(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の電極(326A)が、前記ソースアブレーション信号を送るように構成され、前記第2の電極(328A)が、前記アブレーション帰還信号を受信するように構成され、前記第2の電極と前記アブレーション帰還電極は、同一の電極である、請求項1または2に記載の単極感知アブレーションシステム(320A)。
前記第2の電極(328A)が、エネルギー源によってエネルギー供給されるように構成されていない中性電極である、請求項1から3のいずれか一項に記載の単極感知アブレーションシステム(320A)。
前記第1の電極(326A)が、前記ソースアブレーション信号を送るように構成され、前記アブレーション回路が、前記アブレーション帰還信号を受信するように構成された第3の電極を備え、前記第3の電極はアブレーション帰還電極であり、前記感知回路は前記第1の電極と前記第2の電極のみを含む、請求項2に記載の単極感知アブレーションシステム(320A)。
前記帰還装置がアブレーション信号帰還装置であり、前記第2の電極が、前記プローブから離れて配置される測定帰還装置に配置される、請求項5に記載の単極感知アブレーションシステム(320A)。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】[0014]
図1Aは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図1Ai】[0015]
図1Aiは本開示の原理による、本明細書で理解されるような複素インピーダンスの原理を示す概略図である。
【
図1B】[0016]
図1Bは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図1C】[0017]
図1Cは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するさらに別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図1D】[0018]
図1Dは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2A】[0019]
図2Aは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2B】[0020]
図2Bは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2C】[0021]
図2Cは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2D】[0022]
図2Dは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2E】[0023]
図2Eは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2F】[0024]
図2Fは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図2G】[0025]
図2Gは本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3A】[0026]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3B】[0027]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3C】[0028]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3D】[0029]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3E】[0030]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3F】[0031]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3G】[0032]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3H】[0033]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3I】[0034]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3J】[0035]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3K】[0036]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3L】[0037]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3M】[0038]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3N】[0039]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3O】[0040]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3P】[0041]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3Q】[0042]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図3R】[0043]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4A】[0044]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4B】[0045]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4C】[0046]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するさらに別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4D】[0047]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4E】[0048]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4F】[0049]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4G】[0050]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4H】[0051]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4I】[0052]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図4J】[0053]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図5】[0054]本開示の原理による、単極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムの追加の変形を示す表である。
【
図6A】[0055]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6B】[0056]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6C】[0057]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するさらに別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6D】[0058]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6E】[0059]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6F】[0060]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6G】[0061]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6H】[0062]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6I】[0063]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6J】[0064]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6K】[0065]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6L】[0066]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6M】[0067]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6N】[0068]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6O】[0069]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6P】[0070]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6Q】[0071]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6R】[0072]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6S】[0073]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6T】[0074]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図6U】[0075]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7A】[0076]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7B】[0077]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7C】[0078]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7D】[0079]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7E】[0080]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7F】[0081]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7G】[0082]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7H】[0083]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7I】[0084]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7J】[0085]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図7K】[0086]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図8A】[0087]
図8Aは本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する感知アブレーションシステムの追加の変形を示す表である。
【
図8B】[0088]
図8Bは本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で単一のプローブを有する感知アブレーションシステムのさらなる追加の変形を示す表である。
【
図9A】[0089]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9B】[0090]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9C】[0091]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するさらに別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9D】[0092]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9E】[0093]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9F】[0094]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9G】[0095]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9H】[0096]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9I】[0097]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図9J】[0098]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有するなおも別の感知アブレーションシステムの側面図である。
【
図10A】[0099]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムの追加の変形を示す表である。
【
図10B】[00100]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムのさらなる追加の変形を示す表である。
【
図10C】[00101]本開示の原理による、双極アブレーション針の形態で2つのプローブを有する感知アブレーションシステムのよりさらなる追加の変形を示す表である。
【
図11】[00102]本開示の原理による、生体電気システムで患者を処置する方法を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[00103]以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、用途、または使用を限定するように意図されていない。
【0016】
