特許第6339744号(P6339744)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6339744
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】アンビルカバーの設置
(51)【国際特許分類】
   B26F 1/44 20060101AFI20180528BHJP
   B26D 7/20 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   B26F1/44 H
   B26D7/20
【請求項の数】30
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-531450(P2017-531450)
(86)(22)【出願日】2014年8月28日
(65)【公表番号】特表2017-525584(P2017-525584A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】US2014053136
(87)【国際公開番号】WO2016032483
(87)【国際公開日】20160303
【審査請求日】2017年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】517069930
【氏名又は名称】ディカー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ワール,スティーブン,ケネス
【審査官】 貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第4073207(US,A)
【文献】 特開平9−103999(JP,A)
【文献】 特表2005−528232(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0221533(US,A1)
【文献】 実開昭62−130896(JP,U)
【文献】 実開昭55−41289(JP,U)
【文献】 米国特許第4226150(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26F 1/44
B26D 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンビルシリンダーと、
ダイシリンダーと、
前記ダイシリンダーに装着されるスリーブであって、アンビルカバー上に押圧力を生成して、前記アンビルカバーの係止部品を前記アンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込むスリーブと、
を備える、ダイカッター。
【請求項2】
前記アンビルカバーがしっかりと設置されている前記アンビルシリンダーは、前記ダイシリンダーに設置された切断部品による切断操作のためのプラットフォームを提供する、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項3】
前記アンビルシリンダーを回転させるモーターであって、前記アンビルシリンダーの回転により、前記スリーブが前記アンビルカバー上に前記押圧力を生成する、モーターを更に備える、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項4】
前記係止部品は、前記アンビルカバーの雌側係止端部を含み、前記係止部品受け部は、前記アンビルシリンダーの係止チャネルを含み、前記押圧力は、前記アンビルカバーの前記雌側係止端部を前記係止チャネルに押し込み、前記アンビルカバーの雄側係止端部に結合させる、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項5】
前記スリーブは、前記ダイシリンダーの周りに巻かれる環状シリンダーを形成する複数のセグメントを含む、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項6】
前記環状シリンダーの内面の直径は、前記ダイシリンダーの直径に実質的に等しい、請求項5に記載のダイカッター。
【請求項7】
前記ダイシリンダーと前記アンビルシリンダーとの間の間隙は、前記スリーブの厚さだけ低減し、該低減した間隙は、前記アンビルカバーの厚さよりも小さい、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項8】
前記スリーブの少なくとも1つのセグメントは、木材、プラスチック又はゴムのうちの1つを含む、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項9】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの装着穴を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該装着穴を介して前記ダイシリンダーに取り付けられる、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項10】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの磁気部品を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該磁気部品によって前記ダイシリンダーに磁着される、請求項1に記載のダイカッター。
【請求項11】
ダイカッターのダイシリンダーに装着可能なスリーブであって、アンビルカバー上に押圧力を生成して、前記アンビルカバーの係止部品を、前記ダイカッターのアンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込むスリーブを備える、装置。
【請求項12】
