(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
【0023】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る歯科用診療装置としての歯科用ユニット1を模式的に示す構成図である。
図1に示すように、歯科用ユニット1は、ユニット本体101とハンガー102とを含む装置本体100と、ハンガー102の上のテーブル103と、歯科用椅子104と、情報端末機器200と、を主に備えている。
【0024】
ユニット本体101は、歯科用椅子104を駆動するための駆動機構130(
図2参照)や、歯科用のインスツルメント110を駆動するための駆動回路120(
図2参照)等を内蔵している。このユニット本体101は歯科治療用設備に連結されている。ここで、歯科治療用設備には、例えば、オートカラン(コップ自動給水栓)、スピットン、無影灯、バキューム等が含まれるが、これらの詳しい説明は省略する。
【0025】
ハンガー102は、複数のインスツルメント110を脱着自在に収納するものである。ハンガー102は、複数のホルダを有しており、各ホルダにインスツルメント110を個別に収納することができる。
【0026】
インスツルメント110は、例えばハンドピース111と接続部112とを備えている。接続部112には、ホース113が連結され、ホース113は、装置本体100内の駆動回路120(
図2参照)に接続されている。ハンドピース111は、接続部112に対して着脱自在である。なお、インスツルメントの種類によっては、ハンドピース111がホース113に連結されていて着脱できないものもある。インスツルメント110の種類は、例えば、タービン、ハンドピース、マイクロモータ、シリンジ、スケーラー等である。インスツルメント110には、その先端に照明用ランプ(例えばLED)が設けられているものもある。
【0027】
ハンガー102は、通常、ドクター用のハンガーと、アシスタント用のハンガーとがあるが、本実施形態では、ドクター用のハンガーのみ図示した。また、ハンガー102がアーム部105に支持されたタイプを示したが、これに限定されるものではなく、スタンド等に設置されたタイプ等、用途に応じて種々の形態を実施できる。なお、
図1では、アーム部105の基端側の図示を省略するが、ユニット構成に応じて、例えばユニット本体101や歯科用椅子104の基台等に連結されている。
【0028】
テーブル103の上には、この歯科用ユニット1の操作手段、および表示手段としての機能を有する情報端末機器200が設置されている。また、情報端末機器200との間で近距離通信を行う本体側通信手段150がテーブル103に内蔵されている。なお、情報端末機器200および本体側通信手段150については後記する。
【0029】
歯科用椅子104は、動力によって高さや姿勢を変化させることのできる椅子である。本実施形態では、歯科用椅子104は、座面シート104aと、この座面シート104aにそれぞれ接続された、バックレスト104b、アームレスト104cおよびレッグレスト104eと、バックレスト104bに接続されたヘッドレスト104dと、を備えている。座面シート104aの位置を上下方向に移動させる動作のことを、以下では椅子の上昇動作又は下降動作という。椅子の上昇動作では、患者が座り易いホームポジションから、ドクター等のユーザごとに治療に適した高さへ上昇させる。椅子の下降動作では、ユーザごとに治療に適した高さからホームポジションへ下降させる。
【0030】
また、ホームポジションの姿勢から、バックレスト104b、座面シート104aおよびレッグレスト104eを後ろ側に向けて寝かせた姿勢(
図1参照)に変化させる動作のことを、以下では椅子の寝動作という。また、バックレスト104b、座面シート104aおよびレッグレスト104eを前方に向けて元のホームポジションの姿勢に変化させる動作のことを、以下では椅子の起動作という。なお、椅子の寝動作に併せて、同時にバックレスト104bの座面シート104aに対する角度を変化させたり、レッグレスト104eの座面シート104aに対する角度を変化させたりしてもよい。
【0031】
図2は、本実施形態に係る歯科用ユニット1を備える歯科診療システム3を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、歯科診療システム3は、歯科医院内の診療室に設置された少なくとも1つ(例えば
図2では2つ)の歯科用ユニット1を備えている。
【0032】
歯科用ユニット1の装置本体100は、本体側制御手段170と、本体側通信手段150と、本体側記憶手段160と、を有している。本体側通信手段150、および本体側記憶手段160は、本体側制御手段170に接続されている。
【0033】
本体側制御手段170は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備えており、装置本体100全体の制御を行う。
【0034】
本体側通信手段150は、情報端末機器200の通信手段230との通信、および通信ネットワークNWを介した通信を行うためのインタフェースである。本体側通信手段150で使用される通信方式は、無線通信および有線通信のいずれであってもよい。無線通信としては、例えば、無線LAN、超音波通信、赤外線通信、可視光通信、Bluetooth(登録商標)等が使用され得る。有線通信としては、例えば有線LAN等が使用され得る。
