【文献】
NTT DoCoMo, Sharp, Toshiba Corporation,Pilot Sequence Allocation Method in E-UTRA Uplink,3GPP TSG RAN WG1 LTE Ad Hoc R1-061678,3GPP,2006年 6月20日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/LTE_AH_June-06/Docs/R1-061678.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前記ステップは、
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソースの中から前記実際のシーケンスに対応する前記実際のアクセスリソースを決定するステップと、
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係に従って、前記アクセスセルにおける前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置を決定するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
前記複数の候補アクセスリソース内に第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在し、前記第1の候補アクセスリソースは前記アクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前記ステップの後に、前記方法は、
前記UEが、前記アクセスセルにおける前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置に従って前記アクセスセルの中心周波数点の位置を決定するステップ、
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前記ステップの後に、前記方法は、
前記UEが、前記アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するステップであって、前記ブロードキャストチャネルは前記アクセスセルの帯域幅指示情報を搬送する、前記UEが、前記アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するステップと、
前記UEが、前記帯域幅指示情報に従って前記アクセスセルの帯域幅を決定するステップと、
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前記ステップの後に、前記方法は、
前記実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、前記UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を前記第1の実際のアクセスリソースおよび前記第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップであって、前記第1のランダムアクセス構成は前記第1の実際のアクセスリソースに対応し、前記第2のランダムアクセス構成は前記第2の実際のアクセスリソースに対応する、前記実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、前記UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を前記第1の実際のアクセスリソースおよび前記第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップ、
をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
前記UEが、前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前記ステップの後に、前記方法は、
前記UEが、前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップであって、前記第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、前記リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、前記第1の参照信号は、前記アクセスセルの前記中心周波数点を中心として用い、前記アクセスセルの前記帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である、前記UEが、前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、または、
前記UEが、前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップであって、前記第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、前記第1の周波数領域幅は前記実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、前記アクセスセルの前記帯域幅内の参照信号は前記第1の参照信号の循環シフトであり、前記第1の参照信号は、前記アクセスセルの前記中心周波数点を中心として用い、前記アクセスセルの前記帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である、前記UEが、前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
前記複数の候補アクセスリソース内に第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在し、前記第1の候補アクセスリソースは前記現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である、
請求項9または10に記載の方法。
前記方法は、前記現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するステップであって、前記ブロードキャストチャネルは前記現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、前記現在のセルの前記帯域幅指示情報は前記現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される、前記現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するステップ、をさらに含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係、および前記少なくとも1つの候補シーケンス内の前記任意の候補シーケンスと前記複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、前記アクセスセルにおける前記検出された実際のシーケンスに対応する前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置を決定するように構成されているときに、前記決定部は、
前記複数の候補アクセスリソースの中から前記実際のシーケンスに対応する前記実際のアクセスリソースを決定し、
前記複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースと前記アクセスセルが位置する前記リソースとの前記位置関係に従って、前記アクセスセルにおける前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置を決定する、
ように特に構成されている、請求項15に記載のユーザ機器。
前記複数の候補アクセスリソース内に第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在し、前記第1の候補アクセスリソースは前記アクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である、請求項15から17のいずれか一項に記載のユーザ機器。
前記決定部は、前記アクセスセルにおける前記実際のアクセスリソースの前記リソース位置に従って前記アクセスセルの中心周波数点の位置を決定するようにさらに構成されている、請求項15から18のいずれか一項に記載のユーザ機器。
前記アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するように構成された受信部であって、前記ブロードキャストチャネルは前記アクセスセルの帯域幅指示情報を搬送する、受信部、
をさらに含み、前記決定部は、前記帯域幅指示情報に従って前記アクセスセルの帯域幅を決定するようにさらに構成されている、請求項15から19のいずれか一項に記載のユーザ機器。
前記実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を前記第1の実際のアクセスリソースおよび前記第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するように構成された受信部であって、前記第1のランダムアクセス構成は前記第1の実際のアクセスリソースに対応し、前記第2のランダムアクセス構成は前記第2の実際のアクセスリソースに対応する、受信部、
をさらに含む、請求項15から20のいずれか一項に記載のユーザ機器。
前記複数の候補アクセスリソース内に第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在し、前記第1の候補アクセスリソースは前記現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である、
請求項23または24に記載の基地局。
前記送信部は、前記現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するようにさらに構成されており、前記ブロードキャストチャネルは前記現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、前記現在のセルの前記帯域幅指示情報は前記現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される、
請求項23から25のいずれか一項に記載の基地局。
前記送信部は、前記実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、前記現在のセルの第1のランダムアクセス構成を前記第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信し、前記現在のセルの第2のランダムアクセス構成を前記第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信する、ようにさらに構成されている、請求項23から26のいずれか一項に記載の基地局。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0069】
本発明の技術的解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標)、Global System of Mobile Communication)、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標)、Wideband Code Division Multiple Access)、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロング・ターム・エボルーション(LTE、Long Term Evolution)といった様々な通信システムに適用することができる。
【0070】
ユーザ機器(UE、User Equipment)は、移動端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ機器などとも呼ばれ、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を使用して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、携帯電話(「セルラー」電話ともいう)や移動端末付きのコンピュータといった移動端末とすることができる。例えば、ユーザ機器は、携帯型モバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルド型モバイル装置、コンピュータ内蔵型モバイル装置、または車内モバイル装置とすることができ、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやりとりする。
【0071】
基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)とすることもでき、WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB)とすることもでき、LTEにおける進化型NodeB(eNBもしくはe−NodeB、evolutional Node B)とすることもでき、これについて本発明では限定されない。しかし、説明を容易にするために、eNBを例に取って以下の実施形態を説明する。
【0072】
図1は、本発明の一実施形態によるセル・アクセス・リソース取得方法の流れ図である。
図1の方法はUEによって実行される。
【0073】
101:UEは、UEのアクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定する。
【0074】
複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0075】
本発明の本実施形態においては、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの相対位置関係を、候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの中心周波数点の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの低周波数の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの高周波数の位置との周波数距離とすることができる。
【0076】
102:UEは、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出する。
【0077】
103:UEは、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0078】
実際のシーケンスは少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0079】
本発明の本実施形態においては、アクセスセルが位置するリソースにおける実際のアクセスリソースのリソース位置が、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および同期信号の検出された実際のシーケンスを用いて決定され、これによって、ある程度まで、UEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0080】
加えて、実際のアクセスリソースは同期信号のシーケンスを検出することによって決定される。同期信号上での検出はUEが搬送波を発見するための最初のステップであるため、UEは、ブロードキャストチャネルといった別のメッセージをさらに読み取ることによってアクセスリソースを決定するのではなく、アクセスリソースを最も早く決定し、リソース上の、測定のための参照信号といった別の信号を検出することができ、これにより、システムの発見およびアクセスのステップが簡略化され、測定時にブロードキャストメッセージを読み取ることが不要になり、時間効率および電力効率が改善される。
【0081】
任意選択で、ステップ103の一具体的実施態様は、UEが、複数の候補アクセスリソースの中から実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースを決定するステップと、UEが、複数の候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するステップと、とすることができる。
【0082】
任意選択で、候補シーケンスは完全なシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0083】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、アクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、例えば、Nは6である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0084】
任意選択で、ステップ103の後に、本方法は、UEが、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置に従ってアクセスセルの中心周波数点の位置を決定するステップ、をさらに含む。
【0085】
任意選択で、ステップ103の後に、本方法は、UEが、アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するステップであって、ブロードキャストチャネルはアクセスセルの帯域幅指示情報を搬送する、UEが、アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するステップと、UEが、帯域幅指示情報に従ってアクセスセルの帯域幅を決定するステップと、をさらに含む。
【0086】
任意選択で、ステップ103の後に、本方法は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップであって、第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップ、をさらに含む。
【0087】
任意選択で、一実施形態においては、ステップ103の後に、本方法は、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0088】
任意選択で、一実施形態においては、ステップ103の後に、本方法は、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0089】
任意選択で、ステップ103の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、UEが、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を分析するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理するステップ、をさらに含む。
【0090】
以下では、本発明の本実施形態における方法を具体的な実施形態を用いて説明する。
【0091】
本発明の実施形態1:UEは、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および同期信号の検出された実際のシーケンスに従って、アクセスセルが位置するリソース内の実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0092】
最初に、同期信号を検出する前に、UEは、UEの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンス、およびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースをまず決定することができる。少なくとも1つの候補シーケンスはUEのアクセスセルによって同期信号を送信するのに使用される候補シーケンスであり、複数の候補アクセスリソースはUEのアクセスセルによって使用されうるアクセスリソースであり、アクセスセルが位置するリソースはアクセスセルが位置する搬送波リソース全体をいい、複数の候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在する。
【0093】
図2は、本発明の一実施形態によるセル搬送波と候補アクセスリソースとの位置関係の概略図である。
図2に示すように、セル搬送波帯域幅が20MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を含むことができ、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で3つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース3を含むことができ、セル搬送波帯域幅が1.4MHzであるときに、セル搬送波帯域幅はただ1つの候補アクセスリソース1だけを含む。当然ながら、
図2には、候補アクセスリソースとセル搬送波との1つの可能な位置関係を示しているにすぎず、これは別の位置関係の可能性を排除するものではなく、例えば、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときには、9つの候補アクセスリソースが含まれうる。
【0094】
20MHzの搬送波帯域幅を有し、100リソースブロックを含むアクセスセルを例に取る。アクセスセルには5つの候補アクセスリソースがあり、各候補アクセスリソースは6リソースブロックを占有するものと仮定すると、20MHz搬送波における5つの候補アクセスリソースの対応する位置関係を事前設定することができ、例えば、
図2の候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5で示すように、搬送波中心に1つの候補アクセスリソースがあり、搬送波中心周波数点の両側の事前定義された位置に2つの候補アクセスリソースがそれぞれ含まれている。
【0095】
加えて、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応し、例えば、シーケンス1からシーケンス5が候補アクセスリソース1に対応し、シーケンス6からシーケンス10が候補アクセスリソース2に対応する。このようにして、UEはすべての候補シーケンスを検出し、実際のシーケンスがシーケンス6であることを検出した場合、UEは、対応関係に従って、現在の実際のアクセスリソースは候補アクセスリソース2であると決定することができる。候補シーケンスは、Zadoff−Chuシーケンス、Goldシーケンス、mシーケンスなどとすることもでき、シーケンスのうちの1つから切り取られた部分シーケンスとすることもできる。候補シーケンス、搬送波における各候補アクセスリソースの位置関係、および候補シーケンスと候補アクセスリソースとの対応関係はすべて事前設定される。
【0096】
アクセスセルが位置するリソースにおける候補アクセスリソースの位置関係は、候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの中心周波数点の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの最低周波数の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの最高周波数の位置との周波数距離とすることができ、これは、位置関係が事前設定される限り、特に制限されない。
【0097】
UEの複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に候補アクセスリソースを含むことができる。第1の候補アクセスリソースはアクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0098】
例えば、
図2では、この場合、第1の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1であり、1.4MHz、すなわち、6リソースブロックの周波数領域幅を占有する。UEの複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースを含む
図2の一具体的実施態様は、UEの複数の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1以外に候補アクセスリソース2から候補アクセスリソース5をさらに含む、というものである。加えて、アクセスセルが位置する搬送波リソース全体における5つの候補アクセスリソースの位置関係も、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0099】
