特許第6346722号(P6346722)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 楽天株式会社の特許一覧

特許6346722表示制御システム、表示制御方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6346722
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】表示制御システム、表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0483 20130101AFI20180611BHJP
【FI】
   G06F3/0483
【請求項の数】19
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2018-513686(P2018-513686)
(86)(22)【出願日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】JP2017040497
【審査請求日】2018年3月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 絵美
【審査官】 萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−122234(JP,A)
【文献】 特開2013−16123(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0313888(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 − 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定手段と、
前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定手段と、
前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、
ことを特徴とする表示制御システム。
【請求項2】
前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、
前記表示制御手段は、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われるたびに、前記他の個別情報を次々と表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、
前記決定手段は、前記指定された個別情報に基づいて、前記他の個別情報の順序を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、
前記決定手段は、前記指定された個別情報のカテゴリと、前記他の個別情報の各々のカテゴリと、に基づいて、前記他の個別情報の順序を決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記共通情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記指定された個別情報のページを再び表示させる、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、他の共通情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、
前記表示制御手段は、前記特定された共通情報から最も離れた前記他の共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の表示制御システム。
【請求項8】
前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、
前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の表示制御システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われた場合に、他の共通情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項10】
前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、
前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向の前記ページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の表示制御システム。
【請求項11】
前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、
前記全体情報は、他の全体情報と同じ総合情報と関連付けられており、
前記表示制御手段は、
前記特定された共通情報が表示された場合に、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させ、
前記全体情報が表示された場合に、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記総合情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項1〜10に記載の表示制御システム。
【請求項12】
前記表示制御手段は、他の共通情報のページが表示された状態で、当該他の共通情報が指定された場合に、当該他の共通情報に関連付けられた個別情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項13】
前記表示制御手段は、前記指定された個別情報に基づいて、前記指定された他の共通情報に関連付けられた個別情報のページを表示させる、
ことを特徴とする請求項12に記載の表示制御システム。
【請求項14】
前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、
前記表示制御手段は、前記指定された個別情報に基づいて、複数の前記他の個別情報の一部を表示対象とする、
ことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項15】
前記表示制御システムは、何れかの個別情報のページが前記表示手段に表示された状態で、ユーザによる指定操作が行われた場合に、当該個別情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段、
を更に含むことを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項16】
前記個別情報は、商品又はサービスに関する情報であり、
前記共通情報は、前記商品又は前記サービスの提供者に関する情報である、
ことを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項17】
前記ページ送り操作は、タッチパネル上でタッチ位置を変化させることによって行われる、
ことを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項18】
共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定ステップと、
前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定ステップと、
前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記表示制御ステップでは、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項19】
共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定手段、
前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定手段、
前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御手段、
としてコンピュータを機能させ、
前記表示制御手段は、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、
前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御システム、表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、共通情報ごとに、複数の個別情報が関連付けられた表示制御システムが知られている。例えば、特許文献1には、予約したホテル全体の概要を示すホテル情報(共通情報)と、当該ホテルの部屋の詳細を示す部屋情報(個別情報)と、が関連付けられており、これらのページを所定の順番で並べた電子パンフレットを表示させるシステムが記載されている。例えば、ユーザは、電子パンフレットの中から、宿泊予定の部屋のページを探して部屋情報を確認する。また、ユーザは、ページ送り操作をすることで、ホテル情報を確認したり、他の部屋の部屋情報と比較したりすることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−293276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、電子パンフレットのページ順は固定されており、宿泊予定のページの近くに所望の情報があるとは限らない。例えば、宿泊予定の部屋のページの近くに他の部屋情報があったとしても、ホテル情報がその近くにない場合には、ユーザは、何度もページ送り操作をしてホテル情報のページに移動しなければならない。特許文献1の技術では、ホテル情報(共通情報)と部屋情報(個別情報)の両方とも見やすい状態とはなっておらず、ユーザの操作が煩雑化しがちであった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザの操作負担を軽減することが可能な表示制御システム、表示制御方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る表示制御システムは、共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定手段と、前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定手段と、前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御手段と、を含み、前記表示制御手段は、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る表示制御方法は、共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定ステップと、前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定ステップと、前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップでは、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係るプログラムは、共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する特定手段、前記指定された個別情報が前記共通情報と前記他の個別情報との間になるように、前記指定された個別情報、前記共通情報、及び前記他の個別情報の各々の順序を決定する決定手段、前記指定された個別情報のページを、表示手段に表示させる表示制御手段、としてコンピュータを機能させ、前記表示制御手段は、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記他の個別情報のページを表示させ、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記共通情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記のプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、前記表示制御手段は、前記指定された個別情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われるたびに、前記他の個別情報を次々と表示させる、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、前記決定手段は、前記指定された個別情報に基づいて、前記他の個別情報の順序を決定する、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、前記決定手段は、前記指定された個別情報のカテゴリと、前記他の個別情報の各々のカテゴリと、に基づいて、前記他の個別情報の順序を決定する、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記共通情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われた場合に、前記指定された個別情報のページを再び表示させる、ことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、他の共通情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報から最も離れた前記他の共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記所定方向のページ送り操作が行われた場合に、他の共通情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報のページが表示された状態で、前記逆方向の前記ページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記特定された共通情報は、他の共通情報と同じ全体情報と関連付けられており、前記全体情報は、他の全体情報と同じ総合情報と関連付けられており、前記表示制御手段は、前記特定された共通情報が表示された場合に、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記全体情報のページを表示させ、前記全体情報が表示された場合に、前記逆方向のページ送り操作が行われた場合に、前記総合情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、他の共通情報のページが表示された状態で、当該他の共通情報が指定された場合に、当該他の共通情報に関連付けられた個別情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記表示制御手段は、前記指定された個別情報に基づいて、前記指定された他の共通情報に関連付けられた個別情報のページを表示させる、ことを特徴とする。