特許 6341584 サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】6341584

(24)【登録日】2018年5月25日

(45)【発行日】2018年6月13日

(54)【発明の名称】サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20180604BHJP

   G06Q 50/14 20120101ALI20180604BHJP

【ＦＩ】

   G06Q50/10

   G06Q50/14

【請求項の数】16

【全頁数】27

(21)【出願番号】特願2017-146585(P2017-146585)

(22)【出願日】2017年7月28日

【審査請求日】2017年7月28日

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】515202025

【氏名又は名称】株式会社 Ｈｕｂｅｒ．

(74)【代理人】

【識別番号】100078282

【弁理士】

【氏名又は名称】山本 秀策

(74)【代理人】

【識別番号】100107489

【弁理士】

【氏名又は名称】大塩 竹志

(74)【代理人】

【識別番号】100113413

【弁理士】

【氏名又は名称】森下 夏樹

(74)【代理人】

【識別番号】100181674

【弁理士】

【氏名又は名称】飯田 貴敏

(74)【代理人】

【識別番号】100181641

【弁理士】

【氏名又は名称】石川 大輔

(74)【代理人】

【識別番号】230113332

【弁護士】

【氏名又は名称】山本 健策

(72)【発明者】

【氏名】紀陸 武史

【審査官】 山下 剛史

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００２−１５７４７４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００３−１６２６５４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２０１７−１０２７２２（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００２−２４５１３０（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｇ０６Ｑ １０／００−９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

コンピュータシステムを用いて、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定する方法であって、
サービス被提供者が、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報をコンピュータシステムに提供することであって、前記サービスは、前記サービス提供者が前記サービス被提供者に前記サービスを提供する際に前記サービス提供者が前記サービス被提供者に会うことを必要とする、ことと、
１人以上のサービス提供者が、前記コンピュータシステムを介して、前記希望サービス基礎情報に基づくサービスの１以上の提案を前記サービス被提供者に提示することであって、前記１以上の提案のそれぞれは、前記サービスの提案を前記サービス被提供者に提示したサービス提供者に関する情報を少なくとも含む、ことと、
前記サービス被提供者が、前記コンピュータシステムを介して、前記１人以上のサービス提供者によって提示された１以上の提案の中から少なくとも１つの提案を選択することと、
前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者によって選択された提案を提示したサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を含む方法。

【請求項2】

前記サービス被提供者が前記希望サービス基礎情報を前記コンピュータシステムに提供することは、前記コンピュータシステムによって提示された質問に対して前記サービス被提供者が対話形式で回答することに基づいて行われる、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記希望サービス基礎情報は、前記サービス被提供者のこだわりを特定するための情報を含む、請求項１または請求項２に記載の方法。

【請求項4】

前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記１人以上のサービス提供者のうちの１人によって前記サービス被提供者に提示された提案を前記１人以上のサービス提供者のうちの残りが閲覧可能な状態とすることをさらに含む、請求項１〜３のいずれかに記載の方法。

【請求項5】

前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者に提示される提案の数を所定の数以下に制限することをさらに含む、請求項１〜４のいずれかに記載の方法。

【請求項6】

前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者と前記サービス提供者との間で通信を行うことを可能にすることをさらに含む、請求項１〜５のいずれかに記載の方法。

【請求項7】

前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者による選択を必要とすることなく、前記サービス提供者が１人以上の追加のサービス提供者を選択することを可能にすることをさらに含む、請求項１〜６のいずれかに記載の方法。

【請求項8】

サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記プロセッサ部は、
サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービスは、前記サービス提供者が前記サービス被提供者に前記サービスを提供する際に前記サービス提供者が前記サービス被提供者に会うことを必要とし、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、
前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、
前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案のそれぞれは、それぞれの提案をしたサービス提供者に関する情報を少なくとも含み、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、
前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、
前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を少なくとも実行するように構成されている、サーバ装置。

【請求項9】

前記希望サービス基礎情報は、前記サーバ装置によって提示された質問に対して前記サービス被提供者が前記ユーザ装置を用いて対話形式で回答することに基づいて生成される、請求項８に記載のサーバ装置。

【請求項10】

前記希望サービス基礎情報は、前記サービス被提供者のこだわりを特定するための情報を含む、請求項９に記載のサーバ装置。

【請求項11】

前記サーバ装置は、前記１人以上のサービス提供者のうちの１人によって前記サービス被提供者に提示された提案を前記１人以上のサービス提供者のうちの残りが閲覧可能な状態とすることをさらに実行するように構成されている、請求項９または請求項１０に記載のサーバ装置。

【請求項12】

前記サーバ装置は、前記サービス提供者に提示される提案の数を所定の数以下に制限することをさらに実行するように構成されている、請求項９〜１１のいずれかに記載のサーバ装置。

【請求項13】

前記１以上の提案は、前記１人以上のサービス提供者が過去に提供したサービスの履歴情報、または、画像とコメントとの組み合わせを含む、請求項９〜１２のいずれかに記載のサーバ装置。

【請求項14】

サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行される方法であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記方法は、
前記プロセッサ部が、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービスは、前記サービス提供者が前記サービス被提供者に前記サービスを提供する際に前記サービス提供者が前記サービス被提供者に会うことを必要とし、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、
前記プロセッサ部が、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、
前記プロセッサ部が、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案のそれぞれは、それぞれの提案をしたサービス提供者に関する情報を少なくとも含み、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、
前記プロセッサ部が、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、
前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、
前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を含む、方法。

【請求項15】

サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行されるプログラムであって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサ部によって実行されると、
サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービスは、前記サービス提供者が前記サービス被提供者に前記サービスを提供する際に前記サービス提供者が前記サービス被提供者に会うことを必要とし、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、
前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、
前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案のそれぞれは、それぞれの提案をしたサービス提供者に関する情報を少なくとも含み、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、
前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、
前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を少なくとも実行することを前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。

【請求項16】

サーバ装置と複数のユーザ装置とを含むコンピュータシステムであって、前記サーバ装置は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援することが可能なように構成されており、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、
サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を前記サーバ装置に送信し、前記サービスは、前記サービス提供者が前記サービス被提供者に前記サービスを提供する際に前記サービス提供者が前記サービス被提供者に会うことを必要とし、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置であり、
前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報を受信し、
前記サーバ装置は、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にし、
前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を前記サーバ装置に送信し、前記１以上の提案のそれぞれは、それぞれの提案をしたサービス提供者に関する情報を少なくとも含み、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置であり、
前記サーバ装置は、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１以上の提案を受信し、
前記サーバ装置は、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示し、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信し、
前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定する、コンピュータシステム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

本発明者は、サービス提供者とサービス被提供者とをマッチングするための新しいマッチングシステムを発明し、その特許権を取得した（特許文献１）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特許第６０４７２２１号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本発明者は、より多くのサービス提供者がより少ない負担でサービスを提供できるようにすることが重要であると考えた。例えば、２０１４年の訪日外国人旅行者数は約１３００万人であるが、２０２０年には東京オリンピック特需で約２５００万人の訪日外国人旅行者数が見込まれている。そのように増加する訪日外国人旅行者に対応するために、本発明者は、より多くのガイドがより少ない負担でガイドサービスを提供できるようにすることが重要であると考えた。

【0005】

本発明は、より多くのサービス提供者がより少ない負担でサービスを提供することが可能である、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置等を提供することを目的とする。

【0006】

一例として、本発明は、ガイドとゲストとの組み合わせの特定を支援するサーバ装置等を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0007】

本発明の１つの局面において、本発明の方法は、コンピュータシステムを用いて、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定する方法であって、前記方法は、サービス被提供者が、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報をコンピュータシステムに提供することと、１人以上のサービス提供者が、前記コンピュータシステムを介して、前記希望サービス基礎情報に基づくサービスの提案を前記サービス被提供者に提示することと、前記サービス被提供者が、前記コンピュータシステムを介して、前記１人以上のサービス提供者によって提示された１以上の提案の中から少なくとも１つの提案を選択することと、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者によって選択された提案を提示したサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することとを含む。

