【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、独立の請求項の特徴事項によって解決される。有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明は、医用画像化検査のための検査室の外側にある制御室内に配置された医用画像化装置の制御ユニットと、検査室内にいる操作者および/または患者寝台装置上に位置決めされて検査室内にいる患者との間で通信する方法から出発し、次の方法ステップ、即ち、
患者寝台装置上に位置決めされた対象物および/または操作者の対象物データを対象物データ取得ユニットにより取得するステップと、
対象物データ取得ユニットによって取得された対象物データを制御ユニットへ伝達するステップと、
取得された対象物データに基づいて、操作者の情報および/または患者寝台装置上に位置決めされた対象物の情報を制御ユニットにより求めるステップと、
求められた情報に基づいて出力情報を発生するステップと、
出力情報を検査室内において出力するステップと、
を含む。
【0006】
これによって、とりわけ患者の準備および/または前処理の期間中において、制御室内に配置された制御ユニットと、検査室内にいる患者および/または操作者との間での格別に時間を節約した通信が達成されるので、操作者は、制御ユニットとの通信をするのに検査室からもはや離れる必要がない。制御ユニットおよび制御室内に配置された医用画像化装置のシステム制御ユニットは、制御室内に直接的な出力手段、例えばモニタを有する。これによって、医用画像化検査の期間中にも患者との通信を行うことができる。更に、患者寝台装置上に配置された対象物の格別に時間を節約した高速の制御を行うことができ、従って医用画像化検査、例えば磁気共鳴検査、コンピュータ断層撮影検査および/または専門家が有効とみなす他の医用画像化検査の期間中の安全性を有利に高めることができる。とりわけ、医用画像化装置の患者寝台装置上に配置された少なくとも1つの対象物の対象物データを取得するための本発明による方法の流れは、特に、医用画像化検査前の患者寝台装置上での患者の前処理(準備)および/または位置決めを監視し、患者寝台装置上における患者の前処理(準備)および/または位置決めの期間中に起こり得るエラーを早期に認識し、それによりエラーのある医用画像化検査を回避することを可能にする。更に、出力情報により、医用画像化検査を担当する医療従事者、特に操作者は、患者寝台装置上における患者の前処理および/または位置決めの期間中に起こり得るエラー源を速やかに指摘されるので、このようにして操作者により即座にエラー修正が行われ、従って格別に時間を節約した患者の前処理および/または位置決めを行うことができる。更に、それによって、付属の患者前処理を伴う医用画像化検査によって引き起こされる患者の緊張状態を有利に短縮することができる。
【0007】
この関連において患者寝台装置上に配置された対象物とは、特に、人間の患者、又は例えば磁気共鳴検査用の局所コイルおよび/またはECGユニット等の医用画像化検査用の付属ユニットであると理解すべきである。出力情報は、患者寝台装置上に位置決めされた対象物の求められた情報とは異なることが好ましい。
【0008】
患者寝台装置上に配置された対象物の求められた情報は、医用画像化検査の期間中における位置情報および/または運動情報を含むとよい。それによって、常に医用画像化検査の期間中における患者の位置および/または望ましくない運動に関して患者の有利な制御を行うことができる。更に、これによって格別に速やかに、医用画像化検査の期間中における患者の望ましくない運動に特に迅速に反応することができる。落ち着かない患者には、医用画像化検査中に通信ユニットにより、動かないように注意を促すこともでき、この場合に操作者は検査室に入る必要がない。
【0009】
この場合に、出力情報が、少なくとも1つの安全上の指摘、および/または、患者および/または操作者に対する指示を含むとよく、従って患者および/または操作者に関して危険状態が認識された際に、直接的に制御ユニットによって適切な安全上の指摘が発生されて出力される。安全上の指摘および/または、例えば呼吸指示等の如き指示は、検査測定中にも患者に対して出力することができる。
【0010】
