(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記駆動制御部は、前記第1駆動部を駆動しているときに前記部品供給テープが無いことを前記テープ検出部が検出した場合、所定時間の間、前記第2駆動部の駆動による前記部品供給テープの送出速度が前記第1駆動部の駆動による前記部品供給テープの送出速度よりも速い送出速度となるように前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御する、
請求項3に記載の部品供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<実施形態1>
(表面実装機の全体構成)
図1から
図16を参照して実施形態1を説明する。本実施形態では、
図1に示す表面実装機1及び表面実装機1が備えるフィーダ型供給装置(部品供給装置の一例)40について例示する。本実施形態に係る表面実装機1は、基台10と、プリント基板(基板の一例)P1を搬送するための搬送コンベア20と、プリント基板P1上に電子部品(部品の一例)E1を実装するための部品実装装置30と、部品実装装置30に電子部品E1(
図5参照)を供給するためのフィーダ型供給装置40等とを備えている。
【0024】
基台10は、平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされる。また、基台10における搬送コンベア20の下方には、プリント基板P1上に電子部品E1を実装する際にそのプリント基板P1をバックアップするための図示しないバックアッププレート等が設けられている。以下の説明では、基台10の長辺方向(
図1の左右方向)及び搬送コンベア20の搬送方向をX軸方向とし、基台10の短辺方向(
図1の上下方向)をY軸方向とし、基台10の上下方向(
図2の上下方向)をZ軸方向とする。
【0025】
搬送コンベア20は、Y軸方向における基台10の略中央位置に配置され、プリント基板P1を搬送方向(X軸方向)に沿って搬送する。搬送コンベア20は、搬送方向に循環駆動する一対のコンベアベルト22を備えている。プリント基板P1は、両コンベアベルト22に架設する形でセットされるようになっている。本実施形態では、プリント基板P1は、搬送方向の一方側(
図1で示す右側)からコンベアベルト22に沿って基台10上の作業位置(
図1の二点鎖線で囲まれる位置)に搬入され、作業位置で停止して電子部品E1の実装作業がされた後、コンベアベルト22に沿って他方側(
図1で示す左側)に搬出されるようになっている。
【0026】
部品実装装置30は、基台10及び後述するフィーダ型供給装置40等の上方に設けられる一対の支持フレーム31と、ヘッドユニット32と、ヘッドユニット32を駆動するヘッドユニット駆動機構とから構成される。各支持フレーム31は、それぞれX軸方向における基台10の両側に位置しており、Y軸方向に延びている。支持フレーム31には、ヘッドユニット駆動機構を構成するX軸サーボ機構及びY軸サーボ機構が設けられている。ヘッドユニット32は、X軸サーボ機構及びY軸サーボ機構によって、一定の可動領域内でX軸方向及びY軸方向に移動可能とされている。
【0027】
Y軸サーボ機構は、Y軸方向に延びる形で各支持フレーム31に設置されたY軸ガイドレール33Yと、Y軸方向に延びる形で各Y軸ガイドレール33Yに取り付けられ、図示しないボールナットが螺合されたY軸ボールねじ34Yと、Y軸ボールねじ34Yに付設されたY軸サーボモータ35Yとを有している。各Y軸ガイドレール33Yには、X軸方向に延びる形でボールナットに固定されたヘッド支持体36が取り付けられている。Y軸サーボモータ35Yが通電制御されると、Y軸ボールねじ34Yに沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定されたヘッド支持体36、及び次述するヘッドユニット32がY軸ガイドレール33Yに沿ってY軸方向に移動する。
【0028】
X軸サーボ機構は、X軸方向に延びる形でヘッド支持体に設置されたX軸ガイドレール33X(
図2参照)と、X軸方向に延びる形でヘッド支持体36に取り付けられ、図示しないボールナットが螺合されたX軸ボールねじ34Xと、X軸ボールねじ34Xに付設されたY軸サーボモータ35Xとを有している。X軸ガイドレール33Xには、その軸方向に沿ってヘッドユニット32が移動自在に取り付けられている。X軸サーボモータ35Xが通電制御されると、X軸ボールねじ34Xに沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定されたヘッドユニット32がX軸ガイドレール33Xに沿ってX軸方向に移動する。
【0029】
ヘッドユニット32は、後述するフィーダ型供給装置40によって供給される電子部品E1を取り出してプリント基板P1上に実装する。ヘッドユニット32には、
図2に示すように、電子部品E1の実装動作を行う実装ヘッド37が列状をなして複数個搭載されている。各実装ヘッド37は、ヘッドユニット32の下面から下向きに突出しており、その先端には電子部品E1を負圧によって吸着する吸着ノズル38がそれぞれ設けられている。
