(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0012】
本発明の実施形態の理解を容易にするため、遊技機の機械的構成および電気的構成を簡単に説明する。
【0013】
図1には、本実施形態の遊技機100であって、扉が開放された状態の遊技機100の斜視図が示されている。図示のように、遊技機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、中枠104に、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
【0014】
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、この囲繞空間に遊技盤108が保持されている。また、前枠106には、ガラス製または樹脂製の透過板110が保持されている。そして、これら中枠104および前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
【0015】
図2は、遊技機100の正面図である。
図2に示すように、前枠106の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。操作ハンドル112は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、当該操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技盤108に設けられたレール114a、114b間を上昇して遊技領域116に導かれることとなる。
【0016】
遊技領域116は、遊技盤108と透過板110との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下または転動可能な領域である。遊技盤108には、多数の遊技釘や風車が設けられており、遊技領域116に導かれた遊技球が遊技釘や風車に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。
【0017】
遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする第1遊技領域116aおよび第2遊技領域116bを備えている。第1遊技領域116aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の左側に位置し、第2遊技領域116bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の右側に位置している。レール114a、114bが遊技領域116の左側にあることから、発射機構によって所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第1遊技領域116aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第2遊技領域116bに進入することとなる。
【0018】
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122が設けられており、これら一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、入賞口毎に異なっていてもよい。
【0019】
第1始動口120内には第1始動領域が設けられ、また、第2始動口122内には第2始動領域が設けられている。そして、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球して第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
【0020】
また、第2始動口122には、可動片122bが開閉可能に設けられており、可動片122bの状態に応じて、第2始動口122への遊技球の進入容易性が変化するようになっている。具体的には、可動片122bが閉状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、遊技領域116に設けられたゲート124内の進入領域を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当たりに当選すると、可動片122bが所定時間、開状態に制御される。このように、可動片122bが開状態になると、当該可動片122bが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。なお、ここでは、第2始動口122が閉状態にあるときに、当該第2始動口122への遊技球の入球が不可能であることとしたが、第2始動口122が閉状態にある場合にも一定の頻度で遊技球が入球可能となるように構成してもよい。
【0021】
さらに、遊技領域116には、遊技球が入球可能な大入賞口128が設けられている。大入賞口128には、開閉扉128bが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉128bが大入賞口128を閉鎖して、大入賞口128への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉128bが開放されて、大入賞口128への遊技球の入球が可能となる。そして、大入賞口128に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。複数の大入賞口が設けられている場合、遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、大入賞口ごとに異なっていてもよい。