【0035】
本体側記憶手段160は、例えば半導体メモリ、ハードディスク等であり、インスツルメント110の使用履歴等の各種データや各種プログラムなどの各種情報を記憶し保存することができる。
【0036】
また、本体側制御手段170には、駆動回路120、駆動機構130、ハンガーセンサ140、フットコントローラ106(
図1も参照)、および無影灯107が接続されている。
【0037】
駆動回路120は、インスツルメント110を駆動するための公知の手段である。駆動回路120は、外部の図示しない電源、空気源、水道源等と接続されている。駆動回路120は、電力供給回路(マイクロモータ作動電力、照明用電力、加温用電力)、エア回路(タービン駆動用の加圧空気、霧生成用のチップエア)、水供給回路等を備えている。
【0038】
駆動機構130は、歯科用椅子104の昇降や姿勢変化に用いるモータや、外部の図示しない電源等と接続される電力供給回路等を備えている。駆動機構130は、歯科用椅子104についての椅子の上昇動作、下降動作、寝動作、起動作等の駆動信号が入力されることで動作する。
【0039】
ハンガーセンサ140は、ハンガー102(
図1参照)のホルダごとに、インスツルメント110の脱着を検知するものである。ハンガーセンサ140は、例えば反射型又は透過型の光センサからなる。ハンガーセンサ140は、最初に取り上げたインスツルメント110に対応する検出情報のみをラッチするラッチ回路等の電気回路と共に動作することで、最初に取り上げたインスツルメント110を優先に1つのインスツルメント110のみを駆動回路120により駆動させることができる。
【0040】
フットコントローラ106は、フットペダル106aを踏み込む位置や加減により、ユーザが把持したインスツルメント110や歯科用椅子104を適切に動作させることができる。ここで、フットコントローラ106は、フットペダル106aの踏込み状態に応じた信号を本体側制御手段170に送信する。フットコントローラ106からの信号の通信方式は、例えば有線通信であるが、無線通信であってもよい。本体側制御手段170は、フットコントローラ106からの信号に応じて、駆動回路120にインスツルメント110を駆動するための駆動信号を送信したり、駆動機構130に歯科用椅子104を駆動するための駆動信号を送信したりする。
【0041】
歯科用ユニット1の情報端末機器200は、制御手段220と、通信手段230と、記憶手段240と、を有している。通信手段230、および記憶手段240は、制御手段220に接続されている。情報端末機器200としては、ここでは、タブレット型PC(平板状の外形を備え、タッチパネル式の表示/入力部を持った携帯可能なパーソナルコンピュータ)が使用されている。
【0042】
制御手段220は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備えており、情報端末機器200全体の制御を行う。また、制御手段220は、装置本体100に対して歯科用ユニット1の操作に関する指令を送る。
【0043】
通信手段230は、装置本体100の本体側通信手段150との通信、および通信ネットワークNWを介した通信を行うためのインタフェースである。通信手段230で使用される通信方式は、無線通信および有線通信のいずれであってもよい。
【0044】
記憶手段240は、例えば半導体メモリ、ハードディスク等であり、歯科用ユニット1の操作履歴等の各種データや各種プログラムなどの各種情報を記憶し保存することができる。
【0045】
また、制御手段220には、操作表示手段(表示手段)210が接続されている。操作表示手段210は、各種情報を表示し、または各種設定入力を行うためのタッチパネルである。タッチパネルを採用することでキーボード等の入力装置が不要となる。この操作表示手段210は、操作および設定用の画面、各種画像等の各種情報を表示する。操作表示手段210に表示される操作および設定用の画面は、後記するように、ドクター等のユーザの操作および設定を受け付ける。
【0046】
制御手段220は、ユーザ編集手段221、操作値設定手段222、およびボタン色設定手段223を有している。これらユーザ編集手段221、操作値設定手段222、およびボタン色設定手段223の機能は、制御手段220のCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。
【0047】
ユーザ編集手段(区分色設定手段)221は、ユーザの登録および編集を受け付ける機能と、ユーザに関係付けて該ユーザごとに色の設定を受け付ける機能と、を兼ね備えたユーザ編集画面(区分色設定画面)400(
図5参照)を操作表示手段210に表示させるものである。
【0048】
操作値設定手段222は、ユーザごとに歯科用ユニット1の操作に関する項目である操作項目における操作値の設定を受け付ける操作値設定画面として、ユニット待機画面500(
図6参照)やインスツルメント設定画面600(
