特許第6339211号(P6339211)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6339211セルラ通信ネットワークにおいて256QAMのための効率的なTBSテーブル設計を利用するシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6339211
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】セルラ通信ネットワークにおいて256QAMのための効率的なTBSテーブル設計を利用するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0417 20170101AFI20180528BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20180528BHJP
   H04L 27/34 20060101ALI20180528BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20180528BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20180528BHJP
【FI】
   H04B7/0417
   H04L27/26 113
   H04L27/34
   H04W72/04 136
   H04W72/12 130
【請求項の数】36
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2016-549392(P2016-549392)
(86)(22)【出願日】2015年1月26日
(65)【公表番号】特表2017-510159(P2017-510159A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(86)【国際出願番号】IB2015050585
(87)【国際公開番号】WO2015114508
(87)【国際公開日】20150806
【審査請求日】2016年9月29日
(31)【優先権主張番号】61/933,343
(32)【優先日】2014年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/597,743
(32)【優先日】2015年1月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】チョン, チュン−フー
(72)【発明者】
【氏名】ラーソン, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ユ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, モン
【審査官】 川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/119549(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第102624481(CN,A)
【文献】 特開2014−168224(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0195614(US,A1)
【文献】 特許第6133510(JP,B2)
【文献】 Panasonic,Discussion on 256QAM for Downlink in Small Cell Deployments, 3GPP TSG-RAN WG1#72bis R1-131328,2013年 4月19日
【文献】 HTC,On Small Cell Enhancement for Improved Spectral Efficiency, 3GPP TSG-RAN WG1#72 R1-130311,2013年 2月 1日
【文献】 Ericsson,TBS Table design for downlink 256QAM,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #76 R1-140755,2014年 2月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/02
H04J 99/00
H04L 1/02
H04L 27/26
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1−4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を受信するためにワイヤレスデバイス(20)を動作させる方法であって、
前記無線アクセスノード(16)によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する(200)ことであり、前記ダウンリンク制御情報が、前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のために使用される変調および符号化方式(MCS)を示すMCSインデクスを含む、受信する(200)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(202)ことと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(204)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、TBSを決定する(204)ことと、
前記ダウンリンク制御情報と前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSとに従って前記無線アクセスノード(16)からの前記ダウンリンク送信を受信する(206)ことと
を含む、方法であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記第1の組の変調方式が、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(16QAM)、および64QAMからなり、N=8であり、8つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である、方法
【請求項2】
前記ダウンリンク送信が、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記TBS値のうちの少なくとも一部の既定のマッピングをさらに使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンリンク送信が、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記N個の新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・90,816が、2つの空間多重レイヤの181,656にマッピングされ、
・93,800が、2つの空間多重レイヤの187,712にマッピングされ、
・97,896が、2つの空間多重レイヤの195,816にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・90,816が、3つの空間多重レイヤの275,376にマッピングされ、
・93,800が、3つの空間多重レイヤの284,608にマッピングされ、
・97,896が、3つの空間多重レイヤの293,736にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・90,816が、4つの空間多重レイヤの363,336にマッピングされ、
・93,800が、4つの空間多重レイヤの375,448にマッピングされ、
・97,896が、4つの空間多重レイヤの391,656にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項7】
セルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を受信するためにワイヤレスデバイス(20)を動作させる方法であって、
前記無線アクセスノード(16)によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する(200)ことであり、前記ダウンリンク制御情報が、前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のために使用される変調および符号化方式(MCS)を示すMCSインデクスを含む、受信する(200)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(202)ことと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(204)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、TBSを決定する(204)ことと、
前記ダウンリンク制御情報と前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSとに従って前記無線アクセスノード(16)からの前記ダウンリンク送信を受信する(206)ことと
を含む、方法であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記TBSテーブルは、NRB=100のための前記TBSテーブルの最大TBS値がNRB>100での前記TBSテーブルのピークTBS値として使用されるようなものである、方法。
【請求項8】
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、N=5であり、前記5つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、および87,936であり、ここで、87,936が前記TBSテーブルの前記ピークTBS値である、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされる、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記ピークTBS値が88,896である、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、N=6であり、前記6つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、および88,896である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・88,896が、2つの空間多重レイヤの177,816にマッピングされる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・88,896が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・88,896が、4つの空間多重レイヤの357,280にマッピングされる、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
セルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を受信することを可能にするワイヤレスデバイス(20)であって、
受信器(30)と、
少なくとも1つのプロセッサ(22)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(22)によって実行可能なソフトウェア命令を含むメモリ(24)であり、それによって、前記ワイヤレスデバイス(20)が、