【0022】
なお、遊技領域116の最下部には、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、大入賞口128のいずれにも入球しなかった遊技球を、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する排出口130が設けられている。
【0023】
そして、遊技盤108には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、液晶表示装置からなる演出表示装置200、可動装置からなる演出役物装置202、さまざまな点灯態様や発光色に制御されるランプからなる演出照明装置204、スピーカからなる音声出力装置206、遊技者の操作を受け付ける演出操作装置208が設けられている。
【0024】
演出表示装置200は、画像を表示する画像表示部からなる演出表示部200aを備えており、演出表示部200aを、遊技盤108の略中央部分において、遊技機100の正面側から視認可能に配置している。演出表示部200aには、図示のように演出図柄210a、210b、210cが変動表示され、これら各演出図柄210a、210b、210cの停止表示態様によって大役抽選結果が遊技者に報知される変動演出が実行されることとなる。
【0025】
演出役物装置202は、演出表示部200aよりも前面に配置され、通常、遊技盤108の背面側に退避しているが、上記の演出図柄210a、210b、210cの変動表示中などに、演出表示部200aの前面まで可動して、遊技者に大当たりの期待感を付与するものである。
【0026】
演出照明装置204は、演出役物装置202や遊技盤108等に設けられており、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、さまざまに点灯制御される。
【0027】
音声出力装置206は、前枠106の上部位置や外枠102の最下部位置に設けられ、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、遊技機100の正面側に向けてさまざまな音声を出力する。
【0028】
演出操作装置208は、遊技者の押下操作を受け付けるボタンで構成され、遊技機100の幅方向略中央位置であって、かつ、透過板110よりも下方位置に設けられている。演出操作装置208は、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて有効化されるものであり、操作有効時間内に遊技者の操作を受け付けると、当該操作に応じて、さまざまな演出が実行される。
【0029】
演出操作装置208の後ろ側(遊技盤108側)には、遊技機100から払い出される賞球や、遊技球貸出装置から貸し出される遊技球が導かれる上皿132が設けられており、上皿132が遊技球で一杯になると、遊技球は下皿134に導かれることとなる。また、下皿134の底面には、当該下皿134から遊技球を排出するための球抜き孔(不図示)が形成されている。この球抜き孔は、通常、開閉板(不図示)によって閉じられているが、球抜きつまみ134aを図中左右方向にスライドさせることにより、当該球抜きつまみ134aと一体となって開閉板がスライドし、球抜き孔から下皿134の下方に遊技球を排出することが可能となっている。
【0030】
また、遊技盤108には、遊技領域116の外方であって、かつ、遊技者が視認可能な位置に、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が設けられている。これら各表示器160〜172は、遊技に係る種々の状況を表示するための装置である。
【0031】
(制御手段の内部構成)
図3は、遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。
【0032】
主制御基板300は遊技の基本動作を制御する。主制御基板300は、メインCPU300a、メインROM300b、メインRAM300cを備えている。メインCPU300aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM300bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM300cは、メインCPU300aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0033】
上記主制御基板300には、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122s、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124s、大入賞口128に遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出スイッチ128sが接続されており、これら各検出スイッチから主制御基板300に検出信号が入力されるようになっている。
【0034】
また、主制御基板300には、第2始動口122の可動片122bを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、大入賞口128を開閉する開閉扉128bを作動する大入賞口ソレノイド128cと、が接続されており、主制御基板300によって、第2始動口122および大入賞口128の開閉制御がなされるようになっている。
【0035】
