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特許6346711通信事業者ネットワーク接続方法及び装置、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6346711
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】通信事業者ネットワーク接続方法及び装置、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/20 20090101AFI20180611BHJP
   H04W 4/60 20180101ALI20180611BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20180611BHJP
【FI】
   H04W8/20
   H04W4/60
   H04W92/08
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-524089(P2017-524089)
(86)(22)【出願日】2015年11月20日
(65)【公表番号】特表2017-527235(P2017-527235A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(86)【国際出願番号】CN2015095147
(87)【国際公開番号】WO2016206293
(87)【国際公開日】20161229
【審査請求日】2016年1月20日
(31)【優先権主張番号】201510364100.7
(32)【優先日】2015年6月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 忠宇
(72)【発明者】
【氏名】金 峰
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0108295(US,A1)
【文献】 特表2012−529789(JP,A)
【文献】 特開2012−085272(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートデバイスが通信事業者ネットワークに接続できるようにするための通信事業者ネットワーク接続方法であって、
スマートデバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて周囲をカバーしている使える通信事業者ネットワークを検出するステップ、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、前記通信事業者ネットワーク情報は、サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があるか否かを判断させるものであるステップと、
前記サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があると判断した場合に、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するステップと、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するステップと
を含むことを特徴とする通信事業者ネットワーク接続方法。
【請求項2】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップの前に、
定のオプション機能がオンにされているか否かを判断するステップと、
前記所定のオプション機能がオンにされている場合、検出された前記通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信事業者ネットワーク接続方法。
【請求項3】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップは、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築するステップと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された前記通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするステップと
を含み、
前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の通信事業者ネットワーク接続方法。
【請求項4】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップは、
デバイスに内蔵されたWIFIチップを通じて、カバーしている範囲内のWIFIネットワークに接続し、当該WIFIネットワークを通じて前記サーバとリモート接続を構築するステップと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信事業者ネットワーク接続方法。
【請求項5】
前記所定のオプション機能がオフにされているか、またはカバーしている前記通信事業者ネットワークにローミングが発生していることが検出された場合、受信された前記ローカル仮想SIMカードを削除し、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカードの回収を要求する旨の通知メッセージ送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の通信事業者ネットワーク接続方法。
【請求項6】
スマートデバイスが通信事業者ネットワークに接続できるようにするための通信事業者ネットワーク接続装置であって、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて周囲をカバーしている使える通信事業者ネットワークを検出するための検出モジュールと
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、前記通信事業者ネットワーク情報は、サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があるか否かを判断させるものであるアップロードモジュールと、
前記サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があると判断した場合に、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するための受信モジュールと、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するための接続モジュールと
を備えることを特徴とする通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項7】
定のオプション機能がオンにされているか否かを判断して、前記所定のオプション機能がオンにされている場合、前記アップロードモジュールを介して、検出モジュールにより検出された前記通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするための判断モジュールと
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項8】
前記アップロードモジュールは、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築するための第1構築サブモジュールと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された前記通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするための第1アップロードサブモジュールと
を備え、
前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成される
ことを特徴とする請求項6に記載の通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項9】
