(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、本実施形態の遊技機の概要について説明する。
【0013】
本実施形態の遊技機は、第1遊技部材と、第2遊技部材と、を備え、前記第1遊技部材には、前記第1遊技部材の情報を示す第1情報と、前記第1遊技部材の形状変更の履歴を示す第1履歴情報とが形成され、前記第2遊技部材には、前記第1情報と同じ種類の情報であり、前記第2遊技部材の情報を示す第2情報と、前記第2遊技部材の形状変更の履歴を示す第2履歴情報とが形成されていることを特徴とする。
【0014】
本実施形態によれば、第1遊技部材と、第2遊技部材とには、同じ種類の所定の情報が形成されているので、どちらか一方が不正部材に取り換えられた場合には、所定の情報の有無により、不正行為を把握することができる。さらに、不正部材に、所定の情報に似せた情報が形成されていた場合でも、不正行為が行われていない他方の遊技部材に形成された所定の情報と同じ種類の所定の情報であるか否かを見れば、容易に不正行為を把握することができる。
【0015】
本実施形態において、前記第1情報は、前記第1遊技部材の材料名であり、前記第2情報は、前記第2遊技部材の材料名であることが好ましい。
【0016】
第1,第2情報は、材料名であるので、リサイクル時に必要な材料名により、容易に不正行為を把握することができる。
【0017】
前記第1履歴情報は、前記第1遊技部材の形状変更の回数を示す数の凸部又は凹部であり、前記第2履歴情報は、前記第2遊技部材の形状変更の回数を示す数の凸部又は凹部であることが好ましい。
【0018】
第1,第2履歴情報は、第1,第2遊技部材の形状変更の回数を示す数の凸部又は凹部であるので、履歴情報により、最新の遊技部材であるか否かを判別することができる。
【0019】
以下、図面を参照して、実施例の回胴式遊技機の詳細を説明する。
【0020】
<1.機械的構成(筐体の外側)>
図1に回胴式遊技機の外観を示す。まず、この回胴式遊技機は、遊技に供する各種遊技部品を収納するための筐体1と、筐体1の前面側に開閉自在に取り付けられた前扉2とを備える。
【0021】
前扉2には、そのほぼ中央に回胴視認部3が設けられており、そこには、回胴(リール)5a〜5cが横並びに、遊技者側から視認し得るように設けられている。
【0022】
回胴5a〜5cは、その外周に複数種類の図柄が施された図柄配列帯を有しており、回胴5a〜5cの停止時の図柄組合せにより遊技結果を表示する回胴装置210(
図9参照)を構成している。
【0023】
回胴5a〜5cには、役を構成する図柄が回転方向に21コマ配置されている。特に、図柄に制限はなく、種々の図柄を採用することができる。
【0024】
回胴5a〜5cは、それぞれパルスモータからなる回胴駆動モータ211a〜211c(
図11参照)により回転駆動されるように構成され、回胴5a〜5cが回転することにより、上記図柄が変動表示するようになっている。
【0025】
なお、回胴5a〜5cは、回胴駆動モータ211a〜211cのような電気的駆動源を用いて物理的に回転又は停止が行われる機械式の回胴に限定されず、液晶表示装置のような表示装置に表示され、画像上で回転又は停止が行われる演出的な回胴であってもよい。回胴の数は3個に限定されるものではなく、4個以上配設してもよい。
【0026】
回胴視認部3には、例えば、その中央を横断する形で入賞ラインが施されている(図示省略)。有効となった入賞ライン(以下、「有効入賞ライン」という)上で、回胴5a〜5cが停止した際の図柄組合せが内部抽選で当選した役と一致した場合に入賞が確定し、停止した図柄組合せに応じた遊技メダルが遊技者に付与される。
【0027】
回胴視認部3の上部には、前扉2の裏側に装着された表示装置として、液晶表示装置4(LCDユニット)が設けられている。遊技者は、液晶表示装置の液晶画面を前側から視認可能となっている。
【0028】
液晶画面には、遊技に伴う画像や動画(演出)が表示される。当選役を入賞させるために遊技者に操作手順を報知する周知のAT(アシストタイム)、ART(アシストリプレイタイム)遊技状態においては、主たる報知手段として働く。
【0029】
実施例では液晶表示装置4を設けているが、これに限らず、電子ペーパを用いた画像表示装置、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等でもよく、回転式ドラム、7セグによる表示装置、又はこれらを組合せたものであってもよい。
【0030】
可動体6は、正面視で液晶表示装置4の左側に配設され、詳しくは後述するように、遊技の進行に応じて演出として動作をする。
【0031】
次に、回胴視認部3の下方の段部には、遊技に供する遊技媒体としての遊技メダルを投入するためのメダル投入口7が設けられている。また、貯留記憶装置(遊技機に投入された遊技メダル又は入賞によって獲得した遊技メダルを貯留して、その貯留数を電磁的方法よって記憶可能とする機能を備えた装置)に貯留された範囲、すなわち、クレジットされた範囲内で遊技メダルを最大枚数、一度に擬似投入し得るMAXBETボタン8が設けられている。
