(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1には、オーダリングシステムの構成例が、ブロック図により示されている。オーダリングシステム100は、店舗に備えられる。以下では、一例として、オーダリングシステム100が飲食店に備えられているものとして説明する。オーダリングシステム100は、管理装置110と、サーバ装置120と、中継装置130と、精算装置140(第2出力装置)と、入出力装置160(第1出力装置)と、登録装置150とを備える。
【0011】
中継装置130(アクセスポイント)は、装置間の通信を中継する。
図1では、中継装置130は、有線LAN(Local Area Network)を介して、管理装置110、及び、サーバ装置120と接続されている。また、中継装置130は、無線LANを介して、精算装置140、入出力装置160、及び、登録装置150と接続されている。
【0012】
管理装置110(パーソナルコンピュータ)は、精算装置140の精算処理の結果(例えば、レシートに印字された情報等が登録されている販売実績データ)に基づいて、管理が必要な商品の販売実績を管理する。管理装置110は、例えば、管理が必要な商品の販売数を計数する。ここで、管理が必要な商品は、例えば、有料の商品である。
【0013】
サーバ装置120(記憶装置)は、商品マスタファイル(
図2を用いて後述する)を記憶する。商品マスタファイルは、管理装置110によって設定及び更新される。サーバ装置120は、登録装置150から中継装置130を介して受信した注文データを、注文データファイル(
図4及び
図7を用いて後述する)に登録して記憶する。サーバ装置120は、商品マスタファイル、及び、注文データファイルを、精算装置140に参照させてもよい。
【0014】
図2には、商品マスタファイルの例が、表により示されている。商品マスタファイルでは、品番(メニューコード)と、品名と、価格と、メニュー品目フラグとが、対応付けられている。ここで、品番は、商品の番号である。品名は、商品の名称である。価格は、商品の価格(値段)である。
【0015】
商品マスタファイルには、メニュー品目と、メニュー外品目とが、まとめて登録されている。メニュー品目フラグは、レシートに印字される情報であるか否かを示すフラグ情報である。商品マスタファイルにおいて対応づけられた商品が、管理が必要な商品である(メニュー品目である)場合、メニュー品目フラグは、値1に定められる。一方、商品マスタファイルにおいて対応づけられた商品が、管理が必要な商品でない(メニュー外品目である)場合、メニュー品目フラグは、値0に定められる。
【0016】
ここで、管理装置110(
図1を参照)は、商品マスタファイルに価格を登録する際、価格が0円である商品(無料の商品)に対応付けられたメニュー外品目フラグを値0に定めて、商品マスタファイルに登録してもよい。一方、管理装置110は、商品マスタファイルに価格を登録する際、価格が0円でない商品(有料の商品)に対応付けられたメニュー外品目フラグを値1に定めて、商品マスタファイルに登録してもよい。
【0017】
図2では、品番「01001」には、品名「スパゲティミートソース」と、価格「650」と、メニュー品目フラグ「値1」とが対応付けられている。また、品番「01002」には、品名「サーロインステーキ」と、価格「2000」と、メニュー品目フラグ「値1」とが対応付けられている。また、品番「01003」には、品名「ハンバーグB」と、価格「980」と、メニュー品目フラグ「値1」とが対応付けられている。また、品番「01004」には、品名「皿」と、価格「0」と、メニュー品目フラグ「値1」とが対応付けられている。また、品番「01005」には、品名「箸」と、価格「0」と、メニュー品目フラグ「値1」とが対応付けられている。
【0018】
図3には、登録装置の構成例がブロック図により示されている。登録装置150は、例えば、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)である。登録装置150は、店員により、注文に応じて操作される。登録装置150は、中継装置130を介して、サーバ装置120に注文データを送信する。なお、登録装置150は、客自身が注文に応じて操作するセルフ注文式の装置でもよい。
【0019】
登録装置150は、CPU151と、バス151aと、ROM152(Read Only Memory)と、表示部153と、カーソルキー154と、プッシュキー155と、RAM156(Random Access Memory)と、音出力部157と、通信部158と、計時部159とを備える。なお、登録装置150は、会計伝票を発行するための発行部(不図示)を備えていてもよい。会計伝票には、注文データがテーブル番号とともに印字されてもよい。
【0020】
ROM152(Read Only Memory)は、登録装置150のためのプログラムを記憶する。
RAM156(Random Access Memory)は、各種データ(例えば、注文データ)を一時記憶する。
【0021】
