特許第6348328号(P6348328)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6348328
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】操作入力装置および遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20180618BHJP
【FI】
   A63F7/02 308G
【請求項の数】1
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-85438(P2014-85438)
(22)【出願日】2014年4月17日
(65)【公開番号】特開2015-204892(P2015-204892A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
(74)【代理人】
【識別番号】100135666
【弁理士】
【氏名又は名称】原 弘晃
(74)【代理人】
【識別番号】100131680
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 健一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 優
【審査官】 宮川 数正
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−200207(JP,A)
【文献】 特開2012−170504(JP,A)
【文献】 特開2015−066352(JP,A)
【文献】 特開2015−006242(JP,A)
【文献】 特開2012−055617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体が移動する遊技領域を備え、前記遊技領域における遊技媒体の移動状況に応じて遊技媒体を払い出す遊技機であって、
固定部と、
前記固定部に対して回転可能に設けられ、遊技者が回転操作可能な回転部と、
第1から第N(Nは以上の自然数)の検出部と、
前記第1から第Nの検出部に検出される被検出部と、
を備え、
前記第1から第Nの検出部のそれぞれは、
前記被検出部を検出している場合に検出信号を出力し、
前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、
前記回転部の前記固定部に対する回転角度に応じて、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力する第1状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第Nの検出部以外の検出部が前記検出信号を出力し前記第Nの検出部が前記検出信号を出力しない第2状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第1の検出部が前記検出信号を出力し前記第1の検出部以外の検出部が前記検出信号を出力しない第状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第1の検出部以外の検出部が前記検出信号を出力し前記第1の検出部が前記検出信号を出力しない第4状態と、前記第1から第Nの検出部のうち前記第Nの検出部が前記検出信号を出力し前記第Nの検出部以外の検出部が前記検出信号を出力しない第状態と、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力しない第状態との間で変化することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作入力装置および遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技球(遊技媒体)が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する遊技機(ぱちんこ遊技機)が知られている。この種の遊技機は、遊技領域において遊技球を検出する検出領域として始動入賞口を設け、始動入賞口に遊技球が入賞したことを検出すると、特別抽選を行うとともに表示装置において図柄の変動表示を開始させ、特別抽選の結果が大当たりである場合に、図柄を特定の態様で停止表示させる。すると遊技状態を特別遊技状態に移行させ、特別遊技状態では複数回の特別遊技を実行し、各特別遊技では遊技領域に設けられている大入賞口を開状態に動作させ、大入賞口への遊技球の入賞に応じて遊技球を払い出す。
【0003】
そしてこの種の遊技機では、遊技者の遊技意欲を高めるために液晶ディスプレイやスピーカーや可動物などの演出装置を用いて様々な演出を実行している。そしてこの種の遊技機には、回転操作を入力するための操作入力装置を設け、操作入力装置に対する遊技者の回転操作に応じて演出に関する操作入力を受け付けるものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−200207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし従来の操作入力装置では、数多くの回転検出用壁部を所定間隔で環状に配置するとともに、2つの回転検出器を設け、一方の回転検出器がいずれかの回転検出用壁部を検出しているときに、他方の回転検出器がいずれの回転検出用壁部も検出していないようにすることにより、左回転操作と右回転操作を判別するものに過ぎなかった。
【0006】
本発明の目的は、回転部の固定部に対する回転角度に応じて、N個の検出部のそれぞれが出力する信号の種類の組み合わせを変化させることができる操作入力装置および遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、回転部を固定部に対して回転させる操作を行うための操作入力装置であって、第1から第N(Nは2以上の自然数)の検出部と、前記第1から第Nの検出部に検出される被検出部と、を備え、前記第1から第Nの検出部のそれぞれは、前記被検出部を検出している場合に検出信号を出力し、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記回転部の前記固定部に対する回転角度に応じて、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力する第1状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第1の検出部が前記検出信号を出力し前記第1の検出部以外の検出部が前記検出信号を出力しない第2状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第Nの検出部が前記検出信号を出力し前記第Nの検出部以外の検出部が前記検出信号を出力しない第3状態と、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力しない第4状態との間で変化することを特徴とする操作入力装置に関するものである。
【0008】
本発明では、回転部の固定部に対する回転角度に応じて、第1から第Nの検出部のそれぞれが検出信号を出力しているか否かの組み合わせを変化させることができる。
【0009】