【0032】
さらに、遊技履歴の確認や音量調整の際に用いられる十字キー9と、液晶画面において操作が促されたとき、操作が有効となる演出用ボタン10が設けられている。例えば、遊技者が演出用ボタン10を操作することで、液晶画面で実行中の画像が変化したり、上述の可動体6が動作する。
【0033】
次に、回胴視認部3の左右両側には、発光色や発光態様(点滅・点灯、発光強度の増減等)による光の装飾により、遊技に伴う演出を現出する装飾ランプ部13が設けられている。装飾ランプ部13は、AT遊技において、当選役獲得のための操作手順を遊技者に報知することができる。
【0034】
回胴視認部3の下側に横長状に設けられた操作パネル部14には、回胴5a〜5cの回転を一斉に開始させるための回胴回転始動レバー11、回胴5a〜5cの回転を個別に停止させるための回胴回転停止ボタン12a〜12c(以下、回胴回転停止ボタンを総称して、「回胴回転停止ボタン12」という)が設けられている。また、回胴回転始動レバー11の左側には、貯蓄した遊技メダルを返却、精算するための貯留メダル精算ボタン15が設けられている。
【0035】
上記回胴回転停止ボタン12には、その内部に、操作が有効であるか否かを遊技者に報知するための発光装置(LED)を設けており、このLEDの発光態様(発光色、点灯、点滅、消灯等)により操作の有効、無効を報知するように構成されている。
【0036】
また、操作パネル部14の下方には、遊技機の魅力をアピールするための色彩や絵柄が施された装飾パネル部17が設けられている。さらに、装飾パネル部17の下方には、前扉2と一体的に装着された横長状のメダル受け皿18が設けられ、このメダル受け皿18には、遊技メダルの払出装置22(
図9参照)から払い出された遊技メダルや返却された遊技メダルを前側に排出するための遊技メダル払出口19が開口している。
【0037】
前扉2の前扉中段の左右両側及び前扉下部の左右両側には、遊技に伴う演出効果音を外部に出力する音響出力部としてのスピーカ16a〜16d(以下、スピーカを総称して、「スピーカ16」という)が設けられている。スピーカ16も、AT遊技において、当選役獲得のための操作手順を遊技者に報知することができる。
【0038】
図2〜
図4に示すように、可動体6は、ベース31と、スライド板32と、チェーンソーユニット33とを備える。ベース31は、上下に設けられた固定部35a,35bと、固定部35a,35bに支持されて上下に延びる支持シャフト36とを備え、前扉2に固定されている。なお、
図1では、ベース31及びスライド板32の図示を省略している。
【0039】
スライド板32は、支持シャフト36が挿通される支持部38を備え、ベース31に上下方向にスライド自在に取り付けられている。スライド板32の前面には、チェーンソーユニット33を回転可能に支持するための支持孔32aが形成されている。スライド板32は、モータやギア等を有するスライド機構39(
図11参照)により、上下方向にスライドされる。スライド機構39は、詳しくは後述する演出制御基板420により駆動が制御される。
【0040】
チェーンソーユニット33は、第1チェーンソー41と、第2チェーンソー42とを備える。詳しくは後述するように、第1チェーンソー41は、スライド板32に回転可能に支持され、第2チェーンソー42は、第1チェーンソー41に回転可能に支持されている。
【0041】
スライド板32の上下方向へのスライド、第1,第2チェーンソー41,42の回転により、可動体6は、遊技の進行に応じて演出として
図2A〜
図2Eに示す状態に可動する。
【0042】
図2Aは、基準状態であり、通常時にはこの状態にある。
図2Bは、
図2Aの基準状態から第2チェーンソー42が時計方向に90°回転した状態であり、
図2Cは、
図2Bの状態から第1チェーンソー41が時計方向に60°回転し、第2チェーンソー42が反時計方向に180°回転した状態である。
【0043】
また、
図2Dは、
図2Cの状態から第1チェーンソー41が時計方向に30°回転した状態である。
図2Eは、
図2Dの状態からスライド板32が下方にスライドした状態であり、回胴式遊技機では、回胴5a〜5cの上部の一部に重なる(
図8参照)。
【0044】
図5〜
図7に示すように、第1チェーンソー41は、透明ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)製の本体板46と、本体板46の一部を覆う不透明ABS製の装飾板47とを備える。本体板46及び装飾板47は、金型による樹脂射出成形により成形されている。
【0045】
本体板46は、凹部46aが形成され、この凹部46aには、装飾凸部46b〜46fが形成されている。本体板46の後面には、スライド板32の支持孔32aに挿入される軸部46gが形成されている。この軸部46gが支持孔32aに挿入され、本体板46は軸部46gを中心に回転可能にスライド板32に支持される。また、本体板46には、第2チェーンソー42を回転可能に支持するための支持孔46hが形成されている。
