(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6342242
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】ヘルメットカバー
(51)【国際特許分類】
A42B 3/04 20060101AFI20180604BHJP
【FI】
A42B3/04
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-141378(P2014-141378)
(22)【出願日】2014年7月9日
(65)【公開番号】特開2016-17249(P2016-17249A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年6月28日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)配布日 平成26年5月27日 (2)配布場所 ミドリ安全株式会社神奈川支社(神奈川県横浜市港北区新羽町695−4 田村ビル) (3)公開者 ミドリ安全株式会社 (4)配布物 ヘルメットカバーを掲載したカタログ
(73)【特許権者】
【識別番号】391009372
【氏名又は名称】ミドリ安全株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100081363
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 修治
(72)【発明者】
【氏名】吉井 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】武田 幸久
【審査官】
北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】
実開平07−031825(JP,U)
【文献】
特開2010−156092(JP,A)
【文献】
実開平06−042924(JP,U)
【文献】
実開昭63−042125(JP,U)
【文献】
米国特許第05481759(US,A)
【文献】
特開2012−233290(JP,A)
【文献】
実開昭48−010622(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3177265(JP,U)
【文献】
実開昭60−071634(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A42B 3/00 − 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、
複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、
カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、
前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成され、
各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とするヘルメットカバー。
【請求項2】
ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、
複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、
カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成され、
カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、
前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成され、
各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とするヘルメットカバー。
【請求項3】
庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、
複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、
さらにカバー本体の正面下部にヘルメットの庇を覆う庇カバーの後部が縫製され、
カバー本体及び庇カバーの周縁に第1の弾性帯が取り付けられ、さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部に第2の弾性体が取り付けられ、
カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられ、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっており、
カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられ、
前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成され、
各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とするヘルメットカバー。
【請求項4】
庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、
複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、
さらにカバー本体の正面下部にヘルメットの庇を覆う庇カバーが縫製され、
カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成され、
カバー本体及び庇カバーの周縁に第1の弾性帯が取り付けられ、さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部に第2の弾性体が取り付けられ、
カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられ、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっており、
カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、
前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成され、
各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とするヘルメットカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルメットに装着して表面を覆うヘルメットカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からヘルメットに装着して、視認性を高め、作業者の安全を図るヘルメットカバーが提案されている。ヘルメットカバーは、複数の布片からなり、複数の布片の端部同士が縫製されて形成され、半球体状のカバー本体が設けられている。カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられている。前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成されている。各反射片は、裏面に塗布された接着剤、縫製等によって、各布片に設けられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平07−31825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のヘルメットカバーは、半球体状のカバー本体に帯状の反射部材を取り付けて、視認性を高めている。帯状の反射部材は、1枚でカバー本体全周に巻き付けると、カバー本体が半球体形状であるため、上辺が撓んで皺ができてしまうので、複数の反射片で構成し、各反射片を各布片に接着剤、縫製等により取り付けていた。各反射片は、先に縫製されて形成された半球体状のカバー本体の各布片に接着剤、縫製等により取り付けるので、各反射片間に隙間が生じ、1枚の帯状に連続させることができないとい問題点があった。また、各反射片を接着剤によりカバー本体に取り付けると、剥がれ易く、耐久性に乏しいという問題点があった。さらにまた、各反射片を縫製によりカバー本体に取り付けると、剥がれ難く耐久性があるが、カバー本体が半球体状であるので、各反射片を各布片に縫製する作業が面倒且つ時間もかかり、コスト高になるという問題点があった。
【0005】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、半球体状のカバー本体を構成する各布片に、反射片を帯状に連続させて取り付けることができ、各反射片をカバー本体に剥がれ難く耐久性があり、カバー本体形成時の各布片の端部同士の縫製を利用して、各布片に簡単に取り付けることができるヘルメットカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に係るヘルメットカバーは、上記目的を達成するため、ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成され、各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とする。
【0007】
本願請求項2に係るヘルメットカバーは、上記目的を達成するため、ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成され、カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成され、各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とする。
【0008】
本願請求項3に係るヘルメットカバーは、上記目的を達成するため、庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、さらにカバー本体の正面下部にヘルメットの庇を覆う庇カバーの後部が縫製され、カバー本体及び庇カバーの周縁に第1の弾性帯が取り付けられ、さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部に第2の弾性体が取り付けられ、カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられ、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっており、カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられ、前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成され、各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項4に係るヘルメットカバーは、上記目的を達成するため、庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーであって、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成され、さらにカバー本体の正面下部にヘルメットの庇を覆う庇カバーが縫製され、カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成され、カバー本体及び庇カバーの周縁に第1の弾性帯が取り付けられ、さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部に第2の弾性体が取り付けられ、カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられ、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっており、カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられており、前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成され、各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願発明に係るヘルメットカバーは、ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバーは、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成されている。カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられている。前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成されている。各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されている。
