(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
配管内に観測機器を挿入する為の観測機器挿入装置を取付ける観測機器挿入装置取付け方法であって、原子炉格納容器の外部に延出する前記配管に設けられたバルブの前記原子炉格納容器より離反する側にフラッシング装置を取付け、該フラッシング装置より清浄水を供給し前記配管内を清浄水で満たす工程と、前記原子炉格納容器と前記バルブとの間の配管に凍結装置を取付け、該凍結装置により前記配管内の清浄水を凍結させる工程と、凍結確認後に前記凍結装置よりも前記原子炉格納容器より離反する側の清浄水を排水する工程と、前記凍結装置の前記原子炉格納容器より離反する側で前記配管を切断する工程と、該配管の切断部に前記観測機器挿入装置を取付け、該観測機器挿入装置と前記配管とを溶接する工程とを有することを特徴とする観測機器挿入装置取付け方法。
前記凍結装置は前記配管に2つ取付けられ、該配管を切断する工程で前記原子炉格納容器より離反する側の前記凍結装置が取外され、前記観測機器挿入装置を取付ける工程で残りの前記凍結装置が取外される請求項1の観測機器挿入装置取付け方法。
前記観測機器挿入装置を取付ける工程は、該観測機器挿入装置と前記配管とを溶接する工程と、前記観測機器挿入装置に耐圧試験装置を取付け、溶接部の耐圧試験を行う工程と、残りの前記凍結装置を取外し、仕上げ溶接する工程と、溶接により融解した清浄水を排水する工程とを更に有する請求項1又は請求項2の観測機器挿入装置取付け方法。
【背景技術】
【0002】
通常、原子炉圧力容器(RPV:Reactor Pressure Vessel)内の状況は、温度計やカメラ等の各計測機器により把握可能となっている。
【0003】
従来、RPVバウンダリを確保する既設配管を切断し、撤去する配管工事を行う場合には、以下の2つのうちいずれかの方法がとられていた。
【0004】
1つ目は、原子炉圧力容器内から燃料棒を取出し、配管のバルブを開放して原子炉圧力容器内の水を排水した後、配管を切断、撤去する配管工事を行う方法となっている。2つ目は、原子炉圧力容器内から燃料棒を取出し、原子炉格納容器(PCV:Primary Containment Vessel)内で配管の一部を凍結させた後、バルブを開放して凍結部分より原子炉格納容器から離反する側の配管内の水を排水し、空となった配管を切断、撤去する配管工事を行う方法となっている。
【0005】
然し乍ら、過酷事故等の発生により原子炉格納容器が損傷し、更に各種計測機器が損傷し、原子炉格納容器内の状況が不明となる様な状況では、配管工事を行なう際に、上記した2つのいずれの方法もとることはできなかった。
【0006】
炉内の状況を把握する方法として、既設の配管を切断、撤去し、配管を利用して原子炉圧力容器内に温度計やカメラ等の観測機器を挿入することが考えられる。然し乍ら、工事対象の配管内に汚染水やデブリ等の高汚染物質があるかどうかが確認できず、汚染拡大防止及び被爆量低減の観点から、高汚染物質拡散防止の為のRPVバウンダリを維持する必要がある。更に原子炉格納容器内の状況も同様に不明であり、配管工事は原子炉格納容器の壁面迄しか行うことができない等の制約条件があることから、観測機器を挿入する方法については確立されていなかった。
【0007】
尚、特許文献1には、配管が原子炉格納容器を貫通する部位に隔離弁が設置され、前記配管の前記原子炉格納容器に対して外側に外側弁が設置され、該外側弁の外側にアクセス口が設置されており、検査装置を前記アクセス口から前記配管内に投入した後前記アクセス口を閉鎖し、前記検査装置を前記隔離弁と前記外側弁との間に移動させ、前記外側弁を閉鎖した後前記隔離弁を開放し、前記検査装置を原子炉圧力容器内に移動させ、炉心を検査し、検査後は前記検査装置を前記隔離弁と前記外側弁の間に移動させ、前記隔離弁を閉鎖し、外側弁を開放して前記検査装置を回収する原子炉内検査工法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は斯かる実情に鑑み、原子炉格納容器内の状況が不明な場合であっても、バウンダリを確保しつつ観測機器を挿入する為の観測機器挿入装置を取付け可能な観測機器挿入装置取付け方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、配管内に観測機器を挿入する為の観測機器挿入装置を取付ける観測機器挿入装置取付け方法であって、原子炉格納容器の外部に延出する前記配管に設けられたバルブの前記原子炉格納容器より離反する側にフラッシング装置を取付け、該フラッシング装置より清浄水を供給し前記配管内を清浄水で満たす工程と、前記原子炉格納容器と前記バルブとの間の配管に凍結装置を取付け、該凍結装置により前記配管内の清浄水を凍結させる工程と、凍結確認後に前記凍結装置よりも前記原子炉格納容器より離反する側の清浄水を排水する工程と、前記凍結装置の前記原子炉格納容器より離反する側で前記配管を切断する工程と、該配管の切断部に前記観測機器挿入装置を取付け、該観測機器挿入装置と前記配管とを溶接する工程とを有する観測機器挿入装置取付け方法に係るものである。
