(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のような従来の技術においては、共有システムとメールを目的によって使い分けた場合に、それぞれの仕組みによってメッセージやメールの確認をせねばならず煩雑であった。
【0009】
このような問題を解決するため、特許文献1においては、メール作成画面と、共有システムのメッセージ入力画面を、同時に表示し、同時に入力を行うことができるシステムが提案されている。
【0010】
しかし、特許文献1のシステムにおいては、メールと共有システムのための画面が同時に表示されているに留まり、結局のところ、それぞれのシステムのために入力や登録を行わなければならないという点は変わらなかった。
【0011】
また、共有システムにおいて、メンバーや業務により軽重を付けて、メッセージの一覧を表示することは行われていなかった。
【0012】
この発明は、メールシステムとの整合性の高い、あるいは、メッセージの表示がより目的にかなったものとなる共有システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以下に、この発明のそれぞれ独立して採用可能な特徴を示す。
【0014】
(1)(3)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、ユーザ間でメッセージを共有するためのメッセージサーバ装置であって、ユーザ端末装置に対し、メッセージ登録画面を送信する登録画面送信手段と、メッセージ登録画面に入力されたメッセージを少なくとも含む登録要求を受信する登録要求受信手段と、前記登録要求を受けて、前記メッセージを登録部に登録する登録手段とを備え、前記登録画面は、あて先を入力できるように構成されており、前記登録手段は、前記メッセージに対応付けてあて先を登録部に登録することを特徴としている。
【0015】
したがって、あて先を付けてメッセージを登録することができる。
【0016】
(2)(4)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、ユーザ端末装置からのメッセージ閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、前記閲覧要求を受けて、前記登録部に記録されたメッセージ一覧を、ユーザ端末装置に送信するメッセージ一覧送信手段とをさらに備え、前記メッセージ一覧送信手段は、前記メッセージ閲覧要求を行ったユーザがあて先となっている自己宛メッセージのみを抽出し、あるいは、自己宛メッセージと、それ以外のメッセージとを区別可能にしたメッセージ一覧を送信することを特徴としている。
【0017】
したがって、メッセージを閲覧する際に、自らに関係が深いものを峻別して閲覧することができる。
【0018】
(5)(7)この発明にかかるユーザ間でメッセージを共有するためのメッセージサーバ装置は、ユーザ端末装置に対し、メッセージ登録画面を送信する登録画面送信手段と、メッセージ登録画面に入力されたメッセージおよびカテゴリを少なくとも含む登録要求を受信する登録要求受信手段と、前記登録要求を受けて、前記メッセージ、カテゴリおよび記録日時を登録部に登録する登録手段と、ユーザ端末装置からのカテゴリを指定したメッセージ閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、前記閲覧要求を受けて、前記登録部に記録されたメッセージのうち指定されたカテゴリに属するメッセージを、ユーザ端末装置に送信するメッセージ一覧送信手段と備え、前記メッセージ一覧送信手段は、当該カテゴリに属するメッセージを記録日時順に並べて表示できるようにメッセージ一覧を送信することを特徴している。
【0019】
したがって、カテゴリ別にメッセージを日時順に一覧として表示することができる。
【0020】
(6)(8)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、ユーザ端末装置に対し、メッセージ登録画面を送信する登録画面送信手段と、メッセージ登録画面に入力されたメッセージおよびあて先を少なくとも含む登録要求を受信する登録要求受信手段と、前記登録要求を受けて、前記メッセージおよびあて先を登録部に登録する登録手段とをさらに備え、前記メッセージ一覧送信手段は、前記メッセージ閲覧要求を行ったユーザがあて先となっている自己宛メッセージのみを抽出し、あるいは、自己宛メッセージと、それ以外のメッセージとを区別可能にしたメッセージ一覧を送信することを特徴としている。
【0021】
したがって、メッセージを閲覧する際に、自らに関係が深いものを峻別して閲覧することができる。
【0022】
