(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、端末装置との通信が不能となった場合にも閲覧中の文書情報及び関連する文書情報を端末装置で閲覧させる文書管理プログラム、文書閲覧編集プログラム、文書管理装置、端末装置及び文書管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]コンピュータを、
端末装置と前記コンピュータとの通信が不能となると予測される期間に基づいて、前記端末装置から閲覧要求のあった文書情報に関連する文書情報
の送信履歴情報から、
前記予測される期間が長くなるに従い検索範囲を広くして前記端末装置に送信する文書情報を決定する決定手段と、
決定した前記文書情報を前記端末装置に送信する送信手段として機能させるための文書管理プログラム。
[2]前記決定手段は、前記端末装置の位置情報と、当該位置情報に関連付けられた
前記文書情報の送信履歴情報又は文書情報の利用者に関連付けられた
前記文書情報の送信履歴情報の少なくともいずれかとに基づいて、前記端末装置に送信する文書情報を決定する前記[1]に記載の文書管理プログラム。
[3]前記期間は、前記端末装置の位置情報と、位置情報と電波状況とを関連付けた電波状況情報とに基づいて予測される前記[1]又は[2]に記載の文書管理プログラム。
[
4]端末装置と
当該文書管理装置との通信が不能となると予測される期間に基づいて、前記端末装置から閲覧要求のあった文書情報に関連する文書情報
の送信履歴情報から、
前記予測される期間が長くなるに従い検索範囲を広くして前記端末装置に送信する文書情報を決定する決定手段と、
決定した前記文書情報を前記端末装置に送信する送信手段とを有する文書管理装置。
[
5]文書情報を閲覧する端末装置と、前記端末装置の閲覧要求に基づいて文書情報を前記端末装置に送信する文書管理装置とを有する文書管理システムであって、
前記端末装置は、前記文書管理装置との通信が不能となる期間を予測して、当該予測結果を前記文書管理装置に送信し、
前記文書管理装置は、前記端末装置との通信が不能となると予測される期間に基づいて、前記端末装置から閲覧要求のあった文書情報に関連する文書情報
の送信履歴情報から、
前記予測される期間が長くなるに従い検索範囲を広くして当該端末装置に送信する文書情報を決定して、決定した前記文書情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記文書管理装置から前記文書情報を受信し、前記文書情報を閲覧及び編集するとともに、前記文書管理装置との通信が復旧した場合、受信した前記文書情報のうち、電波状況が悪化していた期間において編集された文書情報を前記文書管理装置に送信する文書管理システム。
【発明の効果】
【0007】
請求項1、4、
5に係る発明によれば、端末装置との通信が不能となった場合にも閲覧中の文書情報及び関連する文書情報を端末装置で閲覧させることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、端末装置の位置に関連のある文書情報を送信することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、端末装置との通信が不能となる期間を端末装置の位置情報と、位置情報と電波状況とを関連付けた電波状況情報とに基づいて予測することができる
。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施の形態]
(文書管理システムの構成)
図1は、実施の形態に係る文書管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0010】
この文書管理システム9は、文書管理サーバ1と、端末装置2と、位置情報管理サーバ3と、電波状況管理サーバ4とをネットワーク6によって互いに通信可能に接続することで構成される。端末装置2は、基地局5と無線通信することによりネットワーク6に接続される。また、端末装置2は、利用者7に操作されるものであり、一例として、交通手段8で利用者7とともに移動しているものとする。
【0011】
文書管理サーバ1は、文書情報を管理するサーバ型の文書管理装置であり、端末装置2の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。文書情報は、テキスト情報、画像情報、音声情報、動画情報等の情報に限らず、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等の特定のアプリケーションで作成された情報であってもよい。