本発明の本実施形態においては、アクセスセルの少なくとも1つの候補アクセスリソースを事前定義することができる。具体的には、候補アクセスリソースは、最大搬送波帯域幅に従って事前定義することができ、個別の搬送波帯域幅は最大搬送波帯域幅以下とすることができる。例えば、各候補アクセスリソースは、UEによるセルサーチ、すなわち同期信号上での検出を容易にするために、中心周波数点が100KHzグリッド上にあるという条件を満たす。例えば、
図2では、最大搬送波帯域幅は20MHzであり、5つの候補アクセスリソース、すなわち、候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を有する。実際の搬送波帯域幅が10MHzである場合、3つの実際の候補アクセスリソースがあるが、UEが搬送波帯域幅情報を取得する前に、UEは5つの候補アクセスリソースがあるものとそれまで通り仮定し、5つの候補アクセスリソース上で検出を行い、中間にある3つの候補アクセスリソースの中から1つまたは複数の実際のアクセスリソースを最後に決定することができる。すなわち、大搬送波帯域幅の場合に設定される候補アクセスリソースは、小搬送波帯域幅の場合に設定される候補アクセスリソースを含む。この設計方式では、検出の複雑さを簡略化することができ、異なる帯域幅のシステム設計の互換性を保持することができる。
【0100】
加えて、本発明の本実施形態においては、Zadoff−Chuシーケンスやmシーケンスなどを候補シーケンスとして使用することもできる。当然ながら、別のシーケンスの可能性も排除されない。好ましくは、本発明の本実施形態における候補シーケンスとしてはZadoff−Chuシーケンスが使用される。候補シーケンスの元のシーケンス長は、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長より短くてよい。
【0101】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、候補シーケンスは、以前のリリースのLTE搬送波とその後に進化したLTE搬送波とを区別するために、長さが61のシーケンスとすることができる。
【0102】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、候補シーケンスの元のシーケンス長はLTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長と等しいが、候補シーケンスの実際の長さは、プライマリ同期信号のパンクチャ後に決定される。例えば、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長は63であり、本発明の本実施形態における候補シーケンスは、搬送波中心のDC位置のところの副搬送波の位置がパンクチャされたシーケンスとすることができ、その最終シーケンス長は62である。別の例として、本発明の本実施形態では候補シーケンスのために2つ以上の副搬送波をパンクチャすることもできる。この場合、プライマリ同期
信号の構造は、リリース8のLTEシステムにおけるプライマリ同期の構造と一致する。搬送波タイプを区別するために、候補シーケンス空間を拡大することができ、すなわち、搬送波タイプを区別するためにシーケンスの個数が新しく設計され、または搬送波タイプを別のやり方で、例えば、ブロードキャストチャネルを用いた指示によって区別することもできる。前述の搬送波タイプを区別する機能は、新しい搬送波が複数の候補アクセスリソースを使用することができるというものであり、元の搬送波タイプ、すなわち以前のリリースのLTEシステム搬送波は搬送波中心にあるアクセスリソースのみを有する。
【0103】
例えば、
図2では、最大帯域幅20MHzは5つの候補アクセスリソースを有する。したがって、全部で5つの異なる候補シーケンスグループ、すなわちシーケンスグループ0からシーケンスグループ4をアクセスセルの同期信号のために使用することができ、これらのグループ内のシーケンスはオーバーラップしない。シーケンスグループ0からシーケンスグループ4の候補シーケンスは候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5にそれぞれ対応し、例えば、シーケンスグループ0の候補シーケンスは候補アクセスリソース1に対応し、シーケンスグループ1の候補シーケンスは候補アクセスリソース2に対応する。候補シーケンスは完全なシーケンス、例えば、長さが61のZCシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内のシーケンスセグメントとすることもでき、例えば
図2では、候補シーケンスは、長さが少なくとも61*5の長いシーケンス内の長さが61のシーケンスセグメントとすることができ、長いシーケンスは長さが61の5つのシーケンスセグメントを有し、各シーケンスセグメントは候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5にそれぞれ対応する。
【0104】
次いでUEは、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出する。
【0105】
UEが、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出するステップは、UEが、少なくとも1つの候補シーケンス上で同期信号を検出するステップをいう。UEが同期信号を検出し、同期信号のシーケンスが少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであるときには、UEはアクセスセルの同期信号を検出したとみなすことができ、検出された候補シーケンスはアクセスセルの同期信号の実際のシーケンスである。本明細書では、同期信号のシーケンスが検出される前のシーケンスおよびアクセスリソースを候補シーケンスおよび候補アクセスリソースとそれぞれ呼び、同期信号の検出されたシーケンスを実際のシーケンスと呼び、実際のシーケンスに対応するアクセスリソースを実際のアクセスリソースと呼ぶ。実際のシーケンスは複数の候補シーケンス内の候補シーケンスであり、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソース内の候補アクセスリソースであることがわかる。1つのアクセスセルにおいて、アクセスセルの実際のシーケンスを複数のアクセスリソース上でそれぞれ送信することができること、すなわち、UEは複数の候補アクセスリソース上で実際のシーケンスをそれぞれ検出することができることに留意すべきである。
【0106】
次に、UEは、検出された実際のシーケンスに従って、実際のシーケンスが位置する実際のアクセスリソースを決定する。
【0107】
UEが同期信号を検出した後で、UEは、同期信号の実際のシーケンスを用いて、アクセスセルの複数の候補アクセスリソースのうちの、アクセスセルの実際のアクセスリソースに対応する1つを決定することができる。例えば、UEによって検出された同期信号の実際のシーケンスがシーケンスグループ0内の候補シーケンスであった場合、UEは、アクセスセルの実際のアクセスリソースは候補アクセスリソース1であると決定することができる。
【0108】
さらに、複数の実際のシーケンス、例えば、シーケンスグループ0内の実際のシーケンス1およびシーケンスグループ1内の実際のシーケンス2が検出された場合、UEは、候補シーケンスと候補アクセスリソースとの対応関係に従って、それぞれ、実際のシーケンス1および実際のシーケンス2に対応する実際のアクセスリソース1および実際のアクセスリソース2を決定することができる。
【0109】
最後に、UEは、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができる。実際のシーケンスは少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0110】
アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するステップの一具体的実施態様は、UEが、実際のシーケンスに対応する複数の候補アクセスリソースのうちの1つを決定するステップと、UEが、実際のシーケンスに対応する複数の候補アクセスリソースのうちの1つとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するステップと、とすることができる。UEが、実際のシーケンスに対応する複数の候補アクセスリソースのうちの1つを決定するステップは、UEが、実際のシーケンスに従って、UEの複数の候補アクセスリソースのうちのどれが実際のシーケンスを送信するための実際のアクセスリソースに対応するか判定することができることをいう。次いでUEは、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができる。
【0111】
具体的には、UEが、実際のシーケンスに従って、検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースに対応する候補アクセスリソースを決定することができることは、UEが、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソース内のどの候補アクセスリソースであるか判定すること、または複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースの位置もしくは順序番号を決定することである。この場合、UEは、アクセスセルが位置する搬送波全体における実際のアクセスリソースのリソース位置を獲得することはまだできない。リソース位置を取得するためには、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を、実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースにおける複数の候補アクセスリソースとの位置関係、すなわち事前定義された位置関係に従ってさらに決定する必要がある。例えば、UEは、実際のシーケンス2を用いて、実際のアクセスリソースが候補アクセスリソース2に対応することを知り、次いで、セルが位置する搬送波における候補アクセスリソースの事前定義された位置関係に従って、アクセスセルが位置する搬送波における実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができる。具体的には、
図2からわかるように、実際のアクセスリソースに対応する候補アクセスリソース2は、5つの事前定義された候補アクセスリソース内の左から2番目の位置のところにあり、その場合、実際のアクセスリソースは搬送波において当該位置にあると決定することができる。
【0112】
さらに、UEは、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置に従ってアクセスセルの中心周波数点の位置を決定することができる。実際のアクセスリソースが搬送波内の当該位置にあると決定した後で、UEは、搬送波の具体的位置、例えば搬送波の中心周波数点の位置をさらに決定することができる。
【0113】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEはアクセスセルの帯域幅をさらに決定することができる。本発明の本実施形態の一実施態様においては、UEは、アクセスセルのブロードキャストチャネルを受信し、ブロードキャストチャネルから、ブロードキャストチャネルで搬送されたアクセスセルの帯域幅指示情報を取得し、帯域幅指示情報に従ってアクセスセルの帯域幅を決定することができる。この場合、搬送波の決定された中心周波数点およびブロードキャストチャネルから取得された搬送波の帯域幅と組み合わせて、搬送波の完璧な位置を完全に決定することができる。
【0114】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEはアクセスセルのランダムアクセス構成をさらに取得することができる。本発明の本実施形態においては、UEは複数の実際のアクセスリソースを決定することができる。実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、UEは、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得する。第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成は、ランダムアクセスのためのプリアンブルシーケンスやリソース構成といった情報を含む、アップリンク・ランダム・アクセス構成情報とすることができる。UEは、第1のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で受信し、第2の実際のアクセスリソースを第2のランダムアクセス構成に対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で受信することができる。このようにして、1つの搬送波内の複数の第1のアクセスリソースがUEによる独立したアクセスを別々にサポートしうることを保証することができ、これは1つの搬送波が複数のサブシステムを有することと同じであり、その場合複数のサブシステムは、同じ規格またはリリース(規格はLTE、CDMAなどとすることができ、リリースはLTEリリース8やリリース12などとすることができる)のサブシステムとすることもでき、異なる規格または異なるリリースのサブシステムとすることもできる。システム多重化の柔軟性が達成され、アクセス負荷を分散させる機能をさらに実現することができる。
【0115】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、実際のアクセスリソースに対応する第2の参照信号をさらに決定することができる。本発明の本実施形態においては、先行技術における、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号を第1の参照信号と呼び、実際のアクセスリソースに対応する参照信号を第2の参照信号と呼ぶ。
【0116】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
図3は、本発明の一実施形態による参照信号とセル搬送波との関係の概略図である。
図3に示すように、アクセスセルは第1の参照信号に対応し、実際のアクセスリソースは第2の参照信号に対応する。
図3に示すように、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、第1の参照信号に対応するセル搬送波は
図2に示す20MHz搬送波である。実際のアクセスリソースは
図2に示す候補アクセスリソース2であるものと仮定すると、第2の参照信号は、第1の参照信号内の、実際のアクセスリソースに対応する参照信号の一部である。
図3に示すように、1つの候補アクセスリソースにおける周波数領域方向の参照信号は2つの数値点を含み(当然ながら、別の数値点が除外されるものではなく、本明細書の説明は単なる一例にすぎない)、第1の参照信号は{g,h,c,d,a,b,e,f,i,j}である。実際のアクセスリソースはアクセスセルの搬送波内の左側にある第2の候補アクセスリソースであると決定し、搬送波全体における実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、第1の参照信号{g,h,c,d,a,b,e,f,i,j}から実際のアクセスリソースのリソース位置のところの第2の参照信号{c,d}を切り取ることができ、この場合UEは第2の参照信号{c,d}を用いて測定を行うことができる。次いで、ブロードキャストチャネルからアクセスセルの帯域幅情報を取得した後で、UEは、アクセスセルの全搬送波上にある参照信号をさらに取得することができる。
【0117】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
図4は、本発明の一実施形態による参照信号とセル搬送波との関係の概略図である。
図4に示すように、アクセスセルは第1の参照信号に対応し、実際のアクセスリソースは第2の参照信号に対応する。具体的には、シフト前の第1の参照信号は
図3に示すものとすることができ、第1の参照信号に対応するセル搬送波は
図2に示す20MHz搬送波である。
図3に示すように、1つの候補アクセスリソースにおける周波数領域方向の参照信号は2つの数値点を含み(当然ながら、別の数値点が除外されるものではなく、本明細書の説明は単なる一例にすぎない)、この場合、第1の参照信号は{g,h,c,d,a,b,e,f,i,j}で表すことができる。同様に、実際のアクセスリソースは
図2の候補アクセスリソース2であるものと仮定すると、実際のアクセスリソースはアクセスセルの搬送波内の左側にある第2の候補アクセスリソースであると決定し、搬送波全体における実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、候補アクセスリソースに対応する、循環シフト前の第1の参照信号{g,h,c,d,a,b,e,f,i,j}の中心位置のところの参照信号数値点{a,b}を、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号として使用すること、すなわち、搬送波中心位置のところの元の数値点をこの場合の第2の参照信号の数値点として使用することができる。これに対応して、循環シフト後の第1の参照信号が
図4に示されており、これは{c,d,a,b,e,f,i,j,g,h}である。この場合、第2の参照信号{a,b}を用いて測定を行うことができる。次いで、ブロードキャストチャネルからアクセスセルの帯域幅情報を取得した後で、UEは、アクセスセルの全搬送波上にある参照信号をさらに取得することができる。
【0118】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、UEは、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。本発明の本実施形態においては、ブロードキャストチャネルを受信する前に、UEは同期信号をまず検出する必要がある。同期信号を搬送する候補アクセスリソースが搬送波の中心にない場合、候補アクセスリソースはDC副搬送波を確保しない。DC副搬送波は一般に搬送波の中心周波数点のところにあるため、LTEリリース8における同期信号のシーケンスの設計構造がこの場合に保持される必要がある場合、すなわち、偶数の長さのシーケンスを獲得するために奇数の長さのシーケンスにおいて中心にあるDC副搬送波の位置のところの数値点がパンクチャされる場合、実際のアクセスリソースが搬送波中心位置のところにないときに、実際のアクセスリソースの中心周波数点のところで副搬送波を仮想DC副搬送波として確保する必要がある。しかし、仮想DC副搬送波は実際には実副搬送波を占有し、仮想DC副搬送波はいかなるリソースブロックにも属さず、その結果として、搬送波中心周波数点のところの実DC副搬送波は搬送波中心にある特別なリソースブロックに属するが、この特別なリソースブロックは実DC副搬送波を使用することができない。
【0119】
図5は、本発明の一実施形態による搬送波中心および非搬送波中心にあるDC副搬送波の各位置の概略図である。
図5に示すように、矢印Aは20MHz搬送波の中心位置を指示し、矢印Bは実際のアクセスリソースの中心位置を指示する。矢印Aで指示される搬送波中心にある特別なリソースブロックにおいては、DC副搬送波がその特別なリソースブロック内の特定のリソースブロックに属し、すなわち、搬送波中心位置のところの候補アクセスリソースが搬送波中心にある実DC副搬送波を含むが、当該リソースブロックはDC副搬送波における干渉の問題が理由でUEのためにスケジュールされない。加えて、実際のアクセスリソースにおいては、すべての副搬送波がリソースを送信するのに使用されるとは限らず、ヌル副搬送波もありうることを理解すべきである。
図5に示すように、実際のアクセスリソースはキャリア中心の両側の36の副搬送波であるものと仮定すると、5つのヌル副搬送波と、リソースを送信するための31の有効な副搬送波とがありうる。
【0120】
図6は、搬送波中心と非搬送波中心の2つの場合の候補アクセスリソースとDC副搬送波との関係の概略図である。1つの具体例として、仮想DC副搬送波および実DC副搬送波におけるリソース分割構造が
図6の
図6−1および
図6−2に示されている。
図6の
図6−1では、候補アクセスリソースは、左側に5つのヌル副搬送波+30の有効な副搬送波を有し、右側に6つのヌル副搬送波+30の有効な副搬送波を有し、仮想DC位置によって占有される1つの副搬送波は候補アクセスリソースに属する。
図6の
図6−2では、候補アクセスリソースは、左側と右側の各々に6つのヌル副搬送波+30の有効な副搬送波を有し、DC位置によって占有される1つの副搬送波は候補アクセスリソースに属さない。
図6の
図6−1に示すように、候補アクセスリソースがキャリア中心にないときに、仮想DC位置の左側と右側との副搬送波の個数は対称ではなく、このことは、特に、UEが同期信号を検出し、当該位置が仮想DC位置であるかそれとも実DC位置であるかをUEがまだ区別することができないときに、仮想DC位置の一方の側のリソースブロックの分割に影響を及ぼし、後続のブロードキャストチャネル受信についてのリソースブロック決定に際してあいまいさを生じさせる。本発明の本実施形態の一実施態様においては、最初に、UEは、同期信号を検出することによって、同期信号が位置する候補アクセスリソースにおけるDC
副搬送波位置または仮想DC副搬送波位置を決定するが、この場合、UEは、それが具体的に、DC搬送波位置であるかそれとも仮想DC副搬送波位置であるかまだ区別することができない;次に、UEは、候補アクセスリソースにおけるDC副搬送波位置または仮想DC副搬送波位置の周波数領域側でブロードキャストチャネルを受信する。どちらの側が選択されるかを事前定義することができ、これにより、事前定義された側で整数個のリソースブロックが分割され、または配列されること、および各リソースブロックが依然として12の副搬送波を含むことが保証され、リソースブロックの分割におけるあいまいさを回避し、不等な個数の副搬送波を含むことを回避することができる。例えば、
図6の
図6−1では、ブロードキャストチャネルが仮想DC副搬送波またはDC副搬送波の右側で検出されると事前定義することができ、右側には36の副搬送波があり、
これらの副搬送波は厳密には3リソースブロックの周波数領域幅であり、左側には3つのリソースブロックがあり、これらのリソースブロックは副搬送波が1つ少ないことがわかる。
【0121】
参照信号のシーケンスを決定するための前述の方法は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前述の実施形態に依存せずに、独立して実施することもできる。以下のステップが特に含まれる。
【0122】
S1:UEが、少なくとも1つの候補シーケンスを用いて、アクセスセルによって送信された同期信号を検出し、同期信号の実際のシーケンスを決定し、同期信号の決定された実際のシーケンスに従ってアクセスセルの実際のアクセスリソースを決定し、少なくとも1つの候補シーケンスは実際のシーケンスを含む。
【0123】
S2:UEは、実際のアクセスリソース上にある第2の参照信号の第2のシーケンスを決定し、第1の参照信号の第1のシーケンスはLTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、第1の周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースの周波数領域幅である。
【0124】
S3:UEは、第2のシーケンスに従ってアクセスセルと通信する。
【0125】
任意選択で、実際のアクセスリソースはアクセスセルの周波数領域中心位置のところにはない。
【0126】
任意選択で、いかなるリソースブロックにも属さないDC副搬送波が、実際のアクセスリソースの周波数領域中心において独立して確保される。
【0127】
任意選択で、UEは、再構成リソース上にある第3の参照信号の第3のシーケンスを決定し、第3のシーケンスは、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンスであり、第1のリソース位置のところの第2の部分シーケンスと、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第2のリソース位置のところの第3の部分シーケンスとの位置シフト関係は、実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスとアクセスセルの搬送波における再構成リソース上の第3のシーケンスとの位置シフト関係と同じである。再構成リソースは、ネットワーク側デバイスによってUEのために再構成されたリソースであり、再構成リソースの周波数領域幅はアクセスセルの搬送波帯域幅以下であり、再構成リソースと実際のアクセスリソースとはオーバーラップする場合もオーバーラップしない場合もある。さらに、UEは第3のシーケンスに従ってアクセスセルと通信する。
【0128】
本発明の一実施形態は、処理部と通信部とを含むユーザ機器UEを提供し、