カーソルキー154は、選択するための操作入力を受け付ける。例えば、カーソルキー154は、表示部153に表示された商品一覧(メニュー)から、注文された商品を選択するための操作入力を受け付ける。
【0022】
プッシュキー155は、確定させるための操作入力を受け付ける。例えば、プッシュキー155は、表示部153に表示された商品一覧(メニュー)から、注文された商品を確定させるための操作入力を受け付ける。
【0023】
表示部153は、各種の画像を表示する。例えば、表示部153は、商品一覧(メニュー)の画像を表示する。表示部153は、液晶パネルを有していてもよい。また、表示部153は、タッチパネルを有していてもよい。
【0024】
音出力部157は、CPU151による制御に基づいて、音を出力する。例えば、音出力部157は、メニューを読み上げる音声を出力してもよい。また、例えば、音出力部157は、カーソルキー154及びプッシュキー155を介した操作入力に応じた操作音を、出力してもよい。
計時部159は、時刻を計測する。例えば、計時部159は、現在日時を示す情報を、CPU151に出力してもよい。
【0025】
CPU151は、バス151aを介して、登録装置150の各部を制御する。
通信部158は、CPU151による制御に基づいて、中継装置130との無線通信を実行する。通信部158は、注文された商品を示す注文データ(例えば、商品の品名及び個数)と、テーブル番号を示す情報とを、CPU151による制御に基づいて、中継装置130に送信する。送信された注文データは、注文データファイルに登録されて、サーバ装置120に記憶される。
【0026】
図4には、注文データファイルの例が、表により示されている。注文データファイルでは、品名と、個数と、テーブル番号と、注文時刻と、完了時刻と、ステータス(状況)とが、対応付けられている。品名、個数、及びテーブル番号は、通信部158から中継装置130を介してサーバ装置120に送信され、注文データファイルの登録内容として、サーバ装置120に記憶される。
【0027】
注文時刻は、注文データを受信した時刻に基づいて、サーバ装置120により、注文データファイルに登録される。ステータスは、商品の状況を示す情報であり、初期値では、調理中又は未提供に定められている。また、ステータスは、対応付けられた商品が調理済又は提供済となった場合には、入出力装置160(
図1を参照)により、調理済又は提供済に更新される。完了時刻は、ステータスが調理済又は提供済に更新された時刻に基づいて、サーバ装置120により、注文データファイルに登録される。
【0028】
図4では、品名「スパゲティミートソース」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、ステータス「調理中」とが対応付けられている。また、品名「サーロインステーキ」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、ステータス「調理中」とが対応付けられている。また、品名「ハンバーグB」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、ステータス「調理中」とが対応付けられている。また、品名「皿」には、個数「2」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、ステータス「未提供」とが対応付けられている。また、品名「箸」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、ステータス「未提供」とが対応付けられている。
【0029】
図5には、入出力装置の構成例がブロック図により示されている。入出力装置160(キッチンプリンタ)は、注文データをキッチンチケットに印字して、印字したキッチンチケットを発行する。入出力装置160は、厨房(キッチン)に備えられる。入出力装置160は、CPU161と、バス161aと、ROM162と、RAM163と、表示部164と、通信部165と、印刷部166と、操作部167とを備える。
【0030】
ROM162は、入出力装置160のためのプログラムを記憶する。
RAM163は、各種データ(例えば、注文データ)を一時記憶する。
表示部164は、各種の画像を表示する。例えば、表示部164は、注文データを受信したことを報知するための画像(例えば、メッセージ画像)を表示する。表示部164は、液晶パネルを有していてもよい。また、表示部164は、タッチパネルを有していてもよい。
【0031】
通信部165は、CPU161による制御に基づいて、中継装置130との無線通信を実行する。通信部165は、注文された商品のステータス(例えば、調理済、提供済)を示すステータス情報と、品名を示す情報と、テーブル番号を示す情報とを、CPU161による制御に基づいて、中継装置130に送信する。送信されたステータス情報は、品名を示す情報と、テーブル番号を示す情報とに基づいて、注文データファイルの項目「ステータス」に登録されて、サーバ装置120に記憶される。
【0032】
操作部167は、操作入力を受け付ける。例えば、操作部167は、ステータス情報を入力するための操作入力を受け付けてもよい。
