特許第6341738号(P6341738)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6341738
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20180604BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20180604BHJP
   G09F 21/04 20060101ALI20180604BHJP
   B61L 25/02 20060101ALI20180604BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20180604BHJP
【FI】
   G06F13/00 520A
   G09F19/00 Z
   G09F21/04 S
   B61L25/02 A
   G06Q30/02 470
【請求項の数】9
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-86787(P2014-86787)
(22)【出願日】2014年4月18日
(65)【公開番号】特開2015-207115(P2015-207115A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100144277
【弁理士】
【氏名又は名称】乙部 孝
(72)【発明者】
【氏名】荒木 貴之
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 和弥
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−087267(JP,A)
【文献】 特開2008−160204(JP,A)
【文献】 特開2012−076681(JP,A)
【文献】 特開2008−102358(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/086024(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/087258(WO,A1)
【文献】 特開2013−029848(JP,A)
【文献】 特開2009−075561(JP,A)
【文献】 特開2009−008966(JP,A)
【文献】 特開2013−156715(JP,A)
【文献】 特開2009−015239(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0182835(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
B61L 25/02
G06Q 30/02
G09F 19/00
G09F 21/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークで接続された複数の画像表示装置の一つであって、
挿入される可搬型記憶媒体に記録された画像情報及び該画像情報の表示と配信に必要な表示・配信情報を読み出し、
該表示・配信情報にアップデート情報としてMS−updateが含まれる場合はマスターになって該表示・配信情報に基づいて他の画像表示装置に向けて前記可搬型記憶媒体に蓄えられた画像情報を配信し、
又は、前記アップデート情報としてMS−updateが無い場合はスレーブになって前記マスターが配信する画像情報を受信して前記可搬型記憶媒体に記録し、
前記可搬型記憶媒体に記録された画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記マスターになった画像表示装置が、前記アップデート情報に基づいて、前記スレーブになった画像表示装置に向けて前記可搬型記憶媒体に記録された画像情報のバージョン情報を含むチェック用パケットを送信し、該チェック用パケットを受信した前記スレーブになった画像表示装置から返信された前記スレーブになった画像表示装置の有する画像情報のバージョン情報を含むニーズ用パケットの内容に応じて、前記ニーズ用パケットを返信した画像表示装置に向けて自らが有する画像情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記スレーブになった画像表示装置が、前記マスターになった画像表示装置から配信されるチェック用パケットに含まれる画像情報のバージョン情報と、自らの有する画像情報のバージョン情報とを対比して、バージョン情報の同期が取れた場合は前記マスターになった画像表示装置及び他のスレーブになった画像表示装置へ向けて自らの有する画像情報のバージョン情報を含む同期確認パケットを意味するチェックパケット(Checkパケット)を配信することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記マスターになった画像表示装置が、前記スレーブになった画像表示装置からの前記同期確認パケットを受信し、前記表示・配信情報に基づいて全ての前記スレーブになった画像表示装置から前記同期確認パケットを受信したか否かを判断し、全ての前記スレーブになった画像表示装置から前記同期確認パケットを受信した場合は、画像情報の配信を終了することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記画像表示装置が、車両情報を伝送する車両回線に直接又は間接に接続されて鉄道車両に設置され、前記車両回線を介して自らが設置された鉄道車両の号車番号と該鉄道車両の中での部位情報を受信し、前記号車番号と前記部位情報から自らの装置IDを生成し、さらに、該装置IDに基づいて予め定めた方式によりIPアドレスを生成し、そのIPアドレスを用いて他の画像表示装置と情報交換することを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記可搬型記憶媒体が、表示する画像情報の蓄積された画像情報ファイル、前記画像情報ファイルの中の画像情報を再生する順番を記載した複数のシナリオが記載されたシナリオ情報を含むシナリオファイル、時間帯に応じて前記複数のシナリオの中からシナリオを変更するタイムテーブルが記載されたスケジュール情報を含むスケジュールファイル及び画像情報の再生に関する履歴を記録するログファイルを有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記シナリオファイルには、シナリオ情報として前記画像情報の名称と、前記画像情報を表示させる画像表示装置の鉄道車両の中での位置情報と、前記画像情報を表示させる地点と、前記画像情報を繰り返しの表示させる回数と、が含まれていることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記画像表示装置が、前記車両回線を介して取得する運行情報と前記スケジュール情報と前記シナリオ情報とに基づいて前記画像情報を表示することを特徴とする請求項又はに記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記可搬型記憶媒体には、前記鉄道車両の用途種別に応じて前記画像表示装置の動作を設定する動作設定情報が記憶され、前記画像表示装置は、前記車両回線から運行情報として当該鉄道車両の用途種別を取得し、前記可搬型記憶媒体から、前記画像情報、前記スケジュール情報及び前記シナリオ情報とともに前記動作設定情報を読み出し、
前記運行情報と前記スケジュール情報と前記シナリオ情報と前記動作設定情報に基づいて前記画像情報を表示する、ことを特徴とする請求項6又は7のうちいずれか1項に記載の画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像表示装置、特に鉄道車両用の画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、屋外のサインボードや鉄道車両内の広告の画像表示器で画像情報が幅広く用いられるようになっている。鉄道会社は車両内へ広告を表示することで広告料を徴収して新た収入源とすることができる。広告の依頼主はなるべく広告の効果の大きいことを期待するので広告の効果に見合った広告料金を徴収可能なシステムが開示されている(特許文献1を参照)。
【0003】