[00104]本開示は、組織アブレーション装置、組織アブレーションシステム、および組織アブレーション方法を提供する。針アブレーション電極および針アブレーションシステムの様々な形態が開示されている。各々のシステムは、感知回路とアブレーション回路とを有している。感知回路は、プローブが適切に配置されたかどうかを判定するために、測定信号を患者の組織に送信するように、ならびに、バルク組織特性を測定する、および/または、インピーダンスを決定するように、構成される。プローブが適切に配置されると、組織はアブレーション回路でアブレーションされ得る。
【0017】
[00105]例えば、
図1Aを参照すると、生体電気を通じて患者を処置するための感知アブレーションシステムが図示されており、概して符号20Aで指し示されている。システム20Aは、先の尖った遠位端24を有する針の形態でプローブ22を備えている。プローブ22、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。プローブ22は、剛体、可鍛性、または、選択的に屈折可能であり得る。
【0018】
[00106]プローブ22は、それ自体が隣接組織のアブレーションのための電気信号を放出するように構成されている単極アブレーション電極である。したがって、プローブ22は、典型的には、壊死または他のアブレーションが望まれる組織の近くに配置される。本明細書で用いられるとき(他に記載されていない場合)、用語「単極」は、帰還電極に伝わるように電気信号を放出するように構成されている電極を担持する装置を指し示し、帰還電極は、装置から遠隔に位置付けられる、または、離間される。本明細書で用いられるとき、他に記載されていない場合、「双極」は、双極回路の電極の各々がプローブ装置と連結される、プローブ装置に位置付けられるアブレーション回路を指す。「双極」回路では、信号は、プローブ装置に両方とも連結され、装置において患者に両方とも挿入される2つの電極の間で送信される。
【0019】
[00107]プローブ22は、プローブ22の遠位端24に取り付けられる第1の電極26Aを有している。第1の電極26Aは、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。エネルギー供給されるとき、電力が電極に印加される。この例では皮膚用パッチ電極28が、患者の皮膚(図示せず)に位置付けられる。第1の電極26Aおよびパッチ電極28は感知回路を作り出している。パッチ電極28は、エネルギー源によってエネルギー供給されるように構成されていない中性電極である。別の言い方をすれば、パッチ電極28は、接地されている、または、アースに電気的に結ばれている。
【0020】
[00108]パッチ電極28は、第1の電極26Aがエネルギー供給される間、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、第1の電極26Aから測定信号を受信し、測定信号からデータを伝えるように構成されている。例えば、インピーダンスの大きさは、電圧低下と電流とから計算できる。例えば、インピーダンス(または、抵抗)の大きさは、電流によって除算された印加電圧低下に等しい。リアクタンスは、周波数および静電容量に基づいて計算され得る。位相角は、抵抗とリアクタンスとの間の関係に基づいて決定できる。異なる組織は異なる電気的インピーダンスおよび抵抗を有しており、それにより、使用者は、感知回路から集められたデータに基づいて、プローブ22が適切に位置付けられたかどうかを知ることができる。
【0021】
[00109]一変形において、複素インピーダンスなどのインピーダンスが、抵抗、リアクタンス、静電容量、および/またはインダクタンスなど、測定される1つまたは複数のバルク組織特性に基づいて決定される。複素インピーダンスは、抵抗およびリアクタンスを含んでいる。例えば、
図1Aiを参照されたい。
図1Aiは、複素インピーダンスZの複素性を示している。複素インピーダンスZは、電流に対する回路の全体での対抗の大きさ、すなわち、回路が電流の流れをどれだけ妨げるかの大きさである。複素インピーダンスZは、静電容量およびインダクタンスの効果を考慮する。静電容量およびインダクタンスの効果は、回路を流れる電流の周波数と共に変化し、そのため、複素インピーダンスZは周波数と共に変化する。複素インピーダンスZは、抵抗Rと、または、単なるインピーダンスと言及できる一定の成分を持っている。複素インピーダンスZは、静電容量およびインダクタンスのため、周波数と共に変化する部分であるリアクタンスX成分も持っている。全リアクタンスXは、容量性リアクタンスX
Cと誘導性リアクタンスX
Lとの間の差である。静電容量およびインダクタンスは、電流と電圧との間に位相をもたらす。したがって、複素インピーダンスZを決定するために、単なるインピーダンスRまたは抵抗とリアクタンスXとが、
図1Aiに示されているように、直角にあるベクトルとして加えられなければならない。したがって、複素インピーダンスZは、二乗された抵抗Rと二乗されたリアクタンスXとの合計の平方根と等しく、すなわち次式のようになる。
【0023】
[00110]感知アブレーションシステム20Aは、プローブ22自体と、パッチ電極28または他の電極とから作られたアブレーション回路も備えている。代替では、アブレーション回路は第1の電極26Aを備えてもよい。アブレーション回路は、ソースアブレーション信号をプローブ22から(または、プローブ22に位置付けられた第1の電極26から)送るように構成されている。プローブ22(または、第1の電極26)は、ソースアブレーション信号を患者の組織に送るように構成されており、ソースアブレーション信号は、組織を通って進み、アブレーション帰還信号となるように構成されている。アブレーション回路は、プローブ22から離れて配置されるパッチ電極28(または、別の電極)において、アブレーション帰還信号を受信するように構成されている。したがって、パッチ電極28は、組織がアブレーション回路によってアブレーションされるとき、アブレーション帰還信号を受信する。アブレーション信号の電力は測定信号の電力より大きい。したがって、測定信号は好ましくは組織を変えないが、アブレーション信号は好ましくは組織の壊死を引き起こす。
【0024】
[00111]ここで
図1Bを参照すると、
図1Aにおいて符号20Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号20Bで示されている。
図1Bに示された感知アブレーションシステム20Bは、第1の電極26Bがプローブ22の針部30より後方に示されていることを除いて、
図1Aに示された感知アブレーションシステム20Aと同じであり得る。別の言い方をすれば、第1の電極26Bは、針部30の近位に、または、針部30よりもプローブ22の近位端32の近くに、位置付けられている。
【0025】
[00112]ここで
図1Cを参照すると、
図1Aおよび
図1Bにおいて符号20Aおよび20Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号20Cで示されている。
図1Cに示された感知アブレーションシステム20Cは、第1の電極26Cがプローブ22の針部30の側部29に示されていることを除いて、
図1Aまたは
図1Bに示された感知アブレーションシステム20Aまたは20Bと同じであり得る。
【0026】
[00113]ここで
図1Dを参照すると、
図1A、
図1B、および
図1Cにおいて符号20A、20B、および20Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号20Dで示されている。
図1Dに示された感知アブレーションシステム20Dは、第1の電極26Dがプローブ22自体の針部30として示されていることを除いて、
図1A、
図1B、または
図1Cに示された感知アブレーションシステム20A、20B、または20Cと同じであり得る。
【0027】
[00114]別の変形では、感知アブレーションシステムが
図2Aに示されており、概して符号120Aで示されている。この変形では、第1の電極126Aと第2の電極128Aとの両方が、先の尖った遠位端124を有する針の形態であるプローブ122に位置付けられている。
図1A〜
図1Dのプローブ22と同じく、
図2Aのプローブ122は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されており、プローブ122自体は単極アブレーション電極である。
【0028】
[00115]第1および第2の電極126A、128Aは、プローブ122の針部130の側部129に各々取り付けられており、第1および第2の電極126A、128Aは、針部130の側部129の全長に沿って、互いから離間されている。第1の電極126Aおよび第2の電極128Aは感知回路を作り出している。第1および第2の電極126A、128Aのうちの一方は、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。第1および第2の電極126A、128Aのうちの他方は、エネルギー源によってエネルギー供給されるように構成されていない中性電極である測定帰還電極である。測定帰還電極は、前述のように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてシステムにデータを提供するように構成されている。したがって、測定信号は、第1および第2の電極126A、128Aの間でやり取りされる。
【0029】
[00116]感知アブレーションシステム120Aは、プローブ122(または、電極126A、128Aの一方)と、皮膚用パッチ電極(図示せず)などの別の電極とから作られたアブレーション回路も備えている。アブレーション回路は、プローブ122から、または、アブレーション活性電極である第1および第2の電極126A、128Aの一方から、ソースアブレーション信号を送るように構成されている。アブレーション活性電極は、ソースアブレーション信号を患者の組織に送るように構成されており、ソースアブレーション信号は、組織を通って進み、アブレーション帰還信号となるように構成されている。アブレーション回路は、アブレーション帰還電極を通じてアブレーション帰還信号を受信するように構成されており、アブレーション帰還電極は、例として、皮膚用パッチ電極(図示せず)であってもよい。
図2Aには示されていないが、皮膚用パッチ28は、
図1A〜
図1Dに概略的に示されており、
図2Aのシステム120Aと併せても使用できる。皮膚用パッチは、例として、患者の皮膚に外部から取り付けできる。したがって、アブレーション帰還電極は、組織がアブレーション回路によってアブレーションされるとき、アブレーション帰還信号を受信する。
【0030】
[00117]ここで
図2Bを参照すると、
図2Aにおいて符号120Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Bで示されている。
図2Bに示された感知アブレーションシステム120Bは、第2の電極128Bがプローブ122の針部130より後方に示されていることを除いて、
図2Aに示された感知アブレーションシステム120Aと同じであり得る。別の言い方をすれば、第2の電極128Bは、針部130の近位に、または、針部130が近位端132に対して存在するよりもプローブ122の近位端132の近くに、位置付けられている。
【0031】
[00118]ここで
図2Cを参照すると、
図2Aおよび
図2Bにおいて符号120Aおよび120Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Cで示されている。
図2Cに示された感知アブレーションシステム120Cは、第2の電極128Cがプローブ122の針部130の遠位端124に示されていることを除いて、
図2Aまたは
図2Bに示された感知アブレーションシステム120Aまたは120Bと同じであり得る。
【0032】
[00119]ここで
図2Dを参照すると、
図2A、
図2B、および
図2Cにおいて符号120A、120B、および120Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Dで示されている。
図2Dに示された感知アブレーションシステム120Dは、第2の電極128Dがプローブ122自体の針部130として示されていることを除いて、
図2A、
図2B、および
図2Cに示された感知アブレーションシステム120A、120B、および120Cと同じであり得る。
【0033】
[00120]ここで
図2Eを参照すると、
図2A〜
図2Dにおいて符号120A〜120Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Eで示されている。
図2Eに示された感知アブレーションシステム120Eは、第2の電極128Eがプローブ122の針部130の遠位端124に示されていることと、第1の電極126Eが、針部130の近位に、または、針部130が近位端132に対して存在するよりもプローブ122の近位端132の近くに、位置付けられていることとを除いて、
図2A〜
図2Dに示された感知アブレーションシステム120A〜120Dと同じであり得る。
【0034】
[00121]ここで
図2Fを参照すると、
図2A〜
図2Eにおいて符号120A〜120Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Fで示されている。
図2Fに示された感知アブレーションシステム120Fは、第1の電極126Fが、針部130の近位に、または、針部130が近位端132に対して存在するよりもプローブ122の近位端132の近くに、位置付けられていることと、第2の電極128Fがプローブ122自体の針部130として示されていることとを除いて、
図2A〜
図2Eに示された感知アブレーションシステム120A〜120Eと同じであり得る。
【0035】
[00122]ここで
図2Gを参照すると、
図2A〜
図2Fにおいて符号120A〜120Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号120Gで示されている。
図2Gに示された感知アブレーションシステム120Gは、第1の電極126Gがプローブ122自体の針部130として示されていることと、第2の電極128Gがプローブ122の針部130の遠位端124に示されていることとを除いて、
図2A〜
図2Fに示された感知アブレーションシステム120A〜120Fと同じであり得る。
【0036】
[00123]
図1A〜
図2Gは、感知回路用に電極を2つだけ有する感知アブレーションシステムを示していた。ここで
図3Aを参照すると、感知アブレーションシステムが示されており、概して符号220Aで指し示されている。この変形では、第1の電極226Aと第2の電極228Aとの両方が、先の尖った遠位端224を有する針の形態であるプローブ222に位置付けられている。前述のプローブ22、122と同様に、プローブ222はアブレーション回路用の電極である。第1の電極226A、第2の電極228A、および、電極としてのプローブ222に加えて、第3の感知電極234Aもプローブ222に設けられている。
図1A〜
図2Gのプローブ22、122と同じく、
図3Aのプローブ222は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。
【0037】
