(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
a)前記乾燥ステーション(22)および/または前記アトマイザー外部リンスステーションおよび/または前記洗浄ステーション(23)が、ブロー空気および/またはリンス剤を供給する少なくとも一つのノズルをそれぞれ有する旋回可能な部材および固定部材を有し、前記ノズルは前記アトマイザー(2)を指向し、
b)前記固定部材および前記旋回可能な部材が、前記アトマイザー(2)の近傍で本質的には垂直および横方向へ延び、
c)前記旋回可能な部材が、垂直な旋回軸を中心として旋回可能であり、
d)洗浄中、前記旋回軸が、中央に配置され、前記アトマイザー(2)の噴霧方向に本質的に沿って延び、
e)前記旋回可能な部材が、330°と270°との間である最大旋回角度で旋回可能である、
ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄機器(1)。
a)前記アトマイザー(2)が、洗浄ステーション(23)、乾燥ステーション(22)およびアトマイザー内部リンスステーション(21)の間の移動経路に沿って筐体(11)内において移動可能であり、
b)前記移動経路が、前記アトマイザー(2)の噴霧方向に対して直角に延び、
c)前記アトマイザー(2)が前記移動経路上にある時に前記アトマイザー(2)が前記筐体(11)から外側に向けて突き出るスリット状の開口部を、前記筐体(11)が前記移動経路に沿って有することによって、前記筐体(11)の外側に位置する塗装ロボットによって、前記アトマイザー(2)が前記洗浄機器(1)の前記筐体(11)の中に移動し得て、
d)前記スリット状の開口部が、前記移動経路に対して横方向に、挿入開口部(12)の正幅よりも小さな正幅を有することによって、前記スリット状の開口部を通してではなく、前記挿入開口部(12)を通して、前記アトマイザー(2)が、前記筐体(11)に挿入され、かつ、前記筐体(11)から取り除かれ得て、
e)前記移動経路が直線に延び、前記洗浄ステーション(23)、前記乾燥ステーション(22)および前記アトマイザー内部リンスステーション(21)が、直線上の前記移動経路に沿って、連続的に直線上に配置される、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の洗浄機器(1)。
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の洗浄機器(1)における使用のための、アトマイザー(2)を洗浄する洗浄ブラシ(5)であって、前記洗浄ブラシ(5)が所定のブラシ形状を有し、
a)前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)に対して適合するように、前記ブラシ形状が前記アトマイザー(2)の外形形状に適合した形状を有しており、
b)前記ブラシ形状が、前記アトマイザー(2)から外側に向かって突き出る外部チャージ電極(3)の外周の凸形状を収容する本質的に凹形状を有する外側に向く曲面形状または他のいかなる凹部を有することによって、前記外部チャージ電極(3)の領域およびその隣接エリアにおいても前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)の前記外形形状を洗浄する、
ことを特徴とする洗浄ブラシ(5)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、それゆえに、ブラシの動作原理に基づくが、それでもなお、外部チャージリングを有する回転アトマイザーを洗浄することもできる改良された洗浄機器を生み出すという目的に基づいている。本発明はまた、それに対応する改良された洗浄ブラシを生み出すという目的、および、それに対応する洗浄方法を規定するという目的にも基づいている。
【0011】
本目的は、独立項に係る本発明による洗浄機器、洗浄ブラシおよび洗浄方法によって実現される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、標準的な洗浄ブラシではなく、外部チャージリングを有する回転アトマイザーを洗浄するために、アトマイザーの外面形状に適合し、かつ、外部チャージリングの場合には外部チャージリングの外面形状にも適合するブラシ形状を有する特別な洗浄ブラシを用いるという全体的な技術的教示に基づいており、洗浄ブラシは、外部チャージリングの前にある回転アトマイザーの外面形状の領域のみをブラッシングし得るだけでなく、外部チャージリングそれ自体および外部チャージリングの奥にある回転アトマイザーの外面形状の領域をもブラッシングし得る。
【0013】
本発明に係る洗浄機器は、それゆえに、好ましくは外部チャージ電極をも備える回転アトマイザーの外面形状における洗浄領域を洗浄する。本発明に係る洗浄機器は、特に、実チャージ電極(eigentlichen Aufladungselektroden)が埋め込まれる、外側に突き出る外部チャージリングを有する回転アトマイザーを洗浄するのに有利に好適である。また一方、本発明はまた、個々の外部チャージ電極が指状に回転アトマイザーから突き出る静電外部チャージシステムを有する回転アトマイザーを洗浄することにも好適である。さらに、本発明は、本質的には、たとえば、タイプをいくつか挙げてみると、空気レスアトマイザー、空気混合アトマイザー、超音波アトマイザーまたは回転ディスクアトマイザーのような他のタイプのアトマイザーを洗浄することにも好適である。本発明は、静電外部チャージシステムを有するアトマイザーに対して好適であるだけではなく、塗布されるコーティング剤が直接チャージによって静電的にチャージされるアトマイザーを洗浄するためにも用いられ得るということも事前に言及されるべきである。
【0014】
本発明に係る洗浄機器の洗浄ブラシが、好ましくは、洗浄されるアトマイザーの外面形状に適合するブラシ形状を有することが既に上述されている。環状に周囲に延び、本質的には放射状に突き出し、埋め込まれたチャージ電極を有している外部チャージリングを有する回転アトマイザーに洗浄ブラシを適合させるために、洗浄ブラシは、好ましくは、外向きな曲面部分または他の凹部を有し、その形状は本質的には外部チャージリングの負の形状(Negativform)であり、外部チャージリングの領域およびそれと隣接する領域においても、回転アトマイザーの外面形状に対して洗浄ブラシが適合する(anschmiegt)。外部チャージリングは、それゆえに、洗浄中、洗浄ブラシの外向きな曲面部分に突き出し得て、洗浄ブラシは、本質的にはその全長にわたって、外部チャージリングを含む回転アトマイザーの外面形状に対して適合する。これによって、洗浄ブラシが、外部チャージリングの前の領域においてだけではなく、外部チャージリングとその奥にある領域も備える全体の洗浄領域内部においても、回転アトマイザーの外面形状を洗浄するという長所がもたらされる。
【0015】
本発明の文脈の範囲内で様々な変形例が可能であり、それらは以下に簡潔に説明される。他の変形例もまた可能であることが指摘されるべきである。
【0016】
以下に説明される本発明に係る洗浄機器の変形例の全てに共通するのは、アトマイザーの外面形状をブラッシングして、それによってアトマイザーを洗浄する回転する洗浄ブラシが用いられるということである。
【0017】
本発明の第一の変形例においては、回転する洗浄ブラシが、本質的には回転対称なブラシ形状を有し、固定回転軸を中心に回転し、洗浄ブラシの回転軸はアトマイザーの噴霧軸と本質的に平行に位置する。それゆえに、ブラシ形状がそれに対応するように適合され、洗浄ブラシがアトマイザーの外面形状に対して適合し、プロセス中において、外面形状における凸部(例:外部チャージリング)および凹部をも洗浄するように、洗浄されるアトマイザーは、洗浄中、洗浄ブラシの隣に配置される。本発明に係る洗浄機器の第一の変形例においては、アトマイザーは、洗浄中、回転する洗浄ブラシの周囲における周方向の動作を実行し、洗浄ブラシは、アトマイザーの全周囲にわたってアトマイザーの外面形状を洗浄し得る。回転する洗浄ブラシの周囲におけるアトマイザーの周方向の動作は、好ましくは、洗浄ブラシの回転方向と反対向きである。本発明の第一の変形例においては、アトマイザーを洗浄する前に洗浄液によって洗浄ブラシを湿らせ、および/または、アトマイザーを洗浄した後に洗浄液によってそれを洗浄するために、洗浄機器は、好ましくは、少なくとも一つの固定式の洗浄ノズルを有する。この変形例の長所は、回転する洗浄ブラシの固定配置である。これは、回転する洗浄ブラシのそれぞれの位置に洗浄ノズルを適合させるために複雑な機構が必要ないように、洗浄ノズルもまた固定されて配置され得るという長所を有する。また一方、洗浄ブラシを移動させる複雑な機構が必要ないので、回転する洗浄ブラシの固定配置もまた有利である。
【0018】
また一方、本発明の第二の変形例においては、洗浄中、洗浄ブラシとアトマイザーが固定され、お互いに平行となるように洗浄ブラシおよびアトマイザーの両方が配置され、洗浄ブラシがアトマイザーをその全周囲にわたって洗浄し得るように、洗浄ブラシおよびアトマイザーの両方がそれら自身の軸に対する回転動作を実行する。ここにおいても、アトマイザーを洗浄する前に洗浄液によって洗浄ブラシおよび/またはアトマイザーを湿らせ、および/または、アトマイザーを洗浄した後に洗浄液によってそれ/それらを洗浄するために、洗浄機器は、好ましくは、少なくとも一つの固定式の洗浄ノズルを有する。