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記共通情報ごとに、3つ以上の前記個別情報が関連付けられており、前記表示制御手段は、前記指定された個別情報に基づいて、複数の前記他の個別情報の一部を表示対象とする、ことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の一態様では、前記表示制御システムは、何れかの個別情報のページが前記表示手段に表示された状態で、ユーザによる指定操作が行われた場合に、当該個別情報に基づいて、所定の処理を実行する処理実行手段、を更に含むことを特徴とする。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記個別情報は、商品又はサービスに関する情報であり、前記共通情報は、前記商品又は前記サービスの提供者に関する情報である、ことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の一態様では、前記ページ送り操作は、タッチパネル上でタッチ位置を変化させることによって行われる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、ユーザの操作負担を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】表示制御システムの全体構成を示す図である。
図2】本実施形態における情報の概念図である。
図3】旅程リストの一例を示す図である。
図4】旅程表画面の一例を示す図である。
図5】ユーザがタップした部屋の部屋情報のページを示す図である。
図6】各ページの順序を示す図である。
図7】ユーザが左スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図8】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図9】実施形態1の表示制御システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図10】ホテル情報データベースのデータ格納例を示す図である。
図11】部屋情報データベースのデータ格納例を示す図である。
図12】関連付けデータベースのデータ格納例を示す図である。
図13】表示制御システムにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。
図14】変形例(1)における各ページの順序を示す図である。
図15】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図16】変形例(2)における各ページの順序を示す図である。
図17】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図18】変形例(3)における各ページの順序を示す図である。
図19】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図20】実施形態2における各ページの順序を示す図である。
図21】実施形態2における旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図22】実施形態2の変形例における各ページの順序を示す図である。
図23】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図24】実施形態3における情報の概念図である。
図25】実施形態3における各ページの順序を示す図である。
図26】ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面が変化する様子を示す図である。
図27】実施形態4における旅程表画面が変化する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[1.実施形態1]
以下、本発明に関わる表示制御システムの実施形態の例を説明する。
【0029】
[1−1.表示制御システムの全体構成]
図1は、表示制御システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、表示制御システムSは、ユーザ端末10とサーバ20とを含み、これらは、インターネットなどのネットワークNに接続可能である。なお、図1ではユーザ端末10とサーバ20とを1台ずつ示しているが、これらは複数台あってよい。
【0030】
ユーザ端末10は、ユーザが操作するコンピュータである。本実施形態では、ユーザ端末10がタッチパネルを備えた携帯電話機(スマートフォンを含む)又は携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)である場合を説明するが、ユーザ端末10は、特にタッチパネルを備えていなくてもよく、例えば、パーソナルコンピュータ等であってもよい。本実施形態では、ユーザ端末10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15を含む。
【0031】
制御部11は、少なくとも一つのマイクロプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMなどの揮発性メモリであり、補助記憶部は、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、又はハードディスクなどの不揮発性メモリである。
【0032】
通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、ネットワークを介してデータ通信を行う。操作部14は、ユーザが操作を行うための入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はボタン等である。操作部14は、ユーザによる操作内容を制御部11に伝達する。表示部15は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。表示部15は、制御部11の指示に従って画像を表示する。
【0033】
サーバ20は、サーバコンピュータである。サーバ20は、制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。
【0034】
なお、記憶部12,22に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークNを介して供給されるようにしてもよい。また、上記説明した各コンピュータのハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介して、各コンピュータに供給されるようにしてもよい。
【0035】
[1−2.実施形態1の概要]
実施形態1では、表示制御システムSを旅行予約サービスに適用する場合を一例として説明する。旅行予約サービスは、ユーザの旅行予約を総合的に支援するサービスであり、例えば、ホテル予約、レストラン予約、及びオプションツアー予約といった複数のサービスを含む。なお、表示制御システムSは、旅行予約以外の任意の場面に適用可能であり、例えば、電子商取引、電子書籍、又は金融サービスといった種々のサービスにも適用可能である。
【0036】
表示制御システムSでは、共通情報ごとに、複数の個別情報が関連付けられている。共通情報は、自身に関連付けられた複数の個別情報に共通する情報であり、例えば、商品又はサービスの提供者に関する情報である。提供者は、ユーザに商品又はサービスを提供する主体であり、例えば、ホテル、レストラン、店舗、又は会社などである。一方、個別情報は、共通情報に係る個々の情報であり、例えば、商品又はサービスに関する情報である。
【0037】
本実施形態では、共通情報の一例として、ホテルに関するホテル情報を説明し、個別情報の一例として、ホテル内の個々の部屋に関する部屋情報を説明する。このため、以降の説明において、ホテル情報と記載した箇所は共通情報と読み替えることができ、部屋情報と記載した箇所は個別情報と読み替えることができる。
【0038】
ホテル情報は、ホテルの基本情報であり、例えば、ホテルの名前、住所、連絡先、建物の画像、敷地内の施設、設備、価格帯、又は口コミといった情報を含む。一方、部屋情報は、個々の部屋の基本情報であり、例えば、部屋のタイプ、利用可能人数、間取り、広さ、バス・トイレの有無、又は部屋の紹介文といった情報を含む。
【0039】
なお、本実施形態では、宿泊施設の一例としてホテルを説明するが、宿泊施設は、ホテルに限られず、例えば、旅館、民泊施設、又はゲストハウスであってもよい。また、本実施形態のように表示制御システムSを旅行予約サービスに適用した場合、共通情報と個別情報は、旅行予約に関する情報であればよく、宿泊施設以外の情報であってもよい。
【0040】
例えば、共通情報が、レストランに関する情報であり、個別情報が、レストランのメニューに関する情報であってもよい。また例えば、共通情報が、オプションツアーの提供会社に関する情報であり、個別情報が、個々のオプションツアーに関する情報であってもよい。また例えば、共通情報が、ある地域全体に関する情報であり、個別情報が、当該地域にある観光スポット又は飲食店に関する情報であってもよい。このように、共通情報が、個別情報全体に関係する内容となるように、共通情報と個別情報との間に相関関係があればよい。
【0041】
実施形態1では、ユーザは、予め用意された旅程を変更し、自分好みの旅程にアレンジできるようになっている。例えば、ユーザは、旅程リストの中からベースとなる旅程を選択し、当該旅程に組み込まれたホテルの部屋を選択し、他の部屋に変更するといったことができる。このように、ユーザは、ユーザ端末10に表示される情報を次々と選択することによって、自分好みの旅程を作成することができる。
【0042】
図2は、本実施形態における情報の概念図である。図2に示すように、まず、ユーザ端末10には、ベースとなる旅程の旅程リストが表示される。旅程リストには、複数の旅程が選択可能に表示されており、例えば、「ホテルAを満喫する4日間」、「ウインターセール!ホテルB3日間」、及び「お一人様可!ホテルC3日間」といった旅程の名前が表示される。
【0043】
例えば、「ホテルAを満喫する4日間」という旅程には、ホテルA内の何れかの部屋が、ベースとなる部屋として組み込まれている。また例えば、「ウインターセール!ホテルB3日間」という旅程には、ホテルB内の何れかの部屋が、ベースとなる部屋として組み込まれている。また例えば、「お一人様可!ホテルC3日間」という旅程には、ホテルC内の何れかの部屋が、ベースとなる部屋として組み込まれている。このため、ホテル情報(後述する図10に示す種別が「プロバイダ」であり、タイプが「ホテル」の情報)としては、少なくともホテルA〜Cのホテル情報が存在することになる。
【0044】
本実施形態では、ユーザは、旅程リストから任意の旅程を選択すると、当該旅程に組み込まれたベースとなる部屋を、同じホテルの他の部屋に変更することができる。例えば、図2の例において、「ホテルAを満喫する4日間」という旅程に、「スイートルームa3」がベースとなる部屋として組み込まれていたとすると、ユーザは、旅程リストから当該旅程を選択し、ベースとなる「スイートルームa3」を、「スイートルームa4」又は「スイートルームa5」といった他の部屋に変更することができる。このため、部屋情報(後述する図11に示す種別が「アイテム」であり、タイプが「部屋」の情報)としては、少なくともホテルA〜Cの各々の部屋に関する情報が存在することになる。
【0045】
実施形態1では、上記のような概念の情報を利用して、ユーザに旅行予約サービスが提供される。例えば、ユーザがユーザ端末10を操作してサーバ20にアクセスすると、ベースとなる旅程を選択するための旅程リスト画面が表示部15に表示される。なお、以降説明する画面は、ユーザ端末10に記憶された旅行予約アプリの画面として表示されてもよいし、ウェブブラウザの画面として示されてもよい。
【0046】
図3は、旅程リスト画面の一例を示す図である。図3に示すように、旅程リスト画面G1には、予め用意された基本的な旅程のリストが表示される。例えば、旅程リスト画面G1では、キーワードに基づいて旅程の検索をしたり、所定の絞り込み条件に基づいて旅程の絞り込みをしたりすることができるようになっている。
【0047】
また例えば、旅程リスト画面G1は、ユーザが旅程を選択するための複数のエリアA10を含む。各エリアA10には、旅程の名前や画像が表示されており、例えば、ユーザは、何れかのエリアA10をタップすることで旅程を選択することができる。旅程リスト画面G1の中からユーザがエリアA10をタップして選択すると、旅程の旅程表を示す旅程表画面が表示部15に表示される。
【0048】
