【実施例】
【0120】
以下の実施例は単なる例示であることを意図し、決して限定するものであると考えるべきではない。用いられる数字(例えば、量、温度など)に関して正確さを保証するための努力が成されたが、いくらかの実験誤差及び偏差が説明されるべきである。特に示されない限り、温度は摂氏である。試薬は商業的供給業者、例えばシグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)、アルファ・エイサー(Alfa Aesar)、又はTCIから購入し、特に示されない限りさらなる精製なしに使用した。
【0121】
特に示されない限り、以下に記載の反応は窒素又はアルゴンの陽圧下で、又は無水溶媒中で乾燥管を用いて行われ;反応フラスコにはシリンジを介する基質及び試薬の導入のためのゴムセプタムを取り付け;そしてガラス製品はオーブン乾燥及び/又は加熱乾燥した。
【0122】
特に示されない限り、カラムクロマトグラフィー精製を、シリカゲルカラムを有するBiotageシステム(製造業者:ダイアックス・コーポレーション(Dyax Corporation))で、又はシリカのSepPakカートリッジ(ウォーターズ(Waters))で行い、あるいは自己充填の又は予め充填されたシリカゲルカートリッジを用いてTeledyne IscoCombiflash精製システムで行った。
【0123】
1H NMRスペクトルを400MHzで動作するVarian装置で記録した。溶媒としてCDC1
3、CD
2Cl
2、CD
3OD、D
2O、d
6−DMSO、d
6−アセトン又は(CD
3)
2CO、そして参照標準としてテトラメチルシラン(0.00ppm)又は残留溶媒(CDCl
3:7.25ppm;CD
3OD:3.31ppm;D
2O:4.79ppm;d
6−DMSO:2.50ppm;d
6−アセトン:2.05;(CD
3)
2CO:2.05)を用いて、
1H−NMRスペクトルを得た。ピークの多重度を報告する場合、以下の略語:s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、qn(クインテット(quintuplet))、sx(セクテット(sextuplet))、m(マルチプレット)、br(ブロード)、dd(ダブレットのダブレット)、dt(トリプレットのダブレット)を使用する。結合定数が与えられる場合はヘルツ(Hz)で報告される。試薬を除く全ての化合物名はChemDrawによって生成された。
【0124】
以下の実施例では、以下の略語を使用する。
DMSO ジメチルスルホキシド
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DCM ジクロロメタン
MeOH メタノール
Hex n−ヘキサン
EA 酢酸エチル
THF テトラヒドロフラン(Tetrahydrogenfuran)
EtOAc 酢酸エチル
DABCO 1,4−ジアゾ[2.2.2]ビシクロオクタン
DME ジメトキシエタン
TFA トリフルオロ酢酸
【0125】
【化16】
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【0126】
5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0127】
【化17】
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【0128】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−N−メチルアニリン(125mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(220mg、収率68%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.26(s, 1H), 8.03(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.46(d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.39(dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 7.21-7.18(m, 1H), 6.66-6.49(m, 3H), 3.85(s, 3H), 3.43(s, 3H)。
【0129】
【化18】
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【0130】
ステップB:3−フルオロ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(220mg、0.68mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(178mg、収率90%)。MS m/z=292 [M+H]。
【0131】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
ステップC:5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(262mg、1.56mmol)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(150mg、0.52mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(70mg、収率31%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.30(d, J=7.0 Hz, 1H), 8.28(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.58(s, 1H), 7.52(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.12(d, J=7.0 Hz,1H), 6.84(s, 1H), 4.37-4.10(m, 4H), 4.00-3.72(m, 2H), 3.89(s, 3H), 3.70-3.20(m, 5H), 3.18-3.00(m, 2H), 2.40-2.26(m, 2H), 1.97-1.86(m, 2H)。
【0133】
【化20】
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【0134】
5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0135】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
ステップA:3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロアニリン(2.22g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−フルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(2.6g、収率85%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 7.15-7.08(m, 1H), 6.45 - 6.27(m, 3H), 3.65-3.60(m, 2H), 1.25(d, J = 6.2 Hz, 6H)。
【0137】
【化22】
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【0138】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン(153mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(265mg、収率75%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.39(s, 1H), 8.23(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.64 - 7.59(m, 1H), 7.50(dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.24-7.22(m, 1H), 6.74-6.64(m, 1H), 6.60-6.56(m, 2H), 4.56-4.49(m, 1H), 3.81(s, 3H), 1.32(d, J= 6.6Hz, 6H)。
【0139】
【化23】
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【0140】
ステップC:3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(265mg、0.75mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(190mg、収率79%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 12.24(s, 1H), 8.45(dd, J = 8.8, 7.1 Hz, 1H), 8.32(dd, J = 7.9, 2.7 Hz, 1H), 8.05-7.84(m, 2H), 7.66-7.64(m, 1H), 7.34 - 7.25(m, 1H), 5.35-5.32(m, 1H), 1.75(d, J = 7.1 Hz, 6H)。
【0141】
【化24】
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【0142】
ステップD:5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(262mg、1.56mmol)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(190mg、0.59mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(75mg、収率27%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.39(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.38(d, J=8.9 Hz, 1H), 7.82(s, 1H), 7.56(dd, J=8.0, 1.3 Hz, 1H), 7.30-7.15(m, 2H), 5.45-5.32(m, 1H), 4.38-4.10(m, 4H), 3.90-3.72(m, 2H), 3.70-3.20(m, 5H), 3.18-3.00(m, 2H), 2.40-2.30(m, 2H), 1.97-1.80(m, 2H), 1.87(d, J=7.1 Hz, 6H)。
【0143】
【化25】
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【0144】
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(190mg、0.59mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(48mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.42(d, J=8.1 Hz, 1H), 8.39(d, J=9.2 Hz, 1H), 7.81(d, J=1.3 Hz, 1H), 7.55(dd, J=8.1, 1.3 Hz, 1H), 7.28(d, J=1.8 Hz, 1H), 7.21(dd, J=9.2, 1.8 Hz, 1H), 5.50-5.30(m, 1H), 4.36-4.10(m, 2H), 3.80-3.60(m, 2H), 3.55-3.20(m, 4H), 3.04(s, 3H), 1.87(d, J=7.1 Hz, 6H)。
【0145】
【化26】
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【0146】
2−メトキシ−5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0147】
【化27】
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【0148】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−4−メトキシ−N−メチルアニリン(155mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(220mg、収率62%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.14(s, 1H), 7.85(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.44(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.40(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.17-7.06(m, 3H), 3.98(s, 3H), 3.96(s, 3H), 1.57(s, 3H)。
【0149】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
ステップB:3−フルオロ−2−メトキシ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(220mg、0.62mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−2−メトキシ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(140mg、収率70%)。MS m/z:322 [M+H]。
【0151】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
ステップC:2−メトキシ−5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(262mg、1.56mmol)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−2−メトキシ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(140mg、0.44mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−メトキシ−5−メチル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(55mg、収率27%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.28(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.81(s, 1H), 7.52(s, 1H), 7.48(d, J=8.4 Hz, 1H), 6.94(s, 1H), 4.27-3.70(m, 6H), 4.05(s, 3H), 3.89(s, 3H), 3.66-3.23(m, 5H), 2.92-2.80(m, 2H), 2.40-2.30(m, 2H), 2.20-2.00(m, 2H)。
【0153】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
2−メトキシ−5−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−2−メトキシ−5−メチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(140mg、0.44mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−メトキシ−5−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(58mg、収率33%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.24(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.82(s, 1H), 7.50-7.40(m, 2H), 6.96(s, 1H), 4.05(s, 3H), 4.03-3.90(m, 2H), 3.89(s, 3H), 3.80-3.65(m, 2H), 3.55-3.40(m, 2H), 3.26-3.14(m, 2H), 3.05(s, 3H)。
【0155】
【化31】
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【0156】
5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0157】
【化32】
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【0158】
ステップA:3−フルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−フルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリンを得た(2.90g、収率79%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.84(dd, J = 9.5, 8.7 Hz, 1H), 6.41(dd, J = 13.5, 2.7 Hz, 1H), 6.33-6.27(m, 1H), 3.83(s, 3H), 3.54-3.52(m, 1H), 3.28(s, 1H), 1.21(d, J = 6.3 Hz, 6H)。
【0159】
【化33】
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【0160】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリン(183mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(250mg、収率66%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.08-8.06(m, 2H), 7.45 - 7.36(m, 2H), 7.05 - 6.87(m, 3H), 4.88 - 4.80(m, 1H), 3.92(s, 3H), 3.88(s, 3H), 1.26(d, J=6.6Hz, 6H)。
【0161】
【化34】
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【0162】
ステップC:3−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.66mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(175mg、収率76%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 12.15(s, 1H), 8.32(d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.04 - 7.94(m, 2H), 7.90(d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.63(dd, J = 8.0, 1.3 Hz, 1H), 5.35 - 5.27(m, 1H), 3.98(s, 3H), 1.73(d, J = 6.9 Hz, 6H)。
【0163】
【化35】
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【0164】
ステップD:5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(175mg、0.50mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(56mg、収率26%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.42(d, J=8.1 Hz, 1H), 8.00(s, 1H), 7.82(s, 1H), 7.57(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.36(s, 1H), 5.44-5.35(m, 1H), 4.05(s, 3H), 4.02-3.92(m, 2H), 3.70-3.63(m, 2H), 3.50-3.18(m, 4H), 3.05(s, 3H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H)。
【0165】
【化36】
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【0166】
5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(252mg、1.5mmol)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(175mg、0.50mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(72mg、収率29%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 12.18(s, 1H), 9.87(s, 1H), 8.31(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.89(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.81(s, 1H), 7.61(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.21(s, 1H), 5.35-5.25(m, 1H), 4.10 - 4.02(m, 2H), 3.94(s, 3H), 3.83-3.79(m, 2H), 3.75-3.70(m, 2H), 3.57-3.52(m, 2H), 3.47-3.36(m, 1H), 3.22-3.18(m, 2H), 2.80-2.75(m, 2H), 2.24-2.23(m, 2H), 1.86-1.82(m, 2H), 1.76(d, J= 6.8 Hz, 6H)。
【0167】
【化37】
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【0168】
5−シクロブチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0169】
【化38】
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【0170】
ステップA:N−シクロブチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン
シクロブタノン(14.0g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロブチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリンを得た(2.4g、収率61%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.81(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.40-6.19(m, 2H), 3.82(s, 3H), 3.79-3.77(m, 1H), 3.65(s, 1H), 2.50-2.30(m, 2H), 1.80-1.78(m, 4H)。
【0171】
【化39】
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【0172】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロブチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(195mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(245mg、収率62%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.62(s, 1H), 8.17(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.47(dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 6.89(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.64(dd, J = 12.9, 2.8 Hz, 1H), 6.60-6.51(m, 1H), 4.55-4.43(m, 1H), 3.86(s, 3H), 3.81(s, 3H), 2.40-2.28(m, 2H), 2.00-1.90(m, 2H), 1.77-1.63(m, 2H)。
【0173】
【化40】
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【0174】
ステップC:5−シクロブチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(245mg、0.66mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロブチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(155mg、収率65%)。MS m/z=362 [M+H]。
【0175】
【化41】
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【0176】
ステップD:5−シクロブチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロブチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(155mg、0.50mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロブチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(43mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.39(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.94(s, 1H), 7.79(s, 1H), 7.55(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.14(s, 1H), 5.31-5.25(m, 1H), 4.03(s, 3H), 3.95-3.91(m, 2H), 3.69-3.65(m, 2H), 3.45-3.37(m, 2H), 3.19-3.14(m, 2H), 3.07-2.99(m, 5H), 2.68-2.53(m, 2H), 2.04-2.02(m, 2H)。
【0177】
【化42】
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【0178】
5−シクロペンチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0179】
【化43】
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【0180】
ステップA:N−シクロペンチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン
シクロペンタノン(16.8g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロペンチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリンを得た(2.0g、収率48%)。MS m/z=210 [M+H]。
【0181】
【化44】
