(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、少なくとも既存技術においてマルチテナントの精密の区別に余分のフォーマットの変換及びラベルのマッピングプロセスが必要で、設計が複雑であると共にマルチテナントの処理効率が低い問題を解決できる別名、マルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理方法及び装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によると、マルチパス透過的相互接続TRILL中のルーティングブリッジRBが、前記RBに付着された端末に、前記TRILLでのメッセージの転送に用いられる別名を配分し、前記RBが、端末が前記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行うように、配分された前記別名を前記端末に送信するステップを含む別名処理方法を提供する。
【0006】
前記TRILL中の前記RBが付着された前記端末に前記別名を配分するステップが、前記RBが自分の使用中の別名を取得し、前記RBが、取得した自分の使用中の前記別名を付着された前記端末に配分することを含む。
【0007】
前記RBが配分された前記別名を前記端末に送信した後、前記RBが、遠端からのTRILLメッセージを受信し、前記RBが、前記TRILLメッセージ中の別名が自分の使用中の別名であるか否か、及び前記TRILLメッセージ中の内層のイーサネット(登録商標)メッセージヘッド中のターゲット媒体アクセス制御MACアドレスフィールドが前記RBに付着された端末のMACアドレスであるか否かを判断し、判断結果がYESである場合、前記RBは、前記TRILLメッセージを前記RBに付着された前記端末に転送するステップを更に含む。
【0008】
本発明の他の一態様によると、端末が、前記TRILL中のルーティングブリッジRBが配分した、前記TRILLでのメッセージの転送に用いられる別名を受信し、前記端末が、受信した前記別名に基づいて、細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行うステップを含むマルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理方法を提供する。
【0009】
前記端末が受信した前記別名に基づいて、細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別した前記TRILLメッセージのカプセル化を行うステップは、前記端末が、前記端末と前記RBとの間のパス類型に基づいて、前記端末と前記RBとの間のパスでメッセージを転送するに用いられる前記パス類型に対応するメッセージヘッドを前記TRILLメッセージにカプセル化することを含む。
【0010】
前記端末が前記TRILL中の前記RBが前記端末に配分した別名を受信するステップは、前記端末が、前記RBが前記端末に配分した前記RBの自分の使用中の別名を受信することを含む。
【0011】
本発明の他の一態様によると、マルチパス透過的相互接続TRILL中のルーティングブリッジRBに位置する別名処理装置であって、前記RBに付着された端末に、前記TRILLでのメッセージの転送に用いられる別名を配分する第1の配分モジュールと、前記端末が前記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行うように、配分された前記別名を前記端末に送信する第1の送信モジュールと、を備える別名処理装置を提供する。
【0012】
前記第1の配分モジュールは、前記RBの自分の使用中の別名を取得する第1の取得モジュールと、取得した前記RBの自分の使用中の前記別名を付着された前記端末に配分する第2の配分モジュールと、を含む。
【0013】
上記装置は、遠端からのTRILLメッセージを受信する第1の受信モジュールと、前記TRILLメッセージ中の別名が自分の使用中の別名であるか否か、及び前記TRILLメッセージ中の内層のイーサネット(登録商標)メッセージヘッド中のターゲット媒体アクセス制御MACアドレスフィールドが前記RBに付着された端末のMACアドレスであるか否かを判断する第1の判断モジュールと、判断結果がYESである場合、前記TRILLメッセージを前記RBに付着された前記端末に転送する第1の転送モジュールと、を含む。
【0014】
本発明の他の一態様によると、端末に位置するマルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理装置であって、前記TRILL中のルーティングブリッジRBが前記端末に配分した、前記TRILLでのメッセージの転送に用いられる別名を受信する第2の受信モジュールと、受信した前記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う第1のカプセル化モジュールと、を備えるマルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理装置を提供する。
【0015】
