(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態の構成を詳細に説明する前に概要を説明する。実施の形態の情報システムでは、ユーザ端末の画面に付加的に表示された広告の消去等、広告の表示態様の切替を、広告に対するスワイプ操作にて指示する。スワイプ操作は、指またはスタイラスペンを(1)画面に接触させ、(2)接触状態を維持しつつ任意の方向へスライドさせ、(3)画面から離す操作である。(2)におけるスライド方向を「スワイプ操作の方向」とも呼ぶ。スワイプ操作の複数の方向(例えば上下左右)は、広告に対するユーザの複数種類の反応(言い換えれば感想や印象)に予め対応づけられている。ユーザは、画面に表示された広告へ抱いた感想や印象に対応する方向へのスワイプ操作を入力する。
【0013】
ユーザ端末は、広告に対して入力されたスワイプ操作の方向をサーバへ通知し、サーバは、通知された方向に対応づけられたユーザの反応を蓄積する。このように、広告の表示態様の切替を1回のスワイプ操作で実現するため、ユーザの負担増加を回避できる。また、スワイプ操作がどの方向へ入力されたかによって、広告に対するユーザの様々な反応を、ユーザの負担を増加させることなくサーバ(言い換えれば広告主側)へフィードバックでき、また、ユーザの反応に応じた様々なアクションをサーバに実行させることができる。なお、広告の表示態様を切り替えるためのユーザ操作は、スワイプ操作に限られず、方向を指定可能な他の種類のタッチ操作(例えばフリック操作等)でもよい。
【0014】
図1は、実施の形態の情報システム10の構成を示す。情報システム10は、複数のユーザ端末12と、サーバ14とを備える。各ユーザ端末12は、LAN・WAN・インターネット等を含む通信網16を介してサーバ14と接続される。各ユーザ端末12は、タッチパネルを備える情報処理装置であり、サーバ14に対するクライアントとして動作する。各ユーザ端末12は、例えばスマートフォンやタブレット端末であってもよい。
【0015】
サーバ14は、コンテンツプロバイダが有する情報処理装置であり、SNS(Social Networking Service)、ポータルサイト、ニュースサイト等の様々なコンテンツを含むウェブページプログラムをユーザ端末12へ提供する。サーバ14は、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの任意の組み合わせにより実現されてもよい。サーバ14は、複数の広告主のそれぞれにより指定された広告データを含むウェブページプログラムをユーザ端末12へ提供する。
【0016】
図2は、
図1のユーザ端末12の機能構成を示すブロック図である。ユーザ端末12は、タッチパネル20、制御部22、記憶部24、通信部26を備える。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU・メモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0017】
例えば、制御部22の各機能ブロックは、ユーザ端末12のCPUが、ウェブブラウザアプリケーション(後述のウェブブラウザ44)を実行し、また、サーバ14から提供されたウェブページプログラム等を実行することにより実現されてもよい。また、記憶部24の各機能ブロックは、ユーザ端末12のメモリやストレージがデータを記憶することにより実現されてもよい。
【0018】
タッチパネル20は、ユーザの操作が入力される操作入力部、および、制御部22からの指示に応じて各種画像を表示する表示部の機能を含む。制御部22は、ウェブブラウザ44としての処理を含む各種データ処理を実行する。記憶部24は、制御部22により参照・更新されるデータの記憶領域である。通信部26は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。制御部22は、通信部26を介して、サーバ14とデータを送受する。
【0019】
記憶部24は、ユーザ属性保持部28と広告保持部30を含む。ユーザ属性保持部28は、ユーザに関する複数種類の属性のうちサーバ14への提供をユーザが許可した属性を示す情報(以下「ユーザ属性情報」と呼ぶ。)を保持する。ユーザ属性情報は、ユーザの個人情報を含んでもよい。実施の形態のユーザ属性情報は、ユーザの性別、年代、SNSアカウントを含む。広告保持部30は、後述の広告保存部42により格納された広告のデータを保持する。
【0020】
制御部22は、コンテンツ要求部32、コンテンツ取得部34、表示制御部36、操作検出部38、操作通知部40、広告保存部42を含む。これらの機能ブロックは、ウェブブラウザ44の機能として実現されてもよい。また、これらの機能ブロックは、サーバ14から提供されたウェブページデータをウェブブラウザ44が処理することにより実現されてもよい。サーバ14から提供されるウェブページデータは、画像データ、HTMLプログラム、Javascript(登録商標)プログラムの組み合わせであってもよい。また、ウェブページデータに含まれるJavascriptプログラムにおいて、制御部22の少なくとも1つのブロックの機能が実装されてもよい。