印刷部166は、CPU161による制御に基づいて、商品に基づく情報をキッチンチケット(第1媒体)に印字し、印字したキッチンチケットを発行する。キッチンチケットは、ロール紙から切断された紙でもよい。
【0033】
CPU161は、バス161aを介して、入出力装置160の各部を制御する。例えば、CPU161は、印刷部166を制御することにより、注文された商品に基づく情報(注文データ)をキッチンチケットに印字させる。
【0034】
図6には、キッチンチケットの例が示されている。キッチンチケット(キッチン伝票)には、注文データファイルに登録された商品に基づく情報のうち、ステータス(例えば、
図7を参照)が調理中又は未提供である商品に基づく情報が、テーブル番号とともに印字される。ここで、キッチンチケットには、メニュー品目フラグ(例えば、
図2を参照)の値にかかわらず、商品に基づく情報が印字される。つまり、レシートには、メニュー品目フラグが値0である商品に基づく情報と、メニュー品目フラグが値1である商品に基づく情報との両方が印字される。
【0035】
図6では、キッチンチケットには、品名「スパゲティミートソース」及び個数「1品」と、品名「サーロインステーキ」及び個数「1品」と、品名「ハンバーグB」及び個数「1品」と、品名「皿」及び個数「1枚」と、品名「箸」及び個数「1膳」とが、テーブル番号「001」とともに印字されている。なお、至急の注文が客からあった場合には、キッチンチケットには、文字列「至急」が印字されてもよい。
【0036】
図5に戻り、入出力装置の構成例の説明を続ける。CPU161は、操作部167を介した操作入力に基づいて、ステータス情報を定める。CPU161は、通信部165を制御して、サーバ装置120(
図1を参照)にステータス情報を送信することにより、サーバ装置120に記憶されている注文データファイル(
図4を参照)の項目「ステータス」を、調理済又は提供済に更新する。
【0037】
図7には、更新された注文データファイルの例が、表により示されている。
図4に示す注文データファイルと比較して、ステータスは、対応付けられた商品が調理済又は提供済となったため、入出力装置160により、調理済又は提供済に更新されている。また、完了時刻は、ステータスが調理済又は提供済に更新された時刻に基づいて、サーバ装置120により、注文データファイルに登録されている。
【0038】
図7では、品名「スパゲティミートソース」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、完了時刻「19:15」と、ステータス「調理済」とが対応付けられている。また、品名「サーロインステーキ」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、完了時刻「19:15」と、ステータス「調理済」とが対応付けられている。また、品名「ハンバーグB」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、完了時刻「19:20」と、ステータス「調理済」とが対応付けられている。また、品名「皿」には、個数「2」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、完了時刻「19:15」と、ステータス「提供済」とが対応付けられている。また、品名「箸」には、個数「1」と、テーブル番号「001」と、注文時刻「19:00」と、完了時刻「19:15」と、ステータス「提供済」とが対応付けられている。
【0039】
図8には、精算装置の構成例がブロック図により示されている。精算装置140(POS:Point Of Sales)は、注文された商品(メニュー品目)の代金を精算するための精算処理を実行する。精算装置140は、店員により操作されてもよい。精算装置140は、CPU141と、バス141aと、ROM142と、RAM143と、表示部144と、通信部145と、印刷部146と、操作部147と、決済部148とを備える。
【0040】
ROM142は、精算装置140のためのプログラムを記憶する。
RAM143は、各種データ(例えば、レシートに印字された情報等が登録されている販売実績データ)を一時記憶する。また、RAM143は、サーバ装置120に記憶されている商品マスタファイルが通信部145を介して参照されることにより、商品マスタファイルの少なくとも一部を一時記憶してもよい。また、RAM143は、サーバ装置120に記憶されている注文データファイルが通信部145を介して参照されることにより、注文データファイルの少なくとも一部を一時記憶してもよい。
【0041】
表示部144は、各種の画像を表示する。例えば、CPU141により精算処理が実行されている場合、表示部144は、管理が必要な商品(メニュー品目)に基づく情報を表示する。表示部144は、液晶パネルを有していてもよい。また、表示部144は、タッチパネルを有していてもよい。
【0042】
通信部145は、CPU141による制御に基づいて、中継装置130との無線通信を実行する。通信部145は、注文データファイルの少なくとも一部を、中継装置130を介してサーバ装置120から取得する。例えば、通信部145は、注文データファイルのうち、操作部147を介して操作入力されたテーブル番号に対応づけられた部分を、中継装置130を介してサーバ装置120から取得してもよい。
