特許第6346763号(P6346763)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6346763資産管理支援装置、資産管理支援システム、資産管理支援プログラムおよび資産管理支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6346763
(24)【登録日】2018年6月1日
(45)【発行日】2018年6月20日
(54)【発明の名称】資産管理支援装置、資産管理支援システム、資産管理支援プログラムおよび資産管理支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20180611BHJP
【FI】
   G06Q10/10
【請求項の数】10
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-48401(P2014-48401)
(22)【出願日】2014年3月12日
(65)【公開番号】特開2015-172859(P2015-172859A)
(43)【公開日】2015年10月1日
【審査請求日】2017年2月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233491
【氏名又は名称】株式会社日立システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大西 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】勝又 大介
(72)【発明者】
【氏名】杉本 亨
(72)【発明者】
【氏名】村山 直人
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−208591(JP,A)
【文献】 特開2004−302781(JP,A)
【文献】 特開2009−203060(JP,A)
【文献】 特開2007−149070(JP,A)
【文献】 特開2004−165991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、前記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、
前記管理対象物について前記配置位置を特定する情報および前記経路履歴情報を用いて、前記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導部と、
他の装置から映像情報を着信すると、着信した前記映像情報の被写体に、前記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、前記一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれる場合には、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認部と、をし、
前記経路誘導部は、一つまたは複数の前記管理対象物のうち、前記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、前記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、前記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、前記管理対象物についての前記動画情報を用いて経路を誘導する、
とを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項2】
請求項に記載の資産管理支援装置であって、
前記経路誘導部は、前記最寄りの位置にある管理対象物に関する動画情報が再生されている期間においては、所定の範囲を録画記録する、
ことを特徴とする管理支援装置。
【請求項3】
請求項またはに記載の資産管理支援装置であって、
前記経路誘導部は、前記最寄りの管理対象物に関して複数の動画情報が存在する場合には、移動に要する時間が最短の動画情報を用いる、
ことを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか一項に記載の資産管理支援装置であって、
前記記憶部に記憶された映像情報には、管理対象物に貼付された一意のカラーコードと、前記管理対象物の一部または全部と、前記一意のカラーコードを基準とする前記管理対象物の配置位置周辺の近景と、が被写体に含まれる映像情報であり、
前記資産存在確認部は、
前記着信した前記映像情報の被写体に、前記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、含まれる場合には、前記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、前記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定し、類似する場合には、前記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する、
ことを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項5】
請求項に記載の資産管理支援装置であって、
前記カラーコードは、複数の所定の色のうちいずれか一色を付された閉じられた図形を複数含み、前記図形ごとに付された色の組み合わせに応じて、一意の情報を示す、
ことを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項6】
請求項に記載の資産管理支援装置であって、
前記カラーコードは、黒を背景色として、複数の所定の色のうちいずれか一色を付された閉じられた図形が等間隔に縦横に整列するように複数含み、前記図形のうち最左列を構成する図形は、カラーコードの位置を特定するための特定セルとして割り当てられ、最上列を構成する図形は、他の図形で付される色を示したリファレンス領域を構成するものである、
ことを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項7】
請求項1〜のいずれか一項に記載の資産管理支援装置であって、
前記記憶部には、さらに、一つまたは複数の前記管理対象物について資産存在確認を指示する指示情報が記憶され、
前記資産存在確認部は、一つまたは複数の前記管理対象物に関して、資産として確認済みである旨を登録する、
ことを特徴とする資産管理支援装置。
【請求項8】
管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、前記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、
前記管理対象物について前記配置位置を特定する情報および前記経路履歴情報を用いて、前記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導部と、
他の装置から映像情報を着信すると、着信した前記映像情報の被写体に、前記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、前記一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれる場合には、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認部と、をし、
前記経路誘導部は、一つまたは複数の前記管理対象物のうち、前記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、前記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、前記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、前記管理対象物についての前記動画情報を用いて経路を誘導する、