さらに、主制御基板300には、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が接続されており、主制御基板300によって、これら各表示器の表示制御がなされるようになっている。
【0036】
また、本実施形態の遊技機100が実行する遊技は、主に第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技とに大別される。そして、主制御基板300のメインROM300bには、特別遊技および普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
【0037】
また、主制御基板300には、払出制御基板310および副制御基板330が接続されている。
【0038】
払出制御基板310は、遊技球を発射させるための制御、および、賞球を払い出すための制御を行う。払出制御基板310も、CPU、ROM、RAMを備えており、主制御基板300に対して双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板310には遊技情報出力端子板312が接続されており、主制御基板300から出力される遊技進行上の種々の情報が、払出制御基板310および遊技情報出力端子板312を介して、遊技店のホールコンピュータ等に出力されることとなる。
【0039】
また、払出制御基板310には、貯留部に貯留された遊技球を賞球として遊技者に払い出すための払出モータ314が接続されている。払出制御基板310は、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて払出モータ314を制御して所定の賞球を遊技者に払い出すように制御する。このとき、払い出された遊技球数が払出球計数スイッチ316sによって検出され、払い出すべき賞球が遊技者に払い出されたかが把握されるようになっている。
【0040】
また、払出制御基板310には、下皿134の満タン状態を検出する皿満タン検出スイッチ318sが接続されている。皿満タン検出スイッチ318sは、賞球として払い出される遊技球を下皿134に導く通路に設けられており、当該通路を遊技球が通過するたびに、遊技球検出信号が払出制御基板310に入力されるようになっている。
【0041】
そして、下皿134に所定量以上の遊技球が貯留されて満タン状態になると、下皿134に向かう通路内に遊技球が滞留し、皿満タン検出スイッチ318sから払出制御基板310に向けて、遊技球検出信号が連続的に入力される。払出制御基板310は、遊技球検出信号が所定時間連続して入力された場合に、下皿134が満タン状態であると判断し、皿満タンコマンドを主制御基板300に送信する。一方、皿満タンコマンドを送信した後、遊技球検出信号の連続入力が途絶えた場合には、満タン状態が解除されたと判断し、皿満タン解除コマンドを主制御基板300に送信する。
【0042】
また、払出制御基板310には、発射制御基板320が双方向に通信可能に接続されている。発射制御基板320は、払出制御基板310から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。発射制御基板320には、操作ハンドル112に設けられ、当該操作ハンドル112に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ112sと、操作ハンドル112の操作角度を検出する操作ボリューム112aと、が接続されている。そして、タッチセンサ112sおよび操作ボリューム112aから信号が入力されると、発射制御基板320において、遊技球発射装置に設けられた発射用ソレノイド112cを通電して遊技球を発射させる制御がなされる。
【0043】
副制御基板330は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。副制御基板330は、サブCPU330a、サブROM330b、サブRAM330cを備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300から副制御基板330への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU330aは、主制御基板300から送信されたコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM330bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出を実行するためのコマンドや制御信号を画像制御基板340、演出役物装置202、演出照明装置204および音声出力装置206に送信する。このとき、サブRAM330cは、サブCPU330aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0044】
画像制御基板340は、上記演出表示部200aに画像を表示させる画像表示制御を行うものであり、CPU、CGROM、RAM、VRAMを備えている。画像制御基板340のCGROMには、演出表示部200aに表示される図柄や背景等の画像データが多数格納されている。画像制御基板340に備えられたCPUは、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて画像データをCGROMからVRAMに読み出して、演出表示部200aの画像表示を制御する。
【0045】
