特許第6347708号(P6347708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6347708
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】塗布装置および洗浄方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 11/10 20060101AFI20180618BHJP
   B08B 9/032 20060101ALI20180618BHJP
   B05C 5/02 20060101ALI20180618BHJP
   H01L 21/027 20060101ALI20180618BHJP
   B05D 3/10 20060101ALI20180618BHJP
   B05D 1/26 20060101ALI20180618BHJP
【FI】
   B05C11/10
   B08B9/032 325
   B05C5/02
   H01L21/30 564Z
   B05D3/10 F
   B05D1/26 Z
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-196000(P2014-196000)
(22)【出願日】2014年9月26日
(65)【公開番号】特開2016-64381(P2016-64381A)
(43)【公開日】2016年4月28日
【審査請求日】2017年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】時枝 大佐
【審査官】 清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−224016(JP,A)
【文献】 特開2005−219014(JP,A)
【文献】 特開2004−344696(JP,A)
【文献】 特開平07−275822(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00767010(EP,A1)
【文献】 特開平08−252550(JP,A)
【文献】 特開2007−069143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 5/00−21/00
B08B 1/00−1/04
5/00−13/00
B05D 1/00−7/26
H01L 21/30
21/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象となる面に流体である被塗布材料を塗布する塗布装置であって、
流体を吐出する吐出口を有するノズルと、
前記ノズルへ前記被塗布材料と前記被塗布材料よりも粘度の低い流体であるリンス液とを選択的に供給する供給機構と、
前記供給機構を制御する制御部と、
を備え、
前記供給機構は、
前記ノズルに接続された供給配管と、
前記供給配管内において流体の速度を変化させる流速切替手段と、
を有し、
前記制御部は、前記供給配管および前記ノズルを前記リンス液により洗浄する洗浄処理において、前記供給機構による前記リンス液の供給を継続しつつ、前記流速切替手段を動作させて前記リンス液の速度を変化させる、塗布装置。
【請求項2】
請求項1に記載の塗布装置であって、
前記流速切替手段は、前記供給配管上に設けられた開閉弁を含む、塗布装置。
【請求項3】
請求項1に記載の塗布装置であって、
前記流速切替手段は、前記供給配管上に設けられたポンプを含む、塗布装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の塗布装置であって、
前記制御部は、前記リンス液の供給時に、前記流速切替手段を、所定の時間おきに繰り返し動作させる、塗布装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の塗布装置であって、
前記ノズルから気体を排出するための排出配管と、
前記排出配管内に負圧を発生させる減圧機構と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記リンス液の供給時に前記減圧機構を動作させる、塗布装置。
【請求項6】
請求項5に記載の塗布装置であって、
前記減圧機構は、前記排出配管の下流側の端部が接続される減圧タンクを有し、
前記ノズルから前記排出配管へ流れ込んだリンス液は、前記減圧タンク内に貯留され、
前記減圧タンク内に貯留されたリンス液を、前記供給機構へ再供給する循環機構をさらに備える、塗布装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の塗布装置であって、
前記吐出口は、前記ノズルの下部に設けられたスリット状の開口であり、
前記排出配管は、前記ノズルの上部に設けられた排出口に接続される、塗布装置。
