特許第6345480号(P6345480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6345480
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】操作パネル及び操作パネルの制御方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20180611BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20180611BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20180611BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20180611BHJP
【FI】
   B41J29/42 F
   G06F3/023 460
   G06F3/0482
   B41J29/00 T
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-100947(P2014-100947)
(22)【出願日】2014年5月14日
(65)【公開番号】特開2015-217545(P2015-217545A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2017年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】西沢 慎也
(72)【発明者】
【氏名】吉村 隆
【審査官】 上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−127941(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0286596(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/42
B41J 29/00
G06F 3/023
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能項目が割り当てられる2以上の機能選択キーと、
前記機能選択キーに割り当てられる機能項目を切換える機能切換キーと、
情報を表示する情報表示部と前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を表示する分割領域を前記機能選択キーと同じ数だけ有した機能表示部と、を有する表示画面と
記機能切換キーが選択された際に、前記機能選択キーの切換えられた機能項目前記機能表示部の前記分割領域に表示させる処理と、前記分割領域に機能項目を表示している状態で前記機能選択キーが選択されると、前記選択された前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を受け付ける処理と、前記受け付けられた前記機能項目に関する情報を前記情報表示部に表示する処理と、前記受け付けられた前記機能項目と異なる特定の機能項目を一つの前記機能選択キーに割り当てる処理と、前記割り当てられた特定の機能項目を前記一つの機能選択キーに対応する前記機能表示部の一つの前記分割領域に表示する処理と、を行う制御手段と、
を備える操作パネル。
【請求項2】
前記機能選択キーと、前記機能選択キーに対応する機能項目を表示する分割領域が隣接するように配置されている請求項1に記載の操作パネル。
【請求項3】
前記2以上の機能選択キーが、第1の直線上に並べられ、
前記2以上の分割領域が、前記第1の直線と平行な第2の直線上に並べられ、
前記機能選択キーと、前記機能選択キーに対応する機能項目を表示する分割領域とが、前記第1の直線及び第2の直線と交差する第3の直線上に並べられている請求項2に記載の操作パネル。
【請求項4】
前記機能切換キーが、前記2以上の機能選択キーと第1の直線上に並べられ、かつ、前記第3の直線から離間した位置に配置される請求項3に記載の操作パネル。
【請求項5】
機能項目が割り当てられる2以上の機能選択キーと、
前記機能選択キーに割り当てられる機能項目を切換える機能切換キーと、
情報を表示する情報表示部と、前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を表示する分割領域を前記機能選択キーと同じ数だけ有した機能表示部と、を有する表示画面と、
前記機能切換キーが選択された際に、前記機能選択キーの切換えられた機能項目を前記機能表示部の前記分割領域に表示させる制御手段と、を備えた操作パネルの制御方法であって、
前記分割領域に機能項目を表示している状態で前記機能選択キーが選択されると、前記選択された前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を受け付けるステップと、
前記受け付けられた前記機能項目に関する情報を前記情報表示部に表示するステップと、
前記受け付けられた前記機能項目と異なる特定の機能項目を一つの前記機能選択キーに割り当てるステップと、
前記割り当てられた特定の機能項目を前記一つの機能選択キーに対応する前記機能表示部の一つの前記分割領域に表示するステップと、を有する操作パネルの制御方法。
【請求項6】
前記情報表示部に表示された機能項目が選択された際に、当該機能項目に関する条件設定入力画面に推移するステップと、
前記条件設定入力画面において入力された条件設定を受け付けるステップと、
