【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記目的は、
一端に操作脚1を備え、他端に形成されるヒンジ突片2のハンドルベース3への係止部位を中心として初期回転位置と作動回転位置との間を回転自在な操作ハンドル4を有し、該操作ハンドル4の回転操作によりハンドルベース3に連結され、操作脚1に係止される中継レバー5を回転駆動する車両のハンドル装置であって、
前記ハンドルベース3には、初期回転位置にある操作ハンドル4の回転端に圧接して該操作ハンドル4の回転半径方向のガタツキを防止する当接片6が一体に形成される車両のハンドル装置を提供することにより達成される。
【0009】
ハンドル装置は両端にヒンジ突片2と操作脚1を備えた操作ハンドル4のヒンジ突片2側端部(以下、ヒンジ突片2側を「前方」、操作脚1側を「後方」という。)をハンドルベース3に係止させて形成されており、該係止部位を回転中心として操作ハンドル4を回転操作することによって中継レバー5を介してドア内に固定されたドアロック装置10を遠隔操作することができる。
【0010】
ハンドルベース3に一体に形成される当接片6は、操作ハンドル4の回転端に当接することによって操作ハンドル4の後方への移動を規制し、圧接状態を保持することにより操作ハンドル4のガタツキを規制する。
【0011】
当接片6と操作ハンドル4の回転端とを圧接状態に保持するためには、当接片6自体に弾性を付与して操作ハンドル4を前方に付勢してハンドルベース3との係止部位を圧接状態とすることにより、あるいは操作ハンドル4の回転中心近傍に操作ハンドル4を後方に付勢する付勢力を付与することにより実現可能である。そして、これら双方ともに、操作ハンドル4のいずれか一端に付与した付勢力により操作ハンドル4を反対端側に押し付けるもので、上述した従来例のような、付勢力を付与する一端に呼び込み方向の付勢力を付与する構造に比して、大きな弾性変形を伴う付勢力付与が可能になる。
【0012】
この結果、各所で発生する誤差を設定撓み量で吸収することができるために、ガタツキ防止の信頼性を高めることが可能になる。
【0013】
上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記操作ハンドル4は、ヒンジ突片2と操作脚1とをハンドルベース3に開設された装着開口7に挿入した後、ヒンジ突片2形成端側にスライドさせてハンドルベース3に装着されるとともに、
前記当接片6は、操作ハンドル4のスライド操作時に操作ハンドル4の回転端に弾発係止し、
かつ、操作ハンドル4には回転中心部において当接片6方向に付勢力が付与される車両のハンドル装置を構成することができる。
【0014】
本態様において、操作ハンドル4の装着は、該操作ハンドル4を前方にスライドさせることによりヒンジ突片2をハンドルベース3に係止させることにより行われ、当接片6は、操作ハンドル4のスライド操作時に一旦弾性変形して操作ハンドル4の通過を許容した後、操作ハンドル4の回転端の通過とともに弾性復元し、以後、操作ハンドル4の後退移動を規制する。
【0015】
また、操作ハンドル4は回転中心側に付加される付勢力により後方に付勢されており、該操作ハンドル4の回転端が当接片6に圧接してガタツキが防止される。
【0016】
この場合、
前記当接片6は、ハンドルベース3の操作脚1用の装着開口7周縁から該装着開口7内に突出して片持梁状にヒンジ突片2用の装着開口7方向に延設され、先端がハンドルベース3に装着された操作ハンドル4の回転端に突き当てられるように形成することができる。
【0017】
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記ハンドルベース3には、操作ハンドル4の回転端に対峙する飾り座金8が固定されるとともに、
該飾り座金8には、前記当接片6の変形方向を規制する規制部9が設けられる車両のハンドル装置を構成することができる。
【0018】
ハンドル装置が一端の回転中心周りに操作ハンドル4を回転操作するように構成される場合、操作ハンドルの端部における意匠的処理のために、操作ハンドル4の回転端に対峙するように飾り座金8を固定することがある。また、操作ハンドル4のハンドルベース3への装着が操作脚1をハンドルベース3の装着開口7に挿入した後、操作ハンドル4のスライド操作により行われるハンドル装置にあっては、スライド操作した後に操作ハンドル4の回転端近傍に露出する装着開口7を閉塞するために、操作ハンドル4の回転端に対峙するように飾り座金8が固定される。
【0019】
上記飾り座金8に規制部9を設ける本態様において、当接片6が付勢力付与手段となる場合には、規制部9が当接片6の弾性変形方向を規制することにより付勢力の作用方向を限定することが可能になるために、効率的に操作ハンドル4に前方への付勢力を付与することが可能になり、かつ、不要な方向への撓みによる当接片6の破壊を効果的に防止することができる。
【0020】
また、前端部に付勢力を付与する場合、規制部9は当接片6の補強部材として機能し、さらに、当接片6が操作ハンドル4のスライド操作に伴って弾性変形するように構成される場合、当接片6の変形方向を規制することにより当接片6の破壊を効果的に防止することが可能になる。
【0021】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記当接片6は操作ハンドル4の操作脚1に圧接するとともに、
該操作ハンドル4の当接片6の摺接面が操作ハンドル4の回転中心を中心とする曲率面により形成される車両のハンドル装置を構成することができる。
【0022】
当接片6の被押圧部は操作ハンドル4の回転端であれば適宜箇所に設定することが可能であるが、被押圧部を外観構成面として通常メッキ等の表面処理が施される本体部4aの終端面を避け、本体部4aからドア内に突出するように設けられる操作脚1に設定すると、弾性押圧部の摺接によるメッキ剥離、あるいはメッキ面を摺接することによる軋み感、または異音発生を防止することができる。
【0023】
また、操作脚1を操作ハンドル4の回転中心を中心とする曲率面により形成すると、操作ハンドル4の操作全行程において被押圧部からの付勢力が付与されるために、操作ハンドル4の操作途中におけるガタツキを防止することが可能になる。