(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す側面図である。
図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す平面図である。
図1,2に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置2,2によって自走するように構成された走行機体と、走行機体の機体フレーム1の前部に支持された刈取部5と、機体フレーム1の後部に支持された脱穀装置6及び穀粒タンク10とを備えている。走行機体の前部の横一端側に、運転座席4aが装備された運転部4、及び運転座席4aの下方に配備したエンジン31が装備された原動部3を設けてある。
【0043】
原動部3について説明する。
図1,2に示すように、原動部3には、運転座席4aを天板部で支持するように構成したエンジンボンネット32、エンジンボンネット32の走行機体横外側に配備した吸気ケース33、エンジン31の走行機体横外側に配備したラジエータ34及び冷却ファン35を備えてある。ラジエータ34及び冷却ファン35は、吸気ケース33より走行機体横内側に配備してある。
【0044】
冷却ファン35は、エンジン31が出力する駆動力によって回転駆動されることにより、吸気ケース33に設けた上下の吸気開口部33aを介してエンジンボンネット32の外部からエンジン冷却風を吸引し、吸引したエンジン冷却風を、エンジンボンネット32の内部に走行機体横内向きに供給することにより、ラジエータ34及びエンジン31に供給する。
【0045】
エンジンボンネット32の内側に、エンジン31の後方上方に配置すると共に、走行機体横方向に長い形状に形成した送風ガイド36を設けてある。送風ガイド36は、走行機体側面視でエンジン31の後方に位置する走行機体上下向きの縦辺部と、エンジン31の上方に位置する走行機体前後向きの横辺部とを備えている。送風ガイド36は、冷却ファン35からエンジン31に供給されたエンジン冷却風に案内作用し、エンジン冷却風をエンジン31のまわりで走行機体横内側に向かって流動させ、冷却作用後のエンジン冷却風をエンジンボンネット32の走行機体横内側端部に位置する開口からエンジンボンネット32の外部に流出させる。
【0046】
駆動系について説明する。
機体フレーム1の前部に走行ミッションケース8を設け、エンジン31からの駆動力を、走行ミッションケース8に入力して、走行ミッションケース8から左右のクローラ走行装置2のクローラ駆動輪2aに伝達することにより、左右のクローラ走行装置2を駆動するように構成してある。走行ミッションケース8に入力した駆動力を、走行用の伝動系から分岐させて刈取部5の入力軸(図示せず)に伝達することにより、刈取部5を駆動するように構成してある。脱穀装置6の前側に脱穀ミッションケース(図示せず)を設け、エンジン31からの駆動力を、脱穀用ミッションケースに伝達して、脱穀ミッションケースから脱穀装置6及び排ワラ処理装置7に伝達するように構成してある。
【0047】
脱穀装置6について説明する。
脱穀装置6は、機体フレーム1のうちの左横側部位に設けてある。脱穀装置6は、脱穀機体の横外側に設けたフィードチェーン(図示せず)を備え、刈取部5から搬送された刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持して走行機体後方側に搬送しながら、刈取穀稈の穂先側を脱穀部の扱室(図示せず)に供給して回転駆動される扱胴(図示せず)によって扱いで脱穀処理する。脱穀装置6は、脱穀機体の内部に設けた選別部(図示せず)を備え、脱穀部からの脱穀処理物を選別部による揺動選別及び風選別によって、単粒化した穀粒と、ワラ屑等の塵埃とに選別し、単粒化した穀粒を脱穀機体内の底部に落下させ、塵埃を脱穀機体の後外側に排出する。
【0048】
脱穀装置6は、フィードチェーンによって脱穀部の扱室から排出した脱穀排ワラを、脱穀装置6の後部に装備された排ワラ処理装置7に供給する。排ワラ処理装置7は、脱穀排ワラを細断して放出する処理状態と、脱穀排ワラを長ワラ状態で放出する処理状態とに切換え自在に構成してある。
【0049】
図2に示すように、脱穀装置6は、脱穀機体内の底部に設けた1番スクリューコンベヤ9を備え、単粒化した穀粒を、1番スクリューコンベヤ9によって脱穀機体の横方向に沿って穀粒タンク10側に横送り搬送して揚穀装置12に供給する。
【0050】
穀粒タンク10について説明する。
穀粒タンク10は、機体フレーム1のうちの脱穀装置6に対して走行機体右横側に位置する部分に、エンジン31の後方に配置して設けてある。
図3,7に示すように、穀粒タンク10の正面視での形状を、上端側における横端部10aが下端側より走行機体横内側に張り出た形状に形成してある。穀粒タンク10の前側壁10Fのうちの前記横端部10aに位置する部位に、後述する受信機14を配備してある。穀粒タンク10の前側壁10Fのうちの受信機14の横側に位置する部位に、穀粒タンク10の内部を見通す縦長形状の点検窓15を備えてある。