図4は、旅程表画面の一例を示す図である。図4に示すように、例えば、旅程表画面G2には、日程ごとに、その日の旅程表が表示される。例えば、旅程表画面G2には、旅程に組まれている観光スポット、オプションツアー、移動手段、ホテル、又は飲食店といった個々の旅程を示すエリアA20が時系列的に表示される。図4の例では、旅程の1日目には、「11時にロープウェイで山に登った後に、15時にホテルAにチェックインしてスイートルームa3に宿泊する」といった旅程が組まれている。
【0049】
ユーザは、旅程表画面G2から所定の操作をすることで、旅程の追加・削除・変更を行い、自分好みの旅程を作り上げることができる。ここでは、旅程に組まれたホテルの部屋の情報を閲覧しつつ、必要があれば部屋を変更するための操作を例に挙げて説明する。例えば、旅程表画面G2において、旅程に組まれた「ホテルA」の「スイートルームa3」を示すエリアA20をユーザがタップすると、「スイートルームa3」のページが旅程表画面G2に表示される。
【0050】
図5は、ユーザがタップした部屋の部屋情報のページを示す図である。図5に示すように、旅程表画面G2には、ユーザがタップした「スイートルームa3」の部屋情報のページが表示され、例えば、部屋のタイプ、室内の画像、部屋の特徴を示す説明文、及び宿泊料金といった情報が表示される。
【0051】
本実施形態では、ユーザがタップした部屋の部屋情報のページが表示されると、ユーザは、水平方向にスワイプすることで、ホテル情報のページに移動したり、同ホテルの他の部屋の部屋情報のページに移動したりすることができる。他の部屋の部屋情報のページには、表示中の部屋を旅程に組み込むためのボタンが表示され、ユーザがボタンを選択すると、既に旅程に組まれた部屋に代えて、表示中の部屋を旅程に組み込むことができる。なお、図5の例では、既に旅程に組まれた部屋が表示されているので、当該ボタンは表示されない。本実施形態では、上記各ページは、所定の順序で並ぶようになっている。
【0052】
図6は、各ページの順序を示す図である。図6に示すように、旅程に組まれた「ホテルA」の「スイートルームa3」という部屋を示すエリアA20をユーザがタップした場合、「スイートルームa3」がある「ホテルA」が1番目となり、タップされた「スイートルームa3」が2番目となり、「ホテルA」の他の部屋が3番目以降に並ぶ。
【0053】
他の部屋のページの順序は、予め固定されていてもよいが、本実施形態では、タップされた「スイートルームa3」と同じタイプの部屋が、料金が安い順に並ぶようになっている。図6の例では、「スイートルームa5」は、タップされた「スイートルームa3」と同じタイプであり、同じタイプの中で最も料金が安いため3番目となっている。また、「スイートルームa4」は、タップされた「スイートルームa3」と同じタイプであり、同じタイプの中で2番目に料金が安いため4番目となっている。
【0054】
また、「ダブルルームa2」は、タップされた「スイートルームa3」とはタイプが異なるが、異なるタイプの中で料金が最も安いので5番目となっている。また、「ダブルルームa1」は、タップされた「スイートルームa3」と類似するタイプであり、類似するタイプの中で2番目に料金が安いので6番目となっている。以降同様にして、7ページ以降は、タップされた部屋とはタイプの異なる部屋が料金の安い順に並んでいる。
【0055】
タップされた「スイートルームa3」のページが旅程表画面G2に表示された後に、ユーザは、画面上でスワイプすることによって、上記の順序で並べられた他のページに移動することができる。以降では、指やタッチペンなどを左方向に移動させるスワイプを左スワイプと記載し、右方向に移動させるスワイプを右スワイプと記載する。例えば、ユーザが左スワイプをすると、右側のページに移動することができる。
【0056】
図7は、ユーザが左スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。なお、図7では、説明の簡略化のために、旅程表画面G2の詳細は省略し、どのページが表示されているかのみを示している。図7に示すように、「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2A)で、ユーザが左スワイプすると(旅程表画面G2B)、表示中の「スイートルームa3」のページから、右側の「スイートルームa5」のページに移動する(旅程表画面G2C)。
【0057】
次いで、「スイートルームa5」のページが表示された状態(旅程表画面G2C)で、ユーザが左スワイプすると(旅程表画面G2D)、表示中の「スイートルームa5」のページから、右側の「スイートルームa4」のページに移動し、「スイートルームa5」のページが表示される(旅程表画面G2E)。以降同様に、ユーザが左スワイプするたびに次々と右側のページに移動することができる(旅程表画面G2F〜G2I)。一方、ユーザが右スワイプをすると、左側のページに移動することができる。
【0058】
図8は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図8に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2J)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2K)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2L)。
【0059】
図8の例では、「ホテルA」のページは、1番目であり左側にページがないので、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2L)で、ユーザが右スワイプした場合には、他のページには移動しない(旅程表画面G2M)。なお、この場合に、他のページに移動しないようにするのではなく、例えば、最後のページに移動してループさせるようにしてもよいし、図5の旅程表画面G2(「スイートルームa3」をタップする前の状態)に戻るようにしてもよい。例えば、ロール式のインタフェースを採用する場合には、このようにページをループさせることで、より使い勝手の良いインタフェースを提供することができる。
【0060】
一方、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2L)で、ユーザが左スワイプすると、(旅程表画面G2N)、「ホテルA」のページから、右側の「スイートルームa3」のページに戻る(旅程表画面G2O)。即ち、右スワイプと左スワイプを交互に繰り返すことで、最初にタップされた「スイートルームa3」のページと、「ホテルA」のページと、の間を行ったり来たりすることができる。
【0061】
なお、「ホテルA」のページから「スイートルームa3」のページに戻った後に、ユーザが左スワイプをした場合には、図7で説明したように、左スワイプするたびに次々と右側のページに移動することができる。更に、右側のページに移動した後に、ユーザが右スワイプを繰り返すと、次々と左側のページに移動し、「スイートルームa3」のページに戻ることができる。
【0062】
以上のように、本実施形態の表示制御システムSでは、旅程表画面G2において、タップされた部屋があるホテルのページ、タップされた部屋のページ、他の部屋のページの順序で各ページが並べられ、スワイプによってページ間を移動できるようにすることで、タップされた部屋によって動的にページ順が変わり、ホテル情報も他の部屋情報も見やすい状態となってユーザの操作負担を軽減するようになっている。以降、この技術の詳細を説明する。
【0063】
[1−3.実施形態1において実現される機能]
図9は、実施形態1の表示制御システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態では、ページの表示制御に関する主な機能がサーバ20で実現される場合を説明するが、後述する変形例のように、主な機能がユーザ端末10で実現されるようにしてもよいし、ユーザ端末10とサーバ20との間で機能が分担されてもよい。
【0064】
[1−3−1.サーバで実現される機能]
図9に示すように、サーバ20では、データ記憶部200、特定部201、決定部202、表示制御部203、及び処理実行部204が実現される。データ記憶部200、特定部201、決定部202、表示制御部203、及び処理実行部204は、それぞれ記憶手段、特定手段、決定手段、表示制御手段、及び処理実行手段の一例である。
【0065】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。データ記憶部200は、ページの表示制御をするために必要なデータを記憶する。ここでは、データ記憶部200が記憶するデータの一例として、ホテル情報データベースDB1、部屋情報データベースDB2、及び関連付けデータベースDB3を説明する。
【0066】
なお、本実施形態では、サーバ20のデータ記憶部200に記憶されるものとして説明するデータは、表示制御システムS内の他のサーバに記憶されていてもよいし、表示制御システムS外の他のサーバ(例えば、航空会社やツアー会社といった提携先の企業が管理するシステム内のサーバ)に記憶されていてもよい。この場合、サーバ20と他のサーバとは、API(Application Programming Interface)やフェイルのやり取りによって接続可能となる。
【0067】
図10は、ホテル情報データベースDB1のデータ格納例を示す図である。図10に示すように、ホテル情報データベースDB1は、ホテル情報を格納するためのデータベースである。例えば、ホテル情報データベースDB1には、ホテル情報を一意に識別するホテルIDに関連付けられて、データの種別、データのタイプ、及びホテル情報の実データが格納される。
【0068】
データの種別は、データの大まかな分類であり、例えば、ホテル情報であるか部屋情報であるかを識別するための情報である。即ち、データの種別は、概念的にどの階層の情報に属するかを識別するものである。ここでは、データの種別が「プロバイダ」であることは、そのデータが共通情報であることを意味し、データの種別が「アイテム」であることは、そのデータが個別情報であることを意味する。このため、データの種別が「プロバイダ」であれば、その情報は概念的には上位の情報となり、データの種別が「アイテム」であれば、その情報は概念的には下位の情報となる。ホテル情報データベースDB1には、ホテル情報が格納されるので、ホテル情報データベースDB1に格納されるデータの種別は、全て「プロバイダ」となる。
【0069】
データのタイプは、データの細かな分類であり、例えば、ホテル情報、レストラン情報、及びオプションツアーの提供会社情報といった複数の共通情報のうちの何れを示すかを識別するための情報である。即ち、データのタイプは、何の共通情報であるかを識別するための情報である。例えば、データの種別が「プロバイダ」であれば、「ホテル」、「レストラン」、及び「ツアー会社」といったタイプが存在する。例えば、ホテル情報のタイプは「ホテル」となり、レストラン情報のタイプは「レストラン」となり、オプションツアーの提供会社情報のタイプは「ツアー会社」となる。
【0070】
ホテル情報の実データは、ホテル情報の内容を示すデータであり、ホテル情報のページを表示させるためのデータである。ホテル情報の実データとしては、ホテル情報のページに表示させるテキスト及び画像が格納され、例えば、ホテルの名前、住所、連絡先、建物の画像、敷地内の施設、設備、価格帯、又は口コミなどが格納される。なお、ホテル情報の実データは、ホテル情報のページのレイアウトに関する情報を含んでいてもよい。
【0071】
図11は、部屋情報データベースDB2のデータ格納例を示す図である。図11に示すように、部屋情報データベースDB2は、部屋情報を格納するためのデータベースである。例えば、部屋情報データベースDB2には、部屋情報を一意に識別する部屋IDに関連付けられて、データの種別、データのタイプ、カテゴリ、及び部屋情報の実データが格納される。
【0072】
データの種別とタイプの意味は先述した通りである。例えば、部屋情報データベースDB2には、部屋情報が格納されるので、部屋情報データベースDB2に格納されるデータのデータ種別は、全て「アイテム」となる。また例えば、データの種別が「アイテム」であれば、「部屋」、「メニュー」、及び「ツアー詳細」といったタイプが存在する。例えば、部屋情報のタイプは「部屋」となり、メニュー情報のタイプは「メニュー」となり、オプションツアー情報のタイプは「ツアー詳細」となる。
【0073】
本実施形態では、例えば、データの種別が「プロバイダ」でありタイプが「ホテル」のホテル情報と、データの種別が「アイテム」でありタイプが「部屋」の部屋情報と、が互いに対応する。また例えば、データの種別が「プロバイダ」でありタイプが「レストラン」のレストラン情報と、データの種別が「アイテム」でありタイプが「メニュー」のメニュー情報と、が互いに対応する。また例えば、データの種別が「プロバイダ」でありタイプが「ツアー会社」の提供会社情報と、データの種別が「アイテム」でありタイプが「ツアー詳細」のオプションツアー情報と、が互いに対応する。これらの対応関係は、数式形式又はテーブル形式で定義されていてもよいし、プログラムコードの一部として定義されていてもよい。
【0074】
カテゴリは、部屋情報の属性(分類)であり、例えば、スイートルーム、ダブルルーム、シングルルームといったものである。表示制御システムSでは、複数のカテゴリが用意されており、各部屋は何れかのカテゴリに分類される。
【0075】
部屋情報の実データは、部屋情報の内容を示すデータであり、部屋情報のページを表示させるためのデータである。部屋情報の実データとしては、部屋情報のページに表示させるテキスト及び画像が格納され、例えば、部屋の名前、利用可能人数、間取り、広さ、バス・トイレの有無、又は部屋の紹介文などが格納される。なお、部屋情報の実データは、部屋情報のページのレイアウトに関する情報を含んでいてもよい。
【0076】
図12は、関連付けデータベースDB3のデータ格納例を示す図である。図12に示すように、関連付けデータベースDB3には、ホテル情報と、複数の部屋情報と、の関連付けを定義したデータベースである。なお、ホテル情報と部屋情報とを関連付けるとは、ホテル情報と部屋情報とを相互に検索可能とすることである。
【0077】