処理部は、少なくとも1つの候補シーケンスを用いて、アクセスセルによって送信された同期信号を検出し、同期信号の実際のシーケンスを決定し、同期信号の決定された実際のシーケンスに従ってアクセスセルの実際のアクセスリソースを決定するように構成されており、少なくとも1つの候補シーケンスは実際のシーケンスを含み、また処理部は、実際のアクセスリソース上にある第2の参照信号の第2のシーケンスを決定し、第1の参照信号の第1のシーケンスはLTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、第1の周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースの周波数領域幅であり、
通信部は、第2のシーケンスに従ってアクセスセルと通信するように構成されている。
【0129】
処理部はプロセッサとすることができる。通信部は送受信機とすることができる。
【0130】
UEは、前述の方法を実行するように構成されており、これについては繰り返し限定しない。
【0132】
図18の実施形態aを参照されたい(現在のLTE単一搬送波の最大帯域幅は20MHzであり、アクセスセルの搬送波帯域幅は10MHzであるものと仮定する)。
【0133】
実際のアクセスリソースは10MHzで6リソースブロックの周波数領域幅を有する。第1のシーケンスは最大帯域幅20MHzを用いて生成され、第1のシーケンスは{k,i,g,e,c,a,b,d,f,h,j,m}であるものと仮定する。第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、6リソースブロックの周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第2の部分シーケンスは{a,b}であるものと仮定する。アクセスセルの10MHz帯域幅搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスが{a,b}である場合、第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、6リソースブロックの周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスである。
【0134】
UEは、セルにアクセスするための実際のアクセスリソース上の同期信号を検出することができ、同期信号は、後方互換UEをサポートすることができるように、現在のLTEシステムにおける同期信号と同じとすることができる。実際のアクセスリソースはアクセスセルの周波数領域中心位置のところにない場合があり、1つのDC副搬送波が実際のアクセスリソースの中心位置のところで独立して確保され、この副搬送波はいかなるリソースブロックにも属さず、これは、アクセスが周波数領域中心から行われる従来のLTEシステムにおける搬送波中心位置におけるDC副搬送波の確保と同様である。アクセス後に、UEは、実際のアクセスリソース上にある第2の参照信号の決定された第2のシーケンスを用いてネットワーク側と通信することができ、例えば、第2の参照信号を用いて測定、同期、および/または復調を行うことができる。
【0135】
アクセス後に、周波数領域リソースをUEのために再構成することもでき、周波数領域リソースは再構成リソースと呼ぶことができ、再構成リソースの周波数領域幅はアクセスセルの搬送波帯域幅以下であり、再構成リソースと実際のアクセスリソースとはオーバーラップする場合もオーバーラップしない場合もある。例えば、UEがアクセスセルの搬送波の10MHz帯域幅全体を使用するために再構成を行うこともでき、UEがアクセスセルの搬送波の10MHz帯域幅の一部のリソースを使用するために再構成を行うこともでき、その一部のリソースと実際のアクセスリソースとはオーバーラップする場合もオーバーラップしない場合もある。あるいは、前述の再構成プロセスは、基地局といったネットワーク側デバイスによって実施されるのではなく、無線リソース制御シグナリングを用いて実施される場合もあり、UEは、再構成リソースを取得するために実際のアクセスリソースまたは実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストメッセージを受信することができ、または、UEは、UEのサービス状況に従って再構成帯域幅を自動的に決定することさえもでき、UEは、ネットワーク側デバイスへ決定された再構成リソースをさらに報告することができる。
【0136】
再構成後に、UEは、再構成リソース上にある第3の参照信号の第3のシーケンスを決定する必要があり、第3のシーケンスは第1のシーケンスの第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンスであり、これは
図18に具体的に示されている。再構成リソースと実際のアクセスリソースとは隣接するがオーバーラップしないものと仮定されており、当然ながら、オーバーラップすることは除外されない。再構成リソース上の第3のシーケンスは第1のシーケンスの第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンス{d,f,h}であり、第2のリソース位置の選択は、第1のシーケンスにおける第1のリソース位置のところの第2の部分シーケンスと第2のリソース位置のところの第3の部分シーケンスとの位置シフト関係が、実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスとアクセスセルの搬送波における再構成リソース上の第3のシーケンスとの位置シフト関係と同じである、という条件を満たす必要があることがわかる。具体的には、アクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンス{a,b}と、アクセスセルの搬送波における再構成リソース上の第3のシーケンス{d,f,h}との位置シフト関係は隣接するというものであり、その場合、第1のシーケンスの第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンス{a,b}と第1のシーケンスの第2のリソース位置のところで切り取られた第
3の部分シーケンス{d,f,h}とも同じ位置シフト関係に保たれ、すなわち、アクセスセルの10MHz搬送波上の参照信号の各シーケンスは第1のシーケンスから切り取られたシーケンスコピーである。再構成後に、UEは、第3の参照信号の決定された第3のシーケンスを用いてネットワーク側と通信することができ、例えば、第3の参照信号を用いて測定、同期、および/または復調を行うことができる。
図19の実施形態bを参照されたい(現在のLTE単一搬送波の最大帯域幅は20MHzであり、アクセスセルの搬送波帯域幅は15MHzであるものと仮定する)。
【0137】
実際のアクセスリソースは15MHzで6リソースブロックの周波数領域幅を有する。第1のシーケンスは最大帯域幅20MHzを用いて生成され、第1のシーケンスは{k,i,g,e,c,a,b,d,f,h,j,m}であるものと仮定する。第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、6リソースブロックの周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第2の部分シーケンスは{a,b}であるものと仮定する。アクセスセルの15MHz帯域幅搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスが{a,b}である場合、第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、6リソースブロックの周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスである。
【0138】
UEの同期プロセスおよび再構成プロセスは、
図18の実施形態のものと同じであり、ここでは繰り返さない。
【0139】
再構成後に、UEは、再構成リソース上にある第3の参照信号の第3のシーケンスを決定する必要があり、第3のシーケンスは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンスであり、これは図
19に具体的に示されている。再構成リソースと実際のアクセスリソースとは隣接するがオーバーラップしないものと仮定されており、当然ながら、オーバーラップすることは除外されない。第1のシーケンスの先頭−末尾循環は{k,i,g,e,c,a,b,d,f,h,j,m,k,i,…}であり、再構成リソース上の第3のシーケンスは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンス{h,j,m,k}であり、第2のリソース位置の選択は、第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第1のリソース位置のところの第2の部分シーケンスと第2のリソース位置のところの第3の部分シーケンスとの位置シフト関係が、実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスとアクセスセルの搬送波における再構成リソース上の第3のシーケンスとの位置シフト関係と同じである、という条件を満たす必要があることがわかる。具体的には、アクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンス{a,b}と、アクセスセルの搬送波における再構成リソース上の第3のシーケンス{h,j,m,k}との位置シフト関係は隣接するというものであり、その場合、第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンス{a,b}と、第1のシーケンスの循環シフトにおける第2のリソース位置のところで切り取られた第
3の部分シーケンス{h,j,m,k}とも同じ位置シフト関係に保たれ、すなわち、アクセスセルの15MHz搬送波上の参照信号の各シーケンスは第1のシーケンスの先頭−末尾循環から切り取られたシーケンスコピーである。再構成後に、UEは、第3の参照信号の決定された第3のシーケンスを用いてネットワーク側と通信することができ、例えば、第3の参照信号を用いて測定、同期、および/または復調を行うことができる。
【0140】
前述の各実施形態においては、後方互換性がサポートされ、同期信号のシーケンスおよび/またはブロードキャストチャネルのマッピングのし方が変更されなくてもよく、実装の複雑度が低いことを保証することができ、UEは搬送波中心からアクセスを行う必要がなく、そのためセル間干渉を調整することができ、非標準LTE帯域幅、例えば7MHz帯域幅や8MHz帯域幅をさらにサポートすることができるが、現在のLTEは、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、および20MHzの6つの標準帯域幅しかサポートしていない。
【0141】
前述のUEは前述の方法を実行するように構成することもでき、これについては繰り返し限定しない。前述の方法はネットワーク側で使用することもできる。具体的には以下のとおりである。
【0142】
S1:基地局がアクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソースを決定し、第2の参照信号は実際のアクセスリソースに含まれ、第2の参照信号の第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、第1の周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースの周波数領域幅であり、第1の参照信号の第1のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成される。
【0143】
S2:基地局は、アクセスセルの搬送波上にある第3の参照信号を決定し、第3の参照信号の第3のシーケンスは、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環の第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンスであり、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第1のリソース位置のところの第2の部分シーケンスと第2のリソース位置のところの第3の部分シーケンスとの位置シフト関係は、アクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスとアクセスセルの搬送波上の第3のシーケンスとの位置シフト関係と同じである。
【0144】
S3:基地局はアクセスセルの搬送波上で第2の参照信号および第3の参照信号を送信する。
【0145】
任意選択で、実際のアクセスリソースはアクセスセルの周波数領域中心位置のところにはない。
【0146】
任意選択で、いかなるリソースブロックにも属さないDC副搬送波が、実際のアクセスリソースの周波数領域中心において独立して確保される。
【0147】
前述の方法は、装置側、例えば端末や基地局で使用することもできる。
【0148】
本発明の一実施形態は、処理部と送信部とを含む基地局を提供し、
処理部は、アクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソースを決定するように構成されており、第2の参照信号は実際のアクセスリソースに含まれ、第2の参照信号の第2のシーケンスは、第1のシーケンスの中心にあり、第1の周波数領域幅を有する第1のリソース位置のところで切り取られた第2の部分シーケンスであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースの周波数領域幅であり、第1の参照信号の第1のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、また処理部は、アクセスセルの搬送波上にある第3の参照信号を決定するように構成されており、第3の参照信号の第3のシーケンスは、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環の第2のリソース位置のところで切り取られた第3の部分シーケンスであり、第1のシーケンスまたは第1のシーケンスの先頭−末尾循環における第1のリソース位置のところの第2の部分シーケンスと第2のリソース位置のところの第3の部分シーケンスとの位置シフト関係は、アクセスセルの搬送波における実際のアクセスリソース上の第2のシーケンスとアクセスセルの搬送波上の第3のシーケンスとの位置シフト関係と同じであり、
送信部は、アクセスセルの搬送波上で第2の参照信号および第3の参照信号を送信するように構成されている。
【0149】
処理部はプロセッサとすることができる。送信部は送信機とすることができる。
【0150】
基地局は、前述の方法を実行するように構成されており、これについては繰り返し限定しない。参照信号のシーケンスを決定するための前述の方法は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する前述の実施形態に依存せずに、以下の実施形態に従って独立して実施することもできる。本実施形態におけるシーケンスは参照信号のシーケンスである。以下のステップが特に含まれる。
【0151】
S1:UEが第4のシーケンスを決定し、第4のシーケンスは、第5のシーケンスから切り取られた、UEの伝送帯域幅のリソースに対応する位置のところのシーケンスであり、第5のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、または第5のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成されたシーケンスの循環シフトもしくは先頭−末尾循環によって獲得される。
【0152】
S2:UEは第4のシーケンスに従って基地局と通信する。
【0153】
第4のシーケンスは第4の参照信号に対応するシーケンスとして使用される。UEは伝送帯域幅上で第4の参照信号を受信する。このようにして、UEは、基地局と通信するために、第4の参照信号を用いて測定、同期、および/または復調を行うことができる。
【0154】
任意選択で、伝送帯域幅は、基地局がUEにサービスするセルの周波数領域帯域幅の中心位置のところにはない。任意選択で、伝送帯域幅は、基地局によってUEにサービスするのに使用される搬送波の中心位置のところにはない。
【0155】
任意選択で、第4のシーケンスは、第5のシーケンスの中心にある、第3の周波数領域幅を有する第3のリソース位置のところで切り取られ、第3の周波数領域幅はUEの伝送帯域幅の幅である。
【0156】
任意選択で、第4のシーケンスは第5のシーケンスの中心部分ではなく、または、第4のシーケンスは、第5のシーケンスの中央からの第1のシフトに従って決定される位置であり、第3の周波数領域幅を有する第3のリソース位置において切り取られ、第3の周波数領域幅はUEの伝送帯域幅の幅である。
【0157】
任意選択で、伝送帯域幅の幅は、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅未満である。
【0158】
任意選択で、UEは、伝送帯域幅が位置する搬送波上でアクセスを行い、または伝送帯域幅が位置する搬送波以外の搬送波上でアクセスを行う。
【0159】
任意選択で、UEは、伝送帯域幅を用いてアクセスを行い、または、伝送帯域幅以外の同じ搬送波内の周波数帯域を用いてアクセスを行う。アクセスに際してUEによって使用される第4のシーケンスが位置する搬送波のリソースがUEの実際のアクセスリソースである。
【0160】
UEの伝送帯域幅とUEの実際のアクセスリソースとはオーバーラップする場合もオーバーラップしない場合もある。
【0161】
任意選択で、第1のシフトは、第5のシーケンスの中心に対応する周波数点に対するUEの伝送帯域幅の中心のシフトであり、または、第1のシフトは、第5のシーケンスの中心に対するUEの伝送帯域幅に対応するシーケンス中心のシフトである。
【0162】
伝送帯域幅は、UEが基地局といったネットワーク側デバイスのシグナリングを用いて取得すること、例えば、無線リソース制御シグナリングを用いて取得することもでき、UEが実際のアクセスリソースもしくは実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストメッセージを受信することによって取得することもでき、または、UEがUEのサービス状況に従って伝送帯域幅を自動的に決定することもできる。UEはネットワーク側デバイスへ決定された伝送帯域幅をさらに報告することができる。UEは、伝送帯域幅とアクセスリソースとの位置関係を用いて第1のシフトを決定することができる。
【0163】
あるいは、第1のシフトは、UEが基地局といったネットワーク側デバイスのシグナリングを用いて取得すること、例えば、無線リソース制御シグナリングを用いて取得することもでき、UEが実際のアクセスリソースもしくは実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストメッセージを受信することによって取得することもでき、または、UEがUEのサービス状況に従って第1のシフトを自動的に決定することもできる。UEはネットワーク側デバイスへ決定された第1のシフトをさらに報告することができる。
【0164】
任意選択で、実際のアクセスリソースは基地局がUEにサービスするセルの周波数領域中心位置のところにはない。当然ながら、任意選択で、実際のアクセスリソースが、基地局がUEにサービスするセルの周波数領域中心位置のところにもありうることは除外されない。
【0165】
任意選択で、いかなるリソースブロックにも属さないDC副搬送波が、実際のアクセスリソースの周波数領域中心において独立して確保される。
【0166】
任意選択で、いかなるリソースブロックにも属さないDC副搬送波が、伝送帯域幅の周波数領域中心において独立して確保される。
【0167】
以下で一例を示す。現在のLTE単一搬送波の最大帯域幅は20MHzであり、第5のシーケンスは20MHzを用いて生成されるものと仮定する。第5のシーケンスは{k,i,g,e,c,a,b,d,f,h,j,m}であるものと仮定され、UEは、第5のシーケンスにおける第4のシーケンスの位置および第4のシーケンスの具体的配列を、第1のシフトおよびUEの伝送帯域幅の中心を用いて、すなわち、第5のシーケンスにおける第4のシーケンスの位置に従って決定し、第4のシーケンス、例えば、{e,c,a,b,d,f}や{d,f,h,j}を決定することができ、第1のシフトの位置は第5のシーケンスの中心に対する第4のシーケンスの中心のシフトである。あるいは、第5のシーケンスは{k,i,g,e,c,a,b,d,f,h,j,m}の循環シフト、例えば{j,m,k,i,g,e,c,a,b,d,f,h}であり、UEは、第5のシーケンスにおける第4のシーケンスの位置および第4のシーケンスの具体的配列、例えば、{e,c,a,b,d,f}や{b,d,f,h}を、第1のシフトおよびUEの伝送帯域幅の中心を用いて決定することができ、第1のシフトの位置は第5のシーケンスの中心に対する第4のシーケンスの中心のシフトである。
【0168】
この設計方式では、UEが基地局によって実際に使用される帯域幅のサイズを知らず、基地局が、シーケンス生成器を用いた連続した生成によって、基地局によって実際に使用される帯域幅全体で使用される参照信号のシーケンスを生成する場合に、UEによって実際に使用される伝送帯域幅上にある参照信号のシーケンスをどのようにして獲得するかの問題が解決される。この設計方式では、基地局によって使用される帯域幅とUEによって使用される帯域幅とを切り離すことができ、基地局によって実際に使用される帯域幅全体で使用される参照信号のシーケンスを、シーケンス生成器を用いた連続した生成によって生成することができる。この設計方式では、シーケンス生成の複雑さを簡略化することができ、異なる帯域幅のシステム設計の互換性を保持することができる。さらに、UEに、基地局によって実際に使用される帯域幅の一部をさらに使用させることもでき、基地局によって実際に使用される帯域幅は標準LTE帯域幅の場合も非標準LTE帯域幅の場合もあり、例えば、現在のLTEによってサポートされる、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、および20MHzの6つの標準帯域幅のみの場合もそうでない場合もある。
【0169】
本発明の一実施形態は、処理部と通信部とを含むユーザ機器UEを提供し、
処理部は第4のシーケンスを決定するように構成されており、第4のシーケンスは、第5のシーケンスから切り取られた、UEの伝送帯域幅のリソースに対応する位置のところのシーケンスであり、第5のシーケンスはLTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、または第5のシーケンスはLTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成されたシーケンスの循環シフトもしくは先頭−末尾循環によって獲得され、
通信部は、第4のシーケンスに従って基地局と通信するように構成されている。
【0170】
処理部はプロセッサとすることができる。通信部は送受信機とすることができる。
【0171】
UEは、前述の方法を実行するように構成されており、これについては繰り返し限定しない。
【0172】
前述の方法は、ネットワーク側で使用することもでき、UE側の方法との整合性を有する。具体的には以下のとおりである。
【0173】
S1:基地局が第4のシーケンスを決定し、第4のシーケンスは、第5のシーケンスから切り取られた、UEの伝送帯域幅のリソースに対応する位置のところのシーケンスであり、第5のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、または、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成されたシーケンスの循環シフトもしくは先頭−末尾循環によって獲得される。
【0174】
S2:基地局は第4のシーケンスに従ってUEと通信する。
【0175】
第4のシーケンスは第4の参照信号に対応するシーケンスとして使用される。基地局は伝送帯域幅上で第4の参照信号を送信する。このようにして、UEは、第4の参照信号を用いて測定、同期、および/または復調を行うことができ、基地局はUEと通信することができる。
【0176】
ネットワーク側の方法はUE側の方法との整合性を有し、詳細は繰り返さない。
【0177】
本発明の一実施形態は、処理部と通信部とを含む基地局を提供し、
処理部は第4のシーケンスを決定するように構成されており、第4のシーケンスは、第5のシーケンスから切り取られた、UEの伝送帯域幅のリソースに対応する位置のところのシーケンスであり、第5のシーケンスは、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成され、または、LTEシステムにおいてサポートされる単一搬送波の最大帯域幅を用いて生成されたシーケンスの循環シフトもしくは先頭−末尾循環によって獲得され、
