特許第6343824号(P6343824)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グラドコジャパン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000002
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000003
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000004
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000005
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000006
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000007
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000008
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000009
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000010
  • 特許6343824-用紙積載装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6343824
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】用紙積載装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/20 20060101AFI20180611BHJP
   B65H 31/22 20060101ALI20180611BHJP
【FI】
   B65H31/20
   B65H31/22
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-168454(P2013-168454)
(22)【出願日】2013年8月14日
(65)【公開番号】特開2015-36328(P2015-36328A)
(43)【公開日】2015年2月23日
【審査請求日】2016年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】391063352
【氏名又は名称】グラドコジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081709
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】土屋 博志
(72)【発明者】
【氏名】木村 邦昭
【審査官】 佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−107149(JP,U)
【文献】 特開平08−259081(JP,A)
【文献】 実開平02−142765(JP,U)
【文献】 特開2006−016158(JP,A)
【文献】 特開平01−167169(JP,A)
【文献】 特開平07−228402(JP,A)
【文献】 特開平9−272657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 31/00−31/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置であり、
画像が記録された用紙を積載するトレイと、
前記トレイ上へ排出される画像が記録された用紙を、用紙サイズに応じて用紙取出し位
置を用紙の排出方向に対して直交方向に変化させる用紙取出し位置可変手段を備え、
前記用紙取出し位置可変手段は、
用紙の排出方向に対して直交方向に位置する載置位置と取出位置との間を移動可能なサ
ブトレイを有し、
前記サブトレイは、
付勢手段により常に載置位置に位置するように付勢され、かつ用紙を積載するトレイ面から取り出し側に外れた位置に手掛かりが設けられ、
前記手掛かりにより前記サブトレイを、前記付勢手段の付勢力に抗して用紙の排出方向に対して直交方向に引き取出位置に移動可能に構成され、
用紙サイズに応じて用紙を前記サブトレイの前記載置位置に排出し、
前記サブトレイを用紙の排出方向に対して直交方向に引き前記取出位置に移動して載置された用紙を取り出し可能にしたことを特徴とする用紙積載装置。
【請求項2】
画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置であり、
画像が記録された用紙を積載するトレイと、
前記トレイ上へ排出される画像が記録された用紙を、用紙サイズに応じて用紙取出し位置を変化させる用紙取出し位置可変手段を備え、
前記用紙取出し位置可変手段は、
用紙の排出方向に対して直交する方向に配置された支持バーと、
前記支持バーに配置されて用紙の搬送方向に対してローラ角度を変化させることが可能な排出ローラと、
用紙サイズに応じてローラ角度を変化させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、用紙サイズに応じて前記ローラ角度を変え、
