特許第6344613号(P6344613)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6344613
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20180611BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-118689(P2015-118689)
(22)【出願日】2015年6月11日
(65)【公開番号】特開2017-497(P2017-497A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2015年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】特許業務法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉地 良幸
【審査官】 阿部 知
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−013148(JP,A)
【文献】 特開2013−162839(JP,A)
【文献】 特開2013−009843(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が操作可能な操作手段と、
当否を報知するための識別図柄が変動を停止または仮停止するまでの間に先の演出を実行し、当該停止または仮停止した識別図柄が変動を再び開始した後、後の演出を実行する連続演出実行手段と、
前記先の演出および前記後の演出の内容を決定する演出決定手段と、
を備え、
前記先の演出は、遊技者に前記操作手段の操作を促す先の操作演出と、当該先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合に実行される先の結果演出を含み、
前記後の演出は、遊技者に前記操作手段の操作を促す後の操作演出と、当該後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合に実行される後の結果演出を含み、
前記先の結果演出および前記後の結果演出として発生し得る演出として、当たり信頼度が段階的に異なる複数の特定演出が設定されており、
当否判定結果が当たりとなる場合、前記先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記先の結果演出としてある特定演出が設定されたときには、当たり信頼度の段階が当該ある特定演出以上の特定演出のうちから抽選により決定された一の特定演出が前記後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記後の結果演出として設定されるように構成されている一方、
当否判定結果が当たりとなる場合、前記先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとならずに前記先の結果演出が実行されなかったときには、前記複数の特定演出の全てのうちから抽選により決定された一の特定演出が前記後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記後の結果演出として設定されるように構成されている
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が操作可能な操作手段を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1等に記載されるように、遊技者が操作可能な操作手段が設けられた遊技機において、当該操作手段が操作されたことを契機として、当否が当たりとなる期待度(当たりとなる蓋然性)を示唆する結果演出が実行されるものが公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−136470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、遊技者が操作可能な操作手段を備えた遊技機において、当該操作手段を用いた連続演出の趣向性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段と、当否を報知するための識別図柄が変動を停止または仮停止するまでの間に先の演出を実行し、当該停止または仮停止した識別図柄が変動を再び開始した後、後の演出を実行する連続演出実行手段と、前記先の演出および前記後の演出の内容を決定する演出決定手段と、を備え、前記先の演出は、遊技者に前記操作手段の操作を促す先の操作演出と、当該先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合に実行される先の結果演出を含み、前記後の演出は、遊技者に前記操作手段の操作を促す後の操作演出と、当該後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合に実行される後の結果演出を含み、前記先の結果演出および前記後の結果演出として発生し得る演出として、当たり信頼度が段階的に異なる複数の特定演出が設定されており、当否判定結果が当たりとなる場合、前記先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記先の結果演出としてある特定演出が設定されたときには、当たり信頼度の段階が当該ある特定演出以上の特定演出のうちから抽選により決定された一の特定演出が前記後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記後の結果演出として設定されるように構成されている一方、当否判定結果が当たりとなる場合、前記先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとならずに前記先の結果演出が実行されなかったときには、前記複数の特定演出の全てのうちから抽選により決定された一の特定演出が前記後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなって実行される前記後の結果演出として設定されるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、先の操作演出における操作手段の操作態様が、実行される後の演出の内容に寄与するものとなるため、先の操作演出において操作手段を操作する意義(遊技者の操作手段の操作意欲)が高まる。つまり、操作手段を用いた連続演出の趣向性を高めることが可能である。
【0014】
また、先の結果演出が実行されるよう、先の操作演出において操作手段の積極的な操作を促すことが可能であるし、後の操作演出においても、後の結果演出が実行されるよう、操作手段の積極的な操作を促すことが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかる遊技機によれば、遊技者が操作可能な操作手段を備えた遊技機において、当該操作手段を用いた連続演出の趣向性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態にかかる遊技機の正面図である。
図2】擬似連続予告を説明するための図である。
図3】先読み連続予告を説明するための図である。
図4】先の演出(先の操作演出、先の結果演出)から、識別図柄の停止または仮停止を経て後の演出(後の操作演出、後の結果演出)に至る流れを示した図である。
図5】後の結果演出を決定する手順を示したフローチャートである。
図6】大当たり用初期テーブル(a)およびはずれ用初期テーブル(b)である。
図7】大当たり用継続テーブル(a)およびはずれ用継続テーブル(b)である。
図8】後の結果演出を決定する要件として、複数回の先の操作演出それぞれにおいて操作態様が所定の条件を満たすものとなったか否かの組み合わせが設定された場合の考えられるパターンを示したものである。
図9】後の結果演出を決定する要件として、複数回の先の操作演出において操作態様が所定の条件を満たすものとなった回数が設定された場合の考えられるパターンを示したものである。
図10】後の結果演出を決定する要件として、直近に実行された先の結果演出として考えられるパターンを示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
【0020】
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
【0021】
遊技領域902には、表示装置91、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。かかる表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、図2図4は、表示領域911を大まかに記載するが、その形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
【0022】
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
【0023】
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
【0024】
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
【0025】
大当たりの抽選(当否判定)は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口が複数設けられていてもよい)。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、大入賞口906が頻繁に開放状態となり、遊技者が多くの遊技球(いわゆる出玉)を獲得することができるものであって、公知の遊技機と同様であるため詳細な説明を省略する。獲得できる遊技球の期待値が異なる複数種の大当たり遊技が設定されていてもよい。
【0026】
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される識別図柄30の組み合わせによって当否判定結果を遊技者に報知する。識別図柄30は、当否判定結果の報知の開始とともに変動を開始する。大当たりに当選している場合には識別図柄30は最終的に所定の組み合わせ(例えば、同じ識別図柄30の三つ揃い)で停止する。はずれである場合には識別図柄30は最終的にそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせで停止する。