別の言い方をすれば、関連付けデータベースDB3は、ホテル情報と部屋情報との対応関係を定義するデータベースである。例えば、関連付けデータベースDB3には、ホテルIDごとに、複数の部屋IDが関連付けられている。本実施形態では、ホテルIDと部屋IDとは1対多の関係にある。
【0078】
なお、ここでは、関連付けデータベースDB3によってホテル情報と部屋情報との関連付けが定義されている場合を説明するが、これらの関連付けは、ホテル情報データベースDB1内に定義されていてもよいし、部屋情報データベースDB2内に定義されていてもよい。ホテル情報データベースDB1内に関連付けを定義する場合には、ホテルIDに関連付けて、複数の部屋IDが格納されるようにしてもよい。部屋情報データベースDB2内に関連付けを定義する場合には、部屋IDに関連付けて、ホテルIDが格納されるようにしてもよい。他にも例えば、ホテル情報と部屋情報との関連付けは、データベース形式で定義されていなくてもよく、任意の形式で定義されてよい。例えば、これらの関連付けは、数式形式のデータで定義されていてもよいし、プログラムコードの一部として記述されていてもよい。
【0079】
また、データ記憶部200に記憶されるデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部200は、予め定められた基本的な旅程を示すデータベースを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部200は、ユーザがアレンジした旅程を示すデータベースを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部200は、旅程リスト画面G1や旅程表画面G2に表示させる画像の画像データを記憶してもよい。
【0080】
[特定部]
特定部201は、制御部21を主として実現される。特定部201は、ホテル情報ごとに関連付けられた複数の部屋情報の何れかが指定された場合に、当該部屋情報に関連付けられたホテル情報と、当該ホテル情報に関連付けられた他の部屋情報と、を特定する。
【0081】
ここでの指定とは、ユーザが手動で行う指定と、コンピュータ側で自動的に行う指定と、の両方を含む意味である。即ち、部屋情報の指定は、ユーザが操作部14を操作することで行われてもよいし、コンピュータによりプログラムが実行されることで行われてもよい。
【0082】
例えば、ユーザが手動で部屋情報を指定する場合には、ユーザは、所定の指定操作をすることで部屋情報を指定する。例えば、部屋情報を示す画像(例えば、図4のエリアA20)をタップすることが指定操作の一例として説明するが、指定操作は、部屋情報を指定するための操作であればよく、他の操作であってよい。例えば、指定操作は、操作部14を使って部屋情報を示す画像を選択すること(例えば、タッチパネルで画像を長押し又はダブルタップしたり、マウスで画像をクリックしたりすること)であってもよいし、部屋情報へのリンクを選択することであってもよい。
【0083】
また例えば、コンピュータが自動的に部屋情報を指定する場合には、コンピュータは、所定条件が満たされたと判定された場合に部屋情報を指定する。所定条件としては、任意の条件であってよく、例えば、部屋情報がユーザ端末10に一定時間表示されることであってもよいし、ユーザの閲覧履歴をもとにリコメンドする部屋情報が決定されることであってもよい。
【0084】
例えば、特定部201は、ユーザの指定操作又はコンピュータの指定結果に基づいて、指定された部屋情報の部屋IDを特定する。そして、特定部201は、関連付けデータベースDB3を参照して、当該部屋IDに関連付けられたホテルIDを特定することによって、ホテル情報を特定する。また例えば、特定部201は、当該ホテルIDに関連付けられた他の部屋IDを特定することによって、他の部屋情報を特定する。
【0085】
他の部屋情報は、特定部201が特定したホテル情報に関連付けられた複数の部屋情報のうち、指定された部屋情報ではない部屋情報である。即ち、他の部屋情報は、指定された部屋情報の部屋と同じホテルの他の部屋の部屋情報である。
【0086】
特定部201が特定する他の部屋情報は、1つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、部屋タイプが2種類しかなく、部屋情報が2つしかないホテルであれば、特定部201が特定する他の部屋情報は、必然的に1つだけとなる。
【0087】
一方、ホテル情報ごとに、3つ以上の部屋情報が関連付けられている場合には、特定部201は、複数の他の部屋情報を特定してもよい。この場合、他の部屋情報が2つ以上存在するが、特定部201は、その全部を特定してもよいし、一部だけを特定してもよい。即ち、例えば、部屋タイプが10種類あり、部屋情報が10個あるホテルであれば、特定部201が特定可能な他の部屋情報は、9個となる。特定部201は、当該9個の他の部屋情報の全てを特定してもよいし、あえて一部のものしか特定しなくてもよい。一部のものしか特定しない場合には、特定部201は、タップにより指定された部屋情報とカテゴリや料金などが似たものだけを特定してもよい。
【0088】
[決定部]
決定部202は、制御部21を主として実現される。決定部202は、タップにより指定された部屋情報がホテル情報と他の部屋情報との間になるように、タップにより指定された部屋情報、ホテル情報、及び他の部屋情報の各々の順序を決定する。これらの順序を決定するためのアルゴリズムは、予めプログラムに定義されており、決定部202は、当該アルゴリズムに基づいて順序を決定する。
【0089】
なお、先述したように、部屋情報の指定は、ユーザが行ってもよいしコンピュータが行ってもよいので、本実施形態において「タップにより指定された部屋情報」と記載した箇所については、「指定された部屋情報」と読み替えることができ、この部屋情報は、ユーザが指定してものであってもよいし、コンピュータが指定したものであってもよい。
【0090】
例えば、決定部202は、ホテル情報が、タップにより指定された部屋情報の1つ前になり、他の部屋情報が、タップにより指定された部屋情報よりも後になるように順序を決定してもよい。また例えば、上記とは逆に、決定部202は、ホテル情報が、タップにより指定された部屋情報の1つ後になり、他の部屋情報が、タップにより指定された部屋情報よりも前になるように順序を決定してもよい。
【0091】
また例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報に基づいて、他の部屋情報の各々の順序を決定してもよい。本実施形態では、各部屋情報に、カテゴリが関連付けられているので、決定部202は、タップにより指定された部屋情報のカテゴリと、他の部屋情報のカテゴリと、に基づいて、他の部屋情報の各々の順序を決定する。
【0092】
例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報と同じカテゴリの他の部屋情報が、タップにより指定された部屋情報の隣となるように、他の部屋情報の各々の順序を決定する。また例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報と順番的に近いほどカテゴリが類似するように、他の部屋情報の各々の順序を決定する。別の言い方をすれば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報から見て、カテゴリが類似する順となるように、他の部屋情報の各々の順序を決定する。
【0093】
なお、カテゴリ同士の類似/非類似を定義したデータは、予めデータ記憶部200に定義しておけばよい。このデータは、数式形式又はテーブル形式であってもよいし、プログラムコードの一部であってもよい。例えば、このデータによれば、「スイートルーム」と類似するカテゴリとして「ダブルルーム」が定義され、非類似のカテゴリとして「シングルルーム」が定義される。決定部202は、当該データに基づいて、タップにより指定された部屋情報と類似するカテゴリを特定し、当該カテゴリの他の部屋情報が、タップにより指定された部屋情報の近くになるように、他の部屋情報の順序を決定する。
【0094】
なお、タップにより指定された部屋情報に基づいて、他の部屋情報の順序を決定する方法は、カテゴリを利用した方法に限られない。例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報の料金に基づいて、他の部屋情報の順序を決定してもよい。この場合、決定部202は、タップにより指定された部屋情報の料金との差が小さい順となるように、他の部屋情報の順序を決定してもよい。
【0095】
また例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報に含まれるキーワードに基づいて、他の部屋情報の順序を決定してもよい。この場合、決定部202は、タップにより指定された部屋情報のキーワードとの一致数が多い順となるように、他の部屋情報の順序を決定してもよい。他にも例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報に含まれる利用可能人数、間取り、広さ等に基づいて、他の部屋情報の順序を決定してもよい。
【0096】
[表示制御部]
表示制御部203は、制御部21を主として実現される。表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のページを表示部15に表示させる。即ち、表示制御部203は、複数の部屋情報の何れかがタップにより指定された場合に、当該部屋情報のページを表示部15に表示させる。別の言い方をすれば、表示制御部203は、部屋情報がタップされたこと(即ち、部屋情報が指定されたこと)に応じて、当該部屋情報のページを表示部15に表示させる。
【0097】
本実施形態では、サーバ20において主な表示制御が実行されるので、表示制御部203は、部屋情報データベースDB2から、タップにより指定された部屋情報を取得し、当該部屋情報に基づいて、当該部屋情報のページの表示データを生成してユーザ端末10に送信することによって、当該部屋情報のページを表示部15に表示させることになる。
【0098】
表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、他の部屋情報のページを表示させる。また、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のページが表示された状態で、所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、ホテル情報のページを表示させる。
【0099】
ページ送り操作は、ページを進めたり戻ったりするための操作であり、例えば、操作部14から行われる方向指示操作である。別の言い方をすれば、ページ送り操作は、現在のページを変更する操作であり、ページを切り替える操作ということもできる。
【0100】
本実施形態では、ページ送り操作がタッチパネル上でタッチ位置を変化させることによって行われる操作である場合を一例として説明し、更にその具体例としてスワイプを説明する。このため、本実施形態において、スワイプと記載した箇所については、ページ送り操作と読み替えることができる。
【0101】
所定方向とは、ページを進める方向又は戻る方向であり、例えば、画面上で指示される上下左右のうちの何れかの方向である。ここでの上下左右とは、ユーザが直立してユーザ端末10(表示部15)を見た場合の上下左右のことである。別の言い方をすれば、縦長の画面であれば、長辺方向が上下方向(垂直方向)であり、短辺方向が左右方向(水平方向)である。一方、横長の画面であれば、短辺方向が上下方向であり、長辺方向が左右方向である。
【0102】
所定方向がページを進める方向であれば、逆方向はページを戻る方向であり、所定方向がページを戻る方向であれば、逆方向はページを進める方向である。例えば、逆方向は、画面上において、所定方向とのなす角度が所定角度以上となる方向であり、例えば、所定方向の反対方向である。例えば、逆方向は、所定方向とのなす角度が180°であってもよいが、必ずしも真逆である必要はなく、90°より大きく180°未満の任意の角度であってもよい。
【0103】
本実施形態では、左方向(ページを進める方向)が所定方向に相当し、所定方向のページ送り操作が左スワイプである場合を一例として説明する。また、右方向(ページを戻らせる方向)が逆方向に相当し、逆方向のページ送り操作が右スワイプである場合を一例として説明する。このため、本実施形態において、左スワイプと記載した箇所については、所定方向のページ送り操作と読み替えることができ、右スワイプと記載した箇所については、逆方向のページ送り操作と読み替えることができる。
【0104】
なお、本実施形態では、図6に示すように、右に行くほどページ順が増加する場合を説明するため、左スワイプがページを進める操作であり、右スワイプがページを戻る操作である場合を説明するが、これとは逆に、左に行くほどページ順が増加する場合には、右スワイプがページを進める操作であり、左スワイプがページを戻る操作であってもよい。
【0105】
また、ページ送り操作としては、任意の操作を適用可能であり、例えば、タッチパネル上で行われるフリックであってもよいし、ページ送りの方向を示す矢印画像を選択することであってもよい。矢印画像を利用する場合には、所定方向を示す矢印画像と、逆方向を示す矢印画像と、を利用して、ユーザが指示した方向を特定してもよい。
【0106】
また例えば、ユーザ端末10がマイクを含む場合には、ページ送り操作は、音声によって指示されてもよい。また例えば、ユーザ端末10がカメラを含む場合には、ページ送り操作は、ユーザのジェスチャによって指示されてもよい。また例えば、ユーザ端末10が加速度センサやジャイロセンサを含む場合には、ページ送り操作は、ユーザ端末10の位置変化や姿勢変化によって指示されてもよい。
【0107】