前記アップロードモジュールは、
デバイスに内蔵されたWIFIチップを通じて、カバーしている範囲内のWIFIネットワークに接続するための接続サブモジュールと、
前記WIFIネットワークを通じて前記サーバとリモート接続を構築するための第2構築サブモジュールと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするための第2アップロードサブモジュールと
を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項10】
前記所定のオプション機能がオフにされているか、またはカバーしている前記通信事業者ネットワークにローミングが発生していることが検出された場合、受信された前記ローカル仮想SIMカードを削除し、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカードの回収を要求する旨の通知メッセージ送信するための削除モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項11】
スマートデバイスが通信事業者ネットワークに接続できるようにするための通信事業者ネットワーク接続装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なインストラクションを記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
スマートデバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて周囲をカバーしている使える通信事業者ネットワークを検出し、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、前記通信事業者ネットワーク情報は、サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があるか否かを判断させるものであり、
前記サーバが当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があると判断した場合に、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信し、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続する
ように構成されることを特徴とする通信事業者ネットワーク接続装置。
【請求項12】
プロセッサに実行されることにより、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信事業者ネットワーク接続方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に通信事業者ネットワーク接続方法及び装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
本願は、出願番号がCN201510364100.7であって、出願日が2015年6月26日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容を本願に援用する。
【背景技術】
【0003】
モバイル・インターネットの発展に伴い、多くのスマートデバイスはインターネットへの接続のニーズがある。しかし、特殊な使用状況では、例えば、モバイル・スマートデバイスの場合、スマートデバイスのインターネットへの接続ニーズは臨時的なものである。従って、このようなインターネットへの接続ニーズが臨時的なものである使用状況で、如何に柔軟にインターネットに接続するのかは、非常に重要なことになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術に存在する上記のような課題を解決するために、通信事業者ネットワーク接続方法及び装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係る第1様態によれば、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップと、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するステップと、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するステップと
を含む通信事業者ネットワーク接続方法を提供する。
【0006】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップの前に、前記方法は、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて、カバーしている通信事業者ネットワークを検出するステップと、
所定のオプション機能がオンにされているか否かを判断するステップと、
前記所定のオプション機能がオンにされている場合、検出された前記通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップと
を含んでもよい。
【0007】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップは、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築するステップと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された前記通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするステップと
を含み、
前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成されてもよい。
【0008】
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップは、
デバイスに内蔵されたWIFIチップを通じて、カバーしている範囲内のWIFIネットワークに接続し、当該WIFIネットワークを通じて前記サーバとリモート接続を構築するステップと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするステップと、
を含んでもよい。
【0009】
前記方法は、
前記所定のオプション機能がオフにされているか、またはカバーしている前記通信事業者ネットワークにローミングが発生していることが検出された場合、受信された前記ローカル仮想SIMカードを削除し、前記サーバに当該ローカル仮想SIMドの回収を要求する旨の通知メッセージ送信するステップをさらに含んでもよい。
【0010】
本発明の実施例に係る第2様態によれば、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするためのアップロードモジュールと、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するための受信モジュールと、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するための接続モジュールと
を備える通信事業者ネットワーク接続装置を提供する。
【0011】
前記装置は、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて、カバーしている通信事業者ネットワークを検出するための検出モジュールと、
所定のオプション機能がオンにされているか否かを判断して、前記所定のオプション機能がオンにされている場合、前記アップロードモジュールを介して、検出モジュールにより検出された前記通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするための判断モジュールと
をさらに備えてもよい。
【0012】
前記アップロードモジュールは、
デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築するための第1構築サブモジュールと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された前記通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするための第1アップロードサブモジュールと
を備え、
前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成されてもよい。
【0013】
前記アップロードモジュールは、
デバイスに内蔵されたWIFIチップを通じて、カバーしている範囲内のWIFIネットワークに接続するための接続サブモジュールと、
前記WIFIネットワークを通じて前記サーバとリモート接続を構築するための第2構築サブモジュールと、
構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするための第2アップロードサブモジュールと
を備えてもよい。
【0014】
前記装置は、
前記所定のオプション機能がオフにされているか、またはカバーしている前記通信事業者ネットワークにローミングが発生していることが検出された場合、受信された前記ローカル仮想SIMカードを削除し、前記サーバに当該ローカル仮想SIMドの回収を要求する旨の通知メッセージ送信するための削除モジュールをさらに備えてもよい。
【0015】
本発明の実施例に係る第3様態によれば、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なインストラクションを記憶するためのメモリと
を備え、
前記プロセッサは、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信し、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するように構成される通信事業者ネットワーク接続装置を提供する。
【0016】
本発明の実施例に係る第4態様によれば、
プロセッサに実行されることにより、第1態様による前記通信事業者ネットワーク接続方法を実現するプログラムを提供する。
【0017】
本発明の実施例に係る第5態様によれば、
第4態様による前記プログラムが記録されている記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例により提供された技術案によれば、以下のような有益な効果が得られる。
【0019】
本発明の以上の実施例によれば、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、サーバにより配布され且つ当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信してから、当該ローカル仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークに接続することにより、デバイスに実物のSIMカードを内蔵せず、サーバに仮想SIMカード資源を動的に要求することを実現できる。
【0020】
なお、上述の一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的な解釈であり、本発明に対する限定として見なしてはいけない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
以下の図面は、明細書に組み込まれて本願明細書の一部分となり、本願発明に係る実施例を示し、且つ明細書とともに、本発明の原理の説明に用いられる。
図1】例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続方法の模式的なフローチャートである。
図2】例示的な実施例に係る別の通信事業者ネットワーク接続方法の模式的なフローチャートである。
図3】例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
図4】例示的な実施例に係る別の通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
図5】例示的な実施例に係る別の通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
図6】例示的な実施例に係る別の通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
図7】例示的な実施例に係る別の通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
図8】例示的な実施例に係る前記通信事業者ネットワーク接続装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本発明と一致する全ての実施例を代表するものではない。逆に、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0023】
本発明に記載の用語は、特定の実施例を説明する目的で使用されるものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明及び添付された特許請求の範囲に記載の単数形式の「1種類」、「前記」及び「当該」は、前後の文章においてそれぞれ他の意味を含有すると明確に記載される以外には、複数の形式も含む。なお、本発明に記載の「及び/又は」は、挙げられる事項の1つ又は複数の何れ又は全ての組み合わせを意味する。
【0024】
また、本発明は、第1、第2、第3等の用語を使って各種の情報を説明するが、それらの情報は上記用語に限定されない。それらの用語は、同一種類の情報同士を区分するためのものに過ぎない。例えば、本発明の範囲から逸脱しない状況で、第1の情報を第2の情報と称しても良い。同じように、第2の情報を第1の情報と称してもよい。ここで使っている用語「……場合」は、上下文の意味によって、「……時」或は「……と」又は「確定に応じる」に解釈されてもよい。
【0025】
現在、スマートデバイスのインターネットへの接続は、通常スマートデバイスに実物のSIM(契約者識別モジュール)カード又はWIFI(Wireless−Fidelity)チップを内蔵することにより実現する。WIFIチップを内蔵することによりインターネットに接続する技術案は、接続過程においてスマートデバイスの周囲にWIFIスポットの存在が必要となるので、アウトで使うモバイル・スマートデバイスには大きな制限がある。一方、実物のSIMカードを内蔵することによりインターネットに接続する技術案は、内蔵されたSIMの番号は希少なものであるため、スマートデバイスの生産コストが高くなる問題が生じる。そして、モバイル・スマートデバイスにとって、インターネットへの接続ニーズは通常には臨時的なものであるため、実物のSIMカードを内蔵するのは、資源の無駄遣いになるに間違いない。
【0026】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、通信事業者ネットワーク接続方法を提供する。スマートデバイスは、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、サーバにより配布され且つ当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信し、その後、当該ローカル仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークに接続することにより、サーバに仮想SIMカード資源を動的に要求することを実現でき、デバイスに実物のSIMカードを内蔵する必要がない。
【0027】
図1に示すように、図1は、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続方法であり、当該通信事業者ネットワーク接続方法は、スマートデバイスに適用され、以下のステップを含む。即ち、
ステップ101において、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードする。
【0028】