【0019】
本発明の第三の変形例においては、アトマイザーの軸は、洗浄中、固定されて配置され、洗浄中、アトマイザーがそのアトマイザーの軸に対して回転動作を実行することが可能であり、また一方で、それは厳密に必要なわけではない。また一方、本発明のこの変形例においては、洗浄されている間には、アトマイザーは、好ましくは、何の動作も実行しない。洗浄ブラシがアトマイザーをその全周囲にわたって洗浄し得るように、回転する洗浄ブラシは、固定された回転アトマイザーを軸とする周方向の動作を実行する。本発明のこの変形例においては、それゆえに、回転アトマイザーは固定されて配置される一方、同様な回転する洗浄ブラシは、アトマイザーを軸とする周方向の動作をも実行する。洗浄されるアトマイザーを軸とする洗浄ブラシの周方向の動作は、たとえば、遊星ギア機構および空圧駆動部によって実現され得る。これは、それ自身の軸を中心とする洗浄ブラシの回転のためには追加の駆動部は必要ではないだろうという長所を有するだろう。そうでなければ、2つの分離された駆動部が用いられ得る。すなわち、洗浄ブラシの回転用の一つの駆動部と、アトマイザーを軸とする洗浄ブラシの周方向の動作用のもう一つの駆動部である。本発明のこの変形例の長所は、洗浄されるアトマイザーが洗浄中は固定されるので洗浄機器の挿入開口部がより小さくなり得るという事実である。
【0020】
本発明の第四の変形例においては、洗浄機器は、回転対称のブラシ形状を伴う複数の(例:3つの)回転する洗浄ブラシを有し、洗浄プロセスの間、洗浄ブラシはアトマイザーの周囲に、特に、お互いが等距離離隔して配置される。個々の洗浄ブラシのそれぞれは固定回転軸を中心に回転し、概して、アトマイザーを軸とする周方向の動作を実行しない。それゆえに、洗浄されるアトマイザーは異なる回転する洗浄ブラシの間の中央に位置し、洗浄ブラシが回転アトマイザーをその全周囲にわたって洗浄し得るように、洗浄中、洗浄されるアトマイザーはそのアトマイザーの軸に対して限定された角度の回転動作を実行する。3つの回転する洗浄ブラシを伴う一態様においては、アトマイザーは、好ましくは、120°の回転動作を実行し、洗浄ブラシがアトマイザーの全周囲を取り囲み得ることを確保する。この変形例においては、固定ノズルによって、洗浄剤による洗浄ブラシの湿潤化が起こり得て、それもまた、回転する洗浄ブラシの後に続く洗浄の間に用いられ、洗浄剤によって洗浄ブラシを湿らせ得る。ついで、洗浄ブラシの急速な回転によって、回転する洗浄ブラシの実際の洗浄が行われ、その結果として、いかなる汚れの残渣も洗浄ブラシから振り落とされる。ブロー空気リングによって、後に続くアトマイザーの乾燥が行われ得る。本発明のこの変形例においても、洗浄されるアトマイザーは、洗浄プロセスの間、中央部に位置し、それによって、本発明に係る洗浄機器の筐体内の相対的に小さな挿入開口部を可能とする。同様に、最初に言及されたブロー空気リングとアトマイザーの筐体との間の距離が小さいまま維持され得るので、これは同様にアトマイザーの乾燥に有利に働く。
【0021】
また一方、本発明の第五の変形例においては、洗浄ブラシがアトマイザーの外面形状をブラッシングするように、アトマイザーの軸を中心に回転する洗浄ブラシが用いられ、洗浄ブラシがアトマイザーの軸からの一定の距離をもって配置され、回転軸と対向する。この場合、洗浄されるアトマイザーと同軸に洗浄ブラシを伴うポットが回転するように、洗浄ブラシは、好ましくは、回転するポットの内壁に配置され、洗浄プロセス中、アトマイザーはそこに同軸に挿入される。洗浄剤によって洗浄ブラシを湿らせるために、たとえば固定式のノズルが用いられ得て、それは、ブラシの奥側に取り付けられ、および、ブラシの間を通って噴霧する。また一方、遠心力によって、いかなる汚れ残渣も洗浄ブラシに向けてより深く運ばれるという結果がもたらされるだろうが、この変形例における洗浄ブラシの急速な回転によって洗浄ブラシの洗浄は可能とはならない。本発明のこの変形例において洗浄ブラシを洗浄する可能性は、完成品の洗浄機器、または、その内部に位置する洗浄ブラシを伴う少なくとも一つのポットが洗浄液で満たされることによって、洗浄ブラシが洗浄剤浴内で回転し得るというところにある。この場合もアトマイザーはブロー空気リングの助けによってアトマイザーが乾燥し得て、ブロー空気リングの直径を小さなままにする可能性があり、それは乾燥を助ける。
【0022】
上述のポット状の洗浄ブラシがあることによって、洗浄ブラシが中心から離れた位置に挿入開口部を有し得て、そこを通って、アトマイザーが、洗浄ブラシの回転軸に対して横方向に、ポット状の洗浄ブラシに挿入され得る。たとえば、この目的を達成するために、洗浄ブラシは複数の部分から構成され得て、それらは周囲にわたって分配されるように配置され、かつ、それぞれがお互いの間の間隔をあけたままにして、そこを通って、アトマイザーは放射方向に挿入され、引き抜かれ得る。アトマイザーの横向きの挿入/引抜は、軸方向の挿入/引抜と比較して、ブラシの毛(Borsten)またはブラシの毛の束が曲がることによる問題が起こらないという長所を有する。さらに、これによって、比較的小さな設計が可能となる。
【0023】
洗浄ブラシ用のポット状の容器によって、遠心力によって洗浄剤および汚れ残渣が放射方向外向きに運ばれ、そして何らかのかたちで排出されなければならないという問題が起こり得る。ポット状の容器および/または洗浄ブラシが、それらの周囲に、洗浄剤および/または汚れ残渣が外向きに排出され得る少なくとも一つの開口部を有することによって、これが可能となる。
【0024】
本発明の異なる変形例における洗浄ブラシを洗浄するために、塗料の粒子がブラシからたたき落とされるまたははぎ取られる板、棒、櫛または似たものが、ブラシと係合し得る。
【0025】
本発明に係る洗浄機器は、好ましくは、アトマイザーが洗浄される大部分は閉鎖された筐体を有する。アトマイザーは、それゆえに、洗浄のために、挿入開口部を通して筐体に挿入され、挿入動作が、好ましくは、アトマイザーの噴霧軸に対して直角となるように位置調整される。この場合、一方では、挿入開口部が、アトマイザーが挿入開口部を通して筐体に挿入されるほど十分に大きいことが必要である。しかしながら、他方では、汚れ残渣が挿入開口部を通して洗浄機器から外向きに漏れることを妨げるために可能な限り小さな挿入開口部も必要である。本発明の好ましい例示的態様においては、筐体の挿入開口部は、それゆえに、アトマイザーの外側断面の本質的には負の形状である開放断面を有し、筐体へのアトマイザーの挿入を可能とするために、挿入開口部の周縁エッジとアトマイザーの外面形状との間に、可能な限り狭い一定の間隔が残存する。
【0026】
別の態様においては、アトマイザーは、その噴霧軸と同軸に、洗浄機器の筐体へ挿入される。本例示的態様においては、挿入開口部は、アトマイザーの噴霧軸に対して直角で、アトマイザーの外側断面の本質的には負な形状である外側断面を有する。それゆえに、本例示的態様においては、挿入開口部は概して円形である。
【0027】
好ましくは、本発明に係る洗浄機器の筐体内部に様々なステーションがあり、それらのステーションは、全体の洗浄プロセスのうちの一部としての様々な役割をもたらす。
【0028】
そのため、アトマイザー内部リンスステーションが、本発明に係る洗浄機器の筐体内部に位置し得て、そのステーションにおいて、アトマイザー内に残存するコーティング剤を洗い落とすように、アトマイザーがリンス剤によって洗い流される。
【0029】
さらに、ブラシ湿潤化ステーションが、好ましくは、洗浄機器の筐体内部に位置し、そのブラシ湿潤化ステーションにおいて、後に続く洗浄中の洗浄効果を向上させるために、洗浄剤によって洗浄ブラシが湿らされる。
【0030】
さらに、洗浄ステーションも洗浄機器の筐体内部に位置し、その洗浄ステーションにおいて、アトマイザーの外面形状をブラッシングする洗浄ブラシによって、アトマイザーが洗浄される。
【0031】
ブラシリンスステーションもまた、好ましくは、洗浄機器の筐体の内部に位置し、そのブラシリンスステーションにおいて、汚れ残渣を洗浄ブラシから除去するために、リンス剤によって洗浄ブラシが洗浄される。
【0032】
アトマイザー外部リンスステーションもまた、洗浄機器の筐体内に位置し得て、そのアトマイザー外部リンスステーションにおいて、後に続く洗浄の効果を向上させるために、ブラッシングされる前に、外側から、アトマイザーにリンス剤または洗浄剤が噴霧される。
【0033】
最後に、乾燥ステーションもまた、好ましくは、洗浄機器の筐体内部に位置し、その乾燥ステーションにおいて、アトマイザーが続いて乾燥される。
【0034】
上述のさまざまなステーションが、洗浄機器の筐体内部に、空間的に分離するように配置され得る。しかしながら、たとえば、乾燥ステーションとアトマイザー外部リンスステーションとが共通のステーションを形成し、およびそれゆえに空間的に分離しないという可能性もある。
【0035】