(9)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、カテゴリの指定は、当該ユーザが閲覧権限を有するカテゴリとして、ユーザによって間接的に指定されることを特徴としている。
【0023】
したがって、当該ユーザが閲覧権限を有するカテゴリのメッセージを選択して表示することができる。
【0024】
(10)(11)この発明にかかるユーザ間でメッセージを共有するためのメッセージサーバ装置は、発信元が送信メールサーバ装置に送信したメールを取得するメール取得手段と、取得したメールの本文をメッセージとして登録部に登録するメール・メッセージ登録手段とを備えている。
【0025】
したがって、送信メールを自動的にメッセージとして登録することができる。
【0026】
(12)(14)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、発信元が送信メールサーバ装置に送信したあて先に向けたメールを取得する送信メール取得手段と、取得したメールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として登録部に登録するメール・メッセージ登録手段とを備えている。
【0027】
したがって、送信メールを自動的にメッセージとして登録することができる。
【0028】
(13)(15)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、メール・メッセージ登録手段は、取得したメールの件名に基づいてカテゴリを決定し登録部に登録することを特徴としている。
【0029】
したがって、メールをメッセージとして登録する際に、カテゴリも併せて登録することができる。
【0030】
(16)(17)この発明にかかるユーザ間でメッセージを共有するためのメッセージサーバ装置は、ユーザ端末装置に対し、メッセージ登録画面を送信する登録画面送信手段と、メッセージ登録画面に入力されたメッセージおよびあて先を少なくとも含む登録要求を受信する登録要求受信手段と、前記登録要求を受けて、前記メッセージおよびあて先を登録部に登録する登録手段と、前記メッセージの登録要求があると、当該メッセージをメールの本文とし、当該メッセージのあて先をメールのあて先としてメールを送信するメッセージ・メール送信手段とを備えている。
【0031】
したがって、メッセージの登録を行うだけで、そのあて先に対してメールを送信することができる。
【0032】
(18)(20)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、メッセージの登録要求があると、当該メッセージをメールの本文とし、当該メッセージのあて先をメールのあて先としてメールを送信するメッセージ・メール送信手段を備えている。
【0033】
したがって、メッセージの登録を行うだけで、そのあて先に対してメールを送信することができる。
【0034】
(19)(21)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、メッセージ・メール送信手段は、メッセージのカテゴリに基づいて、メールの件名を生成することを特徴としている。
【0035】
したがって、メールの件名も自動的に生成することができる。
【0036】
(22)(23)この発明にかかるユーザ間でメッセージを共有するためのメッセージサーバ装置は、発信元からあて先に宛てたメールを受信メールサーバ装置から取得する受信メール取得手段と、取得したメールの本文をメッセージとして登録部に登録するメール・メッセージ登録手段とを備えている。
【0037】
したがって、受信メールに基づいてメッセージを登録することができる。
【0038】
(24)(26)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、発信元からあて先に宛てたメールを受信メールサーバ装置から取得する受信メール取得手段と、取得したメールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として登録部に登録するメール・メッセージ登録手段とを備えている。
【0039】
したがって、受信メールに基づいてメッセージを登録することができる。
【0040】
(25)(27)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、前記メール・メッセージ登録手段は、取得したメールの件名に基づいてカテゴリを決定し登録部に登録することを特徴としている。
【0041】
したがって、カテゴリも併せて登録することができる。
【0042】
