特許第6343198号(P6343198)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6343198
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】免震装置
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/02 20060101AFI20180604BHJP
   F16F 7/08 20060101ALI20180604BHJP
   F16F 13/06 20060101ALI20180604BHJP
   E04H 9/02 20060101ALI20180604BHJP
【FI】
   F16F15/02 E
   F16F7/08
   F16F13/06
   E04H9/02 331E
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-148047(P2014-148047)
(22)【出願日】2014年7月18日
(65)【公開番号】特開2016-23713(P2016-23713A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2017年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000103644
【氏名又は名称】オイレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北林 良太
(72)【発明者】
【氏名】長島 和央
(72)【発明者】
【氏名】荒水 照夫
【審査官】 熊谷 健治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−129428(JP,A)
【文献】 特開平10−339352(JP,A)
【文献】 特開平11−166585(JP,A)
【文献】 特開平10−002129(JP,A)
【文献】 特開平11−061739(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 15/00−15/36
F16F 11/00−13/30
F16F 7/00− 7/14
E04H 9/00− 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部構造体と下部構造体との間に設置される免震装置であって、
前記上部構造体の下側に配置される支持部材と、
前記支持部材の下側であって前記下部構造体の上側に配置され、粘性体を収容する収容部と、
前記支持部材と前記収容部との間に配置され、湾曲凹部状の湾曲上面および前記湾曲上面に対応する形状を有する湾曲下面を有し、前記湾曲上面に前記支持部材の下面が当接する湾曲部材と、を備え、
前記支持部材が前記湾曲上面に対して摺動移動することにより、摩擦抵抗力を発生させると共に、前記湾曲部材が前記収容部上を前記湾曲下面の形状に沿って転動し、前記収容部の前記粘性体を流動させる免震装置。
【請求項2】
前記収容部は、前記下部構造体上に配置されるベースプレートと、伸縮性を有する筒状部材とを備え、
前記筒状部材は、上端部が前記湾曲部材の外周縁に、下端部が前記ベースプレートの外周縁に接続され、
前記粘性体は、前記ベースプレートと、前記湾曲部材と、前記筒状部材と、により密封されている請求項1に記載の免震装置。
【請求項3】
前記収容部は、上側が開口する有底筒状をなし、
前記湾曲部材は、前記湾曲下面が前記粘性体に直接接触するように、前記収容部内に配置されている請求項1に記載の免震装置。
【請求項4】
前記湾曲部材の外周縁部には、前記湾曲上面へ前記粘性体が流れ込むのを防止する流入防止部材が設けられている請求項3に記載の免震装置。
【請求項5】
前記収容部は、柔軟性を有し前記粘性体を収容する袋状部材を有し、
前記湾曲部材は、前記袋状部材の上側に配置され、前記湾曲下面は前記袋状部材に当接している請求項1に記載の免震装置。
【請求項6】
前記袋状部材は、環状をなしている請求項5に記載の免震装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物等の上部構造体と基礎等の下部構造体との間に設置され、下部構造体から上部構造体への地震等による震動の伝達を抑えるための免震装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物等の上部構造体に固定された支持部材の滑り面を、基礎等の下部構造体に固定されたベースプレートに対して摺動可能に当接させて、支持部材の滑り面とベースプレートとの間の摩擦抵抗力により、振動を減衰させる摩擦型の免震装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の摩擦型の免震装置では、支持部材の滑り面とベースプレートとの間の摩擦抵抗力は、支持部材のベースプレートに対する相対的な摺動移動の速度によらず一定であるため、摩擦抵抗力は速度依存性を有さない。このため、摩擦抵抗力に速度依存性を有する免震装置を提供することができない。