【0012】
端末装置2は、携帯電話、スマートフォン、PC(Personal Computer)等の端末装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0013】
位置情報管理サーバ3は、端末装置2の位置情報を管理するサーバ型の情報処理装置であり、端末装置2の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0014】
電波状況管理サーバ4は、端末装置2の電波状況を管理するサーバ型の情報処理装置であり、端末装置2の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0015】
ネットワーク6は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0016】
上記構成において、文書管理サーバ1は、端末装置2の電波状況が悪化すると予測されると、端末装置2の電波状況が悪化してから回復するまでの期間に基づいて送信するべき文書情報の決定を行い、当該文書情報を端末装置2に送信(ダウンロード)する。端末装置2は、文書情報を受信して一時的に記憶部に記憶し、電波状況が悪化している間、利用者7の操作に応じて記憶部に記憶された当該文書情報に対し閲覧、編集等の動作を実行する。
【0017】
なお、無線通信下における電波状況について以下説明するが、有線通信における通信状況についても本願発明を同様に適用してもよい。また、電波状況の悪化は、文書管理サーバ1と端末装置2との通信が不能となる原因の一例であり、計画的な停電や、通信網の集中利用等により通信が不能となるまでの時間と、その期間が容易に予測される場合等にも本願発明を適用してもよい。
【0018】
以下、各装置の構成について詳細に説明する。
【0019】
(文書管理サーバの構成)
図2は、文書管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0020】
文書管理サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワークを介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0021】
制御部10は、後述する文書管理プログラム110を実行することで、情報受付手段100、ダウンロード文書決定手段101、文書情報送信手段102及び履歴記録手段103等として機能する。
【0022】
情報受付手段100は、端末装置2から送信される電波状況に関する予測結果を受け付ける。
【0023】
ダウンロード文書決定手段101は、情報受付手段100が受け付けた予測結果に基づいて文書情報111のうち端末装置2に対してダウンロードするべき文書情報を決定する。なお、決定方法については後述する「(2)文書管理サーバの動作」において詳細に説明する。
【0024】
文書情報送信手段102は、ダウンロード文書決定手段101が決定した文書情報を端末装置2に送信する。
【0025】
履歴記録手段103は、文書情報送信手段102が送信した文書情報と、端末装置2の位置情報又は端末装置2の利用者の識別情報とを関連付けてダウンロード位置履歴情報112又はダウンロード履歴情報113として記録する。
【0026】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100−103として動作させる文書管理プログラム110、文書情報111、ダウンロード位置履歴情報112、ダウンロード履歴情報113等を記憶する。
【0027】
(端末装置の構成)
図3は、端末装置2の構成例を示すブロック図である。
【0028】
端末装置2は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部20と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部21と、ネットワークを介して外部と通信する通信部22と、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成され文字や画像等を表示する表示部23と、ボタンやタッチセンサ等から構成され利用者7の操作に応じた操作信号を出力する操作部24を備える。
【0029】
制御部20は、後述する文書閲覧編集プログラム210を実行することで、情報取得手段200、電波状況予測手段201、情報送信手段202、文書情報受信手段203、文書情報閲覧編集手段204及び編集文書情報送信手段205等として機能する。