ステップ102において、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信する。
【0029】
ステップ103において、前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続する。
【0030】
以上のステップにおいて、スマートデバイスは、モバイルスマートデバイス、例えば、携帯電話又は他の類型のモバイルスマートデバイスを含んでもよく、サーバは、スマートデバイスに対して仮想SIMカードの配布サービスを提供する配布サーバ、サーバ・クラスタ又はクラウドプラットフォームを含んでもよい。仮想SIMカードは、現在使用しているカードと端末が分離した実物のSIMカードと違って、仮想化技術を利用したものであり、移動端末に仮想SIMカードを模擬設定することにより、実物のSIMカードの代わりに仮想SIMカードでユーザの身分認証とネットワーク認証を完成する。
【0031】
本実施例において、スマートデバイスは、実物のSIMカードを内蔵しなくてもよい。スマートデバイスは、工場出荷時に、スマートデバイスのセキュア記憶領域に仮想SIMカード情報を内蔵することができる。ここで、複数のスマートデバイスは、同一の仮想SIMカード情報を共有することができ、当該仮想SIMカード情報は、予め配布サーバにアクセスする能力のみを有するように構成されることができる。当該仮想SIMカード情報は配布サーバにアクセスする能力のみを有するように構成されると、スマートデバイスは、当該内蔵された仮想SIMカード情報を介して、正常に周囲をカバーしている通信事業者ネットワークを検出して、それに接続することができるが、周囲をカバーしている通信事業者ネットワークから相応するネットワークデータサービスを取得することができない。
【0032】
なお、スマートデバイスには、予めインターネットアクセスサービスをオンにするためのオプション機能を設定してもよい。スマートデバイスは、インターネットへの接続ニーズがある場合、ユーザは、当該オプション機能をオンにすることにより、通信事業者ネットワークに接続する機能をオンにする。ここで、当該オプション機能は、スマートデバイスにおける所定の実物のオンオフ押しボタンであってもよく、スマートデバイスシステムにおける仮想化機能のオンオフオプションであってもよい。
【0033】
上述のオプション機能がオンにされた後、スマートデバイスは、内蔵された仮想SIMカードを通じて周囲をカバーしている通信事業者ネットワークを検出することにより、周囲をカバーしている通信事業者ネットワークの中に使える通信事業者ネットワークが存在するか否かを判断することができる。周囲をカバーしている通信事業者ネットワークの中に使える通信事業者ネットワークが存在する場合、この時のスマートデバイスは、当該通信事業者ネットワークの情報、例えば、当該使える通信事業者ネットワークの所属国、地方などの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0034】
ここで、スマートデバイスが当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードするには、異なる使用状況によって異なる実現方式が存在してもよい。
【0035】
一方、通信事業者ネットワークのみがカバーしているエリア、例えば、野外では、デバイスに内蔵された仮想SIMカードが配布サーバにアクセスする能力を有するため、スマートデバイスは、当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードする際、当該内蔵された仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0036】
実現において、内蔵された仮想SIMカードが当該使える通信事業者ネットワークを検出した場合、当該通信事業者ネットワークに接続し、且つ当該通信事業者ネットワークに基づいて配布サーバとのリモート接続確立を試みることができる。リモート接続が成功的に確立されると、この時、当該使える通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。ここで、仮想SIMカードを通信事業者ネットワークに接続する詳細な過程については、先行技術を参照すればよい。本実施例ではその説明を省略する。
【0037】
当然ながら、内蔵された仮想SIMカードが複数の使える通信事業者ネットワークを検出した場合、当該使える複数の通信事業者ネットワークをリストアップする形でユーザに出力して、ユーザが自分の希望の通信事業者ネットワークを選択するようにしてもよい。
【0038】
一方、無料のWIFIスポットが存在するエリアでは、スマートデバイスが、当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードする際に、当該WIFIスポットに基づいて当該通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードしてもよい。
【0039】
実現において、内蔵された仮想SIMカードが当該使える通信事業者ネットワークを検出した場合、周囲に使えるWIFIスポットが存在するか否かを検出することができる。周囲に使えるWIFIスポットが存在する場合、スマートデバイスは、内蔵されたWIFIチップを通じて当該WIFIネットワークに接続し、且つ当該WIFIネットワークを通じて配布サーバとリモート接続を構築して、確立されたリモート接続に基づいて当該使える通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0040】
本実施例において、配布サーバは、スマートデバイスによりアップロードされる通信事業者ネットワークの情報を受信した後、それに基づいて、スマートデバイスに当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカード情報を配布し、ローカルに当該スマートデバイスと当該ローカル仮想SIMカード情報との対応関係を記憶することができる。
【0041】
例えば、ユーザがスマートデバイスを持って国際ローミングする場合、配布サーバは、スマートデバイスによりアップロードされた通信事業者ネットワークの所属国、地方などの情報に基づいて通信事業者と協力関係を築いているか否かを判断することができる。協力関係を築いている場合、この時、配布サーバは、当該通信事業者に対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があり、直接スマートデバイスに当該通信事業者に対応するローカル仮想SIMカードを配布することができる。
【0042】
スマートデバイスは、配布サーバにより配布されたローカル仮想SIMカードを受信する場合、依然として当該ローカル仮想SIMカード情報をスマートデバイスのセキュア記憶領域に記憶することができる。スマートデバイスは、当該仮想SIMカードに基づいて、無線チャンネルを通じて現地の通信事業者ネットワークに身分認証とネットワーク認証を求めることができ、認証に成功すると、この時、スマートデバイスは、現地ユーザの身分で当該通信事業者ネットワークに接続し、当該通信事業者ネットワークが提供するネットワークデータサービスを享有することができる。
【0043】
本実施例において、配布サーバからスマートデバイスに配布されたローカル仮想SIMカード情報は、配布サーバによって回収されてもよい。
【0044】
一方、スマートデバイスが通信事業者ネットワークに接続する必要がなくなった場合、ユーザは、上述のオプション機能をオフにすることにより通信事業者ネットワークの接続サービスをオフにすることができる。ユーザは、当該オプション機能をオフにした後、スマートデバイスによるセキュア記憶領域に記憶された当該ローカル仮想SIMカード情報の削除をトリガーするとともに、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ送信することができる。
【0045】