本発明の好ましい例示的態様においては、お互いに空間的に離隔する3つのステーションが筐体内部に設けられる。すなわち、アトマイザー内部リンスステーション、アトマイザーの外部リンスおよびアトマイザーを乾燥させるためのステーション、および/または、アトマイザーを洗浄するための、洗浄剤によって洗浄ブラシを湿らせるための、および、リンス剤を用いて洗浄ブラシをリンスするためのステーションである。
【0036】
本発明の好ましい例示的態様においては、筐体内の、アトマイザー内部リンスステーション、アトマイザー外部リンスステーション、乾燥ステーション、および/または、洗浄ステーションの間の移動経路に基本的には沿ってアトマイザーは移動し得て、移動経路は、好ましくは、アトマイザーの噴霧軸に直角に、かつ、直線的に延びる。さらに、移動経路は、好ましくは、水平方向または垂直方向に延びることにも言及されるべきである。本発明に係る洗浄機器の筐体は、それゆえに、好ましくは、アトマイザーが筐体内部で移動経路上にある時にアトマイザーが洗浄機器の筐体から外側に向けて突き出るスリット状の開口部を移動経路に沿って有する。そして、筐体の外側に位置する塗装ロボットによって、アトマイザーは洗浄機器の筐体内に移動され得る。スリット状の開口部は、好ましくは、移動経路に対して横向きに、挿入開口部の正幅よりも小さな正幅を有するので、アトマイザーは、スリット状の開口部を通してではなく、挿入開口部を通して、筐体に挿入され、かつ、筐体から取り除かれるのみであり得る。
【0037】
スリット状の開口部の唯一の目的は、それゆえに、筐体の外側に位置する塗装ロボットによってアトマイザーが筐体内に移動し得る一方で、挿入開口部を通ってアトマイザーが筐体内に挿入され、かつ、筐体から取り除かれ得るということである。本例示的態様においては、洗浄ステーション、乾燥ステーションおよびアトマイザー内部リンスステーションは、直線状の移動経路に沿って、一直線になるように連続して並ぶように配置される。この場合、アトマイザー内部リンスステーションは、好ましくは、挿入開口部のすぐ奥もしくは直下に配置されるので、アトマイザーが移動経路に沿ってさらに移動させられることなく、筐体への挿入直後に、アトマイザーがアトマイザー内部リンスステーションに到達する。洗浄ステーションとアトマイザー内部リンスステーションとの間の移動経路に沿って乾燥ステーションが位置し、洗浄ステーションは、好ましくは、乾燥ステーションおよびアトマイザー内部リンスステーションよりも挿入開口部から遠く離れて配置される。
【0038】
さらに、アトマイザー用の挿入開口部が洗浄ステーションと乾燥ステーションとの間にも配置され得ることにも言及されるべきである。これによって、洗浄機器の外形寸法を可能な限りコンパクトにすることができる。また一方、そのような配置によって、より短い合計の移動経路も得られる。
【0039】
乾燥ステーションは、好ましくは、旋回可能な鐙と、固定式の鐙とを有し、それらはそれぞれ、ブロー空気を供給するための少なくとも一つのノズルを有し、ノズルはアトマイザーへ向けて指向する。この場合、鐙の全長にわたってアトマイザーにブロー空気を吹き付けるために、複数のブロー空気ノズルが、好ましくは、鐙に沿って配置される。固定式の鐙および旋回可能な鐙は、好ましくは、本質的には垂直方向かつ横方向にアトマイザーの近傍に向かって延び、旋回可能な鐙がアトマイザーを中心に旋回可能となり得るように、旋回可能な鐙は、好ましくは、垂直な旋回軸を中心に旋回可能である。この場合、旋回可能な鐙の旋回軸は、好ましくは、アトマイザーの軸と一致する。ここで、旋回可能な鐙は好ましくは限られた最大旋回角度だけ旋回され、可能な旋回角度は330°と270°との間であることにも言及されなければならない。旋回可能な鐙および固定式の鐙によって、アトマイザーの非常に効率的な乾燥が可能になる。この目的を達成するために、まずはアトマイザーに対して、固定式の鐙によって、そこに位置するブロー空気ノズルを用いて自由に吹き付けられる。ついで、同様に複数のブロー空気ノズルを有する旋回可能な鐙がアトマイザーに吹き付け、終点のところまで、かつ、好ましくは180°未満の回転角度まで、旋回可能な鐙は、作動していないブロー空気ノズルとともに第一の回転方向に向けて旋回する。旋回可能な鐙の始点は、好ましくは、旋回可能な鐙が固定式の鐙と対向する位置である。ついで、作動しているブロー空気ノズルとともに、旋回可能な鐙が、第二の終点に至るまで、可能な限り最大の回転角度まで反対の回転方向に旋回する。必要であれば、このプロセスが繰り返され得る。最終的に、たとえば回転角度180°まで、第一の回転方向に向けて、旋回角度がアトマイザーを中心として旋回する。
【0040】
さらに、旋回中の鐙に関連して、旋回中の鐙が第一の動作から作動し得ることにも言及されるべきである。
【0041】
本発明の別の例示的態様においては、乾燥ステーションは、乾燥プロセス中にアトマイザーを横方向に取り囲む2つの旋回中の鐙を有し、アトマイザーの軸と同軸に延びる回転軸を中心として旋回し得る。複数のブロー空気ノズルが、好ましくは、旋回中の鐙の内側にある旋回中の鐙に沿って連続して並ぶように配置され、個々のブロー空気ノズルは、アトマイザーに向けて内側に指向する。2つの旋回中の鐙が、それらの回転軸またはアトマイザーの軸を中心として回転する時、ブロー空気ノズルは、アトマイザーの全周囲にわたってアトマイザーに吹き付け、それによってアトマイザーを乾燥させる。この場合、一方における旋回中の鐙の2本の脚と、他方におけるアトマイザーの外面形状との間の間隔が可能な限り小さい場合に有利である。旋回中の鐙の両方の脚は、それゆえに、開放内部断面を取り囲み、それは好ましくは、アトマイザーの外面形状の負の形状を形成するので、旋回中の鐙の両方の脚と、アトマイザーの外面形状との間に、ほぼ一定の小さな間隔が存在する。
【0042】
本発明に係る洗浄機器においては、アトマイザーは、好ましくは、洗浄前に噴霧される。汚れを緩ませるために、洗浄プロセスの間に汚れた表面がブラシに向けて回転する直前に、汚れた表面の湿潤化(Benetzung)/事前湿潤化(Vorbefeuchtung)が行われる。そのため、湿潤化(Benetzung)/湿潤化(Befeuchtung)は、好ましくは、洗浄工程の一部であり、別個の工程の一部ではない。反対側においては、好ましくはノズル配置があり、それがブラシ係合領域から離れる/回転する直後に、アトマイザーの洗浄された表面をリンスまたは再リンスし、それはまた「リンス洗浄」とも呼ばれる。アトマイザーの表面が「リンスされた清浄」(すなわち、最後の汚れ残渣および/または希釈された汚れがリンスされ尽くした)であり、かつ、洗浄剤もまたブラシ係合の領域に到達するように、リンス洗浄用の本ノズル配置はアトマイザーの表面に向けて指向し、洗浄剤もまた実際のブラシ洗浄用に用いられ得る。これによって、追加のリンス剤の消費がないという長所がもたらされる。リンス剤を二度用いる本方法は、保護に値する独立の顕著性を有する。乾燥は一つのステーションにおけるさらなる機能とは組み合わせられず、個別に設けられる。
【0043】
個々のブロー空気ノズルの設計に関して、さまざまな可能性がある。たとえば、ブロー空気ノズルがスリット状であり、0.1〜1mmのスリット幅と、100mm〜300mmのスリット長さを有し得る。
【0044】
あるいは、また一方で、ブロー空気ノズルが、丸形状の、好ましくは円形状のボアを有し、そのボアが、0.1mm〜2.0mmのボア直径および1mm〜4mmの間隔を有し得るという可能性もある。
【0045】
好ましくは、ブロー空気ノズルからブロー空気が200m/秒を超える流速で流れるように、ブロー空気ノズルが設計される。
【0046】
洗浄ブラシからいかなる汚れ残渣をも取り除くために、上述のブラシリンスステーションは、リンス剤によって洗浄ブラシを洗浄する役割を有する。リンス剤を洗浄ブラシに押し出すために、ブラシリンスステーションは、それゆえに、好ましくは、複数のリンスノズルを有する。この目的を達成するために、2つを超えるリンスノズルが好ましくは設けられ、個々のリンスノズルが、0.4mm〜1.0mmのノズル直径を有する可能性がある。
【0047】
実際、初めから十分な洗浄効果を得るために、ここでブラシリンスステーションとして呼ばれるノズル配置もまた、アトマイザーと最初に接触する前に(アトマイザーが、洗浄機器および洗浄ブラシに達する間に)、ブラシの全体を湿らせるために用いられる。実際の洗浄の間(アトマイザーが洗浄ブラシと接触する時)、洗浄機器が作動していないこともあり得る。洗浄後、上述のパーツ(板、棒、櫛など)とともに、これらのノズルが洗浄され得る。
【0048】
本発明の文脈の範疇においては、乾燥ステーションがブロー空気を加熱する加熱手段を有する可能性もある。さらに、乾燥ステーションはブロー空気を乾燥させる空調手段をも有し得て、その結果として、乾燥効果がさらに向上される。最後に、乾燥手段は吸い込み手段をも有し、アトマイザーの外面形状の表面から空気を吸い込み、それによって、乾燥プロセスを手助けし得る。上述の加熱の可能性もまた洗浄剤のために用いられ得て、それも同様に加熱され得る。
【0049】
