(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
出力装置とマイクを含む入力装置とを備えた携帯端末にネットワークを介して通信可能に接続され、記憶部と制御部とを少なくとも備えた車両番号行動指示装置において実行される車両番号行動指示方法であって、
上記記憶部は、
車両番号に対応付けて、少なくとも車両点検情報を含む顧客情報を記憶する車両番号マスタ記憶手段と、
上記顧客情報に対応付けて、前回来店時の顧客の行動に起因する、利用者が取るべき行動を設定する行動設定情報を記憶する行動設定情報記憶手段と、
を備えており、
上記制御部において実行される、
上記車両番号を上記利用者に上記マイクを介して入力させるよう制御し、上記車両番号に基づいて、上記車両番号マスタ記憶手段に記憶された上記顧客情報を取得する顧客情報取得ステップと、
上記顧客情報に基づく車両カルテを、上記出力装置に出力する車両カルテ出力ステップと、
上記顧客情報を上記利用者に上記マイクを介して入力させるよう制御し、上記顧客情報を上記車両番号に対応付けて上記車両番号マスタ記憶手段に格納する顧客情報入力制御ステップと、
上記顧客情報取得ステップにて取得された上記顧客情報に対応する、上記行動設定情報記憶手段に記憶された上記行動設定情報を取得し、上記行動設定情報を、上記出力装置に出力する行動設定情報出力ステップと、
上記行動設定情報出力ステップにて出力された上記行動設定情報に基づいた行動の結果を表す行動結果情報を、上記利用者に上記マイクを介して入力させるよう制御し、上記行動結果情報を上記顧客情報として、上記車両番号に対応付けて上記車両番号マスタ記憶手段に格納する結果入力制御ステップと、
を含むことを特徴とする車両番号行動指示方法。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、本発明にかかる車両番号行動指示装置、車両番号行動指示システム、および、車両番号行動指示方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0037】
特に以下の実施の形態においては、本発明に係る車両番号行動指示装置および車両番号行動指示システムを、サービスステーション(SS)の業態において実施した例について説明することがあるが、この場合に限られず、本車両番号行動指示装置および車両番号行動指示システムは、SS以外の車両にて顧客が来店する各種店舗において、同様に適用することができる。
【0038】
[本発明の概要]
以下、本発明の概要について説明し、その後、本発明の構成および処理等について詳細に説明する。
【0039】
本発明は、概略的に、以下の基本的特徴を有する。すなわち、本発明の車両番号行動指示装置は、検出装置と出力装置と入力装置に接続され、記憶部と制御部とを少なくとも備えて構成される。また、車両番号行動指示装置の記憶部は、車両番号に対応付けて、少なくとも来店履歴情報を含む顧客情報を記憶し、顧客情報に対応付けて、利用者が取るべき行動を設定する行動設定情報を記憶する。
【0040】
ここで、「顧客情報」は、車両番号に対応付けられた情報であり、来店履歴情報や、行動結果情報、車両の車種情報、車検の有効期限情報の他、車両点検情報や、顧客の購入履歴、氏名、年齢、誕生日などの情報を含んでもよい。
【0041】
まず、本発明の車両番号行動指示装置は、検出装置を制御して車両を検出し、車両を撮像する。
【0042】
そして、車両番号行動指示装置は、撮像された車両の画像から、画像処理により当該車両のナンバープレートを認識して、車両番号を取得し、来店履歴情報として日付情報を当該車両番号に対応付けて格納する。ここで、「車両番号」は、数字に限らず、アルファベットやひらがなや漢字などの文字であってもよい。また、ここで、車両番号行動指示装置は、取得された車両番号に関連付けて、カード読取装置を介して読取られた顧客のカード番号に対応付けられた購入履歴情報を顧客情報として格納してもよい。ここで、本願における「カード番号」は、一例として、発行されたカードを識別する番号として記載されることがあるが、これに限られず、カード番号は、顧客を一意に特定する識別情報(顧客ID等)と同一としてもよく、その他、車両番号のように車両に対応付ける情報以外の顧客に対応付ける情報を用いてもよい。
【0043】
ここで、車両番号行動指示装置は、撮像された車両の画像から、画像処理により当該車両の車検ステッカーを認識して、車検期限情報を取得し、取得された車両番号に対応付けて格納してもよい。
【0044】
つぎに、車両番号行動指示装置は、車両番号に基づいて、記憶部に記憶された顧客情報を取得する。
【0045】
そして、車両番号行動指示装置は、取得された顧客情報に基づいて、対応する行動設定情報を取得し、出力装置を制御して当該行動設定情報を出力する。
【0046】
ここで、車両番号行動指示装置は、車両番号および行動設定情報を、QRコード(登録商標)などのコード情報として印刷してもよい。また、車両番号行動指示装置は、車両番号に対応する顧客情報に基づいて、ポイント、アトラクション、または、広告を印刷するよう制御してもよい。また、車両番号行動指示装置は、車両番号や行動設定情報の他、顧客情報や、カード番号情報、車検期限情報、購入履歴情報、もしくは、これら情報の欠落情報を、コード情報として印刷してもよい。ここで、「欠落情報」とは、ある情報が記憶部に格納されていないことを示す情報であり、例えば、記憶部の各種情報にフラグを立てるよう構成している場合は、そのフラグ情報を出力してもよい。
【0047】
ここで、「コード情報」とは、一次元コード(例えば、バーコード)や二次元コード(例えば、二次元バーコードやQRコード)等のようにコード化した情報のことである。
【0048】
また、ここで、車両番号行動指示装置は、顧客情報として少なくとも車両点検情報を記憶して構成された場合に、車両点検情報を含む顧客情報を出力装置に出力してもよい。その際、車両番号行動指示装置は、顧客から入力装置を介して入力があった場合に、顧客情報を出力装置に出力する構成としてもよい。
【0049】
また、ここで、車両番号行動指示装置は、カード読取装置を備えたPOSシステムを介して読取られたカード番号に対応付けられた購入履歴情報に基づいて、発行されたポイントを用いて決済処理を行ってもよい。
【0050】
最後に、車両番号行動指示装置は、出力された行動設定情報に基づいた行動の結果を表す行動結果情報を、利用者に入力装置を介して入力させるよう制御し、行動結果情報を顧客情報として、当該車両番号に対応付けて記憶部に格納してもよい。
【0051】
ここで、車両番号行動指示装置は、利用者により選択された行動結果情報とともに、出力されたコード情報を読取るよう制御してもよい。
【0052】
以上が本発明の車両番号行動指示装置の概要である。ここで、本発明は、複数の車両番号行動指示装置と、少なくともカード読取装置を備えたPOSシステムと、データセンタとを、ネットワークを介して通信可能に接続して構成された車両番号行動指示システムとして実現してもよい。
【0053】
本発明の車両番号行動指示システムにおいて、まず、車両番号行動指示装置は、車両番号に対応付けて、顧客情報をデータセンタに送信する。
【0054】
そして、POSシステムは、カード読取装置を介して読取ったカード番号に対応付けて、少なくとも購入履歴情報を含むカード番号マスタ情報をデータセンタに送信する。
【0055】
そして、データセンタは、送信された車両番号と、送信されたカード番号と、を対応付ける変換テーブルを作成する。ここで、対応付けは、1対1対応に限らず、1対多対応や、多対1対応であってもよい。
【0056】
そして、データセンタは、変換テーブルに基づいて、カード番号を車両番号に変換し、当該カード番号に対応するカード番号マスタ情報と、当該車両番号に対応付けられた上記顧客情報と、を統合車両番号マスタ情報として記憶部に格納する。これにより、POSシステムを通過するメンバーカードなどのカードと関連付けを行うことで、POSからの売上明細から車両番号行動指示システムの購買履歴・顧客属性(単価ランク)を自動で更新できる。
【0057】
以上が、本発明の車両番号行動指示システムの概要である。これにて、本発明の概要の説明を終える。
【0058】
[車両番号行動指示装置の構成]
まず、車両番号行動指示装置の構成について説明し、つづいて車両番号行動指示装置を備えて構成される車両番号行動指示システムについて説明を行う。ここで、本実施の形態においては、車両番号行動システムを「I&D−SHOT」(商品名)として実装した例を用いて説明を行う。
図1は、本発明が適用されるI&D−SHOTの論理構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。I&D−SHOTは、概略的に、車両番号行動指示装置100と、POSシステム200と、勘定系システム400と、データセンタ500と、携帯電話装置600とを、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成されている。
【0059】
図1において、車両番号行動指示装置100は、概略的に、車両番号行動指示装置100の全体を統括的に制御するCPU等の制御部102、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置(図示せず)に接続される通信制御インターフェース部104、検出装置111や無線端末装置112や印刷装置113や結果入力装置114に接続される入出力制御インターフェース部108、および、各種のデータベースやテーブルなどを格納する記憶部106を備えて構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。更に、この車両番号行動指示装置100は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク300に通信可能に接続されている。