(28)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、受信メール取得手段は、受信メールサーバ装置に設けられたメール解析手段が、あて先を解析して、関連するあて先を持つメールを抽出してメッセージサーバ装置に送信してきたメールを取得することを特徴としている。
【0043】
したがって、メールの送信元は、通常のアドレスに送信するだけで、メッセージの登録を行うことができる。
【0044】
(29)この発明にかかるメッセージサーバ装置は、受信メール取得手段は、自らをあて先として送られてくるメールを受信して取得することを特徴としている。
【0045】
したがって、メール受信サーバに特別な仕組みを設けなくとも、メッセージの登録を行うことができる。
【0046】
この発明において、「登録画面送信手段」は、実施形態においては、ステップS51がこれに対応する。
【0047】
「登録要求受信手段」は、実施形態においては、ステップS3に対応するメッセージサーバ装置20の機能がこれに該当する。
【0048】
「登録手段」は、実施形態においては、ステップS52がこれに対応する。
【0049】
「メッセージ一覧送信手段」は、実施形態においては、ステップS53、S54がこれに対応する。
【0050】
「送信メール取得手段」は、実施形態においては、ステップS81に対応するメッセージサーバ装置20の機能がこれに対応する。
【0051】
「メールメッセージ登録手段」は、実施形態においては、ステップS57がこれに対応する。
【0052】
「メッセージメール送信手段」は、実施形態においては、ステップS58、S59がこれに対応する。
【0053】
「受信メール取得手段」は、実施形態においては、ステップS81に対応するメッセージサーバ装置20の機能がこれに対応する。
【0054】
「メールメッセージ登録手段」は、実施形態においては、ステップS57がこれに対応する。
【0055】
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
1.第1の実施形態
1.1全体構成
図1に、この発明の一実施形態によるメッセージサーバ装置20の機能ブロック図を示す。
【0058】
登録画面送信手段4は、端末装置2に対し、メッセージを登録するための画面を送信する。このようなメッセージ共有のシステムにおいては、メッセージはメンバーによって共有されるものであるから、あて先という概念はなかった。しかし、この実施形態では、このメッセージが特に重要であると思われるメンバーをあて先として指定できるようにしている。つまり、登録画面は、メッセージのあて先が入力可能なように構成されている。
【0059】
端末装置2を使用するユーザは、メッセージおよびあて先を入力し、登録要求としてメッセージサーバ装置20に送信する。登録要求受信手段6は、これを受信する。
【0060】
登録手段8は、受信した登録要求に含まれるメッセージとあて先を対応付けて、登録部10に登録する。このようにして、メッセージにあて先が付されて登録が行われる。
【0061】
閲覧要求受信手段12は、端末装置2からメッセージの閲覧要求を受ける。メッセージ一覧送信手段14は、閲覧要求を行ったユーザがあて先となっているメッセージを登録部10から抽出し、端末装置2に返信する。端末装置2では、このメッセージを表示する。
【0062】
このようにして、当該ユーザがあて先となっていて関連性の深いメッセージのみを一覧として表示することができる。
【0063】
なお、当該ユーザがあて先となっていないメッセージについても、表示するようにしてもよい。この場合、あて先となっているメッセージと、それ以外のメッセージが区別できるように表示することが好ましい。
【0064】
1.2ハードウエア構成
図2に、メッセージサーバ装置20のハードウエア構成を示す。CPU30には、メモリ32、ディスプレイ34、ハードディスク36、通信回路38、キーボード/マウス40、DVD−ROMドライブ42が接続されている。
【0065】
通信回路38は、インターネット等のネットワークに接続するためのものである。ハードディスク36には、オペレーティングシステム44、メッセージサーバプログラム46、メッセージ登録DB50が記録されている。メッセージ登録DB56は、メッセージを記録している。
【0066】
オペレーティングシステム44、メッセージサーバサーバプログラム46は、DVD−ROM52に記録されていたものを、DVD−ROMドライブ42を介して、ハードディスク36にインストールしたものである。
【0067】
端末装置2のハードウエア構成も、同様である。ただし、ハードディスクには、ブラウザプログラムが記録されている。
【0068】
1.3メッセージサーバプログラム46の処理
