【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、Stat3が、広範囲の癌にわたって癌幹細胞(CSC)の生存能および自己再生能の両方において重要な役割を果たすという本明細書で提供される実験的証拠に一部基づく。本発明は、ある化合物がStat3経路阻害剤として作用し、それらがインビトロおよびインビボの両方で効果的にCSCを阻害することを確認するデータも提供する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
異常なStat3経路活性に関連する障害を有する対象を治療する方法であって、
(a)前記異常なStat3経路活性の少なくとも一部を阻害するために、前記対象に第1の作用物質を第1の量で投与するステップと、
(b)前記対象にシグナル伝達阻害剤を含む第2の作用物質を第2の量で投与するステップと
を含む方法。
(項目2)
前記第1の作用物質が、Stat3タンパク質のリン酸化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の二量体化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の核移行を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質のDNA結合活性を実質的に阻害すること、およびStat3タンパク質の転写活性を実質的に阻害することからなる群から選択される作用を通してStat3経路活性を阻害する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の作用物質が、2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記障害が、自己免疫疾患、炎症性疾患、炎症性腸疾患、関節炎、喘息および全身性エリテマトーデス、自己免疫脱髄障害、アルツハイマー病、脳卒中、虚血再灌流傷害および多発性硬化症からなる群から選択される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記障害が癌である、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記癌が、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)、子宮頸癌、肉腫、脳腫瘍、胃癌、多発性骨髄腫、白血病およびリンパ腫からなる群から選択される、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記第2の作用物質が対標的剤を含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第2の作用物質が成長因子受容体標的剤を含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記成長因子受容体標的剤が、キナーゼに関連する成長因子受容体を標的にする抗体を含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記成長因子受容体が、上皮成長因子受容体(EGFR)または血管内皮成長因子受容体(VEGFR)からなる群から選択される、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記成長因子受容体標的剤が、ゲフィチニブ(Iressa)、Tarceva、PD153035、セツキシマブ(Erbitux)、Avastin、パニツムマブ、トラスツズマブおよび抗c−Met抗体からなる群から選択される、項目8に記載の方法。
(項目12)
前記第2の作用物質がキナーゼ標的剤を含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記キナーゼ標的剤がキナーゼ阻害剤を含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記キナーゼ標的剤がチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)を含む、項目12に記載の方法。
(項目15)
前記TKIが、エルロチニブ(Tarceva)、Sutent(スニチニブ)、ラパチニブ、ソラフェニブ(Nexavar)、バンデタニブ、アキシチニブ、ボスチニブ、セジバニブ、ダサチニブ(Sprycel)、ゲフィチニブ(Irressa)、イマチニブ(Gleevec)、レスタウルチニブ、ARQ197からなる群から選択される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記キナーゼ標的剤が、セフィチニブ(cefitinib)(Iressa)、ZD6474(AZD6474)、EMD−72000(マツズマブ)、パニツマブ(ABX−EGF)、ICR−62、CI−1033(PD183805)、ラパチニブ(Tykerb)、AEE788(ピロロ−ピリミジン)、EKB−569、EXEL 7647/EXEL 0999、エルロチニブ(Tarceva)、イマチニブ(Gleevec)、ソラフィニブ(Nexavar)、スニチニブ(Sutent)、ダサチニブ(Sprycel)、バンデチニブ(ZACTIMA)、テムシロリムス(Torisel)、PTK787(バタラニブ)、パゾパニブ、AZD2171、エベロリムス、セリシクリブ、AMG 706、アキシチニブ、PD0325901、PKC−412、CEP701、XL880、ボスチニブ、BIBF1120、BIBF1120、ニロチニブ、AZD6244、HKI−272、MS−275、BI2536、GX15−070、AZD0530、エンザスタウリン、MLN−518およびARQ197からなる群から選択される、項目12に記載の方法。
(項目17)
前記第2の作用物質が新脈管形成阻害剤を含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記新脈管形成阻害剤が、CM101、IFN−α、IL−12、血小板因子−4、スラミン、SU5416、トロンボスポンジン、VEGFRアンタゴニスト、新脈管形成抑制ステロイド+ヘパリン、軟骨由来新脈管形成阻止因子、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、バチマスタット、マリマスタット、アンギオスタチン、エンドスタチン、2−メトキシエストラジオール、テコガラン、トロンボスポンジン、αVβ3阻害剤、リノミドおよびADH−1からなる群から選択される、項目17に記載の方法。