上述のアトマイザー内部リンスステーションによって、リンス剤を用いてアトマイザーをリンスすることと、アトマイザーに残存するいかなるコーティング剤をもアトマイザーからリンスすることが可能となり、それは、とりわけ、塗料変更の時、もしくは、急速リンスとして知られるものの時に行われる。しかしながら、アトマイザーから出てくるコーティング剤の残渣とリンス剤との混合物も同様に汚れに至り得て、それゆえに、好ましくは、本質的に管状または漏斗状の容器によって、アトマイザー内部リンスステーション内に回収され、アトマイザーはリンスプロセス中には容器の上または中に本質的に同軸に配置され、残存するコーティング剤およびリンス剤を容器に向けて噴霧し、その結果、洗浄機器の汚れが大部分抑制される。残存するコーティング剤およびリンス剤を排出するまたは再利用するために、漏斗状または管状の容器が、好ましくは、排出システムに接続される。
【0050】
さらに、本発明はアトマイザー用の完成品の洗浄機器に限定されるものではないことにも言及されるべきである。むしろ、上述のように、本発明はまた、そのような洗浄機器内で用いられ得て、洗浄ブラシのブラシ形状がアトマイザーの外面形状に適合し得る新規な洗浄ブラシをも含む。
【0051】
たとえば、本発明に係る洗浄ブラシは、複数のブラシディスクからなる多部品ブラシであってもよく、それは共通の回転軸を中心に回転可能であり、回転軸に沿って連続して並ぶように配置される。この場合、洗浄ブラシは、好ましくは、2〜10個のブラシディスクを備える。
【0052】
さらに、洗浄ブラシが好ましくは30mm〜120mmの長さを有するブラシ繊維を有し、個々のブラシ繊維は、好ましくは、それぞれが多数のブラシ繊維を包含するブラシ束を形成するように組み合わせられ、個々のブラシ束は、好ましくは、お互いに4mm〜10mmの間隔を有することにも言及されるべきである。
【0053】
さらに、個々のブラシ束は、好ましくは、2.5mm〜7mmの直径を有し、個々のブラシ繊維は、好ましくは、0.15mm〜1mmの直径を有する。
【0054】
個々のブラシ繊維の断面に関しては、さまざまな可能性があり、断面は、好ましくは、丸い形状、星型形状、三角形状または多角形状である。
【0055】
さらに、個々のブラシ繊維は、好ましくは、洗浄されるアトマイザーの外面形状に対して傾斜角をもって配置され、傾斜角は好ましくは10°〜90°の間の範囲である。
【0056】
実際の洗浄プロセスの間、洗浄ブラシはアトマイザーに対して軽く圧着されるので、アトマイザーの外面形状は、所定の貫通深さまで、洗浄ブラシの荷重がかけられていない外面形状を貫通し、それは好ましくは5mm〜40mmの間の範囲である。
【0057】
個々のブラシ繊維の材料に関して、さまざまな可能性があり、ポリアミド、とりわけポリアミド6、ポリアミド12またはポリアミド66、が好ましくは用いられる。一例示的態様においては、爆発を防止するために、洗浄ブラシのブラシ繊維および/または基体が、たとえば導電性ポリアミドのような導電性プラスチックからなる。また一方、洗浄ブラシの基体は、後で機械加工された導電性ポリプロピレン(PP)から構成され得る。
【0058】
さらに、さまざまなブラシの毛の材料、強度、角度などの組み合わせが可能である。
【0059】
加えて、洗浄ブラシが好ましくはブラシ基体を有し、そこで個々の洗浄繊維がしっかりとクランプされ、圧着され、または、固定されることにも言及されるべきである。
【0060】
最後に、本発明はまた、新規な洗浄方法をも含み、それは、アトマイザーの外面形状もまた、外部チャージ電極およびその奥の領域において洗浄ブラシによって洗浄される。
【0061】
さらに、本発明に係る洗浄方法の文脈において、以下の工程が好ましくは引き続いて実行される:
アトマイザーから残存コーティング剤を洗い落とすために、リンス剤によってアトマイザーをリンスする工程と、
後に続く洗浄の効果を向上させるために、洗浄剤によって洗浄ブラシを湿らせる工程と、
洗浄ブラシによってアトマイザーを洗浄する前にアトマイザーを湿らせる工程と、
アトマイザーの外面形状を洗浄ブラシがブラッシングするように、洗浄ブラシを用いてアトマイザーを洗浄する工程と、
最後に残った汚れ残渣を取り除くためにアトマイザーの外側をリンスする工程と、
具体的にはアトマイザーにブロー空気を吹き付けることによって、洗浄後にアトマイザーを乾燥させる工程と、
具体的には洗浄液を用いて洗浄ブラシを噴霧することによって、アトマイザーを洗浄した後に洗浄ブラシを洗浄する工程。
【0062】
最後に、添加剤もまた洗浄剤に添加され得ることに言及されるべきである。さらに、洗浄の効果を向上させるために、洗浄剤(例:溶媒、シンナー)もまたパルス状の空気によって混合され得る。
【0063】
本発明の他のさらに有利な発展形は、従属項において特定されるか、または、図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様の記載とともに、より詳細に以下に説明される。
【発明を実施するための形態】
【0065】
図1および
図2は、回転アトマイザー2を洗浄するための、本発明に係る洗浄機器1の第一の変形例を、非常に簡素化された模式的な形態で示し、それは、車両部品を塗装するために、たとえば車両部品を塗装するための塗装装置において用いられる。
【0066】
ここで、回転アトマイザー2のベルカップ4によって噴霧されるコーティング剤を静電的にチャージするために、回転アトマイザー2が角度を有する筐体を有し、角度を有する筐体部分が回転対称であり、かつ、外部チャージリングを保持することに言及するべきである。外部チャージリング3は、その周方向にわたって分配される多数の外部チャージ電極を包含し、それらは外部チャージリング3に埋め込まれる。
【0067】
回転アトマイザー2の角度を有する筐体を洗浄するために、洗浄機器1は洗浄ブラシ5を有し、それは固定回転軸6を軸として回転し、駆動部(ここでは図示せず)によって駆動される。洗浄ブラシ5は回転対称なブラシ形状を有し、それは
図2における下方領域においては上向きに円錐状に次第に細くなり、上方領域においては本質的には円柱状のブラシ領域を有し、円錐状のブラシ領域および円柱状のブラシ領域は、洗浄中に外部チャージリング3が突き出る、内向きの曲面部分を取り囲む。外部チャージリング3を含む回転アトマイザー2の全体洗浄領域内で洗浄ブラシ5が回転アトマイザー2の外面形状に対して適合するように、洗浄ブラシ5のブラシ形状は回転アトマイザー2の角度を有する筐体の外面形状に適合する。それゆえに、最初に記載された従来のブラシベースの洗浄装置とは対照的に、洗浄ブラシ5は、外部チャージリング3、および、外部チャージリング3と隣接する回転アトマイザー2の角度を有する筐体の領域をも洗浄する。
【0068】
洗浄プロセス中、従来の塗装ロボット(ここでは図示せず)によって円形状の経路上の洗浄ブラシ5の周囲に回転アトマイザー2がガイドされ、円形状の経路7上の回転アトマイザー2の周方向の動作は、洗浄ブラシ5の回転方向とは逆方向である。
図1に示されるように、円形状の経路7において、回転アトマイザー2は、図示される位置から破線で示される対向位置8に向けて動き、ついで、その位置に戻る。
【0069】
洗浄ブラシ5の周囲における円形状の経路7上の回転アトマイザー2の周方向の動作によって、洗浄ブラシ5は、その全周囲にわたって、回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分を洗浄する。
【0070】
本発明に係る洗浄機器1のこの変形例の長所は、洗浄ブラシ5が、回転軸6を伴って固定されて配置されるという事実である。これは、洗浄前に、固定ノズルによって、洗浄剤を用いて洗浄ブラシ5が湿り得るという長所である。さらに、洗浄プロセス後に洗浄ブラシ5を再び洗浄するために、このノズルを介して、洗浄ブラシ5のブラシの毛に対しても洗浄剤が塗布され得る。遠心力によって洗浄ブラシ5のブラシの毛に付着している汚れ残渣が飛ばされるように急速に回転される洗浄ブラシ5によって、洗浄ブラシ5の本洗浄プロセスが支えられ得る。
【0071】
図3は、本発明に係る洗浄機器1の別の変形例を示し、この変形例は大部分で上述の、
図1および
図2に示される変形例と一致するので、反復を避けるために上述の記載が参照され、対応する細部に関して同一の参照符号が用いられる。
【0072】
本例示的態様の特別な特徴は、洗浄プロセス中に、回転アトマイザー2が円形状の経路7上の洗浄ブラシ5の周囲を動くのではなく、固定されるということにある。代わりに、回転アトマイザー2は洗浄プロセス中にそのベルカップの軸を中心にした回転動作を実行するので、洗浄ブラシ5は、回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分の全周囲を洗浄し得る。そこで、この変形例においては、洗浄プロセス中、洗浄ブラシ5および回転アトマイザー2の両方が固定されて配置され、それぞれがそれら自身の軸を中心とした回転を実行する。
【0073】
図4は、本発明に係る洗浄機器1の別の変形例の模式図を示し、洗浄機器1のこの変形例は部分的に上述の変形例と一致するので、反復を避けるために上述の記載が参照され、対応する細部に関して同一の参照符号が用いられる。
【0074】
