特許第6343018号(P6343018)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6343018ユーザ機器(UE)およびネットワークノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6343018
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】ユーザ機器(UE)およびネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20180604BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20180604BHJP
   H04W 80/12 20090101ALI20180604BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20180604BHJP
【FI】
   H04W48/16
   H04W48/08
   H04W80/12
   H04W88/06
【請求項の数】29
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-550704(P2016-550704)
(86)(22)【出願日】2015年2月18日
(65)【公表番号】特表2017-509235(P2017-509235A)
(43)【公表日】2017年3月30日
(86)【国際出願番号】US2015016327
(87)【国際公開番号】WO2015148013
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2016年9月8日
(31)【優先権主張番号】61/969,778
(32)【優先日】2014年3月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/582,382
(32)【優先日】2014年12月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515140897
【氏名又は名称】インテル アイピー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ザウス、ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】コルデ、マーティン
(72)【発明者】
【氏名】パロン、ジェローム
(72)【発明者】
【氏名】ピンヘイロ、アナ ルシア エイ.
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス タラデル、マルタ
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ヒュン−ナム
(72)【発明者】
【氏名】グプタ、ヴィヴェク
(72)【発明者】
【氏名】チン、チェン−ホ
(72)【発明者】
【氏名】バーブリッジ、リチャード シー.
(72)【発明者】
【氏名】イウ、キャンディ
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/021989(WO,A1)
【文献】 SA1,Presentation of Specification to TSG or WG[online],3GPP TSG-SA#63,3GPP,2014年 3月 7日,SP-140070,section5,検索日[2017.10.05],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/TSG_SA/TSGS_63/Docs/SP-140070.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルネットワークにおいてデータを通信し、1または複数のプロセッサを備えるユーザ機器(UE)であって、前記1または複数のプロセッサは、
オープンモバイルアライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)(OMA MO)をOMAデバイス管理(DM)サーバから受信し、
前記OMA MOにおいてインターネットプロトコルフロー記述のセット(IPフロー記述のセット)を特定し、前記IPフロー記述のセットに含まれる各IPフロー記述は、前記UEにおいて動作していると共に1または複数のリモートサーバまたはリモートホストとやり取りしている1または複数のアプリケーションを記述しており、前記IPフロー記述は、前記UEにおいて動作している前記1または複数のアプリケーションに対するオペレーティングシステム固有のアプリケーションID(OSAppID)を含み、
前記モバイルネットワークからアプリケーション規制情報を受信し、前記アプリケーション規制情報は前記モバイルネットワークにおけるトラフィック輻輳のレベルを含み、
前記OMA MOにおける前記IPフロー記述のセットおよび前記アプリケーション規制情報を利用して、前記UEで動作している前記1または複数のアプリケーションが前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストとの通信を許可されるか否かを判断する
UE。
【請求項2】
前記IPフロー記述のセットに含まれる1または複数のIPフロー記述は、
空のIPフローノード
完全修飾ドメイン名(FQDN)、
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)24.312バージョン12.6.0で定義されている1または複数のパケットフィルタコンポーネント、または、
これらの組み合わせ
のうち1または複数をさらに含む
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記アプリケーション規制情報は、専用シグナリングメッセージまたはシステム情報ブロードキャストのうち1または複数で受信される
請求項1または2に記載のUE。
【請求項4】
前記IPフロー記述のセットに含まれる各IPフロー記述には優先度レベルが割り当てられている
請求項1からのいずれか一項に記載のUE。
【請求項5】
前記IPフロー記述のセットに含まれているIPフロー記述で記述されていない複数のアプリケーションにはデフォルト優先度レベルが割り当てられている
請求項1からのいずれか一項に記載のUE。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサはさらに、
前記UEで動作している前記1または複数のアプリケーションが、前記モバイルネットワークとの間でのパケットデータネットワーク(PDN)接続の構築を許可されるか否かを、前記1または複数のアプリケーションに対応する前記1または複数のIPフロー記述に割り当てられている複数の前記優先度レベルと前記アプリケーション規制情報で受信されるトラフィック輻輳のレベルとに基づき判断する
請求項またはに記載のUE。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサはさらに、
前記UEで動作している前記1または複数のアプリケーションが前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信することを許可されるか否かを、前記1または複数のアプリケーションに対応する前記1または複数のIPフロー記述に割り当てられている複数の前記優先度レベルと前記アプリケーション規制情報で受信されるトラフィック輻輳のレベルとに基づき判断する
請求項からのいずれか一項に記載のUE。
【請求項8】
前記UEは、1または複数の別の無線アクセス技術(1または複数の別のRAT)を介してデータを通信することが可能であり、前記1または複数のプロセッサはさらに、第1のRATを介した通信が許可されない場合、前記1または複数の別のRATを介して、前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信する
請求項に記載のUE。
【請求項9】
前記UEは、第1の無線アクセス技術(第1のRAT)および1または複数の別の無線アクセス技術(1または複数の別のRAT)を介してデータを通信することが可能であり、優先度レベルが、前記第1のRATについて各IPフローに割り当てられており、前記1または複数の別のRATのうち1または複数の別のRATについて各IPフローに割り当てられている
請求項1からのいずれか一項に記載のUE。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサはさらに、
前記1または複数のアプリケーションに対応する前記1または複数のIPフロー記述に対して、前記第1のRATについて割り当てられている複数の前記優先度レベルと、