【0030】
情報取得手段200は、位置情報管理サーバ3から端末装置2の位置情報211を取得するとともに、電波状況管理サーバ4から当該位置情報211から所定の範囲内における電波状況を示す電波状況情報212を取得し、記憶部21に格納する。
【0031】
電波状況予測手段201は、位置情報211に基づいて端末装置2の移動方向及び速さを算出し、一例として3分後に電波状況が悪化するか否かを予測する。また、電波状況予測手段201は、3分後に電波状況が悪化すると予測した場合は、電波状況が悪化してから回復するまでの期間を予測する。
【0032】
情報送信手段202は、電波状況予測手段201が予測した予測結果を文書管理サーバ1に送信する。また、情報送信手段202は、文書情報の閲覧要求等の要求を文書管理サーバ1に送信する。
【0033】
文書情報受信手段203は、文書管理サーバ1から文書情報213を受信して記憶部21の一時的な記憶領域(キャッシュ)に格納する。なお、キャッシュは、揮発性のメモリであってもよいし、不揮発性のメモリに一時的に用意されたものであってもよい。
【0034】
文書情報閲覧編集手段204は、操作部24に対する利用者7の操作内容に応じて文書情報213の内容を表示部23に表示し、編集する。編集した場合は、編集文書情報214として記憶部21に保存する。
【0035】
編集文書情報送信手段205は、電波状況が悪化している期間において、文書情報閲覧編集手段204によって編集された編集文書情報214を文書管理サーバ1に送信し、編集文書情報214によって文書管理サーバ1の文書情報111の内容を上書き依頼する。
【0036】
記憶部21は、制御部20を上述した各手段200−205として動作させる文書閲覧編集プログラム210、位置情報211、電波状況情報212、文書情報213及び編集文書情報214等を記憶する。
【0037】
図4は、ダウンロード位置履歴情報112の構成の一例を示す概略図である。
【0038】
ダウンロード位置履歴情報112は、文書管理サーバ1によって記録される情報であり、文書情報を識別する文書IDと、当該文書IDの文書情報が文書管理サーバ1から端末装置2へダウンロードされた際の端末装置2の位置を示すダウンロード位置とを有する。
【0039】
図5は、ダウンロード履歴情報113の構成の一例を示す概略図である。
【0040】
ダウンロード履歴情報113は、文書管理サーバ1によって記録される情報であり、文書管理サーバ1から端末装置2へ文書情報がダウンロードされた際に端末装置2を利用していた利用者を識別する利用者IDと、ダウンロードされた文書情報を識別する文書IDと、文書情報がダウンロードされた日時と、ダウンロードされた文書情報が端末装置2において閲覧されたか否かを示す閲覧とを有する。
【0041】
(文書管理システムの動作)
次に、本実施の形態の作用を、(1)基本動作、(2)端末装置の動作A、(3)文書管理サーバの動作、(4)端末装置の動作Bに分けて説明する。
【0042】
(1)基本動作
まず、端末装置2が、電波状況が良く文書管理サーバ1と通信することができる状態(通常状態)において、端末装置2は、利用者7の操作内容に応じて利用者7が閲覧を所望する文書情報を指定し、当該文書情報の閲覧を要求する。
【0043】
文書管理サーバ1は、文書情報の閲覧要求を受け付けると、文書情報送信手段102により指定された文書情報を端末装置2に送信する。
【0044】
端末装置2の文書情報受信手段203は、文書管理サーバ1から文書情報を受信し、記憶部21に文書情報213として一時的に格納する。
【0045】
上記動作により、端末装置2の電波状況が悪化しても文書情報閲覧編集手段204は、記憶部21の文書情報213を表示、編集することができる。
【0046】
(2)端末装置の動作A
次に、端末装置2が、電波状況が今後悪くなり文書管理サーバ1との通信が不能となる状態(悪化状態)になる場合おける端末装置2の動作について説明する。
【0047】
図8は、端末装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0048】
まず、端末装置2の情報取得手段200は、位置情報管理サーバ3から端末装置2の位置情報211を取得するとともに(S10)、電波状況管理サーバ4から当該位置情報211から所定の範囲内における電波状況を示す電波状況情報212を取得し(S11)、記憶部21に格納する。
【0049】
