(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
計量槽と、この計量槽の上部に設けられ前記計量槽へ物品を落下させて補給する補給手段と、前記計量槽に設けられ前記計量槽内の物品を外部に排出する排出手段とを、有し、前記計量槽内の物品重量の測定値に基づく前記排出手段の流量を所定の目標流量に一致するように制御する計量排出制御期間と、前記計量槽から前記物品を前記排出手段によって排出しながら前記計量槽内の物品を計量すると共に前記計量槽に前記補給手段によって前記物品を補給する期間を含む補給期間とを、有するロスインウェイト式定量供給装置において、
前記ロスインウェイト式定量供給装置のテスト運転時における前記補給期間に前記計量槽から前記排出手段によって排出した前記物品の重量及び時間から求めた前記排出手段の流量に基づいて、前記ロスインウェイト式定量供給装置の稼動運転時の前記補給期間における前記排出手段の排出流量を所定の目標排出流量に一致させるように、前記排出手段の操作量を定める操作量決定手段を、有し、
前記操作量決定手段における前記ロスインウェイト式定量供給装置の稼動運転時の前記補給期間における前記排出手段の排出流量は、前記テスト運転時における前記補給期間に前記計量槽から排出された物品の重量と前記テスト運転時における補給期間の長さとによって算出され、前記テスト運転時における前記補給期間に前記計量槽から排出された物品の重量は、前記テスト運転時に前記補給期間の前後に計量排出制御期間を設定し、前側の計量排出制御期間において予め定めた重量から前記計量槽の下限重量まで前記物品が排出された際の排出重量と、後ろ側の計量排出制御期間における前記計量槽の上限重量から前記予め定めた重量まで前記物品が排出された際の排出重量との和を、前記テスト運転時の前記前後の計量排出制御期間と前記補給期間とにおける前記計量槽からの排出重量から減算して得た前記ロスインウェイト式定量供給装置。
請求項1記載のロスインウェイト式定量供給装置において、前記テスト運転時における前記補給期間に前記計量槽から前記排出手段によって排出した前記物品の重量は、前記計量槽とは別の計量装置によって計量して得るロスインウェイト式定量供給装置。
請求項1乃至3いずれか記載のロスインウェイト式定量供給装置において、前記操作量決定手段は、前記稼動運転時の計量排出制御期間において算出された前記排出手段の操作量に基づいて、前記稼動運転時の前記補給期間における前記排出手段の操作量を変更するロスインウェイト式定量供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の第1の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置は、
図1に示すように、計量槽2を有している。この計量槽2は、その上方から供給された物品、例えば粉体または粒体を貯留し、計量槽2に設けた計量手段、例えばロードセル4によって計量しながら、計量槽2に設けた排出手段、例えば計量槽用スクリューフィーダ(以下、スクリューフィーダと称する。)6によって物体を排出する。ロードセル4の計量値によって求めた物体の流量に基づいて、目標流量Qtでスクリューフィーダ6から物品が排出されるように、スクリューフィーダ6の駆動手段、例えば駆動モータ(M1)8を制御する。この排出が行われる期間を計量排出制御期間と称する。
【0017】
計量槽2には、予め下限重量WLが定められており、計量槽2内の物品の重量が下限重量WLとなると、計量槽2の上方に設けた補給手段、例えば補給槽10から物品が補給される。この補給は、予め定めた上限重量WUまで行われる。この補給が行われる期間にも、スクリューフィーダ6による排出が行われている。スクリューフィーダ6による排出と補給槽10からの補給とが並行して行われている期間を補給期間と称する。補給槽10からの物品の補給は、補給槽10に設けたゲート12を開くことによって行われる。ゲート12の開度は、ゲート駆動手段、例えば駆動モータ(M2)14によって調整される。なお、
図1に符号16で示すのは、補給槽10に物品を供給するための搬送パイプである。
【0018】
図2に示すように、このロスインウェイト式定量供給装置では、ロードセル4からのアナログ計量信号が、演算増幅回路16によって増幅され、A/D変換器18によってディジタル化されて、制御手段、例えば制御部20に供給される。制御部20は、例えばCPU、記憶手段、例えばメモリ、入出力回路を含むものである。制御部20には、上述した上限重量WU、下限重量WL等のデータや、ロスインウェイト式定量供給装置の運転開始や停止等の操作信号が、操作手段、例えば操作部22から供給され、メモリに記憶されているプログラムや上記データ等に基づいて、計量排出制御期間や補給期間にスクリューフィーダ6の流量が目標流量Qtとなるように、駆動回路24を介して駆動モータ8を制御したり、補給期間に上限重量WUまで物品が供給されるように、駆動回路26を介して駆動モータ14を制御したりする。なお、
