特許第6343358号(P6343358)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6343358パレット及びケース自動収納ピッキングシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6343358
(24)【登録日】2018年5月25日
(45)【発行日】2018年6月13日
(54)【発明の名称】パレット及びケース自動収納ピッキングシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20180604BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20180604BHJP
【FI】
   B65G1/04 515B
   B65G1/04 507
   B65G1/00 501B
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-6369(P2017-6369)
(22)【出願日】2017年1月18日
【審査請求日】2017年1月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】513016954
【氏名又は名称】JB−Create株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】山岸 十郎
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−104608(JP,A)
【文献】 特開2007−305159(JP,A)
【文献】 特開2011−162329(JP,A)
【文献】 特開平07−097008(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00−1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースが段積みされたパレットを保管するための棚を複数段で複数列有した格納棚と、
前記格納棚の構成に加え所定の高さに挿通されたケース払い出し用の搬送コンベアが設けられた搬送コンベア内蔵格納棚と、
前記格納棚と前記搬送コンベア内蔵格納棚とが組み合わされて並設された間を並行してクレーンが走行するための走行レーンと、
前記走行レーンを走行し前記パレットを各棚に収納及びピッキングするパレットクレーンと、
前記パレットクレーンが走行する前記走行レーンと同一レーン上を走行し前記棚に載置された前記ケースを1個ピッキングする移載装置が2機独立して昇降可能に設けられたケースピッキングクレーンと、
を有しており、
前記ケースピッキングクレーンの一方の移載装置が指定されたケースの棚の列に移動してピッキングすると同時に他方の移載装置が前記搬送コンベアの高さへ昇降して保持しているケースを前記搬送コンベアへ移載し、
前記ケースピッキングクレーンの移載装置は、前記ケース底面近傍に接触して該ケースを移載するためのコンベアであって先端部の回転軸の径が元部の回転軸の径よりも小さく構成されて上面に傾斜を有しかつ水平方向へ移動可能な移載コンベアと、前記ケース側面に空気圧により吸着する吸着ヘッドが1個設けられた伸縮可能な吸着アームと、を有し前記移載装置が垂直軸まわりに回動可能であること
を特徴とするパレット及びケース自動収納ピッキングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレット自動倉庫に、パレットクレーンとケースピッキングクレーンの2機が同一走行レーンに配備されて協働動作することによりパレットの収納及びケースのピッキングを行う自動倉庫の収納・ピッキングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パレット自動倉庫では、パレットに段積みされたケースを所定の個数ピッキングする際にはパレットごとパレットクレーンによって払い出してからケースをピッキングする構成が多い。この方式の場合、一度の指令で1つのパレットから多数のケースをピッキングする用途つまり少品種大量ピッキングでは有効である。
【0003】
しかしながら、現在のネット物流では顧客からの注文は1ケース単位の多品種少量ピッキングがほとんどであり、上記のパレット保管方法では、ケースピッキングの生産性は確保できない。
通常のパレット自動倉庫では、1時間にパレットを出し入れできる能力は30パレット前後であり、1パレットのピッキングが1ケースであれば、1時間に30ケースしかピッキング出来ないことになり、コスト的に問題がある。
結果、多品種少量ピッキングの場合、パレットは1パレット単位で倉庫に平面保管され、そこから人的にピッキングする方法となる。倉庫一面に置かれたパレットの間を通り、ケースピッキングするために、歩く作業が多くなり、1時間に50ケース前後と低いピッキング生産性となる。さらに、パレットを多段に積めず、パレット1段積みとなり、広いスペースが必要となる。
【0004】