通信部は、第4のシーケンスに従ってUEと通信するように構成されている。
【0178】
処理部はプロセッサとすることができる。通信部は送受信機とすることができる。
【0179】
基地局は、前述の方法を実行するように構成されており、これについては繰り返し限定しない。
【0180】
図7は、本発明の一実施形態によるセル・アクセス・リソース指示方法の流れ図である。
図7の方法は基地局によって実行される。
【0181】
701:現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定する。
【0182】
実際のアクセスリソースは現在のセルによって同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスは複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0183】
702:実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信する。
【0184】
本発明の本実施形態においては、同期信号が、実際のシーケンスを用いて、同期信号を送信するためのシーケンスと同期信号の候補アクセスリソースとの対応関係に従って実際のアクセスリソース上で送信され、そのため、UEは、実際のシーケンス、候補アクセスリソース、および実際のシーケンスによって指示される候補アクセスリソースと現在のセルとの相対位置関係に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0185】
任意選択で、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンスであり、または、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンス内の部分シーケンスである。
【0186】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0187】
任意選択で、ステップ702の後に、本方法は、現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するステップ、をさらに含む。ブロードキャストチャネルは現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、現在のセルの帯域幅指示情報は現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される。
【0188】
任意選択で、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信するステップの後に、本方法は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、現在のセルの第1のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソース上で送信し、現在のセルの第2のランダムアクセス構成を第2の実際のアクセスリソース上で送信するステップ、をさらに含む。
【0189】
任意選択で、ステップ702の後に、本方法は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、現在のセルの第1のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信し、現在のセルの第2のランダムアクセス構成を第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信するステップ、をさらに含む。
【0190】
任意選択で、ステップ702の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0191】
任意選択で、別の実施形態において、ステップ702の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0192】
任意選択で、ステップ701の一具体的実施態様は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を分析するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理するステップ、である。
【0193】
以下では、本発明の本実施形態における方法を具体的な実施形態を用いて説明する。
【0194】
本発明の実施形態2:基地局が同期信号を送信するためのシーケンスは、同期信号を送信するためのリソースと現在のセルが位置するリソースとのリソース位置関係を指示することができる。基地局は、UEが同期信号を解析して明らかすることができるという前提で、UEがUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避するように、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信する。
【0195】
最初に、基地局は、実際のアクセスリソースおよび同期信号の実際のシーケンスをまず決定することができる。
【0196】
基地局の現在のセルには複数の候補アクセスリソースおよび複数の候補シーケンスが存在しうる。候補アクセスリソースは同期信号が送信されるときに使用されうるアクセスリソースであり、候補シーケンスは同期信号が送信されるときに使用されうるシーケンスであり、複数の候補シーケンス内の各候補シーケンスは複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0197】
図2は、本発明の一実施形態によるセル搬送波と候補アクセスリソースとの関係の概略図である。
図2に示すように、セル搬送波帯域幅が20MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を含むことができ、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で3つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース3を含むことができ、セル搬送波帯域幅が1.4MHzであるときに、セル搬送波帯域幅はただ1つの候補アクセスリソース1だけを含む。当然ながら、
図2には、候補アクセスリソースとセル搬送波との1つの可能な関係を示しているにすぎず、別の可能な関係も存在うるものであり、例えば、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は9つの候補アクセスリソースを含むことができる。
【0198】
基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に候補アクセスリソースを含むことができる。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。例えば、
図2では、候補アクセスリソース1は第1の候補アクセスリソースであり、1.4MHz、すなわち6リソースブロックの周波数領域幅を占有する。基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースを含み、
図2では、基地局の複数の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1以外に候補アクセスリソース2から候補アクセスリソース5をさらに含む。現在のセルが位置する搬送波リソース全体における候補アクセスリソースの位置関係は事前設定される。
【0199】
本発明の本実施形態においては、現在のセルの少なくとも1つの候補アクセスリソースを事前定義することができ、例えば、最大搬送波帯域幅に従って定義することができ、個別の搬送波帯域幅は最大搬送波帯域幅以下とすることができる。例えば、各候補アクセスリソースは、UEによるセルサーチ、すなわち同期信号上での検出を容易にするために、中心周波数点が100KHzグリッド上にあるという条件を満たす。例えば、
図2では、最大帯域幅は20MHzであり、5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を有する。実際の帯域幅が10MHzである場合、3つの実際の候補アクセスリソースがある。
【0200】
加えて、実際のアクセスリソースを決定するときに、基地局は、実際のアクセスリソースの位置に従って実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースブロックをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、基地局は、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。DC副搬送波は一般に搬送波の中心周波数点のところにあるため、同期信号のシーケンスの元の設計構造がこの場合に保持される必要がある場合、すなわち、偶数の長さのシーケンスを獲得するために奇数の長さのシーケンスにおいて中心にあるDC副搬送波の位置のところの数値点がパンクチャされる場合、実際のアクセスリソースが搬送波中心位置のところにないときに、実際のアクセスリソースの中心周波数点のところで副搬送波を仮想DC副搬送波として確保する必要がある。しかし、仮想DC副搬送波は実際には実副搬送波を占有し、仮想DC副搬送波はいかなるリソースブロックにも属さず、その結果として、搬送波中心周波数点のところの実DC副搬送波は搬送波中心にある特別なリソースブロックに属するが、この特別なリソースブロックは実DC副搬送波を使用することができない。具体的には、
図5に示すように、いかなるリソースブロックにも数え入れられていない副搬送波が、搬送波中心位置のところにない実際のアクセスリソースの中心において確保されており、この副搬送波は仮想DC副搬送波と呼ばれ、搬送波中心位置のところの候補アクセスリソースは搬送波中心にある実DC副搬送波を含み、実DC副搬送波はリソースブロックに数え入れられる必要があるが、当該リソースブロックは、DC副搬送波における干渉の問題が理由でUEのためにスケジュールされない。加えて、
図6の
図6−1および
図6−2に示されている仮想DC副搬送波および実DC副搬送波におけるリソース分割構造からわかるように、仮想DC位置の左側の右側との副搬送波の個数は対称ではなく、このことは、特に、UEが同期信号を検出し、当該位置が仮想DC位置であるかそれとも実DC位置であるかをUEがまだ区別することができないときに、仮想DC位置の一方の側のリソースブロックの分割に影響を及ぼし、後続のブロードキャストチャネル受信についてのリソースブロック決定に際してあいまいさを生じさせる。したがって、ブロードキャストチャネルを送信するときに、基地局は、DC副搬送波位置と仮想DC副搬送波位置の同じ側の周波数領域リソースを選択して、確実に整数個のリソースブロックがその同じ側で分割され、または配列されるようにすることによってブロードキャストチャネルを送信することができる。例えば、
図6の
図6−1では、ブロードキャストチャネルが仮想DC副搬送波またはDC副搬送波の右側で送信されると事前定義することができ、右側には36の副搬送波があり、これらの副搬送波は厳密に3リソースブロックの周波数領域幅であり、左側には3つのリソースブロックがあり、これらのリソースブロックは副搬送波が1つ少ないことがわかる。
【0201】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、基地局は、同期信号を送信するための実際のアクセスリソースをまず決定し、次いで、実際のアクセスリソースと現在のセルとのリソース位置関係に従って、リソース位置関係に対応する候補シーケンスを、同期信号を送信するための実際のシーケンスとして決定することができ、実際のシーケンスは同期信号を送信するための複数の候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは、同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0202】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、基地局は、同期信号と送信するための実際のシーケンスをまず決定し、次いで、実際のシーケンスに対応し、同期信号を送信するのに使用される候補シーケンスに従って、同期信号を送信するために実際の
アクセスリソースを決定することができ、実際のシーケンスは同期信号を送信するための複数の候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは、同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0203】
20MHzの搬送波帯域幅を有し、100リソースブロックを含む現在のセルを例に取る。現在のセルには5つの候補アクセスリソースがあり、各候補アクセスリソースは6リソースブロックを占有するものと仮定すると、20MHz搬送波における5つの候補アクセスリソースの対応する位置関係を事前設定することができ、例えば、搬送波中心に1つの候補アクセスリソースがあり、搬送波中心周波数点の両側の事前定義された位置に2つの候補アクセスリソースがそれぞれ含まれている。加えて、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応し、例えば、シーケンス1からシーケンス5が候補アクセスリソース1に対応し、シーケンス6からシーケンス10が候補アクセスリソース2に対応する。現在のセルによって同期信号を送信するために選択された実際のアクセスリソースが2である場合、同期信号を送信するために現在のセルによって選択される実際のシーケンスは6から10とすることしかできず、または、現在のセルによって同期信号を送信するために選択された実際のシーケンスが6である場合、同期信号を送信するために現在のセルによって選択される実際のアクセスリソースは候補アクセスリソース2とすることしかできない。
【0204】
加えて、候補シーケンスは完全なシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0205】
本発明の本実施形態においては、候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスまたはmシーケンスとすることができる。当然ながら、別のシーケンスの可能性も排除されない。好ましくは、本発明の本実施形態における候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスとすることができる。候補シーケンスの元のシーケンス長は、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長より短くてよい。LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長は63であり、その場合、そのシーケンス長が62である最終シーケンスを使用するために、搬送波中心にあるDC位置の副搬送波の位置のところの数値がパンクチャされる。
【0206】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、本発明の搬送波上で、プライマリ同期シーケンスを長さが61のシーケンスとすることができ、これにより、以前のリリースのLTE搬送波とその後に進化したLTE搬送波とを区別することができる。
【0207】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、候補シーケンスの元のシーケンス長はLTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長と等しいが、候補シーケンスの実際の長さは、プライマリ同期信号のパンクチャ後に決定され、例えば、2つまたは3つの副搬送波がパンクチャされる。
【0208】
この場合、プライマリ同期
信号の構造は、リリース8のLTEシステムにおけるそれと一致する。搬送波タイプを区別するために、候補シーケンス空間を拡大することができ、すなわち、搬送波タイプを区別するためにシーケンスの個数が新しく設計され、または搬送波タイプを別のやり方で、例えば、ブロードキャストチャネルを用いた指示によって区別することもできる。前述の搬送波タイプを区別する機能は、新しい搬送波が複数の候補アクセスリソースを使用することができるというものであり、元の搬送波タイプ、すなわち以前のリリースのLTEシステム搬送波は搬送波中心にあるリソースのみを有する。
【0209】
例えば、
図2では、最大帯域幅20MHzは5つの候補アクセスリソースを有する。したがって、全部で5つの異なる候補シーケンスグループ、すなわちシーケンスグループ0からシーケンスグループ4をアクセスセルの同期信号のために使用することができ、これらのグループ内のシーケンスはオーバーラップしない。シーケンスグループ0からシーケンスグループ4の候補シーケンスは候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5にそれぞれ対応し、例えば、シーケンスグループ0の候補シーケンスは候補アクセスリソース1に対応し、シーケンスグループ1の候補シーケンスは候補アクセスリソース2に対応する。候補シーケンスは完全なシーケンス、例えば、長さが61のZCシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内のシーケンスセグメントとすることもでき、例えば
図2では、候補シーケンスは、長さが少なくとも61*5の長いシーケンス内の長さが61のシーケンスセグメントとすることができ、長いシーケンスは長さが61の5つのシーケンスセグメントを有し、各シーケンスセグメントは候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5にそれぞれ対応する。
【0210】
同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソースおよび同期信号を送信するための複数の候補シーケンスはプロトコルで指定されてもよく、事業者によって指定されてもよく、またはブロードキャストシグナリングを用いて基地局によってUEへ通知される。加えて、基地局が同期信号を送信するための候補シーケンスは、候補アクセスリソースを指示するためにさらに使用することができる。具体的には、候補シーケンスは、候補アクセスリソースの識別子、または候補アクセスリソースと現在のセルが位置するリソースとのリソース位置関係を指示するのに使用することができる。
【0211】
次いで同期信号は、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソースへ送信される。
【0212】
実際のシーケンスおよび実際のアクセスリソースを選択した後で、基地局は同期信号を送信することができる。
【0213】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、現在のセルにおいてブロードキャストチャネルをさらに送信することができる。ブロードキャストチャネルは現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、現在のセルの帯域幅指示情報は現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される。
【0214】
例えば、
図2に示す実施形態においては、候補シーケンス1を用いて候補アクセスリソース2上で同期信号を送信した後で、基地局は現在のセルにおいてブロードキャストチャネルをさらに送信することができ、ブロードキャストチャネルは現在のセルの帯域幅指示情報、例えば、20Mや20Mを表す帯域幅指示コードを搬送する。
【0215】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、異なる実際のアクセスリソースに従って異なるランダム構成情報をさらに送信することができる。例えば、基地局が、
図2に示す候補アクセスリソース1と候補アクセスリソース2との各々で現在のセルの同期信号を送信するものと仮定すると、基地局は、第1のランダム構成情報を候補アクセスリソース1に対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信し、第2のランダム構成情報を候補アクセスリソース2に対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信することができる。このようにして、UEは、受信したランダム構成情報の異なるアクセスリソース位置に従って異なるランダム構成情報を区別することができる。
【0216】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号をさらに送信することができる。
【0217】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。例えば、
図3では、基地局は、現在のセルのセルリソース全体で第1の参照信号を送信することができ、実際のアクセスリソースに対応する第2の参照信号は、第1の参照信号内の、実際のアクセスリソース参照信号の一部である。
【0218】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。例えば、
図3および
図4において、
図3に示す第1の参照信号は、実際のアクセスリソースが現在のセルの中心周波数点のところにあるときに基地局によって送信される参照信号であり、
図4に示す第1の参照信号は、実際のアクセスリソースが現在のセルの中心周波数点のところにないときに基地局によって送信される参照信号であり、
図4の第1の参照信号内の、実際のアクセスリソースに対応する第2の参照信号は、
図3の中心周波数点が位置するアクセスリソースに対応する参照信号と同じであり、
図4の第1の参照信号は
図3の第1の参照信号の循環シフトによって獲得される。
【0219】
図8は、本発明の一実施形態による別のセル・アクセス・リソース取得方法の流れ図である。
図8の方法はUEによって実行される。
【0220】
801:UEは、アクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定する。
【0221】
802:UEは、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出する。
【0222】
803:UEは、検出された同期信号が位置する実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信する。
【0223】
実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つであり、ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、またはリソース指示情報は実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用される。
【0224】
804:UEは、リソース指示情報に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0225】
本発明の本実施形態においては、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置が、検出された同期信号の実際のアクセスリソースおよびブロードキャストチャネル上で受信されたリソース指示情報を用いて決定され、これによって、ある程度まで、UEによりアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0226】
任意選択で、一実施形態においては、リソース指示情報が複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用されるときに、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、ステップ804の一具体的実施態様は、UEが、リソース指示情報に従って複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを決定するステップと、UEが、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間に存在する対応する位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するステップと、とすることができる。
【0227】
任意選択で、別の実施形態においては、リソース指示情報が実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用されるときに、ステップ804の一具体的実施態様は、UEが、実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの、リソース指示情報によって指示される位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するステップ、とすることができる。