【0046】
装飾板47には、本体板46の凹部46aと同じ形状の本体部47aに、装飾凸部46b〜46fが挿入される装飾孔47b〜47fが形成されている。装飾孔47b〜47fに装飾凸部46b〜46fが挿入され、装飾板47は、本体板46に取り付けられている。
【0047】
第1チェーンソー41の本体板46は、モータ、ギア、回転アーム等を有する第1回転機構51(
図11参照)によりスライド板32に対して回転される。第1回転機構51は、詳しくは後述する演出制御基板420により駆動が制御される。
【0048】
第2チェーンソー42は、第1チェーンソー41と同様に、透明ABS製の本体板48と、本体板48の一部を覆う不透明ABS製の装飾板49とを備える。本体板48及び装飾板49は、金型による樹脂射出成形により成形されている。なお、第1,第2チェーンソー41,42の後方に、光を照射する光源を配置するようにしてもよい。この光源からの光は、本体板46,48の装飾板47,49により覆われていない部分を透過して前側に照射される。
【0049】
本体板48は、本体板46と同様に、凹部48a、装飾凸部48b〜48iが形成されている。本体板48の後面には、第1チェーンソー41の本体板46の支持孔46hに挿入される軸部48jが形成されている。この軸部48jが支持孔46hに挿入され、本体板48は軸部48jを中心に回転可能に本体板46に支持される。
【0050】
装飾板49には、本体板48の凹部48aと同じ形状の本体部49aに、装飾凸部48b〜48iが挿入される装飾孔49b〜49iが形成されている。装飾孔49b〜49iに装飾凸部48b〜48iが挿入され、装飾板49は、本体板48に取り付けられている。なお、本体板46,48は、少なくとも凹部46a,48aの部分が透光可能に設けられていればよい。
【0051】
第2チェーンソー42の本体板48は、モータ、ギア、回転アーム等を有する第2回転機構52(
図11参照)により回転される。第2回転機構52は、詳しくは後述する演出制御基板420により駆動が制御される。
【0052】
第1チェーンソー41の本体板46には、リサイクルする際に材料名が分かるように、材料名(例えば、ABS)を示す>ABS<という凹状の材料名マーク55(所定情報)が形成されている。この材料名マーク55は、本体板46の後面であって、回転時にスライド板32の前面と摺動する摺動面に形成されている。材料名マーク55は、本体板46を射出成形により成形する金型に形成された凸部により凹状に成形されている。
【0053】
材料名マーク55は、スライド板32の前面と摺動する本体板46の後面(摺動面)に形成されているが、凹状であるので、本体板46とスライド板32とが摺動した場合にも、削れることがない。これにより、材料名マーク55の視認性を保持することができる。
【0054】
また、本体板46は、透明ABSにより構成されており、装飾板47が取り付けられていない状態(
図5参照)では、前側から材料名マーク55が透けて見える。本体板46に装飾板47を取り付けると、凹部46aは、不透明ABS製の装飾板47により覆われる部分と、覆われない部分(装飾凸部46b〜46f)とに分かれる。材料名マーク55は、装飾板47により覆われる部分(装飾凸部46b〜46f以外の部分)に形成されているので、装飾板47を本体板46に取り付けた状態では、前側から材料名マーク55が透けて見えることはない(
図4参照)。
【0055】
本体板48には、本体板46の材料名マーク55と同様に、>ABS<という凹状の材料名マーク56(所定情報)が形成されている。この材料名マーク56は、本体板48の後面であって、回転時に本体板46及び装飾板47の前面と摺動する摺動面に形成されている。
【0056】
材料名マーク56は、本体板46及び装飾板47の前面と摺動する本体板48の後面(摺動面)に形成されているが、凹状であるので、本体板48と本体板46及び装飾板47とが摺動した場合にも、削れることがない。これにより、材料名マーク56の視認性を保持することができる。
【0057】
材料名マーク56は、装飾板49により覆われる部分に形成されているので、前側から材料名マーク56が透けて見えることはない。
【0058】
本体板46、48を、金型による樹脂射出成形ではなく、削り出しにより成形してもよい。また、本体板46,48を金属により構成してもよい。いずれの場合でも、材料名マーク55,56は、摺動面から突出しないように形成される。
【0059】
<2.機械的構成(筐体の内側)>
次に、
図9を参照して回胴式遊技機の内部の主要構成について概略的に説明する。
【0060】
筐体1内において回胴装置210の下側には、ホッパーユニット500が配設されている。また、前扉2の裏面側は、周知のメダルセレクタ61が組みつけられている。このメダルセレクタ61は、メダル投入口7(
図1参照)から回胴式遊技機の内部に投入された遊技メダルが正規のものであるか否かを判定する。
【0061】
