(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6347026
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】木組み構造のベッド
(51)【国際特許分類】
A47C 19/00 20060101AFI20180618BHJP
【FI】
A47C19/00 B
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-140857(P2016-140857)
(22)【出願日】2016年6月29日
(65)【公開番号】特開2018-886(P2018-886A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2016年8月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501044884
【氏名又は名称】株式会社総桐箪笥和光
(72)【発明者】
【氏名】加島 正太
【審査官】
須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】
独国特許出願公開第04041515(DE,A1)
【文献】
登録実用新案第3153027(JP,U)
【文献】
特開2003−339478(JP,A)
【文献】
実開昭58−137360(JP,U)
【文献】
特開平08−135623(JP,A)
【文献】
実開平01−179555(JP,U)
【文献】
独国特許出願公開第102006012897(DE,A1)
【文献】
特開平11−155709(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3202742(JP,U)
【文献】
欧州特許出願公開第01835184(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C19/00−23/34
F16B12/54−12/60
F16B7/00−7/22
F16B5/00−5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚、長フレーム、短フレーム、補強材からなるベッドにおいて、脚は底辺がフラットであり、上面は長フレーム、短フレームの外側への転倒を防ぐ突起が施されており、ベッドにおける複数の脚同士が左右対称の形状であって、長フレームには補強材を乗せる受け桟があり、長フレーム、短フレームの両端部においては、脚の板厚と同じ幅で下側に切り込み加工が施されてあって、ベッドの四隅において、短フレームの切り込み部と長フレームの切り込み部が脚の突起の内側上部で直角を構成するように組み合わせ、短フレームと長フレームで構成される四角形に補強材を設置することを特徴とするベッドである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具なしで簡単に組み立て、また、分解できるベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のベッドの主だったものは、ネジで固定する方式である。構成部材も多く、組み立てや分解には、ネジ回し、又は、六角レンチ等の工具が必要であり、組み立ても難しく、組み立て時間も20〜30分かかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
工具なしで簡単に組み立て、又、分解できるベッドが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のベッドの構成部材は、脚、長フレーム、短フレーム、
補強材である。脚、長フレーム、短フレームは、すべて同じ板厚である。
【0005】
脚は底辺がフラットであり、上面は
長フレーム、短フレームの外側への転倒を防ぐ突起が施されている。
脚はベッドにおける複数の脚同士が左右対称の形状である。
【0006】
長フレームは、両端部分に、脚の板厚みと同じ幅で下側に切り込み加工が施されている。下側切り込みの開始位置は、両端部から板厚分を差し引いた位置とする。長フレームには
補強材を乗せる受け桟がある。
【0007】
短フレームは、両端から板厚分だけ内側の位置から、脚の板厚みと同じ幅で下側に切り込み加工が施されている。
【0008】
組み合わせるには、まず、脚に短フレームの切り込み部を落とし込む。次に長フレームの切り込み部を脚に落とし込む。最後に、短フレームと長フレームで構成される四角形に
補強材を落とし込む。短フレームの
内側への転倒は長フレームに支えられ、長フレームの
内側への転倒は、
補強材によって支えられる。
更に、長フレーム、短フレームの外側への転倒については、脚の突起により支えられる。このように、構成部材どうしが互いに支え合うことで、ベッドが組み立てられるという構造である。
【発明の効果】
【0009】
構成部材が少なく、組み合わせていくだけで、組み立てが簡単である。
工具も不要で、組み立て時間も短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】脚4、短フレーム2、長フレーム3の組合せ図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
図3に示す短フレーム2の下側の切り込みを脚4の
突起内側に乗せる。そのままだと、短フレーム2は内側に倒れ込む。次に、長フレーム3の下側切り込みを脚4の
突起内側に、短フレーム2と直角に乗せる。
【0012】
図4で示すように短フレーム2は長フレーム3に支えられているので内側に倒れないが、長フレーム3は内側に倒れ込む。
【0013】
図5のフレーム構造に
補強材を落とし込むことによって、全体
図1となり、長フレーム3は、
補強材によって支えられる。また、外側へは脚の突起により支えられる。このように構成部材が互いに支えあうことによって、ベッド全体が固定形成される。
【符号の説明】
【0014】
1
補強材
2 短フレーム
3 長フレーム
4 脚
5
補強材受け桟