本発明によると、マルチパス透過的相互接続TRILL中のルーティングブリッジRBによって前記RBに付着された端末に別名を配分し、ここで、前記別名は前記TRILLでのメッセージの転送に用いられ、前記RBが配分された前記別名を前記端末に送信し、ここで、前記端末は前記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行い、これにより、既存技術においてマルチテナントの精密な区別に余分のフォーマットの変換及びラベルのマッピングプロセスが必要で設計が複雑であると共にマルチテナントの処理効率が低い問題を解決し、TRILL別名に基づく端末から端末への転送によってマルチテナント業務を精密に区別でき、余分のプロセスを省略できると共に、処理効率を向上させる効果を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。ここで、衝突しない限り、本願に記載の実施例及び実施例中の特徴を互いに組み合わせることができる。
本実施例で別名処理方法を提供し、
図1は、本発明の実施例に係わる別名処理方法を示すフローチャートで、
図1に示すように、以下のステップを含む。
マルチパス透過的相互接続TRILL中のルーティングブリッジRBが、当該RBに付着された端末に別名を配分し(ステップS102)、ここで、当該別名はTRILLでメッセージを転送する際に用いられる。
RBは、配分された当該別名を上記端末に送信し(ステップS104)、ここで、当該端末は、上記別名に基づいて、細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う。
【0018】
上記ステップによると、ルーティングブリッジ側がルーティングブリッジRBを介して端末にTRILL別名(nickname)を配分(配分して送信)し、TRILLメッセージのカプセル化を支援する端末が配分された当該別名に基づいて、TRILLメッセージのカプセル化を行い、TRILLプロトコルが細粒度ラベル能力を支援するので、カプセル化されたTRILLメッセージで細粒度ラベルでマルチテナント業務の区別を実現することによって、関連技術においてI−SIDでマルチテナント業務を区別する場合にメッセージのフォーマットの変換及びラベルのマッピング操作を行わなければならないことでプロセスが複雑になり且つ処理効率が低い問題を解決し、TRILL別名を端末から端末への転送することで、関連技術における設計が複雑でマルチテナントの処理効率が低い問題を解決し、余分のプロセスを省略し、処理効率を向上させる効果を実現できる。
【0019】
TRILL中のRBが付着された端末に別名を配分するにおいて、RBの自分の別名を当該RBに付着された端末に配分することができ、例えば、当該RBが自分の使用中の別名を取得した後、取得した自分の使用中の当該別名を付着された端末に配分し、自分の使用中の別名を付着された端末に配分すると別名の空間を節約できる。
【0020】
RBが配分された当該別名を端末に送信した後、当該RBが遠端からのTRILLメッセージを受信した場合、当該RBは当該TRILLメッセージ中の別名が自分の使用中の別名であるか否か、且つ、当該TRILLメッセージ中の内層イーサネット(登録商標)メッセージヘッド中のターゲット媒体アクセス制御MACアドレスフィールドがRBに付着された端末のMACアドレスであるか否かを判断し、在判断結果がYESである場合、当該RBは、当該TRILLメッセージをTRILLメッセージ中のMAC層アドレスに対応する当該RBに付着された端末に転送し、これにより、TRILLメッセージの端末から端末への転送を高速に実現できる。
【0021】
本実施例によると、マルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理方法を提供し、
図2は、本発明の実施例に係わるマルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理方法を示すフローチャートで、
図2に示すように、当該プロセスは以下のステップを含む。
端末は、TRILL中のルーティングブリッジRBが端末に配分した別名を受信し(ステップS202)、ここで、当該別名は、TRILLでのメッセージの転送に用いられ、また、nickname空間を節約するため、端末が受信した当該別名が前記RBの自分の使用中の別名であることが好ましい。
当該端末は、受信した上記別名に基づいて、細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う(ステップS204)。
【0022】
上記ステップによると、端末側において、ルーティングブリッジRBが端末に配分(配分して送信)したTRILL別名(nickname)を受信し、TRILLメッセージのカプセル化を支援する端末が配分された当該別名に基づいてTRILLメッセージのカプセル化を行い、TRILLプロトコルが細粒度ラベル能力を支援するので、カプセル化されたTRILLメッセージにおいて細粒度ラベルでマルチテナント業務の区別を実現することによって、関連技術においてI−SIDでマルチテナント業務を区別することでメッセージのフォーマットの変換及びラベルのマッピング操作を行わなければならないことでプロセスが複雑で処理効率が低い問題を解決し、TRILL別名の端末から端末への転送に基づいて、関連技術において設計が複雑でマルチテナントの処理効率が低い問題を解決し、余分のプロセスを省略し、処理効率を向上させる効果を実現できる。