【0228】
任意選択で、ステップ804の後に、本方法は、UEが、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および検出された同期信号の実際のシーケンスに従ってアクセスセルのセル識別子を決定するステップ、をさらに含む。
【0229】
任意選択で、ステップ804の後に、本方法は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップであって、第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、UEが、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得するステップ、をさらに含む。
【0230】
任意選択で、一実施形態において、ステップ804の後に、本方法は、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0231】
任意選択で、別の実施形態において、ステップ804の後に、本方法は、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0232】
任意選択で、ステップ804の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、UEが、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を分析するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理するステップ、をさらに含む。さらに、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側に位置する。
【0233】
以下では、本発明の本実施形態における方法を具体的な実施形態を用いて説明する。
【0234】
本発明の実施形態3:UEが、セルが位置するリソースにおける実際のアクセスリソースとブロードキャストチャネルにおけるリソース指示情報との位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0235】
最初に、同期信号を検出する前に、UEは、UEの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンス、およびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースをまず決定することができる。少なくとも1つの候補シーケンスはUEのアクセスセルによって同期信号を送信するのに使用される候補シーケンスであり、複数の候補アクセスリソースはUEのアクセスセルによって使用されうるアクセスリソースであり、アクセスセルが位置するリソースはアクセスセルが位置する搬送波リソース全体をいい、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在する。
【0236】
20MHzの搬送波帯域幅を有し、100リソースブロックを含むアクセスセルを例に取る。アクセスセルには5つの候補アクセスリソースがあり、各候補アクセスリソースは6リソースブロックを占有するものと仮定すると、20MHz搬送波における5つの候補アクセスリソースの対応する位置関係を事前設定することができ、例えば、搬送波中心に1つの候補アクセスリソースがあり、搬送波中心周波数点の両側の事前定義された位置に2つの候補アクセスリソースがそれぞれ含まれている。
【0237】
アクセスセルが位置するリソースにおける候補アクセスリソースの位置関係は、候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの中心周波数点の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの最低周波数の位置との周波数距離、または候補アクセスリソースのリソース位置とアクセスセルの最高周波数の位置との周波数距離とすることができ、これは、位置関係が事前設定される限り、特に制限されない。
【0238】
UEの複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に候補アクセスリソースを含むことができる。第1の候補アクセスリソースはアクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。例えば、
図2では、候補アクセスリソース1は第1の候補アクセスリソースであり、1.4MHz、すなわち6リソースブロックの周波数領域幅を占有する。UEの複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースを含み、
図2では、UEの複数の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1以外に候補アクセスリソース2から候補アクセスリソース5をさらに含む。アクセスセルが位置する搬送波リソース全体における候補アクセスリソースの位置関係は事前設定される。
【0239】
本発明の本実施形態においては、アクセスセルの少なくとも1つの候補アクセスリソースを事前定義することができ、例えば、最大搬送波帯域幅に従って定義することができ、個別の搬送波帯域幅は最大搬送波帯域幅以下とすることができる。例えば、各候補アクセスリソースは、UEによるセルサーチ、すなわち同期信号上での検出を容易にするために、中心周波数点が100KHzグリッド上にあるという条件を満たす。例えば、
図2では、最大帯域幅は20MHzであり、5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を有する。実際の帯域幅が10MHzである場合、3つの実際の候補アクセスリソースがあるが、UEが帯域幅情報を取得する前に、UEは検出に際して5つの候補アクセスリソースがあるものとそれまで通り仮定し、中間にある3つの候補アクセスリソースの中から1つまたは複数の実際のアクセスリソースを最後に決定することができる。すなわち、大帯域幅シナリオで設定される候補アクセスリソースは、小帯域幅シナリオで設定される候補アクセスリソースを含む。このようにして、検出の複雑さを簡略化することができ、異なる帯域幅のシステム設計の互換性を保持することができる。
【0240】
本発明の本実施形態においては、候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスまたはmシーケンスとすることができる。当然ながら、別のシーケンスの可能性も排除されない。好ましくは、本発明の本実施形態における候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスとすることができる。候補シーケンスの元のシーケンス長は、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長より短くてよい。LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長は63であり、その場合、そのシーケンス長が62である最終シーケンスを使用するために、搬送波中心にあるDC位置の副搬送波の位置のところの数値がパンクチャされる。
【0241】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、本発明の搬送波上で、プライマリ同期シーケンスを長さが61のシーケンスとすることができ、これにより、以前のリリースのLTE搬送波とその後に進化したLTE搬送波とを区別することができる。
【0242】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、候補シーケンスの元のシーケンス長はLTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長と等しいが、候補シーケンスの実際の長さは、プライマリ同期信号のパンクチャ後に決定され、例えば、2つまたは3つの副搬送波がパンクチャされる。
【0243】
この場合、プライマリ同期
信号の構造は、リリース8のLTEシステムにおけるそれと一致する。搬送波タイプを区別するために、候補シーケンス空間を拡大することができ、すなわち、搬送波タイプを区別するためにシーケンスの個数が新しく設計され、または搬送波タイプを別のやり方で、例えば、ブロードキャストチャネルを用いた指示によって区別することもできる。前述の搬送波タイプを区別する機能は、新しい搬送波が複数の候補アクセスリソースを使用することができるというものであり、元の搬送波タイプ、すなわち以前のリリースのLTEシステム搬送波は搬送波中心にあるアクセスリソースのみを有する。
【0244】
次いでUEは、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出する。
【0245】
UEは候補シーケンスに従って同期信号を検出する。UEが同期信号を検出し、同期信号の実際のシーケンスが少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであるときには、UEはアクセスセルの同期信号を検出したとみなすことができ、検出された候補シーケンスはアクセスセルの同期信号の実際のシーケンスである。さらに、複数の実際のシーケンスを1つのアクセスセルにおいて送信することができ、複数の実際のシーケンスは複数の候補アクセスリソース上でそれぞれ送信される。このようにして、UEは複数の実際のシーケンスを検出することができる。
【0246】
次に、UEは、検出された同期信号が位置する実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信する。
【0247】
UEが同期信号を検出した後で、同期信号が位置するアクセスリソースは実際のアクセスリソースである。
【0248】
UEは、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信する。ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示する。リソース指示情報は具体的には、候補アクセスリソースの識別子やコードといった、候補アクセスリソースを区別することのできる情報とすることができる。例えば、リソース指示情報は、
図2の候補アクセスリソース2や、アクセスセルに対する候補アクセスリソース2の相対位置関係を指示する「010」である。
【0249】
ブロードキャスト・チャネル・リソースが実際のアクセスリソースに対応することは、ブロードキャストチャネルによって占有されるリソースが実際のアクセスリソースのサブセットであること、または、ブロードキャストチャネルが位置するリソースと実際のアクセスリソースとの間に相対的に固定された位置関係が存在することなどとみなすことができ、これらの対応関係は限定されない。
【0250】
UEはブロードキャストチャネルを受信し、ブロードキャストチャネルは、物理ブロードキャストチャネルまたは将来高度化される物理ブロードキャストチャネルとすることができ、これについては限定されない。UEはブロードキャストチャネルで搬送されたリソース指示情報を取得することができ、リソース指示情報はブロードキャストチャネル内のビット、スクランブルコード、時間/周波数リソース位置などによって搬送することができ、これについては限定されない。
【0251】
最後に、UEは、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間に存在する対応する位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0252】
例えば、UEがリソース指示情報「010」を受信したときに、UEは、実際のアクセスリソースおよびリソース指示情報に従って、実際のアクセスリソースは候補アクセスリソース2に対応すると決定し、セルが位置するリソースにおける実際のアクセスリソースの位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置をさらに決定することができる。
【0253】
加えて、リソース指示情報は、アクセスセルの帯域幅情報をさらに含むことができ、UEは、リソース指示情報内のアクセスセルの帯域幅情報に従ってアクセスセルの帯域幅をさらに決定することができる。
【0254】
加えて、UEは、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号のシーケンスに従って、アクセスセルのセル識別子をさらに決定することができる。
【0255】
既存のシステムにおいて、搬送波中心から搬送波の同期信号を検出した後で、UEは、同期信号のシーケンス情報に従って搬送波のセル識別子を取得することができ、セル識別子の値は0から503までの範囲に及ぶ。複数の候補アクセスリソースが導入された後で、将来におけるより集中したセルの開発シナリオに適応し、セル識別子競合の問題を解決するようにセル識別子の値範囲を拡張することができる。例えば、アクセスセルのセル識別子は、実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号のシーケンスを用いて決定される。具体的には、シーケンスによって搬送されるセル識別子の値空間のサイズがそれまで通り504であるものと仮定して、セル識別子の値空間を、搬送波における第1のアクセスリソースのリソース位置に従ってさらに拡張することができる。搬送波が5つの候補アクセスリソースを有するものと仮定すると、空間を504*5へ拡張することができ、すなわち、各候補アクセスリソースの位置情報は拡張の自由度を提供することができる例えば、
図2に示す5つの候補アクセスリソースでは、候補アクセスリソース1はセル識別子0から503に対応し、候補アクセスリソース2はセル識別子504から1007に対応し、類推から、候補アクセスリソース5はセル識別子504*4から504*5−1に対応する。
【0256】
加えて、UEは、異なる実際のアクセスリソースに従ってアクセスセルの異なるランダムアクセス構成をさらに取得することができる。具体的方法については、本発明の実施形態1における、UEが、異なる実際のアクセスリソースに従ってアクセスセルの異なるランダムアクセス構成を取得する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0257】
加えて、UEは、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号をさらに決定することができる。具体的方法については、本発明の実施形態1における、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0258】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、UEは、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態1における、UEが、実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースを決定する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0259】
本発明の本実施形態においては、実際のアクセスリソースがブロードキャストチャネルを用いて決定され、これにより、同期信号が以前のシステムにおける同期信号との整合性を有し、追加の同期信号設計の複雑さが導入されず、ブロードキャストチャネルを受信する際にチェック機能が実施され、信頼性がより高まるようにすることができる。
【0260】
本発明の実施形態4:UEが、実際のアクセスリソースとアクセスセルとの間の、ブロードキャストチャネル内のリソース指示情報で搬送される位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0261】
最初に、同期信号を検出する前に、UEは、UEの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンス、およびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースをまず決定することができる。本発明の本実施形態においては、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間に対応する位置関係が存在するかどうかは、本発明の本実施形態においては限定されない。
【0262】
20MHzの搬送波帯域幅を有し、100リソースブロックを含むアクセスセルを例に取る。アクセスセルには5つの候補アクセスリソースがあり、各候補アクセスリソースは6リソースブロックを占有するものと仮定すると、20MHz搬送波における5つの候補アクセスリソースの位置関係は、事前設定されてもよく、基地局によってランダムに、または規則に従って決定されてもよい。
【0263】
次いでUEは、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出する。
【0264】
UEは候補シーケンスに従って同期信号を検出する。UEが同期信号を検出し、同期信号の実際のシーケンスが少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであるときには、UEはアクセスセルの同期信号を検出したとみなすことができ、検出された候補シーケンスはアクセスセルの同期信号の実際のシーケンスである。さらに、複数の実際のシーケンスを1つのアクセスセルにおいて送信することができ、複数の実際のシーケンスは複数の候補アクセスリソース上でそれぞれ送信される。このようにして、UEは複数の実際のシーケンスを検出することができる。
【0265】
次に、UEは、検出された同期信号が位置する実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信する。
【0266】
UEが同期信号を検出した後で、同期信号が位置するアクセスリソースは実際のアクセスリソースである。
【0267】
UEは、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信する。ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は、アクセスセルの複数の候補アクセスリソースにおける実際のアクセスリソースの位置関係を指示するのに使用される。
【0268】
ブロードキャスト・チャネル・リソースが実際のアクセスリソースに対応することは、ブロードキャストチャネルによって占有されるリソースが実際のアクセスリソースのサブセットであること、または、ブロードキャストチャネルが位置するリソースと実際のアクセスリソースとの間に相対的に固定された位置関係が存在することなどとみなすことができ、これらの対応関係は限定されない。
【0269】
UEはブロードキャストチャネルを受信し、ブロードキャストチャネルは、物理ブロードキャストチャネルまたは将来高度化される物理ブロードキャストチャネルとすることができ、これについては限定されない。UEはブロードキャストチャネルで搬送されたリソース指示情報を取得することができ、リソース指示情報はブロードキャストチャネル内のビット、スクランブルコード、時間/周波数リソース位置などによって搬送することができ、これについては限定されない。
【0270】
アクセスセルの複数の候補アクセスリソースにおける実際のアクセスリソースの、リソース指示情報によって指示される位置関係は、実際のアクセスリソースとセルが位置するリソースの中心周波数点との位置関係、または実際のアクセスリソースとセルが位置するリソースにおける高周波数位置との位置関係、または実際のアクセスリソースとセルが位置するリソースにおける低周波数位置との位置関係とすることができる。一般には、位置関係は、実際のアクセスリソースとセルが位置するリソースの中心周波数点との位置関係という。
【0271】
例えば、リソース指示情報が1MHZであることは、実際のアクセスリソースがアクセスセルの中心周波数点より1MHZ高いリソース上にあることを指示することができ、リソース指示情報が−1MHZであることは、実際のアクセスリソースがアクセスセルの中心周波数点より1MHZ低いリソース上にあることを指示することができる。当然ながら、実際のアクセスリソースがアクセスセルの中心周波数点より1MHZ高いリソース上にあることを指示するのに「001」を使用こともでき、実際のアクセスリソースがアクセスセルの中心周波数点より1MHZ低いリソース上にあることを指示するのに「002」を使用こともできる。
【0272】
最後に、UEは、実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの、リソース指示情報によって指示される位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する。
【0273】
加えて、リソース指示情報は、アクセスセルの帯域幅情報をさらに含むことができ、UEは、リソース指示情報内のアクセスセルの帯域幅情報に従ってアクセスセルの帯域幅をさらに決定することができる。
【0274】
加えて、UEは、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号のシーケンスに従って、アクセスセルのセル識別子をさらに決定することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態3における、UEが、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号のシーケンスに従って、アクセスセルのセル識別子を決定する方法を参照することができ、本発明の本実施形態では詳細を繰り返さない。
【0275】
加えて、UEは、異なる実際のアクセスリソースに従ってアクセスセルの異なるランダムアクセス構成をさらに取得することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態1における、UEが、異なる実際のアクセスリソースに従ってアクセスセルの異なるランダムアクセス構成を取得する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0276】
加えて、UEは、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号をさらに決定することができる。具体的方法については、本発明の実施形態1における、UEが、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0277】
加えて、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスの実際のアクセスリソースのリソース位置を決定した後で、UEは、実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、UEは、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態1における、UEが、実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースを決定する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0278】
本発明の本実施形態においては、実際のアクセスリソースがブロードキャストチャネルを用いて決定され、これにより、同期信号が以前のシステムにおける同期信号との整合性を有し、追加の同期信号設計の複雑さが導入されず、ブロードキャストチャネルを受信する際にチェック機能が実施され、信頼性がより高まるようにすることができる。
【0279】
図9は、本発明の一実施形態による別のセル・アクセス・リソース指示方法の流れ図である。
図9の方法は基地局によって実行される。
【0280】
901:現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定する。
【0281】
実際のアクセスリソースは、現在のセルの複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つである。
【0282】
902:実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で現在のセルの同期信号を送信する。
【0283】
903:実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストチャネルを送信し、ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送する。
【0284】
リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、または、リソース指示情報は実際のアクセスリソースと現在のセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用され、そのため、現在のセル内のUEは、実際のアクセスリソースおよびリソース指示情報に従って、現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができる。
