(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記動作キャビティの外部に位置し、前記走査光源及び前記光電検知器とそれぞれ結合される、走査光源制御回路及び光電検出回路をさらに備える、請求項5に記載のファイバブラッググレーティング復調器。
前記温度制御システムは、前記動作キャビティ内の温度を30℃〜45℃に調節するように構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のファイバブラッググレーティング復調器。
前記光学部品は、走査光源、サーキュレーター、光電検知器を含み、前記ファイバブラッググレーティング復調器は、走査光源制御回路及び光電検出回路をさらに備え、前記走査光源制御回路及び前記光電検出回路は、前記動作キャビティの外部に位置し、前記走査光源及び前記光電検知器と結合される、請求項8に記載のファイバブラッググレーティング復調器の温度制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して本発明の例示的な実施例を更に詳細に説明する。
図1は、本出願の例示的な実施例によるファイバブラッググレーティング復調器の構造を示すブロック図である。当該ファイバブラッググレーティング復調器は、例えば回折格子型のファイバブラッググレーティング復調器に適用できる。
【0010】
図1において、温度制御回路が101と記され、光スイッチが102と記され、光源が103と記され、光電変換モジュールが104と記され、光スイッチ102に接続される光ファイバが105と記され、上位コンピュータに接続されるデータ線が106と記され、動作キャビティが107と記され、温度センサの電源及びデータ線が108と記され、冷却加熱器の制御及び電源線が109と記され、断熱層が110と記され、光ファイバが111と記され、サーキュレーターが112と記され、冷却加熱器が113と記され、温度センサが114と記され、ファイバブラッググレーティング復調器のケースが115と記される。
【0011】
一の実施例において、当該ファイバブラッググレーティング復調器は動作キャビティ107と温度制御システムを備える。上記動作キャビティ107と温度制御システムがファイバブラッググレーティング復調器のケース115に配置される。当該ファイバブラッググレーティング復調器は、動作キャビティ107に収容された光学部品である例えば光源103、光スイッチ102、光電変換モジュール104及びサーキュレーター112をさらに備える。光スイッチ102が光ファイバ105の一端に接続され、光ファイバ105の他端はファイバブラッググレーティングセンサ(図示せず)に接続される。光ファイバ111は光スイッチ102とサーキュレーター112を接続する。光源103と光電変換モジュール104はいずれもそれぞれサーキュレーター112と結合される。
【0012】
動作キャビティ107は、熱伝導材質で製造され、例えば、金属などの熱伝導性に優れた材質を使用して製造される。動作キャビティ107の外部は、断熱層110に緊密に被覆されることで、動作キャビティ107の内部と外部の熱交換をできるだけに減少できる。光スイッチ102に接続される光ファイバ105及び上位コンピュータに接続されるデータ線106は、動作キャビティ107の側壁に開けられた小さな孔を通じてファイバブラッググレーティング復調器内に導入され、上位コンピュータへ引き出される。動作キャビティ107の内部と外部との熱交換を低減するように、上記開けられた小さな孔をできるだけ小さくする。
【0013】
動作時に、当該ファイバブラッググレーティング復調器は光ファイバ105を介してファイバブラッググレーティングセンサから光信号を受信し、光源103、光スイッチ102、光ファイバ111、サーキュレーター112及び光電変換モジュール104を通じて、受信された光信号を回折することで、空間において受信された光信号の各波長を分離させ、光信号と電気信号の変換を実現する。そして、変換により得られた電気信号を、上位コンピュータに接続されたデータ線106を通じて例えばコンピュータの上位コンピュータに伝送して、更なる解析と処理を行う。
【0014】
上記ファイバブラッググレーティング復調器に備えられる温度制御システムは、上記動作キャビティ107内の温度を調節して、動作キャビティにおける光学部品を適切な温度範囲内で動作させる。一例示的な実施例によれば、当該温度範囲は30℃〜45℃であっても良い。動作キャビティ内の温度が適切な温度に調節されるので、動作キャビティ内の光学部品が安定に動作することができる。従って、当該ファイバブラッググレーティング復調器を広い範囲の動作環境において動作させるように、例えば、ファイバブラッググレーティング復調器のケース115が‐40℃〜70℃の温度範囲にあっても、当該ファイバブラッググレーティング復調器が依然として正常に動作することができる。
【0015】