【0011】
本願発明に係るヘルメットカバーは、複数の布片にそれぞれ反射片を接着剤により取り付け、この複数の布片の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体を形成している。このように本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体を形成してから反射片を取り付けるのではなく、先に反射片を各布片に接着剤により固定しておくので、複数の布片の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体を形成すると、同時に反射片の両端が布片の端部に折り込まれて縫製され、反射片を各布片に簡単に取り付けることができるという効果がある。また、反射片は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができるという効果がある。
【0012】
本願発明に係るヘルメットカバーは、ヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバーは、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成されている。カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成されている。カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられている。前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成されている。各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されている。
【0013】
本願発明に係るヘルメットカバーは、複数の布片にそれぞれ反射片を接着剤により取り付け、この複数の布片の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体を形成している。このように本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体を形成してから反射片を取り付けるのではなく、先に反射片を各布片に接着剤により固定しておくので、複数の布片の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体を形成すると、同時に反射片の両端が布片の端部に折り込まれて縫製され、反射片を各布片に簡単に取り付けることができるという効果がある。また、反射片は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができるという効果がある。また、カバー本体の正面に矩形状の開口が形成されており、開口を介してヘルメットの正面マークを確実に視認することができるという効果がある。
【0014】
本願発明に係るヘルメットカバーは、庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバーは、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成されている。さらにカバー本体の正面下部にはヘルメットの庇を覆う庇カバーの後部が縫製されている。カバー本体及び庇カバーの周縁には、第1の弾性帯が取り付けられている。さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部に第2の弾性体が取り付けられている。カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられる。カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっている。カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられている。前記帯状の反射部材は、各布片に配置される複数の反射片で構成されている。各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されている。
【0015】
本願発明に係るヘルメットカバーは、複数の布片にそれぞれ反射片を接着剤により取り付け、この複数の布片の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体を形成している。このように本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体を形成してから反射片を取り付けるのではなく、先に反射片を各布片に接着剤により固定しておくので、複数の布片の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体を形成すると、同時に反射片の両端が布片の端部に折り込まれて縫製され、反射片を各布片に簡単に取り付けることができるという効果がある。また、反射片は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができるという効果がある。本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体をヘルメットの帽体に被せ、庇カバーをヘルメットの庇に被せて、第1の弾性体により、カバー本体の周縁と庇カバーの周縁をヘルメットの帽体及び庇の周縁に簡単に取り付けることができる。また、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられ、カバー本体はヘルメットの帽体に隙間なく被着され、庇カバーはヘルメットの庇部に隙間なく被着されて、ヘルメットの形態を保持したままヘルメットカバーを取り付けることができるという効果がある。また、カバー本体は、庇カバーの緊張により、前方に引っ張られ、反射部材を撓ませることがなく保持することができるという効果がある。