音声出力装置206は、副制御基板330から送信されたコマンドあるいは制御信号に基づいて遊技機100の正面側に設けられたスピーカから音声を出力したり停止したりする。また、演出役物装置202は、副制御基板330から送信されるコマンドあるいは制御信号に基づいて遊技機100の正面側に設けられた演出役物を可動したり停止したりする。また、演出操作装置208が押下操作されたことを検出する演出操作装置検出スイッチ208sから操作検出信号が副制御基板330に送信される。
【0046】
演出照明装置204は、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)回路23,24、LED251、LED回路23,24およびLED251を駆動するためのLEDドライバ(専用駆動ドライバの一例)21を備えている。また、演出照明装置204は、LEDドライバ21とLED回路23との間に設けられLED回路23を駆動するLED駆動回路22を備えている。演出照明装置204は、副制御基板330から送信されたコマンドあるいは制御信号に基づいてLED回路23,24に設けられたLED(
図3では不図示)およびLED251の発光を制御するようになっている。演出照明装置204の詳細については後述する。
【0047】
なお、各基板には、不図示の電源基板が接続されており、電源基板を介して商用電源から各基板に電力供給がなされている。また、電源基板にはコンデンサからなるバックアップ電源が設けられている。
【0048】
図4に示すように、遊技機100は、LED回路(駆動対象回路の一例)23が接続される出力部211を有しLED回路23を駆動するためのLEDドライバ21を備えている。LEDドライバ21は、LED回路(駆動対象回路の一例)24が接続される出力部212と、LED(駆動対象回路の一例)251が接続される出力部213とを有している。
【0049】
出力部211は、一対の接続端子211bおよび接続端子211cと、接続端子211bおよび接続端子211cの間に接続されたトランジスタ211aとを有している。トランジスタ211aはバイポーラトランジスタで構成されている。トランジスタ211aは、接続端子211bに接続されたコレクタ端子Cと、接続端子211cに接続されたエミッタ端子Eと、所定の制御信号CS1が入力されるベース端子Bとを有している。
【0050】
接続端子211bは、LEDドライバ21の駆動対象回路が接続される出力端子として機能する端子である。遊技機100では、接続端子211bには、LED駆動回路22(詳細は後述する)を介してLED回路23が接続されている。接続端子211cは、出力部211に流れる出力電流を設定するための外付け抵抗を接続するための端子である。遊技機100では、接続端子211cは、基準電圧(すなわち信号グランドレベルの電圧)が入力されるグランド端子28に接続されている。つまり、接続端子211cは、抵抗値が0Ωの外付け抵抗を介してグランド端子28に接続されていると看做すことができる。
【0051】
このように、LEDドライバ21の出力部211は、トランジスタ211aおよび接続端子211b,211cによってオープンコレクタ出力を構成している。これにより、出力部211は、接続端子211bに接続される回路(負荷)によらず、トランジスタ211aのベース端子Bに入力されるベース電流の電流値に基づいて決定される電流レベルのコレクタ電流を出力電流とする定電流ドライバとして動作するようになっている。
【0052】
図4に示すように、出力部212は、一対の接続端子212bおよび接続端子212cと、接続端子212bおよび接続端子212cの間に接続されたトランジスタ212aとを有している。トランジスタ212aは、npn型のバイポーラトランジスタで構成されている。トランジスタ212aは、接続端子212bに接続されたコレクタ端子Cと、接続端子212cに接続されたエミッタ端子Eと、所定の制御信号CS2が入力されるベース端子Bとを有している。
【0053】
接続端子212bは、LEDドライバ21の駆動対象回路が接続される出力端子として機能する端子である。遊技機100では、接続端子212bには、抵抗243を介してLED回路24が接続されている。接続端子212cは、出力部212に流れる出力電流を設定するための外付け抵抗を接続するための端子である。遊技機100では、接続端子212cは、基準電圧(すなわち信号グランドレベルの電圧)が入力されるグランド端子28に接続されている。つまり、接続端子212cは、抵抗値が0Ωの外付け抵抗を介してグランド端子28に接続されていると看做すことができる。
【0054】
このように、LEDドライバ21の出力部212は、トランジスタ212aおよび接続端子212b,212cによってオープンコレクタ出力を構成している。これにより、出力部212は、接続端子212bに接続される回路(負荷)によらず、トランジスタ212aのベース端子Bに入力されるベース電流の電流値に基づいて決定される電流レベルのコレクタ電流を出力電流とする定電流ドライバとして動作するようになっている。
【0055】
図4に示すように、出力部213は、一対の接続端子213bおよび接続端子213cと、接続端子213bおよび接続端子213cの間に接続されたトランジスタ213aとを有している。トランジスタ213aは、npn型のバイポーラトランジスタで構成されている。トランジスタ213aは、接続端子213bに接続されたコレクタ端子Cと、接続端子213cに接続されたエミッタ端子Eと、所定の制御信号CS3が入力されるベース端子Bとを有している。
【0056】
接続端子213bは、LEDドライバ21の駆動対象回路が接続される出力端子として機能する端子である。遊技機100では、接続端子213bには、LED251が接続されている。接続端子213cは、出力部213に流れる出力電流を設定するための外付け抵抗を接続するための端子である。遊技機100では、接続端子213cは、基準電圧(すなわち信号グランドレベルの電圧)が入力されるグランド端子28に接続されている。つまり、接続端子213cは、抵抗値が0Ωの外付け抵抗を介してグランド端子28に接続されていると看做すことができる。