この場合に、安全上の指摘は、患者寝台装置上における患者および/または他の対象物の誤った位置決めを指摘すること、および/または、医用画像化検査のための患者の準備中に起こり得る危険領域を指摘することが特に有利である。危険状態を検出するためには、制御ユニットによって求められた情報が、例えば位置照会および/または運動照会を含み得る安全値と比較されるとよい。安全値の超過時にはじめて警告を含む出力情報が発生されるのが有利である。警告は音響的および/または光学的に検査室内に出力される。
【0011】
更に、出力情報が、医用画像化検査中における患者のための少なくとも1つの癒し画像および/または光学的刺激を含むことが提案されている。それによって、患者は、気分および/または運動に関連して医用画像化検査にとって有利な状態、特に安静状態および/または癒し状態に移行される。患者の気分および/または運動は対象物データ取得ユニットにより検出される。
【0012】
対象物データの取得は、3D画像データ取得ユニットにより光学的3D画像データを取得することによって行うことができる。3D画像データ取得ユニットは、最大10mm、好ましくは最大5mm、特に好ましくは最大3mmの精度を持つ大きなスキャン範囲、特に患者寝台装置全体をカバーするスキャン範囲を有する従来の3Dスキャナによって構成されているとよく、それによって格別にコスト効率の良い3D画像データ取得ユニットを本発明による方法に使用することができる。3D画像データは異なる撮影時間で取得された少なくとも2つの画像を有し、患者寝台装置上に位置決めされた対象物の情報はこれらの少なくとも2つの画像から求められる。3D画像データの取得は、患者寝台装置上に配置された対象物および/または操作者の物体的特徴の検出と一緒に行うとよい。代替又は追加として、音響式対象物データ取得ユニットを用いて音響的対象物データを取得することによって、対象物データの取得を行うとよい。
【0013】
本発明の他の実施形態においては、出力情報が少なくとも部分的に音声出力情報によって構成されていることが提案されている。それによって、特に操作者は、光学的な焦点を例えば患者準備部位に向け、更に出力情報の提供を受けることができる。
【0014】
更に、出力情報が、少なくとも部分的に、検査室内で表示面上に投影される光学的出力情報を含むことが提案されている。これによって、格別に高速かつ簡単に、操作者および/または患者が出力情報に気づき、あるいは出力情報が操作者および/または患者によって把握される。更に、光学的出力情報は患者のための癒し画像を含み、医用画像化検査中に患者はこの癒し画像に精神を集中し、これにより医用画像化検査を妨げ得る患者の動きは殆どなくなる。この関連において、表示面とは、とりわけ、検出器ユニットのハウジングの特に表面、および/または患者寝台装置の表面、および/または患者の表面であると理解すべきである。これらの表面上に光学的出力情報が投影される。これらの表面は操作者および/または患者の視野内に配置されている。
【0015】
更に、表示面に対して最大のコントラストを有する光学的出力情報が出力されることが提案されている。これによって操作者および/または患者のための光学的出力情報の有利な光学的視認性を達成することができる。この場合に、表示面および表示面の周囲を対象物データ取得ユニット、特に3D画像データ取得ユニットにより検出して、制御ユニットによってコントラストおよび/またはカラー構成に関して評価し、しかる後に制御ユニットによって表示面に対して最大のコントラストを有する光学的出力情報を発生させるとよい。
【0016】
更に、表示面が操作者および/または患者の注視方向に関連して選択されることが提案されている。この場合に、取得された対象物データ、特に光学的対象物データから、操作者および/または患者の注視方向が制御ユニットにより求められ、しかる後に制御ユニットによって、操作者および/または患者の周囲内で取得された対象物データに基づいて、光学的出力情報のための適切な表示面が求められるとよい。この場合に、患者および/または操作者は格別に快適に光学的出力への注意を促され、その際に操作者および/または患者はそれまでの注視方向を変える必要がない。更に、操作者も運動経過および/または作業経過を中断することなく出力情報を受け入れることができる。更に、このようにして操作者および/または患者に対する格別に迅速な情報伝達を行うことができる。
【0017】
本発明の代替的な実施形態では、光学的出力情報がデータバンクに記憶された医用画像情報を含み、該医用画像情報が患者上に投影されることが提案されている。それによって例えばアトラス画像を、医用画像化検査のための患者の準備中に患者の検査すべきスキャン部位の上に投影することができ、このようにして操作者のためにスキャン範囲選択のための有利な制御をもたらすことができる。