(項目19)
異常なStat3経路活性に関連する癌の対象を治療する方法であって、
(a)前記異常なStat3経路活性の少なくとも一部を阻害するために、前記対象に第1の作用物質を第1の量で投与するステップと、
(b)前記対象に第2の抗癌剤を第2の量で投与するステップと
を含む方法。
(項目20)
前記第1の作用物質が、Stat3タンパク質のリン酸化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の二量体化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の核移行を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質のDNA結合活性を実質的に阻害すること、およびStat3タンパク質の転写活性を実質的に阻害することからなる群から選択される作用を通してStat3経路活性を阻害する、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記第1の作用物質が、2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される、項目19に記載の方法。
(項目22)
前記癌が、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)、子宮頸癌、肉腫、脳腫瘍、胃癌、多発性骨髄腫、白血病およびリンパ腫からなる群から選択される、項目19に記載の方法。
(項目23)
前記第2の作用物質が、少なくとも1つの癌に対する標準の第1選択の治療薬である、項目19に記載の方法。
(項目24)
前記第2の作用物質が細胞傷害性薬を含む、項目19に記載の方法。
(項目25)
前記第2の作用物質が、DNA損傷剤、抗有糸分裂剤および代謝拮抗剤からなる群から選択される、項目19に記載の方法。
(項目26)
前記DNA損傷剤が、アルキル化剤、トポイソメラーゼ阻害剤およびDNAインターカレータからなる群から選択される、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記アルキル化剤が、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ウラシルマスタード、チオテパ、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、カルボプラチン、シスプラチン、サトラプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、ET−743、XL119(ベカテカリン)、ダカルバジン、クロルメチン、ベンダムスチン、トロホスファミド、ウラムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、プレドニムスチン、ラニムスチン、セムスチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、マンノスルファン、トレオスルファン、テモゾロミド、カルボコン、トリアジコン、トリエチレンメラミンおよびプロカルバジンからなる群から選択される、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、ドキソルビシン(Doxil)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アントラセンジオン(Novantrone)、ミトキサントロン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカトマイシン、イリノテカン(Camptosar)、カンプトテシン、ルビテカン、ベロテカン、エトポシド、テニポシドおよびトポテカン(Hycamptin)からなる群から選択される、項目26に記載の方法。
(項目29)
前記DNAインターカレータが、プロフラビン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、ダクチノマイシンおよびサリドマイドからなる群から選択される、項目26に記載の方法。
(項目30)
前記抗有糸分裂剤が、パクリタキセル(Abraxane)/Taxol、ドセタキセル(Taxotere)、BMS−275183、Xyotax、Tocosal、ビノルレビン(vinorlebine)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビンゾリジン、エトポシド(VP−16)、テニポシド(VM−26)、イクサベピロン、ラロタキセル、オルタタキセル、テセタキセルおよびイスピネシブからなる群から選択される、項目25に記載の方法。
(項目31)
前記代謝拮抗剤が、フルオロウラシル(5−FU)、フロクスウリジン(5−FUdR)、メトトレキセート、Xeloda、Arranon、ロイコボリン、ヒドロキシ尿素、チオグアニン(6−TG)、メルカプトプリン(6−MP)、シタラビン、ペントスタチン、リン酸フルダラビン、クラドリビン(2−CDA)、アスパラギナーゼ、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ボルテゾミブ、アミノプテリン、ラルチトレキセド、クロファラビン、エノシタビン、サパシタビンおよびアザシチジンからなる群から選択される、項目25に記載の方法。
(項目32)
前記第2の作用物質が、カルボプラチン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ドセタキセルおよびエトポシドからなる群から選択される、項目19に記載の方法。
(項目33)
前記癌が転移性であるか、標準の第1選択の癌治療薬に抵抗性であるか、再発性である、項目19に記載の方法。
(項目34)
対象における癌を治療する方法であって、
(a)癌幹細胞集団を阻害するために、前記対象に第1の抗癌剤を第1の量で投与するステップと、