【0051】
穀粒タンク10の左横側部に揚穀装置12を配備してある。揚穀装置12の搬送終端部は、穀粒タンク10の前記横端部10aに接続されている。
図2,4に示すように、揚穀装置12は、揚送スクリュー16を備えている。揚送スクリュー16は、1番スクリューコンベヤ9から図示しないベベルギア伝動機構を介して伝達される駆動力によって駆動されるように構成してある。揚穀装置12は、1番スクリューコンベヤ9からの穀粒を揚送スクリュー16によって揚穀装置12の吐出口12aに揚送する。揚送スクリュー16のスクリュー軸16aのうちの吐出口12aに位置する部位に回転羽根17を一体回転自在に設け、揚送スクリュー16からの穀粒を、反時計まわりに回転駆動される回転羽根17による跳ね飛ばしにより、吐出口12aから穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに吐出して供給する。従って、穀粒タンク10は、脱穀装置6からの穀粒を穀粒貯留空間10bに均した状態で回収して貯留する。
【0052】
図1,2に示すように、穀粒タンク10の底部に走行機体前後向きの底スクリュー18を設けてある。穀粒タンク10の後外側に走行機体上下向きの縦スクリューコンベヤ19aを設け、縦スクリューコンベヤ19aの上端部から横スクリューコンベヤ19bを延出させて、穀粒タンク10に貯留された穀粒を、底スクリュー18、縦スクリューコンベヤ19a及び横スクリューコンベヤ19bによって搬出するように構成してある。
【0053】
すなわち、
図3に示すように、脱穀装置6の下部の前側に中継伝動ケース20を設け、エンジン31から中継伝動ケース20に伝達された駆動力を、ベルトテンション式の排出クラッチ21を介して底スクリュー18に伝達するように構成してある。従って、底スクリュー18は、排出クラッチ21が入り操作されることによって駆動され、排出クラッチ21が切り操作されることによって停止される。底スクリュー18は、駆動されることにより、穀粒タンク10の穀粒を、穀粒タンク10の後側壁10Rの下部に連結された中継ギヤケース24の内部に排出する。
【0054】
縦スクリューコンベヤ19aは、中継ギヤケース24に内装されたべべルギヤ伝動機構(図示せず)を介して底スクリュー18から伝動されて駆動され、底スクリュー18からの穀粒を、中継ギヤケース24を介して受継いで揚送する。横スクリューコンベヤ19bは、縦スクリューコンベヤ19aからベベル伝動ギヤ機構(図示せず)を介して伝動されて駆動され、縦スクリューコンベヤ19aからの穀粒を受継いで横送りし、搬送終端部に設けてある吐出筒19cから吐出する。
【0055】
横スクリューコンベヤ19bは、縦スクリューコンベヤ19aに対して昇降軸芯P1まわり上下揺動自在に連結され、昇降シリンダ22によって揺動操作されることにより、吐出筒19cによる吐出位置の高さを変更する。縦スクリューコンベヤ19aは、中継ギヤケース24に対して旋回軸芯P2まわりに回転自在に連結されている。縦スクリューコンベヤ19aを電動モータ23が備えられた旋回操作機構によって旋回操作することにより、横スクリューコンベヤ19bを旋回軸芯P2まわりに走行機体に対して旋回操作できるようになっている。
【0056】
昇降シリンダ22及び旋回操作機構は、穀粒タンク10の前側壁10Fに配備した受信機14(
図3参照)と、横スクリューコンベヤ19bを旋回及び起伏揺動操作する無線信号を受信機14に発信するリモートコントローラ(図示せず)とを備えた操作装置によって操作するように構成してある。
【0057】
穀粒タンク10は、中継ギヤケース24が機体フレーム1の後端部に設けた支持部1Gに旋回軸芯P2まわりに回転自在に枢支されていることにより、穀粒タンク10の後端側に位置する旋回軸芯P2を開閉軸芯として揺動開閉自在に支持されている。従って、穀粒タンク10は、揺動開閉することによって作業位置とメンテナンス位置とに位置変更できる。
【0058】
すなわち、
図2に二点鎖線で示すように、穀粒タンク10は、旋回軸芯P2まわりに走行機体の横外側に向けて揺動操作し、前側壁10Fを含む前端部が走行機体の横外側に出ると、メンテナンス位置になる。穀粒タンク10は、メンテナンス位置になると、走行機体のうちの脱穀装置6の右横側に位置する部分や揚穀装置12、1番スクリューコンベヤ9などを開放し、機体部分、揚穀装置12、1番スクリューコンベヤ9などのメンテンナス作業を容易にする。
【0059】
図2に実線で示すように、穀粒タンク10は、旋回軸芯P2まわりに走行機体の内側に向けて揺動操作し、前端部が走行機体の内側に入って前側壁10Fがエンジン31の後方に位置すると、作業位置になる。穀粒タンク10は、作業位置になると、メンテナンス位置になって開いていた部分を閉じる。
【0060】