メダルセレクタ61は、正規であると判定した遊技メダルを、メダルセレクタ61の内部通路(図示せず)とスロープ樋62とを通ってホッパーユニット500のホッパータンク21に落下させ、非正規であると判定した遊技メダルをメダル返却通路63に落下させる。なお、メダル返却通路63の下端は遊技メダル払出口19(
図1参照)に連通している。
【0062】
ホッパーユニット500には、ホッパータンク21及び払出装置22の他に、払出制御基板450、メダル払出センサ520及びホッパーモータ510(
図11参照)が配置されている。ホッパーモータ510の駆動により、ホッパータンク21内に貯留されたメダルが、ホッパーユニット500から払い出される。
【0063】
ホッパーユニット500から払い出されたメダルは、メダル通過孔66を通ってメダル返却通路63に送られ、遊技メダル払出口19に払い出される。
【0064】
筐体1の上側の内部には、主制御基板ケース71と、副制御基板ケース72とが配置されている。主制御基板ケース71は、詳しくは後述する主制御基板400を収納し、副制御基板ケース72は、詳しくは後述する副制御部410を収納する。なお、
図9では、各基板ケース71,72を簡略化して図示している。
【0065】
図10Aに示すように、主制御基板ケース71には、材料名、例えばPC(Polycarbonate)、及び主制御基板ケースであることを示す>PC<主という凸状の材料名・部品名マーク71aと、主制御基板ケース71の形状変更(金型改造)を何回行ったかを示す凸状の変更マーク71bとが形成されている。変更マーク71bは、円形の凸部であり、その数で形状変更を行った回数を示している。例えば、形状変更を3回行っている場合には、3個の変更マーク71bが形成されている。なお、凹状の変更マークを形成するようにしてもよい。
【0066】
図10Bに示すように、主制御基板ケース71と同様に、副制御基板ケース72には、材料名(例えば、PC)、及び副制御基板ケースであることを示す>PC<副という凸状の材料名・部品名マーク72aと、副制御基板ケース72の形状変更を何回行ったかを示す凸状の変更マーク72bとが形成されている。本実施形態では、変更マーク72bは、3個形成されている。なお、各ケース71,72に形成する情報は、材料名・部品名マークに限らず、適宜変更可能であり、例えば、メーカーロゴや、メーカーマスコットキャラクター等を形成してもよい。また、各ケース71,72に限らず、2個の遊技部材に、材料名・部品名マークと、変更マークとを形成するようにすればよい。
【0067】
変更マーク71b,72bの数により、最新版の主制御基板ケース71及び副制御基板ケース72であるかを把握することができる。これにより、古い主制御基板ケース71及び副制御基板ケース72が混入するのを防止することができる。
【0068】
主制御基板ケース71に形成された材料名・部品名マーク71aと、副制御基板ケース72に形成された材料名・部品名マーク72aとは、マークとして示している内容は異なる(「主」と「副」という文字が異なる)が、材料名(PC)を示している内容は同じである。これにより、正しい部品であるかを外部から容易に視認することができる。
【0069】
例えば、不正行為を行う者が、主制御基板400を不正な制御基板に取り換え、主制御基板ケース71を不正な制御基板ケースに取り換えた場合、不正な制御基板ケースには、副制御基板ケース72に形成された材料名・部品名マーク72aと同じ種類のマークが形成されていないため、不正行為を把握することができる。さらに、不正な制御基板ケースに、不正行為を隠すためのマークを形成した場合にも、副制御基板ケース72に形成された材料名・部品名マーク72aと同じ種類のマークではないため、不正行為を把握することができる。
【0070】
<2.回路構成>
(2−1.全体構成)
次に、本発明に係る回胴式遊技機の制御系について説明する。
【0071】
図11は、実施例の回胴式遊技機の制御装置を示すブロック図である。
図11に示すように、回胴式遊技機は、遊技動作全般の制御を司る主制御基板400と、主制御基板400から制御コマンドを受けて、画像、光又は音による演出を制御する副制御部410と、外部電源から遊技機に必要な電源を生成し供給する電源基板440を中心に構成される。
【0072】
副制御部410は、具体的には、演出装置を制御するための演出制御基板420と、液晶制御基板460とで構成され、液晶制御基板460には画像表示装置としての液晶表示装置4が接続されている。また、電源基板440は、回胴式遊技機に電源が投入されると、各制御基板に電源が投入された旨の電源投入信号を送信する。
【0073】
主制御基板400には、遊技中継基板370を介して、メダル投入口7からの遊技メダルを検出するメダル検出センサ7a、MAXBETボタン8の操作を検出するMAXBETスイッチ8a、回胴回転始動レバー11の操作を検出する回胴回転始動スイッチ11a、貯留メダル精算ボタン15の操作を検出する貯留メダル精算スイッチ15a、停止スイッチ基板360が接続されており、これらスイッチ等から信号が入力される。
【0074】