【0057】
このように、LEDドライバ21の出力部213は、トランジスタ213aおよび接続端子213b,213cによってオープンコレクタ出力を構成している。これにより、出力部213は、接続端子213bに接続される回路(負荷)によらず、トランジスタ213aのベース端子Bに入力されるベース電流の電流値に基づいて決定される電流レベルのコレクタ電流を出力電流とする定電流ドライバとして動作するようになっている。
【0058】
図示は省略するが、LEDドライバ21は、ロジック処理部、データバッファおよびパルス幅変調部などを有している。ロジック処理部、データバッファおよびパルス幅変調部などは、副制御基板330から送信されるクロック信号およびデータ信号などを含む制御信号に基づいて制御信号CS1,CS2,CS3を生成するようになっている。
【0059】
トランジスタ211aのベース端子Bに制御信号CS1が入力されてベース電流が流れると、トランジスタ211aは、オフ状態からオン状態に切り替わる。これにより、トランジスタ211aには、コレクタ端子Cからエミッタ端子Eに向かうコレクタ電流が流れる。出力部211は、定電流ドライバとして機能するため、トランジスタ211aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子211bに接続された駆動対象回路に流すことができる。遊技機100では、出力部211は、トランジスタ211aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子211bに接続されたLED駆動回路22に流す。
【0060】
トランジスタ212aのベース端子Bに制御信号CS2が入力されてベース電流が流れると、トランジスタ212aは、オフ状態からオン状態に切り替わる。これにより、トランジスタ212aには、コレクタ端子Cからエミッタ端子Eに向かうコレクタ電流が流れる。出力部212は、定電流ドライバとして機能するため、トランジスタ212aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子212bに接続された駆動対象回路に流すことができる。遊技機100では、出力部212は、トランジスタ212aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子212bに接続されたLED回路24に流す。
【0061】
トランジスタ213aのベース端子Bに制御信号CS3が入力されてベース電流が流れると、トランジスタ213aは、オフ状態からオン状態に切り替わる。これにより、トランジスタ213aには、コレクタ端子Cからエミッタ端子Eに向かうコレクタ電流が流れる。出力部213は、定電流ドライバとして機能するため、トランジスタ213aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子213bに接続された駆動対象回路に流すことができる。遊技機100では、出力部213は、トランジスタ213aに流れるコレクタ電流と同じ電流レベルの出力電流を接続端子213bに接続されたLED251に流す。
【0062】
LEDドライバ21には、絶対最大定格が規定されている。この絶対最大定格には、定格電圧および定格電流の少なくとも一方が含まれる。LEDドライバ21を正常に動作させるには、LEDドライバ21には、絶対最大定格よりも電圧値の小さい電源電圧が入力される必要がある。LEDドライバ21は、電源電圧が入力される電圧入力端子214を有している。遊技機100では、電圧入力端子214は、電源端子25に接続されている。絶対最大定格の定格電圧よりも電圧値の小さい電源電圧DC5(例えば5V)が、電源端子25から入力されるようになっている。このため、LEDドライバ21には、絶対最大定格の定格電圧よりも電圧値の小さい電源電圧DC5が電圧入力端子214に入力される。
【0063】
LEDドライバ21は、電圧入力端子214以外の端子(
図4では、接続端子211b,211c,212b,212c,213b,213cが図示されている)には、絶対最大定格および電圧入力端子214に入力される電源電圧DC5を超える電圧が入力されないように使用される必要がある。
【0064】
図4に示すように、LEDドライバ21の接続端子213bには、LED251のカソード端子Kが接続されている。このため、LEDドライバ21のトランジスタ213aのコレクタ端子Cには、接続端子213bを介してLED251のカソード端子Kが接続される。LED251のアノード端子Aは、電源電圧DC5が入力される電源端子25に接続されている。このため、電源端子25とグランド端子28との間には、LED251およびトランジスタ213aが直列に接続されて設けられる。
【0065】
所定電流レベルの制御信号CS3がベース端子Bに入力されてトランジスタ213aがオフ状態からオン状態に切り替わると、LED251には、トランジスタ213aに流れるコレクタ電流とほぼ同じ電流値の順方向電流が流れる。これにより、LED251は順方向電流の電流値に応じた発光強度で発光する。
【0066】