前記受信器(30)を介して、前記無線アクセスノード(16)によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する(200)ことであり、前記ダウンリンク制御情報が、前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のために使用される変調および符号化方式(MCS)を示すMCSインデクスを含む、受信する(200)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(202)ことと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(204)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定する(204)ことと、
前記受信器を介して、前記ダウンリンク制御情報と前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSとに従って前記無線アクセスノード(16)からの前記ダウンリンク送信を受信する(206)ことと
を行うように動作する、メモリ(24)と
を備える、ワイヤレスデバイス(20)であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記第1の組の変調方式が、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(16QAM)、および64QAMからなり、N=8であり、8つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である、ワイヤレスデバイス(20)
【請求項18】
セルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を受信することを可能にするワイヤレスデバイス(20)であって、
受信器(30)と、
少なくとも1つのプロセッサ(22)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(22)によって実行可能なソフトウェア命令を含むメモリ(24)であり、それによって、前記ワイヤレスデバイス(20)が、
前記受信器(30)を介して、前記無線アクセスノード(16)によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する(200)ことであり、前記ダウンリンク制御情報が、前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のために使用される変調および符号化方式(MCS)を示すMCSインデクスを含む、受信する(200)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(202)ことと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(204)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定する(204)ことと、
前記受信器を介して、前記ダウンリンク制御情報と前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSとに従って前記無線アクセスノード(16)からの前記ダウンリンク送信を受信する(206)ことと
を行うように動作する、メモリ(24)と
を備える、ワイヤレスデバイス(20)であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記TBSテーブルは、NRB=100のための前記TBSテーブルの最大TBS値がNRB>100での前記TBSテーブルのピークTBS値として使用されるようなものである、ワイヤレスデバイス(20)。
【請求項19】
無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を送信するためにセルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)を動作させる方法であって、
前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のための変調および符号化方式(MCS)を決定する(300)ことであり、前記MCSが、対応するMCSインデクスを有する、決定する(300)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(302)ことと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(304)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定する(304)ことと、
前記ダウンリンク制御情報のために決定された前記TBSを使用して前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信を送信する(306)ことと
を含む、方法であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記第1の組の変調方式が、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(16QAM)、および64QAMからなり、N=8であり、8つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である、方法
【請求項20】
前記ダウンリンク送信が、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記TBS値のうちの少なくとも一部の既定のマッピングをさらに使用する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ダウンリンク送信が、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記N個の新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用する、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・90,816が、2つの空間多重レイヤの181,656にマッピングされ、
・93,800が、2つの空間多重レイヤの187,712にマッピングされ、
・97,896が、2つの空間多重レイヤの195,816にマッピングされる、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・90,816が、3つの空間多重レイヤの275,376にマッピングされ、
・93,800が、3つの空間多重レイヤの284,608にマッピングされ、
・97,896が、3つの空間多重レイヤの293,736にマッピングされる、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記8つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・90,816が、4つの空間多重レイヤの363,336にマッピングされ、
・93,800が、4つの空間多重レイヤの375,448にマッピングされ、
・97,896が、4つの空間多重レイヤの391,656にマッピングされる、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を送信するためにセルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)を動作させる方法であって、
前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のための変調および符号化方式(MCS)を決定する(300)ことであり、前記MCSが、対応するMCSインデクスを有する、決定する(300)ことと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する(302)ことと
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定する(304)ことであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定する(304)ことと、
前記ダウンリンク制御情報のために決定された前記TBSを使用して前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信を送信する(306)ことと
を含む、方法であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記TBSテーブルは、NRB=100のための前記TBSテーブルの最大TBS値がNRB>100での前記TBSテーブルのピークTBS値として使用されるようなものである、方法。
【請求項26】
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、N=5であり、前記5つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、および87,936であり、ここで、87,936が前記TBSテーブルの前記ピークTBS値である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記5つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記ピークTBS値が88,896である、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、N=6であり、前記6つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、および88,896である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記ダウンリンク送信が、2つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・88,896が、2つの空間多重レイヤの177,816にマッピングされる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ダウンリンク送信が、3つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・88,896が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記ダウンリンク送信が、4つの空間多重レイヤを使用し、前記TBSインデクスに基づいて前記ダウンリンク送信のための前記TBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値への前記TBSテーブルの前記第2の組の行の前記6つの新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用し、
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・88,896が、4つの空間多重レイヤの357,280にマッピングされる、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を送信することを可能にするセルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)であって、
送信器(54)と、
少なくとも1つのプロセッサ(46)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(46)によって実行可能なソフトウェア命令を含むメモリ(48)であり、それによって、前記無線アクセスノード(16)が、
前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のための変調および符号化方式(MCS)を決定することであり、前記MCSが、対応するMCSインデクスを有する、決定することと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定することと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定することであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定することと、
