【実施例1】
【0010】
〔ガス供給装置の構成〕
図1は本発明によるガス供給装置の構成を模式的に示す系統図である。
図2はガス供給装置の各機器と制御装置を示すブロック図である。
図1及び
図2に示されるように、ガス供給装置10は、同一の筐体12内に、第1のガスとしてCNG(圧縮天然ガス)を供給する第1のガス供給経路20と、第2のガスとして水素(燃料電池用ガス)を供給する第2のガス供給経路30とを有する。
【0011】
第1のガス供給経路20は、上流側供給経路22と下流側供給経路24との間に共用経路40が設けられている。共用経路40には、後述するように各制御機器が配されており、その分構成の簡略化が図られている。
【0012】
また、第1のガス供給経路20の上流側供給経路22には、第1の入口弁50が設けられ、下流側供給経路24には第1の出口弁60が設けられている。
【0013】
第2のガス供給経路30は、上流側供給経路32と下流側供給経路34との間に共用経路40が設けられている。また、第2のガス供給経路30の上流側供給経路32には、第2の入口弁70が設けられ、下流側供給経路34には第2の出口弁80が設けられている。上記第1、第2の入口弁50、70と第1、第2の出口弁60、80とは、経路切替弁機構を構成している。尚、経路切替弁機構としては、上記開閉弁の組み合わせでも良いし、あるいは第1、第2の入口弁50、70及び第1、第2の出口弁60、80の代わりに三方弁を設けてもよい。
【0014】
さらに、CNG充填用の下流側供給経路24には、第1の離脱カップリング26、第1の充填ホース28、第1の充填ノズル29が接続されている。また、水素充填用の下流側供給経路34には、第2の離脱カップリング36、第2の充填ホース38、第2の充填ノズル39が接続されている。
【0015】
筐体12の側面には、第1の充填ノズル29を収納する第1のノズル収納部14と、第2の充填ノズル39を収納する第2のノズル収納部15とが設けられている。各ノズル収納部14、15には、充填ノズル29、39を検出して検出信号を出力する第1、第2のノズルスイッチ16、17が設けられている。
【0016】
そして、上記第1、第2の入口弁50、70と第1、第2の出口弁60、80との間が共用経路40であり、第1のガス供給経路20と第2のガス供給経路30とが合流している。また、共用経路40は、切替スイッチ90の操作により上記経路切替弁機構の各弁が切り替わって第1のガス又は第2のガスが選択的に供給される経路である。また、共用経路40には、流量計100、調節弁110、遮断弁120、圧力センサ130、排出弁140などの各制御機器が配されている。
【0017】
調節弁110は、共用経路40の流量又は圧力を制御する制御弁であり、予め設定された定流量制御則(燃料タンクへの充填圧力によらず一定流量となるように弁開度を制御する制御方法)又は定圧上昇制御則(一定の上昇率で燃料タンクへの充填圧力を上昇させるように弁開度を制御する制御方法)により弁開度が調節される。
【0018】
このように、ガス供給装置10では、共用経路40に各制御機器が配されているので、各制御機器を各ガス供給経路に設ける構成よりも構成の簡略化が図れ、その分製造コストを削減することができる。
【0019】
排出弁140は、共用経路40から分岐された排気経路42に設けられており、後述するように種類の異なるガスを供給する場合、あるいは水素を供給する場合に開弁されて共用経路40の残留ガスを排出させる。排気経路42は、遮断弁120の下流の共用経路40に接続されており、遮断弁120及び排出弁14の開弁により共用経路40の残留ガスを外部に排出できる。
【0020】
また、共用経路40の上流側には、パージ用ボンベ150のパージ用ガス(水素)を供給するためのパージ経路152が分岐接続されている。パージ経路152には、パージ用弁154が設けられている。このパージ用弁154の開弁によりパージ用ボンベ150のパージ用ガス(水素)を共用経路40に供給できる。
【0021】
上記経路切替弁機構90の第1、第2の入口弁50、70及び第1、第2の出口弁60、80及び調節弁110、パージ用弁154、遮断弁120は、電磁弁からなり、夫々制御装置160により開閉または弁開度を制御される。また、制御装置160のメモリ170には、切替スイッチ90の操作位置に応じて選択された種類のガスを供給するように第1、第2の入口弁50、70及び第1、第2の出口弁60、80を切替えて第1のガス又は第2のガスを供給する制御プログラム(ガス供給先切替手段)が格納されている。
【0022】
また、ガス供給装置10は、手動操作される充填開始スイッチ180と、充填停止スイッチ190が設けられている。
〔制御装置160が実行する制御処理〕
ここで、制御装置160が実行する制御処理について説明する。
【0023】