図2に符号28で示すのは、操作部22からデータや操作信号が制御部20に供給されたことや、ロードセル4での計量値等を表示するための表示部である。
【0019】
上述したように補給期間には、補給槽10からの物品の補給によってロードセル4の計量信号に振動成分が重畳されるので、精確な計量値が得られず、スクリューフィーダ6の流量を目標流量Qtに精確に制御することが困難となる。そこで、この実施形態のロスインウェイト式定量供給装置では、実際にロスインウェイト式定量供給装置を稼動させる稼動運転の前に、調整テスト運転を行い、この調整テスト運転によって精確にスクリューフィーダ6の排出流量を測定し、測定した流量に基づいて補給期間における排出流量が稼動運転時の目標流量Qtになるように、補給期間中のスクリューフィーダ6の操作量を設定して、稼動運転時に定量排出制御を行う。
【0020】
調整テスト運転における精度を高めるために、調整テスト運転の開始に先立って事前テスト運転を行い、調整テスト運転における計量排出制御運転の開始時にフィーダに与える操作量の適切な初期値を求め、設定する必要がある。調整テスト運転スタート直後の最初の制御期間は、予め定めたフィーダ操作量の初期値によるオープンループ制御になるが、最初の制御期間からほぼ流量Qtが得られるようにする必要がある。調整テスト運転を実施する前に計量ホッパ2に約1/2の体積を占める物品を収容して、目標供給流量Qtを設定して事前テストである計量排出制御運転を複数回実施し、各回の運転の開始時に与えるフィーダ操作量の初期値によってオープンループ制御された期間の次の制御期間用として、最初の制御期間における流量実績に基づいて算出されたフィーダ操作量F1を複数の事前テスト回数分記憶させ、平均値を求め、この値を表示部28へ出力させ、調整テスト運転において与えるフィーダ操作量の初期値をF0とする。
【0021】
F0の値を準備した後、稼動運転時における補給期間でのゲート12の動作及び補給重量が毎回ほぼ一定になるように補給シーケンスを規定する。例えば
図3に示すように、計量槽2内の物品重量が下限重量WLになったなら、ゲート12の開度を0からG1とし物品の供給を開始し、計量槽2内の物品の重量が予め定めた重量WK(WL<WK<WU)に到達したなら、或いはゲート12の開度をG1としてから予め定めた時間tkが経過したときに、ゲート12の開度をG2(<G1)とし、物品の重量が上限重量WUに到達したなら、ゲート12の開度を0として補給を停止させると、補給シーケンスを定める。ゲート開度を0としても、ロードセル4の計量信号には振動ノイズが残るので、次に行われる計量排出制御において計量信号から精確な重量値が測定できるように、安定待ち時間Tsが設定されている。計量槽2内への物品補給が開始された時点から、安定時間Tsが経過するまでの期間を補給期間と規定する。
【0022】
次に、調整テスト運転を行う。調整テスト運転では、稼動運転時に使用されるのと同じ物品を適量、例えば上下限重量WU、WL間の中央に位置する重量程度だけ計量槽2に収容する。そして、スクリューフィーダ6の操作量を目標流量Qtに設定する。表示部28に表示されているロードセル4の計量信号が安定したところで、操作部22に設けてある調整テスト運転開始ボタンを操作すると、計量排出制御が開始され、その時点t=0での計量槽2内の物品の重量WI1が測定され、制御部20内のレジスタRM1に記憶される。そして、目標流量Qtで物品が排出されるように従来通りの方法(例えば、所定のサンプリング期間、例えば50m秒ごとに、ロードセル4の計量信号を測定し、前回の測定値と今回の測定値との差からサンプリング期間中の流量を算出し、この流量と目標流量Qtとの差分を検出し、この差分に基づいて例えばPIフィードバック制御して、スクリューフィーダ6の操作量F1・・・Fnを決定する)で計量排出制御が行われる。このときスクリューフィーダ6から排出された物品は、
図1に示すように、容器30で受けられる。
【0023】
上記の計量排出制御期間中、フィーダ操作量F1、・・・Fnを制御部20内で集計し、同時に集計回数もカウントする。
【0024】
ロードセル4の計量信号が下限重量WLに到達すると、その時刻t1を測定し、制御部20内のレジスタTM1に記憶させ、また、計量排出制御期間中の平均フィーダ操作量Fcaを、
Fca=(F1+F2+・・・・Fn)/n
によって算出する。このFcaはメモリに記憶される。
【0025】
時刻t1には、ゲート12の開度をG1として、補給動作を開始させる。このとき、スクリューフィーダ6の操作量はFcaとする。従って、計量槽2では物品が補給されながら、排出も行われている。この補給は、上述した補給シーケンスに従って行われる。
【0026】
ロードセル4の計量信号が上限重量WUに到達すると、ゲート12の開度が0とされ、補給が停止される。その時刻t2’が制御部20内のレジスタTM2’に記憶される。そして、安定待ち時間Tsのカウントが開示される。
【0027】
安定待ち時間Tsのカウントが終了した時刻t2を測定し、制御部20内のレジスタTM2に記憶させ、同時に時刻t2での計量槽2内の重量WI2を制御部20内のレジスタRM2に記憶させる。