図7参照)を操作表示手段210に表示させるものである。そして、操作値設定手段222は、操作値設定画面(ユニット待機画面500、インスツルメント設定画面600)における所定領域に、ユーザ編集手段221によって設定された色をユーザに応じて表示させるように構成されている。ここでは、所定領域は、操作値設定画面の上端部に配置される上部バー510,610(
図6、
図7参照)である。
【0049】
インスツルメント設定画面600(
図7参照)は、複数の操作項目の各々における操作値の設定を受け付ける複数のボタン601〜603(
図7参照)を有している。
ボタン色設定手段223は、ボタン601〜603に関係付けて該ボタン601〜603ごとに色の設定を受け付けるユニット設定画面(ボタン色設定画面)800(
図9参照)を操作表示手段210に表示させるものである。そして、操作値設定手段222は、インスツルメント設定画面600(
図7参照)における複数のボタン601〜603をボタン色設定手段223によって設定された色でそれぞれ表示させるように構成されている。
【0050】
歯科用ユニット1は、通信ネットワークNWに接続されている。通信ネットワークNWは、有線LAN等の有線通信ネットワーク、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信ネットワーク、インターネットなどである。
【0051】
通信ネットワークNWには、前記した歯科用ユニット1と、情報処理装置2とが接続されている。情報処理装置2は、例えば、歯科医院内の診療室に設置された情報処理装置、歯科用ユニット1の修理やメンテナンスを受け付けるコールセンターに設置された情報処理装置、歯科用ユニット1を製造したメーカーに設置された情報処理装置、通信ネットワークNW上のクラウドサーバなどである。情報処理装置2は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ(PC)、サーバコンピュータのほか、タブレット型PC等の携帯型の情報端末機器等であってもよい。歯科用ユニット1は、通信ネットワークNWに接続されている他の歯科用ユニット1、および情報処理装置2との間で、各種情報の通信を行うことが可能となっている。
【0052】
次に、以上のように構成された歯科用ユニット1の操作に関する処理について、
図3〜
図9を参照しながら説明する。
【0053】
図3は、歯科用ユニット1の操作に関する処理の概略の手順を示すフローチャートである。
図4は、ユーザ選択画面300の一例を示す図である。
図5は、ユーザ編集画面400の一例を示す図である。
図6は、ユニット待機画面500の一例を示す図である。
図7は、インスツルメント設定画面600の一例を示す図である。
図8は、メニュー画面700の一例を示す図である。
図9は、ユニット設定画面800の一例を示す図である。
【0054】
なお、
図3に示す処理は、制御手段220のCPUが所定のプログラムを実行することによって行われるものである。また、
図3に示す処理は、歯科用ユニット1の操作に関する処理全体の一部を示しており、各ステップの内容や実行順序は適宜変更可能である。
【0055】
図3に示すように、ステップS101では、まず、ユーザ選択画面300(
図4参照)が情報端末機器200の操作表示手段210に表示される。
【0056】
図4に示すように、ユーザ選択画面300は、ユーザ選択ボタン301と、ゲスト選択ボタン302とを有している。ユーザ選択ボタン301は、登録されたユーザの中から歯科用ユニット1を使用するユーザを選択するためのボタンである。ゲスト選択ボタン302は、ゲストとして歯科用ユニット1を使用するユーザを選択するためのボタンである。
【0057】
また、ユーザ選択画面300は、ユーザ編集画面遷移ボタン303を有している。ユーザ編集画面遷移ボタン303は、操作表示手段210に表示される画面を、ユーザ編集画面400(
図5参照)に遷移させるためのボタンである。
【0058】
図3に示すステップS102では、ユーザ選択画面300においてユーザ編集画面遷移ボタン303がタッチされたか否かが判断される。
【0059】
ステップS102においてユーザ編集画面遷移ボタン303がタッチされたと判断された場合(ステップS102でYes)、ユーザ編集手段221は、ユーザ編集画面400(
図5参照)を操作表示手段210に表示させる(ステップS103)。
【0060】
図5に示すように、ユーザ編集画面400は、編集対象指定ボタン401と、編集対象ユーザ表示部402と、色選択ボタン403と、登録ボタン404と、削除ボタン405と、並び替えボタン406と、戻りボタン407とを有している。
【0061】
編集対象指定ボタン401は、編集対象のユーザを指定するためのボタンである。編集対象指定ボタン401は、ここでは1番から8番まで8個表示されており、最大8人までユーザを登録および編集できるようになっている。ただし、登録可能なユーザ数は8人に限定されるものではない。ユーザを新たに登録する場合、空欄となっている未登録の編集対象指定ボタン401がタッチされて指定される。編集対象ユーザ表示部402は、編集対象指定ボタン401がユーザによってタッチされることによって編集対象とされたユーザを表示する部分である。また、編集対象ユーザ表示部402は、タッチされた編集対象指定ボタン401の番号を表示するとともに、ユーザに応じた文字であるユーザ名のテキスト入力を受け付ける。例えば、編集対象ユーザ表示部402をタッチすると、テキスト入力画面(図示せず)が操作表示手段210に表示されるようになっている。この場合、ユーザ名の代わりに、ユーザに応じた文字として、例えばニックネームや通称等が使用されてもよい。