前記条件設定を受け付けた後に、前記条件設定入力画面から前記情報表示部に表示された機能項目が選択される前の画面に推移するステップと、を有し、
前記条件設定入力画面が表示されている間は、前記機能選択キーには前記機能項目を割り当てない請求項5に記載の操作パネルの制御方法。
【請求項7】
前記情報表示部に条件が設定されるローカルモードであることを表示するステップと、
前記情報表示部に外部からの命令により動作するリモートモードであることを表示するステップと、を有し、
前記ローカルモードでは、一つの分割領域に前記リモートモードに切り換えるための前記特定の機能項目を表示し、
前記リモートモードでは、一つの分割領域に前記ローカルモードに切り換えるための他の特定の機能項目を表示する請求項5又は請求項6に記載の操作パネルの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作パネル及び操作パネルの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からプリンタには、省スペースでかつユーザーによる設定条件を簡単かつ迅速に入力できるために、ハードキーに機能項目が割り当てられた操作パネルが用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1等に示された操作パネルは、ハードキーに対応する機能項目を示すアイコンがハードキーの上方近傍に設けられており、所望の機能項目を示すアイコンの下方に設けられたハードキーを選択することで、機能項目の選択を行う。機能項目が選択されると、ハードキーには選択された機能項目に対応した設定条件の条件項目が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5431401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1等に示された操作パネルは、機能項目に対応するハードキーを設けるために、機能項目の数だけハードキーが必要となり、プリンタの更なる多機能化によっては設置にかかるスペースが拡大することになる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多機能化しても設置にかかるスペースが拡大することを抑制することができる操作パネル及び操作パネルの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る操作パネルは、機能項目が割り当てられる2以上の機能選択キーと、前記機能選択キーに割り当てられる機能項目を切換える機能切換キーと、情報を表示する情報表示部と前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を表示する機能表示部とを有する表示画面と、を有し、前記機能表示部は、前記機能選択キーと対応して同じ数設けられかつ対応する機能選択キーに割り当てられた機能項目を表示する分割領域を有し、前記機能切換キーが選択された際に、前記機能選択キーの切換えられた機能項目が前記機能表示部の前記分割領域に表示されるように構成されたことを特徴とする。
【0007】
この発明では、機能切換キーにより機能選択キーが割り当てられて機能表示部に表示される機能項目を切換える。このために、操作パネルは、機能項目が増えても、機能選択キーを増加させる必要がない。よって、操作パネルは、多機能化しても設置にかかるスペースが拡大することを抑制することができる。
【0008】
また、この発明では、機能選択キーが割り当てられている機能項目を、機能選択キーに対応した分割領域に表示するので、機能選択キーに2以上の機能項目を割り当てても、誤りなく、所望の機能項目を操作することができる。
【0009】
また、上記操作パネルにおいて、前記機能選択キーと、前記機能選択キーに対応する機能項目を表示する分割領域が隣接するように配置されているものとすることができる。
【0010】
この発明では、機能選択キーと、当該機能選択キーに対応する分割領域とが隣接しているので、機能選択キーと、機能表示部を有する表示画面とが隣接することとなり、ユーザーの操作箇所と表示画面とを同一視野に収めることができる。このために、機能項目の選択などの際に、どの機能選択キーがどの機能項目に対応しているかを、ユーザーが視覚的に容易に認知可能となるために、操作性が向上する。
【0011】
また、上記操作パネルにおいて、前記2以上の機能選択キーが、第1の直線上に並べられ、前記2以上の分割領域が、前記第1の直線と平行な第2の直線上に並べられ、前記機能選択キーと、前記機能選択キーに対応する機能項目を表示する分割領域とが、前記第1の直線及び第2の直線と交差する第3の直線上に並べられているものとすることができる。
【0012】
この発明では、2以上の機能選択キーと2以上の分割領域とが平行に並び、対応する機能選択キーと分割領域とが、機能選択キー同士及び分割領域同士が並ぶ方向と交差する方向に並ぶ。このために、機能項目の選択などの際に、どの機能選択キーがどの機能項目に対応しているかをユーザーが視覚的により容易に認知可能となる。
【0013】
また、上記操作パネルにおいて、前記機能切換キーが、前記2以上の機能選択キーと第1の直線上に並べられ、かつ、前記第3の直線から離間した位置に配置されるものとすることができる。
【0014】
この発明では、機能切換キーが、互いに対応する機能選択キーと分割領域とが並ぶ方向から離間した位置に配置されているので、機能選択キーを操作する際に誤って機能切換キーを操作してしまうことを抑制することができる。
【0015】