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【0182】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロペンチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(209mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(280mg、収率69%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.55(s, 1H), 8.13(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.50(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.44(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 6.92(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.79(dd, J = 12.7, 2.7 Hz, 1H), 6.75-6.71(m, 1H), 4.61-4.52(m, 1H), 3.87(s, 3H), 3.83(s, 3H), 2.09-1.98(m, 2H), 1.66-1.62(m, 4H), 1.59-1.47(m, 2H)。
【0183】
【化45】
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【0184】
ステップC:5−シクロペンチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(280mg、0.69mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロペンチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(130mg、収率50%)。MS m/z=376 [M+H]。
【0185】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
ステップD:5−シクロペンチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロペンチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(130mg、0.35mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロペンチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(51mg、収率32%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.29(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.94(s, 1H), 7.65(d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.45(dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 7.08(s, 1H), 5.40-5.28(m, 1H), 4.03(s, 3H), 3.96-3.94(m, 2H), 3.71-3.67(m, 2H), 3.51-3.18(m, 4H), 3.03(s, 3H), 2.54-2.47(m, 2H), 2.41-2.13(m, 4H), 2.10-1.89(m, 2H)。
【0187】
【化47】
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【0188】
5−シクロヘキシル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0189】
【化48】
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【0190】
ステップA:N−シクロヘキシル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン
シクロヘキサノン(19.62g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロヘキシル−3−フルオロ−4−メトキシアニリンを得た(2.8g、収率63%)。MS m/z=224 [M+H]。
【0191】
【化49】
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【0192】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロヘキシル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロヘキシル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(223mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロヘキシル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(240mg、収率57%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.06(d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.02(s, 1H), 7.45-7.37(m, 2H), 7.04-6.82(m, 3H), 4.37-4.26(m, 1H), 3.92(s, 3H), 3.88(s, 3H), 2.10-2.06(m, 2H), 1.85-1.62(m, 2H), 1.67-1.63(m, 2H), 1.47-1.35(m, 2H), 1.30-1.27(m, 2H)。
【0193】
【化50】
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【0194】
ステップC:5−シクロヘキシル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロヘキシル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(240mg、0.57mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロヘキシル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(160mg、収率72%)。MS m/z=390 [M+H]。
【0195】
【化51】
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【0196】
ステップD:5−シクロヘキシル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロヘキシル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(160mg、0.41mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロヘキシル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(53mg、収率27%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.42(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.98(s, 1H), 7.82(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.57(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.42(s, 1H), 4.90-4.78(m, 1H),4.03(s, 3H), 4.00-3.82(m, 2H), 3.69-3.63(m, 2H), 3.50-3.37(m, 2H), 3.21-3.11(m, 2H), 3.04(s, 3H), 2.70-2.49(m, 2H), 2.11-1.40(m, 8H)。
【0197】
【化52】
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【0198】
5−シクロプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0199】
【化53】
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【0200】
ステップA:N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン
丸底フラスコに、3−フルオロ−4−メトキシアニリン(1.0g、7.0mmol)、1−エトキシ−1−トリメチルシロキシ−シクロプロパン(1.50g、8.4mmol)、MeOH(7.5ml)及び酢酸(15ml)を順次加えた。65℃で3時間還流した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を無水THF(10ml)に溶解した(溶液A)。無水THF(10ml)中の、NaBH
4(530mg、14mmol)、BF
3.Et
2O(2.2ml、14mmol)の混合物を、氷浴中で冷却し、1時間撹拌した。この混合物に、0〜5℃で温度を維持しながら溶液Aをゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌し、続いて2時間還流した。反応混合物を冷却し、EtOAc及び水を添加した。得られた混合物をEtOAc(3x150ml)で抽出した。EtOAc層を併せて、飽和食塩水で洗浄し、そしてNa
2SO
4上で乾燥させた。濾過後、濾液を真空中で濃縮した。残渣を溶離液として勾配石油エーテル/EtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製し、N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−メトキシアニリンを黄色の油状物として得た(860mg、収率67%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.84(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.61(dd, J = 13.4, 2.7 Hz, 1H), 6.45-6.43(m, 1H), 4.02(s, 1H), 3.82(s, 3H), 2.37-2.35(m, 1H), 0.76-0.66(m, 2H), 0.54-0.45(m, 2H)。
【0201】
【化54】
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【0202】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロプロピル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(181mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロプロピル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(180mg、収率47%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.94(s, 1H), 8.17(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.48(dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 6.94-6.82(m, 2H), 6.77-6.69(m, 1H), 3.85(s, 3H), 3.74(s, 3H), 3.17-2.99(m, 1H), 1.00-0.93(m, 2H), 0.81-0.74(m, 2H)。
【0203】
【化55】
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【0204】
ステップC:5−シクロプロピル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロプロピル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(180mg、0.47mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロプロピル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(102mg、収率62%)。MS m/z=348 [M+H]。
【0205】
【化56】
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【0206】
ステップD:5−シクロプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロプロピル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(160mg、0.41mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(36mg、収率18%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.27(d, J=7.8 Hz, 1H), 7.84(s, 1H), 7.70(s, 1H), 7.54(s, 1H), 7.47(d, J=7.8 Hz, 1H), 4.04(s, 3H), 4.03-3.90(m, 2H), 3.72-3.63(m, 2H), 3.60-3.37(m, 3H), 3.25-3.12(m, 2H), 3.05(s, 3H), 1.66-1.57(m, 2H), 1.30-1.18(m, 2H)。
【0207】
【化57】
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【0208】
5−(sec−ブチル)−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0209】
【化58】
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【0210】
ステップA:N−(sec−ブチル)−3−フルオロ−4−メトキシアニリン
2−ブタノン(14.40g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−(sec−ブチル)−3−フルオロ−4−メトキシアニリンを得た(2.6g、収率66%)。MS m/z=198 [M+H]。
【0211】
【化59】
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【0212】
ステップB:メチル 2−(sec−ブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−(sec−ブチル)−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(197mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−(sec−ブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(210mg、収率53%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.05(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.93(s, 1H), 7.41(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.37(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.07 - 6.85(m, 3H), 4.60-4.54(m, 1H), 3.93(s, 3H), 3.88(s, 3H), 1.79-1.75(m, 1H), 1.54-1.51(m, 1H), 1.26(d, J= 6.7 Hz, 3H), 0.98(t, J = 7.4 Hz, 3H)。
【0213】
【化60】
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【0214】
ステップC:5−(sec−ブチル)−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−(sec−ブチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(210mg、0.53mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−(sec−ブチル)−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(150mg、収率78%)。MS m/z=364 [M+H]。
【0215】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
ステップD:5−(sec−ブチル)−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−(sec−ブチル)−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(150mg、0.41mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−(sec−ブチル)−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(35mg、収率19%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.46(d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.02(s, 1H), 7.8(s, 1H), 7.59(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36(s, 1H), 5.05-4.80(m, 1H), 4.05(s, 3H), 4.02-3.79(m, 2H), 3.77-3.61(m, 2H), 3.51-3.32(m, 2H), 3.28-3.12(m, 2H), 3.03(s, 3H), 2.48-2.40(m, 1H), 2.25-2.18(m, 1H), 1.88(d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.90(t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0217】
【化62】
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【0218】
2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0219】
【化63】
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【0220】
ステップA:3−フルオロ−4−メトキシ−N−(ペンタン−2−イル)アニリン
2−ペンタノン(17.2g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−メトキシアニリン(2.82g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−フルオロ−4−メトキシ−N−(ペンタン−2−イル)アニリンを得た(2.1g、収率50%)。MS m/z=212 [M+H]。
【0221】
【化64】
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【0222】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(ペンタン−2−イル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−4−メトキシ−N−(ペンタン−2−イル)アニリン(211mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(ペンタン−2−イル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(196mg、収率48%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.05(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.77(br s, 1H), 7.41(dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 7.36(d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.07-6.90(m, 3H), 4.78-4.61(m, 1H), 3.95(s, 3H), 3.89(s, 3H), 1.72-1.65(m, 1H), 1.49-1.41(m, 3H), 1.26(d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.92(t, J=7.2 Hz, 3H)。
【0223】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
ステップC:3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(ペンタン−2−イル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(196mg、0.48mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(148mg、収率82%)。MS m/z=378 [M+H]。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.43(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.00(s, 1H), 7.82(s, 1H), 7.58(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.36(s, 1H), 5.05-4.85(m, 1H), 4.05(s, 3H), 4.00-3.82(m, 2H), 3.75-3.60(m, 2H), 3.50-3.10(m, 4H), 3.05(s, 3H), 2.50-2.10(m, 2H), 1.95-1.75(m, 3H), 1.50-1.15(m, 2H), 0.91(t, J=7.3 Hz, 3H)。
【0225】
【化66】
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【0226】
ステップD:2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(148mg、0.39mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(45mg、収率23%)。MS m/z=458[M+H]。
【0227】
【化67】
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【0228】
2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−3−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
表題化合物を、2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルの調製に使用したものと同様の方法で調製した。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.43(d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.01(s, 1H), 7.82(s, 1H), 7.58(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.36(d, J=1.4Hz, 1H), 4.77-4.66(m, 1H), 4.03(s, 3H), 3.94-3.85(m, 2H), 3.70-3.64(m, 2H), 3.42-3.38(m, 2H), 3.25-3.12(m, 2H), 3.03(s, 3H), 2.56-2.33(m, 2H), 2.29-2.21(m, 2H), 0.95-0.87(m, 6H)。
【0229】
【化68】
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【0230】
5−エチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0231】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−(エチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−エチル−3−フルオロ−4−メトキシアニリン(169mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(エチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(160mg、収率44%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.31(s, 1H), 8.09(d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.47-7.39(m, 2H), 7.02-6.84(m, 3H), 4.01(q, J=7.1Hz, 2H), 3.89(s, 3H), 3.87(s, 3H), 1.30(t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0233】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
ステップB:5−エチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(エチル(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(160mg、0.44mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−エチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(98mg、収率67%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 12.58(s, 1H), 8.29(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.98(d, J = 9.7 Hz, 1H), 7.94-7.84(m, 2H), 7.62(dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 4.52(d, J = 7.4 Hz, 2H), 3.97(s, 3H), 1.38(t, J = 7.4Hz, 3H)。
【0235】
【化71】
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【0236】