上記課題に対して特許文献1のような自動倉庫が発明されている。特許文献1の自動倉庫は、2台の固定棚の間に設けられたレールにはケースが段積みされた櫛歯状のコンテナ(パレット)を収納・ピッキングするためのスタッカークレーン(パレットクレーン)が走行する専用レーンが設けられ、固定棚の外側には並行して配備されたレールにケースをピッキングするためのピッカー(ケースピッキングクレーン)が設けられている。ピッカーは櫛歯状のフォーク形状となっていて櫛歯状のコンテナと組み合わされてケースをピッキングする構成となっている。これによって、必要個数のケースのみをピッキングできる自動倉庫となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3223709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような自動倉庫の構成の場合、パレットクレーンとケースピッキングクレーンとが別々のレール(レーン)で走行するために1システムに広いスペースが必要となり、現状のネット物流倉庫のような膨大な品種を扱う倉庫ではスペースにおいてデメリットとなる可能性がある。また、櫛歯状のコンテナ(パレット)を必要とするので一般的なフォークリフト用の2穴が設けられたパレットを使用することができず、ケースを移し替える必要があり、その手間が煩雑となってしまうことがある。
【0007】
本発明では、パレット自動倉庫にパレットクレーンとケースピッキングクレーンの2機が同一走行レーンに配備されて協働動作することによりパレットの収納・ピッキング及びケースの収納・ピッキングを省スペースで効率よく行えるパレット及びケース自動収納ピッキングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、ケースが段積みされたパレットを保管するための棚を複数段で複数列有した格納棚と、前記格納棚の構成に加え所定の高さに挿通されたケース払い出し用の搬送コンベアが設けられた搬送コンベア内蔵格納棚と、前記格納棚と前記搬送コンベア内蔵格納棚とが組み合わされて並設された間を並行してクレーンが走行するための走行レーンと、前記走行レーンを走行し前記パレットを各棚に収納及びピッキングするパレットクレーンと、前記パレットクレーンが走行する前記走行レーンと同一レーン上を走行し前記棚に載置された前記ケースを1個ピッキングする移載装置が2機独立して昇降可能に設けられたケースピッキングクレーンと、を有しており、前記ケースピッキングクレーンの一方の移載装置が指定されたケースの棚の列に移動してピッキングすると同時に他方の移載装置が前記搬送コンベアの高さへ昇降して保持しているケースを前記搬送コンベアへ移載し、前記ケースピッキングクレーンの移載装置は、前記ケース底面近傍に接触して該ケースを移載するためのコンベアであって先端部の回転軸の径が元部の回転軸の径よりも小さく構成されて上面に傾斜を有しかつ水平方向へ移動可能な移載コンベアと、前記ケース側面に空気圧により吸着する吸着ヘッドが1個設けられた伸縮可能な吸着アームと、を有し前記移載装置が垂直軸まわりに回動可能であることを特徴とするパレット及びケース自動収納ピッキングシステムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のパレット及びケース自動収納ピッキングシステムは、パレットクレーンとケースピッキングクレーンとが同一レーン上に配備されているため省スペースで構成することができる。
また、パレットの収納及びピッキングの動作とケースのピッキング及び搬送コンベアへの移載の動作が協調されて動作することができるので、例えばパレットクレーンがパレットを収納している際に、その動作範囲の動作を損なわない範囲でケースのピッキング作業を続行できるので作業効率を大幅に高めることができる。
さらに、ケースピッキングクレーンは一方の移載装置が指定されたケースの棚の列に移動してピッキングすると同時に他方の移載装置が前記搬送コンベアの高さへ昇降して保持しているケースを前記搬送コンベアへ移載することができるのでケースのピッキング動作と搬送コンベアへの移載の動作を同時に行うこととなるため、ピッキング動作の時間短縮となり作業効率を大幅に高めることができる。
【0011】
また、ケースピッキングクレーンの移載装置は、ケース底面近傍に接触して該ケースを移載するためのコンベアであって先端部の回転軸の径が元部の回転軸の径よりも小さく構成されて上面に傾斜を有しかつ水平方向へ移動可能な移載コンベアと、ケース側面に空気圧により吸着する吸着ヘッドが1個設けられた伸縮可能な吸着アームと、を有し前記移載装置が垂直軸まわりに回動可能であることを特徴としているので、ケースを移載装置に移載する際に1機の吸着アームが伸長してケース側面に空気圧により吸着し、吸着アームが縮小する際の力と移載コンベアの摩擦力によってケースを移載装置へ移載する構成となっていて、部品点数が少なく安定性に優れ、確実にケースを移載することができる。また、移載装置が垂直軸まわりに回動可能なので両側にある格納棚もしくは搬送コンベア内蔵格納棚からケースをピッキングすることができるので、移載装置の設置台数を少なくすることができ、一方の格納棚さえ搬送コンベアを設けていれば移載装置が回動するためケースの払い出しが可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るパレット及びケース自動収納ピッキングシステムの一実施形態を示す側面概略図である。
図2】本発明に係るパレット及びケース自動収納ピッキングシステムの一実施形態を示す平面概略図である。
図3】本発明に係るケースピッキングクレーンの一実施形態を示す図であり、(a)は正面概略図、(b)は平面概略図である。