【請求項8】
流体である被塗布材料を、供給配管からノズルに供給して前記ノズルの吐出口から吐出する塗布装置において、前記供給配管および前記ノズルを、前記被塗布材料よりも粘度の低い流体であるリンス液を用いて洗浄する洗浄方法であって、
a)前記供給配管から前記ノズルへの前記リンス液の供給を開始する工程と、
b)前記工程a)の後に、前記リンス液の供給を継続しつつ、前記供給配管内の前記リンス液の流速を変化させる工程と、
を有する、洗浄方法。
【請求項9】
請求項8に記載の洗浄方法であって、
前記工程b)では、前記リンス液の流速を、所定の時間おきに繰り返し変化させる、洗浄方法。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の洗浄方法であって、
c)前記ノズルから気体を排出するための排出配管内に負圧を発生させる工程
をさらに有する、洗浄方法。
【請求項11】
請求項10に記載の洗浄方法であって、
d)前記工程c)において前記排出配管へ流れ込んだ前記リンス液を、前記供給配管の上流側へ再供給する工程
をさらに有する、洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理対象となる面に被塗布材料を塗布する塗布装置および当該塗布装置の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置用ガラス基板、半導体ウェハ、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板などの精密電子装置用基板の製造工程では、基板の表面にフォトレジスト等の被塗布材料を塗布する塗布装置が使用されている。従来の塗布装置については、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の塗布装置は、基板に対してノズルを相対的に移動させつつ、ノズルに設けられたスリット状の吐出口から、基板の表面に被塗布材料を吐出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−253093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の塗布装置では、ノズルの内部や、ノズルに接続される配管の内部を、定期的に洗浄する必要がある。洗浄時には、有機溶媒等のリンス液を、配管を介してノズルの内部へ供給する。被塗布材料の粘度が低く、被塗布材料の粘度とリンス液の粘度との差が小さい場合には、ノズルの内部や配管の内壁に付着した被塗布材料を、リンス液で容易に洗い流すことができる。
【0005】
しかしながら、高粘度の被塗布材料を用いた場合には、ノズルの内部や配管の内壁に付着した被塗布材料を、粘度の低いリンス液で洗い流すことは困難となる。このため、洗浄に時間が掛かるとともに、リンス液の使用量が増大する。また、高粘度の被塗布材料を用いる場合には、被塗布材料の流動性を確保するために、配管の内径を大きくしなければならない。このため、大径の配管の内壁全体に、リンス液を接触させることが困難となる。
【0006】
近年では、フレキシブルデバイスや電池の製造工程において、処理対象となる面に高粘度の被塗布材料を塗布する装置の需要が高まっている。これに伴い、高粘度の被塗布材料が付着したノズルおよび配管の内部を、効率よく洗浄する技術が、重要性を増している。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、供給配管の内壁に付着した被塗布材料を、被塗布材料よりも粘度の低いリンス液を用いて、効率よく洗浄できる塗布装置および洗浄方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、処理対象となる面に流体である被塗布材料を塗布する塗布装置であって、流体を吐出する吐出口を有するノズルと、前記ノズルへ前記被塗布材料と前記被塗布材料よりも粘度の低い流体であるリンス液とを選択的に供給する供給機構と、前記供給機構を制御する制御部と、を備え、前記供給機構は、前記ノズルに接続された供給配管と、前記供給配管内において流体の速度を変化させる流速切替手段と、を有し、前記制御部は、前記供給配管および前記ノズルを前記リンス液により洗浄する洗浄処理において、前記供給機構による前記リンス液の供給を継続しつつ、前記流速切替手段を動作させて前記リンス液の速度を変化させる。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の塗布装置であって、前記流速切替手段は、前記供給配管上に設けられた開閉弁を含む。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明の塗布装置であって、前記流速切替手段は、前記供給配管上に設けられたポンプを含む。
【0011】