前記送信器(54)を介して、前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSを使用して前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信を送信することとを行うように動作する、メモリ(48)と
を備える、無線アクセスノード(16)であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記セルラ通信ネットワーク(10)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記第1の組の変調方式が、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(16QAM)、および64QAMからなり、N=8であり、8つの新しいTBS値が、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である、無線アクセスノード(16)
【請求項36】
無線アクセスノード(16)からワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信を送信することを可能にするセルラ通信ネットワーク(10)の無線アクセスノード(16)であって、
送信器(54)と、
少なくとも1つのプロセッサ(46)と、
前記少なくとも1つのプロセッサ(46)によって実行可能なソフトウェア命令を含むメモリ(48)であり、それによって、前記無線アクセスノード(16)が、
前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)へのダウンリンク送信のための変調および符号化方式(MCS)を決定することであり、前記MCSが、対応するMCSインデクスを有する、決定することと、
前記MCSインデクス、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)インデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定することと、
第1の組の変調方式および256直交振幅変調(256QAM)の両方をサポートするTBSテーブルを使用して前記ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた前記TBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信のためのTBSを決定することであり、前記TBSテーブルが、(a)256QAMは除いて前記第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)前記TBSテーブルを用意するために前記既存のTBSテーブルに加えられ、前記第1の組の行に含まれるTBS値を含む第2の組の行とを含むTBSテーブルである、決定することと、
前記送信器(54)を介して、前記ダウンリンク送信のために決定された前記TBSを使用して前記無線アクセスノード(16)から前記ワイヤレスデバイス(20)への前記ダウンリンク送信を送信することとを行うように動作する、メモリ(48)と
を備える、無線アクセスノード(16)であって、
前記TBSテーブルの前記第2の組の行が、前記既存のTBSテーブルからの前記第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは前記第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数であり、
前記TBSテーブルは、NRB=100のための前記TBSテーブルの最大TBS値がNRB>100での前記TBSテーブルのピークTBS値として使用されるようなものである、無線アクセスノード(16)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2014年1月30日に出願された仮特許出願第61/933,343号、および2015年1月15日に出願された米国特許出願第14/597,743号の利益を主張し、これらの開示は全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、セルラ通信ネットワークに関し、特に、セルラ通信ネットワークにおいて256直交振幅変調(QAM)のために効率的なトランスポートブロックサイズ(TBS)テーブル設計を使用することに関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス通信技術は、ダウンリンクにおいて直交周波数分割多重(OFDM)を、およびアップリンクにおいて離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDMを使用する。それにより、基本LTEダウンリンク物理リソースは、図1に示されるような時間−周波数グリッドと見なすことができ、ここで、各リソースエレメントは、1つのOFDMシンボルインターバルの間の1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメインにおいて、LTEダウンリンク送信は、10ミリ秒(ms)の無線フレームへと構成され、各無線フレームは、図2に示すように、長さTSUBFRAME=1msの10個の同じサイズのサブフレームからなる。
【0004】
その上、LTEでのリソース割当ては、一般に、リソースブロックの観点から説明され、ここで、リソースブロックは、時間ドメインにおける1つのスロット(0.5ms)および周波数ドメインにおける12個の連続するサブキャリアに対応する。時間方向(1.0ms)の1対の2つの隣接するリソースブロックは、リソースブロック対として知られている。リソースブロックは周波数ドメインにおいて番号を付けられ、番号はシステム帯域幅の1つの端を起点に0から始まる。
【0005】
仮想リソースブロック(VRB)および物理リソースブロック(PRB)の概念が、LTEに導入された。ユーザ機器(UE)への実際のリソース割当ては、VRB対に関してなされる。2つのタイプのリソース割当て、すなわち、局所型および分散型がある。局所型リソース割当てでは、VRB対は、PRB対に直接マッピングされ、したがって、2つの連続し局所化したVRBが、さらに、周波数ドメインにおいて連続するPRBとして配置される。一方、分散型VRBは、周波数ドメインにおいて連続するPRBにマッピングされず、それによって、これらの分散型VRBを使用して送信されるデータチャネルでは周波数ダイバーシティを行う。
【0006】
ダウンリンク送信は、動的にスケジューリングされる。具体的には、ダウンリンクサブフレームごとに、基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信し、ダウンリンク制御情報(DCI)は、どのデータが現在のサブフレームで送信されているか、およびどのリソースブロックに基づいてデータが現在のダウンリンクサブフレームでそれらのUEに送信されているかをUEに示す。この制御シグナリングは、一般に、サブフレームごとに最初の1、2、3、または4OFDMシンボルで送信され、数値n=1、2、3、または4は、制御書式インジケータ(CFI)として知られている。受信器が認識しており、例えば制御情報のコヒーレント復調で使用される共通参照シンボルを、ダウンリンクサブフレームはさらに含む。制御としてのCFI=3OFDMシンボルをもつダウンリンクサブフレームが、図3に示される。LTEリリース11以降、上述のリソースアサイメントは、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)にスケジューリングすることもできる。リリース8からリリース10では、物理ダウンリンク制御チャネルのみ(PDCCH)が利用可能である。
【0007】
現在のLTEネットワーク(すなわち、リリース11までのLTEリリース)は3つの変調方式、すなわち、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(QAM)、および64QAMをサポートする。しかしながら、次世代および将来世代LTEネットワークは、高次変調方式(例えば、256QAM)をサポートすることを望んでいる。これらの高次変調方式のサポートでは、LTEネットワークならびにUEの両方の実装複雑さおよびコストが著しく増加することがある。したがって、例えば、実装の複雑さおよびコストに関して有効な方法でLTEネットワークにおいて256QAMをサポートするシステムおよび方法への必要性がある。
【発明の概要】
【0008】
セルラ通信ネットワークにおいて256直交振幅変調(QAM)をサポートするトランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルの使用に関連するシステムおよび方法が開示される。特に、ワイヤレスデバイスおよびそれを動作させる方法の実施形態が開示される。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、無線アクセスノードによって送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、ここで、DCIは、無線アクセスノードからワイヤレスデバイスへのダウンリンク送信のために使用される変調および符号化方式(MCS)を示すMCSインデクスを含む。ワイヤレスデバイスは、MCSインデクス、およびTBSインデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定する。ワイヤレスデバイスは、第1の組の変調方式および256QAMの両方をサポートするTBSテーブルを使用してダウンリンク送信のためにスケジューリングされたTBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて無線アクセスノードからワイヤレスデバイスへのダウンリンク送信のためのTBSを決定する。TBSテーブルは、(a)256QAMは除いて第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)TBSテーブルを用意するために既存のTBSテーブルに加えられ、第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する第2の組の行とを含む。ワイヤレスデバイスは、DCIとダウンリンク送信のために決定されたTBSとに従って無線アクセスノードからのダウンリンク送信を受信する。
【0009】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信は、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値へのTBSテーブルのTBS値のうちの少なくとも一部の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
【0010】
いくつかの実施形態において、TBSテーブルの第2の組の行は、既存のTBSテーブルからの第1の組の行に含まれていないN個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは第2の組の行のTBSテーブルエントリの総数である。
【0011】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信は、L個の空間多重レイヤを使用し、ここで、L>1であり、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定することが、1つの空間多重レイヤの値からL個の空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行のN個の新しいTBS値の既定のマッピングをさらに使用する。
【0012】