[00124]第1、第2、および第3の電極226A、228A、234Aは、プローブ222の針部230の側部229に各々取り付けられており、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234A各々は、針部230の側部229の全長に沿って、互いから離間されている。第1の電極226A、第2の電極228A、および第3の電極234Aのうちの2つが、感知回路を作り出している。したがって、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234Aのうちの1つは、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。第1の電極226A、第2の電極228A、および第3の電極234Aのうちの別のものは、エネルギー源によってエネルギー供給されるように構成されていない中性電極であり、中性電極は、先に説明したように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてデータを提供するように構成されている。(ある変形では、活性電極が帰還電極として作用してもよい)。したがって、測定信号は、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234Aのうちの2つの間でやり取りされる。
【0038】
[00125]感知アブレーションシステム220Aは、プローブ222自体(または、第1、第2、または第3の電極226A、228A、234Aのうちの1つ)と、前述した皮膚用パッチ電極28などの帰還電極(図示せず)とから作られたアブレーション回路も備えている。アブレーション回路は、アブレーションソース電極からソースアブレーション信号を送るように構成されている。アブレーションソース電極は、ソースアブレーション信号を患者の組織に送るように構成されており、ソースアブレーション信号は、組織を通って進み、アブレーション帰還信号となるように構成されている。アブレーション回路は、アブレーション帰還電極(図示せず)を通じてアブレーション帰還信号を受信するように構成されている。したがって、アブレーション帰還電極は、組織がアブレーション回路によってアブレーションされるとき、アブレーション帰還信号を受信する。
【0039】
[00126]
図3Aの変形では、測定ソース電極とアブレーションソース電極とは、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234Aのうちの同じ電極であり得るが、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234A、ならびにプローブ222のうちの2つ異なる電極であってもよい。同様に、測定帰還電極とアブレーション帰還電極とは、第1、第2、および第3の電極226A、228A、234Aのうちの同じ電極であり得るが、アブレーション帰還電極は、別の電極(図示せず)、例えば、
図3H、
図3J、
図3K、または
図3M〜
図3Rに示されているような皮膚用パッチ電極であってもよい。
【0040】
[00127]測定回路が3つの電極226A、228A、234Aを有するので、プローブ222の位置のよりきめ細かい推測のために、一度に2つが、異なる領域における電圧低下を感知するために使用され得る。測定回路は、感知電極226A、228A、234Aのうちのどの2つが使用されるかでそれらの間で切り替わり得る。
【0041】
[00128]ここで
図3Bを参照すると、
図3Aにおいて符号120Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Bで示されている。
図3Bに示された感知アブレーションシステム220Bは、第1の電極226Bがプローブ222の針部230より後方に示されていることを除いて、
図3Aに示された感知アブレーションシステム220Aと同じであり得る。別の言い方をすれば、第1の電極226Bは、針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりもプローブ222の近位端232の近くに、位置付けられている。第2および第3の電極228B、234Bは、プローブ222の側部229に配置されている。
【0042】
[00129]ここで
図3Cを参照すると、
図3Aおよび
図3Bにおいて符号220Aおよび220Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Cで示されている。
図3Cに示された感知アブレーションシステム220Cは、第1の電極226Cがプローブ222の針部230の遠位端224に示されていることを除いて、
図3Aまたは
図3Bに示された感知アブレーションシステム220Aまたは220Bと同じであり得る。第2および第3の電極228C、234Cは、プローブ222の側部229に配置されている。
【0043】
[00130]ここで
図3Dを参照すると、
図3A、
図3B、および
図3Cにおいて符号220A、220B、および220Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Dで示されている。
図3Dに示された感知アブレーションシステム220Dは、第1の電極226Dがプローブ222自体の針部230として示されていることを除いて、
図3A、
図3B、および
図3Cに示された感知アブレーションシステム220A、220B、および220Cと同じであり得る。第2および第3の電極228D、234Dは、プローブ222の側部229に配置されている。
【0044】
[00131]ここで
図3Eを参照すると、
図3A〜
図3Dにおいて符号220A〜220Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Eで示されている。
図3Eに示された感知アブレーションシステム220Eは、第1の電極226Eがプローブ222から離れて位置付けられているパッチ電極であることを除いて、
図3A〜
図3Dに示された感知アブレーションシステム220A〜220Dと同じであり得る。第2および第3の電極228E、234Eは、プローブ222の側部229に配置されている。
【0045】
[00132]ここで
図3Fを参照すると、
図3A〜
図3Eにおいて符号220A〜220Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Fで示されている。
図3Fに示された感知アブレーションシステム220Fは、第1の電極226Fが、針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりもプローブ222の近位端232の近くに、位置付けられていることと、第3の電極234Fがプローブ222の遠位端224に位置付けられていることとを除いて、
図3A〜
図3Eに示された感知アブレーションシステム220A〜220Eと同じであり得る。第2の電極228Fは、プローブ222の側部229に配置されている。
【0046】
[00133]ここで
図3Gを参照すると、
図3A〜
図3Fにおいて符号220A〜220Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Gで示されている。
図3Gに示された感知アブレーションシステム220Gは、第1の電極226Gが、針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりもプローブ222の近位端232の近くに、位置付けられていることと、第2の電極228Gがプローブ222の側部229に配置されていることと、第3の電極234Gが針230自体であることとを除いて、
図3A〜
図3Fに示された感知アブレーションシステム220A〜220Fと同じであり得る。
【0047】
[00134]ここで
図3Hを参照すると、
図3A〜
図3Gにおいて符号220A〜220Gで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Hで示されている。
図3Hに示された感知アブレーションシステム220Hは、第1の電極226Hが、針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりもプローブ222の近位端232の近くに、位置付けられていることと、第2の電極228Hがプローブ222の側部229に配置されていることと、第3の電極234Hがプローブ222の遠位端224から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Gに示された感知アブレーションシステム220A〜220Gと同じであり得る。
【0048】
[00135]ここで
図3Iを参照すると、
図3A〜
図3Hにおいて符号220A〜220Hで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Iで示されている。
図3Iに示された感知アブレーションシステム220Iは、第1の電極226Iが針部230自体であることと、第2の電極228Iがプローブ222の側部229に配置されていることと、第3の電極234Iがプローブ222の遠位端224に配置されていることとを除いて、
図3A〜
図3Hに示された感知アブレーションシステム220A〜220Hと同じであり得る。
【0049】
[00136]ここで
図3Jを参照すると、
図3A〜
図3Iにおいて符号220A〜220Iで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Jで示されている。
図3Jに示された感知アブレーションシステム220Jは、第1の電極226Jがプローブ222の遠位端224に配置されていることと、第2の電極228Jがプローブ222の側部229に配置されていることと、第3の電極234Jが、プローブ222から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Iに示された感知アブレーションシステム220A〜220Iと同じであり得る。
【0050】
[00137]ここで
図3Kを参照すると、
図3A〜
図3Jにおいて符号220A〜220Jで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Kで示されている。
図3Kに示された感知アブレーションシステム220Kは、第1の電極226Kが、プローブ222から離れて配置されているパッチ電極であることと、第2の電極228Kがプローブ222の側部229に配置されていることと、第3の電極234Kが、プローブ222から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Jに示された感知アブレーションシステム220A〜220Jと同じであり得る。
【0051】
[00138]ここで
図3Lを参照すると、
図3A〜
図3Kにおいて符号220A〜220Kで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Lで示されている。
図3Lに示された感知アブレーションシステム220Lは、第1の電極226Lが、プローブ222の針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりも近位端232の近くに、配置されていることと、第2の電極228Lが針部230自体であることと、第3の電極234Lがプローブ222の遠位端224に配置されていることとを除いて、
図3A〜
図3Kに示された感知アブレーションシステム220A〜220Kと同じであり得る。
【0052】
[00139]ここで
図3Mを参照すると、
図3A〜
図3Lにおいて符号220A〜220Lで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Mで示されている。
図3Mに示された感知アブレーションシステム220Mは、第1の電極226Mが、プローブ222の針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりも近位端232の近くに、配置されていることと、第2の電極228Mが、プローブ222の遠位端224に配置されていることと、第3の電極234Mがプローブ222から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Lに示された感知アブレーションシステム220A〜220Lと同じであり得る。
【0053】
[00140]ここで
図3Nを参照すると、
図3A〜
図3Mにおいて符号220A〜220Mで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Nで示されている。
図3Nに示された感知アブレーションシステム220Nは、第1の電極226Nが、針部230の近位に、または、針部230が近位端232に対して存在するよりも近位端232の近くに、配置されていることと、第2および第3の電極228N、234Nが、プローブ222および互いから離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Mに示された感知アブレーションシステム220A〜220Mと同じであり得る。
【0054】
[00141]ここで
図3Oを参照すると、
図3A〜
図3Nにおいて符号220A〜220Nで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Oで示されている。
図3Oに示された感知アブレーションシステム220Oは、第1の電極226Oが針部230自体であることと、第2の電極228Oがプローブ220Oの遠位端224に配置されていることと、第3の電極234Oがプローブ222から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Nに示された感知アブレーションシステム220A〜220Nと同じであり得る。
【0055】
[00142]ここで
図3Pを参照すると、
図3A〜
図3Oにおいて符号220A〜220Oで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Pで示されている。
図3Pに示された感知アブレーションシステム220Pは、第1の電極226Pが、プローブ222の遠位端224に配置されていることと、第2および第3の電極228P、234Pが、プローブ222および互いから離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Oに示された感知アブレーションシステム220A〜220Oと同じであり得る。
【0056】
[00143]ここで
図3Qを参照すると、
図3A〜
図3Pにおいて符号220A〜220Pで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Qで示されている。
図3Qに示された感知アブレーションシステム220Qは、第1の電極226Qが針部230自体であることと、第2および第3の電極228Q、234Qが、プローブ222および互いから離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図3A〜
図3Pに示された感知アブレーションシステム220A〜220Pと同じであり得る。
【0057】
[00144]ここで
図3Rを参照すると、
図3A〜
図3Qにおいて符号220A〜220Qで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号220Rで示されている。