【0023】
尚、端末が受信した別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う場合、端末は、端末とRBとの間のパス類型に基づいて、TRILLメッセージに当該パス類型に対応するメッセージヘッドをカプセル化することができ、ここで、パスに対応するメッセージヘッドは端末とRBとの間のパスでのメッセージの転送に用いられる。例えば、端末とRBとの間のパスがイーサネット(登録商標)パスであると、当該端末がTRILLメッセージにカプセル化したメッセージヘッドはイーサネット(登録商標)メッセージヘッドであって、端末とRBとの間のパスが他のパスであると、端末がTRILLメッセージにカプセル化したメッセージヘッドは他のパスのメッセージヘッドである。このようなカプセル化によって端末とTRILLネットワーク中のルーティングブリッジとの間で高速のメッセージの転送を実現する。
【0024】
本実施例によると別名、マルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理装置を提供し、当該装置は上記実施例及び好適な実施形態を実現するものであって、既に説明した部分の説明は省略する。以下の使用のように、用語「モジュール」は所定の機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組合せである。以下に説明する装置をソフトウェアで実現することが好ましいが、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組合せで実現することも可能である。
【0025】
図3は、本発明の実施例に係わる別名装置の構造を示すブロック図で、
図3に示すように、当該装置はマルチパス透過的相互接続TRILL中のルーティングブリッジRBに位置し、第1の配分モジュール32と、第1の送信モジュール34とを備え、以下、当該装置を説明する。
【0026】
第1の配分モジュール32は、RBに付着された端末に別名を配分し、ここで、当該別名はTRILLでのメッセージの転送に用いられる。第1の送信モジュール34は、上記第1の配分モジュール32に接続されて、配分された上記別名を端末に送信し、ここで、端末は上記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う。
【0027】
図4は、本発明の実施例に係わる別名装置中の第1の配分モジュール32の構造を示すブロック図で、
図4に示すように、当該第1の配分モジュール32は、第1の取得モジュール42と、第2の配分モジュール44と、を含み、以下、当該第1の配分モジュール32を説明する。
第1の取得モジュール42がRBの自分の使用中の別名を取得し、第2の配分モジュール44が、上記第1の取得モジュール42に接続されて、取得した当該RBの自分の使用中の別名を付着された端末に配分する。
【0028】
図5は、本発明の好適な実施例に係わる別名処理装置の構造を示すブロック図で、
図5に示すように、当該装置は
図3に示す全てのモジュールを備える以外、第1の受信モジュール52と、第1の判断モジュール54と、第1の転送モジュール56とを更に備え、以下、当該好適な装置を説明する。
第1の受信モジュール52は、遠端からのTRILLメッセージを受信し、第1の判断モジュール54は、上記第1の受信モジュール52に接続されて、TRILLメッセージ中の別名が自分の使用中の別名であるか否か、及びTRILLメッセージ中の内層イーサネット(登録商標)メッセージヘッド中のターゲットMACアドレスフィールドが当該RBに付着された端末のMACアドレスであるか否かを判断し、第1の転送モジュール56は、上記第1の判断モジュール54に接続されて、判断結果がYESである場合、当該TRILLメッセージをRBに付着された当該端末に転送する。
【0029】
図6は、本発明の実施例に係わるマルチパス透過的相互接続TRILLメッセージ処理装置の構造を示すブロック図で、
図6に示すように、当該装置は端末に位置し、第2の受信モジュール62と、第1のカプセル化モジュール64と、を備え、以下、当該装置を説明する。
第2の受信モジュール62は、TRILL中のルーティングブリッジRBが端末に配分した別名を受信し、ここで、当該別名は当該TRILLでのメッセージの転送に用いられ、第1のカプセル化モジュール64は、上記第2の受信モジュール62に接続されて、受信した上記別名に基づいて細粒度ラベルでマルチテナント業務を区別したTRILLメッセージのカプセル化を行う。
【0030】
