特許第6349008号(P6349008)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6349008
(24)【登録日】2018年6月8日
(45)【発行日】2018年6月27日
(54)【発明の名称】乱数発生装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 7/58 20060101AFI20180618BHJP
   G11C 17/16 20060101ALI20180618BHJP
【FI】
   G06F7/58 680
   G11C17/16
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-84256(P2017-84256)
(22)【出願日】2017年4月21日
【審査請求日】2017年6月1日
(31)【優先権主張番号】15/486,310
(32)【優先日】2017年4月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510199683
【氏名又は名称】力旺電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】eMemory Technology Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】翁 偉哲
(72)【発明者】
【氏名】徐 清祥
(72)【発明者】
【氏名】楊 青松
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−021529(JP,A)
【文献】 特開平10−092186(JP,A)
【文献】 特開2003−203994(JP,A)
【文献】 米国特許第09613714(US,B1)
【文献】 特開2017−041295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 7/58
G11C 17/16
G11C 16/04
G11C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのバイアスラインと、
少なくとも1つの第1ビットラインと、
少なくとも1つの第2ビットラインと、
少なくとも1つのメモリ部であって、各メモリ部は2つのメモリセルを含み、該2つのメモリセルのうちの一方は前記バイアスライン及び前記第1ビットラインに結合され、該2つのメモリセルのうちの他方は前記バイアスライン及び前記第2ビットラインに結合されている、メモリ部と、
前記バイアスライン、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインに結合され、前記バイアスライン、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインをそれぞれ介してバイアス電圧、第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧を前記2つのメモリセルに供給する電圧発生器と、
前記第1ビットライン、前記第2ビットライン及び前記電圧発生器に結合され、プログラミング期間の間、前記2つのメモリセルを同時にプログラムし、前記第1ビットラインと前記第2ビットラインを短絡させ、読み出し期間の間、前記2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットを生成するように構成されている制御回路と、を含む乱数発生装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記第1ビットラインに流れる第1電流と前記第2ビットラインに流れる第2電流とを比較して前記乱数ビットを生成する、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項3】
前記2つのメモリセルのうちの1つが完全にプログラムされると、前記バイアスラインと前記第1ビットラインとの間の電圧差及び前記バイアスラインと前記第2ビットラインとの間の電圧差が減少する、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項4】
前記2つのメモリセルの各々は、ワンタイムプログラマブル(OTP)メモリセル、マルチタイムプログラマブル(MTP)メモリセル、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)セル、フラッシュメモリセル、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)セル、磁気抵抗メモリ(MRAM)セル及び強誘電体メモリ(FeRAM)からなる群から選択される、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項5】
前記2つのメモリセルの各々は、トランジスタを含むワンタイムプログラマブル(OTP)メモリセルであり、該トランジスタは、該トランジスタのゲートの下に形成された厚い酸化物領域と薄い酸化物領域とを有し、該トランジスタのゲートは前記バイアスラインに結合され、前記2つのメモリセルうちの一方の薄い酸化物領域が破壊されると、前記2つのメモリセルのプログラミングが直ちに停止される、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項6】
前記2つのメモリセルの各々は、第1トランジスタ及び第2トランジスタを含むワンタイムプログラマブル(OTP)メモリセルであり、
前記第1トランジスタの第1端は前記第1ビットライン又は前記第2ビットラインに結合され、