【0021】
コンテンツ要求部32は、ウェブブラウザ44にて指定されたコンテンツであり、タッチパネル20において主要な表示対象となるコンテンツ(以下「メインコンテンツ」とも呼ぶ。)の提供を要求するデータをサーバ14へ送信する。コンテンツ要求部32がサーバ14へ送信するデータは、例えば、メインコンテンツとしての特定のウェブページのURLを指定したHTTPリクエストである。要求対象となるメインコンテンツは、ユーザにより指定されてもよく、ウェブブラウザ44における設定で決定されてもよく、プログラム等の処理により動的に決定されてもよい。
【0022】
コンテンツ取得部34は、コンテンツ要求部32による要求への応答としてサーバ14から提供されたウェブページデータ(言い換えればHTTPレスポンス)を取得する。コンテンツ取得部34がサーバ14から取得するウェブページデータは、メインコンテンツのIDおよびデータと、メインコンテンツとは異なる付加的なコンテンツのIDおよびデータの両方を含む。実施の形態における付加的なコンテンツは広告とする。
【0023】
コンテンツ取得部34がサーバ14から取得するウェブページデータは、広告に対応する後述の反応定義情報(言い換えれば広告主が予め定めた反応定義情報)をさらに含む。後述するが、反応定義情報は例えば、上方向へのスワイプ操作が「別の広告を見たい」を意味し、左方向へのスワイプ操作が「邪魔」を意味することを示す情報である。また、スワイプ操作の各方向が、後述の広告消去方向、広告保存方法、広告切替方向に該当する場合、反応定義情報はその情報も含む。
【0024】
表示制御部36は、ウェブブラウザ44の画面であるブラウザ画面の表示態様を制御し、ユーザ端末12ではブラウザ画面をタッチパネル20に表示させる。表示制御部36は、コンテンツ取得部34により取得されたデータをブラウザ画面に表示させる。表示制御部36は、メインコンテンツのデータと広告のデータの両方が取得された場合、メインコンテンツの画像と、広告の画像の両方をブラウザ画面に表示させる。なお、「画像」は、様々な図形やテキストを示す静止画および動画を含む。
【0025】
操作検出部38は、タッチパネル20に表示された広告の画像に対してスワイプ操作が入力された場合に、そのスワイプ操作の方向を検出する。具体的には、操作検出部38は、ブラウザ画面における広告画像の現在の表示位置を、予め定められた初期の表示位置と、ブラウザ画面に対するユーザ操作とに基づいて更新しつつ保持する。操作検出部38は、ブラウザ画面に対するスワイプ操作を検出し、かつ、スワイプ操作におけるタッチ位置が広告画像の現在の表示位置に合致する場合に、広告画像に対するスワイプ操作と判定してもよい。そして、そのスワイプ操作の方向を検出してもよい。
【0026】
操作通知部40は、操作検出部38により検出されたスワイプ操作の方向に関する情報(以下「ユーザ操作情報」とも呼ぶ。)をサーバ14へ通知する。操作通知部40は、サーバ14とAjax(Asynchronous JavaScript + XML)通信を実行し、ブラウザ画面全体の更新とは非同期に、ユーザ操作情報をサーバ14へ送信してもよい。
【0027】
ユーザ操作情報は、少なくとも、操作検出部38により検出されたスワイプ操作の方向を示す情報であり、典型的には上下左右いずれかへのスワイプ操作が入力されたことを示す情報を含む。実施の形態のユーザ操作情報は、スワイプ操作の方向を示す情報に加えて、スワイプ操作の対象になった広告のIDと、その広告とともに表示されたメインコンテンツのIDと、ユーザ属性保持部28に保持されたユーザ属性情報とを含む。
【0028】
表示制御部36は、広告画像に対する予め定められた方向(以下「広告消去方向」とも呼ぶ。)へのスワイプ操作が操作検出部38により検出された場合に、スワイプ操作の対象となった広告画像の表示を終了させる。言い換えれば、表示制御部36は、ブラウザ画面の内容を、スワイプ操作の対象となった広告画像を排除した態様(例えばメインコンテンツのみを残した態様)へ更新する。
【0029】
広告保存部42は、広告画像に対する予め定められた方向(以下「広告保存方向」とも呼ぶ。)へのスワイプ操作が操作検出部38により検出された場合に、その時点でブラウザ画面に表示されている広告のデータを広告保持部30へ格納する。表示制御部36は、所定の操作が入力された場合に、予め広告保持部30に保存された広告画像を、その広告画像の保存時にその広告画像とともに表示されたメインコンテンツの画像を伴わずに表示させる。実施の形態の表示制御部36は、広告閲覧用の専用のブラウザ画面に、予め広告保持部30に保存された1つ以上の広告画像を一覧表示させる。
