【実施例1】
【0013】
[全体構成]
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。
図1に示す業務管理装置10は、業務処理を管理するサーバなどの装置である。本実施例では、一例として、業務管理装置10、業務管理機能とメール送信機能とを有する例で説明するが、各機能を別々のサーバで実行することもできる。また、本実施例で用いる業務としては、受注管理や仕入管理などがあり、これらは伝票番号等によって識別される。
【0014】
業務管理装置10は、Webブラウザ等を介してユーザ端末からアクセスを受け付けると、ログイン画面をユーザ端末に表示させる。そして、業務管理装置10は、ログインを許可すると、業務管理装置10が提供する各機能の使用を許可する。
【0015】
このような業務管理装置10は、所定の業務に関する業務情報が入力された業務画面を表示し、業務画面を介して通知メールの設定要求を受け付ける。続いて、業務管理装置10は、設定要求が受け付けられた場合に、所定の業務に含まれる各処理のうち通知メールの送信契機に設定する処理の選択を受け付ける。そして、業務管理装置10は、送信契機に設定された処理で実行される処理内容のうち、通知メールの送信条件に設定する処理内容を受け付ける。また、業務管理装置10は、通知メールの宛先を受け付ける。
【0016】
その後、業務管理装置10は、送信契機に設定された処理が実行されて送信条件に設定された処理内容の実行が検出された場合に宛先に当該処理内容を通知する、通知メールの送信設定を実行する。
【0017】
つまり、業務管理装置10は、
図1に示すように、ユーザが業務情報を入力する業務画面上から通知メールの設定要求を受け付けた場合に、当該業務情報に関連付けられるメールの送信契機や送信条件を表示する。そして、業務管理装置10は、メールの送信契機、送信条件、宛先などの設定をユーザから受け付ける。このようにして、業務管理装置10は、業務画面に入力される業務に関連付けたメールの自動送信を設定する。
【0018】
その後、業務管理装置10は、予め設定された送信契機および送信条件に一致する業務処理の実行を検出すると、予め設定された宛先であるユーザ端末1に対して、該当する業務処理が実行されたことを電子メールで通知する。この結果、ユーザ端末1は、業務管理装置10が管理する業務処理の実行結果を監視することなく、該当する業務処理の実行を確認することができる。
【0019】
例えば、担当ユーザが、上司に報告する業務処理の実行を業務管理装置10に登録しておく。この結果、当該業務処理が実行された場合に、業務処理の実行および業務処理の内容を含む電子メールが、上司と自分に自動で通知される。したがって、上記処理を実行する業務管理装置10を利用することで、電子メールの送信者と受信者との間で情報を共有することができ、効率的な情報共有を実現できる。
【0020】
[業務管理装置の機能構成]
図2は、実施例1に係る業務管理装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、業務管理装置10は、通信制御部11、記憶部20、制御部50を有する。なお、ここで示した機能部は例示であり、これら以外にも、業務管理装置10は、マウスなどの入力部やディスプレイなどの表示部を有していてもよい。
【0021】
通信制御部11は、他の装置の間の通信を制御する処理部であり、例えばネットワークインタフェースカードなどである。例えば、通信制御部11は、Webブラウザ等によって、ユーザ端末と業務管理装置10とのセッションを確立し、各種情報を送受信する。
【0022】
記憶部20は、各種テーブルを記憶する記憶装置であり、例えばメモリやハードディスクなどである。この記憶部20は、伝票テーブル21、業務データテーブル22、送信契機テーブル23、送信契機ユーザ設定テーブル24、送信条件テーブル25、汎用検索設定テーブル26を記憶する。また、記憶部20は、送信条件ユーザ設定テーブル27、ユーザ情報テーブル28、メール送信宛先テーブル29、メールひな形テーブル30を記憶する。なお、記憶部20は、ログインに必要なユーザIDとパスワードとの対応付けなども記憶する。
【0023】
伝票テーブル21は、業務画面に入力された業務データを記憶するテーブルである。具体的には、伝票テーブル21は、担当ユーザが業務画面に入力した受注情報や見積情報などを記憶する。
図3は、伝票テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図3に示すように、伝票テーブル21は、「伝票名、得意先コード、得意先名称、商品コード、商品名、数量、単価」などを記憶する。これらの情報は、後述する業務画面で受け付けられた情報である。なお、ここで図示した情報は一例であり、任意に追加変更できる。
【0024】
「伝票名」は、伝票テーブル21に記憶される業務データを識別する識別子である。「得意先コード」は、取引先である得意先を識別する識別子である。「得意先名称」は、得意先の名称である。「商品コード」は、受注や見積もりなど取引対象の商品を識別する識別子である。「商品名」は、受注や見積もりなど取引対象の商品の名称である。「数量」は、取引対象の商品の数量であり、「単価」は、取引対象の商品の単価である。
【0025】
図3の1行目は、伝票名が「直送受注伝票」である業務データを示している。この業務データは、得意先コード「TOKU00001」である得意先名称「株式会社ABC」から、商品コードが「HIN001」である単価「150」円の商品名「オレンジジュース」を数量「100」個受注したことを示している。
【0026】