前記第1トランジスタの第2端は前記第2トランジスタの第1端に結合され、
前記第2トランジスタのゲートは前記バイアスラインに結合され、
前記第1トランジスタは前記プログラミング期間の間オンされ、
前記プログラミング期間の後、前記2つのメモリセルの第2トランジスタのうちの一方が破壊されている、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項7】
前記2つのメモリセルの各々は、第1トランジスタ、第2トランジスタ及び第3トランジスタを含むワンタイムプログラマブル(OTP)メモリセルであり、
前記第1トランジスタの第1端は前記第1ビットライン又は前記第2ビットラインに結合され、
前記第1トランジスタの第2端は前記第2トランジスタの第1端に結合され、
前記第2トランジスタの第2端は前記第3トランジスタの第1端に結合され、
前記第3トランジスタのゲートは前記バイアスラインに結合され、
前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタは前記プログラミング期間の間オンされ、
前記2つのメモリセルのうちの一方の第3トランジスタのゲート酸化物層が破壊されると、前記2つのメモリセルのプログラミングが直ちに停止される、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項8】
前記第3トランジスタのゲート酸化物層の厚さは、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタのゲート酸化物層の厚さ以下である、請求項7に記載の乱数発生装置。
【請求項9】
前記2つのメモリセルの各々は、フラッシュメモリセルであり、
前記フラッシュメモリセルの制御ゲートはワードラインに結合され、
前記フラッシュメモリセルの第1端は前記第1ビットライン又は前記第2ビットラインに結合され、
前記フラッシュメモリセルの第2端は前記バイアスラインに結合され、
前記プログラミング期間の間、前記ワードラインに印加される電圧は前記バイアス電圧、前記第1ビットライン電圧及び前記第2ビットライン電圧より高く、前記第1ビットライン電圧及び前記第2ビットライン電圧は前記バイアス電圧より低い、請求項1に記載の乱数発生装置。
【請求項10】
乱数発生装置を動作させる制御方法であって、該乱数発生装置は、
少なくとも1つのバイアスラインと、
少なくとも1つの第1ビットラインと、
少なくとも1つの第2ビットラインと、
少なくとも1つのメモリ部であって、各メモリ部は2つのメモリセルを含み、該2つのメモリセルのうちの一方は前記バイアスライン及び前記第1ビットラインに結合され、該2つのメモリセルのうちの他方は前記バイアスライン及び前記第2ビットラインに結合されている、メモリ部と、を含み、
当該制御方法は、
プログラミング期間の間、前記バイアスラインにバイアス電圧を印加し、前記第1ビットラインと前記第2ビットラインにビットライン電圧を印加して、前記2つのメモリセルをプログラムするステップと、
読み出し期間の間、前記2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットを生成するステップと、を含み、
前記プログラミング期間の間、前記第1ビットラインと前記第2ビットラインとが互いに短絡される、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乱数発生装置及びその制御方法に関する。より詳細には、本発明は、物理的にクローン不可能な機能(PUF)を有する乱数発生装置及びこの乱数発生装置を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器は人々の日常生活にとってますます重要になってきている。目的によっては、電子装置は識別子(identification)を備えている必要がある。識別子は、識別子が要求されるたびに同じでなければならず、セキュリティアプリケーションにおけるPUF(物理的にクローン不可能な機能)のような符号化及び/又は復号化操作で使用されることができる。さらに、電子装置は、様々なアプリケーションのために1つ以上の乱数コードを必要とすることがある。ゆえに、識別コード及び乱数コードをどのように提供するかは、当技術分野において重要な問題である。
【発明の概要】
【0003】
例示の実施形態によれば、乱数発生装置が開示されている。当該乱数発生装置は、少なくとも1つのバイアスラインと、少なくとも1つの第1ビットラインと、少なくとも1つの第2ビットラインと、少なくとも1つのメモリ部と、電圧発生器と、制御回路と、を含む。各メモリ部は2つのメモリセルを含み、該2つのメモリセルのうちの一方は前記バイアスライン及び前記第1ビットラインに結合され、該2つのメモリセルのうちの他方は前記バイアスライン及び前記第2ビットラインに結合されている。前記電圧発生器は、前記バイアスライン、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインに結合されている。前記電圧発生器は、前記バイアスラインにバイアス電圧を印加し、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインビットライン電圧を印加することによって、前記2つのメモリセルをプログラムする。前記制御回路は、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインに結合され、前記バイアスライン、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインをそれぞれ介して、バイアス電圧、第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧を前記2つのメモリセルに供給する。前記制御回路は、前記第1ビットライン、前記第2ビットライン及び前記電圧生成器に結合され、プログラミング期間の間、前記2つのメモリセルを同時にプログラムし、前記第1ビットラインと前記第2ビットラインを短絡させ、読み出し期間の間、前記2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットを生成するように構成されている。