とを特徴とする資産管理支援システム。
【請求項9】
コンピューターに、資産管理を支援する手順を実行させるプログラムであって、
前記コンピューターを、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、前記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶手段と、制御手段、として機能させ、
前記制御手段に対して、
前記管理対象物について前記配置位置を特定する情報および前記経路履歴情報を用いて、前記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導ステップと、
他の装置から映像情報を着信すると、着信した前記映像情報の被写体に、前記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出するステップと、
一致するカラーコードが含まれる場合には、前記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、前記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定するステップと、
類似する場合には、前記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認ステップと、を実行させ
前記経路誘導ステップでは、一つまたは複数の前記管理対象物のうち、前記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、前記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、前記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、前記管理対象物についての前記動画情報を用いて経路を誘導する、
とを特徴とする資産管理支援プログラム。
【請求項10】
コンピューターを用いた、資産管理を支援する方法であって、
前記コンピューターは、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、前記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記管理対象物について前記配置位置を特定する情報および前記経路履歴情報を用いて、前記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導ステップと、
他の装置から映像情報を着信すると、着信した前記映像情報の被写体に、前記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出するステップと、
一致するカラーコードが含まれる場合には、前記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、前記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定するステップと、
類似する場合には、前記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認ステップと、を実施し、
前記経路誘導ステップでは、一つまたは複数の前記管理対象物のうち、前記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、前記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、前記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、前記管理対象物についての前記動画情報を用いて経路を誘導する、
とを特徴とする資産管理支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資産管理支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、管理コンピューターが、携帯端末において取得した管理対象の資産の資産識別子又は管理分類を含む確認対象情報を取得し、確認ステータスが未更新である資産の一覧表示を携帯端末に送信した後、携帯端末から資産識別子を取得し、この資産識別子を含む資産情報の確認ステータスを更新し、携帯端末の表示を変更させる技術がある。特許文献1は、このような技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−213347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術では、確認対象の資産の写真や、資産が配置されているフロア等の地図情報、資産を識別する情報等を携帯端末で受け付けて、これを参考にして確認担当者が資産の現物を探し出し、確認報告を行うことが可能となる。しかし、確認する現場での資産の発見、確認作業の精度、速度は確認担当者によりばらつきがあり、均質化することは難しい。
【0005】
本発明の目的は、資産を容易に、迅速に確認する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記課題を解決すべく、本発明に係る資産管理支援装置は、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、上記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、上記管理対象物について上記配置位置を特定する情報および上記経路履歴情報を用いて、上記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導部と、他の装置から映像情報を着信すると、着信した上記映像情報の被写体に、上記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、上記一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれる場合には、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認部と、をし、上記経路誘導部は、一つまたは複数の上記管理対象物のうち、上記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、上記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、上記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、上記管理対象物についての上記動画情報を用いて経路を誘導する、ことを特徴とする。
【0008】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記経路誘導部は、上記最寄りの位置にある管理対象物に関する動画情報が再生されている期間においては、所定の範囲を録画記録する、ことを特徴とするものであってもよい。
【0009】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記経路誘導部は、上記最寄りの管理対象物に関して複数の動画情報が存在する場合には、移動に要する時間が最短の動画情報を用いる、ことを特徴とするものであってもよい。
【0010】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記記憶部に記憶された映像情報には、管理対象物に貼付された一意のカラーコードと、上記管理対象物の一部または全部と、上記一意のカラーコードを基準とする上記管理対象物の配置位置周辺の近景と、が被写体に含まれる映像情報であり、上記資産存在確認部は、上記着信した上記映像情報の被写体に、上記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、含まれる場合には、上記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、上記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定し、類似する場合には、上記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する、ことを特徴とするものであってもよい。