前記排出ローラによって送られる用紙を、用紙サイズに応じて搬送方向に対して平行移動させながら搬送し、装置手前の取出位置に排出する構成であることを特徴とする用紙積載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プリンター、複写機、印刷機などの画像形成装置とそれらに結合されて、画像が記録された用紙を後処理する用紙後処理装置が備える用紙積載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置には、画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置を備え、この用紙積載装置に積載された画像が記録された用紙を取り出すものがある。また、画像形成装置に用紙後処理装置を交換可能に備え、用紙後処理装置に備えたステイプラー、パンチャ、バインダー、折り機、封緘機その他の紙処理機の一つもしくは複数の組み合わせで処理するものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−318911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、画像形成装置や用紙後処理装置に、画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置を備えるものがあるが、特に画像形成装置の小型化が図られる実情では、画像が記録された用紙を積載するトレイから用紙の取り出しスペースの確保が困難である。
【0005】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、用紙サイズに応じて用紙取出し位置を変化させ、用紙を容易に取り出すことが可能な用紙積載装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0008】
請求項に記載の発明は、画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置であり、
画像が記録された用紙を積載するトレイと、
前記トレイ上へ排出される画像が記録された用紙を、用紙サイズに応じて用紙取出し位
置を用紙の排出方向に対して直交方向に変化させる用紙取出し位置可変手段を備え、
前記用紙取出し位置可変手段は、
用紙の排出方向に対して直交方向に位置する載置位置と取出位置との間を移動可能なサ
ブトレイを有し、
前記サブトレイは、
付勢手段により常に載置位置に位置するように付勢され、かつ用紙を積載するトレイ面から取り出し側に外れた位置に手掛かりが設けられ、
前記手掛かりにより前記サブトレイを、前記付勢手段の付勢力に抗して用紙の排出方向に対して直交方向に引き取出位置に移動可能に構成され、
用紙サイズに応じて用紙を前記サブトレイの前記載置位置に排出し、
前記サブトレイを用紙の排出方向に対して直交方向に引き前記取出位置に移動して載置された用紙を取り出し可能にしたことを特徴とする用紙積載装置である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、画像が記録された用紙を積載する用紙積載装置であり、
画像が記録された用紙を積載するトレイと、
前記トレイ上へ排出される画像が記録された用紙を、用紙サイズに応じて用紙取出し位置を変化させる用紙取出し位置可変手段を備え、
前記用紙取出し位置可変手段は、
用紙の排出方向に対して直交する方向に配置された支持バーと、
前記支持バーに配置されて用紙の搬送方向に対してローラ角度を変化させることが可能な排出ローラと、
用紙サイズに応じてローラ角度を変化させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、用紙サイズに応じて前記ローラ角度を変え、
前記排出ローラによって送られる用紙を、用紙サイズに応じて搬送方向に対して平行移動させながら搬送し、装置手前の取出位置に排出する構成であることを特徴とする用紙積載装置である。
【発明の効果】
【0010】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0012】
請求項1に記載の発明では、サブトレイは、付勢手段により常に載置位置に位置するように付勢され、かつ用紙を積載するトレイ面から取り出し側に外れた位置に手掛かりが設けられ、手掛かりによりサブトレイを、付勢手段の付勢力に抗して用紙の排出方向に対して直交方向に引き取出位置に移動可能に構成されており、用紙サイズに応じて用紙をサブトレイの載置位置に排出し、サブトレイを用紙の排出方向に対して直交方向に引き取出位置に移動することで用紙を容易に取り出すことができる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、用紙サイズに応じてローラ角度を変え、排出ローラによって送られる用紙を、用紙サイズに応じて搬送方向に対して平行移動させながら搬送し、装置手前の取出位置に排出する構成であり、用紙の搬送が終了したときには、用紙が装置手前の取出位置に排出されており、用紙を引き出す動作が不要で、短時間に用紙を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】用紙後処理装置本体を組み付けた画像形成装置の概略構成図である。
図2】用紙後処理装置本体を組み付ける前の画像形成装置の斜視図である。
図3】用紙後処理装置本体を組み付けた画像形成装置の斜視図である。
図4】大サイズの用紙を取り出す場合を示す図である。
図5】小サイズの用紙を取り出す場合を示す図である。
図6】手動操作のサブトレイによる用紙積載装置の実施形態を示す図である。
図7】自動操作のサブトレイによる用紙積載装置の実施形態を示す図である。
図8】第2の実施の形態の用紙取出し位置可変手段による排出を示す平面図である。
図9】用紙取出し位置可変手段の構成を示す正面図である。