【0008】

本発明の１つの実施形態では、前記希望サービス基礎情報は、前記サービス被提供者のこだわりを特定するための情報を含んでいてもよい。

【0009】

本発明の１つの実施形態では、前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記１人以上のサービス提供者のうちの１人によって前記サービス被提供者に提示された提案を前記１人以上のサービス提供者のうちの残りが閲覧可能な状態とすることをさらに含んでいてもよい。

【0010】

本発明の１つの実施形態では、前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス提供者に提示される提案の数を所定の数以下に制限することをさらに含んでいてもよい。

【0011】

本発明の１つの実施形態では、前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者と前記サービス提供者との間で通信を行うことを可能にすることをさらに含んでいてもよい。

【0012】

本発明の１つの実施形態では、前記方法は、前記コンピュータシステムが、前記サービス被提供者による選択を必要とすることなく、前記サービス提供者が１人以上の追加のサービス提供者を選択することを可能にすることをさらに含んでいてもよい。

【0013】

本発明の１つの局面において、本発明のサーバ装置は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、前記プロセッサ部は、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することとを少なくとも実行するように構成されている。

【0014】

本発明の１つの実施形態では、前記希望サービス基礎情報は、前記サービス被提供者のこだわりを特定するための情報を含んでいてもよい。

【0015】

本発明の１つの実施形態では、前記サーバ装置は、前記１人以上のサービス提供者のうちの１人によって前記サービス被提供者に提示された提案を前記１人以上のサービス提供者のうちの残りが閲覧可能な状態とすることをさらに実行するように構成されていてもよい。

【0016】

本発明の１つの実施形態では、前記サーバ装置は、前記サービス提供者に提示される提案の数を所定の数以下に制限することをさらに実行するように構成されていてもよい。

【0017】

本発明の１つの実施形態では、前記１つ以上の提案は、前記１人以上のサービス提供者が過去に提供したサービスの履歴情報、または、画像とコメントとの組み合わせを含んでいてもよい。

【0018】

本発明の１つの局面において、本発明の方法は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行される方法であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、前記方法は、前記プロセッサ部が、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、前記プロセッサ部が、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、前記プロセッサ部が、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、前記プロセッサ部が、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することとを含む。

【0019】

本発明の１つの局面において、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行されるプログラムであって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、前記プログラムは、前記プロセッサ部によって実行されると、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置である、ことと、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にすることと、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を受信することであって、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置である、ことと、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示することと、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信することと、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することとを少なくとも実行することを前記プロセッサ部に行わせる。

【0020】

本発明の１つの局面において、サーバ装置と複数のユーザ装置とを含むコンピュータシステムであって、前記サーバ装置は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援することが可能なように構成されており、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を前記サーバ装置に送信し、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの１つのユーザ装置であり、前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報を受信し、前記サーバ装置は、前記希望サービス基礎情報を１人以上のサービス提供者が閲覧可能な状態にし、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記希望サービス基礎情報に対する１以上の提案を前記サーバ装置に送信し、前記１以上の提案は、前記希望サービス基礎情報に基づくものであり、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスは、前記１人以上のサービス提供者が提供可能なサービスであり、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの他のユーザ装置であり、前記サーバ装置は、前記１人以上のサービス提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記１以上の提案を受信し、前記サーバ装置は、前記１以上の提案を前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示し、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記ネットワークを介して、前記１人以上のサービス提供者の中から前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記ネットワークを介して、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者を示す情報を受信し、前記サーバ装置は、前記サービス被提供者によって選択されたサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定する。

【発明の効果】

【0021】

本発明によれば、より多くのサービス提供者がより少ない負担でサービスを提供することが可能である、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラムを提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【0022】

【図1】サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルのフローを示す図

【図2】サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルを実現するためのコンピュータシステム２００の構成の一例を示す図

【図3A】ガイドデータベース部２４１に格納されている情報の構成の一例を示す図

【図3B】ゲストデータベース部２４２に格納されている情報の構成の一例を示す図

【図3C】組み合わせデータベース部２４３に格納されている情報の構成の一例を示す図

【図4】コンピュータシステム２００において実行される処理のフローの一例を示す図

【図5A】ユーザ装置に表示される画面５００Ａを示す図

【図5B】ユーザ装置に表示される画面５００Ｂを示す図

【図5C】ユーザ装置に表示される画面５００Ｃを示す図

【図5D】ユーザ装置に表示される画面５００Ｄを示す図

【図5E】ユーザ装置に表示される画面５００Ｅを示す図

【図6A】図４に示されるステップＳ４０６の処理のフローの一例を示す図

【図6B】図４に示されるステップＳ４０６の処理のフローの代替例を示す図

【発明を実施するための形態】

【0023】

以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。

【0024】

１．サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデル
出願人は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルを提案する。このビジネスモデルは、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定において、サービス提供者が提供することが可能なサービスプランを企画立案する負担を低減させることを企図したものである。この新しいビジネスモデルによれば、サービス提供者がサービス被提供者のニーズ（すなわち、サービス被提供者が求める理想のサービス）を把握した上でそのニーズに応える（そのニーズに合う）ようにサービスを提案することにより、サービス提供者は、サービスプランを企画立案する負担を低減することが可能である。その理由は、サービス提供者は、サービス被提供者に提供するサービスプランをウェブサイトに予め登録しておく必要がなく、サービス被提供者の「相談に乗る」という形でサービスプランの内容を作りあげることが可能であるからである。

【0025】

ここで、本明細書において「サービス提供者」とは、サービスを提供する人をいい、「サービス被提供者」とはサービスを提供してもらう人をいうものとする。すなわち、サービスは、サービス提供者によってサービス被提供者に提供される。１つの実施形態では、サービス提供者とサービス被提供者とは、サービスの実際の提供の前に会うことがなく、サービスの実際の提供の際にはじめて会う。ただし、サービス提供者とサービス被提供者とが実際に会うことは必ずしも必須ではない。例えば、１つの実施形態では、サービス提供者とサービス被提供者とが実際に（物理的に）会わなくてもよい。

【0026】

また、本明細書における「サービス」は、任意のサービスであり得るが、代表的には、サービス提供者がサービス被提供者に実際に（物理的に）会った際にサービス提供者によって提供されるものであり得る。従って、本願明細書にいう「サービス」は、ウェブサイトが関与しないものであり得る。

【0027】

「サービス」の一例は、ガイド（例えば、日本人ガイド）によるゲスト（例えば、訪日外国人）の旅行ガイドサービスである。この新しいビジネスモデルによれば、ガイドがゲストのニーズ（すなわち、ゲストが求める理想の旅）を把握した上でそのニーズに応えるように旅プランを提案することにより、ガイドは、旅プランを企画立案する負担を低減することが可能である。その理由は、ガイドは、ゲストに提供する旅プランをウェブサイトに予め登録しておく必要がなく、ゲストの「相談に乗る」という形で旅プランの内容を作りあげることが可能であるからである。

【0028】

サービス提供者は、ウェブサイトに事前にアカウント登録をしておく必要がある。アカウント登録時に、サービス提供者は、自分の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、ｅメールアドレス、顔写真、銀行口座などの個人情報をウェブサイトの管理者に提供する。これにより、ウェブサイトの管理者は、サービス提供者の個人情報を把握することが可能である。サービス提供者の個人情報の少なくとも一部は、ウェブサイトに掲載されることが可能である。