図3Rに示された感知アブレーションシステム220Rは、すべての3つの電極226R、228R、234Rが、プローブ222および互いから離れて配置されているパッチ電極であることを除いて、
図3A〜
図3Qに示された感知アブレーションシステム220A〜220Qと同じであり得る。電極226R、228R、234Rのいずれも、プローブ222と連結されていない。
【0058】
[00145]本開示内の感知アブレーションシステムのさらに別の変形には、2つ以上のプローブを伴うシステムがある。例えば、
図4A〜
図4Jは、複数の針を有する感知アブレーションシステム320A〜320Jのいくつかの実施形態を示している。
図4Aでは、感知アブレーションシステムが
図4Aに示されており、概して符号320Aで示されている。この変形では、第1の電極326Aが第1のプローブ322に位置付けられており、第2の電極328Aが第2のプローブ336に位置付けられている。第1および第2のプローブ322、336は、先の尖った遠位端324を有する針の形態であり、プローブ322、336自体は、前述のように、アブレーション電極である。以前に説明したプローブ22、122、222と同じく、
図4Aのプローブ322、336は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。第1および第2の電極326A、328Aは、プローブ322、336の遠位端324に各々配置されている。
【0059】
[00146]第1の電極326Aおよび第2の電極328Aは感知回路を作り出している。第1および第2の電極326A、328Aのうちの一方は、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。第1および第2の電極326A、328Aのうちの他方は、エネルギー源によってエネルギー供給されるように構成されていない中性電極である測定帰還電極である。(ある変形では、活性電極が帰還電極として作用してもよい)。測定帰還電極は、前述のように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてデータを提供するように構成されている。したがって、測定信号は、第1および第2の電極326A、328Aの間でやり取りされる。
【0060】
[00147]感知アブレーションシステム320Aは、電極としてのプローブ322、336自体の少なくとも一方、または、第1の電極326Aおよび第2の電極328Aの一方から作られたアブレーション回路も備えている。アブレーション回路は、プローブ322、336の少なくとも一方、または、アブレーション活性電極である第1および第2の電極326A、328Aのうちの少なくとも1つから、ソースアブレーション信号を送るように構成されている。アブレーション活性電極は、ソースアブレーション信号を患者の組織に送るように構成されており、ソースアブレーション信号は、組織を通って進み、アブレーション帰還信号となるように構成されている。アブレーション回路は、プローブ322、336の一方、第1および第2の電極326A、328Aの一方、または、皮膚用パッチ電極(
図4Aでは示されていない)であり得るアブレーション帰還電極を通じて、アブレーション帰還信号を受信するように構成されている。したがって、アブレーション帰還電極は、組織がアブレーション回路によってアブレーションされるとき、アブレーション帰還信号を受信する。
【0061】
[00148]ここで
図4Bを参照すると、
図4Aにおいて符号320Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Bで示されている。
図4Bに示された感知アブレーションシステム320Bは、第2の電極328Bがプローブ322の針部330より後方に示されていることを除いて、
図4Aに示された感知アブレーションシステム320Aと同じであり得る。別の言い方をすれば、第2の電極328Bは、針部330の近位に、または、針部330が近位端332に対して存在するよりもプローブ322の近位端332の近くに、位置付けられている。
【0062】
[00149]ここで
図4Cを参照すると、
図4Aおよび
図4Bにおいて符号320Aおよび320Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Cで示されている。
図4Cに示された感知アブレーションシステム320Cは、第2の電極328Cが第2のプローブ336の針部330自体であることを除いて、
図4Aまたは
図4Bに示された感知アブレーションシステム320Aまたは320Bと同じであり得る。
【0063】
[00150]ここで
図4Dを参照すると、
図4A、
図4B、および
図4Cにおいて符号320A、320B、および320Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Dで示されている。
図4Dに示された感知アブレーションシステム320Dは、第1および第2の電極326D、328Dの両方がプローブ322、336自体の針部330として示されていることを除いて、
図4A、
図4B、および
図4Cに示された感知アブレーションシステム320A、320B、および320Cと同じであり得る。別の言い方をすれば、第1の電極326Dは第1のプローブ322の針部330であり、第2の電極328Dは第2のプローブ336の針部330である。
【0064】
[00151]ここで
図4Eを参照すると、
図4A〜
図4Dにおいて符号320A〜320Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Eで示されている。
図4Eに示された感知アブレーションシステム320Eは、第1の電極326Eが第1のプローブ322の針部330の側部329に配置されていることと、第2の電極328Eが第2のプローブ336の針部320の側部329に配置されていることとを除いて、
図4A〜
図4Dに示された感知アブレーションシステム320A〜320Dと同じであり得る。
【0065】
[00152]ここで
図4Fを参照すると、
図4A〜
図4Eにおいて符号320A〜320Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Fで示されている。
図4Fに示された感知アブレーションシステム320Fは、第1の電極326Fが第1のプローブ322の針部330の側部329に配置されている一方で、第2の電極328Fが第1および第2のプローブ322、336から離れて配置されている皮膚用パッチ電極であることを除いて、
図4A〜
図4Eに示された感知アブレーションシステム320A〜320Eと同じであり得る。
【0066】
[00153]ここで
図4Gを参照すると、
図4A〜
図4Fにおいて符号320A〜320Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Gで示されている。
図4Gに示された感知アブレーションシステム320Gは、第1および第2の電極326Gおよび328Gの両方が、第1および第2のプローブ322、336および互いから離れて配置されている皮膚用パッチ電極であることを除いて、
図4A〜
図4Fに示された感知アブレーションシステム320A〜320Fと同じであり得る。
【0067】
[00154]ここで
図4Hを参照すると、
図4A〜
図4Gにおいて符号320A〜320Gで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Hで示されている。
図4Hに示された感知アブレーションシステム320Hは、第1および第2の電極326H、328Hの両方が第1のプローブ322と連結されていることを除いて、
図4A〜
図4Gに示された感知アブレーションシステム320A〜320Gと同じであり得る。第1の電極326Hは、針部330が近位端332に対して存在するよりも第1のプローブ322の近位端332の近くに第1の電極326Hが配置されるように、針部330の近位に配置されている。第2の電極328Hは、第1のプローブ322の遠位端324に取り付けられている。
【0068】
[00155]ここで
図4Iを参照すると、
図4A〜
図4Hにおいて符号320A〜320Hで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Iで示されている。
図4Iに示された感知アブレーションシステム320Iは、第1および第2の電極326I、328Iの両方が第1のプローブ322と連結されている一方で、第1の電極326Iが針部330自体であり、第2の電極328Iが第1のプローブ322の遠位端324に取り付けられていることを除いて、
図4A〜
図4Hに示された感知アブレーションシステム320A〜320Hと同じであり得る。
【0069】
[00156]ここで
図4Jを参照すると、
図4A〜
図4Iにおいて符号320A〜320Iで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号320Jで示されている。
図4Jに示された感知アブレーションシステム320Jは、第1の電極326Jが第1のプローブ322の針部330自体であり、針部330が近位端322に対して存在するよりも第2のプローブ336の近位端332の近くに第2の電極326Jが配置されるように、第2の電極328Jが第2のプローブ336の針部330の近位に配置されていることを除いて、
図4A〜
図4Iに示された感知アブレーションシステム320A〜320Iと同じであり得る。
【0070】
[00157]第1および第2の電極を有する2つのプローブのシステムのさらなる変形が、
図5に示されている。
【0071】
[00158]ここで
図6Aを参照すると、4つの電極を備えた感知アブレーションシステムが示されており、概して符号420Aで指し示されている。
図6Aの実施形態では、一対のアブレーション電位電極438A、440Aが、先の尖った遠位端424を有する針の形態であるプローブ422に配置されている。したがって、プローブ422は双極アブレーション装置である。エネルギー供給されない部分442が、一対のアブレーション電位電極438A、440Aを分離している。
図1A〜
図4Jのプローブ22、122、222、322と同じく、
図6Aのプローブ422は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。
【0072】
[00159]一対のアブレーション電極438A、440Aはアブレーション回路を形成している。一対のアブレーション電極438A、440Aの第1のアブレーション電極438Aはソースアブレーション信号を送り、ソースアブレーション信号は、プローブ422の近くの組織を通って進み、アブレーション帰還信号となり、アブレーション帰還信号は第2のアブレーション電極440Aによって受信される。同様に、第2のアブレーション電極440Aはソースアブレーション信号を送り、ソースアブレーション信号は、プローブ422の近くの組織を通って進み、アブレーション帰還信号となり、アブレーション帰還信号は第1のアブレーション電極438Aによって受信される。したがって、アブレーション電極438A、440Aの各々が、組織をアブレーションするために、アブレーション信号を患者の組織に送信する。代替で、一対のアブレーション電極438A、440Aのうちの一方だけがアブレーション信号を送信する一方で、一対のアブレーション電極438A、440Aのうちの他方がアブレーション帰還信号を受信する。別の電極が帰還電極として作用してもよい。
【0073】
[00160]第1の皮膚用パッチ電極444Aと第2の皮膚用パッチ電極446Aとが感知回路を作り出している。パッチ電極444A、446Aの一方または両方が、パッチ電極444A、446Aのうちの他方によって受信される感知信号を送信する。したがって、パッチ電極444A、446Aのうちの少なくとも一方は、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。受信するパッチ電極444A、446Aは、前述のように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてデータを提供するように構成されている。したがって、測定信号は、パッチ電極444A、446Aの間でやり取りされる。
【0074】
[00161]
図6Aの変形では、測定ソース電極、アブレーションソース電極、測定帰還電極、およびアブレーション帰還電極は、異なる電極または同じ電極であってよい。例えば、一対の電極438A、440Aがアブレーション回路を形成するとして説明されており、一対の電極444A、446Aが測定回路を形成するとして説明されているが、必要により、電極438A、440A、444A、446Aのいずれかがアブレーション回路および/または測定回路の一部を形成してもよい。
図6Aでは、アブレーション回路で使用されている電極438A、440Aの各々はプローブ422と連結されており、一方、感知回路で使用されている電極444A、446Aの各々は、プローブ422から離れて配置されている皮膚用パッチ電極である。
【0075】
[00162]ここで
図6Bを参照すると、
図6Aにおいて符号420Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Bで示されている。
図6Bに示された感知アブレーションシステム420Bは、感知回路電極のうちの一方だけがパッチ電極446Bであり、感知回路を作り出している他方の電極444Bが、第1のアブレーション電極438Bにおけるプローブ422の針部430の側部429に配置されていることを除いて、
図6Aに示された感知アブレーションシステム420Aと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438B、440Bは、
図6Aに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0076】
[00163]ここで
図6Cを参照すると、
図6Aおよび
図6Bにおいて符号420Aおよび420Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Cで示されている。
図6Cに示された感知アブレーションシステム420Cは、第1の感知電極444Cが第2のアブレーション電極440Cにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されており、第2のアブレーション電極440Cが針部430の遠位端424に延びていることを除いて、
図6A〜
図6Bに示された感知アブレーションシステム420A〜420Bと同じであり得る。第2の感知電極446Cは、
図6Aおよび
図6Bで先に示されているようにパッチ電極であり、第1および第2のアブレーション電極438C、440Cは、
図6Aおよび
図6Bに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0077】
[00164]ここで
図6Dを参照すると、
図6A、
図6B、および
図6Cにおいて符号420A、420B、および420Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Dで示されている。
図6Dに示された感知アブレーションシステム420Dは、第1の電極438Dが感知回路における第1の感知電極444Dとしても使用されていることを除いて、