【0027】
また、本実施形態では、上記当否判定のための数値が取得された順に当否判定結果の報知が開始される(識別図柄30の変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否判定結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否判定結果の報知が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否判定結果の報知が開始されていない数値(当該数値のそれぞれに対応するものがいわゆる「保留」である)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、一種の始動入賞口につき四つである。なお、本実施形態では、当否判定結果の報知が開始される時点で、取得された数値が大当たりとなる数値か否かが判断されることとなるが、数値が取得されたときに当否判定を行い、当否判定結果自体を記憶させておく構成としてもよい。また、取得された数値は、当否判定結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用される。
【0028】
本実施形態では、記憶手段に記憶されている当否判定結果の報知が開始されていない取得された数値(当否判定情報)のそれぞれに対応するマークである保留図柄40が、表示装置91の表示領域911に表示される。具体的には、当否判定を実行するための数値が取得された順に並ぶよう、保留図柄40が表示装置91の表示領域911に表示される(図2図4等参照)。なお、保留図柄40が表示される態様は、このようなものに限られるわけではない(例えば、メインの表示装置91とは異なる、保留図柄40が表示される表示装置が別途設けられていてもよい)。
【0029】
本実施形態にかかる遊技機1は、大当たりの当否判定結果を報知する演出の一態様として「連続演出」が実行可能である。図示されない演出制御用の基板には、連続演出を実行に移す演出実行手段と、連続演出の内容を決定する演出決定手段が設けられている。
【0030】
かかる連続演出として、擬似連続演出(図2参照)と先読み連続演出(図3参照)が設定されている。擬似連続演出は、一回の当否判定結果を報知する演出において、変動を開始した識別図柄30が仮停止の後に再び変動を開始することを一または複数回繰り返すものである。つまり、識別図柄30が停止する場合は当否判定結果の報知が完了する状態であるから、識別図柄30が停止したかのように見せかけて再び変動を開始することで、一回の当否判定結果を報知するための一連の演出の趣向性を高めようとするものである。識別図柄30が仮停止する前の演出と、仮停止した識別図柄30が再び変動を開始した後の演出20は、演出が継続していることが分かるように関連性をもたせたものとすることがある。最終的には、擬似連続演出を経て報知される当否判定結果を踏まえ、識別図柄30が所定の組み合わせで停止する。
【0031】
一方、先読み連続演出は、複数回の当否判定結果を報知する演出を、関連性をもたせる等して連続的に実行するものである。換言すれば、保留されているある当否判定情報(ある保留図柄40)に対応する当否判定結果を報知するに際し、それよりも前の当否判定結果を報知する演出を利用したものである。識別図柄30が停止する前の演出と、停止した識別図柄30が再び変動を開始した後の演出20は、演出が継続していることが分かるように関連性をもたせたものとすることがある。
【0032】
このように、連続演出は(擬似連続演出、先読み演出のいずれも)、識別図柄30が停止または仮停止する(図2(b)および図3(b)に示した状態となる)前の演出である先の演出10(図2(a)および図3(a))と、停止または仮停止した識別図柄30が再び変動を開始した後に実行される後の演出20(図2(c)および図3(c))とを連続的に実行するものである。
【0033】
連続演出が継続する場合には、識別図柄30が所定の組み合わせで停止または仮停止する構成としてもよい。また、連続演出が継続することを示す特殊図柄(識別図柄30の一種である)が停止または仮停止時に表示される構成としてもよい。なお、連続演出として、かかる擬似連続演出、先読み演出の両方が実行されることがある構成としてもよいし、いずれか一方のみ実行されることがある構成であってもよい。擬似連続演出、先読み演出の両方が実行されることがある構成である場合であっても、以下で説明する制御例等は、一方の連続演出のみに適用してもよい。
【0034】
一般的な公知の遊技機においては、連続演出の連続回数(本明細書においては、識別図柄30の一回目の停止または仮停止が発生するまでを一回目、当該停止または仮停止から再び変動を開始し、再度停止または仮停止するまでを二回目・・・というように連続回数をカウントするものとする)が、当否が大当たりとなる蓋然性(以下、大当たり信頼度と称することもある)を示唆するものとなる。連続回数を決定する抽選態様等はどのようなものであってもよいため説明を省略する。