【0029】

サービス被提供者は、ウェブサイトに事前にアカウント登録をしておく必要がある。アカウント登録時に、サービス被提供者は、自分の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、ｅメールアドレス、顔写真、電子マネーのアカウントなどの個人情報をウェブサイトに提供する。あるいは、サービス被提供者のアカウント登録を簡略化するために、いくつかの個人情報を省略できるようにしてもよい。これにより、ウェブサイトの管理者は、サービス被提供者の個人情報を把握することが可能である。

【0030】

図１は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルのフローを示す。なお、図１に示される例では、ウェブサイトの運営企業は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトを提供しているものとする。以下、図１に示される各ステップを説明する。

【0031】

ステップＳ１０１：サービス被提供者は、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる情報（以下、「希望サービス基礎情報」という）をウェブサイトに提供する。希望サービス基礎情報は、サービス被提供者のニーズ（すなわち、サービス被提供者が求める理想のサービス）をサービス提供者が把握するために用いられる。希望サービス基礎情報は、例えば、サービス被提供者の個人情報（例えば、国籍、性別、年齢、職業）、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスに関連する情報（例えば、日程、人数、予算）、サービス被提供者のこだわりを特定するための情報（例えば、＃グルメにこだわる、＃人込みを避けたい、＃わいわい騒ぎたい、＃お酒は外せない！、＃一点豪華主義、＃つまみ食いタイプ、＃なるべく節約する、＃アニメの聖地巡礼家、＃お菓子マニア、＃写真にこだわる、＃まったりゆったり旅、＃綿密に計画を立てる旅、＃歩くの大好き！、＃隠しきれないドライバー魂、＃スリルが好き、＃安全な旅が好き、＃現地の人と交流するのが好き！、＃縛られたくない、現地の人がよく行くところに行きたい、歴史的なものを見たい、伝統的な体験をしたい、自然でリラックスしたい、現地伝統料理を食べたい、人気な食べ物を食べたい、友達とするような遊びを体験したい、自然の中で遊びたい、フォトジェニックなものを求めている、季節を感じたい、景色・夜景がきれいなところに行きたい、動物と触れ合いたい、斬新で奇抜、現地の人と交流したい、温泉に行きたい、アートを見たい、お祭りに行きたい、定番な場所に行きたい、なりきりたい（忍者・侍等）、アミューズメントパークに行きたい、オタクカルチャーに浸かりたい、ショーを見たい、体を動かしたい、有名な場所に行きたい）、サービス被提供者の食に関する情報（例えば、好きな食べ物、嫌いな食べ物、アレルギー）を含むが、これに限定されない。希望サービス基礎情報がウェブサイトに提供されると、希望サービス基礎情報は、ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のサービス提供者に対して公開される（すなわち、ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のサービス提供者が希望サービス基礎情報を閲覧可能な状態となる）。ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のサービス提供者のうちの少なくとも１人のサービス提供者が希望サービス基礎情報に対する提案をウェブサイトに提供することが可能である。

【0032】

ステップＳ１０２：サービス提供者Ａは、希望サービス基礎情報に対する提案Ａをウェブサイトに提供する。これにより、サービス提供者Ａは、サービス提供者Ａが提供することが可能なサービスをサービス被提供者に提案することが可能である。なお、サービス提供者Ａの提案Ａは、ウェブサイトに提供されている希望サービス基礎情報に基づいてサービス提供者Ａがサービス被提案者に提案するサービスを特定するための情報である。

【0033】

ステップＳ１０３：サービス提供者Ｂは、サービス提供者Ａと同様に、希望サービス基礎情報に対する提案Ｂをウェブサイトに提供する。これにより、サービス提供者Ｂは、サービス提供者Ｂが提供することが可能なサービスをサービス被提供者に提案することが可能である。なお、サービス提供者Ｂの提案Ｂは、ウェブサイトに提供されている希望サービス基礎情報に基づいてサービス提供者Ｂがサービス被提案者に提案するサービスを特定するための情報である。また、サービス提供者Ｂは、提案Ｂをウェブサイトに提供する前に、サービス提供者Ａの提案Ａを閲覧することができない。これにより、サービス提供補者Ｂは、サービス提供者Ａの提案Ａに左右されることなく、サービス提供補者Ｂの独創的な発想でサービスを提案することが可能である。

【0034】

ステップＳ１０４：サービス提供者Ｃは、サービス提供者Ａ、Ｂと同様に、希望サービス基礎情報に対する提案Ｃをウェブサイトに提供する。これにより、サービス提供者Ｃは、サービス提供者Ｃが提供することが可能なサービスをサービス被提供者に提案することが可能である。なお、サービス提供者Ｃの提案Ｃは、ウェブサイトに提供されている希望サービス基礎情報に基づいてサービス提供者Ｃがサービス被提案者に提案するサービスを特定するための情報である。また、サービス提供者Ｃは、提案Ｃをウェブサイトに提供する前に、サービス提供者Ａの提案Ａおよびサービス提供者Ｂの提案Ｂを閲覧することができない。これにより、サービス提供者Ｃは、サービス提供者Ａの提案Ａおよびサービス提供者Ｂの提案Ｂに左右されることなく、サービス提供補者Ｃの独創的な発想でサービスを提案することが可能である。

【0035】

このように、後にサービスを提案するサービス提供者は、先にサービスを提案したサービス提供者の提案を閲覧することができない。これにより、後にサービスを提案するサービス提供者は、先にサービスを提案したサービス提供者の提案の内容に影響されることなく、後にサービスを提案するサービス提供者の個性が反映されたサービスを提案することが可能である。また、先にサービスを提案したサービス提供者の提案の内容を少し改変したにすぎないサービスを、後にサービスを提案するサービス提供者がサービス被提供者に提案することを避けることが可能である。

【0036】

ステップＳ１０５：サービス被提供者は、複数のサービス提供者によって提案された複数の提案の中から少なくとも１つの提案を選択する。図１に示される例では、サービス被提供者は、提案Ａ、Ｂ、Ｃの中から提案Ａを選択したと仮定する。これは、サービス被提供者が、サービス提供者Ａによって提案された提案Ａを採用して、サービス提供者Ａによって提供されるサービスを受けることを決定したことを意味する。このようにして、サービス被提供者とサービス提供者Ａとの組み合わせが成立する。この組み合わせが成立した時点で、サービス提供者Ａがサービス被提供者に提供するサービスの詳細は決定していなくてもよい。

【0037】

なお、ステップＳ１０５においてサービス被提供者に提案される提案の数を少ない数（例えば、３〜５）に限定するようにしてもよい。この場合、サービス被提供者は、多くの提案の中から１つの提案を選択しなくて済むため、いわゆる「選択疲れ」をしなくて済む。ここで、「選択疲れ」とは、人間は選択肢があまりに多すぎるその選択肢から１つを選択するのに疲れるという現象をいう。このことは、ジャムの法則として広く知られている。

【0038】

また、サービス被提供者が少なくとも１つの提案を選択したとき、その選択された提案を行ったサービス提供者Ａに、サービス提供者Ａの提案がサービス被提供者によって選択された旨が通知され、サービス被提供者にサービスを提案したがサービス被提供者によってその提案が選択されなかったサービス提供者Ｂに、サービス提供者Ｂの提案がサービス被提供者によって選択されなかった旨が通知され、サービス被提供者にサービスを提案したがサービス被提供者によってその提案が選択されなかったサービス提供者Ｃに、サービス提供者Ｃの提案がサービス被提供者によって選択されなかった旨が通知されるようにしてもよい。

【0039】

また、サービス提供者Ｂおよびサービス提供者Ｃの提案がサービス被提供者によって選択されなかった旨の通知に加えて、または、サービス提供者Ｂおよびサービス提供者Ｃの提案がサービス被提供者によって選択されなかった旨の通知に代えて、サービス提供者Ａがサービス被提供者に提案した内容（すなわち、提案Ａ）が、サービス提供者Ｂおよびサービス提供者Ｃのそれぞれに通知されるようにしてもよい。これにより、サービス提供者Ｂおよびサービス提供者Ｃのそれぞれは、サービス被提供者によって選択された提案Ａを見てその自身の提案と提案Ａとの相違点や自身が提供するサービスの向上のきっかけなどを学習することが可能であり、それ故、サービス提供者Ｂおよびサービス提供者Ｃのそれぞれは、別の機会に（将来的に）より良いサービス提供を実現することが可能になる。