【0030】
コンテンツ取得部34は、広告画像に対する予め定められた方向(以下「広告切替方向」とも呼ぶ。)へのスワイプ操作が操作検出部38により検出された場合に、それまで表示された広告とは異なる広告(以下「置換広告」とも呼ぶ。)のデータをサーバ14から取得する。コンテンツ取得部34は、サーバ14とAjax通信を実行して、ブラウザ画面全体の更新とは非同期に置換広告のデータを取得してもよい。表示制御部36は、広告画像に対する広告切替方向へのスワイプ操作が操作検出部38により検出され、コンテンツ取得部34により置換広告が取得された場合に、それまで表示された広告を置換広告へ切り替える。
【0031】
なお、操作検出部38は、広告画像に対するスワイプ操作が入力される際にスワイプ操作検出の前段階において、広告画像に対するタッチ操作を検出する。表示制御部36は、広告画像に対するタッチ操作が検出された場合に、サーバ14から提供されたウェブページデータに含まれる反応定義情報にしたがって、スワイプ操作の各方向の意味を示すポップアップをブラウザ画面に表示させる。
【0032】
図3は、
図1のサーバ14の機能構成を示すブロック図である。サーバ14は、制御部50、記憶部52、通信部54を備える。制御部50は、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバとしての各種データ処理を実行する。記憶部52は、制御部50により参照・更新されるデータの記憶領域である。通信部54は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。制御部50は、通信部54を介して、ユーザ端末12とデータを送受する。
【0033】
記憶部52は、メインコンテンツ保持部56、広告保持部58、広告付加規則保持部60、対応関係保持部62、反応保持部64を含む。メインコンテンツ保持部56は、コンテンツプロバイダが提供する主要なコンテンツであるメインコンテンツ(例えばSNS)のデータを保持する。具体的には、メインコンテンツ保持部56は、ユーザ端末12により提供が要求され得る複数のメインコンテンツのデータを、各メインコンテンツのIDと対応づけて保持する。
【0034】
広告保持部58は、複数の広告主のそれぞれがユーザへ提供するよう指定した広告のデータ(画像データ等)を保持し、すなわち、複数の広告主に対応する複数の広告のデータを保持する。具体的には、広告保持部58は、各広告について、広告のデータ、広告のID、広告主のID、カテゴリ、特徴語を対応づけて保持する。カテゴリは、例えば、広告が示す商品、サービス、業種、分野を示すデータである。特徴語は、例えば、カテゴリを示す文字列や、広告に含まれる文字列、広告のキーワードを含む。
【0035】
広告付加規則保持部60は、複数のメインコンテンツのそれぞれをユーザ端末12へ提供する際に、各メインコンテンツに対して付加すべき広告を決定するための規則(言い換えればロジック)である広告付加規則を保持する。広告付加規則は、各メインコンテンツと複数の広告とを1対N(Nは1以上の整数)で対応づけた対応関係を示すものでもよい。また広告付加規則は、メインコンテンツから抽出される特徴語と同一または類似の特徴語を有する広告を付加することを定めたものでもよい。
【0036】
対応関係保持部62は、広告画像に対するスワイプ操作の複数の方向と、広告画像に対するユーザの複数種類の反応との対応関係について、複数の広告主により予め指定された複数の対応関係(以下「反応定義情報」と呼ぶ。)を保持する。言い換えれば、対応関係保持部62は、複数の広告主のそれぞれが予め定義した反応定義情報を、各広告主のIDおよび各広告のIDに対応づけて保持する。なお、反応定義情報は、広告主ごとに定められてもよく、広告ごとに定められてもよい。
【0037】
図4の(a)(b)は、反応定義情報の例を示す。
図4の(a)の反応定義情報について説明する。左方向は反応種別「邪魔」に対応づけられており、すなわち広告の存在が邪魔であり、広告の表示を終了すべきことを意味する。下方向は反応種別「不適切な内容」に対応づけられており、すなわち広告の内容が不適切・不快な印象を抱かせるものであり、広告の表示を終了すべきことを意味する。右方向は反応種別「この広告には興味がない」に対応づけられており、すなわち別のカテゴリの別の広告へ切り替えるべきことを意味する。上方向は反応種別「別の広告を見たい」に対応づけられており、すなわち同一カテゴリの別の広告へ切り替えるべきことを意味する。同図の左方向および下方向は広告消去方向であり、同図の右方向および上方向は広告切替方向である。
【0038】
図4の(b)の反応定義情報について説明する。同図の左方向、下方向、上方向は
