(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定部は、前記第2の読取部により前記第1の情報が読み取られたか否かを判定するとともに、前記第2の読取部により前記第2の情報が読み取られたか否かを判定することで、前記チケットの真偽を判定する、
請求項1記載のチケット真偽判定システム。
前記判定部は、前記第2の読取部により読み取られた第1の情報に含まれる識別情報と、前記第2の読取部により読み取られた第2の情報に含まれる識別情報とに基づいて、前記チケットの真偽を判定する、
請求項1記載のチケット真偽判定システム。
前記判定部は、前記第2の読取部により読み取られた第1の情報に含まれる識別情報、および前記第2の読取部により読み取られた第2の情報に含まれる識別情報のうち一方または双方と、前記チケットごとに割り当てられた識別情報とに基づいて、前記チケットの真偽を判定する、
請求項1記載のチケット真偽判定システム。
チケットに印刷された第1の画像であって、前記チケットごとに割り当てられる識別情報を含む第1の情報を暗号化した第1の画像から前記識別情報を読み取る第1の読取部と、
前記第1の読取部により読み取られた識別情報を含む第2の情報を暗号化した第2の画像を、前記第1の画像の一部または全部に重畳させて前記チケットに印刷する印刷部と、を備え、
前記第1の読取部は、更に、所定の波長の光を前記チケットに照射することにより、前記チケットに印刷された第2の画像から前記第2の情報を読み取り、
前記印刷部は、更に、前記第2の画像が前記チケットに印刷される際に用いられた前記第2の情報に含まれる前記識別情報と、前記第1の読取部により読み取られた前記第2の情報に含まれる前記識別情報とが一致しない場合、前記チケットに所定の画像を印刷する、
チケット発券装置。
チケットごとに割り当てられる識別情報を含む第1の情報を暗号化した第1の画像と対応した第1の波長の光を前記チケットに照射することで、前記チケットに印刷された第1の画像から前記第1の情報を読み取るとともに、
前記識別情報を含む第2の情報を暗号化した第2の画像と対応した第2の波長の光を前記チケットに照射することで、前記チケットに印刷された第2の画像から前記第2の情報を読み取る第2の読取部と、
前記第2の読取部により読み取られた第1の情報および第2の情報に基づいて、前記チケットの真偽を判定する判定部と、
前記判定部によって前記チケットが真であると判定された場合、前記チケットに、前記第1の画像および前記第2の画像と異なる第3の画像を印刷する印刷部と、
を備えるチケット検札装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の
チケット真偽判定システム、チケット発券装置、チケット検札装置、およびチケット真偽判定方法を、図面を参照して説明する。
【0009】
有料道路等で用いられる通行券には、目視できる情報の他に、磁気記憶等の方法で、利用開始区間となる入口のIC名や時間等の利用情報を記憶する場合がある。昨今、当該利用情報の記憶方法として二次元コードの利用が検討されている。
【0010】
図1は、一実施形態におけるチケット真偽判定システム1の構成例を示す図である。本実施形態におけるチケット真偽判定システム1は、高速道路等の有料道路を通行する際に必要となるチケット(通行券)TKの真偽を判定するシステムである。なお、本実施形態では、チケット真偽判定システム1を高速道路等の有料道路を通行する際に必要となるチケット(通行券)の真偽を判定するシステムとして説明するがこれに限られない。例えば、チケット真偽判定システム1は、電車やバス等の交通機関が発券するチケット(乗車券)の真偽を判定するシステムであってもよいし、映画館や遊園地等の娯楽施設が発券するチケットの真偽を判定するシステムであってもよい。
【0011】
図2は、一実施形態におけるチケットTKの断面の一例を示す図である。本実施形態では、チケットTKは、紙層12と感熱層14とで構成される感熱紙である。感熱層14は、ロイコ染料16と顕色剤18とを結着剤に混合し紙層12上に塗布することにより形成される。ロイコ染料16と顕色剤18との混合物は、常温(例えば23℃程度)において無色である。この状態の混合物に加熱等により熱エネルギーを与えると、混合物は溶解する。これにより、チケットTKは、ロイコ染料16と顕色剤18とが接触することで化学反応を起こし発色する。
【0012】
例えば、化学反応により発色した箇所は、可視領域の光の波長を吸収することにより感熱層を黒色に発色させる。また、化学反応により発色した箇所を含む感熱層14は、近赤外、赤外、近紫外、紫外等の非可視領域の光の波長を吸収せず、照射された光を全て反射する。従って、人間の目や可視領域の光の反射光を受光するスキャナーの場合、本実施形態におけるチケットTKの感熱層14に印刷された画像を認識することができる。一方、非可視領域の光(例えば赤外光)の反射光を受光するスキャナーの場合、本実施形態におけるチケットTKの感熱層14に印刷された画像を認識することができない。なお、本実施形態では、チケットTKの感熱層14を熱することによって黒色に発色させると説明したがこれに限られない。例えば、上述したロイコ染料16の物質を適宜変更することで、青色、赤色等に発色させてもよい。
【0013】
また、本実施形態におけるチケットTKの感熱層14は、水分等を吸収しないコート層を形成している。これにより、本実施形態におけるチケットTKは、チケットTKの表面にインク等を定着(含侵)させることを困難にしている。
【0014】
チケット真偽判定システム1は、チケット発券装置100と、チケット検札装置200とを備える。チケット発券装置100は、例えば、有料道路の入口において車両の進行方向から見て右側に設けられる。チケット発券装置100は、車両通行時に所定の料金を課すためのチケットTKを発券する。また、チケット検札装置200は、例えば、有料道路の料金所(出口)において車両の進行方向から見て右側に設けられる。チケット検札装置200は、チケット発券装置100により発券されたチケットTKを回収し、チケットTKに応じた料金を車両から徴収する。以下、図面を参照してチケット発券装置100およびチケット検札装置200を説明する。先に、
図3および
図4を参照してチケット発券装置100の説明をする。
【0015】
図3は、一実施形態におけるチケット発券装置100の機能構成の一例を示す図である。また、
図4は、一実施形態におけるチケット発券装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。チケット発券装置100は、通信部102と、車両検出部104と、読取部106と、印刷部108と、搬送部110と、制御部130と、記憶部150と、チケットスタッカー160と、排出口170と、回収部180とを備える。
【0016】
通信部102は、他の装置とネットワークNWを介して通信を行う。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
【0017】
車両検出部104は、例えば、車両を検出する光学センサである。車両検出部104は、車両を検出すると検出信号を生成する。また、車両検出部104は、車両のナンバープレートや車両の種類(車種)等を検出してもよい。
【0018】
読取部106は、図示しない光源および撮像素子を備える。読取部106は、例えば、近赤外や赤外の光を発する光源と可視光を発する光源とを有する。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。以下、近赤外や赤外の光を発する光源を、「第1光源」と称し、可視光を発する光源を、「第2光源」と称する。なお、読取部106は、「第1の読取部」の一例である。
【0019】