【0060】
記憶部106に格納される各種のデータベースやテーブル(車両マスタDB106a〜画像処理ソフト106c)は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種処理に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベース等を格納する。
【0061】
これら記憶部106の各構成要素のうち、車両マスタDB106aは、車両番号に対応付けて、少なくとも来店履歴情報を含む顧客情報を記憶する車両番号マスタ記憶手段である。
【0062】
ここで、顧客情報は、車両番号に対応付けられた情報であり、来店履歴情報や、行動結果情報、車両の車種情報(色、グレードの他、カローラ(商品名)やセルシオ(商品名)などの特定の車種情報等)、車検の有効期限情報、車両点検情報のように直接、車両番号に対応付けられた情報に限らず、顧客の購入履歴や、氏名、年齢、誕生日などの情報のようにカード番号を介して間接的に車両番号に対応付けられた情報であってもよい。
【0063】
また、アクションDB106bは、顧客情報に対応付けて、利用者が取るべき行動を設定する行動設定情報を記憶する行動設定情報記憶手段である。
【0064】
例えば、府中215の車両番号の顧客に対して、車検満了日が近かったので、店員などの利用者が前回、声かけを行ったが、顧客から考えておくとの回答を受けた旨の情報を顧客情報として記憶されていた場合、同じ車両番号の顧客に対して、次回、保留されたから再度声かけをするなどの行動が行動設定情報として設定される。また、前回、受注を受けたとの履歴情報があった場合には、次回、感謝の意を述べるよう指示する行動設定情報が設定されてもよい。
【0065】
また、顧客情報として車種に関する情報があった場合、各種メンテナンスの提案や、最適な洗車メニューなどを提案するよう指示する行動設定情報を設定することもできる。
【0066】
また、
図1において、通信制御インターフェース部104は、車両番号行動指示装置100とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御を行う。すなわち、通信制御インターフェース部104は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0067】
また、
図1において、入出力制御インターフェース部108は、検出装置111や無線端末装置112や印刷装置113や結果入力装置114の制御を行う。ここで、印刷装置113に代えて、モニタ(家庭用テレビを含む)や、スピーカ等の出力装置を用いてもよい。また、結果入力装置114としては、二次元コードリーダー、キーボード、マウス、およびマイク等を用いることができる。ここで、
図2は、本実施の形態における車両番号行動指示装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0068】
図2に示すように、一例として、検出装置111としてナンバープレート認識用カメラ11と赤外線照明12と車両検出センサ13とカメラドライブユニット14を組合せて構成してもよく、カメラドライブユニット14を制御する入出力制御インターフェース部108としてキャプチャーボード17を用いてもよく、車両検出センサ13を制御する入出力制御インターフェース部108としてIOボード18を用いてもよい。また、無線端末装置112として時計型受信器20を用いてもよく、印刷装置113としてプリンタ21を用いてもよく、結果入力装置114として二次元コードリーダー22を用いてもよい。なお、本実施の形態として、1台のPC16に対して、ナンバープレート認識用カメラ11は、最大12台をコントロールするよう構成できる。
【0069】
また、
図1において、制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム、および所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、アクション設定部102a、画像処理部102b、アクション出力部102d、結果入力制御部102e、メール管理部102f、ジャーナル部102g、カード決済処理部102jを備えて構成されている。
【0070】
このうち、アクション設定部102aは、車両マスタDB106aに記憶された顧客情報に対応付けて、利用者が取るべき行動を行動設定情報として設定し、アクションDB106bに格納する行動設定手段である。ここで、アクション設定部102aは、ネットワーク300を介してデータセンタ500から、統合アクション情報を行動設定情報としてダウンロードしてもよい。
【0071】
ここで、アクション設定部102aは、車両マスタDB106aに記憶された顧客情報に基づいて、(1)属性(車検、カード、アドレスなど)や、(2)来店特典・告知(高来店者特典など)や、(3)期日管理(車検満了告知など)などの情報を特定し、これらの目的に応じた設定を行ってもよい。
【0072】
また、画像処理部102bは、画像処理ソフト106cに記憶されたプログラムを読込むことにより機能し、検出装置111を制御して車両を検出して車両を撮像し、撮像した車両の画像処理を行う画像処理手段である。すなわち、
図2に示すように、PC16がコアソフトウェア15を読込み、IOボード18を介して車両検出センサ13を制御し、車両が検出された場合に、キャプチャーボード17を介してカメラドライブユニット14を制御して、赤外線照明12による照射の反射光をナンバープレート認識用カメラ11で撮像し、画像処理を行うことにより画像処理部102bとして機能する。ここで、画像処理部102bは、
図1に示すように、機能概念的に、車番認識部102cと車検期限認識部102hとを備えて構成されている。
【0073】
車番認識部102cは、画像処理部102bにより撮像された車両の画像から、画像処理により当該車両のナンバープレートを認識して、車両番号を取得する車両番号取得手段である。ここで、画像処理部102bは、日付情報を当該車両番号に対応付けて来店履歴情報として車両マスタDB106aに格納してもよい。また、画像処理部102bは、ネットワーク300を介して、データセンタ500から統合車両マスタ情報を顧客情報としてダウンロードしてもよい。
【0074】
また、車検期限認識部102hは、画像処理部102bにより撮像された車両の画像から、画像処理により当該車両の車検ステッカーを認識して、車検期限情報を取得する車検期限認識手段である。ここで、車検期限認識部102hは、車番認識部102cにより取得された車両番号に対応付けて車両マスタDB106aに格納してもよい。
【0075】
ここで、画像処理部102bは、取得された車両番号に関連付けて、POSシステムに備えられたカード読取装置を介して読取られた、カード番号に対応付けられた購入履歴情報をネットワーク300を介して取得し、顧客情報として車両マスタDB106aに格納してもよい。ここで、「カード」は、SS会員カード(プラスティックPOSカード、現金カード会員等)でもよい。
【0076】
また、ここで、カード読取装置としては、光学式(QRカードリーダーなど)や、磁気式(磁気カードリーダー)、非接触式(フェリカ(登録商標)タイプなど)のカード読取手段であってもよい。
【0077】
また、アクション出力部102dは、画像処理部102bにより取得された車両番号に基づいて車両マスタDB106aを検索し、記憶された顧客情報を取得し、取得した顧客情報に基づいてアクションDB106bを検索し、対応する行動設定情報を取得し、無線端末装置112および/または印刷装置113を制御して当該行動設定情報を出力する行動設定情報出力手段である。すなわち、一例として、
図2に示すように、PC16がコアソフトウェア15を読込み、データベースから取得した行動設定情報を、無線LAN基地局19を介して時計型受信器20に、および/または、二次元コードリーダー22に出力することによりアクション出力部102dとして機能する。ここで、アクション出力部102dは、車両番号および行動設定情報を、二次元コードとして印刷するよう制御してもよい。また、アクション出力部102dは、車両番号が車両マスタDB106aに登録されていない場合に、新規車両マスタ情報を車両マスタDB106aに格納し、初回オペレーション(給油システムの操作方法や、会員登録の呼びかけ等)を実行するよう指示する行動設定情報を出力してもよい。ここで、時計型受信器20として、シルウォッチ(商品名)を用いてもよく、販売対象の顧客が来店した場合に、シルウォッチに接客情報を自動的に配信してもよい。
【0078】
また、ここで、アクション出力部102dは、車両番号に対応する顧客情報に基づいて、ポイント、アトラクション(クイズや、「当たり」・「はずれ」が表示されたくじや、迷路・間違い探しなど)を印刷するよう制御してもよい。これにより、ユーザの射幸心などを刺激する販売促進活動に供することができる。また、車関連企業、損保会社、中古車販売会社、板金会社、新車販売企業、その他の業種の企業などの広告が印刷されるよう制御してもよい。これにより、1日に500台〜1000台(1ヶ月15000台〜30000台)程度の来店が見込める多くの店舗において、100店舗程度に対し本システムを導入した場合、最大、30万台の車両に告知が可能な広告媒体となる。
【0079】
また、ここで、アクション出力部102dは、車両番号、行動設定情報、顧客情報、カード番号情報、車検期限情報、および/または、購入履歴情報、もしくは、これら情報の欠落情報を、コード情報(一次元コードや二次元コード(例えば、QRコード)等)として印刷するよう印刷装置113を制御してもよい。
【0080】