ステップC:5−エチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−エチル−3−フルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(98mg、0.29mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−エチル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(25mg、収率21%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.31(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.91(s, 1H), 7.59(d, J=0.7 Hz, 1H), 7.50(dd, J=7.6, 0.7Hz, 1H), 7.06(s, 1H), 4.50(q, J=7.3 Hz, 2H), 4.06(s, 3H), 4.04-3.86(m, 2H), 3,75-3.63(m, 2H), 3.50-3.37(m, 2H), 3.26-3.17(m, 2H), 3.05(s, 3H), 1.53(t, J=7.3 Hz, 3H)。
【0237】
【化72】
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【0238】
2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ネオペンチル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
表題化合物を、2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルの調製に使用したものと同様の方法で調製した。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.38(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.95(s, 1H), 7.67(s, 1H), 7.55-7.50(m, 1H), 7.32(s, 1H), 4.72(d, J =16.0 Hz, 1H), 4.21(d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.04(s, 3H), 4.01-3.96(m, 2H), 3.86-3.68(m, 2H), 3.15-3.10(m, 4H), 3.02(s, 3H), 1.04(s, 9H)。
【0239】
【化73】
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【0240】
2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−プロピル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
表題化合物を、2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−5−(ペンタン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルの調製に使用したものと同様の方法で調製した。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.24(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.83(s, 1H), 7.47(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.42(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 6.94(s, 1H), 4.32(t, J = 7.9 Hz, 2H), 4.03(s, 3H), 3.99 - 3.90(m, 2H), 3.71-3.68(m, 2H), 3.41-3.38(m, 2H), 3.20-3.17(m, 2H), 3.04(s, 3H), 2.00-1.80(m, 2H), 1.09(t, J = 7.6 Hz, 3H)。
【0241】
【化74】
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【0242】
5−シクロブチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0243】
【化75】
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【0244】
ステップA:4−ブロモ−N−シクロブチル−3−フルオロアニリン
2−シクロブタノン(14.0g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−ブロモ−3−フルオロアニリン(3.8g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−ブロモ−N−シクロブチル−3−フルオロアニリンを得た(3.6g、収率74%)。MS m/e=244 [M+H]。
【0245】
【化76】
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【0246】
ステップB:メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(シクロブチル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、4−ブロモ−N−シクロブチル−3−フルオロアニリン(243mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(シクロブチル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(230mg、収率52%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.62(s, 1H), 8.29(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75-7.69(m, 1H), 7.56(dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.35-7.29(m, 1H), 6.46-6.40(m, 1H), 6.32-6.24(m, 1H), 4.47-4.34(m, 1H), 3.82(s, 3H), 2.38-2.32(m, 2H), 1.95-1.90(m, 2H), 1.85-1.65(m, 2H)。
【0247】
【化77】
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【0248】
ステップC:2−ブロモ−5−シクロブチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(シクロブチル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(230mg、0.52mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2−ブロモ−5−シクロブチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(130mg、収率61%)。MS m/z=410 [M+H]。
【0249】
【化78】
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【0250】
ステップD:2−ブロモ−5−シクロブチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−5−シクロブチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(130mg、0.32mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−シクロブチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(34mg、収率22%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 11.94(s, 1H), 10.16(s, 1H), 8.43(s, 1H), 8.26(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.94-7.88(m, 1H), 7.61(dd, J= 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.25(s, 1H), 5.33-5.20(m, 1H), 3.68-3.63(m, 4H), 3.18-3.14(m, 4H), 2.95-2.92(m, 5H), 2.50-2.37(m, 2H), 1.96-1.79(m, 2H)。
【0251】
【化79】
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【0252】
ステップE:5−シクロブチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−シクロブチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(30mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、反応混合物をRTまで冷却した。水(50ml)を添加した。混合物をCH
2Cl
2(2x150ml)で抽出した。併せたCH
2Cl
2層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して、粗5−シクロブチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(25mg)を与え、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0253】
5−シクロブチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(粗製、25mg)をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、20mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、5−シクロブチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(8mg、収率30%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.45-8.40(m, 2H), 7.81(d, J=0.8 Hz, 1H), 7.57(dd, J=8.1, 0.8 Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 5.40-5.25(m, 1H), 3.70-3.60(m, 2H), 3.55-3.35(m, 4H), 3.30-3.15(m, 2H), 3.10-3.00(m, 2H), 3.06(s, 3H), 2.88(q, J=7.5 Hz, 2H), 2.70-2.53(m, 2H), 2.20-1.96(m, 2H), 1.41(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0254】
【化80】
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【0255】
2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0256】
【化81】
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【0257】
ステップA:4−ブロモ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−ブロモ−3−フルオロアニリン(3.8g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−ブロモ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.4g、収率73%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 7.25(dd, J = 8.7, 8.0 Hz, 1H), 6.36(dd, J = 11.3, 2.7 Hz, 1H), 6.27-6.23(m, 1H), 3.65(s, 1H), 3.59-3.53(m, 1H), 1.22(d, J = 6.2 Hz, 6H)。
【0258】
【化82】
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【0259】
ステップB:メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、4−ブロモ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン(232mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(245mg、収率57%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.44(s, 1H), 8.27(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.73-7.64(m, 1H), 7.54(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.34(dd, J = 9.0, 7.9 Hz, 1H), 6.56(dd, J = 11.3, 2.7 Hz, 1H), 6.41(dd, J = 9.0, 2.7 Hz, 1H), 4.45-4.41(m, 1H), 3.81(s, 3H), 1.31(d, J= 6.6 Hz, 6H)。
【0260】
【化83】
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【0261】
ステップC:2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(245mg、0.57mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(110mg、収率49%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 12.30(s, 1H), 8.54(d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.28(d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.08(d, J = 11.9 Hz, 1H), 7.92(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.63(dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 5.37-5.28(m, 1H), 1.74(d, J = 7.0 Hz, 6H)。
【0262】
【化84】
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【0263】
ステップD:2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(110mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(29mg、収率22%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.58(s, 1H), 8.29(d, J=7.9 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.52(d, J=7.9 Hz, 1H), 7.49(s, 1H), 5.44-5.30(m, 1H), 3.90-3.70(m, 4H), 3.60-3.30(m, 4H), 3.08(s, 3H), 1.89(d, J=7.1 Hz, 6H
【0264】
【化85】
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【0265】
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(30mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩撹拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、混合物を分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(10mg、収率37%)。MS m/z=426 [M+H]。
【0266】
【化86】
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【0267】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(50mg、0.12mmol)をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、20mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(26mg、収率52%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.38(s, 1H), 8.29(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.70(s, 1H), 7.50(s, 1H), 7.44(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.40-5.30(m, 1H), 3.75-3.65(m, 2H), 3.63-3.25(m, 6H), 3.06(s, 3H), 2.90(q, J=7.4 Hz, 2H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.40(t, J=7.4 Hz, 3H)。
【0268】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
5−シクロペンチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0270】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
ステップA:N−シクロペンチル−4−エチル−3−フルオロアニリン
シクロペンタノン(16.8g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−エチル−3−フルオロアニリン(2.78g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロペンチル−4−エチル−3−フルオロアニリンを得た(3.1g、収率75%)。MS m/z=208 [M+H]。
【0272】
【化89】
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【0273】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロペンチル−4−エチル−3−フルオロアニリン(207mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(260mg、収率64%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.44(s, 1H), 8.22(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.64-7.61(m, 1H), 7.55-7.41(m, 1H), 7.06(t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.59-6.39(m, 2H), 4.48-4.45(m, 1H), 3.81(s, 3H), 3.75-3.47(m, 2H), 2.61(q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.17-1.92(m, 2H), 1.74-1.62(m, 2H), 1.34-1.26(m, 2H), 1.21(t, J = 7.6 Hz, 3H)。
【0274】
【化90】
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【0275】
ステップC:5−シクロペンチル−2−エチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(260mg、0.64mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロペンチル−2−エチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(140mg、収率59%)。MS m/z=374 [M+H]。
【0276】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
ステップD:5−シクロペンチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロペンチル−2−エチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(140mg、0.38mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロペンチル−2−エチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(39mg、収率23%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.48(s, 1H), 8.39(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.56(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 5.45-5.35(m, 1H), 3.70-3.60(m, 2H), 3.55-3.30(m, 4H), 3.25-3.15(m, 2H), 3.06(s, 3H), 2.89(q, J=7.5 Hz, 2H), 2.60-2.00(m, 8H), 1.42(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0278】
【化92】
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【0279】
2,5−ジエチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0280】
【化93】
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【0281】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−(エチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N,4−ジエチル−3−フルオロアニリン(167mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(エチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(197mg、収率54%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.50(s, 1H), 8.14(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52-7.48(m, 1H), 7.45(dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.15-7.13(t, J = 8.6 Hz, 1H), 6.78-6.62(m, 2H), 3.99(q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.85(s, 3H), 2.64(q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.30(t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.23(t, J = 7.6 Hz, 3H)。
【0282】
【化94】
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【0283】
ステップB:2,5−ジエチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(エチル(4−エチル−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(197mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2,5−ジエチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(122mg、収率68%)。MS m/z=334 [M+H]。
【0284】
【化95】
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【0285】
ステップC:2,5−ジエチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2,5−ジエチル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(122mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2,5−ジエチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(27mg、収率18%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.43(s, 1H), 8.38(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.75-7.68(m, 1H), 7.60-7.49(m, 1H), 7.32(s, 1H), 4.58(q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.71-3.67(m, 2H), 3.61-3.37(m, 4H), 3.35-3.23(m, 2H), 3.05(s, 3H), 2.93-2.83(m, 2H), 1.56(t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.41(t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0286】
【化96】
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【0287】
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(30mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(16mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、混合物を分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(10mg、収率36%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.41-8.34(m, 1H), 8.30(s, 1H), 7.82-7.72(m, 1H), 7.53(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.37(s, 1H), 5.46-5.25(m, 3H), 3.88-3.84(m, 2H), 3.69-3.66(m, 2H), 3.41-3.35(m, 2H), 3.30-3.10(m, 2H), 3.03(s, 3H), 2.27(s, 3H), 1.88(d, J = 7.0 Hz, 6H)。
【0288】
【化97】
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【0289】