また、撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。読取部106は、光源の光をチケットTKに照射して、チケットTKから反射される反射光を撮像素子に伝播させる。撮像素子は、伝搬された反射光を電気信号に変換してディジタル信号を生成する。読取部106は、生成したディジタル信号をエンコードし、画像データを生成する。これによって、読取部106は、チケットTKから画像を読み取る。
【0020】
印刷部108は、感熱層を熱するための感熱ヘッド109を備える。感熱ヘッド109には、例えば、電流を流すと発熱する抵抗体が一列あるいはマトリクス状に配置される。印刷部108は、後述する印刷制御部138から出力される制御信号に応じて感熱ヘッド109の抵抗体に流す電流を制御する。これによって印刷部108は感熱ヘッド109を熱する。印刷部108は、熱した感熱ヘッド109を印刷の対象となるチケットTKの感熱層14に押し当てることで画像を印刷する。また、印刷部108は、画像の代わりに文字CHARを印刷してもよい。
【0021】
搬送部110は、送出ローラ112と、搬送路ベルト114と、第1のストッパー116と、第2のストッパー118と、搬送出口ローラ120とを備える。送出ローラ112および搬送出口ローラ120は、例えば2つのローラを有し、これらローラでチケットTKを挟持する。第1のストッパー116は、チケットスタッカー160と印刷部108との区間に設けられる。また、第1のストッパー116は、上下方向に回動する停止板を有する。上下方向とは、搬送路ベルト114の搬送面に対して略垂直方向のことを表す。第1のストッパー116は、例えば、停止板を下方向に回動させる場合、チケットスタッカー160と印刷部108との区間において搬送路ベルト114により行われるチケットTKの搬送を停止する。
【0022】
第2のストッパー118は、読取部106と排出口170との区間に設けられる。また、第2のストッパー118は、上下方向に回動する停止板を有する。第2のストッパー118は、例えば、停止板を下方向に回動させる場合、読取部106と排出口170との区間において搬送路ベルト114により行われるチケットTKの搬送を停止する。以下、チケットTKの搬送を停止させる第1のストッパー116および第2のストッパー118の状態を、「閉状態」と称し、チケットTKの搬送を進行させる第1のストッパー116および第2のストッパー118の状態を、「開状態」と称する。また、送出ローラ112と、搬送路ベルト114と、第1のストッパー116と、第2のストッパー118と、搬送出口ローラ120とを、まとめて「搬送機構」と総称する。
【0023】
搬送部110は、後述する搬送制御部136の制御信号により搬送機構を駆動する。具体的には、搬送部110は、所定の画像が予め印刷されたチケットTKが格納されるチケットスタッカー160からチケットTKを読取部106へ搬送するように搬送機構を駆動する。また、搬送部110は、読取部106から印刷部108へチケットTKを搬送するように搬送機構を駆動する。また、搬送部110は、印刷部108からチケットTKを排出するための排出口170へチケットTKを搬送するように搬送機構を駆動する。
【0024】
ここで、
図5および
図6を参照して、チケットスタッカー160に格納されるチケットTKの説明を行う。
図5は、所定の画像が印刷されたチケットTKの上面の一例を示す図である。また、
図6は、所定の画像が印刷されたチケットTKの断面の一例を示す図である。
【0025】
チケットTKの表面(感熱層14)には、特定のインクを紫外線等により硬化させるUV(Ultraviolet)印刷の手法により、所定の画像が印刷される。特定のインクとは、赤外や紫外等の特定の波長の光を吸収するインクである。本実施形態では、特定のインクを、近赤外の波長の光を吸収するインクとして説明する。例えば、太陽光や照明の光等の可視光が照射される環境において、近赤外の波長の光を吸収するインクの場合、可視領域の波長の光はインクに吸収されずに透過し、チケットTKの感熱層14に照射される。すなわち、インク下に印刷された文字や画像を読み取ることができる。
【0026】
また、上述した所定の画像は、例えば、チケットTKごとに割り当てられる識別情報(例えば元券番号)が暗号化された二次元コードである。暗号化とは、例えば、公開鍵暗号技術に基づくものである。暗号化を行う者は、予め公開キーおよび秘密キーのペアになる鍵を1組作成し、作成した鍵のうち秘密キーを用いて識別情報を所定の画像に暗号化しておく。
【0027】
すなわち、上述したことを総括すると、チケットTKの表面(感熱層14)には、識別情報が暗号化された所定の画像が人間の目では見ることができない画像として印刷されることになる。以下、チケットTKの表面(感熱層14)に印刷される所定の画像を、「第1の画像IMG1」と称する。また、識別情報を第1の画像IMG1に暗号化する際に用いた公開キーおよび秘密キーを、それぞれ「第1の公開キー」および「第1の秘密キー」と称する。なお、第1の画像IMG1には、識別情報とともに道路情報が含まれていてもよい。道路情報は、例えば、国が管理する道路網に割り当てられる道路番号(例えば国道XX)や、この道路番号に付けられる名称等である。以下、少なくとも識別情報が含まれる情報を、「第1の情報」と称する。
【0028】
また、本実施形態におけるチケットTKは、画像を印刷する領域と、文字を印刷する領域とを有する。この結果、一つのチケットTKの表面上でこれら領域を分割することで、後述する画像の読み取りが正確に行われる。
【0029】
図7は、チケットTKごとに第1の画像IMG1を印刷する状況の一例を示す図である。チケットTKは、例えば、大判の感熱ロール紙Rollから所定の寸法に切り出される。切り出されたチケットTKには、一枚一枚異なる識別情報が割り振られる。割り振られた各識別情報は、第1の画像IMG1(例えば二次元コード)に暗号化される。これによって、切り出されたチケットTKには、暗号化された第1の画像IMG1が印刷される。この結果、各チケットTKの識別は、印刷された第1の画像IMG1を読み取って解析することにより行うことができる。なお、チケットTKを大判の感熱ロール紙Rollから所定の寸法に切り出す前に、当該チケットTKの切り出し予定の箇所に予め所定のパターンの第1の画像IMG1を印刷しておいてもよい。所定のパターンとは、一枚の感熱ロール紙Rollから切り出されるチケットTKの識別情報(第1の画像IMG1)が重複しないパターンである。すなわち、本実施形態では、感熱ロール紙Rollの大きさを決める型紙ごとに所定のパターンで第1の画像IMG1を印刷して、同一の第1の画像IMG1を有するチケットTKを、所定の確率(型紙の中のチケットTKの重複率)で重複させてもよい。
【0030】
ここで、
図3および
図4に戻り、チケット発券装置100の説明を行う。
制御部130は、復号部132と、暗号部134と、搬送制御部136と、印刷制御部138と、通信制御部140と、判定部142とを備える。制御部130の機能部のうち一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部150に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、制御部130の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
【0031】
復号部132は、第1の公開キーを用いて読取部106により生成された画像データから第1の情報を復号する。なお、第1の公開キーは、後述する記憶部150に記憶されている。
【0032】