業務データテーブル22は、業務画面に入力された業務データに関する情報を記憶するテーブルである。具体的には、業務データテーブル22は、受注や見積もりなどの業務処理が完了した場合にユーザが入力した業務情報を特定する情報を記憶する。
図4は、業務データテーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図4に示すように、業務データテーブル22は、「プログラムコード、作業ユーザID、操作区分、伝票ID」を記憶する。ここで記憶される情報は、後述する業務画面で受け付けられた情報に含まれる。
【0027】
ここで記憶される「プログラムコード」は、業務処理を実行するプログラムを識別する識別子である。「作業ユーザID」は、業務処理を実行したユーザを識別する識別子である。「操作区分」は、業務処理の具体的な操作を特定する情報であり、情報の登録は「E」、情報の更新は「U」、情報の削除は「D」が設定される。「伝票ID」は、業務処理の対象となる伝票を識別する識別子である。
【0028】
図4の場合、作業ユーザID「User01」が、伝票ID「D−001」で特定される業務データに情報の登録処理「E」を実行する、「JT2101」のプログラムコードに対応するプログラムを実行したことを示している。
【0029】
送信契機テーブル23は、通知メールの送信契機を記憶するマスタテーブルである。具体的には、送信契機テーブル23は、業務に対応付けて、当該業務に含まれる送信契機の候補となる処理を記憶する。
図5は、送信契機テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図5に示すように、送信契機テーブル23は、「送信契機コード、送信契機説明、プログラムコード、操作列挙」を対応付けて記憶する。
【0030】
ここで記憶される「送信契機コード」は、送信契機を識別する識別子である。「送信契機説明」は、送信契機の候補となる処理の内容であり、各処理の内容には具体的な操作を設定する領域が含まれる。「プログラムコード」は、送信契機の候補となる処理を実行するプログラムを識別する識別子である。「操作列挙」は、具体的な操作を特定する情報であり、上記E、U、D以外にも印刷を示すPなどが設定される。
【0031】
例えば、
図5の1行目は、送信契機コード「T0001」は、プログラム「JT2101」によって実行される処理であることを示す。この送信契機コード「T0001」は、「直送受注伝票が登録または更新または削除された時」を送信契機とすることを示す。なお、
図5に示す「$[XXXX]」に、操作列挙で特定される操作が挿入される。
【0032】
送信契機ユーザ設定テーブル24は、ユーザが設定した通知メールの送信ルールを記憶するテーブルである。
図6は、送信契機ユーザ設定テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図6に示すように、送信契機ユーザ設定テーブル24は、「送信ルールID、ユーザID、送信契機コード、操作区分、自己操作区分」を記憶する。
【0033】
ここで記憶される「送信ルールID」は、通知メールの送信ルールを識別する識別子である。「ユーザID」は、送信ルールを設定したユーザを識別する識別子である。「送信契機コード」は、設定された送信ルールに含まれる送信契機を特定する識別子である。「操作区分」は、送信ルールに設定された操作を特定する情報である。「自己操作区分」は、送信ルールの適用を自分の操作、すなわちユーザIDに設定されるユーザに限定するか否かを示す。
【0034】
図6の例では、ユーザID「User01」が設定した送信ルールID「1」を示しており、いずれかのユーザが送信契機コード「T0001」で特定される送信契機のうち「登録」または「更新」を実行した場合に、通知メールを送信することを示している。
【0035】
送信条件テーブル25は、送信契機に設定された処理で実行される処理内容であり、通知メールの送信条件の候補を記憶するマスタテーブルである。具体的には、送信条件テーブル25は、通知メールの送信条件として設定する具体的な処理内容を記憶する。
図7は、送信条件テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
【0036】
図7に示すように、送信条件テーブル25は、「送信契機コード、送信条件番号、条件項目説明、条件文字列、汎用検索コード、検索方法区分」を記憶する。ここで記憶される「送信契機コード」は、送信契機を特定する識別である。「送信条件番号」は、送信契機コードで特定される送信契機に対応付けられた送信条件の識別子であり、送信契機内で一意である。
【0037】
「条件項目説明」は、送信契機となる具体的な処理内容を示し、所定の文字列の設定領域を含む。「条件文字列」は、条件項目説明に設定する文字列の種別を示す。「汎用検索コード」は、条件文字列として設定する文字列の検索に使用する情報である。「検索方法区分」は、条件文字列の検索方法を特定する情報であり、条件文字列が一致するか検索する場合は1(イコール)、条件文字が含まれるかを検索する場合は1(IN)などが設定される。なお、
図7に示す「$[XXXX]」に、条件文字列に該当する文字列が挿入される。
【0038】
図7の1行目は、送信契機コードが「T0001」である送信契機のうち、送信条件番号が「3」である送信条件を示している。この送信条件は、「「得意先」が$[XXXX]の場合」において、汎用検索コード「K002」で検索される条件文字列「得意先コード」が$[XXXX]に設定された条件と一致する処理が実行された場合に通知メールを送信することを示している。
【0039】
また、