広告に使われる動画の画像情報は情報量が大きいので、例えば鉄道車両では先頭車両にサーバを設置してそこから各車両の表示器へ配信することが行われている(特許文献2を参照)。また、同じくサーバに蓄えられた複数の広告用の画像情報を組み合わせて表示することも行われている(特許文献3を参照)。
【0004】
一般に、複数の画像表示装置の画像情報を更新することは容易ではない。特に、鉄道車両内に複数の画像表示装置が設置され、その車両が複数台接続される場合は全ての画像表示装置の画像情報を短時間で同期させることは困難を伴う。
【0005】
近年、鉄道車両内において複数の画像表示装置へ大容量の画像情報を簡便に配信することが求められている。また、画像情報が広告の場合は画像の種類を車両が運行される地点や時間帯で変更する必要があり、さらに季節により画像情報を入れ替えることが求められるので画像情報の更新が簡便にできることが強く望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−134120号公報
【特許文献2】特開2010−16575号公報
【特許文献3】特開2009−14239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、発明者らは広告用の画像情報の表示装置、特に鉄道車両に設置された複数の画像表示装置に画像情報を簡便に配信する検討を行い本願の画像表示装置、特に鉄道車両用の画像表示装置の発明の完成に至ったものである。
【0008】
本発明は、画像情報を伝送可能な回線に複数の画像表示装置が接続された環境において、特に鉄道車両において簡便に画像情報を配信する画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載された発明は、ネットワークで接続された複数の画像表示装置の一つであって、挿入される可搬型記憶媒体に記録された画像情報及び該画像情報の表示と配信に必要な表示・配信情報を読み出し、該表示・配信情報にアップデート情報としてMS−updateが含まれる場合はマスターになって該表示・配信情報に基づいて他の画像表示装置に向けて前記可搬型記憶媒体に蓄えられた画像情報を配信し、又は、前記アップデート情報としてMS−updateが無い場合はスレーブになって前記マスターが配信する画像情報を受信して前記可搬型記憶媒体に記録し、前記可搬型記憶媒体に記録された画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置である。
【0010】
複数の画像表示装置が画像情報を伝送可能な回線に接続されている。画像表示装置は画像を表示する画像表示部とこれに画像情報を送る表示制御部を備えており表示制御部は挿入されるフラッシュメモリーの一つであるSDカードなどの可搬型記録媒体からの情報の読み込みや接続される回線との情報のやり取りの制御を行う。画像情報はこの画像情報を表示及び配信に必要な表示・配信情報と共に画像表示装置へ挿入されるSDカードに記録されている。また、複数ある画像表示装置の中の1台に挿入されたSDカードにはアップデート情報としてMS−updateが記録されていて、この情報を読み込んだ画像表示装置はマスターとなり、アップデート情報を読み込まなかった画像表示装置はスレーブとなる。マスターとなる画像表示装置はSDカードに記録された新しい画像情報をスレーブとなる画像表示装置へ配信する。アップデート情報が記録されていないSDカードを挿入された画像表示装置はスレーブとしてマスターとなった画像表示装置から新しい画像情報を受信して、SDカードに記録する。そして画像表示装置は記録された画像情報を表示する。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記マスターになった画像表示装置が、前記アップデート情報に基づいて、前記スレーブになった画像表示装置に向けて前記可搬型記録媒体に記録された画像情報のバージョン情報を含むチェック用パケットを送信し、該チェック用パケットを受信した前記スレーブになった記画像表示装置から返信された前記スレーブになった画像表示装置の有する画像情報のバージョン情報を含むニーズ用パケットの内容に応じて、前記ニーズ用パケットを返信した画像表示装置に向けて自らが有する画像情報を送信することを特徴とする画像表示装置である。
【0012】
表示・配信情報には、当該SDカードに記録されている画像情報のバージョン情報が含まれている。マスターとなった画像表示装置はそのバージョン情報をチェック用パケットに含めてスレーブとなった画像表示装置へ送信する。スレーブになった画像表示装置はチェック用パケットに含まれる画像のバージョン情報を受けて自らの画像のバージョン情報を含むニーズ用パケットを返信する。これを受けてマスターとなった画像表示装置はニーズ用パケットを送信した画像表示装置へ向けて差分である新しい画像情報を送信する。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記スレーブになった画像表示装置が、前記マスターになった画像表示装置から配信されるチェック用パケットに含まれる画像情報のバージョン情報と、自らの有する画像情報のバージョン情報とを対比して、バージョン情報の同期が取れた場合は前記マスターになった画像表示装置及び他のスレーブになった画像表示装置へ向けて自らの有する画像情報のバージョン情報を含む同期確認パケットを意味するチェックパケット(Checkパケット)を配信することを特徴とする画像表示装置である。
【0014】
スレーブになった画像表示装置は、マスターになった画像表示装置と画像情報のバージョンについて同期が取れた場合に、自分が新たな画像情報を必要としないことを同期確認パケットを送ることで他の画像表示装置へ知らせる。
【0015】
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記マスターになった画像表示装置が、スレーブになった画像表示装置からの前記同期確認パケットを受信し、前記表示・配信情報に基づいて全ての前記スレーブになった画像表示装置から前記同期確認パケットを受信したか否かを判断し、全ての前記スレーブになった画像表示装置から前記同期確認パケットを受信した場合は、画像情報の配信を終了することを特徴とする画像表示装置である。
【0016】
マスターになった画像表示装置は、アップデート情報に含まれている車両の中の配信対象となる画像表示装置のアドレス情報に基づいて、スレーブからの同期確認パケットを調べて配信対象となる全ての画像表示装置から同期確認パケットが到着していれば、画像情報の同期を終了する。
【0017】
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4何れかに記載された発明において、前記画像表示装置が、車両情報を伝送する車両回線に直接又は間接に接続されて鉄道車両に設置され、前記車両回線を介して自らが設置された鉄道車両の号車番号と該鉄道車両の中での部位情報を受信し、前記号車番号と前記部位情報から自らの装置IDを生成し、さらに、該装置IDに基づいて予め定めた方式によりIPアドレスを生成し、そのIPアドレスを用いて他の画像表示装置と情報交換することを特徴とする画像表示装置である。
【0018】
車両回線では車両の運行に必要な行き先情報、号車番号、車内に設置された装置に関する情報などが車両情報として伝送される。号車番号と車両内の設置位置を示す部位情報は各画像表示装置において固有なので、これに基づいて固有の装置IDが算出され、さらに固有の車両ネットワークのアドレスを加えてIPアドレスを生成することができる。
【0023】
請求項に記載された発明は、請求項5に記載された発明において、前記可搬型記録媒体が、前記画像表示部へ表示する画像情報の蓄積された画像情報ファイル、前記画像情報ファイルの中の画像情報を再生する順番を記載した複数のシナリオが記載されたシナリオ情報を含むシナリオファイル、時間帯に応じて前記複数のシナリオの中からシナリオを変更するタイムテーブルが記載されたスケジュール情報を含むスケジュールファイル及び画像情報の再生に関する履歴を記録するログファイルを有することを特徴とする画像表示装置である。
【0024】
可搬型記録媒体は、前記画像情報ファイルの中の画像情報を再生する順番を記載した複数のシナリオが記載されたシナリオ情報を含むシナリオファイル、時間帯に応じて前記複数のシナリオの中からシナリオを変更するタイムテーブルが記載されたスケジュール情報を含むスケジュールファイルを有するので、的確な時間と場所に応じた広告を表示することができる。また画像情報の再生に関する履歴を記録するログファイルを有するので広告表示の記録を取ることで広告の実績を証明することができる。