また、ここで、アクション出力部102dは、画像処理部102bにより取得された車両番号に基づいて車両マスタDB106aを検索して取得した顧客情報(例えば、車両点検情報)を出力装置に出力するよう制御する顧客情報出力手段として構成されてもよい。ここで、出力装置としては、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、無線端末装置112や印刷装置113やスピーカを用いることができる(なお、以下においては、モニタとして記載する場合がある)。本構成の場合、アクション出力部102dは、顧客から入力装置を介して入力があった場合に、顧客情報を出力装置に出力してもよい。ここで、入力装置としては、タッチパネルや、キーボード、マウス、およびマイク等を用いることができる。また、上述の出力装置および入力装置は、車両番号行動指示装置100に接続されたPDA(Personal Digital Assistants)などのPC等に構成されてもよい。
【0081】
また、結果入力制御部102eは、アクション出力部102dによって出力された行動設定情報に基づいた行動の結果を表す行動結果情報を、利用者に結果入力装置114を介して入力させるよう制御し、行動結果情報を顧客情報として、当該車両番号に対応付けて車両マスタDB106aに格納する結果入力制御手段である。結果入力制御部102eは、利用者により選択された行動結果情報とともに、コード情報(例えば、二次元コード)を読取るよう入出力制御インターフェース部108を介して結果入力装置114を制御してもよい。
【0082】
また、メール管理部102fは、モバイルメール会員機能を実現する車両番号行動指示メール手段である。一例として、メール管理部102fは、携帯電話に読込可能となるようアクション出力部102dにコード情報(例えば、二次元コード)を印刷させるよう制御する。すなわち、QRコードには車両番号や登録用アドレス等がコード化されており、携帯電話装置600によりコード情報(例えば、二次元コード)が読込まれ、携帯電話装置600からコード情報に基づくメールを受信すると、メール管理部102fは、車両番号に対応付けてメールアドレス等を登録する。これにより、I&D−SHOTと連携して顧客への来店促進の実行が可能となり、また、店頭で告知できない未来店客へのアプローチも可能となる。なお、この機能は、データセンタ500において実現されてもよい。
【0083】
また、ジャーナル部102gは、日報単位で、行動設定情報(アクションコード)別の出力枚数や、行動結果情報を集計するジャーナル化手段である。
【0084】
また、カード決済処理部102jは、カード読取装置を備えたPOSシステムを介して読取られたカード番号に対応付けられた購入履歴情報に基づいて、発行されたポイントを用いて決済処理を行うカード決済処理手段である。
【0085】
以上が、車両番号行動指示装置100の論理構成および物理構成である。
【0086】
I&D−SHOTは、概略的に、車両番号行動指示装置100と、POSシステム200と、勘定系システム400と、データセンタ500と、携帯電話装置600とを、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成されている。
【0087】
ここで、
図1において、ネットワーク300は、車両番号行動指示装置100とPOSシステム200と勘定系システム400とデータセンタ500と携帯電話装置600とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネットやイントラネットや携帯電話回線網や公衆電話回線網等である。
【0088】
図1において、POSシステム200は、ガソリンスタンドの各店舗に設置されたPOS端末装置とPOSサーバ装置から構成されるPOS(Point of Sales)システムである。本実施の形態においては、POSシステム200は、勘定系システム400を経由して、顧客のカード番号に対応付けたカード番号マスタ情報をデータセンタ500に送信するよう構成される。
【0089】
また、勘定系システム400は、会計勘定処理を行うコンピュータシステムである。本実施の形態においては、勘定系システム400は、ネットワーク300を介して顧客のカード番号に対応付けたカード番号マスタ情報をデータセンタ500に送信するよう構成される。
【0090】
また、データセンタ500は、複数の車両番号行動指示装置100、POSシステム200および勘定系システム400からの情報を統括管理するサーバ機能を有する。すなわち、データセンタ500は、車両番号行動指示装置100から送信された車両番号と、POSシステム200から送信されたカード番号と、を対応付ける車番・カード変換テーブル506aを作成する車両番号カード番号変換テーブル作成手段と、変換テーブルに基づいて、カード番号を車両番号に変換し、当該カード番号に対応するカード番号マスタ情報と、当該車両番号に対応付けられた顧客情報と、を統合車両番号マスタ情報として記憶部に格納する統合車両番号マスタ格納手段と、を備えて構成される。
【0091】
ここで、データセンタ500は、アクションDB106bに記憶された行動設定情報をアップロードさせるよう車両番号行動指示装置100を制御して、各車両番号行動指示装置100の行動設定情報を統合アクション情報として統合し統合アクションDB506cに格納してもよい。また、ここで、データセンタ500は、統合車両マスタDB506bに記憶された統合車両番号マスタ情報や統合アクションDB506cに記憶された統合アクション情報を、車両番号行動指示装置100にダウンロードさせるよう制御してもよい。
【0092】
また、データセンタ500は、アクション出力部102dにより出力されたコード情報(例えば、二次元コード)を読込んだ携帯電話装置600から、コード情報に基づくメールを受信して、メールに添付された車両番号に対応付けて、携帯電話装置600のメールアドレス等をメールシステム506dに登録してもよい。これにより、来店を促すメールの送信や、店頭で告知できない顧客へのアプローチが可能となる。
【0093】
また、データセンタ500は、DMC(Driving Mileage Club)システム506eにより、メールシステム506dと連携して、携帯電話装置600向けのポータルサイトの提供や、KIOSK端末700等でのポイント発行や、クーポンの発行や、ダイレクトメールの送信や、チラシ(フライヤー)の提供、カード保有者への入会促進等の管理を行ってもよい。
【0094】
ここで、データセンタ500は、WEBサーバやASPサーバ等として構成していてもよく、そのハードウェア構成は、一般に市販されるワークステーション、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置およびその付属装置により構成していてもよい。また、データセンタ500の各機能は、データセンタ500のハードウェア構成中のCPU、ディスク装置、メモリ装置、入力装置、出力装置、通信制御装置等およびそれらを制御するプログラム等により実現される。これにて、I&D−SHOTの構成の説明を終える。
【0095】
[車両番号行動指示装置100の処理]
次に、このように構成された本実施の形態における車両番号行動指示装置100の処理の一例について、以下に
図3および
図4を参照して詳細に説明する。
【0096】
[車両番号行動指示処理]
まず、車両番号行動指示処理の詳細について
図3を参照して説明する。
図3は、本実施の形態における本車両番号行動指示装置100の車両番号行動指示処理の一例を示すフローチャートである。
【0097】
図3に示すように、まず、画像処理部102bは、入出力制御インターフェース部108を介して検出装置111を制御して監視を行い、車両が通過すると(ステップSA−1)、車両を検出する(ステップSA−2)。
【0098】
そして、画像処理部102bは、入出力制御インターフェース部108を介して検出装置111を制御して、検出した車両の画像を撮像し、撮像した車両の画像(静止画)を記憶部106に記憶する(ステップSA−3)。
【0099】
そして、画像処理部102bは、画像処理(ナンバープレート検出処理、カラー変換処理、ブライトネス変換処理、コントラスト変換処理、形状変換処理等)を行う(ステップSA−4)。
【0100】
そして、車番認識部102cは、画像処理部102bにより画像処理された画像(静止画)から、車両番号を認識する(ステップSA−5)。ここで、車番認識部102cは、文字識別機能(OCR機能)により、数字の他、アルファベットやひらがなや漢字等の文字を認識してもよい。また、画像処理部102bは、日付情報を当該車両番号に対応付けて来店履歴情報として車両マスタDB106aに格納してもよい。
【0101】
そして、アクション出力部102dは、画像処理部102bにより取得された車両番号に基づいて、車両マスタDB106aを検索し、対応する顧客情報を取得する(ステップSA−6)。
【0102】
そして、アクション出力部102dは、入出力制御インターフェース部108を介して無線端末装置112および印刷装置113を制御して、当該行動設定情報を出力する(ステップSA−7)。ここで、アクション出力部102dは、車両番号が車両マスタDB106aに登録されていなかった場合に、初回オペレーション(給油システムの操作方法や、会員登録の呼びかけ等)を実行するよう指示する行動設定情報を出力してもよい。また、例えば、アクション出力部102dは、車検が近いから声かけをするよう指示する情報を出力してもよい。
【0103】
これにより、無線端末装置112を携帯する従業員等の利用者は、短時間で、且つ、無線の届く範囲のどこにいても、対象車両があることを知ることができる。また、利用者は、無線端末装置112および/または印刷装置113から出力された表示を見て、何をすればよいのか的確に具体的に認識することができる(ステップSA−8)。
【0104】