図7の4行目は、送信契機コードが「Q0001」である送信契機のうち、送信条件番号が「1」である送信条件を示している。この送信条件は、「見積参照伝票区分が$[XXXX]の場合」において、汎用検索コード「SMM1103T2_10」で検索される「参照伝票区分」が設定される条件が含まれる処理が実行された場合に通知メールを送信することを示している。
【0040】
汎用検索設定テーブル26は、送信条件テーブル25に記憶される条件文字列に設定する文字列を検索するマスタテーブルである。
図8は、汎用検索設定テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図8に示すように、汎用検索設定テーブル26は、「汎用検索コード、コード項目名、名称項目名」を記憶する。
【0041】
ここで記憶される「汎用検索コード」は、送信条件テーブル25に記憶される汎用検索コードと同義である。「コード項目名」は、汎用検索コードで検索されるコード名であり、「名称項目名」は、汎用検索コードで検索される項目名である。
【0042】
図8の場合、汎用検索コード「K002」をキーにして、得意先コードおよび得意先名称が検索されることを示す。例えば、業務管理装置10は、ユーザが汎用検索コード「K002」を指定した場合、記憶部20等に予め記憶する業務システムのデータベースから、得意先コードおよび得意先名称の一覧を取得して表示する。そして、業務管理装置10は、得意先コードおよび得意先名称の選択を受け付ける。
【0043】
送信条件ユーザ設定テーブル27は、ユーザによって設定された送信条件を記憶するテーブルである。
図9は、送信条件ユーザ設定テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図9に示すように、送信条件ユーザ設定テーブル27は、「送信ルールID、送信条件番号、条件文字列、名称項目名」を記憶する。
【0044】
ここで記憶される情報は、いずれもユーザによって選択された情報であって、送信条件テーブル25に記憶される「送信条件番号」および「条件文字列」、汎用検索設定テーブル26を用いて検索された「名称項目名」を用いて生成される。なお、これらの情報の組み合わせは、送信契機ユーザ設定テーブル24に設定された「送信ルールID」によって識別される。
【0045】
図9の1行目は、送信ルールIDが「1」で識別される送信契機コード「T0001」で指定される送信契機のうち送信条件番号「3」に該当する条件項目説明「得意先が$[XXXX]」に、条件文字列「TOKU00001」を設定した送信条件を設定している。
【0046】
ユーザ情報テーブル28は、業務管理装置10に登録されているユーザ情報を記憶するマスタテーブルである。
図10は、ユーザ情報テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図10に示すように、ユーザ情報テーブル28は、「ユーザID、メールアドレス」等を記憶する。ここで記憶される「ユーザID」は、ユーザを識別する情報であり、「メールアドレス」は、ユーザのメールアドレスである。
【0047】
図10の場合、ユーザID「Manager」のメールアドレスが「manager@jp.fujitsu.com」であることを示している。なお、他の情報としてユーザ名、所属会社、所属部署などを対応付けることもできる。
【0048】
メール送信宛先テーブル29は、通知メールの宛先を記憶するテーブルである。
図11は、メール送信宛先テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図11に示すように、メール送信宛先テーブル29は、「送信ルールID、宛先ユーザID」を対応付けて記憶する。
【0049】
ここで記憶される「送信ルールID」は、送信契機ユーザ設定テーブル24に設定された送信ルールIDであり、「宛先ユーザID」は、ユーザ情報テーブル28に記憶されるユーザIDに対応する。
図11の例は、送信ルールID「1」で識別される契機条件と送信条件との組み合わせが検出された場合に、User01、Manager、User02に通知メールを送信することを示す。なお、「宛先ユーザID」をキーにしてユーザ情報テーブル28を検索することで、「メールアドレス」を特定できる。
【0050】
メールひな形テーブル30は、通知メールのひな形を記憶するマスタテーブルである。
図12は、メールひな形テーブルに記憶される情報の例を示す図である。
図12に示すように、メールひな形テーブル30は、「送信契機コード、メール件名ひな形、メール本文ひな形」を記憶する。
【0051】
ここで記憶される「送信契機コード」は、送信契機を特定する識別である。「メール件名ひな形」は、通知メールの件名に設定される情報であり、「メール本文ひな形」は、通知メールの本文に設定される情報である。
【0052】
図12の例では、送信契機コード「T0001」に対応する送信ルール(送信契機+送信条件)が検出された場合に、件名に「直送受注伝票起票」、本文に「直送受注伝票の承認をお願いします。・・・・」が設定された通知メールが送信されることを示す。
【0053】
なお、本文には、受注伝票番号、出荷予定日、検品予定日、検収予定日などが設定されるが、これらの情報は、伝票テーブル21から取得することができる。例えば、送信条件テーブル25に設定された得意先コード等を用いて、伝票テーブル21を検索して、該当する業務データ(レコード)を特定する。そして、特定した業務データの中から該当する情報が取得される。
【0054】