【0285】
本発明の本実施形態においては、リソース指示情報が同期信号を送信するための実際のアクセスリソースのブロードキャストチャネル上で送信され、そのため、UE側は、リソース指示情報に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0286】
任意選択で、現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号の実際のシーケンスは、現在のセルのセル識別子を指示するのにさらに使用される。
【0287】
任意選択で、ステップ903の後に、本方法は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソースおよび第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上でそれぞれ送信するステップであって、第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソースおよび第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上でそれぞれ送信するステップ、をさらに含む。
【0288】
任意選択で、一実施形態においては、ステップ903の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0289】
任意選択で、別の実施形態において、ステップ903の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するステップ、をさらに含む。第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0290】
任意選択で、ステップ903の後に、本方法は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を分析するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理するステップ、をさらに含む。さらに、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側のリソースである。
【0291】
以下では、本発明の本実施形態における方法を具体的な実施形態を用いて説明する。
【0292】
本発明の実施形態5:実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上で基地局によって送信されるリソース指示情報は、現在のセルの複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示することができる。基地局は、UEが同期信号を解析して明らかすることができるという前提で、UEがUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避するように、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でリソース指示情報を送信する。
【0293】
最初に、基地局は、実際のアクセスリソースおよび同期信号の実際のシーケンスをまず決定することができる。
【0294】
基地局の現在のセルには複数の候補アクセスリソースが存在しうる。候補アクセスリソースは同期信号が送信されるときに使用されうるアクセスリソースであり、候補シーケンスは同期信号が送信されるときに使用されうるシーケンスであり、複数の候補シーケンス内の各候補シーケンスは複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0295】
図2は、本発明の一実施形態によるセル搬送波と候補アクセスリソースとの関係の概略図である。
図2に示すように、セル搬送波帯域幅が20MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を含むことができ、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で3つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース3を含むことができ、セル搬送波帯域幅が1.4MHzであるときに、セル搬送波帯域幅はただ1つの候補アクセスリソース1だけを含む。当然ながら、
図2には、候補アクセスリソースとセル搬送波との1つの可能な関係を示しているにすぎず、別の可能な関係も存在うるものであり、例えば、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は9つの候補アクセスリソースを含むことができる。
【0296】
基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に候補アクセスリソースを含むことができる。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。例えば、
図2では、候補アクセスリソース1は第1の候補アクセスリソースであり、1.4MHz、すなわち、6リソースブロックの周波数領域幅を占有する。基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースを含み、
図2では、基地局の複数の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1以外に候補アクセスリソース2から候補アクセスリソース5をさらに含む。現在のセルが位置する搬送波リソース全体における候補アクセスリソースの位置関係は事前設定される。
【0297】
本発明の本実施形態においては、現在のセルの少なくとも1つの候補アクセスリソースを事前定義することができ、例えば、最大搬送波帯域幅に従って定義することができ、個別の搬送波帯域幅は最大搬送波帯域幅以下とすることができる。例えば、各候補アクセスリソースは、UEによるセルサーチ、すなわち同期信号上での検出を容易にするために、中心周波数点が100KHzグリッド上にあるという条件を満たす。例えば、
図2では、最大帯域幅は20MHzであり、5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を有する。実際の帯域幅が10MHzである場合、3つの実際の候補アクセスリソースがある。
【0298】
加えて、実際のアクセスリソースを決定するときに、基地局は、実際のアクセスリソースの位置に従って実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースブロックをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、基地局は、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、実際のアクセスリソースにおけるリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する具体的方法を参照することができる。
【0299】
加えて、本発明の本実施形態における候補シーケンスは、完全なシーケンスとすることも、完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0300】
本発明の本実施形態においては、候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスまたはmシーケンスとすることができる。当然ながら、別のシーケンスの可能性も排除されない。好ましくは、本発明の本実施形態における候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスとすることができる。候補シーケンスの元のシーケンス長は、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長より短くてよい。LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長は63であり、その場合、そのシーケンス長が62である最終シーケンスを使用するために、搬送波中心にあるDC位置の副搬送波の位置のところの数値がパンクチャされる。
【0301】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、本発明の搬送波上で、プライマリ同期シーケンスを長さが61のシーケンスとすることができ、これにより、以前のリリースのLTE搬送波とその後に進化したLTE搬送波とを区別することができる。
【0302】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、候補シーケンスの元のシーケンス長はLTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長と等しいが、候補シーケンスの実際の長さは、プライマリ同期信号のパンクチャ後に決定され、例えば、2つまたは3つの副搬送波がパンクチャされる。
【0303】
この場合、プライマリ同期
信号の構造は、リリース8のLTEシステムにおけるそれと一致する。搬送波タイプを区別するために、候補シーケンス空間を拡大することができ、すなわち、搬送波タイプを区別するためにシーケンスの個数が新しく設計され、または搬送波タイプを別のやり方で、例えば、ブロードキャストチャネルを用いた指示によって区別することもできる。前述の搬送波タイプを区別する機能は、新しい搬送波が複数の候補アクセスリソースを使用することができるというものであり、元の搬送波タイプ、すなわち以前のリリースのLTEシステム搬送波は搬送波中心にあるリソースのみを有する。
【0304】
加えて、基地局は、現在のセルのセル識別子に従って、複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースおよび同期信号のシーケンスをさらに決定することができる。具体的には、シーケンスによって搬送されるセル識別子の値空間のサイズがそれまで通り504であるものと仮定して、セル識別子の値空間を、搬送波における第1のアクセスリソースのリソース位置に従ってさらに拡張することができる。搬送波が5つの候補アクセスリソースを有するものと仮定すると、空間を504*5へ拡張することができ、すなわち、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースの位置に関する情報は拡張の自由度を提供することができる。例えば、
図2に示す5つの候補アクセスリソースでは、候補アクセスリソース1はセル識別子0から503に対応し、候補アクセスリソース2はセル識別子504から1007に対応し、類推から、候補アクセスリソース5はセル識別子504*4から504*5−1に対応する。
【0305】
次いで、基地局は、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で現在のセルの同期信号を送信することができる。
【0306】
本発明の本実施形態においては、実際のアクセスリソースおよび実際のシーケンスを決定した後で、基地局は実際のアクセスリソース上で同期シーケンスを送信することができる。
【0307】
最後に、基地局は、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストチャネルを送信することができる。ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用される。具体的には、リソース指示情報は、候補アクセスリソースの識別情報、または候補アクセスリソースの順序番号などとすることができる。例えば、リソース指示情報は、「010」を用いて候補アクセスリソース2を指示することもでき、順序番号「2」を用いて候補アクセスリソース2を指示することもできる。
【0308】
このようにして、現在のセルの実際のシーケンスを検出した後で、UE側は、実際のアクセスリソースを獲得することができ、次いで、実際のアクセスリソース上で受信したリソース指示情報に従って、現在のセルにおける実際のアクセスリソースの位置を決定することができる。
【0309】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、異なる実際のアクセスリソースに従って異なるランダム構成情報をさらに送信することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、異なる実際のアクセスリソースに従って異なるランダム構成情報を送信する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0310】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号をさらに送信することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0311】
本発明の実施形態6:実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上で基地局によって送信されるリソース指示情報は、実際のアクセスリソースと現在のセルとのリソース位置関係を指示することができる。基地局は、UEが同期信号を解析して明らかすることができるという前提で、UEがUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避するように、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でリソース指示情報を送信する。
【0312】
最初に、基地局は、実際のアクセスリソースおよび同期信号の実際のシーケンスをまず決定することができる。
【0313】
基地局の現在のセルには複数の候補アクセスリソースが存在しうる。候補アクセスリソースは同期信号が送信されるときに使用されうるアクセスリソースであり、候補シーケンスは同期信号が送信されるときに使用されうるシーケンスであり、複数の候補シーケンス内の各候補シーケンスは複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0314】
図2は、本発明の一実施形態によるセル搬送波と候補アクセスリソースとの関係の概略図である。
図2に示すように、セル搬送波帯域幅が20MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を含むことができ、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は、全部で3つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース3を含むことができ、セル搬送波帯域幅が1.4MHzであるときに、セル搬送波帯域幅はただ1つの候補アクセスリソース1だけを含む。当然ながら、
図2には、候補アクセスリソースとセル搬送波との1つの可能な関係を示しているにすぎず、別の可能な関係も存在うるものであり、例えば、セル搬送波帯域幅が10MHzであるときに、セル搬送波帯域幅は9つの候補アクセスリソースを含むことができる。
【0315】
基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に候補アクセスリソースを含むことができる。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、プロトコルで指定されても、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。例えば、
図2では、候補アクセスリソース1は第1の候補アクセスリソースであり、1.4MHz、すなわち、6リソースブロックの周波数領域幅を占有する。基地局の複数の候補アクセスリソースは第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースを含み、
図2では、基地局の複数の候補アクセスリソースは候補アクセスリソース1以外に候補アクセスリソース2から候補アクセスリソース5をさらに含む。現在のセルが位置する搬送波リソース全体における候補アクセスリソースの位置関係は事前設定される。
【0316】
本発明の本実施形態においては、現在のセルの少なくとも1つの候補アクセスリソースを事前定義することができ、例えば、最大搬送波帯域幅に従って定義することができ、個別の搬送波帯域幅は最大搬送波帯域幅以下とすることができる。例えば、各候補アクセスリソースは、UEによるセルサーチ、すなわち同期信号上での検出を容易にするために、中心周波数点が100KHzグリッド上にあるという条件を満たす。例えば、
図2では、最大帯域幅は20MHzであり、5つの候補アクセスリソース、すなわち候補アクセスリソース1から候補アクセスリソース5を有する。実際の帯域幅が10MHzである場合、3つの実際の候補アクセスリソースがある。
【0317】
加えて、実際のアクセスリソースを決定するときに、基地局は、実際のアクセスリソースの位置に従って実際のアクセスリソースにおける利用可能なリソースブロックをさらに決定する必要がある。実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、基地局は、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、実際のアクセスリソースにおけるリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する具体的方法を参照することができる。
【0318】
加えて、本発明の本実施形態における候補シーケンスは、完全なシーケンスとすることも、完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0319】
本発明の本実施形態においては、候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスまたはmシーケンスとすることができる。当然ながら、別のシーケンスの可能性も排除されない。好ましくは、本発明の本実施形態における候補シーケンスはZadoff−Chuシーケンスとすることができる。候補シーケンスの元のシーケンス長は、LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長より短くてよい。LTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長は63であり、その場合、そのシーケンス長が62である最終シーケンスを使用するために、搬送波中心にあるDC位置の副搬送波の位置のところの数値がパンクチャされる。
【0320】
本発明の本実施形態の一実施態様においては、本発明の搬送波上で、プライマリ同期シーケンスを長さが61のシーケンスとすることができ、これにより、以前のリリースのLTE搬送波とその後に進化したLTE搬送波とを区別することができる。
【0321】
本発明の本実施形態の別の実施態様においては、候補シーケンスの元のシーケンス長はLTEリリース8におけるプライマリ同期シーケンスのシーケンス長と等しいが、候補シーケンスの実際の長さは、プライマリ同期信号のパンクチャ後に決定され、例えば、2つまたは3つの副搬送波がパンクチャされる。
【0322】
この場合、プライマリ同期
信号の構造は、リリース8のLTEシステムにおけるそれと一致する。搬送波タイプを区別するために、候補シーケンス空間を拡大することができ、すなわち、搬送波タイプを区別するためにシーケンスの個数が新しく設計され、または搬送波タイプを別のやり方で、例えば、ブロードキャストチャネルを用いた指示によって区別することもできる。前述の搬送波タイプを区別する機能は、新しい搬送波が複数の候補アクセスリソースを使用することができるというものであり、元の搬送波タイプ、すなわち以前のリリースのLTEシステム搬送波は搬送波中心にあるリソースのみを有する。
【0323】
加えて、基地局は、現在のセルのセル識別子に従って、実際のアクセスリソースと現在のセルとの位置関係および現在のセルの同期信号のシーケンスをさらに決定することができる。具体的には、シーケンスによって搬送されるセル識別子の値空間のサイズがそれまで通り504であるものと仮定して、セル識別子の値空間を、搬送波における第1のアクセスリソースのリソース位置に従ってさらに拡張することができる。搬送波が、現在のセルの5つの位置関係にそれぞれ対応する5つの候補アクセスリソースを有するものと仮定すると、空間を504*5へ拡張することができ、すなわち、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースの位置に関する情報は拡張の自由度を提供することができる。例えば、
図2に示す5つの候補アクセスリソースでは、候補アクセスリソース1と現在のセルとの位置関係はセル識別子0から503に対応し、候補アクセスリソース2と現在のセルとの位置関係はセル識別子504から1007に対応し、以下同様であり、候補アクセスリソース5と現在のセルとの位置関係はセル識別子504*4から504*5−1に対応する。
【0324】
次いで、基地局は、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で現在のセルの同期信号を送信することができる。
【0325】
本発明の本実施形態においては、実際のアクセスリソースおよび実際のシーケンスを決定した後で、基地局は実際のアクセスリソース上で同期シーケンスを送信することができる。
【0326】
最後に、基地局は、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストチャネルを送信することができる。ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は実際のアクセスリソースと現在のセルとの位置関係を指示するのに使用される。具体的には、リソース指示情報は、特定の位置関係、または位置関係に対応する識別子などとすることができる。例えば、リソース指示情報を「001」とし、現在のセルの中心周波数点より10MHz高いリソース位置を指示し、またはリソース指示情報を「10」とし、現在のセルの中心周波数点より10MHz高いリソース位置を指示する。
【0327】
このようにして、現在のセルの実際のシーケンスを検出した後で、UE側は、実際のアクセスリソースを獲得することができ、次いで、実際のアクセスリソース上で受信したリソース指示情報に従って、現在のセルにおける実際のアクセスリソースの位置を決定することができる。
【0328】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、異なる実際のアクセスリソースに従って異なるランダム構成情報をさらに送信することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、異なる実際のアクセスリソースに従って異なるランダム構成情報を送信する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0329】
加えて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信した後で、基地局は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号をさらに送信することができる。具体的実施態様については、本発明の実施形態2における、基地局が、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信する方法を参照することができ、本発明の本実施形態においては詳細を繰り返さない。
【0330】
図10は、本発明の一実施形態によるユーザ機器1000の概略的構造図である。ユーザ機器1000は、決定部1001と検出部1002とを含むことができ、
決定部1001は、ユーザ機器のアクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定するように構成することができ、
複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応し、
検出部1002は、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出するように構成することができ、
決定部1001は、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するようにさらに構成することができ、
実際のシーケンスは少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0331】
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器1000は、アクセスセルが位置するリソースにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および同期信号の検出された実際のシーケンスを用いて決定し、これによって、ある程度まで、UEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0332】
