特許第6346293号(P6346293)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6346293一体型歪み印刷された熱可塑性基材により形成される容器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6346293
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】一体型歪み印刷された熱可塑性基材により形成される容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 23/00 20060101AFI20180611BHJP
   B29C 49/02 20060101ALI20180611BHJP
   B65D 1/00 20060101ALI20180611BHJP
   B65D 1/02 20060101ALI20180611BHJP
【FI】
   B65D23/00 H
   B29C49/02
   B65D1/00 120
   B65D1/02 100
【請求項の数】15
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-547885(P2016-547885)
(86)(22)【出願日】2015年1月23日
(65)【公表番号】特表2017-505267(P2017-505267A)
(43)【公表日】2017年2月16日
(86)【国際出願番号】US2015012559
(87)【国際公開番号】WO2015112781
(87)【国際公開日】20150730
【審査請求日】2016年9月15日
(31)【優先権主張番号】61/930,621
(32)【優先日】2014年1月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】398036346
【氏名又は名称】セラック グループ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ジャン−フランソワ エテス
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−529561(JP,A)
【文献】 特表2004−532147(JP,A)
【文献】 特開平04−314547(JP,A)
【文献】 特表平08−506787(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 23/00
B29C 49/02
B65D 1/00−1/48
B65B 9/00−9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって
開口端と、
該開口端に対向する閉鎖端と、
長手方向軸線の周りにおいて、前記閉鎖端と前記開口端との間において長手方向に延びる容器壁と、
前記閉鎖端を少なくとも部分的に横切って延びる端部継ぎ目と、
該端部継ぎ目から延びる長手方向の重なり継ぎ目であって、該重なり継ぎ目の一部分は、前記閉鎖端から前記開口端の近位の首部まで前記容器壁に沿って長手方向に延びる重なり継ぎ目と、
を具備する容器において、
共通の一体型歪み印刷された熱可塑性基材が前記閉鎖端と前記容器壁の両者を形成する、ことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記一体型歪み印刷された熱可塑性基材は前記重なり継ぎ目において画像を具備することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記重なり継ぎ目は、前記容器に対して外側で見える外側部分と、下に横たわる内側部分と、を具備しており、前記外側部分及び前記内側部分は共に画像を具備する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記開口端は、該開口端から離れる前記容器の少なくとも一部分に比べてより狭い、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の容器。
【請求項5】
プラグシール閉鎖部は前記容器の前記開口端に動作可能に係合する、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記閉鎖端は前記容器が前記閉鎖端において自立するようにサイズ及び寸法決めされる、ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記熱可塑性基材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、エチルビニルアルコール及びそれらの混合物からなる、群から選択される組成物を具備する、ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記容器は前記開口端と前記閉鎖端との間の高さを有しており、
前記重なり継ぎ目から離れる前記容器壁は厚さを有しており、
中間高さにおいて、前記容器壁に沿う前記重なり継ぎ目は、該重なり継ぎ目の重なり大きさに等しい距離の位置で測定した際に、前記容器壁の前記厚さに対して約1.5倍より大きい重なり大きさを有する、ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記容器は前記開口端と前記閉鎖端との間の高さを有しており、
前記重なり継ぎ目から離れる前記容器壁は厚さを有しており、
前記重なり継ぎ目は、中間高さにおいて、該中間高さにおける前記容器壁の任意の別の部分より厚い、ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記重なり継ぎ目は、前記閉鎖端からの距離の関数として変化する重なり大きさを有しており、該重なり大きさは前記開口端の近位で最小である、ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記容器は、前記開口端と前記閉鎖端との間の高さを有しており、
前記重なり継ぎ目から離れる前記容器壁は厚さを有しており、
中間高さにおいて、前記容器壁に沿う前記重なり継ぎ目の重なり大きさは、該重なり継ぎ目の重なり大きさに等しい距離の位置で測定した際に、前記容器壁の前記厚さに対して約1.5倍より大きい、ことを特徴とする請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記開口端はねじ切られることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記容器の首部分は、該首部分の対向する側において、2つの部分的に長手方向に延びるばり線を具備する、ことを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記容器壁及び前記閉鎖端は画像を具備することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の容器。
【請求項15】
請求項1〜14の何れか一項に記載の容器の製造方法であって、
歪み印刷された平面状ウェブを、重なり部分を有するルーズ導管に形成するステップであって、前記歪み印刷された平面状ウェブが第1の画像を具備する、ステップと、
中間管開口面積を有する、中間管を形成するように、前記ルーズ導管の前記重なり部分を接合するステップと、
ブロー杖と、該ブロー杖から延びるマンドレルと、を越えて前記中間管を前進させるステップと、
前記中間管を部分的に包むようにブロー型を閉じるステップと、
前記中間管をブロー成形して前記容器を形成し、それにより、前記第1の画像を第2の画像に歪ませるステップと、
を具備する製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一体型歪み印刷された熱可塑性基材により形成される容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ブロー(吹込)されたプラスチック容器は、押出ブロー(吹込)成形、射出ブロー成形、射出延伸及びブロー成形を含む、従来技術において公知の方法を使用して熱成形可能である。プラスチック容器は、プラスチック容器のための閉鎖部を具備する、完成したパッケージ(組立て品)の一部であり得る。
【0003】
一般的に、容器は、独立した製造ライン(系統)において製造される。容器はその後、製品で充填される、充填ラインに移送される。採用されるラベリング(ラベル付け)技術に応じて、ラベル(標識)は、容器の形成中又は容器の形成後に適用される。
【0004】
ラベルは、容器の形成中に正確に設置する必要があるために、容器の形成中に容器をラベリングするための装置は複雑である。更に、その様なラベリング装置及び適用されたラベルは、容器を形成するために必要な高温に対して頑丈である必要がある。容器の形成中に使用可能である、ラベリング技術の例は、ブロー成形の前に容器プリフォーム(予備成形物)に適用される、ブロー成形スリーブラベル及びインモールド(型内)ラベリングを含む。
【0005】