【0011】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記カラーコードは、複数の所定の色のうちいずれか一色を付された閉じられた図形を複数含み、上記図形ごとに付された色の組み合わせに応じて、一意の情報を示す、ことを特徴とするものであってもよい。
【0012】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記カラーコードは、黒を背景色として、複数の所定の色のうちいずれか一色を付された閉じられた図形が等間隔に縦横に整列するように複数含み、上記図形のうち最左列を構成する図形は、カラーコードの位置を特定するための特定セルとして割り当てられ、最上列を構成する図形は、他の図形で付される色を示したリファレンス領域を構成するものである、ことを特徴とするものであってもよい。
【0013】
また、上記の資産管理支援装置においては、上記記憶部には、さらに、一つまたは複数の上記管理対象物について資産存在確認を指示する指示情報が記憶され、上記資産存在確認部は、上記指示情報に含まれる一つまたは複数の上記管理対象物に関して、資産として確認済みである旨を登録する、ことを特徴とするものであってもよい。
【0014】
また、本願に係る資産管理支援システムは、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、上記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、上記管理対象物について上記配置位置を特定する情報および上記経路履歴情報を用いて、上記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導部と、他の装置から映像情報を着信すると、着信した上記映像情報の被写体に、上記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出し、上記一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれる場合には、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認部と、を有し、上記経路誘導部は、一つまたは複数の上記管理対象物のうち、上記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、上記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、上記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、上記管理対象物についての上記動画情報を用いて経路を誘導する、ことを特徴とする。
【0015】
また、本願に係る資産管理支援プログラムは、コンピューターに、資産管理を支援する手順を実行させるプログラムであって、上記コンピューターを、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、上記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶手段と、制御手段、として機能させ、上記制御手段に対して、上記管理対象物について上記配置位置を特定する情報および上記経路履歴情報を用いて、上記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導ステップと、他の装置から映像情報を着信すると、着信した上記映像情報の被写体に、上記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出するステップと、一致するカラーコードが含まれる場合には、上記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、上記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定するステップと、類似する場合には、上記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認ステップと、を実行させ、上記経路誘導ステップでは、一つまたは複数の上記管理対象物のうち、上記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、上記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、上記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、上記管理対象物についての上記動画情報を用いて経路を誘導する、ことを特徴とする。
【0016】
また、本願に係る資産管理支援方法は、コンピューターを用いた、資産管理を支援する方法であって、上記コンピューターは、管理対象物に貼付された一意のカラーコードが被写体に含まれる映像情報と、上記管理対象物の配置位置を特定する情報と、以前に当該管理対象物が確認された際に確認担当者が移動した経路を特定する経路履歴情報と、建造物内部の配置を視覚化したレイアウト情報と、建造物外部についての地図情報と、以前に管理対象物が確認された際に確認担当者が撮影した動画情報と、を記憶した記憶部と、制御部と、を備え、上記制御部は、上記管理対象物について上記配置位置を特定する情報および上記経路履歴情報を用いて、上記管理対象物へ至る経路を誘導する経路誘導ステップと、他の装置から映像情報を着信すると、着信した上記映像情報の被写体に、上記管理対象物に貼付された一意のカラーコードと一致するカラーコードが含まれるか否かを検出するステップと、一致するカラーコードが含まれる場合には、上記着信した映像情報のうち検出したカラーコードを基準とする所定の範囲の映像について、上記一意のカラーコードに係る映像情報と類似するか否かを特定するステップと、類似する場合には、上記一意のカラーコードが貼付された管理対象物について、資産として確認済みである旨を登録する資産存在確認ステップと、を実施し、上記経路誘導ステップでは、一つまたは複数の上記管理対象物のうち、上記他の装置の存在する位置から最寄りの位置にある管理対象物が、上記他の装置の存在する位置が属する建造物内にある場合、上記レイアウト情報を用いて経路を誘導するとともに、上記管理対象物についての上記動画情報を用いて経路を誘導することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、資産を容易に、迅速に確認する技術を提供することができる。ただし、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る資産管理システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係る資産管理システムの構成例を示す図である。
図3】資産情報記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図4】棚卸作業情報記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図5】地図情報記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図6】棚卸経路履歴記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図7】誘導履歴記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図8】ナレッジ記憶部に格納されるデータ構造を示す図である。