【0004】
そこで、本発明の目的は、振動を減衰させるための摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることが可能な免震装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による免震装置は、上部構造体と下部構造体との間に設置される免震装置であって、前記上部構造体の下側に配置される支持部材と、前記支持部材の下側であって前記下部構造体の上側に配置され、粘性体を収容する収容部と、前記支持部材と前記収容部との間に配置され、湾曲凹部状の湾曲上面および前記湾曲上面に対応する形状を有する湾曲下面を有し、前記湾曲上面に前記支持部材の下面が当接する湾曲部材と、を備え、前記支持部材が前記湾曲上面に対して摺動移動することにより、摩擦抵抗力を発生させると共に、前記湾曲部材が前記収容部上を前記湾曲下面の形状に沿って転動し、前記収容部の前記粘性体を流動させる。
【0006】
前記収容部は、前記下部構造体上に配置されるベースプレートと、伸縮性を有する筒状部材とを備え、前記筒状部材は、上端部が前記湾曲部材の外周縁に、下端部が前記ベースプレートの外周縁に接続され、前記粘性体は、前記ベースプレートと、前記湾曲部材と、前記筒状部材と、により密封されても良い。
【0007】
前記収容部は、上側が開口する有底筒状をなし、前記湾曲部材は、前記湾曲下面が前記粘性体に直接接触するように、前記収容部内に配置されても良い。
【0008】
前記湾曲部材の外周縁部には、前記湾曲上面へ前記粘性体が流れ込むのを防止する流入防止部材が設けられても良い。
【0009】
前記収容部は、柔軟性を有し前記粘性体を収容する袋状部材を有し、前記湾曲部材は、前記袋状部材の上側に配置され、前記湾曲下面は前記袋状部材に当接しても良い。
【0010】
前記袋状部材は、環状をなしても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、振動を減衰させるための摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることが可能な免震装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態に係る免震装置の断面図を示す。
図2】下部構造体が水平方向に移動した時の免震装置の状態を示す図である。
図3】第2の実施形態に係る免震装置の断面図を示す。
図4】第3の実施形態に係る免震装置の断面図を示す。
図5】第4の実施形態に係る免震装置の断面図を示す。
図6】免震装置を軽量物の免震に用いたときの設置状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態における免震装置について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態における免震装置1の断面図である。
【0014】
図1に示すように、免震装置1は、建造物等の上部構造体50と、基礎等の下部構造体51との間の免震層に設置される。
【0015】
免震装置1は、支持部材2と、粘性体3を収容する収容部10と、湾曲部材4とを備える。粘性体3は、高粘度の高分子材料で構成され、その粘性抵抗力は速度依存性を有する。
【0016】
支持部材2は、上部構造体50の下側に配置され、支持部2Aと、滑り部2Bとを備える。支持部材2の支持部2Aは、鋼材等により構成され、上部構造体50にボルト等により連結され固定されている。滑り部2Bは、支持部2Aの下端に設けられ、一定の曲率を有する曲面状の当接面2cを有する。また、滑り部2Bは、黒鉛等を含む固体潤滑剤や油を含む樹脂または金属材料で構成されている。
【0017】
収容部10は、支持部材2の下側であって下部構造体51の上側に配置され、ベースプレート11と、筒状部材12とを備える。ベースプレート11は、下部構造体51上に配置され、鋼材等により構成され、円盤状をなし、下部構造体51にボルト等により連結され固定されている。筒状部材12は、ゴム等の伸縮性を有する材料により構成され、円筒状をなし、ベースプレート11の外径とほぼ同じ内径を有する。筒状部材12は、上端部12Aと、下端部12Bとを有し、下端部12Bは、ベースプレート11の外周縁11Aに接着剤等により密着して接続されている。このように、ベースプレート11と筒状部材12とにより、粘性体3を収容可能な凹部状の収容部10が構成される。
【0018】
湾曲部材4は、支持部材2と収容部10との間に配置され、鋼材等により構成され、円形皿状をなし、上面4Aと下面4Bとを有する。上面4Aは、湾曲凹部状をなし、滑り部2Bの当接面2cと略等しい曲率を有する。摺動面となる上面4Aに対しては、潤滑被膜の有無を問わず、潤滑被膜する場合は黒鉛等が含まれた固体潤滑剤がコーティングされている。滑り部2Bの当接面2cは、上面4Aに対し面接触する。なお、上面4Aのうち滑り部2Bの当接面2cが接触する部分には、建造物等の上部構造体50の重量がかかる。下面4Bは、上面4Aに対応する湾曲形状を有している。湾曲部材4の外周縁4Cには、筒状部材12の上端部12Aが接着剤等により密着して接続されている。
【0019】