本願の第4発明は、第1発明乃至第3発明のいずれか1発明の塗布装置であって、前記制御部は、前記リンス液の供給時に、前記流速切替手段を、所定の時間おきに繰り返し動作させる。
【0012】
本願の第5発明は、第1発明乃至第4発明のいずれか1発明の塗布装置であって、前記ノズルから気体を排出するための排出配管と、前記排出配管内に負圧を発生させる減圧機構と、をさらに備え、前記制御部は、前記リンス液の供給時に前記減圧機構を動作させる。
【0013】
本願の第6発明は、第5発明の塗布装置であって、前記減圧機構は、前記排出配管の下流側の端部が接続される減圧タンクを有し、前記ノズルから前記排出配管へ流れ込んだリンス液は、前記減圧タンク内に貯留され、前記減圧タンク内に貯留されたリンス液を、前記供給機構へ再供給する循環機構をさらに備える。
【0014】
本願の第7発明は、第5発明または第6発明の塗布装置であって、前記吐出口は、前記ノズルの下部に設けられたスリット状の開口であり、前記排出配管は、前記ノズルの上部に設けられた排出口に接続される。
【0015】
本願の第8発明は、流体である被塗布材料を、供給配管からノズルに供給して前記ノズルの吐出口から吐出する塗布装置において、前記供給配管および前記ノズルを、前記被塗布材料よりも粘度の低い流体であるリンス液を用いて洗浄する洗浄方法であって、a)前記供給配管から前記ノズルへの前記リンス液の供給を開始する工程と、b)前記工程a)の後に、前記リンス液の供給を継続しつつ、前記供給配管内の前記リンス液の流速を変化させる工程と、を有する。
【0016】
本願の第9発明は、第8発明の洗浄方法であって、前記工程b)では、前記リンス液の流速を、所定の時間おきに繰り返し変化させる。
【0017】
本願の第10発明は、第8発明または第9発明の洗浄方法であって、c)前記ノズルから気体を排出するための排出配管内に負圧を発生させる工程をさらに有する。
【0018】
本願の第11発明は、第10発明の洗浄方法であって、d)前記工程c)において前記排出配管へ流れ込んだ前記リンス液を、前記供給配管の上流側へ再供給する工程をさらに有する。
【発明の効果】
【0019】
本願の第1発明〜第11発明によれば、供給配管内において、リンス液の流速を変化させることができる。これにより、供給配管の内壁に付着した被塗布材料を、効率よく洗浄できる。
【0020】
特に、本願の第2発明によれば、供給機構の構成を複雑化することなく、リンス液の流速を変化させることができる。
【0021】
特に、本願の第3発明によれば、ポンプの圧力を選択することにより、リンス液の流速を所望の値に変化させることができる。
【0022】
特に、本願の第4発明および第9発明によれば、リンス液による洗浄効果を、より高めることができる。
【0023】
特に、本願の第5発明および第10発明によれば、供給機構から供給されるリンス液が、排出配管内に流れ込む。これにより、排出配管の内部を洗浄できる。
【0024】
特に、本願の第6発明および第11発明によれば、一旦使用したリンス液を再利用できる。これにより、リンス液の使用量を低減できる。
【0025】
特に、本願の第7発明によれば、ノズルの内部に供給されたリンス液は、上部の排出口へ向かって流れる。このため、吐出口を塞ぐ被塗布材料に対するリンス液の圧力が軽減される。その結果、吐出口を塞ぐ被塗布材料を満遍なく洗い流すことができる。したがって、スリット状の吐出口の一部分のみからリンス液が吐出される状況となりにくい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】塗布装置の斜視図である。
図2】スリットノズルの斜視図である。
図3】スリットノズルの内部の流路を示した図である。
図4】スリットノズルに接続される配管系の構成を示した図である。
図5】制御部と配管系の各部との接続構成を示したブロック図である。
図6】洗浄処理の流れを示すフローチャートである。
図7】洗浄処理中のスリットノズル内の様子を示した図(本実施形態)である。
図8】洗浄処理中のスリットノズル内の様子を示した図(比較例)である。
図9】第3開閉弁または第4開閉弁の開閉動作の例を示すタイムチャートである。
図10】変形例に係る塗布装置内の配管系の構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、説明の便宜上、塗布装置におけるスリットノズル20の移動方向を「前後方向」と称し、前後方向に直交する水平方向を「左右方向」と称する。
【0028】
<1.塗布装置の構成について>
図1は、本発明の一実施形態に係る塗布装置1の斜視図である。この塗布装置1は、フレキシブルデバイスの製造工程において、ガラス製のキャリア基板9の上面に、流動性を有する被塗布材料(例えば、ポリイミド等の樹脂)を塗布する装置である。基板9の上面に塗布された被塗布材料は、その後に固化されて薄膜となる。また、当該薄膜の表面に電極等のパターンが形成され、当該薄膜を基板9から引き剥がすことによって、フレキシブルデバイスが形成される。