加えて、実際のアクセスリソースは同期信号のシーケンスを検出することによって決定される。同期信号上での検出はUEが搬送波を発見するための最初のステップであるため、UEは、ブロードキャストチャネルといった別のメッセージをさらに読み取ることによってアクセスリソースを決定するのではなく、アクセスリソースを最も早く決定し、リソース上の、測定のための参照信号といった別の信号を検出することができ、これにより、システムの発見およびアクセスのステップが簡略化され、測定時にブロードキャストメッセージを読み取ることが不要になり、時間効率および電力効率が改善される。
【0333】
任意選択で、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するように構成されているときに、決定部は、複数の候補アクセスリソースの中から実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースを決定し、複数の候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する、ように特に構成されている。
【0334】
任意選択で、候補シーケンスは完全なシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0335】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、アクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、例えば、Nは6である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0336】
任意選択で、決定部1001は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置に従ってアクセスセルの中心周波数点の位置を決定するようにさらに構成されている。
【0337】
ユーザ機器1000は受信部1003をさらに含むことができる。
【0338】
任意選択で、受信部1003はアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するように構成することができ、決定部1001は、帯域幅指示情報に従ってアクセスセルの帯域幅を決定するようにさらに構成されている。ブロードキャストチャネルはアクセスセルの帯域幅指示情報を搬送する。
【0339】
任意選択で、受信部1003は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得する、ようにさらに構成することができ、第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0340】
任意選択で、決定部1001は、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0341】
任意選択で、決定部1001は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ようにさらに構成されている。
【0342】
図11は、本発明の一実施形態による基地局1100の概略的構造図である。基地局1100は、決定部1101と送信部1102とを含むことができ、
決定部1101は、基地局の現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定するように構成されており、実際のアクセスリソースは現在のセルによって同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応し、
送信部1102は、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信するように構成されている。
【0343】
本発明の本実施形態においては、基地局1100は、実際のシーケンスを用いて同期信号を送信するためのシーケンスと同期信号の候補アクセスリソースとの対応関係に従って実際のアクセスリソース上で同期信号を送信し、そのため、UEは、実際のシーケンス、候補アクセスリソース、および実際のシーケンスによって指示される候補アクセスリソースと現在のセルとの相対位置関係に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0344】
任意選択で、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンスであり、または、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンス内の部分シーケンスである。
【0345】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0346】
任意選択で、送信部1102は現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するようにさらに構成されている。ブロードキャストチャネルは現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、現在のセルの帯域幅指示情報は現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される。
【0347】
任意選択で、送信部1102は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、現在のセルの第1のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信し、現在のセルの第2のランダムアクセス構成を第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信する、ようにさらに構成されている。
【0348】
送信部1102は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0349】
任意選択で、現在のセルの実際のアクセスリソースを決定するように構成されているときに、決定部1101は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ように特に構成されている。
【0350】
図12は、本発明の一実施形態によるユーザ機器1200の概略的構造図である。ユーザ機器1200は、決定部1201と検出部1202と受信部1203とを含むことができ、
決定部1201は、アクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定するように構成されており、
検出部1202は、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出するように構成されており、
受信部1203は、検出された同期信号が位置する実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するように構成されており、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つであり、ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、またはリソース指示情報は実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用され、
決定部1201は、リソース指示情報に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するようにさらに構成されている。
【0351】
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器1200は、検出された同期信号の実際のアクセスリソースおよびブロードキャストチャネル上で受信されたリソース指示情報を用いてアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定し、これによって、ある程度まで、UEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0352】
任意選択で、一実施形態においては、リソース指示情報が複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用されるときに、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、決定部1201は、リソース指示情報に従って複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを決定し、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間に存在する対応する位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する、ように特に構成されている。
【0353】
任意選択で、別の実施形態においては、リソース指示情報が実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用されるときに、リソース指示情報に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するように構成されているときに、決定部1201は、実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの、リソース指示情報によって指示される位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する、ように特に構成されている。
【0354】
任意選択で、決定部1201は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および検出された同期信号の実際のシーケンスに従ってアクセスセルのセル識別子を決定するようにさらに構成されている。
【0355】
任意選択で、受信部1203は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得する、ようにさらに構成されている。第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0356】
任意選択で、決定部1201は、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0357】
任意選択で、決定部1201は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ようにさらに構成されている。
【0358】
任意選択で、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側のリソースである。
【0359】
図13は、本発明の一実施形態による基地局1300の概略的構造図である。基地局1300は、決定部1301と送信部1302とを含むことができ、
決定部1301は、基地局の現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定するように構成されており、実際のアクセスリソースは現在のセルの複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、
送信部1302は、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で現在のセルの同期信号を送信するように構成されており、
送信部1302は、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストチャネルを送信するようにさらに構成されており、ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、またはリソース指示情報は実際のアクセスリソースと現在のセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用される。
【0360】
本発明の本実施形態においては、基地局1300は、同期信号を送信するための実際のアクセスリソースのブロードキャストチャネル上でリソース指示情報を送信し、そのため、UEは、リソース指示情報に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0361】
任意選択で、現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号の実際のシーケンスは、現在のセルのセル識別子を指示するのにさらに使用される。
【0362】
任意選択で、送信部1302は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソースおよび第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上でそれぞれ送信する、ようにさらに構成されており、第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0363】
任意選択で、送信部1302は、実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0364】
任意選択で、決定部1301は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ように特に構成されている。
【0365】
任意選択で、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側のリソースである。
【0366】
図14は、本発明の一実施形態によるユーザ機器1400の概略的構造図である。ユーザ機器1400は、プロセッサ1402とメモリ1403と送信機1401と受信機140
4とを含むことができる。
【0367】
受信機1404、送信機1401、プロセッサ1402、およびメモリ1403は、バスシステム1406を用いて相互に接続されている。バスシステム1406は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図14においてバスは1本の双方向矢印だけを用いて表されているが、これは、1本のバスだけ、または1種類のバスだけしかないことを指示するものではない。具体的な応用に際しては、送信機1401および受信機1404をアンテナ1405に結合することができる。
【0368】
メモリ1403はプログラムを記憶するように構成されている。具体的には、プログラムはプログラムコードを含むことができ、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1403は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ1402に命令およびデータを提供する。メモリ1403は、高速RAMメモリを含むことができ、また、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリといった不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含むことができる。
【0369】
プロセッサ1402はメモリ1403に記憶されたプログラムを実行することにより、ユーザ機器のアクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定し、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスが複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。プロセッサ1402は、少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出し、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するようにさらに構成されている。 実際のシーケンスは少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つである。
【0370】
本発明の
図1の実施形態のような前述の実施形態のいずれか1つおよび本発明の実施形態1で開示されている、協調デバイスによって実行される方法を、プロセッサ1402に適用し、またはプロセッサ1402によって実施することができる。プロセッサ1402は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいては、前述の方法の各ステップを、プロセッサ1402内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を用いて完了することができる。プロセッサ1402は汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略称NP)などを含むことができ、また、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・アセンブリとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることもでき、または、プロセッサは任意の通常のプロセッサなどとすることもできる。本発明の各実施形態に関連して開示されている各方法の各ステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行し、完了することもでき、復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行し、完了することもできる。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去書込み可能メモリ、またはレジスタといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置することができる。記憶媒体はメモリ1403に位置し、プロセッサ1402はメモリ1403内の情報を読み取り、プロセッサ1402のハードウェアと組み合わせて各方法の各ステップを完了する。
【0371】
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器1400は、候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および同期信号の検出された実際のシーケンスを用いてアクセスセルが位置するリソースにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定し、これによって、ある程度まで、UEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0372】
加えて、実際のアクセスリソースは同期信号のシーケンスを検出することによって決定される。同期信号上での検出はUEが搬送波を発見するための最初のステップであるため、UEは、ブロードキャストチャネルといった別のメッセージをさらに読み取ることによってアクセスリソースを決定するのではなく、アクセスリソースを最も早く決定し、リソース上の、測定のための参照信号といった別の信号を検出することができ、これにより、システムの発見およびアクセスのステップが簡略化され、測定時にブロードキャストメッセージを読み取ることが不要になり、時間効率および電力効率が改善される。
【0373】
任意選択で、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係、および少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスと複数の候補アクセスリソースとの対応関係に従って、アクセスセルにおける検出された実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するように構成されているときに、プロセッサ1402は、複数の候補アクセスリソースの中から実際のシーケンスに対応する実際のアクセスリソースを決定し、複数の候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する、ように特に構成されている。
【0374】
任意選択で、候補シーケンスは完全なシーケンスとすることもでき、または、候補シーケンスは完全なシーケンス内の部分シーケンスとすることもできる。
【0375】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、アクセスセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数であり、例えば、Nは6である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0376】
任意選択で、プロセッサ1402は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置に従ってアクセスセルの中心周波数点の位置を決定するようにさらに構成されている。
【0377】
任意選択で、受信機1404はアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信するように構成することができ、プロセッサ1402は、帯域幅指示情報に従ってアクセスセルの帯域幅を決定するようにさらに構成されている。ブロードキャストチャネルはアクセスセルの帯域幅指示情報を搬送する。
【0378】
任意選択で、受信機1404は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得する、ように構成することができる。第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0379】
任意選択で、プロセッサ1402は、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0380】
任意選択で、プロセッサ1402は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ようにさらに構成されている。
【0381】
図15は、本発明の一実施形態による基地局1500の概略的構造図である。基地局1500は、プロセッサ1502とメモリ1503と送信機1501と受信機150
4とを含むことができる。
【0382】
受信機1504、送信機1501、プロセッサ1502、およびメモリ1503は、バスシステム1506を用いて相互に接続されている。バスシステム1506は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図15においてバスは1本の双方向矢印だけを用いて表されているが、これは、1本のバスだけ、または1種類のバスだけしかないことを指示するものではない。具体的な応用に際しては、送信機1501および受信機1504をアンテナ1505に結合することができる。
【0383】
メモリ1503はプログラムを記憶するように構成されている。具体的には、プログラムはプログラムコードを含むことができ、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1503は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ1502に命令およびデータを提供する。メモリ1503は、高速RAMメモリを含むことができ、また、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリといった不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含むことができる。
【0384】
プロセッサ1502はメモリ1503に記憶されたプログラムを実行することにより、基地局1500の現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定し、送信機1501を用いて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で同期信号を送信する。実際のアクセスリソースは現在のセルによって同期信号を送信するのに使用される複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つであり、少なくとも1つの候補シーケンス内の任意の候補シーケンスは複数の候補アクセスリソースのうちの1つに対応する。
【0385】
本発明の