また、停止スイッチ基板360には、回胴回転停止ボタン12a、12b、12cの操作を検出する回胴回転停止スイッチ12a’、12b’、12c’や、回胴回転停止ボタン12a〜12cの内部に設けられるLED(図示省略)が搭載されている。
【0075】
また、主制御基板400には、回胴中継基板330を介して回胴装置210の回胴5a、5b、5cを回転駆動するための回胴駆動モータ211a、211b、211c及び回胴位置検出センサ(各回胴に設けられているセンサであって、図柄の基準となる位置や回胴の回転を検出するためのセンサ)212a、212b、212cが接続されている。
【0076】
主制御基板400は、回胴駆動モータ211a、211b、211cを制御して、回胴5a〜5cの回転動作、及び目的の位置で回胴5a〜5cを停止させる停止動作を実現している。
【0077】
主制御基板400には、払出中継基板350を介してホッパーユニット500が接続されている。ホッパーユニット500には、払出制御基板450、メダル払出センサ520及びホッパーモータ510が配置されている。
【0078】
払出制御基板450は、主制御基板400から送信された遊技メダルの払い出しに関する払出制御コマンドに基づき、ホッパーモータ510を駆動制御して払出装置22を駆動し、目的とする枚数の遊技メダルを払い出すようになっている。払い出された遊技メダルは、メダル払出センサ520によって検出される。
【0079】
また、主制御基板400には、払出中継基板350を介して満杯検知センサ600が接続されている。これは、サブタンク(図示省略)に取り付けられたセンサであり、遊技メダルが満杯となり、これ以上受け入れできなくなったときに、満杯検知信号を出力するものである。
【0080】
さらに、主制御基板400には、外部集中端子基板310が接続されている。外部集中端子基板310は、ホール全体の遊技機を統括的に管理するホールコンピュータHCに所定の遊技情報を送信する。
【0081】
また、さらに主制御基板400には、回胴設定基板430が接続されている。回胴設定基板430は、ホール関係者が所持する設定鍵を挿入するための設定キースイッチ、上記設定鍵が挿入されることを条件に遊技の出玉率に変化をもたらす「設定」を変更したり遊技動作に異常状態が発生した場合にこれを解除したりするためのリセットスイッチ等が設けられている(図示省略)。回胴設定基板430は、上記の各スイッチの操作を検出して、その信号を出力する。
【0082】
主制御基板400には、演出I/F基板340を介して接続された演出制御基板420と液晶制御基板460とが接続されている。演出制御基板420は、主制御基板400からの制御コマンドを受けて、スピーカ16やLED基板380を制御する制御基板である。また、演出制御基板420は、主制御基板400から送信される制御コマンドを受けて、これに関連付けられた液晶制御コマンドを液晶制御基板460に送信する。
【0083】
液晶制御基板460は、上記液晶制御コマンドを受けて、液晶表示装置4を駆動制御し、演出内容に沿った画像を表示して画像による演出を実現している。なお、この液晶制御基板460は、図示しない液晶制御CPU、液晶制御RAM、液晶制御ROM、画像ROM、ビデオRAM、画像IC等を備えている。
【0084】
液晶制御CPUは、液晶制御コマンドに基づいて、液晶制御ROMに記憶された画像制御プログラムにより液晶表示装置4に表示する演出内容を決定する。液晶制御RAMは、液晶制御CPUによる画像制御プログラムの実行の際、データ(プログラムで使用されるフラグや変数の値)を一時的に記憶する作業領域として利用される。
【0085】
画像ICは、液晶制御CPUで決定された演出に沿った画像データを画像ROMから読み出し画像を形成し、液晶表示装置4に出力する。ビデオRAMは、画像ICが画像を形成する際に発生するデータを一時的に記憶する作業領域として利用される。
【0086】
なお、本実施例では、演出制御基板420と液晶制御基板460を別個の基板でとしているが、これらの基板が担う機能を備えた演出部として一体的に構成し、1つの基板に搭載してもよい。
【0087】
(2−2.主制御基板)
次に、
図12を参照して、主制御基板400の回路構成について説明する。主制御基板400は、回胴式遊技機の遊技動作全般の制御を司る制御基板である。
【0088】
主制御基板400は、1チップマイクロコンピュータ401を中心に、主制御基板400に接続された各基板との間の信号を入出力するI/Oポート回路402、カウンタ回路403、主制御基板400に接続された外部周辺基板との信号のやり取りを仲介するI/F(インターフェース)回路404〜406、モータ駆動回路407、及びスイッチ入力回路408を備えている。
【0089】
回胴式遊技機における遊技の動作制御は、1チップマイクロコンピュータ401を中心として、上記の各回路が連携し合って行われている。また、1チップマイクロコンピュータ401は、遊技の動作を制御する制御信号(制御コマンドを含む)を周辺基板に送信して遊技動作全般を制御している。
【0090】
