(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
レッド、グリーン、ブルー、及び付加色サブ画素のうち一部が各々具備されたロジック画素を含む表示装置に、前記ロジック画素に各々対応されるデータをデータ処理して提供するデータ処理装置において、
各データ別にテキスト、色相、ライン、及び/又はエッジに関する情報を分析して前記データ内におけるテキスト情報の有無を検出するデータ分析部と、
前記データ分析部で分析された情報を基づいて前記テキスト情報を有するデータのうちテキスト色相を表現できないロジック画素に対応するデータを補償するデータ補償部とを含み、
前記データ分析部は、
前記データを第1ロジック画素ブロック単位にヒストグラム分析してテキストと背景の色相を決定するヒストグラム分析部と、
前記データを第2ロジック画素ブロック単位に分析してテキストに関する情報を有するか否かを検出し、前記第2ロジック画素ブロックに対応されるデータのうち少なくとも一部がテキストに関する情報を有する場合、第1テキスト信号を出力するテキスト判断部と、
前記第1テキスト信号を受信し、前記データを前記第2ロジック画素ブロック単位に分析して前記データの各々がライン及びエッジのうちいずれか1つに該当するか否かを検出するライン/エッジ検出部と、
前記第1テキスト信号を受信し、前記データの各々をなす色相を検出する色分析部を含み、
前記第2ロジック画素ブロックは前記第1ロジック画素ブロックに含まれることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
前記テキスト判断部、前記ライン/エッジ検出部、及び前記色分析部の各々は前記第2ロジック画素ブロックをロジック画素行又はロジック画素列単位に移動させながら全体データをスキャンすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
前記ヒストグラム分析部はレッド、グリーン、及びブルーの階調別の分布量を分析し、第1設定値以上を有する色相が2以上検出された場合、前記2以上の色相のうち最も少ない分布量を有する色相をテキストとして検出し、余りの色相を背景として検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
前記ライン/エッジ検出部は前記基準ロジック画素に対応されるデータと前記隣接ロジック画素に対応されるデータとの間の階調差を各々検出し、前記検出された階調差が第3設定値以上になるデータの個数に基づいて前記基準ロジック画素に対応されるデータをライン、エッジ、及び余りの中のいずれか1つとして検出することを特徴とする請求項9に記載のデータ処理装置。
前記データ補償部250は前記テキストデータのホワイト階調を最大階調の5〜20%程度に補償し、レッド、グリーン、ブルー、又はホワイトを除外した他の付加色階調を最大階調の3〜5%程度に補償することを特徴とする請求項19に記載のデータ処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴及び長所は添付された図面に関連された以下の望ましい実施形態を通じて容易に理解できる。しかし、本発明はここで説明される実施形態に限定されず、他の形態に具体化されることもあり得る。むしろ、紹介される実施形態は開示された内容が具体的に、完全になることできるように、そして当業者に本発明の思想が十分に伝達され得るようにするために提供される。
【0025】
図1は本発明の一実施形態によるディスプレイシステム10のブロック図である。
【0026】
図1を参照すれば、前記ディスプレイシステム10はレンダリング部100、データ処理装置200、及び表示装置300を含む。
【0027】
レンダリング部100はRGBデータRGBを受信し、レンダリングして映像データRGBWを生成する。この時、映像データRGBWは表示装置300に具備されたロジック画素に対応されるデータからなされる。
【0028】
レンダリング部100の動作を簡略に説明すれば、レッド、グリーン、及びブルーデータからなされたRGBデータRGBをレッド、グリーン、ブルー、及び付加色を有する映像データRGBWにマッピングさせる。この時、付加色はレッド、グリーン、及びブルーではない少なくとも1つ以上の他の色である。映像データRGBWは表示装置300に具備されたサブ画素の各々で表現できる色データからなされる。本実施形態でサブ画素がレッド、グリーン、ブルー、及びホワイトサブ画素からなされた場合、映像データRGBWはレッド、グリーン、ブルー、及びホワイトデータからなされる。
【0029】
レンダリング部100は色域マッピングアルゴリズム(Gamut Mapping Algorizm:GMA)を利用してレッド、グリーン、及びブルーデータによるRGB色域をレッド、グリーン、ブルー、及び前記付加色の色域にマッピングさせることができる。
【0030】