暗号部134は、復号部132により復号された第1の情報と付加情報との双方を含む情報を、第1の公開キーおよび第1の秘密キーの暗号鍵のペアと異なる暗号鍵のペアを用いて、上述した第1の画像IMG1とは異なる画像(以下、「第2の画像IMG2」と称する)に暗号化する。付加情報とは、車両のナンバープレート、車両の種類(車種)、チケットを発券する日時、料金所の識別情報、車両が走行するレーンの識別情報、自装置に割り当てられる識別情報等を含む。付加情報のうち、車両のナンバープレート、車両の種類(車種)、チケットを発券する日時は、車両検出部104により車両が検出される度に生成される。以下、第1の情報と付加情報との双方を含む情報を、「第2の情報」と称する。また、第1の公開キーおよび第1の秘密キーの暗号鍵のペアと異なる暗号鍵のペアを、「第2の公開キー」および「第2の秘密キー」と称する。なお、暗号部134は、復号部132により復号された第1の情報から識別情報のみを抽出し、抽出した識別情報と付加情報との双方を含む情報を、第2の秘密キーを用いて第2の画像IMG2に暗号化してもよい。
【0033】
搬送制御部136は、搬送部110を制御するための制御信号を生成する。搬送制御部136は、生成した制御信号を搬送部110に出力することにより、搬送部110を制御する。
【0034】
印刷制御部138は、暗号部134により暗号化された第2の画像IMG2を印刷部108に印刷させるための制御信号を生成する。印刷制御部138は、生成した制御信号を印刷部108に出力することにより、印刷部108を制御する。
【0035】
通信制御部140は、通信部102を制御するための制御信号を生成する。通信制御部140は、生成した制御信号を通信部102に出力することにより、通信部102を制御する。
【0036】
判定部142は、読取部106により各種画像の読み取りが行われたか否かを判定する。また、判定部142は、復号部132により情報が復号されたか否かを判定する。また、判定部142は、車両検出部104により生成された検出信号に基づいて、車両の有無を判定する。
【0037】
記憶部150は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記憶媒体)と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とを有する。記憶部150は、第1の公開キー、第2の秘密キー、第2の公開キー、付加情報、抽出した識別情報、第1の情報、第2の情報、画像データ、検出信号等を記憶する。
【0038】
ここで、
図4を参照して、搬送制御部136および印刷制御部138の動作をメインにチケット発券装置100の全体の動作について具体的に説明する。まず、チケット発券装置100は、以下の動作を車両が検出される前に予め行う。
【0039】
搬送制御部136は、チケットスタッカー160からチケットTKを取り出すように、搬送部110の搬送機構における送出ローラ112を駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、チケットTKは、チケットスタッカー160から搬送路ベルト114(位置G01)に送り出される。
【0040】
次に、搬送制御部136は、チケットスタッカー160から取り出したチケットTKを位置G02に搬送するように搬送路ベルト114を駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。位置G02は、読取部106がチケットTKから画像を読み取ることが可能な位置である。また、搬送制御部136は、第1のストッパー116を開状態にさせる制御信号と、第2のストッパー118を閉状態にさせる制御信号とを生成し、生成した双方の制御信号を搬送部110に出力する。
【0041】
読取部106は、位置G02に搬送されたチケットTKに対して、第1の光源から光を照射して第1の画像IMG1を読み取る。読取部106により読み取られたチケットTKは、第2のストッパー118(位置G03)において停止する。
【0042】
次に、搬送制御部136は、第2のストッパー118(位置G03)において停止したチケットTKを位置G04に搬送するように搬送路ベルト114を上述した駆動方向(図中左方向)の反対方向(図中右方向)に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。位置G04は、チケットTKにおける文字の印刷領域に対して、印刷部108の感熱ヘッド109が接触可能な位置である。以下、排出口側に搬送路ベルト114を駆動する方向を、「下流側」と称し、チケットスタッカー160側に搬送路ベルト114を駆動する方向を、「上流側」と称する。
【0043】
印刷制御部138は、位置G04に搬送されたチケットTKに対して付加情報を文字CHARとして印刷するため、感熱ヘッド109に印加する電流を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を印刷部108に出力する。これにより、印刷部108は、チケットTKにおける文字の印刷領域に、付加情報を文字CHARとして印刷する。
【0044】
次に、搬送制御部136は、第1のストッパー116を閉状態にさせる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、搬送制御部136は、印刷部108により文字CHARが印刷されたチケットTKを、第1のストッパー116(位置G05)において停止させる。これ以降、チケット発券装置100は、車両検出部104により車両が検出されるまで、位置G05にチケットTKを待機させておく。
【0045】
チケット発券装置100は、車両検出部104により車両が検出された場合、以下の動作を行う。
まず、搬送制御部136は、位置G05に搬送したチケットTKを位置G06に搬送するように搬送路ベルト114を下流側に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。位置G06は、チケットTKにおける画像の印刷領域と文字の印刷領域との両領域に対して、印刷部108の感熱ヘッド109が接触可能な位置である。これにより、搬送部110は、位置G05に搬送したチケットTKを位置G06に搬送する。
【0046】
印刷制御部138は、位置G06に搬送されたチケットTKに対して第2の画像IMG2を印刷するために、感熱ヘッド109に印加する電流を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を印刷部108に出力する。これにより、印刷部108は、チケットTKにおける画像の印刷領域に第2の画像IMG2を印刷する。また、印刷制御部138は、読取部106により読み取られた第1の画像IMG1の一部に対して、第2の画像IMG2を重畳させて印刷するための制御信号を生成する。なお、印刷制御部138は、読取部106により読み取られた第1の画像IMG1の全部に対して、第2の画像IMG2を重畳させて印刷するための制御信号を生成してもよい。これにより、印刷部108は、印刷制御部138により生成された制御信号に基づいて、第1の画像IMG1の一部または全部に第2の画像IMG2を重畳させて印刷する。
【0047】
また、チケット発券装置100は、位置G06に搬送されたチケットTKに対して、車両が検出されたことで生成される車種やナンバープレート等の付加情報をさらに印刷してもよい。この場合、印刷制御部138は、位置G06に搬送されたチケットTKに対して上述した車種やナンバープレート等の付加情報を文字CHARとして印刷するために、感熱ヘッド109に印加する電流を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を印刷部108に出力する。これにより、印刷部108は、チケットTKにおける文字の印刷領域に、車種やナンバープレート等の付加情報を新たに印刷する。