前記係止部品は、前記アンビルカバーの雌側係止端部を含み、前記係止部品受け部は、前記アンビルシリンダーの係止チャネルを含み、前記押圧力は、前記アンビルカバーの前記雌側係止端部を前記係止チャネルに押し込み、前記アンビルカバーの雄側係止端部と結合させる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記スリーブは、複数のセグメントを含み、該複数のセグメントは、前記ダイシリンダーの周りに巻かれる環状シリンダーを形成する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記ダイシリンダーと前記アンビルシリンダーとの間の間隙は、前記スリーブの厚さだけ低減し、該低減した間隙は、前記アンビルカバーの厚さよりも小さい、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの装着穴を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該装着穴を介して前記ダイシリンダーにしっかりと取り付けられる、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの磁気部品を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該磁気部品によって前記ダイシリンダーに磁着される、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
ダイカッターのダイシリンダーにスリーブを設置するステップであって、前記スリーブは、前記ダイカッターの前記ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙を低減する厚さを有する、設置するステップと、
アンビルカバーの第1の係止部品を前記アンビルシリンダーの係止部品受け部内に固定するステップと、
前記アンビルカバーの第2の係止部品が前記スリーブによって押圧されて、前記アンビルシリンダーの前記係止部品受け部内で前記第1の係止部品に結合するまで、前記アンビルシリンダーを回転させるステップと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記スリーブを前記ダイシリンダーから取り外すステップと、
前記ダイカッターによって実行する切断操作のための少なくとも1つの切断部品を、前記ダイカッターに設置するステップと、
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の係止部品は、前記アンビルカバーの雄側係止端部を含み、前記第2の係止部品は、前記アンビルカバーの雌側係止端部を含み、前記係止部品受け部は、前記アンビルシリンダーの係止チャネルを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記スリーブは、複数のセグメントを含み、該複数のセグメントは、環状シリンダーを形成する、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記低減した間隙は、前記アンビルカバーの厚さよりも小さい、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの装着穴を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該装着穴を介して前記ダイシリンダーにしっかりと取り付けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記スリーブの第1のセグメントは、少なくとも1つの磁気部品を有し、前記スリーブの前記第1のセグメントは、該磁気部品によって前記ダイシリンダーに磁着される、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
アンビルカバーのためのプラットフォームを提供するアンビルシリンダーと、
シャフトと、
前記シャフト及び前記アンビルシリンダーのうちの少なくとも一方に装着され、前記シャフトと前記アンビルシリンダーとの間の間隙を、前記アンビルカバーの厚さ以下となるように調整するエキセンと、
を備え、
前記シャフトは、前記アンビルカバー上に押圧力を生成して、前記アンビルカバーの係止部品を前記アンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込むように構成されている、ダイカッター。
【請求項25】
前記シャフトは、前記ダイカッターのダイシリンダーである、請求項24に記載のダイカッター。
【請求項26】
前記シャフトは、前記ダイカッターに設置されたバーであり、該バーは、ダイシリンダー以外のものである、請求項24に記載のダイカッター。
【請求項27】
前記アンビルシリンダーを回転させるモーターであって、前記アンビルシリンダーの回転により、前記シャフトが前記アンビルカバー上に前記押圧力を生成する、モーターを更に備える、請求項24に記載のダイカッター。
【請求項28】
ダイカッターのシャフトとアンビルシリンダーとの間の間隙を、前記アンビルシリンダーに装着されるアンビルカバーの厚さ以下となるように調整するステップと、
前記アンビルカバーの第1の係止部品を、前記アンビルシリンダーの係止部品受け部内に固定するステップと、
前記アンビルカバーの第2の係止部品が前記シャフトによって押圧されて、前記アンビルシリンダーの前記係止部品受け部内で前記第1の係止部品に結合するまで、前記アンビルシリンダーを回転させるステップと、
を含む、方法。
【請求項29】
前記シャフトは、前記ダイカッターのダイシリンダーである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記シャフトは、前記ダイカッターに設置されたバーであり、該バーは、ダイシリンダー以外のものである、請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ダイカッターにアンビルカバーを設置する装置及び方法に関し、特に、回転圧締を用いて、アンビルシリンダーにアンビルカバーを設置することに関する。