前記アプリケーション規制情報において、前記第1のRATについて受信したトラフィック輻輳のレベルと
に基づいて、
前記UEで動作している前記1または複数のアプリケーションが前記第1のRATを介して前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信することを許可されるか否かを判断する
請求項に記載のUE。
【請求項11】
前記第1のRATを介した通信が許可されない場合、前記1または複数のプロセッサはさらに、前記1または複数のIPフロー記述に対して前記1または複数の別のRATについて割り当てられている複数の前記優先度レベルと、前記アプリケーション規制情報において前記1または複数の別のRATについて受信したトラフィック輻輳のレベルとに基づいて、前記UEで動作する前記1または複数のアプリケーションが前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと、前記1または複数の別のRATを介して通信することを許可されるか否かを判断する
請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記IPフロー記述のセットは、複数のIPフロー記述の順序付きリストを含む
請求項1から11のいずれか一項に記載のUE。
【請求項13】
前記モバイルネットワークからの前記アプリケーション規制情報はビットマップを含み、前記ビットマップは、各ビットが前記複数のIPフロー記述の順序付きリストに含まれる一のIPフロー記述に対応する複数のビットで構成されるビットシーケンスを含む
請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記1または複数のプロセッサはさらに、前記1または複数のアプリケーションに対応する1または複数のIPフロー記述に対応する前記複数のビットの設定に基づいて、前記UEで動作する前記1または複数のアプリケーションが前記モバイルネットワークとの間のパケットデータネットワーク(PDN)接続の構築を許可されるか否かを判断する
請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記1または複数のプロセッサはさらに、接続性マネージャモジュール(CMモジュール)を動作させ、
前記CMモジュールは、前記IPフロー記述のセットおよび前記アプリケーション規制情報を用いて、前記UEで動作する前記1または複数のアプリケーションが前記モバイルネットワークとの間でパケットデータネットワーク(PDN)接続の構築を許可されるか否かを判断する
請求項1から14のいずれか一項に記載のUE。
【請求項16】
前記CMモジュールはさらに、前記IPフロー記述のセットおよび前記アプリケーション規制情報を用いて、前記UEで動作する前記1または複数のアプリケーションが前記モバイルネットワークとの間の複数の既存のPDN接続の利用を継続することを許可されるか否かを判断する
請求項15に記載のUE。
【請求項17】
前記アプリケーション規制情報は、前記UEにおける無線リソース制御(RRC)レイヤで受信され、アテンション(AT)コマンドを介して前記CMモジュールに提供される
請求項15または16に記載のUE。
【請求項18】
前記CMモジュールは、1または複数のルーティングテーブルから1または複数のルールを読み出し、前記1または複数のルーティングテーブルは、前記UEから複数のアップリンクパケットをルーティングするべく、前記UEにおけるトランスミッションコントロールプロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)スタックによって利用される
請求項15から17のいずれか一項に記載のUE。
【請求項19】
前記CMモジュールは、複数の新しいルールの追加、複数の既存のルールの修正または複数の既存のルールの削除のうち1または複数によって、前記1または複数のルーティングテーブルを修正する
請求項18に記載のUE。
【請求項20】
前記1または複数のルーティングテーブルに含まれる前記1または複数のルールは、前記IPフロー記述のセットに含まれる前記1または複数のIPフロー記述および前記アプリケーション規制情報に基づいて、設定または修正される
請求項19に記載のUE。
【請求項21】
前記1または複数のルーティングテーブルに含まれている前記1または複数のルールは、前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信するために用いられると決定された無線アクセス技術(RAT)に応じて、設定または修正される
請求項19または20に記載のUE。
【請求項22】
ユーザ機器(UE)にデータを通信するモバイルネットワークにおけるネットワークノードであって、
前記モバイルネットワークにおける前記ネットワークノードは1または複数のプロセッサを有し、前記1または複数のプロセッサは、
オープンモバイルアライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)(OMA MO)を、OMAデバイス管理(DM)サーバから前記UEへと送信し、前記OMA MOは、インターネットプロトコルフロー記述のセット(IPフロー記述のセット)を含み、前記IPフロー記述のセットに含まれるIPフロー記述は、前記UEで動作していると共に1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信している1または複数のアプリケーションを記述しており、前記IPフロー記述は、前記UEにおいて動作している前記1または複数のアプリケーションに対するオペレーティングシステム固有のアプリケーションID(OSAppID)を含み、
前記モバイルネットワークの少なくとも一部に影響を及ぼすネットワークトラフィック輻輳のレベルを特定し、
前記UEに、前記ネットワークトラフィック輻輳のレベルを含むアプリケーション規制情報を送信し、前記アプリケーション規制情報は、前記UEで動作している前記1または複数のアプリケーションが前記1または複数のリモートサーバまたはリモートホストの通信を許可されるか否かを前記UEに特定させ
ネットワークノード。
【請求項23】
前記IPフロー記述のセットに含まれる1または複数のIPフロー記述は、
空のIPフローノードオブジェクト、
完全修飾ドメイン名(FQDN)、
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)24.312バージョン12.6.0で定義されている任意の種類の1または複数のパケットフィルタコンポーネント、または、
これらの組み合わせ
のうち1または複数をさらに含む
請求項22に記載のネットワークノード。
【請求項24】
前記アプリケーション規制情報は、前記UEへの専用シグナリングメッセージまたはシステム情報ブロードキャストのうち1または複数で送信される
請求項22または23に記載のネットワークノード。
【請求項25】
前記アプリケーション規制情報は、前記モバイルネットワークにおける前記トラフィック輻輳のレベルを含む
請求項22から24のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項26】
前記1または複数のプロセッサは、前記ネットワークトラフィック輻輳のレベルが変化すると、更新されたアプリケーション規制情報を送信する
請求項22から25のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項27】
前記IPフロー記述のセットは、複数のIPフロー記述の順序付きリストを含む
請求項22から26のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項28】
前記アプリケーション規制情報はビットマップを含み、前記ビットマップは、各ビットが前記複数のIPフロー記述の順序付きリストに含まれる一のIPフロー記述に対応する複数のビットで構成されるビットシーケンスを含む
請求項27に記載のネットワークノード。
【請求項29】
前記複数のIPフロー記述に対応する前記複数のビットの設定は、前記UEで動作すると共に前記複数のIPフロー記述に対応する前記1または複数のアプリケーションが、前記モバイルネットワークとの間でパケットデータネットワーク(PDN)接続の構築を許可されるか否かを示す
請求項28に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