一方、レンダリング部100はRGBデータRGBをレンダリングする前にRGBデータRGBをガンマ関数を利用して線形化させることができる。また、レンダリング部100は線形化された映像データRGBWを逆ガンマ関数を利用して非線形化させることができる。
【0031】
データ処理装置200は映像データRGBWを受信してデータ処理した後、補償データRGBW’を出力する。詳細な説明は後述される。
【0032】
図2は
図1に図示された表示装置のブロック図である。
【0033】
表示装置300は表示パネル310、タイミングコントローラ320、ゲート駆動回路330、及びデータ駆動回路340を含む。
【0034】
表示パネル310は映像を表示する画面を具現し、複数のサブ画素を含む。サブ画素はRGBストライプ構造ではないペンタイル(Pentile)構造又はMPC(Multi−Primary COLOR)構造でなされ得る。
【0035】
サブ画素は基本色サブ画素と付加色サブ画素とを包含することができる。基本色サブ画素はレッドサブ画素、グリーンサブ画素、及びブルーサブ画素を包含することができる。付加色サブ画素はホワイト、イエロー、シアン、及びマゼンタサブ画素のうち少なくとも1つを包含することができる。
図2には表示パネル310は基本色サブ画素とホワイトサブ画素とを含むことを一例として図示した。
【0036】
表示パネル310には複数個のロジック画素1LP〜4LPが設定される。
図2を参照すれば、表示パネル310は第1乃至第4ロジック画素1LP〜4LPを含むことを一例として図示した。
図2には4つのロジック画素1LP〜4LPのみが図示したが、第1乃至第4ロジック画素1LP〜4LPは反復的に配置され得る。
【0037】
第1乃至第4ロジック画素1LP〜4LPの各々は1つ以上のサブ画素を含み、レッド、グリーン、ブルー、及び付加色サブ画素のうち一部を含む。第1ロジック画素1LP及び第4ロジック画素4LPの各々はレッドRサブ画素及びグリーンGサブ画素を含み、第2ロジック画素2LP及び第3ロジック画素3LPの各々はブルーBサブ画素及びホワイトWサブ画素を含む。一方、以下でロジック画素1LP〜4LPの各々は2つのサブ画素を含むことと説明したが、これに制限されることではなく、ロジック画素1LP〜4LPの各々はレッドサブ画素、グリーンサブ画素、ブルーサブ画素、及び付加色サブ画素のうち一部のみを包含すれば、個数と形態とに関わらず設計され得る。
【0038】
データは第1乃至第4ロジック画素1LP〜4LPの各々に対応され、レッド、グリーン、ブルー、及びホワイトデータからなされるが、第1乃至第4ロジック画素1LP〜4LPの各々はレッド、グリーン、ブルー、及びホワイトのうち一部のみを表示することができる。例えば、第1ロジック画素1LPに対応される第1データはレッド、グリーン、ブルー、及びホワイトデータからなされるが、第1ロジック画素1LPではレッド及びグリーンのみを表示することができる。同様に、第2ロジック画素2LPに対応される第2データはレッド、グリーン、ブルー、及びホワイトデータからなされるが、第2ロジック画素2LPではブルー及びホワイトのみを表示することができる。
【0039】
データ処理装置200は補償データRGBW’をタイミングコントローラ320へ提供する。また、他の実施形態に前記データ処理装置200は表示装置300の一構成として提供され得、タイミングコントローラ320内に具備できる。
【0040】
タイミングコントローラ320は補償データRGBW’を適切なデータフォーマットに変換した後、データ駆動回路340へ提供する。また、タイミングコントローラ320は各種制御信号O−CSを受信してデータ制御信号DCS及びゲート制御信号GCSに各々変換する。タイミングコントローラ320はデータ制御信号DCSをデータ駆動回路340へ提供し、ゲート制御信号GCSをゲート駆動回路330へ提供する。
【0041】
データ駆動回路340はデータ制御信号DCSに応答して補償データRGBW’をデータ電圧に変換して表示パネル310へ提供する。ゲート駆動回路330はゲート制御信号GCSに応答してサブ画素を一行単位に駆動させるためのゲート信号を順次的に出力する。
【0042】
図3は
図1及び
図2に図示されたデータ処理装置200を示したブロック図であり、
図4は
図3のデータ分析部を示したブロック図である。
【0043】
図3及び
図4を参照すれば、データ処理装置200はデータ分析部201及びデータ補償部250を含む。
【0044】
データ分析部201はデータをブロック単位に分析し、その結果をデータ補償部250へ提供する。データ分析部201は各データ別にテキスト、色相、ライン、及びエッジに関する情報を分析する。
【0045】
データ分析部201はヒストグラム分析部210、テキスト判断部220、ライン/エッジ検出部230、及び色分析部240を含む。
【0046】
図5はヒストグラム分析部210の動作を説明するための図面である。