【0040】

ステップＳ１０６：サービス提供者Ａおよびサービス被提供者は、事前相談を行う。これは、サービス提供者Ａが実際にサービス被提供者にサービスを提供する前に、そのサービスの内容の詳細を詰めるためである。この事前相談において、サービス提供者Ａは、サービス被提供者との信頼関係を築き上げることが可能である。事前相談の態様は問わない。例えば、サービス提供者Ａおよびサービス被提供者は、ウェブサイトを介して（例えば、ウェブサイトが提供する掲示板の機能を利用して）事前相談を行ってもよいし、ウェブサイトを介することなく（例えば、電話やＦＡＸやメール等で）事前相談を行ってもよい。なお、この事前相談は、他のサービス提供者が介入することなくサービス提供者Ａ単独とサービス被提供者とで行われてもよい。これにより、サービスが結果的に複数のサービス提供者によってサービス被提供者に提供される場合であっても、サービス被提供者は、サービス提供者Ａと交渉すればよく、スムーズに事前相談を進めることが可能である。あるいは、この事前相談は、サービス提供者Ａと他のサービス提供者とサービス被提供者とで行われてもよい。この事前相談の時点で他のサービス提供者が介入することにより、実際にサービス提供する前から他のサービス提供者もまたサービス被提供者との信頼関係を築くことが可能であり、サービス提供当日のサービス体験の価値を高めることに繋がり、ひいては、他のサービス提供者自身のモチベーション向上にも繋がる。

【0041】

また、サービス提供者Ａは、事前相談の時に、サービス被提供者とのメッセージ交換の結果に基づいて、自身が提示したプランを修正することによって最終的なプランとすることも可能である。プランの修正には、イベントの追加・変更・具体化や工程の追加・変更・具体化、サービス提供料金の変更などが含まれるが、これらに限定されない。例えば、サービス提供者Ａが概略的なプランを最初に提示し、サービス被提供者がこの概略的なプランを選択した場合において、サービス提供者Ａは、最終的なプランを決定するためにサービス被提供者の意見を採り入れることによって、サービス被提供者が希望するプランと最終的なプランとの不一致を減少させることが可能である。このように、最終的なプランを決定するにあたり、サービス被提供者の意見を採り入れることによって、最終的なプランをサービス被提供者にとって魅力的なものにすることが可能である。また、サービス提供者Ａとサービス被提供者とがメッセージを交換する場を設けることによって、サービスが実際に提供される前に、サービス提供者Ａとサービス被提供者とのコミュニケーションが促進される。これにより、サービスが実際に提供される際には、サービス提供者Ａとサービス被提供者とが互いに親近感を有するようにすることが可能である。このようにして生み出される親近感によって、サービス提供者Ａは、友だちをもてなすようにサービスをサービス被提供者に提供することが可能である。

【0042】

ステップＳ１０７：サービス被提供者は、ウェブサイトの運営企業に料金を支払う。この料金は、サービス提供者とサービス被提供者との間でサービスの最終的なプランに関する合意の成立により発生する。この料金の支払いの態様は任意である。例えば、この料金の支払いは、電子マネーを用いて行われてもよいし、ウェブサイトの運営企業の銀行口座への振り込みによって行われてもよい。

【0043】

ステップＳ１０８：ウェブサイトの運営企業は、サービス提供者Ａに料金を支払う。この料金の支払いの態様は任意である。例えば、この料金の支払いは、電子マネーを用いて行われてもよいし、サービス提供者Ａの銀行口座への振り込みによって行われてもよい。サービス被提供者によって支払われた料金からサービス提供者に支払われた料金を差し引いた金額がウェブサイトの運営企業の収入になる。ウェブサイトの運営企業は、サービス提供者およびサービス被提供者の片方から手数料を徴収してもよいし、サービス提供者およびサービス被提供者の両方から手数料を徴収してもよい。

【0044】

ステップＳ１０９：サービス提供者Ａは、サービスの最終的なプランを実行することにより、サービス被提供者に対してサービスを提供する。

【0045】

なお、サービス提供者Ａは、少なくとも１人の追加のサービス提供者と共にサービス被提供者に対してサービスを提供するようにしてもよい。この場合、サービス被提供者が少なくとも１人の追加のサービス提供者を選択する（または指定する）ことは必ずしも必要とされない。例えば、サービス提供者Ａが少なくとも１人の追加のサービス提供者を選択する（または指定する）ようにしてもよい。

【0046】

また、上述した実施形態では、後にサービスを提案するサービス提供者が先にサービスを提案したサービス提供者の提案を閲覧することができない場合が説明されたが、本発明はこれに限定されない。後にサービスを提案するサービス提供者は、先にサービスを提案したサービス提供者の提案を閲覧することが可能であってもよい。後にサービスを提案するサービス提供者が先にサービスを提案したサービス提供者の提案を閲覧することが可能である場合、後のサービス提供者は、先のサービス提供者の提案の内容と重複しないように自身の提案の内容を調整することが可能である。その結果、サービス被提供者は、複数のサービス提供者から内容が相互に類似する提案を受けなくて済む。また、後にサービスを提案するサービス提供者が先にサービスを提案したサービス提供者の提案を閲覧することが可能であることは、サービス被提供者に提案される提案の数が少ない数（例えば、３〜５）に限定される場合に特に有益であるといえる。なぜなら、サービス被提供者に提案される提案の数が少数であっても、それぞれの提案の内容が重複しないようにすることができるからである。

【0047】

このように、１人のサービス提供者が１人のサービス被提供者にサービスを提供してもよいし、２人以上のサービス提供者が１人のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。あるいは、１人のサービス提供者が２人以上のサービス被提供者にサービスを提供してもよいし、２人以上のサービス提供者が２人以上のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。例えば、２人のサービス提供者の代表者と４人のサービス被提供者の代表者とが１対１で事前相談をして、その事前相談によってサービスプランがまとまった後に、２人のサービス提供者が４人のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。

【0048】

このように、新しいビジネスモデルによれば、サービス提供者は、自身が提供することが可能なサービスプランをウェブサイトに予め登録しておく必要がなく、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎になる情報（希望サービス基礎情報）に基づいて、サービス提供者がそのサービス被提供者にオススメするサービスプランをサービス被提供者に提案することが可能である。これにより、サービス提供者がサービスプランを企画立案する負担を低減することが可能である。例えば、サービス提供者は、多数のサービスプランを予め企画立案しておく必要がないから、多数のサービスプランを企画立案する面倒を感じることがなく、多数のサービスプランの品質を担保するために困難を感じることもない。また、例えば、サービス提供者は、サービス被提供者からの希望サービス基礎情報に基づいてサービスプランを企画立案するから、サービス被提供者のニーズがわからずに苦労することがなく、サービスプランを一から企画立案する手間もかからず、そのサービス被提供者に合ったサービスプラン（すなわち、そのサービス被提供者専用のサービスプラン）をそのサービス被提供者に提供することが可能である。また、サービス被提供者に提案される提案の数を少数（例えば、３〜５）に限定するようにしてもよい。これにより、サービス被提供者が「選択疲れ」をしなくて済む。

【0049】

なお、図１に示される例では、５人のサービス提供者Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅのうちの３人のサービス提供者Ａ、Ｂ、Ｃがサービス被提供者にサービスを提案する例を説明したが、ウェブサイトにアカウント登録したサービス提供者の数が５人に限定されるわけではなく、サービス被提供者にサービスを提案するサービス提供者の数が３人に限定されるわけでもない。ウェブサイトにアカウント登録したサービス提供者の数は、１以上の任意の整数であり得る。サービス被提供者にサービスを提案するサービス提供者の数は、１以上の任意の整数であり得る。