【0025】
請求項に記載された発明は、請求項に記載の発明において、前記シナリオファイル
には、シナリオ情報として前記画像情報を表示させる画像表示装置の鉄道車両の中での位
置情報と、前記画像表示部に表示させる前記画像情報の名称と、該画像情報を表示させる
地点と、該画像情報を繰り返しの表示させる回数と、が含まれていることを特徴とする画
像表示装置である。
【0026】
シナリオファイルには、広告を有効に表示させるために必要な情報が記録されているので、複数の映像情報の管理が容易に行える。
【0027】
請求項に記載された発明は、請求項又はに記載の発明において、前記画像表示装置が、車両回線を介して取得する運行情報と前記スケジュール情報と前記シナリオ情報とに基づいて前記画像情報を表示すること記録媒体を特徴とする画像表示装置である。
【0028】
時刻情報を有する各画像表示装置の表示制御部が、広告を流す時刻を指定したスケジュールファイルのスケジュール情報に基づいてシナリオファイルのシナリオを選択し、そのシナリオのシナリオ情報に基づいて画像情報は表示される。
【0029】
請求項に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記可搬型記録媒体には、前記鉄道車両の用途種別に応じて前記表示制御部の動作を設定する動作設定情報が記憶され、前記表示制御部は、車両回線から運行情報として当該鉄道車両の用途種別を取得し、前記可搬型記録媒体から、前記画像情報、前記スケジュール情報及び前記シナリオ情報とともに前記動作設定情報を読み出し、前記運行情報と前記スケジュール情報と前記シナリオ情報と前記動作設定情報に基づいて前記画像情報を表示することを特徴とする画像表示装置である。
【0030】
鉄道車両は、車両毎に行き先が異ることが有り、通常運転の他に回送運転や試運転などの用途の種別が決められている。また、乗客が不在の場合は広告を流さないなどのきめ細かい運用が可能になる。
【発明の効果】
【0031】
請求項1に記載された発明によれば、画像表示装置が、可搬型記録媒体に記録された画像情報を読み出して表示すると共に他の画像表示装置へ配信するので、一台の画像表示装置の可搬型記録媒体の画像情報を新しくすることでネットワークに接続された他の画像表示装置の画像情報も新しくすることができ、省力化が図れる。
【0032】
請求項2に記載された発明によれば、表示・配信情報には、当該SDカードなどの可搬型記録媒体に記録されている画像情報のバージョン情報が含まれているので、マスターになった画像表示装置は新しい画像情報の配信にあたって、そのバージョン情報をチェック用パケットに含めて他の画像表示装置へ送信する。スレーブになった画像表示装置からは、チェック用パケットに含まれる画像のバージョン情報を受けて自らの画像のバージョン情報を含むニーズ用パケットが返信されるので確実な画像情報の同期が可能になる。
【0033】
請求項3に記載された発明によれば、スレーブになった画像表示装置はマスターの画像情報と同期が取れると同期確認パケットを他の画像表示装置へ向けて配信することで画像情報の同期動作の確実性を図れる。
【0034】
請求項4に記載された発明によれば、マスターとなった画像表示装置は、スレーブとなった画像表示装置からの同期確認パケットを受信することで車両の中の全ての画像表示装置での画像情報の同期の成立の有無を知り、画像情報の同期が取れると画像情報の配信を終了するので無駄の無い動作を図れる。
【0035】
請求項5に記載された発明によれば、車両の中の画像表示装置が、車両回線を介して自らが設置された鉄道車両の号車番号と該鉄道車両の中での部位情報を受信し、前記号車番号と前記部位情報から自らの装置IDを生成し、さらに、該装置IDに基づいて予め定めた方式により固有のIPアドレスを生成するのでその固有のIPアドレスを使って画像表示装置の間での確実な情報交換を図れる。
【0038】
請求項に記載された発明によれば、可搬型記録媒体は、前記画像情報ファイルの中の
画像情報を再生する順番を記載した複数のシナリオが記載されたシナリオファイル、時間
帯に応じて前記複数のシナリオの中からシナリオを変更するタイムテーブルが記載された
スケジュールファイルを有するので、的確な時間と場所に応じた広告を表示することがで
き、また及び画像情報の再生に関する履歴を記録するログファイルを有するので広告表示
の記録を取るので広告の実績を証明することができることから画像表示装置を車両の中の
広告媒体として活用が図れる。
【0039】
請求項に記載された発明によれば、シナリオファイルには、広告を有効に表示させるために必要な情報が記録されているので、複数の映像情報の管理が容易に行えることから、効果的な広告の表示を図れる。
【0040】
請求項に記載された発明によれば、時刻情報を有する各画像表示装置が、広告を表
示する時刻を指定したスケジュールファイルのスケジュール情報に基づいてシナリオファ
イルのシナリオを選択し、そのシナリオのシナリオ情報に基づいて画像情報は、表示され
るので、的確な広告の表示を図れる。
【0041】
請求項に記載された発明によれば、前記可搬型記録媒体には、前記鉄道車両の用途
種別に応じて前記表示制御部の動作を設定する動作設定情報が記憶されているので、これ
に基づいて画像表示部へ流す画像情報を制御することで効率的な広告の表示を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】鉄道車両の中の低速ネットワーク(低速回線)及び高速ネットワーク(高速回線)で結ばれた画像表示装置の様子を示す図である。
図2】画像表示装置の内部構成図である。
図3】フラッシュメモリー(SDカード)に記録されるファイル構造である。
図4】マスターからスレーブへ画像情報を配信する様子を示す図である。
図5】マスターモードの動作説明図である。
図6】スレーブモードの動作説明図である。
図7】シナリオファイルの構成図である。
図8】スケジュールファイルの構成図である。
図9】動作設定ファイル構成図である。
図10】画像表示の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図面を用いて実施例として鉄道車両に適用した例を用いて発明を詳細に説明する。図1は、車両内に複数設置された画像表示装置へ画像情報が配信される様子を示している。図1では1両のみを表示しているが、勿論、複数車両が連結されていてもよい。鉄道車両101には、図1に示したように、右側側面にドア101R〜104Rが設けられ、左側側面にドア101L〜104Lが設けられている。客室内のドア101R、102L、103R、104Lの上部には、小型の運行情報表示装置111(111a、111b、111c、111d)が設置され、客室内のドア101L、102R、103L、104Rの上部には、大型の運行情報表示装置112(112a、112b、112c、112d)が設置されている。
【0044】
運行情報表示装置111、112へは、鉄道車両101の行先や停車駅等を表示する。運行情報表示装置111及び112は、後述する表示設定器110から車両回線であるネットワーク113を介して車両情報の一部として運行情報を取得し、当該運行情報に含まれる行先や停車駅等を文字や画像等を客室内に表示することで乗客に提示している。
【0045】
表示設定器110は、例えば先頭の車両に設置され、行先、停車駅、種別及び鉄道車両101(当該編成)が現在位置している地点等の鉄道車両101の運行に関する情報である運行情報やその他鉄道車両101の制御情報等を車両回線となる低速ネットワーク113に車両情報として出力する。
【0046】
低速ネットワーク113は、表示設定器110から出力された運行情報等を、小型運行情報表示装置111と大型運行情報表示装置112とに伝送する。低速ネットワーク113は、運行情報等の鉄道車両101の制御にかかる情報が伝送される。また、イーサネット(登録商標)で実現される高速ネットワーク114で各画像表示装置が互いに接続される。
【0047】
本発明の一実施形態にかかる画像表示装置は、客室内のドア101L、102R、103L、104Rの上部に、運行情報表示装置112a、112b、112c、112dと並べて設置されている。
【0048】