そして、利用者が行動設定情報に基づいて行動(アクション)を起こすと(ステップSA−9)、結果入力制御部102eは、当該行動の行動結果情報を、利用者に結果入力装置114を介して入力させるよう制御し、行動結果情報を顧客情報として、当該車両番号に対応付けて車両マスタDB106aに格納する。ここで、結果入力制御部102eは、入力の容易化のため、利用者により選択された行動結果情報(印刷物上に「Yes」、「No」の記載など)とともに、車両番号等がコード化されたコード情報(例えば、二次元コード)を読取るよう結果入力装置114を制御してもよい。ここで、
図4は、本実施の形態における、二次コードの印刷物(MA−1〜5)の一例を示す図である。
【0105】
図4左上図に示すように、行動設定情報の印刷物(MA−1〜2)には、入力を容易とするため、車両番号(車番)と行動設定情報(アクションコード)がコード化される。ここで、印刷物MA−1に示すように、車両番号行動指示装置100は、車両マスタDB106aに登録されていない車両番号であった場合、新規顧客がいる旨(「新規顧客」)を印字してもよい。また、利用者による対象車両の発見が容易となるように、車両番号(車番)を印字してもよく、車検満了年月や実行結果の記入欄を印字してもよい。
【0106】
図4右上図に示すように、行動結果情報の入力には、利用者に選択させるためのコードカードMA−3〜4を用いてもよい。例えば、MA−3に示すように、利用者が対象車両の車検満了年月を知ることができた場合に、この情報をコード化したコードカードを選択させてもよい。また、MA−4に示すように、行動設定情報に基づく行動結果が成功であった場合、当該成功の行動結果情報を入力するためのコードカードを選択させてもよい。
【0107】
また、
図4下図に示すように、メール管理部102fの処理によりメール管理機能を実現するため、顧客にメールアドレス登録用の印刷物MA−5を提供してもよい。MA−5に示すように、携帯電話装置600に読取らせるための二次元コードには、登録アドレス先情報や、車両番号と顧客のアドレスを対応付けるための車両番号情報がコード化されている。
【0108】
以上で、本実施の形態における車両番号行動指示装置100の処理の説明を終える。
【0109】
[I&D−SHOTの処理]
次に、I&D−SHOTの処理の詳細について
図5および
図6を参照して説明する。
【0110】
まず、本I&D−SHOTにおいて、車両番号行動指示装置100は、ネットワーク300を介して、車両マスタDB106aに記憶された、車両番号に対応付けた顧客情報を、データセンタ500に送信する。
【0111】
そして、POSシステム200は、ネットワーク300を介して勘定系システム400を経由し、カード番号に対応付けたカード番号マスタ情報(購入履歴情報など)をデータセンタ500に送信する。
【0112】
そして、データセンタ500は、車両番号行動指示装置100から送信された車両番号と、POSシステム200から送信されたカード番号と、を対応付ける車番・カード変換テーブル506aを作成する。
【0113】
そして、データセンタ500は、車番・カード変換テーブル506aに基づいて、カード番号を車両番号に変換して当該車両番号にカード番号を関連付け、対応する顧客情報とカード番号マスタ情報とを、統合車両マスタDB506bに格納する。
【0114】
これにより、車両番号に関連付けられた顧客情報(車両番号マスタ情報)と、カード番号に関連付けられたカード番号マスタ情報と、を一元化することができる。
【0115】
また、データセンタ500は、車両番号行動指示装置100から送信された行動設定情報を、統合車両マスタDB506bに基づいて、統合化し統合アクション情報として統合アクションDB506cに格納してもよい。データセンタ500は、統合車両マスタDB506bに記憶された統合車両番号マスタ情報や統合アクションDB506cに記憶された統合アクション情報を、車両番号行動指示装置100にダウンロードさせることにより、複数の車両番号行動指示装置100を一元管理することができる。
【0116】
また、データセンタ500は、アクション出力部102dにより出力されたコード情報(例えば、二次元コード)を読込んだ携帯電話装置600から、コード情報に基づくメールを受信して、メールに添付された車両番号に対応付けて、携帯電話装置600のメールアドレス等をメールシステム506dに登録してもよい。これにより、来店を促すメールの送信や、店頭で告知できない顧客へのアプローチが可能となる。ここで、
図5は、本実施の形態におけるI&D−SHOTの構成を概念的に表した連携概念図である。また、
図6は、I&D−SHOTにより実現される事業構成とデータの流れを一例として示した図である。
【0117】
図5に示すように、I&D−SHOTによれば、車両番号行動指示装置100により取得された車両番号(車番)や、車両番号行動指示装置100において入力された行動結果情報や、POSシステム200により取得されたカード番号や、携帯電話装置600により送信された顧客の携帯メールアドレスや、洗車機システムにおいて取得された洗車情報を相互に関連付け、統合化し一元管理を行う。これにより、様々な顧客情報を取得して、きめこまかな行動設定を行うことができる。
【0118】
また、
図6に示すように、(1)ソリューション事業(CRM(Customer Relationship Management)事業や、BPO(Business Process Outsourcing)事業や、ASP(Application Service Provider)事業等)として、全国のガソリンスタンドや全国の車両10に乗車する顧客に関して、KIOSK端末700や携帯電話装置600等でのポイント発行や、クーポンの発行や、ダイレクトメールの送信や、チラシ(フライヤー)の提供や、給油・来店ポイントの発行等の管理を行うことができる。
【0119】
また、(2)販売促進事業(ポイント販促事業や、スクラッチ販促事業等)として、発行されたポイントを顧客情報とともにデータベースで管理し、携帯電話装置600やKIOSK端末700において、貯めたポイントを使って、給油の割引サービスを提供したり、キャラクターグッズや、商品券や、電子マネーを提供したりして、顧客獲得・拡大や需要の増加を図ることができる。
【0120】
また、(3)モバイルマーケティング事業として、SSカード等のカード事業と連携して、相互に入会促進を行ったり、モバイルサイトを提供して給油価格が安くなる仕組みを構築したり、モバイルサイトにて広告やオークションを行うことで、車関連企業、損保会社、中古車販売会社、板金会社、新車販売企業等との連携を図ったりすることができる。また、I&D−SHOT運営会社は、対価として広告収入を得ることもできる。
【0121】
[車両番号とカード番号のリンク機能]
上記実施の形態における車両番号行動指示装置100またはI&D−SHOTにおいては、車両番号マスタ情報とカード番号マスタ情報とを統合しデータベース化する構成としたが、これに限らず、単に、車両番号とカード番号を関連付けて、互いのデータベースをリンクさせるよう制御してもよい。また、対応付けは、1対1対応に限らず、1対多対応や、多対1対応であってもよい。
【0122】
このように、カード情報を車番情報とリンク付けできると、リアルタイムではないにしても、翌早朝のバッチ処理などで、その顧客の購買履歴とリンクさせることが出来る。その上、利用者の行動結果の履歴もデータベース化できるので、さらに高度化したマーケティング戦術を展開することが可能となる。
【0123】
例えば、洗車履歴のある顧客に対しては、SSに対するSS店頭で車検の声かけをして受注した顧客にはDM(ダイレクトメール)を発信しないよう指示し、拒絶した顧客でもここ数ヶ月以内に1万円以上の売上実績のある顧客にはDMを発信するよう設定できる。また、行動結果履歴と購買履歴情報とをデータベース化することによって、複雑で煩瑣なだけの意味のないマーケティング戦術を展開してしまう場合もあるが、行動結果履歴と購買履歴を概念上、峻別しているので、どちらかを優先したり、切り分けたりしながら、単純化したり、効率化させたりする選択の余地もデータベース設計思想可能となる。
【0124】
これにより、従前のシステムにおいて、来店履歴やサービス履歴(行動履歴)、車両情報の3つの情報しか取り扱えず購買履歴情報と連携・統合を行うことができないという問題が解決できる。
【0125】
また、従前のシステムにおいては、SSが発行した1枚の現金会員カードで複数の車両で来店する様な状況(例えば家族の父・母・娘が各々1台ずつ計3台の車を所有し、玄関先に置いた1枚のSS会員カードを共用し、SSに持参し提示するような場合)に、相当な対応ができなかった。上記のように、車番と会員番号と購買履歴とをリンク付け(紐付け)が出来るとそのような状況にも対応し、精度の高い車両メンテナンス情報を提示することが出来る。またこのメンテナンス用の情報管理画面には、顧客の車の平面図や立体図を用い、車番に対応する、メンテナンスカルテのようなページを作り、このカルテを、SS(整備工場、カーショップ、タイヤショップなども含む)店舗にて、顧客と共に見ながら、メンテナンスメニュを決めてゆくことが出来る。
【0126】
また、一台の車両にて複数枚のSS会員カードを使用している場合も(忘れたから、その場で新しいカードを発券してもらい、帰宅後、元のカードを発見し、その2つを混用するような場合や、値引きやポイントセーヴィングを効率化・最大化するために、家族で1枚のSSカードを使用している様な場合など)、車番データを基礎データとしてデータベース化するので、このメンテナンスカルテ機能が対応できる。このように、車両が複数台存在する場合、カードを複数枚存在する場合の双方どちらの場合にも、対応できる。複数台車両:1枚のSS会員カード(多対1)や、1台の車両:複数枚SS会員カード(1対多)の様な、実際のSS現場にて取り扱いに難儀する局面でも、上記のような各種マーケティング戦術を展開することが出来る。これにて、車両番号とカード番号のリンク機能の説明を終える。
【0127】
