特許第6347351号(P6347351)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6347351-和装用小物入れ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6347351
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】和装用小物入れ
(51)【国際特許分類】
   A41F 19/00 20060101AFI20180618BHJP
   A45F 3/00 20060101ALI20180618BHJP
【FI】
   A41F19/00 110G
   A45F3/00 520
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-203535(P2014-203535)
(22)【出願日】2014年10月2日
(65)【公開番号】特開2016-69778(P2016-69778A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2017年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】714009474
【氏名又は名称】萬田 緑
(72)【発明者】
【氏名】萬田 緑
【審査官】 山下 浩平
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3117203(JP,U)
【文献】 実開昭53−164517(JP,U)
【文献】 実公昭45−16917(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41F 19/00
A43C 1/00 − 15/08
A45F 3/00、3/02、3/04、3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯により形成された二重太鼓又はお太鼓の内部に収容される和装用小物入れであって、
左右方向にファスナーが設けられた開口部を有し、筒状体に形成され内部に収容部を有する本体と、
本体の背面に固定され、左右方向に延びる筒状体であり、帯締めが挿通される紐通し部とを備え、
収容部の底部は開口部の下端であるファスナー止まりより下に配置され、
ファスナーは開口部を開閉するための把持部を有し、
把持部は本体の背面側に向けて配置されている和装用小物入れ。
【請求項2】
収容部は、左側の開口部に連なる左収容部と、右側の開口部に連なる右収容部とを有し、
左収容部と右収容部とは、一端が左側の開口部に接続され、他端が右側の開口部に接続された仕切り部により仕切られている請求項1に記載の和装用小物入れ。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
帯により形成された二重太鼓又はお太鼓の内部に収容される和装用小物入れに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、和装をした際に手回り品を携帯して所持するため、着物の帯の部分に取り付けられる和装用の手回り品収容袋であって、上部が開口する袋本体10と、袋本体10の上部に、接続部22を介して取り付けられ、着用された着物60と帯50との重なる部分に上方から差し込み可能に設けられた差込部材20と、袋本体10の差込部材20の取り付け位置より下側に、帯締め52を通すように設けられた帯締め通し部30とを具備する和装用の手回り品収容袋が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−81897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の収容袋は帯に差し込んで着用するが、帯に負担がかかるとともに、着物姿を損なっている。
そこで本発明は、大切な着物と帯に負担をかけず、美しい着物姿を損なうことなく、小物を収容できる和装用小物入れを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
帯により形成された二重太鼓又はお太鼓の内部に収容される和装用小物入れであって、左右方向にファスナーが設けられた開口部を有し、筒状体に形成され内部に収容部を有する本体と、本体の背面に固定され、左右方向に延びる筒状体であり、帯締めが挿通される紐通し部とを備え、収容部の底部は開口部の下端であるファスナー止まりより下に配置され、ファスナーは開口部を開閉するための把持部を有し、把持部は本体の背面側に向けて配置されている和装用小物入れ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、大切な着物と帯に負担をかけず、美しい着物姿を損なうことなく小物を収容できる和装用小物入れを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る和装用小物入れ1を前面側から視た図である。
図2】本発明の実施形態に係る和装用小物入れ1を背面側から視た図である。
図3】本発明の実施形態に係る仕切り部122を説明する図である。
図4】本発明の実施形態に係る開口部11を説明する図である。
図5図4に示すAA断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態に係る和装用小物入れ1は、帯により形成された二重太鼓又はお太鼓の内部に収容され、左右方向にファスナー13が設けられた開口部11を有し、筒状体に形成され内部に収容部12を有する本体10と、本体10の背面に固定され、左右方向に延びる筒状体であり、帯締めが挿通される紐通し部20とを備え、収容部12の底部121は開口部11の下端であるファスナー止まり131より下に配置され、ファスナー13は開口部11を開閉するための把持部132を有し、把持部132は本体10の背面側10aに向けて配置されている。
【0009】
収容部12は、左側の開口部11に連なる左収容部12aと、右側の開口部11に連なる右収容部12bとを有し、左収容部12aと右収容部12bとは、一端が左側の開口部11に接続され、他端が右側の開口部11に接続された仕切り部122により仕切られている。
【0010】
また、和装用小物入れ1は、更に、紐通し部20と、吊り紐30とを備える。紐通し部20は、本体10の背面側10aに設けられ、帯締めが挿通される水平方向に延びる孔を有する。吊り紐30は、本体10の上部の左右端から、それぞれ延びる紐状体である。吊り紐30は、本体10から所定長さまでは、本体10と同じ仕上げ材で形成され、所定長さ以降は、ほどけにくい素材(例えば、綿テープ)で形成されている。使用者は、和装用小物入れ1をお太鼓等の内部に収容した状態で、吊り紐30を前で結び、ほどけにくい素材で形成された部分を、胸元において着物と帯の間に押し込む。
【符号の説明】
【0011】
1 和装用小物入れ
10 本体
10a 背面側
11 開口部
12 収容部
12a 左収容部
12b 右収容部
121 底部
122 仕切り部
13 ファスナー
131 ファスナー止まり
132 把持部
20 紐通し部
30 吊り紐

図1
図2
図3
図4
図5