粘性体3は、湾曲部材4の下面4Bに接触し、ベースプレート11と湾曲部材4との間に介在し、筒状部材12により密封されている。
【0020】
次に、免震装置1による振動の減衰動作について、図1、2を参照して説明する。
【0021】
例えば、地震が発生すると、振動が下部構造体51に伝わり、下部構造体51が水平方向に移動する。これに伴い、ベースプレート11、筒状部材12、粘性体3、および湾曲部材4が水平方向にする。その結果、支持部材2の滑り部2Bが、相対的に湾曲部材4の上面4A上を摺動移動し、免震装置1は図2に示すような状態となる。支持部材2が移動した側に位置する湾曲部材4は、ベースプレート11に近接するように転動し、筒状部材12は縮む。一方、支持部材2が移動した側と反対側に位置する湾曲部材4は、ベースプレート11から離間するように転動し、筒状部材12は伸びた状態となる。そして、滑り部2Bの当接面2cと湾曲部材4の上面4Aとの間に生じる摩擦抵抗力と、湾曲部材4の転動による粘性体3の粘性抵抗力とにより、振動が減衰される。
【0022】
また、速度依存性を有する粘性体3は、湾曲部材4の転動の速度に応じた粘性抵抗力を発生する。すなわち、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に高速で摺動移動するときは、湾曲部材4は速く転動しようとするので、粘性体3は大きな粘性抵抗力を発生する。よって、湾曲部材4は転動しにくくなる。これにより、支持部材2の滑り部2Bが、湾曲部材4の上面4Aの傾斜を滑り上がるようになり、湾曲部材4の上面4Aに当接する滑り部2Bの当接面2cの面圧が増して、摩擦抵抗力が増加する。このように、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に高速移動するときは、高い摩擦抵抗力が発生する。
【0023】
一方、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に低速で摺動移動するときは、湾曲部材4の転動速度は遅くなり、粘性体3は大きな粘性抵抗力を生じない。このため、支持部材2の移動に伴って、粘性体3は流動し、湾曲部材4は転動する。よって、支持部材2の滑り部2Bは、あたかも平面上を滑るようになるため、摩擦抵抗力が低くなる。このように、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に低速移動するときは、低い摩擦抵抗力が発生する。
【0024】
このように、本実施形態の免震装置1では、支持部材2が湾曲部材4の上面4Aに対して摺動移動することにより、摩擦抵抗力を発生させると共に、湾曲部材4が収容部10のベースプレート11上を湾曲部材4の下面4Bの形状に沿って転動し、粘性体3を流動させるように構成されている。よって、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に高速で摺動移動するときは、上記のように摩擦抵抗力は高くなる。一方、支持部材2が、湾曲部材4に対して相対的に低速で摺動移動するときは、上記のように摩擦抵抗力は低くなる。このように、摩擦抵抗力により振動を減衰する免震装置1において、摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることができる。
【0025】
また、粘性体3は、ベースプレート11と、湾曲部材4と、筒状部材12と、により密封されているので、粘性体3が外部に漏れるのを防止することができ、簡易な構成の免震装置1を提供することができる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態に係る免震装置について、図3に基づいて説明する。図3は、第2の実施形態に係る免震装置101の断面図を示す。なお、第1の実施形態の免震装置1と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
【0027】
図3に示すように、免震装置101の収容部20は、鋼材等により構成され、底部20Aと筒状部20Bとにより上側が開口する有底筒状をなし、下部構造体51にボルト等により連結され固定されている。また、粘性体3は、収容部20内に収容されている。
【0028】
湾曲部材4は、下面4Bが粘性体3に直接接触するように、収容部20内に配置されている。また、流入防止部材5が、湾曲部材4の外周縁部4Cと、収容部20の筒状部20Bとに接着剤等により接続されている。流入防止部材5は、湾曲部材4が転動した時に、上面4Aに対し粘性体3が流れ込むのを防止する。流入防止部材5は、ゴム等の伸縮性を有する材料により構成され、環状をなしている。
【0029】
本実施形態の免震装置101においても、摩擦抵抗力により振動を減衰する免震装置101において、摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることができる。また、流入防止部材5により、湾曲部材4の上面4Aに粘性体3が流れ込むのを防止することができる。
【0030】