【0043】
通信部145は、商品マスタファイルの少なくとも一部を、中継装置130を介してサーバ装置120から取得してもよい。例えば、通信部145は、商品マスタファイルのメニュー品目フラグを、中継装置130を介してサーバ装置120から取得してもよい。
操作部147は、操作入力を受け付ける。例えば、操作部147は、会計伝票に印字されたテーブル番号を入力するための操作入力を受け付けてもよい。
【0044】
決済部148は、精算処理において、現金により代金決済などの取引を実行し、該取引を実行した結果(例えば、代金決済が完了したか否かを示す情報)を、バス141aを介してCPU141に出力する。また、決済部148は、CPU141による制御に応じて、代金の釣銭及び釣札の少なくとも一方を払い出してもよい。
【0045】
決済部148は、精算処理において、クレジットにより代金決済を実行し、代金決済を実行した結果を、バス141aを介してCPU141に出力してもよい。また、決済部148は、精算処理において、電子マネーにより代金決済を実行し、代金決済を実行した結果を、バス141aを介してCPU141に出力してもよい。
【0046】
印刷部146は、CPU141による制御に基づいて、調理済及び提供済の商品に基づく情報をレシートに印字して、印字したレシートを発行する。ここで、印刷部146は、CPU141による制御に基づいて、メニュー品目に基づく情報をレシートに印字する。
【0047】
CPU141は、バス141aを介して、精算装置140の各部を制御する。CPU141は、操作部147を介して、テーブル番号を取得する。CPU141は、通信部145を介して、注文データファイル(例えば、
図7を参照)を参照する。
【0048】
CPU141は、取得したテーブル番号に対応付けられた商品に基づく情報を、サーバ装置120の注文データファイルから取得する。ここで、CPU141は、メニュー品目に基づく情報、及び、メニュー外品目に基づく情報を、区別することなく、サーバ装置120の注文データファイルから取得してもよい。
【0049】
CPU141は、注文データファイルから取得した商品に基づく情報のうち、未参照である情報を参照する。ここで、CPU141は、未参照である情報を、商品毎(注文データファイルの行毎)に参照する。また、CPU141は、商品に基づく情報(例えば、品名)を検索キーとして、商品マスタファイル(
図2を参照)を検索し、当該商品に対応づけられたメニュー品目フラグを参照する。
【0050】
CPU141は、参照中のメニュー品目フラグが値1であるか否かを判定する。CPU141は、参照中のメニュー品目フラグが値1である場合、そのメニュー品目フラグに対応づけられた商品を、メニュー品目と判定する。一方、CPU141は、参照中のメニュー品目フラグが値0である場合、そのメニュー品目フラグに対応づけられた商品を、メニュー外品目と判定する。
【0051】
なお、CPU141は、商品マスタファイル(
図2を参照)に登録された価格に基づいて、メニュー品目であるか否か(メニュー外品目でないか否か)を判定してもよい。すなわち、CPU141は、商品マスタファイルに登録されている価格「0」に対応づけられた商品をメニュー外品目と判定し、一方、商品マスタファイルに登録されている価格「0以外」に対応づけられた商品をメニュー品目と判定してもよい。
【0052】
CPU141は、メニュー品目に基づく情報についてのみ、参照中の商品に基づく情報をレシート(
図9を参照)に印字するよう、印刷部146を制御する。また、CPU141は、レシートに印字された情報等を、販売実績データとしてRAM143に記憶させてもよい。販売実績データには、メニュー品目に基づく情報のみが含められてもよい。
【0053】
図9には、レシートの例が示されている。レシートには、注文データファイルに登録された商品に基づく情報のうち、ステータス(例えば、
図7を参照)が調理済又は提供済であり、且つ、メニュー品目フラグ(例えば、
図2を参照)が値1である商品に基づく情報が、テーブル番号毎に印字される。つまり、レシートには、メニュー品目フラグが値0である商品に基づく情報は、印字されない。これにより、精算装置140は、販売実績データに基づいて、メニュー品目フラグが値1である商品(メニュー品目)のみについて、管理装置110に販売実績を管理(例えば、販売数を計数)させることができる。
【0054】
次に、精算装置の動作手順例を説明する。
図10は、精算装置の動作手順例を示すフローチャートである。商品の代金精算を行う際、店員は、会計伝票に記載されたテーブル番号を、操作部147を介して精算装置140(
図1を参照)に入力する。
【0055】
(ステップS1)CPU141(
図1を参照)は、操作部147を介して、テーブル番号を取得する。
(ステップS2)CPU141は、注文データファイル(例えば、
図7を参照)を参照し、取得したテーブル番号に対応付けられた商品に基づく情報(メニュー品目に基づく情報、メニュー外品目に基づく情報)を、サーバ装置120から取得する。
【0056】