操作パネルの制御方法は、機能項目が割り当てられる2以上の機能選択キーと、前記機能選択キーに割り当てられる機能項目を切換える機能切換キーと、情報を表示する情報表示部と、前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を表示する分割領域を前記機能選択キーと同じ数だけ有した機能表示部と、を有する表示画面と、前記機能切換キーが選択された際に、前記機能選択キーの切換えられた機能項目を前記機能表示部の前記分割領域に表示させる制御手段と、を備えた操作パネルの制御方法であって、前記分割領域に機能項目を表示している状態で前記機能選択キーが選択されると、前記選択された前記機能選択キーに割り当てられた機能項目を受け付けるステップと、前記受け付けられた前記機能項目に関する情報を前記情報表示部に表示するステップと、前記受け付けられた前記機能項目と異なる特定の機能項目を一つの前記機能選択キーに割り当てるステップと、前記割り当てられた特定の機能項目を前記一つの機能選択キーに対応する前記機能表示部の一つの前記分割領域に表示するステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
この発明では、使用頻度の高い特定の機能項目を、他の機能項目の設定中などであっても、機能選択キーに割り当てることで、直接、特定の機能項目に遷移することが可能となる。特に、外部のコンピュータなどからの情報を印刷媒体に印刷するプリンタなどに操作パネルが用いられる場合に、特定の機能項目を外部からの情報を印刷可能となるリモートモードにすることができる。したがって、プリンタなどに操作パネルが用いられた場合に、条件などが設定されると直ちにリモートモードに切り換えて、印刷を開始することができる。
【0017】
また、上記操作パネルの制御方法において、前記情報表示部に表示された機能項目が選択された際に、当該機能項目に関する条件設定入力画面に推移するステップと、前記条件設定入力画面において入力された条件設定を受け付けるステップと、前記条件設定を受け付けた後に、前記条件設定入力画面から前記情報表示部に表示された機能項目が選択される前の画面に推移するステップと、を有し、前記条件設定入力画面が表示されている間は、前記機能選択キーには前記機能項目を割り当てないものとすることができる。
【0018】
この発明では、条件設定入力画面では機能選択キーに機能項目を割り当てないので、機能項目の設定中に他の機能項目に遷移されてしまうことを抑制でき、ユーザーが各機能項目の設定条件を確実に行うことができる。また、予期しない機能項目へ遷移するなどの誤操作を抑制することができる。
【0019】
また、上記操作パネルの制御方法において、前記情報表示部に条件が設定されるローカルモードであることを表示するステップと、前記情報表示部に外部からの命令により動作するリモートモードであることを表示するステップと、を有し、前記ローカルモードでは、一つの分割領域に前記リモートモードに切り換えるための前記特定の機能項目を表示し、前記リモートモードでは、一つの分割領域に前記ローカルモードに切り換えるための他の特定の機能項目を表示するものとすることができる。
【0020】
この発明では、ローカルモード時には、一つの分割領域にリモートモードに切り換えるための特定の機能項目が表示され、一つの機能選択キーにリモートモードに切り換えるための特定の機能項目が割り当てられる。また、リモートモード時には、一つの分割領域にローカルモードに切り換えるための他の特定の機能項目が表示され、一つの機能選択キーにローカルモードに切り換えるための他の特定の機能項目が割り当てられる。したがって、ローカルモードとリモートモードとを速やかに切り換えることができ、印刷媒体への印刷と設定を速やかに行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る操作パネル及び操作パネルの制御方法は、多機能化しても設置にかかるスペースが拡大することを抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、実施形態に係る操作パネルを備えたインクジェットプリンタの一例を表す斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る操作パネルの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る操作パネルのローカルモード及びリモートモードの機能項目の構成を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードにおける分割領域に表示する機能項目を変更するフローチャートの一例である。
図5図5は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードとリモートモードとを切り換えるフローチャートの一例である。
図6図6は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードにおける表示画面を表す図の一例である。
図7図7は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードにおける表示画面を表す図の他の例である。
図8図8は、実施形態に係る操作パネルのリモートモードにおける表示画面を表す図の一例である。
図9図9は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードでの条件設定の方法を示すフローチャートの一例である。