データ通信のためのアプリケーション固有輻輳制御(ACDC)は、特定のアプリケーションがモバイルネットワークにおいて通信を開始または維持することを許可または禁止するべくサービス要件を特定する3GPP関連の現在進行中の研究である。こういったサービス要件は、オペレータによって定義されるか、および/または、地域毎の規制にしたがって決まるとしてよい。ACDCに対する関心は、ネットワークトラフィック輻輳に起因して一部の送信を他の送信に比べて優先する必要がある場合に、特に高い。輻輳制御は通常、モバイルデバイスレベルで実施される。例えば、アクセスクラス規制を用いて、無線アクセスネットワークにおける輻輳を、選択された割合のモバイルデバイスへのアクセスを拒否することによって、低減することができる。しかし、アクセスクラス規制は、モバイルデバイスで動作する特定の種類のアプリケーションについては利用およびネットワークアクセスを制御する程度の粒度を持たない。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本開示の特徴および利点は、以下に記載する詳細な説明から明らかとなる。以下に記載する詳細な説明は、添付図面と共に参照することで、一例として本開示の特徴を説明している。図面は以下の通りである。
【0003】
図1A】一例に応じた、アプリケーション固有アクセス制御(ASAC)管理オブジェクト(MO)の構造の一例を示す図である。
【0004】
図1B】一例に応じた、アクセスネットワーク発見選択機能(ANDSF)管理オブジェクト(MO)の構造の変形例を示す図である。
【0005】
図2】一例に応じた、ASACコンテナオブジェクトの構造の一例を示す図である。
【0006】
図3】一例に応じた、ASACルールノードオブジェクトの構造の一例を示す図である。
【0007】
図4】一例に応じた、システム間ルーティングポリシー(ISRP)ノードオブジェクトのサブオブジェクトであるForFlowBasedノードの構造の一例を示す図である。
【0008】
図5】一例に応じた、システム間ルーティングポリシー(ISRP)ノードのサブオブジェクトであるForServiceBasedノードの構造の一例を示す図である。
【0009】
図6】一例に応じた、接続性マネージャ(CM)が動作するシステムの一例を示す図である。
【0010】
図7】一例に応じた、アプリケーション規制情報がシステム情報ブロードキャストに含まれるよう利用され得るコードの例を示すが、これに限定されない。
【0011】
図8図7のコードの例に対応付けられるシステム情報ブロック2(SIB2)フィールド記述のテーブルの例を示すが、これに限定されない。
【0012】
図9A】一例に応じた、アテンション(AT)コマンドのシンタックスの第1の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。
【0013】
図9B】一例に応じた、アテンション(AT)コマンドのシンタックスの第2の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。
【0014】
図9C】一例に応じた、アテンション(AT)コマンドのシンタックスの第3の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。
【0015】
図10】一例に応じた、ユーザ機器(UE)において適用され得るステップを示すフローチャートである。
【0016】
図11】一例に応じた、モバイルネットワークにおいて適用され得るステップを示すフローチャートである。
【0017】
図12】一部の実施形態に係る、無線通信デバイスを示す機能ブロック図である。
【0018】
以下では、図示した実施形態例を説明し、説明する上で本明細書では特別な用語を用いる。しかし、本発明の範囲を図面または明細書によって限定することを意図したものではないと理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を開示および説明する前に、本発明は本明細書で開示した特定の構造、処理工程または材料に限定されず、当業者が認めるそれらの均等物まで拡大解釈されることを理解されたい。また、本明細書で用いる用語は具体例を説明することのみを目的としており限定を意図したものではないことも理解されたい。複数の図面にわたって同じ参照番号を用いている場合、同一の構成要素を意味する。フローチャートおよびプロセスに付与される番号は、ステップおよび処理を説明する上で分かり易いよう付与されているものであり、必ずしも特定の順序または順番を意味するものではない。
【0020】
以下では最初に技術の実施形態の概要を説明した後、具体的な技術の実施形態をさらに詳細に説明する。最初に記載する概要は、技術をより理解し易くすることを意図したものであるが、技術の重要な特徴または不可欠な特徴を特定することを意図したものではなく、請求の対象となる主題の範囲を限定することを意図したものでもない。
【0021】
現在のACDC規格によれば、ユーザ機器(UE)デバイスは、オペレータポリシーに基づき地域毎の規制に従ったACDC許可アプリケーションリストで予め設定され得る。モバイルネットワークはさらに、当該モバイルネットワークのオペレータのポリシーに基づき地域毎の規制に従って、UEのACDC許可アプリケーションリストを動的に設定することも可能であるとしてよい。モバイルネットワークはさらに、特定の種類のUEが開始するアプリケーションについてACDC制御をアクティブ化および/または非アクティブ化することが可能であるとしてよい。本開示の実施形態によれば、ACDC制御がアクティブ化されると、UEは、当該UEがアイドルモードであるか接続モードであるかに関わらず、UEのACDC許可アプリケーションリストに基づき、UEが開始するアプリケーションのうちどれにネットワーク接続を開始、維持および/または利用させるかを決定するとしてよい。
【0022】
現在の3GPPモデルで実現される種類の制御は、ネットワークトラフィック輻輳の間にネットワーク接続を利用することが許可され得るアプリケーションのクラスに関して、ある程度の限界がある。例えば、アクセスクラス規制(ACB)によれば、ネットワークは、UEが特定のアクセスクラスおよび一部のアプリケーション、例えば、回路切り替えフォールバック(CSFB)についてランダムアクセスチャネル(RACH)アクセスを開始できないよう禁止することができるようになる。また、サービス固有アクセス制御(SSAC)によれば、ネットワークは、UEがインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)の音声または動画マルチメディア電話サービスについてのアクセスを開始しないよう禁止することができる。
【0023】
しかし、現在の3GPPモデルが提供するこれらの限定された種類の制御にはいくつか欠点がある。第一に、ACBおよびSSACは、アプリケーションクラスに基づいた何らかの制御を可能とするが、同じアクセスクラスに属する複数の異なるアプリケーションを区別する方法は持たない。第二に、UEが接続モードにある場合、ACBは新たにオープンされたアプリケーションについてベアラの構築を制御する手段は持たない。第三に、ACBおよびSSACは別々に適用される。UEにおいてそれぞれの機能を協調させることには手間がかかる。
【0024】
ネットワーク輻輳制御の別の方法として、アクセスポイントネーム(APN)を利用する方法が考えられる。アクセスポイントネーム(APN)は、モバイルネットワーク(例えば、汎用パケット無線サービス(GPRS)または3GPPネットワーク)と別のコンピュータネットワーク(例えば、公共のインターネット)との間のゲートウェイを意味する。APNは、UEが通信を希望する相手であるパケットデータネットワーク(PDN)を特定する。APNはまた、対応するPDNが提供するサービスの種類を特定するために用いられるとしてよい。APNまたは複数のパケットフィルタの組み合わせを用いて輻輳制御が適用され得る特定のアプリケーションを特定することが提案されている。しかし、この方法もまた、多くのアプリケーションが同じAPN(例えば、インターネットAPN)を共有していることが多いので、限界がある。APNを利用する一のアプリケーションがネットワークオーバーロードを発生させているので当該APNを全て規制すると多くの他のアプリケーションに影響が及ぶ可能性がある。
【0025】
パケットフィルタは、例えば、トランスミッションコントロールプロトコル(TCP)のポート番号に基づいて適用され得る。しかし、多くの異なるアプリケーションがハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)を利用しているので、同じTCPポート(ポート80)を利用している。このため、ポート番号に基づくフィルタリングでも多くの良性のアプリケーションに影響が及ぶ可能性がある。
【0026】
このため、現在のACDCの概念は、より高い粒度でアプリケーションを区別できるような一連の基準を定義することによって、改善され得る。また、現在のACDCの概念はさらに、どのアプリケーションが規制されるかについての詳細が、関連するシグナリングが無線インターフェースを介して転送される前に、3GPPを介したPDN接続の構築を制御可能なUE内の何らかのエンティティ(例えば、接続性マネージャ(CM))に提供されることで、改善され得る。
【0027】