いくつかの実施形態において、セルラ通信ネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、第1の組の変調方式は、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16QAM、および64QAMからなる。さらに、いくつかの実施形態において、新しいTBS値の数Nは8に等しく、8つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である。さらに、いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信は、2つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の8つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・90,816が、2つの空間多重レイヤの181,656にマッピングされ、
・93,800が、2つの空間多重レイヤの187,712にマッピングされ、
・97,896が、2つの空間多重レイヤの195,816にマッピングされる。
【0013】
他の実施形態では、ダウンリンク送信は、3つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の8つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・90,816が、3つの空間多重レイヤの275,376にマッピングされ、
・93,800が、3つの空間多重レイヤの284,608にマッピングされ、
・97,896が、3つの空間多重レイヤの293,736にマッピングされる。
【0014】
他の実施形態では、ダウンリンク送信は、4つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の8つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・90,816が、4つの空間多重レイヤの363,336にマッピングされ、
・93,800が、4つの空間多重レイヤの375,448にマッピングされ、
・97,896が、4つの空間多重レイヤの391,656にマッピングされる。
【0015】
いくつかの実施形態において、TBSテーブルは、NRB=100のためのTBSテーブルの最大TBS値がNRB>100でのTBSテーブルのピークTBS値として使用されるようなものである。さらに、いくつかの実施形態において、セルラ通信ネットワークは、3GPP LTEネットワーク、N=5であり、5つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、および87,936であり、ここで、87,936は、TBSテーブルのピークTBS値である。さらに、いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信は、2つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の5つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされる。
【0016】
他の実施形態では、ダウンリンク送信は、3つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の8つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる。
【0017】
他の実施形態では、ダウンリンク送信は、4つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の8つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされる。
【0018】
いくつかの実施形態では、ピークTBS値は88,896である。さらに、いくつかの実施形態において、セルラ通信ネットワークは、3GPP LTEネットワーク、N=6であり、6つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、および88,896である。さらに、いくつかの実施形態において、ダウンリンク送信は、2つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの2つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の6つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、2つの空間多重レイヤの152,976にマッピングされ、
・78,704が、2つの空間多重レイヤの157,432にマッピングされ、
・81,176が、2つの空間多重レイヤの161,760にマッピングされ、
・84,760が、2つの空間多重レイヤの169,544にマッピングされ、
・87,936が、2つの空間多重レイヤの175,600にマッピングされ、
・88,896が、2つの空間多重レイヤの177,816にマッピングされる。
【0019】
他の実施形態において、ダウンリンク送信は、3つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの3つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の6つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、3つの空間多重レイヤの230,104にマッピングされ、
・78,704が、3つの空間多重レイヤの236,160にマッピングされ、
・81,176が、3つの空間多重レイヤの245,648にマッピングされ、
・84,760が、3つの空間多重レイヤの254,328にマッピングされ、
・87,936が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされ、
・88,896が、3つの空間多重レイヤの266,440にマッピングされる。
【0020】
他の実施形態において、ダウンリンク送信は、4つの空間多重レイヤを使用し、ワイヤレスデバイスは、1つの空間多重レイヤの値から以下の通りの4つの空間多重レイヤの値へのTBSテーブルの第2の組の行の6つの新しいTBS値の既定のマッピングを使用して、TBSインデクスに基づいてダウンリンク送信のためのTBSを決定する。
・76,208が、4つの空間多重レイヤの305,976にマッピングされ、
・78,704が、4つの空間多重レイヤの314,888にマッピングされ、
・81,176が、4つの空間多重レイヤの327,000にマッピングされ、
・84,760が、4つの空間多重レイヤの339,112にマッピングされ、
・87,936が、4つの空間多重レイヤの354,936にマッピングされ、
・88,896が、4つの空間多重レイヤの357,280にマッピングされる。
【0021】
ワイヤレスデバイスを動作させる方法の実施形態も開示される。
【0022】
無線アクセスノードおよびそれを動作させる方法の実施形態も開示される。いくつかの実施形態では、セルラ通信ネットワークの無線アクセスノードは、無線アクセスノードからワイヤレスデバイスへのダウンリンク送信のためのMCSを決定するように動作し、ここで、MCSは、対応するMCSインデクスを有する。無線アクセスノードは、MCSインデクス、およびTBSインデクス値とMCSインデクス値との間の既定の関係に基づいて、TBSインデクスを決定し、第1の組の変調方式および256QAMの両方をサポートするTBSテーブルを使用してダウンリンク送信のためにスケジューリングされたTBSインデクスとリソースブロックの数(NRB)とに基づいて無線アクセスノードからワイヤレスデバイスへのダウンリンク送信のためのTBSを決定するようにさらに動作する。TBSテーブルは、(a)256QAMは除いて第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブルからの第1の組の行と、(b)TBSテーブルを用意するために既存のTBSテーブルに加えられ、第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する第2の組の行とを含む。無線アクセスノードは、ダウンリンク制御情報のために決定されたTBSを使用して無線アクセスノードからワイヤレスデバイスへのダウンリンク送信を送信するようにさらに動作する。
【0023】
当業者は、本開示の範囲を正しく理解し、添付図面に関連して実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後本開示の追加の態様を了解するであろう。
【0024】
本明細書の一部に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明と一緒に本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】基本の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ダウンリンク物理リソースを示す図である。
図2】3GPP LTEダウンリンク無線フレームを示す図である。
図3】3GPP LTEダウンリンクサブフレームを示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態によるセルラ通信ネットワークを示す図である。
図5】従来の3GPP LTEリリース11チャネル品質情報(CQI)テーブルを示す図である。
図6】従来の3GPP LTEリリース11変調および符号化方式(MCS)テーブルを示す図である。
図7A】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7B】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7C】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7D】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7E】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7F】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7G】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7H】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7I】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7J】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図7K】従来の3GPP LTEリリース11トランスポートブロックサイズ(TBS)テーブルを示す図である。
図8図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルを選択するために利用される特別な効率を示す図である。
図9図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルのTBS値での1レイヤから2レイヤへのマッピングを示す図である。
図10図7Aから図7Kの従来のTBSのテーブルのTBS値での1レイヤから3レイヤへのマッピングを示す図である。
図11図7Aから図7Kの従来のTBSのテーブルのTBS値での1レイヤから4レイヤへのマッピングを示す図である。
図12】64直交振幅変調(QAM)について図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルのTBSの値によって達成された実際の符号化率の偏差を示す図である。