上記温度制御システムは、温度制御回路101、加熱冷却装置113及び温度センサ114を備える。一の実施例において、加熱冷却装置113は半導体冷却装置113を備える。半導体冷却装置113にはヒートシンク及びファンを配置することができ、例えば、加熱冷却面ヒートシンクと放熱ファンを備えることができる。半導体冷却装置113の動作面は動作キャビティ107の外表面に密着することができる。半導体冷却装置113は電力供応及び制御線109により温度制御回路101と結合できる。温度センサ114は、温度センサ電源及びデータ線108により温度制御回路101と結合できる。温度センサ電源及びデータ線108は上記動作キャビティ107の側壁に開けられた小さな孔を通して温度制御回路101に接続される。動作キャビティ107の内部と外部の熱交換を低減するように、上記開けられた小さな孔をできるだけ小さくする。温度センサ114は複数の温度センサにより構成された温度センサセットを備えてもよい。温度センサセットは動作キャビティ107内の各々の位置に配置され、例えば、動作キャビティ107の光学部品が相対的に密集した位置に配置される。温度センサ114は、温度制御回路101が動作キャビティ107内の温度を制御する根拠として、上記動作キャビティ107内の温度をリアルタイムに又は周期的に取得でき、温度センサ電源及びデータ線108を介して温度制御回路101に伝送する。
【0016】
半導体冷却装置113は少なくとも1対のN型半導体材料とP型半導体材料を備え、それらは連結された熱電対を構成する。当該分野において、通常に「冷却装置」と呼ばれるが、半導体冷却装置が冷却できるだけでなく、加熱することもできる。例えば、半導体冷却装置113に直流電流が流れて、電流がN型部品からP型部品(順方向電流と称する)へ流れる場合に、半導体冷却装置113が熱量を吸収し、降温の効果を達成し、電流がP型部品からN型部品(逆方向電流と称する)へ流れる場合に、熱量を放出し、昇温の効果を達成する。
【0017】
温度制御回路101は温度センサ114からの温度信号を受信する。例えば、温度センサ114からフィードバックされた信号が示す最低温度が30℃より低い又は30℃に近い場合、温度制御回路101が半導体冷却装置113に信号を送信して半導体冷却装置113の出力(例えば、出力電力又は継続時間)を高めることで、相応的に動作キャビティ107内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ107内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ107内の温度を30℃より低くない適切な温度範囲内に維持させる。動作キャビティ107内の温度を上昇させるように、温度制御回路101は半導体冷却装置113に逆方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくすることができる。
【0018】
逆に、例えば、温度センサ114からフィードバックされた信号が示す最高温度が45℃より高い又は45℃に近い場合に、温度制御回路101は半導体冷却装置113に信号を送信して半導体冷却装置113の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ107内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ107内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ107内の温度を45℃より高くない適切な温度範囲内に維持させる。動作キャビティ107内の温度を降下させるように、温度制御回路101は半導体冷却装置113に順方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくすることができる。
【0019】
温度制御回路101は、温度センサセット114からフィードバックされた温度が例えば30℃〜45℃などの適切な温度範囲内、又はその他の動作キャビティ107内の各光学部品の性能の安定を確保できる温度範囲内にあるまで、上記方式に従って操作される。
【0020】
一の実施例において、実際の外部環境の温度状況に基づき固定の閾値Tを設定することができる。例えば、ファイバブラッググレーティング復調器のケース115の外部が寒い場合に、当該閾値Tを45℃に接近させ、例えば44℃に設定し、ファイバブラッググレーティング復調器のケース115の外部が暑い場合に、当該閾値Tを30℃に接近させ、例えば31℃に設定する。当該閾値は実際の動作に基づきその他の温度値に設定されても良い。
【0021】
温度閾値Tが設定された場合に、温度センサ114からのフィードバック信号が示す最高温度が設定された閾値Tより高い場合に、温度制御回路101は半導体冷却装置113に信号を送信して半導体冷却装置113の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ107内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ107内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ107内の温度を設置された閾値Tより高くないように維持させる。動作キャビティ107内の最高温度が設置された閾値Tより高くないように、温度制御回路101は半導体冷却装置113に順方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくする。
【0022】
温度センサ114からフィードバックされた信号が示す最低温度が設置された閾値Tより低い場合に、温度制御回路101は半導体冷却装置113に信号を送信して半導体冷却装置113の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ107内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ107内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ107内の温度を設置された閾値Tより低くないように維持させる。動作キャビティ107内の最低温度が設置された閾値Tより低くないように、温度制御回路101は半導体冷却装置113に逆方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくする。