【0018】
光学的出力情報が少なくとも部分的に光学的制御パネルを含むと特に有利である。光学的制御パネルは表示面の上に投影された制御パネル(コントロールパネル)によって形成されているとよい。患者が、しかし特に有利には操作者が、ジェスチャーおよび/または音響的な命令によって、光学的制御パネルにおいて選択および/または入力を行うとよい。ジェスチャーおよび/または音響的な命令の検出は対象物データ取得ユニットによって行われると好ましい。これによって、特に、今行おうとする医用画像化検査について患者の準備中の作業経過を最適化することができる。何故ならば、操作者は患者に対する作業をさらに続けることができ、それにも拘わらず、光学的制御パネルにより制御命令を確定し、あるいは光学的制御パネルを介して入力を行うことができる。
【0019】
実際の状況および/または実際の位置、特に患者の実際の状況および/または実際の位置に光学的制御パネルを格別に有利に合わせることは、光学的制御パネルの位置および/またはサイズを対象物データ取得ユニットによって取得された操作者の対象物データにより選択可能および/または変更可能である場合に達成することができる。この場合に、例えば制御ユニットによって、検出された操作者のジェスチャーを、操作者による光学的制御パネルの移動として解釈することができ、これによって患者のスキャン範囲および/または検出器ユニットの均一範囲を操作者によって患者上に決定することができる。代替として、音響的対象物データとして検出される操作者の音声入力を用いても、光学的制御パネルを操作者によって選択可能および/または変更可能に構成することができる。
【0020】
更に、出力情報の出力後に操作者および/または患者の返答が音響的および/または光学的な対象物データにより検出されることが提案されている。それによって、制御ユニットと操作者および/または患者との間の通信を有利に達成することができる。特に、このようにして、操作者が検査室を離れなければならないということなしに、医用画像化装置の少なくとも部分的な制御を達成することができる。更に、操作者は、迅速に検査室内の変化および/または患者の変化、例えば患者位置の変化に反応することができる。
【0021】
操作者および/または患者の返答として検出された音響的および/または光学的な対象物データは、制御ユニットによって、設定の入力としておよび/または制御命令の入力として解釈することができる。このようにして医用画像化検査および/または患者の準備のための制御パラメータおよび/または制御設定の変更および/または入力が、操作者の取得された音響的および/または光学的な対象物データにより行われる。設定および/または制御命令の変更、および/または設定および/または制御命令の入力は、このために操作者が検査室を離れる必要なしに、操作者によって検査室内で行うことができると有利である。更に、これによって、特に医用画像化検査のための患者の前処理および/または準備の期間中における最適化した、特に時間を節約した作業経過を可能にすることができる。
【0022】
本発明の有利な実施形態では、返答から求められた情報に関連して他の出力情報が発生させられることが提案されている。これによって、特に操作者に、例えば設定内で操作者が行った変更への注意を促すことができる。更に、このようにして操作者は、取得された対象物データにより行われた操作者の入力のチェックおよび/または確認をすることができる。他の出力情報は音響的出力情報および/または光学的出力情報を含むことができる。
【0023】
更に、出力情報の出力が制御命令の実行を含むことが提案されている。それによって、医用画像化装置および/または操作者の医用画像化検査の、時間を節約した快適な少なくとも部分的な制御が達成され得る。特に、この場合に、操作者は、医用画像化装置および/または医用画像化検査の少なくとも部分的な制御のために検査室内に留まることができ、制御命令の入力のために、あるいはパラメータおよび/または設定の入力のために、制御室にいる必要がない。
【0024】
この場合に、他の出力情報が、検査室内で表示面に投影される他の光学的制御パネルを含むとよい。それによって、設定の修正および/または変更された条件への適合化を格別に迅速に操作者によって行うことができる。他の光学的制御パネルは、第1の光学的制御パネルに追加して、又は第1の光学的制御パネルの代わりに、表示面に投影されるとよい。更に、他の光学的制御パネルが、第1の光学的出力情報および/または第1の光学的制御パネルの表示面とは異なる他の表示面に投影されることも考えられ得る。