【0035】
本実施形態では、かかる連続演出を、操作手段50を絡めたものとする場合がある。操作手段50は、遊技者が操作可能なものである。本実施形態における操作手段50は、遊技者側に設けられた押しボタンである(図1参照)。操作手段50が操作されたこと(本実施形態では押されたこと)を検出する操作検出手段(図示せず)が別途設けられる。操作が有効であるときに操作手段50が操作されたときには、それが演出に反映されることがある。操作手段50の具体的態様はどのようなものであってもよい。操作手段50およびその操作を検出する構成が設けられていればよい。異なる複数種の操作手段50が設けられていてもよい。
【0036】
以下、かかる操作手段50を用いた連続演出の制御例(第一制御例、第二制御例)について詳細に説明する。
【0037】
・第一制御例
第一制御例は、連続演出における後の演出20の内容を、先の演出10における操作手段50の操作態様を踏まえて決定するものである。なお、連続演出の連続回数が三回以上となる場合、例えば一回目の演出と二回目の演出の関係でいえば一回目が先の演出10、二回目が後の演出20となり、二回目の演出と三回目の演出の関係でいえば二回目が先の演出10、三回目が後の演出20というように、連続して実行される二回の演出の関係において「先」「後」をいうものとする。
【0038】
本例では、先の演出10として、遊技者に操作手段50の操作を促す操作演出(以下、後述する後の操作演出21と区別するため接頭辞として「先の」を付した先の操作演出11と称する)と、当該操作演出を経て(当該操作演出の結果として)実行される可能性がある結果演出(以下、後述する後の結果演出22と区別するため接頭辞として「先の」を付した先の結果演出12と称する)を含むものが実行されることがある。
【0039】
先の操作演出11は、例えば、表示装置91の表示領域911に操作手段50を表した画像Fを表示し、遊技者に操作手段50の操作を促すものである(図4(a)参照)。かかる画像Fとともに、「押せ」といった文字や、操作の有効時間(以下、操作有効時間と称する)を示すタイマ画像を表示してもよい。かかる画像Fを見た遊技者は、操作手段50を操作すべきタイミングであることを認識することになる。先の結果演出12は、先の操作演出11における操作手段50の操作態様が所定の条件を満たした場合に実行されるものである(図4(b)参照)。本例では、先の操作演出11中の操作有効時間中に操作手段50が操作されたことを「所定の条件」の成立としている。つまり、先の操作演出11中の操作有効時間中に操作手段50が操作されたときには「所定の条件」を満たしたこととなり、先の操作演出11中の操作有効時間中に操作手段50が操作されなかったときには「所定の条件」を満たさなかったこととなる。当該「所定の条件」は適宜設定することができる。例えば、操作手段50を複数回操作する(連打する)よう遊技者に促し、当該操作回数が所定の回数以上となったことを「所定の条件」の成立として設定してもよい。また、先の操作演出11の度(先の操作演出11として実行する演出内容に応じて)に「所定の条件」が変化する(抽選される)構成としてもよい。
【0040】
先の操作演出11における操作手段50の操作態様が所定の条件を満たした場合に実行される先の結果演出12は、大当たり信頼度を示唆するものであればどのようなものであってもよい。本例では、キャラクタの画像とともにセリフが表示され、そのセリフを囲む部分Sの色(以下、単に「セリフの色」「〜(色)のセリフ」等と称することもある)が大当たり信頼度を示唆する(各図においては、セリフを囲む部分Sの内側にセリフの色を文字で示している(セリフ自体は図示していない))。セリフの色としては、大当たり信頼度の低いものから順に「白」「青」「緑」「赤」「虹」(大当たり信頼度が最も高い)が設定されている。なお、本例では、「虹」は、報知対象となる当否判定結果が大当たりとなるものである場合のみ実行される可能性がある。本例では、先の操作演出11において操作有効時間内に操作手段50が操作されたとき、いずれかの色のセリフが表示される先の結果演出12が実行される。一方、先の操作演出11において操作手段50が操作されなかったときには、先の結果演出12は実行されない。
【0041】
本例では、識別図柄30が停止または仮停止した(図4(c)参照)後に実行される後の演出20も、先の演出10と同様、操作演出(以下、先の操作演出11と区別するため接頭辞として「後の」を付した後の操作演出21と称する)と結果演出(以下、先の結果演出12と区別するため接頭辞として「後の」を付した後の結果演出22と称する)を含む。後の操作演出21や後の結果演出22の基本的な構成は先の操作演出11や先の結果演出12と同じである。後の操作演出21では、遊技者に操作手段50を操作することを促す表示がなされ(図4(d)参照)、当該後の操作演出21での操作手段50の操作態様が所定の条件を満たした場合には、後の結果演出22として所定の色のセリフが表示される(図4(e)参照)。本例では、先の操作演出11の「所定の条件」と同様に、後の操作演出21において操作有効時間内に操作手段50が操作されたことが、「所定の条件」の成立として設定されている。
【0042】