図6A、
図6B、および
図6Cに示された感知アブレーションシステム420A、420B、および420Cと同じであり得る。第2の感知電極446Dは、
図6A〜
図6Cで先に示されているようにパッチ電極であり、第2のアブレーション電極440Dは、
図6A〜
図6Cに示されているように、プローブ422の遠位端424に留まっている。
【0078】
[00165]ここで
図6Eを参照すると、
図6A〜
図6Dにおいて符号420A〜420Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Eで示されている。
図6Eに示された感知アブレーションシステム420Eは、遠位端424に配置された第2のアブレーション電極444Eが感知回路における第1の感知電極444Eとしても使用されていることを除いて、
図6A〜
図6Dに示された感知アブレーションシステム420A〜420Dと同じであり得る。第2の感知電極446Eは、
図6A〜
図6Dで先に示されているようにパッチ電極であり、第1のアブレーション電極440Eは、
図6A〜
図6Dに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0079】
[00166]ここで
図6Fを参照すると、
図6A〜
図6Eにおいて符号420A〜420Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Fで示されている。
図6Fに示された感知アブレーションシステム420Fは、第1の感知電極444Fが、
図6A〜
図6Eに示されているようにプローブ422に配置されている第1および第2のアブレーション電極438F、440Fの間の領域442においてプローブ422に配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Eに示された感知アブレーションシステム420A〜420Eと同じであり得る。第2の感知電極446Fは、
図6A〜
図6Eで先に示されているように、プローブ422から離間されているパッチ電極である。
【0080】
[00167]ここで
図6Gを参照すると、
図6A〜
図6Fにおいて符号420A〜420Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Gで示されている。
図6Gに示された感知アブレーションシステム420Gは、第1の感知電極444Gが、第2のアブレーション電極440Gから遠位で、または、アブレーション電極438G、440Gがプローブ422の近位端432から存在するよりもプローブ422の近位端432からさらに遠くで、プローブ422の遠位端424に配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Fに示された感知アブレーションシステム420A〜420Fと同じであり得る。第2の感知電極446Gは、
図6A〜
図6Fで先に示されているように、プローブ422から離間されているパッチ電極である。第1および第2のアブレーション電極438G、440Gは、
図6A〜
図6Fに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0081】
[00168]ここで
図6Hを参照すると、
図6A〜
図6Gにおいて符号420A〜420Gで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Hで示されている。
図6Hに示された感知アブレーションシステム420Hは、第1の感知電極444Hが、第1および第2のアブレーション電極438H、440Hが遠位端424から存在するよりも遠位端424からさらに遠くで、プローブ422の近位端432に配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Gに示された感知アブレーションシステム420A〜420Gと同じであり得る。第2の感知電極446Hは、
図6A〜
図6Gで先に示されているように、プローブ422から離間されているパッチ電極である。第1および第2のアブレーション電極438H、440Hは、
図6A〜
図6Gに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0082】
[00169]ここで
図6Iを参照すると、
図6A〜
図6Hにおいて符号420A〜420Hで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Iで示されている。
図6Iに示された感知アブレーションシステム420Iは、第1の感知電極444Iが第1のアブレーション電極438Iにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることと、第2の感知電極446Iが第2のアブレーション電極440Iにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Hに示された感知アブレーションシステム420A〜420Hと同じであり得る。別の変形(図示されていない)では、第1および第2の感知電極444I、446Iの両方が、同じアブレーション電極438I、440Iに位置付けられ得る。第1および第2のアブレーション電極438I、440Iは、
図6A〜
図6Hに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0083】
[00170]ここで
図6Jを参照すると、
図6A〜
図6Iにおいて符号420A〜420Iで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Jで示されている。
図6Jに示された感知アブレーションシステム420Jは、第1の感知電極444Jが第1のアブレーション電極438Jにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることと、第1のアブレーション電極438Jが第2の感知電極446Jとして使用されていることとを除いて、
図6A〜
図6Iに示された感知アブレーションシステム420A〜420Iと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438J、440Jは、
図6A〜
図6Iに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0084】
[00171]ここで
図6Kを参照すると、
図6A〜
図6Jにおいて符号420A〜420Jで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Kで示されている。
図6Kに示された感知アブレーションシステム420Kは、第1の感知電極444Kが第1のアブレーション電極438Kにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることと、第2のアブレーション電極440Kが第2の感知電極446Kとして使用されていることとを除いて、
図6A〜
図6Jに示された感知アブレーションシステム420A〜420Jと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438K、440Kは、
図6A〜
図6Jに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0085】
[00172]ここで
図6Lを参照すると、
図6A〜
図6Kにおいて符号420A〜420Kで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Lで示されている。
図6Lに示された感知アブレーションシステム420Lは、第1の感知電極444Lが第1のアブレーション電極438Lにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることと、第2のアブレーション電極440Lが第1および第2のアブレーション電極438L、440Lの間における領域442に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Kに示された感知アブレーションシステム420A〜420Kと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438L、440Lは、
図6A〜
図6Kに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0086】
[00173]ここで
図6Mを参照すると、
図6A〜
図6Lにおいて符号420A〜420Lで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Mで示されている。
図6Mに示された感知アブレーションシステム420Mは、第1の感知電極444Mが、第1のアブレーション電極438Mにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されていることと、第2の感知電極446Mが、第2のアブレーション電極440Mから遠位で、または、アブレーション電極438M、440Mがプローブ422の近位端432から存在するよりもプローブ422の近位端432からさらに遠くで、プローブ422の遠位端424に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Lに示された感知アブレーションシステム420A〜420Lと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438M、440Mは、
図6A〜
図6Lに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0087】
[00174]ここで
図6Nを参照すると、
図6A〜
図6Mにおいて符号420A〜420Mで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Nで示されている。
図6Nに示された感知アブレーションシステム420Nは、第1の感知電極444Nが、第1および第2のアブレーション電極438N、440Nの近位に、または、第1および第2のアブレーション電極438N、440Nが近位端432に対して存在するよりもプローブ422の近位端432の近くに、配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Mに示された感知アブレーションシステム420A〜420Mと同じであり得る。第2の感知電極446Nは、第2のアブレーション電極440Nにおいてプローブ422の針部430の側部429に配置されている。第1および第2のアブレーション電極438N、440Nは、
図6A〜
図6Mに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0088】
[00175]ここで
図6Oを参照すると、
図6A〜
図6Nにおいて符号420A〜420Nで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Oで示されている。
図6Oに示された感知アブレーションシステム420Oは、第1のアブレーション電極438Oが第1の感知電極444Oとして使用されていることと、第2のアブレーション電極440Oが第2の感知電極446Oとして使用されていることとを除いて、
図6A〜
図6Nに示された感知アブレーションシステム420A〜420Nと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438O、440Oは、
図6A〜
図6Nに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0089】
[00176]ここで
図6Pを参照すると、
図6A〜
図6Oにおいて符号420A〜420Oで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Pで示されている。
図6Pに示された感知アブレーションシステム420Pは、第1のアブレーション電極438Pが感知電極444Pとして使用されていることと、第2の感知電極446Pが第1および第2のアブレーション電極438P、440Pの間の領域442に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Oに示された感知アブレーションシステム420A〜420Oと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438P、440Pは、
図6A〜
図6Oに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0090】
[00177]ここで
図6Qを参照すると、
図6A〜
図6Pにおいて符号420A〜420Pで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Qで示されている。
図6Qに示された感知アブレーションシステム420Qは、第1のアブレーション電極438Qが、第1の感知電極444Qとして使用されていることと、第2の感知電極446Qが、第2のアブレーション電極440Qから遠位で、または、アブレーション電極438Q、440Qがプローブ422の近位端432から存在するよりもプローブ422の近位端432からさらに遠くで、プローブ422の遠位端424に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Pに示された感知アブレーションシステム420A〜420Pと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438Q、440Qは、
図6A〜
図6Pに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0091】
[00178]ここで
図6Rを参照すると、
図6A〜
図6Qにおいて符号420A〜420Qで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Rで示されている。
図6Rに示された感知アブレーションシステム420Rは、第1の感知電極444Rが、第1および第2のアブレーション電極438R、440Rの近位に、または、第1および第2のアブレーション電極438R、440Rが近位端432に対して存在するよりもプローブ422の近位端432の近くに、配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Qに示された感知アブレーションシステム420A〜420Qと同じであり得る。第2のアブレーション電極440Rは、第2の感知電極446Rとして使用されている。第1および第2のアブレーション電極438R、440Rは、
図6A〜
図6Qに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0092】
[00179]ここで
図6Sを参照すると、
図6A〜
図6Rにおいて符号420A〜420Rで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Sで示されている。