本開示の実施形態によれば、インターネットプロトコル(IP)フロー記述のセットは、オープンモバイルアライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)に含めることができる。ここでは、「オブジェクト」とは概して、(例えば、オブジェクト指向型プログラミング設定において)ソフトウェア構造物またはデータ構造を意味する。OMA MOは、主にACDC用に新たに定義される管理オブジェクト、例えば、アプリケーション固有アクセス制御(ASAC)MOであってよい。これに代えて、OMA MOは単に、従来の管理オブジェクト、例えば、アクセスネットワーク発見選択機能(ANDSF)オブジェクト(例えば、3GPP TS24.312で定義されている)を修正したものであってよい。IPフロー記述は、オペレーティングシステム固有のアプリケーションID(OSAppID)、完全修飾ドメイン名(FQDN)、または、1または複数のパケットフィルタコンポーネント(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)24.312バージョン12.6.0で定義されているコンポーネント)のうち1または複数を含むとしてよい。これに代えて、IPフロー記述は空であってもよい(つまり、空のIPフローノードであってもよい)。OMA MOに含まれているIPフロー記述は、より高い粒度で、UEで実行するアプリケーションを特徴付けるために利用され得る。一部の実施形態において、空のIPフローノードは、OMA MOオブジェクトにおいて特定の対応するIPフロー記述を持たないIPフローに一致するマッチオール(match−all)IPフローとして用いられるとしてよい。
【0028】
一例において、OMA MOに含まれているIPフロー記述で記述される各IPフローは、ネットワークアクセスが許可される一連の輻輳レベルまたは優先度レベルが割り当てられているとしてよい。一部の実施形態において、OMA MOに含まれているIPフロー記述で記述されていない任意のIPフローにはデフォルト優先度レベルが割り当てられているとしてもよい。モバイルネットワークで輻輳が発生すると、モバイルネットワークはアプリケーション規制情報(例えば、輻輳レベル)を含む信号をUEに送信することができる。UEは、所与のUEアプリケーションに割り当てられている優先度レベルがネットワークにおける輻輳レベルと比較して十分に高い場合には当該UEアプリケーションがPDN接続を構築および/または維持するよう許可されるか否かを決定するよう構成され得る。優先度レベルは、3GPPアクセスおよび/または他の無線アクセス技術によるアクセスについて割り当てることができる。
【0029】
他の例によると、OMA MOに含まれているIPフロー記述のセットは、順序付きリストを含むとしてよい。モバイルネットワークで輻輳が発生すると、モバイルネットワークは、アプリケーション規制情報を含む信号をUEに送信することができる。アプリケーション規制情報は、IPフロー記述の数に対応する数のビットを持つビットマップを含むとしてよい。各ビットは、OMA MOに含まれている一の特定のIPフロー記述に対応するとしてよい。UEは、ビットマップ内の対応するビットが1に設定されているUEアプリケーションにPDN接続の構築および/または維持を許可する一方、ビットマップ内の対応するビットが0に設定されているUEアプリケーションにはPDN接続の構築および/または維持を禁止するよう構成されているとしてよい。
【0030】
他の例によると、UEが受信するアプリケーション規制情報は、接続性マネージャ(CM)に提供されるとしてよい。接続性マネージャは、OMA MOに含まれているIPフロー記述およびアプリケーション規制情報を利用して、PDN接続を構築するよう求める新たなアプリケーション要求にどうUEが応答するかを決定するとしてよい。また、CMは、OMA MOに含まれているIPフロー記述およびアプリケーション規制情報を利用して、これらの新たなアプリケーション要求(およびこれらに対するUEの応答)が(存在すると仮定して)既存のPDN接続のためのアップリンクデータパケットの送信にどう影響を及ぼすかを判断するとしてよい。場合によっては、特定のIPフローからのトラフィックを別の無線アクセス技術に(例えば、3GPPからWLANへ)再ルーティングすることが許可され得る。一部の実施形態において、CMは、新たなアプリケーション要求が既存のPDN接続のためのアップリンクデータパケットの送信にどのように影響を及ぼすかを、アップリンク(UL)パケットをルーティングするべくUEのTCP/IPプロトコルスタックによって利用されている1または複数のルーティングテーブルを用いることによって、決定するとしてよい。CMは、新しいルールをルーティングテーブルに追加するか、または、既存のルールを読み出すか、修正するか、または、削除することができる。
【0031】
図1Aは、アプリケーション固有アクセス制御(ASAC)管理オブジェクト(MO)100の可能な構造の一例を示す図である。ASAC MO100は、ASACコンテナ110を含むオブジェクトであってよい。言い換えると、ASACコンテナ110は、図1Aに示すように、ASAC MO100で参照されているサブオブジェクトであってよい。ASACコンテナ110はさらに、1または複数のサブオブジェクトを含むとしてよい。追加されるこれらのサブオブジェクトは図2から図3でより詳細に図示している。
【0032】
図1Bは、別の実施形態に応じたアクセスネットワーク発見選択機能(ANDSF)管理オブジェクト(MO)120の構造の変形例を示す図である。ANDSF MOは、ASACコンテナ130を含むオブジェクトであってよい。ASACコンテナ130は、ANDSF MO120で参照されるサブオブジェクトであってよい。ASACコンテナ130はさらに、1または複数のサブオブジェクトを含むとしてよい。追加されるこれらのサブオブジェクトは図2から図3でより詳細に図示している。
【0033】
図2は、ASACコンテナ200(つまり、ASAC MO)の可能な構造の一例を示す図である。ASACコンテナ200は、ASACルールサブオブジェクト210、ローミングリーフ、PLMNリーフおよび更新ポリシーリーフを含むオブジェクトであってよい。「リーフ」は、一部の実施形態について記述するために用いられる場合、追加オブジェクトへの参照を含まないオブジェクトまたは何らかのその他のデータ構造物(例えば、プリミティブデータタイプの変数、アレイ、またはレコード)を意味するとしてよい。ASACルールサブオブジェクト210(別名、ASACルールノード)はさらに、1または複数のサブオブジェクトおよび一連のASACルールを含むとしてよい。追加されるこれらのサブオブジェクトは、図3により詳細に図示している。PLMNリーフは、ASACルールノードを定義したオペレータのPLMN識別情報を示す。ローミングリーフは、UEが別のネットワークにおいてローミング中の場合にもASACルールノードが適用可能であるか否かを示す。更新ポリシーリーフは、UEがもうMOデータは有効ではないと見なしている場合にMOデータの更新についてUEがネットワークにポーリングする必要があるか否かを示す。
【0034】
図3は、ASACルールノード300(別名、ASACルールサブオブジェクト)の可能な構造の一例を示す図である。ASACルールノード300は、IPフローノード310(別名、IPフローサブオブジェクト)、規制ルールノード320(別名、規制ルールサブオブジェクト)およびルール優先度リーフ330を含むとしてよい。
【0035】
IPフローノード310は、1または複数のIPフロー記述を含むとしてよい。IPフローノードはさらに、IPフロー記述がゼロであるとしてよい。この場合、空のIPフローノードは、マッチオール(match−all)IPフロー記述と解釈されるとしてよい。IPフロー記述は、最高で1つのApp−IDノード340(別名、App−IDサブオブジェクト)と、追加の基準を定義するこれより多いリーフとを含むとしてよい。追加の基準は、例えば、アドレスタイプ(例えば、IPv4またはIPv6)、ソースIPアドレスの範囲、デスティネーションIPアドレスの範囲、完全修飾ドメイン名(FQDN)、または、APNである。IPフローがIPフロー記述に一致するというのは、当該IPフローが全ての基準に一致する場合であってよい。
【0036】
App−IDノード340は、1または複数のオペレーティングシステム識別子(OSId)360、および、オペレーティングシステム識別子毎に、一連の1または複数のオペレーティングシステム固有のアプリケーション識別子(OSAppId)370を含むとしてよい。OSAppIdは、特定のオペレーティングシステム(例えば、Android(登録商標)、iOSおよびBlackberry(登録商標))においてストリングとして格納されているとしてよい。FQDN(例えば、図3におけるドメイン名350)は、インターネットプロトコル(IP)アドレスへのドメイン名システム(DNS)クエリを介して、アプリケーションサーバのデスティネーションIPアドレスへと変換され得る。一部の実施形態において、ドメイン名350、OSId360、および、OSAppId370は、IPフロー記述を定義するために用いられるとしてよい。