(b)癌幹細胞ではない複数の癌性細胞を阻害するために、前記対象に第2の抗癌剤を第2の量で投与するステップと
を含む方法。
(項目35)
ステップ(a)が少なくとも1つの癌幹細胞の自己再生を阻害するステップを含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
ステップ(a)が少なくとも1つの癌幹細胞を死滅させるステップを含む、項目34に記載の方法。
(項目37)
ステップ(a)が少なくとも別の癌幹細胞の自己再生を阻害するステップをさらに含む、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記第1の抗癌剤の前記第1の量が、複数の通常の癌細胞も死滅させる、項目34に記載の方法。
(項目39)
ステップ(a)において癌幹細胞の少なくとも一部のStat3経路活性を阻害する、項目34に記載の方法。
(項目40)
前記第1の抗癌剤が、Stat3タンパク質のリン酸化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の二量体化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の核移行を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質のDNA結合活性を実質的に阻害すること、およびStat3タンパク質の転写活性を実質的に阻害することからなる群から選択される作用を通してStat3経路活性を阻害する、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記第1の抗癌剤が、小分子Stat3阻害剤、Stat3に対するRNAi剤、Stat3に対するアンチセンス剤、ペプチド模倣物Stat3阻害剤、およびG−カルテットオリゴデオキシヌクレオチドStat3阻害剤からなる群から選択される、項目34に記載の方法。
(項目42)
前記第1の抗癌剤が、2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される、項目34に記載の方法。
(項目43)
前記癌が、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、多発性骨髄腫、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、黒色腫、カポジ肉腫、ユーイング肉腫、肝癌(liver cancer)、胃癌、髄芽細胞腫、脳腫瘍および白血病からなる群から選択される、項目34に記載の方法。
(項目44)
前記第2の作用物質が、少なくとも1つの癌に対する標準の第1選択の治療薬である、項目34に記載の方法。
(項目45)
前記第2の作用物質が細胞傷害性薬を含む、項目34に記載の方法。
(項目46)
前記第2の作用物質が、DNA損傷剤、抗有糸分裂剤および代謝拮抗剤からなる群から選択される、項目34に記載の方法。
(項目47)
前記DNA損傷剤が、アルキル化剤、トポイソメラーゼ阻害剤およびDNAインターカレータからなる群から選択される、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記アルキル化剤が、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ウラシルマスタード、チオテパ、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、カルボプラチン、シスプラチン、サトラプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、ET−743、XL119(ベカテカリン)、ダカルバジン、クロルメチン、ベンダムスチン、トロホスファミド、ウラムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、プレドニムスチン、ラニムスチン、セムスチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、マンノスルファン、トレオスルファン、テモゾロミド、カルボコン、トリアジコン、トリエチレンメラミンおよびプロカルバジンからなる群から選択される、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、ドキソルビシン(Doxil)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アントラセンジオン(Novantrone)、ミトキサントロン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカトマイシン、イリノテカン(Camptosar)、カンプトテシン、ルビテカン、ベロテカン、エトポシド、テニポシドおよびトポテカン(Hycamptin)からなる群から選択される、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記DNAインターカレータが、プロフラビン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、サリドマイドからなる群から選択される、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記抗有糸分裂剤が、パクリタキセル(Abraxane)/Taxol、ドセタキセル(Taxotere)、BMS−275183、Xyotax、Tocosal、ビノルレビン(vinorlebine)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビンゾリジン、エトポシド(VP−16)、テニポシド(VM−26)、イクサベピロン、ラロタキセル、オルタタキセル、テセタキセルおよびイスピネシブからなる群から選択される、項目46に記載の方法。
(項目52)
前記代謝拮抗剤が、フルオロウラシル(5−FU)、フロクスウリジン(5−FUdR)、メトトレキセート、Xeloda、Arranon、ロイコボリン、ヒドロキシ尿素、チオグアニン(6−TG)、メルカプトプリン(6−MP)、シタラビン、ペントスタチン、リン酸フルダラビン、クラドリビン(2−CDA)、アスパラギナーゼ、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ボルテゾミブ、アミノプテリン、ラルチトレキセド、クロファラビン、エノシタビン、サパシタビンおよびアザシチジンからなる群から選択される、項目46に記載の方法。