【0062】
色選択ボタン403は、編集対象のユーザに関係付けて設定する色(ユーザカラー)を選択するためのボタンである。色選択ボタン403は、ここでは登録可能なユーザ数と同じ8個表示されており、8色の中から所望の色を選択できるようになっている。ここで、ユーザカラーとして既に登録されている色の選択が禁止されるように構成されていてもよい。
図5では、色選択ボタン403の色をかっこ内の文字で示している。選択可能な8色は、ユーザが見たときに相互に明確に区別できる色であればよく、
図5に示した色は一例に過ぎない。また、編集対象ユーザ表示部402の先頭部分には、タッチされた色選択ボタン403の色が表示されるようになっている。登録ボタン404は、編集対象のユーザを登録するためのボタンである。削除ボタン405は、編集対象のユーザの登録を削除するためのボタンである。並び替えボタン406は、ユーザの表示順を入れ替えるためのボタンである。戻りボタン407は、操作表示手段210に表示される画面を、一つ前の画面であるユーザ選択画面300(
図4参照)に遷移させるためのボタンである。
【0063】
図3に示すステップS104では、ユーザ編集画面400において戻りボタン407がタッチされたか否かが判断される。
【0064】
ステップS104において戻りボタン407がタッチされたと判断された場合(ステップS104でYes)、ステップS101に処理が戻り、ユーザ編集画面400(
図5参照)が操作表示手段210に表示される。一方、ステップS104において戻りボタン407がタッチされていないと判断された場合(ステップS104でNo)、ユーザ編集画面400を用いた処理が続行される。
【0065】
ステップS102においてユーザ編集画面遷移ボタン303がタッチされていないと判断された場合(ステップS102でNo)、歯科用ユニット1を使用するユーザが選択されたか否かが判断される(ステップS105)。具体的には、ユーザ選択ボタン301またはゲスト選択ボタン302がタッチされたか否かが判断される。
【0066】
ステップS105においてユーザが選択されたと判断された場合(ステップS105でYes)、操作値設定手段222は、操作値設定画面としてのユニット待機画面500(
図6参照)を操作表示手段210に表示させる(ステップS106)。一方、ステップS105においてユーザが選択されていないと判断された場合(ステップS105でNo)、ステップS102に処理が戻る。
【0067】
図6に示すように、ユニット待機画面500は、チェアマニュアル動作ボタン501と、チェアオート動作ボタン502と、メモリスイッチ503と、インスツルメント情報表示部504と、無影灯ボタン505と、メニューボタン506とを有している。
【0068】
チェアマニュアル動作ボタン501は、歯科用椅子104をマニュアルで動作(上昇動作/下降動作/寝動作/起動作)させるためのボタンである。チェアオート動作ボタン502は、歯科用椅子104を自動で動作(第1のポジション(S1)/第2のポジション(S2)/うがいのポジション/ホームポジション(リセット))させるためのボタンである。メモリスイッチ503は、歯科用椅子104の高さおよび姿勢に関して、第1のポジション(S1)、第2のポジション(S2)、うがいのポジションを記憶して保存するためのスイッチである。
【0069】
ユニット待機画面500において、歯科用ユニット1の操作に関する項目である操作項目は、歯科用椅子104の高さや姿勢であり、操作項目における操作値は、それらの具体的な値や状態である。
【0070】
なお、ユーザごとに、歯科用ユニット1の使用終了時の操作値が、設定された操作値として記憶されて、次回使用開始時に利用されるようになっている。また、ユーザごとに、メモリスイッチ503を用いて保存された操作値が、設定された操作値として記憶されて、その後メモリスイッチ503をタッチすることによって読み出されて利用されるようになっている。
【0071】
インスツルメント情報表示部504には、インスツルメント設定画面600(
図7参照)を用いて設定されたインスツルメントに関する情報の一部が表示される。無影灯ボタン505は、無影灯の点灯/消灯を切り替えるボタンである。メニューボタン506は、操作表示手段210に表示される画面を、メニュー画面700(
図8参照)に遷移させるためのボタンである。
【0072】
また、ユニット待機画面500は、上部バー510を有している。上部バー510には、ユーザ編集手段221によって設定された色がユーザに応じて表示される。
図6では、上部バー510に表示される色をかっこ内の文字(
図6では「黄緑」)で示している。ここでは、上部バー510の領域内全体に、ユーザに応じた色がベタ塗りで表示されている。また、上部バー510には、ユーザに応じた文字であるユーザ名(
図6では「Dr. Smith」)がさらに表示される。ここでは、ユーザ名は、白抜き文字で表示されている。
【0073】