図13】16QAMについて図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルのTBSの値によって達成された実際の符号化率の偏差を示す図である。
図14】4相位相シフトキーイングについて図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルのTBSの値によって達成された実際の符号化率の偏差を示す図である。
図15】256QAMを3GPP LTEに導入する場合の最大ピークデータレートの改善を示す図である。
図16】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートする新しいTBSテーブルを利用するための、図4のセルラ通信ネットワークにおける基地局およびワイヤレスデバイスの動作を示す図である。
図17】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートする新しいTBSテーブルを利用するためのワイヤレスデバイスの動作を示す流れ図である。
図18A】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図18B】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図18C】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図18D】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図19】本開示の1つの例示の実施形態による、図18Aから図18Dに示された新しい組の行のTBS値によって達成された実際の符号化率の偏差を示す図である。
図20】本開示のいくつかの実施形態による、図18Aから図18Dの新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから2レイヤへのマッピングを示す図である。
図21】本開示のいくつかの実施形態による、図18Aから図18Dの新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから3レイヤへのマッピングを示す図である。
図22】本開示のいくつかの実施形態による、図18Aから図18Dの新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから4レイヤへのマッピングを示す図である。
図23】本開示のいくつかの他の実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図24】本開示のいくつかの実施形態による、図23の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから2レイヤへのマッピングを示す図である。
図25】本開示のいくつかの実施形態による、図23の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから3レイヤへのマッピングを示す図である。
図26】本開示のいくつかの実施形態による、図23の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから4レイヤへのマッピングを示す図である。
図27】本開示のいくつかの他の実施形態による、256QAMをサポートするTBSテーブルを提供するために既存のTBSテーブルに加えられる新しい組の行を示す図である。
図28】本開示のいくつかの実施形態による、図27の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから2レイヤへのマッピングを示す図である。
図29】本開示のいくつかの実施形態による、図27の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから3レイヤへのマッピングを示す図である。
図30】本開示のいくつかの実施形態による、図27の新しいTBSテーブルに加えられた新しいTBS値での1レイヤから4レイヤへのマッピングを示す図である。
図31】本開示のいくつかの実施形態による、256QAMをサポートする新しいTBSテーブルを利用するための基地局の動作を示す流れ図である。
図32】本開示のいくつかの実施形態によるワイヤレスデバイスのブロック図である。
図33】本開示のいくつかの他の実施形態によるワイヤレスデバイスのブロック図である。
図34】本開示のいくつかの実施形態による基地局のブロック図である。
図35】本開示のいくつかの他の実施形態による基地局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に記載する実施形態は、当業者が実施形態を実践できるようにするための情報を表し、実施形態を実践する最良の形態を示す。添付図面に照らして以下の説明を読むとき、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特には扱われていないこれらの概念の応用を認識するであろう。これらの概念および応用は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にあることを理解すべきである。
【0027】
セルラ通信ネットワークにおける、特に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおける256直交振幅変調(QAM)のサポートに関連するシステムおよび方法が開示される。より詳細には、256QAMをサポートする効率的なトランスポートブロックサイズ(TBS)テーブル設計を使用するためのシステムおよび方法が開示される。この点に関して、図4は、本開示のいくつかの実施形態によるセルラ通信ネットワーク10を示す。本明細書で説明する例では、セルラ通信ネットワーク10は、3GPP LTEネットワークであり、それゆえ、3GPPという用語が時には使用される。しかしながら、本明細書で説明される概念は3GPP LTEに限定されないことに留意されたい。図示のように、セルラ通信ネットワーク10は、無線アクセスネットワーク(RAN)12とコアネットワーク14とを含む。3GPPでは、RAN12は、拡張またはエボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と呼ばれ、コアネットワーク14は拡張またはエボルブドパケットコア(EPC)と呼ばれる。総合的に、E−UTRANおよびEPCは、拡張またはエボルブドパケットシステム(EPS)を形成する。RAN12は、対応するセル18−1からセル18−3をサーブするまたは制御するいくつかの基地局16−1から基地局16−3を含む。基地局16−1から基地局16−3およびセル18−1からセル18−3は、本明細書ではまとめて基地局16およびセル18と呼ばれ、個別に基地局16およびセル18と呼ばれる。3GPPでは、基地局16は、拡張またはエボルブドノードB(eNB)(例えば、マクロeNB、低パワーeNB(例えば、ホームeNB))と呼ばれる。基地局16が本明細書で論じられるが、本明細書で開示される概念は、他のタイプの無線アクセスノード(例えば、リモート無線ヘッド(RRH))にも適用可能であることに留意されたい。ワイヤレスデバイス20などのワイヤレスデバイス(例えば、ユーザ機器(UE))は、基地局16への信号を送信し、基地局16からの信号を受信する。
【0028】
上述で論じたように、LTEリリース11までのLTEリリースは、4相位相シフトキーイング(QPSK)、16QAM、および64QAMのみをサポートする。以下で論じるように、基地局16−1およびワイヤレスデバイス20(一例として)は、RAN12からワイヤレスデバイス20へのダウンリンク送信を可能にするために256QAMをサポートする新しいTBSテーブルを利用する。この新しいTBSテーブルは、第1の組の変調方式(例えば、QPSK、16QAM、および64QAM)および256QAMの両方をサポートする。TBSテーブルは、(a)256QAMは除いて第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブル(例えば、3GPP LTEリリース11.5に規定されたTBSテーブル)からの第1の組の行と、(b)TBSテーブルを用意するために既存のテーブルに加えられ、第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する第2の組の行と、を含む。既存のTBSテーブルによる第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用することによって、TBSテーブルを、したがって、256QAMを実装する複雑さおよびコストが最小にされる。
【0029】
新しいTBSテーブルの実施形態をさらに説明する前に、リンク適応を論じることが有用である。フェージングチャネル状態への高速リンク適応は、システムスループット能力ならびにユーザ体感およびサービス品質を向上させるために最新のワイヤレス通信で採用される。高速リンク適応の働きにとって非常に重要なことは、受信器から送信器にフィードバックされるチャネル状態の適時更新である。フィードバックは、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉および雑音比(SINR)、受信信号レベル(パワーまたは強度)、サポート可能なデータレート、変調および符号化レートのサポート可能な組合せ、およびサポート可能なスループットなどのいくつかの関連する形態を取ることができる。情報は、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)におけるような全体周波数帯全体、またはLTEシステムなどの直交周波数分割多重(OFDM)に基づくシステムによって可能にされるような周波数帯の特定の一部分に関係することもできる。チャネル品質インジケータ(CQI)という総称は、本明細書では、そのようなフィードバックメッセージのうちのいずれかを指すために使用される。
【0030】
一例として図4のセルラ通信ネットワーク10を使用して、およびセルラ通信ネットワーク10がLTEネットワークである場合、ダウンリンクデータ動作において、CQIメッセージは、ワイヤレスデバイス20(モバイルデバイスとすることができる)から基地局16にフィードバックされて、無線リソース割当ての決定に関して基地局16を支援する。フィードバック情報は、多数のワイヤレスデバイス20の間の送信スケジューリングを決定して、好適な送信方式(作動されるべき送信アンテナの数など)を選択すること、適切な量の帯域幅を割り当てること、およびダウンリンク送信を受信するために対象とするワイヤレスデバイス20のためのサポート可能な変調および符号化レートを形成すること等のために使用することができる。アップリンクデータ動作において、基地局16は、ワイヤレスデバイス20によって送信された復調基準シンボルまたはサウンディング基準シンボルからチャネル品質を評価することができる。
【0031】
LTEリリース11ネットワークのCQI値の従来の範囲を提供するCQIテーブルが、図5に示される。とりわけ、図5は、3GPP TS 36.213 V11.5.0のテーブル7.2.3−1から実質的に転載されている。図5のCQIテーブルは、具体的には、広帯域ワイヤレス通信チャネルに関して変調および符号化方式(MCS)適応をサポートするように設計されている。低次変調から高次変調への移行点は、大規模なリンク性能評価により確認されている。それゆえに、異なる変調の間のこれらの特定の移行点は、最適なシステム動作に指針を与える。
【0032】