2,5−ジイソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(50mg、0.12mmol)をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、20mg)を該THF溶液に添加した。得られた混合物を、LC−MSが反応が完了したことを示すまで、室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2,5−ジイソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(22mg、収率44%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.53(s, 1H), 8.42(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.82(m, 1H), 7.60-7.52(m, 2H), 5.45-5.27(m, 1H), 3.92-3.25(m, 9H), 3.07(s, 3H), 1.89(d, J=6.1 Hz, 6H), 1.38(d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0290】
【化98】
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【0291】
5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0292】
【化99】
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【0293】
ステップA:N−シクロペンチル−4−エトキシ−3−フルオロアニリン
シクロペンタノン(16.8g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−エトキシ−3−フルオロアニリン(3.10g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロペンチル−4−エトキシ−3−フルオロアニリンを得た(3.1g、収率70%)。MS m/z=224 [M+H]。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.82(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.44-6.21(m, 2H), 4.01(q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.76-3.61(m, 1H), 3.48(s, 1H), 2.00-1.98(m, 2H), 1.80-1.54(m, 4H), 1.54-1.23(m, 2H), 1.38(t, J=7.0Hz, 3H)。
【0294】
【化100】
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【0295】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロペンチル−4−エトキシ−3−フルオロアニリン(223mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(240mg、収率57%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.17(s, 1H), 8.13(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.46(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 6.93(t, J = 9.0 Hz, 1H), 6.81(dd, J = 12.7, 2.7 Hz, 1H), 6.73-6.70(m, 1H), 4.65-4.56(m, 1H), 4.11(q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.85(s, 3H), 2.11-1.94(m, 2H), 1.73-1.60(m, 4H), 1.61-1.49(m, 2H), 1.46(t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0296】
【化101】
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【0297】
ステップC:5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロペンチル(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(240mg、0.57mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(170mg、収率77%)。MS m/z=390 [M+H]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 12.32(s, 1H), 8.31(d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.01(d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.91(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.67-7.56(m, 2H), 5.36-5.34(m, 1H), 4.25(q, J = 6.9 Hz, 2H), 2.34-2.30(m, 2H), 2.20-2.06(m, 4H), 1.86-1.82(m, 2H), 1.43(t, J = 6.9 Hz, 3H)。
【0298】
【化102】
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【0299】
ステップD:5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(170mg、0.44mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロペンチル−2−エトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(45mg、収率22%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.33(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.93(s, 1H), 7.70(s, 1H), 7.50(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.10(s, 1H), 5.45-5.35(m, 1H), 4.27(q, J=6.8 Hz, 2H), 4.20-3.95(m, 2H), 3.75-3.30(m, 4H), 3.25-3.15(m, 2H), 3.05(s, 3H), 2.60-1.97(m, 8H), 1.56(t, J=6.8 Hz, 3H)。
【0300】
【化103】
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【0301】
2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0302】
【化104】
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【0303】
ステップA:3−フルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−イソプロポキシアニリン(3.38g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−フルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.1g、収率73%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.83(t, J = 9.0 Hz, 1H), 6.50-6.33(m, 2H), 4.28-4.26(m, 1H), 3.52-3.50(m, 1H), 3.27(s, 1H), 1.30(d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.19(d, J = 6.3 Hz, 6H)。
【0304】
【化105】
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【0305】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリン(211mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(220mg、収率54%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.05(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.85(s, 1H), 7.45-7.33(m, 1H), 6.99(t, J = 8.9 Hz, 1H), 6.91(dd, J = 12.1, 2.7 Hz, 1H), 6.82-6.80(m, 1H), 4.81(m, 1H), 4.54(m, 1H), 3.86(s, 3H), 1.39(d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.31-1.21(m, 6H)。
【0306】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
ステップC:3−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(220mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(130mg、収率70%)。MS m/z=378 [M+H]。
【0308】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
ステップD:2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(130mg、0.34mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(35mg、収率22%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.43(d, J=8.6 Hz, 1H), 8.01(s, 1H), 7.84(s, 1H), 7.59(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.36(s, 1H), 5.42-5.35(m, 1H), 4.90-4.80(m, 1H), 4.02-3.95(m, 2H), 3.70-3.63(m, 2H), 3.50-3.10(m, 4H), 3.05(s, 3H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.47(d, J=6.0 Hz, 6H)。
【0310】
【化108】
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【0311】
2−(ジフルオロメトキシ)−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
表題化合物を、2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルの調製に使用したものと同様の方法を用いて、4−(ジフルオロメトキシ)−3−フルオロアニリンから調製した。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.35(d, J = 8.1Hz, 1H), 8.20(s, 1H), 7.79(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.54(dd, J=8.1, 1.4Hz, 1H), 7.44(s, 1H), 6.93(t, J = 73.9 Hz, 1H), 5.51-5.24(m, 1H), 3.98-3.90(m, 2H), 3.72-3.62(m, 2H), 3.50-3.35(m, 4H), 3.04(s, 3H), 1.87(d, J = 7.0 Hz, 6H)。
【0312】
【化109】
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【0313】
2,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0314】
【化110】
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【0315】
ステップA:2,3,4−トリフルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の2,3,4−トリフルオロアニリン(2.94g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2,3,4−トリフルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.1g、収率82%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.88-6.77(m, 1H), 6.40-6.34(m, 1H), 3.65-3.57(m, 2H), 1.25(d, J= 6.0 Hz, 6H)。
【0316】
【化111】
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【0317】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(イソプロピル(2,3,4−トリフルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、2,3,4−トリフルオロ−N−イソプロピルアニリン(189mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(イソプロピル(2,3,4−トリフルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(210mg、収率54%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.36(s, 1H), 8.07(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.53(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.44(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.15-7.10(m, 1H), 7.05-7.00(m, 1H), 4.65-4.60(m, 1H), 3.82(s, 3H), 1.33(dd, J = 6.5, 0.9 Hz, 6H)。
【0318】
【化112】
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【0319】
ステップC:2,3,4−トリフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(イソプロピル(2,3,4−トリフルオロフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(210mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2,3,4−トリフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(100mg、収率52%)。MS m/z=356 [M+H]。
【0320】
【化113】
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【0321】
ステップD:2,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2,3,4−トリフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(100mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(25mg、収率20%)。MS m/z=436 [M+H]。
【0322】
【化114】
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【0323】
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロピル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(30mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(16mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、混合物を分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た。5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−(プロパ−1−エン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルをTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、20mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロピル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(8mg、2つのステップについて収率29%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.37(s, 1H), 8.32(d, J=8.1Hz, 1H), 7.74(d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.56-7.39(m, 2H), 5.39-5.32(m, 1H), 3.71-3.68(m, 2H), 3.55-3.37(m, 4H), 3.29-3.22(m, 2H), 3.05(s, 3H), 2.90-2.70(m, 2H), 1.87(d, J=7.1Hz, 6H), 1.85-1.73(m, 2H), 1.04(t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0324】
【化115】
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【0325】
2−イソブチル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(30mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(16mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、混合物を分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た。5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルをTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、20mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、得られた残渣を分取HPLCで精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロピル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(10mg、2つのステップについて収率35%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.45(s, 1H), 8.22(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.62(s, 1H), 7.39(s, 1H), 7.18(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.50-5.40(m, 1H), 3.70-3.60(m, 2H), 3.55-3.30(m, 6H), 2.75(d, J=7.1 Hz, 2H), 2.53(s, 3H), 2.25-2.15(m, 1H), 1.90(d, J=7.1 Hz, 6H), 0.99(d, J=6.6 Hz, 6H)。
【0326】
【化116】
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【0327】
5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0328】
【化117】
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【0329】
ステップA:3−フルオロ−N−イソプロピル−4−プロポキシアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−プロポキシアニリン(3.38g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3−フルオロ−N−イソプロピル−4−プロポキシアニリンを得た(3.2g、収率76%)。MS m/z=212 [M+H]。
【0330】
【化118】
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【0331】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−プロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−N−イソプロピル−4−プロポキシアニリン(211mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−プロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(235mg、収率57%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.05(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.95(s, 1H), 7.41(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.37(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.01(t, J = 8.9 Hz, 1H), 6.97(dd, J = 12.0, 2.6 Hz, 1H), 6.90-6.85(m, 1H), 4.91-4.82(m, 1H), 4.03(t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.89(s, 3H), 1.90-1.88(m, 2H), 1.26(d, J= 6.6 Hz, 6H), 1.09(t, J = 7.4 Hz, 3H)。
【0332】
【化119】
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【0333】
ステップC:3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−プロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(235mg、0.57mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(130mg、収率60%)。MS m/z=378 [M+H]。
【0334】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
ステップD:5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(130mg、0.34mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−プロポキシ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(28mg、収率18%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.37(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.93(s, 1H), 7.78(s, 1H), 7.54(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.33(s, 1H), 5.46-5.25(m, 1H), 4.18(t, J=6.4 Hz, 2H), 4.10-3.97(m, 2H), 3.75-3.65(m, 2H), 3.50-3.20(m, 4H), 3.06(s, 3H), 2.03-1.94(m, 2H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.17(t, J=7.4 Hz, 3H)。
【0336】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0338】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
ステップA:2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の2,3−ジフルオロアニリン(2.58g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.0g、収率88%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.91-6.89(m, 1H), 6.51-6.39(m, 2H), 3.79(br s, 1H), 3.70-3.68(m, 1H), 1.26(d, J= 6.2 Hz, 6H)。
【0340】
【化123】
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【0341】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリン(171mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(200mg、収率54%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.18(s, 1H), 8.09(d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.45(dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.17-7.07(m, 3H), 4.77-4.61(m, 1H), 3.82(s, 3H), 1.34(d, J= 6.6 Hz, 6H)。
【0342】
【化124】
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【0343】
ステップC:3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(112mg、収率61%)。MS m/z=338 [M+H]。
【0344】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
ステップD:4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(112mg、0.33mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(22mg、収率16%)。MS m/z=418 [M+H]。