【0023】
半導体冷却装置113が複数対のN型半導体材料とP型半導体材料を備える場合に、温度制御回路101から半導体冷却装置113に印加した電流の大きさは、半導体材料の対数の増加にしたがって大きくなることができるので、温度が上昇する又は降下する速度をさらに向上できる。
【0024】
図2は本出願の例示的な実施例によるファイバブラッググレーティング復調器の構造を示すブロック図である。当該ファイバブラッググレーティング復調器は、例えば走査フィルタ型のファイバブラッググレーティング復調器に適用できる。
【0025】
図2において、温度制御回路が201と記され、サーキュレーターに接続される光ファイバが205と記され、上位コンピュータに接続されるデータ線が206と記され、動作キャビティが207と記され、温度センサ電源及びデータ線が208と記され、断熱層が210と記され、光ファイバが211と記され、サーキュレーターが212と記され、温度センサが214と記され、ファイバブラッググレーティング復調器のケースが215と記され、走査光源制御回路及び光電検出回路が216と記され、冷却装置が217と記され、加熱器が218と記され、走査光源が219と記され、光電検知器が220と記され、冷却加熱装置の制御線及び電源線が221と記され、走査光源と光電検知器の信号線及び電力線が222と記される。
【0026】
一の実施例において、当該ファイバブラッググレーティング復調器は動作キャビティ207と温度制御システムを備える。上記動作キャビティ207と温度制御システムは、ファイバブラッググレーティング復調器のケース215内に配置される。当該ファイバブラッググレーティング復調器は、動作キャビティ107に収容された光学部品を更に備え、例えば走査光源219、サーキュレーター212、光電検知器220、走査光源制御回路及び光電検出回路216を備える。
【0027】
動作キャビティ207は、熱伝導材質で製造され、例えば、金属などの熱伝導性に優れた材質を使用して製造される。動作キャビティ207の外部には、断熱層210に緊密に被覆されることで、動作キャビティ207の内部と外部の熱交換をできるだけ減少できる。
【0028】
サーキュレーター212に接続された光ファイバ205、走査光源219と光電検知器220の信号線及び電源線222は、動作キャビティ207の側壁に開けられた小さな孔を通じて動作キャビティ207に導入され、走査光源制御回路及び光電検出回路216に引き出される。動作キャビティ207の内部と外部の熱交換を低減するように、上記開けられた小さな孔をできるだけ小さくする。
【0029】
動作時に、当該ファイバブラッググレーティング復調器は、光ファイバ205を介してファイバブラッググレーティングセンサ(図示せず)から光信号を受信し、レーザ部品走査光源219と光電検知器220を通じて、受信された光信号をフィルター処理し電気信号に変換して、走査光源制御回路及び光電検出回路216に送信し、更なる処理を行う。走査光源制御回路及び光電検出回路216は、レーザ部品走査光源219のレーザの発光周波数と電力を制御して、処理された電気信号を上位コンピュータに接続されたデータ線206を介して例えばコンピュータの上位コンピュータに伝送し、更なる解析と処理を行う。
【0030】
一の実施例において、走査光源制御回路及び光電検出回路216は動作キャビティ207内に配置され、上記動作キャビティ207の側壁に開けられた穴を減少できる。
【0031】
上記ファイバブラッググレーティング復調器に備えられる温度制御システムは、上記動作キャビティ207内の温度を調節することで、動作キャビティにおける光学部品を適切な温度範囲内で動作させる。一例示的な実施例によれば、当該温度範囲は30℃〜45℃であっても良い。上記温度制御システムは、温度制御回路201、冷却装置217(例えば、小型冷凍圧縮機)、及び加熱器218(例えば、正温度係数(PTC)サーミスタ加熱器)を備えてもいい。冷却装置217と加熱器218は温度制御システムのアクチュエータとして、それぞれ冷却加熱装置の制御線及び電源線221を介して温度制御回路201と結合される。温度制御回路201は、一定の制御ポリシーに基づき動作キャビティ内の温度を制御する根拠として、温度センサ214により動作キャビティの内部温度を取得してもよい。
【0032】
温度センサ214は温度センサ電源及びデータ線208を介して温度制御回路201と結合される。温度センサ電源及びデータ線208は上記動作キャビティ207の側壁に開けられた小さな孔を通して温度制御回路201に接続される。動作キャビティ207の内部と外部の熱交換を低減するように、上記開けられた小さな孔をできるだけ小さくする。温度センサ214は複数の温度センサにより構成された温度センサセットを備えてもいい。温度センサセットは、動作キャビティ107内の各々の位置に配置され、例えば、動作キャビティ207における光学部品が相対的に密集した位置に配置される。温度センサ214は、温度制御回路201により動作キャビティ207内の温度を制御し調節する根拠として、上記動作キャビティ内の温度をリアルタイムに又は周期的に取得でき、温度センサのデータ線208を介して温度制御回路201に伝送する。