例えば、ワイヤレスデバイス20からのCQIレポートに基づいて、基地局16−1は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)でデータを送信するために最良のMCSを選ぶことができる。MCS情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれる5ビットMCSインデクス(IMCS)としてワイヤレスデバイス20に伝えられる。図6に示すように、MCSインデクス(IMCS)は、MCSインデクス(IMCS)の様々な値と、対応する変調(Q)およびTBSインデクス(ITBS)値との間の事前定義された関係を介して変調(Q)およびTBSインデクス(ITBS)の両方をワイヤレスデバイス20にシグナリングする。ワイヤレスデバイス20へのPDSCH送信のための割り当てられたリソースブロックの総数(NRB)に関連して、TBSインデクス(ITBS)は、PDSCH送信で使用される正確なTBSをさらに決定する。とりわけ、最後の3つのMCSインデクス値(29〜31)は、図6に「予約済み」として示され、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信で利用され、したがって、TBSは、元の送信と同じままである。
【0033】
従来のLTEネットワーク(すなわち、リリース11)のTBSインデクス値およびNRB値の様々な組合せでの特定のTBSが、3GPP TS 36.213 V11.5.0で規定された大きい27×110TBSテーブルに列記されている。具体的には、この従来のTBSテーブルは、3GPP TS 36.213 V11.5.0のテーブル7.1.7.2.1−1である。便宜上、この従来のTBSテーブルが、図7Aから図7Kに転載されている。従来のTBSテーブルに含まれているTBSは、CQIレポートと一致するスペクトル効率を達成するように設計されている。より具体的には、従来のTBSテーブルのTBSは、PDSCHのために利用可能なOFDMシンボルの実際の数が11である場合、図8に示すスペクトル効率を達成するように選択されている。
【0034】
図7Aから図7Kの従来のTBSテーブルにおいて、27×110TBSテーブルは、1つの空間レイヤ(空間多重レイヤまたは送信レイヤと呼ばれることもある)に対するものであり、178個の独自のTBS値で占められる。多数の空間レイヤをサポートするために、51個の追加の独自のTBS値が、3GPP TS 36.213 V11.5.0のテーブル7.1.7.2.2−1、テーブル7.1.7.2.4−1、およびテーブル7.1.7.2.5−1に与えられている1レイヤから2レイヤへの、1レイヤから3レイヤへの、および1レイヤから4レイヤへのTBS変換のために規定され、これらのテーブルは、本明細書において、それぞれ、図9図10、および図11として転載されている。したがって、合計で、3GPP TS 36.213 V11.5(またはより一般的にはLTEリリース11)に規定された229個の独自のTBS値がある。
【0035】
1レイヤTBSテーブル(すなわち、図7Aから図7K)において可能性として27×110=2970個のTBS値からわずか178個のTBS値への減少が、実際の符号化率が±2%だけターゲット符号化率から外れるのを許容することによって達成される。これが、例えば、それぞれ、64QAM MCS(17〜27)に対して図12に、16QAM MCS(10〜16)に対して図13に、およびQPSK MCS(0〜9)に対して図14示される。
【0036】
上述で論じたように、リリース11までの現在のLTEシステムにおいて、ダウンリンクおよびアップリンクの両方の変調方式の組は、それぞれ、変調シンボル当たり2、4、および6ビットに対応するQPSK、16QAM、および64QAMを含む。LTEエボリューションにおいて、特に、高いSINRによるシナリオでは、例えば、ワイヤレスデバイス20がサービング基地局16の近くにあるスモールセル環境では、所与の送信帯域幅を用いてより高いデータレートを提供する直接の手段は、変調シンボル当たりより多くのビットの情報を搬送できるようにする高次変調の使用である。例えば、256QAMの導入により、変調シンボル当たり8ビットを送信することができ、それは、図15に示すように33%だけピークデータレート最大値を改善することができる。256QAMは、いくつかのシナリオにおいてSINRが十分に高い場合にのみ利得を与えることができることにも留意されたい。実際には、256QAMの性能は、送信器エラーベクタマグニチュード(EVM)と受信器障害とに非常に敏感である。3GPPにおいて、256QAMがリリース12で標準化されることが合意されている。256QAMのサポートは、CQI/MCS/TBSテーブル設計およびUEカテゴリ取り扱いを含むLTE標準影響力を有する。
【0037】
したがって、次のおよび将来のLTEリリース(例えば、リリース12、さらにそれ以上)において256QAMを実施するために、基地局16およびワイヤレスデバイス20は、256QAMためのより高いSINR領域を扱うために新しいエントリを含む新しいCQI/MCS/TBSテーブルをサポートしなければならない。TBSテーブル設計に関する限りでは、1つの解決策は、TBSがMCSテーブルのスペクトル効率に一致するように、すなわち、ターゲット符号化率および変調次数に一致するように、新しいMCSテーブル設計に基づいて新しいTBS行を加えることである。この解決策は、いくつかの新しいTBSを導入することに起因して、LTE標準に大きい影響をもたらすことがある。その結果、基地局16およびワイヤレスデバイス20の両方は、新しいTBSを有する新しいTBSテーブルを実装する必要があり、それは、実装複雑さおよびコストを増加させることになる。それゆえに、この解決策は、必ずしも望ましいとは限らないことがある。一般に、LTE標準への影響を最小にし、それゆえに、例えば実装複雑さおよびコストに関して、基地局16およびワイヤレスデバイス20への影響を最小にしながら、新しいCQI/MCS/TBSテーブルが256QAMをサポートすることは設計目標にとって有用となり得る。
【0038】
本明細書で説明する実施形態は、LTEシステムにおいて、TBSテーブル設計に関して、256QAMを導入するための費用効果的な方法を提供する。例示的な新しいTBSテーブルにおいて、TBSテーブルは、リリース11 TBSテーブル(既存のTBSテーブル)の行と同じである第1の組の行と、256QAMサポートを可能にする第2の組の行とを含む。第2の組の行は、リリース11テーブルによる第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する。いくつかの実施形態では、数Nの新しいTBS値のみが、リリース11の229個のTBS値に加えられる。いくつかの実施形態では、新しいTBS値の数Nは、新しいTBSテーブルエントリの総数よりも非常に少ない。このようにして、新しいTBSテーブルは、効率的な設計を使用し、LTE標準影響力を最小にし、それゆえに、基地局16およびワイヤレスデバイス20の実装複雑さおよびコストを最小にして、256QAMをサポートする。
【0039】
新しいTBSテーブルの実施形態を説明する前に、例えば基地局16−1およびワイヤレスデバイス20による新しいTBSテーブルの使用を説明することが有用である。図16に示すように、基地局16−1からワイヤレスデバイス20へのダウンリンク送信のための高速リンク適応を可能にするために、ワイヤレスデバイス20は、CQIを発生する(ステップ100)。ワイヤレスデバイス20は、任意の好適な技法を使用してCQIを発生する。次に、ワイヤレスデバイス20は、CQIを基地局16−1に送る(ステップ102)。次に、基地局16−1は、任意の好適なMCS選択技法を使用して、CQIに基づいて、ワイヤレスデバイス20へのPDSCH送信のためのMCSを、したがって、MCSインデクス(IMCS)を選択する(ステップ104)。
【0040】
とりわけ、ひとたびMCSが選択されると、新しいTBSテーブルにおける適切なTBSのTBSインデクス(ITBS)は、新しいTBSテーブルでのMCS(および具体的にはMCSインデクス(IMCS))とTBSインデクス(ITBS)との間の事前定義された関係から(例えば、MCSテーブルから)認識される。新しいMCSテーブルの1つの例が、以下に提供される。しかしながら、これは単なる1つの例である。新しいMCSテーブルの一例が、図5に示される。より低いQPSK領域において、MCS0、3、6、および9は、予約され、2デシベル(dB)サンプリング間隔と等価である。現在のMCS9〜26は変わらない。MCS27は、256QAMとなるように修正され、256QAMの追加の7つのエントリが加えられ、そのうちの6つの新しいエントリは、MCSテーブルに6つの新しいTBSインデクス27〜32を含む。新しいTBSインデクスは、6つの新しいTBSの行に対応し、新しいTBS値(すべての帯域幅にわたる)は、現在のTBSテーブルに付けることを必要とされる。新しいMCSテーブルは、さらに、再送信のための3つの予約エントリを有する。導入された256QAMを用いて、再送信手順は、4つの変調方式のうちの1つを使用することができる。1つの例示的なオフセット機構が、テーブルに示される。インデクス29は、再送信が元の送信のすぐ上の変調を使用すべきであることを示している。例えば、QPSKが元の送信で使用されている場合、16QAMが使用されるべきである。インデクス30は、再送信が元の送信と同じ変調方式を使用すべきであることを示している。インデクス31は、再送信が元の送信のすぐ下の変調方式を使用すべきであることを示している。例えば、16QAMが元の送信で使用されている場合、QPSKが使用されるべきである。
PDSCH送信のために割り当てられた/スケジューリングされた選択済みMCSならびにリソースブロックの数に対応するTBSインデクス(ITBS)を使用して、PDSCH送信のための適切なTBSのサイズが、新しいTBSテーブルから得られる。
【0041】
次に、基地局16−1は、DCIを含むダウンリンクを物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または拡張PDCCH(EPDCCH)で、およびワイヤレスデバイス20向けの対応するダウンリンク送信をPDSCHで送信する(ステップ106)。ワイヤレスデバイス20は、DCIを受信し、DCIに含まれるMCSインデクス(IMCS)を使用して、適切なTBSインデクス(ITBS)を決定する(ステップ108)。ワイヤレスデバイス20は、PDSCH送信のために割り当てられた/スケジューリングされたMCSインデクス(IMCS)とリソースブロックの数(NRB)とから決定されたTBSインデクス(ITBS)を使用して、PDSCH送信のためのTBSを新しいTBSテーブルから決定する(ステップ110)。最後に、ワイヤレスデバイス20は、決定されたTBSに従ってDCIによってスケジューリングされたようにダウンリンクでPDSCH送信を受信する(ステップ112)。
【0042】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイス20の動作をより詳細に示す流れ図である。このプロセスは、図16のステップ106からステップ112に対応する。図示のように、ワイヤレスデバイス20は、ワイヤレスデバイス20への対応するPDSCH送信のための、MCSインデクス(IMCS)を含むDCIを受信する(ステップ200)。ワイヤレスデバイス20は、MCSインデクス(IMCS)、およびTBSインデクス(ITBS)値とMCSインデクス(IMCS)値との間の既定の関係(例えば、既定のMCSテーブルにおける)に基づいて、TBSインデクス(ITBS)を決定する(ステップ202)。次に、ワイヤレスデバイス20は、第1の組の変調方式(例えば、QPSK、16QAM、および64QAM)および256QAMの両方をサポートする新しいTBSテーブルを使用して、TBSインデクス(ITBS)およびリソースブロックの数(NRB)に基づいて、PDSCH送信のためのTBSを決定する(ステップ204)。新しいTBSテーブルは、(a)256QAMは除いて第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブル(例えば、LTEリリース11のためのTBSテーブル)からの第1の組の行と、(b)新しいTBSテーブルを用意するために既存のTBSテーブルに加えられ、既存のTBSテーブルによる第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する第2の組の行とを含む。いくつかの実施形態において、空間多重が、PDSCH送信(例えば、2つ以上の空間レイヤ)で使用される場合、PDSCH送信のためのTBSは、1つの空間レイヤの適切なTBS値からL個の空間レイヤのTBS値への規定されたマッピングを使用してさらに決定され、ここで、LはPDSCH送信で使用される空間レイヤの数であり、L>1である。次に、ワイヤレスデバイス20は、DCIと決定されたTBSとに従ってダウンリンク送信を受信する(ステップ206)。