【0346】
【化126】
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【0347】
2−ブトキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0348】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
ステップA:4−ブトキシ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−ブトキシ−3−フルオロアニリン(3.66g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−ブトキシ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.2g、収率71%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.84(t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.39(dd, J = 13.5, 2.8 Hz, 1H), 6.30-6.25(m, 1H), 3.96(t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.56-3.49(m, 1H), 3.27(br s, 1H), 1.79-1.72(m, 2H), 1.55-1.43(m, 2H), 1.22(d, J= 6.2 Hz, 6H), 0.98(t, J = 7.4 Hz, 3H)。
【0350】
【化128】
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【0351】
ステップB:メチル 2−((4−ブトキシ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、4−ブトキシ−3−フルオロ−N−イソプロピルアニリン(225mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−((4−ブトキシ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(245mg、収率58%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.05(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.86(s, 1H), 7.41(dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.37(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.01(t, J = 8.9 Hz, 1H), 6.97(dd, J = 12.1, 2.6 Hz, 1H), 6.91-6.88(m, 1H), 4.91-4.83(m, 1H), 4.08(t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.90(s, 3H), 1.87-1.83(m, 2H), 1.58-1.48(m, 2H), 1.27(d, J= 6.7 Hz, 6H), 1.02(t, J = 7.4 Hz, 3H)。
【0352】
【化129】
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【0353】
ステップC:2−ブトキシ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((4−ブトキシ−3−フルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(245mg、0.58mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2−ブトキシ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(165mg、収率73%)。MS m/z=392 [M+H]。
【0354】
【化130】
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【0355】
ステップD:2−ブトキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブトキシ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(165mg、0.42mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブトキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(36mg、収率18%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.39(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.95(s, 1H), 7.79(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.55(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 7.32(s, 1H), 5.40-5.32(m, 1H), 4.21(t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.99-3.95(m, 2H), 3.71-3.69(m, 2H), 3.43-3.40(m, 2H), 3.28-3.12(m, 2H), 3.04(s, 3H), 1.96-1.89(m, 2H), 1.87(d, J=7.1Hz, 6H), 1.68-1.54(m, 2H), 1.06(t, J = 7.4 Hz, 3H)。
【0356】
【化131】
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【0357】
4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0358】
【化132】
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【0359】
ステップA:2,3−ジフルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の2,3−ジフルオロ−4−メトキシアニリン(3.18g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2,3−ジフルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリンを得た(2.8g、収率70%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.65(td, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 6.39(td, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 3.85(s, 3H), 3.58-3.56(m, 1H), 3.46(s, 1H), 1.24(d, J = 6.2 Hz, 6H)。
【0360】
【化133】
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【0361】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、2,3−ジフルオロ−N−イソプロピル−4−メトキシアニリン(201mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(225mg、収率56%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.25(s, 1H), 8.02(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.45-7.36(m, 2H), 7.13-7.06(m, 1H), 6.846.80(m, 1H), 4.85-4.79(m, 1H), 3.95(s, 3H), 3.85(s, 3H), 1.27(dd, J = 6.5, 1.1 Hz, 6H)。
【0362】
【化134】
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【0363】
ステップC:3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(225mg、0.56mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(135mg、収率65%)。MS m/z=368 [M+H]。
【0364】
【化135】
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【0365】
ステップD:4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(135mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(24mg、収率15%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD+CDCl
3)δ ppm 8.33(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.72(s, 1H), 7.48(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.20-5.00(m, 1H), 4.04(s, 3H), 3.80-3.50(m, 6H), 3.40-3.25(m, 2H), 3.00(s, 3H), 1.74(dd, J=5.6, 1.8 Hz, 6H)。
【0366】
【化136】
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【0367】
2−エチニル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0368】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
ステップA:3−フルオロ−4−ヨード−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.80g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−ヨードアニリン(4.74g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで2時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA =20:1)により精製して、3−フルオロ−4−ヨード−N−イソプロピルアニリンを得た(3.90g、収率70%)。MS m/z=280 [M+H]。
【0370】
【化138】
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【0371】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−ヨードフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、3−フルオロ−4−ヨード−N−イソプロピルアニリン(417mg、1.5mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−ヨードフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(267mg、収率56%)。MS m/z=478 [M+H]。
【0372】
【化139】
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【0373】
ステップC:メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−(2−(トリメチルシリル)エチニル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
ジエチルアミン(5ml)中の、トリメチルシリルアセチレン(98mg、1mmol)、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−ヨードフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(238g、0.5mmol)、ヨウ化銅(28mg、0.15mmol)及びPd(PPh
3)
2Cl
2(34mg、0.05mmol)を、N
2下、80℃で一晩撹拌する。水(20ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(150ml)で3回抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−(2−(トリメチルシリル)エチニル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(215mg、収率96%)。MS m/z=448 [M+H]。
【0374】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
ステップD:2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−(2−(トリメチルシリル)エチニル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.56mmol)をジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を3時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(115mg、収率60%)。MS m/z=416 [M+H]。
【0376】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
ステップE:2−エチニル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(127mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に2日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−エチニル−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(31mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.52(s, 1H), 8.34(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.80(s, 1H), 7.56(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 5.43-5.30(m, 1H), 4.20-4.09(m, 2H), 4.02(s, 1H), 3.80-3.70(m, 2H), 3.50-3.23(m, 4H), 3.07(s, 3H), 1.89(d, J=7.1 Hz, 6H)。
【0378】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
5−シクロブチル−2−エチニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0380】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
ステップA:N−シクロブチル−3−フルオロ−4−ヨードアニリン
シクロブタノン(14.0g、200mmol)、酢酸(1.80g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の3−フルオロ−4−ヨードアニリン(4.74g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで2時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロブチル−3−フルオロ−4−ヨードアニリンを得た(4.06g、収率70%)。MS m/z=292 [M+H]。
【0382】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロブチル−3−フルオロ−4−ヨードアニリン(435mg、1.5mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(342mg、収率70%)。MS m/z=490 [M+H]。
【0384】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
ステップC:メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
ジエチルアミン(5ml)中の、トリメチルシリルアセチレン(98mg、1mmol)、メチル 6−シアノ−2−((3−フルオロ−4−ヨードフェニル)(シクロブチル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(245g、0.5mmol)、ヨウ化銅(28mg、0.15mmol)及びPd(PPh
3)
2Cl
2(34mg、0.05mmol)を、N
2下、80℃で一晩撹拌する。水(20ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(150ml)で3回抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(206mg、収率90%)。MS m/z=460 [M+H]。
【0386】
【化146】
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【0387】
ステップD:5−シクロブチル−2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(3−フルオロ−4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(257mg、0.56mmol)をジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を3時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロブチル−2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(213mg、収率60%)。MS m/z=428 [M+H]。
【0388】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
ステップE:5−シクロブチル−2−エチニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロブチル−2−(トリメチルシリル)エチニル−3−フルオロ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(131mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に2日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロブチル−2−エチニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(32mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 11.88(s, 1H), 8.33(s, 1H), 8.26(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.91(s, 1H), 7.61(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.04(s, 1H), 5.40-5.20(m, 1H), 4.57(s, 1H), 4.00-3.95(m, 2H), 3.92-3.05(m, 8H), 2.94(s, 3H), 2.60-2.35(m, 2H), 2.00-1.90(m, 2H)。
【0390】
【化148】
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【0391】
4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(0.5g)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(135mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(24mg、収率15%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.21(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.64(s, 1H), 7.60(s, 1H), 7.39(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.10-4.90(m, 1H), 4.20-4.10(m, 2H), 4.00(s, 3H), 3.90-3.70(m, 2H), 3.65-3.50(m, 4H), 3.45-3.20(m, 5H), 2.33-2.20(m, 2H), 2.10-1.85(m, 2H), 1.70(dd, J=6.9, 1.9 Hz, 6H)。
【0392】
【化149】
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【0393】
5−シクロブチル−4−フルオロ−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0394】
【化150】
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【0395】
ステップA:N−シクロブチル−2,3−ジフルオロ−4−メトキシアニリン
シクロブタノン(14.0g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の2,3−ジフルオロ−4−メトキシアニリン(3.18g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで一晩撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−シクロブチル−2,3−ジフルオロ−4−メトキシアニリンを得た(3.82g、収率90%)。MS m/z=214 [M+H]。
【0396】
【化151】
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【0397】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、N−シクロブチル−2,3−ジフルオロ−4−メトキシアニリン(213mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=5:1)により精製して、メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(238mg、収率56%)。MS m/z=412 [M+H]。
【0398】
【化152】
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【0399】
ステップC:5−シクロブチル−3,4−ジフルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−(シクロブチル(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(230mg、0.56mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、5−シクロブチル−3,4−ジフルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(137mg、収率65%)。MS m/z=380 [M+H]。
【0400】
【化153】
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【0401】
ステップD:5−シクロブチル−4−フルオロ−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(0.5g)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロブチル−3,4−ジフルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(140mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に2日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロブチル−4−フルオロ−2−メトキシ−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(29mg、収率15%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.18(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.62(s, 1H), 7.58(s, 1H), 7.40(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.18-5.02(m, 1H), 4.20-4.08(m, 2H), 3.98(s, 3H), 3.90-3.74(m, 2H), 3.70-3.50(m, 4H), 3.46-3.20(m, 5H), 2.83-2.70(m, 2H), 2.30-1.64(m, 8H)。
【0402】
【化154】
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【0403】
5−シクロブチル−4−フルオロ−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5ml)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の5−シクロブチル−3,4−ジフルオロ−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(140mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に2日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、5−シクロブチル−4−フルオロ−2−メトキシ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(24mg、収率15%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD+CDCl
3)δ ppm 8.36(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.78-7.73(m, 2H), 7.54(d, J=8.1 Hz, 1H), 5.25-5.08(m, 1H), 4.02(s, 3H), 3.74-3.48(m, 6H), 3.40-3.25(m, 2H), 2.98(s, 3H), 2.80-2.70(m, 2H), 2.25-1.85(m, 4H)。
【0404】
【化155】
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【0405】
2−エトキシ−4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0406】
【化156】