また、本文には、業務システムのURL(Uniform Resource Locator)を含ませることができる。このURLにアクセスすると、アクセス元のユーザ端末の画面に、送信条件テーブル25に設定された得意先コード等を用いて、伝票テーブル21から検索された業務データが入力された業務画面が表示される。この結果、通知メールの受信者は、通知メールが業務の詳細な情報を簡単に閲覧することができる。
【0055】
制御部50は、業務管理装置10全体を司る処理部であり、業務受付部51、要求受付部52、契機受付部53、条件受付部54、宛先受付部55、設定部56、検出部57、メール送信部58を有する。なお、制御部50は、例えばプロセッサなどである。また、各処理部は、プロセッサが実行するプロセスやプロセッサが有する電子回路などである。
【0056】
業務受付部51は、ユーザから業務情報を受け付ける処理部である。具体的には、業務受付部51は、ログインが許可されたユーザに業務画面を出力し、業務画面上で業務情報の入力を受け付ける。そして、業務受付部51は、受け付けた業務情報に伝票ID等を付加して伝票テーブル21に格納する。
【0057】
また、業務受付部51は、受け付けた業務情報にしたがってプログラムコードを特定するとともに、業務情報からユーザID、操作区分、伝票IDを抽出する。そして、業務受付部51は、これらの情報を対応付けて業務データテーブル22に格納する。
【0058】
つまり、業務受付部51は、実行された受注処理等の業務処理に関する業務情報を伝票テーブル21に格納するとともに、実行された業務情報を特定する関連情報を業務データテーブル22に格納する。なお、業務受付部51は、伝票ID等の情報とプログラムIDとの対応付けを記憶部20等に予め保持しているものとする。
【0059】
図13は、業務画面の例を示す図である。業務受付部51は、
図13に示した業務画面Aを表示させて、ユーザから業務情報を受け付ける。
図13に示すように、業務画面Aは、受注伝票番号、受注日、引継伝票番号、出荷予定日、納品予定日などの入力を受け付ける画面である。また、業務画面Aは、取引の区分を示す取引区分、商品コード、商品名、単位、入数、受注数、受注単価などの情報を受け付ける。そして、業務受付部51は、
図13で受け付けた業務に関する情報を、伝票名や伝票IDなどに対応付けて伝票テーブル21に格納する。なお、
図13において※印が付加されている項目は、入力必須項目であり、業務の生成にはこれらの項目の入力が必要である。
【0060】
要求受付部52は、所定の業務に関する業務情報が入力された業務画面Aを介して通知メールの送信ルールを設定する設定要求を受け付ける処理部である。具体的には、要求受付部52は、
図13に示した業務画面A上でファンクションキー6(F6)が押下された場合に、通知メールの設定要求を受け付けたことを契機受付部53に通知する。
【0061】
また、要求受付部52は、通知メールの設定要求が受け付けられた時点で業務画面Aに入力された業務情報にしたがって、業務データテーブル22に記憶される情報と同様の情報を抽出し、記憶部20の一時領域等に格納する。つまり、要求受付部52は、通知メールの対象となる業務処理に関する関連情報を、通知メールの送信条件等を設定する間、一時的に保持する。
【0062】
契機受付部53は、設定要求が受け付けられた場合に、業務画面Aに入力された所定の業務に含まれる各処理のうち、通知メールの送信契機として設定する処理の選択を受け付ける処理部である。具体的には、契機受付部53は、受注処理の業務画面A上で通知メールの設定要求が受け付けられた場合、受注処理に含まれる各処理の中から、送信契機に設定する処理の選択を受け付ける。そして、契機受付部53は、受け付けた情報を送信契機ユーザ設定テーブル24に登録する。
【0063】
例えば、契機受付部53は、記憶部20等に予め記憶される処理とプログラムコードとの対応付け一覧等から、受注処理に該当するプログラムコードが「JT」で始まることを特定する。続いて、契機受付部53は、送信契機テーブル23に記憶される情報から「JT」で始まるプログラムコードと対応付けられている各「送信契機コード」を特定する。そして、契機受付部53は、特定した各「送信契機コード」で特定される「送信契機説明」の一覧を、
図14に示す画面で表示させてユーザの選択を受け付ける。
【0064】
図14は、送信契機の設定画面例を示す図である。
図14に示すように、送信契機の設定画面Bは、ステップ1の領域とステップ2の領域とを有する。契機受付部53は、ステップ1の領域に、プログラムコードで絞り込んだ各「送信契機コード」で特定される「送信契機説明」の一覧を表示する。
【0065】
そして、契機受付部53は、
図14のステップ1の領域に表示される「送信契機説明」のいずれかが選択された場合、選択された「送信契機説明」へ代入する操作を送信契機テーブル23に記憶される「操作列挙」から特定してステップ2の領域に表示する。ここで、
図14に示すように、ステップ2の領域に表示される「受注伝票が登録・更新・削除された時」などの送信契機説明において下線が引かれている「登録・更新・削除」が、送信契機テーブル23に記憶される「操作列挙」から特定されたものである。
【0066】
また、契機受付部53は、この「登録・更新・削除」が選択された場合に、
図15に示す検索画面を表示する。
図15は、送信契機の設定画面から表示させる検索画面例を示す図である。この検索画面Cは、コードの区分値を検索する領域と、コードの区分値を選択させる領域とを含む。契機受付部53は、検索画面C上で選択された区分値を、
図14のステップ2の領域に表示される下線部分に挿入する。
【0067】
例えば、契機受付部53は、区分値として「登録、更新」が選択された場合、