図10図10は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードの一つ下の階層のメニューを示す表示画面を表す図の一例である。
図11図11は、図10に示された表示画面の設定が選択された状態を示す表示画面を表す図の一例である。
図12図12は、図10に示されたメニューの一つ下の階層の設定を示す表示画面を表す図の一例である。
図13図13は、図12に示された表示画面のフィード補正が選択された状態を示す表示画面を表す図の一例である。
図14図14は、図13に示されたフィード補正の表示画面を表す図の一例である。
図15図15は、図13に示されたフィード補正の表示画面を表す図の他の例である。
図16図16は、図13に示されたフィード補正の条件設定入力画面を表す図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0024】
〔実施形態〕
以下に、本発明の実施形態に係る操作パネル及び操作パネルの制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施形態に係る操作パネルを備えたインクジェットプリンタの一例を表す斜視図である。図2は、実施形態に係る操作パネルの構成例を示す図である。図3は、実施形態に係る操作パネルのローカルモード及びリモートモードの機能項目の構成を示す図である。
【0025】
本実施形態に係る操作パネル1は、図1に示すインクジェットプリンタ100に適用される。インクジェットプリンタ100は、インク容器101から供給されたインクを吐出するノズルを複数備えたヘッドを主走査方向に往復移動させ、ノズルから印刷媒体にインクを吐出することで、印刷媒体を印刷するものである。インクジェットプリンタ100は、インク容器101からM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクが供給される。インクジェットプリンタ100は、主走査方向の一端部にインク容器101を着脱自在としている。操作パネル1は、インクジェットプリンタ100の主走査方向の他端部に設けられている。操作パネル1は、ユーザーがインクジェットプリンタ100を操作したり、印刷時の設定を行うためのものである。操作パネル1は、インクジェットプリンタ100の各種の条件が設定されるローカルモードLMと、インクジェットプリンタ100が外部のコンピュータから供給される命令により印刷媒体に印刷する、即ち、動作するリモートモードRMとにインクジェットプリンタ100を切り換えるものである。
【0026】
操作パネル1は、図2に示すように、インクジェットプリンタ100の他端部に取り付けられる筐体10と、2以上のFuncキー20(機能選択キーに相当)と、Selキー30(機能切換キーに相当)と、表示装置40と、複数の選択キー50と、Endキー60と、Entキー70と、制御手段80とを有する。
【0027】
筐体10は、合成樹脂で構成され、扁平な箱状に形成されている。Funcキー20は、2以上の機能項目が割り当てられるものである。機能項目とは、インクジェットプリンタ100の動作の制御や条件の設定に関係する機能を示す項目である。機能項目は、図3に示すように、代表的な機能に係るものから複数の階層に関係付けられている。
【0028】
本実施形態では、ローカルモードLMの一つ下の階層の機能項目として、メニュー表示をするための「メニュー」、インクジェットプリンタ100をメンテナンスするための「メンテナンス」、ユーザーにより調整するための「調整」、インクジェットプリンタ100のヒーターの温度設定するための「ヒーター」、データクリア機能を起動するための「データクリア」が設けられている。「メニュー」の一つ下の階層の機能項目として、各種の設定を行うための「設定」、インクジェットプリンタ100をメンテナンスするための「メンテナンス」などが設けられている。さらに、「設定」の一つ下の階層の機能項目として、印刷媒体に関する情報を補正するための「フィード補正」、インクの吐出位置を調整するための「ドット位置補正」などが設けられている。そして、最下層の機能項目の更に下層には、各機能項目に関する条件を設定するための条件設定入力画面IS(図14から図16に示す)が設けられている。また、機能項目としてのメンテナンス、調整、ヒーター、データクリアの下層にも階層的に他の機能項目が設けられ、さらに、条件設定入力画面ISが設けられている。
【0029】
また、リモートモードRMの一つ下の階層の機能項目として、「フィード補正」、「ヒーター」などが設けられ、これらの下層にも階層的に他の機能項目が設けられている。
【0030】
Funcキー20、Selキー30、複数の選択キー50、Endキー60、Entキー70は、ユーザーにより押圧される操作部が筐体10外に露出した状態で筐体10に取り付けられている。Funcキー20、Selキー30、複数の選択キー50、Endキー60、Entキー70は、操作部が押圧操作される、所謂ハードキーである。
【0031】
Funcキー20は、本実施形態では、3つ設けられている。これら3つのFuncキー20は、本実施形態では、図2中に一点鎖線で示す第1の直線L1上に並べられている。Selキー30は、Funcキー20に割り当てられる機能項目を切換えるためのものである。Selキー30は、3つのFuncキー20と第1の直線L1上に並べられている。
【0032】