(項目53)
前記第2の作用物質が、カルボプラチン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ドセタキセルおよびエトポシドからなる群から選択される、項目34に記載の方法。
(項目54)
前記第2の作用物質が対標的剤を含む、項目34に記載の方法。
(項目55)
前記第2の作用物質が成長因子受容体標的剤を含む、項目34に記載の方法。
(項目56)
前記成長因子受容体標的剤が、キナーゼに関連する成長因子受容体を標的にする抗体を含む、項目55に記載の方法。
(項目57)
前記成長因子受容体が、上皮成長因子受容体(EGFR)または血管内皮成長因子受容体(VEGFR)からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目58)
前記成長因子受容体標的剤が、ゲフィチニブ(Iressa)、Tarceva、PD153035、セツキシマブ(Erbitux)、Avastin、パニツムマブ、トラスツズマブおよび抗c−Met抗体からなる群から選択される、項目55に記載の方法。
(項目59)
前記第2の作用物質がキナーゼ標的剤を含む、項目34に記載の方法。
(項目60)
前記キナーゼ標的剤がキナーゼ阻害剤を含む、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記キナーゼ標的剤がチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)を含む、項目59に記載の方法。
(項目62)
前記TKIが、エルロチニブ(Tarceva)、Sutent(スニチニブ)、ラパチニブ、ソラフェニブ(Nexavar)、バンデタニブ、アキシチニブ、ボスチニブ、セジバニブ、ダサチニブ(Sprycel)、ゲフィチニブ(Irressa)、イマチニブ(Gleevec)、レスタウルチニブ、ARQ197からなる群から選択される、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記キナーゼ標的剤が、セフィチニブ(Iressa)、ZD6474(AZD6474)、EMD−72000(マツズマブ)、パニツマブ(ABX−EGF)、ICR−62、CI−1033(PD183805)、ラパチニブ(Tykerb)、AEE788(ピロロ−ピリミジン)、EKB−569、EXEL 7647/EXEL 0999、エルロチニブ(Tarceva)、イマチニブ(Gleevec)、ソラフィニブ(Nexavar)、スニチニブ(Sutent)、ダサチニブ(Sprycel)、バンデチニブ(ZACTIMA)、テムシロリムス(Torisel)、PTK787(バタラニブ)、パゾパニブ、AZD2171、エベロリムス、セリシクリブ、AMG 706、アキシチニブ、PD0325901、PKC−412、CEP701、XL880、ボスチニブ、BIBF1120、BIBF1120、ニロチニブ、AZD6244、HKI−272、MS−275、BI2536、GX15−070、AZD0530、エンザスタウリン、MLN−518およびARQ197からなる群から選択される、項目59に記載の方法。
(項目64)
前記第2の作用物質が新脈管形成阻害剤を含む、項目34に記載の方法。
(項目65)
前記新脈管形成阻害剤が、CM101、IFN−α、IL−12、血小板因子−4、スラミン、SU5416、トロンボスポンジン、VEGFRアンタゴニスト、新脈管形成抑制ステロイド+ヘパリン、軟骨由来新脈管形成阻止因子、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、バチマスタット、マリマスタット、アンギオスタチン、エンドスタチン、2−メトキシエストラジオール、テコガラン、トロンボスポンジン、αVβ3阻害剤、リノミドおよびADH−1からなる群から選択される、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記癌が転移性であるか、標準の第1選択の癌治療薬に抵抗性であるか、再発性である、項目34に記載の方法。
(項目67)
対象における癌を治療する方法であって、
(a)Stat3経路活性を阻害するために、前記対象に第1の癌幹細胞阻害剤を第1の量で投与するステップと、
(b)異なる経路の活性を阻害するために、前記対象に第2の癌幹細胞阻害剤を第2の量で投与するステップと
を含む方法。
(項目68)
前記第2の癌幹細胞阻害剤は、ラパチニブである、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記第2の抗癌剤の前記第2の量が、単独で癌幹細胞集団に対して治療的に有効でない、項目67に記載の方法。
(項目70)
前記癌が、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、多発性骨髄腫、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、黒色腫、カポジ肉腫、ユーイング肉腫、肝癌(liver cancer)、胃癌、髄芽細胞腫、脳腫瘍および白血病からなる群から選択される、項目67に記載の方法。
(項目71)
前記癌が転移性であるか、標準の第1選択の癌治療薬に抵抗性であるか、再発性である、項目67に記載の方法。
(項目72)
対象における癌を治療する方法であって、
(a)2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される第1の抗癌剤の治療的有効量を前記対象に投与するステップと、
(b)同群から選択されない第2の抗癌剤を投与するステップと
を含む方法。
(項目73)
前記第2の作用物質が、少なくとも1つの癌に対する標準の第1選択の治療薬である、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記第2の作用物質が細胞傷害性薬を含む、項目72に記載の方法。
(項目75)
前記第2の作用物質が、DNA損傷剤、抗有糸分裂剤および代謝拮抗剤からなる群から選択される、項目72に記載の方法。