【0037】
規制ルールノード320(別名、規制ルールサブジェクト)は1または複数のサブノードを含むとしてよく、各サブノードは、アクセス技術リーフ、アクセスIDリーフ、セカンダリアクセスIDリーフ、ASAC優先度レベルリーフ、および、進行中フロー影響リーフを含むとしてよい。アクセス技術380は、優先度レベルが適用される対象の無線アクセス技術を特定するとしてよい。特定の無線アクセス技術について、ある無線アクセスネットワークはさらに、アクセスIDおよび、オプションで、セカンダリアクセスIDによって特定されるとしてよい。例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)について、アクセスIDはサービスセットID(SSID)によって付与され、およびセカンダリアクセスIDは同種拡張(Homogenous Extended)サービスセットID(HESSID)によって付与され得る。ASAC優先度レベルリーフ390は、IPフローノード310に適用される優先度レベル(または、実施形態によっては許容可能な輻輳レベル)を特定するとしてよい。1または複数の異なる無線アクセス技術について優先度レベルを割り当てることが可能である。一部の実施形態において、ASAC優先度レベルは整数として格納されるとしてよい。他の実施形態では、許容可能な輻輳レベルは、整数値リストまたはビットマップとして符号化されるとしてよい。
【0038】
進行中フロー影響リーフ392は、アプリケーション規制情報の変更が、PDN接続が既に構築されている1または複数のIPフロー(つまり、進行中のIPフロー)に影響を与えるか否かを特定するとしてよい。一部の実施形態において、進行中フロー影響リーフ392が存在しない場合、進行中のIPフローは影響を受けない。進行中フロー影響リーフ392が存在する場合、進行中フロー影響リーフ392はさらに、進行中のフローが規制されるか否か、および、進行中のフローを別の無線アクセス技術を介して再ルーティングするか否かを示すとしてよい。進行中のフローを(例えば、WLANを介して)再ルーティングする場合も、UEは、この別の無線アクセス技術を介して、影響を受けるアップリンクパケットの送信を試みるとしてよい。
【0039】
ルール優先度リーフ330は、IPフローが複数の異なるIPフロー記述に一致する場合、どのASACルールを適用すべきかを判断するために用いられるとしてよい。一部の実施形態において、ASACルールに優先順位が付けられているとしてよく、ASACルールは一致するIPフローに対する優先度の順番に評価されるとしてよい。
【0040】
図4は、図1BのANDSF MO120で図示されているシステム間ルーティングポリシー(ISRP)ノード132のサブオブジェクトであるForFlowBasedノード400の可能な構造の一例を示す図である。この例において、ASAC優先度レベルリーフ410および進行中フロー影響リーフ420は、図示されているようにルーティングルールサブオブジェクト430に含まれているとしてよい。この場合、ASAC優先度レベルリーフ410および進行中フロー影響リーフ420は、上述したのと同様の方法で用いられるとしてよい。
【0041】
図5は、図1BのANDSF MO120で図示されているシステム間ルーティングポリシー(ISRP)ノード132のサブオブジェクトであるForServiceBasedノード500の可能な構造の一例を示す図である。この例において、ASAC優先度レベルリーフ510および進行中フロー影響リーフ520は、図示されているようにルーティングルールサブオブジェクト530に含まれているとしてよい。しかし、この方法がAPNのみを用いて優先度を定義している場合、図3から図4で図示している例を用いた場合に実現される粒度と同レベルではアプリケーションを区別することができない可能性がある。
【0042】
図6は、接続性マネージャ(CM)が動作するシステム600の一例を示す図である。CM610(つまり、CMモジュール)は、アプリケーション612から接続を求める要求を受信するとしてよい。要求されているサービスの種類(例えば、インターネット接続性)に基づき、CM610は、当該サービスを提供するのに適したAPNおよび無線アクセス技術を決定するとしてよい。必要であれば、無線インターフェースレイヤ(RIL)614またはCM610は、適切な無線アクセス技術(例えば、3GPP、WLAN)について1または複数のネットワークインターフェース(NIC)例えば、NIC1 616、NIC2 618およびNIC3 620等を作成し、ルーティングテーブル622内の関連するエントリを作成または更新するとしてよい。特定の無線アクセス技術のためのネットワークインターフェースの利用可能性、ルーティングテーブル622のルーティングルール(例えば、特定のトラフィック用のデフォルトルート)およびANDSF MO624におけるフロー分配ルールに応じて、CM610はこの後、無線アクセス技術を選択して、選択された無線アクセス技術を介してPDN接続を構築することができる(別のアプリケーション/サービスのこれまでの要求に応答していても、このようなPDN接続がまだ存在していない場合)。
【0043】
一部の実施形態において、アプリケーション612がCM610に対して接続を求める要求を送信すると、CM610は最初に、要求元のアプリケーションのためのIPフローがASAC MO626内のIPフロー記述(および、対応するASACルール)に一致するか否かを確認するとしてよい。ASAC MO626のどのIPフロー記述にもマッチしないIPフローに適用されるデフォルトASACルールがあるとしてよい。一部の実施形態において、上記で説明したように、ASAC MO(つまり、ASACコンテナ)はANDSF MO624内で参照されるとしてよい。適用可能なASACルールが、ネットワークから受信したアプリケーション規制情報のコンテキストで解釈すると、アプリケーション612に対して接続を許可することを禁止している場合、CM610は、当該ネットワークの無線アクセス技術はアプリケーション612への接続に適していないと判断するとしてよい。
【0044】
別の無線アクセス技術を利用しているネットワークが要求元のアプリケーションへの接続の許可を禁止していない場合、CM610は、この別の無線アクセス技術を用いて、要求元のアプリケーションの要求に対してサービスを提供するとしてよい。CM610が当該要求に対してサービスを提供できない場合、CM610はアプリケーション612に拒否メッセージを送信するとしてよい。一部の実施形態において、CM610は、拒否された要求を記憶するとしてよい。無線アクセス技術(RAT)がアプリケーション612について再度利用可能になると、CM610は、RATを利用した接続が可能である旨をアプリケーション612に通知するとしてよい。アプリケーション610はこの後、必要であれば、当該要求を再送するとしてよい。一部の実施形態において、CM610は、アプリケーション610が特にこのような通知を要求している場合に限り、RATが利用可能となるとアプリケーション610に通知するとしてよい。
【0045】
PDN接続の構築が成功すると、CM610は、必要であれば、新しいアプリケーション固有ルーティングルールを追加することによってルーティングテーブル622を更新するとしてよい。TCP/IPスタックは、ルーティングテーブルを利用して、TCP/IPスタック628がアプリケーション612から受信するアップリンクデータパケットのルーティングのためにネットワークインターフェースを選択するとしてよい。一部の実施形態において、アプリケーションが複数の無線アクセス技術を用いることができる場合、ルーティングテーブル622には複数のアプリケーション固有ルーティングルールが存在するとしてよい。
【0046】
一部の実施形態において、「メトリック」と呼ばれるパラメータ(本明細書では「メトリックパラメータ」と記載する)は、ルーティングテーブル622においてルーティングルールに割り当てられるとしてよい。メトリックパラメータは、ルーティングテーブル622が一のユーザデータパケットに適用されるルールを複数含んでいても、最も高い優先度のルーティングルールをTCP/IPスタック628が当該ユーザデータパケットのために選択し得るように、ルーティングルールの優先度を定義するために用いることができる。
【0047】