【0016】
本願発明に係るヘルメットカバーは、庇付きヘルメットの帽体に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバーは、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体が形成されている。さらにカバー本体の正面下部にはヘルメットの庇を覆う庇カバーが縫製されている。カバー本体の正面には、正面の布片が他の布片より短く形成されて、ヘルメットの正面マークを視認可能な矩形状の開口が形成されている。カバー本体及び庇カバーの周縁には第1の弾性帯が取り付けられている。さらに、カバー本体の下部と庇カバーの後部の接続部には第2の弾性体が取り付けられている。カバー本体及び庇カバーは、ヘルメットの帽体及び庇の周縁に第1の弾性体を介して着脱可能に取り付けられる。カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられるようになっている。カバー本体の周囲には帯状の反射部材が設けられている。前記帯状の反射部材は、正面の布片を除く各布片に配置される複数の反射片で構成されている。各反射片は、カバー本体の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片の端部に折り込まれて縫製されている。
【0017】
本願発明に係るヘルメットカバーは、複数の布片にそれぞれ反射片を接着剤により取り付け、この複数の布片の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体を形成している。このように本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体を形成してから反射片を取り付けるのではなく、先に反射片を各布片に接着剤により固定しておくので、複数の布片の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体を形成すると、同時に反射片の両端が布片の端部に折り込まれて縫製され、反射片を各布片に簡単に取り付けることができるという効果がある。また、反射片は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができるという効果がある。本願発明に係るヘルメットカバーは、カバー本体をヘルメットの帽体に被せ、庇カバーをヘルメットの庇に被せて、第1の弾性体により、カバー本体の周縁と庇カバーの周縁をヘルメットの帽体及び庇の周縁に簡単に取り付けることができる。また、カバー本体の下部及び庇カバーの後部がヘルメットの帽体と庇の連結部に第2の弾性体を介して圧接させられ、カバー本体はヘルメットの帽体に隙間なく被着され、庇カバーはヘルメットの庇部に隙間なく被着されて、ヘルメットの形態を保持したままヘルメットカバーを取り付けることができるという効果がある。また、カバー本体は、庇カバーの緊張により、前方に引っ張られ、反射部材を撓ませることがなく保持することができるという効果がある。さらに、カバー本体が前方に引っ張られることにより、カバー本体の正面に形成された矩形状の開口の形状を確実に保持することができ、開口を介してヘルメットの正面マークを確実に視認することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本願発明に係るヘルメットカバーの一実施例を示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図である。
【
図2】
図1のヘルメットカバーの内側から視た図であって、(a)が正面内面図、(b)が背面内面図である。
【
図3】
図1のヘルメットカバーの縫製部を示す図であって、(a)が上部斜視図、(b)が下部斜視図である。
【
図5】
図1のヘルメットカバーの反射部材の縫製説明図であって、(a)が全体図、(b)がA部拡大図、(c)がB部拡大図、(d)が
図1のX−X断面図、(e)が
図1のY−Y断面図、(f)が
図1のZ−Z断面図である。
【
図6】
図1のヘルメットカバーをヘルメットに装着した図であって、(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が背面図である。
【
図7】庇付きヘルメットを示す図であって、(a)が正面図、(b)が背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ヘルメットカバー1は、
図7に示すように、ヘルメットHの帽体H1に装着する布地性のヘルメットカバーである。
図1,2に示すように、ヘルメットカバー1は、複数の布片5〜9の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体2が形成されている。カバー本体2の周囲には帯状の反射部材21が設けられている。前記帯状の反射部材21は、各布片6〜8に配置される複数の反射片22〜24で構成されている。各反射片22〜24は、カバー本体2の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製されている。
【0020】