【0029】
図1に示すように、本実施形態の塗布装置1は、ステージ10、スリットノズル20、ノズル保持部30、走行機構40、および制御部50を有する。
【0030】
ステージ10は、基板9を載置して保持する略直方体状の保持台である。ステージ10は、例えば一体の石材により形成される。ステージ10の上面は、平坦な基板保持面11となっている。基板保持面11には、多数の真空吸着孔(図示省略)が設けられている。基板保持面11に基板9が載置されると、真空吸着孔の吸引力によって、基板9の下面が基板保持面11に吸着する。これにより、ステージ10上に基板9が水平姿勢で固定される。また、ステージ10の内部には、複数のリフトピンが設けられている。ステージ10から基板9を搬出するときには、基板保持面11上に複数のリフトピンが突出する。これにより、基板保持面11から基板9が引き離される。
【0031】
スリットノズル20は、被塗布材料を吐出するノズルである。スリットノズル20は、左右方向に長いノズルボディ21を有する。ノズルボディ21の下端部には、左右方向に延びるスリット状の吐出口23が、設けられている。吐出口23は、ステージ10上に載置された基板9の上面に向けられている。後述する供給機構60(図4参照)からノズルボディ21内に被塗布材料が供給されると、スリットノズル20の吐出口23から、処理対象となる基板9の上面へ向けて、被塗布材料が吐出される。なお、スリットノズル20のより詳細な構造については、後述する。
【0032】
ノズル保持部30は、スリットノズル20を基板保持面11の上方に保持するための機構である。ノズル保持部30は、左右方向に延びる架橋部31と、架橋部31の両端を支持する一対の柱状の支持部32とを有する。スリットノズル20は、架橋部31の下面に取り付けられている。また、各支持部32は、架橋部31の端部の高さを調節する昇降機構33を有する。左右の昇降機構33を動作させると、架橋部31とともにスリットノズル20の高さおよび姿勢が調節される。
【0033】
走行機構40は、スリットノズル20を前後方向に移動させるための機構である。走行機構40は、一対の走行レール41と、一対のリニアモータ42とを有する。一対の走行レール41は、ステージ10の左右の側部付近において、前後方向に延びている。走行レール41は、一対の支持部32をそれぞれ支持しながら、各支持部32の下端部を前後方向に案内する。すなわち、一対の走行レール41は、一対の支持部32の移動方向を前後方向に規制するリニアガイドとして機能する。
【0034】
リニアモータ42は、ステージ10に固定された固定子421と、支持部32に固定された移動子422とを有する。固定子421は、ステージ10の左右の側縁部に沿って、前後方向に延びている。塗布装置1の稼働時には、固定子421と移動子422との間に磁気的吸引力または磁気的反発力が生じる。これにより、移動子422、ノズル保持部30、およびスリットノズル20が、一体として前後方向に移動する。
【0035】
制御部50は、塗布装置1内の各部を動作制御するための手段である。図1中に概念的に示したように、制御部50は、CPU等の演算処理部51、RAM等のメモリ52、およびハードディスクドライブ等の記憶部53を有するコンピュータにより構成されている。制御部50は、上述したリフトピン、昇降機構33、リニアモータ42等の塗布装置1内の各部と、それぞれ電気的に接続されている。また、制御部50は、後述する供給機構60、排出機構80、および循環機構90内に設けられたポンプや開閉弁とも、電気的に接続されている。制御部50は、記憶部53に記憶されたコンピュータプログラムやデータを、メモリ52に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムおよびデータに基づいて、演算処理部51が演算処理を行うことにより、塗布装置1内の各部を動作制御する。これにより、基板9に対する塗布処理や、後述する洗浄処理が進行する。
【0036】
<2.スリットノズルの構造について>
次に、スリットノズル20のより詳細な構造について、説明する。図2は、スリットノズル20の斜視図である。図3は、スリットノズル20の内部の流路210を示した図である。
【0037】
図2に示すように、スリットノズル20のノズルボディ21は、一対のノズル部材211,212と、一対のサイドプレート213,214とを有する。ノズル部材211,212およびサイドプレート213,214の材料には、例えば、アルミニウム等の金属が用いられる。一対のノズル部材211,212を互いに固定するとともに、その左右の両端部に一対のサイドプレート213,214を取り付けると、内部に流路210を有するノズルボディ21が形成される。
【0038】