図3に示すように、穀粒タンク10の前側壁10Fと脱穀機体とにわたってロック機構26を設けてある。穀粒タンク10を開閉する際、ロック機構26を構成するフック26aにロッド27aを介して連結している操作レバー27を揺動操作し、フック26aを解除位置に揺動操作して、ロック機構26による穀粒タンク10の閉じロックを解除する。また、穀粒タンク10の下部に配備してあるロックピン28を機体フレーム1に設けてあるピン孔から抜き外す。また、排出クラッチ21を構成する伝動ベルト21aをベルトプーリから取り外すことにより、穀粒タンク10の開閉揺動が可能になる。
【0061】
機体フレーム1のうちの、作業位置に閉じた穀粒タンク10の前端部の下方に位置する部位にロードセル25(
図2,3参照)を支持し、ロードセル25により、穀粒タンク10に貯留された穀粒の重量を穀粒タンク10の荷重に基づいて計測するように構成してある。
図3に示す如く穀粒タンク10の前部に内部品質計測装置40を装備し、内部品質計測装置40により、脱穀装置6から搬出されて穀粒タンク10に供給された穀粒の内部品質を計測するように構成してある。ロードセル25及び内部品質計測装置40による計測結果を運転部4に設けた表示装置39(
図2参照)によって表示するように構成してある。
【0062】
穀粒の内部品質計測について説明する。
図4,8に示すように、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bにサンプリング部50を配備してある。
【0063】
サンプリング部50は、穀粒タンク上下向きの筒状の保持部形成体
51によって形成した受け止め保持部52と、受け止め保持部52の上部に配備した満杯センサ53と、受け止め保持部52の下部に設けた排出口52aを開閉する開閉板54と、開閉板54を操作する切り換え機構60とを備えてある。従って、サンプリング部50は、穀粒タンク10に供給された穀粒の一部を、内部品質計測装置40の計測対象としてサンプリングして保持し、内部品質計測装置40による計測を終えると、保持していた穀粒を穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに排出する。保持部形成体51の下端部に、下方に向けて開口する開口部90が形成されている。
【0064】
すなわち、受け止め保持部52は、上部に設けた穀粒タンク上方向きの受入れ口52bを備えている。揚穀装置12の回転羽根17によって穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに吐出され、サンプリング部50の上方に飛んで来た穀粒が、受入れ口52bから受け止め保持部52に入り込む。切り換え機構60がサンプリング制御部(図示せず)によって閉じ側に制御され、開閉板54が切り換え機構60によって上昇閉位置に切り換え操作されて排出口52aを閉塞している。従って、受け止め保持部52は、入り込んだ穀粒を受け止めて保持する。
【0065】
満杯センサ53が受け止め保持部52における穀粒満杯状態を検出し、かつ受け止め保持部52が保持した穀粒の内部品質計測装置40による計測が終わると、切り換え機構60がサンプリング制御部によって開き側に制御され、開閉板54が切り換え機構60によって下降開位置に切り換え操作されて排出口52aを開放する。開放された排出口52aは、受け止め保持部52を保持部形成体51が受け止め保持部52の下方に形成している落下通路55を介して穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに連通させる。従って、受け止め保持部52は、保持していた穀粒を穀粒貯留空間10bのうちのサンプリング部50の下方に位置する部位に落下させて排出する。
【0066】
排出口52aの開放時から、計測済みの穀粒を排出するのに必要な排出時間として設定した設定排出時間が経過すると、切り換え機構60がサンプリング制御部によって閉じ側に制御され、開閉板54が切り換え機構60によって上昇閉位置に切り換え操作されて排出口52aを閉塞する。従って、受け止め保持部52は、引き続き受入れ口52bから入り込む穀粒を計測対象として受け入れて保持する。
【0067】
このように、サンプリング部50は、サンプリング制御部による開閉板54の開閉制御によって排出口52aが開閉操作されることにより、穀粒タンク10に供給された穀粒の一部を内部品質計測装置40の検出対象としてサンプリングして受け止め保持部52に一時的に保持し、この一時的な穀粒保持を繰り返して行なう。従って、サンプリング部50によって排出された計測済み穀粒が、穀粒タンク10における穀粒貯留空間10bのうちの受け止め保持部52の下方に位置する部位に堆積していく。サンプリング回数が多くなると、落下通路55にも堆積する。
【0068】
図8,9に示すように、内部品質計測装置40は、受け止め保持部52に検出口41aが臨んでいる検出部41と、検出部41に送信ケーブル42を介して計測光を供給する光源部43と、検出部41から受信ケーブル44を介して計測光を導入する計測制御部45とを備えて構成してある。