電波状況予測手段201は、位置情報211に基づいて端末装置2の移動方向及び速さを算出し、一例として3分後に電波状況が悪化するか否か(悪化状態となるか否か)を予測する(S12)。
【0050】
図6は、文書管理システム9の基本動作を説明するための図である。
【0051】
電波状況情報212の一例として電波状況情報212aにより、電波が端末装置2に届く領域が領域212a
1及び212a
2として地図上に定義される。また、端末装置2の現在位置212b
1は、位置情報211により定まり、端末装置2の移動速度に応じて3分後に移動している範囲及び方向が範囲212b
2及び進行方向212b
3と予測される。
【0052】
電波状況予測手段201は、範囲212b
2が領域212a
1の外側になる場合に3分後に電波状況が悪化すると予測し、範囲212b
2が領域212a
1の内側である場合に3分後に電波状況が悪化しないと予測する。
【0053】
また、電波状況予測手段201は、3分後に電波状況が悪化すると予測した場合は(S13;Yes)、電波状況が悪化してから回復するまでの期間を予測する(S14)。
図6に示す例では、端末装置2の進行方向212b
3に端末装置2が移動すると仮定して次に現れる領域212a
2に到るまでに要する時間と、領域212a
1を抜け出すのに要する時間との差から期間を予測する。
【0054】
次に、情報送信手段202は、電波状況予測手段201が予測した予測結果を文書管理サーバ1に送信する(S15)。
【0055】
(3)文書管理サーバの動作
図9は、文書管理サーバ1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0056】
まず、文書管理サーバ1の情報受付手段100は、端末装置2から送信された予測結果を受け付ける(S20)。
【0057】
ダウンロード文書決定手段101は、情報受付手段100が受け付けた予測結果に基づいて文書情報111のうち端末装置2に対してダウンロードするべき文書情報を決定する(S21)。
【0058】
図7は、ダウンロードするべき文書情報の決定動作を説明するための図である。
【0059】
(電波悪化期間〜1分)
ダウンロード文書決定手段101は、情報受付手段100が受け付けた予測結果のうち、電波が悪化してから回復するまでの期間が1分未満の場合、端末装置2において現在閲覧中の文書情報(文書情報a)と、直近で登録又は閲覧された文書情報であって、端末装置2の現在位置からNkmの範囲内で何者かによってダウンロードされた履歴のある文書情報(文書情報b)とをダウンロードすべき文書情報として決定する。
【0060】
ここで、ダウンロード文書決定手段101は、
図4に示すダウンロード位置履歴情報112に基づき、端末装置2の現在位置からNkmの範囲内でダウンロードされた履歴のある文書情報を探すとともに、
図5に示すダウンロード履歴情報113に基づき、日時欄が直近、例えば、3日以内の文書情報を探し、両条件を満たすものを文書情報bとする。
【0061】
(電波悪化期間1〜3分)
また、ダウンロード文書決定手段101は、電波が悪化してから回復するまでの期間が1分以上で3分未満の場合、文書情報aと、文書情報bとに加えて、過去に登録又は閲覧された文書情報であって、端末装置2の現在位置からNkmの範囲内で何者かによってダウンロードされた履歴のある文書情報(文書情報b)とをダウンロードすべき文書情報として決定する。
【0062】
ここで、ダウンロード文書決定手段101は、
図4に示すダウンロード位置履歴情報112に基づき、端末装置2の現在位置からNkmの範囲内でダウンロードされた履歴のある文書情報を探して文書情報cとする。
【0063】
(電波悪化期間3〜10分)
また、ダウンロード文書決定手段101は、電波が悪化してから回復するまでの期間が3分以上で10分未満の場合、文書情報aと、文書情報bと、文書情報cとに加えて、端末装置2において現在閲覧中の文書情報(文書情報a)と同一のフォルダに格納された文書情報(文書情報d)とをダウンロードすべき文書情報として決定する。
【0064】
ここで、ダウンロード文書決定手段101は、記憶部11の文書情報111の階層構造を確認し、文書情報aと同一のフォルダに格納された文書情報を探して文書情報dとする。
【0065】
(電波悪化期間10分〜)
また、ダウンロード文書決定手段101は、電波が悪化してから回復するまでの期間が10分以上の場合、文書情報aと、文書情報bと、文書情報cと、文書情報dとに加えて、端末装置2が過去に現在位置と同じ位置に来たことがある場合に当該場所に到るまでにダウンロードしたことのある文書情報(文書情報e)とをダウンロードすべき文書情報として決定する。