上記実施例及び好適な実施形態において、TRILLプロトコルのfine grained label(細粒度ラベル)技術によるテナント業務の精密な区別を支援する特徴に基づいて、データセンターのTRILLネットワークにおける業務マルチテナントの方法を提供し、当該方法において、TRILLプロトコルの転送を端末の仮想マシン・モニター(Hypervisor)に配置することで、仮想マシンのマルチテナント業務を区別する。関連技術においてPBB技術を用いて端末とルーティングブリッジRBridgeとの間のデータ伝送を行う方法に比べ、当該方法によると、TRILL nicknameの端末から端末への転送に基づくものであるので、縁部のRBridgeでテナント識別子のマッピングを行う必要がなく、テナント業務を精密に区別することができる。
【0031】
本実施例において、TRILLプロトコルのデータ転送を端末に配置しないために、端末にnickname値を配分する必要があって、また、端末がfine grained labelに基づくTRILLカプセル化を支援しなければならない。そして、nickname空間を節約するため、本実施例において、RBridgeは自分の使用中のnickname値を端末に配分し、新規のnickname値を付着された端末に配分する必要はない。
【0032】
以下、本実施例に提供されるTRILLネットワークにおいて業務マルチテナントを解決する方法を説明し、当該方法は以下のステップを含む。
ルーティングブリッジは、自分に付着された端末にnicknameを配分し(S1)、当該nicknameはルーティングブリッジの使用中のnicknameであって、これにより、nicknameの空間を節約できる。
端末は、fine grained labelに基づくTRILLメッセージのカプセル化を行って(S2)、TRILLメッセージヘッド中のingress nicknameフィールドは自分のnickname値である。
ルーティングブリッジは、遠端のTRILLメッセージを受信した後、egress nicknameが自分の使用中のnicknameであることを発現したが、MACアドレスは付着された端末のMACアドレスでないと、当該TRILLメッセージを当該端末に転送する(S3)。
【0033】
尚、端末であるHypervisorは智能端末であり、普通の端末機器に比べ、当該智能端末はTRILLメッセージのカプセル化を実現でき、TRILLプロトコルが細粒度ラベル(fine grained label)能力を支援するので、fine grained labelを用いてマルチテナント業務を区別することができる。通常、端末とToRでISISプロトコルを運行しなく、ネットワークトポロジーとルーティングを計算する必要がないので、智能端末はルーティングブリッジのようにnicknameを直接に発生して配分することができなく、その故、智能端末のnickname値をルーティングブリッジにより配分しなければならない。nicknameの空間を節約するため、本実施例において、ルーティングブリッジによりnicknameを付着された智能端末に配分する際、配分するのは自分の使用したnickname値である。
図7は、本発明の実施例に係わるTRILLのデータセンターネットワークにおけるネットワークの構成を示す図であり、
図7に示すように、RB1がnickname N1を使用するとすると、RB1は付着された端末Hypervisor1、Hypervisor2、Hypervisor3にいずれもNickname N1を配分する。端末がメッセージを送信する際、配分されたnickname値を用いてカプセル化を行い、例えば、端末はN1をingress nicknameとしてTRILLのカプセル化を行う。
【0034】
図8は、本発明の実施例に係わるTRILLカプセル化メッセージのフォーマットを示す図で、
図8に示すように、パスヘッド部(Link Header)は端末からingress RBへのパスカプセルで、例えば、端末からingress RBまではイーサネット(登録商標)パスであって、最も外層のlink Herderはイーサネット(登録商標)メッセージヘッドであって、ここで、ターゲットMACフィールドはRB1のMACアドレスであって、ソースMACアドレスは端末の自分のMACアドレスである。他のパス類型、例えばPPPパス類型であると、RFC6325に定義されたフォーマットに従ってカプセル化を行う。TRILLヘッド部(TRILLメッセージヘッド)中のegress Nicknameフィールドはターゲット端末のnickname値(ターゲット端末も智能端末である場合、そうでないと、当該端末に付着されたingress RBのnicknameである)であって、ingress Nicknameフィールドは端末自分のNickname N1である。内部ヘッド部(Inner Header)は送信待ちのイーサネット(登録商標)メッセージヘッドであって、業務のマルチテナントを実現するため、Inner Headerはfine grained labelを用いてカプセル化を行い、具体的なカプセル化フォーマットは
図9に示す通りで、
図9は、本発明の実施例に係わる内部ヘッド部が細粒度ラベルを用いてカプセル化を行うフォーマット図で、
図9に示すように、Inner Headerは、初期及び選択肢フィールドと、内層のターゲットMAC(6 bytes)と、内層のソースMAC(6 bytes)と、類型フィールド 0x8100(2 bytes)と、内層ラベルの第1部分(2 bytes)と、類型フィールド 0x893B(2 bytes)と、内層ラベルの第2部分(2 bytes)と、負荷(Payload)と、末端フィールド(選択可能)等を含む。