上述したように、後の演出20の内容は、先の演出10の操作演出における操作態様を踏まえて決定される。本例では、先の演出10の操作演出における操作態様が所定の条件を満たしたかどうか、すなわち先の演出10において先の結果演出12が実行されたかどうかが、後の演出20の内容を決定するための一要件として設定されている。以下、当該内容を、連続演出における結果演出の内容を決定する流れを示した図5のフローチャートに沿って説明する。
【0043】
結果演出の内容を決定する場合、まず、連続演出の一回目かどうかが判断される(S1)。つまり、連続演出の一回目の演出は、必ず先の演出10となるものであるため、当該一回目の連続演出における結果演出は、初期テーブルによって決定する。具体的には、本例において、連続演出の一回目である場合(S1「Yes」)には、演出決定手段は、連続演出を経て報知される当否判定結果が大当たりとなるものかどうかを判断した(S2)上で、当否判定結果が大当たりとなるものの場合(S2「Yes」)は大当たり用初期テーブル(図6(a)参照)に基づき結果演出の内容を決定し(S3)、当否判定結果がはずれとなるものの場合(S2「No」)ははずれ用初期テーブル(図6(b)参照)に基づき結果演出の内容を決定する(S4)。大当たり用初期テーブルとはずれ用初期テーブルを比較すればわかるように、当否判定結果が大当たりとなる場合の方が、結果演出として大当たり信頼度の高いセリフの色が選択されやすく設定されている。
【0044】
連続演出の一回目でない、すなわち二回目以降であると判断された場合(S1「No」)は、先の演出10を実行した場合であるということである。つまり、実行される演出は後の演出20となるものである。したがって、先の操作演出11において操作有効時間内に操作手段50が操作されたかどうか(操作手段50の操作態様が所定の条件を満たしたものとなったかどうか)が判断される(S5)。先の操作演出11において操作有効時間内に操作手段50が操作された(S5「Yes」)ということは、先の結果演出12が実行されるということである。
【0045】
そして、連続演出を経て報知される当否判定結果が大当たりとなるものかどうかを判断する(S6)。当否判定結果が大当たりとなるものの場合(S6「Yes」)は大当たり用継続テーブル(図7(a)参照)に基づき結果演出の内容を決定し(S7)、当否判定結果がはずれとなるものの場合(S6「No」)ははずれ用継続テーブル(図7(b)参照)に基づき結果演出の内容を決定する(S8)。例えば、連続演出を経て報知される当否判定結果が大当たりである場合であって、先の結果演出12として「白のセリフ」が表示された場合には、後の結果演出22として「白のセリフ」「青のセリフ」「緑のセリフ」「赤のセリフ」「虹のセリフ」が表示される確率がそれぞれ10%、50%、20%、18%、2%に設定される。一方、連続演出を経て報知される当否判定結果がはずれである場合であって、先の結果演出12として「白のセリフ」が表示された場合には、後の結果演出22として「白のセリフ」「青のセリフ」「緑のセリフ」「赤のセリフ」が表示される確率がそれぞれ50%、30%、20%、10%に設定される(当否判定結果がはずれである場合であるため、大当たりであることが確定する「虹のセリフ」が表示されることはない)。ただし、後の操作演出21において、操作手段50が操作されなかった場合には、決定された後の結果演出22は実行されないことになる。
【0046】
大当たり用継続テーブルおよびはずれ用継続テーブルに示すように、後の結果演出22は、先の結果演出12として実行された演出と同等またはそれ以上の大当たり信頼度を示す演出が実行される。また、連続演出を経て報知される当否判定結果が大当たりである場合の方が、はずれである場合よりも、先の結果演出12として実行された演出よりも大当たり信頼度が高い演出にステップアップしやすい。
【0047】
一方、先の操作演出11において操作手段50が操作されていない場合(S5「No」)、すなわち先の結果演出12が実行されなかった場合には、後の結果演出22は、初期テーブル(はずれ用初期テーブルまたは大当たり用初期テーブル)に基づき決定される(S2〜S4)。つまり、先の結果演出12として実行されるはずであった演出と同等またはそれ以上の大当たり信頼度を示す演出が後の結果演出22として必ず実行されるわけではなく、再び初期テーブルに基づき決定する(いわば、リセットされるということである)。したがって、先の結果演出12が実行された場合の方が、先の結果演出12が実行されなかった場合よりも、大当たり信頼度が高いことを示唆する演出(いわゆる熱い演出)が実行されやすいということである。
【0048】
このように、連続演出においては、ある回の操作演出において操作手段50が操作されて結果演出(先の結果演出12)が実行された場合には、それを踏まえて、次の回の結果演出(後の結果演出22)が決定されることになる。後の結果演出22は、先の結果演出12と同等またはそれ以上の大当たり信頼度を示すものとなる。一方、ある回の操作演出において操作手段50が操作されずに結果演出が実行されなかった場合には、結果演出として実行されるはずだった演出態様を考慮せずに、次の回の結果演出が決定されることになる。したがって、連続演出の各回において操作手段50を指令の通り操作した場合ほど、より大当たり信頼度の高い演出(価値の高い演出)が発生しやすくなる設定であるから、各操作演出における遊技者の操作意欲を高めることが可能である。