図6Sに示された感知アブレーションシステム420Sは、第1の感知電極444Sが、第1および第2のアブレーション電極438S、440Sの間の領域442に配置されていることと、第2の感知電極446Sが、第2のアブレーション電極440Sから遠位で、または、アブレーション電極438S、440Sがプローブ422の近位端432から存在するよりもプローブ422の近位端432からさらに遠くで、プローブ422の遠位端424に配置されていることとを除いて、
図6A〜
図6Rに示された感知アブレーションシステム420A〜420Rと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極438S、440Sは、
図6A〜
図6Rに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0093】
[00180]ここで
図6Tを参照すると、
図6A〜
図6Sにおいて符号420A〜420Sで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Tで示されている。
図6Tに示された感知アブレーションシステム420Tは、第1の感知電極444Tが、第1および第2のアブレーション電極438T、440Tの近位に、または、第1および第2のアブレーション電極438T、440Tが近位端432に対して存在するよりもプローブ422の近位端432の近くに、配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Sに示された感知アブレーションシステム420A〜420Sと同じであり得る。第2の感知電極446Tは、第1および第2のアブレーション電極438T、440Tの間の領域442に配置されている。第1および第2のアブレーション電極438T、440Tは、
図6A〜
図6Sに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0094】
[00181]ここで
図6Uを参照すると、
図6A〜
図6Tにおいて符号420A〜420Tで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号420Uで示されている。
図6Uに示された感知アブレーションシステム420Uは、第1の感知電極444Uが、第1および第2のアブレーション電極438U、440Uの近位に、または、第1および第2のアブレーション電極438U、440Uが近位端432に対して存在するよりもプローブ422の近位端432の近くに、配置されていることを除いて、
図6A〜
図6Tに示された感知アブレーションシステム420A〜420Tと同じであり得る。第2の感知電極446Uは、アブレーション電極438U、440Uが近位端432から存在するよりも近位端432からさらに遠くで、プローブ422の遠位端424に配置されている。第1および第2のアブレーション電極438U、440Uは、
図6A〜
図6Tに示されているように、プローブ422に留まっている。
【0095】
[00182]ここで
図7Aを参照すると、5つの電極を備えた感知アブレーションシステムが示されており、概して符号520Aで指し示されている。
図7Aの実施形態では、一対のアブレーション電位電極538A、540Aが、
図6A〜
図6Uに示された変形と同様に、先の尖った遠位端524を有する針の形態であるプローブ522に配置されている。したがって、プローブ522は双極アブレーション装置である。エネルギー供給されない部分542が、一対のアブレーション電位電極538A、540Aを分離している。
図1A〜
図4Jおよび
図6A〜
図6Uのプローブ22、122、222、322、422と同じく、
図7Aのプローブ522は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。
【0096】
[00183]一対のアブレーション電極538A、540Aはアブレーション回路を形成している。一対のアブレーション電極538A、540Aの第1のアブレーション電極538Aはソースアブレーション信号を送り、ソースアブレーション信号は、プローブ522の近くの組織を通って進み、アブレーション帰還信号となり、アブレーション帰還信号は第2のアブレーション電極540Aによって受信される。同様に、第2のアブレーション電極540Aはソースアブレーション信号を送り、ソースアブレーション信号は、プローブ522の近くの組織を通って進み、アブレーション帰還信号となり、アブレーション帰還信号は第1のアブレーション電極538Aによって受信される。したがって、アブレーション電極538A、540Aの各々が、組織をアブレーションするために、アブレーション信号を患者の組織に送信する。代替で、一対のアブレーション電極538A、540Aのうちの一方だけがアブレーション信号を送信できる一方で、一対のアブレーション電極538A、540Aのうちの他方はアブレーション帰還信号を受信する。
【0097】
[00184]第1の感知電極544A、第2の感知電極546A、および第3の感知電極550Aは、感知回路を作り出す。感知電極544A、546A、550Aのうちの1つまたは複数は、感知電極544A、546A、550Aのうちの別のものによって受信される感知信号を送信する。したがって、感知電極544A、546A、550Aのうちの少なくとも1つは、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。受信する感知電極544A、546A、550Aは、前述のように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてデータを提供するように構成されている。したがって、測定信号は、感知電極544A、546A、550Aのうちの2つまたは3つの間でやり取りされる。
図3A〜
図3Rの実施形態のように、感知電極544A、546A、550Aのうちの2つが一度に使用できるが、2箇所以上での測定を可能にするために、3つが切り替えられてもよい。
【0098】
[00185]
図7Aの変形では、測定ソース電極、アブレーションソース電極、測定帰還電極、およびアブレーション帰還電極は、異なる電極または同じ電極であってよい。例えば、一対の電極538A、540Aがアブレーション回路を形成するとして説明されており、電極544A、546A、550Aが測定回路を形成するとして説明されているが、必要により、電極538A、540A、544A、546A、550Aのいずれかがアブレーション回路および/または測定回路の一部を形成してもよい。
【0099】
[00186]
図7Aでは、アブレーション回路で使用される電極438A、440Aの各々はプローブ422と連結されている。第1の感知電極544Aは、プローブ522と共に連結されており、第1および第2のアブレーション電極538A、540Aが遠位端524から存在するよりも遠位端524からさらに遠くで、プローブ522の近位端532に配置されている。第2の感知電極546Aは、プローブ522と連結されており、プローブ522の遠位端524に配置されている。第3の感知電極550Aは、患者の皮膚の表面上など、プローブ522から離れて配置されている皮膚用パッチ電極である。
【0100】
[00187]ここで
図7Bを参照すると、
図7Aにおいて符号520Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Bで示されている。
図7Bに示された感知アブレーションシステム520Bは、第1および第2のアブレーション電極538B、540Bが第1および第2の感知電極544B、546Bとして使用されていることを除いて、
図7Aに示された感知アブレーションシステム520Aと同じであり得る。第3の感知電極550Bは、プローブ522から離間されているパッチ電極として留まっている。第1および第2のアブレーション電極538B、540Bは、
図7Aに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0101】
[00188]ここで
図7Cを参照すると、
図7Aおよび
図7Bにおいて符号520Aおよび520Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Cで示されている。
図7Cに示された感知アブレーションシステム520Cは、第1の感知電極544Cが第1のアブレーション電極538Cにおいてプローブ522の針部530の側部529に配置されていることと、第2の感知電極546Cが第2のアブレーション電極540Cにおいてプローブ522の針部530の側部529に配置されていることとを除いて、
図7Aまたは
図7Bに示された感知アブレーションシステム520Aまたは520Bと同じであり得る。第3の感知電極550Cは、
図7Aおよび
図7Bで先に示されているようにパッチ電極であり、第1および第2のアブレーション電極538C、540Cは、
図7Aおよび
図7Bに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0102】
[00189]ここで
図7Dを参照すると、
図7A〜
図7Cにおいて符号520A〜520Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Dで示されている。
図7Dに示された感知アブレーションシステム520Dは、第1の感知電極544Dが、第1および第2のアブレーション電極538D、540Dが遠位端524から存在するよりも遠位端524からさらに遠くで、プローブ522の近位端532に配置されていることを除いて、
図7A〜
図7Cに示された感知アブレーションシステム520A〜520Cと同じであり得る。第2の感知電極546Dと第3の感知電極550Dとは、プローブ522および互いから離れて配置されているパッチ電極である。第1および第2のアブレーション電極538D、540Dは、
図7A〜
図7Cに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0103】
[00190]ここで
図7Eを参照すると、
図7A〜
図7Dにおいて符号520A〜520Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Eで示されている。
図7Eに示された感知アブレーションシステム520Eは、第1の感知電極544Eが第1および第2のアブレーション電極538E、540Eの間の領域542に配置されていることを除いて、
図7A〜
図7Dに示された感知アブレーションシステム520A〜520Dと同じであり得る。第2の感知電極546Eと第3の感知電極550Eとは、プローブ522および互いから離れて配置されているパッチ電極である。第1および第2のアブレーション電極538E、540Eは、
図7A〜
図7Dに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0104】
[00191]ここで
図7Fを参照すると、
図7A〜
図7Eにおいて符号520A〜520Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Fで示されている。
図7Fに示された感知アブレーションシステム520Fは、第1の感知電極544Fが、第1および第2のアブレーション電極538F、540Fが遠位端524から存在するよりも遠位端524からさらに遠くで、プローブ522の近位端532においてプローブ522に配置されていることを除いて、
図7A〜
図7Eに示された感知アブレーションシステム520A〜520Eと同じであり得る。第2の感知電極546Fは、
図7A〜
図7Eに示されているように、プローブ522に配置されている第1および第2のアブレーション電極538F、540Fの間の領域542においてプローブ522に配置されている。第3の感知電極550Fは、プローブ522の遠位端524に配置されている。
【0105】
[00192]ここで
図7Gを参照すると、
図7A〜
図7Fにおいて符号520A〜520Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Gで示されている。
図7Gに示された感知アブレーションシステム520Gは、第1の感知電極544Gが第1のアブレーション電極538Gにおいてプローブ522の針部530の側部529に配置されていることと、第2の感知電極546Gが第1および第2のアブレーション電極538G、540Gの間の領域542に配置されていることと、第3の感知電極550Gが第2のアブレーション電極540Gにおいてプローブ522の針部530の側部529に配置されていることとを除いて、
図7A〜
図7Fに示された感知アブレーションシステム520A〜520Fと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極538G、540Gは、
図7A〜
図7Fに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0106】
[00193]ここで
図7Hを参照すると、
図7A〜
図7Gにおいて符号520A〜520Gで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Hで示されている。
図7Hに示された感知アブレーションシステム520Hは、第1の感知電極544Hが第1のアブレーション電極538Hにおいてプローブ522の針部530の側部529に配置されていることと、第2のアブレーション電極540Hが第2の感知電極564Hとして使用されていることと、第3の感知電極550Hがプローブ522から離間されているパッチ電極であることとを除いて、
図7A〜
図7Gに示された感知アブレーションシステム520A〜520Gと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極538H、540Hは、
図7A〜
図7Gに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0107】
[00194]ここで
図7Iを参照すると、
図7A〜
図7Hにおいて符号520A〜520Hで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Iで示されている。
図7Iに示された感知アブレーションシステム520Iは、第1の感知電極544Iが、第1および第2のアブレーション電極538I、540Iが遠位端524から存在するよりも遠位端524からさらに遠くで、プローブ522の近位端532においてプローブ522に配置されていることを除いて、
図7A〜
図7Hに示された感知アブレーションシステム520A〜520Hと同じであり得る。第2のアブレーション電極540Iは第2の感知電極546Iとして使用され、第3の感知電極550Iは、プローブ522から離間されているパッチ電極である。第1および第2のアブレーション電極538I、540Iは、
図7A〜
図7Hに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0108】
[00195]ここで
図7Jを参照すると、
図7A〜
図7Iにおいて符号520A〜520Iで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Jで示されている。
図7Jに示された感知アブレーションシステム520Jは、第1のアブレーション電極538Jが第1の感知電極544Jとして使用されることと、第2の感知電極546Jがプローブ522の遠位端524に配置されていることと、第3の感知電極550Jがプローブ522から離間されているパッチ電極であることとを除いて、