【0050】

また、図１に示される例では、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定の支援がウェブサイトを介してなされる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定の支援は、スマートフォンなどのユーザ装置にインストールされたアプリケーションを介してなされてもよい。この場合、上述した「ウェブサイト」を「ユーザ装置にインストールされたアプリケーション」に読み替えるようにすればよい。例えば、サービス提供者およびサービス被提供者のそれぞれは、ユーザ装置にインストールされたアプリケーションにアカウント登録するようにすればよい。

【0051】

以下の説明では、「サービス」の一例として「旅行ガイドサービス」を例にとり、ガイド（サービス提供者）が、旅行ガイドサービスを外国人ゲスト（サービス被提供者）に提供する場合を説明する。ただし、本発明はこれに限定されない。本発明は、ガイド（サービス提供者）が、ガイドサービスを日本人ゲスト（サービス被提供者）に提供する場合にも適用することが可能である。さらに、本発明は、サービス提供者がサービス被提供者に任意のサービスを提供する場合に広く適用することが可能である。

【0052】

２．新しいビジネスモデルを実現するためのコンピュータシステムの構成
図２は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルを実現するためのコンピュータシステム２００の構成の一例を示す。

【0053】

図２に示される例では、コンピュータシステム２００は、サーバ装置２１０と、インターネット２２０を介して通信することが可能なように構成されている少なくとも１つのユーザ装置２３０_１〜２３０_Ｎと、データベース部２４０とを備えている。ここで、Ｎは、１以上の任意の整数であり、ａ、ｂ、ｃ、ｄは、整数１〜Ｎのうちの１つの整数である。

【0054】

サーバ装置２１０は、ガイドとゲスト（例えば、ガイドされたい訪日外国人）との組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトを提供する。サーバ装置２１０は、このウェブサイトの管理者（例えば、このウェブサイトを運営する運営企業または運営者）が運営・管理する情報処理装置である。サーバ装置２１０は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータであって、サーバとしての一般的なハードウェア構成を有している。図２に示される例では、サーバ装置２１０は、インターフェース部２１１と、１つ以上のＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）を含むプロセッサ部２１２と、メモリ部２１３とを有している。サーバ装置２１０のハードウェア構成はその機能を実現できる限りにおいて特に限定されず、単一のマシンで構成されていてもよく、複数台のマシンを組み合わせて構成されたものであってもよい。

【0055】

インターフェース部２１１は、少なくとも１つのユーザ装置２３０_１〜２３０_Ｎとの間の通信を制御する。

【0056】

メモリ部２１３には、処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムを実行するために必要とされるデータ等が格納されている。メモリ部２１３には、例えば、図４、図６Ａ、図６Ｂに示される処理を実行するためのプログラムが格納されている。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部２１３に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部２１３にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、インターネット２２０などのネットワークを経由してダウンロードされることによってメモリ部２１３にインストールされるようにしてもよいし、光ディスクやＵＳＢなどの記憶媒体を介してメモリ部２１３にインストールされるようにしてもよい。

【0057】

プロセッサ部２１２は、サーバ装置２１０全体の動作を制御する。プロセッサ部２１２は、メモリ部２１３に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、サーバ装置２１０を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。

【0058】

サーバ装置２１０には、データベース部２４０が接続されている。データベース部２４０は、ガイドデータベース部２４１と、ゲストデータベース部２４２と、組み合わせデータベース部２４３とを含む。

【0059】

少なくとも１つのユーザ装置２３０_１〜２３０_Ｎのそれぞれは、インターネット２２０を介してサーバ装置２１０と通信することが可能なように構成されている。例えば、少なくとも１つのユーザ装置２３０_１〜２３０_Ｎのそれぞれは、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートグラス、スマートウォッチ端末等の携帯無線端末であってもよいし、デスクトップＰＣ、ラップトップＰＣ、ノートＰＣ等のパーソナルコンピュータであってもよい。

【0060】

なお、図２に示される実施形態では、少なくとも１つのユーザ装置２３０_１〜２３０_Ｎがインターネット２２０を介してサーバ装置２１０と通信可能であると説明したが、本発明はこれに限定されない。インターネット２２０の代わりに任意のタイプのネットワークを用いることも可能である。

【0061】

データベース部２４０の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部２４０は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。例えば、データベース部２４０は、サーバ装置２１０の単一の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワークを介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよい。さらに、ガイドデータベース部２４１、ゲストデータベース部２４２、組み合わせデータベース部２４３のそれぞれの構成もまた特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、ガイドデータベース部２４１、ゲストデータベース部２４２、組み合わせデータベース部２４３のそれぞれもまた、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。

【0062】

図３Ａは、ガイドデータベース部２４１に格納されている情報の構成の一例を示す。

【0063】

ガイドデータベース部２４１には、ガイドに関する情報が格納されている。ガイドに関する情報は、ガイドを識別するための情報（例えば、ガイドＩＤ）によって識別されることが可能である。ガイドデータベース部２４１には、例えば、ガイドの氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、Ｅメールアドレス、ツアー履歴を示す情報、サービス提供可能エリア情報がさらに格納されている。

【0064】

ツアー履歴を示す情報は、過去にそのガイド（あるいは、そのガイドを一部に含むガイドグループ）がゲストに提供したサービス（ツアー）の履歴情報である。そのガイド以外の他のガイドは、ゲストにツアーを提案する際、このツアー履歴を示す情報を用いて提案することが可能である。これにより、そのガイド以外の他のガイドは、より簡単にゲストに対してツアーを提案することが可能である。

【0065】

なお、そのガイド以外の他のガイドが、このツアー履歴を示す情報を利用してツアーの提案を行い、実際にそのツアーの依頼があった場合には、ウェブサイトの運営企業は、そのガイドに対して売上の一部（例えば、約１５％）を継続的に支払ってもよい。これにより、ウェブサイトの運営企業は、魅力的なインセンティブをそのガイドに与えることができる。

【0066】

また、ゲストが過去のツアーに関する情報（例えば、過去のツアーにおいて体験したイベントについての感想、過去のツアーをガイドしたガイドについての感想）をウェブサイトの運営企業に提供したことに応答して、ウェブサイトの運営企業は、そのゲストに対して売上の一部を支払うようにしてもよい。これにより、ウェブサイトの運営企業は、魅力的なインセンティブをゲストにも与えることができる。

【0067】

図３Ｂは、ゲストデータベース部２４２に格納されている情報の構成の一例を示す。

【0068】

ゲストデータベース部２４２には、ゲストに関する情報が格納されている。ゲストに関する情報は、ゲストを識別するための情報（例えば、ゲストＩＤ）によって識別されることが可能である。ゲストデータベース部２４２には、例えば、ゲストの氏名、性別、国籍、生年月日、住所、電話番号、Ｅメールアドレス、所望のサービスのための情報がさらに格納されている。

【0069】

図３Ｃは、組み合わせデータベース部２４３に格納されている情報の構成の一例を示す。

【0070】

組み合わせデータベース部２４３には、ゲストとガイドとの組み合わせに関する情報が格納されている。ゲストとガイドとの組み合わせに関する情報は、組み合わせを識別するための情報（例えば、組み合わせＩＤ）によって識別されることが可能である。組み合わせデータベース部２４３には、ゲストを識別するための情報（例えば、１以上のゲストＩＤ）とガイドを識別するための情報（例えば、１以上のガイドＩＤ）とが相互に関連付けられた状態で格納されている。このように、組み合わせデータベース部２４３は、どのゲスト（１人以上のゲスト）とどのガイド（１人以上のガイド）との組み合わせが特定されたのかを示す履歴情報を保持することが可能であるように構成されている。組み合わせデータベース部２４３には、例えば、ツアーの日時、ツアーの場所、ツアーの内容がさらに格納されている。