図14のステップ2の領域に表示される「受注伝票が登録・更新・削除」を「受注伝票が登録・更新」に変更する。
【0068】
このようにして、契機受付部53は、送信契機の選択を受け付ける。また、契機受付部53は、受け付けた送信契機を特定する情報を送信契機ユーザ設定テーブル24に格納する。具体的には、契機受付部53は、ステップ1で選択された「送信契機説明」に対応する「送信契機コード」と、検索画面Cで選択された「区分値」と、ログイン中の「ユーザID」と、一意な「送信ルールID」と対応付けたレコードを送信契機ユーザ設定テーブル24に格納する。
【0069】
条件受付部54は、送信契機に設定された処理で実行される処理内容のうち、通知メールの送信条件として設定する処理内容を受け付ける処理部である。具体的には、条件受付部54は、
図16に示す設定画面をユーザ端末に表示して、送信契機に設定する処理内容の設定を設定画面上で受け付ける。そして、条件受付部54は、受け付けた情報を送信条件ユーザ設定テーブル27に登録する。
【0070】
図16は、送信条件の設定画面例を示す図である。
図16に示すように、送信条件の設定画面Dは、ステップ1の領域、ステップ2の領域、ステップ3の領域を有する。
図16に示すステップ1の領域は、送信契機として設定された操作を設定ユーザ、すなわち「自分」の操作に限定するか否かを選択させる領域である。条件受付部54は、ここで選択された情報を送信契機ユーザ設定テーブル24の「自己操作区分」に設定する。
【0071】
また、ステップ2の領域は、送信条件の設定を受け付ける領域である。条件受付部54は、送信契機ユーザ設定テーブル24に登録された送信契機コードに対応する「条件項目説明」を送信条件テーブル25から特定し、
図16に示すステップ2の領域に表示させる。
【0072】
ステップ3の領域は、
図14および
図15で設定された送信契機に加えて、ステップ2で表示される送信条件の詳細を表示して、送信ルールを設定する領域である。条件受付部54は、
図16のステップ2の領域に表示される「条件項目説明」のいずれかが選択された場合、選択された「条件項目説明」へ代入する文字列を送信条件テーブル25に記憶される「条件文字列」から特定してステップ3の領域に表示する。
【0073】
ここで、条件受付部54が、
図16に示すように、ステップ2の領域で「明細に、商品コード[XXXX]が含まれている場合」の選択を受け付けたとする。すると、条件受付部54は、送信条件テーブル25を参照して、選択された「明細に、商品コード[XXXX]が含まれている場合」に対応付けられる条件文字列が「商品コード」であることを特定する。そして、条件受付部54は、
図16に示すように、設定画面Dのステップ3の領域に、「商品コードがYYYYの場合」を表示させる。
【0074】
また、条件受付部54は、この「YYYY」が選択された場合に、
図17に示す検索画面を表示する。
図17は、送信条件の設定画面から表示させる検索画面例を示す図である。この検索画面Eは、コードの区分値を検索する検索領域と、コードの区分値を選択させる一覧領域とを含む。
【0075】
ここで、検索画面Eの一覧領域には、該当するコードで絞り込まれた情報が表示される。具体的には、条件受付部54は、ステップ2の領域で選択された「明細に、商品コード[XXXX]が含まれている場合」に対応付けられる「汎用検索コード=K003」を送信条件テーブル25から特定する。さらに、条件受付部54は、「汎用検索コード=K003」と対応付けられる「コード項目名=商品コード、名称項目名=商品名称」を、汎用検索設定テーブル26から特定する。そして、条件受付部54は、「商品コード、商品名称」を伝票テーブル21から取得して、検索画面Eの一覧領域に表示させる。
【0076】
その後、条件受付部54は、検索画面E上で選択された区分値を、
図16のステップ3の領域に表示される「YYYY」に挿入する。このようにして、条件受付部54は、通知メールの送信条件の設定を受け付ける。
【0077】
また、条件受付部54は、設定された送信条件を送信条件ユーザ設定テーブル27に登録する。具体的には、条件受付部54は、ステップ2で選択された「明細に、商品コード[XXXX]が含まれている場合」に対応付けられる「送信条件番号」と、ステップ3で選択された「商品コード、商品名」と、設定対象となっている送信契機コードに対応付けられる「送信ルールID」とを対応付けたレコードを、送信条件ユーザ設定テーブル27に格納する。
【0078】
宛先受付部55は、通知メールの宛先を設定する処理部である。具体的には、宛先受付部55は、契機受付部53によって受け付けられた送信契機および条件受付部54によって受け付けられた送信条件とから構成される送信ルールに対応付けて、通知メールを送信する宛先などを含む動作条件の設定を実行する。
【0079】
具体的には、宛先受付部55は、
図18に示す動作条件の設定画面をユーザ端末に表示して、宛先の設定を設定画面上で受け付ける。そして、宛先受付部55は、受け付けた情報をメール送信宛先テーブル29に登録する。
【0080】
図18は、動作条件の設定画面例を示す図である。
図18に示すように、動作条件の設定画面Fは、ステップ1の領域とステップ2の領域とを有する。ステップ1の領域は、通知メールを自分宛に送るか否か、通知メールを他人に送るか否かの設定を受け付ける領域である。
【0081】
ステップ2の領域は、上述した送信契機および送信条件から構成される送信ルールに加えて、ステップ1の領域で選択された内容を表示させる領域である。宛先受付部55は、ステップ1の領域で「自分宛にメールを送信する」が選択された場合に、「自分宛にメールを送信する」ことをステップ2の領域に表示される送信ルールに追記する。また、宛先受付部55は、ステップ1の領域で「[XXXX]宛にメールを送信する」が選択された場合に、「[XXXX]宛にメールを送信する」ことをステップ2の領域に表示される送信ルールにさらに追記する。