【0066】
ここで、ダウンロード文書決定手段101は、
図4に示すダウンロード位置履歴情報112及び
図5に示すダウンロード履歴情報113に基づき、端末装置2の現在位置と同じ位置に到るまでに、同一の利用者によりある時間の範囲内でダウンロードされた履歴のある文書情報を探して文書情報eとする。
【0067】
なお、上記したダウンロード文書決定手段101の決定動作の際に、
図5に示すダウンロード履歴情報113の閲覧欄が「No」のものをダウンロードすべき文書情報から除外してもよい。これにより、ダウンロードだけされて、実際には端末装置2において閲覧されていない文書情報を排除する。
【0068】
次に、文書情報送信手段102は、ダウンロード文書決定手段101が決定した文書情報を端末装置2に送信する(S22)。
【0069】
また、履歴記録手段103は、文書情報送信手段102が送信した文書情報と、端末装置2の位置情報とを関連付けてダウンロード位置履歴情報112として記録し、文書情報と、端末装置2の利用者の識別情報及び日時とを関連付けてダウンロード履歴情報113として記録する(S23)。
【0070】
なお、履歴記録手段103は、文書情報を送信した際の端末装置2の位置情報に換えて、端末装置2で文書情報が閲覧された際の位置情報及び日時を取得して、当該位置情報及び日時に基づいて上記ダウンロード位置履歴情報112及びダウンロード履歴情報113を記録してもよい。
【0071】
(4)端末装置の動作B
図10は、端末装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0072】
まず、文書情報受信手段203は、文書管理サーバ1から文書情報213を受信して(S30)、記憶部21に一時的に記憶する(S31)。
【0073】
次に、文書情報閲覧編集手段204は、操作部24に対する利用者7の操作内容に応じて文書情報213の内容を表示部23に表示し、編集する。ここで文書情報が編集された場合は(S32;Yes)、編集文書情報214として記憶部21に一時的に保存する(S33)。
【0074】
次に、編集文書情報送信手段205は、電波状況が回復した場合(S34;Yes)、文書情報閲覧編集手段204によって編集された編集文書情報214を文書管理サーバ1に送信(アップロード)し(35)、編集文書情報214によって文書管理サーバ1の文書情報111の内容を上書き依頼する。
【0075】
なお、編集文書情報送信手段205は、編集文書情報214が複数ある場合、これらを一括で送信してもよいし、最後に編集したものから送信してもよいし、編集量が多いものから送信してもよい。また、上記したダウンロード文書決定手段101の決定方法と同様の順番で送信してもよいし、その逆の順番で送信してもよい。
【0076】
次に、文書情報閲覧編集手段204は、文書管理サーバ1に送信が完了した編集文書情報214を削除し(S36)、一時的に記憶されている文書情報213を削除する(S37)。
【0077】
なお、文書情報閲覧編集手段204は、一時的に記憶されている文書情報213を一括で消去してもよいし、上記したダウンロード文書決定手段101の決定方法と同様の順番で送信してもよいし、その逆の順番で送信してもよい。
【0078】
(実施の形態の作用・効果)
上記した実施の形態によれば、端末装置2の電波状況が悪化する期間に応じて、文書管理サーバ1から送信して端末装置2に一時的に記憶する文書情報を決定したため、端末装置2の電波状況が悪化した場合にも、その悪化した期間に応じた文書情報を端末装置2で閲覧できるようになる。
【0079】
また、文書管理サーバ1の文書情報111の全てではなく、ダウンロード文書決定手段101によって決定された文書情報のみを端末装置2に送信するようにしたため、端末装置2の記憶部21の記憶領域を無駄に占有しない。
【0080】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、文書管理装置1の各手段100〜103の一部又は全部を端末装置2で実現してもよいし、端末装置2の各手段200〜205の一部又は全部を文書管理装置1で実現してもよい。
【0081】
上記実施の形態では制御部10の各手段100〜103及び制御部20の各手段200〜205の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD−ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。