【0043】
新しいTBSテーブルは、第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用することによる効率的な設計を有し、ここで、第1の組の行は既存のTBSテーブルの行である。これによる2つの例示的な利点は次の通りである。既存のTBS値の再使用は、LTE標準影響力および実装負担を最小にし、ほんの少しの新しいTBS値が、256QAMをサポートするために新しいTBSテーブルにおいて既存の229個のTBS値に加えられる。これにより、TBSテーブルは19ビットの整数の代わりに8ビットのインデクスで記憶できるようになり、それは記憶要求量を少なくとも半分だけ減少させる。
【0044】
いくつかの実施形態では、256QAMをサポートするために、1つの例によれば、TBSの6個の追加の行が1つの空間レイヤに対して既存の27×110TBSテーブルに加えられる。対応するMCSのターゲット符号化率から2%までの偏差を許容することによって、既存の27×110TBSテーブルに加えられる第2の組の行(6行×110エントリ/行)は、いかなる新しいTBS値も導入することなく設計することができる。そのような設計の1つの例が図18Aから図18Dに示される。図18Aから図18Dは、新しいTBSテーブルの行27から行32(すなわち、第2の組の行)のみを示し、一方、新しいTBSテーブルの行0から行26(すなわち、第1の組の行)は、図7Aから図7Kに示されているLTEリリース11 TBSテーブルの行と同じであることに留意されたい。図18Aから図18Dの例は単なる1つの例であることに留意されたい。本明細書で説明する設計原理に従う他の例を代替として使用することができる。
【0045】
とりわけ、図18Aから図18Dの実施形態において、新しいTBSテーブルの行27から行32は、既存のLTEリリース11 TBSテーブルからのTBS値を実質的に再使用している。特に、8つの新しいTBS値のみが存在し、ここで、8つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896である。しかしながら、これらの新しい8つの値は単なる1つの例であることに留意されたい。より一般的には、新しいTBSテーブルの新しい行(すなわち、第2の組の行)は、N個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは、新しい行のTBSテーブルエントリの総数である。
【0046】
図19は、1つの例による256QAMのための図18Aから図18DのTBSテーブルからのTBS値に対する実際の符号化率および符号化率の最大偏差を示す。とりわけ、この例では、ターゲット符号化率は上述で与えられた新しいMCSテーブルによって規定されている。しかしながら、これは、QPSK、16QAM、および64QAMに加えて256QAMをサポートするために使用できる新しいMCSテーブルの1つの例にすぎないことに留意されたい。本明細書で説明する同じ設計原理を使用して、QPSK、16QAM、64QAM、および256QAMをサポートするように設計された任意の好適なMCSテーブルに基づいて新しいTBSテーブルのための第2の組の行を発生することができる。
【0047】
多数の空間多重レイヤにマッピングされた256QAMトランスポートブロックをサポートするために、1から2への、1から3への、および1から4へのTBS変換テーブルの各々に対してTBS=76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、90,816、93,800、および97,896に関する新しい8つのマッピングを利用することができる。具体的には、いくつかの実施形態において、±0.4%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから2レイヤへのマッピングは、図20に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。特に、これらのマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態において、±1.25%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから3レイヤへのマッピングは、図21に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。再度、図21のマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態では、追加の1レイヤから4レイヤへのマッピングは、図22に示すように8つの新しいTBS値を使用してサポートされる。言い換えれば、図22に示された1レイヤから4レイヤへのマッピングのためのTBS値は、LTEリリース11 TBSテーブル、またはLTEリリース11の1レイヤから2レイヤ、3レイヤ、もしくは4レイヤへのマッピングのいずれにおいても使用されていない新しいTBS値を使用している。全体として、図18Aから図18Dの新しいTBSテーブルの例は、8つの新しいTBS値を加えており、図20から図22のマッピングの例は、さらに8つの新しいTBS値を加えている。LTEリリース11の229個の独自のTBS値と組み合わされると、これは、245個の独自のTBS値をもたらす。これにより、TBSテーブルは19ビットの整数の代わりに8ビットのインデクスで記憶できるようになり、それは記憶要求量を少なくとも半分だけ減少させる。
【0048】
いくつかの他の実施形態において、新しいTBSテーブルの新しい行(すなわち、第2の組の行)は、LTEリリース8設計原理による物理リソースブロック(PRB)の数(NPRB)=100の最大TBSでピークレートを設定することによって設計される。これに基づき、いくつかの実施形態では、新しいTBSテーブルは、NPRB≦100では図18Aから図18Dに関して上述したものと同じである。NPRB>100では、最大TBS値は、NPRB=100での最大TBS値に設定され、それは、この例では87,936である。NPRB>100での新しいTBSテーブルの結果として生じる行が図23に示されている。
【0049】
とりわけ、図23の実施形態において、新しいTBSテーブルの行27から行32は、既存のLTEリリース11 TBSテーブルからのTBS値を実質的に再使用している。特に、5つの新しいTBS値のみが存在し、ここで、5つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、および87,936である。しかしながら、これらの5つの新しい値は単なる1つの例であることに留意されたい。より一般的には、新しいTBSテーブルの新しい行(すなわち、第2の組の行)は、N個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは、新しい行のTBSテーブルエントリの総数である。
【0050】
多数の空間多重レイヤにマッピングされた256QAMトランスポートブロックをサポートするために、1から2への、1から3への、および1から4へのTBS変換テーブルの各々に対してTBS=76,208、78,704、81,176、84,760、および87,936に関する新しい5つのマッピングを利用することができる。具体的には、いくつかの実施形態において、±0.4%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから2レイヤへのマッピングは、図24に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。特に、これらのマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態において、±1.25%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから3レイヤへのマッピングは、図25に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。再度、図25のマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態では、追加の1レイヤから4レイヤへのマッピングは、図26に示すように5つの新しいTBS値を使用してサポートされる。言い換えれば、図26に示された1レイヤから4レイヤへのマッピングのためのTBS値は、LTEリリース11 TBSテーブル、またはLTEリリース11の1レイヤから2レイヤ、3レイヤ、もしくは4レイヤへのマッピングのいずれにおいても使用されていない5つの新しいTBS値を使用している。全体として、図23の新しいTBSテーブルの例は、5つの新しいTBS値を加えており、図24から図26のマッピングの例は、さらに5つの新しいTBS値を加えている。これは、LTEリリース11の229個の独自のTBS値と組み合わせられると、239個の独自のTBS値をもたらす。これにより、TBSテーブルは19ビットの整数の代わりに8ビットのインデクスで記憶できるようになり、それは記憶要求量を少なくとも半分だけ減少させる。
【0051】
他の実施形態では、新しいTBSテーブルは、NPRB=100に対してわずかに高い符号化率を許容するように設計することができるが、依然として、図23の実施形態について上述したものと同じ設計原理に従う。1つの例では、これは、88,896という新しいTBS値を導入し、わずかに高いピークレートを可能にする。NPRB=100の符号化率およびこのTBS値=88,896は、正確には0.930の符号化率をもたらす。結果として生じるTBSテーブルは、NPRB=90までのTBSに対する図18Aから図18DのTBSテーブルと同じである。NPRB>90の場合が図27に与えられる。
【0052】
とりわけ、図27の実施形態において、新しいTBSテーブルの行27から行32は、既存のLTEリリース11 TBSテーブルからのTBS値を実質的に再使用している。特に、6つの新しいTBS値のみが存在し、ここで、6つの新しいTBS値は、76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、および88,896である。しかしながら、これらの6つの新しい値は単なる1つの例であることに留意されたい。より一般的には、新しいTBSテーブルの新しい行(すなわち、第2の組の行)は、N個の新しいTBS値を含み、ここで、N≪Mであり、Mは、新しい行のTBSテーブルエントリの総数である。
【0053】
多数の空間多重レイヤにマッピングされた256QAMトランスポートブロックをサポートするために、1から2への、1から3への、および1から4へのTBS変換テーブルの各々に対してTBS=76,208、78,704、81,176、84,760、87,936、および88,896に関する6つの新しいマッピングを利用することができる。具体的には、いくつかの実施形態において、±0.4%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから2レイヤへのマッピングは、図28に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。特に、これらのマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態において、±1%のマッピング最大偏差を許容することによって、追加の1レイヤから3レイヤへのマッピングは、図29に示すように、いかなる新しいTBS値も導入することなくサポートすることができる。再度、図29のマッピングは、新しいTBS値が導入されないようにLTEリリース11に規定されている既存のマッピングからの値を再使用している。いくつかの実施形態では、追加の1レイヤから4レイヤへのマッピングは、図30に示すように6つの新しいTBS値を使用してサポートされる。言い換えれば、図30に示された1レイヤから4レイヤへのマッピングのためのTBS値は、LTEリリース11 TBSテーブル、またはLTEリリース11の1レイヤから2レイヤ、3レイヤ、もしくは4レイヤへのマッピングのいずれにおいても使用されていない6つの新しいTBS値を使用している。全体として、図27の新しいTBSテーブルの例は、6つの新しいTBS値を加えており、図28から図30のマッピングの例は、さらに6つの新しいTBS値を加えている。これは、LTEリリース11の229個の独自のTBS値と組み合わせられると、241個の独自のTBS値をもたらす。これにより、TBSテーブルは19ビットの整数の代わりに8ビットのインデクスで記憶できるようになり、それは記憶要求量を少なくとも半分だけ減少させる。
