【実施例】
【0122】
実施例1
シアノベンゾチアゾール誘導体の調製
パートA。4−(3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピルカルバモイル)−2−(3−(ジメチルアミノ)−6−(ジメチルイミニオ)−6H−キサンテン−9−イル)ベンゾアートの合成;「2−シアノ−(6−オキソプロピルアミドテトラメチル−5'−カルボキシローダミン)ベンゾチアゾール」(化合物3028):
【化4】
【0123】
方法A:
ジクロロメタン(1mL)、トリフルオロ酢酸(1mL)およびアニソール(250μL)中に、100mgの6−(N−Boc−3−アミノプロピルオキシ)−2−シアノ−ベンゾチアゾール(または「tert−ブチル3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピルカルバマート」(W. Zhou, J. Amer. Chem. Soc. 2006, 128(10), 3122))を含有するフラスコを、0℃で撹拌した。2時間後に溶媒を蒸発させた。エーテル(2mL)を加えて産物を沈殿させた。白色固体を2mLのジエーテルエーテルで2回洗浄し、真空下で乾燥した。固体はさらなる精製なしに使用された。
【0124】
上述の固体を含有するフラスコへ、1mLのDMFおよびDIPEA(50μL)中に溶解した6−TAMRA SE(138mg、0.3mmol、1当量)を加えた。室温で24時間後に、減圧下で溶媒を除去した。90%ヘプタン/10%メタノール溶出剤でシリカを通して、残留物を溶出した。適切な画分を組み合わせ、蒸発させた。フィルムを1mLのアセトン中に溶解し6mLのジエチルエーテルで沈殿させて、10mgの固体化合物3028を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.78 (t, 1H, J = 5.6), 8.20 (td, 2H, J = 4.1, 8.3), 8.03 (d, 1H, J = 9.0), 7.78 (s, 2H), 7.20 (dd, 1H, J = 2.5, 9.1), 6.92 (d, 5H, J = 23.2), 4.09 (t, 2H, J = 5.9), 3.41 (dd, 3H, J = 6.1, 11.9), 3.19 (s, 12H), 2.43 (d, 10H, J = 1.7), 1.98 (dd, 2H, J = 6.0, 12.1)。
【0125】
あるいは、化合物は分取逆相HPLCによって精製することができる。
フルオレセイン標識、アレクサ633標識、ビオチン標識およびIC−5標識を持つ類似した化合物は、適切なFAM−SE(シグマ社)、ビオチンSE(シグマ社)、アレクサ−633−SE(インビトロゲン社)またはIC−5−SE(バイオサーチ・テクノロジーズ(Biosearch Technologies)社、カタログ番号FC−1065S−25)でTAMRA−SEを置き換えて、方法Aを使用して合成された。当業者によって容易に認識されるように、対象となる他の基(レポーターモイエティ、親和性標識、クエンチャーモイエティ、光架橋モイエティ、または固体支持体を含む)に連結されたシアノベンゾチアゾール誘導体を調製するために、類似した技術を使用することができる。
【0126】
パートB。以下の化合物は、6−TAMARA SEの代わりに適切な5,6FAM−SE、またはBodipy488−SE、ビオチン−SE、またはIC−5−SEを利用する方法Aを使用して合成した。
4(および5)−(3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピルカルバモイル)−2−(3−ヒドロキシ−6−オキソ−6H−キサンテン−9yl)安息香酸(例えば、化合物3066):
【化5】
異性体の混合物(66%:35%);
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 10.12 (s), 8.90 (t), 8.76 (t), 8.44 (d), 8.22 (dd), 8.11 (m), 7.89 (d), 7.82 (d), 7.66 (s), 7.33 (m), 7.21 (dd), 6.66 (d), 6.54 (m), 4.18 (t), 4.08 (t), 3.50 (dd), 3.37 (t), 2.07 (m), 1.97 (m), 1.22 (s), 0.83 (t).C
32H
21N
3O
7S についてのMS:計算値592.1;実測値592。
【0127】
(Z)−N−(3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピル)−3−(1−(ジフルオロボリル)−5−((3,5−ジメチル−2H−ピロール−2−イリデン)メチル)−1H−ピロール−2−イル)プロパンアミド(化合物3226):
【化6】
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.17 (d, 1H, J = 9.1), 8.07 (t, 1H, J = 5.7), 7.87 (d, 1H, J = 2.5), 7.67 (s, 1H), 7.35 (dd, 1H, J = 2.5, 9.1), 7.08 (d, 1H, J = 3.9), 6.56 (s, 0H), 6.39 (d, 1H, J = 4.0), 6.33 (s, 1H), 4.12 (t, 2H, J = 6.3), 3.30 (dd, 2H, J = 6.4, 12.2), 3.12 (t, 2H, J = 7.5), 2.50 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 1.95 ( p, 2H, J = 6.4). C
25H
24BF
2N
5O
2SについてのMS計算値508;実測値507。
【0128】
N−(3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピル)−5−((3aS,4S,6aR)−2−オキソ−ヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド(化合物3167):
【化7】
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.18 (d, 1H, J = 9.1), 7.92 (dd, 2H, J = 4.1, 6.2), 7.36 (dd, 1H, J = 2.6, 9.1), 6.44 (s, 2H), 4.32 (dd, 1H, J = 4.4, 7.7), 4.14 (m, 3H), 3.26 (q, 2H, J = 6.5), 3.10 (m, 1H), 2.83 (dd, 1H, J = 5.1, 12.4), 2.60 (d, 1H, J = 12.3), 2.10 (t, 2H, J = 7.3), 1.94 (t, 2H, J = 6.4), 1.52 (m, 4H), 1.33 (m, 2H). C
21H
25N
5O
3S
2についてのMS計算値460.1;実測値460.4。
【0129】
2−((1E,3E,5E)−5−(1−(6−(3−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)プロピルアミノ)−6−オキソヘキシル)−3,3−ジメチルインドリン−2−イリデン)ペンタ−1,3−ジエニル)−1−エチル−3,3−ジメチル−3H−インドリウムクロライド(化合物3272):
【化8】
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.31 (t, 2H, J = 13.1), 8.11 (d, 1H, J = 9.1), 7.84 (m, 2H), 7.60 (d, 2H, J = 7.0), 7.29 (m, 6H), 6.55 (t, 1H, J = 12.3), 6.26 (dd, 2H, J = 4.0, 13.8), 4.08 (m, 7H), 3.84 (s, 15H), 3.54 (s, 0H), 3.19 (d, 2H, J = 5.9), 2.49 (dt, 4H, J = 1.8, 3.7), 2.30 (s, 0H), 2.05 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.66 (d, 12H, J = 2.8), 1.52 (dd, 2H, J = 7.3, 14.7), 1.33 (dd, 2H, J = 7.3, 14.9), 1.24 (t, 3H, J = 7.1).C
44H
50N
5O
2S
+についてのMS計算値712.4;実測値712。
【0130】
パートC。4−(6−(2−シアノ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)ヘキシルカルバモイル)−2−(3−(ジメチルアミノ)−6−(ジメチルイミニオ)−6H−キサンテン−9−イル)ベンゾアート(化合物3086)の合成:
【化9】
【0131】
5−フルオロ−6−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(200mg)を、アセトン(2mL)、炭酸カリウム(284mg)およびtert−ブチル6−ブロモヘキシルカルバマート(265μL)と共に、電子レンジ中で50Wで40分間65℃まで加熱した。その後、さらに150μLのtert−ブチル6−ブロモヘキシルカルバマートを加え、反応を75Wで23分間80℃まで加熱した。反応を酢酸エチルおよび重炭酸塩間で分配し、クエン酸水およびブラインで洗浄し、蒸発させた。ヘプタン:酢酸エチル(3:1)の混合物でシリカカラムを通して、粗製品を溶出した。収率78%。
【0132】
tert−ブチル6−(2−シアノ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)ヘキシルカルバマート(200mg)を、ジクロロメタン(3mL)、トリフルオロ酢酸(3mL)およびアニソール(300μL)の冷却(0℃)溶液に加えた。15分後に大部分の溶媒は蒸発し、30mLのジエチルエーテルを加えた。沈殿を単離した(165mg)。
【0133】
6−(6−アミノヘキシロキシ)−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(50mg)を、上述の方法Aにおけるように、6−TAMRA−SE(65mg)と共に撹拌した。収量10mg。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.67 (t, 1H, J = 5.8), 8.17 (q, 2H, J = 8.2), 8.05 (dd, 2H, J = 9.7, 21.1), 7.78 (s, 1H), 6.90 (d, 5H, J = 26.3), 4.08 (t, 2H, J = 6.4), 3.17 (s, 11H), 1.73 (m, 2H), 1.48 (m, 2H), 1.35 (s, 4H).C
39H
36FN
5O
5SについてのMS計算値706.2;実測値706。
【0134】