【0048】
次に、搬送制御部136は、位置G06に搬送したチケットTKを位置G02に再度搬送するように搬送路ベルト114を下流側に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、搬送部110は、位置G06に搬送したチケットTKを位置G02に再度搬送する。
【0049】
読取部106は、再度位置G02に搬送されたチケットTKに対して、第2の光源から光を照射して、位置G06にて印刷された第2の画像IMG2を読み取る。復号部132は、第2の公開キー或いは第2の秘密キーを用いて読取部106により生成された第2の画像IMG2の画像データから第2の情報を復号する。判定部142は、第2の画像IMG2の印刷時に用いた第2の情報と、印刷した第2の画像IMG2の画像データから復号した第2の情報とが一致するか否かを判定する。すなわち、判定部142は、第2の画像IMG2が正常に印刷されたか否かを判定する。なお、判定部142は、読取部106により第2の画像IMG2が読み取られた否かを判定することで、第2の画像IMG2が正常に印刷されたか否かを判定してもよい。
【0050】
チケット発券装置100は、第2の画像IMG2が正常に印刷できた場合、当該チケットTKを排出口170から発券する。チケット発券装置100は、具体的には、以下の動作を行う。
【0051】
搬送制御部136は、判定部142により第2の画像IMG2が正常に印刷されたと判定された場合、位置G02に2度搬送されたチケットTKを排出口170(位置G07)に搬送するように搬送路ベルト114を下流側に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。また、搬送制御部136は、第2のストッパー118を開状態にさせる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、チケットTKは、排出口170に搬送される。この結果、運転者は、チケットTKを受け取ることができる。
【0052】
一方、チケット発券装置100は、第2の画像IMG2が正常に印刷できなかった場合、印刷した第2の画像IMG2の位置に、当該チケットTKの使用を不可にさせる画像(以下、「回収マークM」と称する)を印刷する。この場合、チケット発券装置100は、具体的には、以下の動作を行う。
【0053】
搬送制御部136は、判定部142により第2の画像IMG2が正常に印刷されていないと判定された場合、位置G02に搬送したチケットTKを位置G06に再度搬送するように搬送路ベルト114を上流側に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、搬送部110は、位置G02に搬送したチケットTKを位置G06に再度搬送する。
【0054】
印刷制御部138は、再度位置G06に搬送されたチケットTKに対して第2の画像IMG2が印刷された位置に回収マークMを印刷するために、感熱ヘッド109に印加する電流を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を印刷部108に出力する。これにより、印刷部108は、第2の画像IMG2の印刷位置に回収マークMを印刷する。
【0055】
搬送制御部136は、位置G06に2度搬送したチケットTKを回収部180(位置G08)に搬送するように搬送路ベルト114を上流側に駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部110に出力する。これにより、チケットTKは、回収部180に搬送され回収される。
【0056】
なお、チケット発券装置100は、運転者によりチケットTKが受け取られていない場合、印刷した第2の画像IMG2の位置に、回収マークMを印刷してもよい。チケットTKの受け取りの有無は、例えば、搬送出口ローラ120のローラにチケットTKが挟持されているか否かによって判定される。
【0057】
判定部142は、チケットTKが発券されてから所定時間経過後に、搬送出口ローラ120のローラにチケットTKが挟持されている場合、チケットTKの受け取りが無かったと判定する。また、判定部142は、車両検出部104により次の車両が検出された後に、搬送出口ローラ120のローラにチケットTKが挟持されている場合、チケットTKの受け取りが無かったと判定してもよい。以上のチケットTKの回収動作によって、チケット発券装置100は、運転者によってチケットTKの取り忘れが生じた場合でも、正常にチケットTKの発券処理を行うことができる。
【0058】
図8は、一実施形態におけるチケット発券装置100の印刷動作を詳細に説明するための図である。
読取部106は、チケットTKに印刷された第1の画像IMG1を読み取り、読み取った第1の画像IMG1の画像データを復号部132に出力する。復号部132は、予め記憶部150に記憶させておいた第1の公開キーを用いて、読取部106から出力された画像データから第1の情報を復号する。図示の例では、第1の情報には、識別情報の一例である「元券51001」と、道路情報の一例である「○○高速道路通行」との情報が含まれる。
【0059】
暗号部134は、復号部132により復号された第1の情報に対して、記憶部150に記憶された付加情報を加えて第2の情報を生成する。暗号部134は、生成した第2の情報を、予め記憶部150に記憶させておいた第2の秘密キーを用いて第2の画像IMG2に暗号化する。
【0060】
印刷制御部138は、暗号部134により暗号化された第2の画像IMG2を印刷部108に印刷させるための制御信号を生成する。印刷制御部138は、生成した制御信号を印刷部108に出力する。この結果、印刷部108は、制御信号に応じた電流を感熱ヘッド109の抵抗体に印加し、感熱ヘッド109を熱する。印刷部108は、感熱層14における第1の画像IMG1が印刷された部分に、熱した感熱ヘッド109を押し当てることで第2の画像IMG2を印刷する。
【0061】
図9は、第1の画像IMG1と第2の画像IMG2とが重畳されて印刷されたチケットTKの断面の一例を示す図である。図示の例において、感熱層14の表面には、近赤外の波長の光を吸収するインクによって第1の画像IMG1が形成される。また、感熱層14は、感熱ヘッド109が押し当てられた箇所が熱により変色し、第2の画像IMG2を形成する。
【0062】
図10は、一実施形態におけるチケット発券装置100により行われる処理の一例を示すフローチャートである。チケット発券装置100は、例えば、車両を検出する度に本フローチャートの処理を行う。
まず、読取部106は、チケットTKに対して第1の光源から光を照射して第1の画像IMG1を読み取る(ステップS100)。次に、読取部106は、読み取った第1の画像IMG1の画像データを生成する(ステップS102)。次に、復号部132は、第1の公開キーを用いて読取部106により生成された第1の画像IMG1の画像データから、第1の情報を復号する(ステップS104)。次に、判定部142は、車両検出部104により車両が検出されたか否かを判定する(ステップS106)。
【0063】
チケット発券装置100は、車両検出部104により車両が検出されない場合(ステップS106;No)、車両検出部104により車両が検出されるまで待機する。暗号部134は、車両検出部104により車両が検出された場合(ステップS106;Yes)、記憶部150から付加情報と第2の秘密キーとを取得する(ステップS108)。暗号部134は、復号部132により復号された取得した第1の情報に、取得した付加情報を追加して第2の情報を生成する(ステップS110)。暗号部134は、生成した第2の情報を、取得した第2の秘密キーを用いて第2の画像IMG2に暗号化する(ステップS112)。
【0064】