図4の(a)と同じである。同図の右方向は反応種別「後で確認する」に対応づけられており、すなわち広告に対してある程度興味を持ったが、後の時点で広告を表示すべきことを意味する。同図の右方向は、広告消去方向かつ広告保存方向である。
【0039】
図3に戻り、反応保持部64は、複数の広告のそれぞれに対するユーザの反応を示す情報(以下「ユーザ反応情報」と呼ぶ。)を保持する。
図5は、ユーザ反応情報の構成を示す。ユーザ反応情報は、ユーザによりスワイプ操作がなされた広告のID、メインコンテンツのID、反応種別、ユーザ属性情報を含む。
【0040】
図3に戻り、制御部50は、要求受付部66、広告決定部68、コンテンツ提供部70、操作情報取得部72、反応記録部74を含む。要求受付部66は、メインコンテンツの提供を要求するデータをユーザ端末12から受け付ける。
【0041】
広告決定部68は、ユーザ端末12から要求されたメインコンテンツと、広告付加規則保持部60に保持された広告付加規則とにしたがって、広告保持部58に保持された複数の広告の中から、メインコンテンツへ付加する広告を決定する。例えば、広告決定部68は、ユーザ端末12へ提供するメインコンテンツまたはそのメタデータから特徴語を抽出し、その特徴語に対応づけられた広告をユーザ端末12へ提供する広告として選択してもよい。
【0042】
コンテンツ提供部70は、要求受付部66により受け付けられたメインコンテンツ提供要求への応答として、メインコンテンツ保持部56に保持されたメインコンテンツのデータと、広告保持部58に保持された広告のデータの両方をユーザ端末12へ提供する。具体的には、コンテンツ提供部70は、ユーザ端末12から要求されたメインコンテンツのデータと、広告決定部68により選択された広告のデータの両方を含むウェブページデータをユーザ端末12へ送信する。
【0043】
一部既述したように、コンテンツ提供部70がユーザ端末12へ提供するウェブページデータは、ウェブページの表示態様を定めたHTMLプログラムと、ウェブブラウザの動作を制御するJavascriptプログラムを含む。コンテンツ提供部70がユーザ端末12へ提供するウェブページデータを、ユーザ端末12のウェブブラウザ44が実行することにより、
図2で示したウェブブラウザ44の機能ブロックが実現される。
【0044】
すなわち、コンテンツ提供部70がユーザ端末12へ提供するウェブページデータは、ユーザ端末12に以下の処理を実現させる。(1)メインコンテンツ画像と広告画像の両方をユーザ端末12のタッチパネル20に表示させる機能。(2)タッチパネル20に表示された広告画像に対してユーザのスワイプ操作が入力された場合に、そのスワイプ操作の方向を検出する機能。(3)検出されたスワイプ操作の方向に関する情報をサーバ14へ通知する機能。
【0045】
操作情報取得部72は、ブラウザ画面に表示された広告に対してユーザが入力したスワイプ操作の方向に関する情報をユーザ端末12から取得する。実施の形態の操作情報取得部72は、ユーザ端末12から送信された上述のユーザ操作情報を受け付ける。
【0046】
反応記録部74は、操作情報取得部72により取得されたスワイプ操作の方向に関する情報に応じて、広告に対するユーザの複数種類の反応の中からいずれかを記録する。また反応記録部74は、或る広告に対してユーザにより入力されたスワイプ操作の方向に関する情報が取得された場合、その広告の広告主により予め指定された対応関係にしたがって、広告に対するユーザの反応の種類を記録する。
【0047】
実施の形態の反応記録部74は、操作情報取得部72が受け付けたユーザ操作情報が示すスワイプ操作の方向を識別し、ユーザ操作情報が示す広告IDに対応づけられた反応定義情報を参照して、スワイプ操作の方向の意味を反応種別として識別する。そして、識別した反応種別を、ユーザ操作情報が示す広告ID、メインコンテンツID、ユーザ属性に対応づけたユーザ反応情報を反応保持部64へ格納する。
【0048】
例えば反応記録部74は、ユーザ操作情報が示す広告IDに
図4(a)の反応定義情報が対応づけられており、ユーザ操作情報が示すスワイプ操作の方向が左方向である場合、反応種別「邪魔」を記録する。その一方、ユーザ操作情報が示すスワイプ操作の方向が下方向である場合、反応種別「不適切な内容」を記録する。
【0049】
コンテンツ提供部70は、操作情報取得部72により取得された特定のユーザ端末12におけるスワイプ操作の方向が予め定められた方向である場合に、先の時点で当該ユーザ端末12へ提供した広告とは異なる広告のデータを当該ユーザ端末12へ提供する。これにより、ユーザ端末12のブラウザ画面に表示される広告を切り替える。
【0050】
具体的には、コンテンツ提供部70は、ユーザ操作情報が示す広告IDに対応づけられた反応定義情報を参照し、スワイプ操作の方向が広告切替方向に該当するか否かを判定する。例えば、ユーザ操作情報が示す広告IDに