ノズルボディ21には、一対の供給口22と、1つのスリット状の吐出口23とが、設けられている。一対の供給口22は、一対のサイドプレート213,214に、それぞれ設けられている。1つの吐出口23は、前方のノズル部材211の下端部と、後方のノズル部材212の下端部との間において、スリット状に開口している。塗布装置1の稼働時には、一対の供給口22からノズルボディ21内の流路210へ、被塗布材料が供給される。そして、流路210内の被塗布材料が、吐出口23からノズルボディ21の下方へ向けて、吐出される。
【0039】
また、図2に示すように、本実施形態のノズルボディ21は、1つの排出口24を有する。排出口24は、ノズルボディ21の上面に設けられている。スリットノズル20の洗浄時には、ノズルボディ21内の流路210に混入した気泡が、リンス液とともに、排出口24を介して後述する排出配管81へ排出される。これにより、ノズルボディ21内の流路210から気泡が除去される。
【0040】
<3.スリットノズルに接続される配管系の構成について>
続いて、被塗布材料およびリンス液の供給および排出に関わる配管系の構成について、説明する。図4は、スリットノズル20に接続される配管系の構成を示した図である。図4に示すように、本実施形態の塗布装置1は、供給機構60、排出機構80、および循環機構90を有する。
【0041】
供給機構60は、スリットノズル20へ被塗布材料とリンス液とを選択的に供給するための機構である。供給機構60は、被塗布材料供給源61、第1供給配管62、第1開閉弁63、リンス液供給源64、第2供給配管65、第2開閉弁66、脱気タンク67、主供給配管68、供給ポンプ69、2本の分岐供給配管70、第3開閉弁71、第4開閉弁72、第1エア供給源73、第1エア供給配管74、および第1エア用開閉弁75を有する。
【0042】
被塗布材料供給源61には、基板9の上面に塗布すべき被塗布材料が貯留されている。被塗布材料には、例えば、粘度の高い流体であるポリイミド等の溶融樹脂が用いられる。被塗布材料の粘度は、例えば、数千〜1万cP程度となる。被塗布材料供給源61と脱気タンク67とは、第1供給配管62により接続されている。また、第1供給配管62の経路上には、第1開閉弁63が介挿されている。このため、第1開閉弁63を開放すると、被塗布材料供給源61から第1供給配管62を通って脱気タンク67へ、被塗布材料が供給される。また、第1開閉弁63が閉鎖されると、被塗布材料供給源61から脱気タンク67への被塗布材料の供給が停止される。
【0043】
リンス液供給源64には、スリットノズル20およびスリットノズル20に接続される配管を洗浄するためのリンス液が貯留されている。リンス液には、被塗布材料よりも粘度の低い流体(例えば、純水や有機溶媒)が用いられる。リンス液の粘度は、例えば、1〜数cP程度となる。リンス液供給源64と脱気タンク67とは、第2供給配管65により接続されている。また、第2供給配管65の経路上には、第2開閉弁66が介挿されている。このため、第2開閉弁66を開放すると、リンス液供給源64から第2供給配管65を通って脱気タンク67へ、リンス液が供給される。また、第2開閉弁66が閉鎖されると、リンス液供給源64から脱気タンク67へのリンス液の供給が停止される。
【0044】
脱気タンク67は、被塗布材料またはリンス液を一時的に貯留する容器である。被塗布材料またはリンス液に含まれる気泡や溶存気体は、脱気タンク67内において除去される。脱気タンク67は、第1エア供給配管74を介して第1エア供給源73と接続されている。第1エア供給源73には、加圧された空気が蓄積されている。また、第1エア供給配管74の経路上には、第1エア用開閉弁75が介挿されている。第1エア用開閉弁75を開放すると、第1エア供給源73から第1エア供給配管74を通って脱気タンク67内に、加圧された空気が供給される。これにより、脱気タンク67内に貯留された被塗布材料またはリンス液の液面が加圧される。なお、加圧された空気に代えて、加圧された窒素ガス等の不活性ガスを、脱気タンク67内に供給してもよい。
【0045】
主供給配管68の上流側の端部は、脱気タンク67の底部に接続されている。主供給配管68の下流側の端部には、2本の分岐供給配管70の上流側の端部が、それぞれ接続されている。また、2本の分岐供給配管70の下流側の端部は、スリットノズル20の2つの供給口22に、それぞれ接続されている。主供給配管68および分岐供給配管70の内径は、粘度の高い被塗布材料が流動するのに十分な寸法を有する。
【0046】
主供給配管68の経路上には、供給ポンプ69が設けられている。また、2本の分岐供給配管70の各経路上には、第3開閉弁71と第4開閉弁72とが、それぞれ設けられている。リンス液の供給時には、第1エア用開閉弁75、第3開閉弁71、および第4開閉弁72を開放する。そうすると、脱気タンク67内の加圧によって、脱気タンク67内に貯留されたリンス液が、主供給配管68へ押し出される。そして、当該リンス液が、主供給配管68および2本の分岐供給配管70を通って、スリットノズル20内の流路210へ供給される。また、被塗布材料を供給するときには、エア用開閉弁75、第3開閉弁71、および第4開閉弁72を開放するとともに、供給ポンプ69を動作させる。そうすると、脱気タンク67内の加圧および供給ポンプ69の作用により、脱気タンク67内に貯留された被塗布材料が、主供給配管68および2本の分岐供給配管70を通って、スリットノズル20内の流路210へ供給される。