【0004】
他の例示の実施形態によれば、乱数発生装置の制御方法が開示されている。前記乱数発生装置は、少なくとも1つのバイアスラインと、少なくとも1つの第1ビットラインと、少なくとも1つの第2ビットラインと、少なくとも1つのメモリ部と、を含む。各メモリ部は、2つのメモリセルを含み、該2つのメモリセルのうちの一方は前記バイアスライン及び前記第1ビットラインに結合され、該2つのメモリセルのうちの他方は前記バイアスライン及び前記第2ビットラインに結合されている。前記電圧発生器は、前記バイアスライン、前記第1ビットライン及び前記第2ビットラインに結合されている。当該制御方法は、前記バイアスラインにバイアス電圧を印加し、前記第1ビットラインと前記第2ビットラインにビットライン電圧を印加して、前記2つのメモリセルにプログラムするステップと、読み出し期間の間、前記2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットを生成するステップと、を含む。
【0005】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、様々な図表及び図面に図示される、次の発明の実施するための好ましい形態を読むことにより、当業者には疑いなく明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る乱数発生装置を示す機能ブロック図である。
図2図2は、図1に示す乱数発生装置のタイミング図である。
図3図3は、本発明の第2実施形態による乱数発生装置を示す機能ブロック図である。
図4図4は、図3に示す乱数発生装置のメモリセルの構成を示す図である。
図5図5は、本発明の第3実施形態に係る乱数発生装置を示す機能ブロック図である。
図6図6は、図5に示す乱数発生装置のメモリセルの構成を示す図である。
図7図7は、図5に示す乱数発生装置のタイミング図である。
図8図8は、本発明の第4実施形態に係る乱数発生装置を示す機能ブロック図である。
図9図9は、図8に示す乱数発生装置のメモリセルの構成を示す図である。
図10図10は、図8に示す乱数発生装置のタイミング図である。
図11図11は、本発明の第5実施形態に係る乱数発生装置を示す機能ブロック図である。
図12図12は、図11に示す乱数発生装置のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照されたい。図1は、本発明の第1実施形態に係る乱数発生装置100を示す機能ブロック図である。乱数発生装置100は、少なくとも1つのメモリ部110を含む。図1には、1つのメモリ部110のみが図示されているが、乱数発生装置100は、2つ以上のメモリ部110を含むことができる。各メモリ部110は、乱数ビットN1を生成するようにプログラムされることができる。乱数発生装置100はさらに、電圧発生器130及び制御回路140を含む。各メモリ部110は、電圧発生器130及び制御回路140に結合されている。各メモリ部110は、2つのメモリセル120A及び120Bを含む。メモリセル120AはビットラインBL1及びバイアスラインCLに結合され、メモリセル120Bは、別のビットラインBL2及びバイアスラインCLに結合されている。本開示において、バイアスラインCLは、乱数発生装置100のワードライン、プログラミングライン又はソースラインであることができ、バイアスラインCLに印加されるバイアス電圧Vaは、ワードライン電圧、プログラミングライン電圧又はソースライン電圧であることができる。
【0008】
制御回路140は、メモリ部110の動作(例えば、プログラム/読み出し)を決定し、電圧発生器130は、制御回路140の決定結果に応じて、少なくとも、ビットライン電圧V1、ビットライン電圧V2及びバイアス電圧Vaをメモリ部110に供給する。ビットライン電圧V1、ビットライン電圧V2及びバイアス電圧Vaが、ビットラインBL1、ビットラインBL2及びバイアスラインCLにそれぞれ印加される。
【0009】
図1及び図2を参照されたい。図2は、乱数発生装置100のタイミング図である。制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1とビットラインBL2を短絡させ、かつ、バイアスラインCLにプログラミング電圧を供給するようにする。言い換えると、メモリ部110の2つのメモリセル120A及び120Bは同時にプログラムされている。したがって、電圧発生器130がビットラインBL1、ビットラインBL2及びバイアスラインCLを介してメモリ部110にプログラミング動作の対応する電圧を提供する場合、ビットライン電圧V1の電圧レベルはビットライン電圧V2と等しい。実施形態では、ビットライン電圧V1、ビットライン電圧V2及びバイアス電圧Vaは、それぞれ0V(すなわち、グラウンド)、0V及びプログラミング電圧VPPと等しくすることができる。
【0010】