(2)本発明の操作入力装置では、前記回転部の前記固定部に対する回転範囲を規制する規制部と、前記第1から第Nの検出部のそれぞれが出力する信号の種類の組み合わせに応じて、前記回転部の前記固定部に対する回転角度を判断する判断部と、を更に備え、前記規制部は、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記第1状態から前記第2状態を経由して前記第4状態となった場合に、前記第4状態から前記第3状態とならないように前記回転部の前記固定部に対する回転範囲を規制し、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記第1状態から前記第3状態を経由して前記第4状態となった場合に、前記第4状態から前記第2状態とならないように前記回転部の前記固定部に対する回転範囲を規制し、前記判断部は、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記第1状態から前記第2状態を経由して前記第4状態となった場合に、前記回転部の前記固定部に対する回転角度が第1の回転角度であると判断し、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記第1状態から前記第3状態を経由して前記第4状態となった場合に、前記回転部の前記固定部に対する回転角度が第2の回転角度であると判断するようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、第1から第Nの検出部と被検出部の位置関係が第4状態となった場合に、回転部の固定部に対する回転角度が第1の回転角度であるか第2の回転角度であるかを判別することができる。
【0011】
(3)本発明の操作入力装置では、前記第1から第Nの検出部のそれぞれが前記回転部に設けられ、前記被検出部が前記固定部に設けられているようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、第1から第Nの検出部のそれぞれを回転部に設けても、回転部の固定部に対する回転角度に応じて、第1から第Nの検出部のそれぞれが検出信号を出力しているか否かの組み合わせを変化させることができる。
【0013】
(4)本発明は、遊技媒体が移動する遊技領域を備え、前記遊技領域における遊技媒体の移動状況に応じて遊技媒体を払い出す遊技機であって、固定部と、前記固定部に対して回転可能に設けられ、遊技者が回転操作可能な回転部と、第1から第N(Nは2以上の自然数)の検出部と、前記第1から第Nの検出部に検出される被検出部と、を備え、前記第1から第Nの検出部のそれぞれは、前記被検出部を検出している場合に検出信号を出力し、前記第1から第Nの検出部と前記被検出部の位置関係が、前記回転部の前記固定部に対する回転角度に応じて、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力する第1状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第1の検出部が前記検出信号を出力し前記第1の検出部以外の検出部が前記検出信号を出力する第2状態と、前記第1から第Nの検出部のうち第Nの検出部が前記検出信号を出力し前記第Nの検出部以外の検出部が前記検出信号を出力しない第3状態と、前記第1から第Nの検出部が前記検出信号を出力しない第4状態との間で変化することを特徴とする遊技機に関するものである。
【0014】
本発明では、回転部の固定部に対する回転角度に応じて、第1から第Nの検出部のそれぞれが検出信号を出力しているか否かの組み合わせを変化させる遊技機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態の遊技機の遊技盤の外観構成を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態の遊技機の状態表示装置の外観構成を示す正面図である。
図4】本発明の実施形態の操作入力装置の外観構成を示す正面図である。
図5】本発明の実施形態の操作入力装置の外観構成を示す右側面図である。
図6】本発明の実施形態の操作入力装置のA−A線を断面とする断面図である。
図7】本発明の実施形態の操作入力装置のB−B線を断面とする概略断面図である。
図8】本発明の実施形態の操作入力装置の位置関係の変化を示す図である。
図9】本発明の実施形態の操作入力装置の位置関係の変化を示す図である。
図10】本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
図11】本発明の実施形態の遊技機における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0017】
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8が取り付けられている前枠10を備えている。
【0018】
そして前枠10のうちガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の下部には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
【0019】
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
【0020】
そして上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。
【0021】
また上皿16の縁部の手前側中央部には、演出ハンドル26(操作入力装置)が設けられており、遊技者が演出ハンドル26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。そして演出ハンドル26の中央部には演出ボタン27(操作入力部)が設けられており、遊技者が演出ボタン27を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
【0022】
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
【0023】
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ32と、液晶ディスプレイ32を囲むように形成された装飾部34を備える演出ユニット36が設けられている。この装飾部34は、光を透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の装飾部ランプ38が設けられている。
【0024】
そして本実施形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、装飾部34の左側の遊技領域4か右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
【0025】
また装飾部34の左部には、装飾部34の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球は装飾部34の左下部に設けられた通路42を通過して、装飾部34の中央下部に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
【0026】
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
【0027】
また装飾部34の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
【0028】