【0033】
冷却装置217は、上記動作キャビティ207と上記動作キャビティ207を被覆する断熱層210の中に嵌め込むことができる。上記冷却装置217は、上記温度制御回路201からの指示を受信して動作キャビティ207内の温度を降下させる。冷却装置217は温度制御回路201により給電される。
【0034】
加熱器218は、動作キャビティ207内に配置され、例えば、その発熱部材が動作キャビティ207内に完全に配置される。加熱器218は上記温度制御回路201からの指示を受信して動作キャビティ207内の温度を上昇させる。加熱器218は温度制御回路201により給電される。
【0035】
温度制御回路201は温度センサセット214からの温度信号を受信する。例えば、温度センサ214で示された最低温度が30℃より低い又は30℃に近い場合に、温度制御回路201は加熱器218に信号を送信して加熱器218の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ207内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ207内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ207内の温度を30℃より低くない適切な温度範囲に維持させる。
【0036】
逆に、例えば温度センサ214からのフィードバック信号で示された最高温度が45℃より高い又は45℃に近い場合に、温度制御回路201は冷却装置217に信号を送信して冷却装置217の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ207内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ207内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ207内の温度を45℃より高くない適切な温度範囲に維持させる。
【0037】
温度制御回路201は、温度センサセット214からフィードバックされた温度が例えば30℃〜45℃などの適切な温度範囲内、又はその他の動作キャビティ207内の各光学部品の性能の安定を確保できる温度範囲内にあるまで、当該操作を継続する。
【0038】
一の実施例において、実際の外部環境の温度状況に基づき温度閾値Tを設定することができる。例えば、ファイバブラッググレーティング復調器のケース215の外部が寒い場合に、当該閾値Tを45℃に接近させ、例えば44℃に設定し、ファイバブラッググレーティング復調器のケース215の外部が暑い場合に、当該閾値Tを30℃に接近させ、例えば31℃に設定する。当該温度閾値は、実際の動作に基づきその他の温度値に設定されても良い。
【0039】
閾値Tが設定された場合に、温度センサ214からのフィードバック信号が示す最高温度が設定された閾値Tより高い場合に、温度制御回路201は冷却装置217に信号を送信して冷却装置217の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ207内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ207内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ207内の温度を設定された閾値Tより高くないように維持させる。
【0040】
温度センサ214からフィードバックされた信号が示す最低温度が設定された温度閾値Tより低い場合に、温度制御回路201は加熱器218に信号を送信して加熱器218の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ207内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ207内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ207内の温度を設定された閾値Tより低くないように維持させる。
【0041】
図1に示された温度制御システムを
図2に示すようなファイバブラッググレーティング復調器に適用してもよく、
図2に示された温度制御システムを
図1に示すようなファイバブラッググレーティング復調器に適用してもよい。当業者は、このような置換を容易に想到できる。
【0042】
図3は本発明によるファイバブラッググレーティング復調器の温度制御方法300のフローチャートであり、当該ファイバブラッググレーティング復調器は温度制御システムとファイバブラッググレーティング復調器の光学部品を収容する動作キャビティを備える。一の実施例において、動作キャビティの内部と外部の熱交換をできるだけ減少するように、上記動作キャビティの外部には断熱層が緊密に被覆されている。当該方法は、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる方式を採用し、温度制御システムの温度制御回路において実現できる。
【0043】