一方、内蔵された仮想SIMカードが現在接続している通信事業者ネットワークにローミングが発生していることを検出した場合、例えば、ユーザがスマートデバイスを持って当該通信事業者ネットワークの範囲から離れて、その他の通信事業者ネットワークの範囲に入った場合、この時、スマートデバイスが依然として受信されたローカル仮想SIMカード情報に基づいてネットワークに接続すれば、高額な費用が発生する。従って、このような状況に対し、内蔵された仮想SIMカードが現在接続している通信事業者ネットワークにローミングが発生していることを検出した場合、スマートデバイスによるセキュア記憶領域に記憶された当該ローカル仮想SIMカード情報の削除をトリガーするとともに、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ送信することができる。当然ながら、ローミングが発生しても、ユーザが依然として通信事業者ネットワークに接続するニーズがある場合、上述の実施過程にしたがって配布サーバによりスマートデバイスに新たにローカル仮想SIMカードを配布することができる。
【0046】
配布サーバは、スマートデバイスにより送信される、既に配布されたローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ受信した後、当該ローカル仮想SIMカード情報を回収し、ローカルに記憶された当該スマートデバイスと当該ローカル仮想SIMカード情報との対応関係を削除することができ、この時、当該仮想SIMカードは、配布サーバによって繰り返して利用されることができ、仮想SIMカード資源としてその他のスマートデバイスに配布されて使用されることができる。このようにして、仮想SIMカード資源の繰り返しの利用を実現し、仮想SIMカード資源の利用率を向上することができる。
【0047】
以上の実施例において、スマートデバイスは、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、サーバにより配布され且つ当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信してから、当該ローカル仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークに接続することにより、デバイスに実物のSIMカードを内蔵せず、サーバに仮想SIMカード資源を動的に要求することを実現でき、生産コストを効果的に下げることができる。それとともに、以上の実施例において、仮想SIMカードを回収するメカニズムをさらに採用して、配布サーバは、配布された仮想SIMカード資源を繰り返して利用することができる。これによって、仮想SIMカード資源の利用率を向上することができる。
【0048】
図2に示すように、図2は、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続方法であり、当該通信事業者ネットワーク接続方法は、スマートデバイスに適用され、以下のステップを含む。即ち、
ステップ201において、デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて、カバーしている通信事業者ネットワークを検出する。
【0049】
ステップ202において、所定のオプション機能がオンにされているか否かを判断する。
【0050】
ここで、ステップ201とステップ202の順番は交換してもよい。
【0051】
ステップ203において、前記所定のオプション機能がオンにされている場合、デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築する。ここで、前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成される。
【0052】
ステップ204において、構築された前記リモート接続に基づいて、検出された前記通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードする。
【0053】
ステップ205において、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信する。
【0054】
ステップ206において、前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続する。
【0055】
以上のステップにおいて、スマートデバイスは、モバイルスマートデバイス、例えば、携帯電話又は他の類型のモバイルスマートデバイスを含んでもよく、サーバは、スマートデバイスに対して仮想SIMカードの配布サービスを提供する配布サーバ、サーバ・クラスタ又はクラウドプラットフォームを含んでもよい。仮想SIMカードは、現在使用しているカードと端末が分離した実物のSIMカードと違って、仮想化技術を利用したものであり、移動端末に仮想SIMカードを模擬設定することにより、実物のSIMカードの代わりに仮想SIMカードでユーザの身分認証とネットワーク認証を完成する。
【0056】
本実施例において、スマートデバイスは、実物のSIMカードを内蔵しなくてもよい。スマートデバイスは、工場出荷時に、スマートデバイスのセキュア記憶領域に仮想SIMカード情報を内蔵することができる。ここで、複数のスマートデバイスは、同一の仮想SIMカード情報を共有することができ、当該仮想SIMカード情報は、予め配布サーバにアクセスする能力のみを有するように構成されることができる。当該仮想SIMカード情報は配布サーバにアクセスする能力のみを有するように構成されると、スマートデバイスは、当該内蔵された仮想SIMカード情報を介して、正常に周囲をカバーしている通信事業者ネットワークを検出して、それに接続することができるが、周囲をカバーしている通信事業者ネットワークから相応するネットワークデータサービスを取得することができない。
【0057】
なお、スマートデバイスには、予めインターネットアクセスサービスをオンにするためのオプション機能を設定してもよい。スマートデバイスは、インターネットへの接続ニーズがある場合、ユーザは、当該オプション機能をオンにすることにより、通信事業者ネットワークに接続する機能をオンにする。ここで、当該オプション機能は、スマートデバイスにおける所定の実物のオンオフ押しボタンであってもよく、スマートデバイスシステムにおける仮想化機能のオンオフオプションであってもよい。
【0058】
上述のオプション機能がオンにされた後、スマートデバイスは、内蔵された仮想SIMカードを通じて周囲をカバーしている通信事業者ネットワークを検出することにより、周囲をカバーしている通信事業者ネットワークの中に使える通信事業者ネットワークが存在するか否かを判断することができる。周囲をカバーしている通信事業者ネットワークの中に使える通信事業者ネットワークが存在する場合、この時のスマートデバイスは、当該通信事業者ネットワークの情報、例えば、当該使える通信事業者ネットワークの所属国、地方などの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0059】
ここで、スマートデバイスが当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードするには、異なる使用状況によって異なる実現方式が存在してもよい。
【0060】
一方、通信事業者ネットワークのみがカバーしているエリア、例えば、野外では、デバイスに内蔵された仮想SIMカードが配布サーバにアクセスする能力を有するため、スマートデバイスは、当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードする際、当該内蔵された仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0061】
実現において、内蔵された仮想SIMカードが当該使える通信事業者ネットワークを検出した場合、当該通信事業者ネットワークに接続し、且つ当該通信事業者ネットワークに基づいて配布サーバとのリモート接続確立を試みることができる。リモート接続が成功的に確立されると、この時、当該使える通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。ここで、仮想SIMカードを通信事業者ネットワークに接続する詳細な過程については、先行技術を参照すればよい。本実施例ではその説明を省略する。