LED251のアノード端子Aは、LEDドライバ21の電圧入力端子214と同様に電源端子25に接続されている。このため、LED251のアノード端子Aには、電源電圧DC5が入力される。また、LED251のカソード端子Kの電圧は、LED251の順方向電圧分だけ電圧降下して、アノード端子Aの電圧よりも低くなる。このため、接続端子213bには、電圧入力端子214に入力される電源電圧DC5よりも低い電圧が印加されるので、LEDドライバ21の出力部213は、絶対最大定格の定格電圧の制限内で動作する。
【0067】
図4に示すように、LEDドライバ21の出力部212の接続端子212bには、抵抗243を介してLED回路24が接続されている。より具体的に、接続端子212bには、電流制限用の抵抗243の一方の端子が接続されている。抵抗243の他方の端子はLED回路24に接続されている。
【0068】
LED回路24は、直列接続されたLED241およびLED242を有している。LED242のカソード端子Kは抵抗243の他方の端子に接続され、LED242のアノード端子AはLED241のカソード端子Kに接続されている。LED241のアノード端子Aは、電源電圧DC12が入力される電源端子26に接続されている。電源電圧DC12は、電源電圧DC5よりも高電圧であり、例えば12Vの電圧である。
【0069】
出力部212のトランジスタ212aのコレクタ端子Cは、接続端子212bおよび抵抗243を介してLED242のカソード端子Kに接続される。このため、電源端子26とグランド端子28との間には、LED241,242、抵抗243およびトランジスタ212aが直列に接続されて設けられている。
【0070】
所定電流レベルの制御信号CS2がベース端子Bに入力されてトランジスタ212aがオフ状態からオン状態に切り替わると、LED241およびLED242には、トランジスタ212aに流れるコレクタ電流とほぼ同じ電流値の順方向電流が流れる。出力部212は定電流ドライバとして機能し、かつLED241およびLED242は直列に接続されているため、LED241およびLED242には同じ電流値の順方向電流が流れる。LED241およびLED242はこの順方向電流の電流値に応じた発光強度でそれぞれ発光する。
【0071】
LED241のアノード端子Aには、LEDドライバ21の電圧入力端子214に入力される電源電圧DC5よりも高電圧の電源電圧DC12が入力されている。このように、LED回路24には、LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電圧を超える電圧値の電源電圧DC12が入力されている。しかしながら、LED回路24に入力される電源電圧DC12は、LED回路24においてLED241,242のそれぞれの順方向電圧分だけ電圧降下する。さらに、LED回路24に入力される電源電圧DC12は、抵抗243でも電圧降下する。このため、接続端子212bには、電圧入力端子214に入力される電源電圧DC5よりも低い電圧が印加されるようになる。LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電圧を超える電圧値の電源電圧DC12がLED回路24に入力されていたとしても、LEDドライバ21には、絶対最大定格の定格電圧よりも低い電圧が接続端子212bに入力されるので、LEDドライバ21の出力部212は、絶対最大定格の定格電圧の制限内で動作する。
【0072】
このように、LEDドライバ21では、より多くのLEDを駆動するためには、LED回路に入力する電源電圧を高くすればよい。高電圧の電源電圧を生成するためには、電源基板に設けられた電源回路を構成する電子部品の部品点数が増加したり、電子部品自体の寸法が大きくなったりして、電源回路の規模が大きくなる。一方、LED回路を駆動するための電源電圧の高電圧化を抑えつつ、駆動されるLEDの個数を増加させるためには、LEDを並列接続することが考えられる。LEDを並列接続すると、LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電圧の規定を満たすことができても、LEDドライバ21の一の出力部に流れる出力電流が増加するため、絶対最大定格の定格電流の規定を満たさなくなる可能性がある。
【0073】
そこで、
図4に示すように、本実施形態による遊技機100は、LEDドライバ21とLED回路23との間に、LED回路23を駆動するLED駆動回路(駆動回路の一例)22を備えている。LED駆動回路22は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超える絶対最大定格を有し、出力部211とLED回路23との間に接続されてLED回路23を駆動するようになっている。
【0074】
LED駆動回路22は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超える絶対最大定格を有するトランジスタ221およびトランジスタ222を含んでいる。本実施形態では、トランジスタ222は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超える絶対最大定格を有しているが、これに限られない。トランジスタ222は、トランジスタ221をオン状態とするベース電流をトランジスタ221のベース端子Bに流すことができれば、LEDドライバ21の絶対最大定格と同じまたは小さい絶対最大定格を有していてもよい。トランジスタ221は、npn型のバイポーラトランジスタで構成されている。トランジスタ222は、pnp型のバイポーラトランジスタで構成されている。トランジスタ221は、LEDドライバ21の出力部211に設けられたトランジスタ221aと同じ型のトランジスタで構成されている。一方、トランジスタ222は、トランジスタ221aとは異なる型のトランジスタで構成されている。詳細は後述するが、トランジスタ221はLED回路23を駆動するために設けられ、トランジスタ222は、LED駆動回路22の論理をLEDドライバ21の出力部211の論理に合わせるために設けられている。