図4】本発明に係るケースピッキングクレーンのピッキング動作の一例を示す図である。
図5】本発明に係るパレット及びケース自動収納ピッキングシステムの動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について、さらに詳しく説明する。図1はパレット及びケース自動収納ピッキングシステムの側面概略図、図2は平面概略図、図3はケースピッキングクレーンの一実施形態を示す図、図4はケースピッキングクレーンのピッキング動作の一例を示す図、図5はパレット及びケース自動収納ピッキングシステムの動作の一例を示す図である。 なお、本実施例ではケースが段積みされた状態のパレットを省略してパレットと呼称している。
【0014】
パレットA及びケースBを収納及びピッキングするための自動収納ピッキングシステム10は、ケースBが段積みされたパレットAを保管するための棚13を複数段で複数列有した格納棚11と、格納棚11の構成に加え所定の高さに挿通されたケースB払い出し用の搬送コンベア14が設けられた搬送コンベア内蔵格納棚12と、格納棚11と搬送コンベア内蔵格納棚12とが組み合わされて並設された間を並行してクレーンが走行するための走行レーン15と、走行レーン15を走行しパレットAを各棚13に収納及びピッキングするパレットクレーン20と、パレットクレーン20が走行する走行レーン15と同一レーン上を走行し棚13に載置されたケースBを1個ピッキングする移載装置40が2機独立して昇降可能に設けられたケースピッキングクレーン30とを有している。
【0015】
本実施例では、自動収納ピッキングシステム10は図1のように左側にパレットクレーン20、右側にケースピッキングクレーン30となるように配置されている。ケースピッキングクレーン30が基点となるパレットステーション16から終点方向(図では右方向)へケースBのピッキング作業を行っていき、パレットクレーン20は基点からケースピッキングクレーン30の手前までの移動可能領域の空き棚13にパレットAを収納し場合によってはパレットごとピッキングしていくように作業工程をコンピュータにより自動で割り振る。
ケースピッキングクレーン30が終点に到着し、パレットクレーン20も同様に終点まで移動すると2台のクレーンは基点まで収納やピッキングを行わずに戻る。この協働動作を1サイクルとして連続処理していく。
【0016】
格納棚11と搬送コンベア内蔵格納棚12は、図2のように、ケースピッキングクレーン30が両側の棚からピッキングできる構成となっていると、一方の棚が搬送コンベア14の配備されていない格納棚11で他方の棚が搬送コンベア内蔵格納棚12となるように配置して、格納棚11でピッキングしたケースBは搬送コンベア内蔵格納棚12に設けられた搬送コンベア14へ移載することによって搬送コンベア14の数を減らすことができる。これによって設置・ランニングコストやスペースを削減することができる。
【0017】
パレットクレーン20は、走行レーン15を走行装置21によって走行し、昇降する移載装置22によってパレットAを棚へ収納する構成となっている。移載装置22は図2では上下方向に移載することができるので、図2のように両側に格納棚が配置してあってもスムーズに移載作業を行うことができる。また、パレットAをピッキングして基点となるパレットステーション16へ搬送することも可能である。
【0018】
ケースピッキングクレーン30は、走行レーン15を走行装置31によって走行し、棚13に載置されたケースBを1個ピッキングする移載装置40が2機独立して昇降可能に設けられている。ケースピッキングクレーン30は主にケースBのピッキングを行うものであるが収納を行うことも可能である。
移載装置40は、図3のように、ケースB底面近傍に接触してケースBを移載する無限軌道の移載コンベア41と、ケースB側面に空気圧により吸着する吸着ヘッド43が1個設けられた伸縮可能な吸着アーム42とを有し、移載装置40は垂直軸まわりに回動可能となっている。移載装置40が垂直軸まわりに回動可能となっているので並設された両側の格納棚からピッキングでき、さらに、併設された格納棚の一方が搬送コンベア内蔵格納棚12であればケースBの搬出が可能となっている。
【0019】
移載装置40のケースピッキング動作のフローを図4を参照して説明する。(a)のようにコンピュータにより指定されたケースBまでケースピッキングクレーン30が移動する。次に(b)のように移載装置40の移載コンベア41と吸着アーム42が指定されたケースB方向へせり出していき、(c)のように移載コンベア41の下面がケースB底面近傍の高さまで下がる。次に(d)のように吸着アーム42が前方(図4では左方向)に伸ばして吸着ヘッド43をケースB側面に押し付けてから空気圧により吸引を行って吸着させる。次に(e)のように吸着ヘッド43がケースB側面を吸着した状態のまま吸着アーム42を縮めてケースBの底面を移載コンベア41に載せる。次に(f)のように移載コンベア41を図では時計回りに回転させ、さらに吸着アーム42の萎縮動作(図4では右方向への移動)によってケースB底面全体を移載コンベア41に載せたのち、(g)のように移載コンベア41及び吸着アーム42が右方向へ移動していきケースピッキングクレーン30の所定の位置に格納される。
【0020】
次に、自動収納ピッキングシステム10の動作のフローを図5を参照して説明する。