表示装置40は、液晶表示装置などの表示パネルで構成され、表示画面41が筐体10外に露出する状態で、筐体10に取り付けられている。表示装置40は、Funcキー20の上方に配置されている。表示装置40の表示画面41は、図2に示すように、情報を表示する情報表示部42と、Funcキー20に割り当てられた機能項目を示す機能表示部43とを有する。情報表示部42は、図2に示すように、本実施形態では、上下方向に6つの行に分割されており、最上方の行は、機能項目のタイトル名を表示するタイトル表示部42aをなしており、他の行はタイトル表示部42aに表示された機能項目の一つ下の階層の機能項目などを表示するメニュー表示部42bをなしている。タイトル表示部42aは、表示画面41にローカルモードLM及びリモートモードRMであることを表示する際には、「ローカル」又は「リモート」を表示する。また、メニュー表示部42bは、表示画面41にローカルモードLM及びリモートモードRMであることを表示する際、即ち、タイトル表示部42aに「ローカル」又は「リモート」を表示する際には、インク容器101から供給されるM、C、Y、Kのインクの残量などを表示する。
【0033】
機能表示部43は、情報表示部42の下方に配置されている。機能表示部43は、Funcキー20と同じ数だけの分割領域44を有している。本実施形態では、分割領域44は、3つ設けられている。これら3つの分割領域44は、第1の直線L1と平行な図2中に一点鎖線で示す第2の直線L2上に並べられている。分割領域44は、Funcキー20と1対1で対応して、対応したFuncキー20に割り当てられた機能項目を表示する。このために、Funcキー20と、Funcキー20に対応する機能項目を表示する分割領域44が表示画面41の正面からみて上下方向に隣接するように配置されている。本実施形態では、Funcキー20と、Funcキー20に対応する機能項目を表示する分割領域44とが、第1の直線L1及び第2の直線L2と交差(本実施形態では、直交)する第3の直線L3上に並べられている。また、分割領域44は、Selキー30と、第3の直線L3上に並ばない位置に配置される。即ち、Selキー30は、すべての分割領域40と第3の直線L3上に並ばない位置、即ち、すべての第3の直線L3から離間した位置に配置される。
【0034】
複数の選択キー50は、Funcキー20の下方に配置されている。複数の選択キー50は、情報表示部42の6つのメニュー表示部42bからユーザーが一つを選択する際などに用いられる。選択キー50として、上方のメニュー表示部42bを選択するための上方選択キー50aと、下方のメニュー表示部42bを選択するための下方選択キー50bと、表示装置40の表示画面41の表示を前(上層側)の表示へ遷移させるための左選択キー50cと、表示装置40の表示画面41の表示を次(下層側)の表示へ遷移させるための右選択キー50dなどを備えている。
【0035】
Endキー60は、インクジェットプリンタ100の電源のオン、オフ、表示装置40の表示画面41の表示の前(上層側)の表示への遷移、条件設定入力画面ISでの変更のキャンセルなどに用いられる。Endキー60は、左選択キー50cの下方に配置されている。Entキー70は、選択キー50により選択されたメニュー表示部42bを決定するためや、表示装置40の表示画面41の表示の次(下層側)の表示への遷移、条件設定入力画面ISでの設定値の決定などに用いられる。Entキー70は、右選択キー50dの下方に配置されている。
【0036】
制御手段80は、操作パネル1等を含むインクジェットプリンタ100の各部を制御するものである。制御手段80は、ローカルモードにおいて、Selキー30が選択された際に、Funcキー20に割り当てられる機能項目を変更し、Funcキー20の変更された機能項目が機能表示部43の分割領域44に表示されるように、操作パネル1を構成するものである。制御手段80は、演算装置、メモリ等のハードウェア及びこれらの所定の機能を実現させるプログラムから構成され、筐体10内に収容されている。
【0037】
次に、制御手段80に操作パネル1の制御方法のローカルモードでの分割領域の切換方法及びローカルモードとリモートモードの切換方法を図面に基いて説明する。図4は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードにおける分割領域に表示する機能項目を変更するフローチャートの一例であり、図5は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードとリモートモードとを切り換えるフローチャートの一例であり、図6は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードにおける表示画面の一例であり、図7は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードにおける表示画面の他の例であり、図8は、実施形態に係る操作パネルのリモートモードにおける表示画面の一例である。
【0038】
まず、インクジェットプリンタ100が電源オフされている状態で、Endキー60が押圧されることなどによって、インクジェットプリンタ100が電源オンされると、制御手段80は、操作パネル1をローカルモードLMで起動する(ステップST1)。ローカルモードLMでは、図6に示すように、表示画面41の情報表示部42のタイトル表示部42aには、ローカルモードLMであることを表示する「ローカル」が表示され、情報表示部42のメニュー表示部42bには、M、C、Y、Kのインクの残量などが表示される。また、機能表示部43の分割領域44には、対応するFuncキー20に割り当てられた機能項目が表示される。
【0039】