【0030】
各実装ヘッド37は、R軸サーボモータ35R(
図11参照)等によって軸周りの回転動作が可能とされている。また、各実装ヘッド37は、Z軸サーボモータ35Z(
図11参照)等の駆動によってヘッドユニット32のフレーム32Aに対して上下方向に昇降可能とされている。
【0031】
なお、ヘッドユニット32には、基板認識カメラC1(
図2参照)が設けられている。基板認識カメラC1は、撮像面を下に向けた状態でヘッドユニット32のフレーム32Aに固定されており、ヘッドユニット32とともに一体的に移動する構成とされている。基板認識カメラC1は、ヘッドユニット32がX軸方向及びY軸方向に移動されることで、作業位置に停止したプリント基板P1上の任意の位置の画像を撮像する。
【0032】
また、基台10上におけるヘッドユニット32による実装位置の近傍には、部品認識カメラC2(
図1参照)が固定されている。部品認識カメラC2は、実装ヘッド37によって部品供給位置S1から取り出された電子部品E1の画像を撮像することで、各電子部品E1の吸着ノズル38による吸着姿勢等を認識する。
【0033】
(フィーダ型供給装置の構成)
次に、フィーダ型供給装置40の構成について説明する。フィーダ型供給装置40は、搬送コンベア20の両側(
図1の上下両側)においてX軸方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。フィーダ型供給装置40は、
図1及び
図3に示すように、フィーダ取付部42と、リール支持部44とを備え、後述する部品供給テープ60をリール支持部44から送出する。リール支持部44の下側には、フィーダ型供給装置40を移動可能に支持する複数のキャスター46が取り付けられている。
【0034】
なお、以下の説明では、フィーダ型供給装置40において、電子部品E1を供給する側(搬送コンベア20に向けられる側、
図3、
図4、
図6における右側)を前側とし、それとは反対側を後側とする。また、フィーダ50の前後方向(Y軸方向)及び上下方向(ZS軸方向)の両者と直交する方向をフィーダ50の幅方向(X軸方向、本体部51の幅方向)とする。
【0035】
フィーダ取付部42には、複数のフィーダ50が横並び上に整列して取り付けられている。各フィーダ50は、電子部品E1が保持された部品供給テープ60を部品供給位置S1に向けて送出する。リール支持部44は、
図3に示すように、フィーダ取付部42の後方下側に設けられ、後述する部品供給テープ60が巻回されたリールR1が回転可能に支持されるリールホルダ44Aを上下段に分かれた形で複数備えている。なお、リール支持部44と各フィーダ50との間には、部品供給テープ60をリール支持部44に支持されたリールR1からフィーダ50まで導くためのガイドローラ48が設けられている。
【0036】
フィーダ50は、
図4に示すように、前後方向(Y軸方向)に長い形状をなす本体部51と、本体部51の前側部分に設けられた前側送出部(第1送出部の一例)52と、本体部51の後側部分に設けられた後側送出部(第2送出部の一例)54と、本体部51内に設けられたテープ通路56と、テープガイド57と、テープセンサ(テープ検出部の一例、
図6参照)58と、フィーダ制御部(駆動制御部の一例)59(
図11参照、
図4では不図示)と、本体部51の後端側に着脱可能に配されるクランプ部材(支持部材の一例)70とを備えている。本体部51は、例えばアルミダイキャスト製とされる。
【0037】
各フィーダ50によって送出される部品供給テープ60は、
図5に示すように、一方向に長いシート状をなしており、例えば合成樹脂製とされ、キャリアテープ62と、キャリアテープ62に貼着されるトップテープ64とから構成される。キャリアテープ62は、上方に開口した空洞状の部品収納部62Aを一定間隔で有している。各部品収納部62Aには、トップテープ64によって閉止された状態で電子部品E1が収納され、保持されている。また、キャリアテープ62の一辺側には、その縁部に沿って上下に貫通する係合孔62Bが一定間隔で設けられている。
【0038】
フィーダ50の前側送出部52は、前側モータ(第1駆動部の一例)52Aと、複数枚のギヤからなる前側ギヤ群52Bと、本体部51の前端上部に配された前側スプロケット53とから構成される。前側ギヤ群52Bは、前側モータ52Aの動力を伝達して前側スプロケット53を回転させる。前側スプロケット53の外周には、部品供給テープ60の係合孔62Bに係合される歯53Aが等間隔で形成されている。前側送出部52は、前側スプロケット53の歯53Aが部品供給テープ60の係合孔62Bに係合した状態で前側スプロケット53を回転させることで、部品供給テープ60を後側送出部54からフィーダ50の前端部の部品供給位置S1に送出する。
【0039】
フィーダ50の後側送出部54は、後側モータ(第2駆動部の一例)54Aと、複数枚のギヤからなる後側ギヤ群54Bと、本体部51の後端上部に配された後側スプロケット55とから構成される。後側ギヤ群54Bは、後側モータ54Aの動力を伝達して後側スプロケット55を回転させる。後側スプロケット55の外周には、部品供給テープ60の係合孔62Bに係合される歯55Aが等間隔で形成されている。