また装飾部34の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵するとともに、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。そして普通役物52は、補助部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
【0029】
また装飾部34の右側の遊技領域4には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口54が設けられている。この大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える特別役物56が設けられており、特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可状態)と遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
【0030】
また図2に示すように、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
【0031】
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には装飾部34の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には装飾部34の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
【0032】
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が入賞するように、あるいは大入賞口54に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
【0033】
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50、大入賞口54に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が入賞することがないようになっている。
【0034】
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示装置70が設けられている。
【0035】
図3は、状態表示装置70の外観構成を示す正面図である。状態表示装置70は、図3に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
【0036】
普通図柄表示部72は、2つのランプにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
【0037】
普通保留表示部74は、2つのランプにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中である場合など、普通抽選用乱数値を取得しても普通抽選を行うことができないことにより普通抽選用乱数値が保留された場合に、保留されている普通抽選用乱数値の数に対応する普通保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の普通保留数を表示する。
【0038】
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
【0039】
第1特別保留表示部78は、2つのランプにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第1特別乱数値として保留された場合に、保留されている第1特別乱数値の数に対応する第1特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第1特別保留数を表示する。
【0040】
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
【0041】
第2特別保留表示部82は、2つのランプにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第2特別乱数値として保留された場合に、保留されている第2特別乱数値の数に対応する第2特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第2特別保留数を表示する。
【0042】
遊技状態表示部84は、6つのランプにより構成され、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組合せによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態)と、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
【0043】
2.演出ハンドルの構成
図4は、演出ハンドル26の外観構成を示す正面図である。図4に示すように、本実施形態の演出ハンドル26は、遊技機に対して固定的に取り付けられる固定部100と、固定部100に対して回転軸102を中心として回転可能に取り付けられる回転部104を備えている。そして回転部104は、円筒状に形成された本体部106と、本体部106を取り囲むように円環状に形成された円環部108を有しており、遊技者が回転部104を固定部100に対して回転させる操作を行いやすいようになっている。そして本体部106の表面側には、演出ボタン27が設けられており、本体部106の内部に設けられている図示しないセンサにより演出ボタン27に対する遊技者の押下操作を検出できるようになっている。
【0044】
図5は、演出ハンドル26の右側面図である。図5に示すように、回転部104は、遊技機に向かう遊技者から視認しにくいように、本体部106の裏面側から遊技機に向かって突出するように設けられた規制部110を有しており、回転部104を回転させると、遊技機に設けられた図示しない接触部に規制部110が接触して、回転部104の回転範囲が規制されるようになっている。
【0045】
具体的には本実施形態の演出ハンドル26では、図4の状態を基準状態として、基準状態から回転部104が回転軸102を中心として左回りに120度回転すると規制部110が接触部に接触して、回転部104がそれ以上左回りに回転しないようになっているとともに、基準状態から回転部104が回転軸102を中心として右回りに120度回転すると規制部110が接触部に接触して、回転部104がそれ以上右回りに回転しないようになっている。すなわち本実施形態の演出ハンドル26では、回転部104の回転範囲が基準状態から左回りに120度、右回りに120度の合計240度となっており、回転部104が固定部100に対して1周しないようになっている。
【0046】
また図5に示すように、回転部104は、本体部106の裏面側から固定部100に向かって延出する円筒状の第1円筒部112を有しており、第1円筒部112は固定部100と外径が同一に形成されている。また回転部104は、第1円筒部112の裏側面から更に固定部100に向かって延出する円筒状の第2円筒部114を有しており、第2円筒部114は固定部100よりも外径が小さくなるように形成されている。そして固定部100の内部には第2円筒部114を受け入れる受入空間116が形成されており、第2円筒部114が受入空間116に受け入れられた状態で回転部104が固定部100に対して回転軸102を中心として回転可能に取り付けられるようになっている。
【0047】
図6は、図5に示すA−A線を断面とする演出ハンドル26の断面図である。図6に示すように、本実施形態の演出ハンドル26では、固定部100の内部に回転部104(第2円筒部114)が受け入れられているが、固定部100が左パーツ100Lと右パーツ100Rに分かれていることにより、図5に示したように、第2円筒部114が受入空間116に受け入れられた状態で回転部104が固定部100に回転可能に取り付けられるように組み立てられる。
【0048】
そして固定部100に受け入れられている回転部104の左半分には、第1発光部118と第1発光部118からの光を受光する第1受光部120を有する第1フォトセンサ122と、第2発光部124と第2発光部124からの光を受光する第2受光部126を有する第2フォトセンサ128と、第3発光部130と第3発光部130からの光を受光する第3受光部132を有する第3フォトセンサ134の3個のフォトセンサ(N個の検出手段)が設けられている。
【0049】
一方、固定部100の左パーツ100Lには、回転部104の第2円筒部114の左半分の外周面に沿って円弧状に図中手前側に立ち上がるように遮蔽板136(被検出手段)が形成されており、図6に示す基準状態では、遮蔽板136は、第1発光部118と第1受光部120の間、第2発光部124と第2受光部126の間、および第3発光部130と第3受光部132の間に位置することにより、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134を遮蔽している。
【0050】
図7は、図5および図6に示すB−B線を断面とする演出ハンドル26の概略断面図である。図7では第2フォトセンサ128の断面が示されているが、第2フォトセンサ128は、第2発光部124が第1円筒部112の裏側面から固定部100に向かって突出するように、また第2受光部126が第2円筒部114の外周面に接するように設けられている。
【0051】
また図示しないが、第1フォトセンサ122は、第1発光部118が第1円筒部112の裏側面から固定部100に向かって突出するように、また第1受光部120が第2円筒部114の外周面に接するように設けられ、第3フォトセンサ134は、第3発光部130が第1円筒部112の裏側面から固定部100に向かって突出するように、また第3受光部132が第2円筒部114の外周面に接するように設けられている。
【0052】
そして受入空間116は、入り口付近の内径が中ほどの内径よりも大きく形成されており、第2円筒部114を受け入れるとともに、入り口付近で第1発光部118、第2発光部124および第3発光部130を受け入れつつ、回転部104が固定部100に対して回転しても、第1発光部118、第2発光部124および第3発光部130が固定部100に干渉しないようになっている。
【0053】
そして、受入空間116の入り口付近の左部分において受入空間116を仕切るように、遮蔽板136が固定部100から回転部104に向かって突出するように設けられており、遮蔽板136は、図7に示す基準状態では、第1発光部118と第1受光部120の間、第2発光部124と第2受光部126の間、および第3発光部130と第3受光部132の間に位置することにより、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134を遮蔽している。
【0054】
そして本実施形態の演出ハンドル26では、回転部104の固定部100に対する回転角度に応じて、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれが、遮蔽板136に遮蔽されている状態と遮蔽されていない状態との間で変化するようになっている。そして第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれは、遮蔽板136に遮蔽されている状態ではLo信号(第1信号)を出力し、遮蔽板136に遮蔽されていない状態ではHi信号(第2信号)を出力する。
【0055】
図8(A)〜図8(H)は、回転部104を基準状態から左回りに回転させたときの第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134と、遮蔽板136との位置関係を示す図であり、図9(A)〜図9(H)は、回転部104を基準状態から右回りに回転させたときの第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134と、遮蔽板136との位置関係を示す図である。
【0056】
まず図8(A)に示すように、回転部104が基準状態である場合には、図8(B)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力しているが(第1状態)、図8(C)に示すように、回転部104が基準状態から左回りに40度回転している状態では、図8(D)に示すように、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128は遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力し、第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力している。
【0057】
また図8(E)に示すように、回転部104が基準状態から左回りに80度回転している状態では、図8(F)に示すように、第1フォトセンサ122は遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力している(第2状態)。
【0058】
また図8(G)に示すように、回転部104が基準状態から左回りに120度回転している状態では、図8(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力している(第4状態)。
【0059】
また図9(A)に示すように、回転部104が基準状態である場合には、図9(B)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力しているが(第1状態)、図9(C)に示すように、回転部104が基準状態から右回りに40度回転している状態では、図9(D)に示すように、第1フォトセンサ122は遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力している。
【0060】
また図9(E)に示すように、回転部104が基準状態から右回りに80度回転している状態では、図9(F)に示すように、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128は遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力し、第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号を出力している(第3状態)。
【0061】
また図9(G)に示すように、回転部104が基準状態から右回りに120度回転している状態では、図9(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号を出力している(第4状態)。
【0062】
このように本実施形態の演出ハンドル26では、回転部104の固定部100に対する回転方向および回転角度に応じて、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれが出力する信号の組み合わせを変化させることにより、回転部104の固定部100に対する回転方向および回転角度を検出できるようにしている。