1チップマイクロコンピュータ401は、メインROM401a、メインRAM401b、及びメインCPU401cを備えている。さらに、一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能を有するCTC(Counter Timer Circuit)401d、メインCPU401cに割込信号を付与する割り込みコントローラ回路401eを備えている。
【0091】
メインROM401aには、遊技動作制御プログラム(回胴式遊技機自体をどのように動作させるかが記憶されているプログラム)の他、回胴の停止制御の際に用いられる複数種類の停止制御用の停止制御テーブル、抽選により当選役を決定する際に用いられる抽選値テーブル、入賞役に応じた払出枚数が定義された払出枚数データテーブル等が記憶されている。
【0092】
メインRAM401bは、メインCPU401cが上記遊技動作制御プログラムを実行する際、データ(プログラムで使用されるフラグや変数の値)を一時的に記憶する作業領域として利用される。
【0093】
メインCPU401cは、CTC401dを利用して計時機能等を発揮し、メインROM401aに記憶された上記遊技動作制御プログラムを実行して遊技の進行に係る全般的な処理を行う。
【0094】
カウンタ回路403は、ハードウェア的に一定範囲の乱数を生成する乱数生成回路と、当該乱数生成回路から所定のタイミングで乱数値をサンプリングするサンプリング回路とを備えている(図示省略)。メインCPU401cは、処理状態に応じて上記サンプリング回路に指示を送ることで、上記乱数発生回路が示している数値を内部抽選用乱数値として取得する。
【0095】
I/F回路として、演出制御基板420とのI/F回路404、遊技中継基板370とのI/F回路405、及びその他の基板とのI/F回路406が配置されている。I/F回路405のスイッチ入力回路408には、遊技機本体に配置された各種スイッチやセンサからの信号が入力される。
【0096】
また、モータ駆動回路407は、1チップマイクロコンピュータ401の制御の下、回胴駆動モータ211a〜211cを駆動制御する制御信号を出力する。回胴5a〜5cの回転制御及び停止制御は、1チップマイクロコンピュータ401とモータ駆動回路407とによって行われており、これらは停止制御手段を構成する。
【0097】
次に、上記停止制御装置による回胴5a〜5cの回転制御について説明する。モータ駆動回路407は、1チップマイクロコンピュータ401の制御の下、回胴駆動モータ211a〜211cに駆動パルス信号を出力する。
【0098】
モータ駆動回路407は、回胴5a〜5cを1回転させるために必要な上記駆動パルス信号として、1−2相励磁方式で1回転させるために出力相パターンを504回(1図柄のステップ数を24カウントとし、図柄を1コマ進める位置が21箇所あるため)出力し、回胴5a〜5cの回転を制御している。
【0099】
また、1チップマイクロコンピュータ401には、回胴位置検出センサ212a、212b、212cからの検出信号が入力される。これらの検出信号は、回胴5a、5b、5cの基準位置を示すリセット信号として1チップマイクロコンピュータ401に入力される。
【0100】
1チップマイクロコンピュータ401は、上記リセット信号が入力されたときに回胴駆動モータ211a〜211cに供給する上記出力相パターンの出力回数を計数している回胴励磁出力カウンタをクリアし、回胴励磁出力カウンタを順次更新しながら、モータ駆動回路407を制御して回胴5a〜5cの回転動作を実現している。
【0101】
1チップマイクロコンピュータ401は、回胴5a〜5cの回胴励磁出力カウンタのカウント値を監視することで上記基準位置からの図柄ステップ数を把握し、基準位置(実施例では、枠内下段位置)にどの図柄が移動してきているのかを識別する。
【0102】
次に、回胴5a〜5cの停止制御について説明する。1チップマイクロコンピュータ401は、上記抽選手段による抽選結果と抽選結果に対応する停止制御パターンを定めた停止制御テーブル(図示省略)とを参照し、回胴回転停止ボタン12a〜12cが操作される毎に有効入賞ライン上に停止させる図柄の種類を決定する。
【0103】
そして、決定した図柄を所定の引き込みコマ数範囲内で有効入賞ライン上に停止させるように回胴駆動モータ211a〜211cへの出力相パターン信号を制御して、目的とする位置に回胴5a〜5cを停止させている。
【0104】
具体的には、回胴回転停止ボタン12a〜12cが操作されたタイミングで、このときに基準位置に存在する図柄情報(停止操作図柄番号)を取得し、この停止操作図柄番号と上記抽選結果に対応する停止制御テーブルとに基づいて、図柄の引き込みコマ数を決定し、回胴を停止させる。
【0105】
当選役を構成する図柄と停止操作図柄番号との差が所定の引き込みコマ数(実施例では、最大4コマ)範囲内であれば、上記当選役を構成する図柄を所定の有効入賞ライン上に引き込む形で回胴の停止制御が行われる。
【0106】
なお、有効入賞ライン上に停止した図柄は、上記基準位置に停止した図柄から自ずと定まるので、回胴5a〜5cの有効入賞ライン上にどの図柄が停止したかは、回胴の停止毎に把握することができるようになっている。