【0040】
後側スプロケット55の歯55Aは、その一部が後述するテープ通路56内に露出しており、部品供給テープ60の係合孔62Bに対してその上側から係合するようになっている。後側送出部54は、後側スプロケット55の歯55Aが部品供給テープ60の係合孔62Bに係合した状態で後側スプロケット55を回転させることで、テープ通路56を通して部品供給テープ60を後側送出部54から前側送出部52に送出する。
【0041】
テープ通路56は、部品供給テープ60を通すための通路である。テープ通路56は、本体部51の略後側部分を前後方向に貫通しており、本体部51の後端部から本体部51の前側に向かって斜め上方に延びる形で設けられている。テープ通路56は、その前側部分が細長い前側通路部56Aとなっており、その後側部分が前側通路部56Aとの境界部から本体部51の後端部に向かって上下方向に広がる形とされた後側通路部56Bとなっている。各フィーダ50では、リールR1から引き回された部品供給テープ60が本体部51の後端部からテープ通路56に入り、本体部51の前側においてテープ通路56から抜け、本体部51の上面に露出するようになっている。
【0042】
テープガイド57は、前後に細長い形状をなし、本体部51の上面前部に設けられている。テープガイド57は、テープ通路56を通過して本体部51の上面に露出した部品供給テープ60を、その姿勢を保持しながら前側スプロケット53までガイドする。テープガイド57の内壁のうち部品供給位置S1よりも後方側の部位には、トップテープ64をカットするための図示しないカット機構が設けられている。本実施形態では、カット機構によってカットされたトップテープ64は、
図5に示すように、キャリアテープ62の一辺側に折り返されるようになっており、これにより、部品収納部62Aに収納された電子部品E1が露出する。
【0043】
このようにトップテープ64がカットされた部品供給テープ60は、電子部品E1が露出した状態で部品供給位置S1に送出される。そして、電子部品E1が部品供給位置S1に送出されるタイミングに合わせて実装ヘッド37が部品供給位置S1まで移動され、キャリアテープ62の部品収納部62Aから電子部品E1が取り出されるようになっている。電子部品E1が取り出された後のキャリアテープ62は、トップテープ64と共にフィーダ50の前方で回収される。このような構成とすることで、フィーダ50の後側にトップテープ64の収納機構等を設けなくともよく、フィーダ50の後側に後側送出部54を設けるためのスペースを確保することができる。
【0044】
テープセンサ58は、テープ通路56の前側通路部56Aに臨む形で設けられており、前側通路部56Aを通過する部品供給テープ60の有無を検出する。フィーダ制御部59は、フィーダ50の下側部分に設けられており、前側モータ52A及び後側モータ54Aの駆動を制御する。
【0045】
クランプ部材70は、本体部51に取り付けられることで部品供給テープ60をその下側から支持するための部材である。クランプ部材70は、上側部材72と下側部材74とから構成されている。クランプ部材70の上側部材72と下側部材74は、その一端側(
図6における右側)が連結ビス76によって支持された状態で互いに連結されている。連結ビス76の軸周りには図示しない巻きばねが配されており、これにより、クランプ部材70が本体部51から取り外された状態(
図8に示す状態)では、上側部材72と下側部材74は、その他端側が巻きばねの弾性力によってわずかに離間した形で保持されるようになっている。
【0046】
クランプ部材70の下側部材74には、送出される部品供給テープ60の幅方向に沿った方向(X軸方向)の両側に、鍔状に迫り出す鍔部74Aがそれぞれ設けられている(
図8参照)。ここで、テープ通路56の後側通路部56Bにおける両側面には、本体部51の後方に開口する切欠き51Aがそれぞれ設けられている。この切欠き51Aは、前後方向に細長い形状となっている。クランプ部材70は、連結ビス76が設けられた側を前側として、下側部材74の上記鍔部74Aが切欠き51A内に収容されることで切欠き51Aに対して係止され、本体部51に取り付けられる。
【0047】
また、上側部材72の上面の幅方向両縁には、上方にわずかに立ち上がる当接壁72Aがそれぞれ形成されている(
図8参照)。この両当接壁72Aの間隔は、部品供給テープ60の幅方向寸法よりも大きくなっている。クランプ部材70が本体部51に取り付けられると、後側通路部56Bの上側内壁によって上側部材72の両当接壁72Aが下方に押圧された状態で、両当接壁72Aが後側通路部56Bの内壁と当接するとともに、後側スプロケット55の歯55Aの一部が両当接壁72Aの間に露出する。
【0048】
また、上側部材72の両当接壁72Aが下方に押圧されることで、上側部材72と下側部材74がその他端側において近接した状態となる。なお、クランプ部材70が本体部51に取り付けられて上側部材72の両当接壁72Aが後側通路部56Bの内壁と当接すると、上記巻ばねの弾性復帰力によって両当接壁72Aに上側向きの力が働くので、後側通路部56B内においてクランプ部材70が保持される。これにより、クランプ部材70が本体部51から外れることが抑制される。