パートD。4−(6−(2−シアノ−7−ニトロベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)ヘキシルカルバモイル)−2−(3−(ジメチルアミノ)−6−(ジメチルイミニオ)−6H−キサンテン−9−イル)ベンゾアート(化合物3087)の合成:
【化10】
【0135】
6−ヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(352mg)を、ZrO(NO
3)
2×H
2O(462mg)およびアセトン(7mL)と共に、電子レンジ中で100℃(200W)で10分間加熱した。産物をジクロロメタンにより抽出し、ヘプタン:酢酸エチル(1:1)でシリカを通して溶出した。収量222mg
【0136】
6−ヒドロキシ−7−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(100mg)を、アセトン(2mL)、炭酸カリウム(125mg)およびtert−ブチル6−ブロモヘキシルカルバマート(139mg)と共に、電子レンジ中で50Wで30分間70℃まで加熱した。その後、さらに150μLのtert−ブチル6−ブロモヘキシルカルバマートを加え、反応を75Wで30分間80℃まで加熱した。その後、さらに300μLのtert−ブチル6−ブロモヘキシルカルバマート、炭酸セシウム(162mg)およびダイグライム(1mL)を加え、反応を75Wで250分間100℃まで加熱した。反応を酢酸エチルおよび重炭酸塩の間で分配し、クエン酸水およびブラインで洗浄し、蒸発させた。ヘプタン:酢酸エチル(2:1)の混合物でシリカカラムを通して、粗製品を溶出した。収量44%。
【0137】
tert−ブチル6−(2−シアノ−7−ニトロベンゾ[d]チアゾール−6−イルオキシ)ヘキシルカルバマート(50mg)を、ジクロロメタン(1mL)、トリフルオロ酢酸(1mL)およびアニソール(99μL)の冷却(0℃)溶液に加えた。30分後に、大部分の溶媒は蒸発し、30mLのジエチルエーテルを加えた。沈殿を単離し、さらなる精製なしに使用した。
【0138】
6−(6−アミノヘキシロキシ)−7−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(51mg)を、上述の方法Aにおけるように、6−TAMRA−SE(50mg)と共に撹拌した。収量13mg
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.72 (t, 1H), 8.58 (d, 1H, J = 7.3), 8.22 (d, 2H, J = 8.0), 7.83 (s, 2H), 6.98 (d, 5H), 4.39 (t, 2H), 3.24 (s, 15H), 1.82 (m, 2H), 1.52 (m, 4H), 1.40 (m, 2H). C
39H
36N
6O
7SについてのMS計算値733.2;実測値733.6。
【0139】
パートE。4−(6−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバモイル)−2−(3−(ジメチルアミノ)−6−(ジメチルイミニオ)−6H−キサンテン−9−イル)ベンゾアート(化合物3082)の合成:
【化11】
【0140】
6−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸(316mg)を、無水THF(10mL)、6−アミノベンゾ[d]チアゾール−2−カルボニトリル(200mg)、イソ−ブチルクロロホルマート(193μL)、およびN−メチルモルホリン(314μL)と共に−4℃で混合した。反応を室温で一晩放置した。反応を酢酸エチルおよび重炭酸塩の間で分配した。酢酸エチル層を蒸発させ、ヘプタン:酢酸エチル(1:2)でシリカを通して、残留物を溶出した。収量354mg。
【0141】
tert−ブチル6−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−6−オキソヘキシルカルバマート(350mg)を、ジクロロメタン(4mL)、トリフルオロ酢酸(4mL)およびアニソール(400μL)の冷却(0℃)溶液に加えた。135分後に、大部分の溶媒は蒸発し、10mLのアセトニトリルおよび30mLのジエチルエーテルを加えた。混合物を一晩放置した。沈殿を単離し、さらなる精製なしに使用した。
【0142】
6−アミノ−N−(2−シアノベンゾ[d]チアゾール−6−イル)ヘキサンアミド(100mg)を、上述の方法Aにおけるように、6−TAMRA−SE(122mg)と共に撹拌した。収量(22mg)。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 10.31 (s, 1H), 8.67 (dd, 2H, J = 3.8, 7.2), 8.12 (m, 3H), 7.77 (s, 1H), 7.63 (dd, 1H, J = 2.1, 9.1), 3.17 (s, 14H), 2.31 (t, 2H, J = 7.4), 1.57 (m, 2H), 1.47 (m, 2H), 1.31 (m, 2H).C
39H
36N
6O
5SについてのMS:計算値:701.2;実測値701.6。
【0143】
実施例2
(E)−N−(2−(2−アミノ−3−メルカプトプロパンアミド)エチル)−4−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)ベンズアミド(化合物3191)の合成:
【化12】
【0144】
(E)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)−ベンゾアート(200mg)を、ジメチルホルムアミド(5mL)、tert−ブチル1−(2−アミノエチルアミノ)−1−オキソ−3−(トリチルチオ)プロパン−2−イルカルバマート(333mg)、およびジイソプロピルエチルアミン(285μL)と共に混合した。12時間後に、反応を酢酸エチルおよびクエン酸水の間で分配した。有機層を重炭酸塩次にブラインで洗浄した。蒸発後に、ヘプタン:酢酸エチル(1:1)でシリカを通して、残留物を溶出した。収量:242mg。
【0145】
(E)−tert−ブチル1−(2−(4−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)ベンズアミド)−エチルアミノ)−1−オキソ−3−(トリチルチオ)プロパン−2−イルカルバマート(240mg)を、トリフルオロ酢酸(10mL)、水(500μL)およびトリイソプロピルシラン(100μL)の冷却溶液に、加えた。5時間後に、ジエチルエーテル(50mL)を沈殿産物に加え、化合物3191を得た。産物を分取逆相HPLCによってさらに精製した。収量60mg。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 8.56 (m, 2H), 8.18 (s, 3H), 7.92 (d, 2H, J = 8.5), 7.75 (d, 4H, J = 8.3), 6.78 (d, 2H, J = 8.2), 3.85 (m, 1H), 3.35 (m, 3H), 3.20 (m, 1H), 3.01 (s, 6H), 2.85 (m, 2H), 2.50 (s, 1H).
【0146】
実施例3
シアノベンゾチアゾール誘導体によるN末端のペプチド標識
この実施例において、シアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬を、様々な濃度のシステイン残基含有材料を含有する溶液に加える。溶液は、N末端システイン残基と試薬との間で付加物を形成できる条件下で、シアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬と共にインキュベートされる。試薬とのインキュベーション後に、新しく標識された種の存在は、シリカ薄層クロマトグラフィー(TLC)プレートの上での反応混合物の一部分の分画および蛍光種の存在の検討によって検出される。
【0147】
システイン残基を含有している5つの異なる材料を、シアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬と反応させた。トシン酸(シグマ社)は、ジスルフィド結合によって結合されるアミノ末端システイン残基およびカルボキシ末端システイン残基を含有するペプチド(ペプチド配列:Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys)(配列番号:7)である。ペプチド中のジスルフィド結合を還元するために、50μlの1mMトシン酸を、5μlの1Mヘペス(pH8.0)および0.25μlのボンドブレーカー(ピアース・ケミカル(Pierce Chemical)社)および46μlの水と混合した。酸化型トシン酸溶液を生成するために、50μLのトシン酸(1mM)を、5μLの1Mヘペス(pH8.0)および45μlの水と混合した。バッケム(Bachem)H4696(バッケム・バイオサイエンス社、キング・オブ・プラシャ、ペンシルバニア)は、内部システイン残基を含有するペプチド(Gly−Cys−Lys−Asn−Phe−Phe−Trp−Lys)(配列番号:8)である。バッケムH4696の実施溶液は、48μlの5mMバッケムH4696を、0.25μlのボンドブレーカーおよび1μlのヘペス(pH8.0)と混合することによって作製した。バッケムH4702は、N末端システイン残基を含有するペプチド(Cys−Lys−Asn−Phe−Phe−Trp−Lys−Thr)(配列番号:9)である。バッケムH4702の実施溶液は、48μlの5mMバッケムH4702を、0.25μlのボンドブレーカーおよび1μlの1Mヘペス(pH8.0)と混合することによって作製した。10mMのCys−Glyジペプチド(シグマ社;15mg)および20mMシステイン(シグマ社)の実施溶液も作製された。
【0148】
シアノベンゾチアゾール標識反応のための反応緩衝液は、500μLの1Mヘペス(pH7.5)を7.5mLの水と混合することによって作製した。試薬対ペプチドの様々なモル比の検査を可能にするように6セットの反応を構成した。各セットは、異なるシステイン材料を含む6つの反応を含んでいた。ペプチド:検査された試薬の相対モル比は、0.3:1乃至2:1で変化させた。すべての反応に、75μlの反応緩衝液を加えた。各セットにおける各反応に、異なる量の水を加えた。すなわち第1のセットに16.7μl、第2のセットに13.3μl、第3のセットに10μl、第4セットに6.7μlおよび第5のセットに3.3μlであった。反応チューブの第6のセットは、シアノベンゾチアゾール試薬に対するシステイン材料が最も高い比率であるように、水を加えなかった。1つの反応チューブを、20μlの水を加えたペプチドのない対照として構成した。
【0149】
システイン(2.5μlの20mMシステインを水により100μlにした)、バッケムH4696(10μlの上述の溶液を水により100μlにした)、バッケムH4702(10μlの上述の溶液を水により100μlにした)、およびCys−Gly(5μlの上述の溶液を水により100μlにした)の希釈溶液を、異なる反応チューブに加え、各6セットの最終的な反応容積を95μlにした。酸化型トシン酸および還元型トシン酸も異なる反応チューブに加え、各6セットの最終的な反応容積を95μlにした。全体として、各6セットの各反応チューブは異なるシステイン溶液を含有していた。