【0049】
なお、本例では、連続演出の二回目以降において、先の操作演出11において操作手段50が操作されず、先の結果演出12が実行されなかった場合には、初期テーブルに基づき後の結果演出22が決定される(いわばリセットされる)ことを説明したが、当該演出決定の手法はあくまで一例である。例えば、先の操作演出11において操作手段50が操作されなかった場合専用の演出決定用のテーブルを設けた構成としてもよい。また、本例のように初期テーブルに基づき後の結果演出22が決定されるようにすると、既に実行された結果演出よりも信頼度が低い演出が結果演出として実行される、すなわち演出がランクダウンする可能性があることになるから、このような演出のランクダウンが発生しないように設定されていてもよい。いずれにせよ、各回において操作手段50を指令の通り操作した場合ほど、その後の結果演出22においてより大当たり信頼度の高い演出(価値の高い演出)が発生しやすくなる設定であればよい。
【0050】
・第二制御例
第二制御例について、上記第一制御例と異なる点を中心に説明する。上記第一制御例は、連続演出におけるある回の結果演出(後の結果演出22)が、その一つ前の操作演出(先の操作演出11)における操作手段50の操作態様が所定の条件を満たすものとなったかどうかを踏まえて決定されるものであるが、第二制御例は、ある回の結果演出を決定するにあたり、それより前に操作演出が複数回発生している場合には、当該複数の操作演出それぞれにおける操作態様が所定の条件を満たすものとなったどうかの履歴を踏まえたものとする。つまり、ある回の演出(後の演出20)の内容を決定するにあたり、それより前に実行された複数回の先の演出10のそれぞれにおける操作演出での操作態様を考慮するものである。このような「操作態様の履歴」を踏まえて後の結果演出22が決定される構成とする場合、後の結果演出22を決定する要件(材料)として、抽出されうるものは種々考えられる。例えば、
○第一要件・・・複数回の先の操作演出11それぞれにおいて操作態様が所定の条件を満たすものとなったか否かの組み合わせ
○第二要件・・・操作態様が所定の条件を満たすものとなった操作演出の数
○第三要件・・・直近に実行された先の結果演出12の内容
等が考えられる。
【0051】
連続演出における三回目の結果演出を決定する場合を例に、上記各要件について説明する。この場合、一回目および二回目の演出が先の演出10、三回目が後の演出20となる。三回目の演出である後の演出20における後の結果演出22は、一回目の演出である先の演出10における操作演出(以下、形式的に第一操作演出と称することもある)での操作態様と、二回目の先の演出10における操作演出(以下、形式的に第二操作演出と称することもある)での操作態様を踏まえて決定される。なお、本例においても、操作演出における操作有効時間内に操作手段50が操作されたことが、「所定の条件」の成立として設定されているとする。
【0052】
○第一要件
第一操作演出および第二操作演出における操作手段50の操作の有無の履歴として考えうるパターンは、
パターンA;第一操作演出および第二操作演出の両方とも操作無
パターンB;第一操作演出において操作有、第二操作演出において操作無
パターンC;第一操作演出において操作無、第二操作演出において操作有
パターンD;第一操作演出および第二操作演出の両方とも操作有
の四種類考えられる(図8参照)。したがって、例えば、各パターンそれぞれに対応させた演出決定用のテーブルを設定しておくことにより、「操作態様の履歴」を踏まえて後の結果演出22が決定される構成とすることができる。
【0053】
この場合、遊技者の操作意欲の向上を図るためであれば、パターンDを経た場合に、後の演出20(後の結果演出22)において信頼度の高いセリフ演出が実行される蓋然性が最も高くなるように設定されていればよい。パターンBとパターンCは、後の演出20(後の結果演出22)において信頼度の高いセリフ演出が実行される蓋然性は同じであってもよいし、一方の方が他方よりも当該蓋然性が高くなるように設定されていてもよい。パターンAは、後の演出20(後の結果演出22)において信頼度の高いセリフ演出が実行される蓋然性が最も低くなるように設定されていればよい。
【0054】
○第二要件
先の演出10として二回の操作演出(第一操作演出および第二操作演出)が実行される場合、操作手段が操作された操作演出の数(操作態様が所定の条件を満たすものとなった操作演出の数)として考えうるパターンは、
パターンA;0回
パターンB;1回
パターンC;2回
の三種類考えられる(図9参照)。したがって、例えば、各パターンそれぞれに対応させた演出決定用のテーブルを設定しておくことにより、「操作態様の履歴」を踏まえて後の結果演出22が決定される構成とすることができる。
【0055】
この場合、遊技者の操作意欲の向上を図るためであれば、パターンCを経た場合に、後の演出20(後の結果演出22)において信頼度の高いセリフ演出が実行される蓋然性が最も高くなるように設定され、パターンAを経た場合に、後の演出20(後の結果演出22)において信頼度の高いセリフ演出が実行される蓋然性が最も低くなるように設定されていればよい。