充填の前又は後において、容器の形成後に、ラベルは,容器に適用可能である。その様なラベリングは、容器を充填する前又は後に実施可能である。ラベルは一般的に、別個のラベリングユニット(装置)を動作させることにおいて適用される。容器の形成中にラベリングを提供するための装置と同様に、そのようなラベリング装置は、ラベルが適用される、容器の不規則な形状に起因して複雑であり得る。更に、その様な装置は、経済的実行可能性を維持するように、高速で実施可能であることが必要である。容器の形成後に使用可能である、ラベリング技術の例は、直接的対象物印刷(シルクスクリーン、タンポグラフィ(tampography、パッド転写)、フレキソ印刷、オフセット(転写平版)印刷、乾式オフセット及びレターセット)と、接着ラベルと、熱伝達ラベルと、湿式糊ラベルと、延伸スリーブラベルと、収縮スリーブラベルと、を含む。
【0006】
使用されるラベルのタイプ及びラベルが適用される地点に関係なく、ラベリングを実施するための装置はしばしば、ラベル付けされるべき容器の特定の形状を取り扱うように注文発注される。これは、ブランド(商標)化された存在感を有する、高品質な製品のメーカーにより一般的に採用される、非標準の容器形状に特に当てはまる。
【0007】
容器のラベリングのための複雑な装置及び製造ライン速度の潜在的な犠牲は、消費者に販売される製品のコストに必ず悪影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、高速且つ低コストで形成可能である、ラベル付けされた容器のための継続的な取り組まれていない必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
容器は、開口端と、開口端に対向する閉鎖端と、長手方向軸線の周りにおいて、閉鎖端と開口端との間において長手方向に延びる容器壁と、閉鎖端を少なくとも部分的に横切って延びる端部継ぎ目と、端部継ぎ目から延びる長手方向の重なり継ぎ目であって、重なり継ぎ目の一部分は、閉鎖端から開口端の近位の首部分まで容器壁に沿って長手方向に延びる重なり継ぎ目と、を具備しており、閉鎖端及び容器壁は、閉鎖端と容器壁とを形成する一体型歪み印刷された熱可塑性基材を具備しており、共通の一体型歪み印刷された熱可塑性基材は、閉鎖端と容器壁の両者を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、ウェブをルーズ導管に形成するための装置の図である。
図2図2は、開位置にある成形挿入物の図である。
図3図3は、閉位置にある成形挿入物の図である。
図4図4は、容器を形成するための装置の図である。
図5図5は、較正マンドレル及びブローされた容器に係合する、ブロー型の部分図である。
図6図6は、閉じたブロー型内の中間管の断面図である。
図7図7は、ブロー成形後の容器の側面図である。
図8図8は、開口端を示す、容器の上面図である。
図9図9は、容器の開口端である。
図10図10は、その一部が、容器の内部容積及び内面を示すように、断面図において表示された、容器の図である。
図11図11は、容器の閉鎖端が見える、容器の斜視図である。
図12図12は、図10において印を付けられた部分の、図10の容器の断面図である。
図13図13は、容器の開口端に動作可能に係合する、スナップオンプラグシール閉鎖部の図であり、容器及びプラグシール閉鎖部の一部が、断面図において表示される。
図14図14は、容器の開口端に動作可能に係合する、スナップオンプラグシール閉鎖部の図であり、容器及びプラグシール閉鎖部の一部が、断面図において表示される。
図15図15は、容器の開口端に動作可能に係合する、フリップトッププラグシール閉鎖部の図であり、容器及びプラグシール閉鎖部の一部が、断面図において表示される。
図16図16は、容器の開口端に動作可能に係合する、ねじ付きプラグシール閉鎖部の図であり、容器及びプラグシール閉鎖部の一部が、断面図において表示される。
図17図17は、内径に関する寸法を示す、容器の開口端の図である。
図18図18は、容器と、容器の開口端に動作可能に係合する、プラグシール閉鎖部と、を具備する、パッケージの図である。
図19図19は、歯磨きチューブである。
図20図20は、ウェブをルーズ導管に形成するための装置に供給される、印刷された平面状ウェブの図である。
図21図21は、印刷された平面状ウェブの図である。
図22図22は、容器及び閉じられたブロー型における中間管の断面図であり、第2の画像への第1の画像の変形を示す。
図23図23は、一体型歪み印刷された熱可塑性基材が、重なり継ぎ目において印刷物を具備する、容器の図である。
図24図24は、重なり継ぎ目が容器の外側で見える外側部分を具備する、容器の図であり、外側部分及び内側部分は共に、印刷物を具備する。
図25図25は、閉鎖端及び容器壁が、一体型歪み印刷された熱可塑性基材を具備する、容器の図である。
図26図26は、容器壁及び閉鎖端上に印刷物を有する、容器の図であり、その様な印刷物は、容器壁から閉鎖端に延びる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書において想定されるような容器は、以下のように形成可能である。第一に、ウェブ(布体)30は、図1に示すように、巻き出しロール(巻いたもの)10の周りに巻き付けられて提供可能である。 ウェブ30は、熱可塑性シート基材の平面状ウェブであり得る。ウェブ30は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、エチルビニルアルコール及びそれらの積層シート又はそれらの混合物からなる群から選択される組成物を具備する、熱可塑性シート基材の平面状ウェブであり得る。ウェブ30は、ポリオレフィンを具備可能である。ウェブ30は、約200μmと約1000μmとの間の厚さを有することができる。ウェブ30は、約300μmと約800μmとの間の厚さを有することができる。ウェブ30は、約10μmと約30μmとの間の厚さを有する、エチレンビニルアルコール(EVOH)層を具備可能である。ウェブ30は、ポリオレフィン材料の2つの層の間に挟まれていて且つ約10μmと約30μmの厚さを有する、EVOH層を具備可能である。
【0012】
ウェブ30は、異なる材料の積層体であり得る。ウェブ30は、異なる材料の共押出であり得る。ウェブ30は、単数のポリマー(重合体)材料により構成可能である。ウェブ30は、一つ以上の障壁層を有することができる。押出ブロー成形、射出ブロー成形又は射出延伸ブロー成形等の方法により、多層容器を形成することに比べて、複数の層からなる平らなウェブを形成することが、より複雑ではないと一般的に考えられるので、平面状ウェブを容器に形成する、本明細書において開示される方法及びその結果得られる容器は、特に実用的であると考えられる。
【0013】
ウェブ30は、平面状ウェブ30をルーズ導管40に徐々に形成するように、形成ガイド(案内部)20を介して供給可能である。形成ガイド20は、漏斗であるか、又は漏斗の部片又は漏斗の一部であり得る。成形ガイド20は、ウェブ30がロール10から巻き出される際に、緩い導管がしわ、畳み目又は折り目が無いような状態で、ウェブ30がルーズ導管40の形状に徐々に変形されるような形状を有する、金属又はプラスチックの板であり得る。形成ガイド20は、固体材料であり得るか、又は平らなウェブ30が平らなウェブ30からルーズ導管40に移行することを助けるように、1つ以上の孔、長穴、溝及び尾根部等を備えることができる。形成ガイド20は、漏斗又は漏斗の部分片又は漏斗の一部の形状を有するように、構造内に設定される、一連のワイヤであり得る。形成ガイド20は、網目又はスクリーン材料により構成可能である。本質的には、形成ガイド20は、平らなウェブ30をルーズ導管40に移行させることを補助できることのみを必要とする。ウェブ30は、ルーズ導管40に形成されるように、形成ガイド20を介して移動する。ウェブ30及びルーズ導管40は、成形挿入物に向かって移動する。ウェブ30及びルーズ導管40の動きは、成形挿入物が開位置にある時に移動するように、成形挿入物の開閉により間欠的に動作可能である。
【0014】
形成ガイド20は、そのルーズ導管40がブロー(吹込み)杖90の周り又はその部分的周りを包むように、形成ガイド20を介して延びる、ブロー杖90の周りに設定可能である。ブロー杖90は、ブロー成形により容器を形成するように、工程の次の部分において使用される、加圧及び/又は加熱ガスを提供する。
【0015】
ルーズ導管40は、図2に示すように、成形挿入物100内に供給される。図2は、ブロー杖90及びルーズ導管40の断面が表示される、成形挿入物(コンフォーマー)100の上面図である。図2に示すように、ブロー杖90及びルーズ導管40は、成形挿入物100内に適合する。ブロー杖90は、成形挿入物100を介して伸びて、更に下降して方法を進める。ルーズ導管40は、成形挿入物100の第1の半体50及び第2の半体60が開位置にある、図2に示すように、成形挿入物100が開位置にある状態で、成形挿入物100内に供給される。成形挿入物100は、第1の半体50と、第2の半体60とを具備しており、第1の半体50及び第2の半体60は、ブロー杖90及びルーズ導管40の周りに設置される。第1の半体50及び第2の半体60は、ブロー杖90及びルーズ導管40に向かって移動及び離れて移動可能である。油圧、レバー、チェーン又は別の機械的システムは、成形挿入物100の第1の半体50及び第2の半体60を、ブロー杖90及びルーズ導管40に向かって及び離れて移動させるように提供可能である。成形挿入物100の第2の半体60は、ルーズ導管40の側縁部110が当接可能である、当接部70を提供可能である。ルーズ導管40が成形挿入物100内に供給されるので、ルーズ導管40の側縁部110がお互いに平行で且つお互いに対して重なる関係にあるように、ルーズ導管40の側縁部110をお互いに対して正しく合わせるように、ルーズ導管40の側縁部110は、当接部70に対して当接可能である。