【0049】
(部品供給テープの支持態様)
次に、本体部51に対するクランプ部材70の脱着に伴う部品供給テープ60の支持態様について説明する。クランプ部材70が本体部51に取り付けられた状態では、上側部材72の両当接壁72Aと後側通路部56Bの上側内壁56Cとの間に、前後方向に抜ける隙間S2が生じる(
図7参照)。この隙間S2に部品供給テープ60の先端部を挿し込むと、後側スプロケット55の歯55Aが部品供給テープ60の係合孔62Bと係合する(
図6に示す状態)。この状態では、両当接壁72Aの間で部品供給テープ60の下側が上側部材72によって支持される(支持状態の一例)。
【0050】
後側スプロケット55の歯55Aが部品供給テープ60と係合した状態で後側モータ54Aを駆動して後側スプロケット55を回転させることにより、
図7に示すように、部品供給テープ60をテープ通路56の前側通路部56A内まで送出することができ、部品供給テープ60をさらに送出することで、前側通路部56Aを通過した部品供給テープ60の先端部をテープガイド57によって前側スプロケット53まで到達させることができる。
【0051】
図7に示す状態で本体部51からクランプ部材70を取り外すと、後側通路部56B内において、クランプ部材70の上側部材72による部品供給テープ60の支持が外れる(非支持状態の一例)。その結果、部品供給テープ60のうちクランプ部材70によって支持されていた部位はその自重によって後側通路部56B内で落下し、
図8に示すように、部品供給テープ60が後側スプロケット55から離れる。
【0052】
図8に示す状態で本体部51にクランプ部材70を取り付けると、
図9に示すように、上側部材72の両当接壁72Aと後側通路部56Bの上側内壁56Cとの間に再び隙間S2が生じる。このため、
図10に示すように、この隙間S2に新たな別の部品供給テープ60を挿し込むことができる。隙間S2に挿し込まれた新たな部品供給テープ60は、後側スプロケット55と係合するとともに、両当接壁72Aの間でその下側が上側部材72によって支持される。
【0053】
(表面実装機の電気的構成)
次に、表面実装機1の電気的構成について、
図11を参照して説明する。表面実装機1の本体は制御部80によってその全体が制御統括されている。制御部80はCPU等により構成される演算処理部81を備えている。演算処理部81には、モータ制御部82と、記憶部83と、画像処理部84と、外部入出力部85と、フィーダ通信部86と、表示部88と、入力部89と、がそれぞれ接続されている。
【0054】
モータ制御部82は、後述する実装プログラム83Aに従ってヘッドユニット32のX軸サーボモータ35X及びY軸サーボモータ35Yを駆動させるとともに、各実装ヘッド32のZ軸サーボモータ35Z及びR軸サーボモータ35Rを駆動させる。また、モータ制御部82は、実装プログラム83Aに従って搬送コンベア20を駆動させる。
【0055】
記憶部83は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等から構成され、実装プログラム83A及び各種データ83Bが記憶されている。記憶部83に記憶される実装プログラム83Aには、実装対象となるプリント基板P1の生産台数に関する基板情報、プリント基板P1に実装される電子部品E1の個数や種類等を含む部品情報等が含まれている。記憶部83に記憶される各種データ83Bには、フィーダ型供給装置40に取り付けられた各フィーダ50に保持された電子部品E1の数や種類に関するデータ等が含まれている。
【0056】
画像処理部84には、基板認識カメラC1及び部品認識カメラC2から出力される撮像信号がそれぞれ取り込まれる。画像処理部84では、取り込まれた各カメラC1,C2からの撮像信号に基づいて、部品画像の解析、基板画像の解析等が行われるようになっている。
【0057】
外部入出力部85は、いわゆるインターフェースであって、表面実装機1の本体に設けられる各種センサ類85Aから出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部85は、演算処理部81から出力される制御信号に基づいて、表面実装機1の本体に設けられる各種アクチュエータ類85Bに対する動作制御を行うように構成されている。
【0058】
フィーダ通信部86は、フィーダ型供給装置40に取り付けられた各フィーダ50のフィーダ制御部59と接続されており、各フィーダ50を統括して制御する。フィーダ制御部59は、フィーダ50内の前側モータ52A及び後側モータ54Aの駆動を制御する。また、フィーダ制御部59は、フィーダ50内のテープセンサ58と接続されており、テープセンサ58から出力される検出信号が取り込まれるようになっている。
【0059】
表示部88は、表示画面を有する液晶表示装置等から構成され、表面実装機1の状態等を表示画面上に表示する。入力部89は、キーボード等から構成され、手動による操作によって外部からの入力を受け付けるようになっている。フィーダ制御部59は、実装プログラム73Aに従った制御によって前側モータ52A及び後側モータ54Aを駆動するのに加え、作業者によって入力部89に駆動指示が入力されることで前側モータ52A及び後側モータ54Aを駆動する。