【0150】
すべての反応チューブに、5μlの1mMシアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬を加え、混合した。室温で15分のインキュベーション後に、各反応チューブからの1μlを、シリカゲルTLCプレートの上にスポットした。90容のEtOH、10容の水および1容氷酢酸の混合物中でプレートを現像した。現像後にプレートを風乾し、紫外線下で可視化して、反応が進行して完了したことを確認した。
【0151】
緩衝液およびシアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬のみを含むペプチドのない対照反応は、〜0.8のRf値で強い蛍光スポット、および〜0.4のRf値で弱いスポットを生じた。これは、もとの未反応シアノベンゾチアゾール試薬の移動度を同定し、試薬が反応条件によって影響されないことを実証する。
【0152】
図3は、紫外線光に暴露し、イメージングカメラ上で存在する紫外線光を遮断するフィルターを通して集めたときに、TLCプレート上で存在する蛍光種からの蛍光発光を検出する、アンビス・イメージング・システム・セット上で取り込んだ薄層クロマトグラフィー(TLC)プレートの画像を示す。増量したシステインを使用した反応(レーン2〜7)は、少量の他の種(付加物)の存在と共に、〜0.42のRf値の移動度を持つ新しく強い蛍光付加物の存在を示す。システインおよびベンゾチアゾールのモル量がほぼ等しくなるまで、新しい蛍光種の量は増加する(レーン4〜5)。これは、1)システインとシアノベンゾチアゾール−ローダミン試薬との間の反応が迅速である(〜15分)こと、および2)1モルのシアノベンゾ−チアゾール試薬と反応するために約1モル当量システインが反応に必要とされることを実証する。
【0153】
増量したバッケムH4696(内部システインを持つペプチド)を使用した反応(レーン8〜13)は、シアノベンゾチアゾール試薬単独で見られたものと本質的には同じ(レーン1)蛍光移動度パターンを示した。これは、1)内部システインがシアノベンゾチアゾール試薬と反応することができない、2)大量のペプチドがシアノベンゾチアゾール試薬と反応するために必要である、または3)形成される付加物のどれかが不安定であり出発材料へ戻り、急速に付加物の検出をほとんど不可能にする、のいずれかが最も可能性が高いことを実証する。
【0154】
これとは対照的に、バッケムH4702(N末端システインを含有するペプチド)の量を増加させた反応は、有意な量の非常に低移動度の付加物を示した(レーン14〜19)。新しい付加物形成の量は増加し、対応する未反応シアノベンゾチアゾール試薬は減少した。したがって、シアノベンゾチアゾール試薬は、N末端システインを持つペプチドと共に安定した付加物を形成することができる。これは、システインとの反応を介するルシフェリンの形成で見られたものに類似した、アミノ酸上のN末端アミノ基の攻撃を介する環状ベンゾチアゾール産物の形成によって引き起こされる可能性が最も高い。しかしながら、N末端システイン基が、酸化型トシン酸との反応(レーン20〜25)でのように、ジスルフィド結合に関与するならば、新しい付加物は形成されず、未反応シアノベンゾチアゾール試薬の減少はペプチドを増量しても起こられない。
【0155】
トシン酸中のジスルフィド結合が遊離システイン(上述の還元型トシン酸)に還元されるならば、結果として生じるN末端システインはシアノベンゾチアゾール試薬との反応に利用可能であり(レーン26〜31)、低移動度の新しい付加物が形成される。新しい付加物はシステイン反応で見られたものに類似した様式で形成され、すなわち、形成される付加物の量は、1モルシアノベンゾチアゾール試薬に対する1モル当量還元型トシン酸の比率に依存的である。ジペプチドCys−Glyとの反応(レーン32−37)から、小さなペプチドにおいてでさえ、シアノベンゾチアゾール試薬によってN末端システインが迅速に標識されることも実証される。
【0156】
したがって、この実施例は、シアノベンゾチアゾール試薬が、利用可能なN末端システインを含有するペプチドを、大きいか小さいかに関わらず、容易に標識することができることを実証する。
【0157】
実施例4
シアノベンゾチアゾール試薬によるタンパク質の標識
この実施例において、N末端システイン残基を持つタンパク質を、本発明の化合物で標識した。標識の量を、溶液中の他のタンパク質に対して、およびN末端システイン残基をアラニン残基と交換した以外は標的タンパク質と同一であるタンパク質で標的タンパク質を置き換えた並列反応に対して、比較した。実施例は以下のことを実証する。1)融合タンパク質コンストラクトは、TEVプロテアーゼにより消化したときに、コンストラクトがN末端システインを持つ対象となるタンパク質を生成するように構築することができる;2)蛍光性モイエティを含有する本発明の化合物に暴露されたときに、反応においけるN末端システイン残基のない他のタンパク質は蛍光をほとんどまたは全く獲得しないのだが、N末端システイン残基を持つタンパク質(適切にデザインされた融合タンパク質コンストラクトのTEVプロテアーゼによる消化によって産生されたものなど)を暴露すると高度に蛍光性になる、および;3)TEV消化に際してシステイン残基を暴露するものに同一のTEVに消化された融合コンストラクト(しかしそれはアラニン残基を暴露する)を含有する並列反応では、N末端システインを有するタンパク質と同一であるがN末端システインをアラニンで置き換えたタンパク質を含む溶液中のタンパク質の標識は、ほとんどまたは全くない。
【0158】
これらの点を実証するために、実験(以下に詳細に記載される)は、下記の工程を行って実行された。A)組換えDNAクローンは大腸菌中で融合タンパク質を発現するようにデザインされて構築され、i)融合タンパク質種の迅速で容易な精製のためのインタクトな融合コンストラクトのN末端での親和性タンパク質タグ[GST]に続いて、ii)TEVプロテアーゼ認識部位をコードするタンパク質配列に続いて、iii)別のタンパク質セグメントを有する。1つのコンストラクトは融合コンストラクトのTEV切断によって産生されたタンパク質の新しいN末端でシステイン残基を暴露するが、他のコンストラクトは新しいN末端でアラニン残基を暴露するという点でのみ異なる2つのコンストラクトを生成した;B)大腸菌中の組換えDNAの発現、および細菌が融合タンパク質を発現したという確認;C)親和性タンパク質タグを用いることによる大腸菌溶解物からの融合タンパク質の精製、ならびに;D)融合コンストラクトの消化、続いてインタクトな融合タンパク質および切断された融合タンパク質の両方のPBI化合物3128への暴露(
図2(a)を参照)、続いて反応混合物中のタンパク種の標識を検出する分析。
【0159】
工程A)。融合タンパク質ペアをコードする組換えDNA種の構築。
原核生物のプロモーター、および翻訳開始領域、続いてインフレームでグルタチオンSトランスフェラーゼ[GST、親和性タンパク質タグ]のコード配列をコードしたプラスミド種がデザインされた。1つのバージョンは、GST、続いてインフレームでTEVプロテアーゼのための認識配列を含有するコード配列、続いてシステイン、続いてインフレームで他のタンパク質を有していた。第2のプラスミド種は、上述のプラスミドと同一であるが、TEV部位の後にコードされたシステインをアラニンで置き換えるようにデザインした。次に、甲虫ルシフェラーゼのタンパク質コード領域は、すべてのこれらのポリペプチドセグメントをコードした1つの連続的なコード領域があるように、TEVプロテアーゼ部位をコードするコード配列の端部とインフレームで融合された。
【0160】
プラスミドをDNA配列分析によって確認した。
GST−Luc(AlaおよびCys)のアミノ酸およびヌクレオチドの配列は以下の通りである。
【0161】
アミノ酸配列GST−(TEV−Cys)−Luc
MSPILGYWKIKGLVQPTRLLLEYLEEKYEEHLYERDEGDKWRNKKFELGLEFPNLPYYIDGDVKLTQSMAIIRYIADKHNMLGGCPKERAEISMLEGAVLDIRYGVSRIAYSKDFETLKVDFLSKLPEMLKMFEDRLCHKTYLNGDHVTHPDFMLYDALDVVLYMDPMCLDAFPKLVCFKKRIEAIPQIDKYLKSSKYIAWPLQGWQATFGGGDHPPKSGGGGGENLYFQCIAMEDAKNIKKGPAPFYPLEDGTAGEQLHKAMKRYALVPGTIAFTDAHIEVNITYAEYFEMSVRLAEAMKRYGLNTNHRIVVCSENSLQFFMPVLGALFIGVAVAPANDIYNERELLNSMNISQPTVVFVSKKGLQKILNVQKKLPIIQKIIIMDSKTDYQGFQSMYTFVTSHLPPGFNEYDFVPESFDRDKTIALIMNSSGSTGLPKGVALPHRTACVRFSHARDPIFGNQIIPDTAILSVVPFHHGFGMFTTLGYLICGFRVVLMYRFEEELFLRSLQDYKIQSALLVPTLFSFFAKSTLIDKYDLSNLHEIASGGAPLSKEVGEAVAKRFHLPGIRQGYGLTETTSAILITPEGDDKPGAVGKVVPFFEAKVVDLDTGKTLGVNQRGELCVRGPMIMSGYVNNPEATNALIDKDGWLHSGDIAYWDEDEHFFIVDRLKSLIKYKGYQVAPAELESILLQHPNIFDAGVAGLPDDDAGELPAAVVVLEHGKTMTEKEIVDYVASQVTTAKKLRGGVVFVDEVPKGLTGKLDARKIREILIKAKKGGKSKLV(配列番号:10)
【0162】
GST−(TEV−Cys)−Lucのヌクレオチド配列