【0028】
そして、時刻t2から再び計量排出制御が開始される。このときのフィーダ操作量の初期値は、先に記憶させたFcaまたはF1を使用する。計量槽2内の物品重量が、補給期間の前に実施した計量排出制御を開始したときの計量槽2内の物品重量WI1に到達したとき、スクリューフィーダ6を停止させ、そのときの時刻t3を制御部20内のレジスタTM3に記憶させ、安定待ち時間Ts’のカウントを開始する。そして、安定待ち時間Ts’の経過後における計量槽2内の物品重量WI3を測定し、制御部20内のレジスタRM3に記憶させる。
【0029】
以上の調整テスト運転が完了すると、調整テスト運転期間中に計量槽2から排出されて、容器30によって受けていた物品の重量WAが、計量槽2とは別に設けた計量手段、例えば台秤32によって測定される。その重量WAが操作部22の操作によって制御部20に入力される。或いは、容器30で受けた物品を計量槽2に戻し、戻した後の計量槽2内の物品の重量を測定し、この測定値を制御部20に供給し、制御部20においてこの測定値からWI3を減算することによってWAを算出することもできる。
【0030】
先に行われた計量排出制御期間に計量槽2から排出された物品重量WBは、流量Qtで時刻t0から時刻t1までの時間t1の間に排出された物品の重量であるので、
WB=Qt・t1
の関係にある。WBの値は、WI1の値がレジスタRM1に記憶されており、時刻t1はレジスタTM1に記憶されているので、WBは
WB=WI1−WL
によって算出される。
【0031】
一方、後で行われた計量排出制御期間中に計量槽2から排出された物品重量WCは、流量Qtで時刻t2乃至t3の間に排出された物品重量であって、
WC=Qt(t3−t2)
の関係にある。時刻t2における重量値WI2はレジスタRM2に記憶され、時刻t3における重量は時刻t4において安定な重量値WI3として測定され、レジスタRM3に記憶されているので、WCは
WC=WI3−WI2
によって算出される。
【0032】
従って、補給期間中に排出された物品の重量WDは、
WD=WA−(WB+WC)
によって算出されるので、補給期間中の平均流量Qcaは、補給期間がt2−t1であるので、
Qca=WD/(t2−t1)
で求められる。時刻t2はレジスタTM2に記憶されている。
【0033】
Qcaは、先に行われた計量排出制御期間において得られたフィーダ操作量Fcaを補給期間中にスクリューフィーダ6に与えた結果、得られたものであるので、目標流量Qtに近い値であるが、計量槽2内の物品の状況が、先に行われた計量排出制御期間と補給期間とでは異なるので、スクリューフィーダ6の物品搬送効率が異なり、QtとQcaとの間に差がある。
【0034】
目標流量Qtの近傍では、フィーダ操作量の増減分と、流量の増減分とは、比例関係にあるとみなして、流量Qcaの目標流量Qtに対する増減比率を
(Qca−Qt)/Qt
によって求め、この増減比率に見合うスクリューフィーダ6の操作量の増減分ΔFxを、
ΔFx={(Qca−Qt)/Qt}・Fca
によって算出し、稼動運転時の補給期間に与えるスクリューフィーダ6の操作量Ftを、
Ft=Fca−ΔFx
と定める。算出した流量Qcaが目標流量Qtより大きい場合には、フィーダ操作量Ftを小さく修正し、QcaがQtよりも小さい場合にはフィーダ操作量Ftを大きく修正する。算出したFtは、調整直後の初期値として制御部20内のメモリに記憶させる。このようにフィーダ操作量Ftを制御部20が定めるので、制御部20が操作量決定手段として機能する。
【0035】
稼動運転における補給期間では、後述するように、計量排出制御期間中のフィーダ操作量によって修正されたフィーダ操作量Ftをスクリューフィーダ6に与えることによって、目標流量Qtを得ることができる。
【0036】
稼動運転時における補給期間のフィーダ操作量Ftは、調整テスト運転期間中の物品の性状に基づくスクリューフィーダ6の物品搬送効率によって定められたものであるので、稼動運転を継続している間に、物品の性質によっては物品の密度が変化したり、粘性が変化したりして、スクリューフィーダ6の物品搬送効率が変化し、フィーダ操作量Ftをスクリューフィーダ6に与えても、目標流量Qtと異なる流量となることがある。
【0037】
そこで、稼動運転中には、計量排出制御期間において、計量槽2の物品の重量が上述した重量WI1に到達すると、調整テスト運転期間中の補給期間前の計量排出制御期間と同様な動作シーケンスによって稼動運転時の計量排出制御期間の平均フィーダ操作量Fcafを算出し、上述したFcaと比較し、平均フィーダ操作量の増減比率を
(Fcaf−Fca)/Fca
によって算出し、Fcaf−Fca>0であれば、計量排出制御期間において目標流量Qtを維持するためにフィーダ操作量が調整テスト運転期間のときよりも増加しているので、現在の補給期間に使用するフィーダ操作量Ftも増加させる必要がある。
【0038】