【0069】
検出部41は、光学式のセンサによって構成してある。
すなわち、検出部41は、検出口41aに装着してある透明板の裏面側に設けた投光部41b及び受光部41cを備えている。投光部41bは、光源部43から検出媒体としての計測光を供給され、供給された計測光を受け止め保持部52が保持する穀粒に照射する。受光部41cは、穀粒で反射した計測光を受光し、受光した計測光を計測制御部45に送る。
【0070】
計測制御部45は、受光部41cから導入した計測光の分光スペクトルを計測する分光計測部46と、分光計測部46で計測された分光スペクトルを基に、穀粒に含まれる成分に基づく成分の演算処理を行なう演算部47とを備えて構成してある。
【0071】
つまり、内部品質計測装置40は、近赤外光の吸収スペクトルを利用した成分分析方法を用いて内部品質を計測するものであり、近赤外光を穀粒に投射して、透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析し、解析結果により、穀粒に含まれる水分、タンパク質、アミロース等の成分量を計測する。更に、内部品質計測装置40は、水分、タンパク質、アミロース等の成分量の計測結果を基に、穀粒の食味を判別するように構成してある。
【0072】
内部品質計測装置40について詳述する。
図5〜8に示すように、内部品質計測装置40は、穀粒タンク10の前部に設けた計測室70に配備してある。計測室70は、穀粒タンク10の前側の側壁10F(以下、前側壁10Fと称する。)に配備してある。詳しくは、計測室70は、前側壁10Fのうちの点検窓15の横側の部位に配備してある。計測室70は、点検窓15より走行横外側に位置している。
【0073】
計測室70は、前側壁10Fに設けた取付け孔10cに嵌着した計測室形成体71によって形成してある。計測室形成体71は、穀粒タンク10の前側壁10Fより穀粒タンク内方側に位置する後壁71Rと、後壁71Rの全周囲に亘る部位から穀粒タンク前側に向かって延出して前側壁10Fに至る周壁71Sとを備えて、箱形状に構成してある。
【0074】
つまり、計測室70は、穀粒タンク10の前側壁10Fより内側に位置している。更に、計測室70は、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bと計測室形成体71によって仕切られた状態、かつ走行機体前方向きに開放した状態になっている。
【0075】
計測室形成体71は、取付け孔10cに走行機体前方側から脱着自在に嵌着し、周壁71Sの全周に亘って設けた連結フランジ71Fを、前側壁10Fの表面側に連結ボルトによって締め付け連結することにより、穀粒タンク10に固定するように構成してある。従って、計測室形成体71は、穀粒タンク10に対して走行機体前方側から脱着できるようになっている。計測室形成体71の連結フランジ71Fと、穀粒タンク10の前側壁10Fとの間に、内部品質計測装置40に対する振動伝達を抑制する防振ゴム72(
図7,8参照)を介装してある。防振ゴム72は、取付け孔10cの全周囲に亘って配備してある。防振ゴム72は、計測室形成体71と前側壁10Fとの間をシールするシール機能を備えている。
【0076】
内部品質計測装置40に、検出部41、光源部43、計測制御部45を構成する分光計測部46及び演算部47を収容するハウジング74を備えてある。ハウジング74は、後板の全周囲に亘って設けた連結フランジ74aを備えている。ハウジング74は、後壁に連設された連結フランジ74aを備え、連結フランジ74aを計測室形成体71の後壁71Rに連結ボルトによって連結することにより、計測室形成体71に脱着自在に支持してある。計測室形成体71の後壁71R、及び計測室形成体71の後壁71Rに対向するハウジング74の後板に、検出部41の検出口41aが嵌り込む検出孔を設けてある。
【0077】
従って、内部品質計測装置40は、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bと仕切られた状態の計測室70に収容された状態で、穀粒タンク10の前側壁10Fよりも穀粒タンク10の内側に入り込んでおり、内部品質計測装置40に塵埃が付着し難くなっている。内部品質計測装置40は、計測室形成体71を穀粒タンク10に対して脱着する操作によって穀粒タンク10に対して脱着できるようになっている。
【0078】
図3に示すように、ハウジング74の内部に電動式の冷却ファン装置75を配備し、計測制御部45を冷却ように構成してある。
【0079】
詳述すると、
図3,6に示すように、ハウジング74のうちの走行機体横外側寄りの部位に、複数の吸引口76を計測室70の上下方向及び奥行き方向に並べて備えてある。吸引口76は、冷却ファン装置75の送風作用によって発生する吸気力により、ハウジング74の外部から内部に制御部冷却風を吸引する。吸引口76がハウジング74のうちの走行機体横外側寄りの部位に位置し、エンジン冷却風が走行機体横内側向きに流動することにより、エンジン放熱による影響を受けない部位から低温の制御部冷却風が吸引される。ハウジング74の内部に吸引された制御部冷却風は、計測制御部45のまわりを流動して計測制御部45に冷却作用する。