図2に画像表示装置の構成を示す。車両の中で供給されるAC100V又はDC100Vを画像表示装置の中で使用するDC12Vへ電源装置1で変換する。画像の表示はLCD画面を使う液晶表示器(Liquid Crystal Display:LCD)13で行っているが、画像表示器はLCDに限らず、プラズマディスプレイ、有機EL (Organic Light Emitting Diode)などを用いても良い。画像表示部になる液晶表示器への入力はデジタル信号で、例えばLDVS(Low voltage differential signaling)などで伝送する。
【0049】
液晶表示器13にはその大きさと表示素子の配列に応じて固有の信号が入力される。表示制御部14からの画像情報を表示部の規格に合わせて画像変換部12により変換する。画像情報はSDカード15が挿入された表示制御部14から汎用的な画像情報の伝送方式であるコンピュータとディスプレイを接続するためのインタフェース規格の一つDVI(Digital Visual Interface)でLCD画像変換器12へ送られる。
【0050】
表示制御部14は、画像表示装置の全体を制御するためのソフトウエアが蓄積されたメモリとこのソフトウエアに拠って処理を行うCPUを備えている。外部とは車両回線である低速ネットワーク113に繋がれた運行情報表示装置112とRS485インタフェースで接続される。また高速回線114であるイーサネット(登録商標)で接続される。表示制御部14は運行情報表示装置112を介して車両回線に間接的に接続され、イーサネット(登録商標)に直接接続される。もちろん、表示制御部14が直接低速回線113へ直接接続されてもよい。
【0051】
車両の中に設置された画像表示装置はそれぞれ固有の装置IDを有しており、装置の監視や保守はこの装置ID毎に行われる。装置IDは、RS485インタフェースで接続されている運行情報表示装置からのSDR(Status Data Request)パケットの中の号車番号と車両の中の位置を示す部位情報から算出される。装置IDは表1に示すように上位4ビットに1〜15号車の号車番号を割り当てる。また、下位の4ビットで車両の中の位置を示す部位に対応した値(0〜15)を入れる。車両の中の部位と部位を示す値は予め決めておけば任意である。尚、SDカード15が未挿入の場合は、デフォルトとして号車番号=1、部位情報=1とする。
【0052】
【表1】
【0053】
例えば、3号車で部位が10の画像表示装置の場合は、装置ID=上位4ビット(号車番号―1)+下位4ビット(10)=Hex(3−1)+HexA=Hex2+HexA=Hex2Aとなり、バイナリーで表すと、00101010となる。
【0054】
次にIP(Internet Protocol)アドレスの生成について説明する。SDカード15の中に設定ファイル(Common.Ini)が有り、そこには、ネットワークアドレス(192.169.2.0)とサブネットマスク(255.255.255.0)が記録されている。
【0055】
画像表示装置は、自らのIPアドレスを以下のようにして算出する。各画像表示装置は号車番号と車両の中の位置に基づいて表1のように、固有の装置IDを有する。また、各画像表示装置は設定ファイルから自分の所属するネットワークアドレスを取得する。そうすると、画像表示装置のIPアドレスは、ネットワークアドレス+装置IDとして算出される。
【0056】
例えば、3号車で部位が10の画像表示装置の場合は、Hex表示で、下位の8ビットは、2=Hex2(0010)、10=HexA(1010)なので、下位8ビットは00101010となり、10進法で表すと42となる。従ってこの画像表示装置のIPアドレスは、ネットワークアドレス(192.169.2.0)+装置ID(0.0.0.42)=192.169.2.42となる。
【0057】
各車両の各画像表示装置は上記のようにして固有のIPアドレスを所有するので、このIPアドレスを用いたネットワークを構成することができる。高速回線での情報のやり取りはデータリンク層としてイーサネット(登録商標)を使いその上でIPを使うことにより情報交換を行う。
【0058】
次に、図3に示す画像表示装置へ挿入される可搬型記録媒体であるSDカード15の中に記録されるファイルについて説明する。Contentsフォルダの中にマスターとして動作させるアップデート情報としてMS−updateが格納されている。MS−updateファイルを有するSDカード15を挿入された画像表示装置は、MS−updateファイルを認識してマスターとして起動して新たな画像情報を配信するマスターとしての動作を行う。また、このファイルを有しないSDカード15を挿入された画像表示装置はマスターとなる画像表示装置から新たな画像情報を受信するスレーブとして動作する。なお、SDカード15の中のファイルについては詳細に後述する。
【0059】
MS−updateファイルを有するSDカードには、最新バージョンの画像情報及び表示・配信情報として、画像情報のバージョン情報、車両の中に設置された画像表示装置の数に加え必要に応じてアドレスに関する情報である部位情報又はIPアドレスなどを記録してもよい。この最新バージョンの画像情報を他のスレーブとして画像表示装置へ配信して画像情報を更新する様子を図4を用いて説明する。各画像表示装置は図4の点線で示されるように隣接する画像表示装置に画像情報の伝送が可能な高速ネットワークであるイーサネット(登録商標)で接続される。各画像表示装置のイーサネット(登録商標)端子は接続段数の制限を受けないスイッチングハブの機能を有しており自らが接続される画像表示装置のMAC(Media Access Control)アドレスを学習する。情報のやり取りは前述したIPアドレスを用いる。
【0060】
図4を用いて、画像表示装置間の情報の流れを説明する。Step1で、(1)SDカードが画像表示装置へ挿入される。(2)SDカード15を挿入された画像表示装置は起動して動作を開始する。(3)画像表示装置はSDカード15に記録されたファイルを調べ、アップデート情報としてMS−updateファイルを認識すると、マスターとして動作をすることになる。なお、ファイル構造としてはアップデート情報が画像情報のフォルダに含まれてもよい。MS−updateファイルの中には、画像情報を配信されるスレーブになる画像表示装置の数や必要に応じてアドレスに関する情報が含まれるので、マスターとなった画像表示装置は画像情報の配信に関して全体的な管理を行うことができる。
【0061】
マスターになった画像表示装置(LCD1)は他のMS−updateファイルを含まないSDカード15を挿入されているスレーブになる画像表示装置(LCD2〜4)の画像情報のバージョンを知るために、(4)自らのSDカード15に記録された画像情報のバージョン情報を含む他の画像表示装置の状態を尋ねるチェック用パケットであるCheckパケットをブロードキャストで送信する。
【0062】
MS−updateファイルを含まないSDカード15を挿入されている他の画像表示装置(LCD2,LCD3,LCD4)は後述するスレーブモードで動作する。マスターである画像表示装置(LCD1)からのチェック用パケットを受けた他の画像表示装置(LCD2,LCD3,LCD4)は(5)ランダムな遅れ時間を経た後に自らの画像情報のバージョン情報を含む新らしい画像情報の要求を意味するニーズ用パケットであるNeedパケットをマスターである画像表示装置(LCD1)に向けてユニキャストで返信する。図4でのNeedパケット(ニーズ用パケット)を返信した画像表示装置の順番はランダムな遅れ時間のためにLCD4,LCD2,LCD3となっている。
【0063】
次に、図4のStep2の動作を説明する。なお、図中の表示は文字を一部欠く略称になっている。画像情報の同期を行うために、マスターである画像表示装置(LCD1)は(1)最初にNeedパケットを返信した画像表示装置(LCD4)に向けてSyncStartパケットをユニキャストで送信を行う。ここでSyncはSynchの略表現である。
【0064】
自分宛のSyncStartパケットを受信した画像表示装置(LCD4)において、画像情報のバージョンの対比を行う。(2)マスターである画像表示装置(LCD1)の有する画像ファイルのバージョンよりも古いバージョンのフォルダ、ここでは、“20130301”は削除される。ここで、“20130301”はフォルダのバージョンを示している。この削除は、マスターである画像表示装置(LCD1)がリモートで行っても、スレーブである画像表示装置(LCD4)が自ら行ってもよい。