印刷制御部138は、暗号部134により暗号化された第2の画像IMG2を印刷部108に印刷させるための制御信号を生成し、生成した制御信号を印刷部108に出力することにより、印刷部108に第2の画像IMG2を印刷させる(ステップS114)。
【0065】
チケット発券装置100は、チケットTKに印刷した第2の画像IMG2を読み取り、読み取った第2の画像IMG2の画像データから第2の情報を復号する(ステップS116)。判定部142は、第2の画像IMG2の印刷時に用いた第2の情報と、印刷した第2の画像IMG2の画像データから復号した第2の情報とが一致するか否かを判定する。すなわち、判定部142は、第2の画像IMG2の印刷が成功したか否かを判定する(ステップS118)。
【0066】
チケット発券装置100は、第2の画像IMG2の印刷が成功した場合(ステップS118;Yes)、第2の画像IMG2が印刷されたチケットTKを発券する(ステップS120)。これにより、チケット発券装置100は、本フローチャートの処理を終了する。
【0067】
チケット発券装置100は、第2の画像IMG2の印刷が成功しない場合(ステップS118;No)、第2の画像IMG2が印刷されたチケットTKに回収マークMを印刷する(ステップS122)。次に、チケット発券装置100は、回収マークMを印刷したチケットTKを回収部180に搬送して回収する(ステップS124)。これにより、チケット発券装置100は、ステップS100の処理に戻る。
【0068】
以下、
図11および
図12を参照してチケット検札装置200の説明をする。
図11は、一実施形態におけるチケット検札装置200の構成の一例を示す図である。また、
図12は、一実施形態におけるチケット検札装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。チケット検札装置200は、通信部202と、車両検出部204と、読取部210と、印刷部240と、搬送部250と、制御部270と、記憶部290と、挿入口294と、回収部296とを備える。
【0069】
通信部202は、他の装置とネットワークNWを介して通信を行う。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
【0070】
車両検出部204は、例えば、車両を検出する光学センサである。車両検出部204は、車両を検出すると検出信号を生成する。また、車両検出部204は、車両のナンバープレートや車両の種類(車種)等を検出してもよい。
【0071】
ここで、新たに
図13ないし
図15を参照して読取部210の構成について説明する。
図13は、読取部210の構成の一例を示す図である。また、
図14は、受光部220の構成の一例を示す図である。また、
図15は、受光部220の構成の他の例を示す図である。
【0072】
読取部210は、チケットTKに印刷される画像を読み取る。読取部210は、第1光源212と、第2光源214と、受光部220と、増幅部230と、AD/DA変換部232と、エンコード部234とを備える。第1光源212は、例えば、近赤外光IRを発するLEDである。第2光源214は、例えば、白色光等の可視光VIを発するLEDである。なお、読取部210は、「第2の読取部」の一例である。
【0073】
受光部220は、上述した第1光源212および第2光源214から照射される光の反射光を分光して受光する。
図14の例では、受光部220は、例えば、レンズ221と、プリズム222と、近赤外光透過フィルタ223と、近赤外光受光素子224と、可視光透過フィルタ225と、可視光受光素子226とを備える。近赤外光受光素子224および例えば可視光受光素子226は、例えば、CCDイメージセンサ、CMOS(イメージセンサ等である。
【0074】
第1光源212から照射される近赤外光IRの反射光と、第2光源214から照射される可視光VIの反射光とは、各光の波長の違いからプリズム222によって分光される。プリズム222によって分光された光のうち、近赤外光IRを主成分とする光は、近赤外光透過フィルタ223を透過する。これにより、近赤外光受光素子224は、近赤外光透過フィルタ223を透過した光のうち、近赤外光IRのみを受光する。
【0075】
一方、プリズム222によって分光された光のうち、可視光VIを主成分とする光は、可視光透過フィルタ225を透過する。これにより、可視光受光素子226は、可視光透過フィルタ225を透過した光のうち、可視光VIのみを受光する。なお、この際、上述した第1光源212および第2光源214から照射される光の反射光に、他の光(例えば太陽光や部屋の照明等)が混合した場合でも、プリズム222と各透過フィルタとにより、近赤外光IRと可視光VIとをそれぞれ受光することができる。
【0076】
また、上述した受光部220は、
図15に示す構成であってもよい。
図15の例では、受光部220は、例えば、レンズ221と、近赤外光受光素子224と、可視光受光素子226とを備える。この構成では、受光部220は、近赤外光IRと可視光VIとの焦点距離の違いにより分光を行う。例えば、近赤外光IRは、可視光VIに比べて波長が長いため、レンズ221透過後の焦点距離は、可視光VIに比べて遠くなる。一方、可視光VIは、レンズ221透過後の焦点距離が近赤外光IRに比べて近くなる。可視光VIを受光する時には、可視光受光素子226は、図示のとおり、レンズ221と近赤外光受光素子224の間に置かれる。近赤外光を受光する場合は、可視光受光素子226は、図示しない制御機構により、レンズ221と近赤外光受光素子224を結ぶ光軸上から退避し、近赤外光IRの光軸を遮蔽することはない。
【0077】
また、別種の方法としては可視光受光素子226を退避させる代わりに、近赤外光受光素子224の位置へ移動させることにより、同一の受光素子で位置を変える事により、受光する光に適した素子として機能させることも出来る。これら異なる焦点距離に、各光の受光素子を配置することで、
図14の構成と同様な効果が得られる。
【0078】
ここで、
図13ないし
図15を参照して読取部210の構成の説明に戻る。
増幅部230は、受光部220により受光された光の信号(アナログ信号)を増幅する。なお、増幅部230は、増幅とともにノイズの除去を行ってもよい。
【0079】
AD/DA変換部232は、増幅部230により増幅された光の信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換する。
【0080】
エンコード部234は、AD/DA変換部232によりディジタル信号に変換された光の信号から、2次元の画像データを生成する。例えば、エンコード部234は、近赤外光IRの信号と可視光VIの信号とからそれぞれ画像データを生成する。これにより、読取部210は、読み取ったチケットTKの画像の画像データを生成することができる。
【0081】
印刷部240は、感熱層を熱するための感熱ヘッド242を備える。感熱ヘッド242には、例えば、電流を流すと発熱する抵抗体が一列あるいはマトリクス状に配置される。印刷部240は、後述する印刷制御部276から出力される制御信号に応じて感熱ヘッド242の抵抗体に流す電流を制御する。これによって印刷部240は感熱ヘッド242を熱する。印刷部240は、熱した感熱ヘッド242を印刷の対象となるチケットTKの感熱層14に押し当てることで画像を印刷する。また、印刷部240は、画像の代わりに文字CHARを印刷してもよい。
【0082】