当該方法300はステップ301から始まり、当該ステップにおいて、当該温度制御システムが給電され、この場合、ファイバブラッググレーティング復調器は動作状態であってもよく、動作状態でなくてもよい。次に、当該方法はステップ302へ進み、当該ステップで、当該温度制御システムの温度制御回路はファイバブラッググレーティング復調器内に備えらえる動作キャビティ内の温度を検出する。例えば、動作キャビティ内に設置された温度センサに検知された情報を読み取ることで当該温度を検出する。次に、当該方法300はステップ303へ進み、当該ステップで、検出された動作キャビティ内の温度が温度閾値Tを満たすか否かを判定する。閾値Tを満たす場合に、当該方法300はステップ302に戻り、動作キャビティ内の温度を更に検出する。閾値Tを満たさない場合に、当該方法300はステップ304へ進み、動作キャビティ内の温度を調節する。
【0044】
一の実施例において、ファイバブラッググレーティング復調器の動作キャビティ内の光学部品は、室温に近接する温度範囲30℃〜45℃での動作性能が良いので、当該閾値Tについて温度範囲30℃〜45℃における任意の値を選択できる。なお、実際の外部環境の温度状況に基づき閾値Tを設定することができる。例えば、当該ファイバブラッググレーティング復調器の外部が寒い場合に、当該閾値Tを45℃に接近させ、例えば44℃に設定することができ、外部が暑い場合に、当該閾値Tを30℃に接近させ、例えば31℃に設定することができる。当該閾値は、実際の動作に基づきその他の温度値に設定されてもよい。
【0045】
方法300のステップ304において、検出された動作キャビティ内の温度が設定された閾値より低い場合に、温度制御回路の出力を調節して動作キャビティ内の温度を上昇させ、検出された動作キャビティ内の温度が設定された閾値より高い場合に、温度制御回路の出力を調節して動作キャビティ内の温度を降下させる。
【0046】
一の実施例において、上記温度制御システムに備えられる加熱冷却装置は半導体冷却装置を採用することができる。温度センサからのフィードバック信号が示す最高温度が設定された閾値Tより高い場合に、温度制御回路が半導体冷却装置に信号を送信して半導体冷却装置の出力を高めることで、それに対応して動作キャビティ内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ内の温度を設定された閾値Tより高くないように維持させる。動作キャビティ内の最高温度が設定された閾値Tより高くないように、温度制御回路は半導体冷却装置に順方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくする。
【0047】
温度センサからフィードバックされた信号が示す最低温度が設定された閾値Tより低い場合に、温度制御回路は半導体冷却装置に信号を送信して半導体冷却装置の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ内の温度を設定された閾値Tより低くならないように維持させ、動作キャビティ内の各光学部品の動作性能を安定させる。動作キャビティ内の最低温度が設定された閾値Tより低くないように、温度制御回路は半導体冷却装置に逆方向電流を印加し且つ印加された電流の大きさを大きくする。
【0048】
一の実施例において、上記温度制御システムは冷却装置と加熱器を備える。温度センサからのフィードバック信号が示す最高温度が設定された閾値Tより高い場合に、温度制御回路が冷却装置に信号を送信して冷却装置の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ内の温度を降下させる。このような方式によれば、動作キャビティ内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ内の温度を設定された閾値Tより高くないように維持させる。
【0049】
温度センサに示された最低温度が設定された閾値Tより低い場合に、温度制御回路が加熱器に信号を送信して加熱器の出力を高めることで、相応的に動作キャビティ内の温度を上昇させる。このような方式によれば、動作キャビティ内の各光学部品の動作性能を安定させるように、動作キャビティ内の温度を設定された閾値Tより低くないように維持させる。
【0050】
温度制御回路の出力を調節してから、ステップ302に戻り、直ちに動作キャビティ内の温度を再度に検出してもよく、例えば1〜5分の一つの遅延を設定した後、動作キャビティ内の温度を再度に検出しても良い。
【0051】
その後、当該方法300は上記ステップを繰り返し、動作キャビティの温度が設定された閾値に等しい又は近接することを確保する。
【0052】
一の実施例において、ステップ303の温度閾値は、上限温度と下限温度を含む温度範囲であっても良い。例えば、当該温度範囲は30℃〜45℃であっても良く、この場合、上限温度は45℃であり、下限温度は30℃である。検出された温度が設定された温度範囲にある場合に、当該方法300はステップ302に戻って動作キャビティ内の温度を継続に検出する。そうでない場合に、当該方法300はステップ304へ進み、温度制御回路の出力を調節することで動作キャビティ内の温度を上昇させる又は降下させて、動作キャビティの温度を設定された温度範囲に収める。温度制御回路の出力電力を調節する方式は、上記方式を参照して、動作キャビティの温度を設定された温度範囲内に収める。
【0053】
ここで設定された温度範囲は必ずしも30℃〜45℃の温度範囲に限定するのではなく、例えば31℃〜44℃、又はより狭い、又はより広い温度範囲であっても良い。当該温度範囲に対する設定は、さらに動作キャビティ内の光学部品の動作パラメータを参照して調節しても良い。
【0054】
以上、図面を参照して本出願の例示的な実施形態を説明したが、本発明の保護範囲はこれに限られず、当業者であれば本出願により開示された技術範囲内で、様々な変更や置換形態を想到できる。