【背景技術】
【0002】
ダイカッターは、フラットダイカッター又はロータリーダイカッターのいずれかであり、プラットフォーム(例えばドラム又は平台)上の板シートを切断することができる。板は、段ボール、プラスチック又は他の材料で作製することができる。例えば、ロータリーダイカッターは、切断ナイフが設置されている第1のシリンダーと、切断される板を支持する切断用プラットフォームを提供する第2のシリンダーとを備えることができる。第1のシリンダーは、一般にダイシリンダーと呼ばれ、第2のシリンダーは、一般にアンビルシリンダーと呼ばれる。ここで、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとは、ダイシリンダーがアンビルシリンダーの上方又はアンビルシリンダーの下方に位置決めされるように構成することができる。ダイシリンダーの最下の輪郭線と、アンビルシリンダーの最上の輪郭線との間には、空隙が存在し得る。1つ又は複数のモーターが、ギアを介してダイシリンダー及びアンビルシリンダーの回転運動を駆動し、この回転運動及びアンビルシリンダーの表面上の摩擦力に応じて、板をダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の空隙に通して供給することができるようになっている。ダイシリンダーに設置されているナイフは、ダイシリンダーの回転運動によって、板を予めプログラムされたパターンに従って切断するようにプログラムすることができる。
【0003】
ダイシリンダーとアンビルシリンダーとはどちらも、鋼等の硬質材料で作製することができる。切断プロセスにおいて、ダイシリンダーに設置されているナイフは、板を突き通す必要がある。ナイフの刃がアンビルシリンダーの硬質表面に当たって刃が損傷するのを防止するために、またアンビルシリンダーの表面を擦り傷から保護するために、アンビルシリンダーにアンビルカバーを装着することができる。動作時、ナイフは、アンビルシリンダーの硬質表面に接触するのではなく、軟質のアンビルカバーに接触し食い込むことができる。
【0004】
アンビルカバーは、ウレタン等の耐久性のある軟質材料で作製することができる。通常のアンビルシリンダーは、軸方向に沿って直径が変化する80インチ乃至190インチの範囲の幅を有し得るので、アンビルカバーは、通常、幅10インチ乃至20インチの個別ピースのセクションに分割して設置される。議論を簡便にするために、アンビルカバーとアンビルカバーセクションとは以下で互換可能に使用され得る。従来のアンビルシリンダーは、アンビルシリンダーの表面にわたる水平係止チャネル又は溝を有し得る。この溝は、アンビルシリンダーの全幅にわたって幅約1インチ、深さ約0.562インチであり得る。各アンビルカバーセクションは、第1の雌側係止端部と第2の雄側係止端部とを有する。
【0005】
アンビルカバーセクションを設置するには、作業員は、通常、ボルト又は圧迫力を用いて雌側係止端部を係止チャネル内に固定し、次に、アンビルカバーセクションをアンビルシリンダーの表面の周りに巻く。アンビルカバーセクションを巻いた後、アンビルカバーセクションの雄側係止端部に力を加えて、係止チャネル内の雌側係止端部に固定する。これは、通常、作業員がハンマー又はマレットを用いて、アンビルカバーセクションの雄側係止端部上でハンマー又はマレットを打つことによって行われる。通常のアンビルシリンダーは、アンビルシリンダーの全幅を覆うために、おおよそ10個乃至12個のアンビルカバーセクションを必要とし得る。
【0006】
さらに、不均一な摩耗に起因して、アンビルカバーセクションは、「アンビルカバーローテーション」として知られているプロセスにおいて頻繁に取外し、交換及び再設置される。アンビルカバーローテーションは、より滑らかな表面を維持するとともに摩耗を分散させ、アンビルカバーセクションの耐用寿命を延ばすことを意図している。アンビルカバーセクションをアンビルシリンダーの周りに巻くことは、限られたアクセス空間と、物理的な障壁及び妨害を生む様々な物理的構造(例えばバー及びシャフト)とが原因で困難な作業であり得る。また、アンビルカバーセクションは、設置プロセスを完了するためにハンマー又はマレットに要求される力がかなり大きいので、設置が困難であり得る。さらに、アンビルカバーセクションを設置するプロセスは、作業員が自身の手をアンビルシリンダーとダイシリンダーとの間に置くことを必要とする場合があり、これは仕事上の危険である。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、添付図面において、限定ではなく例として示されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係るダイカッターを示す図である。
図2】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーを保護するのに使用され得るアンビルカバーセクションを示す図である。
図3A】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図3B】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図3C】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図3D】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図3E】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図3F】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置する例示的なプロセスを示す図である。
図4A】本開示の実施形態に係るダイシリンダー用のスリーブを示す図である。