【0107】
このように、本実施例では、遊技者による回胴の停止操作のタイミングに従い、当選役を有効入賞ライン上で極力一致させるべく、最大引き込みコマ数範囲内で回胴5a〜5cの停止制御が行われる。
【0108】
(2−3.演出制御基板)
次に、副制御部410の演出制御基板420について説明する。演出制御基板420は、スピーカ16、スライド機構39、第1,第2回転機構51,52、LED基板380及び液晶制御基板460を制御する制御基板である。
【0109】
演出制御基板420は、1チップマイクロコンピュータ421を中心に、演出制御基板420に接続された演出I/F基板340との間の信号を入出力するI/Oポート回路422、カウンタ回路403と同様の機能を有するカウンタ回路423を備えている。
【0110】
1チップマイクロコンピュータ421は、サブROM421a、サブRAM421b及びサブCPU421cを備え、その他、周期的な割込みや一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能を有するCTC421d及びサブCPU421cに割込信号を付与する割り込みコントローラ回路421eを備えている。
【0111】
上記1チップマイクロコンピュータ421は、主制御基板400から送信される上記制御コマンドに基づいて、演出パターンテーブルから目的とする演出パターンを選択する。そして、選択した演出パターンを現出するのに必要なLED制御用の発光コマンド、スピーカ制御用の音声コマンド、液晶制御コマンド、可動体6の可動体駆動コマンド等を出力する。
【0112】
サブROM421aには、演出制御プログラム(液晶表示装置4等の演出装置をどのように動作させるかが記述されているプログラム)の他、遊技に伴う演出内容を定めた演出パターンテーブル(図示省略)が記憶されている。
【0113】
また、サブRAM421bは、サブCPU421cが上記演出制御プログラムを実行する際、一時的にデータを記憶する作業領域として利用される。
【0114】
サブCPU421cは、メインCPU401cと同様に、CTC421dを利用して計時機能やタイマ割込機能を発揮し、サブROM421aに記憶された上記演出制御プログラムを実行して、各種演出装置を制御したり、液晶制御基板460に対して液晶制御コマンドを送信したりする。
【0115】
カウンタ回路423は、カウンタ回路403と同様に乱数生成回路とサンプリング回路とを備えている(図示省略)。サブCPU421cは、演出処理状態に応じて上記サンプリング回路に指示を送ることで、上記乱数発生回路が示している数値を演出用乱数値として取得する。
【0116】
可動体6のスライド板32、第1チェーンソー41及び第2チェーンソー42を駆動するためのスライド機構39、第1回転機構51及び第2回転機構52は、上記可動体駆動コマンドに基づいて駆動する。各機構39,51,52の駆動により、可動体6は、演出に合わせて
図2Aに示す基準状態から
図2B〜
図2Eに示す各状態に可動する。
【0117】
主制御手段は、各制御動作にエラーがないか否かを監視している。回胴式遊技機にエラーが発生した場合には、液晶表示装置4にてエラーの内容が報知(表示)され(以下、エラー内容報知という)、装飾ランプ部13のLEDもエラーの種類に応じた態様で発光する。
【0118】
(エラー種類の一覧表:
図14)
図14を参照して、回胴式遊技機に発生し得るエラーについて説明する。なお、図中のエラーは主制御側のエラーであり、発生し得るエラーの一部に過ぎない。以下、各種エラーについて、簡潔に説明する。
【0119】
(1)セレクタエラー(CE)
セレクタとは、遊技メダルがメダル投入口7から投入されたとき、正規のものか否かを選別する機能を持つ部品である。セレクタエラーとは、主に、メダル投入口7に詰まりが生じる等の異常であり、優先順位は「低」となっている。
【0120】
詳細は後述するが、優先順位が「高」のエラーもある。優先順位が「低」のエラーの発生中に、優先順位が「高」のエラーが発生した場合には、優先順位が「高」のエラーを優先してエラーの報知が行われる。
【0121】
(2)ホッパーエンプティ(HE)
ホッパーエンプティとは、ホッパーユニット500(遊技メダル払出装置)が空になり、払出す遊技メダルがなくなる異常である。ホッパーエンプティは、ボーナス中に良く起こるエラーであり、優先順位は「低」となっている。
【0122】
(3)ホッパージャム(HJ)
ホッパージャムとは、ホッパーユニット500の払出口に遊技メダルが噛んだり、詰まる異常である。これも、優先順位は「低」となっている。
【0123】
(4)コマンド受信エラー
コマンド受信エラーとは、断線や不正電波等により、各制御基板同士で制御コマンドの送受信できなくなる異常であり、優先順位は「高」となっている。
【0124】
(5)ドア開放エラー(Dr)
ドア開放エラーは、前扉2が開放する異常である。前扉2を開放して各種基板や配線に対して不正が行われる可能性があることから、優先順位は「高」となっている。