図5には第1ロジック画素ブロックLB1で黒色背景にグリーン色テキスト“H”が表現される場合を一例として図示している。第1ロジック画素ブロックLB1は複数のロジック画素からなされ、データをヒストグラム分析するための最小単位である。
【0047】
図3乃至
図5を参照すれば、ヒストグラム分析部210は映像データRGBWを受信し、第1ロジック画素ブロックLB1単位にヒストグラム分析してテキストと背景との色相を決定する。
【0048】
ヒストグラム分析部210はデータのレッド、グリーン、及びブルーの階調別の分布量を第1ロジック画素ブロックLB1毎に分析する。ヒストグラム分析部210は第1設定値以上を有する色相が2以上検出された場合、2以上の色相のうち最も少ない分布量を有する色相をテキストとして検出し、余りの色相を背景として検出する。この時、前記第1設定値は前記第1ロジック画素ブロックLB1で表現できるテキストの色相別の最小分布量に設定され得る。
【0049】
図5の場合、ヒストグラム分析部210はグリーンとブラックとが第1設定値以上であることと判断し、第1ロジック画素ブロックLB1内でさらに少ない分布量を有するグリーンをテキストとして検出し、ブラックを背景として検出する。
【0050】
第1ロジック画素ブロックLB1は少なくとも互いに隣接する10000個のロジック画素単位に設定され得る。望ましくは第1ロジック画素ブロックLB1は100x100個のロジック画素単位に設定され得る。
図2に図示された表示パネル310が2000x1000個のロジック画素からなされた場合、ヒストグラム分析部210は200個の第1ロジック画素ブロックLB1に各々対応されるデータ毎にヒストグラム分析する。
【0051】
第1ロジック画素ブロックLB1が100x100個のロジック画素より比較的小さく設定されれば、背景を構成する色相が複数に検出された場合又はテキストが大きくて厚い場合、テキストと背景との色相を正確に検出することができない。
【0052】
ヒストグラム分析部210は以後ブロックでテキストに関する情報を検出する際、正確度を高くするための機能を遂行する。したがって、ヒストグラム分析部210の機能は以後のブロックで遂行される機能と一部が重複されることがあり得るが、本発明が目的とする効果を達成するために要求される。
【0053】
ヒストグラム分析部210は第1ロジック画素ブロックLB1に対応されるデータが有するテキストと背景との色相情報を第1ヒストグラム信号SGN_H1として出力する。一方、第1ロジック画素ブロックLB1に対応されるデータがテキストに関する情報を包含しない場合、例えば、第1ロジック画素ブロックLB1が単色の背景に表示される場合、ヒストグラム分析部210は第2ヒストグラム信号SGN_H2を出力する。
【0054】
ヒストグラム分析部210は第1ヒストグラム信号SGN_H1又は第2ヒストグラム信号SGN_H2をデータ補償部250へ提供する。
【0055】
図6は
図5の一部を拡大した図面である。
図6には8x8形態のロジック画素を一例として図示している。
図6で第1番目のロジック画素列及び第2番目のロジック画素列に対応されるデータはグリーン色に関する情報を有し、余りのロジック画素に対応されるデータは黒色に関する情報を有する。
【0056】
上述したように各ロジック画素LP1〜LP9はレッド及びグリーンサブ画素を包含するか、或いはブルー及びホワイトサブ画素を含む。例えば、第1ロジック画素LP1、第3ロジック画素LP3、第5ロジック画素LP5、第7ロジック画素LP7、及び第9ロジック画素LP9は各々レッド及びグリーンサブ画素を含み、第2ロジック画素LP2、第4ロジック画素LP4、第6ロジック画素LP6、及び第8ロジック画素LP8は各々ブルー及びホワイトサブ画素を包含することができる。
【0057】
この時、第2ロジック画素LP2、第4ロジック画素LP4、及び第8ロジック画素LP8に各々対応されるデータはグリーンに関する情報を有するが、第2ロジック画素LP2、第4ロジック画素LP4、及び第8ロジック画素LP8の各々はグリーンサブ画素がないので、グリーンを表現することができない。このような問題は絵に関するデータより背景と明確な境界の表現が要求されるテキストに関するデータを表現するのにさらに問題になる。最大に拡大された映像を表示する場合、結局、グリーン色テキスト“H”は境界が無くなって使用者に“H”として認識することができない。
【0058】
図3、
図4、及び
図6を参照すれば、テキスト判断部220は映像データRGBWを受信する。テキスト判断部220は第2ロジック画素ブロックLB2に対応するデータを分析してテキストに関する情報を有するか否かを検出する。この時、テキスト判断部220は第2ロジック画素ブロックLB2をロジック画素行又はロジック画素列の単位に移動させながら、全体データも2の映像データRGBWを前記第2ロジック画素ブロックLB2に対応するデータ単位にスキャンする。
【0059】