インクジェットプリンタ100が電源オンされた状態のローカルモードLMでは、図2中左側のFuncキー20(以下、符号20aで示す)には、機能項目として「メニュー」が割り当てられて、図6中左側の分割領域44(以下、符号44aで示す)には、「メニュー」が表示されている。図2中中央のFuncキー20(以下、符号20bで示す)には、機能項目として「メンテナンス」が割り当てられて、図6中中央の分割領域44(以下、符号44bで示す)には、「メンテナンス」が表示されている。図2中右側のFuncキー20(以下、符号20cで示す)には、特定の機能項目としてリモートモードRMに切り換えるための「リモート」が割り当てられて、図6中右側の分割領域44(以下、符号44cで示す)には、「リモート」が表示されている。なお、ステップST1は、情報表示部42にローカルモードLMであることを表示するステップをなしている。ローカルモードLMでは、一つの分割領域44cにリモートモードRMに切り換えるための特定の機能項目である「リモート」を表示する。
【0040】
そして、制御手段80は、Selキー30が選択されたか否かを判定する(ステップST2)。制御手段80は、Selキー30が選択されていないと判定する(ステップST2:No)と、ステップST2を繰り返し、Selキー30が選択されたと判定する(ステップST2:Yes)と、Funcキー20a,20b,20cの切換えられた機能項目を機能表示部43の分割領域44a,44b,44cに表示して(ステップST3)、ステップST2に戻る。なお、図7に示すローカルモードLMでは、図2中左側のFuncキー20aには、機能項目として「調整」が割り当てられて、図7中左側の分割領域44aには、「調整」が表示されている。図2中中央のFuncキー20bには、機能項目として「ヒーター」が割り当てられて、図7中中央の分割領域44bには、「ヒーター」が表示されている。図2中右側のFuncキー20cには、機能項目として「データクリア」が割り当てられて、図7中右側の分割領域44cには、「データクリア」が表示されている。本実施形態では、ローカルモードLMにおいて、Selキー30が選択されると、制御手段80は、図6に示す表示画面41と図7に示す表示画面41とを切り換える。しかしながら、本発明では、他の表示画面41に切り換えるようにしてもよい。
【0041】
また、制御手段80は、ローカルモードLMでは、「リモート」を表示した分割領域44cに対応したFuncキー20cが押圧操作されたか否か、即ち、リモートモードRMに切り換えられたか否かを判定する(ステップST10)。制御手段80は、リモートモードRMに切り換えられていないと判定される(ステップST10:No)と、ステップST10を繰り返し、リモートモードRMに切り換えられたと判定される(ステップST10:Yes)と、ローカルモードLMからリモートモードRMに切り換える(ステップST11)。
【0042】
リモートモードRMでは、図8に示すように、表示画面41の情報表示部42のタイトル表示部42aには、リモートモードRMであることを表示する「リモート」が表示され、情報表示部42のメニュー表示部42bには、M、C、Y、Kのインクの残量などが表示される。また、機能表示部43の分割領域44a,44b,44cには、対応するFuncキー20a,20b,20cに割り当てられた機能項目が表示される。リモートモードRMでは、図2中左側のFuncキー20aには、機能項目として「フィード補正」が割り当てられて、図8中左側の分割領域44aには、「フィード補正」が表示されている。図2中中央のFuncキー20bには、機能項目として「ヒーター」が割り当てられて、図8中中央の分割領域44bには、「ヒーター」が表示されている。図2中右側のFuncキー20cには、他の特定の機能項目としてローカルモードLMに切り換えるための「ローカル」が割り当てられて、図8中右側の分割領域44cには、「ローカル」が表示されている。なお、ステップST11は、情報表示部42にリモートモードRMであることを表示するステップをなしている。リモートモードRMでは、一つの分割領域44cにローカルモードLMに切り換えるための他の特定の機能項目である「ローカル」を表示する。リモートモードRMでは、外部のコンピュータからの命令により動作して、インクジェットプリンタ100が印刷媒体に印刷する。
【0043】
制御手段80は、リモートモードRMでは、「ローカル」を表示した分割領域44cに対応したFuncキー20cが押圧操作されたか否か、即ち、ローカルモードLMに切り換えられたか否かを判定する(ステップST12)。制御手段80は、ローカルモードLMに切り換えられていないと判定される(ステップST12:No)と、ステップST12を繰り返し、ローカルモードLMに切り換えられたと判定される(ステップST12:Yes)と、リモートモードRMからローカルモードLMに切り換えて(ステップST13)、ステップST10に戻る。
【0044】
次に、制御手段80による操作パネル1の制御方法においてローカルモードLMでの条件設定方法を図面に基いて説明する。図9は、実施形態に係る操作パネルの制御方法のローカルモードでの条件設定の方法を示すフローチャートの一例であり、図10は、実施形態に係る操作パネルのローカルモードの一つ下の階層のメニューを示す表示画面の一例であり、図11は、図10に示された表示画面の設定が選択された状態を示す表示画面の一例であり、図12は、図10に示されたメニューの一つ下の階層の設定を示す表示画面の一例であり、図13は、図12に示された表示画面のフィード補正が選択された状態を示す表示画面の一例であり、図14は、図13に示されたフィード補正の表示画面の一例であり、図15は、図13に示されたフィード補正の表示画面の他の例であり、図16は、図13に示されたフィード補正の条件設定入力画面の一例である。