(項目76)
前記DNA損傷剤が、アルキル化剤、トポイソメラーゼ阻害剤およびDNAインターカレータからなる群から選択される、項目84に記載の方法。
(項目77)
前記アルキル化剤が、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、メクロルエタミン、メルファラン、ウラシルマスタード、チオテパ、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、カルボプラチン、シスプラチン、サトラプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、ET−743、XL119(ベカテカリン)、ダカルバジン、クロルメチン、ベンダムスチン、トロホスファミド、ウラムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、プレドニムスチン、ラニムスチン、セムスチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、マンノスルファン、トレオスルファン、テモゾロミド、カルボコン、トリアジコン、トリエチレンメラミンおよびプロカルバジンからなる群から選択される、項目85に記載の方法。
(項目78)
前記トポイソメラーゼ阻害剤が、ドキソルビシン(Doxil)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アントラセンジオン(Novantrone)、ミトキサントロン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカトマイシン、イリノテカン(Camptosar)、カンプトテシン、ルビテカン、ベロテカン、エトポシド、テニポシドおよびトポテカン(Hycamptin)からなる群から選択される、項目85に記載の方法。
(項目79)
前記DNAインターカレータが、プロフラビン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、サリドマイドからなる群から選択される、項目85に記載の方法。
(項目80)
前記抗有糸分裂剤が、パクリタキセル(Abraxane)/Taxol、ドセタキセル(Taxotere)、BMS−275183、Xyotax、Tocosal、ビノルレビン(vinorlebine)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビンゾリジン、エトポシド(VP−16)、テニポシド(VM−26)、イクサベピロン、ラロタキセル、オルタタキセル、テセタキセルおよびイスピネシブからなる群から選択される、項目84に記載の方法。
(項目81)
前記代謝拮抗剤が、フルオロウラシル(5−FU)、フロクスウリジン(5−FUdR)、メトトレキセート、Xeloda、Arranon、ロイコボリン、ヒドロキシ尿素、チオグアニン(6−TG)、メルカプトプリン(6−MP)、シタラビン、ペントスタチン、リン酸フルダラビン、クラドリビン(2−CDA)、アスパラギナーゼ、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ボルテゾミブ、アミノプテリン、ラルチトレキセド、クロファラビン、エノシタビン、サパシタビンおよびアザシチジンからなる群から選択される、項目84に記載の方法。
(項目82)
前記第2の作用物質が、カルボプラチン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ドセタキセルおよびエトポシドからなる群から選択される、項目72に記載の方法。
(項目83)
前記第2の作用物質が対標的剤を含む、項目72に記載の方法。
(項目84)
前記第2の作用物質が成長因子受容体標的剤を含む、項目72に記載の方法。
(項目85)
前記成長因子受容体標的剤が、キナーゼに関連する成長因子受容体を標的にする抗体を含む、項目93に記載の方法。
(項目86)
前記成長因子受容体が、上皮成長因子受容体(EGFR)または血管内皮成長因子受容体(VEGFR)からなる群から選択される、項目93に記載の方法。
(項目87)
前記成長因子受容体標的剤が、ゲフィチニブ(Iressa)、Tarceva、PD153035、セツキシマブ(Erbitux)、Avastin、パニツムマブ、トラスツズマブおよび抗c−Met抗体からなる群から選択される、項目93に記載の方法。
(項目88)
前記第2の作用物質がキナーゼ標的剤を含む、項目72に記載の方法。
(項目89)
前記キナーゼ標的剤がキナーゼ阻害剤を含む、項目97に記載の方法。
(項目90)
前記キナーゼ標的剤がチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)を含む、項目97に記載の方法。
(項目91)
前記TKIが、エルロチニブ(Tarceva)、Sutent(スニチニブ)、ラパチニブ、ソラフェニブ(Nexavar)、バンデタニブ、アキシチニブ、ボスチニブ、セジバニブ、ダサチニブ(Sprycel)、ゲフィチニブ(Irressa)、イマチニブ(Gleevec)、レスタウルチニブ、ARQ197からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目92)
前記キナーゼ標的剤が、セフィチニブ(Iressa)、ZD6474(AZD6474)、EMD−72000(マツズマブ)、パニツマブ(ABX−EGF)、ICR−62、CI−1033(PD183805)、ラパチニブ(Tykerb)、AEE788(ピロロ−ピリミジン)、EKB−569、EXEL 7647/EXEL 0999、エルロチニブ(Tarceva)、イマチニブ(Gleevec)、ソラフィニブ(Nexavar)、スニチニブ(Sutent)、ダサチニブ(Sprycel)、バンデチニブ(ZACTIMA)、テムシロリムス(Torisel)、PTK787(バタラニブ)、パゾパニブ、AZD2171、エベロリムス、セリシクリブ、AMG 706、アキシチニブ、PD0325901、PKC−412、CEP701、XL880、ボスチニブ、BIBF1120、BIBF1120、ニロチニブ、AZD6244、HKI−272、MS−275、BI2536、GX15−070、AZD0530、エンザスタウリン、MLN−518およびARQ197からなる群から選択される、項目97に記載の方法。