【0082】
ここで、宛先受付部55は、ステップ2の領域に表示される[XXXX]が選択された場合、ユーザ情報テーブル28に記憶されるユーザIDを、アクセス元のユーザ端末に表示させる。そして、宛先受付部55は、ユーザが選択したユーザIDに対応付けられるメールアドレスを、ステップ2の領域に表示される[XXXX]に挿入する。
【0083】
さらに、宛先受付部55は、設定された宛先をメール送信宛先テーブル29に登録する。具体的には、宛先受付部55は、ステップ2で選択されたメールアドレスに対応するユーザIDと、設定対象となっている送信契機コードに対応付けられる「送信ルールID」とを対応付けたレコードを、メール送信宛先テーブル29に格納する。
【0084】
設定部56は、送信契機に設定された処理が実行されて送信条件に設定された処理内容の実行が検出された場合に宛先に当該処理内容を通知する、通知メールの送信設定を実行する処理部である。つまり、設定部56は、上述した送信ルールの設定を有効にして、検出部57に送信ルールの適用判定の開始を指示する。
【0085】
上記例で説明すると、設定部56は、『受注伝票が「登録・更新」された時、操作者が自分かつ商品コードが「T12345」の場合、自分宛にメールを送信する。さらに「富士通花子」宛にメールを送信する』という送信ルールを有効にする。また、設定部56は、送信ルールを設定したユーザや関連する他のユーザから、設定済みの送信ルールの変更を受け付けて、変更内容を送信ルールに反映させる。
【0086】
検出部57は、業務処理の実行を監視し、設定部56が有効にした送信ルールを満たす業務処理の発生を検出する処理部である。上記例では、検出部57は、『受注伝票が「登録・更新」された時、操作者が自分かつ商品コードが「T12345」』である業務処理の発生を監視する。
【0087】
例えば、上述した各テーブルを用いて具体例を説明する。検出部57は、業務データテーブル22に業務データが格納された場合、当該業務データの「プログラムコード=JT2101」、「操作区分=E」、「伝票ID=D−001」を抽出する。続いて、検出部57は、抽出した「プログラムコード=JT2101」および「操作区分=E」に対応付けられる「送信契機コード=T0001」を送信契機テーブル23から特定する。さらに、検出部57は、検出した「送信契機コード=T0001」が送信契機ユーザ設定テーブル24に記憶されているか否かを判定する。
【0088】
ここで、検出部57は、検出した「送信契機コード=T0001」が送信契機ユーザ設定テーブル24に記憶されていない場合、発生した業務処理は送信契機に合致しないと判定し、引き続き監視処理を実行する。
【0089】
一方で、検出部57は、検出した「送信契機コード=T0001」が送信契機ユーザ設定テーブル24に記憶されている場合、発生した業務処理が送信契機に合致すると判定し、続けて送信条件の一致を判定する。
【0090】
具体的には、検出部57は、「送信契機コード=T0001」に対応付けられる「送信ルールID=1」を送信契機ユーザ設定テーブル24から取得し、「送信ルールID=1」に対応付けられる「送信条件番号=3、4」および「条件文字列=TOKU00001、HIN001、HIN002」を送信条件ユーザ設定テーブル27から特定する。
【0091】
さらに、検出部57は、「送信契機コード=T0001」および「送信条件番号=3、4」の組に対応付けられる「条件文字列=得意先コード、検索方法区分=イコール」と「条件文字列=商品コード、検索方法区分=IN」を送信条件テーブル25から特定する。
【0092】
また、検出部57は、伝票テーブル21を参照して、「伝票ID=001」に対応付けられる業務データの中から「得意先コード=TOKU00001、商品名=HIN001」と、「得意先コード=TOKU00001、商品名=HIN002」とを取得する。
【0093】
その後、検出部57は、送信契機ユーザ設定テーブル24から取得した「条件文字列」と業務データから取得した「得意先コード」とが一致し、送信契機ユーザ設定テーブル24から取得した「条件文字列」が業務データから取得した「商品名」に含まれるかを判定する。ここで、検出部57は、この条件を満たさないと判定した場合、送信条件が不一致として、引き続き監視処理を実行する。
【0094】
ここでは、検出部57は、送信契機ユーザ設定テーブル24から取得した「条件文字列=TOKU00001」と業務データから取得した「得意先コード=TOKU00001」とが一致すると判定する。さらに、検出部57は、送信契機ユーザ設定テーブル24から取得した「条件文字列=HIN001またはHIN002」が業務データから取得した「商品名」に含まれると判定する。
【0095】
この結果、検出部57は、発生した業務処理が送信条件に合致すると判定する。したがって、検出部57は、発生した業務処理が送信契機および送信条件を満たすことになるので、通知メールを送信すると判定する。そして、検出部57は、上記処理で検出した「送信ルールID=1」や「送信契機コード=T0001」などをメール送信部58に出力する。
【0096】
メール送信部58は、送信ルールに合致する業務処理が発生した場合に、通知メールを送信する処理部である。例えば、メール送信部58は、検出部57から「送信ルールID=1」や「送信契機コード=T0001」などを受信する。すると、メール送信部58は、「送信契機コード=T0001」に対応付けられるメールひな形をメールひな形テーブル30から取得して、通知メールを作成する。