第2ロジック画素ブロックLB2は少なくとも3x3のロジック画素を含む。第2ロジック画素ブロックLB2に含まれたロジック画素の個数が多くなるほど、信頼度が改善されるが、演算量が多くなる問題がある。一方、第2ロジック画素ブロックLB2に含まれたロジック画素の数は第1ロジック画素ブロックLB1に含まれたロジック画素数より少なくように設定される。以下の説明では第2ロジック画素ブロックLB2は3x3のロジック画素を含むことを基準に説明する。
【0060】
映像データRGBWは第2ロジック画素ブロックLB2の第1乃至第9ロジック画素LP1〜LP9に各々対応する第1乃至第9データを含む。
【0061】
テキスト判断部220は第1乃至第9データの各々のレッド、グリーン、及びブルー別の最大階調値と第2設定値とを比較してテキスト情報の有無を検出する。この時、第2設定値は色相別にテキストとして認定されるために要求される最小階調値である。さらに具体的に、テキスト判断部220は第1乃至第9データを分析して、レッド、グリーン、ブルー、及びホワイト別に階調値を検出する。この時、第1データ、第2データ、第4データ、第5データ、第7データ、及び第8データは各々同一のグリーン色の特定階調値を有するので、テキスト判断部220はこれらの中で1つを最大階調値として検出する。以後、テキスト判断部220は検出された最大階調値がグリーン色に対して第2設定値より大きい場合、第1乃至第9データ内にテキスト情報があると判断し、検出された最大階調値がグリーン色に対して第2設定値より小さい場合、第1乃至第9データ内にテキスト情報が無いと判断する。例えば、第2設定値が100階調である場合、検出された最大階調値が200階調であれば、テキスト判断部220は第1乃至第9データ内にテキスト情報があると判断し、検出された最大階調値が10階調であれば、テキスト判断部220は第1乃至第9データ内にテキスト情報が無いと判断する。
【0062】
テキスト判断部220は第2ロジック画素ブロックLB2に対応される第1乃至第9データを分析した後、第2ロジックブロックLB2を行方向又は列方向に移動させた後に、移動された第2ロジック画素ブロックLB2’に対応されるデータを分析してテキストを含むか否かを検出する。テキスト判断部220はこのような方式に全体データを第2ロジックブロックLB2単位に分析する。この時、テキスト判断部220は第2ロジック画素ブロックLB2を少なくとも1ロジック画素行又は少なくとも1ロジック画素列の単位に移動させながら、スキャンする。しかし、全体データをスキャンするためにはテキスト判断部220は行方向スキャンの場合、1回にロジック画素ブロックLB2を3ロジック画素行以下に移動させながら、スキャンしなければならない。同様に、テキスト判断部220は列方向スキャンの場合、1回に前記ロジック画素ブロックLB2を3ロジック画素列以下に移動させながら、スキャンしなければならない。
【0063】
テキスト判断部220は第2ロジックブロックLB2に対応されるデータにテキストに関する情報が含まれた場合、これを第1テキスト信号SGN_T1として出力してライン/エッジ検出部230及び色分析部240へ提供する。一方、テキスト判断部220は第2ロジックブロックLB2に対応されるデータにテキストに関する情報が包含されなかった場合、これを第2テキスト信号SGN_T2として出力してデータ補償部250へ提供する。
【0064】
テキスト判断部220では第2ロジック画素ブロックLB2に対応するデータの最大階調値を基づいて判断するので、最大階調値が第2設定値以上であれば、9つのデータが全てテキストに該当するか、あるいは全て背景に該当する場合にも第1テキスト信号SGN_T1を出力する。
【0065】
ライン/エッジ検出部230はテキスト判断部220から提供された第1テキスト信号SGN_T1に基づいてデータがレッド、グリーン、及びブルーの各々に対してライン及びエッジのうちいずれか1つに該当するか否かを検出する。この時、ライン/エッジ検出部230は全体データを第2ロジック画素ブロックLB2単位にスキャンする。
【0066】
第2ロジック画素ブロックLB2は基準ロジック画素と基準ロジック画素に隣接して基準ロジック画素を囲む隣接ロジック画素を含む。
図6で基準ロジック画素は第5ロジック画素LP5であり、隣接ロジック画素は第1乃至第4ロジック画素LP1〜LP4及び前記第6乃至第9ロジック画素LP6〜LP9である。
【0067】
ライン/エッジ検出部230はレッド、グリーン、ブルー別に基準ロジック画素に対応されるデータ(以下、基準データ)と隣接ロジック画素に対応されるデータ(以下、隣接データ)の間の階調差を各々検出する。ライン/エッジ検出部230は検出された階調差が第3設定値以上になるデータの個数に基づいて基準データをライン、エッジ、及び余りのうちいずれか1つとして検出する。第3設定値はテキストと背景の階調差の最小値で設定され得る。したがって、第3設定値は第2設定値より小さい階調に設定され得る。
【0068】