図3に、メッセージサーバプログラム46の登録処理におけるフローチャートを示す。端末装置2のCPU(以下、端末装置2と省略することがある)は、メッセージサーバ装置20にアクセスし、ユーザID、パスワードを伴ってログインを行う。
【0069】
次に、端末装置2は、メッセージ登録画面の要求をメッセージサーバ装置20に送信する(ステップS1)。メッセージサーバ装置20は、これを受けて、メッセージ登録画面を返信する(ステップS51)。端末装置2は、このメッセージ登録画面を表示する(ステップS2)。
【0070】
図4に、メッセージ登録画面の例を示す。ユーザは、端末装置2を操作して、メッセージ入力欄90にメッセージを入力する。さらに、あて先欄92に、メッセージのあて先(必ず読んで欲しい人)を入力する。複数のあて先を入力することも可能となっている。なお、図示していないが、メッセージのカテゴリ(プロジェクト名など)も入力できるようになっている。
【0071】
ユーザによって、投稿ボタン94がクリックされると、ユーザID、あて先、カテゴリおよびメッセージが、メッセージサーバ装置20に送信される(ステップS3)。メッセージサーバ装置20は、これを受けて、メッセージにユーザID、あて先、カテゴリを付してメッセージ登録DB50に登録する。このようにしてメッセージの登録されたメッセージ登録DB50を、
図5に示す。
【0072】
図6に、メッセージサーバプログラム46のメッセージ一覧の閲覧処理のフローチャートを示す。
【0073】
端末装置2は、メッセージ一覧の要求を送信する(ステップS4)。なお、既にログインは済んでいるものとする(以下同じ)。これを受けて、メッセージサーバ装置20は、メッセージ登録DB50を検索し、要求してきたユーザが、あて先となっているメッセージを抽出する(ステップS53)。たとえば、要求してきたユーザのIDが2905であれば、
図5においてあて先が2905となっている2行目のメッセージが抽出される。
【0074】
次に、メッセージサーバ装置20は、抽出したメッセージの一覧画面を生成し、端末装置2に送り返す(ステップS54)。端末装置2は、この一覧を表示する(ステップS5)。
【0075】
図7に、メッセージ一覧の表示例を示す。メッセージ一覧96には、あて先のユーザIDが2905となっているメッセージが抽出されて表示される。
【0076】
1.4その他
(1)上記実施形態では、当該ユーザがあて先となっているメッセージのみを抽出して表示するようにしている。しかし、
図8に示すように、あて先となっているメッセージ以外のメッセージ(図ではCCとし示されている)も併せて表示するようにしてもよい。
【0077】
また、当該ユーザがあて先となっていないメッセージのみを抽出して表示するようにしてもよい。
【0078】
(2)上記の実施形態や変形例は、その本質に反しない限り、以下の各実施形態に対しても適用できる。
【0079】
2.第2の実施形態
2.1全体構成
図9に、第2の実施形態によるメッセージサーバ装置20の機能ブロック図を示す。
【0080】
登録画面送信手段4は、端末装置2に対し、メッセージを登録するための画面を送信する。端末装置2を使用するユーザは、メッセージおよびカテゴリを入力し、登録要求としてメッセージサーバ装置20に送信する。登録要求受信手段6は、これを受信する。ここで、カテゴリとは、例えばプロジェクト名など、メッセージを共有するためのまとまりである。
【0081】
登録手段8は、受信した登録要求に含まれるメッセージとカテゴリを対応付けて、登録日時更新日時とともに登録部10に登録する。このようにして、メッセージにカテゴリが付されて登録が行われる。
【0082】
閲覧要求受信手段12は、カテゴリの明示された、端末装置2からメッセージの閲覧要求を受ける。メッセージ一覧送信手段14は、指定されたカテゴリが付されているメッセージを登録部10から抽出し、登録日時・更新日時の順に並び替えて端末装置2に返信する。端末装置2では、抽出されたメッセージ一覧を表示する。
【0083】
このようにして、指定されたカテゴリのメッセージを、登録日時・更新日時順に一覧として表示することができる。
【0084】
2.2ハードウエア構成
ハードウエア構成は、第1の実施形態と同様である。
【0085】
2.3メッセージサーバプログラム46の処理
図10に、メッセージサーバプログラム46のメッセージ一覧の要求に対する処理のフローチャートを示す。
【0086】
端末装置2は、メッセージ一覧の要求を送信する(ステップS4)。この時、ユーザは、メッセージのカテゴリを指定してメッセージ一覧の要求を行うことができる。
【0087】
これを受けて、メッセージサーバ装置20は、メッセージ登録DB50を検索し、指定されたカテゴリのメッセージを抽出する(ステップS54)。たとえば、要求してきたカテゴリがプロジェクトAであれば、