atgtcccctatactaggttattggaaaattaagggccttgtgcaacccactcgacttcttttggaatatcttgaagaaaaatatgaagagcatttgtatgagcgcgatgaaggtgataaatggcgaaacaaaaagtttgaattgggtttggagtttcccaatcttccttattatattgatggtgatgttaaattaacacagtctatggccatcatacgttatatagctgacaagcacaacatgttgggtggttgtccaaaagagcgtgcagagatttcaatgcttgaaggagcggttttggatattagatacggtgtttcgagaattgcatatagtaaagactttgaaactctcaaagttgattttcttagcaagctacctgaaatgctgaaaatgttcgaagatcgtttatgtcataaaacatatttgaatggtgatcatgtaacccatcctgacttcatgttgtatgacgctcttgatgttgttttatacatggacccaatgtgcctggatgcgttcccaaaattagtttgtttcaaaaaacgtattgaagctatcccacaaattgataagtacttgaaatccagcaagtatatagcatggcctttgcagggctggcaagccacgtttggtggtggcgaccatcctccaaaatccggaggtggtggcggagaaaacctgtacttccaatgcatcgccATGGAAGACGCCAAAAACATAAAGAAAGGCCCGGCGCCATTCTATCCTCTAGAGGATGGAACCGCTGGAGAGCAACTGCATAAGGCTATGAAGAGATACGCCCTGGTTCCTGGAACAATTGCTTTTACAGATGCACATATCGAGGTGAACATCACGTACGCGGAATACTTCGAAATGTCCGTTCGGTTGGCAGAAGCTATGAAACGATATGGGCTGAATACAAATCACAGAATCGTCGTATGCAGTGAAAACTCTCTTCAATTCTTTATGCCGGTGTTGGGCGCGTTATTTATCGGAGTTGCAGTTGCGCCCGCGAACGACATTTATAATGAACGTGAATTGCTCAACAGTATGAACATTTCGCAGCCTACCGTAGTGTTTGTTTCCAAAAAGGGGTTGCAAAAAATTTTGAACGTGCAAAAAAAATTACCAATAATCCAGAAAATTATTATCATGGATTCTAAAACGGATTACCAGGGATTTCAGTCGATGTACACGTTCGTCACATCTCATCTACCTCCCGGTTTTAATGAATACGATTTTGTACCAGAGTCCTTTGATCGTGACAAAACAATTGCACTGATAATGAATTCCTCTGGATCTACTGGGTTACCTAAGGGTGTGGCCCTTCCGCATAGAACTGCCTGCGTCAGATTCTCGCATGCCAGAGATCCTATTTTTGGCAATCAAATCATTCCGGATACTGCGATTTTAAGTGTTGTTCCATTCCATCACGGTTTTGGAATGTTTACTACACTCGGATATTTGATATGTGGATTTCGAGTCGTCTTAATGTATAGATTTGAAGAAGAGCTGTTTTTACGATCCCTTCAGGATTACAAAATTCAAAGTGCGTTGCTAGTACCAACCCTATTTTCATTCTTCGCCAAAAGCACTCTGATTGACAAATACGATTTATCTAATTTACACGAAATTGCTTCTGGGGGCGCACCTCTTTCGAAAGAAGTCGGGGAAGCGGTTGCAAAACGCTTCCATCTTCCAGGGATACGACAAGGATATGGGCTCACTGAGACTACATCAGCTATTCTGATTACACCCGAGGGGGATGATAAACCGGGCGCGGTCGGTAAAGTTGTTCCATTTTTTGAAGCGAAGGTTGTGGATCTGGATACCGGGAAAACGCTGGGCGTTAATCAGAGAGGCGAATTATGTGTCAGAGGACCTATGATTATGTCCGGTTATGTAAACAATCCGGAAGCGACCAACGCCTTGATTGACAAGGATGGATGGCTACATTCTGGAGACATAGCTTACTGGGACGAAGACGAACACTTCTTCATAGTTGACCGCTTGAAGTCTTTAATTAAATACAAAGGATATCAGGTGGCCCCCGCTGAATTGGAATCGATATTGTTACAACACCCCAACATCTTCGACGCGGGCGTGGCAGGTCTTCCCGACGATGACGCCGGTGAACTTCCCGCCGCCGTTGTTGTTTTGGAGCACGGAAAGACGATGACGGAAAAAGAGATCGTGGATTACGTCGCCAGTCAAGTAACAACCGCGAAAAAGTTGCGCGGAGGAGTTGTGTTTGTGGACGAAGTACCGAAAGGTCTTACCGGAAAACTCGACGCAAGAAAAATCAGAGAGATCCTCATAAAGGCCAAGAAGGGCGGAAAGTCCAAATTGgtttAA(配列番号:11)
【0163】
GST−(TEV−Ala)−Lucのアミノ酸配列
SPILGYWKIKGLVQPTRLLLEYLEEKYEEHLYERDEGDKWRNKKFELGLEFPNLPYYIDGDVKLTQSMAIIRYIADKHNMLGGCPKERAEISMLEGAVLDIRYGVSRIAYSKDFETLKVDFLSKLPEMLKMFEDRLCHKTYLNGDHVTHPDFMLYDALDVVLYMDPMCLDAFPKLVCFKKRIEAIPQIDKYLKSSKYIAWPLQGWQATFGGGDHPPKSGGGGGENLYFQAIAMEDAKNIKKGPAPFYPLEDGTAGEQLHKAMKRYALVPGTIAFTDAHIEVNITYAEYFEMSVRLAEAMKRYGLNTNHRIVVCSENSLQFFMPVLGALFIGVAVAPANDIYNERELLNSMNISQPTVVFVSKKGLQKILNVQKKLPIIQKIIIMDSKTDYQGFQSMYTFVTSHLPPGFNEYDFVPESFDRDKTIALIMNSSGSTGLPKGVALPHRTACVRFSHARDPIFGNQIIPDTAILSVVPFHHGFGMFTTLGYLICGFRVVLMYRFEEELFLRSLQDYKIQSALLVPTLFSFFAKSTLIDKYDLSNLHEIASGGAPLSKEVGEAVAKRFHLPGIRQGYGLTETTSAILITPEGDDKPGAVGKVVPFFEAKVVDLDTGKTLGVNQRGELCVRGPMIMSGYVNNPEATNALIDKDGWLHSGDIAYWDEDEHFFIVDRLKSLIKYKGYQVAPAELESILLQHPNIFDAGVAGLPDDDAGELPAAVVVLEHGKTMTEKEIVDYVASQVTTAKKLRGGVVFVDEVPKGLTGKLDARKIREILIKAKKGGKSKLV(配列番号:12)
【0164】
GST−(TEV−Ala)−Lucのヌクレオチド配列
atgtcccctatactaggttattggaaaattaagggccttgtgcaacccactcgacttcttttggaatatcttgaagaaaaatatgaagagcatttgtatgagcgcgatgaaggtgataaatggcgaaacaaaaagtttgaattgggtttggagtttcccaatcttccttattatattgatggtgatgttaaattaacacagtctatggccatcatacgttatatagctgacaagcacaacatgttgggtggttgtccaaaagagcgtgcagagatttcaatgcttgaaggagcggttttggatattagatacggtgtttcgagaattgcatatagtaaagactttgaaactctcaaagttgattttcttagcaagctacctgaaatgctgaaaatgttcgaagatcgtttatgtcataaaacatatttgaatggtgatcatgtaacccatcctgacttcatgttgtatgacgctcttgatgttgttttatacatggacccaatgtgcctggatgcgttcccaaaattagtttgtttcaaaaaacgtattgaagctatcccacaaattgataagtacttgaaatccagcaagtatatagcatggcctttgcagggctggcaagccacgtttggtggtggcgaccatcctccaaaatccggaggtggtggcggagaaaacctgtacttccaagcgatcgccATGGAAGACGCCAAAAACATAAAGAAAGGCCCGGCGCCATTCTATCCTCTAGAGGATGGAACCGCTGGAGAGCAACTGCATAAGGCTATGAAGAGATACGCCCTGGTTCCTGGAACAATTGCTTTTACAGATGCACATATCGAGGTGAACATCACGTACGCGGAATACTTCGAAATGTCCGTTCGGTTGGCAGAAGCTATGAAACGATATGGGCTGAATACAAATCACAGAATCGTCGTATGCAGTGAAAACTCTCTTCAATTCTTTATGCCGGTGTTGGGCGCGTTATTTATCGGAGTTGCAGTTGCGCCCGCGAACGACATTTATAATGAACGTGAATTGCTCAACAGTATGAACATTTCGCAGCCTACCGTAGTGTTTGTTTCCAAAAAGGGGTTGCAAAAAATTTTGAACGTGCAAAAAAAATTACCAATAATCCAGAAAATTATTATCATGGATTCTAAAACGGATTACCAGGGATTTCAGTCGATGTACACGTTCGTCACATCTCATCTACCTCCCGGTTTTAATGAATACGATTTTGTACCAGAGTCCTTTGATCGTGACAAAACAATTGCACTGATAATGAATTCCTCTGGATCTACTGGGTTACCTAAGGGTGTGGCCCTTCCGCATAGAACTGCCTGCGTCAGATTCTCGCATGCCAGAGATCCTATTTTTGGCAATCAAATCATTCCGGATACTGCGATTTTAAGTGTTGTTCCATTCCATCACGGTTTTGGAATGTTTACTACACTCGGATATTTGATATGTGGATTTCGAGTCGTCTTAATGTATAGATTTGAAGAAGAGCTGTTTTTACGATCCCTTCAGGATTACAAAATTCAAAGTGCGTTGCTAGTACCAACCCTATTTTCATTCTTCGCCAAAAGCACTCTGATTGACAAATACGATTTATCTAATTTACACGAAATTGCTTCTGGGGGCGCACCTCTTTCGAAAGAAGTCGGGGAAGCGGTTGCAAAACGCTTCCATCTTCCAGGGATACGACAAGGATATGGGCTCACTGAGACTACATCAGCTATTCTGATTACACCCGAGGGGGATGATAAACCGGGCGCGGTCGGTAAAGTTGTTCCATTTTTTGAAGCGAAGGTTGTGGATCTGGATACCGGGAAAACGCTGGGCGTTAATCAGAGAGGCGAATTATGTGTCAGAGGACCTATGATTATGTCCGGTTATGTAAACAATCCGGAAGCGACCAACGCCTTGATTGACAAGGATGGATGGCTACATTCTGGAGACATAGCTTACTGGGACGAAGACGAACACTTCTTCATAGTTGACCGCTTGAAGTCTTTAATTAAATACAAAGGATATCAGGTGGCCCCCGCTGAATTGGAATCGATATTGTTACAACACCCCAACATCTTCGACGCGGGCGTGGCAGGTCTTCCCGACGATGACGCCGGTGAACTTCCCGCCGCCGTTGTTGTTTTGGAGCACGGAAAGACGATGACGGAAAAAGAGATCGTGGATTACGTCGCCAGTCAAGTAACAACCGCGAAAAAGTTGCGCGGAGGAGTTGTGTTTGTGGACGAAGTACCGAAAGGTCTTACCGGAAAACTCGACGCAAGAAAAATCAGAGAGATCCTCATAAAGGCCAAGAAGGGCGGAAAGTCCAAATTGgtttA(配列番号:13)
【0165】
工程B)。融合タンパク質の発現。