【0075】
トランジスタ222は、電源電圧DC5(例えば5V)が入力される電源端子25に接続されたエミッタ端子Eと、トランジスタ221のベース端子Bに接続されたコレクタ端子Cと、LEDドライバ21の接続端子211bに接続されたベース端子Bとを有している。トランジスタ222のエミッタ端子Eには、LEDドライバ21の絶対最大定格以下の電圧が入力されるようになっている。トランジスタ221は、抵抗234aおよび抵抗234bを介して駆動対象回路の一例であるLED回路23に接続されたコレクタ端子Cと、基準電圧(すなわち信号グランドレベルの電圧)が入力されるグランド端子28に接続されたエミッタ端子Eと、トランジスタ222のコレクタ端子Cに接続されたベース端子Bとを有している。トランジスタ221は、電源電圧DC18よりも高電圧の絶対最大定格の定格電圧を有している。
【0076】
LED駆動回路22は、トランジスタ221によってオープンコレクタ出力を構成している。これにより、トランジスタ221は、トランジスタ221のコレクタ端子Cに接続される回路(負荷)によらず、トランジスタ221のベース端子Bに入力されるベース電流の電流値に基づいて決定される電流レベルのコレクタ電流を出力電流とする定電流ドライバとして動作するようになっている。
【0077】
図4に示すように、LED駆動回路22に設けられたトランジスタ221のコレクタ端子Cには、抵抗234aおよび抵抗234bを介してLED回路23が接続されている。より具体的に、トランジスタ221のコレクタ端子Cには、電流制限用の抵抗234aの一方の端子と電流制限用の抵抗234bの一方の端子が接続されている。抵抗234aおよび抵抗234bのそれぞれの他方の端子はLED回路23に接続されている。
【0078】
LED回路23は、直列接続されたLED231a、LED232aおよびLED233aを有している。LED233aのカソード端子Kは抵抗234aの他方の端子に接続され、LED233aのアノード端子AはLED232aのカソード端子Kに接続されている。LED232aのアノード端子Aは、LED231aのカソード端子Kに接続されている。LED231aのアノード端子Aは、電源電圧DC18が入力される電源端子27に接続されている。電源電圧DC18は、電源電圧DC5よりも高電圧であり、例えば18Vの電圧である。
【0079】
LED回路23は、直列接続されたLED231b、LED232bおよびLED233bを有している。LED233bのカソード端子Kは抵抗234bの他方の端子に接続され、LED233bのアノード端子AはLED232bのカソード端子Kに接続されている。LED232bのアノード端子Aは、LED231bのカソード端子Kに接続されている。LED231bのアノード端子Aは、電源電圧DC18が入力される電源端子27に接続されている。電源電圧DC18は、電源電圧DC5よりも高電圧であり、例えば18Vの電圧である。
【0080】
このように、LED回路23は、LEDドライバ21の絶対最大定格よりも電圧値が高くLED駆動回路22の絶対最大定格以下の電圧値の電源端子(電源電圧の入力端子の一例)27とグランド端子(基準電圧の入力端子の一例)28との間に複数のLED231a,232a,233a,LED231b,232b,233bを有している。
【0081】
LED駆動回路22のトランジスタ221のコレクタ端子Cと、電源端子27との間には、直列接続された抵抗234a、LED231a、LED232aおよびLED233aと、直列接続された抵抗234b、LED231b、LED232bおよびLED233bとが並列に接続されている。したがって、LED回路23は、LEDドライバ21の絶対最大定格よりも電圧値が高くLED駆動回路22の絶対最大定格以下の電圧値の電源端子27とグランド端子28との間で、トランジスタ221に直列接続された複数のLED231a,232a,233aおよび直列接続された複数のLED231b,232b,233bを有している。
【0082】
所定電流レベルの制御信号CS1がベース端子Bに入力されてトランジスタ211aがオフ状態からオン状態に切り替わると、トランジスタ221aには、コレクタ端子Cからエミッタ端子Eに向かうコレクタ電流が流れる。このため、LED駆動回路22のトランジスタ222のベース端子Bには、接続端子211bに向かってベース電流が流れ、トランジスタ222はオフ状態からオン状態に切り替わる。
【0083】
トランジスタ222がオン状態になると、トランジスタ222には、エミッタ端子Eからコレクタ端子Cに向かってコレクタ電流が流れ、このコレクタ電流はトランジスタ221のベース端子Bにベース電流として流れ込む。これにより、トランジスタ221はオフ状態からオン状態に切り替り、トランジスタ221にはコレクタ端子Cからエミッタ端子Eに向かってコレクタ電流が流れる。トランジスタ221は、定電流ドライバとして機能し、このコレクタ電流を出力電流としてLED回路23に流す。LED231a,232a,233aおよびLED231b,232b,233bには、抵抗234aおよび抵抗234bのそれぞれの抵抗値でLED駆動回路22の出力電流を抵抗分割した順方向電流が流れる。LED231a,232a,233aは、これらのLEDに流れる順方向電流の電流値に応じた発光強度でそれぞれ発光し、LED231b,232b,233bは、これらのLEDに流れる順方向電流の電流値に応じた発光強度でそれぞれ発光する。
【0084】