ヘルメットカバー1は、複数の布片6〜8にそれぞれ反射片22〜24を接着剤により取り付け、この複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体2を形成している。このようにヘルメットカバー1は、カバー本体2を形成してから反射片22〜24を取り付けるのではなく、先に反射片22〜24を各布片6〜8に接着剤により固定しておくので、複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体2を形成すると、同時に反射片22〜24の両端が布片5〜9の端部に折り込まれて縫製され、反射片22〜24を各布片6〜8に簡単に取り付けることができる。また、反射片22〜24は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができる。
【0021】
ヘルメットカバー1は、ヘルメットHの帽体H1に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバー1は、複数の布片5〜9の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体2が形成されている。カバー本体2の正面には、正面の布片5が他の布片6〜8より短く形成されて、ヘルメットHの正面マークMを視認可能な矩形状の開口10が形成されている。カバー本体2の周囲には帯状の反射部材21が設けられている。前記帯状の反射部材21は、正面の布片5を除く各布片6〜8に配置される複数の反射片22〜24で構成されている。各反射片22〜24は、カバー本体2の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製されている。
【0022】
ヘルメットカバー1は、複数の布片6〜8にそれぞれ反射片22〜24を接着剤により取り付け、この複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体2を形成している。このようにヘルメットカバー1は、カバー本体2を形成してから反射片22〜24を取り付けるのではなく、先に反射片22〜24を各布片6〜8に接着剤により固定しておくので、複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体2を形成すると、同時に反射片22〜24の両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製され、反射片22〜24を各布片5〜9に簡単に取り付けることができる。また、反射片22〜24は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができる。また、カバー本体2の正面に矩形状の開口10が形成されており、開口10を介してヘルメットHの正面マークMを確実に視認することができる。
【0023】
ヘルメットカバー1は、庇付きヘルメットHの帽体H1に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバー1は、複数の布片5〜9の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体2が形成されている。さらにカバー本体2の正面下部にはヘルメットHの庇Bを覆う庇カバー3の後部が縫製されている。カバー本体2及び庇カバー3の周縁には、第1の弾性帯13が取り付けられている。さらに、カバー本体2の下部と庇カバー3の後部の接続部に第2の弾性帯15が取り付けられている。カバー本体2及び庇カバー3は、ヘルメットHの帽体H1及び庇Bの周縁に第1の弾性帯13を介して着脱可能に取り付けられる。カバー本体2の下部及び庇カバー3の後部がヘルメットHの帽体H1と庇Bの連結部に第2の弾性帯15を介して圧接させられるようになっている。カバー本体2の周囲には帯状の反射部材21が設けられている。前記帯状の反射部材21は、各布片6〜8に配置される複数の反射片22〜24で構成されている。各反射片22〜24は、カバー本体2の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製されている。
【0024】
ヘルメットカバー1は、複数の布片6〜8にそれぞれ反射片22〜24を接着剤により取り付け、この複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体2を形成している。このようにヘルメットカバー1は、カバー本体2を形成してから反射片22〜24を取り付けるのではなく、先に反射片22〜24を各布片6〜8に接着剤により固定しておくので、複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体2を形成すると、同時に反射片22〜24の両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製され、反射片22〜24を各布片6〜8に簡単に取り付けることができる。また、反射片22〜24は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができる。ヘルメットカバー1は、カバー本体2をヘルメットHの帽体H1に被せ、庇カバー3をヘルメットHの庇Bに被せて、第1の弾性帯13により、カバー本体2の周縁と庇カバー3の周縁をヘルメットHの帽体H1及び庇Bの周縁に簡単に取り付けることができる。また、カバー本体2の下部及び庇カバー3の後部がヘルメットHの帽体H1と庇Bの連結部に第2の弾性帯15を介して圧接させられ、カバー本体2はヘルメットHの帽体H1に隙間なく被着され、庇カバー3はヘルメットHの庇部に隙間なく被着されて、ヘルメットHの形態を保持したままヘルメットカバー1を取り付けることができる。また、カバー本体2は、庇カバー3の緊張により、前方に引っ張られ、反射部材21を撓ませることがなく保持することができる。
【0025】
