特許第6341792号(P6341792)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6341792
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】鋼管柱及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   E04C 3/32 20060101AFI20180604BHJP
   E04B 1/24 20060101ALI20180604BHJP
【FI】
   E04C3/32
   E04B1/24 L
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-158291(P2014-158291)
(22)【出願日】2014年8月4日
(65)【公開番号】特開2016-35166(P2016-35166A)
(43)【公開日】2016年3月17日
【審査請求日】2017年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110446
【氏名又は名称】ナカジマ鋼管株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】特許業務法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 伸
(72)【発明者】
【氏名】中島 教雄
【審査官】 佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−206545(JP,A)
【文献】 米国特許第4577449(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 3/00−3/46
E04B 1/24
B21C 37/15
B21D 47/01
B21D 41/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の鋼管で構成される鋼管柱であって、
前記円筒状の鋼管の長手方向、且つ前記円筒状の鋼管の円周方向の少なくとも一方向に、梁の端部を当接させるための当接部を押圧成形によって形成し、
前記当接部は、前記円筒状の鋼管と同程度の板厚を保持しながら平面状に形成されること
を特徴とする鋼管柱。
【請求項2】
請求項1に記載の鋼管柱を製造する製造方法であって、
前記円筒状の鋼管の外周面における押圧範囲を前記円筒状の鋼管の周方向に徐々に広げながら、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧することにより前記当接部を形成すること
を特徴とする鋼管柱の製造方法。
【請求項3】
前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する押圧手段と、
前記押圧手段が押圧する範囲を調整する押圧調整手段と、
を前記円筒状の鋼管において前記当接部を形成する部分に配置し、
前記押圧手段が押圧する範囲を前記押圧調整手段によって徐々に広げることにより前記当接部を形成すること
を特徴とする請求項2に記載の鋼管柱の製造方法。
【請求項4】
前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する押圧手段を前記円筒状の鋼管において前記当接部を形成する部分に配置し、
前記押圧手段は、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する面の形状を変更可能に構成され、
前記押圧手段の面の形状を変更させながら前記押圧手段が押圧する範囲を徐々に広げることにより前記当接部を形成すること
を特徴とする請求項2に記載の鋼管柱の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状の鋼管で構成される鋼管柱及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、円筒状の鋼管が建築物の柱材等として使用されている。そして、円筒状の鋼管の外周面に梁材を接合した鋼管柱と梁材との接合構造が知られている。
【0003】
しかしながら、円筒状の鋼管で構成される鋼管柱と梁材との接合構造においては、鋼管柱の外周面が円筒面となっていることから、梁材を鋼管柱に接合するために、梁材の端部を鋼管柱の円筒面の形状に合わせて円弧状に加工しなければならないという問題点があった。
【0004】
そこで、この問題を解決するために、円筒状の鋼管における長手方向の少なくとも1箇所に平面状に形成された部分を備えた鋼管柱が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−317085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の鋼管柱においては、その平面状に形成される部分の板厚が鋼管本体の板厚より厚く成形されるため、鋼管柱自体が重くなるという問題点があった。また、特許文献1の鋼管柱においては、円筒状の鋼管を加熱及び冷却させることにより平面状の部分を形成することから製造方法が複雑になるという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、円筒状の鋼管に平面状の部分を容易に形成できるとともに、平面状の部分を鋼管柱本体の板厚と同程度に形成した鋼管柱及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、本発明のうち請求項1に記載の鋼管柱は、円筒状の鋼管で構成される鋼管柱であって、前記円筒状の鋼管の長手方向、且つ前記円筒状の鋼管の円周方向の少なくとも一方向に、梁の端部を当接させるための当接部を押圧成形によって形成し、前記当接部は、前記円筒状の鋼管と同程度の板厚を保持しながら平面状に形成されるものである。