【0080】
図3,5,8に示すように、ハウジング74の上面74Uのうちの走行機体横内側端寄りの部位に排出口77を備えてある。排出口77から案内管78を計測室70の外部に向けて延出してある。案内管78の延出端部に、走行機体下方向きに開口した吐出口78aを備えてある。吐出口78aの一部は、計測室70の外部に出ている。
【0081】
排出口77は、冷却ファン装置75の送風作用によって発生する排気力により、計測制御部45を冷却した後の制御部冷却風をハウジング74の外部に排出する。案内管78は、排出口77からの制御部冷却風を計測室70の外部に下向きに吐出する。排出口77がハウジング74の走行機体横内側端寄りの部位に位置し、案内管78が制御部冷却風を計測室70の外部に吐出することにより、ハウジング74から排出された冷却作用済みの制御部冷却風が、吸引口76に流動しにくくて、ハウジング74に再流入しにくい。案内管78の吐出口78aが下向きであることにより、雨水や洗浄水が案内管78に流入せず、ハウジング74の内部への雨水や洗浄水の侵入が発生しない。
【0082】
吸引口76は、ハウジング74の横端部を構成するフィルターケース79に設けてある。フィルターケース79に、吸引口76に作用するフィルター80を収容してある。フィルターケース79は、フィルターケース79の上下両端部に作用するバックル式の連結具81により、ハウジング74の本体に対して脱着自在に連結するように構成してある。
【0083】
つまり、上下の連結具81を解除状態に切り換えてフィルターケース79をハウジング74の本体から取り外すことにより、フィルター80を吸引口76と共にハウジング74の本体から取り外すことができ、フィルター80を吸引口76に対して脱着することができるようになっている。
【0084】
図5に示すように、計測室70が穀粒タンク10の前側壁10Fから穀粒タンク10の内側に入り込む深さを、内部品質計測装置40が全体にわたって穀粒タンク10の内側に入り込む深さに設定してある。計測室70が穀粒タンク10の前側壁10Fから穀粒タンク10の内側に入り込む深さのうち、計測室70のうちの吸引口76が位置する吸引口側部位における入り込む深さD1を、計測室70のうちの排出口77が位置する排出口側部位における入り込む深さD2よりも浅く設定してある。
【0085】
具体的には、
図2,5,7に示すように、穀粒タンク10の前側壁10Fのうちの走行機体横内側部分10Faの平面視での形状を、走行機体横内側ほど走行機体後方側に位置する傾斜形状に形成し、前側壁10Fのうちの走行機体横外側部分10Fbの平面視での形状を、走行機体方向に平行な形状に形成してある。計測室70を走行機体横内側部分10Faと走行機体横外側部分10Fbとに亘る状態で備えて、少なくとも吸引口76が走行機体横外側部分10Fbに位置するように構成してある。計測室形成体71の連結フランジ71Fから後壁71Rまでの長さを所定長さにすることにより、計測室70の後壁としての計測室形成体71の後壁71Rを、走行機体横内側部分10Faの傾斜形状に平行な形状に形成してある。
計測室70のうちの吸引口側部位における入り込む深さD1を、計測室70のうちの排出口側部位における入り込む深さD2よりも浅くするには、走行機体横外側部分10Fbの平面視での形状を走行機体方向に平行な形状に替え、走行機体横外側部分10Fbの平面視での形状を走行機体横内側部分10Faの傾斜形状よりも緩い傾斜形状にしてもよい。
【0086】
従って、吸引口76が計測室70の外部に対して排出口77よりも近くに位置し、制御部冷却風が計測室70の極力外部から吸引され易い。また、フィルターケース79に対して計測室70の外部から手が届き易い。
【0087】
図3,7に示すように、計測室70のうちの走行機体横内側の隅角部に、内部品質計測装置40のための電源スイッチ83を配備してある。電源スイッチ83にコネクタ84を備えてある。コネクタ84は、電源スイッチ83のケース部に一体成形してある。コネクタ84は、走行機体に設けた電源(図示せず)から内部品質計測装置40に電力供給する電源ケーブル(図示せず)と、内部品質計測装置40から表示装置39に計測情報を送信する送信ケーブル(図示せず)とを接続するものである。電源ケーブル及び送信ケーブルは、コネクタ84から走行機体後方向きに穀粒タンク10の後部に至り、穀粒タンク10の開閉軸芯である旋回軸芯P2の近くに設定した折り返し箇所で走行機体前方向きに折り返して電源や表示装置39に至るように配線してある。従って、電源ケーブル及び送信ケーブルをコネクタ84から切り離すことなく穀粒タンク10を開閉できる。
【0088】
サンプリング部50について詳述する。