【0062】
当然ながら、内蔵された仮想SIMカードが複数の使える通信事業者ネットワークを検出した場合、当該使える複数の通信事業者ネットワークをリストアップする形でユーザに出力して、ユーザが自分の希望の通信事業者ネットワークを選択するようにしてもよい。
【0063】
一方、無料のWIFIスポットが存在するエリアでは、スマートデバイスが、当該通信事業者ネットワークの情報をアップロードする際に、当該WIFIスポットに基づいて当該通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードしてもよい。
【0064】
実現において、内蔵された仮想SIMカードが当該使える通信事業者ネットワークを検出した場合、周囲に使えるWIFIスポットが存在するか否かを検出することができる。周囲に使えるWIFIスポットが存在する場合、スマートデバイスは、内蔵されたWIFIチップを通じて当該WIFIネットワークに接続し、且つ当該WIFIネットワークを通じて配布サーバとリモート接続を構築して、確立されたリモート接続に基づいて当該使える通信事業者ネットワークの情報を配布サーバにアップロードすることができる。
【0065】
本実施例において、配布サーバは、スマートデバイスによりアップロードされる通信事業者ネットワークの情報を受信した後、それに基づいて、スマートデバイスに当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカード情報を配布し、ローカルに当該スマートデバイスと当該ローカル仮想SIMカード情報との対応関係を記憶することができる。
【0066】
例えば、ユーザがスマートデバイスを持って国際ローミングする場合、配布サーバは、スマートデバイスによりアップロードされた通信事業者ネットワークの所属国、地方などの情報に基づいて通信事業者と協力関係を築いているか否かを判断することができる。協力関係を築いている場合、この時、配布サーバは、当該通信事業者に対応するローカル仮想SIMカードを配布する権限があり、直接スマートデバイスに当該通信事業者に対応するローカル仮想SIMカードを配布することができる。
【0067】
スマートデバイスは、配布サーバにより配布されたローカル仮想SIMカードを受信する場合、依然として当該ローカル仮想SIMカード情報をスマートデバイスのセキュア記憶領域に記憶することができる。スマートデバイスは、当該仮想SIMカードに基づいて、無線チャンネルを通じて現地の通信事業者ネットワークに身分認証とネットワーク認証を求めることができ、認証に成功すると、この時、スマートデバイスは、現地ユーザの身分で当該通信事業者ネットワークに接続し、当該通信事業者ネットワークが提供するネットワークデータサービスを享有することができる。
【0068】
本実施例において、配布サーバからスマートデバイスに配布されたローカル仮想SIMカード情報は、配布サーバによって回収されてもよい。
【0069】
一方、スマートデバイスが通信事業者ネットワークに接続する必要がなくなった場合、ユーザは、上述のオプション機能をオフにすることにより通信事業者ネットワークの接続サービスをオフにすることができる。ユーザは、当該オプション機能をオフにした後、スマートデバイスによるセキュア記憶領域に記憶された当該ローカル仮想SIMカード情報の削除をトリガーするとともに、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ送信することができる。
【0070】
一方、内蔵された仮想SIMカードが現在接続している通信事業者ネットワークにローミングが発生していることを検出した場合、例えば、ユーザがスマートデバイスを持って当該通信事業者ネットワークの範囲から離れて、その他の通信事業者ネットワークの範囲に入った場合、この時、スマートデバイスが依然として受信されたローカル仮想SIMカード情報に基づいてネットワークに接続すれば、高額な費用が発生する。従って、このような状況に対し、内蔵された仮想SIMカードが現在接続している通信事業者ネットワークにローミングが発生していることを検出した場合、スマートデバイスによるセキュア記憶領域に記憶された当該ローカル仮想SIMカード情報の削除をトリガーするとともに、前記サーバに当該ローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ送信することができる。当然ながら、ローミングが発生しても、ユーザが依然として通信事業者ネットワークに接続するニーズがある場合、上述の実施過程にしたがって配布サーバによりスマートデバイスに新たにローカル仮想SIMカードを配布することができる。
【0071】
配布サーバは、スマートデバイスにより送信される、既に配布されたローカル仮想SIMカード情報の回収を要求する旨の通知メッセージ受信した後、当該ローカル仮想SIMカード情報を回収し、ローカルに記憶された当該スマートデバイスと当該ローカル仮想SIMカード情報との対応関係を削除することができ、この時、当該仮想SIMカードは、配布サーバによって繰り返して利用されることができ、仮想SIMカード資源としてその他のスマートデバイスに配布されて使用されることができる。このようにして、仮想SIMカード資源の繰り返しの利用を実現し、仮想SIMカード資源の利用率を向上することができる。
【0072】
以上の実施例において、スマートデバイスは、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、サーバにより配布され且つ当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信してから、当該ローカル仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークに接続することにより、デバイスに実物のSIMカードを内蔵せず、サーバに仮想SIMカード資源を動的に要求することを実現でき、生産コストを効果的に下げることができる。それとともに、以上の実施例において、仮想SIMカードを回収するメカニズムをさらに採用して、配布サーバは、配布された仮想SIMカード資源を繰り返して利用することができる。これによって、仮想SIMカード資源の利用率を向上することができる。
【0073】
前述の通信事業者ネットワーク接続方法の実施例に対応して、本発明は、装置の実施例をさらに提供する。
【0074】
図3は、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続装置の模式的なブロック図である。
【0075】
図3に示すように、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続装置300は、アップロードモジュール301と、受信モジュール302と、接続モジュール303とを備える。
【0076】
ここで、前記アップロードモジュール301は、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするように構成される。
【0077】
前記受信モジュール302は、前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するように構成される。
【0078】
前記接続モジュール303は、前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するように構成される。
【0079】
以上の実施例において、スマートデバイスは、検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、サーバにより配布され且つ当該通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信してから、当該ローカル仮想SIMカードに基づいて当該通信事業者ネットワークに接続することにより、デバイスに実物のSIMカードを内蔵せず、サーバに仮想SIMカード資源を動的に要求することを実現する。
【0080】