図3はガス供給装置の制御装置160が実行する充填制御処理1を説明するためのフローチャートである。ガス充填作業を行う作業員は、車両の燃料タンクの充填すべきガスの種別(本実施例では、CNGまたは水素)を確認する。当該車両の燃料タンクがCNGの場合、作業員は、CNGを供給する第1の充填ノズル29をノズル収納部14から外して当該車両の充填口に接続する。そして、切替えスイッチ90をCNG側に回動操作して充填開始スイッチ180をオンに操作する。
【0024】
図3に示されるように、制御装置160は、S11で充填開始スイッチ180がオンに操作されると、S12に進
む。
【0025】
S12において
、切替スイッチ90がCNG側を選択する位置に操作され
ている場合は、S13に進み、第1の入口弁50、遮断弁120、第1の出口弁60を開弁する(ガス供給先切替手段)。これで、CNGの充填が開始される。尚、調節弁110は、流量又は圧力を制御するように弁開度を調節されるため、常に制御された弁開度で開弁している。
【0026】
次のS14では、流量計100により計測された流量計測値を読み込み、積算流量値(CNG充填量)を求めると共に、圧力センサ130により測定された圧力値を読み込む。続いて、S14aに進み、調節弁110の弁開度を定流量制御則または定圧力上昇制御則により制御する。
【0027】
そして、S15に進み、当該燃料タンクへの充填が終了したか否かをチェックする。S15において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下でない場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達していない場合、或いは第1の充填ノズル29がノズル収納部14に戻されず第1のノズルスイッチ16がオンの場合は、当該燃料タンクへのガス充填が終了していないものと判断してS14の処理に戻る。
【0028】
また、S15において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下した場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達した場合、或いは第1の充填ノズル29がノズル収納部14に戻されて第1のノズルスイッチ16がオフになった場合は、当該燃料タンクへのガス充填が終了したものと判断してS16の処理に進む。
【0029】
S16では、第1の入口弁50、遮断弁120、第1の出口弁60を閉弁させる。これで、CNGの充填が停止される。
【0030】
続いて、S17に進み、第1のノズルスイッチ16がオフか否かをチェックする。S17において、第1のノズルスイッチ16がオフのときは、第1の充填ノズル29がノズル収納部14に戻されたことを確認する。次のS18では、遮断弁120、第1の出口弁60を開弁する。そして、S19において、排出弁140を開弁する(ガス排出手段)。これにより、共用経路40の残留ガス(この場合、CNG)を外部に排出すると共に、共用経路40の圧力を大気圧に減圧する。
【0031】
そのため、上記排出弁140の開弁により共用経路40の下流に接続されたCNG充填側の離脱カップリング26、充填ホース28、充填ノズル29の圧力も大気圧に減圧されるため、充填終了後の充填ノズル29の分離操作が容易に行える。
【0032】
S20では、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S20において、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過した場合、共用経路40の残留ガス(CNG)が外部に排出されたものと判断してS21に進み、遮断弁120、第1の出口弁60を閉弁する。さらに、S22に進み、排出弁140を閉弁する。
【0033】
このように、CNGの充填終了後に排出弁140を開弁させて共用経路40の残留ガスを外部に排出するため、次回のガス充填時に異なる種類のガス(水素)を充填する際の残留ガス(CNG)をできるだけ減少させて燃料電池車の燃料タンクに共用経路40に残留したCNGが充填されることを抑制できる。
【0034】
また、上記S12において
、切替スイッチ90が水素を選択する位置に操作され
ている場合は、S23に進み、第2の入口弁
70、遮断弁120、第2の出口弁80を開弁する(ガス供給先切替手段)。これで、水素の充填が開始される。
【0035】
次のS24では、流量計100により計測された流量計測値を読み込み、積算流量値(水素充填量)を求めると共に、圧力センサ130により測定された圧力値を読み込む。続いて、S24aに進み、調節弁110の弁開度を定流量制御則または定圧力上昇制御則により制御する。
【0036】