(ステップS3)CPU141は、注文データファイルから取得した商品に基づく情報のうち、未参照である情報を参照する。ここで、CPU141は、未参照である情報を、商品毎に参照する。
【0057】
(ステップS4)CPU141は、商品に基づく情報(例えば、品名)を検索キーとして、商品マスタファイル(
図2を参照)を検索し、当該商品に対応づけられたメニュー品目フラグを参照する。CPU141は、参照中のメニュー品目フラグが値1であるか否かを判定する。参照中のメニュー品目フラグが値1である場合(ステップS4:Yes)、CPU141は、ステップS5に処理を進める。一方、参照中のメニュー品目フラグが値0である場合(ステップS4:No)、CPU141は、ステップS6に処理を進める。
【0058】
(ステップS5)CPU141は、参照中の商品に基づく情報をレシート(
図9を参照)に印字するよう、印刷部146(
図1を参照)を制御する。
(ステップS6)CPU141は、注文データファイルから取得した商品に基づく情報のうち、未参照である情報があるか否かを判定する。未参照である情報がある場合(ステップS6:Yes)、CPU141は、ステップS3に処理を戻す。一方、未参照である情報がない場合(ステップS6:No)、CPU141は、処理を終了する。
【0059】
以上のように、オーダリングシステム100は、第1情報(例えば、メニュー品目)及び第2情報(例えば、メニュー外品目)を記憶装置(例えば、サーバ装置120の注文データファイル)に登録する登録装置150と、登録された第1情報に基づく情報(例えば、メニュー品目の品名及び個数)と、登録された第2情報に基づく情報(例えば、メニュー外品目の品名及び個数)とを、第1媒体(例えば、キッチンチケット)に出力する入出力装置160と、登録された第1情報及び第2情報のうち第1情報に基づく情報(例えば、メニュー品目の品名、個数及び価格)を、第2媒体(例えば、レシート)に出力する精算装置140と、を備える。
【0060】
この構成により、精算装置140は、登録された第1情報及び第2情報のうち第1情報に基づく情報を、第2媒体に出力する。例えば、精算装置140は、登録されたメニュー外品目に基づく情報をレシートに出力せずに、登録されたメニュー品目の品名、価格及び個数をレシートに出力してもよい。
これにより、オーダリングシステム100は、必要のない情報(メニュー外品目に基づく情報)を、レシートに印字することがない。
【0061】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0062】
例えば、サーバ装置120は、商品マスタファイルのメニュー品目フラグ(
図2を参照)が値1である商品に基づく情報(例えば、商品の品名、個数及び価格)のみを、中継装置130を介して精算装置140に送信してもよい。これにより、精算装置140は、サーバ装置120から送信された商品に基づく情報を、メニュー品目フラグの値を判定することなく印字しても、管理が必要な商品に基づく情報のみをレシートに印字することができる。
【0063】
また、例えば、入出力装置160(第1出力装置)は、印刷部166(
図5を参照)を備えていなくてもよい。この場合、入出力装置160は、印刷部166がキッチンチケットを発行しない代わりに、表示部164(
図5を参照)がキッチンチケットを表示(出力)してもよい。つまり、入出力装置160は、キッチンモニタでもよい。
【0064】
なお、上記に説明した精算装置、登録装置、入出力装置、サーバ装置、及びオーダリングシステムを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0065】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0066】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0067】
[付記]
本発明の一態様は、第1情報及び第2情報を記憶装置に登録する登録装置と、登録された前記第1情報に基づく情報と、登録された前記第2情報に基づく情報とを、第1媒体に出力する第1出力装置と、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報に基づく情報を、第2媒体に出力する第2出力装置と、を備えることを特徴とするオーダリングシステムである。
この構成により、第2出力装置は、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報に基づく情報を、第2媒体に出力する。
これにより、オーダリングシステムは、必要のない情報をレシートに印字することがない。
【0068】
飲食店等の店員は、客から注文されたメニュー品目を、登録装置(注文受付端末)を用いて記憶装置の注文データファイルに登録する際、メニュー外品目も、客から注文される場合がある。ここで、メニュー品目は、販売実績などの管理が必要な商品であり、例えば、有料の商品である。一方、メニュー外品目は、販売実績などの管理が必要でない商品であり、例えば、無料の商品(0円商品)である。メニュー外品目は、例えば、取り皿、スプーン、灰皿、箸置き、箸でもよい。また、記憶装置は、商品の情報(例えば、商品の価格)を管理するための商品マスタファイルを記憶している。商品マスタファイルには、メニュー品目と、メニュー外品目とが、まとめて登録されている。