第1に(a)は基点となるパレットステーション16にパレットクレーン20とケースピッキングクレーン30が待機している状態となっている。図のように同一走行レーンの左側にパレットクレーン20、右側にケースピッキングクレーン30となるように配置されている。当然のことながら同一レーンを走行するのでパレットクレーン20がケースピッキングクレーン30の右側へ追い越すことはない。この状態においてコンピュータは収納するパレットAの情報とピッキングするケースBの情報により作業工程を自動で割り振る。作業工程の割り振りは、基点から終点、図では左端から右端へと移動しながら作業することが効率的となる。自動収納ピッキングシステム10の構成上、常にケースピッキングクレーン30が先行することとなり、ケースピッキングクレーン30が移動した後方位置から基点までの間でパレットAを収納する空き棚13があるかを検索してパレットクレーン20の移動・収納を行うように割り振る。本実施例では割り振りを行った収納するパレットをA1〜A7、ピッキングするケース及びそれが段積みされているパレットをB1〜B6と記載している。
【0021】
第2に、(b)のように、ケースピッキングクレーン30が割り振られたデータによりケースB1をピッキングするために移動し左側の移載装置40によってピッキングを行う。
【0022】
第3に、(c)のように、ケースピッキングクレーン30がケースB2をピッキングするために移動し右側の移載装置40によってピッキングを行う。このとき、ケースB1を積載している左側の移載装置40が搬送コンベア14の高さまで昇降し、右側の移載装置40がケースB2をピッキングすると同時に左側の移載装置40がケースB1を搬送コンベア14へ移載する。左右の移載装置40がピッキング作業と移載作業を同時に行うことによって、従来のようなピッキング終了の度にクレーンが基点に戻ってケースBをコンベアへ移載することなくピッキング作業を連続して行えるので、ピッキング動作の時間短縮となり作業効率を大幅に高めることができる。
【0023】
第4に、(d)のように、ケースピッキングクレーン30が右方向へピッキング作業を行っていくと、事前に割り振られたパレットA1を収納する空き棚を通過するので、パレットクレーン20が移動を開始し、所定の棚にパレットA1を収納したのち基点に配備されている次のパレットA2をピッキングするために基点へ移動する。
【0024】
第5に、第4の場合と同様に、(e)のように常にケースピッキングクレーン30が先行してケースBをピッキング・コンベアへの移載を繰り返しながら終点方向である右方向へ移動していき、パレットクレーン20が移動可能領域の割り振られた空き棚にパレットAを収納していく。
【0025】
第6に、最終的には(f)のように、ケースピッキングクレーン30及びパレットクレーン20が終点に到達し、これによってケースBピッキング作業及びパレットA収納作業の1サイクルが終了し、(a)の位置にクレーンが戻って次の作業に移行することになる。
【0026】
なお、図示していないが、パレットAごとピッキングしたり空となったパレットAの回収を行いたい場合にはパレットクレーン20によって別途ピッキング作業を行い、基点であるパレットステーション16へ搬送することも可能である。
本発明のシステムにより、従来の人的ピッキング方法では1時間に50ケース前後に対して、本発明では1時間に250ケース前後のピッキング能力を発揮できることも可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明のパレット及びケース自動収納ピッキングシステムは多品種少量ピッキングを行う物流センター等の自動倉庫において、パレットクレーン及びケースピッキングクレーンが同一レーンを協働して動作することによりパレットの収納及びケースのピッキングを省スペースで効率的に行うことができるシステムである。
【符号の説明】
【0028】
A パレット
B ケース
10 自動収納ピッキングシステム
11 格納棚
12 搬送コンベア内蔵格納棚
13 棚
14 搬送コンベア
15 走行レーン
16 パレットステーション
20 パレットクレーン
21 走行装置
22 移載装置
30 ケースピッキングクレーン
31 走行装置
40 移載装置
41 移載コンベア
42 吸着アーム
43 吸着ヘッド
44 回転軸
【要約】      (修正有)
【課題】自動倉庫においてパレットの収納及びケースのピッキングを省スペースで効率よく行えるパレット及びケース自動収納ピッキングシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】パレット及びケースBを収納及びピッキングするための自動収納ピッキングシステム10は、ケースBが段積みされたパレットを保管する棚13を複数段で複数列有した格納棚と、格納棚の構成に加えケースB払い出し用の搬送コンベア14が設けられた搬送コンベア内蔵格納棚12と、格納棚と搬送コンベア内蔵格納棚12とが並設された間をクレーンが走行するための走行レーンと、走行レーンを走行しパレットAを各棚13に収納及びピッキングするパレットクレーン20と、同一の走行レーン上を走行し棚13に載置されたケースBを1個ピッキングする移載装置40が2機独立して昇降可能に設けられたケースピッキングクレーン30とを有している。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5