次に、本発明の第3の実施形態に係る免震装置について、図4に基づいて説明する。図4は、第3の実施形態に係る免震装置201の断面図を示す。なお、第1の実施形態の免震装置1と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
【0031】
図4に示すように、免震装置201の収容部30は、収容桶31と、円盤状の袋状部材32とを有する。収容桶31は、鋼材等により構成され、上側が開口する有底筒状をなし、下部構造体51にボルト等により連結され固定されている。袋状部材32は、収容桶31内に配置され、ゴム等の柔軟性を有する材料により構成され、内部に粘性体3を収容している。袋状部材32は、上側部32Aおよび下側部32Bを有し、上側部32Aに対し湾曲部材4が載置されている。
【0032】
なお、袋状部材32の上側部32Aと湾曲部材4は、接着剤等により接合されても良いし、袋状部材32の下側部32Bと収容桶31とは、接着剤等により接合されても良い。
【0033】
本実施形態の免震装置201においても、摩擦抵抗力により振動を減衰する免震装置201において、摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることができる。
【0034】
次に、本発明の第4の実施形態に係る免震装置について、図5に基づいて説明する。図5は、第4の実施形態に係る免震装置301の断面図を示す。なお、第3の実施形態の免震装置201と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
【0035】
図5に示すように、本実施形態における収容部40の袋状部材42は、環状(浮き輪形状)をなしている。袋状部材42は、上側部42Aおよび下側部42Bを有し、上側部42Aに対し湾曲部材4が載置されている。なお、袋状部材42の上側部42Aと湾曲部材4は、接着剤等により接合されても良いし、袋状部材42の下側部42Bと収容桶31とは、接着剤等により接合されていても良い。
【0036】
本実施形態の免震装置301においても、摩擦抵抗力により振動を減衰する免震装置301において、摩擦抵抗力に速度依存性を持たせることができる。
【0037】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
【0038】
例えば、支持部材2の支持部2Aは、鋼材等により構成したが、天然ゴム等からなるゴムと、内部鋼板とを積層した積層ゴムにより構成されても良い。
【0039】
また、筒状部材12は、ゴム等の伸縮性を有する材料により構成したが、伸縮性を有する材料ではなく、筒状部材12の湾曲部材4とベースプレート11とに接合されていない部分を蛇腹状にして伸縮するようにして構成しても良い。
【0040】
また、上記の第1〜第4の実施形態では、免震装置1、101、201、301が、建造物等の上部構造体50と、基礎等の下部構造体51との間の免震層等に設置される例について説明した。すなわち、建造物等の重量物の免震に免震装置を用いる例について説明した。これに対し、免震装置を軽量物の免震に用いても良い。
【0041】
例えば、図6に示すように、免震装置401を、上部構造体150と床等の下部構造体151との間に設置しても良い。なお、上部構造体150としては、精密機器(例えば、コンピュータサーバ、コピー機)、美術品収納ケース、ファイル棚、自動販売機等が挙げられる。また、上部構造体150の底面150Aの例えば四隅にそれぞれ設けられる(図6では2つのみ示す。)。
【0042】
免震装置401の構成は、第1〜第4の実施形態の免震装置1、101、201、301のいずれかと同様の構成である。なお、免震装置1、101、201、301において、支持部材2、湾曲部材4、ベースプレート11、収容部20、および収容桶31は、重量物である建物等を支持するため、鋼材等により構成されていたが、本実施形態の免震装置401は、軽量物である精密機器等を支持するため、支持部材2、湾曲部材4、ベースプレート11、収容部20、および収容桶31は、樹脂等により構成されても良い。また、本実施形態の免震装置401の寸法は、第1〜第4の実施形態の免震装置1、101、201、301と比較してかなり小さい寸法である。例えば、第1〜第4の実施形態の免震装置1、101、201、301の平面視における寸法が例えば約1600mmであるのに対し、本実施形態の免震装置401の平面視における寸法は例えば約100〜200mmである。
【0043】
また、上部構造体150がファイル棚等の場合は、免震装置401を上部構造体150および下部構造体151に固定せずに、上部構造体150および下部構造体151の間に配置する状態で使用しても良い。また、上部構造体150が、美術品収納ケースである場合には、上部構造体150に対し支持部材2を接着剤等により固定し、下部構造体151に対しベースプレート11、収容部20、および収容桶31を接着剤、ケミカルアンカー等により固定しても良い。
【符号の説明】
【0044】
1、101、201、301、401:免震装置、3:粘性体、2:支持部材、4:湾曲部材、4A:上面、4B:下面、5:流入防止部材、10、20、30、40:収容部、11:ベースプレート、12:筒状部材、32、42:袋状部材

図1
図2
図3
図4
図5
図6