【0060】
以上のような構成とされた表面実装機1では、自動運転中において、搬送コンベア20によるプリント基板P1の搬送作業を行う搬送状態と、基台10上の作業位置に搬入されたプリント基板P1上への電子部品E1の実装作業を行う実装状態と、が交互に実行される。次述する電子部品E1の供給作業は、上記実装状態において、電子部品E1の実装と共に行われる。
【0061】
(電子部品の供給方法)
本実施形態に係る表面実装機1及びフィーダ型供給装置40は以上のような構成であって、次に、フィーダ型供給装置40における電子部品E1の供給方法について説明する。以下では、
図12から
図16を参照して、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fへ移行する際の電子部品E1の供給方法について説明する。なお、
図12から
図16では、リール支持部44の図示を省略する。
【0062】
まず準備作業として、作業者は、フィーダ50の本体部51にクランプ部材70を取り付けるとともにリール支持部44の下段のリールホルダ44AにリールR1を取り付け、そのリールR1から引き回した先行する部品供給テープ60Pの先端部を後側スプロケット55と係合させる。その後、作業者は、入力部89に後側モータ54Aの駆動指示を入力して後側スプロケット55を回転させることで、部品供給テープ60の先端部をフィーダ50の前側まで送出して前側スプロケット53と係合させておく。
【0063】
電子部品E1の供給作業は、上記準備作業が終了した状態で、上述した実装プログラム73Aに従って制御部80及びフィーダ制御部59が実行する。電子部品E1の供給作業では、フィーダ制御部59は、前側モータ52Aを駆動することで前側スプロケット53を回転させ、
図12に示すように、電子部品E1を部品供給位置S1まで送出する(第1送出工程の一例)。なお、後側スプロケット55は空転するように構成されており、このとき後側モータ54Aを駆動させなくても、前側スプロケット53を回転させるのみで先行する部品供給テープ60Pを送出することができる。
【0064】
次に、先行する部品供給テープ60Pを部品供給位置S1まで送出し続けている状態で、作業者は、本体部51からクランプ部材70を取り外す(取り外し工程の一例)。その結果、
図13に示すように、先行する部品供給テープ60Pのうちクランプ部材70によって支持されていた部位はその自重によって落下し、後側スプロケット55から離れる。このとき、先行する部品供給テープ60Pは前側スプロケット53と既に係合しているので、先行する部品供給テープ60Pが後側スプロケット55から離れても、前側スプロケット53を回転させることで先行する部品供給テープ60Pを部品供給位置S1まで送出し続けることができる。
【0065】
次に、作業者は、
図14に示すように、先行する部品供給テープ60Pの部品供給位置S1への送出が行われている状態で、先行する部品供給テープ60Pが巻回されたリールR1を下段のリールホルダ44Aから上段のリールホルダ44Aに移し替える。また、作業者は、
図14に示すように、クランプ部材70をフィーダ50の本体部51に再び取り付ける(取り付け工程の一例)。
【0066】
次に、作業者は、
図15に示すように、先行する部品供給テープ60Pの部品供給位置S1への送出が行われている状態で、後続の部品供給テープ60Fが巻回されたリールR1を下段のリールホルダ44Aに取り付け、後続の部品供給テープ60Fの先端部をクランプ部材70と後側スプロケット55との間に配置して(隙間S2に挿し込んで)後側スプロケット55と係合させる(配置工程の一例)。このようにして、先行する部品供給テープ60Pのテープ切れが発生していない状態で、後続の部品供給テープ60Fを本体部51にセットすることができる。
【0067】
その後、
図16に示すように、先行する部品供給テープ60Pの末端部がテープ通路56の前側通路部56Aを通過して、前側通路部56A内に先行する部品供給テープ60Pが無いことをテープセンサ58が検出すると、その検出信号を取り込んだフィーダ制御部59は、後側モータ54Aを駆動し、後側スプロケット55を回転させる(第2送出工程の一例)。これにより、後続の部品供給テープ60Fの先端部がフィーダ50の前側まで送出されて前側スプロケット53と係合される。また、作業者は、枯渇した先行する部品供給テープ60PのリールR1をリールホルダ44Aから取り外す。以上のようにして、フィーダ型供給装置40においてフィーダ50の取り外し等を行うことなく、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fに移行される。
【0068】
なお本実施形態では、前側通路部56A内に先行する部品供給テープ60Pが無いことをテープセンサ58が検出すると、フィーダ制御部59は、所定時間の間、後側モータ54Aを前側モータ52Aよりも速い速度で回転駆動する。これにより、所定時間の間、後続の部品供給テープ60Fが先行する部品供給テープ60Pよりも速く送出され、後続の部品供給テープ60Fの先端部が先行する部品供給テープ60Pの末端部に近づく。