図4を参照すると、図4は、例示的な実施例に係る別の装置の模式的なブロック図であり、当該実施例は、前述の図3に示す実施例を基にするものであり、前記装置300は検出モジュール304と判断モジュール305とをさらに備えてもよい。
【0081】
ここで、
前記検出モジュール304は、デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて、カバーしている通信事業者ネットワークを検出するように構成される。
【0082】
前記判断モジュール305は、所定のオプション機能がオンにされているか否かを判断して、前記所定のオプション機能がオンにされている場合、前記アップロードモジュール301を介して、検出モジュール304により検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするように構成される。
【0083】
図5を参照すると、図5は、例示的な実施例に係る別の装置の模式的なブロック図であり、当該実施例は、前述の図3に示す実施例を基にするものであり、前記アップロードモジュール301は、第1構築サブモジュール301Aと第1アップロードサブモジュール301Bとを備えてもよい。
【0084】
ここで、
前記第1構築サブモジュール301Aは、デバイスに内蔵された仮想SIMカードを通じて前記サーバとリモート接続を構築するように構成される。
【0085】
前記第1アップロードサブモジュール301Bは、構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするように構成され、前記デバイスに内蔵された仮想SIMカードは、前記サーバにアクセスする能力のみを有するように予め構成される。
【0086】
説明すべきなのは、上述の図5に示す装置の実施例における第1構築サブモジュール301Aと第1アップロードサブモジュール301Bの構成は、前述の図4の装置の実施例に含まれてもよい。これに対して、本発明は限定しない。
【0087】
図6を参照すると、図6は、例示的な実施例に係る別の装置の模式的なブロック図であり、当該実施例は、前述の図3に示す実施例を基にするものであり、前記アップロードモジュール301は、接続サブモジュール301Cと、第2構築サブモジュール301Dと、第2アップロードサブモジュール301Eとを備えてもよい。
【0088】
ここで、
前記接続サブモジュール301Cは、デバイスに内蔵されたWIFIチップを通じて、カバーしている範囲内のWIFIネットワークに接続するように構成される。
【0089】
前記第2構築サブモジュール301Dは、前記WIFIネットワークを通じて前記サーバとリモート接続を構築するように構成される。
【0090】
前記第2アップロードサブモジュール301Eは、構築された前記リモート接続に基づいて、検出された通信事業者ネットワーク情報を前記サーバにアップロードするように構成される。
【0091】
説明すべきなのは、上述の図6に示す装置の実施例における接続サブモジュール301C、第2構築サブモジュール301D及び第2アップロードサブモジュール301Eの構成は、前述の図4〜5の装置の実施例に含まれてもよい。これに対して、本発明は限定しない。
【0092】
図7を参照すると、図7は、例示的な実施例に係る別の装置の模式的なブロック図であり、当該実施例は、前述の図3に示す実施例を基にするものであり、前記装置300は削除モジュール306をさらに備えてもよい。
【0093】
ここで、
前記削除モジュール306は、前記所定のオプション機能がオフにされていること、またはカバーしている前記通信事業者ネットワークにローミングが発生していることを検出した場合、受信された前記ローカル仮想SIMカードを削除し、前記サーバに当該ローカル仮想SIMドの回収を要求する旨の通知メッセージ送信するように構成される。
【0094】
説明すべきなのは、上述の図7に示す装置の実施例における削除モジュール306の構成は、前述の図4〜6の装置の実施例に含まれてもよい。これに対して、本発明は限定しない。
【0095】
上述の実施例に係る装置において、それぞれのモジュールが機能と作用を実現する具体的な過程については、前述の方法の実施例の対応する実現過程を参照し、ここではその詳細な説明を省略することにする。
【0096】
装置の実施例は、基本的に方法の実施例に対応するため、その関連部分について方法の実施例の内容を参照すればよい。以上に記載された装置の実施例は、ただ例示的なものにすぎず、前記分離ユニットとして説明されたモジュールは、物理的に分離されたものでも、分離されていないものであってもよい。モジュールとして表示されたユニットは、物理的なモジュールであっても、なくてもよい。即ち、一つの箇所に配置されてもよく、複数のネットワークモジュールに配置されもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全部のモジュールを選択して本発明案の目的を実現できる。当業者は創造的な労働を払わず、理解、且つ実施することができる。
【0097】
相応して、本発明は、通信事業者ネットワーク接続装置をさらに提供する。前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能なインストラクションを記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信し、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続する
ように構成される。
【0098】
相応に、本発明はさらにスマートデバイスを提供し、前記スマートデバイスは、メモリ及び一つ以上のプログラムを有している。ここで、一つ以上のプログラムは、メモリに記憶され、それに、一つ以上のプロセッサに前記一つ以上のプログラムに含まれ且つ以下の操作を行うためのインストラクションを実行させるように構成される。即ち、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードし、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信し、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続する。
【0099】
図8は、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続装置の構成を示す模式図である。
【0100】
図8に示すように、例示的な実施例に係る通信事業者ネットワーク接続装置800は、携帯電話、スマートデバイス、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機、ゲーム機、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス設備、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0101】
図8を参照すること。装置800は、処理アセンブリ801、メモリ802、電源アセンブリ803、マルチメディアアセンブリ804、オーディオアセンブリ805、入力/出力(I/O)インターフェース806、センサアセンブリ807及び通信アセンブリ808からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0102】
処理アセンブリ801は、一般的には、装置800の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理アセンブリ801は、上述の方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、インストラクションを実行する少なくとも1つのプロセッサ809を備えてもよい。なお、処理アセンブリ801は、他のアセンブリとのインタラクションの便宜上、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理アセンブリ801は、マルチメディアアセンブリ804とのインタラクションの便利を図るために、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0103】