ライン/エッジ検出部230は検出された階調差が第3設定値以上になるデータの個数(N)が0<N≦3(0個より多く3個以下)である場合、基準データをエッジとして判断し、3<N≦8(3個より多く8個以下)である場合、基準データをラインとして判断し、N=0である場合、基準データを余りと判断する。ここで、余りは基準データがエッジ又はラインに該当されないことを意味する。一例として、第2ロジック画素ブロックLB2内の9つのデータが全てテキストに該当するか、或いは全て背景に該当する場合、データは余りとして判断される。基準データがラインに判断された場合、基準データはテキスト又は背景がシングルラインからなされたことを意味する。基準データがエッジとして判断された場合、基準データはテキスト又は背景の外郭を構成することを意味する。
【0069】
図7は基準データがラインに検出される多様な例を示した図面であり、
図8は基準データがエッジとして検出される多様な例を示した図面である。
図7及び
図8で斜線をつけたロジック画素に対応されるデータと斜線がないロジック画素に対応されるデータは互いに第3設定値以上の階調差を有する。
【0070】
図6に図示された第2ロジック画素ブロックLB2を一例として説明すれば、ライン/エッジ検出部230は第5ロジック画素LP5に対応する第5データと隣接ロジック画素LP1〜LP4、LP6〜LP9に対応する隣接データとの間の階調差をレッド、グリーン、及びブルー別に各々検出する。この時、第1データ、第2データ、第4データ、第7データ、及び第8データは第5データと同一であるグリーン階調値を有するので、階調差が発生されない。しかし、第3データ、第6データ、及び第9データは前記第5データと比較してグリーン階調差を有し、グリーン階調差が第3設定値以上である。前記ライン/エッジ検出部230は検出されたグリーン階調差が前記第3設定値以上になるデータの個数が3つであるので、第5データをグリーンに対してエッジとして判断する。一方、第5データと隣接データとの間にレッド及びブルー階調差が無いので、ライン/エッジ検出部230は第5データをレッド及びブルーに対して各々エッジ及びラインではないと判断する。
【0071】
ライン/エッジ検出部230は第2ロジック画素ブロックLB2を1つのロジック画素行又は1つのロジック画素列の単位に移動させながら、全体データを第2ロジック画素ブロックLB2に対応するデータ単位にスキャンする。
【0072】
ライン/エッジ検出部230はデータがラインやエッジとして検出された場合、これを第1検出信号SGN_D1としてデータ補償部250へ提供する。ライン/エッジ検出部230はデータが余りとして検出された場合、これを第2検出信号SGN_D2としてデータ補償部250へ提供する。
【0073】
ライン/エッジ検出部230はテキスト判断部220から提供された第1テキスト信号SGN_T1に基づいてデータがレッド、グリーン、及びブルーの各々に対してライン及びエッジのうちいずれか1つに該当するか否かを検出する。
【0074】
図4及び
図6を参照すれば、色分析部240は第1テキスト信号SGN_T1に基づいてデータの各々をなす色相を検出する。この時、色分析部240は全体データを第2ロジック画素ブロックLB2の単位にスキャンする。
【0075】
色分析部240は隣接データと基準データを比較してレッド、グリーン、ブルー別にデータの分析信号SGN_Aを生成する。この時、1つの色を基準に分析した場合、分析信号SGN_Aは基準色の分析信号と基準色以外の色の分析信号とを含む。基準色の分析信号と基準色以外の色の分析信号との各々はトップ信号、ボトム信号、ハイ信号、及びロー信号のうちいずれか1つであり得る。
【0076】
図9はトップ信号(I)ボトム信号(II)、ハイ信号(III)、及びロー信号(IV)を示した図面である。
【0077】
図9を参照すれば、トップ信号は基準色に対するデータが基準データに在り、隣接データのうち一部に基準色に対するデータが無い場合に生成される信号である。例えば、
図6の第2ロジック画素ブロックLB2を例として挙げれば、グリーンが基準色である場合に、第5データはグリーン色に対するデータを有するが、隣接データのうち第3データ、第6データ、及び第9データはグリーン色に対するデータが無いので、色分析部240は第2ロジック画素ブロックLB2に対応するデータを分析した結果にグリーンに対してトップ信号を生成する。
【0078】
ボトム信号は基準色に対するデータが基準データに無く、隣接データのうち一部に基準色に対するデータがある場合に生成される信号である。例えば、
図6の移動された第2ロジック画素ブロックLB2’を例として挙げれば、基準ロジック画素は第6ロジック画素LP6であるので、第6データが基準データになる。第6データはグリーン色に対するデータを有しないが、隣接データのうち第2データ、第5データ、第8データはグリーン色に対するデータを有するので、色分析部240は移動された第2ロジック画素ブロックLB2’に対応するデータを分析した結果にグリーンに対してボトム信号を生成する。
【0079】