[車検ステッカー自動撮影]
車検ステッカー自動撮影機能について以下に説明する。
【0128】
車両番号行動指示装置100は、車検期限認識部102hの処理により、画像処理部102bにより撮像された車両の画像から、画像処理により当該車両の車検ステッカーを認識して、車検期限情報を取得することにより車検ステッカー自動撮影機能を実現する。
【0129】
このような機能は、従来実現されていなかったが(特願平4−333151、特願2000−340949、特願2005−262828参照)、車両番号行動指示装置100は、認識用カメラ11として高性能な撮影用光学装置を備えて構成することにより、車両番号(ナンバープレート)と車検ステッカー(通常、フロントガラス上部に貼付されている車検期限を示すステッカー)の認識機能を実現することができる。
【0130】
ここで、車両番号行動指示装置100は、車検期限認識部102hおよび車番認識部102cの認識処理により、1枚の写真に対応する高解像度映像から、車両番号(ナンバープレート)と車検ステッカーを自動的に認識してもよく、車両10を撮影する際に適宜撮影角度を変化させる制御やズーム制御等を行って、車両番号と車検ステッカーを別々の写真で撮影した画像から車両番号と車検ステッカーをそれぞれ自動的に認識してもよい。また、車両番号行動指示装置100は、車検期限認識部102hによる自動認識処理が不可能な場合に、利用者に目視で画像から読み取らせ入力させるよう制御してもよい。この入力作業の際に、結果入力制御部102eの処理により、QRコードを用いた容易な検索等の機能を実現してもよい。
【0131】
そして、車検期限認識部102hは、車番認識部102cにより取得された車両番号に対応付けて車検期限情報を車両マスタDB106aに格納する。なお、紐付けられた車両番号と車検期限情報は、会員IDやメールアドレスともI&D−SHOTシステムにおいて連携するので、実施の形態において述べる各種機能を実現することが可能となる(特願平4−217848、特願平5−241928、特願平6−257665、特願平7−324825、特願平7−41739、特願平7−108699、特願2002−252192、特願2003−74390、特願2003−136711、特願2005−48776参照)。
【0132】
[コード情報]
ここで、顧客情報出力手段によるコード情報出力機能について説明する。
【0133】
上述の実施の形態では、アクション出力部102dは、結果入力制御部102eの処理によるデータ入力の簡略化機能を実現するために二次元コードリーダー22に行動設定情報等を出力する構成としたが、これに限られず、車両番号、行動設定情報、顧客情報、カード番号情報、車検期限情報、および/または、購入履歴情報、もしくは、これら情報の欠落情報を、コード情報(例えば、一次元コードや二次元コード(QRコード等))として印刷するよう印刷装置113を制御してもよい。
【0134】
すなわち、車両番号行動指示装置100は、QRコード等のコード情報を生成する過程で、格納された各種データ、例えば、車両番号、会員ID(ガソリンスタンド等の店舗が発見したカードID)、車検ステッカー情報、メールアドレス、携帯識別ID等の他、これら情報のうち欠落した情報があれば、その欠落した情報が何であるかを示す欠落情報などを、QRコード化し出力することにより、より豊富な機能を実現する。ここで、欠落情報として、例えば、記憶部106の各種情報にフラグを立てるよう構成している場合は、そのフラグ情報を出力してもよい。
【0135】
[車両カルテ]
つづいて、車両カルテ機能について以下に
図7および
図8を用いて説明する。
【0136】
I&D−SHOTでは、上述のようにQRコード等のコード情報を利用した入力が簡便となるので、顧客の様々な情報を追加入力することが可能となる。例えば、車両番号行動指示装置100は、車種などを利用者に入力させるよう制御し、その顧客の車両に関する点検データ・履歴などの車両点検情報等を、車両マスタDBに格納して管理する。そして、車両番号行動指示装置100は、画像処理部102bにより取得された車両番号に基づいて車両マスタDB106aを検索して取得した顧客情報(例えば、車両点検情報)を出力装置に出力するよう制御する。ここで、
図7は、出力された顧客情報(お客様情報)の表示例を示す図である。また、
図8は、出力された顧客情報のうち車両点検情報(愛車カルテ)の表示例を示す図である。
【0137】
図7に示すように、出力表示される顧客情報は、車両マスタDB106a等に格納された情報であり、例えば、「お客様情報」項目に、会員コード、電話番号、氏名、住所、誕生日などの情報、「車検履歴」項目に、車検回数、車名、車検満了日、車検コース、「ポイントカード登録履歴」項目に、会員ランク、発行ポイント等の情報が表示される。また、「愛車情報」項目には、車両番号(車番)、登録日付、車検ステッカー情報(車検期限情報)等の他、車種や車の色、保険等の情報が表示される。
【0138】
また、
図7に示す画面上で「愛車カルテ」ボタンが押下されることにより、車両番号行動指示装置100は、
図8に示すような車両点検情報(愛車カルテ)を出力表示する。
図8に示すように、「愛車カルテ」タブ画面には、顧客の氏名や会員番号に対応付けて、各種商品ごとの、前回購入日、グレード、数量、単価、金額等の情報が表示される。
【0139】
これらの車両カルテ機能により、顧客の車両10のカルテを作成することが可能となり、顧客に適切な車両点検・整備等を伝達・告知することが可能となる。
【0140】
ここで、このカルテ機能の出力表示に関しては、店内の情報端末に表示してもよく、印刷装置113に印刷出力してもよい。また、ガソリンスタンド等の給油装置などに組み込まれているディスプレイに表示してもよい。
【0141】
上述した機能を実現することにより、昨今、一般的になってきているセルフSS(サービスステーション)等において、本I&D−SHOTシステムは、予め作成された各々の顧客に対応した車両カルテの情報を、検出した車両番号等をトリガーにして、顧客が給油の際に、給油装置のディスプレイに動画・静止画等を表示することにより、自動的に顧客に適切な車両点検・整備等を伝達・告知することが可能となる。
【0142】
また、本I&D−SHOTシステムでは、上述のような車両カルテ機能と購買履歴データとを連携させる機能も実現することができるので、必ずしも点検や整備等を実施していない顧客(例えば、洗車しか通常利用していない顧客)にも有効なアプローチが可能となる。また、例えば、車検はその店舗で実施したが、その際に予算の都合上割愛した整備項目がある場合、例えばブレーキパッドは交換したがバッテリーはまだ持ちそうだから交換しなかった場合等に、来店の機会を見計らって、適宜サービスや商品の購入を勧めるアプローチをすることができる。
【0143】
また、本I&D−SHOTシステムでは、顧客が来店し、カード提示もしくはフェリカ端末に携帯電話装置600が提示された場合に、上述のような各種マーケティング施策の自動的実行が可能となる。また、この車両カルテ機能を表示する過程で、簡単なアンケートやアトラクションなどを顧客に実施してもらうよう構成してもよく、これにより更に進化した各種のマーケティング活動仕様に供することも実現できる(特願平10−291902、特願2000−38671、特願2000−377245、特願2002−109516、特願2002−149479、特願2003−168713、特願2003−369906、特願2004−152669参照)。
【0144】
また、I&D−SHOTシステムは、出力画面に他社の広告を表示するよう構成してもよい。そして、I&D−SHOTシステムは、顧客に表示された広告をクリック等させるよう制御し、後述するお財布携帯機能と連動して顧客にポイント発行する等のインセンティブを提供してもよく、極めて訴求効果の高い有効な広告となりうる。これにより、このような広告媒体に興味を示す企業からの収益も見込まれ、この収益を通じ、ガソリンスタンドなどの店舗に、収益の還元等も行うことも可能となる。
【0145】
[マイカーカルテ]
上述した車両カルテ機能に対し、顧客に対してより良い印象を提供するマイカーカルテ機能について説明する。
【0146】
例えば、顧客としては、いきなり自己の車両のカルテが自分自身の預かり知らないところで管理されたり、また、セルフSS等においていきなりディスプレイなどに車両カルテが表示されたりすることに抵抗感を持つ向きが多いと思われる。このような場合、I&D−SHOTシステムでは、これら問題を解決する為に、顧客から自発的に車両カルテに興味を持ってもらえるようプッシュ型ではなくプル型のマーケティングを行うよう構成し、点検・整備を顧客に自発的に行ってもらえる機能を実現する。
【0147】
すなわち、車両番号行動指示装置100は、顧客または利用者から入力装置を介して入力があった場合に、車両点検情報などの車両カルテを出力装置に出力するよう制御する。すなわち、安全点検履歴等は車両点検情報として管理されており、何らかの方法で顧客が確認出来るよう構成される。
【0148】
このマイカーカルテ機能は、セルフSSにおいて十分に効果を発揮するが、セルフSSに限られず、従来のフルサービス型(スタッフが給油作業をする形態のガソリンスタンド)において実現されるよう構成してもよく、また、PDA等のPC等の入力装置および出力装置を利用して、テーブルセールス(顧客を店内などに誘導し座ってもらって話をしながら行うタイプのセールス)などを行いながら実現してもよい。
【0149】
この機能により、安全点検をカーケア販売の切口にすることができる。また、顧客から自発的に安全点検を依頼してくれるよう構成することができる。ここで、I&D−SHOTシステムは、顧客の携帯電話装置600にマイカーカルテを出力してもよい。
【0150】