【0071】

３．コンピュータシステムの処理
図４は、コンピュータシステム２００において実行される処理のフローの一例を示す。以下、図４に示される各ステップを説明する。

【0072】

ステップＳ４０１：ゲストのユーザ装置２３０_ｄは、インターネット２２０を介して、ゲストが提供されることを希望するツアーを特定するための基礎になる情報（以下、「希望ツアー基礎情報」という）をサーバ装置２１０に送信する。ゲストの希望ツアー基礎情報は、例えば、ゲストの個人情報（例えば、国籍、性別、年齢、職業）、ゲストが希望するツアーに関連する情報（例えば、日程、人数、予算、ゲストが訪れたい場所、ゲストがやりたいこと、ゲストが好きな食事、ゲストが好きな文化）を含むが、これらに限定されない。

【0073】

ステップＳ４０２：サーバ装置２１０は、インターネット２２０を介して、ゲストのユーザ装置２３０_ｄからゲストの希望ツアー基礎情報を受信する。

【0074】

ステップＳ４０３：サーバ装置２１０は、ゲストの希望ツアー基礎情報をウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のガイドが閲覧可能な状態にするための処理を実行する。これにより、ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のガイドは、ゲストの希望ツアー基礎情報に基づいて、ゲストに対してツアーの提案を行うことが可能である。

【0075】

ステップＳ４０４ａ：ガイドＡのユーザ装置２３０_ａは、インターネット２２０を介して、ゲストの希望ツアー基礎情報に対するツアーの提案Ａをサーバ装置２１０に送信する。このツアーの提案Ａは、例えば、ガイドＡの顔写真、ツアー中の行動に関する情報、ツアーのイメージ画像を含むが、これらに限定されない。

【0076】

ステップＳ４０４ｂ：ガイドＢのユーザ装置２３０_ｂは、インターネット２２０を介して、ゲストの希望ツアー基礎情報に対するツアーの提案Ｂをサーバ装置２１０に送信する。このツアーの提案Ｂは、例えば、ガイドＢの顔写真、ツアー中の行動に関する情報、ツアーのイメージ画像を含むが、これらに限定されない。

【0077】

ステップＳ４０４ｃ：ガイドＣのユーザ装置２３０_ｃは、インターネット２２０を介して、ゲストの希望ツアー基礎情報に対するツアーの提案Ｃをサーバ装置２１０に送信する。このツアーの提案Ｃは、例えば、ガイドＣの顔写真、ツアー中の行動に関する情報、ツアーのイメージ画像を含むが、これらに限定されない。

【0078】

ステップＳ４０５：サーバ装置２１０は、インターネット２２０を介して、ガイドＡのユーザ装置２３０_ａからツアーの提案Ａを受信し、ガイドＢのユーザ装置２３０_ｂからツアーの提案Ｂを受信し、ガイドＣのユーザ装置２３０_ｃからツアーの提案Ｃを受信する。

【0079】

ステップＳ４０６：サーバ装置２１０は、ツアーの提案Ａ、Ｂ、Ｃをゲストが選択可能な態様でゲストのユーザ装置２３０_ｄに提示する。

【0080】

ステップＳ４０７：ゲストのユーザ装置２３０_ｄは、インターネット２２０を介して、ゲストがどの提案を選択したかを示す情報をサーバ装置２１０に送信する。図４に示される例では、ゲストのユーザ装置２３０_ｄは、インターネット２２０を介して、ツアーの提案Ａを選択したことを示す情報をサーバ装置２１０に送信する。

【0081】

ステップＳ４０８：サーバ装置２１０は、インターネット２２０を介して、ゲストのユーザ装置２３０_ｄから、ツアーの提案Ａを選択したことを示す情報を受信する。

【0082】

ステップＳ４０９：サーバ装置２１０は、ツアーの提案Ａを選択したことを示す情報を受信したことに応答して、ツアーの提案Ａを提案したガイドＡとゲストとの組み合わせを特定する。言い換えると、サーバ装置２１０は、ツアーの提案Ａを提案したガイドＡをゲストのガイド者として特定する。このような組み合わせの特定は、例えば、ガイドＡを示す情報（例えば、ガイドＡのガイドＩＤ）とゲストを示す情報（例えば、ゲストＩＤ）とを関連付ける情報をデータベース部２４０（特に、組み合わせデータベース部２４３）に格納することによって達成される。

【0083】

ステップＳ４１０：サーバ装置２１０は、ゲストとの組み合わせがなされたことをガイドＡのユーザ装置２３０_ａに通知する。この通知の態様は問わない。例えば、Ｅメールを用いて通知してもよいし、アプリケーションを用いてプッシュ通知してもよい。

【0084】

なお、ステップＳ４０２において、サーバ装置２１０は、ゲストの希望ツアー基礎情報を受信すると、ガイドＡのサービス提供可能エリア情報に基づいて、ガイドＡのユーザ装置２３０_ａにゲストの希望ツアー基礎情報が通知されるようにしてもよい。ガイドＢおよびガイドＣについても同様である。

【0085】

また、ステップＳ４０５の後かつステップＳ４０６の前の任意にタイミングにおいて、サーバ装置２１０は、ツアーの提案を受信したことに応答して、その提案を他のガイドが閲覧可能な状態にするための処理を実行してもよい。すなわち、サーバ装置２１０は、ツアーの提案Ａを受信したことに応答して、そのツアーの提案ＡをガイドＡ以外の他のガイド（例えば、ガイドＢ、ガイドＣ）が閲覧可能な状態にするための処理を実行し、ツアーの提案Ｂを受信したことに応答して、そのツアーの提案ＢをガイドＢ以外の他のガイド（例えば、ガイドＡ、ガイドＣ）が閲覧可能な状態にするための処理を実行し、ツアーの提案Ｃを受信したことに応答して、そのツアーの提案ＣをガイドＣ以外の他のガイド（例えば、ガイドＡ、ガイドＢ）が閲覧可能な状態にするための処理を実行してもよい。

【0086】

また、ステップＳ４１０において、サーバ装置２１０は、ゲストとの組み合わせがなされなかったことをガイドＢのユーザ装置２３０_ｂおよびガイドＣのユーザ装置２３０_ｃに通知するようにしてもよい。この通知の態様は問わない。例えば、Ｅメールを用いて通知してもよいし、アプリケーションを用いてプッシュ通知してもよい。

【0087】

さらに、ステップＳ４１０において、ゲストとの組み合わせがなされなかったことを通知することに加えて、または、ゲストとの組み合わせがなされなかったことを通知することに代えて、サーバ装置２１０は、ガイドＡのツアーの提案Ａがゲストによって１番目に選択された旨を示す情報とツアーの提案ＡとをガイドＢのユーザ装置２３０_ｂおよびガイドＣのユーザ装置２３０_ｃに送信するようにしてもよい。これにより、ガイドＢおよびガイドＣのそれぞれは、ゲストによって１番目に選択された提案Ａを見てその自身の提案と提案Ａとの相違点や自身が提供するサービスの向上のきっかけなどを学習することが可能であり、それ故、ガイドＢおよびガイドＣのそれぞれは、別の機会に（将来的に）より良いサービス提供を実現することが可能になる。ゲストによって１番目に選択された提案Ａを、ツアーを提案したが選択されなかった他のガイド（すなわち、ガイドＢおよびガイドＣ）に見せるようにすることは、他のガイドを効率よく育成するという点で、非常に有益である。なぜなら、１番目に選択された提案Ａはゲストにとって提案Ａ〜提案Ｃの中で最も魅力的な提案であるため、他のガイドは、そのような提案Ａを閲覧することにより、ツアーの改善を図ることができるからである。