確認したプラスミドで形質転換された培養菌を増殖し、タンパク質発現を誘導した。培養の増殖後に、予想されるサイズの融合タンパク質生成の発現を、タンパク質バンドを検出するクマシーブルー染色による細胞サンプルのSDS PAGE分画によって確認した。融合タンパク質の発現は、細胞溶解物中の全可溶性タンパクの1〜5%であると推測された。
【0166】
工程C)。融合タンパク質の精製。
培養の増殖後に、細胞を遠心分離によって回収し、処理の準備ができるまで−20℃で凍結した。いったん精製の準備ができれば、細胞沈殿を解凍して緩衝液A(1×PBS(pH7.3)、1mM PMSF、ロッシュ(Roche)社のコンプリート・プロテアーゼ・タブレットを50mLあたり1個)中に再懸濁し、1グラム細胞ペーストあたり緩衝液の8〜10mLの比率でこの緩衝液中に細胞を再懸濁した。次に細胞を超音波処理によって溶解し、不溶性細胞残屑は溶解細胞の4℃で10分間3900×Gの遠心分離によって沈殿させた。
【0167】
遠心分離後に、沈殿の上の上清を注意深く除去し、1×PBS(pH7.3)中で平衡化されたグルタチオンセファロース(GEヘルスケア(GE Healthcare)社から)のカラムに適用した。適用後に、カラムを10〜20カラム体積の1×PBS緩衝液(pH7.3)で洗浄し、次に、50mMトリスHCl緩衝液(pH8.0)中に10〜15mMグルタチオンを含有する溶液を適用してタンパク質を溶出した。このプロセスの間に溶出された材料の画分を回収し、少量の画分をSDS PAGEによって分析した。予想されるように、融合タンパク質は、グルタチオン含有カラム緩衝液がカラムから溶出している画分中で非常に濃縮された。非常に濃縮された融合タンパク質の画分をプールし、10mMヘペス緩衝液(pH7.5、50mM NaCl)に対して透析した。
【0168】
工程D)。融合タンパク質の消化および標識。
透析された融合タンパク質のタンパク質濃度は、製造業者のプロトコールの通りピアース社のクマシー・プラス(Coomassie Plus)タンパク質試薬の使用によって決定した。等量のペアのタンパク質コンストラクトを、ProTEVプロテアーゼ緩衝剤中に〜1μMに希釈した。ProTEVを加え、融合タンパク質を4℃で一晩で消化した。ProTEV緩衝液は、50mMヘペス(pH7.0)、0.5mM EDTA、1mM DTTであった。消化物のサンプルをSDS PAGEによって分析した。TEV切断部位の後にアラニンを持つ融合コンストラクト、およびTEV切断部位の後にシステインを持つコンストラクトは両方とも、新しいタンパク種(TEV部位でのコンストラクトの切断について予想されるサイズ)の出現およびインタクトな融合タンパク質バンドの消失に基づいて、90%以上まで消化された。
【0169】
次に2つの消化物のサンプルを、10mMヘペス(pH7.5)を含有する新鮮なチューブ中に置き、PBI化合物3028のサンプルを2mMアセトニトリルのストック(
図3におけるように;DMSOも使用することができる)から加えて、最終濃度10μMのPBI 3028を産生する。溶媒としてDMSOを使用するとき、6.5mMのストック溶液を使用した。設定時間間隔で、これらの標識反応のサンプルを、試薬を含有する新しいチューブに加えて、標識試薬のシアノベンゾチアゾールモイエティと反応させることによって、標識反応を終了した。この溶液はシステインHCl(停止反応において最終濃度1〜5mM)および等濃度のTCEPを含有した。10倍低い濃度のTCEPでさえ効果的であることがさらに見出された。この停止液は酸度を低減し、タンパク質の沈殿を阻害するために、〜200mMヘペス(pH8.0)中で作製するとよい。従来の研究は、この溶液の試薬との反応により、標識試薬が所望される化学種に迅速に変換されることを示していた。
【0170】
時刻がきたサンプルがすべて回収された後、サンプルをSDS PAGE電気泳動によって分析し、続いてタイフーン(Typhoon)でイメージングを行なった。イメージング後に、ゲルをシンプリーブルー・セーフステイン(SimplyBlue SafeStain)(商標)(インビトロゲン)で染色して、タンパク質バンドを可視化した。クマシー染色の前のゲルの蛍光スキャンニングおよびクマシー染色後から得られたゲル画像の比較を行なった(クマシー染色ゲルは示さない)。蛍光ゲル画像を
図4中に示す。蛍光ゲル画像中で見られるように、ベンゾチアゾール色素コンジュゲートのインキュベーションにおいて、Cys N末端タンパク質パートナーは高度に蛍光性になったが、これらの反応における他のタンパク種(クマシー染色ゲル上で可視である)は、ほとんどまたは全く標識されなかった(TEVの後にCysのある消化サンプルvsTEVの後にAlaのある消化サンプル)。さらに、TEVプロテアーゼによる切断がアミノ末端アラニンを有する新しいタンパク種をもたらす反応は、高度に蛍光標識されなかった。最後に、融合タンパク質コンストラクトがTEVプロテアーゼにより消化されない場合、標識はほとんどまたは全く見られない(融合タンパク質の未切断のAlaバージョンおよびCysバージョン)。したがって、消化された融合タンパク質コンストラクトが強く標識されることを可能にするシステイン残基は、内部システイン残基で試薬に暴露されるならば、高度に標識されない。図の右側下部の大きな暗スポットは、そのレーン中にロードした着色タンパク質スタンダードから生じる。
【0171】
これらの観察は、完全に特異的な標識とまではいかなくても、本発明の化合物によるN末端システイン残基の標識について少なくとも非常に強い選択性があることを実証する。さらに、標識はシステイン残基であるタンパク質のN末端に依存的であり、かかるタンパク質はプロテアーゼによる融合タンパク質コンストラクトの消化によって生成することができる。
【0172】
実施例5
シアノベンゾチアゾール標識試薬による蛍光タグ付加タンパク質のN末端標識の確認
この実施例において、非常に特異的な融合タンパク質コンストラクトが、様々なシアノベンゾチアゾール標識試薬で標識される。次に、2回目はTEV消化タンパク質の新しいアミノ末端から少数のアミノ酸のみを切断する第2の部位特異的プロテアーゼに、タンパク質を暴露する。この切断により、第2の消化の前に達成された標識の特異性の検査が可能になる。したがって、タンパク質が新しいアミノ末端でのみ標識されるならば、消化されたタンパク質上の蛍光はすべて第2のプロテアーゼの作用によって除去されるに違いない。しかしながら、タンパク質が複数の部位で標識されているならば、第2のプロテアーゼによる標識タンパク質の処理は、最初の産物よりもわずかに小さくまだ高度に蛍光性である第2のタンパク種を生成するだろう。
【0173】
GST−TEVプロテアーゼ部位−Cys−第Xa因子プロテアーゼ部位−ハロタグ(バージョン2)のセグメントの順序で、2つのタンパク質パートナーの間に2つのプロテアーゼ切断部位を有する融合コンストラクトが産生された。このタンパク質を大腸菌中で発現させ、供給業者の説明書に従って、GST融合タンパク質のための親和性樹脂(典型的にはGEヘルスケア社グルタチオンセファロース4ファーストフロー)の使用によって精製した。
【0174】
単離された融合タンパク質の純度をSDS PAGE電気泳動によって検討し、所望される全長タンパク質を多量に含有することが見出された。このタンパク質を透析し、次にProTEVプロテアーゼで消化した。切断後に、消化物のサンプルは異なる添付色素セグメントを備えたシアノベンゾチアゾール標識剤で標識された。個別のサンプルはハロタグTMRリガンドで標識され、タンパク質配列内でハロタグタンパク質を十分標識することが示された。ハロタグ(登録商標)技術およびハロタグTMRリガンドの使用に対する情報については、Technical Manual HaloTag (r) Technology: Focus on Imaging、パート番号TM260(http://www.promega.com/tbs/tbs.htm;でプロメガ(Promega)社から利用可能)、およびM. Urh et al.、「Halolink (tm) Resin For Protein Pull-Down And Analysis」Cell Notes 2006, 14, 15-19、(http://www.promega.com/cnotes/でプロメガ社から利用可能)を参照。
【0175】
標識後に、各薬剤で標識された精製タンパク質のサンプルを第Xa因子で消化した。第Xa因子消化後に、未消化の標識タンパク質および第Xa因子消化標識タンパク質のサンプルをSDS PAGEゲル上で分画し、ゲルはタイフーンイメージャー上でイメージングした。イメージング後に、タンパク質の蛍光に依存しない方法を使用してタンパク質を可視化するために、ゲルをクマシーブリリアントブルーで染色した。蛍光ゲルイメージおよびクマシー染色ゲルイメージを
図5中に示す。
【0176】
予想されるように、融合コンストラクトをハロタグリガンドで標識し(したがって、シアノベンゾチアゾール試薬による標識が期待されるタンパク質パートナーを標識するが、タンパク質セグメントのほぼ中央に標識を添付する)、第Xa因子で消化したとき、標識タンパク質はわずかなサイズだけ変化し蛍光は保っていた(
図5中のゲルの最初の2レーン)。しかしながら、シアノベンゾチアゾール試薬で標識したサンプルを消化したとき、標識タンパク質バンドに関連する蛍光のほとんどすべては、最初の標識タンパク質の移動度を有するタンパク種に関連した非常に少量の蛍光を除いて、タンパク質から除去された(
図5中で蛍光の損失を図示するペアのレーンは、3028 TMR、3168アレクサ、および3272である)。
【0177】
ゲルのこのセグメントをクマシーで染色したとき、標識タンパク質よりもわずかに小さなタンパク質が、融合タンパク質を第Xa因子で処理したレーン中に多量に存在することが見出された(下部パネル、
図5)。このタンパク質バンドが蛍光性でなく、さらに標識タンパク質のアミノ末端からの少数のアミノ酸のみの除去から生じるので、蛍光標識は、コンストラクトから消化された少数のアミノ酸(標識タンパク質種のアミノ末端)の上にあったに違いない。
【0178】
図5、6および7は、それぞれ、切断結果、ならびにN末端でのみの標識およびシステイン残基での非特異的標識から予想される結果を表現するゲルを図示する。
【0179】
シアノベンゾチアゾール標識試薬が、
図6中に図示されるように内部システインではなくN末端のみを標識するならば、標識から下流のプロテアーゼ部位でのタンパク質の切断により除去される対象となるタンパク質上にシアノベンゾチアゾール標識があることが予想される。ハロタグリガンド対照のような内部ラベルは第2のプロテアーゼのタンパク質の切断で除去されなかった。これらのサンプルのSDS−PAGEゲルの蛍光スキャンから、第2のプロテアーゼの切断後にシアノベンゾチアゾールに標識されたバンドからの蛍光の消失が示される。ハロタグリガンド標識タンパク質はサイズのシフトを示すが、蛍光標識が除去されなかったので、蛍光性のままであり、
図6の蛍光ゲル図解において図示される。
【0180】
シアノベンゾチアゾール標識試薬が、
図7中に図示されるように内部システインに添付するならば、第2のプロテアーゼの標識タンパク質の切断がより低分子量(ハロタグリガンド標識対照タンパク質に実質的に類似するように見える)の蛍光バンドを残すことが予想され、それは
図7の蛍光性ゲル図解において図示される。
【0181】
GST−(TEV−Cys−FXa)−HaloTagのアミノ酸配列