【0047】
排出機構80は、スリットノズル20の排出口24付近に蓄積された気体を、外部へ排出するための機構である。排出機構80は、排出配管81、第5開閉弁82、減圧タンク83、および減圧ポンプ84を有する。排出配管81の上流側の端部は、スリットノズル20の排出口24に、接続されている。排出配管81の下流側の端部は、減圧タンク83に接続されている。また、排出配管81の経路上には、第5開閉弁82が設けられている。
【0048】
後述する洗浄時には、供給機構60からスリットノズル20へリンス液を供給するとともに、第5開閉弁82を開放し、減圧ポンプ84を動作させる。そうすると、減圧ポンプ84に接続された減圧タンク83内の圧力が低下する。これにより、排出配管81内にも負圧が生じる。すなわち、本実施形態では、減圧タンク83と減圧ポンプ84とで、減圧機構が構成されている。排出配管81内に負圧が生じると、スリットノズル20の排出口24付近に蓄積された気体は、リンス液とともに排出配管81へ排出される。また、スリットノズル20から排出配管81へ排出されたリンス液および気体は、減圧タンク83内に貯留される。
【0049】
なお、減圧タンク83内の圧力を低下させるために、減圧ポンプ84に代えて、コンバム等の真空発生器を用いてもよい。
【0050】
循環機構90は、減圧タンク83内に貯留されたリンス液を、脱気タンク67へ再供給するための機構である。循環機構90は、循環配管91、第6開閉弁92、第2エア供給源93、第2エア供給配管94、および第2エア用開閉弁95を有する。循環配管91の上流側の端部は、減圧タンク83の底部に接続されている。循環配管91の下流側の端部は、脱気タンク67に接続されている。また、循環配管91の経路上には、第6開閉弁92が設けられている。また、減圧タンク83は、第2エア供給配管94を介して第2エア供給源93と接続されている。第2エア供給源93には、加圧された空気が蓄積されている。また、第2エア供給配管94の経路上には、第2エア用開閉弁95が介挿されている。
【0051】
このため、減圧ポンプ84を停止させるとともに、第6開閉弁92および第2エア用開閉弁95を開放すると、第2エア供給源93から第2エア供給配管94を通って減圧タンク83内に、加圧された空気が供給される。そうすると、減圧タンク67内の加圧によって、減圧タンク83内のリンス液が、循環配管91へ押し出される。そして、当該リンス液が、循環配管91を通って脱気タンク67へ再供給される。なお、加圧された空気に代えて、加圧された窒素ガス等の不活性ガスを、減圧タンク83内に供給してもよい。
【0052】
図5は、制御部50と配管系の各部との接続構成を示したブロック図である。図5に示すように、制御部50は、上述した第1開閉弁63、第2開閉弁66、供給ポンプ69、第3開閉弁71、第4開閉弁72、第1エア用開閉弁75、第5開閉弁82、減圧ポンプ84、第6開閉弁92、および第2エア用開閉弁95と、それぞれ電気的に接続されている。制御部50は、予め設定されたコンピュータプログラムまたは外部からの指示に基づき、これらの各部を動作制御する。これにより、塗布装置1における塗布処理および洗浄処理が、進行する。
【0053】
<4.スリットノズルおよび配管の洗浄について>
上記の塗布装置1において、被塗布材料の塗布処理を行うと、脱気タンク67、主供給配管68、2本の分岐供給配管70、およびスリットノズル20の内部に、粘度の高い被塗布材料が付着する。このため、塗布装置1は、塗布処理後、次回の塗布処理前、または定期的に、洗浄処理を行う必要がある。以下では、当該洗浄処理について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0054】
洗浄処理を行うときには、まず、第2開閉弁66を開放して、リンス液供給源64から脱気タンク67へ、リンス液を供給する。これにより、脱気タンク67内にリンス液が貯留される(ステップS1)。脱気タンク67の内壁に付着した被塗布材料は、貯留されたリンス液中に溶解することによって、除去される。このとき、第1エア用開閉弁75は開放されている。このため、第1エア供給源73から供給される空気によって、脱気タンク67内が加圧されている。
【0055】