本発明のこの変形例においては、洗浄機器はポット状の容器9を有し、それは回転アトマイザーの角度を有する筐体部分、および、ベルカップの軸に対して同軸に配置され、洗浄プロセス中、共通の軸を中心として回転する。ポット状の容器9が回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分の周囲を回転する時に、周囲を回り、ブラシで洗浄し、それによって回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分の外面形状を洗浄する洗浄ブラシ10が、ポット状の容器9の内壁に配置される。
【0075】
この場合、洗浄ブラシ10は、同様に、外部チャージリング3を含む回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分の外面形状に適合するようなブラシ形状を有するので、洗浄ブラシ10はまた、外部チャージリング3の領域、および、それに隣接する回転アトマイザー2の筐体領域をも洗浄する。
【0076】
図5および
図6は、
図1および2に示される洗浄機器1の第一の変形例の修正例を示し、この変形例は大部分で上述の、
図1および
図2に示される変形例と一致するので、反復を避けるために上述の記載が参照される。
【0077】
この変形例の特別な特徴は、洗浄プロセス中に回転アトマイザー2が固定される一方、洗浄ブラシ5が回転アトマイザー2を中心として円形の経路上を動くため、回転する洗浄ブラシ5がその全周囲にわたって回転アトマイザー2を洗浄し得るということにある。この場合、それゆえに、洗浄ブラシ5は回転アトマイザー2の周囲における遊星動作を実行し、同時に、洗浄ブラシ5がそれ自身の回転軸6を中心として回転する。
【0078】
可能な限り最良の洗浄効果を得るために、それ自身の軸を中心とする洗浄ブラシ5の回転動作と、円形状の経路7上の洗浄ブラシの回転動作とは、この場合、反対方向である。洗浄機器1のこの変形例においては、洗浄プロセス中、回転アトマイザー2が固定される。これは、洗浄機器が、洗浄機器1の筐体に回転アトマイザー2を挿入するための相対的に小さな挿入開口部を有し得る、という長所を有する。アトマイザーの筐体とブロー空気リングとの間の間隔がより小さくなり得るので、これは洗浄後の回転アトマイザー2の乾燥に役立つ。
【0079】
回転アトマイザー2を中心とする洗浄ブラシ5の円運動は、たとえば、遊星ギア機構および空圧駆動部によって実現され得る。これは、それ自身の回転軸6を中心とする洗浄ブラシ5の回転に対する追加の駆動部が不要であるという長所を有する。
【0080】
図7および8は、本発明に係る洗浄機器1の別の変形例を示し、この変形例もまた上述の変形例と部分的に一致するので、反復を避けるために上述の記載が参照され、対応する細部に関して同一の参照符号が用いられる。
【0081】
この変形例の特別な特徴は、第一に、洗浄機器が3つの洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3を有し、それらが回転アトマイザー2の周囲に等距離に配置され、洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3のそれぞれが、固定回転軸6.1、6.2、6.3を軸として回転することにある。
【0082】
しかしながら、個々の洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3はそれぞれ、回転アトマイザー2の筐体の周囲の部分のみをカバーし、それゆえに、その全周囲にわたって回転アトマイザー2を洗浄することはできない。
【0083】
それゆえに、洗浄プロセスの間、回転アトマイザー2はまた、そのベルカップの軸を中心とした回転動作をして、回転アトマイザー2は少なくとも120°の回転角度をカバーする。また一方、3つの洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3が直線以外の形でも周囲に係合され、カバーされる回転角度はより小さくなり得る(例:90°)。3つの洗浄ブラシ5.1〜5.3よりも多い洗浄ブラシを伴うこの変形例の修正例においては、カバーされる回転角度はさらに小さくなり得る。この方法では、洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3が回転アトマイザー2の全周囲を洗浄し得ることが保証される。
【0084】
遠心力によって汚れ残渣が洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3から飛ばされるように、洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3の後に続く急速回転によって洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3を湿らせることによって、本発明の上述の他の変形例に示すように、洗浄ブラシ5.1、5.2、5.3の後に続く洗浄が起こる。
【0085】
この場合においても、簡素化の目的のために図示されていないブロー空気リングによって、回転アトマイザー2の後に続く乾燥が機能する。
【0086】
本発明のこの変形例においても回転アトマイザーが中心にあるため、ブロー空気リングとアトマイザーの筐体との間の距離がそれに対応して小さいままであり得るので、挿入開口部はそれに対応して小さくなり、乾燥を助け得る。
【0087】
図9Aおよび9Bは、
図3に示す上述の変形例に対応する、本発明に係る洗浄機器の模式図を示し、そこでは、回転アトマイザー2および洗浄ブラシ5の両方がそれぞれ、洗浄プロセスの間、固定回転軸を中心として回転する。
【0088】
この場合、洗浄機器1は、図面における左側における端面に挿入開口部を包含する筐体11を有する。それゆえに、洗浄用の従来の多軸塗装ロボット(ここでは図示せず)によって、両方向矢印の方向に、挿入開口部12を通して、回転アトマイザー2が、洗浄機器1の筐体11に挿入される。
【0089】
塗装ロボットによって筐体11における矢印方向に回転アトマイザー2がガイドされ得るように、筐体11はその上側に、図面の頂部に位置するスリット状の開口部13を有し、その開口部を通って、回転アトマイザー2の近位の筐体部分が突き出る。
【0090】
挿入開口部12は、回転アトマイザー2の角度を有する筐体部分の外側断面に適合し、回転アトマイザー2の外側断面の実質的な負の形状を形成する開放断面を有する。それゆえに挿入開口部12は外部チャージリング3用の2つの対向する凹部14を有し、そのため、回転アトマイザー2が挿入開口部12に挿入される時に、挿入開口部12の端部と回転アトマイザー2の外面形状との間の小さな間隔のみが残る。
【0091】
挿入開口部12の奥にある筐体11に、洗浄プロセスの開始時にリンス剤によって回転アトマイザー2をリンスするアトマイザー内部リンスステーションがまずあり、その結果、いかなる残存コーティング剤もが回転アトマイザー2から洗い落とされる。
【0092】
アトマイザー内部リンスステーションは、本質的には管状の容器19を備え、それは、リンス剤およびコーティング剤残渣を廃棄する廃棄システム(ここでは図示せず)に接続される。塗料交換または急速リンスの際には、回転アトマイザー2が、コーティング剤残渣およびリンス剤を管状の容器19に向けて噴霧するように、管状の容器19の上に回転アトマイザー2が位置する。
【0093】
アトマイザー内部リンスステーションの奥には、いくつかの機能を有するさらなるステーションがある。
【0094】
アトマイザー内部リンスステーションの奥に位置するステーションにおいては、まずは、洗浄ブラシ5による後に続く洗浄をより効果的にするために、洗浄剤によって、アトマイザー2の外面形状が湿らされる。
【0095】
また一方、アトマイザー内部リンスステーションの奥にあるステーションにおいて、洗浄ブラシ5による洗浄後に、アトマイザー2の乾燥も起こる。この目的を達成するために、乾燥ステーションおよび湿潤ステーションは旋回鐙15を有し、それは旋回駆動部17によって垂直な旋回軸16を軸として旋回し得て、それはここでは模式的にのみ示される。さらに、乾燥ステーションおよび湿潤ステーションは固定鐙をも有する。さらに、回転アトマイザー2にブロー空気を吹き付け、およびそれによって回転アトマイザー2を乾燥させるために、2つの鐙は、その内側に、多数のスリット形状のブロー空気ノズルを包含する。また一方、外側からリンス剤をアトマイザーに噴霧するために、2つの鐙はまた、多数のリンス剤ノズルをも包含する。
【0096】
最後に、洗浄機器はまた洗浄ブラシ5を有し、それはその回転軸6を軸として回転し、およびそれによって回転アトマイザー2の外面形状を洗浄する。この場合においても、洗浄ブラシ5のブラシ形状は回転アトマイザー2の外面形状に適合し、およびそれゆえに、その外側面に凹部を有し、そこに向けて外部チャージリング3が突き出得る。
【0097】
図10A〜
図10Gは、
図1に係る洗浄機器の修正例を示し、反復を避けるために上述の記載が参照され、対応する細部に関して同一の参照符号が用いられる。
【0098】
本例示的態様の特別な特徴は、筐体11の上側に挿入開口部12が配置されるので、垂直方向に、挿入開口部12を通って、回転アトマイザー2が、筐体11に挿入され、および、筐体11から取り除かれるということにある。
【0099】