そして、S25に進み、当該燃料タンクへの充填が終了したか否かをチェックする。S25において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下していない場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達していない場合、或いは第2の充填ノズル39がノズル収納部15に戻されず第2のノズルスイッチ17がオンの場合は、当該燃料タンクへのガス充填が終了していないものと判断してS24の処理に戻る。
【0037】
また、S25において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下した場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達した場合、或いは第2の充填ノズル39がノズル収納部15に戻されて第2のノズルスイッチ17がオフになった場合は、当該燃料タンクへのガス充填が終了したものと判断してS26の処理に進む。
【0038】
S26では、第2の入口弁70、遮断弁120、第2の出口弁80を閉弁させる。これで、水素の充填が停止される。
【0039】
続いて、S27に進み、第2のノズルスイッチ17がオフか否かをチェックする。S27において、第2のノズルスイッチ17がオフのときは、第2の充填ノズル39がノズル収納部15に戻されたことを確認する。次のS28では、遮断弁120、第2の出口弁80を開弁させる。そして、S29において、排出弁140を開弁させる(ガス排出手段)。これにより、共用経路40の残留ガス(この場合、水素)を外部に排出すると共に、共用経路40の圧力を大気圧に減圧する。
【0040】
そのため、上記排出弁140の開弁により共用経路40の下流に接続された水素充填側の離脱カップリング36、充填ホース38、充填ノズル39の圧力も大気圧に減圧されるため、充填終了後の充填ノズル39の分離操作が容易に行える。
【0041】
S30では、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S30において、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過した場合、共用経路40の残留ガス(水素)が外部に排出されたものと判断してS31に進み、遮断弁120、第2の出口弁80を閉弁する。さらに、S32に進み、排出弁140を閉弁する。
【0042】
このように、水素充填終了後に排出弁140を開弁させて共用経路40の残留ガスを外部に排出するため、次回のガス充填時に異なる種類のガス(CNG)を充填する際の残留ガス(水素)をできるだけ減少させて充填開始時のガス混合を抑制できる。
〔変形例1〕
図4はガス供給装置の制御装置が実行する充填制御処理2を説明するためのフローチャートである。
図4において、前述したS11〜S17、S23〜S27の処理は、本変形例においても共通であるため、これらの図示及び説明は省略する。
【0043】
上記S17の処理の後、S41に進み、遮断弁120、第1の出口弁60を開弁させる(ガス供給先切替手段)。そして、S42において、排出弁140を開弁させる(ガス排出手段)。これにより、共用経路40の残留ガス(この場合、CNG)を外部に排出すると共に、共用経路40の圧力を大気圧に減圧する。
【0044】
そのため、上記排出弁140の開弁により共用経路40の下流に接続されたCNG充填側の離脱カップリング26、充填ホース28、充填ノズル29の圧力も大気圧に減圧されるため、充填終了後の充填ノズル29の分離操作が容易に行える。
【0045】
S43では、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S43において、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過した場合、共用経路40の残留ガス(CNG)が外部に排出されたものと判断してS44に進み、排出弁140を閉弁する。
【0046】
次のS45では、パージ用弁154(或いは第2の入口弁70)を開弁させる(パージ用ガス供給手段)。これにより、パージ用ボンベ150のパージ用ガス(又は水素)がパージ経路152から共用経路40に供給され、共用経路40の残留ガス(CNG)の濃度が低下する。続いて、S46に進み、パージ回数Nに1を加算する。
【0047】
次のS47では、パージ用弁154が開弁されてから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S47において、パージ用弁154が開弁されてから予め設定された所定時間が経過した場合、S48に進み、パージ用弁154(或いは第2の入口弁70)を閉弁する。さらに、S49に進み、パージ回数Nが所定回数(例えば、3回)に達したか否かをチェックする。尚、パージ回数Nの所定回数は、予め設定される任意の回数であり、3回以上に設定しても良いのは勿論である。
【0048】