【0097】
また、メール送信部58は、「送信ルールID=1」に対応付けられる「ユーザID=User01、Manager、User02」をメール送信宛先テーブル29から特定する。さらに、メール送信部58は、ユーザ情報テーブル28を参照して、各ユーザIDに対応する各メールアドレスを特定し、作成した通知メールの宛先に設定する。その後、メール送信部58は、作成した通知メールを各宛先に送信する。
【0098】
図19は、送信メールの例を示す図である。
図19に示す送信メールの送信元には、業務管理装置10のメールアドレスが設定され、宛先には、メール送信宛先テーブル29から特定されたメールアドレスが設定される。また、
図19に示す送信メールの件名には、特定されたひな形のメール件名ひな形が設定され、本文には、特定されたひな形のメール本文ひな形が設定される。なお、本文の詳細には、該当する伝票テーブル21から取得された情報が設定され、さらに、該当する伝票テーブル21に記憶される業務データが入力された業務画面AのURLが設定される。
【0099】
[処理の流れ]
続いて、業務管理装置10が実行する各処理の流れについて説明する。ここでは、通知メール設定処理の全体的な流れ、送信契機設定処理の流れ、送信条件設定処理の流れ、動作設定処理の流れ、メール送信処理の流れについて説明する。
【0100】
(全体的な流れ)
図20は、通知メール設定処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
図20に示すように、業務受付部51は、Webアクセスを受け付けたユーザ端末のログインを許可すると(S101:Yes)、業務画面Aをユーザ端末に表示させる(S102)。
【0101】
続いて、業務受付部51は、表示させた業務画面A上で業務情報の入力を受け付ける(S103)。業務画面Aを表示させた状態で、要求受付部52は、業務画面A上で通知メールの設定要求を受け付けると(S104:Yes)、業務情報の一時データを記憶部20等に出力する(S105)。その後、契機受付部53が送信契機設定処理を開始する(S106)。
【0102】
(送信契機設定処理の流れ)
図21は、送信契機設定処理の流れを示すフローチャートである。
図21に示すように、契機受付部53は、要求受付部52によって出力された業務情報の一時データから、対象業務を特定する(S201)。例えば、契機受付部53は、プログラムコードを特定する。
【0103】
続いて、契機受付部53は、送信契機テーブル23に記憶される送信契機から対象業務に対応付けられる送信契機を絞り込み(S202)、絞り込んだ送信契機の一覧を含む送信契機の設定画面Bをユーザ端末に表示させる(S203)。
【0104】
そして、契機受付部53は、表示させた一覧の中から送信契機の選択をユーザから受け付けると(S204:Yes)、送信契機の設定画面B上に、選択された送信契機の詳細情報を表示させる(S205)。
【0105】
その後、契機受付部53は、送信契機の設定画面Bに表示される送信契機の詳細情報において操作部分を設定するための検索要求を受け付けると(S206:Yes)、操作区分の検索画面Cをユーザ端末に表示させる(S207)。
【0106】
そして、契機受付部53は、検索画面C上で操作区分の選択を受け付けると(S208:Yes)、選択された送信契機や操作区分を含むレコードを、送信契機ユーザ設定テーブル24に登録する(S209)。
【0107】
その後、送信条件の設定要求として、送信契機の設定画面B上で「次へ」などの操作が実行されると(S210:Yes)、条件受付部54は、送信条件設定処理を開始する(S211)。
【0108】
(送信条件設定処理の流れ)
図22は、送信条件設定処理の流れを示すフローチャートである。
図22に示すように、条件受付部54は、送信条件設定処理を開始すると、送信条件の設定画面Dをユーザ端末に表示させる(S301)。
【0109】
続いて、条件受付部54は、設定画面D上で自分の操作に限定する設定を受け付けると(S302:Yes)、自分の操作に限定する設定を送信契機ユーザ設定テーブル24の該当レコードに設定する(S303)。
【0110】
一方、条件受付部54は、設定画面D上で自分の操作に限定しない設定を受け付けると(S302:No)、自分の操作に限定しない設定を送信契機ユーザ設定テーブル24の該当レコードに設定する(S304)。
【0111】
S303またはS304の後、条件受付部54は、送信条件テーブル25に記憶される送信条件から、送信契機設定処理で選択された送信契機で絞り込んだ送信条件を設定画面D上に表示させる(S305とS306)。
【0112】
その後、条件受付部54は、設定画面D上で送信条件の選択を受け付けると(S307:Yes)、選択された送信条件の詳細情報を設定画面Dに表示させる(S308)。そして、条件受付部54は、送信条件の詳細情報内の未設定部分に対する操作を受け付けると(S309:Yes)、コード番号等の設定内容を検索する検索画面Eをユーザ端末に表示させる(S310)。
【0113】
その後、条件受付部54は、検索画面E上で設定内容の選択を受け付けると(S311:Yes)、S308で選択された送信条件に、選択された設定内容を登録する(S312)。
【0114】
そして、条件受付部54は、他にも未設定部分がある場合は(S313:Yes)、S311以降を繰り返す。一方で、条件受付部54は、他に未設定部分がない場合は(S313:No)、設定された送信条件に関する各情報を含むレコードを送信条件ユーザ設定テーブル27に登録する(S314)。
【0115】