【0063】
また本実施形態の演出ハンドル26では、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134を設けるスペースを固定部100における適切な位置に確保することが困難であったが、回転部104に第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134を設けることにより、回転部104の固定部100に対する回転方向および回転角度を検出できるようにしている。
【0064】
また本実施形態の演出ハンドル26では、回転部104に演出ボタン27が設けられているため、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134も回転部104に設けることにより、演出ハンドル26に対する操作を検出するセンサと演出ボタン27に対する操作を検出するセンサに関連する部品を回転部104の内部に集約することができる。
【0065】
また本実施形態の演出ハンドル26では、回転部104の固定部100に対する回転角度を検出するためにフォトセンサを用いているため、フォトセンサに固定部100が接触することがないことから、遊技者が回転部104に力を加えてもフォトセンサに負荷がかかることがないようにすることができる。従って本実施形態では、回転部104と固定部100の接続部分を金属などで強固に構成しなくても済む。
【0066】
また本実施形態の演出ハンドル26は、図6に示すように、固定部100が左パーツ100Lと右パーツ100Rに分かれていることにより、図5に示したように、第2円筒部114が受入空間116に受け入れられた状態で回転部104が固定部100に回転可能に取り付けられるように組み立てられるが、図6に示すように、遮蔽板136は固定部100の左パーツ100Lに形成されており、左パーツ100Lと右パーツ100Rに跨がって形成されていない。これにより本実施形態の演出ハンドル26では、遮蔽板136にパーツを組み合わせる際に発生する隙間がないようにして、誤検出を防止している。
【0067】
3.機能ブロック
図10は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板500およびサブ基板600を含む制御基板によって制御される。メイン基板500は、通過ゲートセンサ502、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505、大入賞口センサ506、払出センサ508等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、普通役物駆動装置520、特別役物駆動装置522、払出装置524等の出力手段の動作制御を行う。
【0068】
またサブ基板600は、メイン基板500から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ602、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置620、音響装置622、可動物駆動装置624等の演出装置626の動作制御を行う。またメイン基板500やサブ基板600等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0069】
そしてメイン基板500は、乱数発生手段540、普通抽選手段542、普通駆動制御手段544、特別抽選手段546、遊技状態移行制御手段548、特別駆動制御手段550、払出制御手段552、通信制御手段554、メインメモリ570を含んで構成されている。
【0070】
乱数発生手段540は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
【0071】
普通抽選手段542は、1個の遊技球が通過ゲート40を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ502からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。
【0072】
普通駆動制御手段544は、普通抽選で普通当たりが当選すると、普通役物44が所定条件下で拡大状態となるように普通役物駆動装置520を制御する。
【0073】
特別抽選手段546は、1個の遊技球が第1始動入賞口46に進入するごとに作動する第1始動入賞口センサ504からの検出信号に基づいて、あるいは1個の遊技球が第2始動入賞口50に進入するごとに作動する第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について大当たりの当否を決定するとともに、大当たりが当選した場合には、複数種類の大当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定する特別抽選を行う。
【0074】
遊技状態移行制御手段548は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
【0075】
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。
【0076】
特別遊技状態は、通常状態、確変状態あるいは時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の特別遊技が実行されると終了する。そして大当たり図柄が確変図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると確変状態に移行され、大当たり図柄が通常図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると時短状態に移行される。
【0077】
確変状態は、通常状態よりも大当たりが当選する確率が高くなるように、あるいは大当たりが当選した場合に確変図柄が当選する確率が高くなるように、特別抽選が行われるとともに、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また確変状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして確変状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が約1/39に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
【0078】
時短状態は、大当たりが当選する確率が通常状態と同一となるように特別抽選が行われるが、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また時短状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして時短状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。
【0079】
特別駆動制御手段550は、特別遊技状態における各特別遊技において、大当たり図柄の種類に応じて予め定められた態様で特別役物56が開状態となるように特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
【0080】