メモリ部110のプログラミング動作が終了すると、プログラムされたメモリセルの電気的特性(例えば、導電性又はしきい電圧)が変化する。しかし、2つのメモリセル120A及び120Bの間の固有の製造プロセスのばらつき(ゲート酸化物の厚さの均一性、ゲート酸化物の欠陥、ピンホール、局所的な酸化物の薄化など)により、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方のみが完全にプログラムされる。言い換えると、2つのメモリセル120A及び120Bを同時にプログラムするとき、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方が完全にプログラムされると直ちにプログラミング動作は停止されることができる。2つのメモリセル120A、120Bのうちの一方のみが完全にプログラムされる理由を以下に説明する。
【0011】
2つのメモリセル120A及び120Bをプログラムする前に、2つのメモリセル120A及び120Bのいずれも導通状態ではない(not conductive)。メモリセル120A及び120Bに同時に対応するプログラム電圧が印加されるが、2つのメモリセル120A及び120Bの間の固有の製造プロセスのばらつきにより、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方が最初にプログラムされ、最初にプログラムされたメモリは、導通状態となるが他方のメモリセルは依然として非導通のままである。したがって、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方がプログラムされて導通すると、バイアスラインCLは導通しているメモリセル120A又は120Bを介して対応するビットラインBL1又はBL2に電気的に接続され、対応するビットライン電圧V1又はV2の電圧レベルは、バイアスラインCLと対応するビットラインBL1又はBL2との電気的接続により、バイアス電圧Vaの電圧レベルに向かって変化する。例えば、メモリセル120Aがプログラミングを終了して導通状態になる場合には、バイアスラインCLはメモリセル120Aを介してビットラインBL1に電気的に接続され、ビットライン電圧V1の電圧レベルは、バイアスラインCLと対応するビットラインBL1との電気的接続により、バイアス電圧Vaの電圧レベルに向かって変化する。同様に、メモリセル120Bがプログラミングを終了して導通状態になる場合には、バイアスラインCLはメモリセル120Bを介してビットラインBL2に電気的に接続され、ビットライン電圧V2の電圧レベルは、バイアスラインCLと対応するビットラインBL2との電気的接続により、バイアス電圧Vaの電圧レベルに向かって変化する。
【0012】
本実施形態では、制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1をビットラインBL2に短絡させることができるので、ビットライン電圧V1、V2の電圧レベルは同時に変化する。従って、バイアスラインCLとビットラインBL1との電圧差ΔV1及びバイアスラインCLとビットラインBL2との電圧差も同時に変化する。図2を参照すると、時点Trにおいて、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方は完全にプログラムされ、他方は完全にはプログラムされない。2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方が完全にプログラムされて時点Trで導通するので、バイアスラインCLとビットラインBL1及びBL2との電気的接続が確立され、電圧差ΔV1及びΔV2が小さくなる。電圧差ΔV1及びΔV2が小さくなるので、バイアスラインCLとビットラインBL1との電圧差ΔV1及びバイアスラインCLとビットラインBL2との間の電圧差ΔV2は、メモリセル120A及び120Bのプログラミングを継続するには不十分である。したがって、2つのメモリセル120A及び120Bのプログラミング動作は、時点Trで直ちに停止され、それにより、2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方がプログラミングを終了しており、他方が終了していないようにする。この時点Trで、ビットラインBL1及びビットラインBL2はもはや短絡しなくてもよい。
【0013】
それゆえ、2つのメモリセル120A及び120Bのプログラムされる確率は、2つのメモリセル120A及び120Bのプログラムされた状態が異なるように、2つのメモリセル120A及び120Bの固有の製造プロセスのばらつきに従って決定される。それゆえ、2つのメモリセル120A及び120Bのプログラミングを制御することによって、乱数ビットN1が、2つのメモリセル120A及び120Bの異なるプログラム状態をもたらすプロセス変動に従って生成され、決定される。
【0014】
2つのメモリセル120A及び120Bのうちの一方がプログラムされると、乱数ビットN1がメモリ部110に記録され、アクセスされることができる。再度、図1及び図2を参照されたい。読み出し期間Drの間、乱数ビットN1は読み出されることができる。読み出し期間Drの間、制御回路140は、メモリ部110に対応する読み出し電圧(すなわち、V1、V2及びVa)を供給するように電圧発生器130を制御する。読み出し期間Drの間、ビットラインBL1とビットラインBL2が電気的に切り離され(electrically disconnected)、電圧発生器130から供給される読み出し電圧の下で、メモリセル120A及び120Bにそれぞれ対応するセル電流I1及びセル電流I2が、制御回路140によって比較されて、乱数ビットN1を生成する。
【0015】