【0088】

なお、ゲストによって２番目以降に選択された提案が「ゲストによって〇番目に選択された提案」として他のガイドに送信されるようにしてもよい。

【0089】

また、ガイドＡ〜ガイドＣから提供された提案Ａ〜提案Ｃのいずれもがゲストの要望を満たすものではない場合、ゲストは、提案Ａ〜提案Ｃを全て却下することが可能であってもよい。これにより、ゲストは、ゲストの要望を満たさない提案がいつまでもゲストのユーザ装置２３０_ｄに表示されているという状況を避けることが可能であり、これにより、ゲストは、ゲストの要望を満たす提案をガイドから効率よく受け付けることが可能になる。

【0090】

さらに、ゲストが提案Ａ〜提案Ｃを却下した場合、却下された提案Ａ〜提案ＣをガイドＡ〜ガイドＣ以外の他のガイドに開示するようにしてもよい。これにより、ガイドＡ〜ガイドＣ以外の他のガイドは、ガイドＡ〜ガイドＣの二の舞を踏むことを避けることが可能である。これは、ゲストが提案Ａ〜提案Ｃを却下した理由と同じ理由で再び提案を却下するという事態を避けることにつながるため、有意である。

【0091】

さらに、ゲストは、提案を募集する期間（例えば、希望ツアー基礎情報を送信後３日以内、希望ツアーの最終日の前日）を設定することが可能であってもよい。これにより、ゲストが関心のない提案がゲストのユーザ装置２３０_ｄに表示されないようにすることが可能である。

【0092】

４．ユーザ装置に表示される画面
図５Ａは、ユーザ装置に表示される画面５００Ａを示す。画面５００Ａは、ガイドおよびゲストがユーザ装置（例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなど）を使用してウェブサイトにアクセスした際に表示されるトップ画面の一例である。画面５００Ａは、ガイドまたはゲストが個人のアカウントページにアクセスするためのログイン領域５０１と、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを初めて利用する初心者ゲストが旅行ガイドプランを募集するための旅プラン募集領域５０２と、旅行ガイドサービスを提供してくれるガイドを見つけるまでのフローを説明するフロー領域５０３と、ガイドがゲストに提供した旅行ガイドサービスの履歴を示す「旅レポート」を閲覧するための旅レポート領域５０４とを含む。

【0093】

ゲストは、旅行ガイドサービスの提供を支援するコンピュータシステムを利用するためのアカウントを持っている場合（すなわち、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを既に利用したことがある場合）、ログイン領域５０１を選択（例えば、クリック、タップ）することにより、個人のアカウント情報の入力画面に遷移する。ゲストは、個人のアカウント情報の入力画面において個人のアカウント情報を入力することにより、例えば、後述される図５Ｃの画面を閲覧することが可能である。

【0094】

ガイドは、旅行ガイドサービスの提供を支援するコンピュータシステムを利用するためのアカウントを持っている場合、ログイン領域５０１を選択（例えば、クリック、タップ）することにより、個人のアカウント情報の入力画面に遷移する。ガイドは、個人のアカウント情報の入力画面において個人のアカウント情報を入力することにより、例えば、後述される図５Ｄの画面を閲覧することが可能である。

【0095】

ゲストは、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを初めて利用する場合、旅行ガイドプランを試しに募集するための旅プラン募集領域５０２を選択（例えば、クリック、タップ）する。これにより、ゲストは、ガイドからの旅行ガイドサービスの提案を受けるように案内されることが可能である。ゲストは、旅プラン募集領域５０２を選択することにより、例えば、後述される図５Ｂの画面を閲覧することが可能である。

【0096】

旅レポート領域５０４には、過去にガイドがゲストに提供した旅行ガイドサービスの情報が掲載される。図５Ａに示される例では、旅レポート領域５０４は、旅レポートの数が多くなるにつれて大きく表示されるアイコンが付された地図領域を含む。ゲストおよびガイドは、そのアイコンを選択すると、そのアイコンが付されたエリアに関連する旅レポートのみが表示されるようにフィルタリングされた画面を閲覧することが可能である。また、図５Ａに示される例では、旅レポート領域５０４は、注目すべき旅レポート（例えば、評価が高い旅レポート、イチ押しの旅レポート）が掲載される領域と、新着の旅レポートが掲載される領域とをさらに含む。ゲストおよびガイドは、これらの領域を選択すると、様々な旅レポートの詳細（例えば、旅の日時、参加者、プラン、経費など）を閲覧することが可能である。

【0097】

なお、図５Ａに示される画面５００Ａは、その全体がユーザ装置に表示されていなくてもよい。例えば、ユーザ装置には画面５００Ａの一部が表示されており、スクロール操作を行うことによって画面５００Ａの他の一部が表示されるようにしてもよい。

【0098】

図５Ｂは、ユーザ装置に表示される画面５００Ｂを示す。画面５００Ｂは、ゲストが希望ツアー基礎情報を入力するための画面の一例である。画面５００Ｂは、例えば、図５Ａに示される旅プラン募集領域５０２が選択されることによって画面５００Ａから遷移した画面である。図５Ｂに示される例では、画面５００Ｂは、ゲストの入力情報が表示される複数の入力領域５１０と、対話形式でゲストの入力情報に対して自動的に応答するように表示される複数の質問領域５２０とを含む。

【0099】

ゲストは、質問領域５２０に表示される質問に選択肢形式で回答することにより、手軽に希望ツアー基礎情報の入力を進めていくことが可能である。このようにゲストが質問に回答し続けると、最後に、アカウント情報の登録のためにアカウント情報を入力するための入力部が入力領域５１０に表示される、または、画面５００Ｂがアカウント情報の登録画面に遷移する。ゲストがアカウント情報の登録を行うことによって、希望ツアー基礎情報の入力が完了する。ゲストが希望ツアー基礎情報の入力が完了すると、ゲストは、ガイドから提案される旅プラン（ツアープラン）を待つことになる。

【0100】

図５Ｃは、ユーザ装置に表示される画面５００Ｃを示す。画面５００Ｃは、ガイドから提案された旅プラン（ツアープラン）をゲストが確認するための画面の一例である。画面５００Ｃは、例えば、図５Ａに示されるログイン領域５０１を選択することによって（すなわち、ゲストのアカウント情報を用いてログインすることによって）閲覧することが可能になる画面である。

【0101】

図５Ｃに示される例では、第１の旅プランボックス５３０と、第２の旅プランボックス５４０とが示されている。第２の旅プランボックス５４０は、図５Ｂに示される画面５００Ｂにおいて入力された希望ツアー基礎情報に対する提案を示すものであり、第１の旅プランボックス５３０は、上述した希望ツアー基礎情報とは異なる他の希望ツアー基礎情報に対する提案を示すものである。図５Ｃに示される例では、第１の旅プランボックス５３０は、閉じた状態であり、第２の旅プランボックス５４０は、開いた状態である。第１の旅プランボックス５３０は、選択されることにより、第２の旅プランボックス５４０のように開いた状態になり、第２の旅プランボックス５４０は、選択されることにより、第１の旅プランボックス５３０のように閉じた状態になる。図５Ｃに示される例では、第２の旅プランボックス５４０は、２つのプラン（プランＡおよびプランＢ）を示す領域を含む。ゲストは、「プランＡの詳細をＣＨＥＣＫ」と示された領域５４１を選択することによって、それぞれのプランの内容を確認することが可能な確認画面（図示せず）を閲覧することが可能である。ゲストは、図１のステップＳ１０６に示される事前相談の依頼を上述した確認画面（図示せず）からガイドに行うことが可能である。

【0102】

図５Ｄは、ユーザ装置に表示される画面５００Ｄを示す。画面５００Ｄは、旅プランを募集中のゲストをガイドが確認するための画面の一例である。画面５００Ｄは、例えば、図５Ａに示されるログイン領域５０１を選択することによって（すなわち、ガイドのアカウント情報を用いてログインすることによって）閲覧することが可能になる画面である。