【0025】
本発明の他の実施形態においては、音響的な対象物データの取得と光学的な対象物データの取得とが同時に行われることが提案されている。それによって、位置変更、および/または、患者および/または操作者のジェスチャーも、音響命令および/または音響情報の発生も、同時に検出することができる。特に、このようにして、種々の作業経過を、時間を節約して制御ユニット内で同時に行うことができる。例えば対象物データの光学的取得により、患者寝台装置上における患者および/または他の対象物の正しい位置を、制御ユニットよって監視することができる。同時に、操作者の音声命令、例えば患者用テーブルの位置決めのための操作者の音声命令を音響式検出ユニットによって検出することができる。この場合に音響的対象物データおよび光学的対象物データの評価も同時に制御ユニット内で行うと有利である。
【0026】
同様に出力情報も光学的にも音響的にも出力されるとよい。それによって、医用画像化装置の動作に関して高い安全基準を達成することができる。例えば、これによって操作者に、光学的出力情報によっても音響的出力情報によっても、患者および/または患者寝台装置上に配置された他の対象物の起こり得る誤った位置決めへの注意を促すことができる。更に、音響的出力情報および光学的出力情報は同時に出力することができる。
【0027】
更に、本発明は、
患者撮影範囲および患者寝台装置を有し、保護された検査室内に配置されている検出器ユニットと、
保護された検査室の外側にある制御室内に配置されている制御ユニットと、
この制御ユニットと検査室内にいる操作者および/または患者との間で通信するために、患者情報および/または操作者の光学的対象物データを取得するように構成された3D画像データ取得ユニットと投影ユニットとを含む通信ユニットと、
を備える医用画像化装置から出発している。
【0028】
この医用画像化装置において、投影ユニットにより、光学的制御パネルが検査室内において表示面に投影可能であることが提案されている。これによって、患者の準備中の作業経過が今行おうとする医用画像化検査に対して最適化される。何故ならば、操作者は、患者に対する行動をさらに続けることができ、それにも拘わらず光学的制御パネルにより制御命令を確定することができあるいは設定を変更することができ、あるいは実際の危険状態への注意を促され得るからである。更に、操作者および/または患者は、視覚的な把握によって制御パネルのことを格別に迅速かつ簡単に気づく。
【0029】
更に、投影ユニットにより光学的制御パネルが検出器ユニットの外側ハウジングの上および/または患者寝台装置の上および/または患者の上に投影可能であることが提案されている。それによって、光学的制御パネルは、検査室内で操作者の注視方向に関連して投影されると有利である。このために、3D画像データ取得ユニットにより操作者の注視方向が検出され、更に、制御ユニットによって、3D画像データが有利な表示面に関して評価される。
【0030】
更に、光学的制御パネルにて行われる少なくとも1つの制御命令が、3D画像データ取得ユニットにより、操作者および/または患者のジェスチャーとして検査室内で検出可能であることが提案されている。それによって、患者の準備中における作業経過を今行おうとする医用画像化検査のために最適化することができる。何故ならば、操作者が患者に対する行動をさらに続けることができ、それにも拘らず光学的制御パネルにより制御命令を確定することができるからである。更に、制御ユニットと操作者および/または患者との間の有利な通信を達成することができ、このようにして特に、少なくとも部分的に操作者により制御される医用画像化装置の制御を、操作者が検査室から離れる必要なしに達成することができる。更に、操作者は格別に迅速に検査室内の変化および/または患者の変化に反応することができ、もしくは制御命令は検査室内の変化する条件に格別に迅速に適合させることができる。代替又は追加として、設定および/または制御命令および/または他のパラメータの入力および/または選択は、音響式対象物データ取得ユニットによる音響的命令の検出を介して行うことができる。
【0031】