(項目93)
前記第2の作用物質が新脈管形成阻害剤を含む、項目72に記載の方法。
(項目94)
前記新脈管形成阻害剤が、CM101、IFN−α、IL−12、血小板因子−4、スラミン、SU5416、トロンボスポンジン、VEGFRアンタゴニスト、新脈管形成抑制ステロイド+ヘパリン、軟骨由来新脈管形成阻止因子、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、バチマスタット、マリマスタット、アンギオスタチン、エンドスタチン、2−メトキシエストラジオール、テコガラン、トロンボスポンジン、αVβ3阻害剤、リノミドおよびADH−1からなる群から選択される、項目102に記載の方法。
(項目95)
前記癌が転移性であるか、標準の第1選択の癌治療薬に抵抗性であるか、再発性である、項目72に記載の方法。
(項目96)
前記癌が、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、黒色腫、肉腫、肝癌(liver cancer)、脳腫瘍および白血病からなる群から選択される、項目72に記載の方法。
(項目97)
前記対象に薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤を投与するステップをさらに含む、項目1、19、34、67および72のいずれか一項に記載の方法。
(項目98)
前記作用物質の少なくとも1つが、経口、鼻、局所、直腸、膣または非経口の投与、または静脈内(IV)、皮下もしくは筋肉内の注射からなる群から選択される様式で投与される、項目1、19、34、67および72のいずれか一項に記載の方法。
(項目99)
前記第2の作用物質が、放射線療法剤、生物剤、ホルモン剤、HDAC阻害剤、レチノイド剤、チェックポイント活性化剤、プロテアソーム阻害剤、アジュバント剤および補助剤からなる群から選択される、項目19、34および72のいずれか一項に記載の方法。
(項目100)
前記放射線療法剤が放射性物質または放射線増感剤を含む、項目99に記載の方法。
(項目101)
前記DNAトポイソメラーゼ調整剤が、ドキソルビシン(Doxil)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アントラセンジオン(Novantrone)、ミトキサントロン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、プリカトマイシン、イリノテカン(Camptosar)およびトポテカン(Hycamptin)からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目102)
前記生物剤が、インターロイキン−2(Aldesleukin)、インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、エリスロポイエチン(EPO)、顆粒球CSF(フィルグラスチン)、顆粒球、マクロファージCSF(サルグラモスチム)、IL13−PE38QQR、バチルスカルメット−ゲラン、レバミゾール、オクトレオチド、CPG7909、Provenge、GVAX、Myvax、Favld、Revlimid(レナリドミド)、Herceptin(トラスツズマブ)、Rituxan(リツキシマブ)、Myelotarg(ゲムツズマブオゾガマイシン)、Campath(アレムツズマブ)、エンドスタチン、Zevalin(イブリツモマブチウキセタン)、Bexxar(トシツモマブ)、Erbitux(セツキシマブ)、ザノリムマブ、オファツムマブ、HGS−ETR1、ペルツズマブ、M200、SGN−30、マツズマブ、アデカツマブ、デノスマブ、ザルツムマブ、MDX−060、ニモツズマブ、MORAb−003、Vitaxin、MDX−101、MDX−010、DPC4抗体、NF−1抗体、NF−2抗体、Rb抗体、p53抗体、WT1抗体、BRCA1抗体、BRCA2抗体、ガングリオシド(GM2)、前立腺特異抗原(PSA)、α−フェトプロテイン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)、黒色腫関連抗原(MART−1、gap100、MAGE1,3チロシン)ならびに乳頭腫ウイルスE6およびE7断片からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目103)
前記ホルモン剤が、ジエチルスチベストロール(diethylstibestrol)、タモキシフェン、Aromasin、Tormifene、フルオキシメステロール、ラロキシフェン、ビカルタミド、ニルタミド、フルタミド、アミノグルテチミド、アナストロゾール(Arimidex)、テトラゾール、ケトコナゾール、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)類似体、酢酸ゴセレリン、ロイプロリド、酢酸メゲストロール、ミフェプリストンおよびプレドニゾン(Deltasone)からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目104)
前記HDAC阻害剤が、ヒドロキサミド酸サブエロイルアニリド(suberoylanilide hydroxamide acid)(SAHA)、PXD101およびFK228からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目105)
前記レチノイド剤が、TargretinおよびDN101からなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目106)
前記チェックポイント活性化剤がARQ 501である、項目99に記載の方法。
(項目107)
前記補助剤が、アプレピタント(Emend)、オンダンセトロン(Zofran)、ロラゼパム、デキサメタゾン(Decadron)、ジフェンヒドラミン(Benadryl)、ラニチジン(Zantac)、シメチジン(Tagamet)、ラニチジン、ファモチジン、シメチジン、プロクリット、Epogen、Neupogen、Neumega、ロイコボリンおよびGM−CSFからなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目108)