【0056】
○第三要件
先の演出10として二回の操作演出(第一操作演出および第二操作演出)が実行される場合、直近に実行された先の結果演出12として考えられるパターンは、
パターンA;先の結果演出12が実行されなかった場合(第一操作演出および第二操作演出のいずれにおいても、操作手段50が操作されなかった場合)
パターンB;第一操作演出を経た結果演出(以下、形式的に第一結果演出と称することもある)が実行されたものの、第二操作演出を経た結果演出(以下、形式的に第二結果演出と称することもある)が実行されなかった場合
パターンC;第二操作演出を経た第二結果演出が実行された場合
の三種類考えられる(図10参照)。
【0057】
パターンBの場合は、直近に実行された先の結果演出12が第一結果演出になるのであるから、当該第一結果演出の内容を踏まえて後の演出20(後の結果演出22)の内容を決定する。パターンCの場合は、直近に実行された先の結果演出12が第二結果演出になるのであるから、当該第二結果演出の内容を踏まえて後の演出20(後の結果演出22)の内容を決定する。パターンAの場合は、先の結果演出12が存在しないのであるから、それを踏まえて(例えば、先の結果演出12が存在しない場合の演出決定用のテーブルを用いて)後の演出20(後の結果演出22)の内容を決定する。
【0058】
このように、「操作態様の履歴」を踏まえて後の結果演出22が決定される構成とする場合、後の結果演出22の内容に影響を与える要素を種々設定することができる。当該要素として上記第一要件〜第三要件のいずれか一つを適用した構成としてもよいし、上記第一要件〜第三要件の二以上を組み合わせたものを適用した構成としてもよい。また、上記第一要件〜第三要件以外の要件を設定、または上記第一要件〜第三要件以外の要件と第一要件〜第三要件とを組み合わせたものを設定してもよい。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0060】
上記実施形態(各制御例)においては、後の演出20は後の操作演出21およびその結果として実行されることがある後の結果演出22を含むものであることを説明したが、後の演出20の態様はこれに限られない。つまり、後の演出20の態様が、先の操作演出11における操作手段50の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合と、満たすものとならなかった場合とで、後の演出20の内容を決定する手法が異なるものであればよく、後の演出20の具体的な内容はどのようなものであってもよい。例えば、後の演出20が操作手段50の操作を促す操作演出を含むものとならない場合があってもよい。ただし、連続演出が三回以上実行される場合、二回目以降の演出は、先の演出10にも後の演出20にもなり得るものであることを考慮すると、連続演出の各回において操作手段50の操作を促す操作演出が発生するものに本発明は特に有効であるといえる。
【0061】
また、例えば、基本的には連続演出の各回において操作手段50の操作を促す操作演出が発生するものとして設定されているが、先の操作演出11における操作手段50の操作態様が所定の条件を満たすものとならなかった場合には、後の演出20において後の操作演出21が発生しない、または発生しない可能性がある構成としてもよい。つまり、連続演出の各回において操作演出を確実に発生させるためには、各操作演出での操作手段50の操作態様が所定の条件を満たすものとなる必要がある構成としてもよい。このように構成すれば、結果演出を発生させるため(結果演出をステップアップさせていくため)には指令の通り操作手段50を操作しなければならないことになるから、各操作演出における遊技者の操作意欲の向上を図ることが可能である。
【0062】
また、先の操作演出11における「所定の条件」は、複数種設定されていてもよい。例えば、先の操作演出11において複数回の操作手段50の操作を促す場合、操作手段50の操作がX1回を超えたときに第一の条件を満たし、X2(X1<X2)回を超えたときに第二の条件を満たしたものとするような設定とした上で、操作手段50の操作がX1回以下である場合(第一の条件と第二の条件の両方を満たさなかった場合)、操作手段50の操作がX1回超X1回以下である場合(第一の条件を満たした場合(第二の条件は満たさず))、操作手段50の操作がX2回超である場合(第二の条件を満たした場合(第一の条件も満たす))とで、後の演出20を決定するための手法(演出決定用のテーブル等)が異なる構成としてもよい。
【0063】