次に、制御部50は、第3開閉弁71および第4開閉弁72を開放する。そうすると、脱気タンク67内の圧力によって、脱気タンク67からスリットノズル20へのリンス液の供給が開始される(ステップS2)。脱気タンク67内のリンス液は、主供給配管68および2本の分岐供給配管70を通ってスリットノズル20側へ圧送され、一対の供給口22からスリットノズル20内の流路210へ供給される。主供給配管68および2本の分岐供給配管70内に付着した被塗布材料は、内部を通過するリンス液によって、徐々に洗い流される。また、スリットノズル20内に付着した被塗布材料も、リンス液によって、徐々に洗い流される。
【0056】
次に、制御部50は、減圧ポンプ84の動作を開始させる。これにより、減圧タンク83および排出配管81内に、負圧を発生させる(ステップS3)。そうすると、スリットノズル20内のリンス液が、排出口24付近に蓄積された気体とともに、排出配管81へ流れ込む。これにより、スリットノズル20内の流路210から、気体が除去される。また、排出配管81の内部も、リンス液により洗浄される。その後、リンス液は、減圧タンク83内に貯留される。
【0057】
図7は、ステップS3以降のスリットノズル20内の様子を示した図である。図8は、減圧ポンプ84を動作させずにリンス液の供給を継続した場合の、スリットノズル20内の様子を示した図(比較例)である。図8の例では、スリットノズル20の内部に供給されたリンス液から、スリットノズル20の吐出口23を塞ぐように付着した被塗布材料Mに対して、破線矢印のように強い圧力がかかる。このため、図8の中段および下段の図のように、被塗布材料Mの一部分が貫通して、そこからリンス液が下方へ流れ出す状態となりやすい。こうなると、被塗布材料Mの貫通した部分にリンス液の流れが集中するため、吐出口23に付着した他の被塗布材料を洗い流すことが、極めて難しくなる。
【0058】
これに対し、本実施形態では、図7のように、スリットノズル20内の流路210に供給されたリンス液が、破線矢印のように、上部の排出口24へ向かって流れる。このため、スリットノズル20の内部に供給されたリンス液から、スリットノズル20の吐出口23を塞ぐように付着した被塗布材料Mに対して、強い圧力がかからない。したがって、被塗布材料Mの表面を、リンス液で全体的に浸食することができる。このようにすれば、被塗布材料Mの一部が貫通する状態にはなりにくい。また、仮に、被塗布材料Mの一部が貫通したとしても、排出配管81への吸引によって、当該部分へのリンス液の集中が抑制される。その結果、スリットノズル20の吐出口23に付着した被塗布材料を、満遍なく除去することができる。
【0059】
続いて、制御部50は、リンス液の供給を継続しつつ、第3開閉弁71および第4開閉弁72を開閉させる。これにより、主供給配管68および2本の分岐供給配管70内において、リンス液の流速を変化させる(ステップS4)。リンス液の流速が変化すると、これらの配管の内壁に付着した被塗布材料に対するリンス液の当たり方に、強弱が生じる。また、配管の内壁の全面に、リンス液が当たりやすくなる。これにより、配管の内壁に付着した被塗布材料を、効率よく洗い流すことができる。その結果、所望の清浄度を得るために使用されるリンス液の量を低減できるとともに、洗浄にかかる時間も短縮できる。
【0060】
図9は、第3開閉弁71または第4開閉弁72の開閉動作の例を示すタイムチャートである。ステップS4では、図9のように、第3開閉弁71および第4開閉弁72を、所定の時間おきに繰り返し開閉させる。このため、閉鎖および開放の動作を1回だけ行う場合よりも、リンス液による洗浄効果を、より高めることができる。第3開閉弁71および第4開閉弁72の開閉動作の間隔や回数は、除去すべき被塗布材料の性質や、要求される清浄度に応じて、任意に設定することができる。
【0061】
このように、本実施形態では、第3開閉弁71および第4開閉弁72を利用して、主供給配管68および2本の分岐供給配管70内のリンス液の流速を変化させる。すなわち、本実施形態では、第3開閉弁および第4開閉弁が、流速切替手段として機能する。開閉弁を利用すれば、供給機構60の構成を複雑化することなく、リンス液の流速を変化させることができる。
【0062】
その後、制御部50は、減圧ポンプ84を停止させるとともに、第6開閉弁92および第2エア用開閉弁95を開放する。そうすると、減圧タンク83内の加圧によって、減圧タンク83に貯留されたリンス液が、循環配管91を介して脱気タンク67へ再供給される(ステップS5)。脱気タンク67へ再供給されたリンス液は、リンス液供給源64から新たに供給されるリンス液とともに、主供給配管68および2本の分岐供給配管70を通って、スリットノズル20へ供給される。このように、本実施形態の塗布装置1では、一旦使用したリンス液を循環させて、再利用できる。これにより、リンス液の使用量を大幅に低減できる。
【0063】
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0064】