また一方、上述に示されてきたように、回転アトマイザー2は、ついで、水平方向に向けて筐体11の内側に動く。それゆえに、筐体11の上側において、同様にスリット状の開口部13があり、筐体11の外側に位置する塗装ロボットによって回転アトマイザーが筐体11の内側に動き得るように、回転アトマイザー2はそれを通って上側に突き出る。
【0100】
本例示的態様のさらなる特別な特徴は、アトマイザー内部リンスステーションの管状の容器19が挿入開口部12の直下に配置されていることにある。挿入開口部12を通して回転アトマイザー2が筐体11に向けて挿入された後、回転アトマイザー2はそれゆえに管状の容器19の直上に配置され、回転アトマイザー2がすぐにリンスされ得る。
【0101】
筐体11の内側にある洗浄機器1の考えられ得る分割が
図10Gに関連して以下に参照される。
【0102】
この場合、破線の境界線でここに示されるアトマイザー内部リンスステーション21は、筐体11におけるかなり右に位置する。アトマイザー内部リンスステーション21において、回転アトマイザー2がリンスされ得て、洗い落とされたコーティング剤およびリンス剤の残渣が管状の容器19に向けて噴霧される。
【0103】
アトマイザー内部リンスステーション21の左側に乾燥ステーション22があり、それは、洗浄後に回転アトマイザー2を乾燥させる役割を担う。この目的を達成するために、その内部に位置するブロー空気ノズル18を伴う上述の旋回鐙15を乾燥ステーション22は有する。
【0104】
さらに、後に続く回転アトマイザー2のブラッシングの間の洗浄効果を向上させるために、乾燥ステーションにおいて、外側からアトマイザー2にも洗浄剤が噴霧される。
【0105】
最後に、図面におけるかなり左側には、詳細が上述されているように、洗浄ブラシ5が回転アトマイザー2の外面形状を洗浄する洗浄ステーション23がある。
【0106】
図11A〜
図11Cはステーションの異なる図を示し、それは、乾燥ステーション22およびアトマイザー外部リンスステーションとして、
図9A〜
図9B、
図10A〜10Gに係る洗浄機器に役立つ。このステーションにおいては、それゆえに、洗浄ステーションにおいて吹き付ける前に回転アトマイザー2に外側から洗浄剤が噴霧され、ブラッシング後にブロー空気を吹き付けることによって乾燥される。
【0107】
この目的を達成するために、ステーションは上述の旋回鐙15を有し、それは、その全周囲にわたって洗浄剤を回転アトマイザー2に噴霧し、かつ、そこにブロー空気を吹き付けることができるように、旋回駆動部17によって、垂直旋回軸を中心に旋回し得る。
【0108】
旋回鐙15は内側に指向するスリット状のブロー空気ノズル18と、複数の洗浄剤ノズル25とを有し、それらを介して、洗浄剤およびブロー空気が、回転アトマイザー2の外面形状に対して出力される。
【0109】
旋回鐙15が、その内面形状によって回転アトマイザー2の外面形状に適合し、旋回鐙15の内面形状が実質的に回転アトマイザー2の外面形状の負の形状を形成することに、さらに言及されるべきである。
【0110】
さらに、本ステーションは、固定ブロー空気帯24を有し、それは同様に、回転アトマイザー2に向けて内側に指向するスリット状のブロー空気ノズル26および洗浄剤ノズルを有する。
【0111】
それぞれの場合において、凹部20が、旋回鐙15内およびブロー空気帯24内に配置され、運転中、その凹部に向けて、回転アトマイザー2の外部チャージリング3が突き出得る。
【0112】
最後に、
図12は上述の本発明に係る洗浄機器1の模式図を示し、この修正例は大部分にわたって上述の変形例と一致し、反復を避けるために上述の記載が参照され、対応する細部に関して同一の参照符号が用いられる。
【0113】
本発明は上述の好ましい実施態様に限定されるものではなく、むしろ複数の変形や修正が可能であり、それもまた本発明の概念を用いるものであり、およびそれゆえに保護の範疇に入る。さらに本発明はまた、請求項が参照する請求項の特徴とは独立した従属項の主題および特徴に関する保護をも主張する。
【0114】
(付記1)
具体的には回転アトマイザー(2)を洗浄するための、所定の外面形状を伴うアトマイザー(2)用の洗浄機器(1)であって、
a)前記アトマイザー(2)を洗浄する少なくとも一つの洗浄ブラシ(5)を備え、前記洗浄ブラシ(5)が所定のブラシ形状を有し、
b)前記洗浄ブラシ(5)の前記ブラシ形状が前記アトマイザー(2)の前記外面形状に適合し、前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)に適合する、
ことを特徴とする洗浄機器(1)。
【0115】
(付記2)
a)前記アトマイザー(2)の前記外面形状が所定の洗浄エリアを有し、前記洗浄機器(1)が前記洗浄エリアの全体の内部で前記アトマイザー(2)の前記外面形状を洗浄し、
b)前記アトマイザー(2)の前記洗浄エリアが、塗布される前記コーティング剤の静電的なチャージに役立つ少なくとも一つの外部チャージ電極(3)を備え、前記外部チャージ電極(3)も前記洗浄機器(1)によって洗浄される、
ことを特徴とする付記1に記載の洗浄機器(1)。
【0116】
(付記3)
a)前記アトマイザー(2)が回転アトマイザー(2)であり、
b)前記回転アトマイザー(2)が、前記アトマイザー(2)の噴霧軸と同軸に延びる環状の周方向の外部チャージリング(3)を有し、
c)前記洗浄ブラシ(5)が、その形状が前記外部チャージリング(3)の本質的には負の形状である、外側に向いている曲線部分を有し、前記洗浄ブラシ(5)が、前記外部チャージリング(3)の領域およびそれに隣接する領域における前記回転アトマイザー(2)の前記外面形状に対しても適合する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の洗浄機器(1)。
【0117】
(付記4)
a)前記洗浄ブラシ(5)が、回転可能に実装され、かつ、固定回転軸を軸として駆動され、
b)前記洗浄ブラシ(5)の前記ブラシ形状が、前記回転軸に対して本質的に回転対称であり、
c)前記アトマイザー(2)の前記外面形状が、その洗浄エリアにおいて本質的に回転対称であり、
d)洗浄中、前記回転アトマイザー(2)が、前記洗浄ブラシ(5)の前記回転軸と同軸に延びる円形状の経路(7)上で前記洗浄ブラシ(5)を中心として駆動され、前記洗浄ブラシ(5)が前記回転アトマイザー(2)の前記外面形状に対して適合し、前記洗浄ブラシ(5)が、前記回転アトマイザー(2)をその全周囲にわたって洗浄し、
e)前記洗浄ブラシ(5)の回転動作および前記回転アトマイザー(2)の周方向の動作が、好ましくはお互いに反対向きであり、
f)前記アトマイザー(2)を洗浄する前に洗浄液によって前記洗浄ブラシ(5)および/または前記アトマイザー(2)を湿らせる、および/または、前記アトマイザー(2)を洗浄した後に前記洗浄液によって、それ/それらを洗浄するために、前記洗浄機器(1)が好ましくは少なくとも一つの固定洗浄ノズルを有する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0118】
(付記5)
a)前記洗浄ブラシ(5)が、回転可能に実装され、かつ、固定回転軸を軸として駆動され、
b)前記洗浄ブラシ(5)の前記ブラシ形状が、前記回転軸に対して本質的に回転対称であり、
c)前記アトマイザー(2)の前記外面形状が、その洗浄エリアにおいて本質的に回転対称であり、
d)洗浄中に前記回転アトマイザー(2)が固定されて配置され、その対称軸を中心とする回転動作を実行し、前記洗浄ブラシ(5)が前記回転アトマイザー(2)の前記外面形状に対して適合し、前記洗浄ブラシ(5)が前記回転アトマイザー(2)をその全周囲にわたって洗浄し、および/または、
e)前記洗浄ブラシ(5)の回転動作および前記回転アトマイザーの回転動作が好ましくはお互いに反対向きであり、
f)前記アトマイザー(2)を洗浄する前に洗浄液によって前記洗浄ブラシ(5)および/または前記アトマイザー(2)を湿らせる、および/または、前記アトマイザー(2)を洗浄した後に前記洗浄液によって、それ/それらを洗浄するために、前記洗浄機器(1)が好ましくは少なくとも一つの固定洗浄ノズルを有する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0119】
(付記6)
a)前記洗浄ブラシ(5)の前記ブラシ形状が、回転軸に対して本質的に回転対称であり、
b)前記アトマイザー(2)の前記外面形状が、その洗浄エリアにおいて本質的に回転対称であり、
c)前記洗浄ブラシ(5)が、回転可能に実装され、かつ、回転軸を中心として駆動され、
d)洗浄中、前記洗浄ブラシ(5)が、前記回転アトマイザー(2)と同軸に延びる円状の経路(7)上で前記回転アトマイザー(2)を中心に駆動され、前記洗浄ブラシ(5)が前記回転アトマイザー(2)の前記外面形状に対して適合し、前記洗浄ブラシ(5)が、前記回転アトマイザー(2)をその全周囲にわたって洗浄し、および/または、
e)前記洗浄ブラシ(5)の回転動作および前記洗浄ブラシ(5)の周方向の動作が好ましくはお互いに反対向きである、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0120】
(付記7)
a)前記洗浄機器(1)が、複数の、具体的には3つの、洗浄ブラシ(5)を有し、
