
【0100】
上述した本発明を整理すると次の通りである。
【0101】
前記インセル技術が、TN構造を有する液晶表示パネルに適用されるためには、先ず、共通電極によってタッチ駆動信号による電界が遮断される問題が補完されなければならない。
【0102】
このために、本発明に係る液晶表示装置では、カラーフィルターが具備されたCF基板110と、トランジスタが具備されたTFT基板120の位置が変更される。例えば、本発明に係る液晶表示装置では、前記TFT基板120が液晶表示装置の外部面と接するように、前記TFT基板120が前記CF基板110の上段に配置される。上述したような構造によると、前記TFT基板120に具備された前記タッチ電極TEから発生された信号が、前記CF基板110に具備された共通電極によって遮断されない。
【0103】
したがって、インセル方式を利用し、TN構造を有する液晶表示パネルでも、正常的にタッチが感知されることができる。
【0104】
また、本発明では、映像出力期間とタッチ感知期間が順次的に反復されて、前記タッチ感知期間に、前記TFT基板に具備されたタッチ電極がセルフキャップ方式を利用して駆動されることによって、タッチが感知されることができる。
【0105】
本発明の属する技術の分野における当業者には、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更せず他の具体的な形態に実施できるということが理解されるであろう。したがって、上述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導かれるすべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に属するものと解釈しなければならない。