MSPILGYWKIKGLVQPTRLLLEYLEEKYEEHLYERDEGDKWRNKKFELGLEFPNLPYYIDGDVKLTQSMAIIRYIADKHNMLGGCPKERAEISMLEGAVLDIRYGVSRIAYSKDFETLKVDFLSKLPEMLKMFEDRLCHKTYLNGDHVTHPDFMLYDALDVVLYMDPMCLDAFPKLVCFKKRIEAIPQIDKYLKSSKYIAWPLQGWQATFGGGDHPPKSGGGGGENLYFQCIAMIEGRAMGSEIGTGFPFDPHYVEVLGERMHYVDVGPRDGTPVLFLHGNPTSSYLWRNIIPHVAPSHRCIAPDLIGMGKSDKPDLDYFFDDHVRYLDAFIEALGLEEVVLVIHDWGSALGFHWAKRNPERVKGIACMEFIRPIPTWDEWPEFARETFQAFRTADVGRELIIDQNAFIEGALPMGVVRPLTEVEMDHYREPFLKPVDREPLWRFPNELPIAGEPANIVALVEAYMNWLHQSPVPKLLFWGTPGVLIPPAEAARLAESLPNCKTVDIGPGLFLLQEDNPDLIGSEIARWLPGLV (配列番号:14)
【0182】
GST−(TEV−Cys−FXa)−HaloTagのヌクレオチド配列
atgtcccctatactaggttattggaaaattaagggccttgtgcaacccactcgacttcttttggaatatcttgaagaaaaatatgaagagcatttgtatgagcgcgatgaaggtgataaatggcgaaacaaaaagtttgaattgggtttggagtttcccaatcttccttattatattgatggtgatgttaaattaacacagtctatggccatcatacgttatatagctgacaagcacaacatgttgggtggttgtccaaaagagcgtgcagagatttcaatgcttgaaggagcggttttggatattagatacggtgtttcgagaattgcatatagtaaagactttgaaactctcaaagttgattttcttagcaagctacctgaaatgctgaaaatgttcgaagatcgtttatgtcataaaacatatttgaatggtgatcatgtaacccatcctgacttcatgttgtatgacgctcttgatgttgttttatacatggacccaatgtgcctggatgcgttcccaaaattagtttgtttcaaaaaacgtattgaagctatcccacaaattgataagtacttgaaatccagcaagtatatagcatggcctttgcagggctggcaagccacgtttggtggtggcgaccatcctccaaaatccggaggtggtggcggagaaaacctgtacttccaatgcatcgctatgatagagggtagagctatgggatccgaaatcggtacaggcttccccttcgacccccattatgtggaagtcctgggcgagcgtatgcactacgtcgatgttggaccgcgggatggcacgcctgtgctgttcctgcacggtaacccgacctcgtcctacctgtggcgcaacatcatcccgcatgtagcaccgagtcatcggtgcattgctccagacctgatcgggatgggaaaatcggacaaaccagacctcgattatttcttcgacgaccacgtccgctacctcgatgccttcatcgaagccttgggtttggaagaggtcgtcctggtcatccacgactggggctcagctctcggattccactgggccaagcgcaatccggaacgggtcaaaggtattgcatgtatggaattcatccggcctatcccgacgtgggacgaatggccagaattcgcccgtgagaccttccaggccttccggaccgccgacgtcggccgagagttgatcatcgatcagaacgctttcatcgagggtgcgctcccgatgggggtcgtccgtccgcttacggaggtcgagatggaccactatcgcgagcccttcctcaagcctgttgaccgagagccactgtggcgattccccaacgagctgcccatcgccggtgagcccgcgaacatcgtcgcgctcgtcgaggcatacatgaactggctgcaccagtcacctgtcccgaagttgttgttctggggcacacccggcgtactgatccccccggccgaagccgcgagacttgccgaaagcctccccaactgcaagacagtggacatcggcccgggattgttcttgctccaggaagacaacccggaccttatcggcagtgagatcgcgcgctggctccccgggctggtttaa(配列番号:15)
【0183】
実施例6
タンパク質相互作用反応における標識タンパク質の使用
この実施例は、タンパク質相互作用研究においてベンゾチアゾール色素コンジュゲートで標識されたタンパク質を使用することができることを実証する。本発明の化合物の標識に依存せずに無細胞発現系の発現されたタンパク質を容易に同定するために、反応のセットのうち1つは、フルオロテクト(FluoroTect)(商標)グリーンリズ・インビトロ翻訳標識システム(GreenLys in vitro Translation Labeling System)(プロメガ社)を含有する並列のタンパク質発現反応を行なった。フルオロテクトにより発現されたタンパク質は、タンパク質の内部から末端まで加えられた色素で蛍光標識される。標識は、488nmの光へタンパク質のサンプルを暴露すること、および510nm以上の放射光を検出することによって検出される。特定のこの第2の標識方法の使用は、タンパク質のN末端の標識に使用される本発明の化合物からのシグナルと、フルオロテクトによるタンパク質の標識の容易な区別を可能にする。本発明の化合物によりN末端で標識されたタンパク質は、488nmの光によってあまり励起されないが、633nmの光によって強く励起される。一方、フルオロテクト色素は633nmの光によってあまり励起されないが、488nmの光によって強く励起される。したがって、488nmおよび633nmの個別の励起波長を使用して下記の反応からのサンプルをスキャンすることによって、本発明の化合物を使用して標識されたタンパク種から、インビトロタンパク質合成反応において作製されたタンパク種を区別することができる。
【0184】
供給業者によって推奨されるような反応で組み立てたSP6 TnTハイ・イールド・エクストラクト(High Yield Extract)(プロメガ社、マディソン、ウイスコンシン)を使用して、20μgの指示DNAを反応へ加えることによって、3つの250μLの翻訳反応を行なった。加えた3つのコンストラクトは以下のものをコードする。1)ハロタグとプロテインキナーゼAの触媒サブユニットとの間の融合タンパク質;2)金属結合ペプチドを発現するコンストラクト、続いてTEV切断部位、続いてシステイン残基およびプロテインキナーゼAの調節サブユニット(RIαとしても公知)、および;3)第3の反応は第2の反応に同一であるが、10μLのフルオロテクト(プロメガ社)も含有する。反応を25℃で120分間インキュベートした。
【0185】
3つの225μLの翻訳反応のサンプルを、120分間インキュベーションの後に、製造業者の推奨に従ってマイクロバイオスピンカラム(バイオラッド(BioRad)社)を通して処理した。マイクロバイオスピン処理後に、12μLの20×ProTEV緩衝液の、2.4μLの0.1M DTT、および〜10UのProTEVプロテアーゼ(プロメガ社)を室温で加え、チューブを60分間インキュベートした。TEV処理後に、30μLのMagneHisを使用してプロテアーゼを除去した。処理された溶解物へ、2.8μLの2mM TCEPおよび3.8μLの125μM PBI 3168を加え、チューブを室温で60分間インキュベートした。最後に、新たに還元したシステインをこれらのチューブへ加えて、過剰なベンゾチアゾール試薬と反応させる。
【0186】
400μLのハロリンク(HaloLink)磁気ビーズ(プロメガ社カタログ番号G9311)のサンプルを洗浄し、製造業者の推奨に従って300μL中に再懸濁し、再び製造業者によって記載されるように、次に50μLのスラリーを使用して50μLのSP6翻訳反応からのハロタグ融合タンパク質を捕捉する。プロメガ社のカタログ番号G1911またはカタログ番号G1912のような他のハロリンク樹脂も使用することができる。M. Urh et al.、「Halolink(tm) Resin For Protein Pull-Down And Analysis」Cell Notes 2006, 14, 15-19(www.promega.com/cnotes/で利用可能)を参照。洗浄後に、樹脂をキナーゼ緩衝液(40mMトリスHCl(pH7.5)、20mM MgCl
2、0.1mg/mLのBSA)中に再懸濁し、樹脂をシアノベンゾチアゾールに標識されたプレイタンパク質と共にインキュベートした。これらのインキュベーションおよび1×洗浄緩衝液による洗浄後に、タンパク質溶液のサンプルをSDS PAGEゲル上で分画し、SDS PAGE電気泳動およびゲルによって分析し、633nmのレーザーの励起を使用してイメージングした。
【0187】
フルオロテクト産物の検出のためのレーザースキャニングによって生じたイメージの可視化は、プルダウンされた特異的なタンパク質を示した(
図8(b))。633nmのレーザーによる
図8のゲルのスキャニングから、赤色のシアノベンゾチアゾール由来色素を持つプルダウンの検出が示される。サンプルでは対照樹脂よりも高い相互作用が観察され、タンパク質:タンパク質相互作用の検出に標識を使用できることを実証する。
【0188】
図8(a)(赤色シアノベンゾチアゾール色素標識のみを示す波長でスキャンした)は、PBI 3168の蛍光のプルダウンのスキャニングを示す(アレクサ633 SEおよびシアノベンゾチアゾールに連結された対応する第一級アミンから調製された;633nmの光によって励起後に蛍光を放出する)。
図8(b)において、同じゲルをフルオロテクトについてスキャンした。すべてがプルダウンされ、ベイトおよびプレイは以下のとおりである。
レーン1+4、ベイト=緩衝液、プレイ=RI−α。
レーン2+5、ベイト=TNT高収率溶解物(翻訳なし)、プレイ=RI−α。
レーン3+6、ベイト=ハロタグ−PKA、プレイ=RI−α。
レーン1〜3中のサンプルは翻訳の間にフルオロテクトで標識されたが、4〜6は標識されなかった。遠赤外(633nm)はフルオロテクトからのスペクトルを分離するので使用され、したがって色素間のクロストークは観察されなかった。
図8(b)において、少量のRI−αはTEVによって切断されなかったので、RI−αの二重線が見える。ゲル上のはるかに高分子量の弱いバンドは恐らくオリゴマーであり、
図8(a)中にも存在する。このシアノベンゾチアゾール標識例において若干の非特異的標識種が存在するが、タンパク質:タンパク質相互作用を検出するシアノベンゾチアゾール標識法の能力は明らかに実証される。
【0189】
