特許第6345074号(P6345074)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6345074
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】レーザ照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 8/00 20060101AFI20180611BHJP
   H01S 5/022 20060101ALI20180611BHJP
   G02B 6/26 20060101ALI20180611BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20180611BHJP
   A61B 1/06 20060101ALI20180611BHJP
【FI】
   F21V8/00 260
   H01S5/022
   G02B6/26 301
   F21S2/00 600
   A61B1/06 520
【請求項の数】4
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-215408(P2014-215408)
(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2016-81870(P2016-81870A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年8月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117776
【弁理士】
【氏名又は名称】武井 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100090011
【弁理士】
【氏名又は名称】茂泉 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【弁理士】
【氏名又は名称】別所 公博
(72)【発明者】
【氏名】桐村 明夫
(72)【発明者】
【氏名】中西 功二
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/140961(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/123000(WO,A1)
【文献】 特開2009−207584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 8/00
A61B 1/06
F21S 2/00
G02B 6/26
H01S 5/022
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザを出力するレーザ光源部を有するレーザ光源装置と、
前記レーザ光源部から出力されたレーザが通る内部光ファイバーケーブルを有する内部ケーブル装置と、
前記内部光ファイバーケーブルを通ったレーザを拡散させる光拡散部と、
前記光拡散部で拡散されたレーザが通る光路部が形成され、前記光路部を通ったレーザが通る外部光ファイバーケーブルが挿抜されるインターフェイス部と、
前記レーザ光源部、前記内部光ファイバーケーブル、前記光拡散部および前記インターフェイス部が取り付けられる筐体と
を備え、
前記レーザ光源部、前記内部光ファイバーケーブルおよび前記光拡散部は、前記筐体の内部に配置されていることを特徴とするレーザ照明装置。
【請求項2】
前記レーザ光源装置は、それぞれが異なる種類のレーザを出力する複数の前記レーザ光源部を有し、
前記ケーブル装置は、それぞれの前記レーザ光源部から出力されたそれぞれのレーザが通る複数の前記内部光ファイバーケーブルを有し、
前記光拡散部は、それぞれの前記内部光ファイバーケーブルを通ったそれぞれのレーザを拡散させるとともにミキシングすることを特徴とする請求項1に記載のレーザ照明装置。
【請求項3】
前記光拡散部は、前記筐体における底面部に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ照明装置。
【請求項4】
前記内部光ファイバーケーブルは、前記筐体における底面部に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のレーザ照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、レーザを出力するレーザ照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可視光のレーザを出力するレーザ光源部と、レーザ光源部で出力されたレーザが通るインターフェイス部と、レーザ光源部およびインターフェイス部が取り付けられた筐体と、筐体の外側に設けられた光拡散部と、インターフェイス部と光拡散部とに接続された光ファイバーケーブルとを備えたレーザ照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−121630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光ファイバーケーブルには光拡散部で拡散される前のレーザが通るので、強度の高いレーザが筐体の外側に出力される。したがって、例えば、光ファイバーケーブルがインターフェイス部から外れてしまった場合には、強度の高いレーザがレーザ照明装置の外側に出力されてしまうという問題点があった。
【0005】
この発明は、光拡散部で拡散される前のレーザがレーザ照明装置の外側に出力されることを抑制することができるレーザ照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るレーザ照明装置は、可視光のレーザを出力するレーザ光源部を有するレーザ光源装置と、レーザ光源部から出力されたレーザが通る内部光ファイバーケーブルを有するケーブル装置と、内部光ファイバーケーブルを通ったレーザを拡散させる光拡散部と、光拡散部で拡散されたレーザが通る光路部が形成され、光路部を通ったレーザが通る外部光ファイバーケーブルが挿抜されるインターフェイス部と、レーザ光源装置、ケーブル装置、光拡散部およびインターフェイス部が取り付けられる筐体とを備え、レーザ光源部、内部光ファイバーケーブルおよび光拡散部は、筐体の内部に配置されている。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係るレーザ照明装置によれば、レーザ光源部、内部光ファイバーケーブルおよび光拡散部が筐体の内部に配置されているので、光拡散部で拡散される前のレーザがレーザ照明装置の外側に出力されることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1に係るレーザ照明装置を示す平面図である。