例えば、ユーザがスワイプをすると、ユーザ端末10は、サーバ20に対し、スワイプが行われたことを通知する。この通知には、スワイプの方向も含まれているものとする。サーバ20が通知を受信すると、表示制御部203は、受信した通知に基づいて、スワイプの方向を特定する。表示制御部203は、スワイプの方向と、決定部202が決定した順序と、に基づいて、表示させるべきページを特定する。なお、何番目を表示中であるかを識別する情報は、予めデータ記憶部200に記憶されているものとする。表示制御部203は、ホテル情報データベースDB1又は部屋情報データベースDB2に基づいて、特定したページの表示データを生成し、ユーザ端末10に対して送信する。
【0108】
より具体的には、例えば、何れかのページが表示された状態で、ユーザが左スワイプをすると、ユーザ端末10は、サーバ20に対し、左スワイプが行われたことを通知する。サーバ20が通知を受信すると、表示制御部20は、表示中のページを識別する情報と、決定部202が決定した順序と、に基づいて、1つ後のページの表示データを生成してユーザ端末10に送信する。同様に、何れかのページが表示された状態で、ユーザが右スワイプをすると、ユーザ端末10は、サーバ20に対し、右スワイプが行われたことを通知する。サーバ20が通知を受信すると、表示制御部203は、表示中のページを識別する情報と、決定部202が決定した順序と、に基づいて、1つ前のページの表示データを生成してユーザ端末10に送信する。
【0109】
なお、ユーザがユーザ端末10でスワイプした場合に、サーバ20側で次のページを特定するのではなく、決定部202の決定結果(例えば、ホテルIDと部屋IDの並び順)を予めユーザ端末10に送信しておき、ユーザ端末10側で次のページを特定してもよい。この場合、ユーザ端末10は、次のページとして表示させたいホテルID又は部屋IDをサーバ20に送信し、サーバ20がホテルID又は部屋IDを受信すると、表示制御部203は、受信したホテルID又は部屋IDに対応するページを生成してユーザ端末10に送信することになる。なお、この場合、何番目を表示中であるかを識別する情報は、予めユーザ端末10のデータ記憶部100に記憶されているものとする。
【0110】
また例えば、ユーザ端末10に記憶されたプログラム(例えば、旅行予約アプリ)にページのフレームが含まれている場合には、ユーザ端末10の表示制御部102は、ページ内の画像やテキスト情報をサーバ20から取得し、当該取得した画像やテキスト情報をフレームに挿入してもよい。なお、フレームは、ページの基本的なレイアウトを定義するデータであり、画像やテキスト情報がフレームの所定の位置にはめ込まれることでページが完成する。このため、ページは、サーバ20側で生成されるのではなく、ユーザ端末10側で生成されるようにしてもよい。なお、ホテル情報のページ(データの種別が「プロバイダ」でありタイプが「ホテル」のページ)と部屋情報のページ(データの種別が「アイテム」でありタイプが「部屋」のページ)は、同じフレームが使用されてもよいし、異なるフレームが使用されてもよい。
【0111】
また例えば、旅程表画面G2の何れかのエリアA20がタップされると(即ち、何れかのアイテムが選択されると)、アイテム名(例えば、部屋名)とプロバイダ名(例えば、ホテル名)が抽出され、決定部202により決定された順序を示すリストが生成され、タップされたエリアA20が示すアイテムのページ情報とともに当該リストがユーザ端末10に送信されるようにしてもよい。当該リストが送信されることによって、図5に示すように、前後のアイテム名をページの上部等に表示させることができる。
【0112】
なお、部屋情報は、ページのフレームに挿入される情報ということもできる。決定部202により順序が決定される対象となるのは、部屋情報そのものであってもよいが、本実施形態では、部屋名又は部屋IDとなる場合を説明する。即ち、順序が決定される対象となるものは、ページのフレームに挿入される情報そのものでなくてもよく、当該情報を識別可能な部屋名や部屋IDであってもよい。
【0113】
本実施形態では、ホテル情報ごとに、3つ以上の部屋情報が関連付けられているので、図7を参照して説明したように、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のページが表示された状態で、左スワイプが行われるたびに、他の部屋情報のページを次々と表示させる。即ち、表示制御部203は、左スワイプが繰り返し行われた場合に、他の部屋情報のページを順次表示させる。
【0114】
また例えば、図8を参照して説明したように、表示制御部203は、ホテル情報のページが表示された状態で、左スワイプが行われた場合に、タップにより指定された部屋情報のページを再び表示させる。表示制御部203は、右スワイプが行われてホテル情報のページが表示された後に、左スワイプが行われた場合に、タップにより指定された部屋情報のページに戻らせる。
【0115】
なお、本実施形態のように、ホテル情報ごとに、3つ以上の部屋情報が関連付けられている場合には、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報に基づいて、複数の他の部屋情報の一部を表示対象としてもよい。即ち、表示制御部203は、タップにより指定された部屋と同じホテルの他の部屋の部屋情報を全て表示させなければならないのではなく、一部の部屋の部屋情報のみを表示させるようにしてもよい。この場合、一部の部屋としては、タップにより指定された部屋と同じ又は類似するタイプの部屋であってもよいし、宿泊料金、利用可能人数、間取り、広さの違いが閾値未満となる部屋であってもよい。
【0116】
[処理実行部]
処理実行部204は、制御部21を主として実現される。処理実行部204は、何れかの部屋情報のページが表示部15に表示された状態で、ユーザによる指定操作が行われた場合に、当該部屋情報に基づいて、所定の処理を実行する。
【0117】
ここでの指定操作は、ユーザが行う操作であり、ページ内の所定の画像(例えば、ボタン)を選択する操作(例えば、タッチパネルでタップしたり、マウスでクリックしたりすること)を一例として説明する。なお、指定操作は、他の操作であってもよく、例えば、タッチパネルに対する長押し又はダブルタップであってもよいし、ページ送り操作と同様に、音声、ジェスチャ、ユーザ端末10の位置変化又は姿勢変化によって行われてもよい。
【0118】
所定の処理は、予め定められた処理であればよく、例えば、表示中のページの部屋情報を、ユーザが指定した部屋情報として決定する処理である。このため、部屋情報は、ユーザが指定する情報であり、ホテル情報は、ユーザが部屋情報を指定するために参考とする情報ということができる。
【0119】
また例えば、所定の処理は、最初にタップされた部屋情報に代えて、ページに表示された部屋情報をユーザが指定した部屋情報として確定する処理であってもよい。処理実行部204が、ユーザによる指定操作に基づいて所定の処理が実行されることによって、旅程表画面G2内のページは、単なる情報の提示ではなく、ユーザとユーザ端末10との間で情報をやり取りするユーザインタフェースの役割を果たすので、より技術的な特徴を有することになる。
【0120】
[1−3−2.ユーザ端末で実現される機能]
図9に示すように、ユーザ端末10では、データ記憶部100、受付部101、及び表示制御部102が実現される。データ記憶部100、受付部101、及び表示制御部102は、それぞれ記憶手段、受付手段、及び表示制御手段の一例である。
【0121】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部100は、サーバ20から受信したデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、サーバ20から受信した部屋情報又はホテル情報のページの表示データを記憶する。他にも例えば、データ記憶部100は、旅程リスト画面G1の表示データを記憶してもよいし、旅程表画面G2の表示データを記憶してもよい。
【0122】
[受付部]
受付部101は、制御部11を主として実現される。受付部101は、操作部14の検出信号に基づいて、ユーザの操作を受け付ける。受付部101がユーザの操作を受け付けると、ユーザ端末10は、当該操作の内容を示す情報をサーバ20に送信する。例えば、受付部101がタップ、右スワイプ、又は左スワイプを受け付けると、ユーザ端末10は、何れの操作が行われたかを識別する情報をサーバ20に送信する。
【0123】
[表示制御部]
表示制御部102は、制御部11を主として実現される。表示制御部102は、サーバ20から受信した表示データに基づいて、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部102は、部屋情報又はホテル情報のページを表示部15に表示させる。他にも例えば、表示制御部102は、旅程リスト画面G1を表示させたり、旅程表画面G2を表示させたりする。なお、先述したように、ユーザ端末10のプログラム(例えば、旅行予約アプリ)にページのフレームが含まれている場合には、ユーザ端末10の表示制御部102は、サーバ20から部屋情報やホテル情報を取得し、フレームに画像やテキスト情報をはめ込むことによってページを生成してもよい。
【0124】
[1−4.本実施形態において実行される処理]
図13は、表示制御システムSにおいて実行される処理の一例を示すフロー図である。図13に示す処理は、制御部11,21が、それぞれ記憶部12,22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。下記に説明する処理は、図9に示す機能ブロックにより実行される処理の一例である。ここでは、図4に示す旅程表画面G2において、旅程表に組まれたホテルの部屋を示すエリアA20をユーザがタップした場合の処理を説明する。
【0125】
図13に示すように、まず、ユーザ端末10において、制御部11は、サーバ20に対し、旅程表画面G2においてタップされたエリアA20が示す部屋の部屋IDを送信する(S1)。なお、ユーザ端末10は、旅程表画面G2を表示させるにあたり、サーバ20から旅程表画面G2の表示データを受信しているが、その表示データの中に、エリアA20が示す部屋の部屋IDが含まれているものとする。S1においては、制御部11は、表示データを参照し、ユーザがタップしたエリアA20に関連付けられた部屋IDを取得して送信する。
【0126】
サーバ20においては、部屋IDを受信すると、制御部21は、関連付けデータベースDB3に基づいて、タップにより指定された部屋情報に関連付けられたホテル情報と、当該ホテル情報に関連付けられた他の部屋情報と、を特定する(S2)。S2においては、制御部21は、関連付けデータベースDB3を参照し、受信した部屋IDに関連付けられたホテルIDを特定する。また、制御部21は、当該ホテルIDに関連付けられた複数の部屋IDのうち、S2で受信した部屋ID以外の部屋IDを特定する。
【0127】
制御部21は、タップにより指定された部屋情報が、S2で特定されたホテル情報と他の部屋情報との間になるように、各情報の順序を決定する(S3)。S3においては、制御部21は、S2で特定したホテルIDを1番目とし、S2で受信した部屋IDを2番目とし、S2で特定した他の部屋IDを3番目以降となるように順序を決定する。S3にいて決定された順序を示すデータは、記憶部22に保持される。
【0128】
なお、S3においては、制御部21は、部屋情報データベースDB2を参照し、S2で受信した部屋IDのカテゴリと、S2で特定した他の部屋IDのカテゴリと、を取得し、S2で受信した部屋IDのカテゴリと一致又は類似する他の部屋IDが順番的に先に来るように、S2で取得した他の部屋IDの順序を決定してもよい。更に、制御部21は、S2で特定した他の部屋IDの部屋情報を参照し、料金が安い順となるように順序を決定してもよい。
【0129】
制御部21は、タップされた部屋のページの表示データを生成して送信する(S4)。S4においては、制御部21は、部屋情報データベースDB2を参照し、S2で受信した部屋IDに関連付けられた部屋情報に基づいて、表示データを生成することになる。なお、ここでは、ユーザがタップしたりスワイプしたりするたびに、ユーザ端末10とサーバ20との間で通信が発生する場合を一例として説明するが、タップやスワイプのたびに通信が発生しなくてもよい。例えば、ホテル情報のページ及び部屋情報のページがサーバ20からユーザ端末10にまとめて送信され、ユーザがタップした場合に通信を要することなく部屋情報のページが表示されるようにしてもよいし、ユーザがスワイプした場合に通信を要することなく他のページに移動したりしてもよい。この場合、ユーザ端末10が受信済みのページの範囲を超えて、ユーザが他のページに移動しようとしたときに、移動先のページがサーバ20からユーザ端末10に追加で送信されるようにしてもよい。
【0130】
ユーザ端末10においては、表示データを受信すると、制御部11は、受信した表示データに基づいて、旅程表画面G2に、タップされた部屋のページを表示させる(S5)。制御部11は、操作部14の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S6)。ここでは、左スワイプ、右スワイプ、又は表示中の部屋を旅程に組み込むためのボタンの選択が行われるものとする。なお、先述したように、本実施形態では、既に旅程に組まれている部屋のページが表示されている場合には、ボタンは表示されない。
【0131】
左スワイプが行われたと判定された場合(S6;左スワイプ)、制御部11は、サーバ20に対し、左スワイプが行われたことを通知する(S7)。なお、S3において決定された順序を示すデータをユーザ端末10に送信しておき、ユーザ端末10側で、表示中のページを特定可能としてもよい。この場合に、表示中のページが最終ページである場合には、それ以上進むことができないので、制御部11は、S7の処理を行わず、S6に戻るようにしてもよい。
【0132】
サーバ20においては、左スワイプが行われたことの通知を受信すると、制御部21は、受信した通知に基づいて、S3で決定した順序に基づいて1つ後のページ(右側のページ)を特定し、当該ページの表示データを生成して送信する(S8)。S8においては、制御部21は、部屋情報データベースDB2を参照し、1つ後のページの表示データを生成して送信する。
【0133】