投影ユニットの焦点、特に操作者および/または患者の注視方向に関する焦点の格別にフレキシブルな調整および/またはアライメントは、検査室内での投影ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整のために通信ユニットが少なくとも1つの位置決め手段を有する場合に達成することができる。この関連において、特に、投影ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整とは、特に投影ユニットの光軸の空間的な向きおよび/または空間的調整のことであると理解すべきである。位置決め手段は、特にモータユニット、特に電動機、および/またはモータユニットと投影ユニットとの間の力伝達手段および/またはエネルギー伝達手段、特に機械的な力伝達手段および/またはエネルギー伝達手段を含み得る。
【0032】
更に、3D画像データ取得ユニットの取得範囲の焦点の格別にフレキシブルな調整および/またはアライメントは、通信ユニットが、検査室内の3D画像データ取得ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整のために、少なくとも1つの位置決め手段を有する場合に達成することができる。この関連において、特に、3D画像データ取得ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整とは、3D画像データ取得ユニットの光軸の空間的な向きおよび/または空間的調整のことである。位置決め手段は、特にモータユニット、特に電動機、および/またはモータユニットと3D画像データ取得ユニットとの間の力伝達手段および/またはエネルギー伝達手段、特に機械的な力伝達手段および/またはエネルギー伝達手段を含み得る。
【0033】
更に、投影ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整のための位置決め手段および/または3D画像データ取得ユニットの空間的な向きおよび/または空間的調整のための位置決め手段が制御室内に配置されていることが提案されている。これによって、有利に、医用画像化検査中に、例えば電動機によって引き起こされる磁気共鳴検査の妨害のような医用画像化装置の妨害を防止することができる。
【0034】
本発明の他の実施形態では、3D画像データ取得ユニットが光軸を有し、投影ユニットが光軸を有し、投影ユニットの光軸の向きに対して3D画像データ取得ユニットの光軸の向きが変更可能であることが提案されている。これによって、3D画像データ取得ユニットの調整および/またはアライメントに対して投影ユニットの調整および/またはアライメントを独立に行うことができる。このようにして投影ユニットの向きを操作者および/または患者の位置に対して格別にフレキシブルにセットすることができる。
【0035】
投影ユニットおよび/または3D画像データ取得ユニットが検査室の壁に配置されているならば、投影ユニットおよび/または3D画像データ取得ユニットの格別に有利な省スペースの配置を達成することができる。
【0036】
通信ユニットが、操作者および/または患者の音響的対象物データを取得するために音響式検出ユニットを有する場合には、操作者および/または患者のジェスチャーも操作者および/または患者の音声信号も検出できる冗長的な検出ユニットを実現することができる。光学的対象物データ、特に3D画像データの取得と、音響的対象物データ、特に音声信号の検出とは、同時に行うことが好ましい。
【0037】
本発明の他の実施形態では、制御ユニットが、通信ユニットにより取得された対象物データを評価し、これらの情報に関連して音響的情報の少なくとも1つの音響的信号、例えば音声信号を発生することが提案されている。それによって、患者および/または特に操作者に対して、注視方向に関係なく、出力情報への注意を促すことができる。このために通信手段は、検査室内で音響的信号、特に音声信号を出力するために音響式出力ユニットも有するとよい。
【0038】
格別にコンパクトな通信ユニットは、制御ユニットにより通信ユニットの制御が行われる場合に得られる。この場合に制御ユニットは、3D画像データ取得ユニットと投影ユニットと音響式対象物データ取得ユニットと音響式出力ユニットとを制御する唯一の制御ユニットによって構成されているとよい。制御ユニットは医用画像化装置のシステム制御ユニットと同期されていると好ましい。更に、制御ユニットはシステム制御ユニット内に組み込まれていてもよい。
【0039】
以下において図面に基づいて説明する実施例により、本発明の他の利点、特徴および詳細を明らかにする。