【0065】
画像情報の伝送は、マスターとスレーブの各画像表示装置の有する画像情報の差分を送るので、伝送状態を記録するためにスレーブである画像表示装置において(3)uploadingファイルが作られ、画像情報の伝送状態を反映するように随時書き直される。
【0066】
SyncStartパケットを受信した画像表示装置(LCD4)は、(4)マスターである画像表示装置(LCD1)に向けてSyncStartResパケットをユニキャストで返信する。ここでResはResponseの略表現である。
【0067】
SyncStartResパケットを受信したマスターである画像表示装置(LCD1)は、(5)File Transfer Protocol(FTP)を用いて差分である自らの有する新しい画像情報をユニキャストで伝送する。(5)FTPにより画像情報を受信した画像表示装置(LCD4)には新しい画像情報のファイル“20130501”が作られる。
【0068】
画像情報の差分がなくなり、マスターである画像表示装(LCD1)の有する画像情報と、スレーブである画像表示装置(LCD4)の画像情報のバージョンが一致して同期すると(6)マスターである画像表示装(LCD1)からSyncStopパケットがスレーブである画像表示装置(LCD4)へ送られる。
【0069】
スレーブである画像表示装置(LCD4)において、(7)画像情報の伝送状態を記録していたuploadingファイルは役目を終えて削除される。
【0070】
一連の同期動作を終えたスレーブである画像表示装置(LCD4)から、マスターである画像表示装(LCD1)に向けて、SyncStopResパケットが送られ(8)画像情報の同期動作が終了する。
【0071】
次に、図5を用いてマスターモードで動作する画像表示装置の動作状態の時間的な遷移を説明する。最初は全ての画像表示装置はスレーブモードで動作を開始する(S0)。挿入されているSDカード15の中にMS−updateファイルの有無を確認する(S1)。
【0072】
画像表示装置に挿入されたSDカード15の中にMS−updateファイルが無い場合は、画像表示装置は図6に示すスレーブモードでの動作を行うことになる。MS−updateファイルが有る場合は、画像表示装置はマスターモードで動作を開始する(S11)。
【0073】
マスターモードで動作を開始した画像表示装置は他の画像表示装置が有する画像情報のバージョンを調べるために、自らの画像情報のバージョン情報を含むCheckパケットをブロードキャストで送信する(S12)。このCheckパケットの送信は所定の時間間隔で繰り返し行われる。
【0074】
Checkパケットを受信した画像表示装置は自らの画像情報のバージョン情報を含むニーズ用パケットであるNeedパケットを返信する。返信するタイミングはパケットの衝突を避けるためにランダムな遅延の後に行われる。
【0075】
Needを受信したマスターである画像表示装置はNeedパケットの内容を調べる(S2)。そして同期動作を開始するためにSyncStartパケットを最初にNeedパケットを返信して来た画像表示装置に向けてユニキャストで送信する(S22)。
【0076】
SyncStartパケットを受信した画像表示装置はこれに応答してSyncStartResパケットを返信するので、マスターである画像表示装置はこのSync StartResパケットの到着を待つ(S4)。何らかの不都合でSyncStartResパケットが例えば待ち時間5秒の間に到着しないときはTime―OutでNeedパケット待ち(S2)へ戻る。
【0077】
マスターである画像表示装置はSyncStartResパケットが待ち時間5秒の間に到着したときは、SyncStartResパケットを返信した画像表示装置との間にFTPを行うためのセッションを張る(S41)。
【0078】
FTPは画像情報のバージョン単位で行い一つのバージョンがエラー無で終わるか否かを確認する(S6)。情報量の多い画像情報の伝送中にFTPエラーが起こり例えば60秒以内に解決しないときはTime−OutになりNeedパケットの受信待ち(S2)へ戻る。
【0079】
次に送信するべき画像情報(コンテンツ)がまだ必要か、否かを判断する(S6)。未送信の画像情報が有って、送信が必要であればFTP動作を再度行う(S5)。全てのコンテンツを送信していればSyncStartResパケットを返信した画像表示装置との間のセッションを切る(S61)。そして、同期動作が終わったことを知らせるSyncStopパケットを今までFTPのセッションを張っていた画像表示装置宛に送る(S62)。
【0080】
自分宛のSyncStopパケットを受信した画像表示装置は、これに対してSyncStopResパケットを返信する。マスターである画像表示装置は例えば5秒間SyncStopRespパケットを待ち(S7)、この間にSyncStopResパケットが来なければTime−OutでNeed/Checkパケット待ち(S2)へ戻る。また、5秒間の間にSyncStopResパケットが来れば、やはりNeed/Checkパケット待ち(S2)へ戻る。
【0081】
マスターである画像表示装置は、今までFTPのセッションを張っていない画像表示装置からの画像情報更新を要求するNeedパケットが来るのを待つ(S2)。ここで新たなNeedパケットを受信すると自分が有する画像情報とNeedパケットを返信して来た画像表示装置が有する画像情報との差分の画像情報をFTPで送信する動作へ入る。
【0082】
また、Need/Checkパケットを待つ間(S2)に同期確認パケットを意味するCheckパケットを受信した場合は、チェック用パケットを送信してきた画像表示装置をCheckパケットデータベースに記録する(S23)。ここでスレーブである画像表示装置からのCheckパケットは、マスターである画像表示装置の画像情報と自らの画像情報の同期が取れたことを意味する同期確認パケットである。
【0083】
マスターである画像表示装置は、全ての画像表示装置から同期確認を意味するCheckパケットが到着しているか否かを確認(S3)して、未受信の画像表示装置が有る場合は、そこからのCheckパケットを待つ(S2)。
【0084】
全ての画像表示装置からの同期確認パケットであるチェック用パケットを受信した場合は、車両の中の全ての画像表示装置の画像情報がマスターの画像情報と同期が取れたことになるので、マスターである画像表示装置はCheckパケットの繰り返し送信を停止する(S31)。そして、終了動作へ入るためにFinishパケットをユニキャストでスレーブである他の画像表示装置へ送信する(S32)。
【0085】
Finishパケットを受信したスレーブである画像表示装置はこれに対する応答としてFinishResパケットをマスターである画像表示装置へ返信する。
【0086】
マスターである画像表示装置はこのFinishResパケットを待つ(S8)。例えば5秒間待って応答が無い場合は再度Finishパケットの送信を行う(S32)。
【0087】
FinishResパケットを受信したマスターである画像表示装置は、返信してきた画像表示装置をFinishResデータベースへ記録する。して、全ての画像表示装置からFinishResパケットの到着の有無を調べる(S9)。
【0088】
未受信のFinishResパケットが有る場合は、未受信の画像表示装置へ向けて再びFinishパケットを送信する(S32)。
【0089】
マスターである画像表示装置がすべてのスレーブである画像表示装置からのFinishResパケットを確認すると、次にマスターとして機能を停止するSyncResetパケットを各スレーブである画像表示装置へ向けて送信する(S91)。SyncResetパケットを受信した画像表示装置はSynchResetResパケットを返信する。
【0090】
マスターである画像表示装置はスレーブである各画像表示装置からのSynchResetResパケットを待ち(S10)、当該パケットが例えば5秒以内に来ない場合は、Time−Outとして再度SyncResetパケットの送信を行う(S91)。
【0091】
SyncResetResパケットを受信した場合は、SyncResetResパケットを返信してきた画像表示装置の情報をSyncResetResデータベースに記録する(S101)。
【0092】
SyncResetResponseパケットを送信していない画像表示装置が有る場合は再度SyncResetパケットを送信する(S91)。