図9】資産管理支援装置のハードウェア構成を示す図である。
図10】棚卸誘導端末のハードウェア構成を示す図である。
図11】資産コード登録処理のフローを示す図である。
図12】実施形態に係る資産コード登録処理の出力画面の例を示す図である。
図13】棚卸誘導処理のフローを示す図である。
図14】実施形態に係る棚卸誘導処理の出力画面の例を示す図である。
図15】資産存在確認処理のフローを示す図である。
図16】実施形態に係る資産存在確認処理の出力画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る第一の実施形態を適用した資産管理システム1を用いた実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1および図2は、本発明の第一の実施形態における資産管理システム1の概要を示す図である。本実施形態において想定する資産管理システム1においては、資産管理支援装置100と、棚卸誘導端末200と、管理対象資産300と、が利用される。資産管理支援装置100は、例えば、いわゆるパソコンやサーバー装置である。棚卸誘導端末200は、例えば、いわゆるパソコンや、情報処理機能を有する携帯機器(例えば、スマートフォン)である。管理対象資産300は、資産管理システム1において資産管理を行う対象の設備、機器等の資産である。例えば、管理対象資産300は、プリンターや現金自動預払機、複写機、発券機、POS(Point of Sales)端末等である。
【0021】
資産管理支援装置100と、棚卸誘導端末200とは、ネットワーク10を介して互いに通信可能に接続される。ただし、管理対象資産300については、必ずしも資産管理支援装置100と棚卸誘導端末200とが接続されるネットワーク10に接続される必要はない。例えば、管理対象資産300はネットワークへの接続の有無に関係なく動作するプリンタやコピー機、机や椅子等でも良い。
【0022】
資産管理システム1においては、棚卸誘導端末200を用いて管理対象資産300を撮影することで、資産の登録および資産の棚卸を行うことが可能である。また、棚卸誘導端末200は、以前の資産の棚卸の際に操作者が移動中に撮影した動画を視聴可能に提示する。棚卸誘導端末200が備える撮像部230によって撮影される対象は、管理対象資産300の外観と、管理対象資産300に貼付されたカラーコード350と、管理対象資産300が配置された位置におけるカラーコード350を基準とする所定の範囲と、が含まれる配置近景400である。
【0023】
棚卸誘導端末200により撮影された映像情報は、資産管理支援装置100へ送信され、資産管理支援装置100に蓄積される。資産管理支援装置100から棚卸誘導端末200へは、棚卸対象となる管理対象資産300の位置と、当該位置へ棚卸のために移動する経路の履歴情報と、が送信される。
【0024】
資産管理支援装置100は、棚卸誘導端末200から管理対象資産300の映像情報を収集し、含まれるカラーコード350を符号化した資産コードを用いて蓄積する。また、資産管理支援装置100は、棚卸誘導端末200に対して、存在確認を行う棚卸対象の管理対象資産300を指示する。
【0025】
ネットワーク10は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信網である。なお、携帯電話通信網等の無線通信網上のVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
【0026】
カラーコード350は、複数の所定の色のうちいずれか一色を付された閉じられた図形を複数含み、上記図形ごとに付された色の組み合わせに応じて、一意の情報を示すものである。より具体的には、カラーコードには、黒を背景色として、複数の所定の色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等)のうちいずれか一色を付された閉じられた図形(例えば、四角、丸、星等多角形を含む)が等間隔に縦横に整列するように複数含まれ、図形のうち最左列を構成する図形は、カラーコードの位置を特定するための特定セルとして割り当てられ、最上列を構成する図形は、他の図形で付される色を示したリファレンス領域が構成されるものである。カラーコード350には、例えば、カメレオンコード(登録商標)などを用いることができる。
【0027】
資産管理支援装置100には、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、が含まれる。制御部110には、資産登録部111と、棚卸指示部112と、棚卸経路誘導部113と、資産存在確認部114と、が含まれる。記憶部120には、資産情報記憶部121と、棚卸作業情報記憶部122と、地図情報記憶部123と、棚卸経路履歴記憶部124と、誘導履歴記憶部125と、ナレッジ記憶部126と、が含まれる。
【0028】
図3は、資産情報記憶部121の構成例を示す図である。資産情報記憶部121には、資産コード121Aと、資産種別121Bと、配置位置121Cと、資産映像121Dと、が対応付けられている。資産コード121Aは、管理対象資産300を特定する情報である。資産種別121Bは、管理対象資産300の種別を特定する情報である。配置位置121Cは、管理対象資産300の配置された位置を特定する情報である。資産映像121Dは、管理対象資産300を、その資産に貼付されているカラーコードと資産が配された位置付近の近景とともに撮影した映像である。
【0029】
図4は、棚卸作業情報記憶部122の構成例を示す図である。棚卸作業情報記憶部122には、資産コード122Aと、配置位置122Bと、棚卸作業予定日時122Cと、資産映像122Dと、作業者122Eと、が対応付けられている。資産コード122Aは、管理対象資産300を特定する情報である。配置位置122Bは、管理対象資産300の配置された位置を特定する情報である。棚卸作業予定日時122Cは、管理対象資産300の資産の存在確認を行う棚卸作業を実施する予定日時を特定する情報である。資産映像122Dは、管理対象資産300を、その資産に貼付されているカラーコード350と資産が配された位置付近の近景とともに撮影した映像である。作業者122Eは、管理対象資産300の棚卸作業を行う作業者を特定する情報である。
【0030】
図5は、地図情報記憶部123の構成例を示す図である。地図情報記憶部123は、地域識別子123Aと、地図情報123Bと、が対応付けられており、地図情報123Bにより特定される地図には、地形図と、建物の範囲123C、住所123D、階情報123E、レイアウト情報123Fの組み合わせが複数含まれる。
【0031】
地域識別子123Aは、所定の地域を特定する情報である。例えば、地域識別子123Aは、ある地域を複数の領域に区分けした際に、一つの領域を他の領域から区別しうる情報である。地図情報123Bは、地域識別子123Aにて特定される地域の地形情報等を特定する情報である。
【0032】
建物の範囲123Cは、地域識別子123Aにて特定される地域内の建物ごとに、その建物が占める範囲の形状と大きさとを特定する情報である。住所123Dは、建物の範囲123Cにて特定される建物の住所を特定する情報である。階情報123Eは、建物の階を特定する情報である。レイアウト情報123Fは、階情報123Eで特定される建物のフロアの見取り図等の、フロア内構成物の配置を特定する図である。
【0033】
図6は、棚卸経路履歴記憶部124の構成例を示す図である。棚卸経路履歴記憶部124は、経路を識別する経路識別子124Aと、棚卸実施期124Bと、の組み合わせごとに、資産コード124Cと、棚卸日時124Dと、作業者124Eと、棚卸資産までの移動履歴124Fと、の組み合わせが複数含まれる。
【0034】