【0054】
とりわけ、上記の図17は、ダウンリンク送信を受信するためにワイヤレスデバイス20が新しいTBSテーブルを利用するプロセスを示している。しかしながら、新しいTBSテーブルは、さらに、基地局16−1などの無線アクセスノードによって使用されて、ダウンリンク送信を送信する(例えば、PDSCHを送信する)ことができる。この点に関して、図31は、本開示のいくつかの実施形態による、新しいTBSテーブルを利用するための基地局16の動作を示す。このプロセスは、図16のステップ102からステップ106に対応する。図示のように、基地局16は、ワイヤレスデバイス20によって報告されたCQIに基づいてワイヤレスデバイス20へのダウンリンク送信(例えば、PDSCH送信)のための、MCSインデクス(IMCS)を含むMCSを決定する(ステップ300)。基地局16は、MCSインデクス(IMCS)、およびTBSインデクス(ITBS)値とMCSインデクス(IMCS)値との間の既定の関係(例えば、既定のMCSテーブルにおける)に基づいて、適切なTBSインデクス(ITBS)を決定する(ステップ302)。次に、基地局16は、第1の組の変調方式(例えば、QPSK、16QAM、および64QAM)および256QAMの両方をサポートする新しいTBSテーブルを使用して、TBSインデクス(ITBS)およびリソースブロックの数(NRB)に基づいて、PDSCH送信のためのTBSを決定する(ステップ304)。新しいTBSテーブルは、(a)256QAMは除いて第1の組の変調方式をサポートする既存のTBSテーブル(例えば、LTEリリース11のためのTBSテーブル)からの第1の組の行と、(b)上述のように、新しいTBSテーブルを用意するために既存のテーブルに加えられ、既存のTBSテーブルによる第1の組の行からのTBS値を実質的に再使用する第2の組の行とを含む。いくつかの実施形態において、空間多重が、PDSCH送信(例えば、2つ以上の空間レイヤ)で使用される場合、PDSCH送信のためのTBSは、1つの空間レイヤの適切なTBS値からL個の空間レイヤのTBS値の規定されたマッピングを使用してさらに決定され、ここで、LはPDSCH送信で使用される空間レイヤの数であり、L>1である。次に、基地局16は、決定されたTBSを使用してダウンリンク送信をワイヤレスデバイス20に送信する(ステップ306)。上述で論じたように、いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信は、PDSCH送信であり、MCSインデクス(IMCS)は、対応するDCIの他の制御情報と一緒にワイヤレスデバイス20に送信される。
【0055】
図32は、本開示のいくつかの実施形態によるワイヤレスデバイス20のブロック図である。図示のように、ワイヤレスデバイス20は、1つまたは複数のプロセッサ22(例えば、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))と、メモリ24と、1つまたは複数のアンテナ32に結合された1つまたは複数の送信器28および1つまたは複数の受信器30を含むトランシーバ26とを含む。いくつかの実施形態において、本明細書で説明するワイヤレスデバイス20の機能は、メモリ24に記憶されるソフトウェアで実装され、ここで、ソフトウェアは、ワイヤレスデバイス20が本明細書で説明する実施形態のうちのいずれかに従って動作するようにプロセッサ22によって実行される。
【0056】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに本明細書で説明する実施形態のうちのいずれかのものに従ってワイヤレスデバイス20の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。1つの実施形態では、先に述べたコンピュータプログラムを含むキャリアが用意される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ24などの非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0057】
図33は、本開示のいくつかの他の実施形態によるワイヤレスデバイス20のブロック図である。図示のように、ワイヤレスデバイス20は、CQI決定および報告モジュール34と、DCI受信モジュール36と、TBSインデクス決定モジュール38と、TBS決定モジュール40と、ダウンリンク受信モジュール42とを含み、これらの各々はソフトウェアで実装される。いくつかの実施形態では、CQI決定および報告モジュール34は、基地局16からワイヤレスデバイス20へのダウンリンクチャネルのためのCQIを決定し、ワイヤレスデバイス20の関連する送信器(図示せず)を介して基地局16にCQIを報告する。DCI受信モジュール36は、ワイヤレスデバイス20の関連する受信器(図示せず)を介して、基地局16からワイヤレスデバイス20に送信されるDCIを受信する。DCIに含まれるMCSインデクス(IMCS)に基づいて、TBSインデクス決定モジュール38は、新しいTBSテーブルの対応するTBSインデクス(ITBS)を決定するように動作する。次に、TBS決定モジュール40は、上述のように、TBSインデクス(ITBS)を使用して、新しいTBSテーブルから適切なTBSのサイズを決定する。次に、ダウンリンク受信モジュール42は、DCIと決定されたTBSとに従って、基地局16からワイヤレスデバイス20へのダウンリンク送信を受信する。
【0058】
図34は、本開示のいくつかの実施形態による基地局16のブロック図である。図示のように、基地局16は、1つまたは複数のプロセッサ46(例えば、CPU、ASIC、および/またはFPGA)と、メモリ48と、ネットワークインタフェース50とを含むベースバンドユニット44を含む。加えて、基地局16は、1つまたは複数のアンテナ58に結合された1つまたは複数の送信器54および1つまたは複数の受信器56を含む無線ユニット52を含む。いくつかの実施形態では、基地局16の機能は、ソフトウェアで実装され、プロセッサ46による実行のためにメモリ48に記憶される。
【0059】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに本明細書で説明する実施形態のうちのいずれかのものに従って基地局16の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。1つの実施形態では、先に述べたコンピュータプログラムを含むキャリアが用意される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ48などの非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0060】
図35は、本開示のいくつかの他の実施形態による基地局16のブロック図である。図示のように、基地局16は、CQI受信モジュール60と、MCS選択モジュール62と、ダウンリンク送信モジュール64とを含み、これらの各々はソフトウェアで実装される。CQI受信モジュール60は、基地局16(図示せず)の関連する受信器を介して、ワイヤレスデバイス20からのCQIを受信するように動作する。CQIに基づいて、MCS選択モジュール62は、ワイヤレスデバイス20へのダウンリンク送信のためのMCSを選択するかまたは決定する。ダウンリンク送信モジュール64は、選択されたMCSの対応するMCSインデクス(IMCS)を使用して、新しいTBSテーブルの対応するTBSインデクス(ITBS)を決定する。次に、ダウンリンク送信モジュール64は、上述のように、ダウンリンク送信のためにスケジューリングされた/割り当てられたTBSインデクス(ITBS)とPRBの数(NPRB)とを使用して、ダウンリンク送信のための適切なTBSのサイズを新しいTBSテーブルから決定する。次に、ダウンリンク送信モジュール64は、関連する送信器(図示せず)を介してダウンリンク送信をワイヤレスデバイス20に送信する。
【0061】
本明細書で開示される実施形態の結果は、少なくともかなりの範囲まで既存のTBSテーブルを使用することによって256QAMを導入するための費用効果的な技法である。
【0062】
図のプロセスは、本開示のいくつかの実施形態によって実行される動作の特定の順序を示しているが、そのような順序は例示である(例えば、代替実施形態は、異なる順序で動作を実行することができる、いくつかの動作を組み合わせることができる、いくつかの動作を重ねることができる、等)ことを理解されるべきでる。
【0063】
概念がいくつかの実施形態に関して説明されているが、本明細書で開示される概念は、説明した実施形態に限定されず、添付の特許請求の趣旨および範囲内で変更および改変により実践することができることを当業者は認識するであろう。したがって、説明は、限定の代わりに例示であると見なされるべきである。
【0064】
以下の頭字語が本開示の全体にわたって使用されている。
・3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・ASIC 特定用途向け集積回路
・CFI 制御書式インジケータ
・CPU 中央処理装置
・CQI チャネル品質情報
・dB デシベル
・DCI ダウンリンク制御情報
・DFT 離散フーリエ変換
・eNB 拡張またはエボルブドノードB
・EPC 拡張またはエボルブドパケットコア
・EPDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
・EPS 拡張またはエボルブドパケットシステム
・E−UTRAN エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
・EVM エラーベクタマグニチュード
・FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・HARQ ハイブリッド自動再送要求
・LTE ロングタームエボリューション
・MCS 変調符号化方式
・ms ミリ秒
・OFDM 直交周波数分割多重
・PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
・PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
・PRB 物理リソースブロック
・QAM 直交振幅変調
・QPSK 4相位相シフトキーイング
・RAN 無線アクセスネットワーク
・RRH リモート無線ヘッド
・SINR 信号対干渉および雑音比
・SNR 信号対雑音比
・TBS トランスポートブロックサイズ
・UE ユーザ機器
・VRB 仮想リソースブロック
・W−CDMA 広帯域符号分割多元接続
【0065】
当業者は、本開示の実施形態への改善および変更を認識するであろう。すべてのそのような改善および変更は、本明細書で開示される概念および次に続く特許請求の範囲の範囲内にあると見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図7J
図7K
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図18D
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35