また、先の演出10において先の操作演出11が発生する場合、当該先の操作演出11における操作手段50の操作態様を踏まえて後の演出20の内容を決定することもあれば、当該先の操作演出11における操作手段50の操作態様を踏まえずに(操作態様に関係なく)後の演出20の内容を決定することもある構成としてもよい。つまり、演出決定手段が、先の操作演出11における操作手段50の操作態様を踏まえずに、後の演出20の内容を決定することがあってもよい。例えば、複数種のモードが設定された遊技機において、あるモード中における連続演出においては先の操作演出11における操作手段50の操作態様を踏まえて後の演出20の内容を決定するが、あるモードとは異なるモード中における連続演出においては先の操作演出11における操作手段50の操作態様を踏まえずに後の演出20の内容を決定する構成としてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、先の操作演出11における操作手段50の操作態様および連続演出を経て報知される当否判定結果に基づき後の演出20の内容を決定することを説明したが、「先の操作演出11における操作手段50の操作態様」が後の演出20の内容を決定するための一要素として設定されていればよく、後の演出20の内容を決定するための他の要素(例えば、連続演出の回数、遊技状態等)が設定されていてもよい
以下に上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を列挙する。
手段1にかかる遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段と、当否を報知するための識別図柄が変動を停止または仮停止するまでの間に先の演出を実行し、当該停止または仮停止した識別図柄が変動を再び開始した後、後の演出を実行する連続演出実行手段と、前記先の演出および前記後の演出の内容を決定する演出決定手段と、を備え、前記演出決定手段は、前記先の演出が前記操作手段を利用する先の操作演出を含む場合、当該先の操作演出における前記操作手段の操作態様を踏まえて、前記後の演出の内容を決定することを特徴とする。
手段1にかかる遊技機によれば、先の操作演出における操作手段の操作態様が、実行される後の演出の内容に寄与するものとなるため、先の操作演出において操作手段を操作する意義(遊技者の操作手段の操作意欲)が高まる。つまり、操作手段を用いた連続演出の趣向性を高めることが可能である。
手段2にかかる遊技機は、手段1に記載の遊技機において、前記演出決定手段は、複数回の前記先の演出が実行される場合、当該複数回の先の演出それぞれの前記先の操作演出における前記操作手段の操作態様の履歴を踏まえて、前記後の演出の内容を決定することを特徴とする。
手段2にかかる遊技機のような構成とすれば、先の操作演出それぞれにおける操作手段の操作態様が、実行される後の演出の内容に寄与するものとなるため、各先の操作演出において操作手段を操作する意義を高めることが可能である。
手段3にかかる遊技機は、手段1または手段2に記載の遊技機において、前記演出決定手段は、前記後の演出が前記操作手段を利用する後の操作演出を含む場合、前記先の操作演出における前記操作手段の操作態様を踏まえて、前記後の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった結果として実行される後の結果演出の内容を決定することを特徴とする。
手段3にかかる遊技機のような構成とすれば、先の操作演出の操作態様が、後の操作演出を経て実行されることがある後の結果演出の内容に寄与するものとなるため、先の操作演出において操作手段を操作する意義を高めることが可能である。
手段4にかかる遊技機は、手段3に記載の遊技機において、前記後の結果演出は、前記先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合の方が、当該所定の条件を満たすものとならなった場合よりも、当否が当たりとなる蓋然性が高いことを示唆する演出態様が実行されやすくなるように設定されていることを特徴とする。
手段4にかかる遊技機のような構成とすれば、後の結果演出として、当否が当たりとなる蓋然性が高いことを示唆する演出態様が実行されやすい状況とするためには、先の操作演出での操作手段の操作態様が所定の条件を満たす必要があるから、当該先の操作演出において操作手段の積極的な操作を促すことが可能である。
手段5にかかる遊技機は、手段3または手段4に記載の遊技機において、前記演出決定手段は、前記先の操作演出における前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった場合、当該先の操作演出において前記操作手段の操作態様が所定の条件を満たすものとなった結果として実行される先の結果演出を踏まえて、前記後の結果演出の内容を決定することを特徴とする。
手段5にかかる遊技機のような構成とすれば、先の結果演出が実行されるよう、先の操作演出において操作手段の積極的な操作を促すことが可能であるし、後の操作演出においても、後の結果演出が実行されるよう、操作手段の積極的な操作を促すことが可能である。
手段6にかかる遊技機は、手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機において、前記先の操作演出において、遊技者に対し、前記操作手段の操作を複数回促す場合があることを特徴とする。
手段6にかかる遊技機のように、先の操作演出は、操作手段の操作が一回であるものに限られない。
【符号の説明】
【0065】
1 遊技機
10 先の演出
11 先の操作演出
12 先の結果演出
20 後の演出
21 後の操作演出
22 後の結果演出
30 識別図柄
50 操作手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10