上述のように、I&D−SHOTシステムが具備する、PCやPOS画面に顧客の安全点検やメンテナンス履歴を出力表示するマイカーカルテ機能を利用すれば、カード保有顧客等に対し開発したDMCで対応することが可能となる。また、I&D−SHOTシステムは、カードが無い顧客に対し自動的にカードを勧める情報を出力表示してもよい。
【0151】
ここで、I&D−SHOTシステムは、顧客に安全点検希望を選択する画面ボタンを押下するよう制御して、安全点検希望の情報を、時計型受信器20等を介して、スタッフ(利用者)に伝達するよう構成してもよい。また、I&D−SHOTシステムは、安全点検などの履歴(車両点検情報等)を格納し、顧客が希望ボタンを押下するとフラグを立て、実施記録を残すことができるよう構成してもよい。
【0152】
また、I&D−SHOTシステムは、顧客が安全点検希望ボタンを押下した場合に、QRコード付きのクーポンを出力するように構成してもよく、その際、QRコード中にカード番号を埋めておいてもよい。これにより、顧客にはアトラクションやポイント付与などのインセンティブを提示することができ、顧客が自発的に安全点検を希望するよう構成することができる。ここで、クーポンには、QRコード以外のコード情報を出力してもよい。
【0153】
また、I&D−SHOTシステムは、店内のPC画面に、安全点検メニューを顧客に選択させるよう制御し、選択された情報を印刷制御してもよい。例えば、安全点検メニューとしては、フロントシステムが想定され、「詳細資料は後ほど提供いたします」や「声をかけてください」等の画面を表示して選択可能に構成される。つづいて、I&D−SHOTシステムは、印字したQRコードを、二次元コードリーダー22等を介して読み取り、その会員用の点検シートを出力する。ここで、点検シートには、その会員用に最適化された項目が印字されており、顧客がガソリンスタンド側のスタッフ(利用者)に手渡することを企図している。ここで、I&D−SHOTシステムは、この点検シートに、その顧客を識別するコード情報(例えば、QRコード等の二次元コードや一次元バーコード)等が表示されるよう出力してもよい。これにより、点検シートを受け取ったガソリンスタンドスタッフ(利用者)は、その顧客からの自発的要請を受け、点検作業に入ることができる。
【0154】
つづいて、スタッフ(利用者)が、点検作業にしたがって印字されたチェック項目にレ点やマークシート式チェックを入れ、二次元コードリーダー22等の結果入力装置114に読込ませることにより、I&D−SHOTシステムは、不具合箇所などの車両点検情報を、車両マスタDB106aにデータベース化する。このデータベース化された情報は、顧客が次回来店時に給油する際に、POS画面のマイカーカルテに反映されるよう構成される。すなわち、安全点検結果等の車両点検情報が更新されることにより、不具合箇所を顧客に知らせるような映像を流したり、車両のイメージ図等に対応する不具合箇所を表示したりすることができる。
【0155】
また、I&D−SHOTシステムは、スキャナー機能を有するPDAを介して、POSから出力され顧客から提示されたQRコード付きの安全点検依頼クーポンを読み取りスキャンし、実施会員を特定した上で、点検結果等の車両点検情報を携帯プリンタに出力して、顧客に提供してもよい。
【0156】
また、I&D−SHOTシステムは、点検結果等の車両点検情報をPDA内に蓄積しておき、夜間、データをサーバにアップロードしてもよい。これにより、当該会員のデータベースに、安全点検実施記録や不具合記録等の車両点検情報が蓄積され、次回来店時にはPOSのマイカーカルテ表示画面に不具合箇所を告知することができる。この場合、一定期間または給油何回目までは安全点検の告知をしない運用としてもよい。
【0157】
I&D−SHOTの上述した機能により、セルフ安全点検依頼と履歴管理、その後のマイカーの状態確認が仕組み化され、セルフサービスステーション等のようにスタッフが不足しており、顧客から頼みたくてもなかなか話しかけられない場合のサービス強化や、アトラクションなどのインセンティブ付与によりスムースな顧客誘引が可能となる。また、安全点検した店舗側がタイムリーかつ継続的な販促活動を自動化することができるという効果を奏する。
【0158】
[給油用お財布プリカ機能]
上記実施の形態では、I&D−SHOTシステムが、QRコード等のコード情報を生成・出力することにより携帯電話装置600との連携も実現することを述べたが、本車両番号行動指示装置100は、携帯電話装置600などを利用した決済システム機能を実現してもよい。すなわち、POSシステム200が備えるカード読取装置(例えば、フェリカ端末等)との連動機能を備えてもよい。
【0159】
従来、携帯電話端末による決済機能(おサイフケータイ機能等)と、いわゆる顧客管理システムを融合することが行われている(例えば、特願2000−107502、特願2001−145654、特願2001−183073、特願2001−88466、特願2003−80915、特願2004−44452、特願2005−81951、特願2005−41274、特願2006−114753参照)。
【0160】
しかしながら、従来のガソリンスタンド等で実施されている、プリペイドカード機能に充当させることや、顧客管理システムの各種セールスプロモーション機能を利用し、ガソリンスタンド等がマーケティング活動の過程で発行したポイントを決済機能と融合し、ガソリン割引などの特典付与などに使用できるよう構成されたものはなかった。
【0161】
また、従来、SS業界では顧客囲い込みとキャッシュフロー改善のために、様々な現金プリカカードシステムが存在しているが、既存のプリカカードシステムはセキュリティが脆弱なものが多いという問題があった。
【0162】
本実施の形態は、これら問題に鑑みてなされたものであって、車両番号行動指示装置100は、カード決済処理部102jの処理により、カード読取装置を備えたPOSシステムを介して読取られたカード番号に対応付けられた購入履歴情報に基づいて、発行されたポイントを用いて決済処理を行うことを特徴とする。
【0163】
例えば、顧客がお財布ケータイ機能を有する携帯電話に、ガソリン給油用のプリカ会員証をダウンロードすると、車両番号行動指示装置100は、カード読取装置を備えたPOSシステム200を介して読取られたカード番号に対応付けられた購入履歴情報に基づいて、発行されたポイントを用いて決済処理を行う。具体的には、顧客が給油時にPOSのリーダー(カード読取装置)部分に、お財布ケータイ機能を備えた携帯端末をタッチすることにより、車両番号行動指示装置100は、会員価格での給油からポイントを用いた決済まで行うことができる機能を実現する。
【0164】
また、I&D−SHOTシステムにおいて、携帯メールアドレスが車両番号や店舗が発行する会員IDなどと連動することを利用し、購買履歴だけではなく来店した回数や点検履歴回数、または店頭給油機のディスプレイに教示されるアンケートやアトラクション実施回数やその結果、あるいは、連動するWebサイトにてアンケートやバナークリックなどによるポイント付与などを通し、累積したポイントをプリペイドカード機能や、所謂お財布携帯機能を利用し、顧客の利便性向上に充てることが可能になる。また、後述する車両カルテの最後に記した、他社とのコラボレーションによる一層のマーケティング強化も実現できる。以下に、お財布プリカ機能を実現する実施の形態の一例について詳細に説明する。
【0165】
まず、顧客が携帯電話装置600を介して所定の手順で給油プリカアプリケーションをダウンロードすると、I&D−SHOTシステムは、アプリを立ち上げ、氏名、住所、電話の情報を登録するよう制御する。ここで、携帯識別番号を自動取得するよう構成してもよい。
【0166】
そして、I&D−SHOTシステムは、会員証を発行して、当該会員証が携帯電話装置600に設定されるよう制御する。会員証を有する携帯電話装置600に対して、I&D−SHOTシステムは、会員サイトを提供し、例えば、以下のコンテンツを提供する。
・マイカー家計簿・・・給油やメンテナンス履歴(車両点検情報を含む。)や購入額の確認ページを提供する。
・ポイント照会
・メンテナンスカルテ(車両カルテ)・・・車両点検情報、燃費、メンテナンス時期等の情報を提供する。
・ゲームコンテンツ・・・参加型ランキング、無料ゲーム、ドライブ双六などのゲームを提供する。これらのゲーム結果によりポイントを発行してもよい。
・モニターアンケート
・SNS・・・ドライバー専門のコミュニティ、掲示板を提供する。
・給油価格比較・・・給油価格の投稿サイトを提供する。
・ポイント獲得コンテンツ・・・懸賞、累計ポイント抽選会、アフリエイト、他のポイントとの交換や、広告付きメール、オークション、保険や自動車などの無料見積り等のサービスを提供する。
・ポイント交換コンテンツ・・・キャラクター景品交換、ネット商品との交換、他のポイントへの交換や、ポイントto給油プリカ(例:500pで1Lあたり20円OFFなど)、ネットバンクでのポイント交換(SBI住信ネットバンクと提携)等の機能を提供する。
・ケータイクーポン・・・給油割引クーポン、提携店舗の割引クーポンを提供する。
【0167】
ここで、I&D−SHOTシステムは、以下の処理を行ってもよい。
【0168】
例えば、I&D−SHOTシステムは、給油所のPOSシステム200や、提供する携帯サイトを介して、クレジット決済などの金額チャージ処理を行う。
【0169】
また、I&D−SHOTシステムは、カード番号マスタ情報等に格納された給油履歴に応じて会員ランクを変更してもよい。そして、会員ランクに応じて給油会員価格を変動させる。すなわち、会員ランクは、過去の実績やチャージした金額、その他商品購入などによって自動的にアップダウンされる。
【0170】
また、I&D−SHOTシステムは、購入履歴情報等のお買上金額に応じて、ポイント発行し、お買上ポイント機能を実現してもよい。ここで、I&D−SHOTシステムは、溜まったポイントを給油クーポンに変更可能に構成してもよい。
【0171】