【0069】
上述した所定時間は、次のようにして予め算出され、設定される。即ち、本実施形態では、前側モータ52Aが回転駆動する速度は一定となっており、制御部80は、前側モータ52Aによって部品供給テープ60が送出される速度と、テープセンサ58と後側スプロケット55との間の距離とから、後続の部品供給テープ60Fの先端部が先行する部品供給テープ60Pの末端部に到達するまでの時間を算出し、算出した時間を上記所定時間として設定する。
【0070】
(実施形態1の効果)
以上説明したように本実施形態では、先行する部品供給テープ60Pをクランプ部材70に支持させた状態で、先行する部品供給テープ60Pを後側送出部54から前側送出部52へと送出し、さらに、前側送出部52から部品供給位置S1へと送出することができる。そして、先行する部品供給テープ60Pを部品供給位置S1に送出しながらクランプ部材70を本体部51から取り外すと、先行する部品供給テープ60Pのうちクランプ部材70によって支持されていた部位がその自重により落下するため、作業者が先行する部品供給テープ60Pに触れることなく先行する部品供給テープ60Pを後側送出部54から離すことができる。ここで、先行する部品供給テープ60Pが後側送出部54から離れたとしても、先行する部品供給テープ60Pは既に前側スプロケット53と係合しているので、先行する部品供給テープ60Pを前側送出部52から部品供給位置S1へと送出し続けることができる。
【0071】
また、先行する部品供給テープ60Pが後側送出部54から離れることで、クランプ部材70を再び本体部51に取り付けると、先行する部品供給テープ60がクランプ部材70の下側に配された状態となるため、クランプ部材70の上側に後続の部品供給テープ60Fを配することができ、後続の部品供給テープ60Fを容易にクランプ部材70に支持させた状態とすることができる。そして、後続の部品供給テープ60Fをクランプ部材70に支持させることで、先行する部品供給テープ60Pが枯渇した場合に、後続の部品供給テープ60Fを即座に後側送出部54から前側送出部52へと送出し、前側送出部52から部品供給位置S1へと送出することができる。
【0072】
以上のように本実施形態のフィーダ型供給装置40では、本体部51に対して着脱可能とされた上記構成のクランプ部材70を備えることで、先行する部品供給テープ60Pを部品供給位置S1へと送出し続けながら、先行する部品供給テープ60Pに触れることなく、後続の部品供給テープ60Fを即座に部品供給位置S1へと送出できる状態で配することができる。このため本実施形態のフィーダ型供給装置40では、簡単な構成で、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fへの移行を容易かつ確実に行うことができる。
【0073】
また本実施形態では、フィーダ50が前側通路部56Aを通過する部品供給テープ60の有無を検出するテープセンサ58と、前側モータ52A及び後側モータ54Aの駆動を制御するフィーダ制御部59とを備えている。このため、先行する部品供給テープ60Pが枯渇した場合に作業者等が後側送出部54による後続の部品供給テープ60Fの送出を開始させるための作業を行わなくとも、先行する部品供給テープ60Pが枯渇するタイミングで後側モータ54Aが駆動され、後側モータ54Aよって後続の部品供給テープ60Fを部品供給位置S1へと送出することができる。
【0074】
また本実施形態では、本体部51の前側通路部56A内に先行する部品供給テープ60Pが無いことをテープセンサ58が検出すると、フィーダ制御部59は、所定時間の間、後側モータ54Aを前側モータ52Aよりも速い速度で回転駆動する。このため、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fへ移行される際、両テープ60P,60Fの間でテープが途切れる間隔を小さくすることができ、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0075】
なお本実施形態では、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fへ移行される際に両テープ60P、60Fが重なり合うことがないので、例えば両テープ60P、60Fの厚みに差異がある場合であっても、その差異による影響を受けることがなく、先行する部品供給テープ60Pから後続の部品供給テープ60Fへの移行を容易かつ確実に行うことができる。
【0076】
<実施形態1の変形例>
次に、実施形態1の変形例について説明する。本変形例は、カット機構及び当該カット機構による部品供給テープのトップテープのカット態様が実施形態1のものと異なっている。本変形例では、フィーダのテープガイドに実施形態1のものとは異なるカット機構が設けられている。このカット機構によってカットされたトップテープ64は、
図17に示すように、キャリアテープ62の幅方向における略中央部分で部品供給テープ60の送出方向に沿ってカットされるようになっており、これにより、部品収納部62Aに収納された電子部品E1が露出する。