一部の実施形態において、各アプリケーション612について定義されているアプリケーション固有ルーティングルールは1つのみである。ネットワークがアプリケーション固有アクセス制御を変更するたびに、CM610はそれに応じてルーティングルールを(例えば、当該ルールに含まれているNICを変更することによって)更新することができる。他の実施形態において、アプリケーション612が複数のアクセス技術を利用する場合、ルーティングテーブル622には複数のアプリケーション固有ルーティングルールが存在するとしてよい。CM610は、特定のRAT(例えば、3GPP)を介したアクセスのためのアプリケーション固有アクセス制御情報が変更されると、複数の適用可能なルールのうち1または複数の適用可能なルールのメトリックパラメータ(例えば、3GPPアクセスを介してルーティングするためのルールのメトリックパラメータ)を更新するとしてよい。
【0048】
<進行中のIPフローの処理> 一部の実施形態において、UEが更新後のアプリケーション規制情報を受信すると、更新後のアプリケーション規制情報がいずれかの進行中のIPフローのルーティングに影響を及ぼすか否かを決定するための確認を実行するとしてよい。この処理が技術的に実行可能か否かは、TCP/IPスタック実装次第であるとしてよい。これは、一部の実装では、ルーティングルールを変更することでTCP接続がリリースされる場合があるためである。
【0049】
一部の実施形態において、オペレータサービスアプリケーションのためのIPフローは、当該IPフローのためのPDN接続がすでに構築されており、関連するルーティングルールがルーティングテーブル622に既に存在している場合、進行中と見なされるとしてよい。オーバーザトップ(OTT)アプリケーションのためのIPフローが進行中であるか否かを判断するべく、CM610は、OTTアプリケーションに割り当てられている特定のポートを用いて転送されたパケットがあるか否かを確認するべくオペレーティングシステムに対してクエリを行うとしてよい。
【0050】
一部の実施形態において、アプリケーション612のための3GPPアクセスが、更新後のアプリケーション規制情報に基づき、進行中のIPフローについて規制され、ASAC MO626の進行中フロー影響(OngoingFlowAffected)リーフ(例えば、図3の392)が他の無線アクセス技術を介した再ルーティングが許可されない旨を示す場合、CM610は、IPフローを規制するべく内部ルーティングテーブルを更新するとしてよい。このため、アプリケーション612がアップリンク送信のためのユーザデータパケットを提供する場合、TCP/IPスタックは、これらのユーザデータパケットをセルラー方式モデムのユーザプレーンに配信することができない。ASAC MO626内の進行中フロー影響リーフが他のアクセス技術を介した再ルーティングが許可される旨を示す場合、CM610は、別の無線アクセス技術(例えば、WLAN)を選択して、この別の無線アクセス技術を介してPDN接続を構築するよう試みるとしてよい。CM610はさらに、ルーティングテーブル622を更新することができる。アプリケーション612がアップリンク送信のためのユーザデータパケットを提供する場合、TCP/IPスタックは、別の無線アクセス技術のためのユーザプレーンにこれらのパケットをUE内部においてルーティングするとしてよい。
【0051】
一部の実施形態において、アプリケーション612のための3GPPアクセスが、ネットワークから受信した更新後のアプリケーション規制情報に基づき、進行中のIPフローについて再度利用可能になり、ASAC MO626内の進行中フロー影響リーフ(例えば、図3の392)が、他のアクセス技術を介した再ルーティングが許可されていない旨を示す場合、CM610は、ルーティングテーブル622を更新して、3GPPアクセスを介してIPフローを再開するとしてよい。そして、アプリケーション612がアップリンク送信のためのユーザデータパケットを提供する場合、TCP/IPスタック628はこれらのユーザデータパケットをセルラー方式モデムのユーザプレーンに配信するとしてよい。一部の実施形態において、別の無線アクセス技術を介してIPフローのためにPDN接続が既に構築されており、ルーティングテーブル622内に関連するルーティングルールが存在する場合、CM610は、内部ルーティングテーブルを更新する必要はない。このように、アプリケーション612がアップリンク送信のためのユーザデータパケットを提供する場合、TCP/IPスタック628は、3GPP以外によるPDN接続を介してユーザデータパケットの配信を継続するとしてよい。
【0052】
一部の実施形態において、ASAC MO626内の進行中フロー影響リーフは、他の無線アクセス技術を介した再ルーティングが許可されている旨を示すとしてよい。IPフローについて3GPP PDN接続が既に構築されている場合、CM610はルーティングテーブル622を更新するとしてよい。このため、アプリケーション612がアップリンク送信のためのユーザデータパケットを提供する場合、TCP/IPスタック628は、ANDSF MO624を参照して、アクセス優先度がより高い他の無線アクセス技術を介したPDN接続が無い場合、これらのパケットをUE内部で3GPP PDN接続にルーティングするとしてよい。任意で、3GPP PDN接続が構築されておらず、ANDSF MO626における3GPPアクセス技術のアクセスネットワーク優先度が、既存のPDN接続の無線アクセス技術よりも高い場合、CM610は、TCP/IPスタック628が3GPP PDN接続を介してユーザデータパケットをルーティングできるように、3GPP PDN接続を構築してルーティングテーブル622をこれに応じて更新しようと試みるとしてよい。規制対象または未使用のPDN接続は、ネットワークからのアプリケーション規制情報が特定の最低しきい値レベルを下回る場合、または、ネットワーク内に過剰なオーバーロード/輻輳が存在する旨を示す情報が他にある場合、解放されるとしてよい。
【0053】
<ネットワークからUEへのアプリケーション規制情報のシグナリング> 一部の実施形態において、ネットワークにおいて輻輳が発生すると、ネットワークは、アイドルモードのUEがアプリケーション規制情報を受信できるよう、システム情報ブロードキャストを介してアプリケーション規制情報をブロードキャストするとしてよい。ネットワークは、(例えば、接続モードのUEについて)専用シグナリングを介して当該情報を追加で提供するとしてよい。
【0054】
図7は、アプリケーション規制情報がシステム情報ブロードキャストに含まれるよう利用され得るコードの例を示すが、これに限定されない(システム情報ブロック2(SIB2)、3GPP TS36.331)。
【0055】
図8は、図7のコードの例に対応付けられるSIB2フィールド記述のテーブルの例を示すが、これに限定されない。図示されているように、輻輳レベル指標は、セル内の輻輳レベルを示す。セル内の輻輳レベルの最大数として選択される値は、最高輻輳レベル(maxCongestionLevels)と定義される。この例において、輻輳レベル指標が「0」の場合、輻輳は存在しない。これらの値は、図7の例に図示したSIBコードに含められるとしてよい。
【0056】
一実施形態において、ネットワークは輻輳レベル(例えば、0からnの間の整数値)を送信することができる。これは、PDN接続の構築またはユーザデータの送信を許可されるためにIPフローまたはアプリケーションが必要とする最低優先度レベルである。デフォルトでは、最低輻輳レベルは0であってよい。輻輳レベルが0である場合には、ネットワークによるシグナリングは必要ない。最高輻輳レベルn=1という実施形態では、ネットワークは実用的には「オーバーロードのオン/オフ」をシグナリングするのみであるとしてよい。
【0057】
他の実施形態において、ネットワークは、ASAC MOにあるIPフローの順序付きリストにおける特定のIPフローに各ビットが対応するビットマップをブロードキャストすることができる。ASAC MOにIPフロー記述があるIPフローに対応付けられていないアプリケーションについては、ネットワークは、デフォルト規制ステータスを表すべくビットマップ内の追加ビットをブロードキャストするとしてよい。
【0058】
一部の実施形態において、ネットワークは、3GPPに関するアプリケーション規制情報に加えて、3GPP以外の無線アクセス技術に関するアプリケーション規制情報を提供するとしてよい。ネットワークが3GPP以外の無線アクセス技術に関するアプリケーション規制情報を提供する方法としては幾つかの方法がある。選択肢の1つでは、ネットワークは、3GPP以外のアクセス技術、例えば、米国電気電子学会(IEEE)802.11、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.16およびその他の3GPP以外のアクセス技術について、別個のアプリケーション規制情報をシグナリングするとしてよい。ネットワークは、一例では、3GPP以外のアクセス技術に基づいて動作するWLANについての輻輳レベルを、特定のサービスセット識別子(SSID)値で、シグナリングすることができる。他の例では、ネットワークは、特定のSSIDを含めないことによって、全てのWLANについてのこの輻輳レベルをシグナリングすることができる。 これに代えて、ネットワークは、3GPPアクセスについて送信されたのと同じアプリケーション規制情報(例えば、輻輳レベル)が3GPP以外のアクセスについても適用可能である旨を示す信号を送信することができる。この選択肢は、輻輳が、コアネットワーク深くPDNゲートウェイ(P−GW)で発生した場合に有用である。このタイプの輻輳は、パケットは最終的に同じP−GWにルーティングされるので、データトラフィックの再ルーティングでは軽減されない。