経路識別子124Aは、管理対象資産300の棚卸を行う際の作業者の移動経路を特定する情報である。棚卸実施期124Bは、管理対象資産300の棚卸を行った時期を特定する情報である。資産コード124Cは、管理対象資産300を特定する情報である。棚卸日時124Dは、棚卸がなされた日時を特定する情報である。作業者124Eは、管理対象資産300の棚卸を行った担当者を特定する情報である。棚卸資産までの移動履歴124Fは、管理対象資産300の棚卸を行う際に、直前に棚卸を行った管理対象資産300から担当者が移動した履歴を特定する情報である。例えば、直前に棚卸を行った管理対象資産300が配置されていた建物から、次の棚卸対象の管理対象資産300が配置されている建物までの移動経路等を特定する情報である。
【0035】
図7は、誘導履歴記憶部125の構成例を示す図である。誘導履歴記憶部125は、棚卸映像125Aと、映像に含まれる資産コード125Bと、が対応付けられている。棚卸映像125Aは、管理対象資産300の棚卸を行う作業時に、管理対象資産300および貼付されたカラーコード350を撮影した映像情報である。映像に含まれる資産コード125Bは、棚卸映像125Aの映像情報に写り込んだカラーコード350から特定される資産コードを列挙したものである。
【0036】
図8は、ナレッジ記憶部126の構成例を示す図である。ナレッジ記憶部126は、経路識別子126Aと、資産コード126Bと、ナレッジ情報126Cと、が対応付けられている。経路識別子126Aは、管理対象資産300の棚卸の際の確認経路を特定する情報である。資産コード126Bは、棚卸対象の管理対象資産300を特定する情報である。ナレッジ情報126Cは、経路識別子126Aと、資産コード126Bと、の組み合わせにより特定される棚卸作業における注意点やノウハウを含む文字または音声の情報である。
【0037】
図1の説明に戻る。資産登録部111は、管理対象資産300の情報と、当該資産に関するナレッジ情報と、を受け付けると、管理対象資産300の情報については資産情報記憶部121へ、管理対象資産300のナレッジ情報についてはナレッジ記憶部126へ、それぞれ格納する。その際、資産登録部111は、管理対象資産300の情報に含まれる映像情報にカラーコードが含まれ、かつ当該カラーコードを符号化した資産コードの情報が資産情報記憶部121に格納されていない場合には、カラーコードを符号化した資産コードを特定して、管理対象資産300の情報として資産情報記憶部121へ格納する。
【0038】
棚卸指示部112は、棚卸対象の管理対象資産300を特定し、要求された条件を満たす管理対象資産300の一覧等を含む指示情報を生成し、棚卸誘導端末200に対して送信する。
【0039】
棚卸経路誘導部113は、棚卸の指示情報に含まれる管理対象資産300の棚卸作業時の移動経路の誘導に関する情報(地図上の通過地点等)を、提示する。
【0040】
資産存在確認部114は、管理対象資産300と、これに貼付されたカラーコード350およびこれらを含む所定の画角の配置近景400に関する映像情報を含む情報を受け付けて、映像内に棚卸対象となっている管理対象資産300が存在する場合には、確認済みであることを登録する。
【0041】
通信部130は、ネットワーク10を介して他の装置、例えば棚卸誘導端末200等との通信を行う。
【0042】
図2に示すように、棚卸誘導端末200には、制御部210と、記憶部220と、撮像部230と、通信部240と、が含まれる。制御部210には、撮像制御部211と、ブラウザ部212と、衛星波制御部213と、が含まれる。
【0043】
記憶部220には、図3に示す資産情報記憶部121と略同じデータ構造を有する資産情報記憶部221と、図4に示す棚卸作業情報記憶部122と略同じデータ構造を有する棚卸作業情報記憶部222と、が含まれる。そのため、両記憶部についての詳細な説明は省略する。基本的には、資産情報記憶部221および棚卸作業情報記憶部222は、棚卸誘導端末200がネットワーク10に接続できない状態(例えば、基地局からの通信圏外になっている場合、あるいは通信機能の破損時)において、一時的にキャッシュしておくデータの記憶部であるといえる。
【0044】
図2の説明に戻る。撮像制御部211は、撮像部230に対して、プレビュー情報の取得開始指示、撮影開始指示、フォーカス/露光量変更指示、撮影終了指示、取得映像情報の取り出し、等の撮像に関する指示を与える。
【0045】
ブラウザ部212は、ネットワーク10を介して、資産管理支援装置100等の別の装置に対して所定のプロトコルによる通信を行い、所定の画面情報の要求、要求結果の受信、要求結果の表示等を実行する。なお、ブラウザ部212は、HTML(Hyper Text Tranfering Language )等で作成されたWebページ等をHTTP等の通信プロトコルにより取得し表示する。
【0046】
衛星波制御部213は、衛星波を受信し、受信した情報を用いることが可能なように成形する。なお、衛星波には、GPS(GLOBAL POSITIONING SYSTEM)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)等の衛星波が含まれるが、これに限定されるものではない。
【0047】
撮像部230は、管理対象資産300と、管理対象資産300に貼付されたカラーコード350と、管理対象資産300が配置されている位置周辺の所定の範囲の配置近景400と、を撮像できる画角を有すると共に、適切な位置に移動可能な撮像装置を含む。撮像部230は、撮像して得た映像情報を、撮像制御部211に受け渡す。なお、撮像部230が得る映像情報は、動画情報であるが、これに限られず、静止画情報であってもよい。
【0048】
通信部240は、ネットワーク10を介して他の装置、例えば資産管理支援装置100等との通信を行う。
【0049】
図9は、資産管理支援装置100のハードウェア構成例を示す図である。資産管理支援装置100は、演算装置102と、外部記憶装置103と、主記憶装置104と、出力装置105と、通信装置106と、各装置をつなぐバス107と、を少なくとも備える。また、他に、資産管理支援装置100は、入力装置101を備えるものであってもよい。
【0050】
演算装置102は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。
【0051】
外部記憶装置103は、デジタル情報を記憶可能な、いわゆるハードディスク(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
【0052】
主記憶装置104は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。
【0053】
出力装置105は、例えば液晶ディスプレイや、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
【0054】
通信装置106は、ネットワーク10等を介して棚卸誘導端末200等の他の装置と通信経路を確立し、情報を送受信するネットワークカード等の装置である。
【0055】
入力装置101は、キーボードやマウス、タッチパネル等の各種入力装置である。
【0056】
上記した資産管理支援装置100の資産登録部111、棚卸指示部112、棚卸経路誘導部113、資産存在確認部114は、演算装置102に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置104、外部記憶装置103または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置104上にロードされ、演算装置102により実行される。
【0057】
また、資産管理支援装置100の記憶部120は、主記憶装置104及び外部記憶装置103により実現される。また、資産管理支援装置100の通信部130は、通信装置106により実現される。以上が、資産管理支援装置100のハードウェア構成例である。
【0058】