【0010】
上記構成では、鋼管柱本体の所定位置に平面状の当接部が形成される。また、当接部(平面状の部分)が、円筒状の鋼管(鋼管本体)と同程度の板厚で形成される。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鋼管柱を製造する製造方法であって、前記円筒状の鋼管の外周面における押圧範囲を前記円筒状の鋼管の周方向に徐々に広げながら、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧することにより前記当接部を形成するものである。
【0012】
上記構成では、押圧成形を行うのみで、円筒状の鋼管(鋼管本体)と同程度の板厚の当接部(平面状の部分)を形成することができる。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の鋼管柱の製造方法であって、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する押圧手段と、前記押圧手段が押圧する範囲を調整する押圧調整手段と、を前記円筒状の鋼管において前記当接部を形成する部分に配置し、前記押圧手段が押圧する範囲を前記押圧調整手段によって徐々に広げることにより前記当接部を形成するものである。
【0014】
上記構成では、押圧成形を行うのみで、円筒状の鋼管(鋼管本体)と同程度の板厚の当接部(平面状の部分)を形成することができる。
【0015】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の鋼管柱の製造方法において、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する押圧手段を前記円筒状の鋼管において前記当接部を形成する部分に配置し、前記押圧手段は、前記円筒状の鋼管の外周面を押圧する面の形状を変更可能に構成され、前記押圧手段の面の形状を変更させながら前記押圧手段が押圧する範囲を徐々に広げることにより前記当接部を形成するものである。
【0016】
上記構成では、押圧成形を行うのみで、円筒状の鋼管(鋼管本体)と同程度の板厚の当接部(平面状の部分)を形成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の鋼管柱によれば、円筒状の鋼管(鋼管本体)と同程度の板厚の当接部(平面状の部分)を形成することができるため、鋼管柱自体を軽量化することができる。
【0018】
本発明の鋼管柱の製造方法によれば、押圧成形を行うのみで円筒状の鋼管(鋼管本体)に当接部(平面状の部分)を形成することができるため、円筒状の鋼管に当接部(平面状の部分)を容易に形成することができる。また、当接部(平面状の部分)を形成するに際し、鋼管を加熱及び冷却させる必要がないため、製造方法自体を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】(a)は、本発明に係る鋼管柱の斜視図、(b)は、本発明に係る鋼管柱の当接部近傍の断面図。
図2】本発明に係る鋼管柱を製造するための製造装置の概略側面断面図。
図3】本発明に係る鋼管柱を製造するための製造装置の概略正面断面図。
図4】本発明に係る鋼管柱を製造するための第1実施例を示す概略図。
図5】本発明に係る鋼管柱を製造するための第2実施例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
まず、本発明の鋼管柱10について、図1を用いて説明する。
【0021】
図1(a)に示すように、本発明に係る鋼管柱10は、鋼管柱本体11と、当接部12と、から構成される。
【0022】
鋼管柱本体11は、所定長さの円筒状の鋼管により形成される。鋼管柱本体11は、その材質、板厚等は特に限定されるものではないが、柱材として使用可能な材質、板厚等の円筒状の鋼管であれば構わない。
【0023】
当接部12は、鋼管柱本体11において梁材20を接合する部分であり、鋼管柱本体11の複数箇所(図1(a)では2箇所)に形成される平面状の部分である。当接部12は、鋼管柱本体11における長手方向であって、鋼管柱本体11の円周方向の四方向に形成される4面の平面部分12aから構成される。なお、当接部12は、4面の平面部分12aから構成されるものに限定されるのではなく、鋼管柱本体11の円周方向の少なくとも一方向に当接部12(平面部分12a)が形成されていれば構わない。
当接部12の平面部分12aは、梁材20の端面が接合可能な程度の面積で形成される。
また、図1(b)に示すように、当接部12(平面部分12a)の板厚は、鋼管柱本体11と同程度の板厚で形成される。当接部12(平面部分12a)は、鋼管柱本体11に対して内方に押し込まれた状態で形成される。
【0024】
このように、鋼管柱本体11の所定位置に平面状の当接部12を形成することにより、梁材20の端部を鋼管柱本体11の円筒面の形状に合わせて円弧状に加工することなく、梁材20を鋼管柱10に接合することができる。また、当接部12(平面部分12a)の板厚が、鋼管柱本体11と同程度の板厚で形成されるため、鋼管柱10自体を軽量化できる。
【0025】
次に、鋼管柱10の製造方法(第1実施例)について、図2から図4を用いて説明する。
【0026】