【0011】
又本発明は、前記凍結装置は前記配管に2つ取付けられ、該配管を切断する工程で前記原子炉格納容器より離反する側の前記凍結装置が取外され、前記観測機器挿入装置を取付ける工程で残りの前記凍結装置が取外される観測機器挿入装置取付け方法に係るものである。
【0012】
更に又本発明は、前記観測機器挿入装置を取付ける工程は、該観測機器挿入装置と前記配管とを溶接する工程と、前記観測機器挿入装置に耐圧試験装置を取付け、溶接部の耐圧試験を行う工程と、残りの前記凍結装置を取外し、仕上げ溶接する工程と、溶接により融解した清浄水を排水する工程とを更に有する観測機器挿入装置取付け方法に係るものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、配管内に観測機器を挿入する為の観測機器挿入装置を取付ける観測機器挿入装置取付け方法であって、原子炉格納容器の外部に延出する前記配管に設けられたバルブの前記原子炉格納容器より離反する側にフラッシング装置を取付け、該フラッシング装置より清浄水を供給し前記配管内を清浄水で満たす工程と、前記原子炉格納容器と前記バルブとの間の配管に凍結装置を取付け、該凍結装置により前記配管内の清浄水を凍結させる工程と、凍結確認後に前記凍結装置よりも前記原子炉格納容器より離反する側の清浄水を排水する工程と、前記凍結装置の前記原子炉格納容器より離反する側で前記配管を切断する工程と、該配管の切断部に前記観測機器挿入装置を取付け、該観測機器挿入装置と前記配管とを溶接する工程とを有するので、バウンダリを確保しつつ前記観測機器挿入装置を取付け可能であり、原子炉圧力容器内や前記配管内に高汚染物質が存在した場合であっても、高汚染物質をバウンダリ外に放出させることなく観測機器により前記原子炉圧力容器内を観測することができるという優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
【0016】
先ず、
図1に於いて、本発明の実施例に係る原子炉の概略について説明する。尚、本実施例では、原子炉から離反する方向を上流側、原子炉に近接する方向を下流側とする。
【0017】
原子炉1は原子炉格納容器(PCV)2を有し、該原子炉格納容器2内に原子炉圧力容器(RPV)3が設けられている。該原子炉圧力容器3内には各種炉内構造物が設けられ、燃料棒等が収納されている。
【0018】
前記原子炉1に於いては、前記原子炉圧力容器3の蓋体4を取外し、炉心にアクセスすることで、燃料棒の装脱が可能となっている。
【0019】
又、前記原子炉圧力容器3には、前記原子炉格納容器2内への水の給排を行う為の配管5が接続されている。該配管5は前記原子炉格納容器2を貫通し、上流側に向って下方に傾斜する様延出する。該配管5の前記原子炉格納容器2より上流側にはバルブ6が設けられている。該バルブ6が閉止されることで、前記配管5の前記原子炉圧力容器3側が気密に閉塞され、前記原子炉圧力容器3のRPVバウンダリが確保される様になっている。
【0020】
次に、
図2〜
図4に於いて、過酷事故等により各種計測機器が損傷し、前記原子炉圧力容器3内の状況が不明になった場合に、該原子炉圧力容器3内を観測する観測機器を該原子炉圧力容器3内に挿入する為に用いられる、フラッシング装置7、凍結装置8、観測機器挿入装置9について説明する。
【0021】
図2に示される様に、前記フラッシング装置7は、清浄水11を供給する為の供給配管12と、該供給配管12の中途部に接続された排水配管13とを有している。前記供給配管12の前記排水配管13よりも上流側には供給バルブ14が設けられ、前記排水配管13よりも下流側には前記供給配管12内部の圧力を検出する圧力計15が設けられている。又、前記排水配管13には排水バルブ16が設けられている。
【0022】
更に、前記供給配管12の下流端には接続部17が設けられている。該接続部17は、前記配管5が嵌合可能な円筒状となっており、該配管5を前記接続部17に挿入し、前記配管5と前記接続部17とを溶接することで、前記フラッシング装置7が前記配管5に取付けられる。
【0023】
又、