【0016】
成形挿入物100は、当接部70に近位の接合器具80を備えることができる。接合器具80は、超音波接合装置又は熱接合装置であり得る。成形挿入物100が閉位置にある時に、接合器具80は、中間管130を形成するように、ルーズ導管40の重なり部分120を接合可能である。接合された重なり部分120は、容器の重なり継ぎ目となる。中間管130は、ホースの長さに沿って延びる、重なり継ぎ目を有する、ホースのようなものとして説明可能である。当接部70は、成形挿入物100を介して伸長可能であり、更に当接部70は、ルーズ導管40の移動方向に平行であり得る。それとは別に説明すると、当接部70は、第1の型半体50又は第2の型半体60の移動方向に直交する成形挿入物100の第2の半体60に沿って部分的に又はそれ(第2の半体60)に沿って完全に伸長可能である。成形挿入物100の第2の半体60は、第1の四半分部140と第2の四半分部150が当接部70においてお互いに対して偏倚した状態で、第1の四半分部140及び第2の四半分部150を有することができる。偏倚の量は、ウェブ30の厚さに比べてより大きいか又は等しいことが可能である。その様に大きさ及び寸法が決められると、成形挿入物100が図2に示される開位置から図3に示されるような閉位置まで移動される時に、ルーズ導管40の一方の縁部が、重なる関係になるように、ルーズ導管40のもう一方の縁部上を摺動可能であるか又はそれ(もう一方の縁部)に適合可能であり、そこでは、緩い導管の側縁部110は、側縁部110がお互いに平行であるような、重なる関係になるように移動される。ルーズ導管40は、概略円筒形状である、横断面を有することができる。ルーズ導管40は、概略楕円形状である、横断面を有することができる。第1の型半体50及び第2の型半体60と、第1の四半分部140及び第2の四半分部150である、それ(第1の型半体50及び第2の型半体60)の部分とは、ルーズ導管40の所望の形状及び、成形挿入物100が閉じられ且つ重なり部分120が接合される時に形成される、最終的な中間管130の所望の形状を提供するように形成可能である。中間管130は、機械加工方向に直交して測定される、中間管130の内部断面積である、中間管開口面積131を有することができる。図4に示すように、ルーズ導管40は、概略管形状である、断面を有することができる。ルーズ導管40の実際の形状は、緩い導管がブロー杖90の周りに配置可能である限り、重要ではない。ルーズ導管40は、ブロー杖90の周りに適合可能であり、更に機械加工方向MDにおいてブロー杖の長さに沿って移動可能である。機械加工方向MDは、容器200を製造する方法において、ウェブ30、ルーズ導管40、中間管130及び容器200の移動方向である。
【0017】
中間管130が形成された後に、中間管130は、予熱器160を介して通過可能である。予熱器160は、中間管130がブロー型170に入ると、中間管130が容器にブロー成形されることができるように中間管130が所定の温度にあるように、中間管130を加熱可能である。図4に示すように、ブロー杖90は、形成ガイド20と、ルーズ導管40と、成形挿入物100と、中間管130とを介して延びる。ブロー杖90は、ブロー型170内に延びる。ブロー杖90は、完成した容器をブロー成形するように、空気等のガスを供給可能である。ブロー型170は、中間管130の一部分が完成した容器を形成するように吹き込まれる、空洞を画定する。ブロー型170により画定された空洞は、完成した容器の形状を有することができる。ブロー成形は、完成した容器に特定の物理的特性を付与する、熱成形方法である。ブロー型170は、加熱されるブロー型であり得る。
【0018】
マンドレル(心棒)192は、ブロー杖末端180から延びる。マンドレル192は、もし較正された首部が完成した容器のために所望される場合には、較正マンドレル190であり得る。マンドレル192又は較正マンドレル190は、容器の開口端を画定するように使用可能である。較正マンドレル190の断面は、図5に示される。較正マンドレル190は、内側部分191と、支持面とを有する。内側部分191は、ブロー杖90と流体連絡しており、更に内側部分191と流体連絡する一つ以上のポート(口)193を具備する。
【0019】
中間管130は、ブロー杖90、及びマンドレル192又はもし提供されるならば、ブロー杖90に取り付けられる、較正マンドレル190上を前進可能である。一旦中間管130が、ブロー成形位置に入ると、ブロー型170の半体は、中間管130を閉鎖する。ブロー型170は、図6に示されるように、中間管130の一部を包囲し、マンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190、の少なくとも一部に、中間管130の少なくとも一部を一致させる。中間管130が機械加工方向MDにおいて移動する際に、中間チューブ130は、マンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190、上に適合する。ブロー型170が中間管130の周りを閉じる場合に、ブロー型170は、マンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190に対して、容器の開口端を画定させるであろう、中間管130の一部分を一致させる。
【0020】
もし較正マンドレル190が使用されるならば、中間管130が較正マンドレル190に緩く嵌合するので、ブロー型170が中間管130を閉じて更に較正マンドレル190に中間管130を一致させる際に生じる、材料の過剰が存在する。過剰な材料は、ブロー型170の半体が出会う、位置に近位の2つのばり133を形成する。ばりにおける材料の量は、その(機械加工方向MDの)同じ方向における中間管の開口面積に比べてより小さい機械加工方向MDに直交する開口面積を有する、容器の開口端を生成するように削除可能である、中間管130の量におおよそ対応する。従って、その様な較正マンドレル190を用いることは、機械加工方向MDに直交する中間管130の開口面積に比べて、機械加工方向MDに直交する、より小さい開口面積を有する、開口端を有する容器に、中間管130が形成されることを可能にする。較正マンドレル190を用いないで、開口端は、機械加工方向MDに直交する中間管130の開口面積に比べて、機械加工方向MDに直交する、同じ又はより大きな開口面積を有する。その様な容器設計は、歯磨きチューブ等の狭い開口端を有する、容器には実用的ではなくてもよい。
【0021】
ブロー型170の半体が中間管130において閉じる際に、ブロー型半体は、首部194を形成し更に重なり部分120を圧縮するように、下に横たわるマンドレル192又は較正マンドレル190に対して、中間管130の接合された重なり部分120に支持圧力を作用させるので、その後容器の首部分における容器の重なり部分になる、重なり部分120は、ブロー型170を通過する前に、中間管130の重なり部分120のようには画定されないか、又は重なり部分120は、容器の重なり継ぎ目を形成して終了する。首部194は、較正された首部であり得る。
【0022】
中間管130は、ブロー型170の半体がブロー型170の底部において閉じる場所に形成される、ピンチ(締め付け)継ぎ目135において閉じており、中間管130のその部分は、最終的に容器200の閉鎖端になる。
【0023】
選択可能に加熱又は冷却された、空気又はガスを吹き出すことは、マンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190の下で、中間管130の一部分内に吹き込まれ、ブロー型170の半体に適合させるように中間管130を膨らませる。ブロー成形の前、その間及びその後に、容器200とブロー型170とブロー杖90とマンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190とは、中間管130とルーズ導管40とウェブ30とを、機械加工方向MDに沿って引っ張って、間欠的に動作を繰り返す状態で工程を前進させるように機械加工方向MDにおいて移動可能である。
【0024】
容器200が、ブロー成形され且つ前進させられた後に、ブロー型170は、開放可能である。その後、ブロー型170及びマンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190は、機械加工方向MDに対して上流側に移動可能である。一旦ブロー型170及びマンドレル192、又はもし提供されるならば較正マンドレル190が、適切な位置にあると、ブロー型170は、中間管130の次の部分を閉鎖可能であり、そして手順は、別の容器200を形成するように繰り返される。
【0025】