【0045】
制御手段80は、ローカルモードLMにおいて、機能表示部43の分割領域44a,44b,44cに機能項目を表示している状態で、特定の機能項目である「リモート」以外の機能項目が割り当てられたFuncキー20a,20b,20cが選択されたか否かを判定する(ステップST20)。制御手段80は、「リモート」以外の機能項目が割り当てられたFuncキー20a,20b,20cが選択されていないと判定する(ステップST20:No)と、ステップST20を繰り返す。制御手段80は、「リモート」以外の機能項目が割り当てられたFuncキー20a,20b,20cが選択されたと判定する(ステップST20:Yes)と、選択されたFuncキー20a,20b,20cに対応する機能項目を受け付ける(ステップST21)。例えば、制御手段80は、図6に示すローカルモードLMの表示画面41においてFuncキー20aが選択されると、Funcキー20aに対応する機能項目である「メニュー」を受け付ける。
【0046】
そして、制御手段80は、受け付けられた機能項目である「メニュー」の情報である機能項目を表示する(ステップST22)。本実施形態では、図10に示すように、表示画面41の情報表示部42のタイトル表示部42aには、「メニュー」が表示され、情報表示部42のメニュー表示部42bには、「メニュー」の一つ下の階層の機能項目である「設定」、「メンテナンス」などが表示されている。さらに、制御手段80は、受け付けられた機能項目である「メニュー」と異なる特定の機能項目であるリモートモードRMに切り換えるための機能項目である「リモート」を一つのFuncキー20bに割り当てる。制御手段80は、Funcキー20bに割り当てられた特定の機能項目である「リモート」をFuncキー20bに対応する機能表示部43の一つの分割領域44bに表示する(ステップST23)。
【0047】
そして、制御手段80は、表示画面41に条件設定入力画面ISが表示されているか否かを判定する(ステップST24)。制御手段80は、表示画面41に条件設定入力画面ISが表示されていないと判定する(ステップST24:No)と、ステップST24を繰り返す。制御手段80は、ステップST24において、上方選択キー50a及び下方選択キー50bにより情報表示部42の複数のメニュー表示部42bに表示された機能項目から一つの機能項目が選択された際に、当該機能項目に関する条件設定入力画面ISに推移する。
【0048】
例えば、制御手段80は、図11に示すように、上方選択キー50a、下方選択キー50b及びEntキー70により情報表示部42の複数のメニュー表示部42bに表示された機能項目のうち「設定」が選択されると、「設定」の情報である機能項目を表示する。本実施形態では、図12に示すように、表示画面41の情報表示部42のタイトル表示部42aには、「設定」が表示され、情報表示部42のメニュー表示部42bには、「設定」の一つ下の階層の機能項目である「フィード補正」、「ドット位置補正」などが表示されている。さらに、制御手段80は、受け付けられた機能項目である「メニュー」と異なる特定の機能項目であるリモートモードRMに切り換えるための機能項目である「リモート」を一つのFuncキー20bに割り当て、「リモート」を分割領域44bに表示する。
【0049】
制御手段80は、図13に示すように、上方選択キー50a、下方選択キー50b及びEntキー70により情報表示部42の複数のメニュー表示部42bに表示された機能項目のうち「フィード補正」が選択された際に、「フィード補正」に関する情報設定入力画面IS(図14から図16に示す)に推移する。なお、図10から図13に示す表示画面41では、Funcキー20aには上の階層に推移するための機能項目が割り当てられ、Funcキー20cには下の階層に推移するための機能項目が割り当てられる。このように、ステップST24は、情報表示部42に表示された機能項目が選択された際に、当該機能項目に関する条件設定入力画面ISに推移するステップをなしている。
【0050】
制御手段80は、表示画面41に条件設定入力画面ISが表示されていると判定する(ステップST24:Yes)と、条件設定入力画面ISにおいて、上方選択キー50a、下方選択キー50b及びEntキー70により入力された条件設定を受け付ける(ステップST25)。例えば、本実施形態では、機能項目である「フィード補正」の条件設定入力画面ISでは、図14から図16に示すように、タイトル表示部42aには「フィード補正」が表示される。そして、まず、メニュー表示部42bに、図14に示すように、プリント開始である旨が表示され、図15に示すように、プリント中である旨が表示された後、図16に示すように、条件設定としての補正値が入力可能となる。そして、上方選択キー50a、下方選択キー50b及びEntキー70により補正値が入力されて、入力された補正値を受け付ける。制御手段80は、図14図16に示すように、条件設定入力画面ISが表示されている間は、Funcキー20a,20b,20cには機能項目を割り当てない。
【0051】
制御手段80は、条件設定を受け付けた後に、Funcキー20aが操作されるなどして、上の階層の機能項目に推移したか否かを判定し(ステップST26)、上の階層の機能項目に推移していないと判定する(ステップST26:No)と、ステップST26を繰り返す。また、制御手段80は、条件設定を受け付けた後に、Funcキー20aが操作されるなどして、上の階層の機能項目に推移したと判定する(ステップST26:Yes)と、ローカルモードLMの表示画面41が表示されているか否かを判定する(ステップST27)。制御手段80は、ローカルモードLMの表示画面41が表示されていないと判定する(ステップST27:No)と、ステップST26に戻り、表示されていると判定する(ステップST27:Yes)と、ステップST20に戻る。このように、ステップST26及びステップST27は、条件設定を受け付けた後に、条件設定入力画面ISから情報表示部42に表示された機能項目である「設定」が選択される前の画面であるローカルモードLMの表示画面41に推移するステップをなしている。