【0093】
全てのスレーブである画像表示装置からSyncResetResパケットを受信したマスターである画像表示装置はその役目を終えて自らのSDカード15に記録されているMS−updateファイルを消去して、スレーブモードに戻る(S111)。
【0094】
図5において、SDカード15に記録されたファイルの中にMS−updateファイルが無い画像表示装置はスレーブモードで動作する。図6を用いてスレーブモードで動作する画像表示装置の動作の時間的な遷移を説明する。
【0095】
スレーブモードではマスターからのCheckパケットを待っている(S13)。Checkパケットを受信するとCheckパケットの中のマスターが有する画像情報のバージョンと自身が有する画像情報のバージョンを比較して不一致の場合、マスターには無い古いバージョンの有無を調べる(S15)。
【0096】
古いバージョンが存在する場合はそのディレクトリを削除すると共に自身のバージョン情報(コンテンツバージョンステータス)も変更する(S151)。
【0097】
次に画像情報の更新を要求するために、自身の画像情報のバージョン情報(コンテンツバージョンステータス)の含まれるNeedパケットをマスターである画像表示装置へ返信する(S152)。
【0098】
マスターから画像情報の差分を送る同期動作開始を意味するSyncStartパケットが来るのを待つ(S16)。例えば5秒の間にSyncStartパケットが来ない場合はTime−Outになり、最初のチェック用パケットの待ち(S13)へ戻る。
【0099】
SyncStartパケットが来るとこれに対する応答としてSyncStartResパケットを返信する。マスターである画像表示装置はこれを確認して、FTPに必要なセッションを張り、FTP動作が開始される。
【0100】
FTP動作中にエラーが起こり例えば60秒待っても回復しない場合はTime−OutになってCheckパケット待ちへ(S13)へ戻る。
【0101】
差分の画像情報の伝送が終わるとマスターである画像表示装置はセッションを切断してSyncStopパケットを送ってくる。セッションの切断後例えば65秒待ってもSyncStopパケットが来ない場合はTime−OutになってCheckパケットの待ち(S13)になる。
【0102】
マスターであるからのSyncStopパケットを受信すると、これに対する応答としてSyncStopResパケットを返信してFTP動作が終了する。
【0103】
同期が取れた場合と最初にマスターからのチェックパケットを受信してマスターの画像情報と自分の画像情報のバージョンの比較をして、バージョンが一致した場合は、同期確認パケットを意味するチェックパケットを繰り返し送信する(S141)。
【0104】
マスターである画像表示装置は全てのスレーブである画像表示装置と画像情報の同期が終了するとFinishパケットを送信するので、マスターである画像表示装置の画像情報と同期が取れた状態の画像表示装置は、マスターである画像表示装置からのFinishパケットを待つ(S18)。
【0105】
Finishパケットを受信したスレーブである画像表示装置はFinishResパケットを返信する(S181)。
【0106】
全てのスレーブである画像表示装置からFinishResパケットを受信したマスターである画像表示装置は同期動作の終了を示すSnycResetパケットを送信する。
ので、スレーブである画像表示装置は、SyncResetパケット及びFinishパケットを受信待ち(S19)する。
【0107】
例えば5秒経過するとTime−OutになってFinishパケットを受信待ち(S18)へ戻り、Finishパケットを受信した場合はFinishResパケットの返信(S181)を繰り返す。
【0108】
SyncResetパケットを受信したスレーブである画像表示装置はSyncResetResパケットを返信する(S191)。
【0109】
次に、SDカード15に記録された画像情報を含む各種ファイルについて説明をする。
【0110】
SDカード15は、周知のように、カード状に形成され、不揮発性の半導体メモリを内蔵した読み書き自在の可搬型記録媒体である。SDカード15には、動画情報や静止画情報などの画像情報やシナリオファイルやスケジュールファイル等が記憶されている。なお、本実施形態では可搬型記録媒体としてSDカード15で説明するが、SDカードに限らず、他の方式のメモリカードでもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリやハードディスクあるいは光ディスク等の可搬型記録媒体であってもよい。
【0111】
図3にSDカード15内のファイル構造例を示す。SDカード15(SD Card)には、コンテンツ(contents)とファーム(firm)とログ(log)とセッティング(setting)との各フォルダ(ディレクトリ)が形成されている。
【0112】
コンテンツフォルダには、CMとニュース(NEWS)とエマージェンシー(EMAEGENCY)との各フォルダが形成されている。また、マスターになる画像表示装置へ挿入されるSDカードには、MS−updateファイルが記録される。
【0113】
CMフォルダには、LCD表示器13に表示する広告の動画情報(広告動画情報)とシナリオ情報とスケジュール情報とが格納されており、バージョンごとにフォルダが形成されている。図3の例では、“20130301”(バージョンα)と“20130401”(バージョンβ)との2つのフォルダが形成されている。
【0114】
バージョンごとに形成されるフォルダ、例えば“20130301”フォルダには、ソース(Souce)フォルダが形成され、1.ini〜10.iniの10個のシナリオファイルとschedule.iniの1個のスケジュールファイルが格納されている。ソースフォルダには、複数の広告動画情報(AAAA.h264〜DDDDD.h264)が格納されている。この広告動画情報は、例えばH.264規格により符号化されている。即ち、広告動画情報が画像情報となる。勿論画像情報は動画情報に限らず静止画情報であってもよい。
【0115】
シナリオ情報としてのシナリオファイルは、ソースフォルダに格納されている各動画情報の表示順や表示する地点等が設定されているファイルである。スケジュール情報としてのスケジュールファイルは、複数のシナリオファイルを実行する時間帯が設定されているファイルである。
【0116】
シナリオファイルの例を図7に示す。図7は、図3に示した1.iniの例である。シナリオファイルには、対象の広告動画情報名(ファイル名)と、広告動画情報かニュース動画情報かの種類の識別(種類)と、ファイル名で示された広告動画情報の繰り返し表示回数(回数・時間)と、表示させる位置(表示位置)と、表示させる地点(表示地点)と、が記載されている。
【0117】
図7の例の場合、種類は“1”が広告で“2”がニュースを示す。表示位置とは、図1に示した複数の画像表示装置のうち、どの画像表示装置に表示するかを指定する情報(画像表示装置の鉄道車両101の中での位置情報)であり、各画像表示装置は、予め表示設定器110が出力する運行情報に含めて送信された自身の設置位置情報に基づいて判断することができる。例えば、ドア101Lの上部に設けられている画像表示装置の位置が“11”の場合、表示位置に“11”が含まれている場合は、ファイル名に指定された広告動画情報を表示する。
【0118】
表示地点とは、ファイル名で指定された広告動画情報を表示する地点を指定する情報であり、図7では、地点コードにより指定している。地点コードとは、表示設定器110が運行情報に含めて出力する情報であり、例えば駅や駅と駅との間の区間など、特定の位置や特定の範囲の位置を示す情報をコード化したものである。画像表示装置は、運行情報に含まれる地点コードと表示位置の設定とが一致した場合は、ファイル名に指定された広告動画情報を表示する。なお、地点コードではなく緯度と経度など広告動画情報を表示する地点を示す情報であれば他の方法でもよい。
【0119】
シナリオファイルには、1つの広告動画情報について上記した5つの項目を設定し、それを表示する順序で記載する。図7の場合は、AAAAA.h264、BBBBB.h264、CCCCC.h264、DDDDD.h264の順序で表示される。最後のファイル(DDDDD.h264)まで表示された後は、また先頭のファイル(AAAAA.h264)から表示を行う。即ち、複数の動画ファイル(画像情報)をLCD表示器13(画像表示部)に画像として表示させる順序が設定されている。