図4(a)の反応定義情報が対応づけられている場合、上方向および右方向が広告切替方向となる。また、ユーザ操作情報が示す広告IDに
図4(b)の反応定義情報が対応づけられている場合、上方向が広告切替方向となる。
【0051】
コンテンツ提供部70は、スワイプ操作の方向が広告切替方向に該当する場合、ユーザ操作情報が示す広告IDにより特定される広告とは別の広告をユーザ端末12へ提供する。例えば、コンテンツ提供部70は、スワイプ操作の方向を通知したAjax通信(例えばXMLHttpRequest)へのレスポンスとして別の広告のデータをユーザ端末12へ送信してもよい。
【0052】
より具体的には、スワイプ操作の方向が第1の広告切替方向(例えば「別の広告を見たい」)に該当する場合、広告決定部68は、ユーザ操作情報が示す広告IDで特定される広告と同一カテゴリに属する別の広告を置換広告として選択する。コンテンツ提供部70は、広告決定部68により選択された置換広告のデータをユーザ端末12へ送信する。その一方、スワイプ操作の方向が第2の広告切替方向(例えば「この広告には興味がない」)に該当する場合、広告決定部68は、ユーザ操作情報が示す広告IDで特定される広告とは別カテゴリに属する別の広告を置換広告として選択する。コンテンツ提供部70は、広告決定部68により選択された置換広告のデータをユーザ端末12へ送信する。
【0053】
以上の構成による情報システム10の動作を以下説明する。
図6は、ユーザ端末12の動作を示すフローチャートである。ユーザは、ユーザ端末12においてウェブブラウザ44を起動し(S10)、コンテンツプロバイダが提供する特定のメインコンテンツの表示を指示する。コンテンツ要求部32は、ユーザにより指示されたメインコンテンツのURLを指定したHTTPリクエストをサーバ14へ送信する。コンテンツ取得部34は、要求したメインコンテンツのデータと、そのメインコンテンツに対して付加された広告のデータとを含むHTTPレスポンスをサーバ14から受信する(S12)。
【0054】
表示制御部36は、メインコンテンツと広告の両方を含むウェブページをタッチパネル20に表示させる(S14)。
図7は、ユーザ端末12におけるウェブページの表示を模式的に示す。表示制御部36は、サーバ14から提供されたウェブページデータをレンダリングした結果の画像を含むブラウザ画面80をタッチパネル20に表示させる。S14では、メインコンテンツの画像(メインコンテンツ82)、広告Aの画像(広告A84)、リンク86を含むブラウザ画面80を表示させる。
【0055】
図6に戻り、広告A84に対してタップ操作が入力されたことを操作検出部38が検出すると(S16のY)、S12に戻り、コンテンツ要求部32は、広告A84で設定されたURLを指定したHTTPリクエストをサーバ14へ送信する。そしてS14において、典型的には、
図7に示すウェブページに代えて広告A84が示す商品またはサービスのウェブページがブラウザ画面80に表示される。
【0056】
続いて、
図7の広告A84に対するスワイプ操作が入力される。
図8に示すように、広告A84に対する(スワイプ操作の前段としての)タッチが操作検出部38により検出されると、表示制御部36は、広告A84の広告主が予め定義した反応定義情報(すなわちスワイプ操作の各方向の意味)を示すポップアップであるガイド85をブラウザ画面80上に表示させる。表示制御部36は、広告A84に対する所定時間以上(例えば1秒以上)のタッチが検出された場合にガイド85を表示させてもよい。ユーザは、ガイド85の内容を参照しつつ、広告A84に対する感想や印象に合致する方向へ指をスライドさせてスワイプ操作を入力する。なお、スワイプ操作の各方向が示す意味は広告または広告主ごとに異なってもよく、広告・広告主の異同に関わらず共通であってもよく、コンテンツプロバイダにおいて共通であってもよい。
【0057】
図6に戻り、広告A84に対してタップ操作ではなく(S16のN)、スワイプ操作が入力されると(S18のY)、操作検出部38は、スワイプ操作の方向を検出する(S20)。操作通知部40は、スワイプ操作の方向をサーバ14へ通知する(S22)。スワイプ操作の方向が広告消去方向(例えば
図4(a)の左・下、
図4(b)の左・下・右)に該当すれば(S24のY)、表示制御部36は、ブラウザ画面80から広告A84を消去する(S26)。
図9は、広告A84が消去されたブラウザ画面80を示している。さらに、スワイプ操作の方向が広告保存方向(例えば
図4(b)の右)に該当すれば(S28のY)、広告保存部42は、広告A84のデータを広告保持部30へ格納する(S30)。スワイプ操作の方向が広告保存方向でなければ(S28のN)、S30をスキップする。
【0058】