搬送部250は、搬送出口ローラ252と、搬送路ベルト254と、ストッパー256とを備える。搬送出口ローラ252は、例えば2つのローラを有し、これらローラでチケットTKを挟持する。ストッパー256は、搬送路ベルト254上において印刷部240と回収部296との区間に設けられる。また、ストッパー256は、上下方向に回動する停止板を有する。上下方向とは、搬送路ベルト254の搬送面に対して略垂直方向のことを表す。ストッパー256は、例えば、停止板を下方向に回動させる場合、印刷部240と回収部296との区間において搬送路ベルト254により行われるチケットTKの搬送を停止する。以下、チケットTKの搬送を停止させるストッパー256の状態を、「閉状態」と称し、チケットTKの搬送を進行させるストッパー256の状態を、「開状態」と称する。また、搬送出口ローラ252と、搬送路ベルト254と、ストッパー256とを、まとめて「搬送機構」と総称する。
【0083】
搬送部250は、後述する搬送制御部274の制御信号により搬送機構を駆動する。具体的には、搬送部250は、挿入口294に挿入されたチケットTKを読取部210へ搬送するように搬送機構を駆動する。また、搬送部250は、読取部210から印刷部240へチケットTKを搬送するように搬送機構を駆動する。また、搬送部250は、印刷部240からチケットTKを回収するための回収部296へチケットTKを搬送するように搬送機構を駆動する。
【0084】
制御部270は、復号部272と、搬送制御部274と、印刷制御部276と、通信制御部278と、光源切替部280と、判定部282とを備える。制御部270の機能部のうち一部または全部は、CPU等のプロセッサが記憶部290に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、制御部270の機能部のうち一部または全部は、LSI、ASIC等のハードウェア機能部であってもよい。
【0085】
復号部272は、上述した第1の公開キーおよび第2の公開キーを用いて読取部210により生成された画像データから種々の情報を復号する。なお、第1の公開キーおよび第2の公開キーは、予め記憶部290に記憶されている。
【0086】
搬送制御部274は、搬送部250を制御するための制御信号を生成する。搬送制御部274は、生成した制御信号を搬送部250に出力することにより、搬送部250を制御する。
【0087】
印刷制御部276は、印刷部240を制御するための制御信号を生成する。印刷制御部276は、生成した制御信号を印刷部240に出力することにより、印刷部240を制御する。
【0088】
通信制御部278は、通信部202を制御するための制御信号を生成する。通信制御部278は、生成した制御信号を通信部202に出力することにより、通信部202を制御する。
【0089】
光源切替部280は、チケットTKに照射する光源を第1光源212または第2光源214のいずれか一方に切り替える。また、光源切替部280は、切り替えた光源と、エンコード部234により生成された画像データを対応付ける。
【0090】
判定部282は、読取部210により各種画像の読み取りが行われたか否かを判定する。また、判定部282は、復号部272により情報が復号されたか否かを判定する。また、判定部282は、復号部272により第1の画像IMG1から復号された第1の情報に含まれる識別情報と、第2の画像IMG2から復号された第2の情報に含まれる識別情報とが一致するか否かを判定する。
【0091】
記憶部290は、ROM、フラッシュメモリ、HDD等の不揮発性の記憶媒体(非一時的な記憶媒体)と、RAM、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とを有する。記憶部290は、第1の公開キー、第2の公開キー、付加情報、抽出した識別情報、第1の情報、第2の情報、画像データ、検出信号、識別情報の使用の有無を示す情報等を記憶する。
【0092】
ここで、
図12を参照して、搬送制御部274および印刷制御部276の動作をメインにチケット検札装置200の全体の動作について具体的に説明する。
【0093】
搬送制御部274は、挿入口294(位置G11)に挿入されたチケットTKを搬送路ベルト254上の位置G12に搬送するように搬送路ベルト254を駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部250に出力する。位置G12は、読取部210がチケットTKから画像を読み取ることが可能な位置である。これにより、搬送部250は、挿入口294(位置G11)に挿入されたチケットTKを搬送路ベルト254上の位置G12に搬送する。
【0094】
読取部210は、位置G12のチケットTKに対して、近赤外光IRと可視光VIとを照射して、第1の画像IMG1と第2の画像IMG2とを読み取る。読取部210は、読み取った第1の画像IMG1と第2の画像IMG2とのそれぞれの画像データを生成する。
【0095】
復号部272は、第1の公開キーを用いて読取部210により生成された第1の画像IMG1の画像データから第1の情報を復号する。また、復号部272は、第2の公開キーを用いて読取部210により生成された第2の画像IMG2の画像データから第2の情報を復号する。
【0096】
判定部282は、復号部272により復号された第1の情報および第2の情報において、両者の情報に含まれる識別情報が一致するか否かを判定する。すなわち、判定部282は、チケット発券装置100により発券されたチケットが、自装置であるチケット検札装置200に挿入されたか否かを判定する。これによりチケットの真偽を判定する。
【0097】
通信制御部278は、識別情報が一致しない場合、不正やエラーを示す警告情報を外部に通知するように通信部202を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を通信部202に出力する。例えば、通信部202は、チケット真偽判定システム1を管理する管理者に警告情報を通知する。
【0098】
搬送制御部274は、識別情報が一致する場合、位置G12に搬送したチケットTKを、位置G13に搬送するように搬送路ベルト254を駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部250に出力する。位置G12は、印刷部240がチケットTKの画像の印刷領域に画像を印刷することが可能な位置である。これにより、搬送部250は、位置G12に搬送したチケットTKを位置G13に搬送する。
【0099】
印刷制御部276は、位置G12のチケットTKに、回収日時や当該チケットTKの識別情報が使用済みである旨の情報等を画像(或いは文字)として印刷するように印刷部240を制御する制御信号を生成して、生成した制御信号を印刷部240に出力する。なお当該画像は、上述した第1の画像IMG1と第2の画像IMG2とは異なる画像であり、以下、「第3の画像IMG3」と称する。
【0100】
搬送制御部274は、位置G13に搬送したチケットTKを回収部296(位置G14)に搬送するように搬送路ベルト254を駆動させる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部250に出力する。また、この際、搬送制御部274は、ストッパー256を開状態にさせる制御信号を生成し、生成した制御信号を搬送部250に出力する。これにより、搬送部250は、位置G13に搬送したチケットTKを回収部296(位置G14)に搬送する。この結果、チケットTKは、回収部296に回収される。以上の動作によって、チケット検札装置200は、チケットTKの検札を行う。
【0101】
図16は、一実施形態のチケット真偽判定システム1において、チケットTKに印刷される画像および文字の一例を示す図である。図示の例において、タイミングAの時点では、チケットTKに第1の画像IMG1のみが印刷されている。タイミングAは、例えば、チケット発券装置100におけるチケットスタッカー160にチケットTKが格納されているときである。
【0102】