図4B】本開示の実施形態に係るダイシリンダー用のスリーブを示す図である。
図5】本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを装着する例示的なプロセスを示す図である。
図6】本開示の別の実施形態に係るダイカッターを示す図である。
図7】本開示の一実施形態に係る、シャフト又は裸のダイシリンダーを用いてアンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを装着する例示的なプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態は、アンビルシリンダーと、ダイシリンダーと、ダイシリンダーに装着されるスリーブであって、アンビルカバー上に押圧力を生成して、アンビルカバーの係止部品をアンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込むスリーブとを備える、ダイカッターに関する。
【0010】
本開示の実施形態は、ダイカッターのダイシリンダーに装着可能なスリーブであって、アンビルカバー上に押圧力を生成して、アンビルカバーの係止部品を、ダイカッターのアンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込むスリーブを備える、装置に関する。
【0011】
本開示の実施形態は、ダイカッターのダイシリンダーにスリーブを設置することであって、スリーブは、ダイカッターのダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙を低減する厚さを有することと、アンビルカバーセクションの第1の係止部品をアンビルシリンダーの係止部品受け部内に固定することと、アンビルカバーセクションの第2の係止部品がスリーブによって押され、アンビルシリンダーの係止部品受け部内で第1の係止部品に結合するまで、アンビルシリンダーを回転させることとに関する。
【0012】
本開示の実施形態は、アンビルカバーのためのプラットフォームを提供するアンビルシリンダーと、シャフトと、シャフト又はアンビルシリンダーのうちの少なくとも一方に装着され、シャフトとアンビルシリンダーとの間の間隙を、アンビルカバーの厚さ以下となるように調整するエキセン(eccentric)とを備え、シャフトは、アンビルカバー上に押圧力を生成して、アンビルカバーの係止部品をアンビルシリンダーの係止部品受け部に押し込む、ダイカッターに関する。
【0013】
本開示の実施形態は、ダイカッターのシャフトとアンビルシリンダーとの間の間隙を、アンビルシリンダーに装着されるアンビルカバーの厚さ以下となるように調整することと、アンビルカバーの第1の係止部品を、アンビルシリンダーの係止部品受け部内に固定することと、アンビルカバーの第2の係止部品がシャフトによって押圧されて、アンビルシリンダーの係止部品受け部内で第1の係止部品に結合するまで、アンビルシリンダーを回転させることとに関する。
【0014】
本開示の実施形態は、切断ナイフが設置されるダイシリンダーと、切断される板を支持するプラットフォームを提供するアンビルシリンダーとを備えるダイカッターを含むことができる。本開示の実施形態は、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙を、装着されるアンビルカバーセクションの厚さ以下のレベルまで低減するように構成されているスリーブを、ダイカッターのダイシリンダーに取り付けることを含むことができる。一実施形態において、スリーブは、ダイシリンダーの曲面を360度完全に覆うことができる。アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを設置するには、使用者は、まず、アンビルカバーセクションの雌側係止端部をアンビルシリンダーの係止チャネル内に固定することができる。続いて、1つ又は複数のモーターが、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの双方が互いに反対の回転方向に回転するように駆動力を供給することができる。
【0015】
一実施形態において、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の低減した空隙により、ダイシリンダー上のスリーブは、アンビルカバーセクションの表面に接触し、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙を介してアンビルカバーセクションに持続的な圧締を加えることができる。スリーブによって加えられる持続的な圧締により、アンビルカバーセクションがアンビルシリンダーの周りに密に巻き付けられる。一実施形態において、アンビルシリンダーが、アンビルカバーセクションの雌側係止端部が固定されている係止チャネルから完全に一回転されると、雄側係止端部は係止チャネルに達し得る。ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの双方の連続的な回転により、スリーブが、アンビルカバーセクションの雄側係止端部を係止チャネルに押し込み、雄側係止端部が雌側係止端部内に固定される。このようにして、雄側係止端部を係止チャネルに打ち込む必要なく、またアンビルカバーセクションの設計又はダイカッターの設計を変更する必要なく、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを装着することができる。
【0016】
図1は、本開示の一実施形態に係るダイカッター100を示している。図1に示すように、ダイカッター100は、ダイシリンダー102と、アンビルシリンダー104と、スリーブ116とを備えることができる。ダイシリンダーとアンビルシリンダーとは、鋼等の好適な材料で作製することができ、スリーブ116は、木材、プラスチック、ゴム又は他の硬い材料等の好適な材料で作製することができる。スリーブ116は、アンビルシリンダー104にアンビルカバーセクション(不図示)を設置するためにダイシリンダーに取り付け、また切断操作中はダイシリンダー102から取り外しておくことができる。