ハイ信号は基準色に対するデータが基準データと隣接データとの全部にある場合に生成される信号である。例えば、グリーンが基準色である場合に、第2ロジック画素ブロックLB2に対応されるデータが全てグリーン色に対するデータを有する場合に色分析部240はグリーンに対してハイ信号を生成する。
【0080】
ロー信号は基準色に対するデータが基準データと隣接データとの全てに無い場合に生成される信号である。例えば、グリーンが基準色である場合に、第2ロジック画素ブロックLB2に対応されるデータが全てグリーン色に対するデータを有しない場合に色分析部240はグリーンに対してロー信号を生成する。
【0081】
再び
図4及び
図6を参照すれば、色分析部240はレッド、グリーン、及びブルー毎に基準色の分析信号と基準色以外の色の分析信号とを生成する。
図6の場合、色分析部240はグリーンが基準色で設定された場合、グリーンに対してトップ信号を生成し、レッド及びブルーに対してボトム信号を生成する。一方、色分析部240はレッドが基準色で設定された場合、レッドに対してロー信号を生成し、グリーン、ブルーに対してもロー信号を生成する。同様に、色分析部240はブルーが基準色で設定された場合、ブルーに対してロー信号を生成し、レッド及びグリーンに対してもロー信号を生成する。
【0082】
色分析部240は分析信号SGN_Aをデータ補償部250へ提供する。
【0083】
図10はグリーンが基準色で設定された場合に、発生される基準色の分析信号A_Gと基準色以外の色の分析信号A_RBの場合を示した図面である。この時、グリーンが基準色で設定された場合であるので、基準色以外の色はレッド及びブルーとして設定される。
【0084】
図10の(A)の場合、グリーンに対してトップ信号が生成され、レッド及びブルーに対してロー信号が生成されたので、基準データはグリーンに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はブラックに対する情報を有する。
図10の(B)の場合、グリーンに対してボトム信号が生成され、レッド及びブルーに対してハイ信号が生成されたので、基準データはブラックに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はグリーンに対する情報を有する。
図10の(C)の場合、グリーンに対してハイ信号が生成され、レッド及びブルーに対してボトム信号が生成されたので、基準データはグリーンに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はホワイトに対する情報を有する。
図10の(D)の場合、グリーンに対してハイ信号が生成され、レッド及びブルーに対してトップ信号が生成されたので、基準データはホワイトに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はグリーンに対する情報を有する。
図10の(E)の場合、グリーンに対してトップ信号が生成され、レッド及びブルーに対してトップ信号が生成されたので、基準データはホワイトに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はブラックに対する情報を有する。
図10の(F)の場合、グリーンに対してボトム信号が生成され、レッド及びブルーに対してボトム信号が生成されたので、基準データはブラックに対する情報を有し、隣接データのうち少なくとも一部はホワイトに対する情報を有する。
【0085】
図3及び
図4を参照すれば、データ補償部250は第1ヒストグラム信号SGN_H1、第1検出信号SGN_D1、及び分析信号SGN_Aに基づいて各データ別に色相情報、テキストであるか否か、背景であるか否か、ライン/エッジであるか否か検出する。
【0086】
データ補償部250はデータ分析部201で分析された情報を基づいてテキストに関する情報を有するデータのうちテキストの色相を表現できないロジック画素に対応されるデータ(以下、テキストデータ)を補償する。データ補償部250は補償データRGBW’を生成して
図1の表示装置300へ提供する。
【0087】
図6の前記第1ロジック画素LP1はレッド及びグリーンサブ画素を含み、第2ロジック画素LP2はブルー及びホワイトサブ画素を含むことと説明した。この時、第2データはグリーン色テキストに関する情報を有することと判断されるが、第2ロジック画素LP2ではグリーン色を表示することができないので、データ補償部250は第2データをブルー又はホワイト階調値を有するように補償する。グリーン色の場合、ブルーよりは一定の階調のホワイトを有するように補償するのが望ましい。
【0088】
データ補償部250はテキストに該当されるデータを選択的に補償するので、
図6の場合、データ補償部250は背景に該当される第3データ、第6データ、及び第9データを補償しない。
【0089】