図3に示される様に、前記凍結装置8は、上面が開放された1対の箱体18,18により構成される2分割構造となっている。該箱体18,18は上下に長い直方体形状であり、狭隘部に設置可能な寸法となっている。該箱体18,18の上下方向中央部には半円柱状の凹部19,19が形成され、該凹部19,19は、前記配管5と同等又は略同等の曲率を有している。又、前記箱体18,18の上下にはクリップ21,21が設けられ、該クリップ21,21により前記凹部19,19が対向した状態で前記箱体18,18が一体化される。
【0024】
前記凹部19,19に前記配管5を挿通し、前記箱体18,18を上下に設けられたクリップ21,21により一体化することで、前記配管5を挾持する状態で前記凍結装置8が前記配管5に取付けられる。該配管5に前記凍結装置8が取付けられた際には、前記配管5が略全周に亘って前記凹部19,19と接触する様になっている。
【0025】
又、
図4に示される様に、前記観測機器挿入装置9は、カメラや温度計等の観測機器を挿入する為の挿入配管22と、該挿入配管22の中途部に接続された排水配管23とを有している。
【0026】
前記挿入配管22の上流側端部には観測機器等を取付ける為のフランジ24が形成され、前記挿入配管22の下流側端部には接続部25が設けられている。該接続部25は前記配管5が嵌合可能な円筒状となっており、前記接続部25の内周面にはOリング26が設けられている。前記配管5を前記接続部25に挿入した際には、前記Oリング26により前記配管5と前記接続部25との間が液密に封止される様になっている。
【0027】
又、前記挿入配管22の前記排水配管23の接続部よりも上流側には封止バルブ27が設けられ、前記排水配管23には排水バルブ28が設けられている。尚、前記封止バルブ27は、解放時に前記挿入配管22内への観測機器等の挿入を妨げない様、ボールバルブとするのが望ましい。
【0028】
次に、
図5〜
図8及び
図9のフローチャートを用い、前記観測機器挿入装置9の前記配管5への取付け方法について説明する。
【0029】
STEP:01 先ず、前記バルブ6を閉止し、該バルブ6でRPVバウンダリを確保した状態で、既設の排水機構(図示せず)を用いて前記バルブ6よりも上流側の前記配管5内を排水する。排水後、該配管5の前記バルブ6よりも上流側で前記フラッシング装置7の取付け位置を設定し、該取付け位置にマーキングをし、マーキング位置で前記配管5を切断する。
【0030】
STEP:02 該配管5の切断後、
図5に示される様に、前記配管5の上流端を前記接続部17に挿入し、溶接付けすることで前記配管5に前記フラッシング装置7を取付ける。この時、前記供給バルブ14及び排水バルブ16は閉状態となっている。
【0031】
STEP:03 前記フラッシング装置7の取付け後、前記供給バルブ14及び前記バルブ6を開放し、前記供給配管12に前記清浄水11を供給し、前記供給配管12を介して前記配管5に前記清浄水11を供給し、前記配管5内を前記清浄水11で満たす。
【0032】
この時、前記配管5は上流側に向って下方に傾斜しているので、該配管5内が前記清浄水11で満たされたかどうかは前記圧力計15の検出圧力により判断することができる。又、前記配管5が上流側に向って下方に傾斜していることで、該配管5が前記原子炉格納容器2内、前記原子炉圧力容器3内で破断している場合であっても、後述する前記凍結装置8の取付けに十分な位置迄前記配管5内を前記清浄水11で満たすことができる。
【0033】
尚、前記フラッシング装置7より供給される前記清浄水11の供給量は、実験等により予め求められるのが望ましい。
【0034】
STEP:04 前記配管5内を前記清浄水11で満たした後、前記供給バルブ14を閉止し、
図6に示される様に、前記配管5の前記原子炉格納容器2の壁面と前記バルブ6の間の部分に前記凍結装置8を2つ取付ける。
【0035】
この時、前記凍結装置8の前記箱体18,18には、例えばドライアイス及びエタノールが供給されており、前記配管5に前記凍結装置8を取付けた状態で、例えば30分以上保持し、前記配管5内の前記清浄水11を前記凍結装置8,8間で凍結させる。前記清浄水11の凍結によって、前記配管5が封止される。
【0036】
尚、前記配管5への前記凍結装置8の取付け時間、前記凍結装置8,8間の距離、即ち凍結させた前記清浄水11の軸心方向の長さは、実験等により予め求められるのが望ましい。
【0037】
STEP:05 前記清浄水11の凍結により体積が膨張することで、前記配管5内の圧力が上昇する。前記圧力計15の検出圧力の上昇を目印として、前記清浄水11の凍結を確認する。該清浄水11の凍結確認後、前記排水バルブ16を開放し、前記凍結装置8よりも上流側の前記清浄水11を排水する。
【0038】
STEP:06 該清浄水11の排水後、上流側の前記凍結装置8を取外し、前記配管5の前記観測機器挿入装置9の取付け位置にマーキングする。マーキング位置で前記配管5を切断し、前記フラッシング装置7を除去する。この時、凍結した前記清浄水11により前記配管5内が気密に閉塞され、RPVバウンダリが確保される。尚、下流側の前記凍結装置8により、前記配管5の冷却は続行される。