【0103】

図５Ｄに示される例では、画面５００Ｄは、ガイド希望エリアソート領域５５０と、ガイド希望日ソート領域５６０と、旅プランを募集中のゲストに関する情報が掲載されるゲスト一覧領域５７０とを含む。ガイドは、ガイド希望エリアソート領域５５０において、ガイドがツアーの提供を希望するエリアを特定することによって、その特定されたエリアに限定されたガイド情報が表示されるようにソートすることが可能である。また、ガイドは、ガイド希望日ソート領域５６０において、ガイドがツアーの提供を希望する年月日を特定することによって、その特定された年月日に限定されたガイド情報が表示されるようにソートすることが可能である。図５Ｄに示される例では、ゲスト一覧領域５７０は、ゲスト「ＤＡＶＩＤ」に関する情報を示すＤＡＶＩＤ領域５７１と、ゲスト「ＳＡＭ」に関する情報を示すＳＡＭ領域５７２とを含む。ガイドは、例えば、ＤＡＶＩＤ領域５７１を選択することによって、後述される図５Ｅに示されるようなゲスト「ＤＡＶＩＤ」のより詳細な情報を閲覧することが可能である。

【0104】

図５Ｅは、ユーザ装置に表示される画面５００Ｅを示す。画面５００Ｅは、ガイドがゲストのより詳細な情報を閲覧するための画面の一例である。画面５００Ｅは、例えば、図５Ｄに示されるＤＡＶＩＤ領域５７１を選択することによって閲覧することが可能になる画面である。

【0105】

図５Ｅに示される例では、画面５００Ｅは、ゲストのより詳細な情報が提示されるゲスト詳細領域５８０と、ゲストがガイドのために旅プランを具体的に作成する画面に遷移するための領域５９０とを含む。図５Ｅに示される例では、ゲスト詳細領域５８０には、ゲスト「ＤＡＶＩＤ」のより詳細な情報（例えば、ツアーに参加する人数、ツアーの希望エリア、ツアーの希望日、予算、ゲストのこだわりを特定するための情報）が提示されている。ガイドは、領域５９０を選択することによって、具体的な旅プラン作成のためのプラン作成画面（図示せず）を閲覧することが可能である。ガイドは、そのプラン作成画面（図示せず）においてゲストのために具体的に旅プランを作成することが可能である。そのプラン作成画面では、ガイドは、画像（静止画または動画）とコメントとを用いて旅のフローを説明したり、ゲストに向けたコメントを入力したり、旅の所要時間および旅の経費を入力したりする。その作成したプランの提案をそのプラン作成画面からゲストに行うことが可能である。

【0106】

５．サーバ装置の処理
図６Ａは、図４に示されるステップＳ４０６の処理のフローの一例を示す。この処理は、例えば、サーバ装置２１０に含まれるプロセッサ部２１２によって実行される。以下、図６Ａに示される各ステップを説明する。

【0107】

ステップＳ６０１：ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案をガイドから受信する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案をガイドのユーザ装置から、インターネット２２０およびインターフェース部２１１を介して、受信することによって達成される。

【0108】

ステップＳ６０２：受信された提案をゲストに提示する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、受信された提案を、インターフェース部２１１およびインターネット２２０を介して、ゲストのユーザ装置に送信することによって達成される。

【0109】

ステップＳ６０３：所定の数の提案を受信したか否かを判定する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、受信された提案の数が所定の数に到達したか否かを判定することによって達成される。ここで、所定の数は、１以上の任意の整数であり得るが、少ない数（例えば、３〜５）であることが好ましい。判定結果が「Ｙｅｓ」の場合には、処理はステップＳ６０４に進み、判定結果が「Ｎｏ」の場合には、処理はステップＳ６０１に戻る。

【0110】

ステップＳ６０４：ガイドからの提案の受け付けを終了する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、ガイドからの提案の受け付けを終了した旨のメッセージを、インターフェース部２１１およびインターネット２２０を介して、ガイドのユーザ装置に送信することによって達成される。

【0111】

このようにして、ステップＳ６０１〜Ｓ６０４によれば、ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案がガイドから受信されるたびに、その受信された提案がゲストに提示される。

【0112】

なお、ステップＳ６０４の後、ガイドが提案を取り下げた（キャンセルした）場合、ガイドからの提案の受け付けを再開する処理が実行されてもよい。これにより、サーバ装置２１０は、取り下げられた提案の数だけ再び提案を受け付けることが可能である。

【0113】

また、サーバ装置２１０は、ステップＳ６０３において所定の数の提案を受信したと判定したにもかかわらず、（例えば、提案の数が所定の数に達する前にガイドのユーザ装置には提案を作成するための画面が表示されていたことを確認した場合には救済措置として）例外的に、所定の数を越えてその提案を受け付ける処理を実行するようにしてもよい。

【0114】

図６Ｂは、図４に示されるステップＳ４０６の処理のフローの代替例を示す。この処理は、例えば、サーバ装置２１０に含まれるプロセッサ部２１２によって実行される。以下、図６Ｂに示される各ステップを説明する。

【0115】

ステップＳ６１１：ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案をガイドから受信する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案をガイドのユーザ装置から、インターネット２２０およびインターフェース部２１１を介して、受信することによって達成される。

【0116】

ステップＳ６１２：所定の数の提案を受信したか否かを判定する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、受信された提案の数が所定の数に到達したか否かを判定することによって達成される。ここで、所定の数は、１以上の任意の整数であり得るが、少ない数（例えば、３〜５）であることが好ましい。判定結果が「Ｙｅｓ」の場合には、処理はステップＳ６１３に進み、判定結果が「Ｎｏ」の場合には、処理はステップＳ６１１に戻る。

【0117】

ステップＳ６１３：受信された提案をゲストに提示する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、受信された提案を、インターフェース部２１１およびインターネット２２０を介して、ゲストのユーザ装置に送信することによって達成される。

【0118】

ステップＳ６１４：ガイドからの提案の受け付けを終了する処理が実行される。この処理は、例えば、プロセッサ部２１２が、ガイドからの提案の受け付けを終了した旨のメッセージを、インターフェース部２１１およびインターネット２２０を介して、ガイドのユーザ装置に送信することによって達成される。

【0119】

このようにして、ステップＳ６１１〜Ｓ６１４によれば、ゲストの希望ツアー基礎情報に対する提案がガイドから受信されると、その受信された提案を個別にゲストに提示するのではなく、所定の数の提案が受信されるのを待って、所定の数の提案がまとめてゲストに提示される。

【0120】

以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。

【産業上の利用可能性】

【0121】

本発明は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置、そのサーバ装置において実行される方法およびプログラム等を提供するものとして有用である。

【符号の説明】

【0122】

２００ コンピュータシステム
２１０ サーバ装置
２１１ インターフェース部
２１２ プロセッサ部
２１３ メモリ部
２２０ インターネット
２３０_１〜２３０_Ｎ ユーザ装置
２４０ データベース部
２４１ ガイドデータベース部
２４２ ゲストデータベース部
２４３ 組み合わせデータベース部

【要約】

【課題】サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定する方法の提供。
【解決手段】本発明は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定する方法を提供する。本発明の方法は、サービス被提供者が、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための情報をコンピュータシステムに提供することと、１人以上のサービス提供者が、コンピュータシステムを介して、情報に基づくサービスの提案をサービス被提供者に提示することと、サービス被提供者が、コンピュータシステムを介して、１人以上のサービス提供者によって提示された１以上の提案の中から少なくとも１つの提案を選択することと、コンピュータシステムが、サービス被提供者によって選択された提案を提示したサービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定することとを含む。
【選択図】図１

【図1】

【図2】

【図3A】

【図3B】

【図3C】

【図4】

【図5A】

【図5B】

【図5C】

【図5D】

【図5E】

【図6A】

【図6B】