サンプリング部50は、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bのうちの穀粒タンク10の前側壁10F寄りの部位に設けてある。つまり、穀粒貯留空間10bにあっては、反時計まわりに回転する回転羽根17による跳ねる飛ばしによって穀粒が供給されることにより、穀粒貯留空間10bのうちの前側壁10F寄りの部位には、穀粒の供給漏れが発生しない。従って、サンプリング部50は、サンプリング漏れがない状態で穀粒のサンプリングを行う。
【0089】
サンプリング部50は、穀粒タンク10の上端寄りの部位に設けてある。つまり、保持部形成体51が高い配置高さに位置し、穀粒貯留空間10bのうちの保持部形成体51の下方に位置する部分であって、受け止め保持部52から排出された穀粒が堆積する部分における堆積量を大にできる。
【0090】
サンプリング部50は、前側壁10Fの取付け孔10cに嵌着された計測室形成体71に支持されている。従って、計測室形成体71を穀粒タンク10に取り付けて内部品質計測装置40を穀粒タンク10に装備する操作により、サンプリング部50を穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bの所定箇所に配備することができる。計測室形成体71を穀粒タンク10から取り外して内部品質計測装置40を穀粒タンク10から取り外す操作により、サンプリング部50を穀粒タンク10の外部に取り出すことができる。
【0091】
受け止め保持部52は、保持部形成体51と、保持部形成体51の内部に固定した壁板56とによって形成してある。
【0092】
図13に示すように、サンプリング部50は、穀粒タンク10における穀粒の貯留量を検出する4つの穀粒センサ86のうちの最高位置の穀粒センサ86による検出領域から2番目の高さ位置の穀粒センサ86による検出領域に至る範囲に位置している。4つの穀粒センサ86のうち、最高位置と2番目の高さ位置との穀粒センサ86は、計測室形成体71の後壁71Rに支持され、3番目の高さ位置の穀粒センサ86は、穀粒タンク10の前側壁10Fに支持され、4番目の高さ位置の穀粒センサ86は、穀粒タンク10の後側壁10Rに支持されている。4つの穀粒センサ86及び満杯センサ53に接続する信号伝達のハーネス(図示せ)のうちの穀粒センサ86や満杯センサ53に連結するセンサ側のハーネス部分は、穀粒センサ86や満杯センサ53から計測室70に至り、計測室70の内部あるいは外部の計測室70の近くで走行機体側のハーネス部分とコネクタ(図示せず)で接続するように配線してある。
【0093】
図8に示すように、開閉板54は、支軸54aを介して保持部形成体51に支持され、支軸54aの穀粒タンク横向き軸芯を開閉軸芯Xとして上下に揺動操作されることにより、受け止め保持部52の排出口52aを閉塞する上昇閉位置と、受け止め保持部52の排出口52aを開放する下降開位置とに切り換わる。開閉板54の開閉軸芯Xは、受け止め保持部52に対して検出部41が位置する側とは反対側に配備してある。
【0094】
図10に示すように、開閉板54は、上昇閉位置に位置した状態での形状であって、開閉軸芯Xに沿う方向視での形状が上方向きに屈曲した形状となるように形成してある。開閉板54は、更に、屈曲部54bの最上端箇所54tが開閉板54のうちの開閉軸芯X寄りの部位に位置する形状となるように形成してある。開閉板54は、上昇閉位置に位置した状態において、最上端箇所54tが検出部41の検出領域41Aの最下端41ADよりも低い位置となるように配備してある。
【0095】
従って、受け止め保持部52に保持された穀粒が成す穀粒群の底面の形状が開閉板54の形状及び位置と同じものになり、受け止め保持部52に保持された穀粒が成す穀粒群の穀粒量を、検出部41による検出を所定どおり行なわせるための必要最小限に近い穀粒量に設定し、サンプリング回数を多くすることができる。このためには、開閉板54の上昇閉位置に位置した状態での形状であって、開閉軸芯Xに沿う方向視での形状を上方向きに屈曲した形状にするに替え、上方向きに湾曲した形状にしてもよい。
【0096】
受け止め保持部52の上方箇所のうち、受け止め保持部52に対して検出部41が位置する側とは反端側に位置する箇所に案内体88を設けてある。案内体88は、壁板56の上部に一体形成した傾斜状態の板体によって構成してある。案内体88は、傾斜案内面88aを備え、サンプリング部50の上方に来た穀粒を傾斜案内面88aによって受け止め保持部52に向けて流下案内する。
【0097】
切り換え機構60は、保持部形成体51の内部のうちの受け止め保持部52の下方に位置する部位に配備した電動モータ61及び開閉操作部62を備えて構成してある。
【0098】
電動モータ61は、案内体88の下方に配備してある。詳述すると、電動モータ61は、案内体88の下方に設けたモータ室63に収容してある。モータ室63は、落下通路55の横側に位置している。モータ室63は、保持部形成体51と、保持部形成体51の内部に固定した壁部材64とによって形成してある。電動モータ61は、受け止め保持部52に対して検出部41が位置する側とは反対側に位置する部位であり、かつ開閉板54の開閉軸芯Xに対して受け止め保持部52が位置する側とは反対側の部位に配備してある。電動モータ61は、壁部材64に支持されている。