完成した容器200は、完成した容器200の上流の材料から切断可能である。切断は、首部194において又はその僅かに上で実施されて、首部194及び容器200の別の部分を無傷で残すことができる。もし較正された首部194が、較正マンドレル190を使用することにより提供されるならば、任意の、結果得られるばり133は、切断又は破断動作を経由して容器200から取り外し可能であるか又は手により取り外し可能である。ばり133が開口端230の近位の首部分260において容器200にまだ取り付けられる、容器200の側面図が、図7に示される。ばり133は、首部分260から離れて延びる、薄いフィン(ひれ)状突出部であり得る。換言すれば、首部分260は、首部分260の対向する側において長手方向軸線Lから離れて突出する、2つの長手方向に延びるばり133を具備可能である。首部分260は、開口端230の近位にある。ばり133がまだ開口端230の近位の首部分260において容器200に取り付けられる、容器200の上面図が、図8に示される。内径IDが、図8に表示される。較正された首部194は、較正された首開口面積132を有することができ、前記開口面積は、容器200の長手方向軸線Lに直交して測定される。較正された首部194により容器200を製造することにおいて、中間管130が、較正された首部194を形成するように較正マンドレル190内に押し込まれるので、較正された首開口面積132は、中間管開口面積131よりも小さい。ばり133は、機械又は手のいずれかにより、その後の処理手順において切断されるか又は破壊されることが可能である。
【0026】
ばり133が容器200から取り外された場所において、2つの部分的に長手方向に延びるばり線134は、図9に示すように、ばり133の事前の存在の証拠として残すことができる。ばり線134は、首部分260の対向する側に設置可能である。ばり線134は、開口230から閉鎖端220に向かって首部分260の少なくとも部分的に下方に伸長可能である。ばり線134は、ばり線134から離れて首部分260の部分の表面外形とは異なる、表面外形を有する、首部分260の部分である。即ち、ばり線134は、首部分260上の傷であり、その様な傷は、ばり133が除去される時に形成される。
【0027】
本明細書に開示される製造方法は、首部194が較正されるか又は較正されない、容器を製造するように使用可能である。もし較正された首部194が所望される場合には、その場合、方法で使用されるマンドレル192は、較正マンドレル190である必要がある。もし較正されない首部194が所望される場合には、その場合、マンドレル192は、中間管130がその後のブロー成形時に一致可能である、通常のマンドレル192であり得る。
【0028】
やはり、図9において重なり大きさ430が示される。重なり大きさ430は、重なり継ぎ目300における重なり量の計測値である。重なり大きさ430は、閉鎖端220からの距離の関数として変化可能である。中間管130における重なり大きさは、一定である。中間管130が容器を形成するように吹き込まれる時に、生じる延伸の量は不均一である。容器200の別の部分に比べてより大きく延伸された、容器200の一部分は、より大きな重なり大きさ430を有するであろう。重なり大きさは、図9に示すように、閉鎖端230において又はその近位において最小であり得る。重なり大きさ430は、重なり継ぎ目300に沿って変化可能である。
【0029】
本明細書に開示される方法により形成される容器200は、図10に示される。容器は、閉鎖端220及び対向する開口端230を有することができる。閉鎖端220は、容器200が直立位置にある時に、平らな表面上に載ることができるように形成可能である。閉鎖端220は、平らであり得る。閉鎖端220の一部分は、環の形状を有することができる。閉鎖端220は、平らな表面に載るように数フィートのサイズ及び寸法を有することができる。
【0030】
開口端230は、容器200の内容物がそれ(容器200の一部)を介して分配される、容器200の一部であり得る。開口端230の形状は、開口端230の近位の容器壁270の形状により画定される。開口端230は、容器200内の円形開口部により画定可能である。首部分260は、開口端230の近位の首部分260の周りに配置される、スナップビーズ(数珠玉)371を具備可能である。スナップビーズ371は、プラグシール閉鎖部が容器200を閉じるように接続可能である、取り付け具を提供可能である。プラグシール閉鎖部は、スナップビーズ371に動作可能に係合可能である。スナップビーズ371は、開口端230の近位にあり得る。
【0031】
一般的に、容器200は、本体部分240と、肩部分250と、首部分260とにより画定可能である。本体部分240は、容器200の総内部容積280の約50%より大きいものを占めることができる。首部分260は、容器200の内部容積280の約5%未満を具備可能である。共に、本体部分240と、肩部分250と、首部分260とは、容器200の内部容積280の100%を占めることができる。肩部分250は、本体部分240と首部分260との間における移行部であり得る。首部分260は、開口端230の近位にある。肩部分250は、首部分260と本体部分240との間にある。言い換えれば、肩部分250は、首部分260と本体部分240との両方に隣接することができる。
【0032】
容器200は、長手方向軸線Lの周りで閉鎖端220と開口端230との間において長手方向に延びる、容器壁270を有することができる。容器壁270は、本体部分240と、肩部分250と、首部分260とを具備可能である。共に、閉鎖端220及び容器壁270は、容器200の内部容積280を画定する。用語、長手方向軸線Lの使用は、長手方向軸線Lの周りの任意の角度の対称性を必ずしも意味するものではない。容器壁270が、長手方向軸線の周りで非対称であることができる。容器壁270は、長手方向軸線の周りで対称であることができる。容器200全体は、長手方向軸線Lの周りで対称であることができる。閉鎖端220及び容器壁270は、長手方向軸線の周りで対称であることができる。むしろ、長手方向軸線Lは、容器壁270がその周りで延びる、開口端230を通過する軸線である。容器200が閉鎖端220において自立するように、閉鎖端220は、サイズ及び寸法決め可能である。
【0033】
容器壁270は、容器の内部容積280を画定する内面320と、内面に対向する外面330と、を有すると考えることができる。本体部分240と肩部分250と首部分260との各々は、内面320と、外面330と、を有すると考えることができる。内面320は、長手方向軸線Lに向かって配向可能であり、外面330は、長手方向軸線Lから離れて配向可能である。
【0034】
閉鎖端220を示す、容器200の斜視図が、図11に示される。図11に示すように、容器200は、容器の閉鎖端220を少なくとも部分的に横切って延びる、端部継ぎ目295を具備可能である。端部継ぎ目295は、ブロー型170が中間管130において閉鎖される時に生じ得る。工程のその段階において、端部継ぎ目295は、中間管130を横切って延びる。その後中間管130は、容器200を形成するように膨らまされる。容器200の閉鎖端220の一部分は、以前中間管130の壁の一部であった、材料から形成可能である。
【0035】
容器200は、端部継ぎ目295から延びる、長手方向の重なり継ぎ目300を更に具備可能である。長手方向の重なり継ぎ目300は、例えば、端部継ぎ目295の端部の一方において又は端部継ぎ目295の端部間の任意の位置において等の、端部継ぎ目295の任意の部分から伸長可能である。長手方向の重なり継ぎ目300の一部分は、閉鎖端220と容器の首部分260との間において容器壁270に沿って長手方向に伸長可能である。もし首部分260において、中間管130の接合された重なり部分120が、ばり133の部分で終るならば、このことは発生するかもしれない。長手方向の重なり継ぎ目300の一部分は、容器の開口端230と閉鎖端220との間において、容器壁270に沿って長手方向に伸長可能である。もし較正された首部194が形成されないならば、又は較正された首部194が形成されていて且つ中間管130の接合された重なり部分120がばり133の部分で終らない場合において、このことは、発生可能である。
【0036】
重なり継ぎ目300は、中間管130を形成する工程において、成形挿入物100がルーズ導管40を閉鎖する結果として、完成した容器200において生じ得る。容器の閉鎖端220を少なくとも部分的に横切って延びる、端部継ぎ目295は、平らにされたピンチ継ぎ目135であり得る。即ち、端部継ぎ目295は、ピンチ継ぎ目135が中間管130において形成されて更にその後、容器の閉鎖端220を形成するようにブロー成形により変形された後に、実質的に平らになってもよい。
【0037】
共通の一体型熱可塑性基材210は、閉鎖端220と容器壁270との両者を形成可能である。即ち、閉鎖端220及び容器壁270は、共通の一体型歪み印刷された熱可塑性基材210により構成される。換言すれば、閉鎖端220及び容器壁270は、共通の一体型歪み印刷された熱可塑性基材210により構成される。単一の一体型熱可塑性基材210である、閉鎖端220及び容器壁270は、ウェブ30として生じるか、又は印刷されたウェブは、平らなウェブから三次元形状に変形される。換言すると、閉鎖端220及び容器壁270は、一体型熱可塑性基材210により構成可能であるか又はそれ(一体型熱可塑性基材210)を具備可能である。即ち、共に、閉鎖端220及び容器壁270は、その後に容器200にブロー成形される、構造に成形される、ウェブ30の単一部分から形成可能である。換言すれば、容器200は、端部継ぎ目295から延びる、重なり継ぎ目300及び閉鎖端220を少なくとも部分的に横切って延びる、継ぎ目以外の継ぎ目は有さないものとして説明することができ、重なり継ぎ目300の一部分は、閉鎖端220と開口端230との間において容器壁270に沿って長手方向に延びる。首部分260と肩部分250と容器壁270と閉鎖端220との全てが単一の一体の基材から形成される、容器200のこの構造は、メーカーが、容器の異なる部分を組み立てる必要がないという点において実用的である。これは、柔軟な基材から形成される、容器壁270に接合される、射出成形されたプラスチック挿入物により、肩部分250及び首部分260が一般的に形成される、市場において現在存在する、歯磨きチューブ等の容器の構造とは類似しない。