より詳細には、読み出し期間Drの前に、乱数発生装置100のメモリ部110の全てのビットライン(例えば、BL1及びBL2)は、最初に高電圧にプリチャージされる。読み出し期間Drの間、バイアス電圧Vaの電圧レベルは装置電圧VDDに等しく、2つのビットラインBL1及びBL2はグラウンド電圧にリセットされて、メモリセル120A及び120Bにそれぞれ対応するセル電流I1及びセル電流I2を生成する。制御回路140は、2つのビットラインBL1及びBL2の信号(例えば、セル電流I1及びセル電流I2)を感知し、増幅して、乱数ビットN1の値を決定することができる。例えば、乱数ビットN1の値は、メモリセル120Aがプログラミングを完了している一方で、メモリセル120Bが完了していない(例えば、I1>I2)場合、1と決定され、乱数ビットN1の値は、メモリセル120Aがプログラミングを完了していない一方で、メモリセル120Bが完了している(例えば、I1<I2)場合、0と決定されることができる。
【0016】
さらに、乱数発生装置の別の読み出し動作を以下に説明する。読み出し期間Drの前に、乱数発生装置100のメモリ部の全てのビットラインは、最初に高電圧にプリチャージされる。読み出し期間Drの間、バイアス電圧Vaの電圧レベルは装置電圧VDDに等しくなり、選択されたメモリ部110の2本のビットラインBL1及びBL2はグラウンド電圧にリセットされ、次いで、フローティングノードとしていかなる電力からも切り離される。2つのメモリセルがプリチャージを開始する。メモリセルの状態はプリチャージ条件に影響する。このように、所定の時間の後、2つのメモリセルの状態は、ビットラインBL1及びBL2の電圧レベルに応じて決定される。制御回路140は、2つのビットラインBL1及びBL2の信号(例えば、ビットラインBL1及びBL2の電圧レベル)を感知し、増幅して、乱数ビットN1の値を決定する。
【0017】
図3を参照されたい。図3は、本発明の第2実施形態に係る乱数発生装置200を示す機能ブロック図である。乱数発生装置200はまた、少なくともメモリ部210と、電圧発生器130と、制御回路140とを含む。図1図3との違いは、図1のメモリ部110が図3のメモリ部210に置換されていることである。各メモリ部210は、2つのメモリセル220A及び220Bを含み、メモリセル220A及び220Bのそれぞれは、トランジスタQを含む1トランジスタ(1T)アンチヒューズワンタイムプログラマブル(OTP)セルである。メモリセル220Aは、ビットラインBL1及びワードラインWLに結合され、メモリセル220Bは、ビットラインBL2及びワードラインWLに結合されている。本実施形態では、ワードラインWLが、図1に示すバイアスラインCLとして使用され、バイアス電圧Vaがワードライン電圧として使用されている。
【0018】
図4を参照されたい。図4は、乱数発生装置200のメモリセル220Aの構成を示す図である。トランジスタQのゲート422はワードラインWLに結合され、トランジスタQのゲート酸化物層420はゲート422及び基板410との間に形成され、チャネル440は、浅いトレンチ分離(STI)432と低濃度にドープされたドレイン(LDD)434との間に形成され、ビットラインBL1は、高濃度にドープされたドレイン436に結合されている。ゲート酸化物層420は、ゲート422の下に形成された厚い酸化物領域411及び薄い酸化物領域412を含む。厚い酸化物領域411の厚さT1は、薄い酸化物領域412の厚さT2よりも大きく、厚い酸化物領域411とビットラインBL1との間の距離は、薄い酸化物領域412とビットラインBL1との間の距離よりも小さい。十分に大きなプログラミング電圧VPPがワードラインWLを介してゲート422に印加されると、薄い酸化物領域412の酸化物が破壊され、導電路を形成し、メモリセル220Aをプログラムするのを終了する。メモリセル220Bの構造及び動作は、メモリセル220Aと同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0019】
さらに、乱数発生装置200の乱数ビットN1は生成(プログラム)され、図2に示す関連する電圧を印加する同様の動作に基づいて読み出されることができるため、重複した説明はしない。
【0020】
図5を参照されたい。図5は、本発明の第3実施形態に係る乱数発生装置600を示す機能ブロック図である。乱数発生装置600はまた、少なくともメモリ部610と、電圧発生器130と、制御回路140とを含む。本実施形態では、各メモリ部610は、2つのメモリセル620A及び620Bを含み、メモリセル620A及び620Bのそれぞれは、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2を含む2トランジスタ(2T)アンチヒューズワンタイムプログラマブル(OTP)セルである。第2トランジスタQ2のゲート酸化物層は、第1トランジスタQ1のゲート酸化物層よりも薄くすることができるが、これに限定されるものではない。別の実施形態では、第2トランジスタQ2のゲート酸化物層の厚さは、第1トランジスタQ1のゲート酸化物層の厚さと等しい。第1トランジスタQ1のゲートはワードラインWLに結合され、第2トランジスタQ2のゲートはプログラミングラインPLに結合されている。第1トランジスタQ1の第1端はビットラインBL1又はBL2に結合され、メモリセル620Aの第1トランジスタQ1の第2端は第2トランジスタQ2の第1端に結合され、第2トランジスタQ2の第2端はフローティング状態である。本実施形態では、プログラミングラインPLが、図1に示すバイアスラインCLとして使用され、プログラミングラインPLに印加されるバイアス電圧Vaが、プログラミングライン電圧として使用されている。
【0021】