図10】排出ローラの取付構造を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の用紙積載装置の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0016】
この実施の形態の用紙積載装置を、図1乃至図10に基づいて説明する。図1は用紙後処理装置本体を組み付けた画像形成装置の概略構成図、図2は用紙後処理装置本体を組み付ける前の画像形成装置の斜視図、図3は用紙後処理装置本体を組み付けた画像形成装置の斜視図、図4は大サイズの用紙を取り出す場合を示す図、図5は小サイズの用紙を取り出す場合を示す図、図6は手動操作のサブトレイによる用紙積載装置の実施形態を示す図、図7は自動操作のサブトレイによる用紙積載装置の実施形態を示す図、図8は第2の実施の形態の用紙取出し位置可変手段による排出を示す平面図、図9は用紙取出し位置可変手段の構成を示す正面図、図10は排出ローラの取付構造を示す側面図である。
【0017】
(第1の実施の形態)
この実施の形態の用紙後処理装置本体12は、画像が記録された用紙をフィニッシャ部11で処理する装置であり、画像形成装置50の装置本体51に形成されたセット部52に組み付けられる。この装置本体51の下部には、用紙を供給する用紙供給部53が配置され、用紙供給部53の上方には、画像形成部54が配置され、装置本体51の上部には、原稿読み取り部55が配置されると共に手前側に処理情報を表示したり入力する表示部59が配置されている。用紙後処理装置本体12の下方には、画像形成部54が位置し、上方には原稿読み取り部55が位置している。原稿の画像を原稿読み取り部55で読み取り、この画像情報を画像形成部54に送り、画像形成部54では用紙供給部53から送られてくる用紙に画像情報を記録する。
【0018】
用紙後処理装置本体12には、画像が記録された用紙をフィニッシャ部11で処理する搬送路13と、フィニッシャ部11で処理しないで排出する搬送路14が備えられる。フィニッシャ部11で処理して排出される用紙は、排出トレイ15に載置され、フィニッシャ部11で処理しないで排出される用紙は、用紙積載装置10のトップトレイ16に載置される。フィニッシャ部11には、例えばステイプラー、パンチャ、バインダー、折り機、封緘機その他の紙処理機の一つもしくは複数の組み合わせで処理するものが備えられ、これらのものは公知であり、画像が記録された用紙を後処理する構成である。この実施の形態では、用紙後処理装置本体12は、画像が記録された用紙をフィニッシャ部11で処理する構成であるが、フィニッシャ部11を有しないでトレイ上に集積する構成のものでもよい。また、用紙積載装置10は、画像形成装置50に一体に組み付けられるものでも、交換可能に備えるものでもよい。
【0019】
排出トレイ15は、画像形成装置50の装置本体51の側面から排出方向に突出して配置されるが、トップトレイ16は、原稿読み取り部55の下方に位置しており、トップトレイ16に載置され用紙は、セット部52によって形成される空間Kに位置しており、この狭い空間Kから取り出すことになる。
【0020】
用紙後処理装置本体12の用紙積載装置10には用紙取出し位置可変手段20が備えられる。用紙取出し位置可変手段20は、用紙取出し位置を変化させる構成であり、用紙の排出方向に対して直交方向に位置する載置位置と取出位置との間を移動可能なサブトレイ21を有する。このサブトレイ21は、トップトレイ16に移動可能に設けられ、図6に示すように、付勢手段22の一端部22aを固定部材23により装置本体12に取り付け、他端部22bを固定部材24によりサブトレイ21に取り付ける。この付勢手段22は、例えばコイルスプリングで構成され、サブトレイ21は、付勢手段22により常に載置位置に位置するように付勢されている。サブトレイ21には、取り出し側に手掛かり21aが設けられ、この手掛かり21aによりサブトレイ21を、付勢手段22の付勢力に抗して取出位置に移動可能に構成されている。
【0021】
次に、装置本体51のセット部52に用紙後処理装置本体12を組み付けた画像形成装置50により行う処理について説明する。画像形成装置50では、原稿の画像を原稿読み取り部55で読み取り、この画像情報を画像形成部54に送り、画像形成部54で用紙供給部53から送られてくる用紙に画像情報を記録する。
【0022】
この用紙後処理装置本体12のフィニッシャ部11で処理する場合には、画像が記録された用紙は搬送路13からフィニッシャ部11に送られ、フィニッシャ部11で処理された用紙は、排出トレイ15に載置される。このフィニッシャ部11で処理しないで排出される用紙は、搬送路14から用紙積載装置10のトップトレイ16に載置される。
【0023】
この用紙積載装置10には、用紙取出し位置可変手段20が備えられており、フィニッシャ部11で処理しないで排出される用紙を、用紙サイズに応じて用紙取出し位置を変化させる。例えば、用紙サイズが大サイズ(B4大サイズ)の用紙である場合には、図4に示すように、排出される用紙は、サブトレイ21の上からトップトレイ16の上まで広い範囲に載置されるから、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく手前側で用紙を取り出すことができる。
【0024】
一方、例えば、用紙サイズが小サイズ(A5大サイズ)の用紙である場合には、図5に示すように、排出される用紙は、サブトレイ21の中央部分上に載置されるから、使用者はサブトレイ21の手掛かり21aを握り、手掛かり21aを手前に引きサブトレイ21を付勢手段22の付勢力に抗して取出位置に移動させる。このようにして、サブトレイ21を手前の取出位置に移動することができるから、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく用紙を取り出すことができる。
【0025】