図2図1のレーザ照明装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るレーザ照明装置を示す平面図、図2図1のレーザ照明装置を示す正面図である。図において、レーザ照明装置は、それぞれが異なる種類のレーザを出力する複数のレーザ光源部11を有するレーザ光源装置1と、それぞれのレーザ光源部11から出力されたそれぞれのレーザが通る複数の内部光ファイバーケーブル21を有する内部ケーブル装置2と、それぞれの内部光ファイバーケーブル21をまとめるケーブルバンド部3と、それぞれの内部光ファイバーケーブル21を通ったそれぞれのレーザを拡散させるとともにミキシングする光拡散部4と、光拡散部4で拡散されるとともにミキシングされたレーザが通る光路部51が形成されたインターフェイス部5と、インターフェイス部5に挿抜され、インターフェイス部5に挿入されている場合に、光路部51を通ったレーザが通る外部光ファイバーケーブル6と、レーザ光源部11、内部光ファイバーケーブル21、光拡散部4およびインターフェイス部5が取り付けられる筐体7とを備えている。
【0010】
異なる種類のレーザを出力する複数のレーザ光源部11には、それぞれが異なる色の可視光のレーザを出力する複数のレーザ光源部11と、赤外光(IR)のレーザを出力するレーザ光源部11とが含まれている。異なる色の可視光のレーザとしては、赤(R)、緑(G)および青(B)のレーザが挙げられる。この例では、4個のレーザ光源部11を有するレーザ光源装置1の構成について説明したが、4個以外の数のレーザ光源部11を有するレーザ光源装置1であってもよく、レーザ光源装置1は、1つのレーザ光源部11から構成されてもよい。なお、内部ケーブル装置2は、レーザ光源装置1が1つレーザ光源部11から構成されている場合に、1つの内部光ファイバーケーブル21から構成される。
【0011】
光拡散部4は、拡散板41と、ロッドレンズ42とを有している。内部光ファイバーケーブル21を通ったそれぞれのレーザは、ロッドレンズ42、拡散板41の順に、光拡散部4を通る。
【0012】
インターフェイス部5は、筐体7の側壁に取り付けられている。レーザ光源部11、内部光ファイバーケーブル21、光拡散部4は、筐体7の内部であって、筐体7の底面部に配置されている。
【0013】
外部光ファイバーケーブル6を通るレーザは、光拡散部4を通ったレーザであるので、光拡散部4を通る前のレーザよりも強度が低い。また、外部光ファイバーケーブル6は、光拡散部4で拡散されたレーザが通るので、光拡散部4で拡散される前のレーザが通る内部光ファイバーケーブルよりもファイバー径が小さくなっている。つまり、外部光ファイバーケーブル6の径寸法は、内部ファイバーケーブル21の径寸法よりも大きい。
【0014】
次に、レーザ照明装置によるレーザ照明方法について説明する。それぞれのレーザ光源部11に電力が供給されると、それぞれのレーザ光源部11からレーザが出力される。このとき、レーザ光源部11には熱が発生する。レーザ光源部11は、筐体7の底面部に配置されているので、レーザ光源部11は、他の熱源から受ける熱の影響が低減されている。
【0015】
それぞれのレーザ光源部11から出力されたレーザは、それぞれの内部光ファイバーケーブル21を通る。内部光ファイバーケーブル21は、筐体7の底面部に配置されているので、内部光ファイバーケーブル21は、他の熱源から受ける熱の影響が低減されている。
【0016】
内部光ファイバーケーブル21を通ったそれぞれのレーザは、光拡散部4を通り、拡散されるとともにミキシングされる。このとき、光拡散部4には熱が発生する。光拡散部4は、筐体7の底面部に配置されているので、光拡散部4は、他の熱源から受ける熱の影響が低減されている。
【0017】
光拡散部4を通ったレーザは、インターフェイス部5を介して、外部光ファイバーケーブル6を通る。外部光ファイバーケーブル6を通ったレーザは、レーザ照射予定部分に当てられる。これにより、レーザ照射予定部分が照らされる。
【0018】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るレーザ照明装置によれば、レーザを拡散させる光拡散部4が筐体7の内部に配置されているので、光拡散部4で拡散される前のレーザがレーザ照明装置の外側に出力されることを抑制することができる。
【0019】
また、このレーザ照明装置は、レーザ光源装置1が、それぞれが異なる種類のレーザを出力する複数のレーザ光源部11を有し、内部ケーブル装置2が、それぞれのレーザ光源部11から出力されたそれぞれのレーザが通る複数の内部光ファイバーケーブル21を有し、光拡散部4は、それぞれの内部光ファイバーケーブル21を通ったそれぞれのレーザをミキシングするので、複数のレーザ光源部11から互いに異なる種類のレーザを出力する場合であっても、1つの外部光ファイバーケーブル6を用いて拡散されたレーザを筐体7の外部に出力することができる。
【0020】
また、光拡散部4は、筐体7における底面部に配置されているので、光拡散部4が筐体7における他の熱源によって加熱されてしまうことを抑制することができる。これにより、光拡散部4の高熱による性能の劣化を抑制することができる。
【0021】
また、内部光ファイバーケーブル21は、筐体7における底面部に配置されているので、内部光ファイバーケーブル21が筐体7における他の熱源によって加熱されてしまうことを抑制することができる。これにより、内部光ファイバーケーブル21の高熱による性能の劣化を抑制することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 レーザ光源装置、2 内部ケーブル装置、3 ケーブルバンド部、4 光拡散部、5 インターフェイス部、6 外部光ファイバーケーブル、7 筐体、11 レーザ光源部、21 内部光ファイバーケーブル、41 拡散板、42 ロッドレンズ、51 光路部。
図1
図2