また、I&D−SHOTシステムは、ある期間来店しなくなった会員や特定商品購入の会員限定にメール告知するなど、One to One給油割引クーポンメール機能を実現してもよい。
【0172】
また、I&D−SHOTシステムは、モバイルパス機能として、現金プリカを使わなくても、クレジットカード登録をしておけばお買上ポイントが自動的に発行される機能を実現してもよい。その際、同時に、会員価格での給油提供も可能となるよう構成してもよい。また、I&D−SHOTシステムは、オペレーションとして、クレジットカードを通すよう制御し、その後に、携帯電話装置600をPOSシステム200の端末(カード読取装置)にタッチさせるよう制御して、決済処理を行ってもよい。
【0173】
上記処理により、顧客側には、例えば、以下のようなメリットがある。すなわち、現金支払いの人は給油価格がお得になる。また、現金支払いの人も、クレジット支払いの人もお買上ポイントが自動的に貯まる。また、給油した金額に応じて会員ランクが上下する。また、会員ランクに応じて発行ポイントや給油価格が上下する。また、特定日などのポイント発行レートアップサービスを受けられる。
【0174】
ここで、貯まったポイントの交換方法として、I&D−SHOTシステムは、給油割引券(1円OFF〜黄金の50円OFF)への交換、ネット上での交換(着メロ(登録商標)、有料コンテンツ)、クーポン発行によるキャラクター商品との交換、クーポン発行によるSS商品との交換、ネットバンクによる現金との交換、会員サイト上での各種コンテンツ(ゲーム、コミュニティ、キャンペーン)等の提供、愛車のドライビング情報(給油、燃費、メンテナンス履歴(車両点検情報))等の提供等、を行ってもよい。
【0175】
また、上記処理により、SS(サービスステーション)側には、例えば、以下のようなメリットがある。すなわち、顧客を強力に囲い込む事が出来る。メールアドレスが変更になっても会員サイト上から再登録の案内が出来る。会員カードが不要になる。One to One(1対1)マーケティングが実施できる。
【0176】
ここで、One to Oneマーケティング機能として、例えば、チャージ金額が多い会員に特別なメール発信、残高が少なくなってきた人に特別なメール発信、ポイントが多くなってきた会員に特別な案内メールの発信などを行ってもよい。
【0177】
ここで、本実施の形態を実現するための構成(インフラ)について説明する。I&D−SHOTシステムは、POSシステム200の端末にフェリカ端末等のカード読取装置を備え、POSシステム200の端末を制御するソフトウエアを備える。また、I&D−SHOTシステムは、携帯プリカの与信情報をセンターサーバー(データセンタ500等)で行うネットワーク機能を有する。
【0178】
そして、I&D−SHOTシステムは、顧客が、POSシステム200の端末で、携帯電話装置600をタッチするとPOS画面に残高が表示されるよう構成される。ここで、I&D−SHOTシステムは、そのまま金額を選ぶか、チャージするかを顧客に選択させるよう制御する。
【0179】
顧客がチャージを選択した場合は、I&D−SHOTシステムは、チャージしたい分の金額が入金(例えば、千円単位で最高3万円)されるよう制御し、利用者に画面でチャージ金額を確認させるよう制御する。
【0180】
また、顧客がそのまま金額を選んだ場合は、I&D−SHOTシステムは、油種を選択させるよう制御し、チャージしている金額以内で金額(例えば、千円単位または全額)を指定するよう制御する。ここで、I&D−SHOTシステムは、画面上に給油できる数量や会員ランクや会員価格などを出力するよう制御してもよい。そして、I&D−SHOTシステムは、給油が実施され給油が終了すると数量と金額を確定し、センターサーバー(データセンタ500等)で金額を減算処理し、レシート(例えば、給油数量、金額、減算金額、残高、発行ポイント、ポイント残を記入)を発行する。
【0181】
以上で、給油用お財布プリカ機能が実現される実施の形態の一例の説明を終える。
【0182】
[車番・カード変換テーブル作成処理]
次に、車両番号とカード番号のリンク機能(紐付け機能)を実現するための、I&D−SHOTシステムにおける車番・カード変換テーブル作成処理の詳細について
図9を参照して説明する。
【0183】
まず、本I&D−SHOTシステムにおいて、車番認識装置100−2(本車両番号行動指示装置の一実施形態)は、ネットワーク300を介して、車両マスタDB106aに記憶された、車両番号に対応付けた顧客情報を、サーバ500−2(データセンタの一実施形態)に送信する(SB−1)。ここで、本車番・カード変換テーブル作成処理において、顧客情報は、少なくとも、車番認識カメラ111−2により車両が撮影された日時を示す撮影日時情報と、車番認識カメラ111−2の撮像対象レーンを示す給油レーン番号情報とを含む。
【0184】
ここで、給油レーン番号は、給油場所(例えば、給油レーン)を示す情報であるが、車番認識装置100−2が送信する場所情報はこれに限られず、レーンと一対一に対応する場合等に計量機(SSにおけるガソリンを車両タンクに排出する給油装置)の場所を示す計量機番号でもよく、利用者がサービス・商品を受ける位置情報でもよく、車番認識カメラ111−2等の車両検出装置を介して読取った位置を示す位置情報でもよい。
【0185】
そして、給油POSシステム200−2は、ネットワーク300を介して勘定系システム400を経由し、カード番号に対応付けたカード番号マスタ情報(購入履歴情報など)をサーバ500−2に送信する(SB−2)。ここで、本車番・カード変換テーブル作成処理において、カード番号マスタ情報は、少なくとも、給油POSシステム200−2が利用された日時を示す給油日時情報と、給油POSシステム200−2に対応付けられたPOS番号情報が含まれる。ここで、「カード番号」は、会員証カード番号に限られず、携帯IDや顧客IDなど、車番認識装置で自動的に読み取れるデータ(車両番号等)以外の顧客を一意に識別する情報であってもよい。
【0186】
ここで、POS番号は、POSシステムにおいて月内など決まったターム内にふられる連番や、計量機設置後に連番で振られる番号や、計量機各種メーカ規格などで決定されるユニーク番号等のようにPOSシステムが利用された位置(例えば、端末位置)を示す情報である。
【0187】
そして、サーバ500−2は、車番認識装置100−2から送信された車両番号と、給油POSシステム200−2から送信されたカード番号と、を対応付ける車番・カード変換テーブル506aを作成する。ここで、車番番号とカード番号との対応付けは、時間情報および位置情報のマッチング処理(照合処理)により行う(SB−3)。すなわち、サーバ500−2は、車番認識装置100−2側から送信された車両番号に対応付けられた撮影日時情報と、給油POSシステム200−2側から送信されたカード番号に対応付けられた給油日時情報と、の時間情報上で両者が照合するか否か判断する。また、サーバ500−2は、車番認識装置100−2側から送信された車両番号に対応付けられた車両レーン番号情報と、給油POSシステム200−2側から送信されたカード番号に対応付けられたPOS番号情報と、の位置情報上で両者が照合するか否か判断する。そして、サーバ500−2は、時間情報においても位置情報においても両者が照合(マッチング)すると判断した場合、当該車両番号と当該カード番号の紐付けを行うよう車番・カード変換テーブル506aを作成する。ここで、時間的照合(マッチング)の判断は、平均給油時間(例えば、2分間)程度の時間差があっても一致すると判断してもよく、また、位置的照合(マッチング)の判断は、給油POS端末が複数のレーンに対応している場合に、当該複数のレーンのいずれかのレーン番号であれば一致すると判断してもよい。
【0188】
以上の処理(SB−1〜SB−3)により車両番号とカード番号のリンク機能(紐付け機能)が実現し、手入力によることなく自動で車両番号およびカード番号に対応付けられた情報を一元管理することができる。例えば、サーバ500−2は、車番・カード変換テーブル506aに基づいて、カード番号に対応付けられた購買履歴情報などのカード番号マスタ情報に車両番号を紐付け、対応する顧客情報とカード番号マスタ情報とに基づいて車両購買カルテ等の統合情報(一元化情報)を作成し、統合車両マスタDB506bに格納する(SB−4)。これにより、車両番号に関連付けられた顧客情報(車両番号マスタ情報)と、カード番号に関連付けられたカード番号マスタ情報と、を一元化することができる。ここで、サーバ500−2は、車番認識装置100−2から送信された行動設定情報を、統合車両マスタDB506bに基づいて、統合化し統合アクション情報として統合アクションDB506cに格納してもよい。また、ここで、サーバ500−2は、複数の車番認識装置100−2および/または複数の給油POSシステム200−2からの情報を統合・一元管理してもよく、これにより、各車番認識装置100−2は、他店の顧客情報やカード番号マスタ情報を共有することができる。また、ここで、サーバ500−2は、カード番号を勘定系システム400に照会して、カード番号に対応付けられたカード番号マスタ情報を取得し、当該カード番号に対応する車両番号に対応付けられた情報と統合させてもよい。
【0189】
そして、サーバ500−2は、統合車両マスタDB506bに記憶された統合車両番号マスタ情報や統合アクションDB506cに記憶された統合アクション情報を、車両番号に対応付けて車番認識装置100−2の記憶部106−2(車両マスタDB等)にダウンロードさせる(SB−5)。
【0190】
ここで、車番認識装置100−2は、その顧客の車両に関する点検データ・履歴などの車両点検情報等を、車両マスタDBに格納して管理し、画像処理部102bにより取得された車両番号に基づいて車両マスタDB106aを検索して取得した統合情報等の顧客情報(例えば、車両点検情報)を出力装置に出力するよう制御してもよい。すなわち、車番認識装置100−2は、車番認識カメラ111−2を介して取得した車両番号に基づいて、記憶部106−2から当該車両番号に対応する統合車両番号マスタ情報等のデータを出力媒体113−2(例えば、プリンタや携帯端末等)に出力するよう制御して、データを出力する(SB−6)。ここで、