【0017】
ダイシリンダー102及びアンビルシリンダー104の湾曲した外面は、軸に対して平行であるとともに軸に対して回転する線の軌跡として形成されたものとみなすことができる。したがって、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104とのそれぞれは、シリンダー102、104のそれぞれの中心を通るそれぞれの軸106、108を有し得る。一実施形態において、ダイシリンダー102の軸106とアンビルシリンダー104の軸108とは、互いに実質的に平行であり、また、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104とが実質的に水平な位置にあるように、地面に対して実質的に平行である。ダイシリンダー102の半径及びアンビルシリンダー104の半径は、それぞれRd及びRaで示され、ダイシリンダー102の軸106とアンビルシリンダー104の軸108との間の距離(すなわち、ダイシリンダーの軸上の一点からアンビルシリンダーの軸までの距離)はDであるとする。ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との間の間隙は、次の式によって表される:G=D−(Rd+Ra)。
【0018】
上記間隙は、アンビルカバーセクションの厚さ(Ta)と、ダイカッター100によって切断されるワークピース(例えば板)の厚さ(Tb)との双方のための余裕を提供するべきものであるので、Gは、一般にTa+Tb以上である。アンビルカバーセクション及びワークピースは、図1には示されていない。
【0019】
一実施形態において、スリーブ116は、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との間の間隙(G)をG−Tsまで低減する厚さ(Ts)を有し得る。低減された空隙G−Tsは、アンビルカバーセクション(Ta)の厚さよりも小さい。
【0020】
ダイカッター100のダイシリンダー102及びアンビルシリンダー104は、1つ又は複数のモーター110によって、互いに反対の回転方向に回転するように構成されている1つ又は複数のギア112を介して駆動することができる。例えば、ダイシリンダー102が反時計回りに回転するように駆動される場合、アンビルシリンダー104は、時計回りに回転するように駆動される。ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との互いに反対の回転運動により、切断されるワークピース(例えば板)が、水平方向にダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との間の間隙に通して移動される。
【0021】
一実施形態において、ダイシリンダー102は、切断部品(例えばナイフ)を設置することができる複数の装着点114を有し得る。一実施形態において、アンビルシリンダー104は、アンビルカバーセクションの係止部品を受ける受け部118(係止チャネル等)を有し得る。一実施形態において、受け部118は、受け部118内で結合されるアンビルカバーセクションの雄側係止端部及び雌側係止端部を受けることができる。雄側係止端部及び雌側係止端部が受け部118内部で結合されると、アンビルカバーセクションは、アンビルシリンダーにしっかりと取り付けられる。アンビルシリンダー104を完全に覆い、ダイシリンダー102に設置されているナイフがアンビルシリンダー104の表面に当たるのを防止するために、1つ又は複数のアンビルカバーセクションをアンビルシリンダー104の全幅に沿って設置することができる。
【0022】
図2は、アンビルシリンダーを覆い、切断される板のための支持プラットフォームを提供するのに用いることができる、例示的なアンビルカバーセクション200を示している。一実施形態において、アンビルカバーセクション200は、ダイシリンダー102に設置された切断部品の少なくとも一部を受け入れる(absorb)ように構成されている。一実施形態において、アンビルカバーセクション200は、ウレタン又は任意の好適な可撓性で軟質の材料で作製することができる。アンビルカバーセクション200の形状は、長さ(La)及び幅(Wa)を有する矩形とすることができる。アンビルカバーセクション200の長さ(La)は、アンビルシリンダーの外周に合致することができ、複数のアンビルカバーセクションが並べて設置されている場合、それらのアンビルカバーセクションがアンビルシリンダーの表面の実質的に全部を覆うようになっている。一実施形態において、各アンビルカバーセクション200は、雌側係止端部202及び雄側係止端部204を有し、これらの端部はどちらも、アンビルカバーセクション200をアンビルシリンダーに固定するためにアンビルシリンダーの係止チャネルに嵌入するように構成されている。一実施形態において、雌側係止端部202と雄側係止端部204とは、アンビルカバーセクション200をアンビルシリンダーに固定するために係止チャネル内で結合される。
【0023】
図3A乃至図3Eは、本開示の一実施形態に係る、ダイシリンダー102に設置されたスリーブ116を用いてアンビルカバーセクションを設置する例示的な方法を示している。図3Aに示すように、一実施形態において、スリーブ116(厚さ(Ts)を有する)を、ダイシリンダー102に設置することができる。スリーブ116の厚さ(Ts)は、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との間の間隙(G)の一部を埋めることができる。一実施形態において、スリーブ116をダイシリンダー102に設置した後、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との間の開放空間(すなわち間隙)は、スリーブ116の厚さ(Ts)だけ低減することができ、低減した間隙は、アンビルシリンダー104に装着されるアンビルカバーセクション200の厚さ(Ta)以下とすることができる。このようにして、アンビルカバーセクション200は、ダイシリンダー102及びアンビルシリンダー104の回転(又は割出し)によって設置することができる。