スワイプ操作の方向が広告消去方向ではなく(S24のN)、広告切替方向に該当すれば(S32のY)、コンテンツ取得部34は、広告Aとは異なる広告Bのデータをサーバ14から取得する(S34)。表示制御部36は、ブラウザ画面80においてメインコンテンツ82とともに表示させる広告を広告A84から広告B88へ切り替える(S36)。
図10は、ブラウザ画面80において表示される広告が広告A84から広告B88へ切り替えられた状態を示している。スワイプ操作の方向が広告消去方向ではなく、広告切替方向でもなければ(S32のN)、S34およびS36をスキップする。広告A84に対するスワイプ操作が未入力であれば(S18のN)、S20〜S36をスキップする。
【0059】
S30で保存された広告を表示すべき旨の指示が入力された場合、実施の形態では、ブラウザ画面80のリンク86に対するタップ操作が操作検出部38により検出された場合(S38のY)、表示制御部36は、広告保持部30に記憶された1つ以上の広告のデータを読み出す。そして、読み出した1つ以上の広告の画像をブラウザ画面80に一覧表示させる(S40)。
【0060】
図11は、保存済み広告が表示されたブラウザ画面80を示している。同図のブラウザ画面80は、予め保存された広告A84と広告B88を並べてリスト表示する画面と言える。例えば、ユーザ端末12は、保存済み広告の一覧画面のウェブページをサーバ14へ要求し、サーバ14は、予め定められたローカルストレージ領域(広告保持部30)から広告データを読み出すJavascriptコードを含むウェブページをユーザ端末12へ提供してもよい。表示制御部36は、当該ウェブページをブラウザ画面80に表示させ、その際に広告保持部30に記憶された1つ以上の広告画像を並べて表示させてもよい。
【0061】
保存済みの広告を表示すべき旨の指示が未入力であれば(S38のN)、S40をスキップする。所定の終了条件が充足されると(S42のY)、本図のフローを終了する。終了条件が非充足であれば(S42のN)、S16に戻り、すなわちユーザの操作入力を待つ状態に戻る。この終了条件は、例えば、ウェブブラウザ44の終了を指示する操作が入力された場合や、ブラウザ画面80を閉じる操作が入力された場合等に満たされる。
【0062】
実施の形態のユーザ端末12は、メインコンテンツに付加された広告画像に対するユーザのスワイプ操作の方向をサーバ14へ通知する。サーバ14は、スワイプ操作の複数の方向に対応づけて、広告に対するユーザの複数種類の反応を予め記憶している。したがって、ユーザ端末12が広告画像に対して入力されたスワイプ操作の方向をサーバ14へ通知することにより、広告に対するユーザの反応の種類をサーバ14に記録させることができる。それとともに、1つのスワイプ操作にて、広告画像の消去・保存・切替を実現できるため、広告に対してユーザが抱いた様々な感想や印象をフィードバックしつつも、ユーザの負担増加を抑制できる。
【0063】
図12は、サーバ14の動作を示すフローチャートである。要求受付部66が、メインコンテンツの提供要求を受け付けると(S50のY)、広告決定部68は、要求されたメインコンテンツに応じて、そのメインコンテンツに対して付加すべき広告を選択する(S52)。コンテンツ提供部70は、要求されたメインコンテンツと、広告決定部68により選択された広告の両方を含むウェブページデータを要求元のユーザ端末12へ送信する(S54)。メインコンテンツの提供要求を未受信であれば(S50のN)、S52およびS54をスキップする。
【0064】
操作情報取得部72が広告画像に対するスワイプ操作の方向を示す情報をユーザ端末12から受け付けると(S56のY)、反応記録部74は、当該広告の広告主により予め定められた反応定義情報にしたがって、当該広告に対するユーザの反応を識別する。そして、当該広告に対するユーザ反応情報を反応保持部64へ格納する(S58)。広告画像に対するスワイプ操作の方向が第1条件を満たす広告切替方向である場合、具体的には「別の広告を見たい」に該当する方向である場合(S60のY)、広告決定部68は、S52で選択した広告と同一カテゴリに属する別の広告(例えば類似した内容の広告)を新たに選択する。コンテンツ提供部70は、新たに選択された広告をユーザ端末12へ提供する(S62)。
【0065】
広告画像に対するスワイプ操作の方向が第1条件を満たさず第2条件を満たす広告切替方向である場合、具体的には「この広告には興味がない」に該当する方向である場合(S60のN、S64のY)、広告決定部68は、S52で選択した広告とはカテゴリが異なる別の広告(例えば全く異なる商品やサービスを示す広告)を新たに選択する。コンテンツ提供部70は、新たに選択された広告をユーザ端末12へ提供する(S66)。広告画像に対するスワイプ操作の方向が第2条件も満たさない場合(S64のN)、S66をスキップする。
【0066】