そこで、上記平均フィーダ操作量の増減比率に応じて、稼動運転中の補給期間に与えるフィーダ操作量はFtを修正したものとする。Ftの増減分は、{(Fcaf−Fca)/Fca}・Ftであり、新たな今回の補給期間における物品状態に対応するフィーダ操作量Ftpを、
Ftp=Ft+{(Fcaf−Fca)/Fca}・Ft
={1+(Fcaf−Fca)/Fca}・Ft
と修正する。このため、調整テスト運転時の物品の物品状態(フィーダの物品搬送効率)に対応するFca、Ftを常に制御部20のメモリに記憶させておく。
【0039】
調整テスト運転期間に求められた補給期間の流量は、
図3に示すように、計量槽2に物品が補給供給されている極めてスクリューフィーダ6の物品搬送効率が変動している状態での流量であるが、計量排出制御期間という大きな振動成分が含まれていない期間の開始点や終了点の静止重量WI1やWI3や予め定められた上限重量WU、下限重量WLを基に求められているので、精確である。このように精確に求めた補給期間中の流量に基づいて補給期間におけるフィーダ操作量を決定しているので、計量値の振動成分が多くなる補給期間中でも、また稼動運転中に物品の状態が変化しても、このロスインウェイト式定量供給装置に与えられている目標流量Qtに極めて近い流量を補給期間において実現できる。
【0040】
以下、
図4乃至
図7を参照して、制御部20が行う処理を詳細に説明する。制御部20は、内蔵するクロックパルス発生回路が例えば1m秒ごとに発生するクロックパルスに基づいて、A/D変換器18から入力されたデジタル計量信号を読み込む。また、計量排出制御期間におけるスクリューフィーダ6の制御は、稼動運転時も調整テスト運転時も運転開始の指示が与えられると、例えば50m秒ごとに行われ、前回(50m秒前)の制御時の計量信号と今回の制御時の計量信号との差を用いて今回のスクリューフィーダ6の操作量を決定する。計量信号の読み込みと、
スクリューフィーダ6の制御タイミングの決定との処理が、
図4に示す割り込み処理によって例えば1m秒ごとに行われる。
【0041】
即ち、
図4に示す処理は、クロックパルスが1m秒ごとに発生するごとに実行され、まずA/D変換器18からのデジタル計量信号を読み込む(ステップS2)このデジタル計量信号に公知のフィルタ処理を行い(ステップS4)、このフィルタ出力により、現在の物品重量値WRpを算出し、レジスタRW0に記憶する(ステップS6)。
【0042】
次に、操作部22から稼動運転または調整テスト運転オンの指示が与えられているか判断する(ステップS8)。この判断の答えがノーの場合、稼動運転又は調整テスト運転の開始タイミングが到来しているか否かを表すフラグFdを、到来していないことを表す0にセットし(ステップS10)、稼動運転又は調整テスト運転の開始時点からの時間経過をカウントするためのタイマTpを0にリセットし、かつ稼動運転又は調整テスト運転における排出制御期間でのスクリューフィーダ6の操作量の変更タイミングが到来したか否かをチェックするためのタイマTcをリセットし(ステップS12)、この割り込み処理を終了する。
【0043】
ステップS8の判断の答えがイエスと判断されると、即ち、稼動運転又は調整テスト運転オン指示が与えられていると、上述したタイマTpの値を1増加させ(ステップS14)、上述したフラグFdが0であるか判断する(ステップS16)。運転オンの指示が初めて与えられた時点では、この判断はイエスであり、フラグFdを1とし(ステップS18)、レジスタRW0の値(この割り込み処理で得られたデジタル計量信号)をレジスタRW1に記憶する(ステップS20)。また、レジスタRW0の値(この割り込み処理で得られたデジタル計量信号)をレジスタRM1に記憶する(ステップS22)。ステップS16の判断の答えがノーの場合、即ち、既に稼動運転又は調整テスト運転オンの指示が与えられてフラグFdに1がセットされていると、ステップS18、S20、S22は実行されない。従って、調整テスト運転オンの指示が与えられた時点でのデジタル計量信号がWI1としてRM1レジスタに記憶される。
【0044】
ステップS22に続いて、またはステップS16の判断がノーの場合、上述したタイマTcが計量排出制御期間におけるフィーダ操作量の調整タイミングであることを表している50であるか判断する(ステップS24)。この判断の答えがノーであると、タイマTcの値を1増加させ(ステップS26)、この割り込み処理を終了する。
【0045】
ステップS24の判断の答えがイエスの場合、即ち、フィーダ操作量の調整タイミングが到来すると、レジスタRW1の内容をレジスタRW2に記憶させ(ステップS28)、レジスタRW0の内容(現在のデジタル計量信号)をレジスタRW1へ記憶させ(ステップS30)、計量排出制御期間におけるスクリューフィーダ6の操作量変更タイミングであることを表すフラグFcを1にセットし、タイマTcを0にリセットし(ステップS32)、この割り込み処理を終了する。従って、運転開始オンの指示が与えられて、50m秒経過するごとに、前回の操作量変更タイミングにおける重量値がレジスタRW2に記憶され、今回の操作量変更タイミングにおける重量値がレジスタRW1に記憶される。