【0125】
(6)誤当りエラー(EE)
誤当りエラーとは、有効入賞ライン上の図柄組合せと、内部抽選による当選フラグが一致しない異常である。これも、故障や不正の可能性が高いので、優先順位は「高」となっている。
【0126】
(7)RAMエラー(F0)
RAMエラーとは、メインRAM401bの異常である。これも、故障や不正の可能性が高いので、優先順位は「高」となっている。
【0127】
(8)設定不一致エラー(F1)
設定不一致エラーとは、遊技中に行われる設定確認処理で不一致と判定される異常である。これは、不正の可能性が高いので、優先順位は、「高」となっている。
【0128】
(9)基板エラー(FH)
基板エラーとは、主制御基板400や電源基板440に生じた異常であり、やはり、不正の可能性が高いので、優先順位は「高」となっている。
【0129】
(10)サブタンク満杯エラー(Co)
サブタンク満杯エラーとは、補助収納庫としての役割をもつサブタンクの遊技メダルが溢れてしまう異常であり、満杯検知センサ600により検知される。サブタンク満杯エラーは、ほとんど発生しないため優先順位は定義されておらず、むしろ緊急性を要しない。
【0130】
回胴式遊技機では、エラーが発生した場合、前扉2を開放してエラーを解消するエラー処理を行う必要がある。このため、エラー内容報知では、エラー内容の表示に加えて、前扉2を開放する旨のコメント(例えば、「前面扉を開放して下さい」)が表示される。
【0131】
本実施形態の回胴式遊技機では、可動体6が基準状態(
図2A参照)から可動した状態(
図2B〜
図2Eに示す状態)に可動している際に、回胴式遊技機でエラーが発生することも起こり得る。この際、
図2Bに示す収納状態以外に可動している場合には、演出制御基板420は、エラー内容報知に加えて、スライド機構39、第1回転機構51及び第2回転機構52は、可動体6を
図2Bに示す収納状態に可動する。
【0132】
エラー処理のために前扉2を開放した場合、エラー処理後に前扉2を閉じる。この開閉時、特に閉じる際に、前扉2には大きな衝撃が加わる。可動体6は、第1,第2チェーンソー41,42が各軸部46g,48jを中心にして回転可能であるため、各軸部46g,48jに応力が集中し壊れやすい。特に、
図2Dに示すような状態では、第1チェーンソー41の軸部46gから、第2チェーンソー42の先端(
図2Dにおける右端)までの距離が、
図2Bに示す収納状態より長いので、前扉2を閉じた際に軸部46gに加わる応力が、
図2Bに示す収納状態より大きい。
【0133】
本実施形態では、エラーが発生した場合、エラー内容報知に加えて、可動体6を
図2Bに示す収納状態に可動するので、エラー処理のために前扉2の開閉が行われても、開閉時の衝撃により可動体6が壊れることを抑制することができる。
【0134】
また、
図2Aに示す基準状態では、前扉2を閉じた際に軸部46gに加わる応力が、
図2Bに示す収納状態の場合より大きい。本実施形態では、エラーが発生した場合、可動体6を
図2Aに示す基準状態ではなく、
図2Bに示す収納状態に可動するので、基準状態に戻す場合に比べて、前扉2の開閉時の衝撃により可動体6が壊れることを抑制することができる。
【0135】
本実施形態では、可動体6の摺動する面には、凹状の材料名マークが形成されているので、可動体6をスムーズに可動させることができる。これにより、エラー発生時に可動体6を
図2Bに示す収納状態に可動することができずに前扉2の開閉が行われ、可動体6が壊れるという問題が発生するのを防ぐことができる。
【0136】
本実施形態では、可動体6は、遊技における演出に応じて可動しているが、演出に関係なく可動する可動体(例えば、メダル払出時に稼働する可動体)に本発明を実施してもよい。
【0137】
また、本実施形態では、前扉2は可動体6の状態に関わらず開放可能としているが、可動体6が
図2Bに示す収納状態以外の状態に可動している場合には、前扉2が開放不能となるようにしてもよい。
【0138】
以上、本実施形態として回胴式遊技機について説明したが、本発明は、これに限らず、パチンコ遊技機、雀球式遊技機、アレンジボール機、封入式遊技機等にも適用可能である。
【0139】
上記実施形態では、本体板46,48に、所定情報として材料名マーク55,56を形成しているが、これに限らず、キャビティー番号等、適宜変更可能である。また、材料名マーク55,56は、凹状に限らず、摺動面から突出しなければよい。例えば、
図13に示すように、第1チェーンソー41の本体板46の後面(摺動面)に、凹部46iを形成し、この凹部46iに摺動面から突出しないような凸状の材料名マーク81を形成するようにしてもよい。また、このような材料名マーク81を、第2チェーンソー42の本体板48に形成してもよい。
【0140】
上記実施形態では、第1チェーンソーの本体板と、第2チェーンソーの本体板とに、凹状の材料名マークを形成しているが、摺動面に材料名マークを形成する部材では、摺動面から突出しないような材料名マークを形成することが好ましい。