【0038】
単一の一体の基材により形成された、容器壁270と、肩部分250と、を有することにより、肩部分250と容器壁270との間において漏れ易い接合の可能性は存在しないので、漏れがその様な場所において発生する可能性がより少ないこともまた考えられる。換言すれば、肩部分250と容器壁270との間の接続部は、継ぎ目が存在しないことがあり得る。更に、首部分260と肩部分250との間の接続部は、接続部を形成する継ぎ目が存在しないことがあり得る。また、肩部分250と容器壁270との間の接続部は、接続部を形する継ぎ目が存在しないことがあり得る。
【0039】
閉鎖端220及び容器壁270が、ウェブ30の単一部分により構成されるか又はそれ(ウェブ30の単一部分)を具備するので、容器の閉鎖端220の少なくとも一部を横切る、端部継ぎ目295は、容器壁270に沿って長手方向に延びる、重なり継ぎ目300まで延びるか又はそれに接続する。従って、重なり継ぎ目300は、閉鎖端220と容器壁270との間の境界を越えて連続し得る。重なり継ぎ目300は、容器200の高さHに沿って伸長可能である。容器の高さHは、閉鎖端220と開口端230との間において延びる。
【0040】
図10に示す容器200の断面が、図12に示されており、図は、閉鎖端220を示すように切断される。図12に示すように、重なり継ぎ目300は、閉鎖端220の一部を横切って伸長可能である。閉鎖端220の一部を横切る、重なり継ぎ目300は、端部継ぎ目295に接続可能である。図11及び12に示すように、重なり継ぎ目300は、容器の閉鎖端220の一部を横切る端部継ぎ目295から容器壁270まで、更に閉鎖端220と開口端230との間において容器壁270に沿って長手方向に伸長可能である。換言すれば、長手方向の重なり継ぎ目300の一部分は、容器の閉鎖端220と開口端230との間において容器壁270に沿って長手方向に、及び容器壁270と端部継ぎ目295との間において伸長可能である。従って、容器200は、端部継ぎ目295に接続されていて更に容器の閉鎖端220を部分的に横切り且つ閉鎖端220と開口端230との間において容器壁270の少なくとも一部に沿って長手方向に延びる、重なり継ぎ目300を具備可能である。
【0041】
図12に示すように、容器200の中間高さにおいて、高さは、開口端230と閉鎖端220との間における長手方向軸線Lに平行な直線高さであり、容器壁270に沿う重なり継ぎ目300は、重なり大きさ430に等しい重なり継ぎ目300からの距離で測定される際に、容器壁270の厚さ440の約1.5倍より大きい重なり大きさ430を有する。容器200を形成するためのブロー成形の結果として、容器200は、容器上の異なる場所において、様々な厚さを有することができる。例えば、本体部分240の容器壁270の厚さは、閉鎖端220、肩部分250及び首部分260の厚さと異なっていてもよい。重なり大きさ430は、容器200の高さHに沿って重なり継ぎ目300に沿う異なる位置において変化してもよい。容器200の高さHに係わらず、重なり大きさ430を測定するための、共通の場所を提供するために、重なり大きさ430の比較は、容器200の中間高さにおいて実施可能である。理論によって拘束されるものではないが、容器壁270の厚さの代表的な測定は、重なり大きさ430に等しい重なり継ぎ目から特定の距離において実施可能であることが考えられる。
【0042】
その様な場所は、継ぎ目に比較的近いが、しかし、もし存在するならばハンドル等の、容器200の全く異なる部分であるか又は容器200の幾つかの別の装飾的又は機能的部分である場所のように、重なり継ぎ目300からまだそれほど遠くない。更に、容器の高さHに沿う重なり継ぎ目300における容器壁270の厚さは、位置の関数として変化してもよい。肩部分250又は首部分260と比較すると、より大きな重なりが、容器200の最大軸方向寸法において測定されてもよいが、その理由は、容器のその部分は、肩部分250又は首部分260に比べて、容器200の形成時に、より大きく引き伸ばされるからである。中間高さにおける重なり継ぎ目300は、中間高さにおいて容器壁270の任意の別の部分に比べてより厚くできる。
【0043】
図13に示すように、プラグシール閉鎖部310は、容器200の開口端230と動作可能に係合可能である。プラグシール閉鎖部310が容器200をしっかりと閉鎖するために、開口端230は、較正された首部194を装備可能である。プラグシール閉鎖部310は、プラグシール閉鎖部310の楔面350が容器200の開口端230の内面320に対して押し込む、閉鎖部である。楔面350は、対面関係にある容器200の開口端230の内面320に当接する、表面であり得る。つまり、楔面350は、容器200の開口端の内面320に平行であり得る。楔面350は、楔面350の傾斜面が容器200の開口端の内面320に接触する、楔形であり得る。楔面350は、プラグシール閉鎖部310のシール面340から伸長可能である。シール面340は、容器200の内部容積280と対面関係にある、プラグシール閉鎖部の一部分である。シール面340は、長手方向軸線Lに直交して配向可能である。選択可能に、容器200の開口端230の内面320に対して押し込む、プラグシール閉鎖部310の一部分は、プラグシール閉鎖部310のシール面340から延びる、環状部であり得る。楔面350は、容器200の内部容積280に向かってシール面340から伸長可能である。
【0044】
プラグシール閉鎖部310は、シール面340と、シール面340から延びる閉鎖壁360と、を具備可能である。閉鎖壁360は、容器200、特には首部分260、の外面330の一部に沿って下方に伸長可能であり、更に容器200の外面330、例えば首部分260の外面330、の一部分に動作可能に係合する。プラグシール閉鎖部310は、射出成形された部分であり得る。プラグシール閉鎖部310は、射出成形可能である、プラスチック材料から形成可能である。プラグシール閉鎖部310は、ポリプロピレンから形成可能である。プラグシール閉鎖部310は、ポリエチレンから形成可能である。
【0045】
閉鎖壁360は、容器200に向かって閉鎖壁360から内側に延びる、タブ370を具備可能であり、更に容器壁270の外面330上に配設される、対応するスナップビーズ371に嵌合可能である。タブ370は、特には、開口端230の近位の、又は別の言葉では首部分260の近位の、容器200にプラグシール閉鎖部310を取り外し可能に固定するように作用可能である。
【0046】
プラグシール閉鎖部310は時々、バルブシール(弁密封部)として当該技術分野において言及されることがある。プラグシール閉鎖部310は、コルクが瓶の中の開口部を密封する方法に類似するシール機構である。プラグシール閉鎖部310がパッケージ(組立て品)を信頼可能に封止するために、容器200の開口端230の内側寸法は、特定の公差内で提供可能である。容器200の開口端230の、へこみ、傷、変形、寸法不規則性等の、不規則な内面320は、プラグシール閉鎖部310の有効性を減らすことができる。プラグシール閉鎖部310は、図13に示すような、スナップ装着式プラグシール閉鎖部310であり得る。
【0047】
図14に示すように、プラグシール閉鎖部310は、プラグ直径PDを有することができる。プラグ直径PDは、楔面350の外径である。楔面350のプラグ直径PDは、プラグシール閉鎖部310の長手方向軸線Lから楔面350まで測定される。容器200の開口端230の内面320と楔面350との間の締め代として、技術分野において呼ばれるものが存在することが実用的であり得る。円形である開口端230に関して、容器200の開口端230の内径IDと楔面350との間における締め代が存在可能である。締め代により、楔面350は、容器200の開口端230の内面320の寸法に比べて僅かにより大きい、長手方向軸線Lに直交する方向における寸法を、それ(楔面350)が有するように、サイズ及び寸法決めされることが意味される。
【0048】
プラグシール閉鎖部310は、容器200の開口端230の内面320との対面関係にある、楔表面350を具備可能であり、そこでは、楔面350は、内面320と干渉するようにサイズ及び寸法決めされる。楔面350は、容器200の開口端230の内面320に干渉可能である。円形の外周を有する楔面350に関して、締め代は、プラグシール閉鎖部310のプラグ直径PDと容器200の開口端230の内径IDとの間における差の絶対値で有り得る。その様に構成されると、楔面350は、しっかり嵌合するように、容器200の開口端230内に押し込まれており、それにより、漏れが広がる可能性、又はプラグシール閉鎖部310が、容器200の開口端230から押し出される可能性を低減させる。