図2に示すように、まず、鋼管柱10における鋼管柱本体11の両端部を第1固定手段31・31により定位置で固定する。そして、図2及び図3に示すように、鋼管柱本体11において梁材20(図1)を接合する部分、即ち、当接部12(平面部分12a)を形成する部分を第2固定手段32により固定する。この時、第2固定手段32は、鋼管柱本体11の左右方向の外周面を固定する。さらに、鋼管柱本体11の上下方向の外周面を金型40(「押圧調整手段」の一例)により鋼管柱本体11の左右方向から固定する。
【0027】
ここで、金型40は、鋼管柱本体11を左右方向から挟持するように一対の金型から構成され、第2固定部材32により固定した際の鋼管柱本体11の上部及び下部に配置される。また、金型40は、複数(図3においては2つ)の金型部材41・42により構成されている。金型部材41・42は、鋼管柱本体11の上部(或いは下部)を左右方向から挟持するように一対の金型部材から構成される。第1金型部材41は、第2金型部材42と独立した部材として第2金型部材42の上方に設けられる。金型部材41・42は、鋼管柱本体11の上下方向の外周面を鋼管柱本体11の左右方向から固定可能に構成されるとともに、互いに独立して、鋼管柱本体11の左右方向に移動可能に構成される。
【0028】
鋼管柱10においては、鋼管柱本体11の外周面を押圧手段33により上下方向から押圧することにより当接部12(平面部分12a)を形成する。
【0029】
ここで、鋼管柱本体11の左右方向の外周面を第2固定手段32のみで固定した状態で当接部12(平面部分12a)を形成した場合(金型40を配置せずに押圧手段33による押圧を行った場合)、鋼管柱本体11の外周面が押圧手段33によって不均一に押圧される。特に、当接部12の平面部分12aの中央部分が鋼管柱本体11の内方に凹み、平面部分12aの平坦度が悪くなる。
【0030】
そこで、鋼管柱10を製造する方法においては、押圧手段33が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲を鋼管柱本体11の周方向に徐々に(段階的に)広げながら、鋼管柱本体11の外周面を押圧することにより当接部12(平面部分12a)を形成する。具体的には、以下のように行う。
【0031】
図4(a)に示すように、鋼管柱本体11の上部及び下部の一部分(頂部)が金型40に対して突出するように、鋼管柱本体11を配置する。そして、図4(b)に示すように、この金型40に対して突出した鋼管柱本体11の一部分を押圧手段33によって押圧する。この時、上記鋼管柱本体11の一部分は、第1金型部材41の上面(或いは下面)と同一平面となるように押圧され、押圧された部分のみが平面状に形成される。
【0032】
鋼管柱本体11の一部分を上記のように押圧すると、図4(c)に示すように、第1金型部材41を鋼管柱本体11から離間(移動)させる。これにより、押圧手段33が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲が、鋼管柱本体11の周方向に広がる。そして、図4(d)に示すように、第2金型部材42に対して突出した鋼管柱本体11の一部分を押圧手段33によって再度押圧する。この時、鋼管柱本体11の一部分は、第2金型部材42の上面(或いは下面)と同一平面となるように押圧され、押圧された部分のみが平面状に形成される。
【0033】
鋼管柱本体11の一部分を上記のように押圧すると、図4(e)に示すように、第2金型部材42を鋼管柱本体11から離間(移動)させる。これにより、押圧手段33が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲が、さらに、鋼管柱本体11の周方向に広がる。そして、図4(f)に示すように、第2固定手段32に対して突出した鋼管柱本体11の一部分を押圧手段33によって再度押圧する。この時、鋼管柱本体11の一部分は、第2固定手段32の上面(或いは下面)と同一平面となるように押圧される。そして、鋼管柱本体11の所定位置に当接部12(平面部分12a)が形成される。
【0034】
以上のように、金型40を段階的に鋼管柱本体11から離間(移動)させることにより、押圧手段が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲が、鋼管柱本体11の周方向に徐々に(段階的に)広がる。これにより、鋼管柱本体11の外周面が押圧手段33により徐々に(段階的に)押圧されるとともに、鋼管柱本体11の外周面が均等に押圧され、略均一に平坦化された(平坦度の良好な)当接部12(平面部分12a)が形成される。
【0035】
また、上記方法においては、押圧手段33によって鋼管柱本体11の外周面を押圧するのみである。即ち、押圧成形のみで当接部12(平面部分12a)を形成する。そのため、容易に鋼管柱本体11に当接部12(平面部分12a)を形成することができる(加熱工程及び冷却工程が不要となるため、鋼管柱10の製造方法自体が簡略化される)。
【0036】
なお、上記方法は、当接部12(平面部分12a)を鋼管柱本体11の二方に形成する方法である。そのため、残り二方の当接部12(平面部分12a)を形成するためには、図4(f)において、第2固定手段32による固定を一度解除し、鋼管柱本体11を90度回転させた後、図4(a)から(f)の操作を再度行うことにより形成する。
【0037】
また、上記方法は、当接部12(平面部分12a)を鋼管柱本体11の二方に同時に形成するものであるが、これに限定されるものではなく、鋼管柱本体11の一方のみに当接部12(平面部分12a)を形成する構成、或いは鋼管柱本体11の四方に同時に当接部12(平面部分12a)を形成する構成としても構わない。