【0046】
図5及び
図6を参照して、調整テスト運転期間における制御部20の処理について説明する。この処理を行う前に、計量槽2には上述したように上限重量WUと下限重量WLとの中央に位置する重量の物品が収容されているとする。
【0047】
この処理では、まず調整テスト運転オンの指示が与えられているか判断する(ステップS34)。この判断の答えがノーの場合、この処理を終了する。この判断の答えがイエスの場合、事前テスト運転によって求めた計量排出制御時のスクリューフィーダ6の操作量初期値F0をセットする(ステップS36)。そして、フラグFcが1であるか判断する(ステップS38)。この判断の答えがイエスになるまで、ステップS38を繰り返す。フラグFcは、割り込み処理に関連して説明したように、スクリューフィーダ6の操作量変更タイミングが到来して、レジスタRW1に今回の操作量変更タイミングにおける重量値が、レジスタRW2に前回の操作量変更タイミングにおける重量値が、それぞれ記憶されたときに1にセットされる。
【0048】
ステップS38の判断の答えがイエスであると、フラグFcが1にセットされ、レジスタRW1、RW2に上述した2つの重量値が記憶されているので、RW2の内容からRW1の内容を減算して、重量偏差WEを算出する(ステップS40)。この重量偏差と50m秒とに基づいて現在流量を算出する(ステップS42)。そして、現在流量から目標流量Qtを減算して、流量偏差Eを算出する(ステップS44)。算出された流量偏差Eを用いてPI制御計算を行い、スクリューフィーダ6に対するフィーダ操作量Fkを算出し、出力する(ステップS46)。そして、算出されたFkを集計レジスタΣFkで累積すると共に集計回数カウンタCkの値を1増加させる(ステップS48)。これら集計レジスタΣFk、集計回数カウンタCkは、当初には0にリセットされている。そして、今回のフィーダ操作量の調整処理が終了したので、フラグFcを0にリセットする(ステップS50)。フラグFcは、上述した割り込み処理において、再びフィーダの操作量変更タイミングになると、1にセットされる。
【0049】
次に、現在の計量槽2の重量値を表しているレジスタRW1の値が下限重量WL以下であるか判断する(ステップS52)。この判断の答えがノーであると、補給期間前の排出計量制御は完了していないので、再びステップS38から実行する。ステップS52の判断の答えがイエスであると、補給期間前の排出計量制御が終了したので、その時点でのタイマTpの値を、
図3に示す時刻t1を表す値としてレジスタTM1に記憶する(ステップS54)
【0050】
次に、集計レジスタΣFkの集計値を集計回数カウンタCkの値で除算することによって、上述した平均フィーダ操作量Fcaを算出し、(ステップS56)、算出したFcaをスクリューフィーダ6に出力する。なお、このとき、同時に集計レジスタΣFkと集計回数カウンタCkとを0にリセットする。
【0051】
次に、補給期間を開始するために、補給槽10のゲート12に開度G1を出力する(ステップS60)。そして、割り込み処理で得られている現在の計量槽2内の物品重量を表すレジスタRW0の値が、ゲート12の開度を変更する切換重量WK以上であるか判断する(ステップS62)。この判断の答えがイエスになるまで、ステップS62を繰り返す。ステップS62の判断の答えがイエスになると、ゲート12に開度G2を出力する(ステップS64)。なお、切換重量WKを使用しない場合、ステップS62に代えて、ステップS60の終了後にクロック信号のカウントを開始するタイマを設け、このタイマの値が予め定めた時間を表す値であるか判断するステップを設けることで、ゲート12の開度の変更を時間制御することもできる。次に、現在の計量槽2内の物品重量を表すレジスタRW0の値が上限重量WU以上であるか判断する(ステップS66)。この判断の答えがノーの場合、イエスになるまでステップS66を繰り返す。ステップS66の判断の答えがイエスになると、ゲート12に開度0を出力する(ステップS68)。
【0052】
次に、
図6に示すように、そのときのタイマTpの内容を
図3に示す時刻t2’としてレジスタTM2’に記憶させる(ステップS70)。そして、現在の時刻を表しているタイマTpの値が、レジスタTM2’の値(時刻t2’)に予め定めた安定時間Tsを加算した値以上であるか判断する(ステップS72)。この判断の答えがイエスになるまでステップS72を繰り返す。ステップS72の判断の答えがイエスになると、タイマTcの値が1であるか判断し(ステップS74)、即ち排出計量制御のタイミングであるか判断し、この判断の答えがノーの場合、ステップS74の答えがイエスになるまで、即ち排出計量制御のタイミングになるまでステップS74を繰り返す。ステップS74の判断の答えがイエスになると、そのときのタイマTpの値を
図3に示す時刻t2としてレジスタTM2に記憶する(ステップS76)。そして、このときの計量槽2内の物品の重量を表しているレジスタRW0の値を