【0049】
理論により拘束されないで、容器200の開口端230と楔面350との間の締め代の大きさがゼロより大きいものから約0.1mmまでの範囲にあり得ると考えられる。容器200の開口端230と楔面350との間の締め代の大きさが、ゼロよりも大きいものから約1mmまでの範囲にあり得る。もし締め代の大きさがゼロであるならば、その場合楔面350は、開口端230内において丁度平坦に嵌合する。楔面350と容器200の開口端230との間の締め代の大きさは、約0.1mmから約1mmまでの範囲にあり得る。楔面350と容器200の開口端230との間の締め代の大きさは、約0.2mmから約1mmまでの範囲にあり得る。楔面350と容器200の開口端230の内面320との間における締め代を有することにより、プラグシール閉鎖部310は、容器200の開口端230内にしっかりと嵌合しており、それにより、容器200のための密封された閉鎖部を提供する。容器200は、非円形の開口端230と、対応する非円形の楔面350を有し得ると考えられる。
【0050】
プラグシール閉鎖部310は、図15に示すように、フリップトップ(押し上げ蓋式)プラグシール閉鎖部310であり得る。図15に示すように、プラグシール閉鎖部310は、容器200の開口端230に嵌合する、カラー(襟部)380を具備可能である。フリップトップ(押し上げ蓋)390は、フリップトップ390がフリップトッププラグシール閉鎖部310を開閉するようにヒンジ400の周りで回転可能であるように、カラー380にヒンジ状態で接続可能である。フリップトップ390は、カラー380内の開口部420に密封するように係合可能である、フリップトップ390から延びる、スパッド(支柱)410を有することができる。スパッド410は、プラグシールを提供可能である。
【0051】
プラグシール閉鎖部310は、図16に示すように、ねじ付きプラグシール閉鎖部310であり得る。即ち、プラグシール閉鎖部310は、容器200にねじ込み及びねじ外し可能である。閉鎖壁360は、閉鎖壁360から容器200の外面330に向かって離れるように延びる、1つ以上のねじ山420を具備可能であり、容器200の開口端230は、1つ以上の対応するねじ山420を具備可能である。
【0052】
開口端230は、較正された首部194であり得る。その様なプラグシール閉鎖部310が、パッケージの寿命サイクル(周期)の間、パッケージが耐える、物理的ストレス(応力)の下で漏れの無い状態で、プラグシール閉鎖部310が容器200に係合することを可能とするように、較正された首部194は、十分に小さい寸法公差を有する、開口部である。較正された首部194は、容器200の開口端230の内径を形成するようにサイズ及び寸法決めされた、先端を有する、較正されたブローピンにより、完成した容器200を吹き込むことにより形成可能である。先端は、もしねじ山を備えるべきであれば、ブロー型170内に切り込まれる、ねじ山領域にプラスチックを圧縮可能である。
【0053】
図17は、容器200の開口端230の図である。図17に示すように、開口端230は、開口端230にまたがる長さの、内径IDを有することができる。内径IDの公差は、内径IDのプラス又はマイナス約2%であり得る。つまり、開口端230において測定される複数の内径ID全ては、お互いのプラス又はマイナス約2%、又は更にはお互いのプラス又はマイナス約1.2%、又は更にはお互いのプラス又はマイナス約1%の範囲内にあるであろう。
【0054】
共に、容器200及びプラグシール閉鎖部310は、図18に示すように、パッケージ1を形成可能である。即ち、パッケージ1は、容器200と、容器200の開口端230に係合する、プラグシール閉鎖部310と、を具備可能である。パッケージ1は、液体洗濯洗剤、粉末洗濯洗剤、シャンプー、液体石鹸、調理オイル、歯磨き、水又は別の液体、ゲル、又は別の注入可能な物質のためのパッケージであり得る。プラグシール閉鎖部310の目的は、パッケージがパッケージの寿命サイクルの間に漏れない、商業的に合理的な程度の確実性を確保することである。例えば、プラグシール閉鎖部310と容器200との間のシールは、容器200が高温充填可能であるように、十分に堅牢であることが必要であってもよく、パッケージ1は、パレット上に積層された箱に格納可能であり、パッケージ1は、格納又は販売棚から落下することに耐えることができ、パッケージ1は、温度及び圧力の変化に耐えることができ、パッケージ1は、全ての合理的な程度の確実性の範囲内の漏れのない状態で、凍結及び融解サイクルを受けることができる。プラグシール閉鎖部310と容器200との間のシールは、パッケージ1の内容物の相互汚染と、パッケージ1の内容物の劣化と、パッケージ1の内容物とパッケージの外部の物質と間の化学反応とを防止するように、パッケージ1の内容物が外部環境から分離されるように十分に堅牢であることが必要になってもよい。
【0055】
パッケージ1は、図19に示すように、容器200内に含まれる、歯磨き500のための圧縮可能な歯磨きチューブであり得る。
【0056】
プラグシール閉鎖部310以外の閉鎖部は、容器200の開口端230に動作可能に係合可能である。もし微粒子が容器200内に含まれる場合、又はもし液体が容器200内に含まれていて且つ容器200からの漏れが特に関係しない場合に、その様な閉鎖部は、適切であり且つ提供可能である。例えば、容器200は、粉末洗濯洗剤、チョコレートミルク粉、米、スナック食品又は同様な製品等の、粒子状製品を含むことができる。
【0057】
本明細書に提示されるように、較正された首部194の有無に係わらない容器は、本明細書に開示される容器200の製造方法により形成可能である。もし較正された首部194が、製造方法において較正マンドレル190を提供することにより形成されるならば、プラグシール閉鎖部310は、較正された首部194を補完するように提供可能であり、更にしっかりと密封されたパッケージ1を共に具備可能である。もし単純なマンドレル192が容器200の製造方法において提供されるならば、それにより形成された容器200は、プラグシールなし又は容器200の首部194と共に機能する、プラグシールなしで閉鎖部を装備可能である、首部194を有することができる。閉鎖部は、例えば、スパッド閉鎖部、ねじ切り閉鎖部、又はスナップ閉鎖部であり得るが、しかしこれらに限定されない。
【0058】
本明細書に開示されるように、容器200は、以下の手順により形成可能であり、その手順とは:重なり部分120を有するルーズ導管40に平面状ウェブ30を形成する手順であって、ルーズ導管40がブロー杖90の周りに配置される手順と;中間管開口面積を有する、中間管130を形成するように、ルーズ導管40の重なり部分120を接合する手順と;ブロー杖90及びマンドレル192、又はもし提供されるならばブロー杖90に取り付けられた、較正マンドレル190、の上に中間管130を前進させる手順と;中間管130を囲み、更に中間管130の少なくとも一部をマンドレル192の少なくとも一部に一致させるか、又はもし提供されるならば較正マンドレル190に一致させて、首部開口面積を有する首部194、又はもし較正された首部194が形成されるならば較正された首部開口面積を有する、首部194であって且つもし較正マンドレル190が使用されるならば較正された首部194、を形成するように、ブロー型170を閉鎖する手順であって、そこでは首部開口面積、又はもし較正された首部194が形成されるならば、較正された首部開口面積は、中間管開口面積よりも小さい手順と;容器200を形成するように、中間管130をブロー成形する手順と;である。容器200は、開口端230を有することができる。
【0059】
容器200は、開口端230を有することができ、開口端230は、較正された首部であり得る。もし較正された首部194が提供されるならば、較正された首部194は、開口端230にまたがる長さの内径IDを有することができる。内径IDは、プラス又はマイナス約2%の内径IDの範囲内にある、公差を有することができる。内径IDは、プラス又はマイナス約1.2%の内径IDの範囲内にある、公差を有することができる。内径IDは、プラス又はマイナス約1%の内径IDの範囲内にある、公差を有することができる。閉鎖端220は、容器200が閉鎖端220において自立するように、サイズ及び寸法決め可能である。熱可塑性基材は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、エチルビニルアルコール及びそれらの混合物からなる、群から選択される、組成物を具備可能である。容器200は、開口端230と閉鎖端220との間において延びる、高さHを有することができ、容器壁270は、重なり継ぎ目300から離れる厚さを有することができ、そこでは、中間高さにおいて、容器壁270に沿う重なり継ぎ目300は、重なり大きさに等しい重なり継ぎ目300からの距離で測定される際に、容器壁270の厚さの約1.5倍に比べてより大きい重なり大きさを有する。容器200は、開口端230と閉鎖端220との間において延びる、高さHを有することができ、容器壁270は、重なり継ぎ目300から離れる厚さを有しており、そこでは中間高さにおける重なり継ぎ目300は、中間高さにおける容器壁270の任意の別の部分に比べてより厚い。開口端230は、ねじ切り可能である。開口端230は、開口端230の外面においてねじ切り可能である。開口端230は、開口端230の内面においてねじ切り可能である。首部分260は、首部分260の対向する側において長手方向軸線Lから離れて突き出ていて且つ長手方向に延びる2つのばり133を具備可能である。