図5において、1行目と3行目のメッセージが抽出される。
【0088】
次に、メッセージサーバ装置20は、抽出したメッセージの一覧について、登録日時・更新日時にしたがって、日付の新しい順に並び替える(ステップS55)。なお、更新日時があるものは更新日時を、更新日時がないものは登録日時を用いて並び替えを行う。続いて、抽出し、並び替えたメッセージの一覧を、端末装置2に送信する(ステップS56)。端末装置2は、この一覧を表示する(ステップS5)。
【0089】
図11に、メッセージ一覧の表示例を示す。メッセージ一覧96には、指定されたカテゴリのメッセージが、日時順に表示される。
【0090】
なお、上記において、ユーザが閲覧権限を有していないメッセージについては、一覧の表示対象から外すようにしている。
【0091】
2.4その他
(1)上記実施形態では、ユーザはカテゴリを指定して、メッセージ一覧を要求するようにしている。しかし、メッセージ登録DB50の他の項目を指定して、メッセージ一覧を要求するようにしてもよい。たとえば、あて先が当該ユーザとなっているメッセージのみを抽出し、時系列に並べて一覧としてもよい。
【0092】
(2)上記実施形態では、ユーザはカテゴリを指定して、メッセージ一覧を要求するようにしている。しかし、当該ユーザが閲覧権限を有しているカテゴリ全てについて、メッセージ一覧を要求できるようにしてもよい。なお、閲覧権限は、各ユーザについて、いずれのカテゴリについての閲覧権限を有しているかのテーブルを記録しておくことで管理可能である。
【0093】
(3)上記実施形態では、登録日時・更新日時によってメッセージを並び替えている。しかし、抽出したメッセージをそのまま一覧として送信するようにしてもよい。
【0094】
(4)上記実施形態では、カテゴリとしてプロジェクト名を用いたが、部署名、製品種別などをカテゴリとして用いてもよい。
【0095】
(5)上記実施形態では、最新のものから順にメッセージを一覧にしたが、逆にしてもよい。
【0096】
(6)上記の実施形態や変形例は、その本質に反しない限り、第1の実施形態や以下に述べる実施形態に対しても適用できる。
【0097】
3.第3の実施形態
3.1全体構成
図12に、第3の実施形態によるメッセージサーバ装置20の機能ブロック図を示す。
【0098】
端末装置2は、メールソフトを用いて、あて先を指定してメールを送信する。このメールは、メール送信サーバ装置70に送られる。メール送信サーバ装置70は、あて先のユーザを管理するメール受信サーバ装置(図示せず)にメールを送信する。
【0099】
この実施形態においては、メール送信サーバ装置70に、メール解析手段72が設けられている。メール解析手段72は、所定のあて先(メッセージ共有を行っているユーザ)に対するメールが登録されたかどうかを判断し、所定のあて先に対するものであれば、当該メールを、メッセージサーバ装置20にも送信する。
【0100】
メッセージサーバ装置20のメール取得手段16は、このメールを取得する、続いて、メールメッセージ登録手段18は、メールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として、登録部10に登録する。
【0101】
以上のようにして、ユーザが意識しなくとも、メールに基づいてメッセージの登録を行うことができる。登録されたメッセージは、通常のメッセージと同じように検索などを行うことができる。
【0102】
3.2ハードウエア構成
ハードウエア構成は、第1の実施形態と同様である。なお、メール送信サーバ装置70のハードウエア構成も、同様である。
【0103】
3.3メッセージサーバプログラム46の処理
図13に、メッセージサーバプログラム46の送信メールをメッセージとして登録する処理のフローチャートを示す。
【0104】
端末装置2は、メールソフトを用いて、あて先を指定してメールを送信する(ステップS6)。このメールは、メールサーバ装置70に送信される。
【0105】
メールサーバ装置70には、この実施形態のためのメール解析プログラムがインストールされている。メール解析プログラムは、受け取ったメールのあて先を取得し、当該あて先が、メッセージサーバ装置20によるメッセージ共有のメンバーであるかどうかを判断する。この判断には、メッセージサーバ装置20に記録されているメンバーリスト中のメールアドレスを用いることができる。メールサーバ装置70のメール解析プログラムは、メッセージサーバ装置20に問い合わせて、あて先がメンバーであるかどうかを判断する。
【0106】
あて先がメンバーであれば(あて先の一人でもメンバーであれば)、メール解析プログラムは、当該メールを、メッセージサーバ装置20にも転送する(ステップS81)。