【0077】
このように本変形例においても、電子部品E1が取り出された後のキャリアテープ62をトップテープ64と共に回収できるため、フィーダの後側にトップテープ64の収納機構等を設けなくともよく、フィーダの後側に後側送出部を設けるためのスペースを確保することができる。
【0078】
<実施形態2>
図18から
図21を参照して実施形態2を説明する。実施形態2に係るフィーダ型供給装置は、フィーダ150の構成の一部が実施形態1のものと異なっている。フィーダ型供給装置におけるその他の構成、及び表面実装機の構成については実施形態1のものと同様であるため説明を省略する。本実施形態のフィーダ150は、実施形態1で説明したものに加え、
図18に示すように、引取部190と、脱着センサ(支持部材検出部の一例)158とをさらに備えている。また、部品供給テープ60の回収態様、及びクランプ部材170の構成が実施形態1のものと異なっている。
【0079】
先に部品供給テープ60の回収態様について説明する。本実施形態では、フィーダ150のテープガイド157の内壁のうち部品供給位置S1よりも後方側の部位に、実施形態1のようなカット機構が設けられておらず、部品供給テープ60のトップテープ64を後方に折り返すためのスリット(不図示)が設けられている。トップテープ64は、
図19に示すように、このスリットを通過するタイミングで後方に折り返され、キャリアテープ62から引き剥がされるようになっている。
【0080】
キャリアテープ62はトップテープ64の剥離後、単体の状態で部品供給位置S1に送出される。そして、電子部品E1が部品供給位置S1に送出されるタイミングに合わせて実装ヘッド37が部品供給位置S1まで移動され、キャリアテープ62の部品収納部62Aから電子部品E1が取り出されるようになっている。電子部品E1が取り出された後のキャリアテープ62は、単体の状態でフィーダ50の前方で回収される。
【0081】
フィーダ150の引取部190は、図示しない引取りモータと、複数枚のギヤからなる図示しない引取りギヤ群と、引っ張りローラ192と、ピンチローラ194とから構成される。引取りギヤ群は、引取りモータの動力を伝達して引っ張りローラ192を回転させる。引っ張りローラ192とピンチローラ194は、対向配置され、フィーダ150の前後方向における略中央位置において本体部151の上端部に設けられている。引っ張りローラ192とピンチローラ194の外周には、それぞれ引取歯が形成されている。これらの引取歯は、トップテープ62の引取用として形成されており、互いに噛み合っている。
【0082】
本実施形態では、テープガイド157のスリットによって引き剥がされたトップテープ62は、上述した引取部190の引取歯によって引き取られ、引取部190の近傍で回収されるようになっている。このため、本実施形態のような部品供給テープ60の回収態様であっても、フィーダ150の後側に引き剥がされたトップテープ62を収納するためのスペースを設ける必要が無く、フィーダ150の後側に後側送出部54を設けるためのスペースを確保することができる。
【0083】
脱着センサ158は、テープ通路56の後側通路部56Bの上側において後側通路部56Bに臨む形で設けられており(
図20参照)、クランプ部材170がフィーダ150の本体部151から取り外された状態(非支持状態)であるのか否かを検出する。フィーダ制御部には、この脱着センサ158から出力される検出信号が取り込まれるようになっている。本実施形態では、フィーダ制御部は、後側モータ54Aを駆動しているときにクランプ部材170が本体部151から取り外された状態であることを脱着センサ158が検出した場合、後側モータ54Aの駆動を停止する。
【0084】
クランプ部材170は、互いに固定された上側部材172と下側部材174とから構成されている。上側部材172の内壁には、
図21に示すように、本体部151との取り付け方向(前後方向)に延びる支持軸176が設けられている。支持軸176は、上側部材172の外側(前方側)まで延びており、後側通路部56Bの片側側面の内壁に設けられた支持孔151Bに挿通されている。クランプ部材170の支持軸176は、本体部151の支持孔151Bに挿通された状態で、その軸周りに回転可能に支持されている。
【0085】
なお、クランプ部材170の上側部材172に設けられた当接壁172Aの構成、クランプ部材170の下側部材174に設けられた鍔部174Aの構成、及びテープ通路56の後側通路部56Bにおける両側面に設けられた切欠き151Aの構成については、それぞれ実施形態1と同様である。クランプ部材170は、鍔部174Aが切欠き151A内に収容されることで切欠き151Aに係止され、本体部151に対して取り付けられる。
【0086】
(部品供給テープの支持態様)
次に、本実施形態において、本体部151に対するクランプ部材170の脱着に伴う部品供給テープ60の支持態様について説明する。クランプ部材70が本体部51に取り付けられた状態では、実施形態1と同様に、上側部材172の当接壁172Aと後側通路部56Bの上側内壁との間に隙間が生じる。この隙間に部品供給テープ60の先端部を挿し込むことで、後側スプロケット55の歯が部品供給テープ60の係合孔62Bと係合するとともに、部品供給テープ60の下側が上側部材172によって支持される。