【0024】
図3Aを参照すると、アンビルカバーセクション200の雌側係止端部202は、アンビルシリンダー104の係止チャネル118内に固定することができる。例えば、雌側係止端部202は、係止チャネルにボルト留めすることによって固定することができる。代替的には、雌側係止端部202を係止チャネルに押し込むことによって、雌側係止端部202を固定することができる。アンビルカバーセクション200の雌側係止端部202を係止チャネル内に固定した後、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104とは、互いに反対の回転方向に回転させることができる。図3Aに示す例では、ダイシリンダー102は反時計回りに回転し、アンビルシリンダー104は時計回りに回転する。代替的には、アンビルシリンダー104のみが回転され、ダイシリンダー102はそのままにされる。回転する間、ダイシリンダー上のスリーブ116は、アンビルカバーセクション200がアンビルシリンダー104の周りに巻かれ得るように、アンビルカバーセクション200に力(例えば押圧力又は締付力)を印加することができる。一実施形態において、ダイシリンダー102の回転速度は、アンビルシリンダー104の回転速度に合致し、アンビルカバーセクション200の表面に沿った伸びを低減又は排除することができる。
【0025】
図3B乃至図3Eは、ダイシリンダー102及びアンビルシリンダー104が回転し、アンビルカバー200がアンビルシリンダー104に押し付けられるプロセスの種々の中間点を示している。上述したように、アンビルカバーセクション200の長さは、アンビルシリンダー104の外周に実質的に合致するので、アンビルシリンダー104の雄側係止端部を、雌側係止端部が既に固定されている係止チャネルに向けて付勢することができる。図3Fに示すように、ダイシリンダー102及びアンビルシリンダー104が、雌側係止端部が固定されている係止チャネルから360度回転した後、ダイシリンダー102とアンビルシリンダー104との双方の回転によって生じる押圧力によって、雄側係止端部を係止チャネルに押し込むことができる。このようにして、追加の外力を必要とすることなく、例えば雄側係止端部204を係止チャネル118に打ち込むことを必要とすることなく、アンビルシリンダー104及びダイシリンダー102の自然な回転運動を用いてアンビルカバーセクション200を設置することができる。
【0026】
一実施形態において、スリーブ116は、ダイシリンダーの曲面の全長又は一部をそれぞれ覆うことができる複数の湾曲セグメントを含むことができる。スリーブセグメントは、木材、プラスチック、ゴム又は他の硬い材料を含む好適な材料で作製することができる。
【0027】
図4A及び4Bは、本開示の実施形態に係るスリーブセグメントを用いて形成されるスリーブを示している。一実施形態において、スリーブは、ワンピースの環状シリンダーとすることができる。別の実施形態において、図4Aに示すように、スリーブ400は、2つの半円スリーブセグメント402、404を含むことができ、スリーブセグメントのそれぞれは、実質的に均一な等しい厚さをそれぞれ有する。スリーブセグメント402、404は、組み合わせると、スリーブ400がダイシリンダーに密に装着され得るように、内径がダイシリンダーの直径と実質的に同じであり得る環状シリンダーを形成することができる。一実施形態において、スリーブセグメント402、404は、適した数の装着穴406を有することができ、スリーブセグメントは、装着穴406を介してダイシリンダーに固定又は取り付けることができる。別の実施形態において、適した数の磁気ストリップ408をスリーブセグメント402、404の内面に設置することができ、この場合、スリーブセグメント402、404をダイシリンダーに磁着することができる。磁気ストリップ408は、好適な手段によって、スリーブセグメント402、404の内面(すなわちダイシリンダーに接触する表面)に取り付けることができる。1つの例示的な実施形態において、磁気ストリップ408は、スリーブセグメント402、404の内面に接着することができる。
【0028】
一実施形態において、ダイシリンダーは、スリーブのセグメントをダイシリンダーに取り付けるために、1つ又は複数の係止機構を備えることができる。例えば、ダイシリンダーは、後退位置から突出位置に押し上げてスリーブのセグメントの装着穴406に結合することができる伸縮ピンを備えることができる。
【0029】
図4Bは、本開示の一実施形態に係る、4つのスリーブセグメントを含むスリーブ410を示している。図4Bに示すように、スリーブ410は、実質的に等しい均一な厚さの4つの四分円セグメント412乃至418を含むことができる。四分円セグメント412乃至418は、組み合わせると、ダイシリンダーの直径と実質的に同じ内径を有する円筒形スリーブを形成する。図4A及び4Bは、半円スリーブセグメント及び四分円スリーブセグメントを含んでいるが、スリーブセグメントは、ダイシリンダーの曲面に適合し、この曲面に設置することができる限り、異なる形状とすることができる。
【0030】