データ補償部250はテキストに関する情報を有しないデータを補償しない。具体的に、データ補償部250が第2ヒストグラム信号SGN_H2、第2テキスト信号SGN_T2、及び/又は第2検出信号SGN_D2を受信した場合と分析信号SGN_Aが全てハイ信号であるか、或いは全てロー信号からなされた場合とを挙げられる。
【0090】
データ補償部250の具体的なデータ補償方法は多様に設定され得る。
【0091】
データ補償部250は前記テキストデータの中でエッジとラインとを区分して補償できる。
【0092】
データ補償部250はテキストデータのエッジとラインとの少なくとも1つを補償できる。例えば、データ補償部250はテキストデータのうちエッジのみを補償し、ラインを補償しないことがあり得る。反対に、データ補償部250はテキストデータのうちラインのみを補償し、エッジを補償しないことがあり得る。一方、データ補償部250はテキストデータのうちライン及びエッジを全て補償できる。
【0093】
データ補償部250はテキストデータのエッジとラインを互いに異なる階調値に補償できる。例えば、
図6の場合、第2データがエッジである場合、ホワイト階調を最大階調の70%を有するように補償し、第2データがラインである場合、ホワイト階調を最大階調の30%を有するように補償できる。
【0094】
データ補償部250はテキストデータのエッジとラインとを互いに異なる色で補償できる。例えば、
図6の場合、第2データがエッジである場合、一定の階調のホワイトを有するように補償し、第2データがラインである場合、一定の階調のブルーを有するように補償できる。
【0095】
データ補償部250は背景色相にしたがってテキストデータの補償程度を異ならせて補償できる。言い換えれば、データ補償部250は第1背景色相を有するテキストデータと第1背景色相と互いに異なる第2背景色相を有するテキストデータとを互いに異ならせて補償できる。例えば、データ補償部250はテキストデータがブラック背景にグリーンテキストである場合とブルー背景にグリーンテキストである場合、テキストデータの階調値を互いに異ならせて補償できる。
【0096】
データ補償部250はテキストデータの補償色によって階調範囲を互いに異ならせて補償できる。例えば、データ補償部250はテキストデータのホワイト階調を最大階調の5〜20%程度に補償し、レッド、グリーン、ブルー、又はホワイトを除外した他の付加色階調を最大階調の3〜5%程度に補償できる。
【0097】
図11A及び
図11Bは従来の表示装置で表示される映像を示した図面であり、
図12A及び
図12Bは本発明の表示装置で表示される映像を示した図面である。
図11Bは
図11Aを拡大して4つのロジック画素を示した図面であり、
図12Bは
図12Aを拡大して4つのロジック画素のみを示した図面である。
図11A乃至
図12Bで従来の表示装置と本発明の表示装置とはブラック背景に同一のグリーンテキストを表示する。
【0098】
図11A乃至
図12Bを参照すれば、同一のテキストを表示する場合であっても本発明の表示装置で表示される映像の中でテキストの可読性が従来に比べて改善されたことを分かれる。これは
図4に図示された本発明のデータ処理装置200がテキストに該当するデータを選択的に補償した結果である。
【0099】
図13は本発明の他の実施形態による表示パネル311を示した図面である。
【0100】
図2に図示された表示パネル310と異なり、
図13の表示パネル311は1つのロジック画素に含まれたサブ画素の個数及びサブ画素の種類が異なって設定され得る。
【0101】
図13を参照すれば、表示パネル311は第1乃至第4ロジック画素11LP〜41LPを包含することができる。
図13には4つのロジック画素11LP〜41LPのみを図示したが、第1乃至第4ロジック画素11LP〜41LPは反復的に配置され得る。
【0102】
第1ロジック画素11LP及び第4ロジック画素41LPの各々はレッドRサブ画素、グリーンGサブ画素、及びブルーBサブ画素を含み、第2ロジック画素21LP及び第3ロジック画素31LPの各々はシアンCサブ画素、イエローYサブ画素、及びブルーBサブ画素を包含することができる。この時、レッドRサブ画素、グリーンGサブ画素、ブルーBサブ画素、シアンCサブ画素、及びイエローYサブ画素の各々は互いに同一の大きさを有することができる。
【0103】
図14は本発明のその他の実施形態による表示パネル312を示した図面である。
【0104】
表示パネル312は第1乃至第4ロジック画素12LP〜42LPを包含することができる。
図14には4つのロジック画素12LP〜42LPのみを図示したが、第1乃至第4ロジック画素12LP〜42LPは反復的に配置され得る。
【0105】
第1ロジック画素12LP及び第4ロジック画素42LPの各々はシアンCサブ画素及びイエローYサブ画素を含み、第2ロジック画素22LP及び第3ロジック画素32LPの各々はブルーBサブ画素及びホワイトWサブ画素を包含することができる。この時、シアンCサブ画素、イエローYサブ画素、ブルーBサブ画素、及びホワイトWサブ画素の各々は互いに同一の大きさを有することができる。