b)前記洗浄ブラシ(5)が、お互いに本質的に平行なそれらの回転軸を伴って配置され、
c)前記洗浄ブラシ(5)が、前記回転アトマイザー(2)に対して、具体的にはお互いに等間隔に離隔して、配置され、
d)前記洗浄ブラシ(5)が、それぞれ回転対称なブラシ形状を有し、
e)前記洗浄ブラシ(5)が、それぞれ回転可能に実装され、かつ、固定回転軸を中心として駆動され、
f)洗浄中に、前記回転アトマイザー(2)が、前記洗浄ブラシ(5)の間の中央に配置され、かつ、その噴霧軸に対して限定された回転動作を実行し、前記洗浄ブラシ(5)が前記回転アトマイザー(2)をその全周囲にわたって洗浄する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0121】
(付記8)
a)前記少なくとも一つの洗浄ブラシ(5)が回転可能に実装され、かつ、回転軸を中心として駆動され、
b)前記回転軸が、前記アトマイザー(2)の噴霧軸と本質的に同軸に延び、
c)前記洗浄ブラシ(5)が、放射方向に向けて前記回転軸から離隔するように配置され、かつ、前記回転軸に対して面し、前記洗浄ブラシ(5)が、前記アトマイザー(2)に対する周方向の動作を実行し、かつ、前記アトマイザー(2)の前記外面形状をその外側からブラッシングし、
d)前記少なくとも一つの洗浄ブラシ(5)が、好ましくは、ポット状の容器(9)の内側に配置され、前記ポット状の容器(9)が前記回転軸を中心に回転し、
e)洗浄中、前記ポット状の容器(9)が、好ましくは少なくとも部分的に洗浄液で満たされ、前記アトマイザー(2)が洗浄浴内で前記洗浄ブラシ(5)によって洗浄され、および/または、
f)前記回転軸に対して横方向に、前記アトマイザーを洗浄ブラシに向けて動かすことができるように、前記洗浄ブラシがその側方に少なくとも一つの挿入開口部を有し、および/または、
g)前記洗浄剤および/または汚れを放射方向外側に向けて排出するために、前記ポット状の容器および/または前記洗浄ブラシがその周に少なくとも一つの開口部を有する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0122】
(付記9)
a)前記洗浄機器(1)が、前記アトマイザー(2)が洗浄される筐体(11)を有し、
b)前記アトマイザー(2)を、その噴霧軸に対して直角に、前記筐体(11)に向けて挿入するために、前記筐体(11)が挿入開口部(12)を有し、
c)洗浄される前記アトマイザー(2)が、その噴霧軸に沿った一定の外側断面を有し、
d)前記筐体(11)の前記挿入開口部(12)が、前記アトマイザー(2)の前記外側断面の本質的には負の形状である開放断面を有する、
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0123】
(付記10)
a)前記洗浄機器(1)が、前記アトマイザー(2)が洗浄される筐体(11)を有し、
b)前記アトマイザー(2)を、その噴霧軸と同軸に、前記筐体(11)に向けて挿入するために、前記筐体(11)が挿入開口部(12)を有し、
c)洗浄される前記アトマイザー(2)が、その噴霧軸と直角な、一定の外側断面を有し、
d)前記挿入開口部(12)が、前記アトマイザー(2)の前記外側断面の本質的には負の形状である開放断面を有する、
ことを特徴とする付記1乃至9のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0124】
(付記11)
a)前記筐体(11)の内部に、前記少なくとも一つの洗浄ブラシ(5)によって前記アトマイザー(2)が洗浄される洗浄ステーション(23)が設けられ、
b)前記筐体(11)の内部に、前記アトマイザー(2)が乾燥される乾燥ステーション(22)が設けられ、
c)前記筐体(11)の内部に、前記アトマイザー(2)内に残存するコーティング剤を洗い落とすために、リンス剤によって前記アトマイザー(2)がリンスされるアトマイザー内部リンスステーション(21)が設けられ、
d)前記筐体(11)の内部に、前記リンス剤によって前記アトマイザー(2)を湿らせるために、前記アトマイザー(2)にその外側からリンス剤が噴霧されるアトマイザー外部リンスステーションが好ましくは設けられ、
e)前記筐体(11)の内部に、洗浄剤によって前記洗浄ブラシ(5)を湿らせるブラシ湿潤化ステーションが好ましくは配置され、
f)前記筐体(11)の内部に、リンス剤によって前記洗浄ブラシ(5)が洗浄されるブラシリンスステーションが好ましくは配置され、
g)前記乾燥ステーション(22)および/または前記アトマイザー外部リンスステーションが、好ましくは、共通のステーションを形成する、
ことを特徴とする付記1乃至10のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0125】
(付記12)
a)前記乾燥ステーション(22)および/または前記アトマイザー外部リンスステーションおよび/または前記洗浄ステーションが、好ましくは、ブロー空気および/またはリンス剤を供給する少なくとも一つのノズルをそれぞれ有する旋回可能な鐙および固定鐙を有し、前記ノズルは前記アトマイザー(2)を指向し、
b)前記固定鐙および前記旋回可能な鐙が、前記アトマイザー(2)の近傍で、好ましくは、本質的には垂直および横方向へ延び、
c)前記旋回可能な鐙が、好ましくは垂直な旋回軸を中心として旋回可能であり、
d)洗浄中、前記旋回軸が、好ましくは中央に配置され、前記アトマイザー(2)の噴霧軸と本質的に同軸に延び、
e)前記旋回可能な鐙が、好ましくは、330°と270°との間である最大旋回角度で旋回可能である、
ことを特徴とする付記11に記載の洗浄機器(1)。
【0126】
(付記13)
a)前記アトマイザー(2)が、前記洗浄ステーション(23)、前記乾燥ステーション(22)および前記アトマイザー内部リンスステーション(21)の間の移動経路に沿って前記筐体(11)内において移動可能であり、
b)前記移動経路が、前記アトマイザー(2)の噴霧軸に対して直角に延び、
c)前記アトマイザー(2)が前記移動経路上にある時に前記アトマイザー(2)が前記筐体(11)から外側に向けて突き出るスリット状の開口部を、前記筐体(11)が前記移動経路に沿って有し、前記筐体(11)の外側に位置する塗装ロボットによって、前記アトマイザー(2)が前記洗浄機器(1)の前記筐体(11)の中に移動し得て、
d)前記スリット状の開口部が、前記移動経路に対して横方向に、前記挿入開口部の正幅よりも小さな正幅を有し、前記スリット状の開口部を通してではなく、前記挿入開口部(12)を通して、前記アトマイザー(2)が、前記筐体(11)に挿入され、かつ、前記筐体(11)から取り除かれ得るにすぎず、
e)前記移動経路が好ましくは直線に延び、前記洗浄ステーション(23)、前記乾燥ステーション(22)および前記アトマイザー内部リンスステーション(21)が、好ましくは、直線上の前記移動経路に沿って、連続的に直線上に配置され、
f)前記アトマイザー内部リンスステーション(21)が好ましくは前記挿入開口部(12)に直接配置され、前記移動経路に沿って前記アトマイザー(2)を移動させる必要性なしに、前記筐体(11)内への挿入後、前記アトマイザー(2)が前記アトマイザー内部リンスステーション(21)に到達し、
g)前記乾燥ステーション(22)が、好ましくは、前記洗浄ステーション(23)と前記アトマイザー内部リンスステーション(21)との間に配置され、
h)前記洗浄ステーション(23)が、好ましくは、前記乾燥ステーション(22)および前記アトマイザー内部リンスステーション(21)よりも、前記挿入開口部(12)から長い距離を置いて配置される、
ことを特徴とする付記1乃至12のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0127】
(付記14)
a)前記アトマイザー(2)を乾燥させるために、前記洗浄機器(1)が乾燥ステーション(22)を有し、
b)ブロー空気で前記アトマイザー(2)を吹き付け、およびそれによって前記アトマイザー(2)を乾燥させるために、前記乾燥ステーション(22)が、少なくとも一つのブロー空気ノズル(18)を有し、
c)回転軸を中心として回転可能であり、前記アトマイザー(2)の噴霧軸と本質的に同軸に延びる回転可能な旋回鐙(15)に、前記ブロー空気ノズル(18)が好ましくは取り付けられ、前記ブロー空気ノズル(18)が内側を指向し、前記旋回鐙の回転位置によって定まる異なる位置から、前記ブロー空気ノズル(18)が、前記アトマイザー(2)の前記外面形状を吹き付け得て、
d)複数のブロー空気ノズル(18)が、好ましくは、その回転軸に沿って、前記旋回鐙(15)上に連続して取り付けられ、
e)前記旋回鐙(15)が、好ましくは、洗浄プロセス中に前記アトマイザー(2)を取り囲む2つの反対側の脚を有し、
f)好ましくは前記旋回鐙の両方の反対側の脚のそれぞれにおいて、少なくとも一つの内側を指向するブロー空気ノズル(18)がそれぞれ配置され、反対側からのブロー空気によって前記アトマイザー(2)が吹き付けられ、
g)前記旋回鐙の両方の脚が、前記アトマイザー(2)の前記外側断面の負の形状を好ましくは形成する開放内側断面を取り囲み、前記旋回鐙の前記脚と前記アトマイザー(2)の前記外面形状との間にほぼ一定の間隔が存在し、