第2の作用物質がDacogen(デシタビン)、Telcyta(カンホスファミド)、EFAPROXYN、ZarnestraおよびIonafarnib、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、イオドキシフェン、酢酸メゲストロール、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール、エクセメスタン、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロン、酢酸ゴセレリン、ロイプロリド、フィナステリド、メタロプロテアーゼ阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子受容体機能阻害剤、成長因子抗体、成長因子受容体抗体、ベバシズマブ、セツキシマブ、セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、メトトレキセート、5−フルオロウラシル、プリンおよびアデノシン類似体、シトシンアラビノシド、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、ミトラマイシン、シスプラチン、カルボプラチン、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソウレア、チオテパ、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビンブラスチン、ビンフルニン、パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロン類似体、ディスコデルモリド類似体、エロイテロビン類似体、エトポシド、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、フラボピリドール、プロテアソーム阻害剤、例えばボルテゾミブおよび生体応答調節剤、アンドロゲン受容体アンタゴニスト、LH/RHアンタゴニスト、タキサン類似体ならびにエストロゲン受容体アンタゴニストからなる群から選択される、項目19、34および72のいずれか一項に記載の方法。
(項目109)
前記癌が、肺癌、乳癌、子宮頸癌、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、肝癌(liver cancer)、頭頸部癌、膵臓癌、脳腫瘍、胃癌および前立腺癌からなる群から選択される、項目19、34および72のいずれか一項に記載の方法。
(項目110)
2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される第1の抗癌剤の治療的有効量、ならびに
細胞傷害性薬、対標的剤、放射線療法剤、生物剤、ホルモン剤、HDAC阻害剤、レチノイド剤、チェックポイント活性化剤、プロテアソーム阻害剤、アジュバント剤および補助剤からなる群から選択される第2の抗癌治療薬を含む医薬組成物。
(項目111)
薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤をさらに含む、項目110に記載の医薬組成物。
【0017】
したがって、本発明の第1の態様は、異常なStat3経路活性に関連する障害を有する対象を治療する方法であって、(a)異常なStat3経路活性の少なくとも一部を阻害するために、対象に第1の作用物質の第1の量を投与するステップと、(b)対象にシグナル伝達阻害剤を含む第2の作用物質の第2の量を投与するステップとを含む方法を提供する。
【0018】
第1の作用物質は、以下の作用のうちの少なくとも1つを通して、Stat3経路活性を阻害することができる:Stat3タンパク質のリン酸化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の二量体化を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質の核移行を実質的に阻害すること、Stat3タンパク質のDNA結合活性を実質的に阻害すること、およびStat3タンパク質の転写活性を実質的に阻害すること。
【0019】
一実施形態では、第1の作用物質は、2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、その鏡像異性体、ジアステレオマー、互変異性体およびその塩または溶媒和物(以下、「本発明の化合物」と称する)からなる群から選択される。
【0020】
本発明の第1の態様の方法によって治療することができる癌以外の障害には、それらに限定されないが、自己免疫疾患、炎症性疾患、炎症性腸疾患、関節炎、喘息および全身性エリテマトーデス、自己免疫脱髄障害、アルツハイマー病、脳卒中、虚血再灌流傷害および多発性硬化症が含まれる。本方法によって治療することができる癌には、それらに限定されないが、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、腎細胞癌、黒色腫、肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)、子宮頸癌、肉腫、脳腫瘍、胃癌、多発性骨髄腫、白血病およびリンパ腫が含まれる。これらの癌以外の障害および癌性の障害は、異常なStat3経路活性に関連することが公知である。
【0021】
1つの特徴では、第2の作用物質は対標的剤であり、それは、成長因子受容体標的剤、キナーゼ標的剤または新脈管形成阻害剤であってよい。
【0022】
第2の態様では、本発明は、異常なStat3経路活性に関連する癌の対象を治療する方法であって、(a)異常なStat3経路活性の少なくとも一部を阻害するために、対象に第1の作用物質の第1の量を投与するステップと、(b)対象に第2の抗癌剤の第2の量を投与するステップとを含む方法を提供する。
【0023】
第1の作用物質に関する特徴は、本発明の第1の態様に関して記載される特徴に類似することができるが、第2の抗癌剤は、細胞傷害性薬または化学療法剤であることができる。一実施形態では、第2の作用物質は、少なくとも1つの癌に対する標準の第1選択の治療薬である。
【0024】