図3に示すWI2としてレジスタRM2に記憶させ(ステップS78)、タイマTcを0にリセットする(ステップS80)。
【0053】
次に、フラグFcが1であるか判断し(ステップS82)、この判断の答えがノーの場合、イエスになるまでステップS82を繰り返し、イエスになると、補給期間後の計量排出制御期間が開始される。フラグFcが1にセットされているので、レジスタRW1、RW2に前回フラグFcが1にセットされたときの重量値と、今回フラグFcが1にセットされたときの重量値が記憶されているので、RW2の内容からRW1の内容を減算して、重量偏差WEを算出する(ステップS84)。この重量偏差と50m秒とに基づいて現在流量を算出する(ステップS86)。そして、現在流量から目標流量Qtを減算して、流量偏差Eを算出する(ステップS88)。算出された流量偏差Eを用いてPI制御計算を行い、スクリューフィーダ6に対するフィーダ操作量を算出し、出力する(ステップS92)。そして、今回のフィーダ操作量の調整処理が終了したので、フラグFcを0にリセットする(ステップS94)。
【0054】
次に、現在の計量槽2の重量値を表しているレジスタRW0の値がレジスタRM1に記憶されているWI1以下であるか判断する(ステップS96)。この判断の答えがノーであると、補給期間後の排出計量制御は完了していないので、再びステップS82から実行する。ステップS96の判断の答えがイエスであると、補給期間後の排出計量制御が終了したので、その時点でのタイマTpの値を、
図3に示す時刻t3を表す値としてレジスタTM3に記憶する(ステップS98)。そして、スクリューフィーダ6が停止するように操作量Qを出力する(ステップS100)。
【0055】
次に、レジスタTM3の値(時刻t3)に予め定めた安定時間Ts’を加算した値以上に、タイマTpの値がなったか、即ち
図3に示す時刻t4となったか判断し(ステップS102)、この判断の答えがノーであると、イエスになるまでステップS102を繰り返し、イエスになると、そのときの計量槽2の物品重量を表しているレジスタRW0の内容をWI3としてレジスタRM3に記憶させ(ステップS104)、稼動運転時の計量排出制御における初期値としてFcaを設定し(ステップS106)、この処理を終了する。
【0056】
図5及び
図6に示す処理を行ったことにより、重量値WI1がレジスタRM1に記憶され、時刻t1はレジスタTM1に記憶され、重量値WI2はレジスタRM2に記憶され、時刻t2はレジスタTM2に記憶され、重量値WI3はレジスタRM3に記憶され、時刻t3はTM3に記憶されている。
【0057】
調整テスト運転期間中に計量槽2から排出された物品の重量WAは、台ばかり32に容器30を載せることから得て、操作部22の操作によって制御部22に設定される。そして、上述したように、WB=WI1−WL、WC=WI3−WI2、WD=WA−(WB+WC)、Qca=WD/(t2−t1)、ΔFx={(Qca−Qt)/Qt}・Fca、Ft=Fca−ΔFx
の演算を制御部20が行うことによって、稼動運転時の補給期間におけるスクリューフィーダ6の操作量Ftが決定される。但し、時刻t2は、補給期間から後の計量排出制御に入る直前の値であるので、これまでの補給期間のスクリューフィーダ6の操作量に代えて、計量排出制御によるフィーダ操作量がセットされるのは、計量排出制御が開始されてから50m秒後であるので、TM2の値に50m秒を加えたものを時刻t2として使用する。この処理を表すフローチャートは省略する。
【0058】
稼動運転時における制御部22の処理を
図7に示す。稼動運転の開始時に与えるフィーダ操作量の初期値F0を設定する(ステップS107)。次に、操作部22から稼動運転オンの指令が与えられているか判断し(ステップS108)、その答えがノーであると、この処理を終了する。ステップS108の判断の答えがイエスであると、フラグFcが1であるか、即ち排出計量制御におけるスクリューフィーダ6の操作量変更タイミングであるか判断し(ステップS110)、この判断の答えがノーであると、イエスになるまでステップS110を繰り返す。
【0059】
この判断の答えがイエスになるとステップS40乃至S46の処理と同じ処理を行って、スクリューフィーダ6の操作量Fkを算出して、出力する(ステップS112)。なお、計量排出制御期間のスクリューフィーダ6の操作量の初期値には、上述したようにして算出されたFcaが使用され、初めてフィードバック制御がなされた計量排出制御期間に算出されたフィーダ操作量F1をメモリに記憶させ、次のサイクルの計量排出制御期間の開始時におけるフィーダ操作量の初期値として使用する。そして、現在の計量槽2内の物品重量を表しているRW0の値がWI1以下であるか判断し(ステップS114)、この判断の答えがノーであると、ステップS110を実行する。この判断の答えがイエスであると、ステップS48と同じように集計レジスタΣFkと集計回数カウンタCkとによって、Fkの集計値と集計回数とを算出する(ステップS116)。そして、フラグFcを0にリセットし(ステップS118)、現在の計量槽2内の物品重量を表しているRW0の値が下限重量WL以下であるか判断し(ステップS120)、この判断の答えがノーであると、ステップS110を再び実行する。