【0059】
<UE内でのアプリケーション規制情報のシグナリング> 一部の実施形態において、UE内で、ネットワークから受信したアプリケーション規制情報は、セルラー方式プロトコルスタックによって、ANDSF MOを同様に利用しているエンティティに転送される。一部の実施形態において、ANDSF MOを利用しているエンティティは、CMである。セルラー方式プロトコルスタックは、CMに対してシグナリングするべく新しいアテンション(AT)コマンドを利用するとしてよい(3GPP TS27.007 バージョン12.6.0を参照)。CMは、アプリケーション規制情報の報告を開始または停止させることを求める要求を、セルラー方式プロトコルスタックに送信するとしてよい。セルラー方式プロトコルスタックは、もし存在すれば、ネットワークから受信した現在のアプリケーション規制情報で即座に応答するとしてよく、後でネットワークがアプリケーション規制情報を更新すると、CMに対して追加で要求されていない更新を提供する。
【0060】
図9Aは、アプリケーション規制情報をCMに転送するようセルラー方式プロトコルスタックを設定するべくCMが利用し得るATコマンドのシンタックスの第1の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。モードパラメータは、0または1の整数値であってよい。モード値が0の場合、要求されていないアプリケーション規制情報の報告をディセーブルすることができる一方、モード値が1の場合、要求されていないアプリケーション規制情報の報告をイネーブルすることができる。輻輳レベル(CongLevel)パラメータは、0から9の整数値であってよい。尚、数字が大きくなるほど輻輳レベルが高くなる。
【0061】
図9Bは、CMからの要求に応じてアプリケーション規制情報をCMに転送するためにセルラー方式プロトコルスタックが利用し得るATコマンドのシンタックスの第2の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。CongLevelパラメータは、0から9の整数値であってよい。尚、数字が大きくなるほど輻輳レベルが高くなる。
【0062】
図9Cは、CMからの要求に応じてアプリケーション規制情報をCMに転送するためにセルラー方式プロトコルスタックが利用し得るATコマンドのシンタックスの第3の例を詳細に示すテーブルであるが、これに限定されない。優先度レベル(PrioLevel)パラメータは、0から9の整数値であってよい。0は、全ての優先度レベルのアプリケーションに対してネットワーク接続の構築が許可されていることを意味し、9は、一の最も高い優先度レベルのアプリケーションのみがネットワーク接続の構築を許可されていることを意味する。
【0063】
図10は、一部の実施形態に応じた、UEにおいて適用され得るステップ1000を示すフローチャートである。1010において、UEの回路は、オープンモバイルアライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)をOMAデバイス管理(DM)サーバから受信するよう構成されているとしてよい。OMA MOは、ASAC MOを含むとしてよい。1020において、UEの回路は、OMA MOにおいてインターネットプロトコル(IP)フロー記述のセットを特定するよう構成されているとしてよい。このIPフロー記述のセットのそれぞれのIPフロー記述は、UEにおいて動作しており1または複数のリモートサーバまたはリモートホストとやり取りする1または複数のアプリケーションを記述しているとしてよい。IPフロー記述は、空のIPフローノード、オペレーティングシステム固有のアプリケーションID(OSAppID)、完全修飾ドメイン名(FQDN)、または、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)24.312バージョン12.6.0で定義されている1または複数のパケットフィルタコンポーネントのうち1または複数を含むとしてよい。OMA MOは、IPフロー記述毎にASAC優先度レベルを定義しているとしてよい。IPフロー記述のセットは、順序付きリストを構成しているとしてよい。1030において、UEにおける回路は、モバイルネットワークからアプリケーション規制情報を受信するよう構成されているとしてよい。アプリケーション規制情報は、システム情報ブロードキャストまたは専用信号に含まれるとしてよい。アプリケーション規制情報は、ネットワークトラフィック輻輳のレベルを含むとしてよい。アプリケーション規制情報は、各ビットがIPフロー記述の順序付きリストの一のIPフロー記述に対応する複数のビットで構成されるビットシーケンスを含むビットマップを含むとしてよい。1040において、UEにおける回路(接続性マネージャ(CM)を含み得る)は、IPフロー記述のセット(順序付きリストを含むとしてよい)、対応付けられているASAC優先度レベル、および、アプリケーション規制情報を利用して、UEにおいて動作している1または複数のアプリケーションが1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信することが許可されるか否かを判断するよう構成されているとしてよい。
【0064】
図11は、一部の実施形態に係る、モバイルネットワークにおいて適用され得るステップ1100を示すフローチャートである。1110において、ネットワークにおける回路は、オープンモバイルアライアンス(OMA)管理オブジェクト(MO)をOMAデバイス管理(DM)サーバからUEに送信するよう構成されているとしてよい。OMA MOは、インターネットプロトコル(IP)フロー記述のセットを含むとしてよい。OMA MOは、ASAC MOを含むとしてよい。IPフロー記述のセットに含まれる各IPフロー記述は、UEで動作していると共に1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信する1または複数のアプリケーションを記述するとしてよい。IPフロー記述は、空のIPフローノード、オペレーティングシステム固有のアプリケーションID(OSAppID)、完全修飾ドメイン名(FQDN)、または、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)24.312バージョン12.6.0で定義されている1または複数のパケットフィルタコンポーネントのうち1または複数を含むとしてよい。OMA MOは、IPフロー記述毎にASAC優先度レベルを定義しているとしてよい。IPフロー記述のセットは、順序付きリストを構成しているとしてよい。1120において、ネットワークにおける回路は、モバイルネットワークの少なくとも一部に影響を及ぼすネットワークトラフィック輻輳のレベルを決定するよう構成されているとしてよい。1130において、ネットワークにおける回路は、UEで動作している1または複数のアプリケーションが1または複数のリモートサーバまたはリモートホストと通信することを許可されるか否かをUEに特定させるアプリケーション規制情報をUEに送信するよう構成されているとしてよい。アプリケーション規制情報は、システム情報ブロードキャストまたは専用信号に含まれるとしてよい。アプリケーション規制情報は、ネットワークトラフィック輻輳のレベルを含むとしてよい。アプリケーション規制情報は、各ビットがIPフロー記述の順序付きリストの一のIPフロー記述に対応する複数のビットで構成されるビットシーケンスを含むビットマップを含むとしてよい。
【0065】
図12は、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、モバイル無線デバイス、モバイル通信デバイス、タブレット、ハンドセットまたはその他の種類の無線デバイス等の無線デバイスの一例を図示している。無線デバイスは、ノード、マクロノード、低電力ノード(LPN)または基地局(BS)等の送信局、エボルブドNodeB(eNB)、ベースバンドユニット(BBU)、リモートラジオヘッド(RRH)、リモートラジオイクイップメント(RRE)、中継局(RS)、ラジオイクイップメント(RE)またはその他の種類のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)アクセスポイント等と通信するよう構成されている1または複数のアンテナを備えるとしてよい。無線デバイスは、3GPP LTE、WiMAX(登録商標)、High Speed Packet Access(HSPA)、Bluetooth(登録商標)およびWLANを含む、1または複数の無線通信規格を用いて通信するよう構成されているとしてよい。無線デバイスは、無線通信規格毎に別個のアンテナを利用して、または、複数の無線通信規格で共有されているアンテナを利用して通信するとしてもよい。無線デバイスは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)および/またはWWANにおいて通信するとしてよい。