【0087】
クランプ部材170の鍔部174Aを切欠き151Aに沿って(支持軸176の軸方向に沿って)後方にスライドさせ、クランプ部材170を本体部151から取り外すと、
図20に示すように、後側スプロケット55と係合している部品供給テープ60が、本体部151の後方において、上側部材172の上面に支持された状態となる。またこの状態では、クランプ部材170は、支持軸176を介して本体部151に対して支持される(支持状態の一例)。
【0088】
図20に示す状態からクランプ部材170をその支持軸176の軸周りに略180°回転させると、
図21に示すように、クランプ部材170が上下反転するとともに本体部151の幅方向にずれるため、クランプ部材170の上側部材172による部品供給テープ60の支持が外れる(非支持状態の一例)。その結果、部品供給テープ60のうちクランプ部材170によって支持されていた部位はその自重によって落下し、
図21に示すように、部品供給テープ60が後側スプロケット55から離れる。
【0089】
その後、
図21に示す状態からクランプ部材170を本体部151に取り付けるためには、上記と逆の手順を行う。即ち、
図21に示す状態からクランプ部材170をその支持軸176の軸周りに略180°回転させる。そして、クランプ部材170を支持軸176の軸方向に沿って前方に移動させ、クランプ部材170の鍔部174Aを切欠き151A内に収容させることで本体部151に再び取り付けることができる。これにより、上記隙間に新たな別の部品供給テープ60の先端部を挿し込むことができ、当該部品供給テープ60を後側スプロケット55と係合させることができる。
【0090】
(実施形態2の効果)
以上説明したように本実施形態のフィーダ型供給装置では、本体部151に対して着脱可能とされた上記構成のクランプ部材170を備えることで、実施形態1と同様に、先行する部品供給テープ60を部品供給位置S1へと送出し続けながら、先行する部品供給テープ60に触れることなく、後続の部品供給テープ60を即座に部品供給位置S1へと送出できる状態で配することができる。このため、簡単な構成で、先行する部品供給テープ60から後続する部品供給テープ60への移行を容易かつ確実に行うことができる。
【0091】
また本実施形態では、クランプ部材170が本体部151から取り外された状態でも、クランプ部材170が支持軸176を介して本体部151に対して支持されるため、本体部151から取り外されたクランプ部材170を紛失することを抑制することができる。
【0092】
また本実施形態では、フィーダ150が、クランプ部材170がフィーダ150の本体部151から取り外された状態であるのか否かを検出する脱着センサ158を備えている。ここで、クランプ部材170が本体部151から取り外された状態であると、部品供給テープ60がクランプ部材170に支持されないため、後側モータ54Aが駆動されても後側送出部52によって部品供給テープ60が送出されることはない。これに対し本実施形態では、フィーダ制御部は、後側モータ54Aを駆動しているときにクランプ部材170が本体部151から取り外された状態であることを脱着センサ158が検出した場合、後側モータ54Aの駆動を停止する。このため、後側モータ54Aが無駄に駆動することを抑制することができる。
【0093】
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記既述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記の各実施形態では、支持部材の一例としてクランプ部材を例示したが、支持状態と非支持状態との間で変更可能に配される部材であればよく、クランプ部材に限定されない。従って、支持部材は、例えば本体部から取り外し不能とされた部材であってもよい。
【0094】
(2)上記の各実施形態では、前側送出部及び後側送出部がそれぞれ前側スプロケット及び後側スプロケットを備え、部品供給テープが前側スプロケット又は後側スプロケットと係合した状態で前側スプロケット又は後側スプロケットが回転駆動することで部品供給テープが送出される構成を例示したが、前側送出部及び後側送出部において部品供給テープが送出するための構成については限定されない。例えば、対向する一対のローラで部品供給テープを挟持し、両ローラを互いに異なる方向に回転駆動することで部品供給テープを送出する構成であってもよい。
【0095】
(3)上記の各実施形態では、後側モータを前側モータよりも速い速度で回転駆動するための所定時間を、フィーダ制御部が算出する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、作業者が入力部に時間を入力することで上記所定時間が設定されてもよい。
【0096】
(4)上記の各実施形態以外にも、フィーダ型供給装置、及び表面実装機の構成については、適宜に変更可能である。
【0097】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。