【0052】
以上の実施形態に係る操作パネル1は、Funcキー20a,20b,20cには2以上の機能項目が割り当てられ、Selキー30によりFuncキー20a,20b,20cに割り当てられる機能項目が切換えられ、かつ、機能表示部43の分割領域44a,44b,44cに表示される機能項目を切換える。このために、操作パネル1は、機能項目が増えても、Funcキー20a,20b,20cを増加させることなく、機能項目を切換え機能を用いて、機能表示部43の分割領域44a,44b,44cに表示することができる。よって、操作パネル1は、多機能化しても設置にかかるスペースが拡大することを抑制することができる。
【0053】
また、操作パネル1は、Funcキー20a,20b,20cが割り当てられている機能項目を、Funcキー20a,20b,20cに対応した分割領域44a,44b,44cに表示するので、Funcキー20a,20b,20cに2以上の機能項目を割り当てても、誤りなく、所望の機能項目を操作することができる。
【0054】
操作パネル1は、Funcキー20a,20b,20cと、当該Funcキー20a,20b,20cに対応する分割領域44a,44b,44cとが隣接しているので、Funcキー20a,20b,20cと、機能表示部43を有する表示画面41とが隣接することとなり、ユーザーの操作箇所と表示画面41とを同一視野に収めることができる。このために、機能項目の選択などの際に、どのFuncキー20a,20b,20cがどの機能項目に対応しているかを、ユーザーが視覚的に容易に認知可能となるために、操作性が向上する。
【0055】
操作パネル1は、3つのFuncキー20a,20b,20cと3つの分割領域44a,44b,44cとが平行に並び、対応するFuncキー20a,20b,20cと分割領域44a,44b,44cとが、Funcキー20a,20b,20c同士及び分割領域44a,44b,44c同士が並ぶ方向と交差する方向に並ぶ。このために、機能項目の選択などの際に、どのFuncキー20a,20b,20cがどの機能項目に対応しているかをユーザーが視覚的により容易に認知可能となる。
【0056】
操作パネル1は、互いに対応するFuncキー20a,20b,20cと分割領域44a,44b,44cとが並ぶ方向には、Selキー30が分割領域44a,44b,44cと並ばない位置に配置されているので、Funcキー20a,20b,20cを操作する際に誤ってSelキー30を操作してしまうことを抑制することができる。
【0057】
操作パネル1では、使用頻度の高い特定の機能項目である「リモート」を、他の機能項目の設定中などであっても、Funcキー20bに割り当てることで、直接、特定の機能項目である「リモート」に推移することが可能となる。特に、外部のコンピュータなどからの情報を印刷媒体に印刷するインクジェットプリンタ100などに操作パネル1が用いられる場合に、設定中であっても、外部からの情報を印刷可能となるリモートモードRMに切り換えることができる。したがって、インクジェットプリンタ100などに操作パネル1が用いられた場合に、条件などが設定されると直ちにリモートモードRMに切り換えて、印刷を開始することができる。
【0058】
操作パネル1は、条件設定入力画面ISではFuncキー20a,20b,20cに機能項目を割り当てないので、機能項目の設定中に他の機能項目に遷移されてしまうことを抑制でき、ユーザーが各機能項目の設定条件を確実に行うことができる。また、予期しない機能項目へ遷移するなどの誤操作を抑制することができる。
【0059】
操作パネル1では、ローカルモードLM時には、一つの分割領域44cにリモートモードRMに切り換えるための特定の機能項目である「リモート」が表示されて、一つのFuncキー20cにリモートモードRMに切り換えるための特定の機能項目である「リモート」が割り当てられる。また、リモートモードRM時には、一つの分割領域44cにローカルモードLMに切り換えるための他の特定の機能項目である「ローカル」が表示されて、一つのFuncキー20cにローカルモードLMに切り換えるための他の特定の機能項目である「ローカル」が割り当てられる。したがって、操作パネル1は、ローカルモードLMとリモートモードRMとを速やかに切り換えることができ、印刷媒体への印刷と設定を速やかに行うことができる。
【0060】
前述したように、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されない。本発明では、実施形態をその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせの変更等を行うことができる。
【符号の説明】
【0061】
1 操作パネル
20,20a,20b,20c Funcキー(機能選択キー)
30 Selキー(機能切換キー)
41 表示画面
42 情報表示部
43 機能表示部
44,44a,44b,44c 分割領域
L1 第1の直線
L2 第2の直線
L3 第3の直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16