払出制御手段552は、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505あるいは大入賞口センサ506からの検出信号に基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する払出数の遊技球を払出装置524に払い出させる制御を行う。
【0081】
通信制御手段554は、サブ基板600に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板500とサブ基板600との間では、メイン基板500からサブ基板600への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板600からはメイン基板500へ信号を送信することができないように通信接続されている。
【0082】
続いて、サブ基板600について説明する。サブ基板600は、演出制御手段640と、サブメモリ670とを含んで構成されている。
【0083】
演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号や、演出ボタンスイッチ602、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128あるいは第3フォトセンサ134からの入力信号や、サブメモリ670に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置620を制御して前枠ランプ12や装飾部ランプ38を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置622を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、可動物駆動装置624を駆動して可動物を動作させたりするなど、演出装置626を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を実行させる。
【0084】
例えば、第1始動入賞口46や第2始動入賞口50への遊技球の入賞、演出ハンドル26や演出ボタン27に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じて、特別抽選演出処理、状態演出処理などを行う。
【0085】
特別抽選演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、特別抽選を演出する特別変動演出を演出装置626に実行させる。本実施形態では演出制御手段640は、液晶ディスプレイ32において特別図柄画像を変動表示させた後に、特別抽選の結果に応じた態様で特別図柄画像を停止表示させるとともに、液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出を液晶ディスプレイ32において実行する。また演出制御手段640は、特別変動演出として、特別図柄画像や変動演出画像に合わせて可動物駆動装置624を制御して可動物を動作させる。
【0086】
ここで本実施形態では、特別変動演出の実行種別としてプレミアムリーチ、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しが用意されており、演出制御手段640は、特別抽選の結果に基づいて、特別変動演出の実行種別を複数の実行種別のいずれにするかを決定する。そして各実行種別の特別変動演出は、特別図柄画像や変動演出画像の表示パターンや、可動物の動作パターンが異なるとともに、特別抽選の結果に応じて選択される確率や、開始から終了までにかかる実行時間が異なっている。これにより各実行種別の特別変動演出は、各実行種別の特別変動演出が実行された場合における大当たりの当選に対する期待度や、確変図柄あるいは通常図柄の当選に対する期待度が異なるようになっている。
【0087】
状態演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、可動物を動作させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する状態演出を実行する。
【0088】
例えば、現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段640は、特別抽選が行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段640は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。また演出制御手段640は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆する確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、特別抽選が行われた回数が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させ、現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、消化したラウンド数や残りラウンド数を示す特別遊技状態画像を表示させる。
【0089】
特に本実施形態では、演出制御手段640(判断部)は、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれが出力している信号の組み合わせに応じて、演出ハンドル26における回転部104の固定部100に対する回転方向および回転角度を判断し、回転部104の固定部100に対する回転方向および回転角度に応じて、液晶ディスプレイ32において画像を変化させたり、可動物駆動装置624を制御して可動物を動作させたりしている。
【0090】
詳細には演出制御手段640は、図8(B)に示したように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力している場合には、回転部104が基準状態であると判断し、図8(D)に示したように、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128がLo信号を出力し、第3フォトセンサ134がHi信号を出力している場合には、回転部104が基準状態から左回りに40度回転していると判断し、図8(F)に示したように、第1フォトセンサ122がLo信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力している場合には、回転部104が基準状態から左回りに80度回転していると判断する。
【0091】
また演出制御手段640は、図9(D)に示したように、第1フォトセンサ122がHi信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力している場合には、回転部104が基準状態から右回りに40度回転していると判断し、図9(F)に示したように、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128がHi信号を出力し、第3フォトセンサ134がLo信号を出力している場合には、回転部104が基準状態から右回りに80度回転していると判断する。
【0092】
ここで本実施形態の演出ハンドル26では、図8(G)に示したように、回転部104が基準状態から左回りに120度回転している状態では、図8(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力しているが、図9(G)に示したように、回転部104が基準状態から右回りに120度回転している状態でも、図9(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力しており、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれが出力する信号の組み合わせが同一となってしまう。