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【0407】
ステップA:4−エトキシ−2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の4−エトキシ−2,3−ジフルオロアニリン(3.46g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−エトキシ−2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.40g、収率80%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.66-6.63(m, 1H), 6.39-6.36(m, 1H), 4.04(q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.59-3.57(m, 1H), 3.45(s, 1H), 1.41(t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.23(d, J = 6.2 Hz, 6H)。
【0408】
【化157】
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【0409】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、4−エトキシ−2,3−ジフルオロ−N−イソプロピルアニリン(215mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(247mg、収率60%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.02(d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.92(s, 1H), 7.42-7.39(m, 2H), 7.09-7.05(m, 1H), 6.86-6.76(m, 1H), 4.83(m, 1H), 4.19(q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.88(s, 3H), 1.51(t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.27(dd, J = 6.6, 1.2 Hz, 6H)。
【0410】
【化158】
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【0411】
2−エトキシ−3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(270mg、0.65mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、2−エトキシ−3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(155mg、収率41%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 12.11(s, 1H), 8.26(d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.89(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.78(dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1H), 7.63(dd, J = 8.1, 1.4 Hz, 1H), 5.06-5.04(m, 1H), 4.27(q, J = 6.9 Hz, 2H), 1.67(dd, J = 7.0, 2.1 Hz, 6H), 1.43(t, J = 6.9 Hz, 3H)。
【0412】
【化159】
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【0413】
2−エトキシ−4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(0.5g)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−エトキシ−3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(155mg、0.41mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−エトキシ−4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(48mg、収率22%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.34(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.78(s, 1H), 7.70(s, 1H), 7.54(d, J=8.1 Hz, 1H), 5.20-5.02(m, 1H), 4.24(q, J=6.9 Hz, 2H), 4.22-4.17(m, 2H), 3.90-3.60(m, 6H), 3.55-3.20(m, 5H), 2.35-2.20(m, 2H), 2.00-1.84(m, 2H), 1.74(dd, J=7.0, 2.0 Hz, 6H), 1.55(t, J=6.9 Hz, 3H)。
【0414】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0416】
【化161】
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【0417】
ステップA:2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(0.5g)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(110mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(34mg、収率22%)。MS m/z=548 [M+H]。
【0418】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0419】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(33mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物を得た。混合物をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、5mg)を該THF溶液に添加した。混合物を、LC−MSが反応が完了したことを示すまで、室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(17mg、収率52%)。MS m/z=498 [M+H]。
【0420】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
表題化合物を、2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルの調製に使用したものと同様の方法で調製した。MS m/z=470 [M+H]。
【0422】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0424】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
ステップA:2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−メチルピペラジン−1−ピペリジン(piperdine)(1g)及びDIPEA(1ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(330mg、0.84mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(103mg、収率22%)。MS m/z=561 [M+H]。
【0426】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(20ml、V/V=4/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(340mg、0.61mmol)、Na
2CO
3(250mg、1.83mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(43mg、0.061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14 0mg、0.91mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物を得た。混合物をTHF(25ml)に溶解した。Pd/C(10%、5mg)を該THF溶液に添加した。混合物を、LC−MSが反応が完了したことを示すまで、室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(161mg、収率52%)。MS m/z=511 [M+H]。
【0428】
【化167】
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【0429】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0430】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
ステップA:2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−イソプロピルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(110mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(31mg、収率22%)。MS m/z=506 [M+H]。
【0432】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(31mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物を得た。混合物をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、5mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(14mg、収率52%)。MS m/z=456 [M+H]。
【0434】
【化170】
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【0435】
2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0436】
【化171】
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【0437】
ステップA:2−ブロモ−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
N−Boc−ピペラジン(0.5g)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(110mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に7日間加熱した。反応物をRTまで冷却し、水(20ml)を添加した。混合物をジクロロメタン(60ml)で3回抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(N−Boc−ピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た。2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(N−Boc−ピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルをDCM(1ml)に溶解し、トリクロロ酢酸(0.5ml)を添加し、そして混合物をRTで一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去して、2−ブロモ−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(33mg、28%)。MS m/z=464 [M+H]。
【0438】
【化172】
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【0439】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−(ピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(28mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−イソプロピル−3−(ピペラジン−1−イル)−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物を得た。混合物をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、5mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペラジン−1−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(13mg、収率52%)。MS m/z=414 [M+H]。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.42(s, 1H), 8.37(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.77(s, 1H), 7.57-7.45(m, 2H), 5.46-5.30(m, 1H), 3.55-3.50(m, 4H), 3.48-3.26(m, 4H), 2.87(q, J=7.4 Hz, 2H), 1.89(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.41(t, J=7.4 Hz, 3H)。
【0440】
【化173】
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【0441】
2−エチル−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0442】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
ステップA:2−ブロモ−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
モルホリン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−ブロモ−3−フルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(110mg、0.28mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(38mg、収率29%)。MS m/z=465 [M+H]。
【0444】
【化175】
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【0445】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
DME/H
2O(4.8ml、V/V=5/1)中の、2−ブロモ−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(25mg、0.061mmol)、Na
2CO
3(25mg、0.183mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.3mg、0.0061mmol)、及び4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(14mg、0.091mmol)の混合物を、窒素下で80℃で一晩攪拌した。LC−MSによって示されるように反応が完了した後、溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−2−ビニル−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル及びトリフェニルホスフィンオキシドの混合物を得た。混合物をTHF(5ml)に溶解した。Pd/C(10%、5mg)を該THF溶液に添加した。LC−MSが、反応が完了したことを示すまで、混合物を室温で一晩、水素化を行った。濾過後の濾液を濃縮し、残渣をHPLCで精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−モルホリノ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(17mg、収率60%)。MS m/z=415 [M+H]。
【0446】
【化176】
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【0447】
2−エトキシ−4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の2−エトキシ−3,4−ジフルオロ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(135mg、0.37mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、2−エトキシ−4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(26mg、収率15%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.16(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.55(s, 1H), 7.36(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.10-4.90(m, 1H), 4.23(q, J=6.9 Hz, 2H), 3.80-3.60(m, 6H), 3.50-3.30(m, 2H), 3.04(s, 3H), 1.70(dd, J=6.9, 1.9 Hz, 6H), 1.56(t, J=6.9 Hz, 3H)。
【0448】
【化177】
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【0449】
4−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0450】
【化178】
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【0451】
ステップA:2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリン
アセトン(11.6g、200mmol)、酢酸(1.8g、30mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(6.36g、30mmol)を、DCM(120mL)中の2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシアニリン(3.74g、20mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリンを得た(3.80g、収率83%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.70-6.65(m, 1H), 6.36(td, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 4.40-4.26(m, 1H), 3.61-3.57(m, 2H), 1.33(d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.24(d, J = 6.3 Hz, 6H)。
【0452】
【化179】
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【0453】
ステップB:メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(62mg、0.55mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、1mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(147mg、1.1mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシ−N−イソプロピルアニリン(229mg、1mmol)及びトリクロロ酢酸(41mg、0.25mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(230mg、収率54%)。MS m/z=428 [M+H]。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ 8.05-7.95(m, 2H), 7.43-7.33(m, 2H), 7.02(td, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 6.79-6.78(m, 1H),4.83-4.78(m, 1H), 4.63-4.59(m, 1H), 3.84(s, 3H), 1.40(d, J = 6.1 Hz, 6H), 1.31 - 1.17(m, 6H)。
【0454】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
ステップC:3,4−ジフルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2,3−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(230mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=2:1)により精製して、3,4−ジフルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(125mg、収率59%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ 12.13(s, 1H), 8.28(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91(d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.82(dd, J = 9.0, 1.9 Hz, 1H), 7.64(dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 5.08-5.06(m, 1H), 4.83-4.81(m, 1H), 1.68(dd, J = 7.1, 2.1 Hz, 6H), 1.38(d, J = 6.0 Hz, 6H)。
【0456】
【化181】
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【0457】
ステップD:4−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
4−モルホリノピペリジン(161mg、0.96mmol)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3,4−ジフルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(125mg、0.32mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(35mg、収率20%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.29(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.73-7.71(m, 2H), 7.47(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.10-5.00(m, 1H), 4.90-4.70(m, 1H), 4.20-4.10(m, 2H), 3.90-3.73(m, 2H), 3.70-3.50(m, 3H), 3.44-3.20(m, 6H), 2.36-2.22(m, 2H), 2.00-1.83(m, 2H), 1.73(dd, J=6.9, 1.8 Hz, 6H), 1.47(d, J=6.0 Hz, 6H)。
【0458】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
4−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
1−メチルピペラジン(0.5mL)及びDIPEA(0.5ml)を、DMSO(2ml)中の3,4−ジフルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル(125mg、0.32mmol)の溶液に添加し、混合物を120から140℃に3日間加熱した。反応混合物をRTまで冷却し、分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−2−イソプロポキシ−5−イソプロピル−3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(52mg、収率35%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.21(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.71(s, 1H), 7.59(s, 1H), 7.39(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.18-5.00(m, 1H), 4.90-4.80(m, 1H), 3.80-3.57(m, 6H), 3.42-3.30(m, 2H), 3.04(s, 3H), 1.72(dd, J=6.9, 1.8 Hz, 6H), 1.49(d, J=6.0 Hz, 6H)。
【0460】
【化183】
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【0461】
2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0462】
【化184】
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【0463】
ステップA:tert−ブチル 4−(2−ブロモ−5−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(471mg、1.52mmol)、Pd(dppf)Cl
2(44mg、0.06mmol)、及びK
2CO
3(629mg、4.56mmol)を、DME−H
2O(11mL、10:1混合物)中の1−ブロモ−2−ヨード−4−ニトロベンゼン(500mg、1.52mmol)の溶液に添加した。混合物を80℃で12時間、窒素下で撹拌した。反応物をRTまで冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=8:1)により精製して、tert−ブチル 4−(2−ブロモ−5−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(470mg、収率80%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.04(d, J=2.7 Hz, 1H), 7.98(dd, J=8.7, 2.7 Hz, 1H), 7.75(d, J=8.7 Hz, 1H), 5.70-5.80(m, 1H), 4.15-4.06(m, 2H), 3.67(t, J=5.6 Hz, 2H), 2.50-2.40(m, 2H), 1.51(s, 9H)。