図3に示すステップS107では、ハンガーセンサ140の検出値に基づいて、インスツルメント110がハンガー102から取り出されたか否かが判断される。
【0074】
ステップS107においてインスツルメント110がハンガー102から取り出されたと判断された場合(ステップS107でYes)、操作値設定手段222は、操作値設定画面としてのインスツルメント設定画面600(
図7参照)を操作表示手段210に表示させる(ステップS108)。
【0075】
図7に示すように、インスツルメント設定画面600について、インスツルメント110がマイクロモータハンドピースである場合を例に挙げて説明する。
なお、ハンガー102から取り出されたインスツルメント110の種類に応じた異なるインスツルメント設定画面が操作表示手段210に表示されるようになっている。
【0076】
インスツルメント設定画面600は、スプレ切替ボタン601と、ランプ切替ボタン602と、モータ回転方向切替ボタン603とを有している。スプレ切替ボタン601は、インスツルメント110のスプレ機能のON/OFFを切り替えるボタンである。ランプ切替ボタン602は、インスツルメント110に設けられた照明用ランプの点灯/消灯を切り替えるボタンである。モータ回転方向切替ボタン603は、マイクロモータの回転方向の正逆を切り替えるボタンである。
【0077】
なお、
図7では、ランプ切替ボタン602は、点灯(ON)に設定されている。この場合、ランプ切替ボタン602は、例えば白抜きの反転画像(ただし、
図7では二重枠で囲った画像として表す)とされる。
【0078】
また、インスツルメント設定画面600は、動作モード切替ボタン604と、回転モード切替ボタン605と、現在回転速度表示部606と、最高回転速度設定部607と、照明用ランプ明るさ設定部608と、インスツルメントメモリスイッチ609とを有している。動作モード切替ボタン604は、インスツルメント110の動作モード(Standard(標準)/Endo(歯内療法)/PMTC(クリーニング))を切り替えるボタンである。回転モード切替ボタン605は、マイクロモータの回転モード(Variable(フットペダル106aの踏込み度合いによって回転速度を変化させる可変モード)/Fixed(設定された回転速度に固定する固定モード))を切り替えるボタンである。現在回転速度表示部606には、マイクロモータの現在の回転速度が表示される。最高回転速度設定部607は、マイクロモータの最高回転速度を設定するための部分である。照明用ランプ明るさ設定部608は、インスツルメント110に設けられた照明用ランプの明るさを設定するための部分である。インスツルメントメモリスイッチ609は、インスツルメント110の操作値の設定内容に関して、ここでは最大3通りまで記憶して保存するためのスイッチである。
【0079】
なお、
図7では、回転モード切替ボタン605は、固定モード(Fixed)に設定されている。この場合、回転モード切替ボタン605における固定モード(Fixed)を示す部分は、例えば白抜きの反転画像(
図7では二重枠で囲った画像として表す)とされる。
【0080】
インスツルメント設定画面600において、歯科用ユニット1の操作に関する項目である操作項目は、例えばインスツルメント110のマイクロモータの最高回転速度等であり、操作項目における操作値は、それらの具体的な値や状態である。
【0081】
なお、ユーザごとに、歯科用ユニット1の使用終了時の操作値が、設定された操作値として記憶されて、次回使用開始時に利用されるようになっている。また、ユーザごとに、インスツルメントメモリスイッチ609を用いて保存された操作値が、設定された操作値として記憶されて、その後インスツルメントメモリスイッチ609をタッチすることによって読み出されて利用されるようになっている。
【0082】
インスツルメント設定画面600は、チェア動作ボタン611を有している。チェア動作ボタン611は、
図6に示すチェアマニュアル動作ボタン501およびチェアオート動作ボタン502と同様の機能を有している。
【0083】
また、インスツルメント設定画面600は、上部バー610を有している。上部バー610には、ユーザ編集手段221によって設定された色がユーザに応じて表示される。
図7では、上部バー610に表示される色をかっこ内の文字(
図7では「黄緑」)で示している。また、上部バー610には、ユーザに応じた文字であるユーザ名(
図7では「Dr. Smith」)がさらに表示される。
【0084】
図3に示すステップS109では、ハンガーセンサ140の検出値に基づいて、インスツルメント110がハンガー102に戻されたか否かが判断される。
【0085】
ステップS109においてインスツルメント110がハンガー102に戻されたと判断された場合(ステップS109でYes)、ステップS106に処理が戻り、ユニット待機画面500(
図6参照)が操作表示手段210に表示される。一方、ステップS109においてインスツルメント110がハンガー102に戻されていないと判断された場合(ステップS109でNo)、インスツルメント設定画面600を用いた処理が続行される。
【0086】
ステップS107においてインスツルメント110がハンガー102から取り出されていないと判断された場合(ステップS107でNo)、メニューボタン506がタッチされたか否かが判断される(ステップS110)。