【0107】
メールサーバ装置70は、通常の処理として、メールを受信メールサーバ装置に送信する(ステップS82)。
【0108】
一方、メールを受信したメッセージサーバ装置20は、当該メールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として、日時とともにメッセージ登録DB50に登録する(ステップS57)。
【0109】
したがって、メンバー宛に送られたメールについて、自動的にメッセージとして登録することができる。
【0110】
3.4その他
(1)上記実施形態では、メールのあて先をメッセージのあて先として登録するようにしている。しかし、メールの本文をメッセージの本文として登録するだけでもよい。
【0111】
(2)上記実施形態では、メール送信サーバ装置70にメッセージ解析手段を設けている。しかし、プロキシサーバ装置を設け、これにメッセージ解析手段を設けるようにしてもよい。
【0112】
(3)上記実施形態では、あて先がメンバーであるか否かによって、メッセージ登録の有無を判断するようにしている。しかし、当該メンバーが、当該メールの内容について閲覧権限を有するか否かによって、メッセージ登録の有無を判断するようにしてもよい。この場合、メールの内容について閲覧権限を有するかどうかは、たとえば、メールのタイトルとしてカテゴリを入力するように約束付けておき、このカテゴリによって当該あて先メンバーが閲覧権限を有するかどうかを判断してもよい。
【0113】
(4)上記の実施形態や変形例は、その本質に反しない限り、第1、第2の実施形態や以下に述べる実施形態に対しても適用できる。
【0114】
4.第4の実施形態
4.1全体構成
図14に、第4の実施形態によるメッセージサーバ装置20の機能ブロック図を示す。
【0115】
登録画面送信手段4は、端末装置2に対し、メッセージを登録するための画面を送信する。この実施形態においては、登録画面は、メッセージのあて先が入力可能なように構成されている。
【0116】
端末装置2を使用するユーザは、メッセージおよびあて先を入力し、登録要求としてメッセージサーバ装置20に送信する。登録要求受信手段6は、これを受信する。
【0117】
登録手段8は、受信した登録要求に含まれるメッセージとあて先を対応付けて、登録部10に登録する。このようにして、メッセージにあて先が付されて登録が行われる。
【0118】
メッセージ・メール送信手段11は、登録手段8が登録したメッセージについて、メッセージを本文とし、メッセージのあて先をあて先としたメールを生成する。さらに、これをあて先に送信する。
【0119】
以上のようにして、メッセージの登録とともに、同じ内容のメールを送信することができる。
【0120】
4.2ハードウエア構成
ハードウエア構成は、第1の実施形態と同様である。
【0121】
4.3メッセージサーバプログラム46の処理
図15に、メッセージサーバプログラム46のメッセージ登録・メール送信処理におけるフローチャートを示す。
【0122】
端末装置2は、メッセージ登録画面の要求をメッセージサーバ装置20に送信する(ステップS1)。メッセージサーバ装置20は、これを受けて、メッセージ登録画面を返信する(ステップS51)。端末装置2は、このメッセージ登録画面を表示する(ステップS2)。
【0123】
図4に、メッセージ登録画面の例を示す。ユーザは、端末装置2を操作して、メッセージ入力欄90にメッセージを入力する。さらに、あて先欄92に、メッセージのあて先(必ず読んで欲しい人)を入力する。複数のあて先を入力することも可能となっている。なお、図示していないが、メッセージのカテゴリ(プロジェクト名など)も入力できるようになっている。
【0124】
ユーザによって、投稿ボタン94がクリックされると、ユーザID、あて先、カテゴリおよびメッセージが、メッセージサーバ装置20に送信される(ステップS3)。メッセージサーバ装置20は、これを受けて、メッセージにユーザID、あて先、カテゴリを付してメッセージ登録DB50に登録する。
【0125】
次に、メッセージサーバ装置20は、メッセージをメールの本文とし、メッセージのあて先をメールのあて先として、メールを生成する(ステップS58)。さらに、これをメールとして送信する(ステップS59)。
【0126】
4.4その他
(1)上記実施形態では、メール本文とあて先を決定してメールを生成している。しかし、メールのタイトル(Subject)を、カテゴリによって生成するようにしてもよい。
【0127】