ヘルメットカバー1は、庇付きヘルメットHの帽体H1に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットカバー1は、複数の布片5〜9の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体2が形成されている。さらにカバー本体2の正面下部にはヘルメットHの庇Bを覆う庇カバー3が縫製されている。カバー本体2の正面には、正面の布片5〜9が他の布片5〜9より短く形成されて、ヘルメットHの正面マークMを視認可能な矩形状の開口が形成されている。カバー本体2及び庇カバー3の周縁には第1の弾性帯13が取り付けられている。さらに、カバー本体2の下部と庇カバー3の後部の接続部には第2の弾性帯15が取り付けられている。カバー本体2及び庇カバー3は、ヘルメットHの帽体H1及び庇Bの周縁に第1の弾性帯13を介して着脱可能に取り付けられる。カバー本体2の下部及び庇カバー3の後部がヘルメットHの帽体H1と庇Bの連結部に第2の弾性帯15を介して圧接させられるようになっている。カバー本体2の周囲には帯状の反射部材21が設けられている。前記帯状の反射部材21は、正面の布片5〜9を除く各布片5〜9に配置される複数の反射片22〜24で構成されている。各反射片22〜24は、カバー本体2の表面に接着剤により取り付けられ、両端が布片5〜9の端部に折り込まれて縫製されている。
【0026】
ヘルメットカバー1は、複数の布片6〜8にそれぞれ反射片22〜24を接着剤により取り付け、この複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んでから縫製して半球体状のカバー本体2を形成している。このようにヘルメットカバー1は、カバー本体2を形成してから反射片22〜24を取り付けるのではなく、先に反射片22〜24を各布片6〜8に接着剤により固定しておくので、複数の布片5〜9の端部同士を内側に折り込んで縫製して半球体状のカバー本体2を形成すると、同時に反射片22〜24の両端が布片6〜8の端部に折り込まれて縫製され、反射片22〜24を各布片6〜8に簡単に取り付ける。また、反射片22〜24は、両端が折り込まれて縫製されているので剥がれ難く耐久性があり、帯状に連続させて取り付けることができる。ヘルメットカバー1は、カバー本体2をヘルメットHの帽体H1に被せ、庇カバー3をヘルメットHの庇Bに被せて、第1の弾性帯13により、カバー本体2の周縁と庇カバー3の周縁をヘルメットHの帽体H1及び庇Bの周縁に簡単に取り付けることができる。また、カバー本体2の下部及び庇カバー3の後部がヘルメットHの帽体H1と庇Bの連結部に第2の弾性帯15を介して圧接させられ、カバー本体2はヘルメットHの帽体H1に隙間なく被着され、庇カバー3はヘルメットHの庇部に隙間なく被着されて、ヘルメットHの形態を保持したままヘルメットカバー1を取り付けることができる。また、カバー本体2は、庇カバー3の緊張により、前方に引っ張られ、反射部材21を撓ませることがなく保持することができる。さらに、カバー本体2が方に引っ張られることにより、カバー本体2の正面に形成された矩形状の開口10が形状を確実に保持することができ、開口10を介してヘルメットHの正面マークMを確実に視認することができる。
【0027】
さらに、ヘルメットカバーについて詳細に説明する。当該ヘルメットカバー1は、
図7に示すように、庇付きヘルメットHの帽体H1に装着する布地性のヘルメットカバーである。ヘルメットHは、帽体H1と、帽体H1の正面下部に設けられた庇Bとからなり、帽体H1の正面に企業名等のマークMが形成されている。ヘルメットカバー1は、
図1,2に示すように、半球体状のカバー本体2と、カバー本体2の正面下部に縫製された庇カバー3とからなる。庇付きヘルメットHの帽体H1に被せるヘルメットカバー1のカバー本体2は、
図4に示すように、正面布片5と、背面布片6と、左面布片7と、右面布片8と、補強布片9とからなり、各布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状に形成されている。左面布片7と右面布片8は、対称に形成されている。背面布片6と左面布片7と右面布片8は、略同じ長さで形成され、正面布片5は、背面布片6と左面布片7と右面布片8より短く形成されている。
【0028】
図1(a),
図5(d)に示すように、正面布片5の右端5bと右面布片8の前端8aは、内側に折り込まれて当接されて縫製されている。正面布片5の左端5cと左面布片7の前端7aは、内側に折り込まれて当接されて縫製されている。
図1(b),
図5(e)に示すように、背面布片6の右端6bと右面布片8の後端8cは、内側に折り込まれて当接されて縫製されている。背面布片6の左端6cと左面布片7の後端7cは、内側に折り込まれて当接されて縫製されている。
図3(a)に示すように、正面布片5が右面布片8と左面布片7より短いので、
図5(f)に示すように、右面布片8及び左面布片7の前端8a,7a下部は、正面布片5の右端5bと左端5cに当接しないで内側に折り込まれて縫製されている。補強布片9は、右端9cが右面布片8の前端8a下部に縫製され、左端9dが左面布片7の前端7a下部に縫製されている。縫製は、オーバーロックにより行われる。このように、正面布片5と、背面布片6と、左面布片7と、右面布片8と、補強布片9が縫製されて、半球体状のカバー本体2を構成している。正面布片5の下端5aと、補強布片9の上端9aと、右面布片8の前端8aと、左面布片7の前端7aによって、カバー本体2の開口10が矩形状に形成される。
【0029】
図4に示すように、庇カバー3は、湾曲布片によって形成されている。湾曲布片3は、凸状の前部湾曲縁3aと凹状の後部湾曲縁3bによって三日月状に形成されている。湾曲布片3は、カバー本体2の正面下部、即ち、補強布片9の下端9b、右面布片8の前方下端8b及び左面布片7の前方下端7bに後部湾曲縁3bが縫製されて取り付けられている。なお、前記した補強布片9は、湾曲布片3があるので、取り付けないようにしても構わない。
【0030】
カバー本体2の下端2a周縁と庇カバー3の周縁、即ち、背面布片6の下端6a、右面布片8の下端8b、左面布片7の下端7b、湾曲布片3の前部湾曲縁3aに、環状の長尺布片11が縫製されている。
図3(b)に示すように、この長尺布片11によって形成される案内路12内に第1のゴム帯13が取り付けられている。また、カバー本体2の正面下部、即ち、補強布片9の下端9b、右面布片8の前方下端8b及び左面布片7の前方下端7bと湾曲布片3の後部湾曲縁3bとの接合縫製部には、第2のゴム帯15が同時に縫製されて取り付けられている。
【0031】