【0060】
ステップS120の判断の答えがイエスになると、ステップS116での集計により計量排出制御中の平均フィーダ操作量Fcafを算出する(ステップS122)。そして、補給期間のフィーダ操作量Ftを、Fcaf、Fcを用いて、上述したように{1+(Fcaf−Fca)/Fca}・Ftの演算によってフィードバック修正し(ステップS124)、このフィードバック修正したフィード操作量Ftをスクリューフィーダ6に出力する(ステップS126)。即ち、稼動運転中の補給期間のスクリューフィーダ6の操作量Ftも、計量排出制御期間における計量槽2の重量がWI1乃至WL間のスクリューフィーダ6の操作量を用いてFcafを算出し、このFcafをFcaと比較することによってフィードバック修正している。
【0061】
そして、ステップS60乃至S78と同じ処理が実行されて(ステップS128)、補給期間におけるゲート12の制御が行われ、次の計量排出制御期間におけるフィーダ操作量の初期値としてメモリからF1を呼び出し(ステップS129)、その後に、再びステップS108の処理が行われる。
【0062】
本発明の第2の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置を、
図8を参照して説明する。この実施形態のロスインウェイト式定量供給装置は、補給期間を複数に時間区分し、それぞれの時間区分ごとの排出流量が目標流量Qtになるように制御するものである。ロスインウェイト式定量供給装置の構成は、
図1に示した第1の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置の機械構成と同一で、図示していないが、
図2に示した第1の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置の制御構成と同一の制御構成を有している。
【0063】
但し、調整テスト運転期間中に計量槽2から排出される物品を受ける容器30に代えて、計量コンベヤ36を設けてある。この計量コンベヤ36を用いて、補給期間にスクリューフィーダ6から排出される物品の流量を、補給期間を複数に区分した各時間区分ごとに算出し、これら時間区分ごとに算出した流量を基に各時間区分ごとにスクリューフィーダ6の操作量を定めるものである。
【0064】
そのために、まず計量コンベヤ36の働長(計量コンベヤ36上における計量対象となる物品が載置される紐帯、例えばベルト部分の長さ)Lを決定する。働長Lを精確に測定することは難しいので、次の方法を使用する。物品が計量コンベヤ36のベルト上を流れている状態に置ける物品重量の測定値をWaとすると、単位長さ当たりの物品重量はWa/Lであるので、計量コンベヤ36の速度をVとすると、計量コンベヤ36の流量は、(Wa/L)・Vである。計量槽2において排出流量をQtに制御しつつ、計量コンベヤ36上の物品重量Waを所定の時間間隔でサンプリング測定し、サンプリングした複数の重量測定値の平均値Waaを求めると、
(Waa/L)/V=Qt
が成立するので、働長Lは、
L=Waa・V/Qt
によって求められる。
【0065】
また、スクリューフィーダ6を介して計量槽2から排出された物品が計量コンベヤ36によって流量測定されるまでには、遅れ時間Tmがあるので、これを決定する。スクリューフィーダ6の排出流量がQtになるように設定し、操作部22から、運転開始オンの指示を与えると、計量コンベヤ36での重量を測定し、上述したように定めた働長Lを使用して、(Wa/L)・Vが成立する時点、即ち、計量コンベヤ36の測定重量が、
Wa=(Qt/L)/V
の値近傍に立ち上がるまでの時間を、計量コンベヤ36用の制御装置によって測定し、これを遅れ時間Tmとする。即ち、Waよりもやや小さい重量Wa’を設定し、計量コンベヤ32を速度Vで走行させた状態で、計量槽2からスクリューフィーダ6によって物品の排出を開始させ、計量コンベヤ用の制御装置にも開始信号を送信し、計量コンベヤ用制御装置において計量コンベヤ36の測定重量がWa’以上になることを検出した時刻を測定し、検出した値を遅れ時間Tmとする。
【0066】
上記のように働長L、遅れ時間Tmを決定した後、調整テスト運転として、
図3に示したのと同じ運転を行う。この調整テスト運転では、補給期間の前の排出計量制御に基づいて補給期間中にスクリューフィーダ6に与える操作量Fcaが測定され、補給期間にそのフィーダ操作量Fcaがスクリューフィーダ6に与えられる。計量槽2からスクリューフィーダ6を介して排出された物品を計量コンベヤ36によって測定する。
【0067】
補給動作時間は、予め所定の補給動作を行わせて測定するが、そのときどきの補給槽10からゲート12を介しての物品の排出状況によって、厳密には排出動作ごとに長さが少し異なるので、複数回に亘って補給動作を行って、その平均値Tfを測定し、これをm等分し、Tf/mを1つの時間区分とする。