488nmまたは523nmのレーザーによるゲルのスキャニングは、固定化されたPKAによるRIαの特異的なプルダウンを可能にした。RIαを対照樹脂へ加えたならば、このタンパク質の捕捉はるかに少なく、したがってPKAとPKA調節サブユニットとの間の周知の相互作用の結果としてこれらの結果がもたらされることが確認される。
【0190】
すべての出版物、特許および特許文献は、個別に参照することによって組み入れられるように、参照することによって本明細書に組み入れられる。本発明は、様々な具体的かつ好ましい実施形態および技術に関して記載された。しかしながら、本発明の趣旨および範囲内にあるなら、多くの変形および修飾が行われてもよいことを理解すべきである。
本発明の一態様として、例えば以下のものがある。
〔1〕式Iの化合物
(式中、
Zは、H、F、Cl、Br、I、CN、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルエステル、カルボキシ、カルボン酸塩、アルキルアミド、ホスフェート、アルキルホスホネート、スルフェート、アルキルスルホネート、ニトロ、または任意に不飽和であり、任意にアミノ、ヒドロキシ、オキソ(=O)、ニトロ、チオールもしくはハロで置換された(C
1−C
10)アルキルであり;
各R
1は、独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、または(C
1−C
6)アルキルチオであり、各アルキル、アルコキシ、またはアルキルチオは、任意にF、Cl、Br、I、アミノ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アルキルスルホネート、もしくはCO
2M(式中、MはH、有機陽イオン、または無機陽イオン)で置換され;
nは、0、1、または2であり;
Yは、1以上のハロ、オキソ(=O)、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシで任意に置換され、かつ1以上のN(R
1)、O、S、または−N−C(=O)−基で任意に中断された(C
1−C
16)アルキルを含む連結基であるか、またはXがN
3である場合Yは任意に存在せず;および
Xは、レポーターモイエティ、親和性モイエティ、クエンチャー、光架橋モイエティ、固体支持体、N
3、H、またはOHであり、XがHまたはOHである場合、式Iの化合物は、放射性モイエティ、または2−ニトリルモイエティの炭素もしくは窒素原子以外の原子の同位体バリアントを含む)。
〔2〕ZがHまたはFであり、R
1がHまたはFである、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕Zが、水素、フッ素、ニトロ、またはアルキルスルホネートである、前記〔1〕に記載の化合物。
〔4〕Xがフルオロフォアである、前記〔3〕に記載の化合物。
〔5〕式Iの化合物が、
である、前記〔4〕に記載の化合物。
〔6〕Xが、レポーターモイエティ、親和性モイエティ、クエンチャー、光架橋モイエティ、または固体支持体である、前記〔3〕に記載の化合物。
〔7〕式Iの化合物が、
である、前記〔6〕に記載の化合物。
〔8〕Xが、N
3、アレクサ−663、
である、前記〔1〕に記載の化合物。
〔9〕式Iの化合物が、
である、前記〔1〕に記載の化合物。
〔10〕タンパク質のN末端を標識する方法であって、
1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を、前記〔1〕に記載の化合物であって、式I中のXが、レポーターモイエティまたは親和性モイエティである化合物と接触させて、前記システインに共有結合された前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティを含む1以上のタンパク質をもたらす工程、
を含む方法。
〔11〕前記レポーターモイエティを検出する工程をさらに含む、前記〔10〕に記載の方法。
〔12〕前記親和性モイエティを含むタンパク質を単離する工程をさらに含む、前記〔10〕に記載の方法。
〔13〕N末端で標識されたタンパク質を検出する方法であって、
a)前記〔1〕に記載の化合物であって、式I中のXが、レポーターモイエティまたは親和性モイエティである化合物と接触させた、1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を提供する工程であって、前記タンパク質の1以上が、前記システインに共有結合された前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティを含む工程、及び
b)前記混合物中の前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティの存在または非存在を検出する工程、
を含む方法。
〔14〕N末端で標識されたタンパク質を単離する方法であって、
a)前記〔1〕に記載の化合物であって、式I中のXが親和性モイエティである化合物と接触させた、1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を提供する工程であって、前記タンパク質の1以上が、前記システインに共有結合された前記親和性モイエティを含む工程、及び
b)前記親和性モイエティを含む前記1以上のタンパク質を単離する工程、
を含む方法。
〔15〕前記混合物が無細胞翻訳系を含む、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔16〕前記無細胞翻訳系が、コムギ麦芽抽出物、昆虫細胞溶解物、ウサギ網状赤血球溶血液、カエル卵母細胞溶解物、イヌ膵臓溶解物、ヒト細胞溶解物、精製したもしくは半精製した真核生物の翻訳因子の混合物、またはそれらの組み合わせである、前記〔15〕に記載の方法。
〔17〕前記混合物がインタクトな真核生物細胞を含む、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔18〕前記細胞が、組織培養細胞または初代細胞であり、前記細胞が任意にヒト細胞である、前記〔17〕に記載の方法。
〔19〕前記レポーターモイエティを含む前記タンパク質を単離する工程をさらに含む、前記〔10〕または〔13〕に記載の方法。
〔20〕前記モイエティを含む前記タンパク質が、組換え遺伝子産物、遺伝子融合産物、酵素、サイトカイン、炭水化物結合タンパク質、脂質結合タンパク質、核酸結合タンパク質、ホルモン、免疫原性タンパク質、ヒトタンパク質、ウイルスタンパク質、細菌タンパク質、寄生生物タンパク質、またはその断片である、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔21〕前記レポーターモイエティがフルオロフォアである、前記〔10〕または〔13〕に記載の方法。
〔22〕前記親和性モイエティが、3つ以上のアミノ酸のペプチドである、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔23〕前記ペプチドが、エピトープまたは3つ以上の連続したヒスチジン残基を含む、前記〔22〕に記載の方法。
〔24〕前記モイエティが核酸である、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔25〕前記モイエティがRNAまたはDNAである、前記〔24〕に記載の方法。
〔26〕前記親和性モイエティがハプテンである、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔27〕前記モイエティがビオチンを含み、前記ビオチンが、任意に、光切断できるビオチンモイエティである、前記〔10〕、〔13〕または〔14〕に記載の方法。
〔28〕N末端で標識されたタンパク質を検出する方法であって、
a)前記〔1〕に記載の化合物であって、式I中のXが、レポーターモイエティまたは親和性モイエティである化合物、と反応させた、1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを含むN末端で標識されたタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を提供する工程
b)前記N末端で標識されたタンパク質を含む混合物を、前記異なるタンパク質と相互作用するように選択されるかまたは相互作用すると疑われる第2のタンパク質を含むサンプルと組み合わせて、この相互作用が複合体をもたらし、第2の混合物を提供する工程、及び
c)前記複合体中の前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティの存在を検出する工程、
を含む方法。
〔29〕前記第2の混合物から1つの複合体を単離する工程をさらに含む、前記〔28〕に記載の方法。
〔30〕前記第2のタンパク質が融合タンパク質である、前記〔28〕に記載の方法。
〔31〕前記融合タンパク質が、合成基質を結合する第3のタンパク質を含む、前記〔30〕に記載の方法。
〔32〕前記第3のタンパク質が変異体デハロゲナーゼを含む、前記〔31〕に記載の方法。
〔33〕前記合成基質が、固体支持体およびデハロゲナーゼ基質を含む、前記〔32〕に記載の方法。
【0191】
〔1'〕式Iの化合物
(式中、
Zは、H、F、Cl、Br、I、CN、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルエステル、カルボキシ、カルボン酸塩、アルキルアミド、ホスフェート、アルキルホスホネート、スルフェート、アルキルスルホネート、ニトロ、または任意に不飽和であり、任意にアミノ、ヒドロキシ、オキソ(=O)、ニトロ、チオールもしくはハロで置換された(C
1−C
10)アルキルであり;
各R
1は、独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、または(C
1−C
6)アルキルチオであり、各アルキル、アルコキシ、またはアルキルチオは、任意にF、Cl、Br、I、アミノ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アルキルスルホネート、もしくはCO
2M(式中、MはH、有機陽イオン、または無機陽イオン)で置換され;
nは、0、1、または2であり;
Yは、1以上のハロ、オキソ(=O)、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシで任意に置換され、かつ1以上のN(R
1)、O、S、または−N−C(=O)−基で任意に中断された(C
1−C
16)アルキルを含む連結基であるか、またはXがN
3である場合Yは任意に存在せず;および
Xは、レポーターモイエティ、親和性モイエティ、クエンチャー、光架橋モイエティ、固体支持体、N
3、H、またはOHであり、XがHまたはOHである場合、式Iの化合物は、放射性モイエティ、または2−ニトリルモイエティの炭素もしくは窒素原子以外の原子の同位体バリアントを含む)。
〔2'〕ZがHまたはFであり、R
1がHまたはFである、前記〔1'〕に記載の化合物。
〔3'〕Xがフルオロフォアである、前記〔1'〕に記載の化合物。
〔4'〕式Iの化合物が、
又は
である、前記〔1'〕に記載の化合物。
〔5'〕Xが、N
3、アレクサ−633、アレクサ−488、