S49において、パージ回数Nが所定回数(例えば、3回)未満の場合は、上記S41の処理に戻り、S41以降の処理を行うことにより、共用経路40内の残留ガス(CNG)を含むガスを外部に排出する排出工程と、排出工程の後にパージ用ガス(又は水素)を供給する導入工程とを繰り返す。また、S49において、パージ回数Nが所定回数(例えば、3回)に達したときは、S50に進み、パージ回数Nをゼロにリセットし、S51で遮断弁120、第1の出口弁60を閉弁する。
【0049】
このように、CNGの充填終了後に排出弁140を開弁させて共用経路40の残留ガスを外部に排出し、さらに水素によるパージ処理を行うため、共用経路40内を水素に置換して燃料電池車の燃料タンクに共用経路40に残留したCNGが充填されることを防止できる。
【0050】
なお、本変形例においては、S41〜S48までのパージ処理を複数回(本変形例では3回)行うことにより共用経路40内の残留ガス(CNG)の濃度を低い濃度となるようにしている。即ち、本変形例においては共用経路40内のガスを共用経路40外へ排出する工程(排出工程)と共用経路40内にパージ用ガス(又は水素)を導入する工程(導入工程)を繰り返すことにより共用経路40内の残留ガス(CNG)濃度を低下させている。しかし、パージ処理の方法は、これに限るものではなく、例えば、残留ガス(CNG)の濃度を極めて低い濃度とする必要がない場合には、排出工程と導入工程とを同時もしくは排出工程の開始を導入工程よりも若干(例えば、数秒程度)早く行う方法を用いても良い。即ち、共用経路40内より残留ガス(CNG)を排出しつつ、共用経路40内にパージ用ボンベ150からのパージ用ガス(又は水素)を導入することで共用経路40内の残留ガス(CNG)濃度を低下させても良い。
【0051】
また、水素を充填する場合に前述したS27の処理の後は、S52に進み、遮断弁120、第1の出口弁60を開弁する(ガス供給先切替手段)。そして、S53において、排出弁140を開弁する(ガス排出手段)。これにより、共用経路40の残留ガス(この場合、水素)を外部に排出すると共に、共用経路40の圧力を大気圧に減圧する。
【0052】
そのため、上記排出弁140の開弁により共用経路40の下流に接続された水素充填側の離脱カップリング36、充填ホース38、充填ノズル39の圧力も大気圧に減圧されるため、充填終了後の充填ノズル39の分離操作が容易に行える。
【0053】
S54では、排出弁140が開弁されてから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S54において、排出弁140が開弁してから予め設定された所定時間が経過した場合、共用経路40の残留ガス(水素)が外部に排出されたものと判断してS55に進み、排出弁140を閉弁する。この場合、水素充填が行われたため、水素によるパージ処理は行わない。
【0054】
この後は、上記S51の処理に進み、遮断弁120、第1の出口弁60を閉弁する。
【0055】
このように、水素の充填終了後は、排出弁140を開弁させて共用経路40の残留ガスを外部に排出するため、共用経路40内には水素しか残留しないので、次回の充填開始時にCNGが水素に混合されることを防止できる。
〔変形例2〕
図5はガス供給装置の制御装置が実行する充填制御処理3を説明するためのフローチャートである。
図5に示されるように、S61で充填開始スイッチ180がオンに操作されると、S62に進み、切替スイッチ90がCNGを選択する位置に操作された場合は、S63に進み、CNG充填側の第1のノズルスイッチ16がオンか否かをチェックする。
【0056】
S63において、第1のノズルスイッチ16がオンのときは、CNG充填側の充填ノズル39がノズル収納部14に収納されているものと判断し、S64に進む。S64では、第1の入口弁50及び遮断弁120、第1の出口弁60を開弁する(ガス供給先切替手段)。これで、CNGの充填が開始される。
【0057】
次のS65では、流量計100により計測された流量計測値を読み込み、積算流量値(CNG充填量)を求めると共に、圧力センサ130により測定された圧力値を読み込む。続いて、S66に進み、調節弁110の弁開度を定流量制御則または定圧力上昇制御則により制御する。
【0058】
そして、S67に進み、当該燃料タンクへの充填が終了したか否かをチェックする。S67において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下していない場合、或いは積算流量が燃料タンクの容量に応じた所定の充填量に達していない場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達していない場合は、当該燃料タンクへのCNG充填が終了していないものと判断してS65の処理に戻る。
【0059】