【0120】
なお、図7の表示位置や表示地点で“−”と表記されている場合は、全ての位置、全ての地点で表示することを示している。
【0121】
次に、スケジュールファイルの例を図8に示す。スケジュールファイルには、対象のシナリオファイル名と、シナリオ情報を実行する時間に関する情報としての当該シナリオの開始時刻(開始時分)と、当該シナリオの終了時刻(終了時分)と、が記載されている。スケジュールファイルには、各シナリオファイルごとに開始時分と終了時分とが設定されている。即ち、スケジュールファイル(スケジュール情報)には、シナリオファイル(シナリオ情報)の実行開始時間及び実行終了時間が含まれている。
【0122】
エマージェンシーフォルダには、緊急時にLCD表示器13に表示する静止画情報(動画情報でもよい)が格納されている。
【0123】
ファームフォルダには、表示制御部14で動作するファームウェアのアップデート用のデータ等が格納されている。
【0124】
ログフォルダには、プレイ(play)フォルダとエラー(err)フォルダとが形成されている。
【0125】
プレイフォルダには、広告動画情報の再生回数のログファイルが格納されている。ログファイルには、例えば、再生した広告動画情報名とその再生日時とが再生日時順に記録されている。したがって、例えばこのログファイルを特定の広告動画情報名で検索することでとの広告動画情報の再生回数が判明する。即ち、SDカード15(可搬型記録媒体)には、広告動画情報(画像情報)の再生履歴に関する情報が記憶されている。
【0126】
エラーフォルダには、動作中に発生したエラーのログファイルが格納されている。ログファイルには、例えば、発生したエラーのIDとその発生日時と発生日時順に記録されている。
【0127】
セッティングフォルダには、画像表示装置の各種設定を記載された設定ファイル(common.ini)と種別と行先による動作が設定された動作設定ファイル(operation.ini)とが格納されている。
【0128】
設定ファイルは、複数の画像表示装置を識別するための前述した装置IDや、表示する画像情報等の切り替えの基準とする時刻の設定(例えば午前0時ではなく午前3時にする)などの項目を設定することができる。
【0129】
動作設定ファイルの例を図9に示す。動作設定ファイルには、種別ごとに行先と動作を記載する。なお、図9中“#”以降はコメントを示している。例えば図9の「種別1(回送)」とコメントが記載されている行の[00]は種別を示すコード(種別コード)であり、コメントのとおり回送を示している。種別コードは鉄道車両101が走行する路線の種別に基づいて予め設定されたコードであり、表示設定器110から運行情報に含めて出力される。
【0130】
次の行の「“00”=“0”」は行先と動作を示している。この行の左辺(“00”)は行先コードであり、右辺(“0”)は動作コードである。行先コードは鉄道車両101が走行する路線の行先に基づいて予め設定されたコードであり、表示設定器110から運行情報に含めて出力される。動作コードは、画像表示装置の動作を指定するコードであり、例えば“0”が無表示、“1”がシナリオファイルとスケジュールファイルとに基づく通常表示、“2”がデフォルト画像1の表示、“3”がデフォルト画像2の表示などと規定されている。デフォルト画像1、2は、図3では図示しないデフォルト画像用のフォルダに含まれている静止画情報である(動画情報でもよい)。この動作コードに基づいて表示制御部14が動作する。即ち、種別に応じて表示制御部14(表示制御部)の動作を設定している。
【0131】
次に、上述した構成の画像表示装置における広告動画情報の表示動作を図10を参照して説明する。図10のフローチャートは表示制御部14で実行される。
【0132】
まず、ステップS101において、RS−485インタフェース経由で表示設定器110から運行情報表示装置112を介して表示のONまたは表示のOFFを受信したかを判断し、表示OFFを受信した場合はステップS102に進み無表示状態となる。
【0133】
一方、表示ONを受信した場合はステップS103に進み、種別(種別コード)、行先(行先コード)と動作設定ファイルとを確認し、該当する種別コードと行先コードの動作コードが"0"の場合はステップS102に進み無表示状態となる。動作コードが"1"の場合はステップS103に進む。そして、動作コードが"2"以上の場合はステップS105に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。このステップS103では、動作設定ファイルに記載された設定のうち、運行情報として運行情報表示装置112を介して取得した種別コード及び行先コードに該当する設定に応じて判断される。即ち、動作設定ファイル(動作設定情報)に基づいて、スケジュールファイル(スケジュール情報)及びシナリオファイル(シナリオ情報)による動作を行うか否かを決定している。
【0134】
次に、ステップS104においては、日付とトリガバージョンを確認し、該当するバージョンがない場合はステップS105に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。デフォルト画面は静止画である場合が多く、静止画モードで表示される。トリガバージョンとは、図3のCMフォルダ内に形成されたフォルダ名を指している。例えば、“20130301”の場合は、2013年3月1日以降に表示する動画情報等が格納されているフォルダとなる。また、図3のように“20130301”“20130401”の2つのフォルダ(バージョン)がある場合は、2013年3月1日〜2013年3月31日までが“20130301#フォルダ内の動画情報等を表示し、2013年4月1日以降は”20130401“フォルダ内の動画情報等を表示する。
【0135】
ステップS104における判断では、画像表示制御部14が内蔵する時計機能から日付を取得し、その取得した現在の日付がSDカード15内のトリガバージョンに示す日付の範囲であるかを判断している。
【0136】
次に、該当するバージョンがある場合はステップS106に進み、時刻とスケジュールファイルのタイムテーブルを確認し、時刻に対応するシナリオファイルが無い場合はステップS105に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。
【0137】
ステップS106における時刻とスケジュールファイルのタイムテーブルの確認とは、現在の時刻が、スケジュールファイルに設定されている開始時分〜終了時分に含まれているかを確認し、含まれている場合は、その開始時分と終了時分とが設定されているシナリオファイルを選択する。なお、現在の時刻は、ステップS104で日時を確認する際に取得した日時に付随している時刻情報を取得すればよい。即ち、スケジュールファイル(スケジュール情報)と現在の時刻とに基づいてシナリオファイル(シナリオ情報)を選択している。
【0138】
次に、時刻に対応するシナリオファイルがある場合はステップS107に進む。ステップS107においては、対応したシナリオファイルを確認し、対応したシナリオファイルが無い場合はステップS105に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。このステップS107は、ステップS106で確認したスケジュールファイルに記載されているシナリオファイルをSDカード15内から読み込むための動作を行っている。つまり、対応したシナリオファイルが無いとは、スケジュールファイルには記載があるものの、SDカード15内に記憶されていない場合であり、例えばスケジュールファイルの記載ミス、シナリオファイル名のミス、あるいはSDカード15にファイルを記憶させる作業上のミスなどが疑われる。
【0139】
次に、対応したシナリオファイルがある場合はステップS108に進みシナリオファイルで呼び出された広告動画情報を確認し、広告動画情報(動画ファイル)が無い場合はステップS109に進み、ステップS105と同様に予め指定されているデフォルト画面を表示してステップS1011に進む。このステップS108は、ステップS107で確認したシナリオファイルに記載されている設定に合致する動画ファイルをSDカード15内から読み込むための動作を行っている。つまり、動画ファイルが無いとは、シナリオファイルには記載があるものの、SDカード15内に記憶されていない場合であり、例えばシナリオファイルの記載ミス、動画ファイル名のミス、あるいはSDカード15にファイルを記憶させる作業上のミスなどが疑われる。