図7の実施形態のような前述の実施形態のいずれか1つおよび本発明の実施形態2で開示されている、協調デバイスによって実行される方法を、プロセッサ1502に適用し、またはプロセッサ1502によって実施することができる。プロセッサ1502は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいては、前述の方法の各ステップを、プロセッサ1502内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を用いて完了することができる。プロセッサ1502は汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略称NP)などを含むことができ、また、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・アセンブリとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることもでき、または、プロセッサは任意の通常のプロセッサなどとすることもできる。本発明の各実施形態に関連して開示されている各方法の各ステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行し、完了することもでき、復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行し、完了することもできる。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去書込み可能メモリ、またはレジスタといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置することができる。記憶媒体はメモリ1503に位置し、プロセッサ1502はメモリ1503内の情報を読み取り、プロセッサ1502のハードウェアと組み合わせて各方法の各ステップを完了する。
【0386】
本発明の本実施形態においては、基地局1500は、実際のシーケンスを用いて同期信号を送信するためのシーケンスと同期信号の候補アクセスリソースとの対応関係に従って実際のアクセスリソース上で同期信号を送信し、そのため、UEは、実際のシーケンス、候補アクセスリソース、および実際のシーケンスによって指示される候補アクセスリソースと現在のセルとの相対位置関係に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0387】
任意選択で、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンスであり、または、少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つは完全なシーケンス内の部分シーケンスである。
【0388】
任意選択で、複数の候補アクセスリソースには第1の候補アクセスリソース以外に少なくとも1つの候補アクセスリソースが存在する。第1の候補アクセスリソースは、現在のセルの中心にあるNリソースブロックの周波数領域幅を有するリソースであり、Nは事前構成された自然数である。加えて、Nはプロトコルで指定されてもよく、事業者のポリシーに従って指定されてもよい。
【0389】
任意選択で、プロセッサ1502は、送信機1501を用いて現在のセルにおいてブロードキャストチャネルを送信するようにさらに構成されている。ブロードキャストチャネルは現在のセルの帯域幅指示情報を搬送し、現在のセルの帯域幅指示情報は現在のセルの帯域幅を指示するのに使用される。
【0390】
任意選択で、プロセッサ1502は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、送信機1501を用いて、現在のセルの第1のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信し、現在のセルの第2のランダムアクセス構成を第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上で送信する、ようにさらに構成されている。
【0391】
任意選択で、プロセッサ1502は、送信機1501を用いて実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0392】
任意選択で、基地局1500の現在のセルの実際のアクセスリソースを決定するように構成されているときに、プロセッサ1502は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ように特に構成されている。
【0393】
図16は、本発明の一実施形態によるユーザ機器1600の概略的構造図である。ユーザ機器1600は、プロセッサ1602とメモリ1603と送信機1601と受信機160
4とを含むことができる。
【0394】
受信機1604、送信機1601、プロセッサ1602、およびメモリ1603は、バスシステム1606を用いて相互に接続されている。バスシステム1606は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図16においてバスは1本の双方向矢印だけを用いて表されているが、これは、1本のバスだけ、または1種類のバスだけしかないことを指示するものではない。具体的な応用に際しては、送信機1601および受信機1604をアンテナ1605に結合することができる。
【0395】
メモリ1603はプログラムを記憶するように構成されている。具体的には、プログラムはプログラムコードを含むことができ、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1603は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ1602に命令およびデータを提供する。メモリ1603は、高速RAMメモリを含むことができ、また、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリといった不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含むことができる。
【0396】
プロセッサ1602はメモリ1603に記憶されたプログラムを実行することにより、アクセスセルの同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスおよびアクセスセルの複数の候補アクセスリソースを決定し、受信機
1604を用いて少なくとも1つの候補シーケンスに従って同期信号を検出し、受信機
1604を用いて、検出された同期信号が位置する実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でアクセスセルのブロードキャストチャネルを受信し、実際のアクセスリソースは複数の候補アクセスリソースのうちの1つであり、ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、またはリソース指示情報は実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用され、プロセッサ1602は、リソース指示情報に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するようにさらに構成されている。
【0397】
本発明の
図8の実施形態のような前述の実施形態のいずれか1つならびに本発明の実施形態3および実施形態4で開示されている、協調デバイスによって実行される方法を、プロセッサ1602に適用し、またはプロセッサ1602によって実施することができる。プロセッサ1602は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいては、前述の方法の各ステップを、プロセッサ1602内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を用いて完了することができる。プロセッサ1602は汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略称NP)などを含むことができ、また、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・アセンブリとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることもでき、または、プロセッサは任意の通常のプロセッサなどとすることもできる。本発明の各実施形態に関連して開示されている各方法の各ステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行し、完了することもでき、復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行し、完了することもできる。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去書込み可能メモリ、またはレジスタといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置することができる。記憶媒体はメモリ1603に位置し、プロセッサ1602はメモリ1603内の情報を読み取り、プロセッサ1602のハードウェアと組み合わせて各方法の各ステップを完了する。
【0398】
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器1600は、検出された同期信号の実際のアクセスリソースおよびブロードキャストチャネル上で受信されたリソース指示情報を用いてアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定し、これによって、ある程度まで、UEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0399】
任意選択で、一実施形態においては、リソース指示情報が複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用されるときに、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間には対応する位置関係が存在し、プロセッサ1602は、リソース指示情報に従って複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを決定し、複数の候補アクセスリソース内の各候補アクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間に存在する対応する位置関係に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定する、ように特に構成されている。
【0400】
任意選択で、別の実施形態においては、リソース指示情報が実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用されるときに、リソース指示情報に従ってアクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するように構成されているときに、プロセッサ1602は、実際のアクセスリソースとアクセスセルが位置するリソースとの間の、リソース指示情報によって指示される位置関係に従って、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定するように特に構成されている。
【0401】
任意選択で、プロセッサ1602は、アクセスセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および検出された同期信号の実際のシーケンスに従ってアクセスセルのセル識別子を決定するようにさらに構成されている。
【0402】
任意選択で、プロセッサ1602は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、受信機1603を用いて、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソース上でそれぞれ取得する、ようにさらに構成されている。第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0403】
任意選択で、プロセッサ1602は、実際のアクセスリソースのリソース位置のところにある第2の参照信号を決定するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、アクセスセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、アクセスセルの中心周波数点を中心として用い、アクセスセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0404】
任意選択で、プロセッサ1602は、実際のアクセスリソースのリソース位置がアクセスセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ように特に構成されている。
【0405】
任意選択で、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側のリソースである。
【0406】
図17は、本発明の一実施形態による基地局1700の概略的構造図である。基地局1700は、プロセッサ1702とメモリ1703と送信機1701と受信機170
4とを含むことができる。
【0407】
受信機1704、送信機1701、プロセッサ1702、およびメモリ1703は、バスシステム1706を用いて相互に接続されている。バスシステム1706は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどとすることができる。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。例示を容易にするために、
図17においてバスは1本の双方向矢印だけを用いて表されているが、これは、1本のバスだけ、または1種類のバスだけしかないことを指示するものではない。具体的な応用に際しては、送信機1701および受信機1704をアンテナ1705に結合することができる。
【0408】
メモリ1703はプログラムを記憶するように構成されている。具体的には、プログラムはプログラムコードを含むことができ、プログラムコードは、コンピュータ操作命令を含む。メモリ1703は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ1702に命令およびデータを提供する。メモリ1703は、高速RAMメモリを含むことができ、また、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリといった不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含むことができる。
【0409】
プロセッサ1702はメモリ1703に記憶されたプログラムを実行することにより、基地局の現在のセルの実際のアクセスリソースおよび現在のセルの同期信号の実際のシーケンスを決定する。実際のアクセスリソースは、現在のセルの複数の候補アクセスリソース内の少なくとも1つの候補アクセスリソースであり、実際のシーケンスは同期信号の少なくとも1つの候補シーケンスのうちの1つである。プロセッサ1702は、送信機1701を用いて、実際のシーケンスを用いて実際のアクセスリソース上で現在のセルの同期信号を送信し、送信機1701を用いて、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソース上でブロードキャストチャネルを送信するようにさらに構成されている。ブロードキャストチャネルはリソース指示情報を搬送し、リソース指示情報は複数の候補アクセスリソース内の実際のアクセスリソースを指示するのに使用され、または、リソース指示情報は実際のアクセスリソースと現在のセルが位置するリソースとの位置関係を指示するのに使用される。
【0410】
本発明の
図9の実施形態のような前述の実施形態のいずれか1つならびに本発明の実施形態5および実施形態6で開示されている、協調デバイスによって実行される方法を、プロセッサ1702に適用し、またはプロセッサ1702によって実施することができる。プロセッサ1702は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいては、前述の方法の各ステップを、プロセッサ1702内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を用いて完了することができる。プロセッサ1702は汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略称NP)などを含むことができ、また、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・アセンブリとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることもでき、または、プロセッサは任意の通常のプロセッサなどとすることもできる。本発明の各実施形態に関連して開示されている各方法の各ステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実行し、完了することもでき、復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行し、完了することもできる。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去書込み可能メモリ、またはレジスタといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置することができる。記憶媒体はメモリ1703に位置し、プロセッサ1702はメモリ1703内の情報を読み取り、プロセッサ1702のハードウェアと組み合わせて各方法の各ステップを完了する。
【0411】
本発明の本実施形態においては、基地局1700は、リソース指示情報を同期信号を送信するための実際のアクセスリソースのブロードキャストチャネル上で送信し、そのため、UE側は、リソース指示情報に従って現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置を決定することができ、これによって、ある程度まで、UEが現在のセルにアクセスするときにUEによるアクセスに対して集中したセルによって生じる干渉の影響を回避し、共通制御チャネルのセル間干渉を調整し、共通制御チャネル上での検出の性能を高めることができる。
【0412】
任意選択で、現在のセルにおける実際のアクセスリソースのリソース位置および同期信号の実際のシーケンスは、現在のセルのセル識別子を指示するのにさらに使用される。
【0413】
任意選択で、プロセッサ1702は、実際のアクセスリソースが第1の実際のアクセスリソースおよび第2の実際のアクセスリソースを含む場合、送信機1701を用いて、第1のランダムアクセス構成および第2のランダムアクセス構成を第1の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソースおよび第2の実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースまたは共通チャネルリソース上でそれぞれ送信する、ようにさらに構成されている。第1のランダムアクセス構成は第1の実際のアクセスリソースに対応し、第2のランダムアクセス構成は第2の実際のアクセスリソースに対応する。
【0414】
任意選択で、プロセッサ1702は、送信機1701を用いて実際のアクセスリソースのリソース位置において第2の参照信号を送信するようにさらに構成されている。第2の参照信号は、第1の参照信号から切り取られた、リソース位置に対応する参照信号セグメントであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号であり、または、第2の参照信号は、第1の参照信号の周波数領域中心から切り取られた、第1の周波数領域幅に対応する参照信号セグメントであり、第1の周波数領域幅は実際のアクセスリソースによって占有される周波数領域幅であり、現在のセルの帯域幅内の参照信号は第1の参照信号の循環シフトであり、第1の参照信号は、現在のセルの中心周波数点を中心として用い、現在のセルの帯域幅に含まれるリソースブロックの個数を周波数領域幅として用いて生成された参照信号である。
【0415】
任意選択で、基地局1700の現在のセルの実際のアクセスリソースを決定するように構成されているときに、プロセッサ1702は、実際のアクセスリソースのリソース位置が現在のセルの周波数領域中心位置でない場合、実際のアクセスリソース内のリソースブロックの分割を決定するときに、実際のアクセスリソースの中心にある副搬送波を仮想DC副搬送波として処理する、ように特に構成されている。
【0416】
任意選択で、実際のアクセスリソースに対応するブロードキャスト・チャネル・リソースは、実際のアクセスリソースの中心周波数点の事前定義された側のリソースである。
【0417】
前述の各プロセスの順序番号は本発明の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解すべきである。各プロセスの実行順序は、各プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の各実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても理解すべきではない。
【0418】
本明細書で開示される実施形態において記述される例と組み合わせて、各ユニットおよびアルゴリズムステップを電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現することができることを、当業者は理解するであろう。各機能が果たされるのがハードウェアによってか、それともソフトウェアによってかは、技術的解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して個々の用途ごとに記述された機能を実現することができるが、そうした実施態様は本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
【0419】
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することができることを当業者は明確に理解することができ、本明細書では詳細を繰り返さない。
【0420】
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法を他のやり方で実現することもできることを理解すべきである。例えば、説明された装置実施形態は単なる例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、いくつかの特徴が無視され、または実行されない場合もある。加えて、表示された、または論じられた相互結合または直接結合または通信接続を、いくつかのインターフェースを使用して実現することもできる。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実現することができる。
【0421】
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離している場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットである場合もそうでない場合もあり、一箇所に位置する場合もあり、複数のネットワークユニット上に分散される場合もある。ユニットの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に従って選択することもできる。
【0422】
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットへ統合される場合もあり、ユニットの各々が物理的に独立して存在する場合もあり、または2つ以上のユニットが1つのユニットへ統合される。
【0423】
各機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売され、または使用される場合に、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。そうした理解に基づき、本発明の技術的解決策を本質的に、または先行技術に寄与する部分を、または技術的解決策の一部を、ソフトウェア製品の形態で実現することができる。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)コンピュータデバイスに、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0424】
以上の説明は、単に、本発明の具体的実施態様であるにすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるいかなる変形も置換も、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。