【0039】
STEP:07 次に、
図7に示される様に、前記配管5の切断部を前記接続部25に挿入し、前記配管5と前記接続部25とを溶接することで、前記配管5と前記接続部25とを気密に連結する。この時、前記封止バルブ27及び前記排水バルブ28は閉状態となっている。
【0040】
STEP:08 次に、
図8に示される様に、供給配管29と圧力計31とを有する耐圧試験装置32を、前記フランジ24を介して前記観測機器挿入装置9に取付ける。尚、前記耐圧試験装置32には、圧縮空気源(図示せず)が接続されている。該耐圧試験装置32の取付け後、前記封止バルブ27を開放し、前記供給配管29に圧縮空気33を供給し、前記接続部25と前記配管5との溶接部に対して耐圧試験を実施する。試験結果は前記圧力計31の検出圧力により判断することができる。
【0041】
尚、前記配管5内で凍結した前記清浄水11は、STEP:07の溶接、STEP:08の耐圧試験で融解しない軸心方向の長さを有しており、STEP:07、STEP:08の工程に於いて前記清浄水11が全て融解することなくRPVバウンダリが確保される。
【0042】
STEP:09 耐圧試験の結果が良好であれば、前記封止バルブ27を閉止し、前記観測機器挿入装置9から前記耐圧試験装置32を取外すと共に、前記配管5から残りの前記凍結装置8を取外す。
【0043】
STEP:10 該凍結装置8の取外し後、前記配管5と前記接続部25とを仕上げ溶接し、溶接時の熱により前記配管5内で凍結している前記清浄水11を融解させる。
【0044】
STEP:11 最後に、前記排水バルブ28を開放し、融解した前記清浄水11を排水した後、前記排水バルブ28を閉止する。前記封止バルブ27と前記排水バルブ28の閉止によって、前記観測機器挿入装置9が取付けられた状態で、前記配管5に対するRPVバウンダリが確保される。
【0045】
前記観測機器挿入装置9の取付け完了後は、前記フランジ24を介して温度計やカメラ等の観測機器を前記観測機器挿入装置9に取付け、前記封止バルブ27を開放した後、前記挿入配管22、前記配管5を介して前記原子炉圧力容器3内に観測機器を挿入することで、RPVバウンダリを確保しつつ前記原子炉圧力容器3内の観測を行うことができる。
【0046】
上述の様に、本実施例では、RPVバウンダリを確保しつつ前記観測機器挿入装置9を取付け可能であり、又該観測機器挿入装置9を介してRPVバウンダリを確保しつつ前記配管5に観測機器を挿入可能である。従って、過酷事故等により炉心が破損し、前記原子炉圧力容器3内や前記配管5内に汚染水やデブリ等の高汚染物質が存在した場合であっても、高汚染物質をRPVバウンダリ外に放出させることなく前記原子炉圧力容器3内を観測することができる。
【0047】
又、前記配管5にフラッシング装置7を取付け、該フラッシング装置7より前記清浄水11を供給しているので、前記配管5内が空の場合、汚染水で満たされていた場合の何れの場合であっても、前記清浄水11で前記配管5内を除染しつつ、前記凍結装置8により前記清浄水11を凍結させることができ、高汚染物質のRPVバウンダリ外への放出を防止することができる。
【0048】
又、前記凍結装置8により前記配管5内の前記清浄水11を凍結させ、凍結させた該清浄水11により前記配管5内を閉塞しているので、別途バルブを設けることなくRPVバウンダリを確保することができる。
【0049】
又、前記凍結装置8は、前記凹部19を有する1対の前記箱体18,18からなる2分割構造であるので、前記配管5への取付が容易であり、又前記クリップ21,21により容易に組立てることができる。
【0050】
又、前記凍結装置8を2つ設けているので、前記配管5内で凍結する前記清浄水11に任意の軸心方向の長さを持たせることができる。従って、溶接や耐圧試験時に、凍結部が全て融解し、RPVバウンダリが確保できなくなるのを防止することができる。
【0051】
又、前記観測機器挿入装置9の前記接続部25の内周面に前記Oリング26を設けているので、溶接時、或は仕上げ溶接時に、融解した前記清浄水11が前記接続部25と前記配管5との間から漏出するのを防止することができる。
【0052】
又、前記封止バルブ27として、ボールバルブを用いることで、観測機器の挿入が容易となる。
【0053】
更に、前記フラッシング装置7より供給される前記清浄水11の供給量、前記凍結装置8を取付けた際の凍結時間、或は前記配管5内で凍結される前記清浄水11の軸心方向の長さ等は、実験等により事前に求めることができるので、現場での作業時間を短縮することができる。