【0140】
このステップS108においては、運行情報として表示設定器110から出力された地点コード(現在位置する地点)と自身の設置位置情報(自身の設置位置)とに基づいて、シナリオファイルの記載から該当する動画ファイルの設定を特定することで、SDカード15から画像情報ファイルの動画ファイルを読み出している。即ち、シナリオファイル(シナリオ情報)と運行情報とに基づいて動画ファイル(画像情報)を選択している。
【0141】
次に、動画ファイルがある場合はステップS1010に進みステップS108で読み出した動画ファイルを動画モードでLCD表示器13に表示する。即ち、SDカード15から該当する動画ファイルを読み出して、デコードし、DVIを介してLCD信号変換部12に出力する。LCD信号変換部12は、LVDSに規定された画像信号に変換してLCD表示器13に出力することで動画ファイル(広告動画情報)が表示される。
【0142】
次に、ステップS1011において、シナリオファイルの終了を確認し、続きがある場合は、ステップS108に戻り、終了の場合はステップS105に戻る。例えば図3の場合、画像情報の名称であるAAAAA.h264を表示した後はステップS108に戻り次のBBBBB.h264の表示を行い、DDDDD.264を表示した後はステップS5に戻りスケジュールファイルの確認から再度実行する。
【0143】
なお、図10に示したフローチャートのうち、Aで囲んだ部分を実行中に、RS−485インタフェース経由で表示のONまたは表示のOFFを受信した場合はフローチャートを終了する。表示ONの場合は表示中の動画ファイルの表示終了後に終了し、表示OFFの場合は動画ファイルの終了を待たずに強制終了する。
【0144】
本実施形態によれば、各画像表示装置は、表示制御部14が鉄道車両101の運行情報を取得し、そして、取得した運行情報に基づいて液晶表示器13に表示させる広告動画情報をSDカード15から読み出す。このようにして、運行情報に応じた広告動画情報がSDカード15から読み出され、液晶表示器13に表示される。この広告動画情報は、マスターとなった画像表示装置の画像情報と同期を取ることで常に最新の状態に保たれる。そして、外部から運行情報が取得できれば、運行情報に基づいて広告動画情報等の画像情報を液晶表示器13に表示させることができる。
【0145】
SDカード15などの可搬型記録媒体に新たな広告動画情報が有る場合はアップデート情報を記憶させているので、一つの画像表示装置のSDカード15を交換するだけで車両の中の全ての画像表示装置に表示させる広告動画情報を変更することができ、アップデート作業の簡便化を図ることができる。
【0146】
また、運行情報として地点コードと自身の設置位置情報とを取得し、表示制御部14が、取得した地点コード及び自身の設置位置情報と、シナリオファイルに記載された表示地点及び表示位置に基づいて広告動画情報をSDカード15から読み出して、液晶表示器13に表示する。このようにすることにより、鉄道車両101が現在位置する地点や画像表示装置の設置位置に応じて表示させる広告動画情報を変更することができ、地点や位置に適した広告を表示させることができる。したがって、効果的な広告をすることができる。
【0147】
また、シナリオファイルに、複数の広告動画情報の表示する順序が設定され、表示制御部14が、シナリオファイルを読み出して、その設定された順序で広告動画情報を液晶表示器13に表示させている。このようにすることにより、予め複数の広告動画情報を表示させる順序を設定することができる。また、シナリオファイルがSDカード15に広告動画情報とともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみで表示順を変更することができる。また、表示させる広告動画情報と同じSDカード15に記憶することでシナリオファイルの管理が容易となる。
【0148】
また、シナリオファイルに、広告動画情報を繰り返し表示させる回数が設定されているので、1つの広告動画情報を複数回連続して表示させることができる。
【0149】
また、スケジュールファイルに、シナリオファイルの実行開始時分と実行終了時分とが設定され、表示制御部14が、スケジュールファイルを読み出して、その設定された実行開始時間から実行終了時間に含まれるシナリオファイルを実行している。このようにすることにより、予めシナリオファイルを実行する時間を設定することができる。また、スケジュールファイルがSDカード15に広告動画情報やシナリオファイルとともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみでシナリオファイルを実行する時間を変更することができる。また、表示させる広告動画情報やシナリオファイルと同じSDカード15に記憶することでスケジュールファイルの管理が容易となる。
【0150】
また、スケジュールファイルとシナリオファイルとが、それぞれ個別のファイルとしてSDカード15に記憶されているので、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【0151】
また、動作設定ファイルに、鉄道車両101の種別ごとに通常表示をするか無表示とするかデフォルト画像を表示するかを示す情報が設定され、表示制御部14が、動作設定ファイルを読み出して、運行情報として取得した用途種別および行先に該当する設定に基づいた動作を行っている。このようにすることにより、例えば急行や普通といった種別に応じて予めシナリオファイルやスケジュールファイルを実行するか、他の動作をするかを設定することができる。また、動作設定ファイルがSDカード15に広告動画情報、シナリオファイル及びスケジュールファイルとともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみで当該SDカード15内のシナリオファイルやスケジュールファイルの実行を変更することができる。また、表示させる広告動画情報、シナリオファイル及びスケジュールファイルと同じSDカード15に記憶することで動作設定ファイルの管理が容易となる。
【0152】
また、動作設定ファイルが個別のファイルとなっているので、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【0153】
なお、上述した実施形態では、広告(CMフォルダ)の表示について説明したが、ニュース(ニュースフォルダ)も同様にシナリオファイルやスケジュールファイルを設定することで同様の動作をさせることができる。
【0154】
また、上述した実施形態では、シナリオファイルとスケジュールファイルが別ファイルであったが、1つのファイルとしてもよい。或いは、動作設定ファイルも合わせて1つのファイルとしてもよい。
【0155】
また、シナリオファイルには行先の項目を追加してもよい。つまり、行先に応じて画像情報を表示するか否かを設定することができる。或いは、シナリオファイルに種別の項目を追加してもよい。この場合は、急行や普通といった種別に応じて画像情報を表示するか否かを設定することができる。
【0156】
また、現在の日時や時刻を表示制御部14が内蔵する時計機能から取得していたが、表示設定器110が共通の時間情報としてネットワーク113に出力するようにし、画像表示装置は、時間情報を運行情報表示装置112を介して取得するようにしてもよい。
【0157】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の画像表示装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0158】
101 鉄道車両
101R、102R,103R,104R 右側ドア
101L、102L,103L,104L 左側ドア
110 表示設定器
111 小型運行情報表示部
112 大型運行情報表示部
113 低速ネットワーク(回線)車両回線
114 高速ネットワーク(回線)イーサネット(登録商標)
1 画像表示装置
12 LCD信号変換部
13 LCD表示器(画像表示部)
14 表示制御部
15 SDカード(可搬型記録媒体)
図1
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図10