【0087】
ステップS110においてメニューボタン506がタッチされたと判断された場合(ステップS110でYes)、メニュー画面700(
図8参照)が操作表示手段210に表示される(ステップS111)。一方、ステップS110においてメニューボタン506がタッチされていないと判断された場合(ステップS110でNo)、ステップS107に処理が戻る。
【0088】
図8に示すように、メニュー画面700は、ユーザ選択画面遷移ボタン701と、ユニット設定画面遷移ボタン702と、終了ボタン703とを有している。ユーザ選択画面遷移ボタン701は、操作表示手段210に表示される画面を、ユーザ選択画面300(
図4参照)に遷移させるためのボタンである。ユニット設定画面遷移ボタン702は、操作表示手段210に表示される画面を、ユニット設定画面800(
図9参照)に遷移させるためのボタンである。終了ボタン703は、
図3に示す処理を終了させるためのボタンである。
【0089】
また、メニュー画面700は、上部バー710を有している。上部バー710には、ユーザ編集手段221によって設定された色がユーザに応じて表示される。また、上部バー710には、ユーザに応じた文字であるユーザ名がさらに表示される。
【0090】
図3に示すステップS112では、メニュー画面700においてユニット設定画面遷移ボタン702がタッチされたか否かが判断される。
【0091】
ステップS112においてユニット設定画面遷移ボタン702がタッチされたと判断された場合(ステップS112でYes)、ユニット設定画面800(
図9参照)が操作表示手段210に表示される(ステップS113)。
【0092】
図9に示すように、ユニット設定画面800は、色設定対象指定ボタン801と、色選択ボタン802と、登録ボタン803と、戻りボタン804と、メニューボタン805とを有している。
【0093】
色設定対象指定ボタン801は、色設定対象のボタンを指定するためのボタンである。色設定対象のボタンは、ここでは、インスツルメント設定画面600(
図7参照)におけるスプレ切替ボタン601、ランプ切替ボタン602、およびモータ回転方向切替ボタン603の3つである。ただし、色設定対象のボタンは、これらに限定されるものではない。色選択ボタン802は、色設定対象のボタンに関係付けて設定する色(ボタンカラー)を選択するためのボタンである。色選択ボタン802は、ここでは8色の中から所望の色を選択できるようになっている。ここで、ボタンカラーとして既に登録されている色の選択が禁止されるように構成されていてもよい。
図9では、色選択ボタン802の色をかっこ内の文字で示している。選択可能な8色は、ユーザが見たときに相互に明確に区別できる色であればよく、
図9に示した色は一例に過ぎない。
【0094】
登録ボタン803は、色設定対象のボタンに対する色の設定を登録するためのボタンである。戻りボタン804は、操作表示手段210に表示される画面を、一つ前の画面であるメニュー画面700(
図8参照)に遷移させるためのボタンである。メニューボタン805は、操作表示手段210に表示される画面を、メニュー画面700(
図8参照)に遷移させるためのボタンである。
【0095】
また、ユニット設定画面800は、上部バー810を有している。上部バー810には、ユーザ編集手段221によって設定された色がユーザに応じて表示される。また、上部バー810には、ユーザに応じた文字であるユーザ名がさらに表示される。
【0096】
なお、ユニット設定画面800において、前記したボタンカラー設定に加えて、例えば無影灯107の明るさを設定するためのライト設定等の歯科用ユニット1に関するその他の設定が行われるように構成されてもよい。
【0097】
図3に示すステップS114では、ユニット設定画面800において戻りボタン804がタッチされたか否かが判断される。
【0098】
ステップS114において戻りボタン407がタッチされたと判断された場合(ステップS114でYes)、ステップS111に処理が戻り、メニュー画面700(
図8参照)が操作表示手段210に表示される。一方、ステップS114において戻りボタン804がタッチされていないと判断された場合(ステップS114でNo)、ユニット設定画面800を用いた処理が続行される。ただし、ステップS114では、ユニット設定画面800においてメニューボタン805がタッチされたか否かが判断されるように構成されてもよい。
【0099】
ステップS112においてユニット設定画面遷移ボタン702がタッチされていないと判断された場合(ステップS112でNo)、ユーザ選択画面遷移ボタン701がタッチされたか否かが判断される(ステップS115)。
【0100】
ステップS115においてユーザ選択画面遷移ボタン701がタッチされたと判断された場合(ステップS115でYes)、ステップS101に処理が戻る。一方、ステップS115においてユーザ選択画面遷移ボタン701がタッチされていないと判断された場合(ステップS105でNo)、ステップS116に処理が進む。
【0101】
ステップS116では、メニュー画面700(
図8参照)において終了ボタン703がタッチされたか否かが判断される。
【0102】