図6及び図7を参照されたい。図6は、乱数発生装置600のメモリセル620Aの構成を示す図である。図7は、乱数発生装置600のタイミング図である。プログラミング期間Dpの間、ワードライン電圧Vwが第1トランジスタQ1の選択ゲート610に印加され、ビットライン電圧V1が、第1ビットラインBL1に結合されている第1ドープ領域604に印加される。このようにして、第1チャネル領域630が選択ゲート610の下に形成され、ビットライン電圧V1が第2ドープ領域606に結合され、第2ドープ領域606の電圧レベルがビットライン電圧V1に近づくようにする。プログラミング期間Dpの間、プログラミングライン電圧Vaが第2トランジスタQ2のゲート614にさらに印加される。酸化物層が破壊され、メモリセル620Aが完全にプログラムされるように、ゲート614と第2ドープ領域606との間の電圧差ΔV1によって、ゲート614とウェル領域602との間の酸化物層が破壊される。このようにして、恒久的な導電路626が形成されることができる。ビットライン電圧V1はグラウンド電圧とすることができ、好ましい実施形態では、プログラミングライン電圧Vaをワードライン電圧Vwの2倍から5倍にすることができる。メモリセル620Aが完全にプログラムされた後(すなわち破壊された後)、メモリセル620Aは、ゲート614とウェル領域602との間に形成された導電路626によって導通する。メモリセル620Bの構造及び動作は、メモリセル620Aと同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0022】
再度、図5及び図7を参照されたい。制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、メモリセル620A及び620Bに同時に同じ電圧差を提供するように電圧発生器130を制御する。言い換えると、制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1とビットラインBL2を短絡させることができる。したがって、乱数発生装置600のメモリ部610はプログラムされているとき、ビットライン電圧V1の電圧レベルはビットライン電圧V2の電圧レベルに等しい。2つのメモリセル620A及び620Bをプログラムする前は、2つのメモリセル620A及び620Bは両方とも破壊されていない(すなわち、非導通)。メモリセル620A及び620Bには、対応するプログラム電圧が同時に印加されるが、2つのメモリセル620A及び620Bの間の固有の製造プロセスのばらつきによって、2つのメモリセル620A及び620Bのうちの一方が最初にプログラムされ、最初にプログラムされたメモリは、導通状態となるが他方のメモリセルは依然として非導通状態のままである。それゆえ、2つのメモリセル620A及び620Bのうちの一方が完全にプログラムされて導通すると、破壊された酸化物層の上のゲートは、導通しているメモリセル620A又は620Bを介して対応するビットラインBL1又はBL2に電気的に接続され、対応するビットライン電圧V1又はV2の電圧レベルは、破壊された酸化物層の上のゲートと対応するビットラインBL1又はBL2との間の電気的接続により、プログラミングライン電圧Vaの電圧レベルに向かって変化する。すなわち、2つのメモリセル620A及び620Bのうちの一方が完全にプログラムされると(すなわち、時点Trにおいて)、プログラムされたメモリセルは破壊され、導通状態になるが、他方のメモリセルは依然として非導通状態のままである。したがって、2つのメモリセル620A及び620Bのプログラミング動作を制御することによって、2つのメモリセル620A及び620Bの異なるプログラム状態に応じた乱数ビットN1が生成され、決定される。
【0023】
2つのメモリセル620A及び620Bのうちの一方が完全にプログラムされると、乱数ビットN1が乱数発生装置600のメモリ部610に記録され、アクセスされ得る。再度、図5図7を参照されたい。読み出し期間Drの間、乱数ビットN1は読み出されることができる。読み出し期間Drの間、2本のビットラインBL1及びBL2はグラウンド電圧にリセットされ、ワードライン電圧Vw及びプログラミングライン電圧Vaの電圧レベルは装置電圧VDDに等しい。制御回路140は、2本のビットラインBL1及びBL2の信号を感知し、増幅して、乱数ビットN1の値を決定することができる。読み出し動作の詳細は、図2と同様であるため、重複した説明はしない。
【0024】
図8を参照されたい。図8は、本発明の第4実施形態に係る乱数発生装置900を示す機能ブロック図である。乱数発生装置900はまた、少なくともメモリ部910と、電圧発生器130と、制御回路140とを含む。本実施形態では、各メモリ部910は、2つのメモリセル920A及び920Bを含み、メモリセル920A及び920Bのそれぞれは、第1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2及び第3トランジスタQ3を含む3トランジスタ(3T)アンチヒューズワンタイムプログラマブル(OTP)セルである。第3トランジスタQ3のゲート酸化物層は、第1トランジスタQ1のゲート酸化物層及び第2トランジスタQ2のゲート酸化物層よりも薄くすることができるが、これに限定されるものではない。別の実施形態において、第3トランジスタQ3のゲート酸化物層の厚さは、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2のゲート酸化物層の厚さと等しい。第2トランジスタQ2のゲートは、電圧発生器130からのフォローイング電圧Vfを受けるために、フォローイングラインFLに結合されている。図8に示す乱数発生装置900と、図5に示す乱数発生装置600との主な違いは、乱数発生装置900の各メモリセルの第2トランジスタQ2が、第1トランジスタQ1と第3トランジスタQ3との間の電圧ストレスを緩和するフォローイングトランジスタとして使用されることと、乱数発生装置900の第3トランジスタQ3が乱数発生装置600の第2トランジスタQ2として使用されることである。言い換えれば、2つのメモリセル920A及び920Bのうちの一方が完全にプログラムされると、プログラムされたメモリセル920A又は920Bの酸化物層が破壊される。