また、S67において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下した場合、或いは積算流量が燃料タンクの容量に応じた所定の充填量に達した場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達した場合は、当該燃料タンクへのCNG充填が終了したものと判断してS68の処理に進む。
【0060】
S68では、第1の入口弁50、遮断弁120、第1の出口弁60を閉弁させる。これで、CNGの充填が停止される。
【0061】
続いて、S69において、第1のノズルスイッチ16がオフになったか否かをチェックする。S69において、第1のノズルスイッチ16がオフになったときは、第1の充填ノズル29がノズル収納部14に戻されたことを確認する。
【0062】
次のS70では、今回充填された種類がCNGであることをメモリ170に記憶する。このように、CNGを充填する場合は、充填開始時に水素が混入しても車両への影響が少ないので、前回の充填がCNGであってもなくても排気弁140を開弁せず、パージ処理も行わず、制御処理が簡略化されている。
【0063】
また、S62において、切替スイッチ90が水素を選択する位置に操作された場合は、S71に進み、水素充填側の第2のノズルスイッチ17がオンか否かをチェックする。
【0064】
S71において、第2のノズルスイッチ17がオンのときは、水素充填側の充填ノズル39がノズル収納部14から外されているものと判断し、S72に進む。
【0065】
S72では、前回の充填が水素か否かをチェックする。S72において、メモリ170に記憶された前回の種類を読み込み、前回の充填がCNGである場合、S73に進む。S73では、遮断弁120及び排気弁140を開弁させる(ガス排出手段)。これにより、共用経路40に残留する前回充填のCNGが外部に排出される。
【0066】
続いて、S74では、排気弁140を開弁してから予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S74において、排気弁140を開弁してから予め設定された所定時間が経過した場合には、共用経路40に残留する前回充填ガス(CNG)が外部に排出されたものと判断してS75に進み、遮断弁120及び排気弁140を閉弁する。これで、水素充填前の残留ガス排出処理が完了する。
【0067】
このように、前回充填がCNGである場合、充填開始前に排出弁140を開弁させて共用経路40の残留ガス(CNG)を外部に排出するため、水素充填開始時にCNGが混入することを抑制できる。
【0068】
また、上記S72において、メモリ170に記憶された前回の充填が水素である場合、CNGが混入するおそれがないので上記S73〜S75の残留ガス排出処理を省略する。
【0069】
次のS76では、第2の入口弁70及び遮断弁120、第2の出口弁80を開弁する(ガス供給先切替手段)。これで、水素の充填が開始される。
【0070】
次のS77では、流量計100により計測された流量計測値を読み込み、積算流量値(CNG充填量)を求めると共に、圧力センサ130により測定された圧力値を読み込む。続いて、S78に進み、調節弁110の弁開度を定流量制御則または定圧力上昇制御則により制御する。
【0071】
そして、S79に進み、当該燃料タンクへの充填が終了したか否かをチェックする。S79において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下していない場合、或いは積算流量が燃料タンクの容量に応じた所定の充填量に達していない場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達していない場合は、当該燃料タンクへの水素充填が終了していないものと判断してS77の処理に戻る。
【0072】
また、S79において、例えば、流量計100により計測された瞬時流量が所定流量以下に低下した場合、或いは積算流量が燃料タンクの容量に応じた所定の充填量に達した場合、或いは圧力センサ130により検出された圧力値が予め設定された目標圧力値に達した場合は、当該燃料タンクへのガス充填が終了したものと判断してS80の処理に進む。
【0073】
S80では、第2の入口弁70、遮断弁120、第2の出口弁80を閉弁する。これで、水素の充填が停止される。
【0074】
次いでS81に進み、水素充填側の第2のノズルスイッチ17がオフか否かをチェックする。S81において、水素充填側の第2のノズルスイッチ17がオフのときは、第2のノズル収納部15に第2の充填ノズル39が収納されているので、S82に進み、今回充填された種類が水素であることをメモリ170に記憶する。
【0075】
このように、水素を充填する場合は、排気弁140の開弁により前回の充填されたCNG(残留ガス)を共用経路40から除去して、充填開始時にCNGが混入しないようにできる。