図5は、本開示の一実施形態に係る、アンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを装着する例示的なプロセス500を示している。上述したように、ダイカッターは、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとを備えることができる。最初、切断ナイフはダイシリンダーに設置されていない。502において、ワンピーススリーブ又は分割スリーブを、ダイシリンダーに設置することができる。分割スリーブの場合、実質的に等しい均一な厚さのスリーブセグメントを、ダイシリンダーに装着する。例えば、スリーブセグメントは、ダイシリンダーにボルト留めすることができる。代替的には、スリーブセグメントは、それらの内面に磁気ストリップを備えることができ、スリーブセグメントは、金属製のダイシリンダーに磁着することができる。スリーブセグメントは、装着されると、ダイシリンダーの全長又は一部を覆うことができる円筒形リングを形成し得る。スリーブにより、ダイシリンダー(スリーブが装着されている)とアンビルシリンダーとの間の自由空間を、装着されるアンビルカバーセクションの厚さよりも小さく低減することができる。
【0031】
504において、アンビルカバーセクションの第1の端部を、アンビルシリンダーの係止チャネルに固定することができる。例えば、アンビルカバーセクションの雌側係止端部を、係止チャネルの溝に押し込むことができる。一実施形態において、雌側係止端部は、必要に応じて、アンビルシリンダーに固定又はしっかりと取り付けることができる。
【0032】
506において、アンビルシリンダーとダイシリンダーとを、自動で(例えば、1つ又は複数のモーターによってギアボックスを介して駆動する)又は手動で回転させることができる。スリーブを伴うダイシリンダーとアンビルシリンダーとが上記回転によって回転する間、アンビルカバーセクションがアンビルシリンダーの周りに巻かれ、アンビルカバーセクションの固定されていない雄側係止端部がそれに従い、ついには、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の挟圧部(nip)において、雄側係止端部が雌側係止端部に合することができる。雄側係止端部が2つのシリンダー間の間隙を通過するのに十分な余裕がない又は通過するための余裕が全くないので、508において、回転するシリンダーによって生じる力によって、雄側係止端部が係止チャネルに押し込まれ、雌側係止端部に係止される。
【0033】
一実施形態において、スリーブの幅は、アンビルカバーセクションの幅と実質的に同じか又はこの幅よりも大きい。したがって、1つのアンビルカバーセクションを、1つのスリーブを用いて装着することができる。別の実施形態において、スリーブの幅は、アンビルカバーセクションの幅よりもはるかに大きい。本開示の実施形態によれば、複数のアンビルカバーセクションを、1つのスリーブを用いて装着することができる。
【0034】
アンビルシリンダーの表面を完全に覆うように、1つ又は複数のアンビルカバーセクションをアンビルシリンダーに装着することができる。アンビルカバーセクションが設置されると、510において、ダイシリンダー上のスリーブを取り外すことができ、それにより、ワークピースを切断するためにダイカッターを使用することができるように、切断部品をダイシリンダーに設置することができる。
【0035】
代替的な一実施形態において、シャフトを用いて、アンビルカバーセクションを設置するための押圧力を生成することができる。図6は、本開示の一実施形態に係る、アンビルカバーセクションを設置するためのシャフト602を備えるダイカッター600である。
【0036】
図6を参照すると、図1に示すダイカッター100と同様に、ダイカッター600は、係止チャネル118を有するアンビルシリンダー104と、モーター110と、ギアボックス112とを備えることができる。ダイカッター600は、シャフト602とエキセン604とを更に備えることができる。シャフトは、金属等の中実の材料で作製されたバーとし、アンビルシリンダー104に対して平行に配置することができる。シャフト602の位置は、エキセン604を介して調整することができる。エキセン604を調整することにより、シャフト602とアンビルシリンダー104との間の間隙(G)を変更することができる。例えば、シャフト602を第1の位置(A)から第2の位置(B)に調整して、シャフト602とアンビルシリンダー104との間の間隙(G)を低減することができる。
【0037】
一実施形態において、シャフト602は、特別に設置されたシャフトか、又は既にダイカッター600の一部である既存のシャフト(グラインドシャフト等)とすることができる。一実施形態において、シャフト602は、切断部品が装備されていない裸のダイシリンダーとすることができる。現在、ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙(G)を、切断部品(切断ナイフ等)の長さを超えて接近するように調整することはできない。この問題に対処するために、本開示の一実施形態では、ダイシリンダーとアンビルシリンダー104との間の間隙(G)がアンビルカバーセクションの厚さ以下に狭められるよう、ダイシリンダーの位置が調整可能となるように、エキセン604を変更することができる。代替的には、第2のエキセン606をアンビルシリンダー104に装着して、間隙(G)がアンビルカバーセクションの厚さ以下に低減され得るように、アンビルシリンダー104の位置を調整することができる。アンビルシリンダー104のエキセン604、606は、シャフト602又はアンビルシリンダー104の軸に偏心して装着されるホイールとすることができ、このホイールを介して、シャフト602とアンビルシリンダー104との間の間隙を調整することができる。シャフト602が、設置されるアンビルカバーセクションに接触するとともにアンビルカバーセクションに圧締(又は締付け)をもたらし、アンビルカバーセクションの雄側係止端部をアンビルシリンダー104の係止チャネルに押し込むことができるように、エキセン604、606を調整することができる。
【0038】