h)前記乾燥ステーション(22)が、好ましくは、固定式のブロー空気ノズル(18)と、少なくとも一つの可動式のブロー空気ノズル(18)とを有し、乾燥プロセス中、前記可動式の前記ブロー空気ノズル(18)が、好ましくは、前記アトマイザー(2)を軸として回転し、
i)前記ブロー空気ノズル(18)が好ましくはスリット状であり、
j)スリット状の前記ブロー空気ノズル(18)が、好ましくは、0.1mm〜1mmのスリット幅を有し、
k)スリット状の前記ブロー空気ノズル(18)が、好ましくは、100mm〜300mmのスリット長さを有し、
l)個々の前記ブロー空気ノズル(18)が、好ましくは、丸い形状、具体的には円形状のボアホールを有し、
m)丸い形状の前記ボアホールが、好ましくは、0.1mm〜2.0mmのボア直径を有し、
n)隣接する前記ボアホールが、好ましくは、1mm〜4mmの間隔でお互いに離隔され、
o)前記ブロー空気が、好ましくは、200m/秒を超える流速で、前記ブロー空気ノズル(18)から流れる、
ことを特徴とする付記1乃至13のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0128】
(付記15)
a)前記洗浄機器(1)が、前記洗浄ブラシ(5)がリンス剤によって洗浄されるブラシリンスステーションを有し、
b)前記リンス剤を排出するために、前記ブラシリンスステーションが複数のリンスノズルを有し、
c)好ましくは2つを超えるリンスノズルが設けられ、
d)個々の前記リンスノズルが、好ましくは、0.4mm〜1.0mmのノズル断面を有する、
ことを特徴とする付記1乃至14のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0129】
(付記16)
a)前記ブロー空気を加熱するために、前記乾燥ステーション(22)が加熱機器を有し、および/または、
b)前記ブロー空気を乾燥させるために、前記乾燥ステーション(22)が空調装置を有し、および/または、
c)空気吸い込み口を通して前記アトマイザー(2)の乾燥を助けるため、前記乾燥装備が吸い込み装備を有する、
ことを特徴とする付記1乃至15のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0130】
(付記17)
a)具体的には塗料変更の際に、リンス剤を用いて前記アトマイザー(2)をリンスし、かつ、前記アトマイザー(2)から、前記アトマイザー(2)内に残存するコーティング剤を洗い落とすために、前記洗浄機器(1)がアトマイザー内部リンスステーション(21)を有し、
b)前記アトマイザー内部リンスステーション(21)が本質的に管状の容器を有し、洗浄プロセス中に、前記アトマイザー(2)が、前記容器の上または中に本質的に同軸に配置され、かつ、残存する前記コーティング剤および前記リンス剤を前記容器に向けて噴霧し、それによって前記洗浄機器(1)の汚れが大部分抑制され、
c)残存する前記コーティング剤および前記リンス剤を処理するまたは再利用するために、前記容器が、好ましくは、パイプラインを介して、処理システムに直接的または間接的に接続される、
ことを特徴とする付記1乃至16のいずれか1に記載の洗浄機器(1)。
【0131】
(付記18)
具体的には、付記1乃至17のいずれか1に記載の洗浄機器(1)における使用に関し、アトマイザー(2)、具体的には回転アトマイザー(2)を洗浄する洗浄ブラシ(5)であって、
前記洗浄ブラシ(5)が所定のブラシ形状を有し、
前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)に対して適合するように、前記ブラシ形状が前記アトマイザー(2)の外面形状に適合する、
ことを特徴とする洗浄ブラシ(5)。
【0132】
(付記19)
前記ブラシ形状が、前記アトマイザー(2)から外側に向かって突き出る外部チャージ電極(3)の本質的に負の形状である外側に向く曲面形状または他のいかなる凹部を有し、前記外部チャージ電極(3)の領域およびその隣接エリアにおいても前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)の前記外面形状を洗浄する、
ことを特徴とする付記18に記載の洗浄ブラシ(5)。
【0133】
(付記20)
a)前記洗浄ブラシ(5)が、共通の回転軸を中心に回転可能であり、かつ、前記回転軸に沿って連続して配置された複数のブラシディスクを有し、
b)前記洗浄ブラシ(5)が、好ましくは、同じまたは異なってもよい高さおよび形状のブラシディスクを2〜10個有し、
c)前記洗浄ブラシ(5)が、好ましくは、30mm〜120mmの長さを有するブラシ繊維を有し、
d)前記洗浄ブラシ(5)が、多数のブラシ繊維をそれぞれ伴う多数のブラシ束を有し、前記ブラシ束が好ましくは4mm〜10mmの距離で離隔され、
e)個々の前記ブラシ束が、好ましくは、2.5mm〜7mmの直径を有し、
f)個々の前記ブラシ繊維が、好ましくは、0.15mm〜1mmの直径を有し、
g)個々の前記ブラシ繊維が、好ましくは、丸い形状、星型形状、三角形状または多角形状である断面を有し、
h)個々の前記ブラシ繊維が、洗浄される前記アトマイザー(2)の前記外面形状に対して、好ましくは10°〜90°の範囲である傾斜角度を有し、
i)運転中、前記洗浄ブラシ(5)が、好ましくは5mm〜40mmの範囲である侵入深度を有し、
j)個々の前記ブラシ繊維が、好ましくは、ポリアミド、具体的にはポリアミド6、ポリアミド12またはポリアミド66からなり、
k)前記洗浄ブラシ(5)が、好ましくは、前記洗浄繊維がしっかりとクランプされ、圧着され、または、固定されるブラシ基体を有する、
ことを特徴とする付記18または19に記載の洗浄ブラシ(5)。
【0134】
(付記21)
所定の外面形状を伴うアトマイザー(2)を洗浄するための、具体的には回転アトマイザー(2)を洗浄するための洗浄方法であって、
a)洗浄ブラシ(5)によって前記アトマイザー(2)の前記外面形状をブラッシングする工程を含み、
b)前記アトマイザー(2)の前記外面形状に適合する洗浄ブラシ(5)が用いられ、前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)に対して適合する、
ことを特徴とする洗浄方法。
【0135】
(付記22)
a)前記アトマイザー(2)が、塗布されるコーティング剤の静電チャージに役立つ外部チャージ電極(3)を備え、
b)前記アトマイザー(2)もまた、前記洗浄ブラシ(5)によって、前記外部チャージ電極(3)の領域において洗浄される、
ことを特徴とする付記21に記載の洗浄方法。
【0136】
(付記23)
前記洗浄機器(1)において、
a)残存するコーティング剤を前記アトマイザー(2)から洗い落とすためにリンス剤によって前記アトマイザー(2)をリンスする工程と、および/または、
b)洗浄剤によって前記洗浄ブラシ(5)を湿らせる工程(Benetzen)と、および/または、
c)前記アトマイザー(2)の洗浄よりも前に、前記洗浄ブラシによって前記アトマイザーを湿らせる工程(Befeuchten)と、および/または、
d)前記洗浄ブラシ(5)が前記アトマイザー(2)の前記外面形状をブラッシングするように前記洗浄ブラシ(5)によって前記アトマイザー(2)を洗浄する工程と、および/または、
e)前記アトマイザー(2)の前記外面形状にリンス剤を噴霧することによって前記アトマイザー(2)を外部リンスする工程と、
f)具体的にはブロー空気を前記アトマイザー(2)に吹き付けることによって、洗浄後に前記アトマイザー(2)を乾燥させる工程と、および/または、
g)具体的には洗浄液を前記洗浄ブラシ(5)に噴霧することによって、前記アトマイザー(2)を洗浄した後に前記洗浄ブラシ(5)を洗浄する工程と、
が実行される、
ことを特徴とする付記21または22に記載の洗浄方法。
【0137】
(付記24)
前記アトマイザー(2)を乾燥するために、前記洗浄機器(1)内において、
a)少なくとも一つの固定式のブロー空気ノズル(18)を通して前記アトマイザー(2)を吹き付ける工程と、
b)可動式のブロー空気ノズル(18)が、具体的には360°未満の回転角度で、第一の回転方向に前記アトマイザー(2)を回転するように、前記少なくとも一つの可動式のブロー空気ノズル(18)によって前記アトマイザー(2)を吹き付ける工程と、
c)前記可動式のブロー空気ノズル(18)が、具体的には360°未満の回転角度で、第二の回転方向に前記アトマイザー(2)を回転させ、前記第二の回転方向が前記第一の回転方向とは逆向きとなるように、少なくとも一つのブロー空気ノズル(18)を通して前記アトマイザー(2)を吹き付ける工程と、
d)好ましくは、前記可動式のブロー空気ノズル(18)が、具体的には180°の回転角度で、前記第一の回転方向に前記アトマイザー(2)を回転させるように、少なくとも一つの前記可動式のブロー空気ノズル(18)を通して前記アトマイザー(2)を吹き付ける工程と、
e)前記ブロー空気ノズル(18)の回転軸が、好ましくは、垂直であり、かつ、中央にある、
が上記の順序で実行される、
ことを特徴とする、具体的には付記12に記載の洗浄機器(1)用の、付記21乃至23のいずれか1に記載の洗浄方法。