【0068】
計量コンベヤ36の制御装置は、制御部20から下限重量WLに到達した時刻t1、上限重量WUに到達した時刻t2’、t2’から安定時間Tsが経過した時刻t2にそれぞれこれらを表す信号を受ける。
【0069】
計量コンベヤ36の制御装置は、時刻t1の信号を受けてから遅れ時間Tmが経過した時点を基点として、スクリューフィーダ6を介して排出された物品が計量コンベヤ36の働長L上に完全に載置されるので、計量コンベヤ36によって補給期間におけるスクリューフィーダ6による排出流量を測定することができる。
【0070】
計量コンベヤ36の重量値をサンプリング測定し、第1時間区分である基点からTf/mまでの第1時間区分流量Qa1を測定する。即ち、この時間区分にサンプリング重量値の平均値をWa1とすると、第1時間区分流量Qa1は、
Qa1=(Wa1・L)・V
によって求められる。同様に、時間間隔Tm/fの経過ごとに流量Qa2、Qa3・・・・と、第2、第3・・・の時間区分流量を求め、時刻t2’の信号を受けた区分を最終の第k時間区分とし、この区分の長さは時刻t2’から時刻t2までの時間とし、流量Qakを算出する。
【0071】
算出された第1乃至第k時間区分の流量Qa1乃至Qakは、制御部20に送信される。制御部20では、流量Qa1乃至Qakに応じて、これらに対応する時間区分の流量がQtになるように、各時間区分別の操作量を決定する。
【0072】
例えば第1時間区分では、流量Qa1の目標流量Qtに対する増減比率
(Qa1―Qt)/Qt
を算出し、これを基にスクリューフィーダ6の操作量の増減分ΔFx1を
ΔFx1={(Qa1―Qt)/Qt}・Fca
によって算出し、第1時間区分のスクリューフィーダ6の操作量Ft1を
Ft1=Fca−ΔFx1
と定める。同様にして、第2時間区分から第k時間区分までのスクリューフィーダ6の操作量Ft2乃至Ftkを定め、制御部20のメモリに記憶させる。
【0073】
稼動運転時には、計量コンベヤ32及びその制御装置を取り外し、第1の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置の稼動運転時と同様にロスインウェイト式定量供給装置を運転する。但し、補給期間中には、第1時間区分になると、フィーダ操作量Ft1を呼び出して、スクリューフィーダ6に与え、第2時間区分になるとフィーダ操作量Ft2を呼び出して、スクリューフィーダ6に与え、・・・・第k時間区分になるとフィーダ操作量Ftkを呼び出して、スクリューフィーダ6に与える。
【0074】
また、各時間区分ごとに、流量Qtを維持するために、フィーダ操作量Ft1乃至Ftkをフィードバック修正する。このフィーダバック修正は、第1の実施形態におけるフィードバック修正と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0075】
第2の実施形態のロスインウェイト式定量供給装置では、補給期間を複数に時間区分し、各時間区分ごとに、計量槽2内の物品の状況に応じて排出流量を目標流量に近似するように制御するので、化学反応の都合や異種原料の混合比率の均一化が求められる場合等で、短時間の間でも原料供給の安定を要求される用途に対応できる。
【0076】
上記の2つの実施形態では、排出手段としてスクリューフィーダ6を使用し、補給手段としてゲート12を備えた補給槽10を使用したが、これらに限ったものでなく、排出手段も補給手段も単位時間当たり所定量ずつ物品を排出することができるものであれば、種々の装置を使用することができ、例えば補給手段としてスクリューフィーダを備えた補助槽10を使用することもできるし、計量槽2の排出手段としてゲートを使用することもできる。
【0077】
第1の実施形態では、補給期間における物品の排出流量を、テスト運転時の全物品排出重量から、補給期間の前後における排出計量制御期間における物品の排出重量を減算した値を基に算出したが、第2の実施形態のように計量コンベヤ36を設け、第2の実施形態で示した計量コンベヤ32の働長L、計量コンベヤ32の速度Vを用い、時刻t1から遅れ時間Tm経過時での重量測定値と時刻t2での重量測定値との差を、時刻t1から遅れ時間Tm経過時から時刻t2までの時間によって除算することによって、補給期間における流量を求めることもできる。また、第1の実施形態では、補給期間の前に実行した計量排出制御を、上下限重量WU、WL間の中央に位置する重量程度だけ計量槽2に収容した状態から開始したが、上限重量WUの物品が計量槽2に収容されている状態から、補給期間の前の計量排出制御を開始することもできる。その場合、補給期間後の計量排出制御期間を除去することができ、補給期間におけるスクリューフィーダ6の流量は、全期間に計量槽2から排出された物品重量から、補給期間の前の計量排出制御期間に計量槽2から排出された物品重量を減算して得た値と、時刻t1から時刻t2までの時間とに基づいて算出する。