ステップS116において終了ボタン703がタッチされたと判断された場合(ステップS116でYes)、
図3に示す処理が終了する。一方、ステップS116において終了ボタン703がタッチされていないと判断された場合(ステップS116でNo)、ステップS112に処理が戻る。
【0103】
前記したように、本実施形態に係る歯科用ユニット1は、操作表示手段210を備えている。この歯科用ユニット1は、ユーザに関係付けて該ユーザごとに色の設定を受け付けるユーザ編集画面400を操作表示手段210に表示させるユーザ編集手段221を備える。また、歯科用ユニット1は、ユーザごとに歯科用ユニット1の操作項目における操作値の設定を受け付ける操作値設定画面(ユニット待機画面500やインスツルメント設定画面600)を操作表示手段210に表示させる操作値設定手段222を備える。そして、操作値設定手段222は、操作値設定画面における上部バー510,610に、ユーザ編集手段221によって設定された色をユーザに応じて表示させる。
【0104】
このような本実施形態では、操作値設定画面における上部バー510,610に、ユーザごとに設定された色が表示される。このため、ユーザは、操作値設定画面が操作表示手段210に表示された際に、自己が設定したユーザの色が表示されているか否かを容易かつ確実に認識することができる。そして、仮に自己が設定したユーザの色と異なる色が表示された場合には、操作表示手段210に表示された操作値設定画面が別のユーザ用のものであることに直ぐに気付くことができる。
したがって、本発明によれば、意図しないユーザに対して設定された操作値を誤って使用することを抑制できる歯科用ユニット1を提供することができる。
これにより、間違いに気付かずに他のユーザ用に設定した操作値を誤って使用してしまって適切な診療に支障をきたすおそれを未然に防ぐことができる。そして、ユーザは、自己の身体的特徴や操作傾向等に応じて、自己に合った操作値を確実に使用できる。
【0105】
ここで、例えばユーザ認証を行うことによって操作値設定画面へのアクセスを制限することも考えられる。しかし、この場合、歯科用ユニット1の使用の都度ユーザ認証を行う必要が生じ、作業が煩雑となり、実際的ではない。これに対して本実施形態は、より簡易な構成でユーザに負担を強いることなく、意図しないユーザに対して設定された操作値を誤って使用することを抑制することが可能である。
【0106】
また、本実施形態では、操作値設定画面(ユニット待機画面500やインスツルメント設定画面600)の上部バー510,610に、ユーザに応じた文字がさらに表示される。これにより、ユーザは、操作表示手段210に表示された操作値設定画面が、意図したユーザ用のものであることをより確実に認識することができる。
【0107】
また、本実施形態では、上部バー510,610は、操作値設定画面の上端部に配置されている。これにより、ユーザごとに設定された色が表示される上部バー510,610は、ユーザの目に入り易く視認性が高まる。したがって、ユーザは、操作値設定画面が操作表示手段210に表示された際に、意図したユーザの色が表示されているか否かをより容易かつ確実に認識することができる。
【0108】
また、本実施形態では、ユーザ編集画面400は、ユーザの登録および編集を受け付ける機能と、ユーザに関係付けて該ユーザごとに色の設定を受け付ける機能とを兼ね備えている。したがって、ユーザは、ユーザに関する設定作業を効率良く、しかも確実に行うことができる。
【0109】
また、本実施形態では、ボタン色設定手段223は、インスツルメント設定画面600中の複数のボタン601〜603に関係付けて該ボタンごとに色の設定を受け付けるユニット設定画面800を操作表示手段210に表示させる。そして、操作値設定手段222は、インスツルメント設定画面600における複数のボタン601〜603をボタン色設定手段223によって設定された色でそれぞれ表示させる。したがって、ユーザは、複数の操作項目をボタンの色で容易かつ確実に識別することができる。このため、歯科用ユニット1の操作を誤ってしまうことを未然に防止することができる。
【0110】
また、本実施形態では、複数(
図2では2つ)の歯科用ユニット1のうちの一の歯科用ユニットにおいてユーザに関係付けられた色が設定された場合、該一の歯科用ユニットにおいて設定された色が、複数の歯科用ユニット1のうちの他の歯科用ユニットにおいてもユーザに関係付けられて設定されるように構成されている。このような構成では、ユーザに関係付けられた色の設定を行う作業は、複数の歯科用ユニット1のうちの一つで行われるのみで完了する。したがって、作業効率が向上するだけでなく、色の設定を複数の歯科用ユニット1間で統一的に行うことができる。このため、複数の歯科用ユニット1のいずれにおいても、意図しないユーザに対して設定された操作値を誤って使用することを抑制することができる。
【0111】
さらに、本実施形態では、複数の歯科用ユニット1のうちの一の歯科用ユニットにおいて或る操作項目の操作値が設定された場合、該一の歯科用ユニットにおいて設定された操作値が、複数の歯科用ユニット1のうちの他の歯科用ユニットにおいてもユーザに関係付けられて設定されるように構成されている。これにより、作業効率、および操作の確実性がより向上する。