(2)上記実施形態では、あて先にのみメールを送るようにしている。しかし、当該メッセージのカテゴリに参加しているメンバー(すなわち閲覧権限のあるユーザ)にもメールを送るようにしてもよい。この場合、あて先以外ののメンバーには、ccにて送るようにすればよい。
【0128】
(3)上記実施形態では、メッセージにあて先を付して登録する場合について説明した。しかし、メッセージにあて先を付けないで登録する場合には、全てのメンバーに対して、あて先としてメールを送信するか、あるいはccとしてメールを送信するかを行うようにしてもよい。
【0129】
(4)上記の実施形態や変形例は、その本質に反しない限り、第1、第2、第3の実施形態や以下に述べる実施形態に対しても適用できる。
【0130】
5.第5の実施形態
5.1全体構成
図16に、第5の実施形態によるメッセージサーバ装置20の機能ブロック図を示す。
【0131】
メール受信サーバ装置74は、メール解析手段76を備えている。メール解析手段76は、所定のあて先(メッセージ共有を行っているユーザ)に対するメールを受信したかどうかを判断し、所定のあて先に対するものであれば、当該メールを、メッセージサーバ装置20にも送信する。
【0132】
メッセージサーバ装置20のメール取得手段16は、このメールを取得する、続いて、メールメッセージ登録手段18は、メールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として、登録部10に登録する。
【0133】
以上のようにして、ユーザが意識しなくとも、メールに基づいてメッセージの登録を行うことができる。登録されたメッセージは、通常のメッセージと同じように検索などを行うことができる。
【0134】
5.2ハードウエア構成
ハードウエア構成は、第1の実施形態と同様である。
【0135】
5.3メッセージサーバプログラム46の処理
図17に、メッセージサーバプログラム46の受信メールをメッセージとして登録する処理のフローチャートを示す。
【0136】
メールサーバ装置74には、この実施形態のためのメール解析プログラムがインストールされている。メール解析プログラムは、受け取ったメールのあて先を取得し、当該あて先が、メッセージサーバ装置20によるメッセージ共有のメンバーであるかどうかを判断する。この判断には、メッセージサーバ装置20に記録されているメンバーリスト中のメールアドレスを用いることができる。メールサーバ装置70のメール解析プログラムは、メッセージサーバ装置20に問い合わせて、あて先がメンバーであるかどうかを判断する。
【0137】
あて先がメンバーであれば(あて先の一人でもメンバーであれば)、メール解析プログラムは、当該メールを、メッセージサーバ装置20にも転送する(ステップS81)。
【0138】
メールを受信したメッセージサーバ装置20は、当該メールの本文をメッセージとし、メールのあて先をメッセージのあて先として、日時とともにメッセージ登録DB50に登録する(ステップS57)。
【0139】
したがって、メンバーが受信したメールについて、自動的にメッセージとして登録することができる。
【0140】
なお、メールサーバ装置74は、通常の処理として、端末装置2からの問い合わせに応じて(ステップS7)、当該ユーザに対するメールを送信する(ステップS83)。端末装置2は、これを表示する(ステップS8)。
【0141】
5.4その他
(1)上記実施形態では、メールのあて先をメッセージのあて先として登録するようにしている。しかし、メールの本文をメッセージの本文として登録するだけでもよい。
【0142】
(2)上記実施形態では、メール受信サーバ装置74にメッセージ解析手段を設けている。しかし、プロキシサーバ装置を設け、これにメッセージ解析手段を設けるようにしてもよい。
【0143】
(3)上記実施形態では、あて先がメンバーであるか否かによって、メッセージ登録の有無を判断するようにしている。しかし、当該メンバーが、当該メールの内容について閲覧権限を有するか否かによって、メッセージ登録の有無を判断するようにしてもよい。この場合、メールの内容について閲覧権限を有するかどうかは、たとえば、メールのタイトルとしてカテゴリを入力するように約束付けておき、このカテゴリによって当該あて先メンバーが閲覧権限を有するかどうかを判断してもよい。
【0144】
(4)上記実施形態では、メール受信サーバ装置74にメッセージ解析手段を設けてあて先の解析を行うようにしている。しかし、メッセージサーバ装置20が管理できるメールアドレスを定めておき、当該アドレスに送られてきたメールについて、あて先の解析を行うようにしてもよい。この場合、メール解析手段76は、メッセージサーバ装置20に設けることができる。
【0145】
(5)上記の実施形態や変形例は、その本質に反しない限り、第1、第2、第3、第4の実施形態に対しても適用できる。