【0069】
飲食店等の店員は、メニュー外品目についても、メニュー品目と同じ要領で登録装置を操作して注文を受け付け、注文を受け付けたメニュー品目及びメニュー外品目を、記憶装置の注文データファイルに登録して、厨房に報知する。厨房に配置された第1出力装置(キッチンプリンタ)は、客から注文されたメニュー品目及びメニュー外品目を、記憶装置の注文データファイルに基づいて、キッチンチケット(キッチン伝票)に印字することができる。
【0070】
一方、商品の代金精算を行う際、第2出力装置(精算装置)は、客から注文されたメニュー品目及びメニュー外品目(会計伝票に記載された商品)のうち、注文されたメニュー品目のみを、レシートに印字することができる。つまり、第2出力装置は、注文されたメニュー外品目を、レシートに印字することがない。
【0071】
飲食店等の店員は、登録装置の操作についての特別な習熟なしで、メニュー品目と同じ要領で、メニュー外品目についても注文を容易に受け付けることができる。また、飲食店等の店員は、メニュー品目と同様に、メニュー外品目を遅延なく厨房に報知することができる。また、第2出力装置は、無駄な印字をしなくて済む。
【0072】
また、本発明の一態様は、前記第2出力装置が、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報に基づく個数を計数させることを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、第2出力装置は、オーダリングシステムにおいて、注文されたメニュー外品目の数を、販売実績(注文履歴等)の集計上、販売数として管理装置に計数(管理)させなくて済む。
【0073】
また、本発明の一態様は、前記登録装置が、注文された商品を示す前記第1情報及び前記第2情報を、前記記憶装置に登録することを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、飲食店等の店員は、メニュー品目と同じ要領で、メニュー外品目についても記憶装置の注文データファイルに登録することができる。
【0074】
また、本発明の一態様は、前記第2出力装置は、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報を、フラグ情報に基づいて前記第2媒体に出力することを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、第2出力装置は、メニュー品目であるか否かを示すフラグ情報、又は、メニュー外品目であるか否かを示すフラグ情報に基づいて、注文されたメニュー品目に基づく情報のみを、レシートに印字することができる。つまり、第2出力装置は、注文されたメニュー外品目に基づく情報を、フラグ情報に基づいて、レシートに印字しないようにすることができる。
【0075】
また、本発明の一態様は、前記第2出力装置が、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報を、価格情報に基づいて前記第2媒体に出力することを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、第2出力装置は、メニュー品目の価格情報、又は、メニュー外品目の価格情報に基づいて、注文されたメニュー品目に基づく情報のみを、レシートに印字することができる。つまり、第2出力装置は、注文されたメニュー外品目に基づく情報を、価格情報に基づいて、レシートに印字しないようにすることができる。
【0076】
また、本発明の一態様は、前記第2出力装置が、登録された前記第1情報及び前記第2情報のうち前記第1情報に基づいて精算処理を実行し、前記精算処理の結果を示す情報を、前記第2媒体に出力することを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、商品の代金精算を行う際、第2出力装置は、客から注文されたメニュー品目及びメニュー外品目のうち、注文されたメニュー品目に基づく情報(精算処理の結果を示す情報)のみを、レシートに印字することができる。つまり、第2出力装置は、注文されたメニュー外品目に基づく情報を、レシートに印字しないようにすることができる。
【0077】
また、本発明の一態様は、前記第1出力装置が、登録された前記第1情報に基づく情報と、登録された前記第2情報に基づく情報とを、前記第1媒体としての紙に印字することを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、第1出力装置は、客から注文されたメニュー品目及びメニュー外品目に基づく情報を、紙に印字することができる。
【0078】
また、本発明の一態様は、前記第1出力装置が、厨房に設置されることを特徴とするオーダリングシステムである。
これにより、厨房に配置された第1出力装置(キッチンプリンタ)は、客から注文されたメニュー品目及びメニュー外品目に基づく情報を、キッチンチケットに印字することができる。