このように、LED駆動回路22は、LEDドライバ21の出力部211に流れる電流レベルに応じてLED回路23を駆動するようになっている。すなわち、LED駆動回路22に設けられたトランジスタ221は、LED21の出力部211に流れる電流レベルに応じてオン状態とオフ状態とが切り替えられる。トランジスタ221は、LEDドライバ21よりも絶対最大定格の大きい定格電圧および定格電流を有している。このため、トランジスタ221には、LEDドライバ21の出力部211に設けられたトランジスタ221aよりも高電圧の電圧を印加することができ、かつトランジスタ221aよりも大電流のコレクタ電流を流すことができる。つまり、トランジスタ221は、トランジスタ221aよりも高い駆動能力を有している。その結果、
図4に示すように、トランジスタ221を備えたLED駆動回路22は、LEDドライバ21の出力部212,213よりも多くのLEDを有するLED回路を駆動できる。
【0085】
LED回路23のLED231a,231bのそれぞれのアノード端子Aには、LEDドライバ21の電圧入力端子214に入力される電源電圧DC5よりも高電圧の電源電圧DC18が入力されている。このように、LED回路23には、LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電圧を超える電圧値の電源電圧DC18が入力されている。しかしながら、LED回路23は、LEDドライバ21には直接接続されずにLED駆動回路22を介してLEDドライバ21に接続されている。このため、遊技機100では、LED回路23を実際に駆動する構成要素は、LEDドライバ21ではなくLED駆動回路22である。LEDドライバ21は、出力部211をLED回路23の駆動素子として用いるのではなく、LED回路23を実際に駆動するLED駆動回路22のスイッチングを制御(トランジスタ221のオン/オフ制御)する制御素子として用いるようになっている。これにより、LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電圧を超える電圧値の電源電圧DC18がLED回路23に入力され、かつLEDドライバ21の絶対最大定格の定格電流を超える電流がLED回路23駆動するために必要であったとしても、LEDドライバ21の出力部211は、絶対最大定格の定格電圧および定格電流の制限内で動作する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超える絶対最大定格を有し出力部211とLED回路23との間に接続されてLED回路23を駆動するLED駆動回路22を備えている。遊技機100は、LEDドライバ21の出力部211をスイッチング制御素子として用いてLED駆動回路22のオン/オフ制御をすることができる。これにより、遊技機100に備えられたLED駆動回路22は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超えて駆動対象の回路であるLED回路23を駆動できる。つまり、LED駆動回路22は、LEDドライバ21の絶対最大定格を超える電圧および電流の少なくとも一方を必要とするLED回路23を駆動することができる。
【0087】
また、LED駆動回路22は、2石のトランジスタ221およびトランジスタ222によって構成され回路規模が小さいため、演出照明装置204の大型化を防止することができる。また、LED駆動回路22は、LEDドライバ21の絶対最大定格の定格電流よりも大電流の出力電流を流すことができるため、LED回路23においてLEDの直列接続および並列接続を混在させることが可能になる。これにより、LED回路23に入力する電源電圧の高電圧化を防止できる。その結果、遊技機100は、電源基板の回路規模の大型化を防止できる。
【0088】
本実施形態による遊技機100では、1つのLEDドライバ21によって種々の構成のLED回路(
図4では、LED回路23,24およびLED251)を種々の目的で駆動できる。例えばLEDドライバ21は、トランジスタ221,222を有するLED駆動回路22および抵抗234a,234bが介在するLED回路23と比べて直接接続されたLED251を正確な発光強度で制御しやすい。このため、LEDドライバ21は、各LEDの電流を制御するにあたり、接続端子211bをスイッチとしての役割で使用し、接続端子213bを定電流端子としての役割で使用することができる。これにより、LEDドライバ21は、接続端子211bを用いて発光強度の正確性よりも駆動するLEDの個数を重視したLED回路23による発光演出と、接続端子213bを用いて発光強度の正確性を重視したLED251による発光演出とを行える。つまり、遊技機100は、異なる特性の発光演出を1つのLEDドライバ21で制御することが可能である。
【0089】
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施形態では、駆動対象回路として1つのLEDまたは複数のLEDを有するLED回路を例にとり、専用駆動ドライバとしてLEDドライバを例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、駆動対象回路は、演出役物装置に設けられた演出役物を駆動する駆動モータであり、専用駆動ドライバは、駆動モータを駆動する専用駆動ドライバであってもよい。
【0090】
また、駆動対象回路を駆動する駆動回路は、バイポーラトランジスタではなく、電界効果トランジスタやオペアンプを有していてもよい。
【0091】
本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。