次に、用紙取出し位置可変手段20の他の実施形態を、図7に基づいて説明する。この実施形態の用紙取出し位置可変手段20は、サブトレイ21を載置位置と取出位置との間を移動させる駆動機構25と、駆動機構25を制御し、用紙を排出する際にサブトレイ21を載置位置に位置させ、排出後にサブトレイ21を取出位置に位置させる制御手段26を備える。
【0026】
駆動機構25は、サブトレイ21に設けられたラック25aと、駆動モータ25bと、駆動モータ25bの出力軸に設けられたピニオン25cから構成され、ラック25aとピニオン25cが噛み合っている。駆動モータ25bを駆動し、ピニオン25cを回転させることで、ラック25aを介してサブトレイ21を載置位置と取出位置との間を移動させる。
【0027】
例えば、用紙サイズが大サイズ(B4大サイズ)の用紙である場合には、排出される用紙は、サブトレイ21の上からトップトレイ16の上まで広い範囲に載置されるから、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく用紙を取り出すことができる。
【0028】
一方、例えば、用紙サイズが小サイズ(A5大サイズ)の用紙である場合には、図7に示すように、排出される用紙は、サブトレイ21の中央部分上に載置されるから、制御手段26は、排出された用紙のサイズ情報に基づき駆動モータ25bを駆動し、ピニオン25cを回転させることで、ラック25aを介してサブトレイ21を載置位置から取出位置へ移動させる。このようにして、サブトレイ21が手前の取出位置に移動されることから、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく用紙を取り出すことができる。サブトレイ21から用紙を取り出すと、駆動モータ25bを駆動し、ピニオン25cを回転させることで、ラック25aを介してサブトレイ21を載置位置へ戻す。
【0029】
(第2の実施の形態)
この実施の形態を、図8乃至図10に基づいて説明する。この実施の形態の用紙積載装置10は、第1の実施の形態と同様に構成されるから説明を省略する。この実施の形態の用紙取出し位置可変手段20は、用紙の搬送方向に対してローラ角度を変化させることが可能な排出ローラ31を有し、用紙サイズに応じてローラ角度を変え、用紙サイズに応じて用紙の排出方向を変化させる。
【0030】
排出ローラ31は、ローラ32、ローラホルダ33、操作アーム34を有する。ローラ32は、支持軸35を介してローラホルダ33に回動可能に支持され、ローラホルダ33に操作アーム34が一体に形成されている。ローラホルダ33には支持軸36が一体に形成されており、この支持軸36は支持バー37に回動可能に取り付けられている。
【0031】
支持バー37は、用紙の排出方向に対して直交する方向に配置され、この支持バー37には、排出ローラ31が4箇所に配置されている。この排出ローラ31の配置は4箇所に限らず、複数個所であればよい。これらの排出ローラ31の操作アーム34は、操作バー38に連結ピン39を介して連結され、操作バー38を操作することで用紙の搬送方向に対してローラ角度θを変化させることが可能になっている。
【0032】
操作バー38の端部にはラック40が設けられ、このラック40はピニオン41と噛み合い、ピニオン41は駆動モータ42の出力軸に設けられている。駆動モータ42は、制御手段43により制御され、制御手段43は用紙サイズに応じて駆動モータ42を回転させ、この駆動モータ42の回転により操作バー38、操作アーム34を介して排出ローラ31のローラ角度を変え、用紙サイズに応じて用紙の排出方向を変化させる。
例えば、用紙サイズが大サイズ(B4大サイズ)の用紙である場合には、排出される用紙は、ローラ角度が用紙の排出方向に平行な排出ローラ31によって送られ、この用紙はサブトレイ21の上からトップトレイ16の上まで広い範囲に載置されるから、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく用紙を取り出すことができる。
【0033】
一方、例えば、用紙サイズが小サイズ(A5大サイズ)の用紙である場合には、排出される用紙は、サブトレイ21の中央部分上に載置されることになるから、制御手段43は、排出される用紙のサイズ情報に基づき駆動モータ42を駆動し、ピニオン41を回転させることで、ラック40を介して操作バー38、操作アーム34を介して排出ローラ31のローラ角度θを変え、排出ローラ31によって送られる用紙を手前の取出位置に排出する。したがって、使用者はセット部52によって形成される空間Kの奥まで手を入れることなく用紙を取り出すことができる。このように、用紙の搬送方向に対してローラ角度θを変化させることで、用紙サイズに応じて用紙の排出方向を変化させ、用紙を容易に取り出すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
この発明は、プリンター、複写機、印刷機などの画像形成装置とそれらに結合されて、画像が記録された用紙を載置する用紙積載装置に適用でき、用紙サイズに応じて用紙取出し位置を変化させ、用紙を容易に取り出すことが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10 用紙積載装置
11 フィニッシャ部
12 用紙後処理装置本体
13,14 搬送路
15 排出トレイ
16 トップトレイ
20 用紙取出し位置可変手段
21 サブトレイ
21a 手掛かり
22 付勢手段
23,24 固定部材
25 駆動機構
26,43 制御手段
31 排出ローラ
37 支持バー
38 操作バー

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10