ユーザ端末10においては、表示データを受信すると、制御部11は、受信した表示データに基づいて、旅程表画面G2に、1つ後のページ(右側のページ)を表示させ(S9)、S6の処理に戻る。この後に、ユーザが再び左スワイプを繰り返すと、S7〜S9の処理が繰り返し実行され、部屋情報のページが次々と表示されることになる。
【0134】
一方、S6において、右スワイプが行われたと判定された場合(S7;右スワイプ)、制御部11は、サーバ20に対し、右スワイプが行われたことを送信する(S10)。なお、S7と同様に、表示中のページが1番目である場合には、それ以上戻ることができないので、制御部11は、S10の処理を行わず、S6に戻るようにしてもよい。
【0135】
サーバ20においては、右スワイプが行われたことの通知を受信すると、制御部21は、受信した通知に基づいて、S3で決定した順序に基づいて1つ前のページ(左側のページ)を特定し、当該ページの表示データを生成して送信する(S11)。S11においては、制御部21は、ホテル情報データベースDB1又は部屋情報データベースDB2を参照し、1つ前のページの表示データを生成して送信する。
【0136】
ユーザ端末10においては、表示データを受信すると、制御部11は、受信した表示データに基づいて、旅程表画面G2に、1つ前のページ(左側のページ)を表示させ(S12)、S6の処理に戻る。
【0137】
一方、S6において、ボタンが選択されたと判定された場合(S7;ボタン)、制御部11は、サーバ20に対し、旅程の編集要求を送信する(S13)。編集要求は、所定形式のデータが送信されることで行われるようにすればよく、例えば、表示中のページの部屋IDを含んでもよい。この場合、S4、S8、又はS11で送信される表示データには、ページの部屋IDが含まれていてもよい。S13においては、制御部11は、表示データを参照し、ユーザがボタンを選択したページの部屋IDを取得して送信する。
【0138】
サーバ20においては、編集要求を受信すると、制御部21は、旅程を編集する処理を実行し(S13)、本処理は終了する。S13においては、制御部21は、ユーザが最初にタップした部屋に代えて、ボタンが選択された場合に表示されていた部屋を旅程表に組み込む処理を実行することになる。
【0139】
以上説明した表示制御システムSによれば、タップにより指定された部屋情報のページが、ホテル情報のページと他の部屋情報のページとの間に配置されるので、何れのページにも移動しやすくなり、ユーザの操作負担を軽減することができる。例えば、従来の電子パンフレットのように、ページ順が固定されている場合には、表示中の部屋情報のページからホテル情報のページに移動するために、何十回もページ送り操作をすることがあるが、タップにより指定された部屋情報に応じてページ順を動的に決定するため、例えば、1回のスワイプでホテル情報のページに移動したり他の部屋情報のページに移動したりすることができる。更に、従来の電子パンフレットでは、ページ送り操作が行われるたびに、ユーザが見る必要のないページの表示制御処理が実行されるので、ユーザ端末10やサーバ20の処理負荷が増加しがちであったが、表示制御システムSによれば、そのような無駄な表示制御処理を実行する必要がないため、ユーザ端末10やサーバ20の処理負荷を軽減することもできる。
【0140】
また、ホテル情報に対して3つ以上の部屋情報が関連付けられている場合に、左スワイプを繰り返すことで、部屋情報のページを次々と表示させることができるので、ユーザの操作負担をより効果的に軽減することができる。
【0141】
また、タップにより指定された部屋情報に基づいて、他の部屋情報の順序が決定されるので、条件の近い他の部屋情報のページを近くに配置するといったことをすることができ、所望のページに行きつくまでの操作回数を減少させることができる。このため、ユーザの操作負担をより効果的に軽減することができる。
【0142】
また、タップにより指定された部屋情報のカテゴリに基づいて、他の部屋情報の順序が決定されるので、カテゴリが同じ又は類似する他の部屋情報のページを近くに配置するといったことをすることができ、所望のページに行きつくまでの操作回数を減少させることができる。このため、ユーザの操作負担をより効果的に軽減することができる。
【0143】
また、ホテル情報のページが表示された後に、左スワイプが行われた場合に、タップにより指定された部屋情報に戻るので、ユーザはホテル情報を確認した後に、すぐに元のページに戻ることができる。
【0144】
また、他の部屋情報が多数ある場合には、所望の部屋情報ではないものも多いので、他の部屋情報の一部だけを表示対象とする場合には、不要なページが表示されることを防止することができる。
【0145】
また、部屋情報のページが表示された状態で、ユーザが指定した部屋情報に基づいて所定の処理が実行されることで、各ページをユーザインタフェースとして機能させることができる。
【0146】
また、個別情報を商品又は役務に関する情報とし、共通情報をその提供者に関する情報とすることで、商品又は役務に関する情報を確認しやすくしたり、提供者の情報を確認しやすくしたりすることができる。
【0147】
また、ページ送り操作をスワイプにすることで、直感的な操作が可能となり、ユーザの操作負担を効果的に軽減することができる。
【0148】
[1−5.実施形態1の変形例]
なお、実施形態1に係る発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0149】
(1)例えば、実施形態1では、図6に示すように「ホテルA」が1番目となり、「ホテルA」の左側にはページが存在しなかったが、「ホテルA」の左側に他のホテルのページを配置し、ユーザが右スワイプを繰り返すことで他のホテルのページが表示されるようにしてもよい。
【0150】
図14は、変形例(1)における各ページの順序を示す図である。ここでは、実施形態1と同様に、旅程表画面G2において、「ホテルA」の「スイートルームa3」という部屋のエリアA20をユーザがタップした場合を説明する。図14に示すように、「ホテルA」のページと「ホテルA」内の各部屋のページとの相対的な順序は、実施形態1と同様である。
【0151】
ただし、変形例(1)では、「ホテルA」のページが1番目になるのではなく、「ホテルA」よりも前に、「ホテルB」、「ホテルC」、「ホテルD」といった他のホテルのページが並べられる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態で、ユーザが右スワイプすると、これら他のホテルのページが表示される。
【0152】
図15は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図15に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2P)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2Q)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2R)。
【0153】
次いで、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2R)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2S)、「ホテルA」のページから、左側の「ホテルB」のページに移動する(旅程表画面G2T)。以降同様に、ユーザが右スワイプするたびに次々と左側のページに移動することができる(旅程表画面G2U〜G2X)。詳細は後述する実施形態4で説明するが、「ホテルB」、「ホテルC」、又は「ホテルD」のページが表示された状態でユーザがタップした場合には、当該ページのホテルの部屋を予約できるようにしてもよい。
【0154】
なお、「ホテルD」のページは、1番目であり左側にページがないので、「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2X)で、ユーザが右スワイプした場合には、他のページには移動しない(旅程表画面G2Y)。ただし、ロール型のユーザインタフェースを採用する場合などにおいては、「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2X)で、ユーザが右スワイプした場合に、最後のページに移動してループするようにしてもよい。また、「ホテルB」、「ホテルC」、又は「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2T,G2V,G2X)で、ユーザが左スワイプすると、表示中のページから、右側にあるホテル情報のページに戻るようになっている。即ち、「ホテルA」のページが表示された状態で右スワイプを繰り返した後に、左スワイプを繰り返すと「ホテルA」のページに戻ることができる。
【0155】
変形例(1)の決定部202は、特定部201により特定されたホテル情報(即ち、タップにより指定された部屋があるホテルのホテル情報)から見て、タップにより指定された部屋情報がある方とは逆側になるように、他のホテル情報のページの順序を決定する。決定部202は、他のホテル情報の全ての順序を決定してもよいし、一部のみの順序を決定してもよい。一部のみのホテル情報の順序を決定する場合には、決定部202は、特定部201により特定されたホテル情報と内容が類似する他のホテル情報の順序を決定してもよい。内容が類似するとは、例えば、ホテル情報に含まれる住所、施設、設備、価格帯、又は口コミの評価等が類似することである。
【0156】
変形例(1)の表示制御部203は、特定部201により特定されたホテル情報のページが表示された状態で、右スワイプが行われた場合に、他のホテル情報のページを表示させる。右スワイプが行われた場合の表示制御部203の具体的な処理内容は、実施形態1で説明した通りである。また、表示制御部203は、右スワイプが行われて他のホテル情報のページが表示された状態で、左スワイプが行われた場合には、元のホテル情報のページに戻らせる。左スワイプが行われた場合の表示制御部203の具体的な処理内容も、実施形態1で説明した通りである。
【0157】
変形例(1)によれば、右スワイプが行われた場合に他のホテル情報を表示させることができるので、他のホテルの部屋を探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0158】
(2)また例えば、変形例(1)では、図14に示すように「ホテルD」が1番目となり、「ホテルD」の左側にはページが存在しない場合を説明したが、「ホテルD」の左側に、ホテル全体情報のページを配置してもよい。なお、ホテル全体情報、概念的には、ホテル情報の上位の情報である。以降では、ホテル全体情報が、ホテル予約自体のトップページに相当する情報である場合を説明するが、当該トップページが特に存在しない場合には、図3に示す旅程リスト画面G1に表示される旅程リストがホテル全体情報に相当してもよい。
【0159】
変形例(2)のデータ記憶部200は、ホテル全体情報を記憶する。ホテル全体情報は、ホテル予約のトップページに相当する情報であり、例えば、複数の地域の各々に関する情報、現在のキャンペーン情報、及びホテルの特集情報といった情報である。
【0160】
また、変形例(2)の関連付けデータベースDB3は、ホテル全体情報と関連付けて、複数のホテル情報が格納されているものとする。例えば、ホテル全体情報を一意に識別する全体IDと、複数のホテルIDとが関連付けデータベースDB3に関連付けられている。例えば、全体IDとホテルIDとは1対多の関係にある。
【0161】
図16は、変形例(2)における各ページの順序を示す図である。図16に示すように、ホテル情報と部屋情報の相対的な順序は、変形例(1)と同様である。ただし、変形例(2)では、「ホテルD」のページが1番目になるのではなく、「ホテルD」よりも前に、ホテル全体情報のページ(例えば、ホテル予約のトップページ)が並べられる。このため、「ホテルD」のページが表示された状態で、ユーザが右スワイプすると、ホテル予約全体のページが表示される。
【0162】
図17は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図17に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2Z)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AA)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2AB)。
【0163】
変形例(1)で説明したように、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2AB)で、ユーザが右スワイプするたびに次々と左側のページに移動することができる(旅程表画面G2AA〜G2AD)。「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2AD)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AE)、左側にあるホテル全体情報のページに移動することができる(旅程表画面G2AF)。
【0164】
例えば、ホテル全体情報のページでは、「ホテルA」〜「ホテルD」以外のホテルの検索が可能となっており、ユーザは、入力したキーワードや検索条件に基づいて、任意のホテルを検索して指定することができるホテル全体情報のページから検索したホテルの部屋をユーザが指定した場合には、処理実行部204は、最初にタップした「スイートルームa3」に代えて、当該ホテルの部屋を旅程表に組み込むことになる。
【0165】
なお、ホテル予約全体のページは、1番目であり左側にページがないので、ホテル予約全体のページが表示された状態(旅程表画面G2AF)で、ユーザが右スワイプした場合には、他のページには移動しない(旅程表画面G2AG)。また、ホテル予約全体のページが表示された状態(旅程表画面G2F)で、ユーザが左スワイプすると、表示中のページから、右側にある「ホテルD」のページに戻るようになっている。以降、左スワイプを繰り返すと、「ホテルA」のページに戻ることができる。