【0093】
そこで本実施形態では、演出制御手段640は、図8(F)に示したように、第1フォトセンサ122がLo信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力した場合に、サブメモリ670において左回転フラグをON状態に設定する一方で、図8(B)および図9(B)に示したように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力した場合に、サブメモリ670において左回転フラグをOFF状態に設定する。
【0094】
すなわち本実施形態では、図8(E)に示すように、回転部104が基準状態から左回りに80度以上回転している状態では、左回転フラグがON状態に設定され、図9(A)に示すように、回転部104が固定部100に対して基準状態よりも右回りに回転している状態では、左回転フラグがOFF状態に設定されるようになっている。
【0095】
そして演出制御手段640は、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力した場合に、左回転フラグがON状態に設定されているか否かを判定し、左回転フラグがON状態に設定されている場合には、図8(F)に示したように、第1フォトセンサ122がLo信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力した状態から、図8(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力する状態に変化したとして、回転部104が基準状態から左回りに120度(第1の回転角度)回転していると判断する。
【0096】
一方、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力した場合に、左回転フラグがOFF状態に設定されている場合には、演出制御手段640は、図9(F)に示したように、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128がHi信号を出力し、第3フォトセンサ134がLo信号を出力した状態から、図9(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力する状態に変化したとして、回転部104が基準状態から右回りに120度(第2の回転角度)回転していると判断する。
【0097】
こうして本実施形態では、回転部104が基準状態から左回りに120度回転している状態と、回転部104が基準状態から右回りに120度回転している状態で、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134のそれぞれが出力する信号の組み合わせが同一となっても、回転部104がいずれの状態であるか判別することができる。従って本実施形態では、フォトセンサの数に対して判別できる回転部104の基準状態からの回転角度を増加させることができる。
【0098】
4.処理の流れ
図11は、本実施形態の演出制御手段640が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0099】
図11に示すように、演出制御手段640は、まず第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力しているか否か、すなわち出力信号の組み合わせがLLLであるか否かを判断し(ステップS100)、出力信号の組み合わせがLLLである場合には(ステップS100でY)、回転部104が基準状態であると判断し(ステップS102)、左回転フラグをOFF状態に設定する(ステップS104)。
【0100】
また、出力信号の組み合わせがLLLでない場合には(ステップS100でN)、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128がLo信号を出力し、第3フォトセンサ134がHi信号を出力しているか否か、すなわち出力信号の組み合わせがLLHであるか否かを判断し(ステップS106)、出力信号の組み合わせがLLHである場合には(ステップS106でY)、回転部104が基準状態から左回りに40度回転していると判断する(ステップS108)。
【0101】
また、出力信号の組み合わせがLLHでない場合には(ステップS106でN)、第1フォトセンサ122がHi信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力しているか否か、すなわち出力信号の組み合わせがHLLであるか否かを判断し(ステップS110)、出力信号の組み合わせがHLLである場合には(ステップS110でY)、回転部104が基準状態から右回りに40度回転していると判断する(ステップS112)。
【0102】
また、出力信号の組み合わせがHLLでない場合には(ステップS110でN)、第1フォトセンサ122がLo信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力しているか否か、すなわち出力信号の組み合わせがLHHであるか否かを判断し(ステップS114)、出力信号の組み合わせがLHHである場合には(ステップS114でY)、回転部104が基準状態から左回りに80度回転していると判断し(ステップS116)、左回転フラグをON状態に設定する(ステップS118)。
【0103】
また、出力信号の組み合わせがLHHでない場合には(ステップS114でN)、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサ128がHi信号を出力し、第3フォトセンサ134がLo信号を出力しているか否か、すなわち出力信号の組み合わせがHHLであるか否かを判断し(ステップS120)、出力信号の組み合わせがHHLである場合には(ステップS120でY)、回転部104が基準状態から右回りに80度回転していると判断する(ステップS122)。
【0104】
また、出力信号の組み合わせがHHLでない場合、すなわち第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力している場合(出力信号の組み合わせがHHHである場合)には(ステップS120でN)、左回転フラグがON状態に設定されているか否かを判断し(ステップS124)、左回転フラグがON状態に設定されている場合には(ステップS124でY)、回転部104が基準状態から左回りに120度回転していると判断し(ステップS126)、左回転フラグがON状態に設定されていない場合には(ステップS124でN)、回転部104が基準状態から右回りに120度回転していると判断する(ステップS128)。
【0105】
5.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0106】