また、タイミングBの時点では、チケットTKに第1の画像IMG1と、文字CHARとが印刷されている。タイミングBは、チケット発券装置100において、車両が検出される前に行われる印刷動作の直後である。上記タイミングBにおいて、チケットTKには、例えば、付加情報のうち、車両のナンバープレート、車両の種類(車種)、チケットを発券する日時等の車両が検出される度に変更される情報を含まないものが文字CHARとして印刷される。
【0103】
また、タイミングCの時点では、チケットTKに第1の画像IMG1と、文字CHARと、第2の画像IMG2とが印刷されている。タイミングCは、チケット発券装置100において、車両が検出された際に行われる印刷動作の直後である。上記タイミングCにおいて、チケットTKには、例えば、タイミングBにおいて印刷された文字CHARの他に、車両のナンバープレート、車両の種類(車種)、チケットを発券する日時等の付加情報が文字CHARとして印刷される。
【0104】
また、タイミングDの時点では、チケットTKに第1の画像IMG1と、文字CHARと、第2の画像IMG2と、回収マークMとが印刷されている。タイミングDは、チケット発券装置100において、第2の画像IMG2が正常に印刷できなかった場合に行われる印刷動作の直後である。
【0105】
また、タイミングEの時点では、チケットTKに第1の画像IMG1と、文字CHARと、第2の画像IMG2と、回収マークMと、回収日時や当該チケットTKの識別情報が使用済みである旨の情報を示す第3の画像IMG3とが印刷されている。タイミングEは、チケット検札装置200において、運転者が挿入したチケットTKに異常がない場合に行われる印刷動作の直後である。図示の例の場合、回収日時や当該チケットTKの識別情報が使用済みである旨の情報を示す文字は、回収日時を示す「2015年01月01日、14時30分」と、チケット検札装置200に割り当てられる識別情報を示す「△△事業所、出口」と、当該チケットTKの識別情報が使用済みになったことを示す「回収」とを含む。
【0106】
図17は、判定部282の判定結果と真偽パターンとの対応関係の一例を示す図である。判定部282は、例えば、
図17に記載されたケース番号に応じて、チケットTKの不正使用や偽造等を判定する。
【0107】
図17の例において、ケースS1は、チケット検札装置200において、第1の画像IMG1を第1の公開キーにより復号できず、且つ第2の画像IMG2を第2の公開キーにより復号できなかった場合を示す。判定部282は、ケースS1に該当する判定を行った場合、当該チケットTKを偽造されたものであると判定する。
【0108】
ケースS1のような判定結果の場合、通信部202は、チケット真偽判定システム1の管理者に、当該チケットTKを使用した車両を通行不可にさせるような警告情報を通知する。また、通信部202は、運用上でとり得る不正防止の対策に関する情報を、上述した管理者に通知してもよい。例えば、通信部202は、上述した対策を行わなくてもよい旨の示す「対策不可」のような通知を管理者に行う。
【0109】
また、ケースS2は、チケット検札装置200において、第1の画像IMG1を第1の公開キーにより復号できず、且つ第2の画像IMG2を第2の公開キーにより復号できた場合を示す。判定部282は、ケースS2に該当する判定を行った場合、チケットTKに他のチケットTKからコピーした第2の画像IMG2が印刷されていると判定し、当該チケットTKを偽造されたものであると判定する。
【0110】
ケースS2のような判定結果の場合、通信部202は、チケット真偽判定システム1の管理者に、当該チケットTKを使用した車両を通行不可にさせるような警告情報を通知する。また、通信部202は、上述した警告情報の通知とともに「対策不可」の通知を管理者に行ってもよい。
【0111】
また、ケースS3は、チケット検札装置200において、第1の画像IMG1を第1の公開キーにより復号でき、且つ第2の画像IMG2を第2の公開キーにより復号できなかった場合を示す。判定部282は、ケースS3に該当する判定を行った場合、チケット発券装置100のチケットスタッカー160に予め格納するチケットTKが外部に流出し、流出したチケットTKに対して、第2の秘密キーにより暗号化した第2の画像IMG2と異なる画像が印刷されていると判定する。この結果、判定部282は、当該チケットTKを偽造されたものであると判定する。
【0112】
ケースS3のような判定結果の場合、通信部202は、チケット真偽判定システム1の管理者に、当該チケットTKを使用した車両を通行不可にさせるような警告情報を通知する。また、通信部202は、チケットの流出方法の調査や流出再発防止等の実施を促すような通知を管理者に行ってもよい。
【0113】
また、ケースS4は、チケット検札装置200において、第1の画像IMG1を第1の公開キーにより復号でき、且つ第2の画像IMG2を第2の公開キーにより復号できた場合であり、さらに復号した第1の情報および第2の情報からそれぞれ抽出した識別情報が一致しない場合を示す。判定部282は、ケースS4に該当する判定を行った場合、チケット発券装置100のチケットスタッカー160に予め格納するチケットTKが外部に流出し、流出したチケットTKに他のチケットTKからコピーした第2の画像IMG2が印刷されていると判定する。この結果、判定部282は、当該チケットTKを偽造されたものであると判定する。
【0114】
ケースS4のような判定結果の場合、上述したケースS3の場合と同様に、通信部202は、チケット真偽判定システム1の管理者に、当該チケットTKを使用した車両を通行不可にさせるような警告情報を通知する。また、通信部202は、チケットの流出方法の調査や流出再発防止等の実施を促すような通知を管理者に行ってもよい。
【0115】
また、判定部282は、上述したケースS1ないしケースS4に該当しない判定を行った場合、当該チケットTKを本物であると判定する。
【0116】
なお、判定部282は、ケースS5ないしケースS7に該当する判定を行った場合、さらに抽出した識別情報と、記憶部290に記憶されている識別情報の使用の有無に関するテーブルとに基づいて、当該チケットTKの真偽を判定してもよい。
【0117】
ケースS5ないしケースS7は、チケット検札装置200において、第1の画像IMG1を第1の公開キーにより復号でき、且つ第2の画像IMG2を第2の公開キーにより復号できた場合であり、さらに復号した第1の情報および第2の情報からそれぞれ抽出した識別情報が一致する場合を示す。
【0118】
図18は、識別情報の使用の有無に関するテーブルの一例を示す図である。図示の例において、識別情報は、チケット発券装置100において暗号化される第2の情報と、チケット検札装置200において復号される第2の情報とに対応付けられている。チケット発券装置100において暗号化される第2の情報は、例えば、チケット発券装置100が設けられる料金所の情報と、走行レーンの情報と、チケット発券装置100が設けられた料金所を車両が通過する度にインクリメントされる番号(通番)と、車両のナンバープレートと、チケットTKが発券されたか否かを示す使用状態の情報とを含む。また、チケット検札装置200において復号される第2の情報は、例えば、チケット検札装置200が設けられる料金所の情報と、走行レーンの情報と、チケット検札装置200が設けられた料金所を車両が通過する度にインクリメントされる番号(通番)と、車両のナンバープレートと、チケットTKが回収されたか否かを示す使用状態の情報とを含む。
【0119】
チケット真偽判定システム1において、例えば、チケット発券装置100により発券されたチケットTKが、チケット検札装置200において異常なく回収された場合、チケット検札装置200は、当該チケットTKの識別情報に対して使用済みの旨を示す情報を対応付け、対応付けた情報を識別情報の使用の有無に関するテーブルとして記憶部290に記憶させる。