【0025】
図9及び図10を参照されたい。図9は、乱数発生装置900のメモリセル920Aの構成を示す図である。図10は、乱数発生装置900を動作させるタイミング図である。プログラミング期間Dpの間、ワードライン電圧Vwが第1トランジスタQ1の選択ゲート610に印加され、フォローイング電圧Vfが第2トランジスタQ2のフォローイングゲート612に印加され、ビットライン電圧V1が第1ドープ領域604に印加される。このように、第1チャネル領域630が選択ゲート610の下に形成され、第2チャネル領域640がフォローイングゲート612の下に形成され、ビットライン電圧V1が第2ドープ領域606及び第3ドープ領域607に結合され、第2ドープ領域606及び第3ドープ領域607の電圧レベルがビットライン電圧V1に近づくようにする。プログラミング期間Dpの間、プログラミングライン電圧Vaが第3トランジスタQ3のゲート614にさらに印加される。酸化物層が破壊され、メモリセル920Aが完全にプログラムされるように、ゲート614と第3ドープ領域607との間の電圧差ΔV1によって、ゲート614とウェル領域602との間の酸化物層が破壊される。このようにして、第3トランジスタQ3の恒久的な導電路626が形成されることができる。ビットライン電圧V1はグラウンド電圧とすることができ、好ましい実施形態では、プログラミングライン電圧Vaをワードライン電圧Vwの2倍から5倍にすることができる。メモリセル920Aが完全にプログラムされた後(すなわち、破壊された後)、メモリセル920Aは、ゲート614とウェル領域602との間に形成された導電路626によって導通する。メモリセル920Bの構造及び動作は、メモリセル920Aと同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0026】
再度、図8及び図10を参照されたい。制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、同時に同じ電圧差をメモリセル920A及び920Bに提供するように電圧発生器130を制御する。言い換えると、制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1とビットラインBL2を短絡させることができる。したがって、乱数発生装置900のメモリ部910はプログラムされており、ビットライン電圧V1の電圧レベルはビットライン電圧V2の電圧レベルと等しい。2つのメモリセル920A及び920Bをプログラムする前は、2つのメモリセル920A及び920Bの両方とも破壊されていない(すなわち、非導通)。メモリセル920A及び920Bには、対応するプログラム電圧が同時に印加されるが、2つのメモリセル920A及び920Bの間の固有の製造プロセスのばらつきによって、2つのメモリセル920A及び920Bのうちの一方が最初にプログラムされ、最初にプログラムされたメモリは、導通状態となるが他方のメモリセルは依然として非導通状態である。それゆえ、2つのメモリセル920A及び920Bのうちの一方が完全にプログラムされて導通すると、破壊された酸化物層の上のゲートは、導通しているメモリセル920A又は920Bを介して対応するビットラインBL1又はBL2に電気的に接続され、対応するビットライン電圧V1又はV2の電圧レベルは、破壊された酸化物層の上のゲートと対応するビットラインBL1又はBL2との間の電気的接続により、プログラミングライン電圧Vaの電圧レベルに向かって変化する。すなわち、2つのメモリセル920A及び920Bのうちの一方が完全にプログラムされると(すなわち、時点Trにおいて)、プログラムされたメモリセルは破壊され、導通状態になるが、他方のメモリセルは依然として非導通状態のままである。したがって、2つのメモリセル920A及び920Bのプログラミング動作を制御することによって、2つのメモリセル920A及び920Bの異なるプログラム状態に応じた乱数ビットN1が生成され、決定される。
【0027】
2つのメモリセル920A及び920Bのうちの一方が電圧発生器130によって完全にプログラムされると、乱数ビットN1が乱数発生装置900のメモリ部910に記録され、アクセスされ得る。再度、図8及び図10を参照されたい。読み出し期間Drの間、乱数ビットN1を読み出されることができる。読み出し期間Drの間、2本のビットラインBL1及びBL2をグラウンド電圧にリセットされ、ワードライン電圧Vw、フォローイング電圧Vf、プログラミングライン電圧Vaの電圧レベルは、装置電圧VDDに等しい。制御回路140は、2本のビットラインBL1及びBL2の信号を感知し、増幅して、乱数ビットN1の値を決定することができる。読み出し動作の詳細は、図2と同様であるため、重複した説明はしない。
【0028】
図11を参照されたい。図11は、本発明の第5実施形態に係る乱数発生装置1200を示す機能ブロック図である。乱数発生装置1200はまた、少なくともメモリ部1210と、電圧発生器130と、制御回路140とを含む。本実施形態では、各メモリ部1210は、2つのメモリセル1220A及び1220Bを含み、メモリセル1220A及び1220Bのそれぞれは、トランジスタQを含むフラッシュメモリセルである。フラッシュメモリセル1220A又は1220Bの制御ゲートは、ワードラインWLに結合され、フラッシュメモリセル1220A又は1220Bの第1端は、対応するビットラインBL1又はBL2に結合され、フラッシュメモリセル1220A又は1220Bの第2端は、ソースラインSLに結合されている。本実施形態では、ソースラインSLはバイアスラインとして使用され、バイアス電圧Vaはソースライン電圧として使用される。