広告画像に対するスワイプ操作の方向を示す情報がユーザ端末12から受け付けられなければ(S56のN)、S58〜S66をスキップする。所定の終了条件が充足されると(S68のY)、本図のフローを終了する。終了条件が非充足であれば(S68のN)、S50に戻り、すなわちユーザ端末12からの要求を待つ状態に戻る。この終了条件は、例えば、サーバ14においてサーバプロセスが停止された場合等に満たされる。
【0067】
実施の形態のサーバ14は、広告画像に対するユーザのスワイプ操作の方向に応じて、その広告画像に対するユーザの反応(感想や印象等)を蓄積していくことができる。また、広告画像に対するネガティブ評価(例えば「邪魔」「不適切な内容」等)だけでなく、広告画像に対するポジティブ評価(例えば「別の広告を見たい」「後で確認する」等)を含む様々な反応を蓄積することができる。これにより、コンテンツプロバイダは、広告主にとって有用な情報を蓄積し、蓄積した情報を適宜広告主へ提供できるようになる。
【0068】
また、サーバ14は、ユーザの反応に応じて様々なアクションが可能になり、例えば、それまでの広告とは異なる別の広告をユーザへ提供できる。これにより、ユーザが興味を持ちやすい広告を随時提供し、ウェブページにおける広告の選択回数(ページビュー数)を増加させることができる。
【0069】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0070】
第1変形例を説明する。上記実施の形態では、広告画像に対するスワイプ操作の検出、スワイプ操作の方向の通知、広告画像の更新等の処理(ここでは「ユーザ側処理」と呼ぶ。)を、サーバ14がユーザ端末12へ提供するウェブページプログラム(例えばJavascriptコード)に実装することにより、ユーザ端末12のウェブブラウザ44にユーザ側処理を実行させた。変形例として、ユーザ側処理を実装したネイティブアプリケーション(「コンテンツ閲覧アプリ」と呼ぶ。)をコンテンツプロバイダが提供し、ユーザ端末12にはそのコンテンツ閲覧アプリがインストールされてもよい。
【0071】
ユーザは、ユーザ端末12にてコンテンツ閲覧アプリを起動してコンテンツプロバイダへメインコンテンツを要求してもよい。この場合、コンテンツ閲覧アプリの画面に、メインコンテンツと広告の両方が同時に表示され、ユーザは当該画面上の広告画像に対してスワイプ操作を入力する。なお、コンテンツ閲覧アプリは、ユーザ端末12のウェブブラウザ44のアドオンプログラムとして提供されてもよく、そのアドオンプログラムがユーザ端末12へインストールされることにより、ウェブブラウザ44にユーザ側処理を実行させてもよい。
【0072】
また、別の態様として、ユーザ側処理は、広告主が提供する広告プログラム(例えば広告画像とJavascriptコードの組み合わせ)に実装されてもよい。コンテンツプロバイダが提供するメインコンテンツのウェブページプログラムには、広告主が提供する広告プログラムのURLが設定されてもよい。この場合、ユーザ端末12は、コンテンツプロバイダから取得したウェブページプログラムを表示する際に、広告主側から広告プログラムを取得する。これにより、実施の形態と同様に、ユーザ端末12のブラウザ画面80には、メインコンテンツと広告の両方が表示され、かつ、ユーザ端末12のウェブブラウザ44にユーザ側処理を実行させることができる。
【0073】
第2変形例を説明する。上記実施の形態では言及していないが、広告画像に対する所定方向へのスワイプ操作は、ユーザ端末12において広告画像を永続的に非表示とすべきことを意味するものとして定められてもよい。例えば、サーバ14は、上記所定方向へのスワイプ操作がユーザ端末12から通知された場合に、当該ユーザに広告を提供しない旨を不揮発の記憶領域へ記録し、当該ユーザからメインコンテンツの提供要求を受け付けた場合に広告画像の提供を抑制してもよい。言い換えれば、要求されたメインコンテンツのみ提供するよう設定を切り替えてもよい。なお、広告画像の非表示は、有料サービスとし、上記所定方向へのスワイプ操作を入力したユーザに対して課金処理を実行してもよい。
【0074】
また、サーバ14は、上記所定方向へのスワイプ操作がユーザ端末12から通知された場合に、広告画像を非表示とするように制御するアプリケーションのダウンロードサイトへユーザ端末12を誘導してもよい(リダイレクト等)。このアプリケーションは、例えば、メインコンテンツ取得時に広告データを取得しない(メインコンテンツのみ取得する)、または、取得した広告を非表示とするようにウェブブラウザ44を制御する処理が実装された有償のウェブブラウザ44アドオンプログラムであってもよい。
【0075】