【0464】
【化185】
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【0465】
ステップB:tert−ブチル 4−(5−ニトロ−2−ビニルフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(80mg、0.52mmol)、Pd(dppf)Cl
2(7.6mg、0.01mmol)、及びK
2CO
3(108mg、0.78mmol)を、DME−H
2O(11mL、10:1混合物)中のtert−ブチル 4−(2−ブロモ−5−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(100mg、0.26mmol)の溶液に添加した。混合物を80℃で12時間、窒素下で撹拌した。反応物をRTまで冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=10:1)により精製して、tert−ブチル 4−(5−ニトロ−2−ビニルフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(68mg、収率79%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.12(dd, J=8.6, 2.4 Hz, 1H), 8.03(d, J=2.4 Hz, 1H), 7.68(d, J=8.6 Hz, 1H), 6.86(dd, J=17.6, 11.1 Hz, 1H), 5.86(d, J=17.6 Hz, 1H), 5.75-5.68(m, 1H), 5.49(d, J=11.1 Hz, 1H), 4.15-4.02(m, 2H), 3.67(t, J=5.6 Hz, 2H), 2.40-2.30(m, 2H), 1.53(s, 9H)。
【0466】
【化186】
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【0467】
ステップC:tert−ブチル 4−(5−アミノ−2−エチルフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
10%のPd−C(140mg)を、エタノール(20mL)中のtert−ブチル 4−(5−ニトロ−2−ビニルフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.4g、4.2mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで一晩水素化を行った。Pd−Cを濾過した。減圧下でのエタノールの蒸発により、tert−ブチル 4−(5−アミノ−2−エチルフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(1.2g、収率93%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.97(d, J=7.8 Hz, 1H), 6.58-6.40(m, 2H), 4.38-4.18(m, 2H), 2.90-2.70(m, 3H), 2.57(q, J=7.5 Hz, 2H), 1.75-1.50(m, 4H), 1.49(s, 9H), 1.16(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0468】
【化187】
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【0469】
ステップD:tert−ブチル 4−(2−エチル−5−(イソプロピルアミノ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
アセトン(2.28g、39.5mmol)、酢酸(0.356g、5.93mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.256g、5.93mmol)を、DCM(120mL)中のtert−ブチル 4−(5−アミノ−2−エチルフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.2g、3.95mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 4−(2−エチル−5−(イソプロピルアミノ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(1.1g、収率81%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.98(d, J=8.9 Hz, 1H), 6.45-6.40(m, 2H), 4.30-4.20(m, 2H), 3.65-3.50(m, 1H), 2.82-2.70(m, 3H), 2.56(q, J=7.5 Hz, 2H), 1.75-1.51(m, 4H), 1.49(s, 9H), 1.25-1.13(m, 9H)。
【0470】
【化188】
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【0471】
ステップE:メチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(123mg、1.1mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(400mg、2mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃まで冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(293mg、2.2mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(5mL)中の、tert−ブチル 4−(2−エチル−5−(イソプロピルアミノ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(692mg、2mmol)及びトリクロロ酢酸(82mg、0.5mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(470mg、収率43%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.27(s, 1H), 8.02(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.40-7.35(m, 2H), 7.21(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.00-6.85(m, 2H), 4.98-4.78(m, 1H), 4.36-4.20(m, 2H), 3.84(s, 3H), 3.00-2.72(m, 3H), 2.70(q, J=7.6 Hz, 2H), 1.75-1.50(m, 4H), 1.46(s, 9H), 1.25-1.20(m, 9H)。
【0472】
【化189】
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【0473】
ステップF:2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(200mg、0.54mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(90mg、収率59%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ ppm 12.42(s, 1H), 8.30(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.21(S, 1H), 7.89(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.61(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35-5.25(m, 1H), 3.50-3.05(m, 5H), 2.84(q, J=7.3 Hz, 2H), 2.15-1.93(m, 4H), 1.79(d, J=6.9Hz, 6H), 1.26(t, J=7.3 Hz, 3H)。
【0474】
【化190】
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【0475】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0476】
【化191】
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【0477】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(85mg、0.16mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し(nutrilized)、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。37%のHCHO(38mg、0.47mmol)、酢酸(14mg、0.24mmol)、及びNaBH(OAc)
3(50mg、0.24mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(70mg、収率98%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.30(s, 1H), 8.02(d, J=8.7 Hz, 1H), 7.40-7.30(m, 2H), 7.18(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.06(d, J=1.9 Hz, 1H), 6.88(dd, J=8.2, 1.9 Hz, 1H), 4.90-4.75(m, 1H), 3.82(s, 3H), 3.15-3.00(m, 2H), 2.85-2.75(m, 1H), 2.20(q, J=7.3 Hz, 2H), 2.37(s, 3H), 2.25-2.10(m, 2H), 1.90-1.65(m, 4H), 1.25-1.12(m, 9H)。
【0478】
【化192】
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【0479】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(70mg、0.15mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(30mg、収率46%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.22(s, 1H), 8.19(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.74(s, 1H), 7.61(s, 1H), 7.32(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.30-5.20(m, 1H), 3.64-3.59(m, 2H), 3.32-3.13(m, 3H), 2.99(s, 3H), 2.92(q, J=7.5 Hz, 2H), 2.20-2.02(m, 4H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.35(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0480】
【化193】
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【0481】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0482】
【化194】
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【0483】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.46mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。オキセタン−3−オン(99mg、1.38mmol)、酢酸(41mg、0.69mmol)、及びNaBH(OAc)
3(146mg、0.69mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:Hex=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(210mg、収率91%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.02(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.89(s, 1H), 7.37(dd, J=8.2, 1.4 Hz, 1H), 7.31(d, J=1.4 Hz, 1H), 7.23(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.08(d, J=2.2 Hz, 1H), 6.95(dd, J=8.2, 2.2 Hz, 1H), 4.95-4.80(m, 1H), 4.75-4.55(m, 4H), 3.86(s, 3H), 3.60-3.40(m, 1H), 2.95-2.60(m, 5H), 2.00-1.70(m, 6H), 1.27-1.15(m, 9H)。
【0484】
【化195】
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【0485】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(210mg、0.42mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(140mg、収率71%)。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.27(s, 1H), 8.21(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75(s, 1H), 7.63(s, 1H), 7.35(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.40-5.30(m, 1H), 5.25-4.85(m, 4H), 4.60-4.40(m, 1H), 3.75-3.60(m, 2H), 3.50-3.10(m, 3H), 2.90(q, J=7.4 Hz, 2H), 2.45-2.20(m, 4H), 1.89(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.35(t, J=7.4 Hz, 3H)。
【0486】
【化196】
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【0487】
2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0488】
【化197】
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【0489】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.46mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。アセトン(80mg、1.38mmol)、酢酸(41mg、0.69mmol)、及びNaBH(OAc)
3(146mg、0.69mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(220mg、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.37(s, 1H), 8.02(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.40-7.30(m, 2H), 7.18(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.10(d, J=2.2 Hz, 1H), 6.89(dd, J=8.2, 2.2 Hz, 1H), 4.90-4.75(m, 1H), 3.82(s, 3H), 3.10-2.90(m, 2H), 2.80-2.20(m, 4H), 2.40-2.25(m, 2H), 1.80-1.70(m, 4H), 1.30-1.20(m, 9H), 1.09(d, J=6.5 Hz, 6H)。
【0490】
【化198】
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【0491】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(220mg、0.45mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより、2−エチル−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルへと精製した(100mg、収率49%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD+CDCl
3)δ ppm 8.50-8.30(m, 2H), 7.76(s, 1H), 7.74(s, 1H), 7.48(dd, J=8.0, 1.3 Hz, 1H), 5.40-5.25(m, 1H), 3.75-3.52(m, 3H), 3.47-3.12(m, 3H), 2.88(q, J=7.5 Hz, 2H), 2.50-2.10(m, 4H), 1.84(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.43(d, J=6.7 Hz, 6H), 1.33(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0492】
【化199】
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【0493】
2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0494】
【化200】
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【0495】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.46mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(138mg、1.38mmol)、酢酸(41mg、0.69mmol)、及びNaBH(OAc)
3(146mg、0.69mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(240mg、収率99%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.17(s, 1H), 8.02(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.35(dd, J=8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.34(d, J=1.4 Hz, 1H), 7.20(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.08(d, J=2.2 Hz, 1H), 6.92(dd, J=8.2, 2.2 Hz, 1H), 4.90-4.78(m, 1H), 4.10-3.95(m, 2H), 3.84(s, 3H), 3.45-3.25(m, 2H), 3.20-3.00(m, 2H), 2.80-2.50(m, 4H), 2.40-2.25(m, 2H), 1.80-1.55(m, 8H), 1.25-1.15(m, 9H)。
【0496】
【化201】
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【0497】
ステップB:2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((4−エチル−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(240mg、0.45mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、2−エチル−5−イソプロピル−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(80mg、収率36%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD+CDCl
3)δ ppm 8.43(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.41(s, 1H), 7.75-7.67(m, 2H), 7.53(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.40-5.20(m, 1H), 4.20-4.10(m, 2H), 3.75-3.62(m, 2H), 3.55-3.40(m, 3H), 3.35-3.02(m, 3H), 2.88(q, J=7.3 Hz, 2H), 2.60-2.30(m, 2H), 2.20-1.90(m, 6H), 1.83(d, J=7.0 Hz, 6H), 1.34(t, J=7.3 Hz, 3H)。
【0498】
【化202】
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【0499】
2−エチル−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0500】
【化203】
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【0501】
ステップA:メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.46mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアルデヒド(120mg、0.69mmol)、酢酸(41mg、0.69mmol)、及びNaBH(OAc)
3(146mg、0.69mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)により精製して、メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(250mg、収率90%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.18(s, 1H), 8.03(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.37(dd, J=8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.33(d, J=1.4 Hz, 1H), 7.22(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.10(d, J=2.2 Hz, 1H), 6.94(dd, J=8.2, 2.2 Hz, 1H), 4.95-4.80(m, 1H), 3.86(s, 3H), 3.81(t, J=6.5 Hz, 2H), 3.20-3.05(m, 2H), 2.85-2.10(m, 5H), 2.40-2.25(m, 2H), 1.90-1.70(m, 4H), 1.35-1.20(m, 9H), 0.90(s, 9H), 0.07(s, 6H)。
【0502】
【化204】
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【0503】
ステップB:2−エチル−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−4−エチルフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(250mg、0.41mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をMeOH(10mL)に溶解し、溶液をKHSO
4(278mg、2.05mmol)で処理した。混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製して、2−エチル−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(70mg、収率37%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD+CDCl
3)δ ppm 8.44(d, J=8.1 Hz, 1H), 8.42(s, 1H), 7.79(s, 1H), 7.77(s, 1H), 7.56(d, J=8.1 Hz, 1H), 5.40-5.25(m, 1H), 4.00-3.75(m, 4H), 3.45-3.20(m, 5H), 2.91(q, J=7.5 Hz, 2H), 2.50-2.10(m, 4H), 1.88(d, J=7.1 Hz, 6H), 1.36(t, J=7.5 Hz, 3H)。
【0504】
【化205】
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【0505】
4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0506】
【化206】
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【0507】
ステップA:2−ブロモ−3−フルオロ−1−メトキシ−4−ニトロベンゼン
25%ナトリウムメトキシド(0.9g、4.2mmol)を、MeOH(5mL)中の2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1g、4.2mmol)の溶液に滴下し、混合物を0℃で1時間そしてRTで4時間撹拌した。水の添加によって反応をクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=10:1)により精製して、2−ブロモ−3−フルオロ−1−メトキシ−4−ニトロベンゼンを得た(0.58g、収率55%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.14(dd, J=9.3, 8.3 Hz, 1H), 6.80(dd, J=9.3, 1.7 Hz, 1H), 4.03(s, 3H)。
【0508】
【化207】
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【0509】
ステップB:tert−ブチル 4−(2−フルオロ−6−メトキシ−3−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート
tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.854g、6mmol)、Pd(dppf)Cl
2(117mg、0.16mmol)、及びK
2CO
3(1.656g、12mmol)を、DME−H
2O(22mL、10:1混合物)中の1−ブロモ−2−ヨード−4−ニトロベンゼン(1g、4mmol)の溶液に添加した。混合物を80℃で12時間、窒素下で撹拌した。反応物をRTまで冷却し、生成物をEtOAcで抽出した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=3:1)により精製して、tert−ブチル 4−(2−フルオロ−6−メトキシ−3−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを得た(1.3g、収率92%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.06(m, 1H), 6.74(d, J=9.3 Hz, 1H), 5.72(s, 1H), 4.15-4.03(m, 2H), 3.82(s, 3H), 3.70-3.60(m, 2H), 2.40-2.30(m, 2H), 1.50(s, 9H)。
【0510】