図7A〜
図7Iに示された感知アブレーションシステム520A〜520Iと同じであり得る。第1および第2のアブレーション電極538J、540Jは、
図7A〜
図7Iに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0109】
[00196]ここで
図7Kを参照すると、
図7A〜
図7Jにおいて符号520A〜520Jで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号520Kで示されている。
図7Kに示された感知アブレーションシステム520Kは、第1の感知電極544Kが、第1および第2のアブレーション電極538K、540Kの近位に、または、第1および第2のアブレーション電極538K、540Uが近位端532に対するよりもプローブ522の近位端532の近くに、配置されていることを除いて、
図7A〜
図7Jに示された感知アブレーションシステム520A〜520Jと同じであり得る。また、第1のアブレーション電極538Kは第2の感知電極546Kとして使用されており、第2のアブレーション電極540Kは第3の感知電極546Kとして使用されている。第1および第2のアブレーション電極538K、540Kは、
図7A〜
図7Jに示されているように、プローブ522に留まっている。
【0110】
[00197]3つの電極を備える感知回路と2つの電極を備えるアブレーション回路とを有する感知アブレーションシステムのさらなる変形は、
図8Aおよび
図8Bに示されている。
【0111】
[00198]これらの教示は、4つ以上の電極を持つ少なくとも2つのプローブを備える機器にさらに拡張できる。例えば、
図9A〜
図9Jは、各々に少なくとも2つの電極が配置された複数の針を有する感知アブレーションシステム920A〜920Jのいくつかの実施形態を示している。
【0112】
[00199]
図9Aでは、感知アブレーションシステムが
図9Aに示されており、概して符号620Aで示されている。この変形では、一対のアブレーション電位電極638A、640Aが、先の尖った遠位端624を有する針の形態である第1のプローブ622に配置されている。同様に、別の対のアブレーション電位電極654A、656Aが、第2のプローブ636(先の尖った遠位端658を有する針の形態である)に配置されており、第2のプローブ636は第1のプローブ622から離間されている。したがって、プローブ622、636は双極アブレーション装置である。エネルギー供給されない部分642、660が、対のアブレーション電位電極638A、640Aと、654A、656Aとをそれぞれ分離している。
図1A〜
図4Jおよび
図6A〜
図7Kのプローブ22、122、222、322、422、522と同じく、
図9Aのプローブ622、636は、患者の生体構造における身体組織のアブレーションのために、患者の生体構造に挿入されるように構成されている。
【0113】
[00200]対のアブレーション電極638A、640Aと、654A、656Aとは、1つまたは複数のアブレーション回路を形成している。例えば、電極638A、640A、654A、656Aのうちの1つまたは複数はソースアブレーション信号を送り、ソースアブレーション信号は、プローブ622、636の近くの組織を通って進み、アブレーション帰還信号となり、アブレーション帰還信号は他のアブレーション電極638A、640A、654A、656Aのうちの1つによって受信される。したがって、アブレーション電極638A、640A、654A、656Aのうちの少なくとも1つが、組織をアブレーションするために、アブレーション信号を患者の組織に送信する。
【0114】
[00201]第1の感知電極644Aが第1のプローブ622に配置されており、第2の感知電極646Aが第2のプローブ636に配置されており、第1および第2の感知電極644A、646Aが感知回路を作り出している。感知電極644A、646Aの一方または両方が、感知電極644A、646Aの他方によって受信される感知信号または測定信号を送信する。したがって、パッチ電極644A、646Aのうちの少なくとも一方は、電極エネルギー源に連結されると共に電極エネルギー源によってエネルギー供給される活性電極である。受信する感知電極644A、646Aは、前述のように、活性電極がエネルギー供給される一方で、患者の生体構造における複素インピーダンスを決定するために、測定信号に基づいてデータを提供するように構成されている。したがって、測定信号は、感知電極644A、646Aの間でやり取りされる。
【0115】
[00202]
図9Aの変形では、測定ソース電極、アブレーションソース電極、測定帰還電極、およびアブレーション帰還電極は、異なる電極または同じ電極であってよい。例えば、対の電極638A、640Aと、654A、656Aとがアブレーション回路を形成するとして説明されており、一対の電極644A、646Aが測定回路を形成するとして説明されているが、必要により、電極638A、640A、654A、656A、644A、646Aのいずれかがアブレーション回路および/または測定回路の一部を形成してもよい。
【0116】
[00203]
図9Aでは、電極638A、640A、654A、656A、644A、646Aのすべてがプローブ622と連結されている。第1の感知電極644Aは、第1および第2のアブレーション電極638A、440Aの間の領域642に配置されている。第2の感知電極646Aは、第3のアブレーション電極654Aと第4のアブレーション電極656Aとの間の領域660に配置されている。
【0117】
[00204]ここで
図9Bを参照すると、
図9Aにおいて符号620Aで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Bで示されている。
図9Bに示された感知アブレーションシステム620Bは、第1の感知電極644Bが第1のプローブ622の遠位端624に配置されていることと、第2の感知電極646Bが第2のプローブ636の遠位端658に配置されていることとを除いて、
図9Aに示された感知アブレーションシステム620Aと同じであり得る。
図9Aに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638B、640Bは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654B、656Bは第2のプローブ636に留まっている。
【0118】
[00205]ここで
図9Cを参照すると、
図9Aおよび
図9Bにおいて符号620Aおよび620Bで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Cで示されている。
図9Cに示された感知アブレーションシステム620Cは、第2のアブレーション電極640Cが第1の感知電極644Cとして使用されていることと、第3のアブレーション電極654Cが第2の感知電極646Cとして使用されていることとを除いて、
図9Aまたは
図9Bに示された感知アブレーションシステム620Aまたは620Bと同じであり得る。
図9Aおよび
図9Bに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638C、640Cは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654C、656Cは第2のプローブ636に留まっている。
【0119】
[00206]ここで
図9Dを参照すると、
図9A、
図9B、および
図9Cにおいて符号620A、620B、および620Cで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Dで示されている。
図9Dに示された感知アブレーションシステム620Dは、感知電極644D、646Dの両方が第1のプローブ622に配置されていることを除いて、
図9A、
図9B、および
図9Cに示された感知アブレーションシステム620A、620B、または620Cと同じであり得る。第1のアブレーション電極638Dは第1の感知電極644Dとして使用されており、第2のアブレーション電極640Dは第2の感知電極646Dとして使用されている。
図9A〜
図9Cに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638D、640Dは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654D、656Dは第2のプローブ636に留まっている。
【0120】
[00207]ここで
図9Eを参照すると、
図9A〜
図9Dにおいて符号620A〜620Dで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Eで示されている。
図9Eに示された感知アブレーションシステム620Eは、第2のアブレーション電極640Eが第1の感知電極644Eとして使用されていることと、第2の感知電極646Eがプローブ622、636から離間されているパッチ電極であることとを除いて、
図9A〜
図9Dに示された感知アブレーションシステム620A〜620Dと同じであり得る。
図9A〜
図9Dに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638E、640Eは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654E、656Eは第2のプローブ636に留まっている。
【0121】
[00208]ここで
図9Fを参照すると、
図9A〜
図9Eにおいて符号620A〜620Eで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Fで示されている。
図9Fに示された感知アブレーションシステム620Fは、第1のアブレーション電極638Fが第1の感知電極644Fとして使用されていることと、第2の感知電極646Fが第1および第2のプローブ622、636から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図9A〜
図9Eに示された感知アブレーションシステム620A〜620Eと同じであり得る。
図9A〜
図9Eに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638F、640Fは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654F、656Fは第2のプローブ636に留まっている。
【0122】
[00209]ここで
図9Gを参照すると、
図9A〜
図9Fにおいて符号620A〜620Fで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Gで示されている。
図9Gに示された感知アブレーションシステム620Gは、第1のアブレーション電極644Gが第1のプローブ622の遠位端624に配置されていることと、第2の感知電極646Gが第1および第2のプローブ622、636から離れて配置されているパッチ電極であることとを除いて、
図9A〜
図9Fに示された感知アブレーションシステム620A〜620Fと同じであり得る。
図9A〜
図9Fに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638G、640Gは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654G、656Gは第2のプローブ636に留まっている。
【0123】
[00210]ここで
図9Hを参照すると、
図9A〜
図9Gにおいて符号620A〜620Gで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Hで示されている。
図9Hに示された感知アブレーションシステム620Hは、第1の感知電極644Hが第1のプローブ622の遠位端624に配置されていることと、第2の感知電極646Hが、針部630が近位端622に対してよりも第2のプローブ636の近位端632の近くに配置されるように、第2のプローブ636の針部630の近位に配置されていることとを除いて、
図9A〜
図9Gに示された感知アブレーションシステム620A〜620Gと同じであり得る。別の言い方をすれば、第2の感知電極646Hは、第3および第4のアブレーション電極654H、656Hが遠位端624から存在するよりも、第2のプローブ636の遠位端624からさらに遠くで配置されている。
図9A〜
図9Gに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638H、640Hは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654H、656Hは第2のプローブ636に留まっている。
【0124】
[00211]ここで
図9Iを参照すると、
図9A〜
図9Hにおいて符号620A〜620Hで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Iで示されている。
図9Iに示された感知アブレーションシステム620Iは、第1のアブレーション電極638Iが第1の感知電極644Iとして使用されていることと、第3のアブレーション電極654Iが第2の感知電極646Iとして使用されていることとを除いて、
図9A〜
図9Hに示された感知アブレーションシステム620A〜620Hと同じであり得る。
図9A〜
図9Hに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638I、640Iは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654I、656Iは第2のプローブ636に留まっている。
【0125】
[00212]ここで
図9Jを参照すると、
図9A〜
図9Iにおいて符号620A〜620Iで示された感知アブレーションシステムからの変形が、ここでは符号620Jで示されている。
図9Jに示された感知アブレーションシステム620Jは、第1の感知電極644Jが第2のアブレーション電極640Jにおいて第1のプローブ622の針部630の側部629に配置されていることと、第2の感知電極646Jが第3のアブレーション電極654Jにおいて第2のプローブ636の針部630の側部629に配置されていることとを除いて、
図9A〜
図9Iに示された感知アブレーションシステム620A〜620Iと同じであり得る。
図9A〜
図9Iに示されているように、第1および第2のアブレーション電極638J、640Jは第1のプローブ622に留まっており、第3および第4のアブレーション電極654J、656Jは第2のプローブ636に留まっている。
【0126】
[00213]プローブにおける2セットの電極と第1および第2の感知電極とを有する2つのプローブシステムのさらなる変形が、
図10A〜
図10Cに示されている。同様に、3つ以上のプローブが、本開示の精神および範囲を超えることなく、使用されてもよい。
【0127】
[00214]本開示のさらなる態様が、