【0060】
更なる利点を提供するために、平面状ウェブ30は、印刷された平面状ウェブであり得る。印刷された平面状ウェブを使用する方法は、ラベル付けされた容器のコスト及び製造の複雑さを低減するために特に実用的であり得る。一般的に、メーカーは、容器に直接印刷すること、粘着ラベルを適用すること、インモールド(型内)ラベルを使用すること、収縮スリーブラベルを適用すること、又はそれ(プレフォーム)の周囲を包む印刷されたスリーブを有する、プレフォーム(予備成形物)をブローする(吹き込む)こと、により容器にラベルを適用する。これらの方法は、それら(方法)が特定の容器の形状に対してしばしば注文発注される、追加的な製造手順を必要とするため、資本集約的である。逆に、平らなウェブ上の上質な印刷は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、レタープレス(凸版印刷)、シルクスクリーン、電子写真及びインクジェットを含む、印刷方法の一つ以上のもの又はそれ(印刷方法)の組み合わせを使用する、非限定的な例により、低コスト及び高速で簡単に実施可能である。本明細書に開示されるように、印刷された平らなウェブをラベル付けされた完成した容器に変形することは、完成した容器にラベリング(ラベル付け)すること又は容器の形成の時にラベリングすることに比較して、平らなウェブ上への印刷の単純さ及び速度により、特に魅力的になり得る。印刷された平面状ウェブは、平面状ウェブについて前述したような状態で使用可能である。例えば、印刷された平面状ウェブは、もし所望されれば、較正された首部を有する容器を形成するように使用可能である。更に、印刷された平面状ウェブは、較正された首部を有さない、容器において使用可能である。閉鎖端220及び容器壁270が一体型印刷された熱可塑性基材210を具備する、容器200は、図20に示すように、印刷された平面状ウェブ32を、平面状ウェブ30として提供することにより、本明細書に開示された方法を用いて形成可能である。
【0061】
本質的には、印刷された平面状ウェブ32が提供されることを除いて、図1に示すものに比べると、図20に示す装置において相違は存在しない。印刷された平面状ウェブ32は、予め印刷された材料のロール(巻いたもの)として提供可能である。印刷された平面状ウェブ32は、ルーズ導管40を形成する前に実施される印刷手順を有する、容器形成ライン(系統)と同一の製造ラインにおいて印刷可能である。印刷された平面状ウェブ32は、その中に又はその上に配設される印刷を有する、平面状ウェブ30である。印刷は、裏面及び/又は表面印刷により、平面状ウェブ30の表面に適用可能である。印刷は、印刷がウェブの表面から見えるように、裏面及び/又は表面印刷により、平面状ウェブの積層体において適用可能である。印刷は、ニス、仕上塗装又はオーバーラミネート(覆い積層物)等のような一つ以上の保護層により覆うことができる。
【0062】
印刷された平面状ウェブ32は、平面状ウェブ30上又は内に印刷された、第1の画像34を具備可能である。印刷された平面状ウェブ32は、本明細書に開示された、任意の平面状ウェブ30であり得る。平面状ウェブ30又は印刷された平面状ウェブ32の機械加工方向MDは、ウェブの移動方向であり、交差方向CDは、機械加工方向MDに直交する。一体型印刷された熱可塑性基材210は、歪み印刷された熱可塑性基材211であり得る。
【0063】
図20に示すように、印刷された平面状ウェブ32は、その上又はその中に配設される印刷が、印刷された平面状ウェブ32の両側から見えるように、半透明又は透明であることができ、クロスハッチング(網目の陰影)は色を示す。もし容器上への印刷が容器の外部から見えることが望まれる場合に、印刷は、印刷された平面状ウェブ32がルーズ導管40に形成される時に、印刷がルーズ導管40の外面上に見えるように、配設される必要がある。もし鮮明に印刷された平面状ウェブ32が使用されるならば、第1の画像34は、印刷された平面状ウェブ32の対向する面の何れかから見ることが可能である。
【0064】
印刷された平面状ウェブが容器に変形される際に、ウェブが、実行される様々な動作中に適切に配置されるように、自動式ウェブ制御により補助するように、印刷された平面状ウェブ32は、技術分野において公知であるような一つ以上の登録マーク(符号)36を備えることができる。
【0065】
もし印刷された平面状ウェブ32が、ルーズ導管40内又は上の第1の画像34がルーズ導管40の外側から見えることを可能にするように、十分に半透明ではない場合に、第1の画像34は、第1の画像34がルーズ導管40の外側から見えるように提供可能である。その様に配向されると、容器200の外側から容器200を見た時に、第1の画像34は、見えるであろう。
【0066】
第1の画像34は、印刷された平面状ウェブ32の表面に設置可能である。第1の画像34は、印刷されたフィルムの技術分野において知られるように、印刷された平面状ウェブ32を具備する、積層体内に設置可能である。第1の画像34は、印刷された平面状ウェブ32上に設置可能あり、更に印刷されたフィルムの技術分野において知られるように、1つ以上の半透明又は透明な保護層により覆われることができる。
【0067】
第1の画像34は、容器の外側から見えることが望まれる、第2の画像の歪みであり得る。第1の画像34は、第2の画像よりも小さくすることができる。換言すると、第2の画像は、第1の画像34よりも大きくすることができる。例えば、図21に示すように、第1の画像34は、パッケージ1に最終的に含まれるであろう、製品のブランドのアルファベット文字を含む、高い概略楕円形の印刷された領域であり得る。図21に示すように、ブランドを明記するアルファベット文字は、高く且つほっそりする。本明細書に開示されるように、印刷された平面状ウェブ32が、完成した容器200に形成される場合に、第1の画像34は、交差方向CDにおいて延伸する。これは、延伸された第1の画像34に対応する、第2の画像に、第1の画像34が変形されるという結果になる。図21に示す第1の画像34に関して、第2の画像において、ブランドを明記するアルファベット文字は、それらが第1の画像34において見られるようなアルファベット文字より幅広くなるであろう。容器200の形状に応じて、第1の画像34は、中間管130が容器200にブロー成形される時に、交差方向CD及び機械加工方向MDの一方又は両方において変形されてもよい。第1の画像34は、テキスト(本文)、ソリッドカラー(無地)、パターン(模様)、漫画のキャラクター、印、パッケージ1の内容物の霊感画像、グラフィックデザイン(図形設計)及び装飾等を含む、任意の所望の画像であり得るが、これらに限定されない。
【0068】
第1の画像34は、印刷された平面状ウェブの印刷されていない部分により境を区切られた、個別の画像である必要はない。第1の画像34は、印刷された平面状ウェブ32全体上又はそれの表面上に存在しており且つ見えることができる。第1の画像34は、装飾的なパターンであり得る。第1の画像は、テキスト及び1つ以上の装飾的なパターンを含む、印の組み合わせであり得る。
【0069】
閉鎖端220及び容器壁270が、一体型歪み印刷された熱可塑性基材210を具備する、容器200に、印刷された平らなウェブ32から形成される、中間管130の変形は、図22に示されており、クロスハッチングは色を示す。一体型歪印刷された熱可塑性基材211は、印刷された画像を具備する、熱可塑性基材210であり、そこでは、熱可塑性基材210は、塑性的に変形し、更に印刷された画像は、塑性変形した熱可塑性基材210と調和する。
【0070】
第1の画像34の第2の画像への変形は、第1の画像34を形成するインクの希釈を結果的に生じる。第1の画像34を形成するインクの単位当たりの質量は、熱可塑性基材210が第1の画像34が存在する場所で受けるであろう、延伸の量を考慮して補償可能である。第2の画像38の改善された着色を提供するために、より多くの延伸を受ける、第1の画像34の1つ以上の部分のインク濃度は、より少ない延伸を受けるか又は延伸を受けない、第の画像38の部分に比べて、単位面積当たりのインクの質量において、より高くなり得る。
【0071】
図22に示すように、第1の画像34は、中間管130の外側から見える。第2の画像38は、第1の画像34の歪みである。図22に示すように、熱可塑性基材は、重なり継ぎ目300において印刷450を具備可能である。重なり継ぎ目300に沿う印刷450は、重なり継ぎ目300の存在を隠すことを補助可能である。印刷450は、重なり継ぎ目300の近位であり得る。印刷450は、非限定的な例としてソリッドカラー又はパターンであり得る。
【0072】