である、前記〔1'〕に記載の化合物。
〔6'〕タンパク質のN末端を標識する方法であって、
1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を、前記〔1'〕に記載の化合物であって、式I中のXが、レポーターモイエティまたは親和性モイエティである化合物と接触させて、前記システインに共有結合された前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティを含む1以上のタンパク質をもたらす工程、
を含む方法。
〔7'〕前記レポーターモイエティを検出する工程をさらに含む、前記〔6'〕に記載の方法。
〔8'〕前記親和性モイエティを含むタンパク質を単離する工程をさらに含む、前記〔6'〕に記載の方法。
〔9'〕前記混合物が無細胞翻訳系を含む、前記〔6'〕に記載の方法。
〔10'〕前記混合物がインタクトな真核生物細胞を含む、前記〔6'〕に記載の方法。
〔11'〕前記モイエティを含む前記タンパク質が、組換え遺伝子産物、遺伝子融合産物、酵素、サイトカイン、炭水化物結合タンパク質、脂質結合タンパク質、核酸結合タンパク質、ホルモン、免疫原性タンパク質、ヒトタンパク質、ウイルスタンパク質、細菌タンパク質、寄生生物タンパク質、またはその断片である、前記〔6'〕に記載の方法。
〔12'〕前記N末端で標識されたタンパク質を、前記異なるタンパク質と相互作用するように選択されるかまたは相互作用すると疑われる第2のタンパク質を含むサンプルと組み合わせて、この相互作用が複合体をもたらし、第2の混合物を提供する工程、及び
前記複合体中の前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティの存在を検出する工程、
をさらに含む、前記〔6'〕に記載の方法。
〔13'〕前記第2の混合物から1つの複合体を単離する工程をさらに含む、前記〔12'〕に記載の方法。
〔14'〕前記第2のタンパク質が融合タンパク質である、前記〔12'〕に記載の方法。
〔15'〕前記融合タンパク質が変異体デハロゲナーゼを含む、前記〔14'〕に記載の方法。
【0192】
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1''〕式Iの化合物
(式中、
Zは、Hであり;
各R
1は、Hであり;
nは、0、1、または2であり;
Yは、
であり;および
Xは、フルオロフォア又は固体支持体であり、
前記フルオロフォアが、フルオロセイン、テキサスレッド、DAPI、PI、アクリジンオレンジ、アレクサフルオル、シアニン色素、エチジウムブロマイド、フルオレセイン、BODIPY、ロードール、Rox、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシフルオレセイン、アントラセン、2−アミノ−4−メトキシナフタレン、フェナレノン、アクリドン、フッ素化キサンテン誘導体、α−ナフトール、β−ナフトール、1−ヒドロキシピレン、クマリン、ローダミン、クレシルバイオレット及びレゾルフィンからなる群から選択される化合物に由来する)。
〔2''〕Xがフルオロフォアである、前記〔1''〕に記載の化合物。
〔3''〕式Iの化合物が、
又は
である、前記〔1''〕に記載の化合物。
〔4''〕Xが、
である、前記〔1''〕に記載の化合物。
〔5''〕タンパク質のN末端を標識する方法であって、
1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を、前記〔1''〕に記載の化合物であって、式I中のXが、フルオロフォアである化合物と接触させて、前記システインに共有結合された前記フルオロフォアを含む1以上のタンパク質をもたらす工程、
を含む方法。
〔6''〕前記フルオロフォアを検出する工程をさらに含む、前記〔5''〕に記載の方法。
〔7''〕前記混合物が無細胞翻訳系を含む、前記〔5''〕に記載の方法。
〔8''〕前記混合物がインタクトな真核生物細胞を含む、前記〔5''〕に記載の方法。
〔9''〕前記フルオロフォアを含む前記タンパク質が、組換え遺伝子産物、遺伝子融合産物、酵素、サイトカイン、炭水化物結合タンパク質、脂質結合タンパク質、核酸結合タンパク質、ホルモン、免疫原性タンパク質、ヒトタンパク質、ウイルスタンパク質、細菌タンパク質、寄生生物タンパク質、またはその断片である、前記〔5''〕に記載の方法。
〔10''〕前記N末端で標識されたタンパク質を、前記異なるタンパク質と相互作用するように選択されるかまたは相互作用すると疑われる第2のタンパク質を含むサンプルと組み合わせて、この相互作用が複合体をもたらし、第2の混合物を提供する工程、及び
前記複合体中の前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティの存在を検出する工程、
をさらに含む、前記〔5''〕に記載の方法。
〔11''〕前記第2の混合物から1つの複合体を単離する工程をさらに含む、前記〔10''〕に記載の方法。
〔12''〕前記第2のタンパク質が融合タンパク質である、前記〔10''〕に記載の方法。
〔13''〕前記融合タンパク質が変異体デハロゲナーゼを含む、前記〔12''〕に記載の方法。
本発明の更にまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1a〕式Iの化合物
(式中、
Zは、Hであり;
各R
1は、Hであり;
nは、0、1、または2であり;
Yは、1以上のオキソ(=O)で置換され、及び/又は1以上のN(R
1')及び/又はOで中断された(C
1−C
16)アルキレン基であり;
R
1'は、H又は(C
1−C
6)アルキル基であり;および
Xは、フルオロフォア又は固体支持体であり、
前記フルオロフォアが、フルオロセイン、テキサスレッド、DAPI、PI、アクリジンオレンジ、アレクサフルオル、シアニン色素、エチジウムブロマイド、フルオレセイン、BODIPY、ロードール、Rox、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシフルオレセイン、アントラセン、2−アミノ−4−メトキシナフタレン、フェナレノン、アクリドン、フッ素化キサンテン誘導体、α−ナフトール、β−ナフトール、1−ヒドロキシピレン、クマリン、ローダミン、クレシルバイオレット及びレゾルフィンからなる群から選択される化合物に由来する)。
〔2a〕Xがフルオロフォアである、前記〔1a〕に記載の化合物。
〔3a〕Xが、
である、前記〔1a〕に記載の化合物。
〔4a〕タンパク質のN末端を標識する方法であって、
1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を、前記〔1a〕に記載の化合物であって、式I中のXが、フルオロフォアである化合物と接触させて、前記システインに共有結合された前記フルオロフォアを含む1以上のタンパク質をもたらす工程、
を含む方法。
〔5a〕前記フルオロフォアを検出する工程をさらに含む、前記〔4a〕に記載の方法。
〔6a〕前記混合物が無細胞翻訳系を含む、前記〔4a〕に記載の方法。
〔7a〕前記混合物がインタクトな真核生物細胞を含む、前記〔4a〕に記載の方法。
〔8a〕前記フルオロフォアを含む前記タンパク質が、組換え遺伝子産物、遺伝子融合産物、酵素、サイトカイン、炭水化物結合タンパク質、脂質結合タンパク質、核酸結合タンパク質、ホルモン、免疫原性タンパク質、ヒトタンパク質、ウイルスタンパク質、細菌タンパク質、寄生生物タンパク質、またはその断片である、前記〔4a〕に記載の方法。
〔9a〕前記N末端で標識されたタンパク質を、前記異なるタンパク質と相互作用するように選択されるかまたは相互作用すると疑われる第2のタンパク質を含むサンプルと組み合わせて、この相互作用が複合体をもたらし、第2の混合物を提供する工程、及び
前記複合体中の前記レポーターモイエティまたは前記親和性モイエティの存在を検出する工程、
をさらに含む、前記〔4a〕に記載の方法。
〔10a〕前記第2の混合物から1つの複合体を単離する工程をさらに含む、前記〔9a〕に記載の方法。
〔11a〕前記第2のタンパク質が融合タンパク質である、前記〔9a〕に記載の方法。
〔12a〕前記融合タンパク質が変異体デハロゲナーゼを含む、前記〔11a〕に記載の方法。
本発明の更にまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1b〕式Iの化合物
(式中、
Zは、Hであり;
各R1は、Hであり;
nは、0、1、または2であり;
Yは、1〜6個のオキソ(=O)で置換され、及び/又は1〜6個のN(R1')及び/又はOで中断された(C1−C16)アルキレン基であり、但し、以下の基ではなく;
R1'は、H又は(C1−C6)アルキル基であり;および
Xは、フルオロフォア又は固体支持体であり、
前記フルオロフォアが、フルオロセイン、テキサスレッド、DAPI、PI、アクリジンオレンジ、アレクサフルオル、シアニン色素、エチジウムブロマイド、フルオレセイン、BODIPY、ロードール、Rox、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシフルオレセイン、アントラセン、2−アミノ−4−メトキシナフタレン、フェナレノン、アクリドン、フッ素化キサンテン誘導体、α−ナフトール、β−ナフトール、1−ヒドロキシピレン、クマリン、ローダミン、クレシルバイオレット及びレゾルフィンからなる群から選択される化合物に由来する)。
〔2b〕Xがフルオロフォアである、前記〔1b〕に記載の化合物。
〔3b〕Xが、
である、前記〔1b〕に記載の化合物。
〔4b〕タンパク質のN末端を標識する方法であって、
1以上の異なるタンパク質でありそのうちの少なくとも1つがN末端においてシステインを有するタンパク質、を含む分子集団を有する混合物を、前記〔1b〕に記載の化合物であって、式I中のXが、フルオロフォアである化合物と接触させて、前記システインに共有結合された前記フルオロフォアを含む1以上のタンパク質をもたらす工程、
を含む方法。
〔5b〕前記フルオロフォアを検出する工程をさらに含む、前記〔4b〕に記載の方法。
〔6b〕前記混合物が無細胞翻訳系を含む、前記〔4b〕に記載の方法。
〔7b〕前記混合物がインタクトな真核生物細胞を含む、前記〔4b〕に記載の方法。
〔8b〕前記フルオロフォアを含む前記タンパク質が、組換え遺伝子産物、遺伝子融合産物、酵素、サイトカイン、炭水化物結合タンパク質、脂質結合タンパク質、核酸結合タンパク質、ホルモン、免疫原性タンパク質、ヒトタンパク質、ウイルスタンパク質、細菌タンパク質、寄生生物タンパク質、またはその断片である、前記〔4b〕に記載の方法。
〔9b〕前記N末端で標識されたタンパク質を、前記異なるタンパク質と相互作用するように選択されるかまたは相互作用すると疑われる第2のタンパク質を含むサンプルと組み合わせて、この相互作用が複合体をもたらし、第2の混合物を提供する工程、及び
前記複合体中のレポーターモイエティまたは親和性モイエティの存在を検出する工程、をさらに含む、前記〔4b〕に記載の方法。
〔10b〕前記第2の混合物から1つの複合体を単離する工程をさらに含む、前記〔9b〕に記載の方法。
〔11b〕前記第2のタンパク質が融合タンパク質である、前記〔9b〕に記載の方法。
〔12b〕前記融合タンパク質が変異体デハロゲナーゼを含む、前記〔11b〕に記載の方法。