第3変形例を説明する。上記実施の形態では言及していないが、サーバ14は、反応保持部64に蓄積された各広告に対するユーザ反応情報を、ユーザへの広告提供へフィードバックするための機能を備えてもよい。例えば、サーバ14は、反応保持部64に蓄積された各広告に対するユーザ反応情報を、各広告の広告主の装置へ定期的に送信する反応情報提供部をさらに備えてもよい。これにより、広告に対して様々なユーザが抱いた印象や感想を広告主に提供でき、広告の内容を改善することや、広告を付加すべきメインコンテンツの種類を判断すること等を支援できる。
【0076】
また、サーバ14は、ユーザ反応情報に基づいて広告付加規則を自動的に変更する規則変更部をさらに備えてもよい。例えば、規則変更部は、メインコンテンツ82と広告A84との組み合わせにより特定されるユーザ反応情報のうち、反応種別「邪魔」が占める割合が所定値以上の多数の場合に、メインコンテンツ82以外のメインコンテンツと広告A84を対応付けるように広告付加規則を変更してもよい。言い換えれば、メインコンテンツ82以外のメインコンテンツに広告A84を付加してユーザに提示するように広告付加規則を変更してもよい。
【0077】
第4変形例を説明する。ユーザ端末12の操作通知部40は、操作検出部38により検出されたスワイプ操作の方向に対応付けられた文字列をサーバ14へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末12の操作通知部40は、操作検出部38により検出されたスワイプ操作の方向を、サーバ14から提供された反応定義情報に基づいて反応種別へ変換し、スワイプ操作の方向に代えて反応種別を含むユーザ操作情報をサーバ14へ送信してもよい。この場合、サーバ14の反応記録部74は、ユーザ端末12から提供されたユーザ操作情報をそのままユーザ反応情報として反応保持部64へ格納してもよい。なお、上記実施の形態ではサーバ14が備えた対応関係保持部62を、本変形例ではユーザ端末12が備えてもよい。ユーザ端末12の操作通知部40は、ローカルの対応関係保持部62を参照して、操作検出部38により検出されたスワイプ操作の方向を反応種別へ変換し、その反応種別を示す文字列をサーバ14へ送信してもよい。
【0078】
第5変形例を説明する。上記実施の形態の広告保存部42は、広告画像に対して広告保存方向へのスワイプ操作が入力された場合に、その広告のデータをユーザ端末12の広告保持部30に保存した。変形例として、広告保存部42は、広告保存方向へのスワイプ操作が入力された広告のデータをサーバ14に記録してもよい。具体的には、広告保存部42は、自端末のID(または自端末のユーザのID)と広告IDとを対応付けた情報を、サーバ14の所定の記憶領域(例えば広告保持部30に対応する記憶領域)へ格納してもよい。すなわち変形例として、ユーザが保存した広告をユーザ端末12の広告保持部30へ保存する代わりに、サーバ14の記憶部52(例えば広告保持部58とは別にユーザが保存した広告を保持する領域であるユーザ保存広告保持部)へ保存してもよい。この場合、ユーザ端末12の広告保持部30は不要になる。
【0079】
ユーザ端末12は、リンク86がタップされた場合に、保存済み広告の一覧画面のウェブページをサーバ14へ要求してもよい。サーバ14は、所定の記憶領域にユーザ端末12のユーザと対応付けて格納された1つ以上の広告IDを検出し、それらの広告IDで識別される1つ以上の広告のデータを含むウェブページを、保存済み広告の一覧画面のウェブページとしてユーザ端末12へ送信してもよい。
【0080】
第6変形例を説明する。上記実施の形態では、ユーザ端末12がユーザ属性保持部28を備えたが、変形例として、ユーザ端末12に代わりサーバ14がユーザ属性保持部28を備えてもよい。例えばユーザは、自身の属性の情報のうちサーバ14の管理者または広告主へ公開してもよい属性情報を予めサーバ14へ登録し、サーバ14は、ユーザもしくはユーザ端末12の識別情報に対応付けてユーザ属性情報を記憶してもよい。サーバ14の認証部(不図示)は、ユーザ認証または端末認証によりアクセス元のユーザまたはユーザ端末12の識別情報を特定してもよい。サーバ14の反応記録部74は、ユーザ端末12からユーザ操作情報(ユーザ属性情報を含まない)を受信すると、当該ユーザまたはユーザ端末12の識別情報に対応付けられたユーザ属性情報をユーザ属性保持部28から取得して、実施の形態と同様のユーザ反応情報を記録してもよい。
【0081】
第7変形例を説明する。上記実施の形態では、メインコンテンツと広告を同時に表示させる場合に、広告に対するユーザの反応をフィードバックする技術を例示した。実施の形態の技術は、ユーザが要求したメインのコンテンツに加えて、広告に限らない付加的なコンテンツ(例えばユーザが直接要求していないコンテンツ)をユーザに提示する場合に、その付加的なコンテンツに対するユーザの反応を効率的に収集するために有用である。
【0082】
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。