【0029】
図11及び図12を参照されたい。図12は、乱数発生装置1200を動作させるタイミング図である。プログラミング期間Dpの間、ビットライン電圧V1及びV2は負のプログラミング電圧−VPPであり、ワードライン電圧Vwは装置電圧VDDであり、バイアス電圧Va(ソースライン電圧)を0Vであり、それにより、電子がメモリセル1220A及び1220Bのフローティングゲートに注入されてメモリセル1220A及び1220BのトランジスタQの閾値電圧を変化させるようにする。本実施形態では、制御回路140は、ワードラインWLとビットラインBL1との間の電圧差を制御し、ワードラインWLとビットラインBL2との間の電圧差を制御する。本実施形態では、制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1をビットラインBL2に短絡させることができる。したがって、乱数発生装置1200のメモリ部1210がプログラムされているとき、ビットライン電圧V1の電圧レベルはビットライン電圧V2の電圧レベルに等しい。2つのメモリセル1220A及び1220Bをプログラムする前は、2つのメモリセル1220A及び1220Bは両方とも同じ閾値を有する。しかし、2つのメモリセル1220A及び1220Bは、2つのメモリセルの間の固有の製造プロセスばらつきにより生じるプロセスばらつきによって、プログラミング期間Dp(すなわち、時点Tr)後に異なる閾値を有する。したがって、2つのメモリセル1220A及び1220Bのプログラミング動作を制御することによって、2つのメモリセル1220A及び1220Bの異なるプログラム状態(すなわち、異なる閾値)に応じた乱数ビットN1が生成され、決定される。
【0030】
2つのメモリセル1220A及び1220Bが完全にプログラムされると、乱数ビットN1が乱数発生装置1200のメモリ部1210に記録され、アクセスされ得る。再度、図11及び図12を参照されたい。読み出し期間Drの間、乱数ビットN1は読み出されることができる。読み出し期間Drの間、ワードライン電圧Vwとソースライン電圧Vaの電圧レベルは、装置電圧VDDに等しく、2本のビットラインBL1及びBL2はグラウンド電圧にリセットされる。制御回路140は、2本のビットラインBL1、BL2の信号を感知し、増幅して、乱数ビットN1の値を決定する。読み出し動作の詳細は、図2と同様であるため、重複した説明はしない。
【0031】
上記の実施形態では、制御回路140は、プログラミング期間Dpの間、ビットラインBL1と第2ビットラインBL2とを短絡させ、読み出し期間Drの間、ビットラインBL1と第2ビットラインBL2とを分離することができる。このようにして、プログラミング期間Dpの間、2つのメモリセルに同じ電圧差を供給することにより、2つのメモリセルの間の固有の製造プロセスのばらつきにより生じる異なるプロセスばらつきによって、2つのメモリセルのうちの一方のみがプログラムされる。次いで、制御回路140は、ビットラインBL1と第2ビットラインBL2とを分離して、2つのメモリセルの状態を読み出し、乱数ビットを生成する。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態では、メモリ部の2つのメモリセルの各々は、ワンタイムプログラマブル(OTP)メモリセル、マルチタイムプログラマブル(MTP)メモリセル、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)セル、フラッシュメモリセル、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)セル、磁気抵抗メモリ(MRAM)セル及び強誘電体メモリ(FeRAM)からなる群から選択されることができる。
【0033】
要約すると、本発明は、乱数発生装置のメモリ部のプログラミングを制御することによって乱数ビットを生成する方法を提供する。このようにして、メモリ部の2つのメモリセルうちの一方のメモリセルのプログラミングが完了すると、他方のメモリセルをプログラムする動作が直ちに停止され、2つのメモリセルが異なる状態を有する結果となる。このように、その2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットが生成される。
【0034】
当業者であれば、本装置及び本方法の多様な修正物及び代替物が、発明の教示を保持しつつなされることができることに容易に気づくだろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ制限されるものとして解釈されるべきである。
【要約】
【課題】 乱数ビットを生成することができる装置及び方法を提供する。
【解決手段】 乱数発生装置は、少なくとも、メモリ部と、電圧発生器と、制御回路とを含む。各メモリ部は、2つのメモリセルを有し、2つのメモリセルの一方は、バイアスライン及び第1ビットラインに結合されており、2つのメモリセルの他方は、バイアスライン及び第2ビットラインに結合されている。電圧発生器は、バイアスライン、第1ビットライン及び第2ビットラインをそれぞれ介してバイアス電圧、第1ビットライン電圧及び第2ビットライン電圧を2つのメモリセルに提供する。制御回路は、プログラム期間の間、第1ビットライン及び第2ビットラインを短絡させて、2つのメモリセルを同時にプログラムし、読み出し期間の間、2つのメモリセルの状態に応じた乱数ビットを生成する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12