【化208】
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【0511】
ステップC:tert−ブチル 4−(3−アミノ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
10%のPd−C(140mg)を、エタノール(20mL)中のtert−ブチル 4−(2−フルオロ−6−メトキシ−3−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.3g、3.69mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで一晩水素化を行った。Pd−Cを濾過した。減圧下でのエタノールの蒸発により、tert−ブチル 4−(3−アミノ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た(1.1g、収率92%)。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3)δ ppm6.65-6.45(m, 2H), 4.30-4.10(m, 2H), 3.74(s, 3H), 3.43(s, 2H), 3.30-3.20(m, 1H), 2.80-2.70(m, 2H), 2.20-2.00(m, 2H), 1.70-1.55(m, 2H), 1.49(s, 9H)。
【0512】
【化209】
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【0513】
ステップD:tert−ブチル 4−(2−フルオロ−3−(イソプロピルアミノ)−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート
アセトン(1.74g、30mmol)、酢酸(0.27g、4.5mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.98g、4.5mmol)を、DCM(20mL)中のtert−ブチル 4−(3−アミノ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、3mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 4−(2−フルオロ−3−(イソプロピルアミノ)−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た.(1.06g、収率94%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 6.58-6.44(m, 2H), 4.30-4.10(m, 2H), 3.74(s, 3H), 3.60-3.50(m, 1H), 3.74(s, 1H), 3.30-3.17(m, 1H), 2.83-2.70(m, 2H), 2.40-2.00(m, 2H), 1.63-1.55(m, 2H), 1.49(s, 9H), 1.21(d, J=6.2 Hz, 6H)。
【0514】
【化210】
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【0515】
ステップE:メチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
DABCO(84mg、0.75mmol)を、DCM(20mL)中のメチル 6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(273mg、1.366mmol)の溶液に添加し、混合物を0℃に冷却した。次いでN−クロロスクシンイミド(200mg、1.5mmol)を添加し、反応物を0℃で2時間攪拌した。DCM(10mL)中のtert−ブチル 4−(2−フルオロ−3−(イソプロピルアミノ)−6−メトキシフェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.366mmol)及びトリクロロ酢酸(56mg、0.342mmol)の溶液を滴下し、反応物を2時間室温で撹拌した。反応を水を加えることによってクエンチし、混合物をDCMで抽出した。溶媒を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hex:EA=4:1)で精製して、メチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(530mg、収率69%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.34(s, 1H), 7.96(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.40-7.30(m, 2H), 7.18(t, J=8.7Hz, 1H), 6.72(dd, J=8.7, 1.1 Hz, 1H), 4.90-4.75(m, 1H), 4.25-4.10(m, 2H), 3.86(s, 3H), 3.84(s, 3H), 3.30-3.20(m, 1H), 2.80-2.65(m, 2H), 2.20-2.00(m, 2H), 1.65-1.50(m, 2H), 1.46(s, 9H), 1.20(d, J=6.5 Hz, 6H)。
【0516】
【化211】
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【0517】
ステップF:メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(240mg、0.425mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。37%のHCHO(100mg、1.28mmol)、酢酸(38mg、0.64mmol)、及びNaBH(OAc)
3(135mg、0.64mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(180mg、収率89%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.85(s, 1H), 7.94(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.38(s, 1H), 7.32(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.15(t, J=8.7 Hz, 1H), 6.69(d, J=8.7 Hz, 1H), 4.95-4.80(m, 1H), 3.83(s, 3H), 3.81(s, 3H), 3.20-3.00(m, 3H), 2.45-2.25(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.20-2.02(m, 2H), 1.73-1.60(m, 2H), 1.19(d, J=6.6 Hz, 6H)。
【0518】
【化212】
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【0519】
ステップG:4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(180mg、0.38mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(100mg、収率59%)。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.25(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.76(s, 1H), 7.67(s, 1H), 7.44(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.10-5.00(m, 1H), 4.03(s, 3H), 3.80-3.62(m, 3H), 3.30-3.12(m, 2H), 2.96(s, 3H), 2.80-2.60(m, 2H), 2.18-2.00(m, 2H), 1.73(dd, J=7.0, 2.0 Hz, 6H)。
【0520】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0522】
【化214】
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【0523】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(365mg、0.647mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。シクロブタノン(140mg、1.94mmol)、酢酸(58mg、0.97mmol)、及びNaBH(OAc)
3(206mg、0.97mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(190mg、収率58%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.20(s, 1H), 7.96(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.48-7.30(m, 2H), 7.17(t, J=8.7 Hz, 1H), 6.73(d, J=8.7Hz, 1H), 4.95-4.80(m, 1H), 4.64(d, J=6.7 Hz, 4H), 3.88(s, 3H), 3.85(s, 3H), 3.51-3.49(m, 1H), 3.25-3.05(m, 1H), 2.95-2.75(m, 2H), 2.45-2.25(m, 2H), 2.00-1.80(m, 2H), 1.73-1.60(m, 2H), 1.20(d, J=6.5 Hz, 6H)。
【0524】
【化215】
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【0525】
ステップB:4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(190mg、0.37mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−3−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(90mg、収率51%)。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.28(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.78(d, J=1.1 Hz, 1H), 7.69(d, J=0.7 Hz, 1H), 7.46(dd, J=8.0, 1.1 Hz, 1H), 5.18-5.02(m, 1H), 4.95-4.80(m, 4H), 4.55-4.40(m, 1H), 4.04(s, 3H), 3.80-3.60(m, 3H), 3.20-3.10(m, 2H), 2.80-2.60(m, 2H), 2.18-2.02(m, 2H), 1.74(dd, J=7.0, 2.1 Hz, 6H)。
【0526】
【化216】
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【0527】
4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0528】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(365mg、0.647mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。アセトン(113mg、1.94mmol)、酢酸(58mg、0.97mmol)、及びNaBH(OAc)
3(206mg、0.97mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(150mg、収率46%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 7.98-7.90(m, 2H), 7.35(dd, J=8.3, 1.4 Hz, 1H), 7.31(d, J=1.4 Hz, 1H), 7.16(t, J=8.8 Hz, 1H), 6.72(d, J=8.8 Hz, 1H), 4.95-4.80(m, 1H), 3.87(s, 6H), 3.20-2.75(m, 4H), 2.40-2.20(m, 4H), 1.75-1.55(m, 2H), 1.19(d, J=6.4 Hz, 6H), 1.08(d, J=6.5 Hz, 6H)。
【0530】
【化218】
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【0531】
ステップB:4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(150mg、0.296mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−3−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(35mg、収率25%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.26(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.76(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.44(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.10-5.00(m, 1H), 4.03(s, 3H), 3.80-3.50(m, 4H), 3.30-3.20(m, 2H), 2.80-2.60(m, 2H), 2.15-2.03(m, 2H), 1.73(dd, J=7.0, 2.0 Hz, 6H), 1.45(d, J=6.7 Hz, 6H)。
【0532】
【化219】
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【0533】
4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0534】
【化220】
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【0535】
ステップA:メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(365mg、0.647mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(194mg、1.94mmol)、酢酸(58mg、0.97mmol)、及びNaBH(OAc)
3(206mg、0.97mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:MeOH=80:20)により精製して、メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(140mg、収率39%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.55(s, 1H), 7.95(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.40-7.27(m, 2H), 7.16(t, J=8.7 Hz, 1H), 6.70(d, J=8.7Hz, 1H), 4.95-4.75(m, 1H), 4.12-4.00(m, 2H), 3.84(s, 3H), 3.82(s, 3H), 3.45-3.25(m, 2H), 3.15-3.02(m, 3H), 2.75-2.27(m, 5H), 1.80-1.60(m, 6H), 1.20(d, J=6.5 Hz, 6H)。
【0536】
【化221】
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【0537】
ステップB:4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 6−シアノ−2−((2−フルオロ−4−メトキシ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)フェニル)(イソプロピル)アミノ)−1H−インドール−3−カルボキシレート(140mg、0.255mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物を分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−3−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(70mg、収率53%)。
1H NMR (300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.25(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.43(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.15-4.95(m, 1H), 4.20-4.07(m, 2H), 4.03(s, 3H), 3.82-3.70(m, 3H), 3.60-3.40(m, 3H), 3.30-3.20(m, 2H), 2.80-2.60(m, 2H), 2.20-1.80(m, 6H), 1.73(dd, J=6.9, 1.8 Hz, 6H)。
【0538】
【化222】
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【0539】
4−フルオロ−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
【0540】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
ステップA:メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート
TFA(1mL)を、DCM(5mL)中のメチル 2−((3−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(365mg、0.647mmol)の溶液に添加し、混合物をRTで12時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をNaHCO
3で中和し、EtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)アセトアルデヒド(164mg、0.97mmol)、酢酸(58mg、0.97mmol)、及びNaBH(OAc)
3(206mg、0.97mmol)を次いで加え、反応混合物をRTで6時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をEtOAcで抽出した。EtOAcを減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)により精製して、メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレートを得た(180mg、収率45%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3)δ ppm 8.61(s, 1H), 7.95(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.40-7.30(m, 2H), 7.15(t, J=8.7 Hz, 1H), 6.69(d, J=8.7 Hz, 1H), 4.95-4.78(m, 1H), 3.90-3.75(m, 8H), 3.20-3.05(m, 3H), 2.62(t, J=6.3 Hz, 2H), 2.45-2.20(m, 4H), 1.70-1.55(m, 2H), 1.20(d, J=6.5 Hz, 6H), 0.89(s, 9H), 0.06(s, 6H)。
【0542】
【化224】
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【0543】
ステップB:4−フルオロ−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリル
メチル 2−((3−(1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(イソプロピル)アミノ)−6−シアノ−1H−インドール−3−カルボキシレート(180mg、0.29mmol)を、ジフェニルエーテル(10mL)に溶解し、溶液を1時間還流した。混合物をRTまで冷却した。ヘキサン(20mL)を添加し、沈殿物を濾過により回収した。沈殿物をMeOH(10mL)に溶解し、溶液をKHSO
4(197mg、1.45mmol)で処理した。混合物をRTで12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製して、4−フルオロ−3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)−5−イソプロピル−2−メトキシ−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−インドロ[2,3−b]キノリン−8−カルボニトリルを得た(80mg、収率58%)。
1H NMR(300 MHz, CD
3OD)δ ppm 8.26(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.44(d, J=8.0 Hz, 1H), 5.20-5.02(m, 1H), 4.03(s, 3H), 4.00-3.84(m, 2H), 3.80-3.60(m, 3H), 3.35-3.20(m, 4H), 2.80-2.60(m, 2H), 2.15-2.00(m, 2H), 1.73(dd, J=6.9, 1.6 Hz, 6H)。
【0544】
野生型及び突然変異ALK酵素に対する阻害活性
N末端GST融合タンパク質として発現された野生型ヒトALKタンパク質の細胞質ドメイン(アミノ酸1058〜1620)を、カルナバイオサイエンス株式会社(Carna Biosciences,Inc)(日本)から購入した。突然変異ALKタンパク質を、精製後に切断されるN末端タグを用いてSF9昆虫細胞で発現させた。全ての酵素のキナーゼ活性を、パーキン・エルマー・ライフ・サイエンス(Perkin Elmer Life Sciences)(ウォルサム、MA)からのLance TR−FRETアッセイキットを用いて評価した。2.5μLの化合物溶液及び5μLのタンパク質溶液を黒色低容量384ウェルマイクロタイタープレートに加え、それを15分間穏やかに振とうしながら室温でインキュベートし、2.5μLの蛍光標識されたペプチド基質(Ulight−CKKSRGDYMTMQIG)及びATPの混合溶液の添加に続いた。アッセイの直前に添加した0.01%のTween−20、1mMのEGTA、1mMのMgCl
2、及び2mMのDTTを含む50mMのHEPES(pH7.5)で、キナーゼ反応を行った。ATP、基質、及びDMSOの最終濃度は、それぞれ100μΜ、20nM、及び0.5%であった。異なるALKタンパク質の濃度を、野生型及び全ての突然変異ALKタンパク質両方について同程度の酵素活性を達成するために、それに応じて調節した。最終ALK濃度は、野生型、F1174L、L1196M、S1206Y、及びG1269Aについて、それぞれ、1nM、1nM、1nM、128nM、及び2nMであった。該反応は、90分間暗所で穏やかに振とうしながら室温で行われてもよく、その後、製造会社からの検出緩衝液中の、10μLの20mM EDTA及び2nMのEu−W1024抗ホスホチロシン抗体(PT66)の混合溶液を添加して、反応を停止し、そしてペプチド基質のリン酸化を検出した。プレートをTecan Infinite M−1000マルチモードプレートリーダー(テカン(Tecan)、ダーラム、NC)で320nmの励起波長で読み取る前に、最終混合物を暗所で1時間インキュベートした。発光強度を、ペプチド基質のリン酸化に対応する665と620nmとの強度比で、620及び665nmの両方で測定した。非線形回帰を用いてシグモイド用量反応曲線(可変傾斜)で、665/620nm対阻害剤濃度の比率をフィッティングすることによって、阻害剤のIC50値を得た。
【0545】
以下の表(表1)は、上述の手順を使用して得られた野生型ALKに対するALKのIC
50値を含む。
【0546】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
以下の表(表2)は、上述の手順を使用して得られた突然変異ALKタンパク質に対する代表的な阻害剤についてのIC
50値を含む。
【0548】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
細胞生存性アッセイ
細胞生存性に対する化合物の影響を、4日間の増殖アッセイで測定した。細胞を、10%FBSを含むRPMI1640培地中で、37℃及び5%CO
2の雰囲気で維持した。Kappas−299及びH3122を、新鮮なバイアルの解凍から3ヶ月以内に使用した。細胞を、96ウェルプレートに3,000〜10,000細胞/ウェルの密度で75μLの培地中に播種した。化合物を適切な培地で連続的に希釈し、75μLの希釈化合物を細胞プレートの適切なウェルに添加した。化合物の添加後、細胞を37℃、5%CO
2雰囲気で4日間インキュベートした。CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay Kit(プロメガ(Promega)、マディソン、WI)(KARPAS−299細胞用)、又はWST(2−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−5−(2,4−ジスルホフェニル)−2H−テトラゾリウム,一ナトリウム塩)Cell Counting−8 Kit(ドジンド・モレキュラー・テクノロジーズ(Dojindo Molecular Technologies,Inc.)、ロックビル、MD)(H3122細胞用)を使用し、製造者の指示に従って、細胞生存性を測定した。
【0550】
WSTアッセイのために、WST−8試薬を10%(v/v)の最終濃度で各ウェルに添加し、その後、プレートを発色現像のために37℃で1〜2時間インキュベートした。吸光度を、SPECTRAmax PLUSプレートリーダー(モレキュラー・デバイス(Molecular Devices)、サニーベール、CA)を使用して450nmで測定した。測定値をDMSO処理細胞に正規化し、そして半数阻害濃度(half maximal inhibitory concentration)(IC
50)を、GraphPad Prism 5ソフトウェア(グラフパッド・ソフトウェア(GraphPad Software)、ラホヤ、CA)を使用して非線形回帰分析によって計算した。
【0551】
CellTiter−Gloアッセイのために、100μLのCellTiter−Glo(登録商標)試薬を各ウェルに添加し、その後、プレートを室温で10〜20分間インキュベートした。発光シグナルをTecan Infinite M1000マルチモードマイクロプレートリーダー(テカン、モリスビル、NC)を使用して測定した。測定値をDMSO処理細胞に正規化し、IC
50をGraphPad Prism 5ソフトウェアを使用して非線形回帰分析によって計算した。
【0552】
以下の表(表3)は、Kappas−299細胞ラインにおける細胞増殖の阻害を含む。細胞を4日間処理し、及び細胞増殖をCellTiter−Gloアッセイを用いて測定した。
【0553】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
以下の表(表4)は、EML4−ALK融合遺伝子を含むH3122非小細胞肺細胞ラインにおける細胞増殖の阻害を含む。細胞を4日間処理し、細胞増殖をWSTアッセイを用いて測定した。
【0555】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
薬物動態パラメータの要約
静脈内(IV)及び経口(PO)投与での選択された化合物についてのSDラットにおける薬物動態(PK)パラメータを以下の表(表5)に示す。
【0557】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]