図10は、一変形例に係る塗布装置1内の配管系の構成を示した図である。図10の例では、主供給配管68の経路上に、揺動ポンプ76が設けられている。揺動ポンプ76には、例えば、ベロフラムポンプ、ダイヤフラムポンプ、ベローズポンプ等を用いることができる。脱気タンク67からスリットノズル20へリンス液を供給しつつ、揺動ポンプ76を動作させると、主供給配管68の内部において、リンス液の流速が周期的に変化する。このため、第3開閉弁71および第4開閉弁72の開閉を行うことなく、リンス液の流れに強弱をつけて、配管の内壁に付着した被塗布材料を、効率よく洗浄できる。
【0065】
このように、図10の例では、流速切替手段として、揺動ポンプ76が用いられている。揺動ポンプ76を利用すれば、揺動ポンプ76の出力圧を選択することによって、配管内のリンス液の流速を所望の値に変化させることができる。したがって、被塗布材料の粘度や性質に応じて、リンス液の流速の変化を、最適な状態に設定することができる。
【0066】
また、開閉弁や揺動ポンプ以外に、例えば、流量を調節可能な比例電磁弁を用いて、リンス液の流速を変化させてもよい。また、これらの複数の手段を組み合わせて、リンス液の流速を変化させてもよい。供給配管内におけるリンス液の流速は、必ずしもスリットノズル20側へ向かうプラスの流速を維持していなくてもよい。すなわち、リンス液の流速が変化する過程において、リンス液が一時的に脱気タンク67側へ逆流する状態となってもよい。
【0067】
また、上記の実施形態では、スリットノズル20の2つの供給口22からスリットノズル20内に、被塗布材料を供給していた。しかしながら、被塗布材料の供給時には、第3開閉弁71および第4開閉弁72の一方のみを開放して、2つの供給口22の一方のみからスリットノズル20内に、被塗布材料を供給してもよい。そして、スリットノズル20および配管の洗浄時には、第3開閉弁71および第4開閉弁72の双方を開放して、2つの供給口22の双方からスリットノズル20内に、リンス液を供給してもよい。
【0068】
また、上記の実施形態では、被塗布材料とリンス液とが、共通の供給配管68,70を通ってスリットノズル20内に供給されていた。しかしながら、被塗布材料とリンス液とを、互いに異なる配管でスリットノズル20内に供給するようにしてもよい。例えば、スリットノズル20の排出配管81に被塗布材料用の供給配管を別途設け、当該供給配管から排出配管81および排出口24を介してスリットノズル20内に、被塗布材料を供給するようにしてもよい。そして、スリットノズル20の洗浄時には、被塗布材料用の供給配管に設けられた開閉弁を閉じるとともに、第3開閉弁71および第4開閉弁72を開放して、分岐供給配管70から一対の供給口22を介してスリットノズル20内に、リンス液を供給するようにしてもよい。
【0069】
また、上記の実施形態では、減圧タンク内を加圧することによって、減圧タンクから脱気タンクへリンス液を再供給していたが、循環機構におけるリンス液の送液方法は、減圧タンク内の加圧以外の方法であってもよい。例えば、循環配管の経路上にポンプを設け、当該ポンプを動作させることによって、リンス液を循環させるようにしてもよい。また、循環配管の経路上に、異物を除去するためのフィルタが設けられていてもよい。
【0070】
また、上記の塗布装置1は、フレキシブルデバイスの基材自体を製造するプロセスに用いられるものであったが、本発明の塗布装置は、デバイス形成後の基材の表面に、保護膜を形成するプロセスに用いられるものであってもよい。また、本発明の塗布装置は、フレキシブルデバイス以外の液晶表示装置や半導体基板の製造工程に用いられるものであってもよい。また、本発明の塗布装置は、リチウムイオン二次電池や燃料電池などの電池の製造工程に用いられるものであってもよい。
【0071】
また、塗布装置の細部については、本願の各図に示された構成と、相違していてもよい。例えば、スリットノズルからの気泡の排出を促進させるために、スリットノズル内の流路の上縁部に、傾斜が設けられていてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 塗布装置
9 基板
10 ステージ
20 スリットノズル
21 ノズルボディ
22 供給口
23 吐出口
24 排出口
30 ノズル保持部
40 走行機構
50 制御部
60 供給機構
61 被塗布材料供給源
62 第1供給配管
63 第1開閉弁
64 リンス液供給源
65 第2供給配管
66 第2開閉弁
67 脱気タンク
68 主供給配管
69 供給ポンプ
70 分岐供給配管
71 第3開閉弁
72 第4開閉弁
73 第1エア供給源
74 第1エア供給配管
75 第1エア用開閉弁
76 揺動ポンプ
80 排出機構
81 排出配管
82 第5開閉弁
83 減圧タンク
84 減圧ポンプ
90 循環機構
91 循環配管
92 開閉弁
93 第2エア供給源
94 第2エア供給配管
95 第2エア用開閉弁
210 流路
M 被塗布材料
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10