【0099】
開閉操作部62は、壁部材64に対して受け止め保持部52が位置する側に配備してある。開閉操作部62は、電動モータ61の出力軸61aのうち、壁部材64から落下通路55が位置する側に突出した部位に連結された回転カムによって構成してある。従って、開閉操作部62は、電動モータ61によって駆動されて開閉板54を開閉操作する。
【0100】
図10は、排出口52aを閉じた状態のサンプリング部50を示す側面図である。
図12(b)は、開閉板54を上昇閉位置に操作した状態の切り換え機構60を示す正面図である。
図10、
図12(b)に示すように、開閉操作部62は、回転軸芯Yまわりに閉操作側に回転駆動され、大径部62aが回転軸芯Yよりも上方に位置すると、閉じ操作状態になる。開閉操作部62は、閉じ操作状態になると、大径部62aが開閉板54の裏面側のうちの開閉軸芯X寄りの部位に当接して押し上げ作用することにより、開閉板54を上昇閉位置に操作する。
【0101】
図11は、排出口52aを開いた状態のサンプリング部50を示す側面図である。
図12(a)は、開閉板54を下降開位置に操作した状態の切り換え機構60を示す正面図である。
図11、
図12(a)に示すように、開閉操作部62は、回転軸芯Yまわりに開操作側に回転駆動され、大径部62aが回転軸芯Yよりも下方に位置すると、開き操作状態になる。開閉操作部62は、開き操作状態になると、開閉板54に対する大径部62aの押し上げ作用を解除することにより、開閉板54を重量によって下降開位置に操作する。
【0102】
図11に示すように、開閉操作部62は、開閉板54を下降開位置に操作したとき、開閉板54の裏側において屈曲部54bによって形成される凹入部54cに入り込む。これにより、下降開位置になった開閉板54は、電動モータ61寄りの箇所に位置して落下通路55を広くする。
【0103】
モータ室63に回転ポテンショメータ65を壁部材64に支持された状態で収容してある。
図10,12に示すように、回転ポテンショメータ65の回転操作軸65aのうちの壁部材64から落下通路55が位置する側に突出した部位から検出アーム66を一体回転自在に延出してある。検出アーム66は、開閉操作部62の周面に接触作用する検出部66aを備えている。回転ポテンショメータ65は、開閉板54が上昇閉位置に切り換わったとき、検出アーム66が開閉操作部62によって閉じ検出位置に揺動操作されることにより、開閉板54の上昇閉位置への切り換わりを検出する。回転ポテンショメータ65は、開閉板54が下降開位置に切り換わったとき、検出アーム66が開閉操作部62によって開き検出位置に揺動操作されることにより、開閉板54の下降開位置への切り換わりを検出する。
【0104】
満杯センサ53は、静電容量型の近接センサによって構成してある。
図4に示すように、満杯センサ53は、保持部形成体51のうち、平面視で、検出部41の計測光投射方向に対して交差する方向に位置する部位に配備してある。つまり、検出部41からの計測光が満杯センサ53に当たることを回避しながら、満杯センサ53の検出領域53Aを受け止め保持部52の受け入れ口52bに近い配置高さに位置させてある。すなわち、満杯センサ53によって設定される受け止め保持部52の満杯レベルを低くして、サンプリング回数を多くするようにしてある。
【0105】
満杯センサ53は、受け止め保持部52の上下方向に対して傾斜した状態で保持部形成体51のうちの受け止め保持部52に向かう表面に取付けてある。つまり、満杯センサ53が保持部形成体51の表面から突出する部位に穀粒が乗ることがあっても、穀粒が満杯センサ53の傾斜によって自ずと落下するように構成してある。
【0106】
〔別実施形態〕
図14は、別の実施構造を備えた内部品質計測装置40及びサンプリング部50を示す縦断側面図である。
【0107】
別の実施構造を備えた内部品質計測装置40では、検出部41と、光源部43と、計測制御部45と、検出部41、光源部43及び計測制御部45を収容すると共に、穀粒タンク10の前側壁10Fに設けた取付け孔10cに脱着自在に嵌着したハウジング74とを備えて、内部品質計測装置40を構成してある。穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに配備したサンプリング部50を、取付け孔10cに嵌着されたハウジング74の後壁74Rに支持してある。
【0108】
つまり、穀粒タンク10の前側壁10Fより内側に、穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bと仕切られた状態の計測室70をハウジング74によって形成し、この計測室70に検出部41、光源部43及び計測制御部45を配備してある。