メモリ802は、装置800における操作を支援するための、各種のデータを記憶するように構成される。これらのデータの例として、装置800において操作される何れのアプリケーション又は方法に関するインストラクション、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、メディアファイル、ビデオ等を含む。メモリ802は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスク、又はこれらの組み合わせにより実現することができる。
【0104】
電源アセンブリ803は、装置800の各種アセンブリに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置800のために電力を生成、管理及び分配することに関連のある他のアセンブリを備えてもよい。
【0105】
マルチメディアアセンブリ804は、装置800とユーザとの間に出力インターフェースを提供するためのスクリーンを備えてもよい。何れかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信できるタッチスクリーンとして実現される。また、タッチパネルは、少なくとも1つのタッチセンサを備えることにより、タッチ、スライド、タッチパネル上でのジェスチャーを感知することができる。前記タッチセンサは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。何れかの実施例において、マルチメディアアセンブリ804は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを備えてもよい。装置800が、例えば撮影モードやビデオモードのような操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はバックカメラは外部からのマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、可変の焦点距離及び光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0106】
オーディオアセンブリ805は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオアセンブリ805は、マイクロフォン(MIC)を有してもよい。装置800が、例えば呼び出しモード、記録モード又は音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクロフォンは外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ802に記憶されてもよく、通信アセンブリ808を介して送信されてもよい。何れかの実施例において、オーディオアセンブリ805は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0107】
I/Oインターフェース806は、処理アセンブリ801と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供するためのものである。前記周辺インターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0108】
センサアセンブリ807は、装置800のために各方面の状態評価を提供するための少なくとも1つのセンサを備えてもよい。例えば、センサアセンブリ807は、装置800のオン/オフ状態や、アセンブリの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記アセンブリが装置800のディスプレイ及びキーパッドである場合、センサアセンブリ807は、装置800又は装置800の1つのアセンブリの位置の変化や、ユーザと装置800との接触の有無や、装置800の方位又は加速/減速や、装置800の温度変化を検出することができる。センサアセンブリ807は、何れの物理的接触もない状況にて付近の物体の有無を検出できるように構成される近接センサを含んでもよい。センサアセンブリ807は、さらに、画像表示技術分野に用いられる光センサ、例えばCMOS又はCCD画像センサを含んでもよい。何れかの実施例において、当該センサアセンブリ807は、さらに、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを含んでもよい。
【0109】
通信アセンブリ808は、装置800と他の設備との間の無線又は有線通信が便利になるように構成される。装置800は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えばWIFI、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例において、通信アセンブリ808は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信することができる。1つの例示的な実施例において、前記通信アセンブリ808は、さらに、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールを含んでもよい。NFCモジュールは、例えば、無線周波数識別(RFID:Radio Frequency Identification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(BT:Bluetooth)技術及び他の技術により実現されてもよい。
【0110】
例示的な実施例において、装置800は、上述の方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、数字信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラム可能論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子機器により実現されてもよい。
【0111】
例示的な実施例において、装置800のプロセッサ809により実行されることにより上述の方法を実現可能なインストラクションが記憶される、且つコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体、例えばインストラクションが記憶されているメモリ802を提供する。前記コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体は、例えばROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0112】
移動端末のプロセッサが前記記録媒体中のインストラクションを実行することにより、移動端末に、通信事業者ネットワーク接続方法を実行させ、
前記方法は、
検出された通信事業者ネットワーク情報をサーバにアップロードするステップと、
前記サーバにより配布され、且つ前記通信事業者ネットワークに対応するローカル仮想SIMカードを受信するステップと、
前記ローカル仮想SIMカードに基づいて前記通信事業者ネットワークに接続するステップと、
を含む。
【0113】
当業者であれば、本願明細書を参照し、本願明細書に開示された発明を実施することにより、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本願は、本発明の一般的な原理を遵守し且つ本願明細書に開示されていない当該技術分野の公知知識又は通常の技術手段を含む本発明に対する任意の変形、用途又は適応的な変更を含むことを趣旨とする。明細書及び実施例は、単に例示的なものに過ぎず、本発明の本当の範囲及び趣旨は添付される特許請求の範囲により示される。
【0114】
なお、本発明は、上述の説明及び図面により示された特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない範囲で、様々な補正及び変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8