【0066】
図12はさらに、無線デバイスとの間のオーディオ入出力に利用され得るマイクロフォンおよび1または複数のスピーカを図示している。ディスプレイスクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、または、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等のその他の種類のディスプレイスクリーンであってよい。ディスプレイスクリーンはタッチスクリーンとして構成され得る。タッチスクリーンは、静電容量方式、抵抗膜方式または他の種類のタッチスクリーン技術を利用するとしてよい。アプリケーションプロセッサおよびグラフィクスプロセッサは、処理機能および表示機能を実現するべく内部メモリに結合されるとしてよい。さらに、不揮発性メモリポートを用いてユーザにデータ入出力の選択肢を与えるとしてよい。不揮発性メモリポートはさらに、無線デバイスのメモリ機能を拡張するために用いられるとしてよい。キーボードは、無線デバイスと一体化するか、または、無線デバイスに無線方式で接続して追加でユーザ入力を実現するとしてもよい。また、タッチスクリーンを用いて仮想キーボードを実現するとしてよい。
【0067】
さまざまな技術、または、その特定の態様あるいは一部は、有形の媒体で具現化されるプログラムコード(つまり、命令)として実現されるとしてよい。有形の媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体または任意のその他の機械可読記憶媒体が挙げられる。プログラムコードがコンピュータ等のマシンにロードされて実行されると、当該マシンはさまざまな技術を実施する装置となる。回路は、ハードウェア、ファームウェア、プログラムコード、実行コード、コンピュータ命令および/またはソフトウェアを含むとしてよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、信号を含まないコンピュータ可読記憶媒体であってよい。プログラミング可能なコンピュータにおいてプログラムコードを実行する場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサ、プロセッサが読み出すことが可能な記憶媒体(揮発性および不揮発性のメモリおよび/または記憶素子を含む)、1または複数の入力デバイス、および、1または複数の出力デバイスを含むとしてよい。揮発性および不揮発性のメモリおよび/または記憶素子は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、または、電子データを格納する他の媒体であってよい。ノードおよび無線デバイスはさらに、送受信モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール、および/または、クロックモジュールあるいはタイマーモジュールを含むとしてよい。本明細書で説明したさまざまな技術を実装または利用する1または複数のプログラムは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、リユーザブルコントロール等を利用するとしてよい。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信させるべく高級プロシージャプログラミング言語またはオブジェクト指向型プログラミング言語で実装されるとしてよい。しかし、プログラムは、所望される場合、アセンブリ言語または機械語で実装されるとしてもよい。いずれの場合も、言語はコンパイラ型言語またはインタプリタ型言語であってよく、ハードウェア実装と組み合わせられるとしてよい。
【0068】
本明細書で説明する機能部の多くは、実現する際の独立性をより強く強調するためにモジュールという名称を付与したと理解されたい。例えば、一のモジュールは、カスタマイズされたVLSI回路あるいはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタまたはその他のディスクリートコンポーネント等の市販の半導体素子を備えるハードウェア回路として実現されるとしてよい。一のモジュールはまた、複数のプログラミング可能なハードウェアデバイス、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス等で実現されるとしてもよい。
【0069】
モジュールはさらに、さまざまな種類のプロセッサで実行されるソフトウェアで実現されるとしてもよい。実行コードのうち特定のモジュールは、例えば、コンピュータ命令の1または複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含むとしてよい。これらは、例えば、オブジェクト、プロシージャまたは関数に編成されるとしてよい。しかし、特定のモジュールの複数の実行ファイルは、物理的に同じ位置にある必要はなく、複数の異なる位置に格納されている複数の別個の命令を含むとしてよい。これらの命令は、論理的に一緒に集められることで、モジュールを構成し、当該モジュールについて記述した目的を実現する。
【0070】
実際、実行コードの一のモジュールは、一の命令であってもよいし、または、多くの命令であってもよい。複数の異なるコードセグメント、複数の異なるプログラム、および、複数のメモリデバイスに分割されていたとしてもよい。同様に、動作データは、複数のモジュール内にあるものとして本明細書で特定および図示されており、任意の適切な形態で具現化されるとしてよく、任意の適切な種類のデータ構造で整理されるとしてよい。動作データは、一のデータセットとして集めるとしてもよく、または、複数の異なる記憶デバイス等の複数の異なる位置に分散しているとしてもよく、少なくとも一部分がシステムまたはネットワーク上の電子信号として単に存在するとしてもよい。モジュールは、受動型または能動型であってよく、所望の機能を実行するよう動作可能なエージェントを含む。
【0071】
本明細書において「例」と言及する場合、当該例に関連付けて説明している具体的な特徴、構造または特性は本発明の1または複数の実施形態に含まれることを意味する。このため、本明細書において「例において」という表現が繰り返し見られるが、必ずしも全てが同じ実施形態を意味するものではない。
【0072】
本明細書で用いる場合、複数のアイテム、構造要素、構成要素、および/または、材料は、便宜上、一般的なリストの形式で提示されるとしてよい。しかし、これらのリストは、当該リストの各要素はそれぞれ別個且つ一意的な要素として特定されるものと解釈されるべきである。したがって、これらのリストに記載する各要素は、特段の記載なく、一の一般的なグループに含まれていることのみを根拠として、同じリストの任意の他の要素の事実上の均等物として解釈されるべきでない。さらに、本発明のさまざまな実施形態および例は、本明細書において、それらのさまざまな構成要素の代替例と共に記載されているとしてよい。このような実施形態、例および代替例は、互いの事実上の均等物と解釈されるべきではなく、別個且つ独立した本発明の説明として解釈されるべきと理解されたい。
【0073】
さらに、記載した特徴、構造または特性は、1または複数の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせるとしてよい。以下の説明では、本発明の実施形態を徹底的に理解できるよう、レイアウトの例、距離、ネットワークの例等など、具体的且つ詳細な内容を数多く記載する。しかし、当業者であれば、本発明はそのような具体的且つ詳細な記載事項のうち1または複数を採用することなく、他の方法、コンポーネント、レイアウト等で実施し得ることを認めるであろう。また、公知の構造、材料または処理は、本発明の態様をあいまいにしないよう、詳細な説明または図示を省略している。
【0074】
上述した例は本発明の原理を1または複数の特定の適用例で例示するものであるが、発明力を発揮することなく、そして、本発明の原理および概念から逸脱することなく、実装の形態、利用方法および詳細な内容を数多くの点で変形し得ることは当業者には明らかであろう。したがって、以下に記載する請求項以外で本発明が限定されることを意図したものではない。
図1A
図1B
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12