上記実施形態では、回転部104が基準状態である場合には、図8(B)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号(第1信号)を出力し(第1状態)、回転部104が基準状態から左回りあるいは右回りに120度回転している状態では、図8(H)あるいは図9(H)に示すように、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されていないためHi信号(第2信号)を出力する(第4状態)例を挙げて説明したが、遮蔽板136を左右反転させて固定部100の右パーツ100Rに設けることにより、回転部104が基準状態である場合には、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されずにHi信号(第1信号)を出力し(第1状態)、回転部104が基準状態から右回りあるいは左回りに120度回転している状態では、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されているためLo信号(第2信号)を出力する(第4状態)ようにしてもよい。
【0107】
この変形例では、回転部104が基準状態から左回りに40度回転している状態では、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサは遮蔽板136に遮蔽されないためHi信号を出力し、第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されるためLo信号を出力する。
【0108】
また、回転部104が基準状態から左回りに80度回転している状態では、第1フォトセンサ122は遮蔽板136に遮蔽されないためHi信号を出力し、第2フォトセンサおよび第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されるためLo信号を出力する(第2状態)。
【0109】
また、回転部104が基準状態から右回りに40度回転している状態では、第1フォトセンサ122は遮蔽板136に遮蔽されるためLo信号を出力し、第2フォトセンサおよび第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されないためHi信号を出力する。
【0110】
また、回転部104が基準状態から右回りに80度回転している状態では、第1フォトセンサ122および第2フォトセンサは遮蔽板136に遮蔽されるためLo信号を出力し、第3フォトセンサ134は遮蔽板136に遮蔽されないためHi信号を出力する(第3状態)。
【0111】
そしてこの変形例では、演出制御手段640は、第1フォトセンサ122がHi信号を出力し、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力した場合に、サブメモリ670において左回転フラグをON状態に設定する一方で、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がHi信号を出力した場合に、サブメモリ670において左回転フラグをOFF状態に設定する。
【0112】
そして演出制御手段640は、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力した場合に、左回転フラグがON状態に設定されているか否かを判定し、左回転フラグがON状態に設定されている場合には、回転部104が基準状態から左回りに120度(第1の回転角度)回転していると判断する。
【0113】
一方、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134がLo信号を出力した場合に、左回転フラグがOFF状態に設定されている場合には、演出制御手段640は、回転部104が基準状態から右回りに120度(第2の回転角度)回転していると判断する。
【0114】
そして上記実施形態では、演出ハンドル26を組み立てる際に、まずは第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽されない状態で、第2円筒部114が受入空間116に受け入れられるように、左パーツ100Lと右パーツ100Rを結合させた後に、回転部104を固定部100に対して回転させて、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽される状態にする手順を踏んで組み立てるが、この変形例では、左パーツ100Lと右パーツ100Rを結合させた後に、回転部104を固定部100に対して回転させて、第1フォトセンサ122、第2フォトセンサ128および第3フォトセンサ134が遮蔽板136に遮蔽される状態にする手順を省略することができる。
【0115】
また上記実施形態では、回転部104に複数のフォトセンサを設け、固定部100に遮蔽板136を設ける例を挙げて説明したが、固定部100に複数のフォトセンサを設け、回転部104に遮蔽板136を設けてもよい。
【0116】
この変形例では、図7で示した第1円筒部112の裏側面から固定部100に向かって突出するように遮蔽板136を設けるとともに、固定部100の受入空間116の入り口付近に遮蔽板136を第2発光部124と第2受光部126の間に受け入れるように第2フォトセンサ128を設け、受入空間116は、第2円筒部114を受け入れるとともに、入り口付近で遮蔽板136を受け入れつつ、回転部104が固定部100に対して回転しても、遮蔽板136が固定部100に干渉しないようにしてもよい。
【0117】
また上記実施形態では、3個のフォトセンサが設けられている例を挙げて説明したが、2個のフォトセンサが設けられているようにしてもよいし、4個以上のフォトセンサが設けられているようにしてもよい。
【符号の説明】
【0118】
2 外枠、4 遊技領域、6 遊技盤、8 ガラスユニット、10 前枠、
12 前枠ランプ、14 スピーカー、16 上皿、18 払出口、
20 グリップユニット、22 供給口、26 演出ハンドル、27 演出ボタン、
28 外レール、30 内レール、32 液晶ディスプレイ、34 装飾部、
36 演出ユニット、38 装飾部ランプ、40 開口、42 通路、44 ステージ、
46 第1始動入賞口、48 通過ゲート、50 第2始動入賞口、
52 普通役物、54 大入賞口、56 特別役物、62 アウト口、
70 状態表示装置、72 普通図柄表示部、74 普通保留表示部、
76 第1特別図柄表示部、78 第1特別保留表示部、80 第2特別図柄表示部、
82 第2特別保留表示部、84 遊技状態表示部、
100 固定部、100L 左パーツ、100R 右パーツ、102 回転軸、
104 回転部、106 本体部、108 円環部、110 規制部、
112 第1円筒部、114 第2円筒部、116 受入空間、
118 第1発光部、120 第1受光部、122 第1フォトセンサ、
124 第2発光部、126 第2受光部、128 第2フォトセンサ、
130 第3発光部、132 第3受光部、134 第3フォトセンサ、
136 遮蔽板、
500 メイン基板、600 サブ基板、
502 通過ゲートセンサ、504 第1始動入賞口センサ、
505 第2始動入賞口センサ、506 大入賞口センサ、
508 払出センサ、520 普通役物駆動装置、522 特別役物駆動装置、
524 払出装置、602 演出ボタンスイッチ、620 演出表示装置、
622 音響装置、624 可動物駆動装置、626 演出装置、
540 乱数発生手段、542 普通抽選手段、544 普通駆動制御手段、
546 特別抽選手段、548 遊技状態移行制御手段、550 特別駆動制御手段、
552 払出制御手段、554 通信制御手段、570 メインメモリ、
640 演出制御手段、670 サブメモリ、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11