図10は、棚卸誘導端末200のハードウェア構成例を示す図である。棚卸誘導端末200は、入力装置201と、演算装置202と、外部記憶装置203と、主記憶装置204と、出力装置205と、撮像装置206と、衛星波受信装置207と、通信装置208と、各装置をつなぐバス209と、を少なくとも備える。
【0059】
入力装置201は、キーボードやマウス、タッチパネル等の各種入力装置である。
【0060】
演算装置202は、例えばCPUなどの演算装置である。
【0061】
外部記憶装置203は、デジタル情報を記憶可能な、いわゆるハードディスクやSSDあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
【0062】
主記憶装置204は、例えばRAMなどのメモリ装置である。
【0063】
出力装置205は、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等の表示装置である。
【0064】
撮像装置206は、所定の波長に一定以上の感度を有する素子を用いて、画像情報を出力する撮像装置である。
【0065】
衛星波受信装置207は、3つ以上の人工衛星から送信された衛星波をアンテナを用いて受信し、受信した情報に基づき現在地の座標を割り出す装置である。
【0066】
通信装置208は、ネットワーク10等を介して資産管理支援装置100等の他の装置と通信経路を確立し、情報を送受信するネットワークカード等の装置である。
【0067】
入力装置201と、演算装置202と、外部記憶装置203と、主記憶装置204と、出力装置205と、撮像装置206と、衛星波受信装置207と、通信装置208とは、バス209等の接続導線により互いに接続される。
【0068】
上記した棚卸誘導端末200の撮像制御部211、ブラウザ部212、衛星波制御部213は、演算装置202に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置204、外部記憶装置203または図示しないROM装置内に記憶され、実行にあたって主記憶装置204上にロードされ、演算装置202により実行される。
【0069】
また、棚卸誘導端末200の記憶部220は、主記憶装置204及び外部記憶装置203により実現される。また、撮像部230は、撮像装置206により実現される。また、棚卸誘導端末200の通信部240は、通信装置208により実現される。以上が、棚卸誘導端末200のハードウェア構成例である。
【0070】
資産管理支援装置100、棚卸誘導端末200のそれぞれの構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0071】
また、各制御部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各制御部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0072】
[動作の説明]次に、本実施形態における資産管理システム1の動作を説明する。図11は、本実施形態における資産コード登録処理のフロー図である。
【0073】
資産コード登録処理は、管理対象資産300の効率的な登録を実現する処理である。資産コード登録処理は、資産管理支援装置100および棚卸誘導端末200の稼動が開始され、棚卸誘導端末200の所定のランチャー等により開始指示を受け付けると、開始される。
【0074】
まず、撮像制御部211は、カラーコードを貼り付けられた資産を配置近景と共に撮像する(ステップS001)。具体的には、撮像制御部211は、カラーコード350と、カラーコード350が貼り付けられた管理対象資産300と、管理対象資産300が配置されている位置付近の近景と、を含めて撮像する。なお、この場合において、撮像範囲内に複数のカラーコード350が含まれるように撮像することで、各管理対象資産300を個々に撮像する手間を省略することができる。また、撮像して取得した映像情報は、動画情報であってもよいし、静止画情報であってもよい。
【0075】
そして、衛星波制御部213は、GPS等の位置情報を映像に関連付ける(ステップS002)。具体的には、衛星波制御部213は、GPS等の衛星波により特定した現在地の位置情報を、ステップS001にて取得した映像情報にexif等の情報として関連付ける。
【0076】
そして、ブラウザ部212は、音声や文字のガイドがあれば映像に関連付ける(ステップS003)。具体的には、ブラウザ部212は、音声や文字のガイド情報としてナレッジの入力を受け付けると、入力されたナレッジの情報をステップS001にて取得した映像情報に関連付ける。
【0077】
そして、ブラウザ部212は、資産管理支援装置100へ、カラーコードが含まれる映像情報と、関連づけられた位置情報と、関連付けられたナレッジと、を送信する(ステップS004)。なお、送信を終えると、ブラウザ部212は、棚卸誘導端末200における資産コード登録処理を終了させる。
【0078】
次に、送信された情報を受け取った資産管理支援装置100の資産登録部111は、受信した映像内のカラーコードを検出する(ステップS005)。具体的には、資産登録部111は、受信した映像情報に含まれるカラーコードの領域を特定する。具体的には、資産登録部111は、映像情報の中から、カラーコードに特徴的な図形の形状、配置等をパターンマッチングさせることで、カラーコードの存在の検出と映像内の位置の特定と、読取方向の特定等を行って、コードを一つまたは複数読み出す。
【0079】
そして、資産登録部111は、カラーコードを符号化して資産コードとして、映像と位置情報とを関連付け、既存資産コードではない場合に、新たな資産として記憶する(ステップS006)。具体的には、資産登録部111は、カラーコードの読み取りを行い、符号化して資産コードとして読出し、読み出したコードが資産情報記憶部121の資産コード121Aに記憶されていない場合には、映像情報、位置情報、ナレッジの情報をそれぞれ、資産映像121D、配置位置121C、ナレッジ情報126Cとして記憶部に記憶させる。
【0080】
以上が、資産コード登録処理の処理フローである。資産コード登録処理によれば、資産管理支援装置100は、容易に資産のカラーコード情報、資産の外観情報、資産が配置されている位置情報を含む付近の環境情報、登録者のナレッジをも含めて、容易かつ確実に登録することができる。
【0081】
図12は、資産コード登録処理において、棚卸誘導端末200上に表示される資産登録画面500の出力例を示す図である。資産登録画面500には、資産コード510Aと、映像から再読込を行う再読込ボタン領域510Bと、資産種別入力領域511と、配置位置512Aと、衛星波から再読込を行う再読込ボタン領域512Bと、登録日時513Aと、撮影を行った日時の情報を映像(映像に関連付けられた日時の情報、例えばexif情報等)から再読込する撮影情報再読込ボタン領域513Bと、登録作業者514Aと、再読込を行う再読込ボタン領域514Bと、が含まれる。
【0082】
また、資産登録画面500には、さらに、管理対象資産300の配置近景を含む資産の映像表示領域520と、音声ガイド入力指示ボタン領域530と、テキストガイド入力指示ボタン領域540と、資産登録入力指示ボタン領域550と、が含まれる。配置近景を含む資産の映像表示領域520には、撮像部230の撮影により得られる映像情報が表示される。例えば、管理対象資産であるプリンタ520Bと、プリンタ520Bに貼付されたカラーコード520Aと、プリンタ520Bの配置位置周辺の背景近景520Cと、が含まれる映像情報が表示される。
【0083】
音声ガイド入力指示ボタン領域530は、入力を受け付けると、ナレッジとして扱われる音声情報の入力受付を開始する。例えば、「このプリンタは、予備のプリンタのため、他のプリンタの修理の際には、貸し出されます。そのため、ここにない場合には、貸し出し中の可能性があります。」などの発話情報を受け付ける。
【0084】
テキストガイド入力指示ボタン領域540は、入力を受け付けると、ナレッジとして扱われるテキスト情報の入力受付を開始する。例えば、「このプリンタは、予備のプリンタのため、他のプリンタの修理の際には、貸し出されます。そのため、ここにない場合には、貸し出し中の可能性があります。」などのテキスト情報を受け付ける。