このように、ヘルメットカバー1は、複数の布片の端部同士が内側に折り込まれて縫製されて半球体状のカバー本体2が形成され、カバー本体2の正面下部にはヘルメットHの庇Bを覆う庇カバー3が縫製されている。カバー本体2の正面には、正面布片5が他の布片より短く形成されて、ヘルメットHの正面マークMを視認可能な矩形状の開口10が形成されている。カバー本体2及び庇カバー3は、ヘルメットHの帽体H1の下端周縁H2及び庇Bの周縁B2に第1のゴム帯13を介して着脱可能に取り付けられる。カバー本体2の下端2a正面及び庇カバー3の後部湾曲縁3bがヘルメットHの帽体H1と庇Bの連結部Sに第2のゴム帯15を介して圧接させられるようになっている。
【0032】
このヘルメットカバー1には、帯状の反射部材21が取り付けられている。帯状の反射部材21は、左面布片7に取り付けられる左面反射片22と、背面布片6に取り付けられる背面反射片23と、右面布片8に取り付けられる右面反射片24とからなる。反射片22〜24は、特に限定しないが、再起性反射シートで直線状に形成されていることが望ましい。
図4に示すように、左面反射片22は、左面布片7に接着剤により固定される。左面反射片22は、前端22aが左面布片7の前端7aまで達し、後端22bが左面布片7の後端7cまで達する長さで形成されている。また、左面反射片22の幅は、前記矩形状の開口10の左端縁と略同じ長さで形成されている。右面反射片24は、右面布片8に接着剤により固定される。右面反射片24は、前端24aが右面布片8の前端8aまで達し、後端24bが右面布片8の後端8cまで達する長さで形成されている。また、右面反射片24の幅は、左面反射片22と略同じ幅の長さで、前記矩形状の開口10の右端縁と略同じ長さで形成されている。背面反射片23は、背面布片6に接着剤により固定される。背面反射片23は、左端23aが背面布片6の左端6cまで達し、右端23bが背面布片6の右端6bまで達する長さで形成されている。また、背面反射片23の幅は、左面反射片22及び左面反射片22と略同じ幅の長さで形成されている。
【0033】
図5(b)に示すように、右面布片8の後端8cと背面布片6の右端6bが内側に折り込まれて縫製されるので、右面反射片24の後端24bと背面反射片23の右端23bは、接触した形で右面布片8の後端8cと背面布片6の右端6bの間に差し込まれて一緒に縫製されている。左面布片7の後端7cと背面布片6の左端6cが内側に折り込まれて縫製されるので、左面反射片22の後端22bと背面反射片23の左端23aは、接触した形で左面布片7の後端7cと背面布片6の左端6bの間に差し込まれて一緒に縫製されている。
図5(c)に示すように、右面布片8の前端8aが内側に折り込まれて縫製されるので、右面反射片24の前端24aも内側に折り込まれて一緒に縫製されている。左面布片7の前端7aが内側に折り込まれて縫製されるので、左面反射片22の前端22aも内側に折り込まれて一緒に縫製されている。このように、カバー本体2を形成するための縫製で同時に反射片22〜23も縫い込まれ、反射片22〜23をカバー本体2に別途に縫製することはない。右面反射片24の後端24bと背面反射片23の右端23bが連接し、左面反射片22の後端22bと背面反射片23の左端23aが連接して、カバー本体2の周囲に帯状の反射部材21が形成されることになる。
【0034】
ヘルメットカバー1は、上記したように構成され、庇付きヘルメットHに被着することができる。ヘルメットカバー1の半球体状のカバー本体2を、庇付きヘルメットHの帽体H1に被せ、ヘルメットカバー1の庇カバー3を、庇付きヘルメットHの庇Bに被せる。カバー本体2及び庇カバー3の周縁に取り付けた第1のゴム帯13を帽体H1及び庇Bの周縁H2,B2に係止させると、カバー本体2及び庇カバー3が緊張した状態で帽体H1及び庇Bに取り付けることができる。この時、カバー本体2の下端2a正面及び庇カバー3の後部湾曲縁3bがヘルメットHの帽体H1と庇Bの接合連結部Sに第2のゴム帯15を介して圧接させられるので、庇カバー3は庇Bに全体が接触しており、カバー本体2は帽体H1全面に接触し、ヘルメットHの形態を損なうことがない。また、カバー本体2が庇カバー3の存在によって、下方に引っ張られ、第2のゴム帯15によって帽体H1に押しつけられているので、開口10の形状及び環状の反射部材21の形状を撓めることなく確実に保持でき、ヘルメットHの前面に表示されている企業名等のマークMの視認性及び反射部材21の視認性を高めることができる。
【0035】
ヘルメットカバー1は、各布片6〜8にそれぞれ直線帯状の反射片22〜24を接着剤により真っ直ぐに貼り付けてから、各布片5〜9を縫製して半球体状のカバー本体2を形成するだけで、同時に各反射片22〜24の両端が連結した状態で縫製される。このように、ヘルメットカバー1は、コストを抑えて簡単に製造することができる。また、各反射片22〜24は、第1のゴム帯13及び第2のゴム帯15により、皺が寄らず、高視認性を維持することができる。また、ヘルメットカバー1は、庇付きヘルメットの場合は第1のゴム帯13で対応でき、庇無しヘルメットの場合は第1のゴム帯13と第2のゴム帯15で対応でき、庇有りと庇無しのどちらのヘルメットにもフィットすることができ、反射部材21の高視認性を確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本願発明は、作業用ヘルメットに取り付けられるヘルメットカバーに利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
B 庇
B2 周縁
H ヘルメット
H1 帽体
H2 下端周縁
M マーク
S 連結部
1 ヘルメットカバー1
2 カバー本体
2a 下端
3 庇カバー(湾曲布片)
3a 前部湾曲縁
3b 後部湾曲縁
5 正面布片
5a 下端
5b 右端
5c 左端
6 背面布片
6a 下端
6b 右端
6c 左端
7 左面布片
7a 前端
7b 下端
7c 後端
8 右面布片
8a 前端
8b 下端
8c 後端
9 補強布片
9a 上端
9b 下端
9c 右端
9d 左端
10 開口
11 長尺布片
12 案内路
13 第1の弾性帯(第1のゴム帯)
15 第2の弾性帯(第2のゴム帯)
21 反射部材
22 左面反射片
22a 前端
22b 後端
23 背面反射片
23a 左端
23b 右端
24 右面反射片
24a 前端
24b 後端