容器壁270に沿って長手方向に延びる、重なり継ぎ目300を隠すために、一体型歪み印刷された熱可塑性基材211は、図23に示すように、重なり継ぎ目300において又はその近位において印刷物450を具備可能であり、容器壁270に示される、クロスハッチング(網目の陰影)は色を表す。図23は、重なり継ぎ目300の内側部分を形成する容器壁の一部を明らかにするように、容器壁270の一部が取り外された、部分断面図である。完成した容器200が従来のブロー成形とは異なる状態において作製されたことを、継ぎ目の視認性が観察者に示してもよいので、重なり継ぎ目300の視認性は、幾つかの場合において望ましくないことがあり得る。その様な観察可能な相違は、従来のブロー成形された容器に比べると、完成した容器200の独特な構造に起因して、完成した容器200の完全性に対して観察者を不確かに思わせてもよく、あるいは、容器自体が従来のものではないので、容器200に収容される製品の品質に対して観察者に疑いを持たせてもよい。印刷物450は、テキスト、ソリッドカラー、ハーフトーン(間色)画像、プロセス印刷された写真画像(シアン、マゼンタ、イエロー(黄)、ブラック(黒))、拡張された色域画像、パターン、漫画のキャラクター、別の印、パッケージ1の内容物の霊感画像、グラフィックデザイン及び装飾等を含む、任意の所望の画像であり得るが、しかしこれらに限定されない。
【0073】
重なり継ぎ目300は、完成した容器200の外面320から見える外側部分302と、完成した容器200の内部に向かって配向されていて且つ容器200の内面320の一部を形成する、内側部分301と、を有することができる。外側部分302は、印刷物450を具備可能である。外側部分302は、印刷物450を具備可能であり、更に印刷物450は、重なり継ぎ目300の内側部分301から延びる、容器壁270の部分上の印刷物450に当接可能である。その様な構成において、重なり継ぎ目300を隠すことの所望の効果を向上させるために、中間管130は、正確に整列され、形成中に縫合することができる。 もし一体型印刷された熱可塑性基材210が、半透明又は透明である場合には、内側部分301は、容器200の外側から外側部分302を介して見える、印刷物450を具備可能である。
【0074】
重なり継ぎ目300は、完成した容器200の外側の外側部分302と、下に横たわる内側部分301と、を有することができる。外側部分302及び内側部分301は共に、図24に示すように、印刷物450を具備可能であり、容器壁240上に示されるクロスハッチングは色を示す。図24は、容器壁270の一部分が、容器200の外側から直接見えるように、内側部分301を描写するように取り外された、部分断面図である。重なり印刷が、余り注意が払われない状態で、より速い処理速度及びより少ない製造制御の要求において実施されるので、外側部分302及び内側部分301の両方において印刷物450を有することにより、緩い導管の側縁部110を正確に配列することに対する注意は余り必要とされない。これは、重なり継ぎ目300を横切って連続する単一の印刷された色を有する、装飾的な設計に実用的であり得る。
【0075】
図23−25に示すように、パッケージ1は、閉鎖部311を備えることができる。閉鎖部311は、本明細書に記載のような容器の製造方法と共に本明細書に記載されるようなプラグシール閉鎖部310であり得る。閉鎖部311は、例えば、スパッド閉鎖部、ねじ付き閉鎖部又はスナップ閉鎖部であり得るが、しかしそれらに限定されない。
【0076】
図25に示すように、長手方向の重なり継ぎ目300の外観は、一体型歪み印刷された熱可塑性基材211の組成の外観により画定可能である。一体型歪み印刷された熱可塑性基材211は、着色された一体型歪み印刷された熱可塑性基材211であり得る。
【0077】
印刷された平面状ウェブ32は、着色された印刷された平面状ウェブ32であり得る。印刷された平面状ウェブ32は、第1の画像34を具備する、着色された平面状ウェブ32であり得る。着色された平面状ウェブは、特定の色及び視覚効果を有する、容器を形成するように望まれることができ、更に印刷された半透明又は透明な平面状ウェブ32が特定の色又は視覚効果を提供するように、より経済的であってもよい。
【0078】
第2の画像38は、容器200の外側から見え得る。第2の画像38は、容器200の外側から見えることができ、長手方向の重なり継ぎ目300から離れて配置可能である。第2の画像38が重なり継ぎ目300から離れて存在するように容器200を製造することは、中間管130が組み立てられ、その後ブロー成形される時に、第1の画像34の所望されない変形又は歪みと、容器壁270の不均一な厚さに起因して発生してもよいであろう、第2の画像38の所望されない変形又は歪みと、による問題を回避するように望まれ得る。
【0079】
第2の画像38は、容器200の外側から見えることができ、重なり継ぎ目300を横切って伸長する。その様な配置は、中間管130の形成及びその後のブロー成形の間に生じてもよいであろう、重なり継ぎ目300に関連した凹凸を隠すために望まれ得る。
【0080】
図22、23、24及び25に示すように、容器200は、一体型歪み印刷される熱可塑性基材を備えるもの以外の任意の印を含まないことができる。例えば、容器200は、インモールドラベル、接着ラベル、印刷された収縮スリーブ、又は印刷されたスリーブを含まなくてもよい。容器200は、歪みのない印刷を含まなくてもよく、歪みのない印刷は、容器200の形成後に適用されるような印刷である。
【0081】
容器200は、容器壁270と閉鎖端220と開口端230とにより画定された、内部容積502を有するものとして考えることができる。容器200は、内部容積502から離れて外側に配向される、外部510を有することができる。
【0082】
図20及び22に示すように、容器200は、複数の手順を具備する、方法により形成可能である。最初に、印刷された平面状ウェブ32は、ルーズ導管40に形成され、緩い導管は、重なり継ぎ目300を有する。印刷された平面状ウェブ32は、第1の画像34を具備可能である。ルーズ導管40の重なり部分120は、中間管開口面積131を有する、中間管130を形成するように接合可能である。中間管130は、ブロー杖90と、ブロー杖90から延びる、マンドレル192と、を越えて前進可能である。ブロー型170は、中間管130を部分的に囲むように閉鎖可能である。ブロー型170において、中間管130は、容器200を形成するようにブロー成形可能であり、それにより第1の画像34を第2の画像38に歪ませる。印刷された平面状ウェブ32は、歪み印刷された平面状ウェブ32であり得る。歪み印刷された平面状ウェブ32は、第2の画像38に歪ませられるようにサイズ及び寸法決めされる、第1の画像34を具備する、平面状の印刷されたウェブである。
【0083】
図26に示すように、容器壁270及び閉鎖端220は、印刷物450を具備可能であり、容器壁270及び閉鎖端220に示される、クロスハッチングは、色を示す。印刷物450は、容器壁270から閉鎖端220に伸長可能である。即ち、印刷物450は、容器壁270と閉鎖端220との間の境界271を横切って伸長可能である。印刷物450を配置するための計画方法において、容器壁270及び閉鎖端220の形成して終了するであろう、印刷された平面状ウェブ32上の位置は、マッピング(地図化)可能である。適切に配置された印刷物450は、印刷された平面状ウェブ32が、中間管130に形成されて更にその後にブロー成形された時に、印刷物450が容器200上の所望の位置に設置されて終了するように、印刷された平面状ウェブ32上に設けることができる。本明細書中に開示されるように、スリーブを用いることなく、印刷物450は、様々な場所を印刷するための別個の印刷ユニットの動作の必要性なしで、及び複雑な容器位置決め装置の必要性なしで、ブロー成形された容器200の容器壁270及び閉鎖端220に設置可能である。
【0084】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳格に限定されるものとして理解されるべきではない。代わりに、別であると特定されない限り、各その様な寸法は、列挙された値と、その値周辺の機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0085】
本出願がその優先権及び利益を主張する、任意の相互参照のある又は関連のある特許又は出願、及び任意の特許出願又は特許を含む、本明細書で引用される全ての文献は、明示的に除外又は別に制限されない限り、その全体が参照により、本明細書において組み込まれる。任意の文献の引用は、本明細書に開示されるか又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であることを認めるものではなく、あるいは、単独で又は任意の別の単数又は複数の参考文献、の任意の組み合わせで、任意のその様な発明を教示、示唆又は開示する。更に、本文献における用語の任意の意味又は定義が参照により組み込まれる、文献における同じ用語の任意の意味又は定義に矛盾する、範囲にわたって、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が、適用されなければならない。
【0086】
本発明の特定の実施の形態が、例示され更に説明されてきたが、様々な別の変更及び修正が本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、実施され得ることが当業者には明白であろう。従って、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内にある、全てのその様な変更及び修正を網羅することが意図される。
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