【0085】
資産登録入力指示ボタン領域550は、入力を受け付けると、資産登録画面500にて入力された情報を資産管理支援装置100に送信する。
【0086】
以上が、資産登録画面500の出力例である。
【0087】
図13は、本実施形態における棚卸誘導処理のフロー図である。
【0088】
棚卸誘導処理は、棚卸する対象の管理対象資産300の効率的な発見を実現する処理である。棚卸誘導処理は、資産管理支援装置100および棚卸誘導端末200の稼動が開始され、棚卸誘導端末200の所定のランチャー等により開始指示を受け付けると、開始される。
【0089】
まず、ブラウザ部212は、資産コード、場所、作業予定日、作業者のいずれかまたは複数の検索キーを受け付ける(ステップS101)。
【0090】
そして、ブラウザ部212は、検索キーを資産管理支援装置100へ送信する(ステップS102)。なお、ブラウザ部212は、検索キーに付帯させて、衛星波制御部213がGPS等の衛星波により特定した現在地の位置情報についても送信する。
【0091】
そして、棚卸指示部112は、検索キーにより絞り込み検索を行い、棚卸対象を特定する(ステップS103)。具体的には、棚卸指示部112は、ステップS102にて送信された検索キーを用いて、棚卸作業情報記憶部122を検索し、検索条件を満たす資産の資産コード122A、配置位置122B、棚卸作業予定日時122C、資産映像122D、作業者122Eの情報を読み出す。また、棚卸指示部112は、該当する資産コード122Aに関して、資産情報記憶部121の資産種別121Bについても読み出す。
【0092】
そして、棚卸経路誘導部113は、最寄りの棚卸対象の管理対象資産は現在地が属する建物外であるか否かを判定する(ステップS104)。具体的には、棚卸経路誘導部113は、ステップS102において送信された現在地の位置情報を用いて、現在地から最寄りの棚卸対象となっている管理対象資産300を特定し、当該管理対象資産300の配置位置122Bは、現在地が属する建物外であるか否かを判定する。なお、棚卸経路誘導部113は、地図情報記憶部123のいずれかの建物の範囲123Cにて特定される範囲内に、現在地の位置情報および最寄りの管理対象資産の配置位置が共に含まれる場合には、建物内であると判定し、そうではない場合には、建物外であると判定する。最寄りの棚卸対象の管理対象資産が現在地が属する建物内の場合には、棚卸経路誘導部113は、後述するステップS107へ制御を進める。
【0093】
最寄りの管理対象資産が現在地が属する建物外の場合(ステップS104にて「Yes」の場合)には、棚卸経路誘導部113は、棚卸経路履歴のうち、棚卸対象の資産コードのカバー率が高い経路を読出し、移動履歴およびナレッジを棚卸誘導端末へ送信する(ステップS105)。具体的には、棚卸経路誘導部113は、棚卸経路履歴記憶部124の資産コード124Cの中から、棚卸対象の管理対象資産300の資産コードが最も多く含まれる経路識別子124Aを特定する。そして、棚卸経路誘導部113は、該当する管理対象資産300のナレッジ情報126Cを経路識別子126Aと資産コード126Bの組み合わせに基づきナレッジ記憶部126から読出し、棚卸資産までの移動履歴124Fとともに棚卸誘導端末200へ送信する。
【0094】
そして、ブラウザ部212は、履歴情報と地図情報とを突き合わせて、資産までの移動経路を誘導するとともに、該当するナレッジを表示する(ステップS106)。具体的には、ブラウザ部212は、移動履歴の情報を、地図上に重畳された形で視覚的に示すとともに、次に棚卸を行う管理対象資産300に関するナレッジを、音声またはテキストにて出力する。
【0095】
棚卸経路誘導部113は、誘導履歴のうち、棚卸対象の資産コードのカバー率が高い履歴を読出し、棚卸映像を棚卸誘導端末へ送信する(ステップS107)。具体的には、棚卸経路誘導部113は、誘導履歴記憶部125の映像に含まれる資産コード125Bの中から、棚卸対象の管理対象資産300の資産コードが最も多く含まれる棚卸映像125Aを特定する。そして、棚卸経路誘導部113は、棚卸映像125Aを棚卸誘導端末200へ送信する。
【0096】
そして、ブラウザ部212は、棚卸映像を再生させつつ、レイアウトを参照して、資産までの移動経路を重畳させて表示させる(ステップS108)。具体的には、ブラウザ部212は、移動履歴の情報を、レイアウト図上に重畳された形で視覚的に示すとともに、次に棚卸を行う管理対象資産300に関する棚卸映像を、音声を伴って再生出力する。なお、撮像制御部211は、作業者が移動している期間においては、所定の範囲を録画記録する。また、ブラウザ部212は、ある管理対象物に関して複数の動画情報が存在する場合には、移動に要する時間が最短であった動画情報を用いて誘導する。
【0097】
ブラウザ部212は、棚卸対象の管理対象資産は全て誘導済みとなったか否かを判定する(ステップS109)。具体的には、ブラウザ部212は、棚卸対象の管理対象資産300について誘導済みとなった場合には、資産管理支援装置100へ通知して、ステップS104を再度実行するよう依頼する。依頼の応答が全て誘導済みである旨の応答であれば、ブラウザ部212は、棚卸誘導処理を終了させる。
【0098】
以上が、棚卸誘導処理の処理フローである。棚卸誘導処理によれば、資産管理支援装置100は、棚卸対象の管理対象資産300を特定して、建物外の管理対象資産300に対しては、移動経路を履歴から検索して提示して誘導することが可能となり、建物内の管理対象資産300に対しては、以前に棚卸した際の映像情報を参照させながらレイアウト図を用いて誘導可能となるため、作業者は迷いなく確実に棚卸作業を行うことができるといえる。
【0099】
図14は、棚卸誘導処理において、棚卸誘導端末200上に表示される経路誘導画面600の出力例を示す図である。経路誘導画面600には、棚卸対象の管理対象資産300のリスト情報と、地図情報610と、管理対象資産300が配置されている地図上の位置を示す矢印情報620A〜620Dと、次に棚卸する対象の管理対象資産300の映像情報621と、棚卸する対象の管理対象資産300間の地図上での移動経路640と、当該移動に係る所要時間の過去の実績時間650と、当該経路全体での前回の所要時間660と、資産ごとの音声のナレッジの再生を指示する音声ガイドボタン630と、が含まれる。
【0100】
音声ガイドボタン630は、入力を受け付けると、ナレッジとして扱われる音声情報の出力を開始する。例えば、「このプリンタは、予備のプリンタのため、他のプリンタの修理の際には、貸し出されます。そのため、ここにない場合には、貸し出し中の可能性があります。」などの発話情報を出力させる。
【0101】
以上が、経路誘導画面600の出力例である。
【0102】
図15は、本実施形態における資産存在確認処理のフロー図である。
【0103】
資産存在確認処理は、管理対象資産300の効率的な存在確認を実現する処理である。資産存在確認処理は、資産管理支援装置100および棚卸誘導端末200の稼動が開始され、棚卸誘導端末200の所定のランチャー等により開始指示を受け付けると、開始される。
【0104】
まず、撮像制御部211は、カラーコードを貼り付けられた資産を配置近景と共に撮像する(ステップS201)。具体的には、撮像制御部211は、カラーコード350と、カラーコード350が貼り付けられた管理対象資産300と、管理対象資産300が配置されている位置付近の近景と、を含めて撮像する。なお、この場合において、撮像範囲内に複数のカラーコード350が含まれるように撮像することで、各管理対象資産300を個々に撮像する手間を省略することができる。
【0105】
そして、衛星波制御部213は、GPS等の位置情報を映像に関連付ける(ステップS202)。具体的には、衛星波制御部213は、GPS等の衛星波により特定した現在地の位置情報を、ステップS201にて取得した映像情報にexif等の情報として関連付ける。