【0120】
判定部282は、ケースS5ないしケースS7に該当する判定を行った場合、さらにチケット発券装置100により第2の情報の対応付けが行われず、且つチケット検札装置200により第2の情報の対応付けが行われたか否かを判定する。例えば、判定部282は、チケット発券装置100により第2の情報の対応付けが行われず、且つチケット検札装置200により第2の情報の対応付けが行われた場合、使用済みのチケットTKが再使用された可能性があると判定し、再使用の可能性のあるチケットTKの識別情報をリストアップする。通信部202は、チケット真偽判定システム1の管理者に、リストアップされた識別情報を通知する。これによって、管理者は、リストアップされた識別情報を有するチケットTKを全て使用不可とするような運用を行うことができる。
【0121】
図19は、一実施形態におけるチケット検札装置200により行われる処理の一例を示すフローチャートである。チケット検札装置200は、例えば、チケットTKが挿入口294に挿入される度に本フローチャートの処理を行う。
【0122】
まず、読取部210は、挿入口294から挿入されたチケットTKに第1光源212の光を照射することで第1の画像IMG1を読み取る(ステップS200)。次に、読取部210は、挿入口294から挿入されたチケットTKに第2光源214の光を照射することで第2の画像IMG2を読み取る(ステップS202)。なお、読取部210は、ステップS202の処理を先に、ステップS200の処理を後に行うようにしてもよい。
【0123】
判定部282は、復号部272により第1の画像IMG1の画像データから第1の情報が復号されたか否かを判定する(ステップS204)。判定部282は、第1の画像IMG1の画像データから第1の情報が復号されない場合(ステップS204)、挿入口294に挿入されたチケットTKを偽造されたものであると判定する(ステップS206)。次に、通信部202は、警告情報を外部の装置に通知する(ステップS208)。
【0124】
判定部282は、第1の画像IMG1の画像データから第1の情報が復号された場合(ステップS204)、復号部272により第2の画像IMG2の画像データから第2の情報が復号されたか否かを判定する(ステップS210)。判定部282は、第2の画像IMG2の画像データから第2の情報が復号されない場合(ステップS210;No)、挿入口294に挿入されたチケットTKを偽造されたものであると判定する(ステップS206)。次に、通信部202は、警告情報を外部の装置に通知する(ステップS208)。
【0125】
判定部282は、第2の画像IMG2の画像データから第2の情報が復号された場合(ステップS210;Yes)、第1の情報の識別情報と第2の情報の識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップS212)。判定部282は、第1の情報の識別情報と第2の情報の識別情報とが一致しない場合(ステップS212;No)、挿入口294に挿入されたチケットTKを偽造されたものであると判定する(ステップS206)。次に、通信部202は、警告情報を外部の装置に通知する(ステップS208)。
【0126】
判定部282は、第1の情報の識別情報と第2の情報の識別情報とが一致する場合(ステップS212;Yes)、当該識別情報が発券済みのチケットTKの識別情報と同じか否かを判定する(ステップS214)。判定部282は、当該識別情報が発券済みのチケットTKの識別情報と異なる場合(ステップS214;No)、挿入口294に挿入されたチケットTKを偽造されたものであると判定する(ステップS206)。次に、通信部202は、警告情報を外部の装置に通知する(ステップS208)。
【0127】
判定部282は、当該識別情報が発券済みのチケットTKの識別情報と同じ場合(ステップS214;Yes)、挿入口294に挿入されたチケットTKを本物であると判定する(ステップS216)。チケット検札装置200は、ステップS208の処理、またはステップS216の処理を行った後、チケットTKを回収部296に搬送し回収する(ステップS218)。これによって、チケット検札装置200は、本フローチャートの処理を終了する。
【0128】
以上説明した少なくとも一つの一実施形態のチケット真偽判定システム1によれば、第1の画像IMG1が印刷されたチケットTKに赤外領域の波長の光を照射して第1の画像IMG1を読み取り、読み取った第1の画像IMG1の画像データから第1の情報を復号し、復号した第1の情報と付加情報とを合わせた第2の情報を第2の画像IMG2に暗号化し、暗号化した第2の画像IMG2を第1の画像IMG1の一部または全部に重畳するようにチケットTKを熱して印刷する。
【0129】
また、第1の画像IMG1と対応した赤外領域の波長の光を、チケットTKに照射することで、チケットTKに印刷された第1の画像IMG1から第1の情報を読み取るとともに、第2の画像と対応した可視領域の波長の光をチケットTKに照射することで、チケットTKに印刷された第2の画像IMG2から第2の情報を読み取り、読み取った第1の情報および第2の情報に基づいて、チケットTKの真偽を判定する。
【0130】
この結果、チケット真偽判定システム1において、異なる波長の光を用いて第1の画像IMG1および第2の画像IMG2を読み取ることにより、チケットTKの真偽の判定精度を向上させることができる。
【0131】
また、一実施形態のチケット真偽判定システム1によれば、第1の情報および第2の情報に共通の識別情報を含ませていることにより、チケットTKの真偽の判定精度をより向上させることができる。
【0132】
また、一実施形態のチケット真偽判定システム1によれば、暗号鍵を用いて第1の情報および第2の情報を画像に暗号化することにより、チケットTKの改竄を判定することができる。この結果、チケット真偽判定システム1は、チケットTKの真偽の判定精度をより向上させることができる。
【0133】
また、一実施形態のチケット真偽判定システム1によれば、使用済みのチケットTKに割り当てられた識別情報を記憶しておくことで、チケットTKの不正使用を判定することができる。この結果、チケット真偽判定システム1は、チケットTKの真偽の判定精度をより向上させることができる。
また、何らかの方法で偽造チケットが作られた場合でも、識別情報を管理することで、偽造チケットの複製元のチケットTKの識別情報を使用禁止にすることができる。この結果、チケット真偽判定システム1は、偽造チケットの作成にともなうメリットを低下させることができ、偽造行為を抑制することができる。
【0134】
また、一実施形態のチケット発券装置100によれば、チケットTK上に光の吸収波長の異なる第1の画像IMG1および第2の画像IMG2を重畳して印刷することで、第1の情報および第2の情報の読み取りを難しくさせることができる。この結果、チケット発券装置100は、チケットTKの偽造を防止することができる。
【0135】
また、一実施形態のチケット真偽判定システム1によれば、第1の画像IMG1が印刷されるチケットTKの表面(感熱層14)がコート層になっていることにより、例えば、インクジェット方式やレーザ方式等よって光の吸収波長の異なる第1の画像IMG1および第2の画像IMG2を重畳して印刷することを難しくさせることができる。
【0136】
また、一実施形態のチケット検札装置200によれば、波長の異なる2つの光をチケットTKに照射した際、同一の受光部220を用いてそれぞれの光の反射光を受光することができる。この結果、チケット検札装置200は、ハードウェア構成を簡素なものにすることができる。
【0137】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。