1つの特徴では、抗癌剤はDNA損傷剤、抗有糸分裂剤および/または代謝拮抗剤である。例えば、DNA損傷剤は、アルキル化剤、トポイソメラーゼ阻害剤またはDNAインターカレータであることができる。一実施形態では、第2の作用物質は、カルボプラチン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ドセタキセルまたはエトポシドの1つである。
【0025】
本発明の第2の態様の方法によって治療することができる癌には、異常なStat3経路活性に関連することが公知であるものが含まれ、それらは上で記載されているので、ここでは繰り返さない。
【0026】
癌幹細胞は放射線療法および従来の化学療法に一般に耐性であるので、癌幹細胞を標的にする薬剤は、他の抗癌療法と併用される場合、相乗効果を有するはずである。したがって、本発明の第3の態様によれば、対象の癌を治療する方法は、(a)癌幹細胞(CSC)集団を阻害するために、対象に第1の抗癌剤の第1の量を投与するステップと、(b)複数の通常の癌細胞を阻害するために、対象に第2の抗癌剤の第2の量を投与するステップとを含む。
【0027】
様々な実施形態では、この方法のステップ(a)は、少なくとも1つのCSCの自己再生を阻害し、かつ/または少なくとも1つのCSCを死滅させる。一実施形態では、第1の抗癌剤の第1の量は、複数の通常の癌細胞も死滅させる。一実施形態では、ステップ(a)において、癌幹細胞で少なくとも一部のStat3経路活性を阻害する。本発明はStat3経路阻害剤がCSCを効果的に阻害することができるという証拠を提供しているので、第1の抗癌剤は、本発明の第1の態様による方法の第1の作用物質と同じ特徴および特性を共有する。共有される特徴には、例えば、ここで挙げる第1の抗癌剤が標的にすることができるStat3経路の様々な段階が含まれる。様々な実施形態では、第1の抗癌剤は、小分子Stat3阻害剤、Stat3に対するRNAi剤、Stat3に対するアンチセンス剤、ペプチド模倣物Stat3阻害剤、またはG−カルテットオリゴデオキシヌクレオチドStat3阻害剤であってよい。
【0028】
この方法によって治療することができる癌は、好ましくは、CSCを含むことが公知であるかCSCを含むことが確認されているものであり、それらには、乳癌、頭頸部癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、多発性骨髄腫、結腸直腸癌(colorectal carcinoma)、前立腺癌、黒色腫、カポジ肉腫、ユーイング肉腫、肝癌(liver cancer)、胃癌、髄芽細胞腫、脳腫瘍および白血病が含まれるが、これらに限定されない。
【0029】
本発明の第3の態様による方法の「第2の抗癌剤」は、本発明の第2の態様による方法の同じ「第2の抗癌剤」であることができるが、共有されるすべての特徴をここで繰り返すことはしない。
【0030】
一実施形態では、第2の作用物質は、少なくとも1つの癌に対する標準の第1選択の治療薬である。第2の作用物質は、細胞傷害性薬であることができる。1つの特徴では、抗癌剤はDNA損傷剤、抗有糸分裂剤および/または代謝拮抗剤である。例えば、DNA損傷剤は、アルキル化剤、トポイソメラーゼ阻害剤またはDNAインターカレータであることができる。一実施形態では、第2の作用物質は、カルボプラチン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ドセタキセルまたはエトポシドの1つである。
【0031】
本発明の第4の態様によれば、対象の癌を治療する方法であって、(a)Stat3経路活性を阻害するために、対象に第1の癌幹細胞阻害剤の第1の量を投与するステップと、(b)異なる経路の活性を阻害するために、対象に第2の癌幹細胞阻害剤の第2の量を投与するステップとを含む方法が提供される。
【0032】
一実施形態では、第2の癌幹細胞阻害剤は、ラパチニブである。一部の実施形態では、第2の抗癌剤の第2の量は、それ単独では癌幹細胞集団に対して治療的に有効でない。この方法によって治療することができる癌は、好ましくはCSCを含むことが公知であるかCSCを含むことが確認されているものであり、一部の例は上に記載されている。様々な実施形態では、癌は転移性であるか、標準の第1選択の癌治療薬に抵抗性であるか、再発性である。
【0033】
本発明の第5の態様によれば、対象の癌を治療する方法であって、(a)2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される第1の抗癌剤の治療的有効量を対象に投与するステップと、(b)同群から選択されない第2の抗癌剤を投与するステップとを含む方法が提供される。
【0034】
第2の抗癌剤は、細胞傷害性薬または化学療法剤のいずれか、および対標的剤のいずれかを含む、本発明の他の態様に記載される作用物質のいずれかでよい。
【0035】
第6の態様では、本発明は、2−(1−ヒドロキシエチル)−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−クロロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチル−7−フルオロ−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−アセチルナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、2−エチル−ナフト[2,3−b]フラン−4,9−ジオン、および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物からなる群から選択される第1の抗癌剤の治療的有効量、ならびに、細胞傷害性薬、対標的剤、放射線療法剤、生物剤、ホルモン剤、HDAC阻害剤、レチノイド剤、チェックポイント活性化剤、プロテアソーム阻害剤、アジュバント剤または補助剤からなる群から選択される第2の抗癌治療薬を含む医薬組成物を提供する。
【0036】
一実施形態では、本組成物は、薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤をさらに含む。
【0037】
本明細書で記載される方法および本発明の実施形態に関連するすべての組成物およびキットを含む他の態様は、示されるか、本発明の以下の詳細な記載から容易に明らかになる。