【0166】
本変形例では、関連付けデータベースDB3において、特定部201により特定されたホテル情報は、他のホテル情報と同じ全体情報と関連付けられており、変形例(2)の表示制御部203は、特定部201により特定されたホテル情報(即ち、タップにより指定された部屋があるホテルのホテル情報)から最も離れた他のホテル情報のページが表示された状態で、右スワイプが行われた場合に、全体情報のページを表示させる。
【0167】
最も離れた他のホテル情報とは、特定部201により特定されたホテル情報と順序的に最も遠いホテル情報である。図16の例であれば、特定部201により特定されたホテル情報が「ホテルA」なので、最も離れた他のホテル情報は「ホテルD」となる。変形例(2)の決定部202は、最も離れた他のホテル情報の隣に、ホテル全体情報のページが配置されるように順序を決定する。表示制御部203は、当該決定された順序と、ユーザのスワイプと、に基づいてページの表示制御を実行する。スワイプに応じた表示制御の具体的な処理内容は、実施形態1で説明した通りである。
【0168】
変形例(2)によれば、右スワイプが行われた場合にホテル全体情報を表示させることができるので、他のホテルの部屋を探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0169】
(3)また例えば、変形例(1)では、「ホテルA」の左側に他のホテルのページが配置されたが、「ホテルA」の左側に、他のホテルのページを配置することなく、ホテル予約全体のページを配置してもよい。
【0170】
図18は、変形例(3)における各ページの順序を示す図である。図18に示すように、ホテル情報と部屋情報の相対的な順序は、実施形態1と同様である。ただし、変形例(3)では、「ホテルA」のページが1番目になるのではなく、「ホテルA」よりも前に、ホテル予約全体のページが並べられる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態で、ユーザが右スワイプすると、ホテル予約全体のページが表示される。
【0171】
図19は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図19に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2AH)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AI)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2AJ)。
【0172】
次いで、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2AJ)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AK)、左側にあるホテル予約全体のページに移動することができる(旅程表画面G2AM)。
【0173】
なお、ホテル予約全体のページは、1番目であり左側にページがないので、ホテル予約全体のページが表示された状態(旅程表画面G2AL)で、ユーザが右スワイプしても、他のページには移動しない(旅程表画面G2AM)。また、ホテル予約全体のページが表示された状態(旅程表画面G2L)で、ユーザが左スワイプすると、右側にある「ホテルA」のページに戻ることができる。
【0174】
変形例(3)でも、変形例(2)と同様に、特定部201により特定されたホテル情報は、他のホテル情報と同じホテル全体情報と関連付けられており、表示制御部203は、特定されたホテル情報のページが表示された状態で、右スワイプが行われた場合に、全体情報のページを表示させる。変形例(2)の決定部202は、特定部201により特定されたホテルの隣に、ホテル全体情報のページが配置されるように順序を決定する。表示制御部203は、当該決定された順序と、ユーザのスワイプと、に基づいてページの表示制御を実行する。スワイプに応じた表示制御の具体的な処理内容は、実施形態1で説明した通りである。
【0175】
変形例(3)によれば、右スワイプが行われた場合にホテル全体情報を表示させることができるので、他のホテルの部屋を探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0176】
[2.実施形態2]
次に、表示制御システムSの別実施形態を説明する。実施形態1では、図8に示すように、「ホテルA」のページが表示された状態で(旅程表画面G2L)、左スワイプをした場合に(旅程表画面G2N)、最初にタップされた「スイートルームa3」のページに戻る(旅程表画面G2O)場合を説明したが、「スイートルームa3」のページに戻るのではなく、他のホテル情報のページに移動してもよい。
【0177】
なお、「スイートルームa3」のページから「ホテルA」のページに移動した後に、「スイートルームa3」に戻るのではなく他のホテル情報のページに移動する処理は、「ホテルA」のページにおいて所定の操作が行われた場合に実行され、当該操作が行われなかった場合には、実施形態1のように「スイートルームa3」に戻るようにしてもよい。当該操作としては、例えば、「ホテルA」のページにおいて、「他のホテルを探す」といった画像を表示させ、当該画像を選択する操作であってもよい。
【0178】
図20は、実施形態2における各ページの順序を示す図である。図20に示すように、「スイートルームa3」がタップされてから「ホテルA」のページが表示されるまでは、ホテル情報と部屋情報の順序は、実施形態1と同様である。実施形態2では、「ホテルA」のページが表示された後は、「ホテルA」よりも後のページとして、「ホテルA」内の部屋ではなく、「ホテルB」、「ホテルC」、「ホテルD」といった他のホテルのページが並べられる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態で、ユーザが左スワイプすると、これら他のホテルのページが表示される。
【0179】
図21は、実施形態2における旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図21に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2AN)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AO)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2AP)。
【0180】
先述したように、「ホテルA」のページに移動すると、右側のページ配置が図20のように変わる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2AP)で、ユーザが左スワイプすると(旅程表画面G2AQ)、「スイートルームa3」のページに戻るのではなく、右側の「ホテルB」のページに移動する(旅程表画面G2AR)。以降同様に、ユーザが右スワイプするたびに次々と右側のページに移動することができる(旅程表画面G2AR〜G2AT)。
【0181】
なお、「ホテルD」ページは、最後であり右側にページがないので、「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2AT)で、ユーザが右スワイプした場合には、他のページには移動しない。一方、「ホテルD」のページが表示された状態(旅程表画面G2AT)で、右スワイプを繰り返すと、「ホテルA」のページに戻ることができる。
【0182】
実施形態2の決定部202は、特定部201により特定されたホテル情報(例えば、「ホテルA」)のページが表示部15に表示されたか否かを判定する。例えば、決定部202は、タップにより指定された部屋情報(例えば、「スイートルームa3」)が表示された状態で、右スワイプが行われた場合に、特定部201により特定されたホテル情報のページが表示されたと判定する。
【0183】
特定部201により特定されたホテル情報のページが表示されたと判定された場合、決定部202は、部屋情報のページが配置されていた場所に、他のホテル情報のページが配置されるように、他のホテル情報の順序を決定する。決定部202は、他のホテル情報の全ての順序を決定してもよいし、一部のみの順序を決定してもよい。一部のみのホテル情報の順序を決定する場合には、決定部202は、特定部201により特定されたホテル情報と内容が類似する他のホテル情報の順序を決定してもよい。
【0184】
実施形態2の表示制御部203は、特定されたホテル情報のページが表示された状態で、左スワイプが行われた場合に、他のホテル情報のページを表示させる。左スワイプが行われた場合の表示制御部203の具体的な処理内容も、実施形態1で説明した通りである。
【0185】
実施形態2の表示制御システムSによれば、ホテル情報が表示された後に左スワイプが行われた場合に、他のホテル情報を表示させることができるので、他のホテルの部屋を探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0186】
[実施形態2の変形例]
なお、実施形態2では、図21に示すように、「ホテルA」が1番目となり、「ホテルA」の左側にはページが存在しなかったが、「ホテルA」の左側にホテル全体情報のページを配置し、ユーザが右スワイプをすることでホテル全体情報のページが表示されるようにしてもよい。
【0187】
図22は、実施形態2の変形例における各ページの順序を示す図である。図22に示すように、「ホテルA」のページが表示された後のホテル情報の順序は、実施形態2と同様である。ただし、実施形態2では、「ホテルA」のページが1番目になるのではなく、「ホテルA」よりも前に、ホテル全体情報のページ(例えば、ホテル予約のトップページ)が並べられる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態で、ユーザが右スワイプすると、ホテル全体情報のページが表示される。
【0188】
図23は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図23に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2AU)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AV)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2AW)。
【0189】
次いで、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2AW)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2AX)、左側にあるホテル全体情報のページに移動することができる(旅程表画面G2AY)。
【0190】
なお、ホテル全体情報のページは、1番目であり左側にページがないので、ホテル全体情報のページが表示された状態(旅程表画面G2AY)で、ユーザが右スワイプした場合には、他のページには移動しない。一方、ホテル全体情報のページが表示された状態(旅程表画面G2AY)で、ユーザが左スワイプをすると、「ホテルA」のページに戻ることができる。
【0191】
また、実施形態2で説明したように、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2AZ)で、ユーザが左スワイプするたびに次々と右側のページに移動することができる点は、実施形態2と同様である(旅程表画面G2BA)。
【0192】
本変形例では、特定部201により特定されたホテル情報(例えば、「ホテルA」のホテル情報)は、他のホテル情報と同じ全体情報と関連付けられている。この点は、実施形態1の変形例(2)と同様である。
【0193】
本変形例の決定部202は、特定部201により特定されたホテルの隣に、ホテル全体情報のページが配置されるように順序を決定する。表示制御部203は、特定されたホテル情報のページが表示された状態で、右スワイプが行われた場合に、全体情報のページを表示させる。右スワイプが行われた場合の表示制御部203の具体的な処理内容は、実施形態1で説明した通りである。
【0194】
実施形態2の変形例によれば、右スワイプが行われた場合にホテル全体情報を表示させることができるので、他のホテルの部屋を探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0195】
[3.実施形態3]
実施形態1では、図8に示すように、「ホテルA」のページが表示された状態で(旅程表画面G2L)、右スワイプをした場合に(旅程表画面G2M)、左側にページがないので特に表示が変わらない場合を説明したが、「ホテルA」の左側にホテル全体情報のページを配置し、更にその左側に旅行予約に関する総合的なページを配置してもよい。
【0196】
図24は、実施形態3における情報の概念図である。図24に示すように、実施形態3では、旅程リスト画面G1がトップページになるのではなく、更にその上位のページとして、旅行予約サービス全体のトップページが存在する。以降の説明では、旅程リスト画面G1は、その配下の1ページにすぎず、例えば、ホテルだけを予約するためのホテル単体予約のトップページと、レストランだけを予約するためのレストラン単体予約のトップページと、が存在する。
【0197】
このため、情報の概念的には、第1階層として、旅行予約の総合的な旅行総合情報(例えば、旅行予約サービス全体のトップページに相当する情報)が存在する。第2階層として、旅行予約システムにおける個々のサービスの情報(例えば、ホテル全体情報)が存在する。即ち、実施形態1では第1階層として説明したホテル全体情報は、実施形態3では、第2階層となり、概念的により上位の情報が存在する。
【0198】