【0035】
以下、二つの智能端末の間のデータ通信プロセスを介してデータ転送を実現する例を説明する。
図10は、本発明の実施例に係わる智能端末による通信ネットワークを示す図で、
図10に示すように、先ず、RB1がHypervisor1とHypervisor2に自分の使用中のnickname N1を配分し、RB3がHypervisor3とHypervisor 4にNickname N3を配分し、Hypervisor1のMACアドレスはMAC−Aで、Hypervisor 3のMACアドレスはMAC−Cである。以下、
図10を結合してHypervisor1とHypervisor3との間のデータ通信プロセスを説明する。当該プロセスは以下のステップを含む。
【0036】
(1)Hypervisor1は、
図8に示すデータフォーマットに従ってメッセージのカプセル化を行い、外層のlink Headerはイーサネット(登録商標)メッセージヘッドで、ターゲットMACアドレスはRB1のMACアドレスで、ソースMACはHypervisor1の自分のMACアドレスであって、TRILL Header中のegress NicknameフィールドはN3で、ingress nicknameフィールドはN1である。内層のイーサネット(登録商標)ヘッドのターゲットMACアドレスはMAC−Cで、ソースMACアドレスはMAC−Aであって、内層のイーサネット(登録商標)ヘッドは、
図9に示すフォーマットに従ってカプセル化を行い、図に示す内層ラベルの第1部分と内層ラベルの第2部分はfine grained labelを示す。
【0037】
(2)カプセル化されたTRILLメッセージヘッドはHypervisorとRBとの間のネットワークで転送され、ToRがTRILLのカプセル化及び転送を支援しないので、HypervisorとRBとの間のネットワークにおいて外層のイーサネット(登録商標)メッセージヘッドに応じて転送する。外層のイーサネット(登録商標)メッセージヘッドのターゲットMACアドレスがRB1のMACアドレスであるので、メッセージはユニキャストの方式でRB1に転送される。
【0038】
(3)RB1は、当該TRILLカプセル化されたメッセージを受信した後、nickname転送テーブルを調査して転送する。
【0039】
(4)メッセージはTRILLネットワークにおいて既存のTRILLメッセージ転送メカニズムに応じて転送され、即ち、メッセージはegress nicknameに基づいてnicknameを調査してからRB3に転送される。
【0040】
(5)RB3は、当該メッセージを受信した後、egress nicknameが自分のN3であることは発現したが、内層のターゲットMACアドレスは自分のMACアドレスではなく、MAC−Cであるので、ローカルのMACアドレステーブルを調査し、当該メッセージをローカルに付着された智能端末であるHypervisor3に送信すべきであることを発現したので、メッセージのTRILLカプセル化を保持したまま、TRILLメッセージを智能端末に転送する。
【0041】
(6)メッセージは、RB3と智能端末であるHypervisor3の間でも外層のMACメッセージヘッドによって転送される。
【0042】
(7)Hypervisor3は、当該メッセージを受信し、関連するデカプセル化及びメッセージ処理を行う。
【0043】
(8)Hypervisor3の応答メッセージの転送プロセスは上述のプロセスと同じで、智能端末との間の通信を完成する。
【0044】
尚、二つの智能端末が同一のRBに付着された場合、例えば、図中のHypervisor1とHypervisor2の場合、業務マルチテナントの機能を実現するため、当該二つの智能端末の間の通信も上記の実施例及び好適な実施形態のTRILLメッセージのカプセル化方法を用いることができ、メッセージを転送する際に外層のイーサネット(登録商標)メッセージヘッドのみに基づいて転送すればよく、TRILLメッセージヘッドにデカプセル化する必要がなく、nicknameに基づいて転送しなく、一方、パスの遠回りを減少するため、RB1メッセージの外層イーサネット(登録商標)ヘッドのカプセル化を行う際、ターゲットMACアドレスを直接にHypervisor2のMACアドレスMAC-Bとしてカプセル化する。
【0045】
当業者にとって、上記の本発明の各ブロック又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、さらに計算装置が実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、又は夫々集積回路ブロックに製作し、又はそれらにおける複数のブロック又はステップを単独の集積回路ブロックに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【0046】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。