【0106】
そして、ブラウザ部212は、音声や文字のナレッジの入力があれば映像に関連付ける(ステップS203)。具体的には、ブラウザ部212は、音声や文字のナレッジの入力を受け付けると、入力されたナレッジの情報をステップS201にて取得した映像情報に関連付ける。
【0107】
そして、ブラウザ部212は、資産管理支援装置100へ、カラーコードが含まれる映像情報と、関連づけられた位置情報と、関連付けられたナレッジと、を送信する(ステップS204)。なお、送信を終えると、ブラウザ部212は、棚卸誘導端末200における資産存在確認処理を終了させる。
【0108】
次に、送信された情報を受け取った資産管理支援装置100の資産存在確認部114は、受信した映像内のカラーコードを検出する(ステップS205)。具体的には、資産存在確認部114は、受信した映像情報に含まれるカラーコードの領域を特定する。具体的には、資産存在確認部114は、カラーコードに特徴的な図形の形状、配置等をパターンマッチングさせることで、カラーコードの存在の検出と映像内の位置の特定と、読取方向の特定等を行って、コードを一つまたは複数読み出す。
【0109】
そして、資産存在確認部114は、カラーコードを符号化したコードが棚卸対象の資産コードと一致し、かつ、配置近景を含む映像および位置情報が所定以上類似する資産を棚卸完了とする(ステップS206)。具体的には、資産存在確認部114は、一つまたは複数のカラーコードの読み取りを行い、符号化して資産コードとして読出した場合に棚卸対象の資産コードと一致するものについて、カラーコードの大きさが一致するように、配置近景を含む映像の所定範囲を切り出して、資産情報記憶部121の資産映像121Dに格納されている同資産コードを有する資産の映像情報の同様の範囲を切り出して比較し、画像の特徴点が所定以上類似する場合には、当該資産を棚卸完了として記憶部に記憶させる。
【0110】
そして、資産存在確認部114は、棚卸完了となった資産について、棚卸映像を誘導履歴記憶部125に記憶させ、位置情報の変化を棚卸経路履歴記憶部124の棚卸資産までの移動履歴124Fに記憶させ、ナレッジについてもナレッジ記憶部126に記憶させる(ステップS207)。
【0111】
以上が、資産存在確認処理の処理フローである。資産存在確認処理によれば、資産管理支援装置100は、容易に資産のカラーコード情報、資産の外観情報、資産が配置されている位置情報を含む付近の環境情報にもとづき、正確に棚卸を行うことができる。
【0112】
図16は、資産存在確認処理において、棚卸誘導端末200上に表示される資産棚卸画面700の出力例を示す図である。資産棚卸画面700には、資産コード710Aと、映像から再読込を行う再読込ボタン領域710Bと、資産種別入力領域711と、配置位置712Aと、衛星波から再読込を再読込ボタン領域712Bと、棚卸日時713Aと、撮影を行った日時の情報を映像(映像に関連付けられた日時の情報、例えばexif情報等)から再読込する撮影情報再読込ボタン領域713Bと、作業者714Aと、再読込を行う再読込ボタン領域714Bと、が含まれる。
【0113】
また、資産棚卸画面700には、さらに、管理対象資産300の配置近景を含む資産の映像表示領域720と、音声ガイド出力指示ボタン領域730と、テキストガイド出力指示ボタン領域740と、棚卸実施入力指示ボタン領域750と、が含まれる。配置近景を含む資産の映像表示領域720には、撮像部230の撮影により得られる映像情報が表示される。例えば、管理対象資産であるプリンタ720Bと、プリンタ720Bに貼付されたカラーコード720Aと、プリンタ720Bの配置位置周辺の背景近景720Cと、が含まれる映像情報が表示される。
【0114】
音声ガイド出力指示ボタン領域730は、入力を受け付けると、ナレッジとして扱われる音声情報の出力を開始する。例えば、「このプリンタは、予備のプリンタのため、他のプリンタの修理の際には、貸し出されます。そのため、ここにない場合には、貸し出し中の可能性があります。」などの発話情報を出力する。
【0115】
テキストガイド出力指示ボタン領域740は、入力を受け付けると、ナレッジとして扱われるテキスト情報の出力を開始する。例えば、「このプリンタは、予備のプリンタのため、他のプリンタの修理の際には、貸し出されます。そのため、ここにない場合には、貸し出し中の可能性があります。」などのテキスト情報を別ウィンドウ等により出力する。
【0116】
棚卸実施入力指示ボタン領域750は、入力を受け付けると、資産棚卸画面700にて入力された情報を資産管理支援装置100に送信する。
【0117】
以上が、資産棚卸画面700の出力例である。
【0118】
以上、本発明に係る第一の実施形態を適用した資産管理システム1について説明した。
当該実施形態によると、利用者は、資産を容易に、迅速に確認することができる。
【0119】
本発明は、上記の第一の実施形態に制限されない。上記の第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記の第一の実施形態においては、棚卸誘導端末200は、ブラウザ部212により棚卸対象の資産に至る経路を提示しているが、これに限られない。例えば、棚卸誘導端末200に地図情報やレイアウト情報が設けられ、経路誘導機能を実現する演算部が存在する場合には、資産の情報を読み出すためのキーとなる情報(例えば、位置情報あるいは携帯電話網の基地局情報等)を資産管理支援装置100から取得して、棚卸誘導端末200の経路誘導機能を用いて誘導するようにしてもよい。このようにすることで、通信品質が安定しない場所等においても、安定的に資産の棚卸を行うことができるといえる。
【0120】
また例えば、上記の第一の実施形態においては、棚卸誘導端末200には、撮像部230が設けられているが、これに限られるものでもない。例えば、撮像部230に相当する光学映像取得装置を有線(USB通信、LAN等)あるいは無線(NFC(Near Field Communication)、Bluetooth、無線LAN等)により棚卸誘導端末200と接続し、撮像するようにしてもよい。このようにすると、例えば、管理対象資産300が配置された場所に設けられている監視カメラ等、定点カメラの情報を取得して資産管理の対象となる管理対象資産300の存在を確認することが可能となり、危険を伴う場所やセキュリティ上不特定多数者が訪問することが推奨されない場所等に配置された資産の確認が容易となる。
【0121】
また例えば、上記の第一の実施形態においては、資産管理支援装置100と棚卸誘導端末200とは別の装置であるが、例えば資産管理支援装置100の制御部110と記憶部120と同様の構成を棚卸誘導端末200に備える等、単一の装置により実現することも可能である。
【0122】
また、上記した実施形態の技術的要素は、単独で適用されてもよいし、プログラム部品とハードウェア部品のような複数の部分に分けられて適用されるようにしてもよい。
【0123】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。
【符号の説明】
【0124】
1・・・資産管理システム、10・・・ネットワーク、100・・・資産管理支援装置、110・・・制御部、111・・・資産登録部、112・・・棚卸指示部、113・・・棚卸経路誘導部、114・・・資産存在確認部、120・・・記憶部、121・・・資産情報記憶部、122・・・棚卸作業情報記憶部、123・・・地図情報記憶部、124・・・棚卸経路履歴記憶部、125・・誘導履歴記憶部、126・・・ナレッジ記憶部、130・・・通信部、200・・・棚卸誘導端末、210・・・制御部、211・・・撮像制御部、212・・・ブラウザ部、213・・・衛星波制御部、220・・・記憶部、221・・・資産情報記憶部、222・・・棚卸作業情報記憶部、230・・・撮像部、240・・・通信部、300・・・管理対象資産、350・・・カラーコード
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