シャフト602(又は裸のダイシリンダー)の位置は、アンビルカバーセクションに押し付けるために用いることができるよう、アンビルシリンダーに接近するように調整することができる。ダイシリンダーに設置されるスリーブと同様に、シャフト(又は裸のダイシリンダー)を用いて、アンビルカバーセクションをアンビルシリンダーに押し付けることができる。しかしながら、ダイシリンダーに設置されるスリーブとは異なり、シャフト(又は裸のダイシリンダー)は、シャフト/ダイシリンダーとアンビルシリンダーとの間の間隙(G)を低減するために追加のスリーブを必要としない。間隙(G)は、その代わりに、エキセン604を調整することによって低減される。
【0039】
一実施形態において、シャフト602がアンビルシリンダーの回転速度と合致する回転速度で回転することができるように、ダイカッター600のシャフト602(又は裸のダイシリンダー)とアンビルシリンダー104との双方を、ギアボックス112を介して1つ又は複数のモーター110に結合することができる。このようにして、シャフト602及びアンビルシリンダー104の回転によって生じる回転圧締を用いて、アンビルカバーセクションをアンビルシリンダーに設置することができる。
【0040】
図7は、本開示の一実施形態に係る、シャフト又は裸のダイシリンダーを用いてアンビルシリンダーにアンビルカバーセクションを装着する例示的なプロセスを示している。図7を参照すると、702において、シャフト又は裸のダイシリンダーの位置を、アンビルシリンダーに対して調整することができる。シャフトは、アンビルシリンダーに対して平行とすることができる。一実施形態において、シャフト(又は裸のダイシリンダー)とアンビルシリンダーとの間の間隙は、エキセンを介して調整することができる。調整後、間隙は、アンビルカバーセクションの厚さ以下とすることができる。
【0041】
704において、アンビルカバーセクションの第1の端部を、アンビルシリンダーの係止チャネルに固定することができる。例えば、アンビルカバーセクションの雌側係止端部を、係止チャネルの溝に押し込むことができる。一実施形態において、雌側係止端部は、必要に応じて、アンビルシリンダーにボルト留めすることができる。
【0042】
706において、アンビルシリンダーとシャフト又は裸のダイシリンダーとを、自動で(例えば、1つ又は複数のモーターによってギアボックスを介して駆動する)又は手動で回転させることができる。アンビルシリンダーとシャフト(又は裸のダイシリンダー)とが上記回転によって回転する間、アンビルカバーセクションがアンビルシリンダーの周りに巻かれ、アンビルカバーセクションの固定されていない雄側係止端部がそれに従い、ついには、シャフト又は裸のダイシリンダーによって雄側係止端部が雌側係止端部に合することができる。雄側係止端部が2つのシリンダー間の間隙を通過するための余裕がないので、708において、シャフト(又は裸のダイシリンダー)及びアンビルシリンダーの回転によって生じる圧力によって、雄側係止端部が係止チャネルに押し込まれ、雌側係止端部に結合される。
【0043】
一実施形態において、スリーブの幅は、アンビルカバーセクションの幅と実質的に同じである。したがって、1つのアンビルカバーセクションを、1つのスリーブを用いて装着することができる。別の実施形態において、スリーブの幅は、アンビルカバーセクションの幅よりもはるかに大きい。したがって、複数のアンビルカバーセクションを、1つのスリーブを用いて装着することができる。
【0044】
「例」又は「例示的」という用語は、本明細書では、一例、一実例、又は一例証としての役割を果たすことを意味するように用いられている。「例」又は「例示的」と本明細書に記載された任意の態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも好ましい又は有利であるとはみなされない。むしろ、「例」又は「例示的」という用語の使用は、具体的な形式で概念を表現するように意図されている。「又は」という用語は、本出願において用いられるとき、排他的な「又は」ではなく包括的な「又は」を意味するように意図されている。すなわち、別段の規定がないか又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを含む」とは、自然な包含的な並べ替えのいずれをも意味するように意図されている。すなわち、XがAを含む場合、XがBを含む場合、又はXがA及びBの双方を含む場合、「XはA又はBを含む」が上記の場合のいずれにおいても満たされる。加えて、本出願及び添付の特許請求の範囲で用いられる、数量が特定されていないもの(articles “a” and “an”)は、別段の規定がないか又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、一般に「1つ又は複数の」を意味するものと解釈されるべきである。その上、全体を通じて「一実施形態」若しくは「一つの実施形態」又は「一実施態様」若しくは「1つの実施態様」という用語の使用は、同じ実施形態又は実施態様として説明されていない限り、同じ実施形態又は実施態様を意味するように意図されていない。
【0045】
本明細書全体を通した「一実施形態」又は「一つの実施形態」に対する言及は、その実施形態に関して記載した特定の機能、構造又は特徴が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。したがって、本明細書全体を通した種々の箇所に現れる「一実施形態において」又は「一つの実施形態において」という句は、必ずしも全て同じ実施形態に言及するものとは限らない。さらに、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく包含的な「又は」を意味することを意図している。
【0046】
上記の説明は、制限的ではなく説明的であることが意図されることを理解されたい。多くの他の実施態様は、上記の説明を読み理解した当業者には明らかとなろう。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる全ての範囲の等価物とともに参照して決定されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図5
図6
図7