図9に示すように、一例として、出力する統合情報の表示は、コード情報や車両番号や商品・サービスの購入履歴情報等を含む。また、
図9に示すように、車番認識装置100−2は、コード情報リーダ(バーコードリーダ等)114−2を制御することによりコード情報やその他文字情報等をスキャンしてもよく(SB−7)、スキャンした情報は、車両番号に対応付けて記憶部106−2に登録してもよい(SB−8)。なお、コード情報には、伝票番号(車両ID)がコード化されていてもよい。
【0191】
以上により、従前の車番認識装置では、顧客へのきめ細かなマーケティングを行う際に必要な顧客ID(顧客が所有しているカード情報のカード番号等、車番認識装置で自動的に読み取れるデータ以外)等を、後の管理ソフトウェア等により追加入力すること(例えば、QRコード等のコード情報を使用して検索を容易にしたり、また入力項目を入力させるような人の手を介すような処理過程)を余儀なくされていたが、本実施の形態では、車番データ(車両番号に対応付けられた情報)とPOSデータ(カード番号に対応付けられた情報)とを自動的に紐付けでき、店舗負担の軽減や、データ誤入力などを防ぎ、それにより、より適切なマーケティングを効率的に行うことが可能となる。
【0192】
これにて、車番・カード変換テーブル作成処理を含む処理の説明を終える。
【0193】
[実施例1]
本実施の形態を適用した実施例1について、以下に
図10を参照して説明する。
図10は、実施例1を示す概念フロー図である。
【0194】
図10に示すように、まず、車両番号行動指示装置100(車番認識装置)は、車両が通過すると、入出力制御インターフェース部108を介して検出装置111(カメラ等)を制御して、検出した車両の画像を撮像し、撮像した車両の画像から車両番号を認識し、撮影日付情報およびレーン番号情報と対応付けて来店履歴情報として車両マスタDB106aに格納する。
【0195】
そして、車両番号行動指示装置100は、車両マスタDB106aを検索し、取得した車両番号に対応する行動設定情報を取得し、入出力制御インターフェース部108を介して無線端末装置112および印刷装置113を制御して、行動設定情報を出力する。
【0196】
これにより、無線端末装置112を携帯する店員は、例えばカーケア接客対象車両が来店したこと等の行動設定情報を把握する(SC−1)。
【0197】
また、店員は、顧客に声を掛ける前に、印刷装置113から出力された印刷物を見て、顧客に対して何をすればよいのか把握する(ステップSC−2)。例えば、
図10に示すように、第1レーンの車両番号「33あ2150」の車両が車検3ヶ月前であり、15回来店履歴があり、前回の来店は8月15日であったことを把握できるので、車検が近いから声かけをすればよいことが認識できる。
【0198】
そして、店員は、把握した内容に従って、対応する車両の顧客に対して、顧客別に対応した声掛けセールス等(車検の勧誘、給油システムの操作説明や、会員登録の呼びかけ等)を実施する(SC−3)。
【0199】
そして、車両番号行動指示装置100は、結果入力装置114の入力画面を介して、店員に接客結果等の行動結果情報を入力させるよう制御する(SC−4)。この場合に、車両番号行動指示装置100は、入力が容易となるよう、アクションチケットに印刷したQRコード等のコード情報を店員に提示させ、対応する顧客情報を呼び出し、顧客情報に基づいた入力画面を表示する。
【0200】
そして、車両番号行動指示装置100は、店員により入力された情報を、車両番号に対応付けて車両マスタDB106a等に格納する。以上で、実施例1における車両番号行動指示装置100の処理の説明を終える。
【0201】
[実施例2]
つづいて、本実施の形態を適用した実施例2について、以下に
図11を参照して説明する。
図11は、実施例2を示すデータフロー図である。なお、以下に説明する実施例2は、上述した実施例1と連携して同時並行的に実行される。
【0202】
すなわち、まず、車両番号行動指示装置100(車番認識装置)は、ネットワーク300を介して、車両マスタDB106aに当日更新された顧客情報(車両番号に対応付けられた撮影時間情報や給油レーン情報等を含む。)を、データセンタ500に送信する(SD−1)。
【0203】
次に、POSシステム200は、表示部やカード挿入口や現金預入口やレシート取出口等の出力装置を制御することによって当日更新されたカード番号マスタ情報(カード番号に対応付けられた購入履歴情報や計量機番号情報や給油情報等を含む。)を、ネットワーク300を介して、勘定系システム400に送信する(SD−2)。
【0204】
そして、データセンタ500は、車両番号行動指示装置100から送信され車番データベースに格納された顧客情報の車両番号と、POSシステム200から送信され勘定系データベースに格納されたカード番号マスタ情報のカード番号と、を対応付けるため、給油レーン情報と計量機番号情報、および、撮影時間情報と給油時間情報、のそれぞれが一致するか否か判断し、マッチング処理を行う(SD−3)。
【0205】
そして、データセンタ500は、給油レーン情報と計量機番号情報との位置情報上、および、撮影時間情報と給油時間情報との時間情報上で、マッチングしたカード番号と車両番号とを対応付けて車番・カード変換テーブル506aを作成する(SD−4)。これにより、車番(車両番号)に対応付けられた情報とカード番号に対応付けられた情報とを紐付けして統合することができる。
【0206】
すなわち、データセンタ500は、車両番号とカード番号との紐付けに成功した以降は、車番・カード変換テーブル506aに従って、直接、勘定系システム400の勘定データベースにアクセスし、購買履歴情報を取得し、統合マスタDBを作成する(SD−5)。
【0207】
また、データセンタ500は、車両番号行動指示装置100に対し、当日更新された撮影データ等の統合マスタ情報をダウンロードさせるよう制御する(SD−6)。
【0208】
以上の処理により、車両番号行動指示装置100は、作成された車両購買カルテ等(
図7および
図8参照)の一元化された情報を取得することができ、実施例1の処理に反映させることができる。すなわち、車番データ(車両番号に対応付けられた情報)とPOSデータ(カード番号に対応付けられた情報)とを自動的に紐付けでき、店舗負担の軽減や、データ誤入力などを防ぎ、それにより、より適切なマーケティングを効率的に行うことが可能となる。また、SS同士等の他店舗間ネットワークを築くことができ、顧客が複数の店舗を利用している場合であっても、統合的な情報を得ることができる。
【0209】
以上で、本実施例2の処理の説明を終える。
【0210】
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0211】
例えば、車両番号行動指示装置100がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、車両番号行動指示装置100とは別筐体で構成されるクライアント端末からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するように構成してもよい。
【0212】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0213】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、印刷例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0214】
また、車両番号行動指示装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0215】
例えば、車両番号行動指示装置100の各装置が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて車両番号行動指示装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部106などは、OS(Operating System)として協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0216】
また、上記実施の形態では、制御部102は、主に店内に設置した場合について説明したが、これに限られず、実施の形態の一部または全部の処理は、店外に設置された制御部において行うよう構成してもよく、これにより、店舗内に設置した場合にスペースや環境の観点から実現し難い規模や能力の制御部を設置することも可能となる。
【0217】
また、このコンピュータプログラムは、車両番号行動指示装置100に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0218】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【0219】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0220】
記憶部106に格納される各種のデータベース等(車両マスタDB106a〜画像処理ソフト106c)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0221】
また、車両番号行動指示装置100は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0222】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。