その後、条件受付部54は、送信条件の設定画面D上で「次へ」などの操作が実行されると(S315:Yes)、宛先受付部55は、動作設定処理を開始する(S316)。
【0116】
(動作設定処理の流れ)
図23は、動作設定処理の流れを示すフローチャートである。
図23に示すように、宛先受付部55は、動作設定処理を開始すると、宛先等を設定する動作条件の設定画面Fをユーザ端末に表示させる(S401)。
【0117】
続いて、宛先受付部55は、動作条件の設定画面F上で処理方法の選択を受け付けると(S402:Yes)、自分が選択されたか否かを判定する(S403)。ここで、宛先受付部55は、自分が選択されていない場合(S403:No)、S404を実行することなくS405を実行する。
【0118】
一方、宛先受付部55は、自分が選択されている場合(S403:Yes)、
図21および
図22を用いて設定された送信ルールで送信される通信メールの宛先に自分を追加する(S404)。
【0119】
さらに、宛先受付部55は、動作条件の設定画面F上で処理方法の選択で、他人が選択されたか否かを判定する(S405)。ここで、宛先受付部55は、他人が選択されていない場合(S405:No)、処理を終了する。
【0120】
一方で、宛先受付部55は、他人が選択されている場合(S405:Yes)、ユーザID等を記載したユーザ検索画面をユーザ端末に表示させる(S406)。
【0121】
そして、宛先受付部55は、ユーザ検索画面上で宛先ユーザが選択されると(S407:Yes)、
図21および
図22を用いて設定された送信ルールで送信される通信メールの宛先に、選択された宛先ユーザを追加する(S408)。
【0122】
その後、宛先受付部55は、動作条件の設定画面F上で確定などのボタンが押下されると、設定終了と判断し(S409:Yes)、処理を終了する。一方、宛先受付部55は、設定終了の動作が検出されない場合(S409:No)、S406以降の処理を繰り返す。
【0123】
(メール送信処理の流れ)
図24は、メール送信処理の流れを示すフローチャートである。
図24に示すように、業務受付部51は、ログインが許可されたユーザ端末に表示した業務画面Aで業務情報の登録を受け付けると(S501:Yes)、伝票テーブル21に業務情報を登録する(S502)。
【0124】
続いて、業務受付部51は、受け付けた業務情報から生成した業務データを業務データテーブル22に出力する(S503)。すると、検出部57は、登録された業務データからプログラムコードを取得する(S504)。
【0125】
そして、検出部57は、登録された業務情報で特定される業務処理が、プログラムコード等を用いて特定される送信ルールの送信契機で指定された要求を満たすか否かを判定する(S505)。ここで、検出部57は、当該業務処理が、送信契機で指定された要求を満たない場合(S505:No)、処理を終了する。
【0126】
一方、検出部57は、登録された業務情報で特定される業務処理が、送信契機で指定された要求を満たす場合(S505:Yes)、業務情報を登録したユーザが、送信ルールに設定される操作対象のユーザであるか否かを判定する(S506)。ここで、検出部57は、業務情報を登録したユーザが、送信ルールに設定される操作対象のユーザではない場合(S506:No)、処理を終了する。
【0127】
一方、検出部57は、業務情報を登録したユーザが、送信ルールに設定される操作対象のユーザである場合(S506:Yes)、登録された業務情報で実行された操作が送信ルールに設定される操作と一致するかを判定する(S507)。ここで、検出部57は、登録された業務情報において実行された操作が送信ルールに設定される操作と一致しない場合(S507:No)、処理を終了する。
【0128】
一方、検出部57は、登録された業務情報において実行された操作が送信ルールに設定される操作と一致する場合(S507:Yes)、登録された業務情報で特定される業務処理が、設定された送信ルール送信条件を満たすか否かを判定する(S508)。ここで、検出部57は、当該業務処理が、送信条件で指定された要求を満たない場合(S508:No)、処理を終了する。
【0129】
一方、メール送信部58は、当該業務処理が、送信条件で指定された要求を満たす場合(S508:Yes)、該当する宛先をメール送信宛先テーブル29から特定する(S509)。続いて、メール送信部58は、メールひな形テーブル30から該当するメールひな形を特定し、件名および本文を設定するとともに、宛先を設定する(S510)。
【0130】
その後、メール送信部58は、S509およびS510で作成した通知メールを、宛先に送信する(S511)。
【0131】
[効果]
このように、業務管理装置10は、メールを送信する対象となる業務処理や対象となるデータを詳細にルールとして指定できるので、複雑な業務がある販売管理システムでも対応することができる。また、業務管理装置10は、業務画面からルール設定画面に遷移するので、作業中の画面が引き継がれ、簡易にルールを設定することができる。
【0132】
また、業務管理装置10は、実施された業務処理すなわち登録された業務情報で特定される業務処理に応じて、メールを送信する宛先を判断して送信するので、スピーディな作業依頼と情報共有を実現できる。また、業務管理装置10は、送信するメールの本文に記載されているシステムへ直接アクセス出来るリンクにより、対象のデータがセットされる状態でシステムを起動できるので、業務情報の確認にかかる時間等を削減できる。また、業務管理装置10は、送信するメールの本文にシステムから取得した情報を通知することで、スピーディな作業把握と情報共有を実現できる。