【0038】
さらに、上記方法においては、金型40を金型部材41・42の2つの金型部材で構成しているが、これに限定されるものではなく、3つ以上の金型部材で構成しても構わない。
【0039】
さらにまた、上記方法においては、金型40を段階的に移動させることにより、押圧手段33が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲を徐々に広げているが、これに限定されるものではなく、金型40の移動を、押圧手段33の押圧する速度に合わせて無段階に(連続的に)行っても構わない。
【0040】
次に、鋼管柱10の製造方法における別実施例(第2実施例)について、図5を用いて説明する。
【0041】
別実施例においては、上記第1実施例と同様に、鋼管柱10における鋼管柱本体11の両端部を第1固定手段31・31(図2参照)により定位置で固定し、鋼管柱本体11において当接部12(平面部分12a)を形成する部分を押圧手段50により鋼管柱本体11の上下方向から押圧する。
【0042】
ここで、押圧手段50は、鋼管柱本体11を上下方向から挟持するように一対の押圧部材により構成される。また、押圧手段50は、複数種(図5においては3種)の押圧部材51・52・53により構成される。押圧部材51・52・53は、その鋼管柱本体11の外周面を押圧する面51a・52a・53aの形状がそれぞれ異なる。具体的には、面51a・52a・53aにおける平面部分の面積がそれぞれ異なる。第1押圧部材51の面51aにおける平面部分の面積が最も狭く、第3押圧部材53の面53aにおける平面部分の面積が最も広い。即ち、鋼管柱本体11の外周面を押圧する平面部分の面積が、第1押圧部材51が最も狭く、第3押圧部材53が最も広い。
【0043】
別実施例においては、押圧手段50における押圧部材の構成を押圧部材51・52・53のそれぞれに変更する。即ち、押圧手段50において鋼管柱本体11の外周面を押圧する面51a・52a・53aの形状を変更する。これにより、押圧手段50により鋼管柱本体11の外周面を押圧する範囲が、鋼管柱本体11の周方向に徐々に広げる。具体的には、以下のように行う。
【0044】
図5(a)に示すように、第1固定手段31(図2参照)により定位置で固定した鋼管柱本体11の上方及び下方に、一対の第1押圧部材51を配置し、上下方向から鋼管柱本体11を押圧する。この時、図5(b)に示すように、鋼管柱本体11は、第1押圧部材51の面51aにおける平面部分と当接する部分のみが押圧され、押圧された部分のみが平面状に形成される。また、鋼管柱本体11は、第1押圧部材51の面51aにおける湾曲部分において充分に固定されるため、第1押圧部材51の面51aにおける平面部分と当接する部分が均一に押圧される。
【0045】
第1押圧部材51による押圧が完了すると、図5(c)に示すように、押圧部材の構成を第2押圧部材52に変更し、第2押圧部材52により鋼管柱本体11を押圧する。この時、図5(d)に示すように、鋼管柱本体11は、第2押圧部材52の面52aと当接する部分のみが押圧され、押圧された部分のみが平面状に形成される。ここで、第2押圧部材52の面52aは第1押圧部材51の面51aより平面部分の面積が大きいため、第1押圧部材51による押圧と比べて鋼管柱本体11に形成される平面部分の面積は大きくなる。
【0046】
第2押圧部材52による押圧が完了すると、図5(e)に示すように、押圧部材の構成を第3押圧部材53に変更し、第3押圧部材53により鋼管柱本体11を押圧する。この時、図5(f)に示すように、鋼管柱本体11は、第3押圧部材53の面53aと当接する部分のみが押圧され、押圧された部分のみが平面状に形成される。ここで、第3押圧部材53の面53aは第2押圧部材52の面52aより平面部分の面積が大きいため、第2押圧部材52による押圧と比べて鋼管柱本体11に形成される平面部分の面積は大きくなる。第3押圧部材53による押圧が完了することにより、鋼管柱本体11の所定位置に当接部12(平面部分12a)が形成される。
【0047】
以上のように、押圧手段50において鋼管柱本体11の外周面を押圧する面の形状(平面部分の面積)を変更することにより、押圧手段50が鋼管柱本体11の外周面を押圧する押圧範囲が、鋼管柱本体11の周方向に徐々に(段階的に)広がる。これにより、鋼管柱本体11の外周面が押圧手段50により徐々に(段階的に)押圧されるとともに、鋼管柱本体11の外周面が均等に押圧され、略均一に平坦化された(平坦度の良好な)当接部12(平面部分12a)が形成される。
【0048】
なお、上記方法は、当接部12(平面部分12a)を鋼管柱本体11の二方に形成する方法である。そのため、残り二方の当接部12(平面部分12a)を形成するためには、図5(f)において鋼管柱本体11を90度回転させた後、図5(a)から(f)の操作を再度行うことにより形成する。
【0049】
また、上記方法は、当接部12(平面部分12a)を鋼管柱本体11の二方に同時に形成するものであるが、これに限定されるものではなく、鋼管柱本体11の一方のみに当接部12(平面部分12a)を形成する構成、或いは鋼管柱本体11の四方に同時に当接部12(平面部分12a)を形成する構成としても構わない。
【0050】
さらに、上記方法においては、押圧部材を3種類(押圧部材51・52・53)で構成しているが、これに限定されるものではなく、4種類以上の押圧部材で構成しても構わない。
【符号の説明】
【0051】
10 鋼管柱
11 鋼管柱本体(鋼管)
12 当接部
20 梁
33、50 押圧手段
40 金型(押圧調整手段)
図1
図2
図3
図4
図5