【0112】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
第1実施形態は、ユーザに関係付けて該ユーザごとに色の設定を受け付け、ユーザごとに操作値の設定を受け付ける操作値設定画面における上部バー510,610に、設定された色をユーザに応じて表示させる。これに対し、第2実施形態では、「ユーザ」に代わる区分として、「診療項目」が使用される。
【0113】
すなわち、第2実施形態は、診療項目に関係付けて該診療項目ごとに色の設定を受け付け、診療項目ごとに操作値の設定を受け付ける操作値設定画面における上部バー510,610に、設定された色を診療項目に応じて表示させる。ここで、診療項目とは、虫歯治療、歯周病治療、小児歯科、予防歯科、インプラント治療、審美歯科等の歯科診療のカテゴリーを指すものとする。
【0114】
このような第2実施形態では、操作値設定画面における上部バー510,610に、診療項目ごとに設定された色が表示される。このため、ユーザは、操作値設定画面が操作表示手段210に表示された際に、意図した診療項目の色が表示されているか否かを容易かつ確実に認識することができる。そして、仮に意図した診療項目の色と異なる色が表示された場合には、操作表示手段210に表示された操作値設定画面が別の診療項目用のものであることに直ぐに気付くことができる。
したがって、第2実施形態によれば、意図しない診療項目に対して設定された操作値を誤って使用することを抑制できる歯科用ユニット1を提供することができる。
これにより、間違いに気付かずに他の診療項目用に設定した操作値を誤って使用してしまって適切な診療に支障をきたすおそれを未然に防ぐことができる。そして、ユーザは、診療項目に合った操作値を確実に使用できる。
【0115】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、前記した第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を省略する。
第3実施形態では、第1実施形態におけるドクター等の「ユーザ」に代わる区分として、「患者」が使用される。
【0116】
すなわち、第3実施形態は、患者に関係付けて該患者ごとに色の設定を受け付け、患者ごとに操作値の設定を受け付ける操作値設定画面における上部バー510,610に、設定された色を患者に応じて表示させる。ここで、患者の特性(男女、大人、子供、年齢層等)に応じて色が設定されてもよい。
【0117】
したがって、第3実施形態によれば、意図しない患者に対して設定された操作値を誤って使用することを抑制できる歯科用ユニット1を提供することができる。
これにより、間違いに気付かずに他の患者用に設定した操作値を誤って使用してしまって適切な診療に支障をきたすおそれを未然に防ぐことができる。そして、ユーザは、患者に合った操作値を確実に使用できる。
【0118】
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
【0119】
例えば、前記実施形態では、歯科用ユニット1における情報端末機器200がタブレット型PCである場合について説明したが、これに限定されるものではない。情報端末機器200は、表示手段を有する情報端末機器であればよく、例えばメカニカルキー等の操作部を含む操作パネルであってもよい。
【0120】
また、前記実施形態では、操作値設定画面(ユニット待機画面500等)の上部バーの領域内全体に、ユーザ等の区分に応じた色がベタ塗りで表示されるが、これに限定されるものではない。例えば模様の付いた色が上部バーに表示されてもよいし、上部バーの領域内の一部にユーザに応じた色が表示されてもよい。
【0121】
また、前記実施形態では、ユーザ等の区分に応じた色が、操作値設定画面の上端部に配置された上部バーに表示されるが、これに限定されるものではない。ユーザ等の区分に応じた色は、例えば、操作値設定画面の左端部、右端部、上端部、および下端部の少なくとも1つに配置された所定領域に表示されてもよい。
【0122】
また、前記実施形態では、ユーザ等の区分に応じた色を所定領域に表示させる操作値設定画面として、主としてユニット待機画面500とインスツルメント設定画面600とを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば前記したように、ユーザ等の区分ごとに歯科用ユニット1に関するその他の設定を行うユニット設定画面800も、ユーザ等の区分に応じた色を所定領域に表示させる操作値設定画面の一つとして構成され得る。
【0123】
また、前記実施形態では、歯科医院内の診療室に歯科用ユニット1が2台設置されている場合について説明したが、診療室に設置される歯科用ユニット1の台数は1台であってもよく、3台以上であってもよい。
【0124】
また、前記実施形態では、歯科用診療装置が歯科用ユニットである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、歯科用椅子を含む歯科用ユニットのほか、歯科用インスツルメント、歯科用小機器、歯科用X線撮影装置、歯科用X線CT装置、歯科用レーザ装置など、表示手段を備える各種の歯科用診療装置に適用可能である。