【0109】
従って、ハウジング74を穀粒タンク10に対して脱着する操作によって、検出部41、光源部43及び計測制御部45を穀粒タンク10に対して脱着することができる。ハウジング74を取り付け孔10cに嵌着する操作によって、サンプリング部50を穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bの所定箇所に配備することができ、ハウジング74を取付け孔10cから取り外す操作によって、サンプリング部50を穀粒貯留空間10bから取り出すことができる。
【0110】
ハウジング74の前板74Fのうちの走行機体横外側寄りの部位に、制御部冷却風のための吸引口76を配備し、ハウジング74の前板74Fのうちの走行機体横内側寄りの部位に、制御部冷却風のための排出口77及び案内管78を配備してある。
【0111】
図15は、さらに別の実施構造を備えたサンプリング部50を示す縦断側面図である。
さらに別の実施構造を備えたサンプリング部50は、保持部形成体51から下方に延出したブーツ89を備えている。ブーツ89は、受け止め保持部52から排出される計測済み穀粒が堆積するスペースを受け止め保持部52の下方に形成するよう構成してある。
【0112】
穀粒タンク10の穀粒貯留空間10bに貯留された穀粒の堆積上面がブーツ89の下端よりも高い箇所に位置する状態で穀粒貯留空間10bに穀粒が貯留されても、この穀粒はブーツ89の内部に入り込まない。従って、穀粒貯留空間10bにおける穀粒の貯留量が多くなっても、受け止め保持部52から排出される計測済み穀粒を収容する大容量のスペースをブーツ89によって確保することができ、サンプリング部50に多回数のサンプリングを行なわせ、内部品質計測を高い計測精度で行なわせることができる。
【0113】
図16は、さらに別の実施構造を備えたサンプリング部50を示す概略図である。
図16に示すように、さらに別の実施構造を備えたサンプリング部50では、満杯センサ53の上下位置を、満杯センサ53の検出領域53Aの最下端53ADが検出部41の検出領域41Aの最上端41AUよりも下方に位置する上下位置に設定し、満杯センサ53の配置高さを検出部41寄りにしたコンパクトな状態にサンプリング部50を構成できるようにしてある。
【0114】
すなわち、検出部41が穀粒タンク10の前側壁寄りの部位に位置し、満杯センサ53が保持部形成体51のうち、平面視で、検出部41の計測光投射方向きに対して交差する方向に位置する部位に設けられることにより、満杯センサ53は、検出部41より揚穀装置12に近い位置に位置する。従って、満杯センサ53が受け止め保持部52の穀粒満杯状態を検出したとき、受け止め保持部52の満杯レベルALは、穀粒の安息角により、
図16に示す如く傾斜した状態になる。これにより、満杯センサ53の配置高さを開閉板54に近い配置高さにして、受け止め保持部52の満杯状態での穀粒量を少量に設定しても、受け止め保持部52の満杯レベルALが検出部41の検出領域41Aの最上端41AUに至り、検出部41による計測が支障なく行なわれる。よって、満杯センサ53の配置高さを開閉板54に近い配置高さに設定することができる。
【0115】
図16に二点鎖線で示すように、検出部41を満杯センサ53に対して離間させるほど、満杯センサ53が位置する箇所での満杯レベルALの高さが低くなり、満杯センサ53の配置高さを開閉板54により近い配置高さに設定することができる
【0116】
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、計測室70を穀粒タンク10の前側壁10Fよりも内側に設けた例を示したが、穀粒タンク10の前側壁10Fよりも外側に、あるいは穀粒タンク10の横側壁や後側壁に設けて実施してもよい。
【0117】
(2)上記した実施例では、サンプリング部50を計測室形成体71やハウジング74に支持した例を示したが、サンプリング部50を穀粒タンク10の前側壁10Fなどに支持させる専用の支持構造によって穀粒タンク10に支持させて実施してもよい。
【0118】
(3)上記した実施例では、計測制御部45を検出部41が収容された計測室70に設けた例を示したが、計測制御部45を、検出部41が収容された計測室70とは別の箇所に検出部41と分離させて設けて実施してもよい。
【0119】
(4)上記した実施例では、計測光を穀粒に検出媒体として作用させる検出部41を採用した例を示したが、超音波など各種の検出媒体を穀粒に作用させる検出部を採用して実施してもよい。
【0120】
(5)上記した実施例では、満杯センサ53を近接センサによって構成した例を示したが、近接センサに替えて、光学式の存否センサあるいは接触式の存否センサ等、各種形式のセンサによって構成して実施してもよい。
【0121】
(6)上記した実施例では、運転キャビンを備えない運転部4を採用した例を示したが、運転キャビンを備えた運転部を採用して実施してもよい。