第3階層以下には、各サービスに係る情報が存在し、例えば、ホテル予約サービスであれば、実施形態1で説明したようなホテル情報と部屋情報が、第3階層と第4階層で存在する。また例えば、レストラン予約サービスであれば、レストラン情報が第3階層に存在し、レストランで提供されるメニューの具体的な情報が第4階層に存在する。また例えば、オプションツアー予約サービスであれば、ツアー会社情報が第3階層に存在し、ツアー会社が提供する個々のオプションツアーの具体的な情報が第4階層に存在する。
【0199】
実施形態3では、上記のような概念の情報を利用して、ユーザが右スワイプを繰り返した場合に、概念的に上位の情報のページに次々と移動するようになっている。
【0200】
図25は、実施形態3における各ページの順序を示す図である。図25に示すように、ホテル情報と部屋情報の相対的な順序は、実施形態1と同様である。ただし、実施形態3では、「ホテルA」のページが1番目になるのではなく、「ホテルA」よりも前に、ホテル予約全体のページ(例えば、ホテル予約のトップページ)が並べられ、更にその前に、旅行予約の総合的なページ(例えば、旅行予約システムのトップページ)が並べられる。このため、「ホテルA」のページが表示された状態で、ユーザが右スワイプすると、ホテル予約全体のページが表示され、続けて右スワイプすると、旅行予約全体のページが表示される。
【0201】
図26は、ユーザが右スワイプした場合に旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。図26に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2BB)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2BC)、「スイートルームa3」のページから、左側の「ホテルA」のページに移動する(旅程表画面G2BD)。
【0202】
次いで、「ホテルA」のページが表示された状態(旅程表画面G2BD)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2BE)、左側にあるホテル全体情報のページに移動することができる(旅程表画面G2BF)。更に、ホテル全体情報のページが表示された状態(旅程表画面G2BF)で、ユーザが右スワイプすると(旅程表画面G2BG)、左側にある旅行総合情報のページに移動することができる(旅程表画面G2BH)。
【0203】
なお、旅行総合情報のページは、1番目であり左側にページがないので、旅行総合情報のページが表示された状態(旅程表画面G2BH)で、ユーザが右スワイプしても、他のページには移動しない。ただし、情報の概念的に、更に上位の階層が存在する場合には、ユーザが右スワイプをするたびに、次々と上位の情報のページに移動してもよい。
【0204】
また、旅行総合情報のページが表示された状態(旅程表画面G2BH)で、ユーザが左スワイプすると、右側にあるホテル予約全体のページに戻るようにしてもよい。以降同様に、ユーザが右スワイプをするたびに、情報の概念的に、次々と下位の情報のページに移動するようにしてもよい。
【0205】
実施形態3のデータ記憶部200は、ホテル全体情報と、旅行総合情報と、を記憶する。ホテル全体情報の詳細は、実施形態1の変形例(2)で説明した通りである。旅行総合情報は、旅行予約のトップページに相当する情報であり、例えば、旅行予約サービスで取り扱われる各サービスの種類を示す情報、現在のキャンペーン情報、及び各サービスの特集情報といった情報である。
【0206】
実施形態3では、特定部201により特定されたホテル情報は、他のホテル情報と同じホテル全体情報と関連付けられており、ホテル全体情報は、他の全体情報(例えば、レストラン全体情報とオプションツアー全体情報)と同じ旅行総合情報と関連付けられている。
【0207】
実施形態3の関連付けデータベースDB3は、実施形態1の変形例(2)と同様、ホテル全体情報と関連付けて、複数のホテル情報が格納されているものとする。更に、関連付けデータベースDB3は、旅行総合情報と関連付けて、ホテル全体情報、レストラン全体情報、及びオプションツアー全体情報といった複数の全体情報と関連付けられている。例えば、旅行総合情報を一意に識別する総合IDに、これら全体情報を一意に識別する複数の全体IDが関連付けデータベースDB3に関連付けられている。例えば、総合IDと全体IDとは1対多の関係にある。
【0208】
実施形態3の決定部202は、ホテル情報のページの隣に、ホテル全体情報のページが配置され、ホテル全体情報のページの隣に、旅行総合情報のページが配置されるように順序を決定する。実施形態3の表示制御部203は、特定部201により特定されたホテル情報が表示された場合に、右スワイプが行われた場合に、全体情報を表示させる。また、表示制御部203は、全体情報が表示された場合に、右スワイプが行われた場合に、総合情報を表示させる。表示制御部203は、当該決定された順序と、ユーザのスワイプと、に基づいてページの表示制御を実行する。スワイプに応じた表示制御の具体的な処理内容は、実施形態1で説明した通りである。
【0209】
実施形態3の表示制御システムSによれば、右スワイプが行われるたびに、ホテル情報、ホテル全体情報、旅行総合情報といった情報が次々と表示されるので、他のホテル又は他のサービスを探しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。また、右スワイプが行われるたびに概念的に上位の情報が次々と表示され、例えばタップにより下位の情報のページに移動するといったこともできるため、各ページに上下階層へのリンクを表示する必要がないので、表示画面の省スペース化を図ることもできる。
【0210】
[4.実施形態4]
実施形態1〜3で説明した態様には、図15図17図21、又は図23のように、他のホテル情報(最初にタップした部屋があるホテル以外のホテル)のページを表示可能とするものがある。これらの態様において、他のホテル情報が指定された場合に、当該他のホテル情報に関連付けられた部屋情報が表示されるようにしてもよい。
【0211】
図27は、実施形態4における旅程表画面G2が変化する様子を示す図である。ここでは、実施形態1の変形例(2)のようにページが並ぶ場合(図14)を例に挙げて説明するが、他の態様についても同様の処理が実行されてよい。図27に示すように、タップされた「スイートルームa3」のページが表示された状態(旅程表画面G2BI)で、ユーザが右スワイプするたびに、次々と左側のページに移動することができる(旅程表画面G2BJ〜G2BM)。
【0212】
例えば、「ホテルB」のページが表示された状態(旅程表画面G2BM)で、ユーザがタップすると(旅程表画面G2BN)、「ホテルB」にある部屋の部屋情報のページに移動することができる(旅程表画面G2BO)。
【0213】
表示制御部203は、他のホテル情報のページが表示された状態で、当該他のホテル情報が指定された場合に、当該他のホテル情報に関連付けられた部屋情報のページを表示させる。ホテル情報の指定は、実施形態1で説明した部屋情報の指定と同様に、ユーザによって行われてもよいし、コンピュータによって行われてもよい。指定の意味は実施形態1で説明した通りである。ここでは、タップにより他の部屋情報が指定される場合を一例として説明する。
【0214】
表示制御部203は、関連付けデータベースDB3を参照し、指定された他のホテル情報のホテルIDに関連付けられた部屋IDを特定する。どの部屋IDが特定されるかは、ランダムに決まってもよいし、予め定められた部屋となるように決まってもよいし、予約数の多い部屋となるようにしてもよい。あるいは、後述する変形例のように最初にタップされた部屋に基づいて決まってもよい。表示制御部203は、部屋情報データベースDB2を参照し、特定した部屋IDに関連付けられた部屋情報に基づいて、ページの表示データを生成する。部屋情報に基づいて表示データを生成する方法やユーザ端末10にページを表示させる方法自体は、実施形態1で説明した通りである。
【0215】
実施形態4の表示制御システムSによれば、他のホテル情報のページが表示された状態でタップされた場合に、そのホテル内の部屋情報のページを表示させることができるので、他のホテルの部屋を予約しやすくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0216】
[実施形態4の変形例]
なお、実施形態4において、他のホテルの部屋を表示させる場合には、最初にタップした部屋と似た条件の部屋を表示させるようにしてもよい。即ち、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報に基づいて、タップにより指定された他のホテル情報に関連付けられた部屋情報のページを表示させるようにしてもよい。
【0217】
例えば、各部屋情報に、カテゴリが関連付けられているので、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のカテゴリと、タップにより指定された他のホテル情報に関連付けられた部屋情報のカテゴリと、に基づいて、表示させるページを決定する。この場合、表示制御部203は、カテゴリが一致する部屋情報のページを表示させてもよいし、カテゴリが類似する部屋情報のページを表示させてもよい。
【0218】
また例えば、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報の料金に基づいて、表示させるページを決定してもよい。この場合、決定部202は、タップにより指定された部屋情報の料金との差が小さい部屋情報のページを表示させてもよい。また例えば、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報に含まれるキーワードに基づいて、表示させるページを決定してもよい。この場合、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報のキーワードと一致するキーワードが最も多い部屋情報のページを表示させしてもよい。他にも例えば、表示制御部203は、タップにより指定された部屋情報に含まれる利用可能人数、間取り、広さ等に基づいて、表示させるページを決定してもよい。
【0219】
実施形態4の変形例によれば、他のホテル情報のページが表示された状態でタップされた場合に、最初にタップされた部屋情報と似た条件の部屋情報のページを表示させることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0220】
[5.その他変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。例えば、実施形態1〜4の2つ以上を組み合わせてもよい。
【0221】
例えば、表示制御システムSを旅行予約サービスで利用する場面を説明したが、他の任意のサービスで利用されるようにしてもよい。例えば、表示制御システムSを電子商取引で利用する場合には、商品の店舗情報が共通情報に相当し、商品情報が個別情報に相当してもよい。他にも例えば、商品カテゴリが共通情報に相当し、商品情報が個別情報に相当してもよい。この場合、1つの商品に対して複数の商品カテゴリが割り当てられることがあるので、共通情報と個別情報は多対多の関係であってもよい。
【0222】
また例えば、表示制御システムSが電子書籍サービスに利用される場合には、出版社、作家、又は作者といった情報が共通情報に相当し、書籍や漫画の情報が個別情報に相当してもよい。また例えば、表示制御システムSが金融サービスに利用される場合には、金融機関が共通情報に相当し、個々の金融サービスに関する情報が個別情報に相当してもよい。
【0223】
また例えば、特定部201、決定部202、及び処理実行部204がユーザ端末10で実現されてもよい。この場合、これら各機能は、制御部11を主として実現される。この場合、ユーザ端末10は、ホテル情報データベースDB1、部屋情報データベースDB2、及び関連付けデータベースDB3の各々に格納された各情報を取得して、特定部201がホテル情報や他の部屋情報を特定したり、決定部202が順序を決定したりすればよい。また、処理実行部204は、サーバ20に対してユーザが指定した部屋情報を送信することによって所定の処理を実行すればよい。また例えば、サーバ20の表示制御部203で実現される機能は、ユーザ端末10で実現されてもよい。この場合、ユーザ端末10は、ホテル情報データベースDB1、部屋情報データベースDB2、及び関連付けデータベースDB3の各々に格納された各情報を取得して各ページの表示制御を実行すればよい。
【0224】
また例えば、ユーザ端末10とサーバ20とで機能が分担されてもよい。例えば、ユーザ端末10で特定部201が実現され、他の機能がサーバ20で実現されてもよい。この場合、ユーザ端末10は、特定部201による特定結果を示すデータをサーバ20に送信すればよい。また例えば、ユーザ端末10で決定部202が実現され、他の機能がサーバ20で実現されてもよい。この場合、ユーザ端末10は、決定部202による決定結果を示すデータをサーバ20に送信すればよい。また例えば、ユーザ端末10で処理実行部204が実現され、他の機能がサーバ20で実現されてもよい。この場合、ユーザ端末10は、サーバ20に対してユーザが指定した部屋情報を送信することによって所定の処理を実行すればよい。
【要約】
ユーザの操作負担を軽減する。表示制御システム(S)の特定手段(201)は、共通情報ごとに関連付けられた複数の個別情報の何れかが指定された場合に、当該個別情報に関連付けられた共通情報と、当該共通情報に関連付けられた他の個別情報と、を特定する。決定手段(202)は、指定された個別情報が共通情報と他の個別情報との間になるように、指定された個別情報、共通情報、及び他の個別情報の各々の順序を決定する。表示制御手段(203)は、指定された個別情報のページを、表示手段(15)に表示させる。表示制御手段(203)は、指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向のページ送り操作が行われた場合に、他の個別情報のページを表示させ、指定された個別情報のページが表示された状態で、所定方向とは逆方向のページ送り操作が行われた場合に、共通情報のページを表示させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27