図11のブロック図に示されているようなアブレーション装置を用いて患者を処置する方法を提供する。ある実施形態では、方法は、アブレーション装置位置決め、電力印加、および終点検出のための生体インピーダンス法(BIA:Bioelectrical Impedance Analysis)を用いることを含み得る。ここで用いられるとき、BIAは、組織に低レベルの電流を通過させることと、その電流の通過をさせつつ、インピーダンスを決定するために、抵抗および/もしくはリアクタンス、位相角ずれ、ならびに/または、静電容量およびインダクタンスを測定することを含む。リアクタンスおよび抵抗から、複素インピーダンスが計算できる。組織の複素インピーダンス(抵抗、スカラーインピーダンス、および位相角を含む)は、組織の種類または状態を決定するために分析され得る。
【0128】
[00215]前述したプローブまたは針のうちの1つが、電気外科的エネルギーの印加を通じてエネルギーを組織束または器官に導入し、組織がもはや生存できなくなるまで組織を加熱することで、壊死組織を作り出すために使用され得る。ある実施形態では、方法は、アブレーション装置にセンサを用いることを含み得る。センサは、異なる種類の信号の放出と受信との両方を行うことが可能であり得る。例えば、方法は、低レベルの「測定レベル」信号と、高レベルの「アブレーションレベル」信号とを少なくとも放出することを含む。測定信号は、例として、約50kHzで800μAにおいて印加され得る。アブレーション信号は、例として、約400〜500kHzで印加され得る。
【0129】
[00216]ある実施形態では、方法は、前述した感知アブレーションシステム20A〜D、120A〜G、220A〜R、320A〜J、420A〜U、520A〜K、620A〜Jのうちの1つ、または他の装置を用いることを含み得る。ある実施形態では、方法は、第1の電極に測定レベルの電力をエネルギー供給するステップ702を含み得る。エネルギー供給された第1の電極は、皮膚用パッチ電極、または、例として、前述したようなプローブに連結される電極であり得る。上記の針プローブのうちの1つなどのプローブが、患者の生体構造内の位置に挿入され得る。電力の測定レベルは、電圧低下、静電容量、抵抗、リアクタンス、またはインピーダンスなどのバルク組織特性を決定または測定するのに十分な大きさであるが、好ましくは、組織を大幅に変えてしまうほど高くはない。別の言い方をすれば、測定レベルの出力を患者の生体構造に印加することで、特定のバルク組織特性を測定することができる。一変形において、複素インピーダンスなどのインピーダンスが、測定される1つまたは複数のバルク組織特性に基づいて決定される。したがって、方法は、患者の生体構造のバルク組織特性を測定する、および/または、患者の生体構造のインピーダンスを決定するステップ704を含み得る。複素インピーダンスは、抵抗およびリアクタンスを含んでいる。
【0130】
[00217]ある実施形態では、方法は、バルク組織特性および/またはインピーダンスに基づいて、プローブの第1の位置がプローブの所望の位置であるかどうかを決定するステップ706を、さらに備え得る。プローブが所望の位置にない場合、プローブは再び位置決めされ得る。第1の電極に測定レベルの電力をエネルギー供給するステップ702は、プローブが所望の位置にあることが決定されるまで繰り返され得る。所望の位置は、患者におけるアブレーション組織について望まれる位置である。決定されたインピーダンス、または、測定されたバルク組織特性に基づいて、操作者は、プローブが所望の位置にあるかどうかを推定できる。
【0131】
[00218]プローブが所望の位置にくると、方法は、電極にアブレーションレベルの電力をエネルギー供給することで、プローブの近くの組織をアブレーションするステップ708を含み得る。アブレーションレベルは、腫瘍などの組織をアブレーションするのに十分な高さとして提供され得る。測定レベルの電力およびアブレーションレベルの電力でエネルギー供給される電極は、
図1A〜
図10Cに関連して説明したものなど、様々な電極のうちの同じ電極であってもよい。アブレーションレベルの電力は測定レベルの電力より大きい。アブレーションレベルの電力は、より高いレベルの駆動電流、より高いレベルの駆動電圧、より長いデューティサイクルであるが同じ電圧および電流、より長いデューティサイクルであるがより小さい瞬間的な駆動電流または電圧のため、より大きくてもよい。
【0132】
[00219]したがって、測定レベルの電力は、患者の組織に向けられる測定信号または感知信号を、電極に送らせるだけである。感知信号は、患者の組織に実質的な変化をもたらさない低レベルの信号であり得る。感知信号は、組織アブレーションをもたらすようにアブレーションプローブが適切に配置されたかどうかを操作者が知り得るように組織特性を決定するだけのために、組織を通じて送信される。一方、アブレーション信号は、例として、組織壊死をもたらすだけの高さである。したがって、感知信号はアブレーション信号より小さい、または、より低い。
【0133】
[00220]インピーダンスは、バルク組織特性など、患者の特性を測定することで決定できる。インピーダンスは、例として、抵抗(または、スカラーインピーダンス)と位相角との両方を含む、複素インピーダンスとして決定できる。
【0134】
[00221]ある実施形態では、方法は、後に記載するように、追加のステップおよび改善を含んでもよい。例えば、方法は、第1の電極がエネルギー供給されるとき、組織を通過し、帰還測定信号になるように構成されているソース測定信号を、第1の電極から送ることを含んでもよく、方法はさらに、帰還測定信号をシステムの第2の電極を通じて受信することを含んでもよい。第2の電極は、先に示して説明した皮膚用パッチ電極など、プローブから離間される測定帰還装置に設けられてもよい。代替で、第2の電極は、例えば、先に示して説明した構成のうちのいずれかで、プローブと連結されてもよく、その場合、第2の(または、第1の)感知電極がプローブに配置されるか、または、第1および第2の感知電極の両方がプローブに配置される。
【0135】
[00222]ある実施形態では、方法は、ソースアブレーション信号をアブレーション電極(システム20A、120A、220A、320A、420A、520A、620Aのうちの1つにおける電極のうちの1つなど)から送ることを含み得る。典型的には、アブレーション電極は、前述のように、プローブに設けられる。例えば、方法は、アブレーション電極がエネルギー供給されるとき、組織を通過し、アブレーション帰還信号になるように構成されているソースアブレーション信号をアブレーション電極(第1の電極または別の電極であり得る)から送ることを含んでもよく、方法はさらに、アブレーション帰還信号をシステムのアブレーション帰還電極を通じて受信することを含んでもよい。アブレーション帰還電極は、例として、第1の電極、第2の電極、第3の電極、または別の電極であり得る。アブレーション帰還電極は、先に示して説明した皮膚用パッチ電極など、プローブから離間される帰還装置に設けられてもよい。代替で、アブレーション帰還電極は、例えば、先に示して説明した構成のうちのいずれかで、プローブと連結されてもよい。
【0136】
[00223]一変形では、測定信号およびアブレーション信号の発信源として機能する1つまたは複数の電極が活性電極である一方、帰還電極は、エネルギー供給されない中性電極である。しかしながら、別の変形では、測定ソース電極と測定帰還電極とが互いに反対の極性でエネルギー供給されるように、ソース電極と帰還電極との両方がエネルギー供給される。同様に、アブレーションソース電極とアブレーション帰還電極との両方が、互いに反対の極性でエネルギー供給されてもよい。別の変形では、測定回路またはアブレーション回路の一方が中性帰還電極を用いてもよく、一方、測定回路およびアブレーション回路の他方が、ソース電極と反対の極性で帯電される帰還電極を有する。
【0137】
[00224]2つの電極がアブレーション回路で反対の極性でエネルギー供給されるとき、例えば、第1のアブレーションソース信号が第1のアブレーション電極から送られ、第2のソースアブレーション信号が第2のアブレーション電極から送られる。各々のアブレーション信号は、第1のアブレーション帰還信号が第2のアブレーション電極によって受信され、第2のアブレーション帰還信号が第1のアブレーション電極によって受信されるように、帰還信号となる。このような回路では、電子が一度に1つだけの方向で各々のアブレーション電子から流れる。信号が各々のアブレーション電極の間で振動するとき、電子はより大きな正の極を有するどちらかの電極に向かって移動する。
【0138】
[00225]測定回路は、同じ方法を行える。測定電極およびアブレーション電極は、共通の電極または異なる電極であってよい。例えば、2つの電極が測定回路で反対の極性でエネルギー供給されるとき、第1の測定ソース信号が第1の感知電極から送られ、第2の測定ソース信号が第2の感知電極から送られる。各々のアブレーション信号は、第1の測定帰還信号が第2の感知電極によって受信され、第2の測定帰還信号が第1の感知電極によって受信されるように、帰還信号となる。
【0139】
[00226]したがって、本発明の一態様では、方法は、腫瘍、類線維腫、組織、または、アブレーションもしくはBIA処置が望まれる患者の生体構造の別の他の部分などの対象物を、患者の生体構造において複素インピーダンスを決定することを含め、患者の生体構造に生体インピーダンス法(BIA)を実施することで、位置特定することを含み得る。これは、前述のように、先に説明した装置のうちの1つまたは別の装置を用いて、電極に測定レベルの電力をエネルギー供給することで達成され得る。ある実施形態では、方法は、対象物を位置特定するステップによって決定された対象物の位置に基づいて、対象物をアブレーションするためにプローブを所望の位置に位置決めすることを含み得る。
【0140】
[00227]ある変形では、方法は、装置の使用の間、異なる電極グループの間で感知を切り替えることを含み得る。測定信号は、連続的または非連続的に送信できる。例えば、測定信号が、設定間隔で、トリガー位置で(例えば、別の作用が起こった後)、または、外科医が制御した間隔で、送信されてもよい。測定信号は、交流(AC)または低レベルの直流(DC)として印加され得る。例えば、DC測定信号は、抵抗などのバルク組織特性を決定するためにシステムで用いられ得る。AC信号は、複素インピーダンスが決定されるときに用いられ得る。アブレーション信号は、典型的にはACとして印加されるが、ある用途では代替でDCとして印加され得る。いずれの信号も、可変電圧または一定の電圧で適用され得る。典型的には、アブレーション信号は、筋肉痙攣を防止するために、ACで約400〜500kHzにおいて印加される。
【0141】
[00228]測定回路は操作に関するデータを提供でき、データが操作されると、例えば、システムは、装置位置決め、または、対象物の位置特定/状態に関する推定を行うために、インピーダンスを決定できる。例えば、システムは、プローブが特定の組織と接触しているため、適切に配置されている(例えば、腫瘍の真ん中にある)ことを決定できる。システムが分析し得る要素は、インピーダンス(出力電圧と出力電流との間のリアクタンスまたは位相角)、組織を通って流れる出力電流の大きさ、抵抗、温度、またはそれらの組み合わせであり得る。
【0142】
[00229]遠隔(パッチ)電極と局所的な電極(プローブ上)とが使用されるシステムでは、方法は、組織状態および/もしくはプローブ位置について使用者に情報を提供するだけのために、全身の値との比較、区分の値との比較、装置から装置への比較(複数の電極の状況において)、プローブからパッチ電極(グランドパッド)への比較、ならびに/または、プローブにおける比較を含み得ることが考えられる。
【0143】
[00230]感知アブレーションシステム20A、120A、220A、320A、420A、520A、620A、またはその変形のいずれも、ここで説明された方法のために使用され得る。したがって、ある変形では、測定電極およびアブレーション電極は共通または同じであり、他の変形では、異なる電極が、アブレーション回路に対してではなく感知回路に対して使用される。
【0144】
[00231]ある変形では、方法は、測定信号を送信することと、インピーダンスまたはバルク組織特性を決定することと、そしてインピーダンスまたはバルク組織特性に基づいてプローブの位置を推定することとを含み得る。前述のように、信号は、AC信号として、または、単なるインピーダンスを決定するための場合には、DC信号として、送信され得る。プローブが所望の位置にないことをインピーダンスが指し示す場合、プローブは移動され、プローブが所望の位置に配置されることが決定されるまで、一連の行為が繰り返される。その後、より高いアブレーション信号が、組織壊死をもたらすために送信される。
【0145】
[00232]本発明の説明は、本質的に単なる例示であり、本発明の主旨から逸脱しない変形は、本発明の範囲内にあるように意図されている。このような変形は、本発明の精神および範囲からの逸脱として解釈されることはない。例えば、様々な図における変形は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、各々と組み合わされてもよい。
【0146】
[00233]本発明の好ましい実施形態が開示されている。しかしながら、当業者は、特定の改良が本発明の教示内にあることを理解するものである。そのため、以下の請求項が、本発明の真の範囲および内容を決定するために検討されるべきである。
【0147】
[00234]上記の用途で提唱されるあらゆる数値は、任意の下方値と任意の上方値との間に少なくとも2つの1位数の隔たりがある場合、1つの1位数の増加で下方値から上方値へのすべての値を含む。例として、構成部品の総量、または、例えば、温度、圧力、時間などの過程の変数の値が、例えば、1から90まで、好ましくは20から80まで、より好ましくは30から70までであると述べられている場合、15から85まで、22から68まで、43から51まで、30から32までなどの値が、この記述では明示的に列挙されることが意図されている。1未満の値に関しては、1位数は、必要に応じて、0.0001、0.001、0.01、または0.1であると見なされる。具体的に意図されていることの例だけがあり、列挙された最下値と最上値との間の数値のすべての可能な組み合わせが、同様の手法で本出願において明示的に述べられると見なされるものである。
【0148】
[00235]他に述べられていない場合、すべての範囲は、両方の限度値と、限度値同士の間のすべての数字とを含み、範囲に関連しての「約」または「おおよそ」は、範囲の両限度に適用する。したがって、「約20から30まで」は、少なくとも明示された限度値を含め、「約20から30まで」を網羅するように意図されている。
【0149】
[00236]特許出願および特許公開を含め、すべての記事および文献の開示は、すべての目的に関して、参照により組み込まれている。
【0150】
[00237]組み合わせを説明するための用語「〜から実質的に成る(consisting essentially of)」は、特定された要素、成分、構成部品、またはステップと、組み合わせの基本的な新規の特徴に実質的に影響を与えないような他の要素、成分、構成部品、またはステップとを含むことになる。
【0151】
[00238]ここでの要素、成分、構成部品、またはステップの組み合わせを説明する用語「備える(comprising)」または「含む(including)」の使用は、要素、成分、構成部品、またはステップから実質的に成る実施形態も検討している。