【0106】
図15は本発明のその他の実施形態による表示パネル313を示した図面である。
【0107】
図15を参照すれば、表示パネル313は第1乃至第4ロジック画素13LP〜43LPを包含することができる。
図15には4つのロジック画素13LP〜43LPのみを図示したが、第1乃至第4ロジック画素13LP〜43LPは反復的に配置され得る。
【0108】
第1ロジック画素13LP及び第4ロジック画素43LPの各々はレッドRサブ画素、グリーンGサブ画素、ブルーBサブ画素、及びホワイトWサブ画素を含み、第2ロジック画素23LP及び第3ロジック画素33LPの各々はシアンCサブ画素、イエローYサブ画素、ブルーBサブ画素、及びホワイトWサブ画素を包含することができる。この時、レッドRサブ画素、グリーンGサブ画素、ブルーBサブ画素、シアンCサブ画素、イエローYサブ画素、ホワイトWサブ画素の各々は互いに同一の大きさを有することができる。
【0109】
図16は本発明のその他の実施形態による表示パネル314を示した図面である。
【0110】
図16を参照すれば、表示パネル314は第1乃至第4ロジック画素14LP〜44LPを包含することができる。
図16には4つのロジック画素14LP〜44LPのみを図示したが、第1乃至第4ロジック画素14LP〜44LPは反復的に配置され得る。
【0111】
第1ロジック画素14LP及び第4ロジック画素44LPの各々はレッドRサブ画素及びグリーンGサブ画素を包含でき、第2ロジック画素24LP及び第3ロジック画素34LPの各々はブルーBサブ画素及びグリーンGサブ画素を包含することができる。
【0112】
第1乃至第4ロジック画素14LP〜44LPの各々に含まれた2つのサブ画素は互いに異なる大きさを有することができる。この時、2つのサブ画素のうち1つのサブ画素の短辺長さは余りのサブ画素の短辺長さの2倍であり得る。第1ロジック画素14LPを一例として説明すれば、レッドRサブ画素の短辺長さはグリーンGサブ画素の短辺長さの2倍であり得る。同様に、第2ロジック画素24LPに含まれたブルーBサブ画素の短辺長さはグリーンGサブ画素の短辺長さの2倍であり得る。
【0113】
図17は本発明のその他の実施形態による表示パネル315を示した図面である。
【0114】
図17を参照すれば、表示パネル315は第1乃至第4ロジック画素15LP〜45LPを包含することができる。
図17には4つのロジック画素15LP〜45LPのみを図示したが、第1乃至第4ロジック画素15LP〜45LPは反復的に配置され得る。
【0115】
第1ロジック画素15LP及び第4ロジック画素45LPの各々はレッドRサブ画素及びグリーンGサブ画素を包含でき、第2ロジック画素25LP及び第3ロジック画素35LPの各々はブルーBサブ画素及びグリーンGサブ画素を包含することができる。
【0116】
第1乃至第4ロジック画素15LP〜45LPの各々に含まれた2つのサブ画素は互いに異なる形状を有することができる。
【0117】
グリーンGサブ画素は斜方形状を有し、レッドRサブ画素及びブルーBサブ画素は各々六角形状を有することができる。また、グリーンGサブ画素の面積はレッドRサブ画素及びブルーBサブ画素の各々の面積より小さいことがあり得る。また、レッドRサブ画素の個数及びブルーBサブ画素の個数の合計はグリーンGサブ画素の個数と同一であり得る。
【0118】
グリーンGサブ画素で斜方形の一辺の長さはレッドRサブ画素及びブルーBサブ画素で六角形の一辺の長さと互いに同一であり得る。グリーンGサブ画素の一辺はレッドRサブ画素の一辺と隣接して並行に配置され得る。また、グリーンGサブ画素の一辺はブルーBサブ画素の一辺と隣接して並行に配置され得る。2つのレッドRサブ画素及び2つのブルーBサブ画素は1つのグリーンGサブ画素を囲むように配置され得る。
【0119】
図18は本発明のその他の実施形態による表示パネル316を示した図面である。
【0120】
図18を参照すれば、表示パネル316は第1及び第4ロジック画素16LP〜26LPを包含することができる。
図18には2つのロジック画素16LP〜26LPのみを図示したが、第1及び第2ロジック画素16LP〜26LPは反復的に配置され得る。
【0121】
第1ロジック画素16LPはブルーBサブ画素及びレッドRサブ画素を包含することができる。第2ロジック画素26LPはホワイトWサブ画素及びグリーンGサブ画素を包含することができる。この時、ブルーBサブ画素、レッドRサブ画素、ホワイトWサブ画素、及びグリーンGサブ画素の各々は互いに同一の大きさを有することができる。
【0122】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形せず、他の具体的な形態に実施できることを理解できる。したがって、以上で記述した実施形態にはすべての面で例示的なことであり限定的なことではない理解しなければならない。